井上道義&読売日本交響楽団によるマーラー『大地の歌』が、2022年1月28日(金)に、東京芸術劇場コンサートホールにて開催される。井上道義は、マーラーの交響曲第8番『千人の交響曲』(2018年)と交響曲第3番(2019年)で、国内外から著名ソリストを集めただけでなく、史上初となる首都圏音楽大学の合同コーラスを結成。常にベストを追求しチャレンジ精神を忘れない”老青年”マエストロ、井上が読売日本交響楽団を指揮し、続編として交響曲『大地の歌』を取り上げる。ソリストには、第3番に続き井上が全幅の信頼を寄せるアルトの池田香織。そして、テノールに、2020年当劇場での『ラ・トラヴィアータ』(アルフレード役)で日本人離れした圧倒的な声量と音楽性を披露した宮里直樹をキャスティングし、万全の布陣で臨む。さらにマーラー同様、20世紀を代表するシンフォニストの一人、シベリウスによる最後の交響曲である第7番、ケルン放送交響楽団とブルターニュ交響楽団、東京芸術劇場の共同委嘱作品となる藤倉大“Entwine”をプログラミング。 “Entwine”は今回が有観客としては世界初演となる。チケットは現在発売中だ。■公演概要「東京芸術劇場Presents読売日本交響楽団演奏会」日程:2022年1月28日 (金)19:00 開演(ロビー開場 18:00)会場:東京芸術劇場 コンサートホール曲目:藤倉大:Entwine (日本初演)*ケルン放送交響楽団・ブルターニュ交響楽団との国際共同委嘱作品シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 op.105マーラー:『大地の歌』*アルト、テノール独唱と大オーケストラのための交響曲*歌詞:ハンス・ベトゥゲの詩集『シナの笛』から指揮:井上道義アルト:池田香織テノール:宮里直樹管弦楽:読売日本交響楽団
2021年12月03日俳優の井上真央さんにとって3年ぶりとなる出演CMが、2021年9月14日から放送され話題を呼んでいます。井上真央、3年ぶりのCM出演に反響テレビドラマ『キッズ・ウォー』(TBS系)や『花より男子』(TBS系)など、2000年代前半に人気女優の仲間入りを果たした井上さん。今回、植物性乳酸菌飲料『ラブレ』シリーズのイメージキャラクターに起用された井上さんは、当時と変わらぬ美貌だけでなく、テレビでは初となる歌声も披露しています。コンスタントに映画やドラマに出演している井上さんですが、年に1~2本のペースなこともあってか、今回のCMで「久々に見た」という印象を受けた人は少なくない様子。また、2021年で34歳となった井上さんですが、20代前半のようなあどけなさも感じさせる容姿に「変わらない」「相変わらずかわいい」と絶賛の声が寄せられています。・井上真央ちゃん、久々に見たな~!『キッズ・ウォー』の時と変わらないかわいさ。・あの井上真央がもう30代半ばとは…時が流れるのは早いな。・歌がうまくてびっくり。2021年の秋からは、テレビドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室 -』(日本テレビ系)への出演も決定している井上さん。再び、井上さんの演技を見られることに心を躍らせるファンは多いことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年09月20日2021年6月23日付にて、YouTubeチャンネル『NONSTYLE井上365 ノンスタイル井上』では、カジサックこと、キングコングの梶原さんとノンスタイルの井上さんのコラボ企画の動画を配信中です。実はこの2人、同期でありながらツーショットでのトークは初めてで、梶原さんが半年ごとに井上さんを口説き続け、ようやく実現したとか。2000年にデビューした後、すぐにスターになったキングコングと、『追いつけ追い越せ』でやってきたノンスタイルは、かつて『不仲説』もささやかれていました。本動画は、そんな2人が、2021年6月22日付でYouTubeチャンネル『カジサック KAJISAC』と『NONSTYLE井上365 ノンスタイル井上』にて初のツーショット・トークを終えた翌日のもの。井上さんのYouTubeチャンネルでは『恋愛』をテーマにすることも多いようで、井上さんは、ヨメサックさんと知り合って15年以上という梶原さんに、かなり突っ込んだ質問をしているようですよ。さて、どんな話が聞けるのか、さっそく動画をご覧ください。梶原さん曰く、常に夫婦で恋愛する秘訣は、子供が寝たら「恋人に戻る」とのことでしたが、なかなかできることではないような…。どうやら不仲説は『デマ』だったようで、時々ボケながらも、仕事に対し本音で熱く語っている2人の姿がとても印象的でした。もし、前半のトークをご覧になりたい方は、こちらもご覧ください。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年07月21日井上ひさしの同名小説を原作とした、朗読音楽劇『ブンとフン』が、A.B.C-Z橋本良亮主演で「NHKラジオドラマ よみステージ」として、8月25日(水)〜9月2日(木)に東京・よみうり大手町ホールで、9月11日(土)、12日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演されることが決定した。「NHKラジオドラマ よみステージ」は、NHKで1925年から放送し続けているラジオドラマを基にした朗読音楽劇。『ブンとフン』は、その第1弾となる。『ブンとフン』は、もともと井上がNHKラジオのために書き下ろし、ラジオドラマの枠をぶち壊す破格だと話題を呼び、書籍化された作品。令和版ではさらに、オリジナル楽曲による歌唱が予定されるとともに、脚本、演出を担当したG2により、NHKラジオドラマ版と小説版を合わせたものとなるという。主演の橋本が演じるのは、売れない小説家のフン。橋本は本作の出演にあたり、「1969年に産声を上げた『ブンとフン』を、半世紀を超え私自身が表現出来ると聞いたときは高揚感を覚えました。井上ひさしさんが作り上げたものに黒柳徹子さんが魂を込めて表現された作品。井上さんのユニークな作品を数々世に出されたルーツをG2さんの演出で早く皆様にお届けしたい気持ちでいっぱいです。ぜひ、この世界観を味わっていただけたら嬉しいです」と意気込みを語った。当時、黒柳徹子が演じたブン役には、ドラマや映画の出演が続く浅川梨奈に決定。そのほか、大高洋夫、松永玲子、林田一高、鹿野真央、升毅らが脇を固めた。浅川は、「朗読と音楽とが合わさった、初めての挑戦にとてもワクワクしています。本を読ませて頂きましたがとても面白い作品だと感じたので、見てくださる皆様の心に届く音楽劇をお届けできたらと思います」とコメントしている。脚本・演出のG2は、「まさかこんな形で井上ひさし作品と関わるとは夢にも。今回はラジオドラマ版をベースに小説版や戯曲を取り入れ、新鮮な息吹を吹き込んで令和の時代に甦らせます。声と音だけの制約を逆に利用して、皆さまを爆笑の渦と不思議な“愛”の世界に誘います 」と語った。『NHKラジオドラマ よみステージ 音楽劇「ブンとフン」』8月25日(水)〜9月2日(日)東京・よみうり大手町ホール9月11日(土)・12日(日)大阪・サンケイホールブリーゼ【出演】 橋本良亮(A.B.C-Z)浅川梨奈大高洋夫松永玲子林田一高鹿野真央升 毅【原作】 井上ひさし【脚本・演出】 G2【音楽・演奏】 かみむら周平【チケット料金】 全席指定 8,500円(税込)【チケット発売日】8月1日(日)10:00〜一般発売開始予定
2021年06月28日日本で親しまれ続けてきた名作をおくる新国立劇場のシリーズ「人を思うちから」。その第三弾となる井上ひさし作『キネマの天地』が6月10日(木)より開幕した。本作は山田洋次監督の映画『キネマの天地』(1986年)に作者のひとりとして参加していた井上が、その続編として書き下ろした戯曲。映画とは内容が異なり、4人の女優たちが巻き込まれる殺人事件をめぐる物語が、笑いをたっぷり散りばめて描かれる。物語の舞台は昭和10年、築地東京劇場。松竹キネマ蒲田撮影所の助監督・島田健二郎の前に、娘役で人気沸騰の準幹部女優・田中小春、ヴァンプ役で人気の幹部女優・滝沢菊江、お母さん物で有名な大幹部待遇の徳川駒子、大幹部女優のトップスター立花かず子がやってくる。超大作映画『諏訪峠』の打合せに呼ばれて来た4人は、自らを誇示し、鞘当てし合いながら、上演中に突然死した女優・松井チエ子のことを思い出す。そこへ、松井の夫でもある映画監督・小倉虎吉郎が現れ、松井の一周忌記念興行として『豚草物語』の再演を持ち出してくる。松井殺しの犯人探しが目的の監督は、万年下積み役者の尾上竹之助を刑事役として雇い、稽古中の4人を見張らせる。果たして、この4人の中に犯人はいるのか……。人を思うちから 其の参『キネマの天地』より、右から鈴木杏、那須佐代子、高橋惠子、趣里撮影:細野晋司今回、初めて井上作品を演出する小川絵梨子は、自身が中学生の時に演劇部で上演した同作で小春役を貰った思い出があり、「『キネマの天地』は私がどうしてもやりたかった作品のひとつ」だったと言う。さらに「あれから30年近くがたち、演出家という立場で、大好きな作品を大好きな俳優の方々とご一緒できる幸せを噛み締めています。この作品を、このキャストの皆さんとご一緒できることが楽しみでなりません。“演劇、ありがとう”と、演劇への感謝を込めて、作品作りに向かいたいと思います」とその心境を語っていたが、本公演開幕にあたり「今回の出演者の皆さんは、自ら喜んで未知の領域へと飛び込み、存分にお力を貸してくださる方々ばかり。振り返れば、芝居づくりに集中し、純粋にそのことが楽しめる稽古場でした。」とコメントを寄せた。4人の女優には、立花かず子役に高橋惠子、滝沢菊江に鈴木杏、田中小春に趣里、徳川駒子に那須佐代子と魅力的な顔ぶれが揃った。さらに、下積み役者の尾上竹之助役に佐藤誓、助監督の島田健二郎を章平、映画監督の小倉虎吉郎を千葉哲也が演じる。7人の実力派俳優たちがユーモアたっぷりに展開する井上流推理喜劇を堪能してほしい。上演は6月27日(日)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。文:伊藤由紀子【演出・小川絵梨子コメント全文】井上ひさしさんは新国立劇場の財産というべき戯曲をいくつも残してくださった、劇場にとって大切な作家のおひとり。演出家としてはまだまだ未熟な私ですが、今回は満を持しての挑戦になります。井上戯曲初演出作品として選んだ、この『キネマの天地』は、井上さんの自由で軽妙、かつちょっとシニカルな視点が生きた戯曲だと思っています。中学時代に所属していた演劇部で上演したということもあり、特別に愛着を感じている作品で、井上さん流の「演劇賛歌」が込められた戯曲だと思い続けてきました。今回の出演者の皆さんは、自ら喜んで未知の領域へと飛び込み、存分にお力を貸してくださる方々ばかり。振り返れば、芝居づくりに集中し、純粋にそのことが楽しめる稽古場でした。最後まで楽しんでいただけましたら幸いです。人を思うちから 其の参『キネマの天地』作:井上ひさし演出:小川絵梨子出演:高橋惠子鈴木 杏趣里那須佐代子佐藤 誓章平千葉哲也2021年6月5日(土)~2021年6月27日(日)会場:東京・新国立劇場 小劇場
2021年06月11日井上芳雄が信頼を寄せる作・演出家、蓬莱竜太と6年ぶりにタッグを組む舞台『首切り王子と愚かな女』が6月に上演される。“ミュージカル界のプリンス”と呼ばれる井上の、プリンスではない個性派俳優としての顔を引き出してきた蓬莱が、今回井上に用意したのはなんと“王子”役。ただその王子も、やっぱり一筋縄ではいかないキャラクターのようで……。井上に、作品に対する期待や意気込みを訊いた。井上と蓬莱の出会いは2009年の舞台『Triangle~ルームシェアのススメ~』(蓬莱が脚本を担当)。この時に「すごく面白くてびっくりして、そこから蓬莱さんの作品を観に行くようになりました」という。その魅力については「よく言われていることですが、緻密な人間関係を描き、みんな感じてはいたけれど、見て見ぬふりをしていたようなことを物語の中でバンっと提示するところが魅力。でも作風は実は一作ずつ全然違っていて、常に新しくなり続けている。最近も劇団で人形劇ムービー(しがらみ紋次郎~恋する荒野路編~)を作っていらっしゃいました。挑戦し続けているところが、カッコいいですね」と話す。今回も蓬莱としては異色の、架空の王国を舞台にした大人のファンタジー。癇癪持ちで自分勝手、反乱分子の首を次々に落とす“首切り王子”と、生きる理由がわからず死のうとしている“愚かな女”をめぐる物語だ。井上は「僕、ネタでよく「自分は20年プリンスをやっています」みたいなことを言っていますが、実際、もうそんなに王子役って来ないんです。久しぶりに王子役が来たと思ったら“首切り王子”でした(笑)」と笑いながらも、演じる役柄を楽しみにしている様子。「僕はどうしても、正しい側の人を演じることが多いのですが、蓬莱さんは毎回そうじゃない役をくれる。今回もどうやら、複雑な設定がある模様です。こういうおとぎ話風のものを書くのは初めてだと仰っていましたが、やっぱりその中での人間模様は蓬莱さんらしく、痛いところを突いてきます。もともと蓬莱さんは「こんな時期だし、楽しいものが書きたい」と仰っていたのに、蓋を開けてみたら、全然楽しいだけの話じゃなかったのですが(笑)、僕としても人間の悲しさとか、愚かだけど可笑しいという面を演じられたら、と思っていますので。こういう役柄に挑戦できるのは、役者として嬉しいです」。王子と運命的に出会う“愚かな女”を演じるのは伊藤沙莉。「とても旬の……もちろん子役からずっとやってきての今だと思いますが、今、勢いがあって実力もある女優さん。芸歴が長い大女優みたいなところと、これからが期待される若い方だという、どちらの魅力もある。ご一緒するのが楽しみです。」『首切り王子と愚かな女』は6月15日(火)から7月4日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。その後大阪、広島、福岡公演も予定している。取材・文:平野祥恵
2021年06月07日新国立劇場は7月、こどものためのバレエ劇場2021『竜宮~亀の姫と季(とき)の庭~』を上演する。日替わりで登場するヒロイン役ダンサーの一人、プリンシパルの米沢唯と、同じく新国立劇場で開催される演劇公演『キネマの天地』(小劇場にて6月10日(木)~27日(日)※5日(土)、6日はプレビュー公演)に出演する若手実力派俳優・趣里が、稽古場での日々、作品の魅力を語り合った。この日が初対面の二人かと思いきや、稽古の合間にコーヒーを買う際、電子マネーの支払いがうまくできずにいた趣里を米沢が手助けしたことがあったそう。「ずっとファンでした!」と興奮気味の趣里に、笑顔の米沢。バレエを志し、留学も経験したという趣里にとって米沢は憧れの存在。自分が言うのもおこがましいと恐縮しつつ「テクニックも素晴らしいのですが、表現の面ですごく勉強になる」という。自身のバレエ経験については、「表現の道を演劇で目指したいと思ったのは、バレエをしていたからこそ」とも明かす。いっぽうの米沢は「父が演出家だったので、演劇を観る機会は多かった。バレエには言葉がないが、芝居は言葉の洪水で、言葉の海に投げ出されるよう。そういう体験は私にはとても必要なことで、どうしても観ずにはいられない」という。趣里が出演する『キネマの天地』も観劇を楽しみにしている。『キネマの天地』は映画出演のために集められた4人の女優達が巻き込まれる、殺人事件をめぐる井上ひさしによる推理喜劇。趣里は、1番の若手で人気急上昇の女優を演じる。「演出の小川絵梨子さんが目指しているのは、表面的な面白さを超えた人間の心のやりとり。今の人の心にアプローチできるよう頑張っています」と意欲的だ。翌月に上演されるバレエ『竜宮』は、昨年7月に新国立劇場が初演したオリジナル作品で、演出・振付の森山開次によるユニークなアイデアと独特の身体表現が、多くの観客の心を捉えた。「浦島太郎の物語です。ポップな衣裳に美しいプロジェクションマッピングは、バレエを初めて観る方も小さなお子さまも楽しんでいただけます。子どもがマネしたくなるような振付や、“鶴の舞”というカッコいい踊りも!」と米沢が紹介すると、すかさず「絶対行きます」と趣里。こどものためのバレエ劇場2021『竜宮~亀の姫と季(とき)の庭~』は、7月24日(土)~27日(火)、新国立劇場オペラパレスにて。チケット一般発売は7月4日(日)。文:加藤智子
2021年05月31日作家・劇作家の井上ひさしに関係する作品を専門に上演し続けている制作集団・こまつ座。その中には様々なレパートリーがあるが、初演から四半世紀を超えて上演されているライフワーク作品『父と暮せば』が5月21日(金)より紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて開幕する。舞台は、原爆投下から3年後の広島。図書館で働くひとり暮らしの福吉美津江のもとへ、父・竹造があらわれる。竹造は、美津江がほのかに抱いた恋を実らせようとして、美津江の“恋の応援団長”としてあらわれたのだという。「うちはしあわせになってはいけんのじゃ 」と父の言葉を拒絶する美津江と、娘のかたくなな心を解き放とうとする竹造。そして、父と娘の壮絶な命の会話が展開していく……。『父と暮せば』前回公演より撮影:谷古宇正彦1994年の初演からキャスト交代を経て上演され続けている本作だが、2018年からは山崎一と伊勢佳世の新キャストに。物語に色を添える幅広い役柄を演じる山崎は、新たな父・竹造を見事に演じきり第26回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞している。そして、どんな役にも自然体に染まる伊勢は、真面目で聡明な娘・美津江をリアルに体現。演出は初演から携わってきた鵜山仁が担う。なお、本作の対となる作品『母と暮せば』が今年7月に上演され、2作連続上演が実現する。こちらは長崎で被爆した母と亡き息子の幽霊の交流を描く物語だが、井上の構想を受け継いだ山田洋次監督が映画作品として2015年に公開。そして2018年に山田監督の監修、畑澤聖悟の脚本、栗山民也の演出により舞台化されたが、今回も初演に続き富田靖子・松下洸平の出演で再演される。なお、井上は生前、沖縄を舞台とする作品も構想していたが、その遺志を蓬莱隆太が継いで書き下ろした『木の上の軍隊』を加えた3作は、山田監督により「戦後“命”の三部作」と命名されている。今年は核兵器禁止条約が発効された年でもある。今後も継承すべき井上作品に込められたメッセージをそれぞれの視点で感じ取ってほしい。文:伊藤由紀子公演情報こまつ座『父と暮せば』作:井上ひさし演出:鵜山仁出演:山崎一 / 伊勢佳世【東京公演】2021年5月21日(金)~2021年5月30日(日)紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA【愛知公演】2021年6月3日(木)会場:幸田町民会館つばきホール【岩手公演】2021年6月6日(日)会場:一関文化センター大ホール
2021年05月21日プロボクサーの井上尚弥が、メンズエステティック「MEN’S TBC」のイメージキャラクターに起用された。今回のイメージキャラクター起用について、井上は「広告オファーをいただいたことを大変光栄に感じています」と謝意。続けて「自分は打たれないボクシングを心掛けて、なるべくなら美しいボクサーでありたいと思っています」と、自身が理想とするボクサー像を明かした。井上は普段から美容に対し関心が高く、同社の「美への追求」に共感してイメージキャラクターを務めることになったそうで、「スタイリッシュでカッコいいイメージを持っていたMEN’S TBCにサポートしてもらえることを嬉しく思います」と喜びのコメント。そして最後に「これまで以上に強く美しい井上尚弥を目指しますので、皆さんご声援をよろしくお願いします」とメッセージを送っている。なお、井上が登場する新CMは、14日から放送される。
2021年05月12日女優の森川葵が1日、NON STYLE・井上裕介のYouTubeチャンネル『NON STYLE井上365 ノンスタイル井上』に出演。合コンの“最強メンバー”として、プライベートでも交流のある3人の名前を発表した。この日公開された動画「【芸能界飲み会事情】トップ女優森川葵の豪華な交遊録! 出てくる名前がすごい!」で、合コンの“最強メンバー”を聞かれた森川は、「広瀬アリス。楽しいですよ。めちゃくちゃ面白いですよ」と言い、続けて、「島崎遥香。ぱるる、良い子よ。面白いし、独特の世界観持ってるし」と、仲が良い2人を猛プッシュ。最後に、浜辺美波の名前を挙げつつ、「でも多分、女子側の意思疎通がとれない」と、笑いながら明かしていた。今を時めく豪華メンバーに、井上は、「この合コン、最高に楽しいやろうな~。絶対行くよ。正直、俺20万円かかっても行くわ」と大興奮。一方で、「俺が来たら、どんな顔するやろな?」と、心配そうな表情を浮かべると、森川は、「アリスはめっちゃ喜ぶんじゃないですか? 楽しいの大好きだから。みーたん(浜辺)も、はじめは、えっ? てビックリするかもしれないけど、徐々にその状況をすごい面白がっていくと思う」と歓迎ムードだった。しかし、「楽しいのが好きやん? だから、ワーッてしゃべるやんか。でも、そこから1ミリでも口説く感じを出してきた瞬間……」と井上が続けると、「みんなで帰ると思います。帰ろっか~って言って」と笑顔でバッサリ。自分を含め、広瀬、島崎、浜辺の4人が集まると、コミュニケーションがとれないことを危惧していた森川だが、「そこの意思疎通だけはとれると思う」と、いたずらっぽく笑っていた。
2021年05月05日ミュージカル『魔女の宅急便』が約3年ぶりに再演される。主人公のキキを演じる井上音生に話を聞いた。ミュージカル『魔女の宅急便』の公演情報はこちら井上は、’16年に第8回「東宝シンデレラ」オーディション特別賞・りぼん賞をW受賞し、’18年に映画『嘘を愛する女』で女優デビュー、’19年に舞台『魍魎の匣』で初舞台を踏んだ16歳。今作が舞台2作目、初主演となるが「出演が決まってうれしかったです。小さい頃からジブリ映画の『魔女の宅急便』を観ていて、私も魔女になりたいとか、魔法を使ってみたいと思っていたので、その頃の夢が叶いました」と軽やかな笑顔を見せる。自身の演じるキキについては「16歳になった今、台本や原作(角野栄子氏の児童書)を読むと、小さい頃に映画で観たキキとは印象が違いました。以前は魔法が使えてかわいい魔女だと思っていたのですが、今は、13歳の普通の女の子なんだなってことに気づきました。同い年の子に嫉妬もするし、ちょっといじわるもしたくなるし、ニキビが気になるところは私と同じで(笑)、親近感が湧きました。私は昨年4月に愛媛から上京したのですが、その時に不安だったことや戸惑ったことは、キキがコリコの町で暮らし始めた時の気持ちと重なると思います。そういう自分との共通点を見つけていって、自分らしいキキをつくっていきたいです」と語る。ミュージカルへの出演は初挑戦だが、小さい頃から観劇をすることは多く、劇団四季の『ライオンキング』や『オペラ座の怪人』、『レ・ミゼラブル』などを観てきたそう。その中でも「一番感動した」と明かすのが、朝夏まなとがアン王女を演じた『ローマの休日』。「アン王女が本当にきれいで、舞台の上でキラキラしていて。それを観て、私もやってみたいと強く思いました」と熱く語る。演出の岸本功喜からは「ミュージカルの歌は台詞なので、台詞として感情を込めて歌ってほしいと言われました」とアドバイスももらったそうで「稽古でも心掛けたい」と意気込む。今は「日々、女優の勉強」だと言い、「愛媛からの上京は、芸能活動にもっと向き合いたくて自分で決めました。自分が決めたからにはがんばらなくちゃいけないと思っています」と語る姿がキキとも重なる井上。フレッシュなキキに期待したい。ミュージカル『魔女の宅急便』は、3月25日(木)から28日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場、4月10日(土)から11日(日)まで愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、4月15日(木)から18日(日)まで大阪・メルパルクホール大阪にて上演予定。取材・文中川實穂
2021年03月05日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の井上音生さんです。主人公・魔女の少女キキ役で初めてのミュージカルを熱演!『ミュージカル「魔女の宅急便」』でキキ役に大抜擢。「キキが修行でコリコの町に行くところが、上京して不安だった私と似ています。東京は人が多くて、放り込まれたような感覚でした(笑)」。アニメや漫画に夢中、という一面も。「池袋にあるアニメイトが大好き。いつか声優のお仕事にも挑戦したいな。ボイトレに通って、録音した自分の声を聴いてどのトーンで話せば響くのかを研究しています」。現在高校1年生で、仕事と勉強を両立中。「暗記科目は台詞を覚えるのと同じ要領で勉強しています!」目標は、英語を話してひとりで世界一周!小さい頃から教室に通って、勉強中。この前は英検2級を受けてきました。黒猫のあんちゃんが癒し。今回の作品に出演が決まる前から飼っています。遊ぶのが楽しい!クラシックバレエを4歳から継続中。家でシューズを履くことも。バレエのおかげで姿勢が良くなりました。いのうえ・ねお2004年生まれ。第8回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞し、デビュー。今年3月25日から開幕の『ミュージカル「魔女の宅急便」』ではキキを演じる。※『anan』2021年3月3日号より。文・松下侑衣花(by anan編集部)
2021年03月02日昨年、ドラマ『半沢直樹』の伊佐山部長を演じ、注目を集めた市川猿之助さん。歌舞伎俳優としても、人気漫画『ワンピース』を舞台化するなど精力的な活動を見せる、その人は――。――猿之助さんが歌舞伎俳優の道を選ばれたのはなぜですか?歌舞伎の家に生まれてはいますが、猿之助さんならばそれこそどんな職業にもなれそうです。それしかできなかったからです。やる気もなかったし。だって、他の仕事に就いたとして、お金になるかわからないじゃない。生業(なりわい)ってそうでしょ。生きていくために、自分ができることをやって対価をもらう。自分が一番お金になることをやるわけで、僕の場合はその手段が歌舞伎であったということです。――でも、澤瀉屋(おもだかや)一門を離れた時期もあり、歌舞伎俳優だからといって、待っていれば舞台に声がかかる状況ではなかったですよね。それでも無職ではないですから。歌舞伎をやめたら無職になるし、一から始めなきゃいけない。よくお金のためにやってないと言う人がいるけれど、やっぱり生活していけなかったら続けられないんだから、そこは認めようよって思う。“パンのみに生きるにあらず”ですけど、パンなしには生きられない。だから、両立できたらいいんでしょうね。やり甲斐があって自分も充実していて、生活もちゃんとできるっていうのが。――では、スーパー歌舞伎として『ワンピース』の舞台化を手掛けられたり、あえて大変な挑戦をされるのはなぜなんでしょう?それは僕がやりたいと思っていて、それを実現させることに幸せを見出しているからです。誰かのためじゃなく、あくまで自分が面白いからやってるだけ。古典歌舞伎だって同じ。逆に、面白そうだなって思ってやってみたら、そうでもない時もある。それは食事と一緒じゃない?良さそうだと思って店に入ってみたら、予想通り美味しかったとか、意外に美味しくなかったとか。――でも、これを歌舞伎にしたら面白くなるとか、盛り上がるだろうっていう確信に近い嗅覚のようなものがあるのかな、と。それがセンスっていわれるものなんだと思う。確信なんてものはまったくありませんよ。僕は自分がやりたいことをやってるだけで、究極のところ、世の中にそれがどう受け取られるかは、自分のなかであまり重きを置いていません。――でも、そうやって作ったものが喜ばれるのは嬉しいですよね。お客様が喜んでくださったというのは、望外の喜びです。――猿之助さんが感じている歌舞伎の面白さって何なんでしょう?何だろうね。何が魅力なんだろう…わからないな。歌舞伎も玉石混交で、なかにはつまらないものもあるしね。でも、やるのは楽しいですよ。観る側の面白さとは違うけど、舞台の上でパッてやった時に、歌舞伎座が満席なら2000人近いんだけど…そのお客さんが一斉に喜んでくれて笑顔になる瞬間はね、他にはない喜びです。それってある意味、魔法使いみたいなものだから。1人を笑わせるのだって難しいのに、2000人を笑わせたり涙させたりすることができるんだからね。それはやっぱり演劇の…演劇に限らないかもしれないけれど、役者の特権だと思ってる。僕は、そこに楽しさを感じています。どんな芝居をしてくるかわからないのが楽しいです。――以前に若手の中村梅枝さんや尾上右近さんを取材させていただいたのですが、おふたりとも猿之助さんの話をされたのが印象的でした。それだけ影響や刺激を受けているんだと感じるのですが、若い歌舞伎俳優たちを育てようという思いがあるんでしょうか。育てようとかはないよ。ないない(笑)。でも期待はしてるし、気にはなります。一生懸命やってる人のことはね。彼らがこの先の歌舞伎を支えていくわけですし。でも、その後のことは知らないよ。――次回作は舞台『藪原検校』ですが、歌舞伎以外の舞台に出演されるのは目的が違うんでしょうか。また違うね、僕のなかでは。今回で言ったら、三宅健さんとか松雪泰子さんとか、第一線で活躍されている人たちとお芝居ができるってことかな。だって歌舞伎は共演者全員が生まれた時からの仲間だから、相手がどのような芝居を返してくるか予想がつく。でも、今回は全然予想がつかない。それは向こうも同じで、そこが楽しいです。お客さんの反応も歌舞伎と違うから新鮮だし、あとは演出家との会話だね、面白いのは。――これまで、いろんな方がやってきた作品ですが…。たしかどっかで、僕、『藪原』いいよねって言ったんだよ。そこまで知らないのに(笑)。朝倉摂先生の舞台美術の展示があって、その時に見た藪原の舞台セットが素晴らしくて、強烈に覚えていて、それで言ったんじゃないかな。――醜く盲目で生まれた男が、殺しと謀略で成り上がっていく物語ですが、深いテーマ性や笑いもあって、面白い作品ですよね。そうね。だからこそ上演され続けるんでしょうね。ちゃんとエログロもあるし。同じ井上ひさしさんの『雨』という作品をやったことがあるけどそれも面白かったし。――こんな作品やってみたいというのはありますか?そういうのはないかな、映像では。舞台の人間だから。やっぱり演じていて舞台は楽しいんで。いちかわ・えんのすけ東京都出身。歌舞伎俳優の家に生まれ、1983年に二代目市川亀治郎を襲名。歌舞伎の舞台のほか、現代劇やテレビドラマでも活躍。2012年に四代目市川猿之助襲名後は、スーパー歌舞伎II(セカンド)と称した新作歌舞伎も発表。とくに’15年に手掛けたスーパー歌舞伎II『ワンピース』は大きな話題となった。スーツ¥150,000(YOSHIDAYA/YOSHIDAYA BESPOKE TAILOR TEL:03・6273・1295)その他はスタイリスト私物市川猿之助さんが出演する舞台、PARCO劇場オープニング・シリーズ『藪原検校』は、3月7日(日)まで渋谷・PARCO劇場にて上演中。盲目で醜い上に性根の曲がった杉の市(猿之助)。欲望にまみれ悪知恵の働く彼は、謀略と殺人を繰り返しながら、検校への道を成り上がってゆく。共演は、三宅健、松雪泰子、川平慈英ほか。演出は杉原邦生さんが務める。※『anan』2021年2月17日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・三島和也(Tatanca)ヘア&メイク・白石義人(ima.)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年02月13日歌舞伎俳優の市川猿之助主演のPARCO劇場オープニング・シリーズ 『藪原検校』が10日に初日を迎える。同作は話題作を送り出してきたPARCO劇場(西武劇場)の「西武劇場オープニング記念・井上ひさしシリーズ」として1973年に初演を迎え、今回新生PARCO劇場のオープニング・シリーズの一作として上演される。とある按摩・盲太夫が語る、稀代の悪党の一代記で、江戸時代の中頃、松島・塩釜の漁港に生まれた一人の盲目の男児・杉の市(猿之助)が、父ゆずりの曲がった性根と母ゆずりの醜さで殺しと欲にまみれた栄華への道を上り始める。これまで木村光一、蜷川幸雄、栗山民也といった演劇界の巨匠たちが演出してきた本作を、気鋭の若手演出家・杉原邦生が手掛け、劇中歌もすべて刷新し、猿之助をはじめとする豪華キャスト陣と共に、新生PARCO劇場で新たに蘇らせる。猿之助、三宅健、松雪泰子、川平慈英、高橋洋、佐藤誓、宮地雅子、松永玲子、みのすけらが出演している。今回は初日に先駆けてゲネプロを行い、その際の舞台写真と、出演者代表からのコメントが到着した。○市川猿之助 コメント新しいPARCO劇場での藪原検校ということですが、この情勢の中なんとか初日を迎えられるようなので、あとはひたすら、無事に千秋楽を迎えられることをいまはただただ祈るばかりです。東京はもちろん、地方にも行きますので、最後はみんなで手を取り合って笑って、いい公演ができたねといえる芝居になることを祈っております。念には念を入れて、準備万端で、その場その場で燃えていきたいです。健ちゃん(三宅健)には遊んでもらって、みなさんにも楽しくしていただいて、稽古も楽しく一か月乗り切れました(笑)。井上(ひさし)さんは稀代の悪人を描いてはいますが、必ずしも生まれたときからの悪ではないんです。悪人でも赤ちゃんの時の笑顔はあっただろうし、家庭環境もあっただろうし、悪人の様々な面を描いています。今回のラストは杉原くんなりの解釈で、杉の市の悲しさがでていると思います。スタッフさんも、照明さんもスーパー歌舞伎のときと一緒で、ツーカーの仲なので杉原くんがやりたいことの飲み込みが早く、みんなが同じ方向を向いていて、とてもやりやすかったです。いろんなジャンルの俳優が、異種格闘技のような、舞台の上での演技のいい意味での戦い、それが良いほうに化学反応を起こして、従来の藪原検校をご覧になった方々には驚きだろうし、初めて観るかたにも驚きだろうと思います。この時代にしかできない、杉原邦生が、やりたいことを我々を使ってやった芝居ですので、若さと若いアイデアにあふれた古典作品と言っていいこの『藪原検校』を隅から隅まで味わい尽くしていただきたいです。○三宅健 コメント猿之助さんとの共演は本当に楽しいです。今は猫を被っていますが、チャーミングな方で毎日毎日笑顔が絶えない現場です。健ちゃん、猿ちゃんと呼び合い、健猿の仲です(笑)。僕が小学4年生なら、猿之助さんは小学2年生です。歌舞伎の技術、技がふんだんにこの舞台に活かされていて、そういった意味でも、これまで上演されてきた『藪原検校』とは違うと思いますし、渋谷の街と猿之助さんの技と、いろんなものが融合して、まったく新しいものが渋谷で生まれるんだなと感じています。猿之助さんのファンの方々も楽しくて楽しくて仕方がないのではないかと、そして観に来てくださった皆さんが猿之助さんの虜になって帰っていくんだろうなと思います。手放しでぜひ観に来てくださいといえる状況ではないですが、僕たちは粛々と芝居をやっていくしかありません。キャスト、スタッフはじめ、観に来てくださる方々も感染対策をしっかりしていらっしゃると思いますので、千秋楽の日まで無事に終えられるように努めたいと思います。○松雪泰子 コメント三宅さんもおっしゃったように、皆さん同じ気持ちだと思いますが、最後まで無事に千穐楽まで完走できることを祈っております。今回のカンパニーならではの『藪原検校』になっていると思います。今回は杉の市の愛人ということで、精いっぱい杉の市に絡みついていきたいと思っております。稽古場で生まれ積み上げてきたものを信じて演じていきたいです。約20年ぶりに三宅さんとも共演させていただいて、映像と舞台の現場では環境も全然違いますから、稽古場では三宅さんの新たな魅力をたくさん拝見しながら、お稽古をしておりました。三宅さんの魅力はぜひ作品を観ていただければ感じていただけると思います。○川平慈英 コメント演出の杉原さんが大変エキセントリックで、猿之助さんバージョンの今作はポップな『藪原検校』です。僕は語り部なので一回舞台に上がったら一秒たりともはけない。役者になってはじめてくらいのセリフ量の多さで、今さらながら何で引き受けたんだろうと……(笑)。すごくチャレンジングなお仕事をいただいて感謝しています。僕は歌舞伎のカルチャーと舞台の上で組ませてもらうのは初めてなので、お稽古場では本当に目からうろこなことばかりでした。すごくセンセーショナルで稽古が楽しかったです。これをこうやってやるんだ!と発見が多く、すごく勉強になり、いろんなアイデアをいただけました。このご時勢、エンターテイメントを観に来るのは本当に難しいと思います。コロナ渦で、なかなか人に優しくなれない、寛容になれない毎日だと思いますが、観に来てくださったお客様には楽しんで、笑顔になって、寛容になれるような作品になっていると思います。この素敵なメンバーで完走できたら、こんな幸せなことはないです。○杉原邦生(演出) コメント約1年前のラインナップ発表会見で舞台に立った時には、考えもしなかった社会状況になっているなと、いま改めて感じています。今回は素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんが、僕のアイデアの種を稽古場でふくらませ、育ててくれて、現代の人に伝わる『藪原検校』になっていると思います。稽古中も稽古が終わってからも、猿之助さんにLINEでここはこうしようかとか、こうしたらいいんじゃないかとアイデアをいただいて、僕のほうで噛み砕いて演出に反映させた場面もありますし、猿之助さんが歌舞伎の演出を丸ごと持ち込んでいるような演技をなさっているところもあります。歌舞伎俳優の猿之助さんが主演で、周りにいろんな出自の俳優さんがいて、作品の芯に井上ひさしさんの本がある世界観で、いいバランスですべてが融合しているなと感じながら稽古をしていました。そして、劇場に来て、実際に舞台美術が立って、いい意味で我ながらこれは「やっちまったな」という気がしています。井上ひさしさんは地方と都市をテーマにずっと作品を描いてきた方で、今作も杉の市が東北から江戸に出てきて成りあがっていく話です。都市の象徴である渋谷の街の一角で上演したらおもしろいのではないかというアイデアから、このような現代的なセットになっていて、でも衣裳は江戸中期のもので、普通では融合しない二つが皆さんの力で融合しています。今までにない『藪原検校』だし、井上ひさしさんの作品がこんなふうになるとはだれも想像しなかった世界観になっているので、いろんな批判も出てくるのではとドキドキしていますが、ぜひ楽しんでいただきたいです。
2021年02月10日2021年2月7日現在、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長を務める森喜朗氏の発言に対し、批判の声が上がっています。森会長は同月3日に出席した、日本オリンピック委員会の臨時評議員会で「女性の多い会議は長引く」といった発言をしました。同月4日には発言内容を撤回する釈明会見を行いましたが、その後も批判の声はやんでいません。森喜朗氏の『差別発言』に各国大使館が…?「ありがとう!」「かっこよすぎる」鈴木紗理奈「森さんのような人はどこにでもいる」同月7日放送の、情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、森会長の発言について特集。コメンテーターとして出演していたタレントの鈴木紗理奈さんは、「お世話になっているから指摘ができないという状況は誰にでもある」と語りました。私のいる世界(芸能界)にも、どの世界にも、森さんのような人がいらっしゃるんですよ。どこにもこういう価値観はあって。たぶん、女性だったらそれぞれが生きている世界でそれを感じているけど。実際にそういう方たちが力を持っていて、そういう方たちが積み上げてきたものの中で活躍させてもらっているからモノがいえない。サンデー・ジャポンーより引用鈴木さんは「多くの人が、差別を指摘できない立場にいる」と持論を展開。自身もそういった状況にあるものの、「勇気を持って声を上げたい」と主張しました。井上貴博アナの『疑問』に共感の声もコメンテーターとして出演していたモデルの長谷川ミラさんは、「差別的発言を受けた時には『今の発言、古いんじゃないですか?』『もう、今は令和ですよ!』みたいに、フランクに指摘したい」と意思を表示。長谷川さんのコメントを受け、MCとして出演していた井上貴博アナウンサーは、「失言をした人に対して、気を使わなければいけない状況がある」と、現状に疑問を呈しました。つまり、いわれたほうが気を使っているってことですよね。フランクに返さなきゃいけないような空気があるっていう。結局、女性側が気を使っているじゃないかと。サンデー・ジャポンーより引用その後も同番組ではさまざまな意見が交わされ、「差別をなくしていくためには、男女や立場などに関わらず、周囲が勇気を出して批判の声を上げていくことが大事」という結論に至っています。同番組内の一連の議論に対し、視聴者からはさまざまな意見が上がりました。・鈴木さんのいう通り、森会長のような発言をする人はどの業界にもいる!私の働く業界にも。そういう権力のある人に対して、間違いを指摘するのは難しいよね。・長谷川さんの意見、本当にそうだと思う。いいにくい相手だとしても容認していてはだめですね。フランクにでも、指摘していかなければいけないと思いました。・井上アナのひと言にハッとしました。なぜ、差別発言を受けた側が気を使わなければいけないのかと腹が立ちます。でも、結局は地道に指摘していくしかないんですよね。・僕も、自分の発言で周りに気を使わせているのではないかとドキッとしました。気を付けたいです。自身の中に根付いた価値観を変えることは、難しいこともあるでしょう。しかし、世間の価値観や常識は、時代とともに変わっていくものです。年齢を重ね、地位や権力を手にしたとしても、周囲の言葉に耳を傾け、注意や指摘を受けた時には、素直に考えを改められる人になりたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2021年02月07日劇作家・井上ひさしの出発点となる戯曲、『日本人のへそ』が10年ぶりに上演される。前回の上演に引き続いて演出を担う栗山民也の指揮のもと、このエネルギッシュな音楽劇に人気と実力を兼ね備えた魅力のふたり、井上芳雄と小池栄子が立ち向かう。日本を代表する劇作家が生み出した衝撃作への挑戦、その胸のうちにあるものとは……。当時井上先生が経験したすべてがこの戯曲に詰まっている――井上ひさし氏の劇作の原点となる作品です。オファーを受けて、どのような点に心惹かれたのでしょうか。井上僕は、栗山さんが演出した2011年の『日本人のへそ』を観ているんですが、想像の斜め上を行く作品でビックリしたことを覚えています。しかも、これが井上先生の処女作なのか! と。また、今回のお話をいただいた後に栗山さんと話す機会があって、「最後の井上戯曲(『組曲虐殺』)をやったんだから、最初もやったら面白いんじゃない?」って言っていただいたんですね。そうだな、やらせていただきたいなと思ってお受けしました。小池私は作品の内容を知る前に、演出の方や共演の方のお名前、こまつ座さんで井上ひさしさんの戯曲……という情報を聞いただけで「やります!」と。その後に台本を読んで、「なんじゃあこりゃあ」と思いました。(一同笑)こんなすごい作品なのに、よく私、軽々しく「やります!」って言ったなあ、と。こまつ座さんの舞台は『それからのブンとフン』(13年)以来、今回が2回目なんですけど、前の時に「もっとああすればよかった」といった悔いが残っていたんですよね。だから今回はリベンジの気持ちもあって、あれから数年経っているから、今の自分に何が出来るのか……を考えての「やります!」だったんです。――井上戯曲の持ち味である豊かな言葉や音楽に加えて、巧みに仕掛けられた推理、どんでん返しの数々など、本当に想像の枠を超えた物語が展開します。ストリッパー“ヘレン天津”の一代記として、小池さんがヘレンを演じますが、井上さんは“会社員”役のほか、劇中さまざまな役柄に挑みますね。井上そうなんですよね。それも役柄の振り幅が広くて……、もう振り切っちゃってる役が多いんです。出来るか出来ないかは置いておいて(笑)、やってみたいと思えたことが大事かなと。僕が演じる役柄を前回では石丸幹二さんがやっていらして、ヘレンのお父さん役で出てくるシーンがすごいショッキングだったんですよ。え!石丸さんがこんなことを! みたいな。それをまさか自分がやることになるとは……(笑)。石丸さんがおっしゃるには、いろんな役を演じるために違う声を使って頑張り過ぎちゃって、その後しばらく歌えなかったって。それほど大変な役なんだなと。井上先生が人生で経験されて来たこと、東北出身であるとか、吃音だとか、ストリップ小屋で座付き作者をしていたとか、そうしたものを詰め込んで、その時の井上先生のすべてがそこにある、そんな戯曲だなと感じます。世の中の底辺で懸命に生きる人々への暖かい眼差し、そういったものは最後の『組曲虐殺』に通じていて変わらないまま、こんなに盛り沢山の内容のお話でデビューしたんだな、って。先生の最後のほうの作品だけを知っていたので、タイムスリップして最初を知ったような、不思議な驚きはありますね。小池私も、これでも書き足りないんじゃないかなってくらい、台本から溢れ出るようなエネルギーを感じました。一見不自由で縛りのある、窮屈な世界に見えるんだけど、人物たちがすごく生き生きしていて、開放されている感じがして。とくにそれはヘレンに感じたことで、おそらく観客の皆さんはヘレンである私を通して物語を追っていくんじゃないかなと思うので、ブレずにやらないといけないなと思っています。「ぶっ壊れる井上芳雄」に今からワクワクしている(小池)――おふたりは舞台『陥没』(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出、17年上演)で共演されています。今回の『日本人のへそ』では、お互いに対してどんな期待をされていますか。小池ぶっ壊れる井上芳雄とか(笑)、とにかくいろんな顔が見られるな〜と勝手にワクワクしていますね。ブレーキをかけない姿が見られるんじゃないかなって。それくらい幅が広いから、すごく楽しみです。井上栄子ちゃんとまた一緒に舞台に立てるのが嬉しいですし、ヘレンという役がピッタリだと思うんですよね。『陥没』でご一緒した時も思ったけど、外見だけじゃなく、たたずまいとか雰囲気とかがすごく綺麗な人だなと。そういった人が逆境に立つとか、苦しい立場の役を演じると、さらに美しさが際立つように思いますね。もともとヘレンは綺麗な人ではあると思うけど、いろんな苦労をして、成り上がっていく人なので、また違う美しさが見られるんじゃないかなと楽しみです。……って、僕そんな、あんまり人に綺麗なんて言わないんですけどね。なんかイタリア人みたい。(一同笑)小池ありがたいです(笑)。井上でもホントにそうだなと思うんです。――演出の栗山さんへの期待、稽古場で楽しみにしていることは?井上栗山さんは本当に井上ひさしさんのことを熟知されているし、この『日本人のへそ』を「一番好きな戯曲だ」とおっしゃっていたから、思い入れはさぞ大きいだろうとちょっと怖くもありますけど(笑)。栗山さんが井上作品を手がける時の稽古場では、いつも「井上ひさしエピソード」をお話してくれるんです。またそれが聞けるんじゃないかなと楽しみにしていますね。きっと、井上ひさしさんも一緒にいるような稽古場になるんじゃないかなと思います。小池『それからのブンとフン』の時の栗山さんは、ニコニコされている時もありますけど、やっぱりジ〜ッと見られている時の緊張感がすごくて。「ヒントはあげたけど、キミがどこまで出来るのか見せてごらん」みたいな(笑)。その時に、もっともっと突き詰めたかったのに出来なかった……という悔いがあったんです。怖いという意味ではなくて厳しい方という印象はあります。稽古場でこの人が何を学んで、自分自身に何を見つけて、お客様に対してどう見せたいのか……、そういったことを個人個人に対してすごく細やかに見てくださる方なので。こうすればこうなるだろう…なんて小手先な考えは絶対に許されないだろうなと。仕事って慣れてくると、どうしても緩みみたいなものが出て来てしまうじゃないですか。そういうのをちゃんとキャッチして、修正してくれそうな気がします。井上よく見ていますよね。前に言っていたのは、「ダメ出しして、すぐに“はい、わかりました”って言うヤツは信用できない」って(笑)。僕はダメ出しされると考えちゃうんですよね。しかも自分がいいと思ってやったものほど、「え、何でだろう!?」ってなる。栗山さんが「飲み込もうと考えている役者のほうが信用できる」って言っていたので、そうか、じゃあ俺よかった〜、なんて(笑)。小池聞いておいてよかった!私すぐに「ハイ、ハイ、わかりました〜」って言っちゃうから。(一同笑)井上あと、「僕は“ここはこうして”と言うけど、それは絶対じゃない。“私は違うと思う”“このほうがもっといい”とか言ってくれていいから」って。でもやっぱり栗山さんが作ろうとする世界の中で、栗山さんが考えたことが一番ベストだな……と思うことが多いんですよ、悔しいけど。いつか「栗山さん、もっとこうしたほうがいいんじゃないですか」なんて言えるようになりたいけど、まだ到底及ばないし(笑)。揺るがない世界観がありますからね。なかなかそこに物申しに行くのは勇気がいるんです。井上作品の魅力は、歌っているような心地よさのある台詞――井上作品を立ち上げるうえで一番大事に思っていることを教えてください。井上やっぱり言葉ですよね。綺麗でしっかり確立しているので、それだけに覚えるのが難しい。体に入るまでが大変だけど、入ってしまえばリズムもいいし、テンポも出せるし、それこそ歌っているような心地良さのある台詞なんです。まず言葉をちゃんと自分のものにして喋れるようにしたい。そこからきっと気づくことがたくさんあると思います。今回、方言が結構あるよね?小池ある!早めに教わりたい(笑)。言葉の、日本語の面白さが伝わるといいなと思います。言葉って組み合わせで成り立っていて、非難したり、褒めたり、喜んだり……、その組み合わせによって全然伝わり方、感じ方が変わってくるんですよね。とくに歌の語呂合わせみたいなものがすごく心地良くて、どんな音楽が乗るのか、すごく楽しみです。――コロナ禍がどう影響してくるのか未だ不透明ではありますが、3月の公演を楽しみにしている方はたくさんいらっしゃると思います。最後に観客の方々へ向けてひと言お願いします。井上僕は、2021年の1本目の舞台がこの『日本人のへそ』になります。大変な状況を何とか乗り切って、気持ちも新たにスタートできたらいいなと思いますね。皆さんの想像を遥かに超える衝撃作なので、ぜひ観るべき! と思います(笑)。小池私も、あ〜大丈夫かな、出来るのかな……って不安になることもありますけど、この舞台を「楽しみにしているよ」ってお友達からメールをもらったりするだけで、自分がエンタテインメントに携わっている意味みたいなものを感じて、すごく嬉しくて。そういった声に背中を押してもらって本番を迎えることになると思うんですね。だから、観に来てくださったお客様にはその気持ちを返せるようにしたい。「こんな状況で不安はあったけど、観に来てよかった」って、その言葉が聞けたら最高ですね。それに向かって、出来ると信じて頑張ります。取材・文:上野紀子撮影:源賀津己スタイリスト:(井上芳雄)吉田ナオキ、(小池栄子)えなみ眞理子/衣装:(井上芳雄)ジャケット58,000円・パンツ 20,000円 LANVIN en Bleu(ジョイックスコーポレーション Tel:03-5213-2510)、その他スタイリスト私物、(小池栄子) ショートネックレス 165,000円・ロングネックレス 313,500円・イヤリング808,500円代官山 (ジュエリーオオムラTel:03-3464-5081)※金額はすべて税抜価格/ヘアメイク:(井上芳雄)川端富生、(小池栄子)山口 公一(SLANG)井上芳雄さんと小池栄子さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=47e5fbbf-c00d-43f5-8ae7-66d16e6ec543&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。公演情報こまつ座『日本人のへそ』作:井上ひさし演出:栗山民也出演:井上芳雄小池栄子 / 朝海ひかる / 久保酎吉 土屋佑壱前田一世 藤谷理子 木戸大聖 / 安福毅 岩男海史 山崎薫 大内唯 / 山西惇ピアノ・朴勝哲※山崎薫の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記【東京公演】2021年3月6日(土)〜3月28日(日)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA【大阪公演】2021年4月1日(木)〜4月4日(日)会場:新歌舞伎座【横浜公演】2021年4月6日(火)・7日(水)会場:関内ホール 大ホール【宮城公演】2021年4月10日(土)会場:多賀城市民会館 大ホール★チケットぴあ最速抽選いち早プレリザーブあり受付期間:2月1日(月)11:00~2月8日(月)23:59【愛知公演】2021年4月17日(土)・18日(日)会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール★2月2日(火)11:00までチケットぴあにてファミリーマート先行受付中
2021年01月29日まずは定番のロングランものから見ていくと、日本初演が1967年の『屋根の上のヴァイオリン弾き』が2月に、1987年の『レ・ミゼラブル』が5月に、2002年の『モーツァルト!』が4月に開幕。それぞれブロードウェイ、ロンドン、ウィーンで産声を上げたのちに日本に定着した名作中の名作で、そもそも折り紙付きの作品クオリティとともに、上演のたびに投入される新キャストがもたらす新風によっても人気を維持してきた。『屋根の上のヴァイオリン弾き』(2/6~3/1東京・日生劇場 ほか)今回も、何年も観続けてきている作品ファンにとっての注目はやはり、「屋根ヴァイ」の凰稀かなめやブラザートム、「レミゼ」の生田絵梨花や六角精児ら新キャスト。一方で今回は、連続テレビ小説『エール』で一躍全国区となった、吉原光夫(2011年より『レ・ミゼラブル』に主演)、山崎育三郎と古川雄大(山崎は2010年、古川は2018年より『モーツァルト!』に主演)を目当てに、初めて足を運ぶ観客も増えるのではないだろうか。いわゆる“朝ドラ効果”のミュージカル界への波及に期待したい。『パレード』(1/15~31東京芸術劇場 プレイハウス、2/4~8大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティほか)『マリー・アントワネット』(1/28~2/21東京・東急シアターオーブ、3/2~11大阪・梅田芸術劇場メインホール)前回の上演から間を空けずしての再演となり、“定番予備軍”の様相を呈しているのが、有名な冤罪事件を題材にした社会派ミュージカル『パレード』(1月)、革命の嵐の中で起こった悲恋を壮大なスケールで描く『マリー・アントワネット』(1~2月)、ふたりの俳優が一台のピアノのみと綴るスリリングな『スリル・ミー』(4月)、名作漫画の世界をミュージカル界のトップ俳優たちが立体化する『王家の紋章』(8月)などなど。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)(1/18~2/14東京建物ブリリアホール、2/18~23大阪・オリックス劇場ほか)また再演もので言えば、福田雄一演出の爆笑コメディ『モンティ・パイソンのSPAMALOT』(1月)の6年ぶり、ハリウッド映画化も話題のラップ・ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』(春)の7年ぶり、井上ひさし作の傑作和製ミュージカル『日本人のへそ』(3月)の10年ぶり、さらには古典的名作『オリバー!』(9~11月)の実に30年ぶりの“復活”にも要注目。『~SPAMALOT』の山田孝之、『~へそ』の井上芳雄、『オリバー!』の市村正親ら新キャストは、果たしてどんな2021年版を見せてくれるだろうか。Broadway Musical『The PROM』Produced by 地球ゴージャス(3/10~4/13東京・TBS赤坂ACTシアター、2/18~23大阪・フェスティバルホール)新作に目を向けると、トニー賞こそ獲っていないがブロードウェイで大きな話題を呼んだ、“隠れた名作”の翻訳上演が多いのが今年の特徴。目玉は何と言っても劇団四季の『アナと雪の女王』(6月~)で、映画が社会現象級ヒットとなった2013年以来の“レリゴー旋風”が再び巻き起こることは間違いない。また、無条件で楽しい“ザ・ブロードウェイ・ミュージカル”に、地球ゴージャスが初の海外作品として挑む『The PROM』(3~5月)も期待大。ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』(3/12~3/28東京国際フォーラム、4/17・18愛知県芸術劇場大ホールほか)柚希礼音主演の『IF / THEN』(1月)と高畑充希主演の『ウェイトレス』(3月)は、どちらも現代女性の生き方がテーマとなっている作品。そして濱田めぐみ主演の『アリージャンス~忠誠~』(3月)は、第二次世界大戦下、強制収容所に入れられた日系人家族の実話を描く。毛色はそれぞれ異なるが、いずれも日本で、日本人が、日本語で演じることで、ブロードウェイ版とはまた違った共感ポイントが生まれそうで楽しみな新作たちだ。ミュージカル『イリュージョニスト』(1/18~29東京・日生劇場)ミュージカル『17 AGAIN』(5/16~6/6東京建物ブリリアホール、6/11~13兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールほか)翻訳上演ではなく“世界初演”となる日本オリジナルの新作では、日英米合作の『イリュージョニスト』(1月)、今井翼主演の『ゴヤ―GOYA―』(4~5月)、竹内涼真が初舞台にして初ミュージカルに挑む『17 AGAIN』(5~6月)、すでに宝塚では上演されているが男女混合キャスト版としては初演となる『ポーの一族』(1~2月)などがラインナップ中。この中から、いずれ海外でも上演されるような名作が生まれるかもしれない。ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』(1/11~1/26梅田芸術劇場メインホール、2/3~17東京国際フォーラム ホールCほか)ほかにも『ゴースト』『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』『BARNUM』『ブロードウェイと銃弾』『メリリー・ウィー・ロール・アロング』『日本の歴史』『エニシング・ゴーズ』など、観逃がせないミュージカルが目白押しの2021年。現時点では発表されていない作品も、きっとまだまだあるだろう。今はとにかく、すべての作品が無事に開幕し、無事に千穐楽を迎えられることを祈るばかり。そして“無事”が当たり前でなくなった今だからこそ、一つひとつのミュージカルを大切に鑑賞したい。文:町田麻子※最新の公演情報は各公演公式サイトにてご確認ください。
2021年01月03日PARCO劇場オープニング・シリーズ『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』が2021年2月10日(水)に開幕する。主演の市川猿之助に話を聞いた。井上ひさしの戯曲である本作は、『西武劇場(PARCO劇場のオープニング当時の名称)オープニング記念・井上ひさしシリーズ』として1973年に初演され、これまで木村光一、蜷川幸雄、栗山民也といった演劇界の巨匠たちが演出してきた傑作舞台。今回は演出・杉原邦生、主演・市川猿之助というタッグで上演されることになるが、スーパー歌舞伎Ⅱ『新版 オグリ』でも杉原とタッグを組んだ猿之助は「『新版 オグリ』は一緒に演出を手掛けたので、僕の色になりましたが、今回は杉原の色を出してほしいし、料理されてみようと思います」と語る。井上ひさし作品は『雨』(’11)に出演経験がある猿之助。「井上ひさしさんの作品は日本人の心を打ち、日本人でなければできない精神が描かれているように思います。日本のいい面も悪い面も見ておられて、それをお書きになって、さらに言葉の持つ怖さ、大事さ、重要さを大切にされている」と印象を語り、今作では稀代の悪党‘杉の市’を演じるが、「井上作品に出てくるほどの悪党はなかなかいませんから。だからこそ演じるのが面白いなと思います」と楽しみにしているそう。猿之助に加え、三宅健や松雪泰子、川平慈英ら豪華キャストが出演する本作。猿之助は「画面の向こうにいる人たちですからね。皆さんと、例えば食事はできるかもしれないけど、お芝居はなかなかできないわけで。でも、役者って“芝居での会話”ってあるんですよ。それができるのが嬉しいです」。三宅とは顔も合わせたそうだが「三宅さんは歌舞伎をお好きだと聞きましたし、何度か劇場でもお見かけしたことがあります。その時も熱心に観ていらっしゃった。そして第一線で活躍し続けるスターですからね。そういう方とのお芝居は、歌舞伎ではできないことですから。こういう機会をいただいたことは感謝です」。今作でこだわりたいことを問うと「上演時間」というこれまでにない答え。「お客様の安全が第一だし、僕らの安全も第一だから。この状況の中で公演を無事に続けるために考えたい。お客様も演者も安心して過ごせるように上演時間にはこだわりたいです」。公演は2021年2月10日(水)から3月7日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演後、名古屋、石川、京都を巡演。文:中川實穗
2020年12月23日演出・杉原邦生、主演・市川猿之助の舞台 『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』が2021年2月10日(水)~3月7日(日)、PARCO劇場で上演される。それに先駆けて、出演者のビジュアルが公開された。1973年のオープン以来、渋谷PARCO建替えまでの43年間プロデュース公演の先駆けとして、様々な名作や話題作を送り出してきたPARCO劇場(オープン当時の名称は西武劇場)。本作『藪原検校』は、PARCO劇場のオープン当初の名称・西武劇場での「オープニング記念・井上ひさしシリーズ」として1973年に初演された、当劇場とも大変ゆかりの深い傑作舞台である。ストーリーは生まれつき盲目で性根の曲がった男が殺しに殺しを重ね、藪原検校にまで上りつめる悪党一代記だ。初演の演出は木村光一、その後、蜷川幸雄、栗山民也といった演劇界の巨匠たちが演出してきた。そして今回手がけるのは、スーパー歌舞伎Ⅱ『新版 オグリ』や、木ノ下歌舞伎『勧進帳』などの演出を務めてきた気鋭の若手演出家・杉原邦生。劇中歌もすべて刷新して、稀代の悪党・杉の市を演じる市川猿之助をはじめ、三宅健、松雪泰子、川平慈英ほか、異彩を放つ豪華キャスト陣と共に『藪原検校』が新たによみがえる。リリースされたビジュアルは各人各様に放つオーラが、本作の圧倒的な雰囲気を醸し出す出来栄えだ。また12月12日(土)から、いよいよ東京公演のチケットが発売となる。■公演情報PARCO劇場オープニング・シリーズ 『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』作:井上ひさし演出:杉原邦生音楽・演奏:益田トッシュ出演:市川猿之助、三宅健、松雪泰子、髙橋洋、佐藤誓宮地雅子、松永玲子、立花香織、みのすけ / 川平慈英東京公演:PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)2021年2月10日(水)~3月7日(日)チケット料金:13,000円(全席指定・税込)U-25チケット=6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明証、当日指定席券引換 / チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)※未就学児入場不可チケット発売日:2020年12月12日(土)<チケット取扱>ローソンチケット: (Lコード:34699)チケットぴあ: (Pコード:503-763)イープラス: ※各プレイガイドでのチケット取扱いは先行販売、一般発売ともWebのみとなります。<地方公演>名古屋:日本特殊陶業市民会館・ビレッジホール2021年3月9日(火)・10日(水)石川:こまつ芸術劇場・うらら2021年3月13日(土)・14日(日)京都:京都芸術劇場春秋座2021年3月18日(木)~3月21日(日)
2020年12月10日歌舞伎俳優の市川猿之助主演のPARCO劇場オープニング・シリーズ 『藪原検校』の全キャストと公演日程が26日、公開された。同作は話題作を送り出してきたPARCO劇場(西武劇場)の「西武劇場オープニング記念・井上ひさしシリーズ」として1973年に初演を迎え、今回新生PARCO劇場のオープニング・シリーズの一作として上演される。とある按摩・盲太夫が語る、稀代の悪党の一代記で、江戸時代の中頃、松島・塩釜の漁港に生まれた一人の盲目の男児・杉の市(猿之助)が、父ゆずりの曲がった性根と母ゆずりの醜さで殺しと欲にまみれた栄華への道を上り始める。これまで木村光一、蜷川幸雄、栗山民也といった演劇界の巨匠たちが演出してきた本作を、気鋭の若手演出家・杉原邦生が手掛け、劇中歌もすべて刷新し、猿之助をはじめとする豪華キャスト陣と共に、新生PARCO劇場で新たに蘇らせることとなる。主演を務めるのは、スーパー歌舞伎Ⅱ『新版 オグリ』でも演出の杉原とタッグを組んだ猿之助。さらに、三宅健が杉の市の処刑を進言する塙保己一ほか数役を演じ分け、松雪泰子が杉の市の愛人・お市を、川平慈英が物語の語り部となる盲太夫を演じる。ほかにも高橋洋、佐藤誓、宮地雅子、松永玲子、みのすけほか、舞台・ドラマ・映画と様々なジャンルで活躍する俳優陣が、それぞれ一人複数役で江戸の人物たちを演じ分けていく。公演はPARCO劇場にて2021年2月10日~3月7日。○杉原邦生 コメント都合の悪い歴史や事実がうやむやにされ、汚いものが排除される一方、見せかけの新しさとクリーンさで豊かな国家/都市をアピールする。そんな現代社会では、僕たち皆が〈盲人〉扱いされているように錯覚することがあります。何も見なくていい、分からなくていい、黙っていろ。そう言われている気がしてくるのです。井上ひさしさんの『藪原検校』は「盲人」たちの物語です。ひとりの座頭が社会の逆風に抗い、貪欲に、手段を選ばず金・地位・権力を手に入れていく。僕には、この座頭がただの悪人とはどうしても思えません。見えない瞳の奥に、深い憤り、苦悩、孤独と哀しみ、そして未来への切なる希望を見てしまうからです。その希望は、すべての「盲人」の希望でもあるように思います。素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんとともに、サイコーにエネルギッシュな『藪原検校』をお届けしたいと思っています!○市川猿之助 コメントPARCO劇場オープニング・シリーズの一作に出演させていただくことになり、非常に光栄です。伯父の猿翁とも所縁あるこの劇場で、これまた所縁ある井上ひさし作品を上演できますこと、深いご縁を感じます。気鋭の若き演出家に加え、豪華な共演者の皆様が決まったとのことで、共に素晴らしい作品を創り上げてまいる所存です。演出家杉原氏曰く、「猿之助の一字と私杉原の一字を持ったお役”杉の市”」、を演じることになったこともご縁を感じております。まだまだ不安な状況ではございますが、精いっぱい務めますのでよろしくお願いいたします。○三宅健 コメント自身が初舞台を踏んだ劇場が旧PARCO劇場だったので、20年ぶりにPARCO劇場に立たせて頂けることを大変光栄に思います。歌舞伎を観劇するのが好きなので、今回、猿之助さんとご一緒させて頂けて嬉しいです。自分にとって6役を演じさせて頂くというのは、初めての経験なので新境地を開くことが出来たらと思っております。井上ひさしさんの描く魅力的な言葉の世界に染まり、同じ人物が6役を演じなければいけない配役の意味を戯曲から紐解いていければと思っております。井上ひさしさんが生前に繰り返し言っていたという「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」この素敵な言葉を胸にしっかり演じきりたいです。○松雪泰子 コメントPARCO劇場オープニング・シリーズ『藪原検校』に参加させて頂く事、大変光栄に思っております。初舞台で立たせて頂きましたのが旧パルコ劇場。今こうして新たに生まれ変わった劇場のオープニング・シリーズに携われる喜びに溢れております。劇場に足をお運び頂くお客様にも劇場での感動をお届けできますよう、新たな「藪原検校」を生み出す一員として、励みたいと思っております。○川平慈英 コメント井上ひさしさんの作品は『私はだれでしょう』(2007年)以来なので、久しぶりに井上さんにお会いできるような気持ちです。今回は“語り部”役なので当然“語る”のですが、語り過ぎているのではないかと恐縮するほどずっと語っています(笑)。お客様を気持ちよく物語に誘えるよう力強く丁寧に語りたいですね。かなりドロドロしたお話ですが、このメンバーなので笑いやエンターテインメントの要素も盛り込まれるような予感がして、今から胸が弾んでおります。初共演の方達も多く、どんな化学反応が起こるのか今から楽しみなんです!
2020年10月26日女優として活躍している井上真央(いのうえ・まお)さん。そのかわいらしさと高い演技力で、多くの人から支持されています。そんな井上真央さんの現在の姿や活躍ぶり、アイドルグループ『嵐』の松本潤さんとの関係など、さまざまな情報をご紹介します!井上真央の現在の活躍や画像は?井上真央さんの近年の活躍ぶりを見てみましょう。2018年9月に、井上真央さんは、メ~テレ開局55周年記念ドラマ『乱反射』(テレビ朝日系)に加山光恵役で出演。俳優の妻夫木聡さんと夫婦役を演じました。 #妻夫木聡 × #井上真央 、初共演✨監督は #石井裕也 。 #貫井徳郎 の傑作ミステリー小説を、日本映画界を代表する俳優・監督・スタッフが集結し映像化メ~テレ開局55周年記念ドラマ⚡️『乱反射』テレビ朝日系列全国ネットで今秋放送です! pic.twitter.com/FqA4xD6NoY — メ~テレ (名古屋テレビ/メーテレ) (@nagoyatv_6ch) August 10, 2018 昨日19日(水)「 #乱反射 」の記者会見が行われました✨ #妻夫木聡 さん、 #井上真央 さん、原作の #貫井徳郎 さんが登壇し、後半サプライズで子役の #小岸洸琉 (ひかる)くんも登場 #9月22日土曜 #よる10時15分 #メ~テレ開局55周年記念ドラマ #テレビ朝日系列全国ネット pic.twitter.com/NRqsM6wakI — メ~テレ (名古屋テレビ/メーテレ) (@nagoyatv_6ch) September 20, 2018 2019年10~11月にかけて放送されたドラマ『少年寅次郎』(NHK総合)では、主人公・車光子役を熱演。土曜ドラマ【 #少年寅次郎 】第2話ご覧くださりありがとうございます。来週は第3話。W寅ちゃんです。あ、その前に再放送は30日の夜中、31日の0:55からです。 #NHKドラマ pic.twitter.com/U3WDHwAbad — NHKドラマ (@nhk_dramas) October 26, 2019 土曜ドラマ【 #少年寅次郎 】絶対に絶対に絶対に観てもらいたい最終話。放送まであと1時間。語り継がれる回になる予感! #NHKドラマ pic.twitter.com/RwdDQwewF8 — NHKドラマ (@nhk_dramas) November 16, 2019 同年12月公開の映画『カツベン!』では、橘琴江役を演じました。映画『 #カツベン !』公開2日目本日は公開記念舞台挨拶を行いました✨豪華キャスト陣がご登場さらに成田さんが活弁の口上を生披露成田さんの挨拶にもあった通り、公開してからの映画は皆々様のもの‼️ぜひ劇場でご覧ください #成田凌 #黒島結菜 #周防監督 pic.twitter.com/mKMCjFGlIU — 映画『カツベン!』公式 (@suofilm) December 14, 2019 最近では、2020年7月公開の映画『一度も撃ってません』に出演。福原歌留多役を演じています。【キャストコメント紹介】公開まであと8日!!本作出演の #井上真央 さんのコメント!!良~いキャラを演じられています! お楽しみに! #一度も撃ってません #7月3日公開 pic.twitter.com/ZIOzr003Fz — 絶賛公開中!【公式】映画『#一度も撃ってません』 (@eiga_ichidomo) June 25, 2020 2021年1月公開の映画『大コメ騒動』には、主人公・松浦いと役で出演。\ キービジュアル解禁 //もう我慢できん!!健保もない!生保もない!明日食べるお米もない!〈超格差社会〉を変えた、100年前の女性たちの実話!! #大コメ騒動 #井上真央 #室井滋 #夏木マリ #立川志の輔 pic.twitter.com/gj2d5pg4M3 — 映画『大コメ騒動』公式 (@daikomesodo) August 27, 2020 ほかにも、ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(日本テレビ系)では佐倉麻衣役を演じることが決定しており、井上真央さんは同作の公式サイトで意気込みをこのように語っています。ー「二月の勝者」塾講師役・佐倉麻衣での出演についてプロデューサーの熱意に後押しされ、飛び込んでみようと思いました。原作のような現代のリアリティーを大切にしながらも、ドラマだからこそ描ける部分も大事にしていきたいです。塾講師としては新米の役ですので、生徒や家族との触れ合い、また目の当たりにする現実などを通して、成長していく過程を丁寧に演じられたらと思っています。『二月の勝者-絶対合格の教室-』公式サイトーより引用ー本作への、意気込み受験を経験された方、これから迎える方がご自身と重ねながら共感し、皆さんで楽しんで頂ける作品になればと思っています。子どもたちと共に成長していく思いで頑張りますので、宜しくお願い致します。『二月の勝者-絶対合格の教室-』公式サイトーより引用7月スタートの新土曜ドラマ『 #二月の勝者 ―絶対合格の教室―』情報解禁‼️ #柳楽優弥 さん演じるスーパー塾講師 #黒木蔵人 と対照的な情熱女性塾講師役 #佐倉麻衣 に #井上真央 さんが決定✨✨井上真央さんのコメントはコチラ➡ #日テレ pic.twitter.com/RdXE2onokI — 二月の勝者-絶対合格の教室-【公式】 (@2gatsu_ntv) March 1, 2020 井上真央と『松潤』の現在の関係は?井上真央さんとの交際が長らくささやかれているのが、『松潤』こと松本潤さんです。ドラマ・映画『花より男子』シリーズで共演したことをきっかけに交際をスタートさせたといわれている、2人。たびたび結婚もささやかれていますが、近年では「破局した」との報道も一部で流れているため、井上真央さんと松本潤さんの関係が現在、どうなっているのかは分かりません。井上真央さんが素敵な恋愛をしてくれていたら嬉しいですね。井上真央ってどんな人?4歳の時に『劇団東俳』に入団し、5歳の頃から子役として活動をスタートした井上真央さん。1992年放送のドラマ『真夏の刑事』(テレビ朝日系)でデビューしました。1999~2003年にかけて放送されたドラマ『キッズ・ウォー』シリーズ(TBS系)に出演したことをきっかけに注目を集め、同作は井上真央さんの代表作の1つとなりました。2005年には、ドラマ『花より男子』(TBS系)で主人公・牧野つくし役を演じ、ブレイク。同作は、続編や劇場版が制作され、『キッズ・ウォー』シリーズと並んで、井上真央さんの代表作の1つとなっています。以降も、ドラマ『ファースト・キス』(フジテレビ系)や『獣医ドリトル』(TBS系)、『トッカン 特別国税徴収官』(日本テレビ系)、『明日の約束』(フジテレビ系)、連続テレビ小説『おひさま』(NHK)、大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK)など、多数のドラマに出演。ドラマ『ファースト・キス」』制作発表(左から)劇団ひとり、松雪泰子、伊藤英明、井上真央、平岡祐太、阿部サダヲ 2007年また、映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』や『ダーリンは外国人』、『八日目の蝉』、『白ゆき姫殺人事件』、『焼肉ドラゴン』、『一度も撃ってません』など、数々の映画でも魅力的な演技を見せています。井上真央さんのこれからの活躍も応援しています!井上真央 プロフィール生年月日:1987年1月9日出身地:神奈川県身長:158cm4歳の時に『劇団東俳』に入団し、5歳の頃から子役として活動をスタート。1992年放送のドラマ『真夏の刑事』でデビューし、1999~2003年にかけて放送されたドラマ『キッズ・ウォー』シリーズに出演したことをきっかけに注目を集める。2005年には、ドラマ『花より男子』で主人公・牧野つくし役を演じ、ブレイク。以降も、数多くの映画やドラマに出演している。井上真央の現在は?「結婚するなら?」と聞かれて語った男性は…[文・構成/grape編集部]
2020年10月26日2011年、東日本大震災の渦中に上演されたこまつ座『日本人のへそ』が、東北へのオマージュを込めて2021年3月、10年ぶりに上演される。井上ひさしの劇作家としての本格的デビュー作であり、喜劇、ミュージカル、 日本語、 推理劇、 そしてどんでん返しの連続と、好きなものをこの一作にすべて注ぎ込んだ井上ひさしの劇作の原点ともいえる作品。東北岩手から集団就職で上京したものの、大都会の中で職を転々とし、ついには浅草ストリップの華に仕立てられたヘレン天津の一代記。大どんでん返しの連続で、息をもつかせぬスピード感で疾走するエネルギッシュな音楽劇だ。演出を手掛けるのは鬼才・栗山民也。この度出演が決まった井上芳雄、小池栄子、朝海ひかる、山西惇からコメントが到着した。井上芳雄(会社員役)コメント井上芳雄「井上さんの最初の作品と、最後 の作品をやれるのは面白いんじゃない?」演出の栗山さんからもらった言葉が忘れられません。僕は井上先生の遺作である『組曲虐殺』 に出演させて頂き、人生が変わったと思っています。それ以来、先生の作品を次の世代に伝えるための綱を担ぐ一人でありたいと、願い続けてきました。そして、処女作にはその作家の全てが詰め込まれていると聞いたことがあります。以前『日本人のへそ』を観劇した時には、作品が持つ途方もないエネルギーに驚くと共に、『組曲虐殺』へと繋がる思いも確かに感じました。そのエネルギーと思いを自分の身を持って確かめられる幸せと 、今回のカンパニーの皆さんと一緒に今のお客様にお届けできる喜びを、舞台上で爆発させたいと思います。小池栄子(ヘレン役)コメント小池栄子この度、ヘレン天津を演じさせて頂きます。岩手から上京した女学生がストリッパーになり、そこからヤクザの女になったりと成り上がっていきます。自分にとって未知なる領域のお芝居になる予感がしています。ドキドキ、ワクワクです。栗山さんの鋭い演出のもと、井上ひさし作品ならではの言葉遊びを存分に楽しみ、言葉の力、伝える力をお客様と共にじっくり味わえたら幸せですね。肉体も脳ミソもグチャグチャにして、まさに体当たりで演じたいと思います。朝海ひかる(アナウンサー役)コメント朝海ひかる井上ひさしさんの原点ともいわれている作品『日本人のへそ』に出演できると聞きとても嬉しかったのと同時に、何でもありのこの作品に自分がちゃんと順応できるのか…...。挑戦しつつ、苦悩しつつ、そしてやっぱり最後は楽しんで演じられたら幸せだなぁと思っております。また新たな『日本人のへそ』をお楽しみ頂ける様、スタッフの皆様、キャストの皆様と共に挑んで参ります。山西惇(教授役)コメント山西惇私が初めて栗山民也さんとお仕事させていただいたのは2011年の新国立劇場『雨』でした。それ以来、何度も井上ひさしさんの作品でご一緒させていただきましたが、栗山さんはよく「井上さんの戯曲の中で最も好きなのは、やっぱり『日本人のへそ』なんだよ。」と話されており、私もいつか機会があればと願っていたものが遂に実現する事となりました。奇しくも2011年以来の再演です。日本人が、いや世界中の人たちが元気を取り戻そうとしているこの時期に、この作品を上演出来る事に運命と必然を感じます。猥雑さと毒とパワーと人間への愛とそして笑いと。その後の井上戯曲の魅力の全てが詰まっているこの作品に、最高のスタッフ、キャストの皆さんと共に、全身全霊を掛けて挑みたいと思います。上演は2021年3月に東京公演(紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA)、同4月に横浜公演(関内ホール大ホール)、大阪公演(新歌舞伎座)、その後愛知へ巡回する。こまつ座 第135回公演『日本人のへそ』作:井上ひさし演出:栗山民也出演:井上芳雄小池栄子朝海ひかる久保酎吉土屋佑壱前田一世藤谷理子木戸大聖安福毅岩男海史山崎薫大内唯山西惇ピアノ・朴勝哲【東京公演】2021年3月6日(土)~28日(日)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA【横浜公演】2021年4月6日(火)・7日(水)会場:関内ホール 大ホール【大阪公演】2021年4月1日(木)〜4日(日)会場:新歌舞伎座【名古屋公演】2021年4月17日(土)・18日(日)会場:日本特殊陶業市民会館(ビレッジホール)
2020年10月09日井上ひさしが、戦後日本のラジオ番組を題材に紡いだ『私はだれでしょう』が、本日10月9日(金)から上演される。2017年の上演時に好評を博した、キャストとスタッフが集結しての公演だ。2010年4月に井上ひさしが逝ってから、ちょうど10年。コロナ禍においても、彼の作品を丁寧に観客に届け続けるこまつ座が、次回公演に選んだ作品は『私はだれでしょう』だ。舞台は敗戦直後の昭和21年7月、日本放送協会の一室。15分間のラジオ番組「尋ね人」を制作する人々の物語だ。番組制作にひたむきに取り組むのは、脚本班分室長である元アナウンサー川北京子をはじめとする3人の女性分室員。事前検閲を執り行うCIE(民間情報教育局)からは、ラジオ担当官としてフランク馬場が着任した。そんなある日、「山田太郎」を名乗る男が「ラジオで私を探してほしい」との要望を持って現れる——。川北京子を演じるのは、前回公演で、向かい来る現実に敢然と立ち向かう姿が好評を得た朝海ひかる。フランク馬場役には、二兎社やミュージカル『ローマの休日』(初演~2017年公演まで出演)など、舞台でも活躍の幅を広げる吉田栄作があたる。他にも、好評を博した2017年上演版のスタッフ・キャストが集結。次々と襲いくる騒動に翻弄されるラジオ局の一室を、きめ細やかに描き出す。演出にあたるのは、栗山民也。こまつ座作品に多く登板するほか、地に足のついた活躍ぶりを見せる百戦錬磨の演出家だ。栗山は「今のこの自粛生活の、のっぺりとした時間のなかで、再びこの熱く必死な力を持つ台本を前に、パンデミックとやらの後にやって来るものとは何かを考えます。そして、空気のように当たり前に素通りしていた“普通の生活”が、どんなに大事であったかを強く噛み締めています」とコメント。「世界の新しい価値観と出会うため、“必死だった人間たちの声”を何度も聴くことから、始めていこうと思います」との言葉に、この作品に対峙する者の決意が浮かび上がる。「真実」にひたむきに向き合い、向き合うことから逃げなかった、誇り高き人々の物語だ。公演は10月22日(木)まで、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて。こまつ座第134回公演『私はだれでしょう』作:井上ひさし演出:栗山民也会場:東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA【スペシャルトークショー開催】・10月11日(日)13:00公演終了後登壇:朝海ひかる、枝元萌、大鷹明良、吉田栄作・10月20日(火)13:00公演終了後登壇:朝海ひかる、尾上寛之、平埜生成、八幡みゆき、吉田栄作※登壇者は都合により変更の可能性あり文:小川志津子
2020年10月09日WOWOWによる演劇プロジェクト「劇場の灯を消すな!」の第4弾「PARCO劇場編」に、中井貴一と天海祐希が出演することが分かった。「劇場の灯を消すな!」は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、公演の延期・中止が続いている劇場において、オリジナル番組を制作するプロジェクト。これまで、Bunkamuraシアターコクーン編をはじめ、サンシャイン劇場編、本多劇場編の放送が発表。続く第4弾は、三谷幸喜と箭内道彦がタッグを組み、「劇場の灯を消すな!PARCO劇場編 三谷 幸喜×箭内道彦~Road to PARCO THEATER“劇場に灯あれ!”」を制作することがすでに発表されていた。異色の2人のタッグで作られる第一部は、ドラマとドキュメントで構成。そして第二部は、朗読劇を三谷さんが演出する。本プロジェクトでは、全シリーズ共通で井上ひさしの「12人の手紙」を俳優が読むという構成になっており、プロジェクトのトリを飾る「PARCO劇場編」で三谷さんは、「葬送歌」をセレクト。その劇場から劇場へと渡されていく言葉のバトンのアンカーを、中井さんと天海さんが務める。高校生の頃からよくパルコ劇場を訪れていたと話す中井さんは「その頃は全く俳優になろうと思ってなかったですが、もし自分が舞台に出るんだったらここしかない!と感じていたんです。意味が分からないですよね…(笑)。パルコ劇場は、俳優を目指していない頃の私にそう思わせてくれた思い入れのある劇場です」と劇場への思いを明かし、「新しくなり、今日初めて舞台上に立ちましたが、昔のパルコ劇場のこじんまりとした空気感が残っていてとても幸せです。そして新しい劇場で、お客様の入っていない、カメラの前だけで朗読劇をやらせていただけたのはとても贅沢な時間でした」と収録をふり返る。また天海さんもPARCO劇場について「宝塚を退団して初めて立った劇場ですし、新しくなっても常にそこに居てくれる存在です。とても見やすくて、素敵な劇場。そして熱意のあるスタッフの皆さんがいる、私にとって凄く身近な劇場です」と思いを語り、「朗読劇は初めてで、緊張しました。今回、舞台上と客席で収録でしたので、舞台上にいる時とは、また違う緊張感が客席ではありました。台詞を覚えて演技すると言う事ではない芝居のやり取りは、とても新鮮で楽しかったです。中井さんとは、こんなにがっつりお芝居をしたのは初めてで、ちょっとドキドキでした」と感想を明かしている。「劇場の灯を消すな!PARCO劇場編 三谷幸喜×箭内道彦~Road to PARCO THEATER“劇場に灯あれ!”」は10月31日(土)19時~WOWOWライブにて放送。(cinemacafe.net)
2020年08月28日スペイン内戦時の無差別攻撃を描いたピカソの絵画「ゲルニカ」。この絵に着想を得て、芝居の構想をあたためていた演出家・栗山民也の願いが、脚本・長田育恵、ヒロイン・上白石萌歌で実現することになった。単に歴史の悲劇を描くだけではないというそのドラマは、今、どのように響くのだろうか。長田と上白石が語った。【チケット情報はこちら】脚本執筆にあたって長田はまず、1年以上に渡る取材を敢行。ゲルニカ平和博物館も訪れた。そこには、当時の傷跡とともに、現在の世界の平和活動も紹介されていたそうだ。「人間が人間に対して行うあらゆる残虐は、その時代その場所特有のものではない。いつでもどこでも人間は同じことを繰り返す。だから、抗い続けなければいけないんだという意志をそこから感じたんです。この舞台も、憎しみに飲み込まれず抗いながら自由に向かって歩き続ける、そんな生きる意志を持った人々の物語にしたいと思いました」(長田)。一方、通っていた中学校に「ゲルニカ」のレプリカがあったという上白石。「当時はそれがスペイン内戦を描いたものとは知りませんでしたが、描かれているすべてのものが助けを求めているような、悲痛な叫びが聞こえる絵だなと感じていたんです。きっとピカソは描かなきゃいけないと思って描いたんだと思うんですけど、私も演じなきゃいけない、伝えなきゃいけないという使命感や責任感みたいなものを感じています」(上白石)。上白石が演じるのは、貴族の家に生まれた少女・サラ。自身を取り巻く世界に疑問を持ち、町の人々とかかわることで成長していくことになるが、長田は上白石のイメージからその像を作り上げていった。「上白石さんは、自分の大事なもの、自分の尊厳みたいなものを選び守れている人、と勝手に思っているんです(笑)」(長田)。そんな揺るぎなさを持つサラが、ゲルニカに生きて何を思うのか。「師である井上ひさしさんが、『人生で一度しか言わない言葉を書きなさい』とおっしゃっていました。今回もサラが一生に1回しか言わないようなことを言います。目の前でその瞬間に立ち会えることが演劇の魅力だと思うんです」(長田)。上白石も言う。「生身の人間が伝える舞台という空間では、やはり、きれいごとではなく、痛みとか叫びとか、真実を伝えていきたいという思いがあります。そうすることで希望や前を向く力を感じていただけるのではないかなと思うんです」(上白石)。今の苦しみから未来の光を感じる。今こそ求めたい作品である。取材・文:大内弓子上白石萌歌 ヘアメイク:冨永朋子(Allure)上白石萌歌 スタイリング: 道端亜未
2020年08月26日7月1日(水)よりPARCO劇場にて開幕した三谷幸喜三作品三連発の一作、『大地(Social Distancing Version)』(以下『大地』)が8月23日に大阪・サンケイホールブリーゼにて大千穐楽を迎えた。未曾有の危機的状況により消えかけた演劇の灯りをつけるため、コロナ禍の7月1日から演劇界の先陣を切って開幕したPARCO劇場の舞台『大地』。大泉洋をはじめ、山本耕史、竜星涼、栗原英雄、藤井隆、濱田龍臣、小澤雄太、まりゑ、相島一之、浅野和之、辻 萬長と三谷作品には欠かせないメンバーから注目を集める実力派まで、個性豊かなキャストが集結。とある共産主義国家の収容所を舞台に、「演じる」行為を禁じられた俳優たちが、演じるとは何か、笑うとは、生きるとは何かを問いかける本作は、“Social Distancing”を強いられるコロナ禍にも繋がる物語となった。PARCO劇場オープニング・シリーズの第一弾として上演した『ビサロ』の公演中止から3カ月を経て、 PARCO劇場再開への第一歩として、稽古を開始したのは緊急事態宣言が解除されてすぐの6月上旬。換気や手指消毒などの新型コロナウイルス対策を徹底し、風通しの良い劇場を使い、稽古を続けた。開幕を10日遅らせ、座席はソーシャルディスタンスを保つため、キャパシティ50パーセント以下で上演。全席即日完売していたチケットを全て払い戻し、再販することになったが、観劇できなくなってしまった方や、劇場に足を運ぶことに不安を感じている方へのサービスとして、初めてオンラインライブ配信にも挑戦し、多くの観客に物語を届けた。劇場では、スタッフ・キャスト一人一人が意識を高め、体調管理・感染予防を徹底し、2カ月間全60ステージを走り抜けた舞台が無事に大千穐楽を終えた。コメントを寄せた三谷は、最後に「やれば出来る、でもやるのは大変」と締めくくっている。そして『大地』の後、PARCO劇場では、本日朗読劇『ラヴ・レターズ』を上演しており、9月4日(金)からは、栗山民也×長田育恵の初タッグとなる『ゲルニカ』が幕を開ける。演出家・栗山民也が、スベイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いたビカソの絵画 「ゲルニカ」と出会い、以来20年以上温めてきた構想を基に、劇作家・長田育恵がゲルニカに生きる人々にフォーカスして紡ぐ、珠玉の人間ドラマ。ヒロインに大注目の女優・上白石萌歌を迎え、さらに中山優馬、 勝地涼、早霧せいな、キムラ緑子ら豪華キャストが集結した。私たちと変わらない普通の人々の生活が、突然脅かされ、消えてしまった悲劇。それを乗り超えようと生きる人々の物語をご覧いただきたい。その後もPARCO劇場では、コロナ感染予防対策を徹底し、2021年5月まで継続する“PARCO劇場オープニング・シリーズ”を上演。今後のラインナップにも注目だ。<三谷幸喜コメント>一人の感染者を出すことなくこの日を迎えられました。正直、毎日ひやひやでした。役者の皆さん、ご苦労様でした。舞台スタッフ、劇場スタッフ、本当によく頑張ってくれました。なにより数々の不都合を乗り越えて、観劇して下さったお客様に感謝。やれば出来る、でもやるのは大変。<大泉洋コメント>こんなにも、千穐楽を迎えられた事に安堵した舞台はありません。明日には中止になるかもしれない、大阪への遠征は出来ないのではないかと、常に不安を感じながら、一公演、一公演と積み重ねてきました。我々役者陣も決して自分が感染しないように細心の注意を払って生活してきましたし、同じく舞台スタッフ、劇場スタッフも考えうる全ての感染予防対策をとって公演を続けてまいりました。そして検温や消毒、私語の自粛など、その全ての対策に対応していただいたお客様には感謝しかありません。「大地」が無事に千穐楽を迎えられたことは、今後の演劇界の大きな自信と実績になるでしょう。演劇を含むエンタメは「不急」かもしれませんが決して「不要」ではありません。それは半分しか入っていない客席からの、満席の時にも負けない熱い拍手が教えてくれました。今後、多くの舞台が僕らが出来たように、安全に開催されて行くことを信じています。<PARCO劇場オープニング・シリーズ9月以降上演の作品ラインナップ>●『ゲルニカ』2020年9月4日(金)~9月27日(日)作:長田育恵演出:栗山民也出演:上白石萌歌、中山優馬、勝地涼、早霧せいな、キムラ緑子 ほか※京都、新潟、豊橋、北九州公演あり●ねずみの三銃士”第 4 回企画公演『獣道一直線!!!』2020年10月6日(火)~11月1日(日)作:宮藤官九郎演出:河原雅彦出演:生瀬勝久池田成志古田新太山本美月池谷のぶえ宮藤官九郎※長野、北海道、京都、福岡、高知、沖縄公演あり●『迷子の時間』ー「語る室」2020ー2020年11月作・演出:前川知大出演:亀梨和也 ほか※大阪公演あり●『チョコレートドーナツ』2020年12月作:トラビス・ファイン脚本:谷賢一演出:宮本亞門●『志の輔らくご in PARCO 2021』2021年1月出演:立川志の輔●『ラヴ・レターズ』2021年2月上演作:A.R.ガーニー訳:青井陽治演出:藤田俊太郎●『藪原検校』2021年2~3月作:井上ひさし演出:杉原邦生出演:市川猿之助 ほか●『レディ・マクベス(仮題)』2021年3~4月作:ジュード・クリスチャン演出:ウィル・タケット出演:天海祐希 ほか●『月とシネマ』2021年4~5月演出:G2出演:中井貴一 ほか
2020年08月24日8月1日にWOWOWにて放送される「劇場の灯を消すな!サンシャイン劇場編 劇団☆新感線40周年!~勝手に?われら青春のサンシャイン!」の出演者より、コメントが寄せられた。「劇場の灯を消すな!」は、 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、 公演の延期・中止が続いている劇場においてオリジナル番組を制作する、 WOWOWによる演劇プロジェクト。 第2弾は、 劇団☆新感線がこれまで数々の公演を行なってきた東京・池袋のサンシャイン劇場を舞台に番組制作を行なう。サンシャイン劇場の支配人山本和彦氏は、「劇場がこだわってきた『何か面白い事』を再び皆様に発信できること、 大変嬉しく思っております」と喜びのコメント。収録を終えた、演出のいのうえひでのりは、「劇団は40年になりますから、 もうこうなってくると人生……というか結果的に人生になっちゃった(笑)。 その中でもサンシャイン劇場は『ネタものの聖地』です。 劇団の分岐点、 エポックな作品が生まれた場所で、 大変なこともあった分、 思い入れが特に深い劇場ですね」と感慨深い様子。出演した高田聖子は、「舞台は観客と演者のお互いの緊張が、 触らないけど濃厚接触する時間、 空間なんです。 客と演者の“秘めごと”なんですよ」と改めて舞台の魅力を語ると、同じく出演の入江雅人は、「舞台はもちろん“生”が一番ですが、 こういう時期でなかったらいのうえさん演出の朗読劇は生まれなかったと思います。 ヘビメタが鳴り響かないいのうえ作品を是非観てほしいですね」とその魅力をアピールした。コメントの全文は下記の通り。いのうえひでのり今回朗読劇を演出させて頂きましたが、 あまり経験がなかったので収録が終わってほっとしました。 面白かった。 劇団は40年になりますから、 もうこうなってくると人生…というか結果的に人生になっちゃった(笑)。 その中でもサンシャイン劇場は「ネタものの聖地」です。 劇団の分岐点、 エポックな作品が生まれた場所で、 大変なこともあった分、 思い入れが特に深い劇場ですね。 今日劇場に来て改めてワクワクするなと思いました。 命が沸き立ちます。 劇場にはそういう力がある。 一刻も早く戻ってきたいですね。高田聖子久しぶりの劇場で嬉しくて舞い上がってしまって緊張しました(笑)。 サンシャイン劇場は若い時から大変お世話になっていて、 昔は楽屋が畳敷きだったんですよ。 奈落にあった部屋も覚えています。 新感線は、 年を取っても先輩後輩の間柄が変わらないから、 ずーっと青春のまま、 不思議な感じです。 舞台は観客と演者のお互いの緊張が、 触らないけど濃厚接触する時間、 空間なんです。 客と演者の“秘めごと”なんですよ。 この番組を見て興味を持って貰えたら小さな入り口の秘密の花園にいらしてください。 早く皆さんに劇場でお会いしたいです。入江雅人朗読劇なので単純に読めばいいと思っていたんですけど、 さすがいのうえさん、 朗読で動かせるんですよ(笑)。 久しぶりに緊張しました。 僕が新感線に参加したのはここサンシャイン劇場でやった「レッツゴー!忍法帖」(04年)です。 元々サンシャインシティが好きでしたね、 水族館とか。 新感線とはほぼ同世代で、 大阪時代から面白いと評判でしたが、 どんどん進化してまさかこんなすごい劇団になるとは思いませんでした(笑)。 舞台はもちろん“生”が一番ですが、 こういう時期でなかったらいのうえさん演出の朗読劇は生まれなかったと思います。 ヘビメタが鳴り響かないいのうえ作品を是非観てほしいですね。粟根まこと久しぶりにサンシャイン劇場に来て、 楽屋に入り、 衣装に着替えて鏡を見た時に「うわー懐かしい」と実感しました。 サンシャイン劇場は劇団の成長過程と重なる劇場です。 大阪から出てきて高田馬場にウィークリーマンションを借りてJRで2駅、 駅からサンシャイン通りを歩いてサンシャインシティへという道のりがすごく懐かしい。 劇団はもう人生そのもので、 劇団員は親戚みたいなもの。 次いつ会えるかわからないので、 早く親戚のオジさんオバさん甥っ子姪っ子に会ってバカ騒ぎしたいなあ(笑)。 今日舞台に立って、 お客様がいない客席を見るととても“歯がゆさ”を感じました。 劇場が再開されたその時には、 また大笑いをしに足を運んでください!中井美穂いのうえひでのりさんに演劇ライターの徳永京子さんが聞きたいことを全部ぶつける!という贅沢なコーナーの聞き手として参加できて幸せでした。 劇団☆新感線はディズニーランドみたいな劇団です。 小道具、 音響、 照明すべて凄い!思いきり泣いて笑って、 「明日も頑張ろう!」とエネルギー満タンになって帰れます。 サンシャイン劇場は2.5次元などの公演も多いので若い人も馴染みがある劇場ではないでしょうか。 演劇はやはり“生”で観ることが醍醐味。 私も少しでも演劇界の力になれるよう頑張りながら、 劇場で万雷の拍手がおくれる日を待ちたいと思っています。■番組情報「劇場の灯を消すな!サンシャイン劇場編 劇団☆新感線40周年!~勝手に?われら青春のサンシャイン!」8月1日(土)夜8:00 [WOWOWライブ] [WOWOWメンバーズオンデマンド]朗読劇井上ひさし「十二人の手紙」より「鍵」演出:いのうえひでのり出演:高田聖子、 入江雅人勝手な劇場案内出演:粟根まこと勝手な座談会出演:池田成志、 松雪泰子、 勝地 涼 / 古田新太、 橋本じゅん、中谷さとみ勝手な聞き放談出演:いのうえひでのり、 徳永京子司会進行:中井美穂ナレーション:中谷さとみ、 保坂エマ収録場所:東京サンシャイン劇場番組公式サイト:
2020年07月27日WOWOW放送の番組『劇場の灯を消すな!』の第2弾が、『劇場の灯を消すな!サンシャイン劇場編 劇団☆新感線40周年!~勝手に?われら青春のサンシャイン!』と題する、サンシャイン劇場編に決定し、劇団☆新感線とのコラボレーション企画となることが分かった。「劇場の灯を消すな!」は、 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、 公演の延期・中止が続いている劇場においてオリジナル番組を制作する、 WOWOWによる演劇プロジェクト。第2弾は、 劇団☆新感線がこれまで数々の公演を行なってきた東京・池袋のサンシャイン劇場を舞台に番組制作を行う。番組では、 “勝手な○○“と題しての劇場案内や座談会、 放談のコーナーに加えて、 同劇団を主宰するいのうえひでのりが演出する朗読劇を披露。出演するのは、粟根まこと、池田成志、いのうえひでのり、入江雅人、勝地涼、高田聖子、徳永京子、中井美穂、中谷さとみ、橋本じゅん、古田新太、松雪泰子(※表記は50音順)という、劇団☆新感線ゆかりの面々。『劇場の灯を消すな!サンシャイン劇場編 劇団☆新感線40周年!~勝手に?われら青春のサンシャイン!』8月1日(土)夜8:00WOWOWライブWOWOWメンバーズオンデマンド■朗読劇井上ひさし「十二人の手紙」より「鍵」演出:いのうえひでのり出演:高田聖子、 入江雅人■勝手な劇場案内出演:粟根まこと■勝手な座談会出演:池田成志、 松雪泰子、 勝地 涼 / 古田新太、 橋本じゅん、 中谷さとみ■勝手な聞き放談出演:いのうえひでのり、 徳永京子司会進行:中井美穂■ナレーション:中谷さとみ、 保坂エマ
2020年07月02日7月5日(日)に放送される、WOWOWが劇場とのコラボレーションで制作したオリジナル番組『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』の豪華出演陣が決定した。『劇場の灯を消すな!』は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、公演の延期や中止が続いている劇場おいてオリジナル番組を制作する、WOWOWによる演劇プロジェクト。第1回は、渋谷区にあるBunkamuraシアターコクーンとのコラボレーションで、同劇場の芸術監督を務める松尾スズキが総合演出を務める。同劇場にて演劇が収録され、7月5日21時よりWOWOWにて放送される予定だ。そして今回、番組MCとして出演が発表されていた中井美穂、皆川猿時に加え、シアターコクーンにゆかりのある豪華出演陣が決定した。発表されたのは、秋山菜津子、麻生久美子、阿部サダヲ、荒川良々、生田絵梨花、池津祥子、伊勢志摩、大竹しのぶ、 神木隆之介、小池徹平、多部未華子、中村勘九郎、根本宗子、松たか子、村杉蝉之介(※表記は50音順)。番組では、第2回以降との共通企画である井上ひさし『十二人の手紙』の朗読や、歌、ダンス、剣劇、芝居、劇場案内、対談などで構成される予定で、詳細は追って発表される。『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』配信日時:7月5日(日)21:00〜配信チャンネル:WOWOWライブ、WOWOWメンバーズオンデマンド番組公式サイト:
2020年06月16日6月と7月の2夜にわたり、井上芳雄をホストに迎えた番組「僕らのミュージカル・ソング2020」をWOWOWで放送することが決定。井上さんからコメントも到着した。「僕らのミュージカル・ソング」は、2015年に同じく井上さんをホストに迎えて行われたWOWOWオリジナル・ライブ。今回、ミュージカル界で活躍するスターたちが集うスペシャル番組として復活することに。番組では、井上さんの歌とトークを中心に、“いまだからこそ聴きたいミュージカル・ソング”をテーマにスペシャルプログラムで放送。なお、出演者や詳しい内容は、これから順次発表されていくという。またリクエスト企画「あなたのミュージカル・ソング」も復活。Twitter上でリクエストを募り、その中から井上さんの歌唱曲が決定する。今回の放送に関して井上さんは「今年は世界中が想像もしていなかった事態となり、演劇・ミュージカル界も大きく影響を受けました。毎年生中継していたトニー賞授賞式も開催延期ということで、例年の時期には中継できませんでした。日本のミュージカルでもたくさんの公演が中止となっています。ミュージカルの灯を絶やさぬように、また、お客様が劇場に戻ってくださるまでの、“お楽しみ”として、今回、WOWOWでこのような番組をやらせていただくことになりました」と言い、「日本だけでなく、ブロードウェイも含めた今のエンターテインメント界の状況も、トークを含めてお届けする予定です。ミュージカルがお好きな方にも、そうではない方にも、エンターテインメント界の“今”を知るという意味でもぜひご覧いただきたいです」と呼びかけている。「僕らのミュージカル・ソング2020」第一夜は6月20日(土)20時~、第二夜は7月25日(土)21時~WOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2020年06月03日