はじめに「NOGUCHI -酒造りの神様-」より農口さんが杜氏を務める「農口尚彦研究所」は、石川県小松市観音下(かながそ)という小さな里山にあります。米と水だけでつくる日本酒は、水が要。霊峰・白山に降り積もった雪が、長い年月をかけて地層の奥深くに浸透して生まれる清らかな伏流水を見つけた農口さんは、この水を使うためにこの場所を選びました。「NOGUCHI -酒造りの神様-」より“あと何年酒造りができるかわからない”“酒は飲んだらなにも残らない、口笛のように消えてしまう。私は後世になにを遺せるのか”引退と現役復帰を三度繰り返し、”引退を諦めた”91歳。16歳から75年間、その人生のほとんどを日本酒に注いできた農口さん。日本酒に関わる人にとって、彼は永遠の憧れであり伝説であることは言うまでもないですが、常に前を見据えて高みを目指す生き様は、誰が見ても尊敬の念を抱かずにはいられないでしょう。“わしが残していくものは、ここにあった”あらすじ「NOGUCHI -酒造りの神様-」より2020年10月、例年通り農口尚彦さんの酒造りが開始します。蔵入から半年間、蔵人たちは共同生活を送りながら、全ての時間を蔵で共に過ごし、酒造りに没頭します。この年に集まった蔵人は、8名。半数は、酒造りとは全く異なる経歴を持ち、初めて酒蔵に入る方です。農口さんは、一度見どころがないとみなせば二度とその蔵人を呼ぶことはありません。「NOGUCHI -酒造りの神様-」よりそんな中、生産計画の中には「20BY山廃純米大吟醸」の文字。「世界の人たちの価値観が変わるような酒を造りたい」という農口さんの想いからつくられる酒です。山廃純米大吟醸は、大吟醸の淡麗さと、山廃の芳醇さという反対の性質を持つ、難しい酒造りです。さらに通常より仕込みに時間がかかり、蔵人たちにも大きな負担がかかります。蔵入りから3ヶ月目を迎え、いよいよ山廃純米大吟醸の仕込みが開始。果たして、この蔵人たちの手で最高の「山廃純米大吟醸酒」は無事に完成するのでしょうか……?「NOGUCHI -酒造りの神様-」より映像のなかで、農口さんや蔵人たちが日本酒に向き合う姿には目を見張るものがあります。「酒造りは繊細だ」と分かってはいても、実際に時間は秒単位、温度も1度単位で調整をしながら、まとまった睡眠は取らずに「生き物」を扱う、そのまっすぐな姿勢を目の当たりにして、大きく心が動きました。詳しい内容は実際に映画を見ていただきたいのですが、必ず何か得るものがあると思います。「NOGUCHI -酒造りの神様-」より酒造りでは“鬼の農口”さんですが、散歩と銭湯を愛する“好好爺”の日常も写されています「NOGUCHI -酒造りの神様-」より日本酒の知識が全くなくとも、日本酒の造り方や構造、種類についても簡単にまとめられていてとても勉強になります農口さんにインタビュー――今回が初の長編ドキュメンタリー映像とのことですが、実現するまでの経緯や、受けられた理由を教えていただけますか?農口さん:良いお酒を造るために、どれだけ一生懸命に努力しても、皆様に知っていただかなければ意味がないと考えております。以前もいくつかのテレビドキュメンタリーに出たことがありますが、その経験から、お受けすることになりました。今後は、ドキュメンタリーを通じて海外の方にも知っていただけたらと期待しているところです。――実際に映像をご覧になって、いかがでしたか?農口さん:ちょうど酒造り期間中でありましたので、まだ完成品を見ておりません。終わったらゆっくり視聴する予定です。――この映画を通して視聴者に最も伝えたいことは、どのようなことですか?農口さん:一人でも多くの方に、私が人生を捧げた日本酒造りの奥深さや、世界に誇れる日本文化を再認識していただけるきっかけになってくれたらと思っております。――1月の能登半島地震。「農口尚彦研究所」や能登にいらっしゃる農口さんのご家族はご無事だったと伺い、ホッとしました。当時の様子はどのようなものだったのでしょうか。農口さん:地震があった時は、杜氏室で酒造りの経過簿をまとめる事務作業中でした。机の前の窓ガラスが飛んでくるかと思うくらいの揺れでした。頭をよぎったのは家族のこと。幸いにも妻は、元旦を長女、孫と過ごすために、白山市に住む娘の家に出てきていたので、すぐに連絡が取れました。能登に嫁いだ次女とは4日間連絡が取れませんでしたが、避難しており無事でした。走って蔵中を確認しましたが、奇跡的にお酒も割れておりませんし、設備も無事でした。たくさんの方からご心配のご連絡をいただきましたが、酒造りに影響はありませんでした。――能登半島は農口さんのご実家も含め日本有数の酒造りの地で、多くの酒蔵に被害が出ました。現在の想いをお聞かせいただけますか。農口さん:地元能登にあるいくつかの酒蔵は、建物が崩壊し再建も困難な状況と聞きます。また能登外に出ている能登出身の杜氏や蔵人も、正月休みに帰省した能登で被災して酒造りに復帰できない者や、被災を免れても、酒造りが終わった後に帰る家がなくなってしまった者もいると聞いており、心配しております。――「世界の人たちの価値観が変わるような日本酒をつくりたい」という、農口さんの30年来の夢は「20BY山廃純米大吟醸」が叶えていくのだと思います。農口さんの現在の夢を教えてください。農口さん:やはり、世界中のお客様に「美味しい」と言っていただけるお酒を造ることです。原料の酒米は、気候によって状態が毎年変わります。毎年造り始めは初心の気持ちで原料米と向き合います。ですので一生かけても「酒造りはわかった」ということはありません。それがやりがいでもあります。「NOGUCHI -酒造りの神様-」より「NOGUCHI -酒造りの神様-」“酒造りの神様”の異名を持つ、日本で最も有名な日本酒醸造家の1人・農口尚彦。彼がこれまで誰にも見せなかった仕事の神髄と“NOGUCHI”の酒の秘密に迫る。2023年/77分
2024年03月19日京極夏彦原作による小説『鉄鼠の檻』が、6月14日(金) から24日(月) にかけて紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、6月28日(金)・29日(土) にサンケイホールブリーゼにて、ミュージカル化され上演されることが決定した。『鉄鼠の檻』は、京極夏彦による「百鬼夜行」シリーズ第4弾として刊行された長編推理小説。本作の演出を担当するのは、同じ京極原作のミュージカル『魍魎の匣』を手掛けた板垣恭一。作曲、音楽監督は演劇『ハイキュー!!』『僕のヒーローアカデミア The“Ultra”Stage』、舞台『鬼滅の刃』ほか数多くの舞台音楽を手掛ける和田俊輔が務める。出演は、主人公・中禅寺秋彦役に前回のミュージカル『魍魎の匣』から続投の小西遼生。探偵の榎木津礼二郎役も前作から引き続き北村諒と、さらにMANKAI STAGE『A3!』、ミュージカル『刀剣乱舞』で注目された横田龍儀がダブルキャストで演じる。小説家の関口巽役も前作同様、イッツフォーリーズの神澤直也が務める。また、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』やミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』でシン役を演じた上田堪大や、舞台『刀剣乱舞』の数珠丸恒次役を演じた高本学、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage-New Encounter-の神宮寺寂雷役などで活躍する小波津亜廉、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞した伊﨑右典、イッツフォーリーズ公演には3度目の出演となる畠中洋らが新たに参加する。<公演情報>ASPイッツフォーリーズ公演 ミュージカル『鉄鼠の檻』『鉄鼠の檻』ビジュアル原作:京極夏彦『鉄鼠の檻』(講談社文庫)上演台本・作詞・演出:板垣恭一作曲・音楽監督:和田俊輔■出演小西遼生北村諒(Wキャスト) 横田龍儀(Wキャスト) 神澤直也上田堪大高本学小波津亜廉大川永宮田佳奈伊﨑右典森隆二吉田雄近藤萌音小原悠輝藍実成岡田翔大郎山下真人身内ソラ光由志賀遼馬宮村大輔松原剛志福本伸一内田紳一郎 / 畠中洋 ほか【東京公演】6月14日(金)〜24日(月)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA■チケット料金前売:9,000円当日:9,500円U25:7,000円(25歳以下、後方指定、当日要年齢証明)HC割:5,000円(障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名まで)※全席指定・税込 ※未就学児童入場不可 ※U25、HC割は前売のみ※HC割、U25は一般発売日(4月19日11:00)より取扱い※HC割はオールスタッフ電話受付のみ ※U25はオールスタッフ(WEBまたはお電話)のみ一般抽選先行:4月1日(月)~7日(日)一般発売:4月19日(金) 11:00〜【大阪公演】6月28日(金)〜29日(土)会場:サンケイホールブリーゼ■チケット料金全席指定:9,800円U25:4,500円(25歳以下、座席当日指定、当日要年齢証明)※全席指定・税込 ※未就学児童入場不可一般発売:4月19日(金) 11:00〜チケット情報:()公式サイト:
2024年03月18日京極夏彦原作の舞台『死ねばいいのに』が、2024年1月に紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演されることが決定した。『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『百鬼夜行シリーズ』や『巷説百物語シリーズ』など、数々のベストセラー作品を生み出してきた京極夏彦。その京極作品の中でも異色で究極のミステリーとの呼び声高い本作は、他に類を見ない人間の内面を炙り出した作品だ。上演台本・演出は、2023年7月に座・高円寺の芸術監督に就任したシライケイタ。原作をもとに描いた上演台本・演出やオリジナルの劇作を得意とし、劇団のみならず外部での演出も数多く手がけている。人間の本質を追求し、メリハリのある演出手腕が注目されているシライが、『死ねばいいのに』が炙り出す人間の本質をどう具現化するのか期待が高まる。主人公・渡来健也を演じるのは新木宏典。40歳の誕生日を機に、「荒木宏文」改め「新木宏典(あらきひろふみ)」として心機一転。舞台を中心にテレビでも活躍してきた新木が、これまでの経験を活かし、本格的なセリフ芝居への挑戦として新たな境地を切り拓く。そして、主人公と対峙する六人には、津村知与支、宮﨑香蓮、伊藤公一、阿岐之将一、魏涼子と福本伸一といった実力派のメンバーたちが集結し脇を固める。上段左より)新木宏典、津村知与支、魏涼子、福本伸一下段左より)宮﨑香蓮、阿岐之将一、伊藤公一■新木宏典 コメントこの度、京極夏彦先生の『死ねばいいのに』の舞台化にあたり、出演させて頂く事になりました。現実と虚構の境目がなくなってしまいそうになるこの世界感に恐怖を感じながら、魅了されたこの感覚を、板の上でも丁寧に表現出来るよう、精一杯努めて参ります。■シライケイタ コメント誰もが本心を隠しながら生きていける時代に、これほど正直な人間を描いた物語は珍しく、原作を読んで驚きました。言葉と俳優の存在だけで真っすぐ、愚直に作ろうと思います。「死ねばいいのに」という言葉が反転して客席に深く突き刺さる。そんな芝居を作るつもりです。<公演情報>『死ねばいいのに』2024年1月20日(土)~28日(日)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA原作:京極夏彦『死ねばいいのに』(講談社文庫)上演台本・演出:シライケイタ出演:新木宏典、津村知与支、宮﨑香蓮、伊藤公一、阿岐之将一、魏涼子、福本伸一関連リンク公式サイト:公式X(旧Twitter):
2023年09月08日京極夏彦の小説「百鬼夜行」シリーズの世界観を表現した「羽根ペンネイルポリッシュ」が登場。文喫 六本木にて2023年9月17日(日)まで、文喫 福岡天神にて8月31日(木)まで開催の、「『指先に文学を纏う』展 -京極夏彦-」にて先行販売される。尚、一般発売は8月21日(月)から。京極夏彦の小説「百鬼夜行」シリーズがネイルポリッシュに!「百鬼夜行」シリーズは、京極夏彦のデビュー作である小説『姑獲鳥の夏』から連なる代表的なシリーズ。2023年9月14日(木)には、「百鬼夜行」シリーズの新作として17年ぶりの書き下ろし長編となる『鵼の碑』が発売される。『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』など5作品をモチーフにそんな「百鬼夜行」シリーズの物語の世界観を、色・質感・ビジュアルで表現した「羽根ペンネイルポリッシュ」が、台湾の文学ネイルブランド「エセク(et seq.)」と文喫のコラボレーションにより登場。『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『狂骨の夢』『鉄鼠の檻』『絡新婦の理』といった5作品をモチーフにしたネイルポリッシュが展開される。「羽根ペンネイルポリッシュ」の制作にあたり、それぞれの小説の作品のタイトルになっている、妖怪の逸話や芸術作品を紐解きながら色のイメージを構築。さらに、印象的なシーンや台詞を吟味し、ネイルに落とし込んだ。色はもちろん、流砂やマグネット、石目などの質感にもこだわり、小説の妖しい世界観を投影している。「羽根ペンネイルポリッシュ」カラー詳細『姑獲鳥の夏』カラー:紅の八潮(くれないのやしお)『魍魎の匣』カラー:柴染(ふしぞめ)『狂骨の夢』カラー:金色(こんじき)『鉄鼠の檻』カラー:鉄御納戸(てつおなんど)『絡新婦の理』カラー:滅紫(めっし)“羽根ペン”ブラシやインク瓶ボトルなどこだわりのデザイン尚、ネイルポリッシュそのものだけでなく、羽根ペンをかたどったブラシやインク瓶のようなボトルなどのデザインも「羽根ペンネイルポリッシュ」の魅力。「百鬼夜行」シリーズのパッケージには、作品を象徴する印象的なフレーズから、京極作品を読んだことのない人でも思わずその美学に目を留めてしまうような「言葉」をあしらった。さらに、作品を想起させる「鏡」や「妖怪」をモチーフにしたビジュアルをデザインした栞も付属。全5色セットを購入すると、重厚な本のようなギフトボックスも付いてくる。六本木・福岡で宮沢賢治&太宰治のネイルシリーズも販売尚、文喫 六本木・福岡で開催される「『指先に文学を纏う』展 -京極夏彦-」では、文喫による独自の選書とともに「百鬼夜行」シリーズの「羽根ペンネイルポリッシュ」を先行販売。また、文喫と「エセク」が手掛けた、「宮沢賢治」「太宰治」のネイルシリーズもあわせて販売する。【詳細】羽根ペンネイルポリッシュ 京極夏彦「百鬼夜行」シリーズ先行販売:2023年8月1日(火)~先行発売場所:「文喫 六本木」「文喫 福岡天神」店頭、各オンラインストア一般発売:2023年8月21日(月)予定価格:単品 1,580円、『鉄鼠の檻』(マグネットスティック付き)のみ 1,680円/5本セット 8,000円※オンラインストアにて購入の場合は別途送料がかかる。※オンライン販売に関しては、文喫 六本木・文喫 福岡天神のオンラインストアにて8月4日(金)~再入荷予約の受付を予定。■「『指先に文学を纏う』展 -京極夏彦-」・文喫 六本木会期:8月1日(火)~9月17日(日)住所:東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビルディング 1F営業時間:9:00~20:00(不定休)・文喫 福岡天神会期:8月1日(火)~8月31日(木)住所:福岡県福岡市中央区天神2-5-35 岩田屋本店本館 7F営業時間:10:00~20:00(不定休)
2023年08月06日演劇集団円主催による円・こどもステージNo.39『河童の三平』(原作:水木しげる、脚本:京極夏彦)が2021年12月17日 (金) ~2021年12月26日 (日)にシアターX(シアターカイ)(東京都墨田区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティでチケット発売中 公式ホームページ 円・こどもステージ40周年を記念して「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みの漫画界の巨匠水木しげるさんの『河童の三平』を初舞台化!河童と人間の少年が体験する魂の冒険は、今ここにいる私たちの物語です。少年三平は、山奥の家でおじいさんと二人で暮らしている。小学校では河童に似ているといじめられたりするが逞しく生きている。ある日、三平とそっくりな河童のカン平が現れ、三平を仲間だと勘違いして河童の世界へ連れ帰ってしまう。人間が破壊的な存在であると聞いていた河童たちは、はじめ三平を危険視するも彼の純真さに触れ理解を示すようになる。そこで、河童の長老はカン平に三平と一緒に人間社会を学ぶよう命じる。二人は上手く入れ替わりながら生活を始めるが・・・★12月20日(月)16:00公演後、京極夏彦氏のアフタートークが急遽決定!★12月21日(火)18:30 公演後、水木ファンとしても知られる坂本頼光さんのアフタートーク有り原作河童の三平は今年で60周年です!1961年に貸本漫画として発表された「河童の三平」。『少年サンデー』や『ぼくら』といった人気雑誌でも連載され、「ゲゲゲの鬼太 郎」と並ぶ水木しげるの代表作となりました。日本の原風景を思わせる山里を舞台に織りなす、どこか不思議でどこか懐かしいその物語は時代を超えて愛され、2021年の今年、60周年の節目を迎えました。演劇集団円1975年に故・芥川比呂志を中心に劇団雲から独立、今年46年を迎えます。円が目指しているのは、東西を問わず最大級の古典から今日の最新の作品までを広く視野に収め、そこに通底するはずの真に劇的なものとは何かを自由に柔軟に問い続けるということです。古典から最新作までの翻訳作品の上演のほか、現代劇作家の書き下ろし作品にも意欲的に取り組んでおり、そのレパートリーの多様さには定評があります。公演概要円・こどもステージNo.39『河童の三平』公演期間:2021年12月17日 (金) ~2021年12月26日 (日)会場:シアターX(シアターカイ)(東京都墨田区両国 2-10-14両国シティコア内)■出演者丸岡奨詞 / 山崎健二 / 佐々木睦 / 上杉陽一 / 馬渡亜樹 / 手塚祐介 / 相馬一貴 / 野上絵理 / 庄司悠希 / 古賀ありさ / 中田翔真 / 中野風音■スタッフ原作: 水木しげる脚本: 京極夏彦演出: 内藤裕子美術・衣裳: 大島広子照明: 佐々木真喜子音響: 穴沢淳音楽: 蔵田雅子■公演スケジュール12月17日(金) 18:3012月18日(土) 11:00 / 15:0012月19日(日) 11:00 / 15:0012月20日(月) 16:00★ 公演後、アフタートーク有り12月21日(火) 18:30★ 公演後、アフタートーク有り12月22日(水) 16:0012月23日(木) 18:3012月24日(金) 16:0012月25日(土) 11:00 / 15:0012月26日(日) 11:00※開場は、開演の30分前■チケット料金指定席:4,800円自由席(おとなさじき):3,800円※ おとな=高校生以上(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月03日京極夏彦原作の人気長編推理小説『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』がミュージカル化。主演に小西遼生を迎えて、2021年11月10日(水)から11月15日(月)まで東京・オルタナティブシアターで上演される。京極夏彦の人気長編推理小説『魍魎の匣』『魍魎の匣』は、京極夏彦による百鬼夜行シリーズ第1弾『姑獲鳥の夏』に続く第2弾として刊行された長編推理・伝奇小説。第49回日本推理作家協会賞に輝き、コミック化、アニメ化、映画化され、2019年には舞台化もされた人気作品だ。戦後まもない昭和27年を舞台に、古本屋「京極堂」を営む、宮司にして陰陽師の“拝み屋”中禅寺秋彦が複数の事件を解き明かしていく物語が描かれている。イッツフォーリーズによってミュージカル化そんな複雑で怪奇な物語『魍魎の匣』が、ミュージカルカンパニー・イッツフォーリーズによって初めてミュージカル作品として上演されることに。上演台本・作詞・演出は、日本版脚本&歌詞・演出を担当した『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』で第27 回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した板垣恭一が担当する。主人公・中禅寺秋彦に小西遼生主人公・中禅寺秋彦役には、テレビドラマのアクション作品からブロードウェイミュージカルまで、映画、テレビ、舞台と幅広く活躍を続ける小西遼生を抜擢。また、正義感が強く、暴走しがちな刑事・木場修太郎役は、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』や『おれたちは天使じゃない』など、イッツフォーリーズの名作舞台に出演する吉田雄が演じる。さらに、私立探偵・榎木津礼二郎役には「『刀剣乱舞』大坂夏の陣」などの北村諒を、中禅寺秋彦の幼馴染で小説家の関口巽役にはミュージカル『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の神澤直也を起用。その他、熊谷彩春、加藤将、池岡亮介、イッツフォーリーズ出身のベテラン実力派俳優・駒田一などがキャストに名を連ねる。<配役>中禅寺秋彦…小西遼生木場修太郎…吉田 雄榎木津礼二郎…北村 諒関口巽…神澤直也鳥口里美…大川 永久保竣公…加藤 将楠本頼子…熊谷彩春青木文蔵…池岡亮介柚木加菜子…德岡 明柚木陽子…万里紗福本郁雄…横田剛基中禅寺敦子…宮田佳奈楠本君枝…米谷美穂、金村 瞳(Wキャスト)増岡靖子…神野紗瑛子須崎太郎…堀内俊哉雨宮典匡…浅川仁志寺田兵衛…森 隆二美馬坂幸四郎…駒田 一ミュージカル『魍魎の匣』あらすじ戦後復興たけなわの昭和27年8月15日。暗い性格で友達も少ない14歳の少女、楠本頼子と、頼子のクラスメイトで秀才だが、同じく親しい友人がいない柚木加菜子。ある日加菜子は、自分たちは互いが互いの生まれ変わりだ、と頼子に声をかける。やがて2人は親交を深め、最終電車で湖を見に行こうと約束するが、中央線の途中で加菜子がホームから転落し電車に轢かれてしまう。たまたま乗り合わせていた刑事の木場修太郎は現場に駆けつけ、頼子と共に病院へと向かった。そこで加菜子の姉の柚木陽子と出会う。重体の加菜子を救える可能性のある病院を知るという陽子の話から、窓のない建物で、周辺住民からは「匣(はこ)」と呼ばれている相模原の研究棟に加菜子を転院させ、そこで治療を受けさせることになった。一方、小説家の関口巽は、知り合いの雑誌記者、鳥口と、出版社社員の中禅寺敦子と共に、武蔵野の連続バラバラ殺人事件を追っていた。その最中、道に迷って「匣」のような建物にたどり着いてしまう。そこは「美馬坂近代医学研究所」で、加菜子が入院している研究棟だった。その後、厳戒態勢の中で加奈子が失踪し、姉の陽子宛に脅迫文が届く。鳥口は新興宗教「穢封じ御筥様」の調査をしている中、関口を通して「京極堂」と呼ばれる拝み屋、中禅寺秋彦に相談を持ち掛ける。そこに私立探偵の榎木津礼二郎が加わり、行動を共にすることになった。バラバラ殺人事件、加菜子の誘拐、穢れた金を浄化のために教祖に集める新興宗教。異なる事象がやがて一つに集束していく。事件の裏に渦巻く「魍魎」とは何なのか。そして、京極堂の過去の秘密とは。作品詳細イッツフォーリーズ公演ミュージカル『魍魎の匣』原作:京極夏彦「魍魎の匣」(講談社文庫)上演台本・作詞・演出:板垣恭一作曲・音楽監督:小澤時史出演:小西遼生、吉田雄、北村諒、神澤直也、大川永、熊谷彩春、万里紗、德岡明、加藤将、池岡亮介、横田剛基、宮田佳奈、米谷美穂、金村瞳、神野紗瑛子、堀内俊哉、浅川仁志、森隆二、駒田一、ほか<公演情報>上演期間:2021年11月10日(水)~11月15日(月)※楠本君枝役Wキャスト・金村瞳:10日、12日、13日18:30、14日13:30・米谷美穂:11日、13日13:30、14日18:30、15日会場:オルタナティブシアター住所:東京都千代田区有楽町2丁目5番1号 有楽町マリオン(有楽町センタービル)別館 7Fチケット料金:前売8,800円、当日9,300円、土日ソワレ割7,500円、S70 7,500円(70歳以上、当日要年齢確認)、他、割引有※全席指定チケット一般発売日:2021年8月20日(金)11:00~(ぴあのみ10:00~)チケット窓口:・オールスタッフTEL:03-5823-1055(平日11:00~18:00)、公式サイト・ぴあTEL:0570-02-9111(Pコード:507-688)、公式サイト・イープラス:公式サイト・カンフェティチケットセンター:公式サイト主催・企画・制作:オールスタッフ、ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズ※未就学児童入場不可<追加公演>上演日程:2021年11月11日(木)14:00開演■先行抽選期間:2021年10月6日(水)12:00~12日(火)23:59取扱:オフィシャルサイト■一般発売発売日:2021年10月20日(水)11:00~チケット窓口:・オールスタッフTEL:03-5823-1055(平日11:00~18:00)、公式サイト・ぴあTEL:0570-02-9999(Pコード:509-078)、公式サイト・イープラス:公式サイト・カンフェティチケットセンター:公式サイト【問い合わせ先】オールスタッフTEL:03-5823-1055(平日11:00~18:00)
2021年07月16日『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』の公開記念舞台あいさつが12日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木で行われ、山田裕貴、りんごちゃん、きゃりーぱみゅぱみゅ、小林由美子、神谷浩史、京極尚彦監督、野原しんのすけ(着ぐるみ)が出席した。1992年にアニメが放送されて以来、長い間愛され続けている国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場版28作目となる本作。ラクガキングダムの攻撃を受ける春日部をしんのすけたちが守り抜くというストーリーとなっている。この日行われた公開記念舞台あいさつには、防衛大臣役の山田裕貴、一人三役という難役に挑戦したリンゴ・イチゴ・メロン役のりんごちゃん、ラクガキングダムの姫役を演じたきゃりーぱみゅぱみゅらが登壇。外出自粛解除後、イベント初登場となった山田は「初日を無事迎えられたことにワクワクしてますしやっと見てもらえるんだといううれしさでいっぱいです」と公開を喜び、防衛大臣役として挑んだ初めての声優業には「ドキがムネムネだったわけですよ。アニメや声優さんが大好きで、その人たちとお仕事ができて本当に光栄でした。声の演技は難しく、もちろん声優さんに追いつけませんが、熱い気持ちで役を出来たらと本当に思っていました」と気持ちで乗り切ったという。その山田についてしんのすけ役の小林由美子は「裕貴さんの防衛大臣が素晴らしくて鳥肌モノでしたよ。防衛大臣の思いやりや正義がすごくて、素晴らしい防衛大臣でした」と絶賛すると、照れ笑いを浮かべた山田は「本当にうれしいです。ハートだけは負けない感覚で参加させてもらいましたが、俳優として勉強になることがいっぱいあったので生かしていけたらと思います」と笑顔を見せた。TVアニメ版にも出演経験があり、本作では本格声優としてだけではなくラクガキ応援大使も務めてたきゃりーぱみゅぱみゅ。「私はクレヨンしんちゃんが大好きで映画も全部観ていますが、声優をやらせてもらって走るシーンがすごく難しくて足踏みしながらやりました。すごい新しい挑戦でしたね」と難しさを感じたようだが、「出来上がりを観ましたが、本当にしんちゃんやぶりぶりざえもん(神谷浩史)と会話しているのが不思議で人生の宝物になりました」と満足げ。そのきゃりーぱみゅぱみゅは俳優の葉山奨之との交際報道後、同イベントが初めての公の場となったが、交際については何も語らなかった。
2020年09月14日今月の映画は、日本映画が大充実!キッズには、みんな大好き『おしりたんてい』と『クレヨンしんちゃん』新作映画が登場。ママ向けには、山田孝之さん主演の感動作から、菅田将暉さん小松菜奈さんによる壮大なラブストーリーがラインナップ。日本人が監督を務めたムヒカ大統領のドキュメンタリーも良作です!ぜひチェックしてみてくださいね。親子で観たい新作映画_01『映画 おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』©Troll/POPLAR (C)2020東映まんがまつり製作委員会不動の人気を誇る人気児童書の映画化第二弾。見た目はおしり、推理はエクセレントな名探偵「おしりたんてい」が大活躍! 今回は、おしりたんていとおしりダンディの親子が、テンテン村のこどもパンタンとテントウムシ遺跡の謎に挑む冒険劇。「東映まんがまつり」で上映される、ほか3作は、『仮面ライダー電王』『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』『りさいくるずー』。『映画 おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』監督:芝田浩樹原作:トロル声の出演:三瓶由布子、齋藤彩夏、山路和弘、小林星蘭、犬山イヌコ、竹井亮介、櫻井孝宏、渡辺いっけい、他4月24日(金)より全国ロードショー親子で観たい新作映画_02『映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』©U/F・S・A・A 2020地上のラクガキをエネルギーに空に浮かぶ王国・ラクガキングダム。地上でラクガキが減ってしまったせいで、王国は墜落の危機に。王国軍の防衛大臣は、エネルギーを集めるために無理やり人にラクガキをさせる「ウキウキカキカキ作戦」を決行。春日部市民や家族、友達たちに危機が迫る中、しんのすけたちは世界平和を救えるのか!? しんのすけと自ら描いたラクガキたち“ほぼ四人の勇者”が立ち向かう! ゲスト声優には山田裕貴さん、りんごちゃん人気者が参加。『映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』監督:京極尚彦脚本:高田亮・京極尚彦声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、神谷浩史、山田裕貴、りんごちゃん、他近日公開ママにおすすめの新作映画_01『ステップ』©2020映画「ステップ」製作委員会妻に先立たれたシングルファザーと母を亡くした娘。父1人娘1人が歩む、10年間の足跡を描いた感動のストーリー。仕事と育児の両立、娘との心の絆、さまざまな壁にぶつかりながらゆっくり成長する父娘の姿が胸に刻まれる。近年奇抜な役が多かった山田孝之さんが演じる、等身大のシングルファザー役が魅力的。『ステップ』監督:飯塚 健出演:山田孝之、伊藤沙莉、川栄李奈、広末涼子、余 貴美子、國村 隼、他近日公開ママにおすすめの新作映画_02『糸』©2020映画『糸』製作委員会1998年にリリースされた中島みゆきさんのヒット曲「糸」を映画化。平成元年に生まれた2人の男女が、すれ違いながら奇跡の糸を手繰り寄せながら再会するまでを描いた壮大な愛の物語。人気・実力共に日本を代表する俳優、菅田将暉さん・小松菜奈さんW主演で“めぐり逢い”をテーマにラブストーリーを演じるとなれば、ファンならずとも見ずにはいられない!『糸』監督:瀬々敬久出演:菅田将暉、小松菜奈、山本美月、高杉真宙、馬場ふみか、倍賞美津子、永島敏行、竹原ピストル、二階堂ふみ、松重豊、田中美佐子、山口紗弥加、成田凌、斎藤工、榮倉奈々近日公開ママにおすすめの新作映画_03『ムヒカ世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』© 2020「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」製作委員会2010年から5年間、南米ウルグアイの大統領を務めた40代大統領ホセ・ムヒカ。収入の半分を寄付し、愛妻と愛犬と農場で質素に暮らすムヒカ元大統領と日本人若手監督・田部井一真さんとの交流を描いた、あたたかで胸にしみるドキュメンタリー。ナレーションには安藤サクラさん、主題歌は三浦透子さんが担当する。『ムヒカ世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』監督:田部井一真出演:ホセ・ムヒカ、 ルシア・トポランスキー近日公開それでは、来月もお楽しみに。edit&text/Yukiko Takeda
2020年04月01日新しい年を迎え、2020年がスタートした。日本は夏に五輪を控えており、多くのイベントが休止や開催時期の変更を発表しているが、日本映画界は気になる新作がめじろ押し!映画館での公開を待っている状態だ。1:今年もアニメーションが映画界を席捲!?2019年は『天気の子』が大ヒットを記録し、『プロメア』が口コミで息の長い興行を展開、『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』が人気を集めて話題になったが、今年の映画界もアニメーション作品が興行ランキングの常連になりそうだ。注目は何と言っても今年で生誕50周年を迎える『ドラえもん』。記念すべき年の“ドラ映画”は一体、何を題材にするのか?製作陣が出した答えは、ドラ映画の原点ともいうべき“恐竜”だ。3月6日(金)公開の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は、『ドラえもん のび太の宝島』の監督:今井一暁×脚本:川村元気のコンビが再登板。白亜紀を舞台に冒険と感動のドラマを描き出す。さらに8月7日(金)には2014年に公開され“ドラ泣き”のフレーズを生んだCGアニメーション映画の第2弾『STAND BY ME ドラえもん2』が公開。ファンの間でも人気の高い『ばあちゃんのおもいで』を中心にした物語になるという。『ドラえもん』の最大の強みは、年齢や性別などの“死角”がまったく存在しないこと。今年は“50周年”にふさわしい活躍を各所で見せてくれそうだ。また、興行記録を更新し続ける人気シリーズの最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』(4月17日公開)、『ラブライブ!』の京極尚彦が監督を務めることでも話題の『映画 クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(4月24日公開)、久々のオリジナル作品になる『劇場版ポケットモンスター 2020』(7月10日公開)などの定番作品も揃って待機中。そして、アニメファンを超えた支持を集めている『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]III.spring song』(3月28日公開)、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(4月24日公開)、伝説の人気作を2部作で新生させる『劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal』(9月11日に前編が公開)、上橋菜穂子のファンタジー小説を映画化する大作『鹿の王』(9月18日公開)など、気になるアニメーション映画が続々と公開を待っている。コミック、アニメともに完成度が高くファンが急増中の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』も2020年公開。さらにファンを増やすことになりそうだ。そんな中、2020年最大のアニメーション作品になりそうなのが、6月公開予定の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』だ(本稿ではタイトル最後の“リピート記号”を省略)。新劇場版シリーズのスタートから13年、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』から8年。ついにシリーズが完結する(予定)。現在、『エヴァ』の人気は世界規模になっており、昨年に開催された完結編の冒頭10分公開はフランスのパリで開催され、日本を含む各地で生中継され、多くのファンが集結。最終章の動向を世界中のファンが注視している状態だ。これまでも『エヴァ』は謎に満ち、公開されるとさまざまな考察や予測、感動が渦巻いてきたが、本作もおそらく公開初日を迎えるまで、その内容はシークレットになることが予想され、公開後に大きな話題になることは必至。右肩上がりに興行記録も伸ばしており、“シン・エヴァ”はシリーズ最後にして最大の作品になりそうだ。2:コミック原作、続編……今年公開の注目作実写映画は2020年も人気作の続編や、ファンの多いコミックを実写化した作品が多く待機している。高畑充希と山崎賢人主演の『ヲタクに恋は難しい』は来月2月7日(金)に公開。咲坂伊緒の人気コミックを基にした『思い、思われ、ふり、ふられ』は5月29日(金)にアニメーション映画が、8月14日(金)には実写映画が公開になる異例の“ダブル公開”で映画化。12月18日(金)には週刊少年ジャンプでの連載開始時から注目を集めている『約束のネバーランド』を基にした実写映画も公開になる。そして夏には『るろうに剣心』の最新作が登場。過去3作品の累計興行収入は125億円を突破。ついに描かれる最終章は2部作で『るろうに剣心最終章 The Final』が7月3日(金)に、『るろうに剣心最終章 The Beginning』が8月7日(金)に公開。佐藤健が主演を、大友啓史が監督を務め、剣心最大の危機、そして新時代への移り変わりを壮大なスケールで描くという。過去3作はアクロバティックなアクション描写も高評価を集めており、最終章でどんなアクションが描かれるのかも気になるところだ。その他、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2月21日公開)、『コンフィデンスマンJPプリンセス編』(5月1日公開)、『貴族降臨 ーPRINCE OF LEGENDー』(3月13日公開)などのシリーズ作、人気小説を映画化する『峠 最後のサムライ』(2020年公開)、『燃えよ剣』(5月22日公開)、『騙し絵の牙』(6月公開)、『罪の声』(2020年公開)なども公開を予定している。3:未知の世界が待つ“オリジナル”作品原作・シリーズものが人気を博す一方で、製作者たちはオリジナル企画を実現させるべく日夜、企画を練っている。まだ誰も知らないドラマ、映画館で初めて出会う新たな切り口、アッと驚かされる未知の世界……今年も映画館でしか楽しめないオリジナル作品が数多く公開になる。早くも今月末31日(金)から公開になる『AI崩壊』は、完全オリジナルのSFパニック映画。人工知能(AI)が生活に深く入り込んでいる近未来でAIが突然暴走。人間の命を“選別”し始める未曽有の危機に、犯人の汚名を着せられた科学者が立ち向かう。SF、大規模なロケ撮影、熾烈なアクション、オリジナル脚本など日本映画界では“挑戦”と呼ばれることの多い要素がつまった作品だ。また、過去の実話や歴史を“オリジナルの視点”で映画化する作品も多い。初夏公開の『HOKUSAI』は、世界でも有名な画家・葛飾北斎の知られざる生涯を描く作品で、青年期の北斎を柳楽優弥が、老年期の北斎を田中泯が演じるという。また、6月には日本中が感動した1998年の長野五輪の日本スキージャンプチームの“舞台裏”を田中圭主演で描く『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』が公開。日本代表がメダルを目指す裏側で奮闘したテストジャンパーの姿を描くそうで、こちらも誰もが知るドラマを“新たな視点”で描いたものになる。そして新視点、斬新な解釈の極めつきになりそうなのが、12月公開の『新解釈・三國志』だ。古典中の古典『三國志』をタイトル通り完全な新解釈で映画化。ドラマ、映画、舞台でヒット作を連発する福田雄一が監督を務め、大泉洋が劉備玄徳役で主演に!このコンビが壮大な歴史劇を描く?知略に満ちたドラマ?それともギャグ満載の映画に?まったく予想がつかない本作の全貌は約1年後に明らかになる。他にも窪田正孝主演の『初恋』(2月28日公開)や、波瑠と成田凌が主演を務め、男女の30年に渡る日々を描く『弥生、三月-君を愛した30年-』(3月20日公開)、まだまだ新作を期待したい大林宣彦監督の『海辺の映画館−キネマの玉手箱』(4月公開)、坂元裕二がオリジナル脚本を執筆し、有村架純と菅田将暉が出演する『花束みたいな恋をした』(冬公開)などオリジナル作品が続々と控えている。今回紹介したのは、2020年公開映画のほんの一部。まだ発表になっていない新作映画も多くあり、2020年もさまざまな映画がスクリーンを彩ることになりそうだ。(C)カラー (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020 (C)和月伸宏/集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会 (C)2020 HOKUSAI MOVIE
2020年01月02日アニメ『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』が、2020年9月11日(金)に公開される。「ラクガキ」と「しんちゃん」『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』は、“ラクガキ”と“しんちゃん”という、ありそうでなかった組み合わせを初めて実現させた“ラクガキムービー”。今回のしんちゃんの舞台の始まりは、地上のラクガキをエネルギーに浮かぶ王国・ラクガキングダム。ところが地上では時代の流れかめっきりラクガキが減り、王国は崩壊の危機に直面していた。「ラクガキングダム」の王国軍は国の命運をかけて無理やり人間にラクガキをさせる作戦 「ウキウキカキカキ作戦」を決行し地上への進撃を開始!その下にはなんとしんのすけたちが暮らす春日部が…!ひょんなことから、描いたものが動き出す「ミラクルクレヨン」を手に入れた“ちょ~お気楽5歳児”野原しんのすけは、一国の命運を賭けた“選ばれし勇者”に任命されてしまった。不思議なクレヨンを使ってスケッチブックから現れたのは、二日目のおパンツ“ブリーフ”、憧れのななこおねえさんとは似ても似つかぬ“ニセななこ”、頼りにならない救いのヒーロー“ぶりぶりざえもん”の頼りがいのある(?)ラクガキたち。4人は力を合わせて、世界を救うことができるのかー?キャラクター紹介しんのすけをはじめとするメインキャラクターの周りには、映画初登場となる新キャラクターも続々と登場。キャラクターたちに声を当てるゲスト声優勢の多彩な顔ぶれにも注目だ。物語のキーを握る新キャラ・防衛大臣(山田裕貴)地上のラクガキエネルギーの衰退によるラクガキングダムの墜落を不安視している防衛大臣。崩壊の危機に直面した王国の命運をかけ、無理やり人間にラクガキをさせる「ウキウキカキカキ作戦」を決行する。声を当てるのは、声優初挑戦となる山田裕貴。過去に『万引き家族』『虹色デイズ』などの出演経験を持つ若手実力派俳優だ。指導官リンゴ・イチゴ・メロン役(りんごちゃん)地上の人間に無理やりラクガキをさせる指導官リンゴ・イチゴ・メロンの3人。一見、ラクガキを奨める優しい指導官みえるが、気に入らないと豹変?その攻撃にしんちゃんも。リンゴ・イチゴ・メロンの3人に声を吹き込むのはりんごちゃん。アニメの声優を務めるのは初チャレンジとなる。“王国の姫”の声優にきゃりーぱみゅぱみゅさらに、大のしんちゃんファンを公言しているきゃりーぱみゅぱみゅも参加。ラクガキングダムの姫の声を演じる。防衛大臣の地上への侵略を阻止する為、 王国の宝である「ミラクルクレヨン」をしんのすけに託す。きゃりーぱみゅぱみゅは、2012年TVアニメ放送のオープニングテーマに「キミに100パ ーセント」が起用され、TV アニメ版できゃりー自身が“本人役”として登場を果たすなど、自他ともに認める「クレヨンしんちゃん」ファミリー。2014年には『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん』では自身初の映画主題歌を担当している。きゃりーぱみゅぱみゅが本格的な声優活動に挑むのは本作から。また、“ラクガキ”にちなんだ「ラクガキ応援大使」への就任も決定しており、活動内容は追って発表される。食料大臣<弟>(レキシ)ラクガキングダムの食料大臣。コック帽の兄と共に王国の食料事情を考えたり考えなかったりしている。車体を上下に揺らしな がら、重低音の響く爆音を口ずさみながら登場する。「超クール!!」が口癖。 言葉をなんでもかんでもアメリカナイズするのは、マイアミで描かれたラクガキだからなのかは知る由もない。声優初挑戦となるレキシは、歴史にちなんだユーモア溢れる楽曲を生み出してきたエンターテイナーとして人気を誇る人物だ。ゲスト声優による“ラクガキ”も映画に登場!映画の中には、ゲスト声優の山田裕貴、りんごちゃん、きゃりーぱみゅぱみゅ、レキシによる“ラクガキ”も登場。個性溢れる4人の絵心が爆発した“ラクガキ”が一体どのような形で物語を彩るのか?!是非シアターで注目して鑑賞してほしい。なおしんのすけは「オラもラクガキにはそーとー自信あったんだけど、みんなのラクガキもなかなかやりますなぁ 〜!これは、ミラクルクレヨンに選ばれちゃってもおかしくない、ばくはつ〜なげいじゅつばかりだゾ!みんな映画をみて探して みれば〜」とコメントを寄せている。主題歌はレキシ「ギガアイシテル」主題歌は、本作でゲスト声優としても参加しているレキシによる書き下ろし楽曲「ギガアイシテル」。物語のテーマである“ラクガキ”と、歴史上もっとも代表的な“ラクガキ”「鳥獣戯画」を組み合わせるというレキシらしいユニークなアイディアが表現されている。映画公開に連動して、3月7日(土)以降はテレビ朝日系「クレヨンしんちゃん」のエンディングテーマとしても放映される。ストーリー自由なラクガキをエネルギー源として空に浮かび上がる王国「ラクガキングダム」。しかし、時代の流れ化、近年地上でラクガキを目にすることも減り、王国はエネルギー不足により滅びようとしていた…。「ラクガキングダム」の王国軍は、国の命運をかけて地上への進撃を開始。その下にはなんと、しんのすけたちが暮らす春日部が!!一方、ラクガキングダムの姫が決死の覚悟で地上へ託した王国の秘宝「ミラクルクレヨン」を授けられし、選ばれし勇者は…まさかの“ちょ~ お気楽5歳児”野原しんのすけ!!果たしてしんのすけは、ほほ~いと描いたラクガキたちと世界をお助けできるのか?!詳細『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』公開日:2020年9月11日(金)原作:臼井儀人「月刊まんがタウン」(双葉社)連載中テレビ朝日系列で放送中監督:京極尚彦脚本:高田亮出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、神谷浩史特別出演:山田裕貴、りんごちゃんラクガキ応援大使:きゃりーぱみゅぱみゅ主題歌:レキシ「ギガアイシテル」(ビクターエンタテインメント)製作:シンエイ動画・テレビ朝日・ADK・双葉社
2019年09月02日2020年で連載30周年となる「クレヨンしんちゃん」。この度、来年公開の劇場版シリーズ28作目のタイトルが『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』に決定。映像も到着した。本作は、しんのすけの無限の想像力が生み出す“ラクガキ”に、春日部が、さらには世界が驚愕する!?激突寸前ノンストップアニメーション。「もしも自分の描いた絵が動きだしたら…」。今作では、野原しんのすけがクレヨン1本を手に、そんな楽しい世界を描き出す。公開決定に合わせて到着した映像では、遥か上空、逆さに浮く王国=ラクガキングダムが登場。迫り来るラクガキングダムに地上の人々が逃げ惑う中、「オラが勇者だゾ」と、輝くクレヨンでラクガキをするしんのすけの姿が映し出される。そして最後には、謎の2人のシルエットと救いのヒーロー、ぶりぶりざえもんも登場している。本作の監督を務めるのは、TVアニメ「クレヨンしんちゃん」や『ラブライブ!The School Idol Movie』の京極尚彦。脚本は「グーグーだって猫である」『そこのみにて光輝く』の高田亮が手掛ける。京極監督は「今作はタイトルにもある『クレヨン』が大きな事件を巻き起こします。空に浮かぶお城の正体とは・・!?ぶりぶりざえもんも登場します!しんのすけとその仲間たちから生まれる新しい物語。どうぞお楽しみに!」と呼びかけ、高田氏は「しんちゃんの予想のつかない言動に私自身も翻弄されながら、自由な発想が最も力を持つことを信じて書きました。観れば誰もが勇者になれる!」とコメントしている。『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』は2020年GW、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2019年08月30日京極夏彦の人気小説を原作にした舞台「魍魎(もうりょう)の匣(はこ)」が6月21日に開幕、それに先がけ公開ゲネプロと囲み会見が行われ、会見には、主演の橘ケンチ、内田朝陽、高橋良輔、北園涼、高橋健介、紫吹淳、西岡徳馬と演出の松崎史也が登壇した。【チケット情報はこちら】原作は、京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」の中でも特に最高傑作の呼び声が高い作品。戦後間もない昭和20年代後半を舞台に、癖のある魅力的な登場人物と、民俗学や論理学、妖怪などさまざまな分野の薀蓄(うんちく)がぎっしりと詰め込まれた不思議な世界観が人気のミステリーとなっている。会見では、演出の松崎が「フィクションやエンターテインメントが担う役割のひとつに“現実世界を生きる支えや備えになること”があると思っているのですが、この作品によってお客様の中に支えや備えがひとつ加わればいいなと思います。俳優・橘ケンチの代表作になると思っていますし、役者がみんな素晴らしい」とコメント。中禅寺秋彦役の橘ケンチは「京極夏彦先生はこの舞台化を喜んでくださって、いろいろな言葉をいただいたのですが、特に感動したのは“皆さんの思う「魍魎の匣」をやってください。それがおもしろければ僕は何も言うことはないです”という言葉です。それでものすごい責任とプレッシャーを感じたのは正直なところですが、先生に託していただいたということで、改めて気合いが入りました」と明かした。木場修太郎役の内田は「残酷な表現もホラーな部分もありますが、とても文学的。役者が色っぽい作品だと思います」、関口巽役の高橋(良)は「たくさん素敵な台詞を言うので、ひとつひとつ大切にお届けできれば」、榎木津礼二郎役の北園は「身近に起こり得る話だと思うので、お客様が観て何を思うのか、すごく楽しみです」、鳥口守彦役の高橋(健)は「言葉だけでの闘いの作品で、それが魅力のひとつ。その楽しさを皆さんにも味わっていただけたら」、柚木陽子役の紫吹は「今までは“愛”をテーマにしたハッピーな作品が多かったのですが、今回は愛は愛でも“歪んだ愛”で、こんな愛の表現もあるんだなと私自身も新たな扉を開きました」、美馬坂幸四郎役の西岡は「さっき北園くんは“身近に起こり得る話”だと言ったけど、こんな話が起きたら困るな」と笑いつつ「(原作が)人間の発想としてなかなかない仕組みで、それがすごく力強く大きいので、俳優たちはそこに負けないように芝居しないといけない。そんなエネルギーのある演技を皆さんにお届けできたら」とそれぞれ語った。舞台「魍魎の匣」は6月30日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、7月4日(木)から7日(日)まで兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeにて上演。取材・文:中川實穂※「西岡徳馬」の「徳」は旧漢字が正式表記です。
2019年06月26日原作は京極夏彦の小説、主演はEXILE/EXILE THE SECOND の橘ケンチが務める舞台「魍魎(もうりょう)の匣(はこ)」が6月21日に開幕。開幕前、その稽古場を取材した。【チケット情報はこちら】原作は、京極夏彦「百鬼夜行シリーズ」の2作目。戦後間もない昭和20年代後半を舞台に、「憑物(つきもの)落とし」を副業にする古本屋、鬱気味の冴えない小説家、推理をしない探偵などの癖のある登場人物と、民俗学や論理学、妖怪などさまざまな分野の薀蓄(うんちく)がぎっしりと詰め込まれた不思議な世界観が人気のシリーズで、発行部数は累計1,000 万部を突破。本作はその中でも最高傑作との呼び声が高い作品で、日本推理作家協会賞を受賞したほか、映画化、コミック化、アニメ化もされている。舞台版では脚本を畑雅文、演出を松崎史也が手掛ける。この日は最初から最後までの通し稽古が行われていた。物語は、元女優の陽子(紫吹淳)の娘・加菜子(井上音生)が電車に轢かれるという事件から始まっていく。加奈子は重体となり、とある研究所に入院するも、陽子や、研究所所長の美馬坂(西岡徳馬)、刑事の木場(内田朝陽)らの前で忽然と姿を消してしまう。同じ頃、バラバラ遺体が次々と見つかるニュースが世間を騒がせていた。それらの出来事に思わぬ方向から関わることになっていくのが、小説シリーズでお馴染みの登場人物、鬱気味の冴えない小説家・関口巽(高橋良輔)、「推理をしない」探偵・榎木津礼二郎(北園涼)、編集記者兼カメラマン・鳥口守彦(高橋健介)ら賑やかな面々。彼らのやりとりは軽快で、作品をテンポのいい観やすいものにしていた。そんな彼らが集めてきたヒントを、その蘊蓄とセンスで鮮やかに解決へと導くのが、古書店「京極堂」の店主で神主にして陰陽師でもあり「憑物落とし」を副業にする、橘演じる中禅寺秋彦だ。中禅寺が登場すると一気に空気が動き出し、爽快感すら感じるほど。どんなときでも飄々としているのが魅力だが、クライマックスの瞬間は違う表情を見せ、印象的だった。冒頭から謎が散りばめられ、京極作品ならではの印象的な台詞、ドキッとするような演出が続いていく本作。衣裳などビジュアルの完成度も高く、文学的な空気の漂う美しい舞台となっている。花王おさむや坂井香奈美ら脇を固めるキャストにもぜひ注目してほしい舞台「魍魎の匣」は、6月21日(金)から30日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、7月4日(木)から7日(日)まで兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeにて上演。取材・文:中川實穂※「西岡徳馬」の「徳」は旧漢字が正式表記です。
2019年06月25日京極夏彦の小説“百鬼夜行シリーズ”の中でも特に傑作との呼び声が高い『魍魎の匣』が、初の舞台化。個性的な登場人物と、民俗学や論理学、妖怪など様々な分野の知識が詰め込まれた不思議な世界観を、豪華な役者陣が“生”の演技で再現し、京極ワールドに新たな命を吹き込む。本作で主人公・中禅寺秋彦を演じるのは、EXILE/EXILE THE SECONDの橘ケンチ。舞台の出演は2017年の『幽劇』以来、約2年ぶりとなる橘に、6月21日から東京・天王洲 銀河劇場にてスタートする本公演の意気込み、そして日本酒や読書など様々なフィールドで活躍の場を広げる彼が今もっとも関心を抱く物事について話を聞いた。取材が行われたのは、GW明けの5月中旬。中禅寺のイメージに寄せるべく、トレードマークの青髪を黒に染めて現れた橘。今回の取材の2日前に本作のビジュアル撮影のため髪も染め直したという。久しぶりの黒髪について触れると「3年ぶりくらいに黒くしたので、新鮮な感じはありますね」と、このときはまだ橘自身も慣れない様子。舞台が終わったらまた黒に戻すのか尋ねると「う~ん、どうだろう?まだ考え中です」とニコリ。その流れのまま『魍魎の匣』について話が及ぶと、台本はこの日届いたばかりで、今は稽古に入る前の下準備の段階だと明かす。「台本は今日いただいたのでまだ数ページしか目を通せていないですし、稽古ももう少し先なので役をどう膨らませるのか、演技のプランも決まっていません。ただ、これは演出家の松崎(史也)さんとも話していたんですが、舞台の良さってお客様に躍動する役者の熱量を、直接届けられることだと考えていて。今の段階では舞台がどんな雰囲気になるのか、はっきりしたことは分からないですが、観に来てくれた方々の心にグサッと刺さるような作品にしたい、という気持ちは一貫しています。小説の世界観を大事にしつつ、そこに舞台化したことによって生まれる新たな“気づき”も見せられるように仕上げていきたいです」近年、不特定多数に向けたテレビなどのメディアでは、コンプライアンスの厳しさから守りに入った表現をする作品も少なくない。それによって娯楽としての面白さがぼやけてしまうのは、エンタテインメント界に身を置く者にとっては何とも歯がゆいところだ。しかし、舞台であればコンプライアンスのハードルも低くなる。人間の生死を扱った『魍魎の匣』では、どこまで印象的なシーンが表現されるのか気になるところだが……?「おっしゃるとおり、舞台は“生もの”の表現だからこそ、許されることもたくさんあると思っています。僕としては、物語を象徴するような衝撃的なシーンは、できる限り表現していきたい。稽古に入ったらどんな方法でどこまで表現していくのか、僕からも提案しながら、その“形”を模索していくつもりです」『魍魎の匣』は日本を代表する作家・京極夏彦の名作。舞台化にあたり京極から特別なオーダーがあったのか尋ねると、「それがビックリするくらい何もなくて(笑)」と明かしてくれた。「“舞台では好きに描いてもらって構わない。中禅寺が犬でもいいくらい”というくらい、京極先生は自由な考えをお持ちの方。あと、“舞台のグッズができたら事務所用を含めて3セット”とおっしゃっていたみたいで、それも想像とギャップがあって可愛らしい方だなと感じました(笑)」自身も大の読書家で、自ら本を通して人々と交流するプロジェクト“たちばな書店”を立ち上げている橘だが、京極にはまだ対面できていないという。しかし、後日、京極の自宅に足を運ぶ予定があるそうで、そこで密かに楽しみにしていることを教えてくれた。「京極先生のご自宅は書斎がすごいとお聞きしているので、そのお部屋を拝見するのがとっても楽しみです。まだお会いしていないだけに、作品や本を通じてどんな話が展開されるのかワクワクしています」橘の肩書きはアーティスト、役者だけではない。前述したように“たちばな書店”の店主、日本酒の魅力を伝える“酒サムライ”の活動、さらにはLDH ASIAの取締役など、様々なジャンルで華々しい活躍を見せている。本人曰く、自身を取り巻く環境について「いろいろやらせていただいていますが、5、6本くらいある線がうまいこと絡み合い、その相乗効果によって1本1本の線がさらに太くなっているイメージ」とのこと。枠にとらわれず活動している橘が、今気になっているものは?そんな質問をぶつけると「めっちゃあるんですよね~(笑)」と満面の笑みを浮かべながら今後の展望についてこう明かす。「お茶や日本酒の器についてもっと知識を深めていきたいですし、最近は飲食店のプロデュースも気になっています。でも、もっと言えば、僕は日本文化全体に興味があって。日本の良い物を応援して、それを世界に向けて発信していきたい。だけど、僕自身に説得力がないとそういう想いも実現しないので、まずはその世界で活躍されている方と渡り合える力を付けるのが、今の課題かもしれません」飲食店のプロデュースに興味があると言うが、具体的な構想はあるのだろうか。「最近、立ち飲み屋が面白いなと思っているので、そこに日本酒を絡めたお店とかいいんじゃないのかなと。僕はいろんな飲食店に行くのが好きなのですが、素敵なお店はお客様を楽しませるために、いろんな工夫を凝らしたり、常に努力しているなと感じます。おもてなしもエンタテインメントのひとつだと思いますし、2020年は東京オリンピックもあるので、これからは日本文化がもっと世界から注目されるようになる。そんなときに海外の方もフラッと入れて気軽に日本酒が楽しめる立ち飲み屋があったら、いろんな国の人同士の交流の場になるし、そこで日本文化の素晴らしさも伝えられる。こういう想いが実現するように、頭の中でいろんな案を巡らせています」。ひとつの肩書きにとらわれず、グローバルな視点を持ち、日本文化やそこに従事する人々への感謝やリスペクトを忘れない橘ケンチ。日本が誇る作家・京極夏彦原作の舞台で、これまでに培ってきた経験を作品でどう生かし、昇華させていくのか、その詳細はぜひ劇場に足を運んで確かめてほしい。取材・文:近藤加奈子撮影:源賀津己スタイリスト:jumbo(speedwheels)、ヘアメイク/MAKOTO (juice)舞台『魍魎の匣』東京2019年6月21日(金)~6月30日(日)天王洲銀河劇場神戸2019年7月4日(木)~7月7日(日)AiiA 2.5 Theater Kobe
2019年06月14日「農口尚彦研究所」という日本酒メーカーをご存知でしょうか。石川・小松に酒蔵を構える農口尚彦研究所は、昨年、農口尚彦氏が杜氏として完全復活。匠の技術・精神・生き様を研究し、次世代に継承することをコンセプトに2017年11月に新設した酒蔵です。今回購入したのは、2018年収穫米使用の本醸造 無濾過生原酒私はそこまでお酒に強くなくて、そもそも身体がお酒をそこまで欲さないのですが、ここの日本酒は本当にとても美味しい。すきです。もちろん好みはあると思いますが、一口飲めば、洋梨のように瑞々しく爽やかな果実味がふわりと口の中に広がる。まずそれが美味しい。そして、飲み込んだと同時にスーッと身体に染み渡っていくような感覚になる、というのでしょうか……? 兎に角とても飲みやすい。すし職人や和食の料理人の方々からも高い評価をいただいている食中酒だそうです。農口さんの日本酒との出逢いは、とあるファッションの展示会のケータリングでした。その際に初めていただいたのが、緑のラベルの2017年ヴィンテージというコレクション。そこで一目惚れならぬ、一飲み惚れ。「お酒」と「食事」のペアリングに興味を持ったきっかけでもありました。先日、購入しようと立ち寄った小松空港内の取扱店では、まったく同じ銘柄は完売だったのですが、2018ヴィンテージというコレクションが入っていたので、店主のイチオシという「2018年収穫米使用の本醸造 無濾過生原酒(先ほどの写真のもの)」を購入。お酒の美味しさはもちろんですが、ウェブサイトも、酒造での完全予約制の試飲ツアーも、しっかりとブランディングされていて、とってもすてきなのですよ。素晴らしい!以前、FASHION HEADLINEでは限定品発売のニュースを掲載しているので、よろしければこちらも合わせてチェックしてみてくださいね。【店舗情報】農口尚彦研究所住所:石川県小松市観音下町ワ1番1公式サイト:公式Instagram:
2019年02月15日“酒づくりの神様”の異名を持つ杜氏、農口尚彦が率いる農口尚彦研究所から、自身の名を冠した限定商品「LIMITED EDITION NOGUCHI NAOHIKO 01」が登場。12月25日より数量限定にて販売される。復活初年ヴィンテージ 限定シリーズ第一弾「LIMITED EDITION NOGUCHI NAOHIKO 01」3万5,000円(化粧箱入り) 石川・小松にある農口尚彦研究所は、昨年、農口尚彦氏が杜氏として完全復活を果たしたことで、匠の技術・精神・生き様を研究し、次世代に継承することをコンセプトに2017年11月に新設した酒蔵。“酒づくりの神様” 「農口尚彦研究所」杜氏、農口尚彦(Photo by Masako Nakagawa)今回は、復活後に初めて醸した“2017ヴィンテージ”から、最高のロットを農口自からが選りすぐり、約1年間に渡り徹底的に熟成管理を行った限定シリーズの第一弾が発売となる。ボトルは、石川県を代表する美術家であり、農口尚彦研究所のアート・ディレクターも勤める大樋年雄が今回のためにデザイン。シンプルながらも左右非対称の曲線美を描くボトルに詰められた、スペシャルな1本となっている。また、石川県小松市の農口尚彦研究所の酒蔵では、ギャラリースペースや日本酒誕生の情景を愛でながら銘酒を味わうことのできるテイスティングルーム「杜庵(とうあん)」を併設。 杜庵でのテイスティングと酒蔵の見学スペース(ギャラリー)観覧がセットになった完全予約制の日本酒体験プランを提案している。商品や酒造についての詳細は、農口尚彦研究所のオフィシャルサイトよりチェックしてみて。【店舗情報】農口尚彦研究所住所:石川県小松市観音下町ワ1番1公式サイト:公式Instagram:
2018年12月21日原作の発行部数が全世界で5,000万部を超え、いまなお世界中で絶大な人気を誇る北条司の「シティーハンター」を映画化する『劇場版シティーハンター(仮題)』の公開日が、このほど2019年2月8日(金)に決定。併せて、変わらぬ世界観が覗ける特報映像と新ビジュアルが解禁された。新宿を舞台に、法で裁けぬ悪と闘う冴羽りょうとそのパートナー・槇村香を描いた北条司の大ヒット漫画「シティーハンター」を原作とした本作は、現在の新宿でりょうと香が活躍する、完全新作ストーリーとなる。■追加キャストが続々決定!すでに、冴羽りょう役は神谷明、槇村香役は伊倉一恵というオリジナルキャストの続投が発表され、多くのファンを喜ばせたが、今回新たに野上冴子(声:一龍斎春水)、海坊主(声:玄田哲章)、美樹(声:小山茉美)という人気キャラクターと彼らのオリジナル声優キャストの再結集も決定した。またスタッフ陣は、こだま兼嗣総監督のもと、新たにキャラクターデザインにTVアニメ版で原画・作画監督を手掛けた高橋久美子、チーフ演出に佐藤照雄(「アイカツスターズ!」)、京極尚彦(「ラブライブ!」)らの参加が決定した。■待望の新映像&ビジュアル同時公開!さらに今回、約20年ぶりの新規アニメーション映像となる特報と新ビジュアルが同時公開。こだま総監督がこの特報のために絵コンテを描き下ろし、神谷さんが冴羽りょうに声を吹き込んだ本映像。名曲「Get Wild」に乗せて、冴羽りょうが銃を放つシーンや、お馴染みのキャラクターが登場する、疾走感溢れる映像となっている。新ビジュアルは、闇の中、赤い炎に照らされたかのような冴羽りょうがハードボイルドに描かれており、変わらぬ世界観に心躍る仕上がりとなっている。ついに動き出した本作について、神谷さんは「正直言うと冴羽りょうを演じられることの嬉しさと、あの頃のように演じることが出来るのだろうかという不安が半分半分です。でも、本当に動き出したというワクワク感はあります」と現在の心境を明かす。また、「シナリオを読ませていただいて、今回の映画の中にも、格好良いりょう、優しいりょう、おバカなりょうそしてちょっぴりエッチなりょうが出てきます」と明かし、「その千変万化する冴羽りょうを楽しむために、声はもちろん準備を怠らないようにしたいと思っています。とにかく、スタッフ一同来年2月8日の公開に向けて、緊張のうちにも充実したスタートを切れたと言ってよいと思います」とコメントしている。なお、8月3日(金)より本作の第1弾特典付きムビチケカードが上映劇場にて数量限定発売予定(一部劇場を除く)。特典は「伝言板キーホルダー」。駅前の伝言板に「XYZ」という暗号と連絡先を書き記すことで、シティーハンターに仕事の依頼をするという設定をそのままに再現されている。『劇場版シティーハンター(仮題)』は2019年2月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リズと青い鳥 2018年4月21日より全国にて公開© 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
2018年08月02日2015年6月13日、14日の全国映画動員ランキングは、大人気ユーザー参加型アイドルプロジェクト“ラブライブ!”の劇場版アニメーション『ラブライブ!The School Idol Movie』(全国121館)が初登場で首位に輝いた。2位に綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが4姉妹役で共演した『海街diary』(全国323館)が入り、3位は『トゥモローランド』(全国343館)になった。その他の写真『ラブライブ!…』は、アニメの1期、2期ともに監督を務めた京極尚彦がメガホンを執り、国立音ノ木坂学院の廃校の危機を救うため、9人の女子生徒で結成されたスクールアイドルグループ“μ’s(ミューズ)”の新たな活躍を描く劇場版最新作。『海街diary』は、吉田秋生の同名ベストセラー・コミックを是枝裕和監督が映画化したヒューマンドラマ。鎌倉で暮らす3姉妹と、父親が亡くなり、彼女たちの家に引き取られることになった腹違いの妹が、それぞれ複雑な想いを胸に本当の家族になっていくまでを描いた1年間の物語。その他、『映画クレヨンしんちゃんオラの引越し物語~サボテン大襲撃~』が、11位よりランクアップし、再びベスト10に入っている。『ラブライブ!The School Idol Movie』公開中
2015年06月15日2014年4月~6月に放送されたTVアニメ『ラブライブ!』の最終話放送終了後に発表された完全新作劇場版のタイトルが『ラブライブ!The School Idol Movie』に決定し、6月13日に全国公開されることが明らかになった。この完全新作劇場版の情報は、1月31日、2月1日に開催された「ラブライブ!μ’s Go→Go! LoveLive! 2015~Dream Sensation!~」にて発表され、当日はμ’s9人が新衣装を身にまとい、新曲を披露するという特報映像と新ビジュアルが公開。本ビジュアルを使用したポスターとチラシは、2月7日より全国上映劇場にて展開される。また、本作の特典付き前売券第1弾が2月7日より数量限定で発売開始。前売券と特典のクリアファイルは、「μ’s Fan Meeting Tour 2015~あなたの街でラブライブ!~」と題し10種類用意され、各会場と連動した新規描き下ろしイラストが使用されている。前売価格は1,500円。上映劇場は公式サイトまで。さらに「ラブライブ!μ’s Next Live」の開催も決定し、詳細は追って発表されるという。『ラブライブ!』は、「みんなで叶える物語」をキーワードにしてオールメディアで展開するプロジェクトで、スクールアイドルグループ「μ’s (ミューズ)」による音楽CDやライブイベント、雑誌連載、ノベル・コミック、スマートフォンアプリ、ラジオなど、さまざまな展開を行っている。TVアニメは、2013年1月~3月に第1期(全13話)、2014年4月~6月に第2期(全13話)が放映され、今なお根強い人気を博している。『ラブライブ!The School Idol Movie』は、監督を京極尚彦氏、脚本を花田十輝氏、キャラクターデザイン・アニメーションディレクターを室田雄平氏と、TVアニメのスタッフが制作し、6月13日より全国劇場公開される。(C)2015 プロジェクトラブライブ!ムービー
2015年02月06日京極夏彦の小説「豆富小僧双六道中ふりだし」(角川文庫)が『豆富小僧』というタイトルで、3Dアニメーション作品として映画化されることになり、深田恭子と武田鉄矢がボイスキャストで出演することが発表された。ワーナー・ブラザース映画製作による本作。時は江戸時代、まだ人間と妖怪が共に暮らしていた頃。豆富小僧は豆腐をお盆に載せて持つことだけが取り柄の妖怪で、ちょっぴり間の抜けた外見と気の弱さで人間を怖がらせることができない。父親で妖怪の総大将である見越し入道からは怒られてばかりで、ほかの妖怪たちからはからかわれ、慰めてくれるのは目付け役の達磨だけ。豆富小僧はまだ見ぬ母親に会うため、達磨と共に旅に出るが、途中でだまされてお堂に閉じ込められてしまう。ようやく外に出たと思ったら、2人の目の前には見たこともない世界が広がっている。そこは、現代の日本だった――。豆富小僧の声を務める深田さんからは「アフレコは、声の出し方や声だけの演技が難しく、苦戦していますが、自分の声でスクリーンを動き回る豆富小僧を見るのがいまから楽しみです。観終わった後に、この町のどこかに妖怪たちがいるような気持ちになる心温まる作品になることを期待しています。そして、3Dで見る妖怪たちの迫力もすごいと思いますので、ぜひたくさんの方に映画館で観ていただきたいです」とのコメントが届いた。そして目付け役の達磨の声を演じる武田さんは「今も昔も変わることなく、魑魅や魍魎が跋扈する世間です。こやつら妖怪の面々は、人間界を憎しみ怒りそして呪ってはおりますが、今度あらわれましたる豆富小僧ばかりは誠に異色。ほかの妖怪の面々が心の迷いから化成した“変化(へんげ)”ならば、豆富小僧は心の内の優しさの滲み。私の務めは、こやつを天下一の人気者にすることと思い定めております。豆富小僧よ、人の世と美しき天地を結ぶ架け橋となれ。生物多様性こそ我らが願い、妖怪も多様でなければ、地球は守れん!」と独特の言い回しで、力強く豆富小僧のサポートを約束してくれた。監督を務めるのは「タッチ」、「キャプテン翼」、『銀河鉄道の夜』、『あらしのよるに』など数々のTVや映画作品を手がけてきた杉井ギサブロー。プクッとかわいらしい豆富小僧が迷い込んだ現代日本でどんな冒険を繰り広げるのか――?『豆富小僧』は2011年ゴールデンウィーク全国にて公開。■関連作品:豆富小僧 2011年GW全国にて公開© 2011「豆富小僧」製作委員会
2010年11月19日