歌舞伎俳優の中村獅童(51)が13日、自身のインスタグラムを更新。妻の沙織さん、息子の陽喜くん(はるき・6)&夏幹くん(なつき・3)との仲むつまじい“家族4ショット”を公開した。獅童は「中村夏幹、中村陽喜襲名ご挨拶回り」とつづり、正装姿の家族ショットをアップ。陽喜くんは「初代 中村陽喜(なかむら・はるき)」、夏幹くんは「初代 中村夏幹(なかむら・なつき)」として初舞台を踏むことが決定しており、ハッシュタグを用いて「#六月歌舞伎座でお待ちしております」とファンに呼びかけた。コメント欄には「素敵なお写真ですね」「みんなとってもいいお顔!!」「幸せいっぱい」「おふたりとも獅童さんソックリですね」「奥様お綺麗ですね~!!」「二人共、立派な歌舞伎役者になってね」など、さまざまなコメントが寄せられている。
2024年04月15日歌舞伎俳優の中村獅童(51)が9日、自身のインスタグラムを更新。息子の陽喜(はるき・6)くんが小学生になったことを報告し、入学式での“親子2ショット”を公開した。獅童は「入学式」とつづり、3枚の写真をアップ。ともにパンツスーツ×ネクタイのクールな着こなしで、美しく咲く桜の木を背景にポーズを決めている。この投稿に対し、ファンからは「おめでとう!!」「もう小学生か~すっかりお兄ちゃんからお兄さんのお顔立ちですね」「メッチャ似てる」「イケメンショット 茶目っ気ショット 最高よ」「早いものですね~、そしてパパカッコよすぎやしませんか」「素敵ですね」など、祝福を中心にさまざまなコメントが寄せられている。なお、陽喜くんは、東京・歌舞伎座で行われる「六月大歌舞伎」で、初代中村陽喜(なかむら・はるき)として初舞台を踏むことが決定している。
2024年04月11日2024(令和6)年2月東京・歌舞伎座、3月名古屋平成中村座で上演される「十八世中村勘三郎十三回忌追善興行」の合同取材会が11月28日、都内で行われ、中村勘九郎、中村七之助が出席した。時代物から世話物、新歌舞伎に新作歌舞伎、舞踊に至るまで、幅広い分野で当り役を持ち、人々を魅了し続けた十八世中村勘三郎。その十三回忌追善では、勘三郎の長男・勘九郎、次男・七之助をはじめ、由縁の出演者と演目が揃い、名優を偲ぶ。1987(昭和62)年1月歌舞伎座『猿若江戸の初櫓』猿若=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹1992(平成4)年10月南座『青砥稿花紅彩画 白浪五人男』弁天小僧菊之助=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹2月歌舞伎座では、寛政元(1624)年に初代猿若(中村)勘三郎が、後の中村座である猿若座の櫓をあげ、江戸で初めて歌舞伎興行を創始したことを記念して始まった「猿若祭」を開催。続く3月名古屋平成中村座では、初代勘三郎生誕の地とされる愛知県名古屋市中村区で、十八代目中村勘三郎襲名披露として、平成18(2006)年以来となる同朋高校体育館での公演が実現する。勘九郎は歳月の流れに思いをはせながら、「祖父が父に『追善興行ができるような役者になっておくれ』と言っていた通り、追善興行ができるのは本当にうれしい」としみじみ挨拶し、「親孝行は何ひとつできていなかったと思うが、これで少しは親孝行ができるのかなと思う」と安どの表情。七之助も「1年を通して、父の追善興行を行えるということは息子として本当にうれしく、身の引き締まる思いです」と背筋を伸ばした。2010(平成22)年4月歌舞伎座『連獅子』狂言師後に親獅子の精=十八世中村勘三郎、狂言師後に仔獅子の精=中村勘九郎(当時 二代目勘太郎)、狂言師後に仔獅子の精=中村七之助©松竹2月歌舞伎座夜の部では、初代勘三郎が、江戸で芝居小屋建立を幕府に認められるまでを描いた中村屋由縁の舞踊劇「猿若江戸の初櫓」を上演。勘九郎の長男・中村勘太郎が初役で猿若を勤め、出雲の阿国で七之助が華を添える。17代目と18代目の伝説的な共演以来、中村屋を語る上で欠かすことができない舞踊の大曲「連獅子」では、親獅子に勘九郎、仔獅子には10歳となる次男の中村長三郎が初めて挑むことになった。猿若を勤めることを知った勘太郎の様子について、勘九郎は「マスク越しに笑みがこぼれるのが見えて、愛おしかった」と目を細め、「連獅子」に初挑戦する長三郎には「火の玉のような子獅子を演じてくれるはず」と期待を寄せた。2010(平成22)年2月歌舞伎座『籠釣瓶花街酔醒』佐野次郎左衛門=十八世中村勘三郎©松竹昼の部では、勘三郎が当り役にした「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」の佐野次郎左衛門を、勘九郎が初役で勤め、女方の大役・兵庫屋八ツ橋を七之助が同じく初役で勤める。「いつかやりたいとタイミングを模索していた。兄弟ふたりでできるので、父も喜んでいるはず」(勘九郎)、「八ツ橋は、女方あこがれのお役。初役はありがたい」(七之助)と声を弾ませた。さらに、各地の芝居小屋やホールをめぐる「陽春・春暁・錦秋歌舞伎特別公演2024」、10月には「俊寛」の舞台である鹿児島県三島村・硫黄島で13年ぶりの開催となる「三島村歌舞伎」も決定した。勘九郎は「2011年に2回目の『俊寛』を三島村で演じた時、私が14歳で千鳥をやらせていただいた」と回想。勘太郎(当時は七緒八)が誕生した頃で、「父が『七緒八が14歳になるのはいつだ?俺が70歳になるから、その記念でまたやろう』と決めていた」と秘話を披露。「それが見られなかったのは悔しいんですが、父の遺志を継いで、三島村で俊寛を勤められるのも、本当に楽しみ」と追善興行ラインナップに奔走する2024年に闘志を燃やしていた。取材・文・撮影(会見写真):内田涼<公演情報>十八世中村勘三郎十三回忌追善■「猿若祭二月大歌舞伎」【昼の部】11:00~一、新版歌祭文野崎村二、釣女三、籠釣瓶花街酔醒【夜の部】16:30~一、猿若江戸の初櫓二、義経千本桜すし屋三、連獅子2024年2月2日(金)~2月26日(月)※13日(火)、20日(火)休演※9日(金)昼の部は貸切(幕見席は営業)会場:東京・歌舞伎座■「名古屋平成中村座 同朋高校公演」【昼の部】11:00~一、弁天娘女男白浪二、身替座禅【夜の部】15:30~一、義経千本桜川連法眼館二、二人藤娘2024年3月6日(水)~3月18日(月)※12日(火)休演会場:平成中村座(学校法人 同朋学園 同朋高等学校 体育館)公式サイト:
2023年11月29日歌舞伎俳優の中村獅童とバーチャル・シンガーの初音ミクが共演する「超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』」の製作発表会見が11月13日、都内で行われ、獅童をはじめ、共演する長男の小川陽喜(はるき)、次男の夏幹(なつき)くんが出席した。古典歌舞伎とNTTが開発した最新テクノロジーが融合した「超歌舞伎」が、歌舞伎座新開場十周年「十二月大歌舞伎」第一部として、満を持して歌舞伎座に初登場。歌舞伎の名作『義経千本桜』と、バーチャル・シンガー初音ミクの代表曲である「千本桜」の世界観に着想を得て書き下ろされた『今昔饗宴千本桜』。初演である「ニコニコ超会議2016」で上演された記念碑的な作品で、「超歌舞伎」が生み出す舞台と、ペンライトに染まる客席の熱気あふれる一体感が、大きな魅力となっている。2023年12月歌舞伎座『今昔饗宴千本桜』特別ポスター初演から8年目を迎えた「超歌舞伎」の歌舞伎座公演決定に、獅童は「念願が叶い、正直にうれしいという思いが一番でございます」と喜び声。「歌舞伎座でやるには、異質な演目で賛否両論、ご意見あるだろうなと思いますが、そこをやるのが、伝統を守りつつ、革新を追求する中村獅童の生き方」と語り、「僕にとってはライフワーク。同時に、歌舞伎座はゴール地点なので、もしも“第1期”があるとすれば、これで一度ピリオドを打ちたい。今までの集大成として、思いをすべてぶつけたい」と強い決意を示した。『今昔饗宴千本桜』(H31.8南座)左より、中村獅童、初音ミク©松竹・NTT/©超歌舞伎『永遠花誉功』(R4.9南座)左より、小川陽喜、中村獅童©超歌舞伎2022 Powered by NTT」「歌舞伎座でペンライトが光る風景って、今までないですよね。一見奇抜に見えるかもしれませんが、演技や表現は古典歌舞伎に則っている。歌舞伎は本来、庶民の娯楽。“敷居が高い”を取っ払って、大げさですけど、時代を切り開きたい。いずれは歌舞伎座でやって、超歌舞伎というジャンルを本物にしたいという思いもあった」(獅童)さらに、同公演にて次男の夏幹の初お目見得も決定。今年6月に3歳の誕生日を迎えた夏幹は、夏櫻丸(なつおうまる)を勤める。本作には佐藤四郎兵衛忠信を勤める父・獅童、陽櫻丸(はるおうまる)と狐の精を勤める長男の小川陽喜に加えて、中村勘九郎、中村七之助らも出演し、「超歌舞伎」の歌舞伎座初上演と初お目見得の舞台を華やかに飾る。会見で、獅童は「重たく受け止めてほしくないですが」と切り出し、夏幹君について「生まれながらに、両手の小指が欠損している状態」だと説明。本人の「歌舞伎をやりたい」という思いを尊重しつつ、表舞台に立つ以上は「指がないというのは、隠せないこと」と語り、「歌舞伎役者をやらせるべきなのか、この問題を公表するべきかも含めて、妻と話し合った。どちらが正しいか分かりません」と葛藤を明かした。それでも「明るく生き抜こうとする夏幹の姿に、僕自身も成長し強くなれた。その日々の積み重ねが、公表につながった。ひとつの個性として受け入れられ、どんよりした時代を、少しでも明るくする道しるべのような存在になってもらいたい」と希望を託し、同時に「海外にはチャレンジドという言葉があるように、かわいそうとか、感動的に捉えてほしいとか、そういうことでは一切ない。同情されたくないですし、普通に温かく接してほしい」と思いを訴えかけた。「生まれたときからの状態なので、本人に(チャレンジドだという)認識はないと思います。学校に通い始めると、きっと他の子と違うと気づくときが来て、悲しみや苦しみを味わうこともあるかもしれないが、役者にとってはそれが最大の武器になる。だから、個性的で強力なライバルが現れたと思っていますよ。未来を見据えて、チャレンジする精神は僕も忘れたくない。『超歌舞伎』を歌舞伎座でやるのはチャレンジなので」(獅童)【あらすじ】神木である千本桜の咲き誇る神代の時代、この世を闇に落とさんと企む青龍の精の襲撃を受け、桜はその花を散らし、世界は闇に包まれ、神木を守護なす白狐や美玖姫はその難を数多の犠牲を伴って逃げ延びる。時は移り。枯れ果てた千本桜の周りで寂しく舞う蝶々は、記憶を失い逃げ延びた美玖姫の仮の姿。そこへ、白狐が転生した姿である佐藤忠信が現れる。神代の時代の記憶を残す忠信は、美玖姫に駆け寄るが。取材・文:内田涼<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「十二月大歌舞伎」第一部「超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』」出演:佐藤四郎兵衛忠信:中村獅童美玖姫:初音ミク蝶の精:中村種之助陽櫻丸・狐の精:小川陽喜夏櫻丸:小川夏幹初音の前:中村蝶紫青龍の精:澤村國矢頭取:市川青虎女神舞鶴姫:中村七之助朱雀の尊:中村勘九郎2023年12月3日(日)~12月26日(火)会場:東京・歌舞伎座チケット情報:公式サイト:
2023年11月14日歌舞伎俳優の中村獅童さんが、2023年11月13日に、東京都中央区にある歌舞伎座で行われた『十二月大歌舞伎』第一部『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』の会見に出席。同公演で、3歳である次男の小川夏幹(おがわ・なつき)くんが、初お目見えすることを公表しました。その際、中村さんは初めて、次男の両手に障がいがあることも明かし、親としての想いを語っています。中村獅童、次男の障がいについて涙をこらえ語る中村さんによると、夏幹くんは両手の薬指と小指が癒着した状態で誕生。多少でも5本指に見えるよう、骨を引き離す手術を2回行ったといいます。将来的に、自身の手がほかの人々と異なることを知った夏幹くんの気持ちを考え、中村さんは次のように述べました。さらに「実は夏幹には生まれつき両手の小指がなく、本人はまだ自覚していない。いずれ本人に伝えますが、悲しみを知ることになると思う」と初公表。「でも、人の悲しみも分かるようになるし、そのことは俳優としては最大の武器になる。僕にとっても個性的で強力なライバルが現れた思い。温かく成長を見守っていただけたら」と獅童らしく言い切った。サンケイスポーツーより引用会見場には、中村さんの妻も出席。中村さんは、妻との以前の会話で出た言葉を交えながら、夏幹くんの親としての想いも涙をこらえて語っています。獅童は「夏幹が生まれたとき、これからどういう人生になるかと思い泣いたけど、泣いてる場合じゃないと思った。夏幹が父親、母親にしてくれた」と涙をこらえつつ感謝。「これから『いろんな人に勇気を与えられる存在になるといいね』と妻と話し合っています」とも語った。「12月の舞台では、花道で夏幹も陽喜と一緒に見得を切るんですよ」と笑顔ものぞいた。サンケイスポーツーより引用説明後は、同公演で共演する、長男の小川陽喜(おがわ・はるき)くんも会場に登場。夏幹くんは笑顔で、見得を切るしぐさも見せていました。中村さんの会見について、ネット上には温かな言葉があふれています。・夏幹くん、すばらしい役者になると思います。全力で応援しています!・泣いた。「障がいは、人にあるんじゃなくて社会にある」って聞いたことがあるけど、その通りだと思う。・我が子も、生まれつき両手の指が1本ありません。それでも不自由なく、笑顔で生きているので安心してください!・中村さんの、父親としての想いが心にしみた。どんな言葉で、どう公表すべきか、たくさん悩んだのだろうな。幼い夏幹くんは、中村さんの言葉の意味を、まだはっきりとは理解できていないかもしれません。しかし、成長してからこの会見の映像を見返し、自分の父親がどんな想いで世に送り出してくれたのかを、改めて知る機会もあるはず。中村さんの想いは、夏幹くんの今後を照らし続けることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年11月14日歌舞伎俳優の中村獅童が19日、都内で行われたDMM TVオリジナルドラマ『ケンシロウによろしく』(9月22日より配信)の完成披露試写会に、主演の松田龍平をはじめ、西野七瀬、倉科カナ、筒井真理子とともに登壇した。『ヤングマガジン』で連載中のジャスミン・ギュ作『ケンシロウによろしく』を実写化。復讐のために『北斗の拳』を読んで暗殺拳を学び、なぜか史上最強の凄腕マッサージ師となる主人公・沼倉孝一を松田が演じた。沼倉から母親を奪ったヤクザ・木村猛志をスキンヘッド姿で演じた獅童は、スクリーンにその姿が映し出されると「久しぶりのスキンヘッドでとってもうれしかったです。本当に僕っていうのはこういう顔をしているんですね」と苦笑い。「特殊メイクなんですけど2時間ぐらいかかるんです。入れ墨とスキンヘッドだと5時間ぐらいかかって、入り時間が過去最高、夜中の3時入り。3時入りだとこういう顔になっちゃう」と明かした。また、「スキンヘッドで入れ墨で、血まみれになるシーンがある」と言い、血のりがついたままカレー店を訪れたエピソードを披露。「『マスターすごくおいしかったです。ありがとうございました』とお礼を言って帰った1時間後に警察が来たらしいです。『どこかで暴行された暴力団の人が歩いていました』という通報だったみたいで」と語っていた。
2023年09月19日歌舞伎座新開場十周年「『秀山祭九月大歌舞伎』二世 中村吉右衛門三回忌追善」が、9月2日から25日まで東京・歌舞伎座で上演される。2021年に逝去した中村吉右衛門の三回忌追善として行われ、数々の当り役を持ち、多くの人々を魅了してきた歌舞伎界屈指の名立役をゆかりの演目、出演者で偲ぶ。夜の部では、歌舞伎三大名作のひとつ、『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』より、原作の三段目にあたる『車引』が上演されることになり、中村又五郎、歌昇、種之助が出演する。松王丸、梅王丸、桜丸という三つ子の兄弟の争いを描き、歌舞伎の様式美を凝縮した華やかな演目。又五郎の松王丸、歌昇の梅王丸、種之助の桜丸という配役で、豪快な荒事の魅力を披露する。『菅原伝授手習鑑 車引』平成30(2018)年7月大阪松竹座公演より、松王丸=中村又五郎(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』平成26(2014)年4月金丸座より、梅王丸=中村歌昇(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』2023年「秀山祭九月大歌舞伎」オフィシャルビジュアルより、桜丸=中村種之助(c)松竹又五郎、歌昇、種之助の親子3人で『車引』の三兄弟を勤めるのは、今回が初めて。このたび、都内で行われた取材会に顔を揃え、それぞれの意気込みを語るとともに、在りし日の吉右衛門の思い出話も披露した。「古典中の古典ですし、播磨屋の一員として、お兄さんにお稽古で教えていただいた“核の部分”をしっかり噛みしめながら、舞台に挑めたら」。そう語る又五郎は、「大きなお役を、ここにいる3人で勤められるのは、なかなかない機会で親としてはとてもうれしいこと。子どもたちは嫌だと言うかもしれませんが(笑)」と親子共演に喜びを示し、演じる松王丸については「梅王丸、桜丸を痛めつけるのではなく、体から出てくるパワーで抑えつける感じが出せれば」と語った。梅王丸を勤める歌昇は「播磨屋として、おじさまの舞台に対する姿勢を近くで見てきました。教えていただいたことをしっかりと継承し、おじさまに近づけるように精進することで恩返ししたい。親子3人での共演もうれしいですし、梅王丸は金丸座以来、だいぶ時間が経っているので、成長した姿をお見せしなければ」と決意表明。桜丸を勤める種之助は初役となり、「(尾上)菊之助のお兄さんに教えていただきます。教えをしっかりと自分のものにして、歌舞伎座という舞台に見合う桜丸を目指していければと思います」とこちらも闘志を燃やした。吉右衛門との思い出を問われると、又五郎は「スパルタという意味ではなく、『あそこはこう』とお厳しい指導をいただいた。こちらが進歩をすれば、『そうだ、あれでいいんだよ』と褒めてくださった」としみじみ。「お言葉すべてが財産。舞台に対する姿勢の厳しさは常々でしたが、映画を観たり、絵画を鑑賞したり、そういった体験や経験が自分の豊かさにつながるとも教えていただいた」(歌昇)、「とにかく死ぬ気でやれと言われました。生前には『これからの歌舞伎はどうなるんだろうね』とも。時代が変わり、お客様の求めるものも変わるなかで、古典以外に新作や昔の古典の再演など、工夫をこらしているが、それには驚いていると思うし、どんな歌舞伎を望んでいらっしゃったのか分かりませんが、私たちが教わったことを守っていきたい」(種之助)と話していた。<『菅原伝授手習鑑 車引』あらすじ>三つ子の兄弟、松王丸(又五郎)、梅王丸(歌昇)、桜丸(種之助)は、それぞれ藤原時平、菅丞相、斎世親王に奉公しています。主人たちの対立により、今は敵味方となった三人。ある日、梅王丸と桜丸は主人の無念を晴らそうと、敵である時平が乗る牛車の行く手を阻みます。それを止めに入ったのが松王丸。三人が争う内に牛車より時平(中村歌六)が現れ……。取材・文:内田涼<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「秀山祭九月大歌舞伎」二世中村吉右衛門三回忌追善【昼の部】11:00~一、祇園祭礼信仰記金閣寺二、土蜘三、二條城の清正【夜の部】16:30~一、菅原伝授手習鑑車引二、連獅子三、一本刀土俵入取手宿安孫子屋よりお蔦の家 軒の山桜まで2023年9月2日(土)~9月25日(月) ※11日(月)、19日(火) 休演会場:東京:歌舞伎座
2023年08月22日映画『怪物』(6月2日公開)の公開初日舞台挨拶が2日に都内で行われ、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、角田晃広、中村獅童、坂元裕二(脚本)、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。今回のカンヌについて、是枝監督は「最高の滞在でした。オープニングの上映だったこともあってまるまる15日間映画祭に行って、こんなに長く行ったのは初めてだったんですけど、上映から時間が経つに従って口コミが広がって、街中で声をかけていただくことが増えていって、歩いていると呼び止められて質問されるんですよ。広がっていってるな、届いてるなという感じがとても強かったです」と振り返る。坂元も「30年前に遊びに行ったことがありまして、その頃は遠巻きにレッドカーぺとを眺めて素敵だなと思っていたのですが、今回監督に連れていってもらえて実際にそこを歩くことができて、忘れていた夢を叶えることができて感無量でした」と喜びを表した。是枝監督は「日本からの参加もとても多くて、感動したのが、(北野)武さんの上映を観させていただいて、終わった後にご挨拶に行って2ショット写真を撮っていただいたんです。そこで立ってる自分が、学生に戻ったみたいな立ち方をしていて、出ちゃってるんですよね。不思議ですね」としみじみ。「長くいたものですからヴェンダースさんも、ケン・ローチさんにもご挨拶に行って、会いたい人には大体会えたかなという感じです」と明かした。北野監督の映画『首』でカンヌに行っていた獅童は「是枝監督に会えたら嬉しいなと思っていたら、映画の取材で歩いてる時に監督と偶然お会いできて嬉しかったです」と現地で会うこともできたという。「『首』のアフターパーティーでは、さっき監督もおっしゃってましたけど、武監督と是枝監督と2ショットを遠目から見て『すごい2ショットだな』と言って感動してました」と語った。
2023年06月02日映画『怪物』(6月2日公開)の完成披露舞台挨拶が8日に都内で行われ、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、中村獅童、坂元裕二(脚本)、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。是枝作品初出演の獅童は「僕は『海街diary』上映当時鎌倉に住んでおりまして、妻と散歩している時に大船の映画館で上映があり、上映後にティーチインがあるということで、絶対行こうと観に行ったんですね。もともと是枝監督の大ファンなので、なんとか自分の思いを伝えたいという思いで、大概こういう映画館って、上手か下手のスクリーンの脇のところに扉があるので、そこから勝手に入って、何の約束もしてないのに楽屋の前で待ち伏せをして『私、中村獅童という者なんですけど』『ああ、どうしたの?』『映画を観たくて』と会話してくださって、『いつか僕を使ってください』と言ったんです」と驚きのエピソードを披露。さらに「2015年だったので、ちょっと時間が経つ中で、『僕みたいな役者はお好きじゃないんだろうな』と思ってたんですよ。でも2020年にコロナが大変な時期で、緊急事態宣言によってずっと家にいて家族に『死ぬまでの間に、是枝監督の作品に出られたらいいな』と話してたんです。その数カ月後にご連絡いただけたので、思いは叶うんだなとつくづく思いました」と感慨深そうにしていた。実は4月15日に行われた、北野武監督の最新映画『首』の完成報告会でも、引きの強さを表すエピソードを披露していた獅童。「ずっと若い頃から北野監督の作品が大好きで、役者としていつか出演させていただきたいという長年の夢でした」と明かし、大森南朋から「バラエティとかで会った時に自分で頼んだ方がいいよ」とアドバイスをもらっていたものの、言うことができなかったという。しかし「緊急事態宣言があって、ここ3年ぐらい歌舞伎の仕事ばっかりだと思うので、また映画の仕事を少しずつ増やしていきたいなというところで『北野監督の作品のオーディションがあったら行きたいと思うので、そういう情報があったら事務所にも集められるといいね』なんて話していたら、本当に翌日に北野組に話をいただけて」と奇跡のタイミング。長年出演を夢見ていたという是枝監督、北野監督の作品へ連続初出演を果たしていた。
2023年05月08日映画『ヴィレッジ』(4月21日公開)の公開記念舞台挨拶が22日に都内で行われ、横浜流星、黒木華、中村獅童、奥平大兼、作間龍斗、藤井道人監督が登場した。同作はスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画し、藤井道人が脚本・監督を務めるオリジナル作。夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村(かもんむら)。神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、巨大なゴミの最終処分場がそびえ立つ。幼い頃よりこの村に住んでいる片山優(横浜流星)は、美しい村にとって異彩を放つ、このゴミ処理施設で働いているが、母親が抱えた借金の支払いに追われ、ゴミ処理施設で働く作業員に目をつけられ、希望のない日々を送っていた。そんなある日、幼馴染の美咲が東京から戻ったことをきっかけに物語は大きく動き出す。横浜は演じていた役の変化について、「最初は感情を放出する術がわからない人間なので、内に沈めることがとても大変で。でも感情のコップに水がどんどん溜まっていって溢れてしまうような不安定さの塩梅がすごく難しかった。美咲と出会って変わろうともがく姿を見て、皆さまが今どう感じているのかはすごく気になります」と語る。美咲役の黒木は「最初にお会いした時は、本当にすごく内にこもっている状態だったので、こう声もかけづらいと言いますか、お話をしづらい感じだったんですけど……」と振り返り、横浜は「すみません」と頭を下げる。黒木は横浜について「全編通してずっと糸をピンと張られてて、集中力がすごくて。やっと打ち解けられてからはにこやかにくだらない話もできるようになっていたので、変化の域がすごく難しかったでしょうし、すごいなと思いました」と称賛していた。奥平は先輩の横浜と初共演となったが、「2人のシーンやゴミを捨てるシーンの時にちょっとお話させていただいたんですけど、あそこはすごい足場が悪いんですよね。結構ぬかるんでたりとかして、バランスを崩すことが多かったんですけど、そういう時に『大丈夫?』と言ってくれた時があって、『かっこよ!』と思って、これはちょっとやばいなと思ってました。くらいましたね」と告白する。一方、こちらも初共演だった獅童は「あんましゃべったことないんでね、わかんないですけど、なんか感じの悪い子だなと思って」と落とし、会場を笑わせる。「京都で撮影していて、僕も舞台なんかで行くことが多いので行きつけのサウナがあるんですけど、横浜さんは変装もしないで、そこに1人で行ってたという、それ以外の話は全く覚えていませんね」と言う獅童に、横浜は「獅童さんから『流星、俺のこと嫌いなんだろう』とずっと僕は言われ続けて、そんなことはなかったんですけど、今たくさん話してます」と苦笑。獅童が「短期間の間に僕の親戚ともこの舞台やってますね。何か縁があるのかなと思うんですけど、電話番号交換も一応したんですけど、1回もかかってきたことがないと思います」と責めると、横浜は「でも連絡してるじゃないですか!」と反論し、仲の良いやりとりを見せていた。
2023年04月22日北野武監督映画『首』が2023年11月23日(木・祝)に公開される。ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童らが出演。北野武監督映画『首』ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞に輝いた映画『HANA-BI』をはじめ、『座頭市』『アウトレイジ』など数々の作品を世に送り出してきた映画監督・北野武。『首』は、そんな北野武が構想に30年を費やした戦国スペクタクル映画だ。“本能寺の変”を描く戦国スペクタクル映画北野武の代表作の1本である映画『ソナチネ』同時期に構想したという『首』は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画。『首』では、これまでにも様々な作品に取り上げられてきた“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれる。北野武は『首』の物語について、「日本の戦国時代を美化することなく、成り上がりや天下を取ることの裏にある人間の業や恨み、つらみなどを自分なりの解釈として描いた」と語っている。西島秀俊・加瀬亮・中村獅童らが出演豪華&異色のキャストが集結するのも映画『首』の見どころの1つ。北野武本人をはじめ、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋らが出演する。羽柴秀吉…ビートたけし織田信長の跡目を虎視眈々と狙い、“本能寺の変”を策略する。明智光秀…西島秀俊謀反を起こした荒木村重を匿い、忠誠を誓っていた織田信長の首を狙う。織田信長…加瀬亮狂乱の天下人。自身の跡目を餌に、家臣の秀吉・光秀らに謀反人・村重の捜索を命じる。難波茂助…中村獅童秀吉に憧れる元百姓。侍大将に成り上がる野望のため戦に身を投じることになる。黒田官兵衛…浅野忠信秀吉を支える軍師。羽柴秀長…大森南朋羽柴秀吉の弟。官兵衛と共に秀吉を支える。さらに、歴史上の重要人物を木村祐一、遠藤憲一、桐谷健太、小林薫、岸部一徳らが演じ、血肉飛び散る“山崎の戦い”から燃え上がる本能寺へと突き進む戦国エンターテインメント『首』を盛り上げていく。曽呂利新左衛門…木村祐一千利休の配下で元忍の芸人。戦場で難波茂助と出会い、出世して大名を目指そうとする茂助に天下一の芸人になることが夢の自分を重ね、行動をともにすることに。荒木村重…遠藤憲一信長の家臣。信長が毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げる中、反乱を起こして姿を消すが、新左衛門によって捕らえられる。斎藤利三…勝村政信:明智光秀の家臣。般若の佐兵衛…寺島進服部半蔵…桐谷健太安国寺恵瓊…六平直政間宮無聊…大竹まこと為三…津田寛治清水宗治…荒川良々森蘭丸…寛一郎:信長の近くで使える近習。弥助…副島淳:信長の家臣。黒人。千利休…岸部一徳:茶人。茶道を大成した。徳川家康…小林薫信長は、村重の反乱の黒幕が徳川家康だと考え、光秀に家康の暗殺を命じる。だが、秀吉は家康の暗殺を阻止することで信長と光秀を対立させようと目論み、その命を受けた新左衛門と茂助がからくも家康の暗殺を阻止することに成功する。第76回カンヌ国際映画祭 「カンヌ・プレミア」正式出品作品なお、映画『首』は、第76回カンヌ国際映画祭 「カンヌ・プレミア」正式出品作品に選出。日本の実写としては初の選出となる。現地時間2023年5月23日(火)に、世界最速ワールドプレミアとして上映。【作品詳細】映画『首』公開時期:2023年11月23日(木・祝)原作:北野武「首」(KADOKAWA刊)監督・脚本:北野武出演:ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、勝村政信、寺島進、桐谷健太、浅野忠信、大森南朋、六平直政、大竹まこと、津田寛治、荒川良々、寛一郎、副島淳、小林薫、岸部一徳製作:KADOKAWA
2023年04月20日『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』が、3月4日(土) から4月12日(水) にIHIステージアラウンド東京で上演される。このたび全キャストの扮装ビジュアルが公開された。『ファイナルファンタジーX』は、2001年に「ファイナルファンタジー」シリーズの第10弾として発売されたロールプレイングゲーム。大いなる脅威「シン」に立ち向かう少年と少女の切ない物語が、シリーズで初めて採用されたキャラクターボイスや状況に応じて表情が変化するフェイシャルアニメーションの採用により感情豊かに描かれ、その感動的な物語は今なお多くのユーザーに愛され続けている。シリーズの中でも、ユウナ、アーロン、ルールーのような、和テイストのコスチュームデザインのキャラクターが印象的な『ファイナルファンタジーX』。「歌舞伎と合う」という声と同時に、セクシーなユウナレスカの服装や、シーモアの独特な髪形などが、どのようにアレンジ・再現されるのか話題を呼んでいたが、今回公開されたビジュアルでは、作品の世界観を尊重し、細部まで作りこまれた歌舞伎版の衣裳を見ることができる。なおYouTubeでは、「コスプレにならないように」とこだわっていた企画の尾上菊之助、演出の金谷かほり、メイク・ヘアデザインの松本慎也による衣裳打ち合わせの様子も公開されている。また本作の制作に密着した特別番組が、2月18日(土) 16時30分よりTBSで放送されることが発表された。番組ではIHIステージアラウンド東京のロビーでの稽古の様子や、劇場内でのテクニカルスルーの映像、歌舞伎本編の内容、演出、舞台装置など、ゲームの世界観が舞台上でどのように表現されるのか、裏側を垣間見ることができる。さらに、これまで発表されているキャストに加え、尾上丑之助、尾上菊五郎の出演が決定。尾上丑之助は主人公ティーダの幼少期と祈り子、尾上菊五郎は声のみの出演となり、企画・演出・主演の尾上菊之助との親子三代での共演が実現する。チケットは現在一般発売中。『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』衣裳打ち合わせ<公演情報>木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』3月4日(土)~4月12日(水) IHIステージアラウンド東京※休演日:3月8日(水)、15日(水)、22日(水)、29日(水)、4月5日(水)【前編】開場11:30 / 開演12:00 【後編】開場17:00 / 開演17:30『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』CGビジュアル企画:尾上菊之助脚本:八津弘幸演出:金谷かほり尾上菊之助【配役】『ファイナルファンタジーX』相関図尾上菊之助/ティーダ中村獅童/アーロン尾上松也/シーモア中村梅枝/ルールー中村萬太郎/ルッツ、23代目オオアカ屋中村米吉/ユウナ中村橋之助/ワッカ尾上丑之助/ティーダ(幼少期)、祈り子上村吉太朗/リュック中村芝のぶ/ユウナレスカ坂東彦三郎/キマリ中村錦之助/ブラスカ坂東彌十郎/ジェクト中村歌六/シド【チケット情報】(税込 / 全席指定 / 前編・後編通し)・SS席:32,000円※非売品オリジナルCGビジュアルアクリルスタンド付『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』SS席非売品特典グッズ:オリジナルCGビジュアルアクリルスタンド イメージ画像・S席:28,000円※非売品オリジナルCGビジュアル公演ポスター付・A席:24,000円・B席:19,800円※前編または後編のみの各チケットは、SS席:18,000円、S席:16,000円、A席:14,000円、B席:11,000円(全て税込)を予定しております。なお、非売品特典グッズは付きません。【注意事項】※SS席、S席の非売品特典グッズはご観劇日当日、劇場内でのお渡しとなります。※未就学児童は入場できません。※チケットはお一人様一枚必要です。※やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。※車椅子でご来場予定のお客様はチケット(SS席)を購入後、ご観劇日の2営業日前までに下記ステージアラウンド専用ダイヤルまでご連絡ください。付き添いの方がご観劇される場合もSS席チケットが必要になります。車椅子スペースには限りがあり、ご購入のお座席でご観劇いただく場合もございます。チケット購入リンク:<番組情報>菊之助・獅童・松也豪華キャストが集結!空前の超大作!新作歌舞伎ファイナルファンタジーⅩ徹底解剖!放送日時:2月18日(土) 16:30~17:00(TBS)関連リンク公式HP:公式YouTube:公式Tiktok:公式Twitter:公式Instagram:
2023年02月03日2023年3月に全国12カ所で行われる『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』のオンライン合同取材会を12月14日(水) に実施。毎年恒例となった巡業への思い、そして各演目の解説、見どころを中村勘九郎、中村七之助が語った。2005年からスタートした〈春暁特別公演〉は、時期によって〈錦秋〉〈新緑〉〈陽春〉と銘打ち回を重ねながら、来春で18回目を迎える。これまでに行った公演を含めて、2022年の春には全国47都道府県を制覇するという偉業も成し遂げた。始まった当初は「こんなに長く続くとは思っていなかった」という勘九郎は、「過去の芸談コーナーで〈継続は力なり〉という話をしたこの巡業ですが、私たちはもちろん、中村屋の弟子たちも含め、みんなの力になっていますし、特別公演をきっかけに、歌舞伎座や中村座、他の劇場に足を運んで下さる新たなお客様が増えたことも、続けてきたおかげだと感じています。コロナがまだ不安定な状況ではありますが、来年も全国を巡業ができることは、本当にありがたいことだと思っております」。七之助は「今回も含めてコロナ禍で巡業を行うこと自体が難しかったり、歌舞伎座や東京、大阪といった大都市に行きづらいという地方のお客様も多いなか、私たちがいろいろな場所へ伺い、歌舞伎を見る機会を作ることできるのが、本当に嬉しいです。中村屋一丸となって、一生懸命良い舞台をみなさまにお見せできたら」と、思いを語る。中村勘九郎今回の『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』は、「トークコーナー」「元禄花見踊」「仲蔵狂乱」「相生獅子」で構成。勘九郎、七之助、鶴松が参加するトークコーナーについて、勘九郎は「全国どこに行っても歌舞伎に縁があったり、史跡があったりするので、地元の方たちとお話できることが和気藹々として楽しいですね。歌舞伎は伝統芸能で、堅苦しくて敷居の高いイメージがあるので、まずはお客様の心の壁を取っ払って演目を見ていただきたいという気持ちがあります。ですので、できるだけ素の部分というか、飾らないことを意識してお話をするように努めています」。七之助は「兄が言った通りで、地元のお客様と出会えることはもちろん、何度か伺った土地には、馴染みの店や必ず行く場所があります。私事ではありますが、私がMCを務めているラジオ番組のInstagramのために、劇場の近くの名所や神社、歌舞伎に縁のある場所に行くようにしてるので、トークの幅は広がったと思います。事前に頂いたお客様の質問を通じていろいろなコミュニケーションが取れるのがいいですね」とコメント。以前のように手を挙げた方と直接話すことは叶わない時期ながら、その土地ならではの話題が飛び出すトークコーナーを楽しみにしている様子だった。中村七之助「元禄花見踊」は春にぴったりの華やかな演目となる。七之助は「トークコーナーを経て〈春暁特別公演〉の歌舞伎、その踊りの一発目なので、何も考えずに綺麗なものを見ていただいて、その歌舞伎の世界観に入っていただこうかなと思うような踊りです。一緒に花見をするような気分でご覧いただければ幸いです」、勘九郎は「元禄期の男と女が華やかに踊るので、まずビジュアルが見どころ。衣装の美しさや当時の頭のかつらのゆい方を、目で楽しんで頂ける演目です」と紹介した。「仲蔵狂乱」の上演は、本興行では昭和35年の歌舞伎座以来。2021年にNHKで放送された「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」で中村仲蔵を演じた勘九郎にとっても縁のある演目と言える。出演する勘九郎は「なかなか本興行で出ない珍しい踊りを披露するのも、この特別公演のいい部分。仲蔵さんが出世をしていくサクセスストーリーは、落語や講談でも有名ですが、彼は志賀山流の養子になった踊りの名手です。いまでも〈仲蔵振り〉は受け継がれている、なかなかいない歌舞伎役者の一人でもあります。〈狂乱雲井袖〉という本外題ですが、中村仲蔵さんが出てくるわけではなく、でも仲蔵さんが有名だから仲蔵狂乱という名前が入ってしまうぐらいの狂言なんですね。とてもしっとりとした、私もあまり手掛けたことのないような踊りだと思います。気が狂っていると偽っている役なので、踊りの中でその部分と正常な部分を踊り分けて見せるのが見どころのひとつなのですが、すごい細かいんです(笑)。この難しい踊りを、現代のお客様にどれだけ楽しんで頂けるかが、踊り手の腕の見せ所。久しぶりの演目、そして仲蔵さんという私たちにとっても縁のある人物が演じた役ということで、楽しんでいただければと思います」と意気込んだ。ラストを飾る「相生獅子」は、七之助と鶴松が二人の美しい姫を演じる。七之助は「石橋物のなかでも古い作品で、前半はお姫様が二人出てきて華やかに女心だったり、口説きを見せる、品良く綺麗な格式高い踊りをご覧いただき、最後は獅子になって出てきます。お姫様の恰好で毛を振るという珍しい形の踊りなので、一つの相生獅子という演目のなかで、いろんなバージョンの二人が見れる作品です」と説明。「鶴松と二人でがっつり踊ることもなかなかないんじゃないかと思います」とのことで、そこも見どころとなりそうだ。公演を楽しみにしている方へのメッセージを求められた勘九郎は「コロナという流行り病が出てから早三年、日頃から何かに気を付けなければいけなかったり、これまでと勝手が違ったりするなかで、鬱々とした気分を持たれている方もいらっしゃると思います。本当に短い時間ではございますが、劇場で芝居を見ている間だけは、その気分を忘れて頂けるよう美しい世界に誘いたいですし、一生懸命私たちも切磋琢磨しようと思っています。春爛漫のひとときを楽しんで頂ければ嬉しいです」。七之助は「毎年恒例の巡業が今回もできる喜びを噛みしめながら、私たちの体調面やスタッフもコロナ対策バッチリで、安全安心に見ていただけるよう気を引き締めて参りたいと思います。全国12カ所24公演、一つ一つの公演を一生懸命踊りたいと思っておりますので、ぜひ足をお運びください。よろしくお願いします」と締めくくった。取材・文=長澤香奈撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)<公演情報>『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演 2023』ビジュアル【演目】※上演時間約2時間予定1. トークコーナー中村勘九郎/中村七之助/中村鶴松2. 元禄花見踊 長唄囃子連中門弟 一同3. 仲蔵狂乱 長唄囃子連中小野良実(おのよしざね) 中村 勘九郎4. 相生獅子 長唄囃子連中姫 中村七之助姫 中村鶴松【日程・開催地】■2023年3月6日(月) 東京・北とぴあ さくらホール3月9日(木) 千葉・千葉市民会館 大ホール3月10日(金) 埼玉・川口総合文化センター・リリア メインホール3月11日(土) 東京・ティアラこうとう 大ホール3月12日(日) 長野・まつもと市民芸術館 主ホール3月13日(月) 神奈川・相模原女子大学グリーンホール 大ホール3月15日(水) 大阪・サンケイホールブリーゼ3月18日(土) 岩手・盛岡市民文化ホール 大ホール3月19日(日) 宮城・名取市文化会館 大ホール3月21日(火) 福岡・キャナルシティ劇場3月22日(水) 広島・広島文化学園HBGホール3月23日(木) 愛媛・松山市民会館 大ホール公式HP:
2022年12月24日『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』の制作発表会見が29日、都内で行われ、尾上菊之助、中村獅童、尾上松也、坂東彦三郎、中村梅枝、中村米吉、中村橋之助、上村吉太朗、北瀬佳範が出席した。2001年に「ファイナルファンタジー」シリーズの第10弾として、北瀬佳範プロデュースにより発売されたゲーム『ファイナルファンタジーX』。続編を含め世界累計出荷・DL販売本数は2,110万本以上(2022年3月末時点)のシリーズ屈指の人気タイトルだ。今もなおユーザーから愛されている同ゲームを新作歌舞伎として上演。記念すべき初上演の出演者は自ら企画と演出を担当する尾上菊之助をはじめ、中村獅童、尾上松也ら歌舞伎界を代表する豪華な顔ぶれが揃う。企画と演出を担当し、主人公のティーダを演じる尾上菊之助は、自身が同ゲームの歌舞伎化を望み、自ら権利元のスクエアエニックスと交渉したという。「新作歌舞伎『ファイナルファンタジーX』の制作が始まったのが2020年3月、コロナ禍の真っ最中でした。当たり前だった歌舞伎公演がなくなってしまい、先行きが見えず何とかしたい、という思いを救ってくれたのが20年前に発売された『ファイナルファンタジーX』でした。コロナ禍の世界、そして戦争が起きている世界に強いメッセージを届けられるのではと思い制作することにしました」と歌舞伎化への経緯を説明し、「その思いに中村獅童さんや同輩たちも賛同してくださって今日の日を迎えられてとても嬉しく思っています。コロナ禍で大変な日本、そしてエンターテイメントの世界に少しでも元気を届けられたらなと思っています」と意気込みを語った。尾上菊之助から電話で直接出演のオファーを受けたという中村獅童は「菊之助さんと共演させていただくことも約10年ぶりぐらい。なかなかご一緒する機会がなく、プライベートでもお会いすることがなかったのでビックリしましたがうれしかったです。今からやるのがとても楽しみで、新しい菊之助さんと作れる喜びが1番大きいですね」と尾上の熱い気持ちに胸が打たれたという。尾上菊之助が演じる主人公ティーダの相手・ヒロインのユウナ役には中村米吉が演じる。「菊之助兄さんのティーダと私のユウナは淡い恋心を抱きながら旅が続きます。男女での共演はあまりないので楽しみな部分ではあります」と尾上菊之助との共演を喜び、「ユウナというヒロインが魅力的であればあるほど切なくなると思うので、ビジュアルの再現度を少しでも原作に近づけられるように頑張りたいと思います」と意欲満々。その中村は衣装合わせの時に撮影した写真を坂東彦三郎に見せたことを明かし、「ちょっと胸が小さいというお叱りもいただきましたのでその部分も改良させていただきます」と笑いを誘っていた。『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』は、2023年3月4日~4月12日(3月8日・15日・22日・29日、4月5日は休演)の期間、東京・豊洲のIHIステージアラウンド東京で上演される。
2022年11月29日猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』が、11月3日に平成中村座(浅草寺境内・仮設劇場)で初日を迎えた。「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでいただきたい」という十八世中村勘三郎の思いから、2000年に誕生した平成中村座。2カ月連続公演のふた月目となる今月の第一部は、『寿曽我対面』『舞妓の花宴』『魚屋宗五郎』の古典作品が並び、江戸の芝居小屋を模した平成中村座でしか味わえない舞台となっている。そして第二部では、先月から引き続き、平成中村座で初となる新作歌舞伎、宮藤官九郎が平成中村座のために書き下ろした『唐茄子屋~不思議国之若旦那』と、華やかな舞踊『乗合船恵方萬歳』が上演される。『平成中村座 十一月大歌舞伎』は11月27日まで。なお新型コロナウイルス感染症の影響により、本日11月4日・5日公演は第一部・第二部ともに中止となっている。■中村勘九郎 コメント10月5日、浅草で4年ぶりとなる平成中村座の幕が開きました。初日の幕が開いたとき、お客様の拍手がすごくて、我々役者やスタッフだけではなく、皆さまも平成中村座を待っていてくださったんだと感じられて、とても幸せな気持ちになりました。連日、大勢のお客様に平成中村座へお越しいただき、小屋も喜んでいるように感じましたし、何より毎日平成中村座で芝居ができて嬉しかったです!そして、おかげさまで無事に千穐楽まで完走できたことに感謝です。稽古を経て、いよいよ、11月公演が始まりました。ふた月連続でご覧いただく『唐茄子屋』は、宮藤官九郎さんが今回の二か月連続公演のために書いてくださった新作、宝物のような作品です。幕が開くまでは、どんな反応なのかドキドキでしたが、大いに笑って楽しんでいただけているようで、本当に嬉しいです!11月にも古典作品が並びます。江戸の芝居小屋を模した平成中村座の空間で、古典の持つ魅力も合わせてご堪能いただきたいと思います。さて、すっかり寒さも増してまいりました。是非、11月は防寒対策をして浅草へ足をお運びください。平成中村座に一歩踏み入れれば、関係者一丸となって、熱い舞台空間をお届けします!皆様のご来場を心よりお待ちしております。<公演情報>猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』11月3日(木・祝)~27日(日) 平成中村座猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』ビジュアル【演目】■第一部一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)出演工藤祐経:中村橋之助曽我五郎:中村福之助曽我十郎:中村歌之助化粧坂少将:中村鶴松小林朝比奈:中村虎之介大磯の虎:坂東新悟鬼王新左衛門:中村勘九郎二、舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)出演白拍子和歌妙:中村七之助三、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)出演魚屋宗五郎:中村勘九郎召使おなぎ:坂東新悟磯部主計之助:中村橋之助小奴三吉:中村歌之助菊茶屋娘おしげ:中村鶴松菊茶屋女房おみつ:中村歌女之丞父太兵衛:片岡亀蔵女房おはま:中村扇雀■第二部一、唐茄子屋(とうなすや)不思議国之若旦那作・演出:宮藤官九郎出演若旦那徳三郎:中村勘九郎傾城桜坂/お仲:中村七之助第二太夫/源六倅源助:坂東新悟大工の熊:中村橋之助半公:中村福之助眠 善治郎:中村虎之介若旦那(小):中村勘太郎お仲倅イチ:中村長三郎丹生林/海苔屋のおたね:中村鶴松山崎屋おりき:中村歌女之丞達磨町の八百八/吉原田んぼのあめんぼ:荒川良々番頭小辰/吉原田んぼの蛙ゲゲコ:片岡亀蔵大家源六:坂東彌十郎八百八女房よし/吉原田んぼの蛙ゲコミ:中村扇雀二、乗合船恵方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)出演萬歳:中村扇雀才造:中村勘九郎白酒売:中村七之助大工:中村橋之助若旦那:中村虎之介芸者:中村鶴松角兵衛獅子:中村歌之助角兵衛獅子:中村福之助女船頭:坂東新悟田舎侍:片岡亀蔵通人:坂東彌十郎チケット情報はこちら:※新型コロナウイルス感染症の影響により、11月4日(金)・5日(土) の公演は第一部・第二部ともに中止。最新の情報は公演公式サイトにてご確認ください。
2022年11月04日株式会社膝栗毛(代表取締役社長:米田 大典)が運営する、スマートフォン向け歩き旅アプリ『膝栗毛 | HIZAKURIGE』(以下 本サービス)は、歌舞伎俳優・中村獅童さんとコラボレーションし、膝栗毛プレミアムコンテンツ第一弾として、「二代目 中村獅童 監修 日本の伝統文化を楽しむ歌舞伎のいろは」を2022年9月29日より配信いたします。hizakurige_01本サービスでは、「身近なまちの、何気ない道を、エンターテイメントに」をコンセプトに、日本の再発見を促す歩き旅コンテンツを提供しています。今回のコラボレーションでは、東京・歌舞伎座、京都・南座周辺を巡る歩き旅コンテンツをご用意いたしました。歌舞伎のはじまりや楽しみ方、歌舞伎俳優御用達の周辺のグルメ情報まで、中村獅童さんが音声ガイドとマガジンで「歌舞伎のいろは」を教えてくれます。日本の伝統文化「歌舞伎」に触れてみる入門編として、どなたでも楽しんで頂ける内容です。是非この機会に魅力いっぱいの歌舞伎の世界に一歩踏み出してみてください。■中村獅童さんコメント400年の歴史を持ち、無形文化遺産にもなっている「歌舞伎」。それだけ聞くと、敷居が高く、難しそう…と構えてしまうかもしれませんが、実は「歌舞伎」は本来、大衆娯楽。つまり誰でも楽しめる身近なエンターテインメントです。江戸時代からその時代、時代の観客を飽きさせないよう、エンタメとしての進化を続けてきました。そんな歌舞伎について、わたくし中村獅童が、歌舞伎の魅力についてお話しさせていただきます。・二代目 中村獅童昭和47年9月14日生まれ。祖父は昭和の名女方と謳われた三世中村時蔵、父はその三男・三喜雄。8歳で歌舞伎座にて初舞台を踏み、二代目 中村獅童襲名。古典歌舞伎から絵本を題材にした「あらしのよるに」、バーチャル・シンガーの初音ミクとコラボした超歌舞伎など新たな視点で伝統芸能を発信。また、俳優としても映画「ピンポン」で、日本アカデミー賞、ゴールデンアロー賞、ブルーリボン賞などの新人賞五冠を達成するなど、映画やテレビ、舞台と多方面で活躍し続けている。■「二代目 中村獅童 監修 日本の伝統文化を楽しむ歌舞伎のいろは」について配信期間:2022年9月29日~2023年9月30日(予定)価格 :無料■今後の上演スケジュール平成中村座 十月大歌舞伎 ■歩き旅アプリ「膝栗毛 | HIZAKURIGE」(膝栗毛アプリ)とは本サービスでは、「身近なまちの、何気ない道を、エンターテイメントに」をコンセプトに、固有の歴史や郷土文化などを紹介する「オリジナルマガジン」、歩きながら地域の物語を知ることができるGPS連動型「音声ガイド」など、歩き旅を楽しんで頂けるコンテンツを提供しています。アプリ内で貯めた「文」は、オリジナルグッズやご当地ドリンク、スイーツなどと交換できます。hizakurige_02(1) 歩き旅の寄り道探し「膝栗毛マガジン」歩き旅ルート上にあるスポットの歴史やグルメ・観光情報をまとめたオリジナルマガジンをご用意しました。歩き旅に出かける前に情報を収集して、まだ見ぬ新しい町の魅力に出逢うことができます。(2) 何気ない場所がエンターテイメントに「音声ガイド」マッピングされた場所に行くと聞くことができる音声ナレーション。寺や城・石碑やお店など、各地域ならではの様々な場所に隠された物語を楽しみながら歩き旅ができます。(3) 歩き旅の思い出を残す「チェックイン機能」歩き旅ルート上にある寺や城、石碑やお店、絶景ポイントなどの様々な場所に、アプリ上でチェックインができます。チェックインスポットに近づき、撮影した写真を登録するとチェックインが完了し、膝栗毛ポイントが貯まります。貯めたポイント「文」は、オリジナルアイテムやドリンクなどと交換できます。(4) 地域の人・コミュニティと繋がる「膝栗毛茶屋」各エリアには、品川宿「KAIDO Books & Cafe」や、京都QUESTION内「awabar」など、膝栗毛と連携する"膝栗毛茶屋"をご用意しています。アプリで貯めた「文」を景品と交換できたり、その地域ならではの文化や特産物、人に会うことができます。*「膝栗毛 | HIZAKURIGE」ダウンロードURL(iPhone) (Android) *「膝栗毛 | HIZAKURIGE」動画URL公式YouTubeチャンネル 最新プロモーション動画 公式Facebook : 公式Instagram: ■会社概要会社名 : 株式会社膝栗毛(Hizakurige Ltd.)所在地 : 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号設立日 : 2021年11月12日資本金 : 2億円(資本準備金を含む)株主 : 三菱地所株式会社(100%子会社)代表取締役社長: 米田 大典(事業提案者)事業内容 : 歩き旅エンターテイメントコンテンツサービス提供、地方・地域活性化事業ほかURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月29日福岡・博多座、愛知・御園座を巡演した『超歌舞伎2022 Powered by NTT』が、8月21日に東京・新橋演舞場で開幕。これを受けて行われた会見に、出演者の中村獅童、小川陽喜、澤村國矢が登壇した。2016年の「ニコニコ超会議」で誕生した『超歌舞伎』は、獅童ら歌舞伎俳優とボーカロイド(バーチャルシンガー)の初音ミクが最新技術のもとで競演する新趣向の歌舞伎公演。これまで千葉・幕張メッセといったイベント会場を中心に有観客上演がなされてきたが、今年は歌舞伎を上演する劇場進出と同時に4都市ツアーも果たす。博多・名古屋公演を「一公演一公演、僕らにとって戦いでした」と振り返った獅童。「これまでイベント(ニコニコ超会議)の一部だった演目が、歌舞伎の劇場に進出する。サブカル好きの若者に喜んでもらうだけでなく、歌舞伎を昔からご覧になっている古典好きのファンに納得していただけるクオリティを目指しました」「演技法・化粧・衣装はすべて伝統的な古典にこだわり、バーチャルとのコントラストがくっきり出るように工夫して」と胸を張る。その結果、客席には初音ミク推しの観客に加えて古典歌舞伎ファンの姿も。獅童は「法被をお召しになっている熱狂的なミクさんファンの存在を心強く感じて『この方に倣ってペンライトを振ってください!』とお手本になってもらう場面もありました」と笑う。ただ終演後に土産としてペンライトを購入する歌舞伎ファンがいたらしく、獅童は「上演中に振って一緒に盛り上がるからこそ楽しい」「ペンライトのご購入はぜひ開演前に」と目配せすることも忘れない。1月の『壽 初春大歌舞伎』にて初お目見得となった陽喜は、芝居のどんな点が楽しいか問われると「立ち回りです!」と元気に回答。獅童はその様子を温かく見守りつつ「衣裳は仁王襷(におうだすき)にお化粧も“むきみ隈”という隈取りで、劇中には見得を切る動作もあって。陽喜の大好きなものが詰まっているから毎日楽しく取り組んでいます」と日常を明かすだけでなく、「失敗したら楽屋で自主稽古していると聞いて成長を感じました」と目を細めた。また「永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)」のみ上演の「リミテッドバージョン」で主演を務める國矢は「博多・名古屋での盛り上がりを受け自信をもってこの新橋演舞場でも務めさせていただきます」「獅童さんのパワーに喰らいついていく所存です」と意気込む。獅童は國矢を「新しい『超歌舞伎』の世界で生まれたスター」と紹介し、「がんばれば道が拓けることを体現し、後進のお手本になってくれたら嬉しいですね」と期待を込め、エールを送っていた。東京公演は9月3日(土)まで。その後、9月8日(木)~25日(日)に京都・南座へ巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2022年08月24日中村獅童と初音ミクが共演する『超歌舞伎2022 Powered by NTT』の全国4都市での上演が決定した。2016年の「ニコニコ超会議」で誕生し、古典歌舞伎とNTTが開発した最新テクノロジーが融合した、まったく新しい歌舞伎公演として人気を博した「超歌舞伎」。取材に応じた獅童は「本来、歌舞伎こそ最先端」と断言し、「若い世代の皆さんに、歌舞伎を知っていただくことが僕の使命だと思っているし、歌舞伎界をもっともっと変えていきたい」と闘志を燃やす。そんな思いが結実した“転機”が2019年、歌舞伎発祥の地・京都に立つ南座での初お目見得。「(幕張メッセを飛び出し)いつか歌舞伎の劇場に進出したいと思っていたし、南座が決まったときは『時代が動いたのかな』とも感じました。もちろん、京都には目が肥えていらっしゃる、古くからの歌舞伎ファンが多いですから、受け入れてもらえるのか不安とプレッシャーもありました」と明かす。(C) 超歌舞伎 Supported by NTTいざ、幕が上がると「最高でしたよ!あんなに盛り上がってくださるとは。ペンライトを振るのが楽しいという声もいただきましたし、何より『こんなに面白いなら、次は孫を連れてきたい』という言葉がうれしかったですね」と強い手応えを振り返る。「とにかくそういったきっかけを通して、若い方々に観てもらわないと、“今を生きる演劇”としての歌舞伎が死んでしまう。それが正直な思いですよね。コロナ禍で今日、明日のことも大変ですけど、もっと先の未来を見据え、子どもたちに歌舞伎って面白いねって思ってもらいたいし、そのためにどんなことをしたら喜んでもらえるのか常に考えています。時代に取り残されるのが、一番良くない」超歌舞伎『永遠花誉功』より、中村獅童 (C) 超歌舞伎 Supported by NTT歌舞伎の未来を見据えることは、歌舞伎俳優・中村獅童の在り方を模索する姿勢にもつながっている。「僕は父親が歌舞伎役者じゃないということもあり、“獅童ならでは”と言える自分独自の生き方を見つけないと生き残っていけないんですよ。新しいことに挑戦するのも、そんな思いのひとつ。いろんな役者がいていいし、みんな同じじゃつまらない。同時に動きやせりふ回し、衣裳や化粧など、あくまで古典の枠組みの中で、新作を生み出すことにこだわっています。勘三郎兄さん(十八代目中村勘三郎)の影響も大きいですね。多感な時期を一緒に過ごさせていただき、たくさんの財産を吸収させてもらいました」ここまで育ててくれたのはミクさんファンの皆さん忘れてはならないのは、幕張メッセでの初演時から「超歌舞伎」を熱く盛り上げ続けるファンの存在だ。「当時、会場のお客さんのほとんどは歌舞伎を初めて観るという、初音ミクさんのファンだったと思います。言葉で伝統文化とバーチャルの融合って言っても、始まる前は正直『はっ?』って感じで、色眼鏡で見られる部分もあるかもしれないと思っていました。でも、いざ舞台に立つと、すごい盛り上がりでね。みんな、純粋に笑ったり、泣いたりしてくれて、それに僕らも泣かされて。毎回、ファンの皆さんが熱い思いにさせてくれるんですよ。『超歌舞伎』をここまで大きく育ててくださったのは、間違いなくミクさんファンの皆さん。本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、ここで芽生えた友情は大切にしたいですね」超歌舞伎『永遠花誉功』左より、初音ミク、中村獅童(C) 超歌舞伎 Supported by NTTそう語る獅童には、こんな忘れられないエピソードも。2019年の南座公演で、最前列で号泣しながら観劇する青年と出会ったそうだ。「口上の途中でしたが、僕のほうから『どうしたの?どこから来たの?』ってインタビューしたんですよ。そうしたら『台湾から来た』って。その後、いろんな情報を集めたら、彼は超会議の超歌舞伎をネット配信で観て以来、超歌舞伎にハマって、日本語を勉強し来日し、なんと日本の会社に就職したそうなんです。初めて南座で生の超歌舞伎を観てくれて、『いつかは台湾で上演してもらうのが夢』だと言ってくれている。こんなうれしいことはないですよね」今回決定した『超歌舞伎2022 Powered by NTT』は、8月4日(木)開幕の福岡・博多座を皮切りに、名古屋・御園座、東京・新橋演舞場、京都・南座をめぐる約2カ月に渡る全国ツアー。「超歌舞伎」の楽しみ方とその魅力を案内する『超歌舞伎のみかた』、舞踊『萬代春歌舞伎踊(つきせぬはるかぶきおどり)』に続いて、披露される『永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)』は、大化の改新のきっかけとなった乙巳の変(いっしのへん)における蘇我入鹿討伐を題材とした歌舞伎の作品と、初音ミクの代表曲のひとつ「初音ミクの消失」の世界観をもとに書き下ろされた、「超歌舞伎」の最新作となる。「歌舞伎は常に新しいものを生み出しながら、長い歴史の中で残った演目が古典として今も親しまれている。本来、歌舞伎こそ最先端だと思うんですよ。だから『これは歌舞伎』『これは違う』って決めつけてしまうのは良くないと思っています。それこそ『超歌舞伎』が100年後、古典として残っているかもしれない。そんな未来へ思いを馳せるのも、歌舞伎の楽しいところですからね。(感染対策の)ルールを守りながら、お祭り感覚で楽しんでもらえればうれしいです。僕自身も全身全霊で思いをぶつけたいと思っています」取材・文:内田涼<公演情報>『超歌舞伎2022 Powered by NTT』2022年8月4日(木)~8月7日(日)福岡・博多座2022年8月13日(土)~8月16日(火)名古屋・御園座2022年8月21日(日)~9月3日(土)東京・新橋演舞場2022年9月8日(木)~9月25日(日)京都・南座【本公演】一、超歌舞伎のみかた二、萬代春歌舞伎踊(つきせぬはるかぶきおどり)松岡 亮 作真柴秀康:中村獅童出雲のお国:初音ミク奴國平:澤村國矢女奴お蝶:中村蝶紫三、永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)松岡 亮 脚本藤間勘十郎 演出・振付金輪五郎今国:中村獅童苧環姫:初音ミク金輪小五郎陽国:小川陽喜蘇我入鹿:澤村國矢定高:中村蝶紫※本公演午前の部 / 午後の部同一演目にて上演【リミテッドバージョン】一、永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)松岡 亮 脚本藤間勘十郎 演出・振付金輪五郎今国:澤村國矢苧環姫:初音ミク蘇我入鹿:中村獅一定高:中村蝶紫口上:中村獅童※リミテッドバージョンは『永遠花誉功』を上演チケット情報はこちら:
2022年07月30日中村獅童と初音ミクが共演する「超歌舞伎2022 Powered by NTT」の製作発表会見が7月6日、都内で行われ、獅童をはじめ、共演する小川陽喜と澤村國矢が出席。初音ミクが「皆さまとともに、パワーあふれる素敵な舞台をお届けできるよう、お稽古に励んでいます。私たちの想いが詰まった作品を、劇場でぜひご覧ください」とビデオメッセージを寄せた。2016年の「ニコニコ超会議」で誕生した「超歌舞伎」は、古典歌舞伎とNTTが開発した最新テクノロジーが融合した、まったく新しい歌舞伎公演として人気を博し、京都・南座でも上演。今回、幕張メッセを飛び出し、初お目見えの東京・新橋演舞場に加えて、京都、名古屋、福岡の全国4都市での上演が決定した。「デジタル技術の進歩が年々すごくて、初音ミクさんの歌舞伎の上達ぶりもすごい」と興奮しきりの獅童は、「見どころですか?ヴァーチャルと古典の融合なので、見ていただかないとですが、ペンライトがね(笑)。普段はペンライトを振らないような和服のお客様が喜んでくださって。お年を召した方々も『今度、孫を連れてこようと思う』とおっしゃってくれたり」と語り、「若い世代には、歌舞伎はどうしても敷居が高いですし、ぜひお祭り感覚で楽しんでいただければ。僕自身『超歌舞伎』を通して、興味を持ってもらうことが使命だと思っているので、全身全霊の想いをぶつけたい」と意気込みを語った。中村獅童初音ミク「超歌舞伎」の楽しみ方とその魅力をご案内する『超歌舞伎のみかた』で幕を開ける今年の公演。舞踊『萬代春歌舞伎踊(つきせぬはるかぶきおどり)』に続いて、披露される『永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)』は、大化の改新のきっかけとなった乙巳の変(いっしのへん)における蘇我入鹿討伐を題材とした歌舞伎の作品と、初音ミクの代表曲のひとつ「初音ミクの消失」の世界観をもとに書き下ろされた、「超歌舞伎」の最新作となる。『永遠花誉功』には息子の陽喜が出演することになり、「夏休み返上で頑張ってもらうしか。熱い最中の長丁場で、体力勝負なので、しっかりやってくれれば。陽喜には負けたくない!ライバルですから」と対抗心メラメラ。当の陽喜はペンライトを手に「(獅童は)ライバルじゃない」と涼しい表情だった。共演する國矢は「1月から比べても、さらに見得がうまくなっている。将来、末恐ろしい」と陽喜の成長に、優しいまなざしを注いでいた。澤村國矢左から)小川陽喜、中村獅童取材・文・撮影(取材会写真)=内田涼【公演概要】「超歌舞伎2022 Powered by NTT」2022年8月4日(木)~8月7日(日) 福岡・博多座2022年8月13日(土)~8月16日(火) 名古屋・御園座2022年8月21日(日)~9月3日(土) 東京・新橋演舞場2022年9月8日(木)~9月25日(日) 京都・南座<本公演>一、超歌舞伎のみかた二、萬代春歌舞伎踊(つきせぬはるかぶきおどり)v松岡 亮 作真柴秀康:中村獅童出雲のお国:初音ミク奴國平:澤村國矢女奴お蝶:中村蝶紫三、永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)松岡 亮 脚本藤間勘十郎 演出・振付金輪五郎今国:中村獅童苧環姫:初音ミク金輪小五郎陽国:小川陽喜蘇我入鹿:澤村國矢定高:中村蝶紫※本公演午前の部 / 午後の部同一演目にて上演します<リミテッドバージョン>一、永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)松岡 亮 脚本藤間勘十郎 演出・振付金輪五郎今国:澤村國矢苧環姫:初音ミク蘇我入鹿:中村獅一定高:中村蝶紫口上:中村獅童※リミテッドバージョンは『永遠花誉功』を上演します
2022年07月06日次世代の歌舞伎俳優たちが更なる活躍ができるよう、未来へ繋ぐ新しい挑戦として企画された「いぶき、特別公演」。2021年6月の京都・南座での初めての公演では、中村児太郎、市川九團次、大谷廣松らによって、『妹背山婦女庭訓』『乗合船恵方万歳』の二つの演目が上演された。好評につき、第二回が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響に鑑み、残念ながら全公演が中止となった。しかし、コロナ禍ではあるが、その土地の多くの若い世代にも歌舞伎の魅力を繋いでいこうという考えから仕切り直しと言える、次回の公演が東京・観世能楽堂、神奈川・横浜能楽堂ほか各地で開催される。今作の出演者は、第一回にも出演した中村児太郎と、初参加となる中村隼人である。そして、中村隼人と中村児太郎が上演演目『二人椀久』の椀屋久兵衛と遊女の松山太夫にそれぞれ扮した「いぶき、特別公演」の本ビジュアルが解禁となった。今回の本ビジュアルは世界的写真家のレスリー・キー氏が撮影したものである。勇ましく、美しく、儚く、そして何より次世代を担う若い二人の瑞々しさをも感じ取れるような仕上がりが印象的なビジュアルとなった。撮影を担当したレスリー・キー氏より、コメントが到着。写真家レスリー・キーコメント「日本の伝統文化である歌舞伎とコラボレーションできた事は、私の日本での約30年間のフォトグラファー人生の中で、最も特別な出来事のひとつになりました。この企画に参加できた事をとても光栄に思います。これからも海外の地から歌舞伎の世界を全力で応援していきます。観にきて頂いたお客様には、ぜひ私の撮影したビジュアルと共に、この素晴らしい舞台を楽しんでいただきたいです。」演目は『雨の五郎』『藤娘』『二人椀久』の三つ。『雨の五郎』は、春雨の夜、蛇の目の傘を差した曽我五郎が大磯の廓の遊女・化粧坂の少将のもとへ向かう道中を描いたお話。亡き父のために敵討を誓って勇壮さを見せる反面、恋仲である少将からの文を手にした姿からは和事風の柔らかみを感じさせる。『藤娘』は、藤の精が愛らしい娘の姿で現れ、移り気な男心を名所“近江八景”になぞらえて踊り、恋心を艶やかに表現する物語。『二人椀久』は、大阪の豪商・椀屋久兵衛が遊女の松山太夫に入れ上げて放蕩の限りを尽くし、周りの者から座敷牢に閉じ込められてしまう。いつの間にか牢を抜け出し、さまよい歩く久兵衛は松山と再会するが、それは全て幻だったという幻想的な逢瀬が描かれている。趣の異なる三つの演目、そして二人の息の合った舞踊など、お見逃しなく。公演の詳細は公式サイト( )にて。【公演概要】いぶき、特別公演〈演目〉一、『雨の五郎』長唄囃子連中中村隼人二、『藤娘』長唄囃子連中中村児太郎三、『二人椀久』長唄囃子連中中村児太郎中村隼人主な日時・会場:東京公演2022年6月1日(水)観世能楽堂 ①12:00開演②15:00開演横浜公演2022年6月4日(土)横浜能楽堂 ①12:00開演②15:00開演チケット: 一般発売 2022年3月26日(土)10:00〜全席指定7,500円(税込)※未就学児童の入場はご遠慮ください。★レスリー・キー監修公演パンフレット付き★※お一人様に一部ずつパンフレットが付きます。 当日会場にてお渡し致します。その他、上演日程(お問い合わせ先などの詳細はホームページでご確認ください)千葉 6月3日(金)成田市文化芸術センター スカイタウンホール石川6月11日(土)こまつ芸術劇場うらら 大ホール京都6月17日(金)京都・観世会館愛知6月18日(土)名古屋能楽堂大阪6月19日(日)大槻能楽堂郡山6月21日(火)けんしん郡山文化センター中ホール熊本6月25日(土)八千代座福岡6月26日(日)大濠公園能楽堂<ご来場のお客様へ>本公演は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、できる限りの対策を講じた上で開催いたします。ご不便をおかけすることもございますが、安全に公演をお楽しみいただくため、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。今後の感染拡大の状況によって緩和される場合がございますので、感染予防対策が変更になる場合がございます。最新情報は公式HP( をご確認ください。制作: 三響会企画 制作協力:全栄企画株式会社 / 株式会社ちあふる 協力:松竹株式会社総合問合せ:Zen-A [ゼンエイ] TEL: 03-3538-2300 (平日11:00~19:00) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月25日今年で17年目を迎える中村屋一門恒例の全国巡業公演。歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助がリモート会見で見どころを語った。2022年春は『春暁特別公演』に加え、勘太郎、長三郎の子役を交えた『陽春特別公演』の2公演を上演する。生の歌舞伎の楽しさに触れ「元気になってお帰りいただきたい」と声を揃えるふたり。歌舞伎のいろはを解く「歌舞伎塾」や素顔が垣間見られる人気の「トークコーナー」を交えた構成で、演目にも趣向を凝らす。「中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2022」「中村勘九郎 中村七之助 中村勘太郎 中村長三郎 陽春特別公演2022」チケット情報『春暁特別公演』で勘九郎はお家芸「高坏(たかつき)」に出演する。花見の席で大名から高坏を買うよう命じられた次郎冠者(勘九郎)。しかし、それが何か分からず「高坏買いましょう」と声を張り上げて歩き出すと、そこへ高足売が現れて……。下駄でタップという趣向が楽しい軽妙洒脱な舞踊劇だ。「祖父の十七代目中村勘三郎が今の演出、振りにしたもので、中村屋にとっても大切な演目のひとつ。華やかな作品でお花見気分を味わって」と勘九郎が陽気に盛り上げる。七之助が勤めるのは心中物「隅田川千種濡事(すみだがわちぐさのぬれごと)」。四世鶴屋南北作「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」(通称「お染の七役」)の大詰めを長唄の舞踊劇に仕立てたオリジナル演目で、七之助はお染、久松、お光、土手のお六の4役を踊る。「歌舞伎のエンターテインメント性を生でご覧いただける絶好の機会」であると同時に、男女の演じ分けや早替りなど役者、七之助の魅力を存分に堪能できる。続く『陽春特別公演』は勘太郎、長三郎の幼い兄弟が清元で踊る「玉兎」で幕が開く。息子の成長を見守る勘九郎は「何より芝居好きなのが嬉しい」と目を細める。ふたりともすでに踊りは入っているが、「今回はひとりで踊るものをふたり用に変える構成」につき、ブラッシュアップした内容でお届けする。また、今公演では勘太郎、長三郎がイラストを担当した手ぬぐいなどの公演記念グッズを初めて販売することも明かされた。打って変わり、勘九郎と七之助は清元を代表する名作怪談舞踊劇「かさね」を。腰元かさね(七之助)が最愛の与右衛門(勘九郎)に鎌で殺されたことに始まる因果因縁の物語。「男女のドロドロした部分や清元の名文句、名調子、その美しさも見せる。現代の女性にもドラマティックに観ていただけます」と勘九郎。最終的には顔が醜くなり足が折れどん底に突き落とされるかさね。七之助は「女性としてすべてが崩れる様を見せられたら」と語り、踊りでは勘九郎と阿吽の呼吸で魅了する。「互いが磁石のようにべったり引っ付いたり、拒絶し合ったり関係性にメリハリを付けるのが効果的で、そこが踊りの面白さ、深さになってくる。『玉兎』とはガラッと違う踊りを楽しんでいただきたい」とアピールした。『春暁特別公演』は3月6日(日)から26日(土)まで奈良、滋賀、兵庫ほか全国16か所にて、続く『陽春特別公演』は3月30日(水)から4月4日(月)まで大阪・フェニーチェ堺大ホールほか全国5か所にて。チケットは両公演、1月15日(土)10時よりプリセールを実施。取材・文:石橋法子
2022年01月14日今週末、ついに日本でも公開を迎える『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』より、日本語吹替版に参加した中村獅童と片岡愛之助が「声」で直接対決する本編映像が解禁された。エディの体に寄生しているヴェノムの声を前作に引き続き中村獅童が担当し、本作から登場の最凶の敵カーネイジを片岡愛之助が演じている本作。今回初公開された日本語吹替版の本編シーンは、カーネイジに元恋人アンをさらわれてしまったエディ(ヴェノムの宿主)が彼女を助けるためにヴェノムとなって教会に登場する場面。カーネイジはヴェノムに「来やがったな、死にやがれファーザー」と宣戦布告。この「ファーザー」とは、刑務所収監中にエディの取材を受けたクレタス(カーネイジの宿主)がエディに噛みつき、彼の血液を体内に取り込みカーネイジが誕生したという経緯があるため。そんな凶悪なカーネイジの姿を見たヴェノムは「くそ、マズイ!」と怖気づきエディの中に隠れてしまう。ヴェノム守勢のシークエンスながら、作品最大のクライマックスに向けた展開が繰り広げられるシーンとなっている。歌舞伎の舞台から舞い降りた2人から発せられる声色は圧巻。誰が演じているか分からなくなるほど、作品のキャラクターに憑依している声の演技も必見だ。『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は12月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ 2021年12月3日より全国にて公開©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
2021年11月30日東京・歌舞伎座で、2022年1月2日(日)から感染予防対策を徹底した上で収容人数の制限を緩和し、完全入替えの三部制による『壽 初春大歌舞伎』を上演することが決定。歌舞伎俳優の中村獅童が第一部『一條大蔵譚(いちようおおくらものがたり)』、『祝春元禄花見踊(いわうはるげんろくはなみおどり)』の2作品に出演する他、『祝春元禄花見踊』では獅童の長男・小川陽喜(おがわ はるき)が初お目見得する。11月26日に都内で製作発表会見が行われ、獅童と陽喜くんがそろい踏み。現在3歳の陽喜くんは、紋付きはかま姿で登壇し、「こんにちは!」と元気よく挨拶。人生初の記者会見ながら、会場に駆けつけた約50名の報道陣に動じる様子もなく「緊張していません」と笑顔を見せた。歌舞伎の好きな部分は「戦っているところ。パパの(戦っている)ところがかっこいい」と明かす場面も。そんな息子の受け答えを、隣で見守る獅童は「いつの間にできるようになったんだ!?」と目を白黒させつつ、成長に喜びを隠しきれない様子だった。正月らしい華やかな踊りの演目で、陽喜くんは奴喜蔵を演じることになっており、隈取りをしての立ち回り、見得を切る演出も予定されている。「子どもで隈取りをして見得を切るって、うらやましいですね」(獅童)。報道陣の視線が、陽喜くんが向かいがちな様子には「しゃくに障りますよね。ファンの皆さんも『陽喜、陽喜』だもん(笑)。“獅童愛”から“陽喜愛”に移り変わっているのがわかる。不安ですよ」と思わず本音も。親子そろっての会見が実現し、獅童は「父が歌舞伎役者じゃなかったから、こうして親子で金屏風の前に立つ日が来るとは思わなかった。変な気分ですが、ありがたいです」と改めてしみじみ。バーチャルシンガーの初音ミクとコラボした『九月南座超歌舞伎』などを通じて、陽喜くん自ら歌舞伎に興味を持つようになったそうで「押しつけたくなかったけど、自分から歌舞伎に出たいと言ってくれたから、胸いっぱいです」とも。同時に「舞台の上に立ったらライバル。舞台に関してはできるだけ厳しくしたいので、心を鬼にして教えていかなければ。親バカにならないように気をつけたい」と覚悟を示していた。『祝春元禄花見踊』には獅童に加えて、中村勘九郎、中村七之助らも出演し、初お目見得の舞台を華やかに飾る。平家全盛の世を舞台に公家の一條大蔵卿を描いた味わい深い義太夫狂言の名作『一條大蔵譚』では、獅童が様子を探りに大蔵卿の屋敷へ潜入した源義朝の家来・吉岡鬼次郎を勤める。『一條大蔵譚』吉岡鬼次郎平成13年1月 浅草公会堂(C)松竹取材・文・写真:内田涼『壽 初春大歌舞伎』2022年1月2日(日)~2022年1月27日(木)第一部午前11時~第二部午後2時30分~第三部午後6時~※開場は開演の40分前を予定【休演】11日(火)、19日(水)劇場:歌舞伎座12月14日(火)チケット発売予定
2021年11月26日渋谷・コクーン歌舞伎 第十八弾『天日坊(てんにちぼう)』が、2022年2月に東京・渋谷のBunkamura シアターコクーンにて上演される。チケットの発売は2021年12月を予定している。宮藤官九郎×串田和美の『天日坊』再び演出家・串田和美と十八世中村勘三郎がタッグを組み1994年に誕生した“渋谷・コクーン歌舞伎”。古典歌舞伎を一から読み直し、現代に重ね合わせて新しい角度から演出する斬新な手法で、『東海道四谷怪談』や『夏祭浪花鑑』など次々と話題作を生んできた。中でも、2012年に宮藤官九郎の脚本、串田和美の演出・美術により初演から145年の時を超えて上演された『天日坊』は、自らの運命を探し求めて邁進する主人公・天日坊の姿が観客の胸を打ち、大きな反響を呼んだ。そんな人気作品『天日坊』が10年ぶりに再演され、大河ドラマ『いだてん』の脚本も記憶に新しい宮藤官九郎と演出家・串田和美が再びタッグを組むことに。中村勘九郎、中村七之助、中村獅童が続投キャストには、前回に続き中村勘九郎、中村七之助、中村獅童が名を連ね、疾走感溢れる作品を舞台上から観客に届ける。『天日坊』あらすじふとしたきっかけから将軍頼朝の落胤になりすまし鎌倉を目指す法策(後の天日坊)。旅の途中で盗賊・地雷太郎とその妻お六と出会い、思いもよらぬ自分の運命を知る・・・「俺は誰だあっ!」狙うは天下!若者たちは壮大な野望と純粋な希いを胸に疾駆する。彼らの人生を賭けた大勝負がはじまるー。公演概要渋谷・コクーン歌舞伎 第十八弾『天日坊』上演時期:2022年2月チケット発売:2021年12月予定会場:Bunkamura シアターコクーン住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1原作:河竹黙阿弥「五十三次天日坊」演出・美術:串田和美脚本:宮藤官九郎出演:中村勘九郎、中村七之助、中村獅童、ほか
2021年10月15日歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助が9月24日、オンライン発表会見を行い、TBS赤坂ACTシアターで上演されるTBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」(11月11日~)への意気込みを語った。十八代目中村勘三郎が2008年にスタートさせた名物シリーズ「赤坂大歌舞伎」。2013年からは中村勘九郎、中村七之助兄弟が亡き父の遺志を継ぎ、公演を重ねてきたが、昨年5月に予定されていた6回目の上演は、コロナ禍の影響で中止を余儀なくされ、演目も新たに今秋の上演が改めて決定した。今回上演される演目は『廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと』、『越後獅子(えちごじし)』、『宵赤坂俄廓景色(よいのあかさかにわかのさとげしき)』の3作。『廓噺山名屋浦里』は笑福亭鶴瓶の落語をもとに、「この落語を歌舞伎にしたい」と熱望した勘九郎が七之助らとともに舞台化し、今回が5年ぶりの再上演となる。勘九郎は初演を振り返り、「ラストは大団円というより、美しさと幻想の中で終わるので、カーテンコールが起こる演目ではないが、実際にはカーテンコールが起こって、拍手も鳴りやまなかった。鶴瓶さんとタモリさんがいらっしゃっていて、おふたりも舞台にあがって一緒にご挨拶してくださった」としみじみ。昨年の中止については「あとは稽古に入るだけという段階だったので、とても残念でしたし、悔しい思いをした。去年の分も今年にかけている」と闘志を燃やしていた。七之助も「花魁浦里は女形の後輩に人気があって、終わった後、ここぞとばかりに『やりたい、やりたい』とみんな楽屋にやって来た」と初演での印象的なエピソードを回想。「女形は一生懸命汗水たらしても、途中で出なくなって幕切れもあるが、花魁浦里はとってもメインで、いろんな色を見せながら、最後まで残るので“得”なんですよね(笑)」とやりがいを熱弁していた。『越後獅子』は長唄にのせて、手おどり、足拍子、布さらしと、様々な踊りの表現を披露。舞台を締めくくる『宵赤坂俄廓景色』は、赤坂がかつて花街だった時代を想起させるような華やかな作品で、勘九郎の長男・勘太郎、次男・長三郎が初登場することも話題を集める。勘九郎は「父が遺してくれたものですし、僕としても出てほしい思いがある」といい、「大人になって、どれくらい覚えているかはわかりませんが、『出た』という記憶や劇場の空気を味わうのと、そうでないかは全然違いますから、ありがたいですね。堂々と踊ってほしい」と目を細めていた。劇場は大規模な改修工事に入ることが決定しており、その大きな節目の作品として「赤坂大歌舞伎」が華を添える形になる。加えて、コロナ禍での上演となるが、勘九郎は「まだ探り探りの状況が続くと思うが、お客様が満席になっている風景を子どもたちに伝えたいですね」と希望を示し、「以前の熱狂を味わえる日は来ると思うので、需要がある役者として、需要がある作品を積極的にやっていきたいです」と決意を新たにしていた。チケット発売は9月25日(土)より。取材・文:内田涼▼公演概要TBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」日程:2021年11月11日(木)~11月26日(金)会場:TBS赤坂ACTシアター(東京都港区赤坂5-3-2 赤坂サカス内)一、『廓噺山名屋浦里』出演:中村勘九郎 中村七之助 中村虎之介 中村鶴松 片岡亀蔵 中村扇雀原作:くまざわあかね脚本:小佐田定雄演出:今井豊茂美術:中嶋正留二、『越後獅子』長唄囃子連中出演:中村勘太郎『宵赤坂俄廓景色』長唄囃子連中出演:中村勘九郎 中村七之助 中村虎之介 中村長三郎 中村鶴松 片岡亀蔵 中村扇雀
2021年09月24日中村勘九郎、中村七之助を中心に、中村屋一門が2005年より毎年行う全国巡業公演『錦秋特別公演』が10月より全国15カ所で開催される。昨年はコロナ禍によりやむなく中止。今年の巡業は中村勘太郎、中村長三郎が初めて参加した春公演に次いで2度目となる。「昨年伺えなかった土地に春と秋、2回に分けて伺えるのがうれしい」と勘九郎。七之助は「待っていてくださる方がいることがありがたい。春公演ではたくさんの拍手に、役者は居てもいいんだと思えた」と振り返る。それぞれ感謝の思いを胸に、合同取材会で秋公演への想いを語った。「中村勘九郎 中村七之助 錦秋特別公演 2021」チケット情報演目は『浦島』『甦大宝春日龍神(よみがえるたいほうかすがりゅうじん)』『トークコーナー』の全3つ。昔ばなしの後日談を舞踊化した『浦島』は成長株の鶴松が勤める。勘九郎は「歌舞伎を初めて観る方にはストーリー性も分かりやすく曲調も華やか。二枚扇というお扇子を使って踊るテクニカルな踊りは目にも楽しい」と解説。生前、父である中村勘三郎(18代目)が勘九郎の浦島をひどく気に入っていたと言い「鶴松にもしっかり継承できれば」と語る。『甦大宝春日龍神』は春日大社「第六十次式年造替記念」として2014年に創作された奉納舞踊。前半は春日の野の四季折々の素晴らしさを芝居仕立てで踊り、後半は龍神、龍女が荒々しく舞い踊る。「神がかったものに触れることによって、神秘的な思いになっていただければ」と勘九郎。七之助も奉納当日に、龍神の存在を感じるような出来事があったと明かす。「水の神様なので当日は雨だろうと話していたら、踊っている間は降らなかったのに踊り終えた瞬間に土砂降りの雨が降ってきた。野外だったので、兄と二人で『願いが通じたね』と。そういう摩訶不思議な現象が起こったりする。今回はとくに世の中が平穏無事であることを強く思いながら踊りたい」。最後の「トークコーナー」はスーツ姿の2人が等身大の素顔を垣間見せる人気コーナー。2年ほど前から定番だった七之助への結婚に関する質問がパタリと止んだ。「お客様も諦めたのかな」と勘九郎。当の本人は、結婚願望はないと言うが「こればっかりは分からないですよね。理想? 考えたこともないですけど、芝居が好きってことかな。同じものを楽しめる人だったらいいなと思います」。芝居は「心の栄養」とは勘九郎。「辛い状況が続くなかで、歌舞伎という非現実の世界へ飛び込むことによって、少しでもお客様を癒すことができればうれしい。感染対策を徹底して安心安全にご覧いただくというのが私たちの想いです」。七之助も「舞台で得た感動を明日への希望につなげていただければ幸いですし、僕らがやる意味もそこにある」と決意を語った。公演は、10月5日(火)東京・品川きゅりあん大ホールを皮切りに、全国を巡演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年09月01日江戸時代の伝説の歌舞伎役者・初代 中村仲蔵の下克上物語を、忠臣蔵を軸にドラマ化した「忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段」が今年12月に放送決定。主演は中村勘九郎が務め、上白石萌音、中村七之助、尾上松也、藤原竜也、段田安則、市村正親ら豪華キャストが共演する。落語や講談で人気の「中村仲蔵」は、初代 中村仲蔵(1736ー1790)が裸一貫からはい上がる実話をベースとした下克上物語。今回、その物語を国民的人気を誇る「忠臣蔵」を軸にドラマ化。大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」以来の映像作品主役となる勘九郎さんが、その傑出した身体表現力で天才俳優の一代記を演じる。また、もうひとつの主役ともいえるのが、江戸の芝居小屋。初代 中村勘三郎が興した中村座(猿若座)に始まるとされる芝居小屋は、江戸時代を通じて庶民最大の娯楽場となった。日の出から日没まで熱気に満ちていたという当時の芝居小屋を巨大セットで再現。小屋に生きる裏方や地方(歌舞伎音楽の演奏家)、稲荷町(いなりまち)と呼ばれた大部屋役者たちなど、芝居小屋を取り巻く人々も生き生きと描き、江戸歌舞伎の熱狂と魅力を伝えていく。超人気演目「仮名手本忠臣蔵」の五段目で、全く見せ場のない地味な役を割り当てられた仲蔵に一発大逆転はあるのか?厳しい階級制度で縛られた当時の歌舞伎界で、貧困やいじめに苦しみながらも、血の滲むような努力と才智でスターの座をつかんだ仲蔵の痛快な出世物語を、年末にエンターテインメント巨編として放送する。仲蔵の才能を見抜いて抜擢をする当時の大スター・四代目 市川團十郎、それを妬んで敵対する人気歌舞伎役者や座付き作者など、ひと癖もふた癖もある実在の江戸の演劇人たちを演じるのは現代の演劇界のオールスター。今回、勘九郎さんら5名のキャスト陣からコメントが到着した。中村勘九郎/初代 中村仲蔵 役「不思議な縁を感じます」中村仲蔵のことは父(十八代目中村勘三郎)が三代目仲蔵の伝記「手前味噌」に大変感銘を受け愛読していたので、よく聞いていました。仲蔵ゆかりの志賀山三番叟を踊ったこともあります。江戸時代、初代勘三郎が興した中村座に出演し、中村座を救った人でもあるので、その役を演じられることに不思議な縁を感じます。今回とても素晴らしい芝居小屋のセットに足を踏み入れ、思わず泣きました。持って帰りたい!仲蔵は差別を受け大変苦労した人ですが、芝居が好きという情熱に支えられていたと思います。「好き」こそ人を奮い立たせ、上達させ、信念を与えるものです。そんな情熱を感じていただけたら本望です。上白石萌音/仲蔵の妻・お岸 役「朗らかに務めたい」「令和元年版 怪談牡丹燈籠」以来、再び源(孝志)監督のもとでお芝居ができることが心底うれしいです。脚本はやはり本当に面白く、夢中で読んでしまいました。お岸は、こんな女房が家で待っていたら愉 しいだろうな、というような女性です。三味線と唄で仲蔵さんを癒やし、励まし、勇気づけられるよう、朗らかに務めたいと思います。これ以上ないほど豪華な出演者の皆様による「芝居」の真髄。もうすでに完成が待ち遠しいです。ぜひご期待ください。藤原竜也/謎の侍 役「もっと一緒に演っていたい」僕の撮影は2日間だけでしたが、内容の濃い2日間でした。勘九郎さんと空気を合わせて、芝居を作っていく感じがとても楽しかったです。「もっともっと一緒に演っていたいな」って思わせてくれるような人ですね。刀や傘のさばき方は非常に難しかったですが子供のころから厳しく作法を仕込まれている歌舞伎俳優さんから直接教えてもらえたのは貴重な経験でした。最初から最後まで楽しめる贅沢な作品になると思います。段田安則/狂言作者・金井三笑 役「演じがいがあります」勘九郎さんが仲蔵を演じられるのは、ピッタリだと思いますが、その仲蔵をいじめる狂言作者の役ということで演じがいがあります。今も昔も嫌味な演出家やプロデューサーはいて、大人の事情で配役が決まったりとかあったのでしょうね。みんな芝居が心底好きでそのためなら命がけというのも一緒でしょう。ヒエラルキーの厳しい世界で成り上がっていくサクセスストーリーですが、そうそう簡単に成功はさせませんよ。大きな障害として立ちはだかって仲蔵をいじめたいです。(笑)市村正親/四代目 市川團十郎(二代目 松本幸四郎)役「歌舞伎役者を演じられるのは役者人生のごほうび」歌舞伎は昔から演技の勉強のために拝見していました。勘三郎さん(十八代目)の芝居に感激してファンレターを送ったこともあります。今回歌舞伎役者を演じられるのは役者人生のごほうび。天国で勘三郎さんもびっくりしていることでしょう。歌舞伎は見るとやるとでは大違い!ミュージカルでも「歌いすぎるな、芝居しろ」と言いますが、歌舞伎独特の語調の心地よさを感じさせながら、ぐっと 芝居心を入れるのにはどうすればいいのか、悩みながら一生懸命演じています。ドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」は12月、NHK BSプレミアム・BS4Kにて前・後編放送(各89分)。(text:cinemacafe.net)
2021年07月20日新作歌舞伎『あらしのよるに』が7月16日(金)より「歌舞伎オンデマンド」にて配信されることが決定した。さらに中村獅童と原作者・きむらゆういちのサイン入り絵本『あらしのよるに』が当たるTwitter感想投稿キャンペーンも実施される。きむらゆういち原作の『あらしのよるに』(講談社刊)は発売以来、シリーズ合計300万部を超えるベストセラー絵本。数多くの受賞歴を誇り、小学校の教科書にも採用されたほか、数々のメディアで作品化された。物語はオオカミのがぶとヤギのめいが嵐の夜に出会い、本来なら天敵同士の2頭が「ひみつのともだち」となり、さまざまな困難を乗り越えながらも強い絆で結ばれていく姿を描く。今回配信する歌舞伎版は2015年に京都・南座で初演された話題の舞台。がぶ役を中村獅童、めい役を尾上松也が演じ、動物を表現する演技や拵えの工夫や心の声を表現する義太夫との掛け合い、踊りや立廻りなど、絵本の世界観をそのまま古くからの技法に落とし込む歌舞伎らしい作品となった。「歌舞伎オンデマンド」ならではの工夫を重ねた舞台を細部まで存分に楽しめ、なかなか劇場に行けない子どもから大人まで自宅で楽しめるはずだ。そして今回の配信を記念し、中村獅童出演の『九月南座超歌舞伎』とコラボしたTwitter感想投稿キャンペーンも開催。『あらしのよるに』と並んで中村のライフワークともいうべき作品同士がコラボする。当キャンペーンでは「どこでも歌舞伎」( @dokodemo_kabuki() )と「南座」( @kyotominamiza() )の公式Twitterアカウントをフォローの上、ハッシュタグ「#あらしのよるに感想」と「#9月は南座超歌舞伎」をつけて感想を投稿すると、原作者きむらゆういち・中村獅童サイン入り絵本『あらしのよるに』など抽選で豪華景品がプレゼントされる予定だ。(詳細URL: )■配信情報新作歌舞伎『あらしのよるに』(本編2時間42分)7月16日(金)~10月15日(金)3カ月限定配信(ご購入時より7日間ご視聴可能)視聴料金:1,980円(税込)URL: ※ご購入する際には、本ページの各コンテンツのリンクから動画視聴サイトへ移動後、会員登録(メールアドレスの登録等) / ログインが必要です。※本サービスは株式会社ビデオマーケットが運営する公式動画配信サービス「MIRAIL(ミレール)」と連携して提供しております。
2021年07月16日トム・ハーディ主演『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』にて、諏訪部順一、中村獅童、中川翔子、内田直哉が、前作に続き日本語吹き替え版で続投することが決定。音声コメントとキャラクター写真も到着した。トムが演じる本作の主人公でジャーナリストのエディ・ブロック役を「ユーリ!!! on ICE」「呪術廻戦」など人気アニメ作品に出演する諏訪部さんが、エディに寄生する地球外生命体シンビオート、ヴェノム役を歌舞伎俳優の獅童さん。エディの元婚約者アン・ウェイング(ミシェル・ウィリアムズ)を中川さん。前作のラストで只ならぬ存在感を放ち、コミック上ではヴェノムを凌駕するほどの戦闘能力をもつと言われているカーネイジへと変貌を遂げるクレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)を、内田さんが確かな演技力で潜む狂気を静かに、そして不気味に表現する。今回到着した音声映像では、今回の発表に際し「じゃじゃーん!」と自己紹介するインパクトある獅童さんのコメントからスタート。また諏訪部さんも「嘘だろ!」と同じく予告編のセリフにかけてコメントし、ヴェノムのセリフが多いことをイジりつつも、「面白いこと間違いなし」とアピール。そして、うずうず&ワクワクしている中川さんや、怪演に期待が高まるクレタスのセリフを披露する内田さんと、それぞれ思い思いに本作について語っている。『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は2021年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年07月06日映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』が2021年に劇場公開される。前作の日本語吹替版で声優を務めた中村獅童と諏訪部順一、中川翔子、内田直哉が最新作でも続投することが決定し、音声コメントと全世界に先駆けたキャラクター画像も到着した。スパイダーマンの宿敵であり、マーベル史上最も残虐なダークヒーローとして誕生、2018年に劇場公開され全世界興行収入941億円を超える大ヒットを記録したトム・ハーディ主演『ヴェノム』。その続編となるのが本作だ。主人公の正義感溢れるジャーナリスト、エディ・ブロック(トム・ハーディ)を演じるのは『ユーリ!!! on ICE』ヴィクトル・ニキフォロフ役や「僕のヒーローアカデミア」相澤消太役など数々のアニメに出演し、最近では『呪術廻戦』の両面宿儺役としても話題沸騰中の諏訪部順一。男らしくも甘いバリトンボイスで大人の男の色気を巧みに表現する。悪人以外の人間を食べないことを条件にエディに寄生するのが、歌舞伎俳優の中村獅童が声を演じる地球外生命体シンビオート、ヴェノムだ。スパイダーマンの大ファンであることをきっかけに『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)で敵役エレクトロを演じた経験もある中村は、スパイダーマン最大の宿敵であるヴェノムに、前作に続き再び命を吹きこむ。ひとつの体を共有しているエディとヴェノムだが、予告編ではその共同生活もすっかり板についてきた様子だ。獅童からは今回の発表に際し「じゃじゃーん!」という予告編に登場する台詞で自己紹介。そんなヴェノムに、諏訪部は「嘘だろ!」と同じく予告編の台詞にかけて応戦。予告編でまさかのヴェノムの方が台詞が多いことを弄りつつも、本作への意気込みを気合たっぷりに語った。またエディの元婚約者アン・ウェイング(ミシェル・ウィリアムズ)の声を担当するのは、マーベルに造詣の深い中川翔子。時にエディを支える芯の強くタフな女性アンに再び魂を込める。予告編にまだ台詞は登場していないものの、中川が音声コメントの中で示す“1分16秒21コマ~1分18秒12コマ”にはくっきりとアンの姿が。中川が期待するように、果たして今作にもシー・ヴェノムは登場するのか?そして前作のラストで只ならぬ存在感を放ち、コミック上ではヴェノムを凌駕するほどの戦闘能力をもつと言われているカーネイジへと変貌を遂げる、クレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)を演じるのは、アニメ『DRIFTERS』織田信長役や洋画『インディ・ジョーンズ』シリーズのインディアナ・ジョーンズ役など幅広い役柄をこなす内田直哉。シリアルキラーのクレタスに潜む狂気を静かに、そして不気味に表現する。音声コメントでは、そんなクレタスの「世界よ、狂え」という台詞を狂気たっぷりに披露しており、本編での怪演にも期待が高まる。映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』2021年日本公開
2021年07月06日