お弁当女子、水筒男子という言葉が話題になる昨今。健康や節約のために自炊をしているゆとり世代も多いはず。近年の料理トレンドは、なるべく手間がかからずにおしゃれで見た目にも楽しめるようなレシピが話題になりやすいのだそう。そんななか、日本最大級の料理ブログのポータルサイト「レシピブログ」は、PCサイトとスマートフォンサイト内で約74万件のレシピデータベースに対してユーザーが検索した「検索キーワード」の集計をもとに、2015年上半期の「トレンド料理ワード大賞」を発表しました。2015年上半期は、どんなキーワードがランクインしたのでしょうか。早速、チェックしていきましょう。■第5位:グリルパングリルパンとは、表面に波状の凹凸があり、直火が使えない状況でもグリル(炙り焼き)をすることができるクッキングパンのこと。主にステーキなどの肉料理に用いられ、別名ステーキパンとよばれています。網焼きした時のような、格子状の焦げ目がつくのが特徴的。野菜とハンバーグを一緒に焼くだけで、お家で簡単にビストロ風の本格ごはんが楽しめるのが魅力です。食卓にそのままのせても可愛いですよね。■第4位:まぜてマジックマヨネーズや醤油、ごま油など、お家にある調味料とまぜてマジックをあわせるだけで、簡単に味付けのバリエーションを増やせる、万能合わせダレの素。「ケチャップ+まぜてマジック=ピザソース」、「ヨーグルト+まぜてマジック=シーザードレッシング」など、まぜてマジックを使用したレシピは100種類を超えています。料理初心者さんや、味付けがマンネリした時にも大活躍すること間違いなし。■第3位:野田琺瑯(のだほうろう)野田琺瑯とは、常備菜を作る保存容器として、古くから歴史のあるメーカーです。酢や塩分に強く、食材や薬品の保存に適しています。また、そのまま火にかけられるため、洗いものが増えることなく、使い勝手バツグンです。ランチボックスや作りすぎたカレーやシチューを保存しておくための容器として、お家にワンセットほしいアイテムです。■第2位:メイソンジャー第2位は、今年大流行の「メイソンジャー」です。アメリカ発のガラス保存容器にサラダや飲み物を詰める保存瓶のこと。見た目もおしゃれな上、持ち運びできるサラダとして注目を集めています。最近では100均のアイテムを使って、メイソンジャーを手作りする女子も急増中。Instagramにはおしゃれなメイソンジャーが次々とアップされています。■第1位:おにぎらず堂々第1位に輝いたのは、「おにぎらず」。ひろげた海苔にごはんやおかずをのせて包むだけ。調理時も手が汚れず簡単に作ることができ、見た目も華やかで中が一目でわかるのも人気の要因となったようです。おにぎりよりもいろんな具を入れられるところも魅力のひとつ。書店に並ぶレシピ本には、とんかつやフライなど、従来のおにぎりのイメージを変えるような驚きレシピが多数紹介されています。作り方を覚えておけば、お弁当を作る時間がないときや、ちょっとしたホームパーティなどにもお家の残り物を使って、一品作れそうですね。■「フォトジェニック」と「昔ながら」が料理トレンド「レシピブログ」編集長・久永千恵さんは、上記の料理トレンドワードについて、「Instagramが新たなSNSとして台頭し、「ジャーサラダ」「おにぎらず」のような、ビジュアル的に華やかで思わず知人にシェアしたくなる料理や、「野田琺瑯」「スキレット」「ホットプレート」など古くから利用されている調理器具を見直して楽しむ流れがある」とコメントしています。今回ランクインしたキーワードは、どれも料理や食事の時間を楽しくしてくれるものばかり。まだ取り入れたことのない人は、ぜひ試してみてくださいね。
2015年07月03日歌人で小説家の加藤千恵、放送作家の町山広美がこのほど、東京・渋谷区のBunkamuraル・シネマで行われた、映画『サンドラの週末』の公開記念トークイベントに出席した。全国公開中の本作は、ダルデンヌ兄弟監督が描く一人の女性の物語。休職中に解雇を言い渡され、同僚がボーナスを諦めれば仕事を続けられるという選択が与えられたサンドラ。その週末、同僚たちの説得にまわるサンドラだったが――というストーリーで、主演のマリオン・コティヤールは第87回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。試写会後、加藤は「最初はサンドラにイライラしてたけど、女性として人間として立とうとする姿勢に胸を打たれた。マリオン・コティヤールが美人に見えないほど、のめり込んだ」と話し、「弱さと強さが絶妙でリアル。ラストはカタルシスがあり、意外で良かった」と感想を。一方の町山も、「不幸になって欲しくなかったから、最後は痛快に終わって気持ち良かった」と満足げな表情を見せた。"理不尽な選択"をテーマに描かれる本作だが、「いつもヒドい環境にいる主人公が多いダンデンヌの作品にしては、本当に珍しいタイプの主人公」と語った町山は、「日本の政治でもポピュリズムの方法で2択を迫られるけど、実際は何も選べていない。そんな状況はたくさんある」と熱弁。町山の持論を受けた加藤も、「本当は見えないところで選択を迫られていると考えさせられた作品でした」と刺激を受けた様子だった。
2015年06月16日