●初の日本人キャストで上演「チャレンジに満ちた作品になる」2016年の初演以来、各地で完売続出した話題の韓国発ミュージカル『INTERVIEW』が、初の日本人キャストにより『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』として、3月24日~4月4日まで東京・品川クラブeXにて上演されている。本作は、生きるため、愛のため、殺人を犯してしまった少年の10年後を描いた心理ミステリー・ミュージカル。まさかの展開が待っている独創的なストーリーと、全20曲の美しい音楽で綴る物語を、ダブルキャストで上演する。公演を前に、ベストセラー作家であるユジン・キム役の丘山晴己、秘密を抱える推理小説作家志願生マット・シンクレア役の小野塚勇人(劇団EXILE)、謎の事故で亡くなった18歳の少女ジョアン・シニア役の山口乃々華に意気込みを聞いた。――とても人気のミュージカルですが、出演が決まった時の心境は?丘山晴己:すごいことだなと思いました。3人だけの出演は僕も初めてですし、しかもストレートではなくミュージカルということで、盛りだくさんですよね。チャレンジに満ちた作品になることは間違いないなと、思いました。その後は本気でチャレンジすることで、その役を生きていきたいと思うようになりました。小野塚勇人:今までミュージカルのオーディションを受けていたこともあり、ミュージカルにチャレンジしてみたいという気持ちが強くなりました。なので今回お話をいただき、ぜひチャレンジしたいと思いましたが、台本を見た時に率直に難しいなと思いました。役もそうですが、お話も重い話であり、自分が舞台に立っている画もまだ想像できない。ミュージカル自体も初めてなので、挑戦という意味で頑張っていきたいと思いました。山口乃々華:去年の夏頃、映画の中でミュージカル要素がある作品をやらせていただいていて、本格的にミュージカルをやれたらいいなと思っていたので、今回のお話はすごくうれしかったです。ミュージカルを頑張っていきたいと思っていたところだったので、力試しをされているような気持ちになりました。独特の世界観に魅了されたので、素晴らしい作品になると思っています。――今までの日本公演は韓国人キャストが演じていましたが、今回初めて日本人キャストによる上演です。そのことについては、どのようなお気持ちですか?丘山:僕は普段、元の舞台のことを調べたりしないのですが、今回はちょっと韓国の俳優さんたちのことを調べました。やばいですよ、みなさん(笑)。そうそうたるメンバーで、オフブロードウェイにも出たという作品なので、だいぶハードルが高い。レベルがすごく高いと改めて感じました。韓国は芸術を国が推奨したりしている部分もあるので、力が入っているところがある。そこを日本人キャストとして日本人だからできる表現、日本語で表現できるものを含め、自分たちにしかできない作品を作っていきたいと思いました。小野塚:ミュージカル自体が初めてなので、正直よくわかっていなかったのですが、僕でも知っているアーティストの方が参加していたり、ブロードウェイに行ったということ、そして、台本を見ただけでも作品としてのクオリティーが高く、物語そのものがミュージカルではなくても響くものがあると思いました。今回の作品を僕たちならではの表現で、自分たちがやるオリジナルを大事にしていきたい。歌での表現が初めてなので、ミュージカルっぽい表現がいいのか、話をしている延長線上に歌があればいいのか、演出家の方やみなさんと協力しながら作っていきたいと思っています。山口:このような素晴らしい作品をまさか演じさせてもらうことになるなんて、という想いですが、韓国の独特の重たくて暗くて、寂しいあの雰囲気を、私たちならではの雰囲気で表現できればと思っています。――物語そのものがミュージカルじゃなくても響くものがあるとのことですが、本作のそのもの魅力をどう感じていますか?丘山:サスペンスと言っていいのか、謎めいた感じですよね。お客さんとともに謎解きをしていくストーリーだと思いますが、そういう意味でマットの多重人格の面白さを全面的に見ていただくストーリーでもあるのかなとも思っています。虐待や解離性同一性障害などのメンタルを描く作品はミュージカルではなかなかないような気がして、すごく魅力を感じています。小野塚:難しいので自分にとっても挑戦ですが、どういうメッセージ性をもってこの作品と向き合えばいいのかはずっと考えているところです、それがジョアンとの愛のテーマなのか、親との愛なのか、愛を求めてのマットの反抗だと僕は捉えてはいるのですが、それをうまく歌やミュージカルというエンターテインメントに乗せて表現することが最大の魅力だと思います、本当に暗いのですが、暗いだけではない、しっかりと楽しめる要素があります。山口:初めて読ませてもらった時に何がなんだか全然わからなくて、何回も読み返しました。メモに取らないとわからないくらい、複雑に絡み合っているんです。でも、解き明かされていくにつれて、今までのことがわかり冷や汗をかいていく展開は面白いです。お客さんも前のめりになっていくと思うので、今まで観てきたものを全部確認したくなる、そういうところが魅力だと思います。●演じたことのない役への挑戦で「ファンの方たちを驚かせたい」――韓国のエンターテインメントのレベルの高さは有名ですが、さらに韓国ミュージカルならではの魅力は感じましたか?丘山:おそらくそれに特化した人たちが、集まっていると思うんです。たとえばミュージカルなら、ミュージカルを幼少期から勉強して、大学を出て、そういう人たちが集まっている。そういう気がします。日本がそうではないとは言わないですが、韓国はそれくらい芸術に関して国の勢いがあり、熱さがすごくあると思う。技術に関しても、表現に関しても、作品に関しても。アメリカに近いという意味の大陸の熱さを感じ、一方、日本は島国なので島国なりの受け止め方があると思うし、そのギャップは今回、面白いと思います。小野塚:僕は普段、韓国映画をよく観ていて、芸術という点では同じだと思います。ちゃんと勉強して、専門的にそこに対して熱量をもってやっていることは最大の強みだと思いますし、作品選びから試行錯誤してやっているところもある。すごくレベルが高いと思いますし、自分がやるとなった時に同じように戦ってしまっては意味がない、味がないと思うので、そこは自分の経験、感性、ユジン・キム役の丘山さんとの掛け合いであったり、3人でしかできない舞台を作り上げられたらと思います。山口:ちゃんとした舞台に立つのはほぼ初めてで、今までは朗読劇などにチャレンジさせて頂きました。韓国のミュージカルはそこまで詳しくないですが、アーティストさんの雰囲気を見ていても練習生の期間が長かったり、しっかりと土台を積み上げている方が多いと思うので、私も頑張りたいと思っています。――韓国ミュージカルはレベルが高く演者の教育もすごいけれども、今回3人でしかできないものを見せたいという共通認識と覚悟があるなかで、そのためには、どこが挑戦であり頑張りどころだと思いますか?丘山:まず役が3人しかいないということ。ストーリーの中心にいるのがマットとジョアンで、ユジン・キムはその周りにいてお客さんと同じ目線で紐解いていく存在です。セリフを読むと「どうして?」や「なぜ?」という言葉が多いんです。つまり、お客さんと一緒。だからお客さん目線でリードできたらいいなと、それが僕の一番の使命だと思っています。小野塚:一人ひとりの人格を人間として観てもらえるように掘り下げることが、この作品をよくするにあたっての必要なことだと思いました。自分にとっては、それプラス歌の表現。1人の人間がずっと歌う感じではないので、人格が変わった中での歌には、その人のストーリーもあるので、そこはしっかり集中して掘り下げて、いいものが作れたらいいなと思っています。山口:ジョアンはマットほどではないのですが、年齢が変わっていくので、その違いを面白く出せたらいいなと思っています。ジョアンとマットは、いろいろなものと戦いながら頑張って生きていくなかで多重人格が芽生えてきてしまう。背景がとても過酷なので、そこをしっかり理解したいと思います。――最後にファンの方へ本番への意気込みをお願いします!丘山:今まで演じたことのない役で、それはたぶん3人とも同じ。それぞれのファンの方たちを驚かせたいなと思います。今まで見せたことがなかった自分もどんどん見せていくチャレンジだなとも思っているので、まだ出していない、隠しているものを全部出していきたい。僕自身まだ見たことない自分がいるかもしれないので、それをお客さんにも観てもらいたいと思っています。小野塚:僕も自分の役は今までで一番難しいと思いますし、ミュージカル初挑戦ということで、この作品が自分にとって間違いなく大きなものになると思っているので、しっかりとやっていきたい。今回はダブルキャストで、レッドとブルーと2つに分かれているので、それぞれの良さもあります。そして、品川クラブeXという360度の舞台なので、いろいろな視点からユジン・キム、ジョナ、マットが観られると思うので、そこも楽しみにしていただけたらと思います。山口:私のお芝居を生で観ていただく初めの一歩なので、ファンのみなさんには安心してもらいたいです。これからが楽しみだなと思ってもらえるように頑張りたいです。■丘山晴己1985年1月10日生まれ、東京都出身。2008年11月にミュージカル『Radio City Christmas Spectacular』でデビュー。2014年、世界的に人気の高いブロードウェイ公演『The Illusionists』に初の日本人出演者として抜擢。2017年、ミュージカル『スタミュ』、ミュージカル『RENT』のエンジェル役で話題になる。2018年にはミュージカル『刀剣乱舞-結びの響、始まりの音-』に巴形薙刀役で出演。2019年には初主演となる舞台『Fate/Grand Order THE STAGE -絶対魔獣戦線バビロニア-』にてギルガメッシュ役を熱演した。■小野塚勇人1993年6月29日生まれ。千葉県出身。劇団EXILEのメンバー。2016年『仮面ライダーエグゼイド』で九条貴利矢役を演じ、その後、舞台・ドラマ・映画と多方面で活躍している。近年の主な出演作にはドラマ『共演NG』(2020/テレビ東京)、『遺留捜査』第6話、映画『東京ワイン会ピープル』(2019)、『いけいけ! バカオンナ~我が道を行け~』(2020)など。■山口乃々華1998年3月8日生まれ、埼玉県出身。E-girlsのパフォーマーとして、2020年末の解散まで活躍。女優としては、「HiGH&LOW」シリーズや「イタズラなKiss THE MOVIE」シリーズ、映画『私がモテてどうすんだ』(2020)などに出演。舞台では今年、『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』の後、夏に『ジェイミー』が控えている。
2021年03月27日高橋悠也×東映 シアタープロジェクトTXT vol.2 「ID」の出演者が23日、明らかになった。同作は『仮面ライダーゼロワン』他、多数の作品の脚本を手掛ける高橋悠也が作・演出する完全オリジナルの新作演劇作品。2019年6月に高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.1「SLANG」が上演され、今回が第2弾となる。とある委員会の極秘実験にて、意図的にデザインされた男女。身長と体重が設計され、思考回路が組み込まれた。人格や感情がコード化され、自在にインストール・デリートされる。彼らはまるで人間のように社会に紛れ込んで生きる為に作られたアバターだった。委員会の都合によって一方的に人格が書き換えられていく不条理な実験の中で、彼らは狂おしくも美しく生きようとする。出演するのは、ミュージカル『刀剣乱舞』や東映ムビ×ステ 映画・舞台『死神遣いの事件帖』ほか、舞台・映画・テレビドラマ等で活躍の崎山つばさ、舞台『刀剣乱舞』加州清光役の出演が注目の松田凌、乃木坂46の元メンバーで卒業後も舞台を中心に活躍し、TXT vol.1「SLANG」から引き続き出演する井上小百合、先日メジャーデビューした7ORDERの一員で、舞台でも存在感を発揮している萩谷慧悟、劇団EXILEに所属し『仮面ライダーエグゼイド』九条貴利矢 / 仮面ラ イダーレーザー役でおなじみの小野塚勇人、『仮面ライダーゼロワン』滅/仮面ライダー滅役の砂川脩弥、ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』ほか女優として独特の存在感で作品を作り出す一方、アーティストとしても活動する鈴木蘭々。7人のメインキャストは本作にて1人2役を演じ、さらに黒川一樹が出演する“Male ver.”、勝亦利恵が出演する“Female ver.”と、出演者の異なる2バージョンが存在する上演形態となる。出演者発表にあわせてティザービジュアルも公開され、公演内容やチケットの販売等、本作の詳細は随時特設HPにて更新される。東京公演はよみうり大手町ホールにて6月17日〜27日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて7月2日〜4日。○崎山つばさ コメント舞台「ID」に出演させていただきます、崎山つばさです。今回は一人二役を演じるということでいつもより二倍台本と向き合うことになりますが、その分楽しみも二倍になります。どんな役回りかはビジュアル撮影の時に少しだけ聞いて既に楽しみは四倍に上がっています。今のうちから日常で二つの顔を持って生活したいと思います。一つは普段通りの自分で、もう一つは蜘蛛のスーツを着たヒーローになろうと思います。どんな舞台になるか楽しみにしていて下さい。○松田凌 コメント舞台「ID」出演させて頂きます松田凌と申します。IDなるものの意味はなんぞや。identificationすなわち身分証明でしょうか?人類とは、進化とは、誕生とは?8名の演者で体現する世界はまだ誰しもが行ったことのないような世界になりそうです。血が滾ります。初めの疑問の答えは舞台上にあると思います。確かめにいらして下さい。劇場にて心よりお待ちしております。○井上小百合 コメント第一弾のときには、人間の持つ言葉の力に着目した題材に葛藤しながらも、カンパニー一同、作品と向き合いぶつかっていったことが非常に楽しく、私にとって大きな経験となったので、第二弾のお話をいただけたときはとても嬉しかったです。作・演出の高橋さんの描く世界には「目に見えないものを取り扱う」奥深さがあって、とても繊細な作業ではあるのですが、今回はまた違った葛藤が待ち受けていそうで、どんな作品になるのかわくわくが止まりません。第一弾から約2年が経ち、さらにパワーアップした姿をお届けできたらと思っております。○萩谷慧悟(7ORDER) コメントこの度、舞台「ID」に出演させて頂くことになりました萩谷慧悟です。今回僕としては一人二役の舞台が初めてで、楽しみと緊張でドキドキです!開発する側と開発される側、普通なら同時に演じることのない役柄をどう演じるか、どのような演出がなされるのか、想像するだけでワクワクします!このようなご時世の中、舞台に立って演劇をすることができるのはサポートしてくださる方々、そして演劇を必要と観に来てくださる方々のおかげなので皆様のご期待に応えられるよう精一杯演じさせていただきます!よろしくお願いします!○小野塚勇人(劇団EXILE) コメント今回、舞台「ID」に出演させて頂きます。高橋悠也さんには『仮面ライダーエグゼイド』の時に脚本として入って頂き、本当にお世話になりました。そんな高橋さんが脚本だけでなく、演出もして下さる舞台でまたご一緒できるなんてとても嬉しいです!一体どんな公演になるのか今からすごくワクワクしています。夏に公演となりますので、それまでに皆さんが安心して劇場へお越し頂ける事を願いながら、稽古を頑張っていきたいと思います!皆さまぜひ楽しみにしていてください。○砂川脩弥 コメント舞台「ID」に出演が決まりとても嬉しい思いです。脚本、演出の高橋悠也さん、そして豪華なキャストの方々とご一緒できるのはもちろん一人二役のストレート芝居ということで、今からわくわくしています。ビジュアル撮影の時に着た衣装もかっこよく、独特の世界観を放っているので楽しみにしていてください。皆さんの心に残る作品を一丸となって作っていきますのでぜひ劇場まで足を運んで頂けると嬉しいです。○鈴木蘭々 コメント遂にこんな日がやって来てしまいました。出演者やスタッフがほぼ年下…どんな稽古が、そして、どんな本番が待っているのでしょうか…(笑)。諸先輩方の演じる背中を追って来たばかりの私が、背中を見られる立場となる少しばかりのプレッシャー…そして1人2役…今まで演じた事の無いような役所…と、私にとってこの作品はチャレンジでもあり、不安でもあり、しかし楽しみでもあります。良き作品の一部となれるよう頑張ります。○高橋悠也(作・演出) コメント近年、特撮作品に関わっていることで縁が深い東映とのプロジェクト。大変光栄なことに第二弾をやらせていただくことになりました。2019年に上演した第一弾「SLANG」では、言葉というものをテーマに、「僕たちの世界には存在しない言葉」を舞台上で作り上げる試みに挑戦しました。第二弾は「ID」です。近年、人工知能をテーマに扱った「仮面ライダーゼロワン」に携わった経緯もあって、新たな切り口からSFに挑みたいという思いのもと、本作を立案しました。デジタルIDの爆発的普及によって、僕たちの個人情報も顔も指紋もデータになった近代。はたして次は、僕たちの何がデータになっていくのか。舞台は、自分が思い描く世界を限りなく100%に近い純度で表現できる貴重な場だと思っています。まさに今の自分のIDともいえるような作品になりそうです。そして何より、今回もとても魅力的で才能豊かなキャスト・スタッフが参加してくれることになりました。一同、渾身の思いで、「僕たちの世界には存在しない何か」を舞台上で作り上げたいと思っています。はたしてどんなものが出来上がるのか今から楽しみでなりません。ぜひご期待下さい。
2021年03月23日韓国発の人気ミュージカル『INTERVIEW』が、日本人キャストにより2021年3月より品川クラブeXにて上演されることが決定した。ミュージカル『INTERVIEW』は2016年5月に韓国で行われた2週間のトライアウト公演が大盛況となり、同年9月に京都で初演を実現。以降、韓国で2カ月のロングランに成功し、韓国ミュージカルアワードの最優秀新人演出賞を受賞し話題になった。その勢いは止まらず、2017年2月にはNYオフブロードウェイへと進出を果たし、米国キャストにて上演。日本では2017年3月に東京・大阪での公演を経て、2018年にも新たなキャストを加え東京で再び上演された。今までの日本公演は全て韓国人キャストによるもので、日本でも人気のK-POPアイドルのチャンソン(2PM)、エン(VIXX)、ユナク(超新星)、ソンジェ(超新星)らが出演。この度、日本人キャストで上演されるにあたり、ベストセラー作家であるユジン・キム役にはEXILEメンバーとして様々なエンタテインメントに挑戦し続けながら、現在は舞台や映画などでも幅広い活動を見せている松本利夫(EXILE)と、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズやミュージカル『RENT』、『キャバレー』、そして『ザ・イリュージョニスト』など本場ブロードウェイの舞台にも多数出演している丘山晴己を迎えた。さらに、秘密を抱える推理小説作家志願生シンクレア役はゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』のルーク・ハント役のボイスキャストを務めるほか、舞台『黒子のバスケ』やミュージカル『刀剣乱舞』など人気作品のキャラクターを多く演じている糸川耀士郎と、仮面ライダーエグゼイド(九条貴利矢 / 仮面ライダーレーザー)をはじめ、映画やドラマで活躍中の小野塚勇人(劇団 EXILE)が演じる。謎の事故で亡くなった18歳の少女ジョアン役には、舞台「NARUTO-ナルト-」、ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト』やTVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』にて主人公・高海千歌役を演じるなど、声優・女優として活躍中の伊波杏樹と、E-girlsのメンバー時代から、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』や『イタズラな Kiss THE MOVIE〜ハイスクール編』などに出演し、女優として活躍の場を広げてきた山口乃々華。豪華な面々がダブルキャスト編成・回替わりでそれぞれの役を演じる。日本語版の脚本・演出を担当するのは、オペラ、ミュージカル、芝居、2.5次元舞台など様々な分野の舞台を手がけている田尾下哲。劇作家として翻訳、上演台本、翻案の他、オリジナル戯曲を海外で上演するなど、海外の作家達との共同作業のプロジェクトに参加し、ジャンルを超えた活動を続けている。音楽監督を務めるのは、作・編曲、演奏、指揮、音楽制作、歌唱指導、訳詞など様々な方面から舞台音楽に携わり、ブロードウェイミュージカル、オリジナルミュージカル、ミュージカルコンサートの音楽監督、キーボード・コンダクターを数多く手掛ける宮﨑誠。劇団四季、東宝ミュージカル、宝塚歌劇団、音楽座ミュージカル、ミュージカル座、明治座などにて、指揮 、作・編曲、演奏など幅広く活躍している。初の日本人キャストによるミュージカル『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』は3月24 日(水)〜4月4日(日)まで、品川クラブeXにて上演。手に汗握る独創的なストーリーと、全20曲の美しい音楽が観る人の心を魅了する本作に期待してほしい。【公演概要】ミュージカル 『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』公演日時:3月24日(水)〜4月4日(日)会場:品川クラブeX※ダブルキャストにより回替わりで上演いたします。※上演時間は約1時間40分(予定) 休憩なし原作 : チュ・ジョンファ / 作曲 : ホ・スヒョン日本語台詞 : 田尾下 哲 / 日本語訳詞 : 安田佑子演出:田尾下 哲 / 音楽監督 : 宮﨑 誠<出演者>※ダブルキャストTeam RED・ユジン・キム役 : 松本利夫(EXILE)・マット・シニア役 : 糸川耀士郎・ジョアン・シニア役 : 伊波杏樹Team BLUE・ユジン・キム役 : 丘山晴己・マット・シニア役 : 小野塚勇人(劇団EXILE)・ジョアン・シニア役 : 山口乃々華<料金>・プレミアムグッズ付き指定席 : 12,800 円(税別)※パンフレット+非売品オリジナルフォト(観劇日のTeamキャストの写真3枚セット)・指定席 : 9,800 円(税別)<チケット発売>・2月22日(月)より、ファンクラブ先行予約スタート・一般発売は3月15日(月)※詳細はホームページまで: 公式Twitter: 企画・制作:LDH JAPAN / 東京音協主催 : 『ミュージカル INTERVIEW』製作委員会
2021年02月12日●舞台『妖怪!百鬼夜高等学校』京都公演で共演BS日テレにて2018年10月より放送されていた、ドラマ『妖怪!百鬼夜高等学校』が、2月27日より東京・新宿FACE、京都・京都劇場にて上演される。劇団EXILEの小野塚勇人、現在ヒット中の『映画 刀剣乱舞』に出演する北村諒など、今注目の俳優陣が集結した同作は、妖怪たちが通う「百鬼夜高等学校」で妖怪たちの青春が繰り広げられる。今回は、主演の小野塚と、ドラマ版に友情出演し、舞台の京都公演にもゲスト出演する八木将康にインタビュー。劇団EXILEとして気心の知れた2人に、舞台への意気込みや裏話を聞いていく。○■普段と違うメイクで妖怪に扮するーードラマ『妖怪!百鬼夜高等学校』で、小野塚さんは天狗役、八木さんは鎌鼬(かまいたち)役を演じられていました。小野塚さんはめちゃくちゃ鼻が長くなっていたり、ほかの方もかなり外見がしっかり妖怪になっていたりしましたが、特殊メイクは大変でしたか?小野塚:2時間くらいかかりました。カラコンも入れて、普段の自分じゃないメイクだったので、そういうのも含めて新鮮でした。八木:みんな、メイク取ったら「誰?」って思うくらい変わるんですよ。僕は10分くらいしかかからなくてあんまり変わらないので、妖怪になった気持ちになれてないのかもしれない……。小野塚:知らねぇ(笑)。今さらそんなこと言われても。八木:あ、でも僕もカラコンは入れて、キツかったです。普段もコンタクトしてるんですけど、カラコンは初めてで、乾き方が全然違うから大変でした。小野塚:俺は普段裸眼だからコンタクトを入れるの自体怖くて、メイクさんにやってもらってました。八木:マジで!? 人に入れてもらうほうが怖いでしょ!小野塚:自分だと躊躇しちゃうから。八木:そういうのって、眼科の方がやったらめっちゃうまいのかな。小野塚:でも、いちいち現場に眼科の方呼べないじゃないですか。八木:そっか……いや、「眼科の方」ってなんだよ。医者だよ。小野塚:自分で言ったんでしょ。ーー見た目はみんな妖怪なのに、内容自体は学園ギャグ的な要素が強くて、その2つが実写で両立しているのがおもしろかったです。小野塚:「妖怪も変わらないんだよ」っていうことかもしれないですね。恋愛してバカして青春を謳歌してる。そこに妖怪ならではの家庭の事情だったり悩みがあったりするのが、面白くて笑えるのかなと思います。ーー最終回の終わり方はちょっとびっくりしました。いい話になるのかと思いきや……。小野塚:担任役の豊本さん(東京03)が「よーし、お前ら、人食うぞー!」って言って終わる(笑)。でも、あれでいいんですよ。感動ものにならないところで引いてるのが『百鬼夜高校』のいいところです。ーー同世代のキャストが多かったと思いますが、現場の雰囲気はどうでしたか?八木:僕はドラマ版ではあんまり他の人たちと絡みがなかったので、舞台で少しでも絡めたらなって思ってます。小野塚:でも、ゲスト出演といいつつ準レギュラーくらい出てましたよね? かまいたち達、2週間に1回くらい出てる気がした。八木:そうかな? だいたいかまいたち達でかたまってたから、ほかの人たちと一緒になる機会は少なかったよ。基本的にかまいたち達の3人でセリフの練習してたし。結構長いセリフがあったから「ここ、どういう感じでいきます?」ってかまいたち達で話してました。小野塚:うるさいな、「かまいたち達」。「かまいたち」でいいよ。八木:3人のことを言いたいから! かまいたち達3人はなかなかチームワークもよかったです。でも、ずっと練習してたし撮影期間も短かったから、プライベートな話はあんまりできなかったですね。舞台でまた一緒だから、もうちょっとかまいたち達で仲良くなれたら。小野塚:もう「かまいたち達」って言いたいだけでしょ。天狗達は……八木:いや、一人じゃん。小野塚:(笑)。僕も控え室では掛け合いの練習をずっとしてたし、本番でもお互いに「こういうふうにやったらどんな反応するかな」っていうのを楽しみながらやってましたね。間でちょっとふざけてみたら、誰がどうやって拾ってくれるんだろう、って。本番なのに、笑いを堪えるのに必死だった場面もありました。「たたいてかぶってジャンケンポン」の河童パージョン、じゃんけんで負けたらバケツの水を頭からかけられる「河童じゃんけん」っていうゲームをやるシーンがあったんですよ。教室でやるから床にブルーシートが敷いてあるんですけど、バシャーン! って水をかけた後、服の端から水が垂れる音が「ポタポタポタポタポタポタポタ……」ってずーっと聞こえてて。無音の、研ぎ澄まされた空間でそれが聞こえるわけじゃないですか。シュール過ぎてこらえきれなかった。八木:それはやばいね。小野塚:ツボに入って、普通に笑ってるところが使われてました。●八木の言動に、小野塚「刺激もらいすぎ」ーー小野塚さんはそういう"妖怪ゲーム"をやってるシーンが多かったですね。小野塚:難しかったですね。「泣き砂化けゲーム」っていうのがあって、すごい速さで「泣き!」「砂!」「泣き!」「砂!」とか言いながら順番が回っていくんですけど、決め打ちだから言うことが決まってるんですよ。だから自分も含めて誰かがつっかえると「あっ……」って。また最初からやり直しになるたびに「おいおいおい~!」ってなってました。ーーそれは大変そうですが、観ている分には面白そうでした。実際、こういう遊びって、学生時代に教室で流行ってましたよね。小野塚:『学校へ行こう!』(TBS)のゲームとか流行ってましたね。(机叩いて)こういうやつ(リズム4)。八木:あったねー! あれ、『学校へ行こう!』からだったっけ。小野塚:たぶんそうですよ。よくやってましたね、昼休みに。八木:昼休みにはやらないだろ。小野塚:え、そこひっかかる? 昼休みにやってましたよ。八木:ほんとに?小野塚:「昼休みにはやらないだろ」って、どういう決めつけですか(笑)。ーーそのへんは千葉と北海道の違いということで……。2月27日からは舞台が始まります。ドラマ版からはどう変わってくるんでしょうか?小野塚:言葉の掛け合いで進んでいくところは変わらないんですけど、ドラマは1話で短編3本くらいが流れる構成だったのが、今回は修学旅行編ということで一貫したストーリーがあるのは大きな違いですね。八木:今回の舞台も僕は京都だけのゲストなんですけど、ゲストパートが1公演に2回あるので、楽しんでほかの人とも絡みたいです。小野塚:アドリブの部分もありますからね。ゲストパートではゲームをやって、結果次第で罰ゲームがあるんですけど、毎公演ガチでやるので、誰がやることになるのかわからない。公演によって全く違いますから、リピートするお客さんにも楽しんでもらえるひとつの要素だと思います。○■マシュマロキャッチで世界一にーー話は変わりますが、八木さん、「1分間に最も多く箸でキャッチしたマシュマロの数」ギネス世界記録更新おめでとうございます。八木:ありがとうございます。小野塚:世界の八木です。八木:でも実は記録更新よりも、40個という目標を自分で設定していたので、それを超えたのが一番嬉しかったです。もともとの世界記録が35個だったんですけど、以前に記録がかかってないときにやったら39個はいけたんですよ。だから更新はできると思ってたんですけど、結果43個までいって。ここ何年かで一番興奮したかもしれない。ーー横浜アリーナのステージよりもですか?(アーティスト「CRAZY四角形」としてシングル「WANAWANA」でデビューを果たし、昨年11月24日に三代目 J SOUL BROTHERS登坂広臣のソロツアー「HIROOMI TOSAKA LIVE TOUR 2018 "FULL MOON"」横浜アリーナ公演にゲスト出演した)八木:あっ、そうだ、それがありました(笑)。どっちも嬉しいですけど、やっぱり世界一のほうが嬉しいじゃないですか。小野塚:刺激もらいすぎてバカになっちゃってる。八木:それに昨日のギネスは、自分ひとりじゃなくてパートナーがいて応援してくれる仲間がいたから。デイリー1位になっても横浜アリーナに立っても、結局ひとりなので。あと、ギネスの公式認定員さんを呼ぶのにお金がかかるんですよね。そのせいでLDH TVのスタッフさんたちが、「お願いしますよ!」っていう目をしてた。小野塚:撮影中からすでに花束がスタンバイしてましたもんね。八木:最後はスタッフさんも「よっしゃー!」ってなってたから、よかったなって。小野塚:ただのいい人だ(笑)。ーー劇団EXILEは、みなさん仲が良さそうですよね。昨年、映画『jam』公開時に青柳さん、町田さん、鈴木さんに取材をさせてもらった際、劇団のことを「帰宅部っぽい」と言っていたのが印象的でした。小野塚:帰宅部っていうかサークル……?八木:何サークル?小野塚:演劇サークル……?八木:怒られるよ(笑)。小野塚:仕事はもちろんちゃんとやっていますけど、関係性は確かに部活みたいな感じではないですね。個人個人全然違うから、変にまとまらないし。八木:全員、個性がすごいよね。小野塚:会議とかやっても、話が脱線しすぎて何も決まらないまま終わるじゃないですか(笑)。秋山さんがリーダーだから「こういう企画があるけど、どうする?」って話をし始めるんですけど、途中で誰かがふざけはじめて、そこからそっちが広がっていって、大元の話は「で、なんでしたっけ?」ってことが多々あります。ーーちなみにそのとき、3人からメンバーそれぞれの素顔についてうかがったんですけど、小野塚さんは「欲しがり」だ、と。小野塚:あー、わざとボケてずっと欲しがってる的なところはあります。視線を送って。八木:でも、最近そうでもなくない? けっこうツッコミ側じゃない?小野塚:そうなんですよ、だから本当はボケたいんですよ。八木:ツッコミできるやつが勇人しかいないから。小野塚:ツッコミながら「ボケてぇ~~~!」って歯ぎしりしてる。たまにボケると「……はい、じゃあ次いこう」ってスルーされちゃうし……。八木:そんなにボケたいの!?■小野塚勇人1993年6月29日生まれ。千葉県出身。2012年、舞台『あたっくNo.1』出演をきっかけに劇団EXILEに加入。『仮面ライダー エグゼイド』(16)で演じた監察医・九条貴利矢が人気を博し、一度劇中で死亡するも異例の復活を果たした。その他、映画『恋のしずく』などに出演。■八木将康1987年8月28日生まれ。北海道出身。2012年、劇団EXILEに加入。ドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(16)、映画『愛の病』(18)、配信ドラマ『Love or Not』(17〜18)、舞台『ジーザス・クライスト・レディオスター』などに出演。地元・北海道で放送中の『EXILE TRIBE 男旅』(uhb)にも出演している。2018年にはCRAZY四角形として配信シングル「WANAWANA」でアーティストデビューを果たした。メイク:鵜飼雄輔(TRON)、Yusuke Ukai(TRON)
2019年02月22日広島県東広島市の銘醸地・西条を舞台に、幻の日本酒造りと恋を巡る『恋のしずく』で、日本酒の蔵元の息子・莞爾を演じている小野塚勇人。劇団EXILEのメンバーであり、『仮面ライダーエグゼイド』の九条貴利矢/仮面ライダーレーザー役ではお茶の間でも注目を浴びた彼が、役作りのほか、父子役で共演した大杉漣への熱い思いなどを語った。あまり馴染みのなかった“蔵元の息子”の役作りにあたり、撮影数日前に西条に入り、実際に酒蔵での酒造りの工程を学んだ小野塚。「酒造りを肌で感じてからクランクインできたことは有難かったですし、酒蔵のリアルな跡継ぎ事情も聞くことができたのも、役作りの参考になりました」と語る彼だが、本作ではあえて今の若い世代が使っている広島弁にも挑戦している。また、NHK朝ドラ『マッサン』の監修も担当した杜氏・石川達也から直々にレクチャーも受け、共演者らとともに、ほぼ毎晩のように日本酒を飲みに行ったことにより、「僕ら世代にありがちな日本酒は悪酔いするイメージは、勘違いだったことが分かりました」とも。杜氏役の小市慢太郎からは「お前、どんどん莞爾になっていくな」とも言われ、「この映画を通じて、日本酒のいいイメージを与えられたらと思うようになった」と語るように、役に対する、作品に対する思いは次第に膨らんでいったようだ。劇中、莞爾と確執が生じている父親を演じたのは、本作が遺作となった大杉漣。「監督のスタートからセリフを言われる間に、大杉さんの背中から覇気というか、オーラみたいなものが出ているのを感じ、鳥肌が立ったんです」と、今まで感じることのなかった経験を経た彼だが、大杉のアップ日に行われたバーベキューではお互いの趣味であるサッカーの話をすることもできた。「とてもいい想い出になりましたし、大杉さんのような背中で語ることのできる俳優になりたい、という新たな目標ができました」という言葉には、彼の強い意志を感じた。“貴利矢ロス”現象が起こるほどの人気から、異例の復活劇を遂げた『仮面ライダーエグゼイド』。放送終了から1年以上経った今も、自身にとって「大きな変化はない。街でも電車でも、まったく気づかれませんから」と笑顔で語る小野塚。「ひとつひとつの現場で、自分の爪痕を残すんじゃなく、少しでも作品が良くなる、面白くなるように頑張りたい」その気持ちは、ずっと変わっていないんです」という謙虚な姿は、さらなるブレイクを期待させる。そんな彼の初主演ドラマとなる『妖怪! 百鬼夜高等学校』が本日10月18日(木)より放送開始(BS日テレ23:30~)。妖怪たちの“日常”を捉えたシュールなコメディで、生徒会長の天狗役を演じている。「僕が主演とかいうことはあまり考えずに、たとえ撮影が深夜になっても、キャストのみんなが楽しく、おバカにやれることで、作品を面白くできれば、と思っています!」と意気込みを語る彼だが、すでに来年には同作舞台版の公演も決定。さらなる座長としての一面を見せてくれそうだ。『恋のしずく』10月20日(土)より公開『妖怪!百鬼夜高等学校』10月18日(木)よりBS日テレで放送取材・文:くれい響撮影:源賀津己ヘアメイク:鵜飼祐輔(TRON)衣装協力:CALEE INC.
2018年10月18日ここ数年、音楽シーンで盛り上がりをみせているのが“ボーイズグループ”。「LDH」や「EBiDAN」を筆頭に大小様々なグループが林立。さらに地方にも“ご当地グループ”が誕生し東京進出を果たす面々も現れるなど、“戦国時代前夜”の様相を呈している。これらボーイズグループには俳優としても活動しているメンバーも多く、グループの活動と並行して俳優業でもブレイクするケースが増えている。今回はボーイズグループ出身の注目若手俳優の活躍ぶりを追った。■「劇団EXILE」で演技修行 ダンスで鍛えた身体能力も武器に…「LDH」「EXILE」から始まりいまや「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」(通称:三代目JSB)「GENERATIONS from EXILE TRIBE」「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」などの人気グループを擁する「LDH」。多数の音楽アーティストを抱える一方で「劇団EXILE」を立ち上げ、俳優の育成にも注力。10代~20代を中心に絶大な支持をうける彼らの中から俳優として頭角を現わすメンバーが続々と登場している。LDH発のグループの“売り”といえばなんといってもスタイリッシュなダンスとその音楽性から来るワイルドなイメージ。ダンスで鍛えられた高い身体能力は、彼らが総力を挙げて挑んだ一大プロジェクトである「HiGH&LOW」シリーズでのアクションシーンでも存分に発揮されている。同シリーズでの印象と各グループの音楽やファッション性から来るワイルドなイメージも魅力の1つだ。左上から岩田剛典&鈴木伸之&片寄涼太&小野塚勇人&青柳翔&登坂広臣&町田啓太&佐藤寛太&LDH系の中でも特に成長著しいのが「劇団EXILE」出身の鈴木伸之。二階堂ふみ&山崎賢人主演の『オオカミ少女と黒王子』で注目を浴びると、この春クールのドラマ「あなたのことはそれほど」にて波瑠演じるヒロインの初恋相手にして不倫相手・有島光軌を演じ、大きな話題に。現在公開中の映画『東京喰種トーキョーグール』にも抜擢された。また「三代目JSB」の岩田剛典も注目の存在。2010年に同グループでデビューすると昨年6月公開の映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で映画初主演。「第41回報知映画賞」新人賞や「第40回日本アカデミー賞」新人賞、話題賞を受賞するなど俳優としても高い評価を受けた。さらに昨年秋の「砂の塔~知りすぎた隣人」での熱演も記憶に新しい。5月20日から全国公開された『たたら侍』で主演を務めた青柳翔は2007年に「劇団EXILE」へ入団。月9ドラマ「私が結婚できない理由」や『極道大戦争』などで“ヒゲメン”の代名詞と呼ばれ人気に。2014年、映画『ホットロード』で衝撃的な映画初主演を飾った「三代目JSB」登坂広臣や、『兄に愛されすぎて困ってます』などへの出演で俳優としても今後活躍しそうな「GENERATIONS」片寄涼太。連続テレビ小説「花子とアン」での爽やかさと「人は見た目が100パーセント」での理系男子ぶりなど幅広い表情をみせる「劇団EXILE」町田啓太。この夏放送中の「脳にスマホが埋められた!」や“恋愛禁止の世界”を舞台にした映画『恋と嘘』にも出演する佐藤寛太。そして「劇団EXILE」小野塚勇人は若手俳優の登竜門ともいわれる「仮面ライダー」シリーズの「仮面ライダーエグゼイド」で仮面ライダーレーザー/九条貴利矢役として1年間を駆け抜けるなど、「LDH」系グループの若手メンバーから目が離せない。■フレッシュな魅力と俳優としての確かな実力で勢力拡大…「EBiDAN」「EBiDAN」はスターダストプロモーション所属の新人・若手俳優によるユニット「恵比寿学園男子部」のこと。様々な個性が集合し、舞台公演やライブイベントなど多才な活動で多くのファンを獲得している。6月14日に日本武道館公演を行った「超特急」を筆頭に「DISH//」「M!LK」「PrizmaX」などのグループが活動。「EBiDAN」としても東京国際フォーラム・ホールAでのイベントを行うほどの規模に成長している。彼らの特徴はなんといっても「ももいろクローバー」などアイドルを生みだしたスターダストならではの“個性が際立つグループ”としての活動ぶり。そして、数々の俳優を輩出してきた同事務所だけに演技力も確かな点だ。10代を中心とした若さやフレッシュさに惹かれて作品を見て、その実力に驚かされた人も多いのではないだろうか。「EBiDAN」出身俳優で現在最も熱い存在といえば、号泣者続出で大きな反響を巻き起こしている『君の膵臓をたべたい』で浜辺美波とW主演している「DISH//」北村匠海。ざっと挙げるだけでも『信長協奏曲』や橋本環奈主演作の『セーラー服と機関銃-卒業-』、多部未華子主演の『あやしい彼女』、そして若手俳優たちが集結した『ディストラクション・ベイビーズ』…と注目作、話題作に続々出演してきた北村さん。放送中のドラマ「僕たちがやりました」ではグループとして主題歌を担当。映画にTVに、両方で目にする機会が急増したことで人気がさらに加速しそうだ。もう1人の注目株が『くちびるに歌を』への出演、昨年放送されたドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」の出演で脚光を浴びた「M!LK」の佐野勇斗。繊細な思春期の少年を見事に演じたその実力がかわれ人気作の続編『ちはやふる -結び-』への出演も決定。どう成長するかが楽しみな存在の1人だ。大ヒット中の映画『東京喰種トーキョーグール』で主人公の幼なじみで同級生のヒデを演じている「超特急」の小笠原海は、7月に公開された『ハローグッバイ』が「第29回東京国際映画祭」で日本映画スプラッシュ部門に正式出品されるなど、今後さらなる才能の開花が期待できる俳優。また土屋太鳳がヒロインを演じた『兄に愛されすぎて困ってます』でそれぞれ特徴あるイケメンを表現した「超特急」草川拓弥、『一週間フレンズ。』に続きこの秋公開の『一礼して、キス』で2作目の映画単独出演が決定した松尾太陽、「ハロー張りネズミ」の「M!LK」吉田仁人など続々と次世代の才能が控えている。さらに「PrizmaX」の森崎ウィンが来年3月に公開予定のスティーブン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー・ワン/Ready Player One』(原題)でハリウッド進出するなど「EBiDAN」は世界的な舞台にも活躍の場を広げている。そのほか、数々の人気俳優を世に送り出してきた「ジュノンボーイ」コンテストも「ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ」で音楽プロジェクトをスタート。年長組、年少組に分かれCDデビューを目指して奮闘するほか、俳優やモデル、タレントとしても活動していくというこのプロジェクトからも前嶋曜が「仮面ライダーアマゾンズ シーズン2」で主演を務めることに。多くの観客の反応をダイレクトに感じられるライブで歌やダンスを披露することは、演技の基本である「身体表現」が鍛えられる。演技レッスンと並行してグループ活動を行うことで俳優としての基礎がさらに強固なものになるのではないか。またグループで活動することはファンからの注目を集めやすいという利点も。グループとしての実績や人気がフックとなってドラマや映画に起用されるケースがあるだろう。今後も“ボーイズグループ”から人気俳優が輩出される流れが増えそうだ。(笠緒)
2017年08月31日