伊坂幸太郎の『マリアビートル』をハリウッドで映画化する『Bullet Train』に、サンドラ・ブロックが出演することになった。すでにブラッド・ピット、アーロン・テイラー=ジョンソン、マイケル・シャノン、マシ・オカ、ローガン・ラーマンらの出演が決まっている。ピットとブロックが共演するのはこれが初めて。監督は『デッドプール2』『ジョン・ウィック:パラベラム』のデビッド・リーチ。ブロックの最近作は、2018年末にNetflixがリリースして大ヒットとなった『バード・ボックス』。ピットの最近作は、昨年のオスカーで助演男優賞をもたらした『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。文=猿渡由紀
2021年02月10日女優の清原果耶が主演を務める、映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』が現在公開されている。作家・野中ともその同名小説を実写化作した同作は、平穏に暮らしながらも時々息苦しくなる14歳のつばめ(清原)が、ある夜キックボードに乗った謎めいた老女“星ばあ”(桃井かおり)と出会ったことで交流を重ね、人生に変化が起きていく物語だ。監督を務めたのは、2019年に映画『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を含む、6部門を受賞、各映画賞も多数受賞した藤井道人。これまでに発表した、ひりひりとした作品とはまた一味違った今作は、藤井監督にとっても挑戦だったという。今回は藤井監督にインタビューし、作品についての思いやこれからの展望について話を聞いた。○■3~4年脚本を書いていた――藤井監督というと『新聞記者』の印象が大きかったので、『宇宙でいちばんあかるい屋根』がファンタジーな色合いのある作品で少し意外だったんですが、どのような経緯があったんでしょうか。この映画の話は2016年に前田浩子プロデューサーからいただきました。『青の帰り道』『デイアンドナイト』という2作を作り終えて、僕が20代で、3.11以降に感じた負の感情を出し切ったなという感覚があって、新しい作品に挑戦したいと思っていたときに声をかけてもらったんです。前田プロデューサーからいくつかの候補の本をもらって、その中で1番難易度が高そうだなと思ったのがこの作品でした。――どういうところが難易度が高いと思われたんでしょうか。僕が14歳の少女だったことがないので、自分がこの作品を撮ったらどんなものになるだろうという、知的探求心から「やります」と言って、それから3~4年、ずっと脚本を書いていました。――順番的には『新聞記者』よりも前にあった企画だったんですね。『新聞記者』は2018年に、イレギュラーにオファーをもらった仕事で、『宇宙でいちばんあかるい屋根』は2018年に撮る予定だったんですけど、撮影が諸事情で延期になったことで『新聞記者』を先に撮ることになりました。――そんなめぐり合わせがあったんですね。その順番と作風のギャップもあって、意外に思ったのかもしれません。意外性という意味では、この作品の次が『ヤクザと家族 The Family』(2021年公開)なので、またぜんぜん違うんですけど(笑)。でも自分の中では、職業として監督をやる以上、ひとつひとつが、時代に合うものであればいいなと。――『宇宙でいちばんあかるい屋根』において、「時代に合う」ところはどういうところでしょうか。誰もが、いろんな人に支えられて今があると思うんです。時代の空気が悪くなると負の感情が生まれやすい。でも、そんな中でも、心がちょっとでも綺麗になれる瞬間があるんじゃないかと信じていて。性善説じゃないんですけど、朝のニュースを見て凹んでしまう時代に、処方箋のような映画になればと思っています。○■4体の猛獣と映画が作れた――さきほども仰ってましたが、次の『ヤクザと家族』も気になります。『ヤクザ~』と『宇宙~』は、陰と陽じゃないですけど、伝えたいテーマは変わらないのかもしれないですね。両作品ともに家族というものをどういう目線から描くかということで、違う作品になるのかなと。『ヤクザ~』に関しては、社会からこぼれ落ちてしまった人に対する問題提起ですかね。レールに乗れなかった人にとって、厳しい時代になってることを描きたいということが、僕とプロデューサーの河村(光庸)さんが掲げているテーマです。――タイトルと「こぼれおちた人」ということから、『ヤクザと憲法』も思い浮かべました。近いと思います。あの作品はドキュメンタリーでしたけど。数年前に、フランス人の監督の撮った『ヤング・ヤクザ』というドキュメンタリーもあって、社会的なドキュメンタリーは多いけれど、実写映画では、こうしたテーマのものはなかったので、エンターテインメントとして、誰も見たことのないヤクザ映画をやろうぜというたくらみがあります。でも、『宇宙~』も『ヤクザ~』も、どちらも楽しんでもらえたらと。それに、『宇宙~』では清原果耶ちゃんと桃井かおりさん、『ヤクザ〜』では綾野剛さんと舘ひろしさんという、4体の猛獣と映画が作れましたからね(笑)。――清原さんにも、そういった部分があるんですか?果耶ちゃんは『デイアンドナイト』で出会った素晴らしい女優で、達観しているし、演技に対しても誠実で嘘が通用しないし、僕らの本気を受け取ってくれる。『デイアンドナイト』は果耶ちゃんじゃないと成立しなかったと思います。今回の『宇宙~』も、果耶ちゃんのキャスティングが決まってから、他のキャスティングも次々と決まって、クランクインできた。でも実は、つばめの役はずっと決まらなくて。僕も当初は果耶ちゃんのイメージはなかったんですけど、プロデューサーの前田さんが『透明なゆりかご』を見て、この役は果耶ちゃんがいいんじゃないかという話になって、完成にたどり着いたんですね。――当初は清原さんのイメージではなかったのはどういうところでそう思われたんですか?果耶ちゃんが『デイアンドナイト』で演じたのが、負の感情が大きくて、孤独な役だったので、『宇宙~』のつばめのイメージには結びついてなかったんです。でも、実際に脚本を果耶ちゃんをイメージして読むと、ぴったりきたんですよね。――『宇宙~』では、伊藤健太郎さんの役もいいですよね。伊藤くんの役ははまり役でしたね。自然体で飾らないところが魅力で、「お隣さん加減」がいいんですよね。中学生のときの隣の大学生って、そのときはかっこいいけど、大人になったらそこまで好きにならないかもしれない。そういう感じのいい塩梅で演じてくれてます。伊藤くん自身も無駄なエゴがなくて、淡々と飄々と演出を受けてくれて、それでいて内なるものも持っているし。それと、伊藤くんは、撮影のとき以外全部寝てるんですよ(笑)。「俺、どこでも寝れるんですよ」って。それがかわいかったです(笑)。――そうだったんですね(笑)。清原さんに限らず、藤井監督の作品では、『青の帰り道』の横浜流星さんや、今回の醍醐虎汰朗さんなど、若手俳優が負の感情を演じることも多いですよね。若手俳優さんは、なかなかそういう役を演じられる機会がなさそうなので、すごく印象的です。重い役や業を背負った役を演じられる俳優さんって、もしかしたらそんなに多くはないのかもしれないですね。若手の俳優さんには、いい出会い方をさせてもらったなと思います。――『青の帰り道』は、横浜さんの作品の中でも、すごく異色で、いい表情を見せているなと思いました。いいですよね。監督をちゃんと見てくれるというか、こっちがやりたいことを信じてくれる。演技の上で追い込んでも応えてくれるし。最近は仲良くなりすぎて「みっちー」なんて呼ばれてますけど、本当に大事なファミリーだし、僕の20代がこめられた役をまたお願いしたいですね。――やっぱり、登場人物に自分を投影することは多いんですか?自分の目線をどこに置くかだと思うんですね。『宇宙~』だと、醍醐くんが演じた笹川に置いていたし、『ヤクザと家族』の場合は、綾野剛さんが演じた山本賢治、『新聞記者』では松坂桃李さんが演じた杉原拓海に感情移入しながら撮っていました。○■『新聞記者』の終わり方に日本の未熟さ――『新聞記者』の話になりますが、藤井監督は、政治には興味がなくて一度は断ったということを仰っていて。ただ、公開されて、その後の1年の世の中を見ても、激動の時代だと思うんですが、そのあたりのご自身の考えは変化したりしましたか?今の本音で言えば、否定し合わない社会になればいいなと思っています。僕自身、『新聞記者』も、何かを否定しない、問いかける終わり方にしていて。でも、ああいう終わり方が、日本の未熟さでもあると思うんです。例えば、韓国であれば、政治映画がしっかり根付いているし、史実に基づいた映画が多い分、史実に基づいた結末が描けるけれど、日本でそれをやるには早いと思うんです。――確かに、光州事件にしても、民主化闘争にしても、それを描くには時間がかかったとは言われていますね。『新聞記者』の公開の頃は、参院選の前だったので、若い人たちに選挙に行ってほしいということは思っていました。そして、今の僕の心境としては、きれいごとかもしれないんですけど、共生できる世の中は、いつか来るのかなって思っています。――それは、疑問形ですか、希望ですか?来るという確信はないけれど、願いとしてですね。僕はSNSではそういう発言を一切しないようにしていて、それは映画でしか物事を伝えないと決めているからなんですね。――それと、藤井監督は、けっこう初期の段階から、海外への目線もあると言われていました。社会と地続きで、問題提起のある映画というのが、世界的にも求められていると思いますが、そこはいかがですか?やっぱり、文化としての映画というものをしっかり考えている、深田晃司監督や濱口竜介監督という先輩がいらっしゃるので、自分がその中で何ができるかを考えています。今後、2023年くらいまでの作品が撮り終わったら、監督に固執しないでもいいのかなと思っているんです。もしかしたら、監督業をセーブしても、若い世代をフックアップすることに時間を割くほうがいいのかなとか、でもサラリーマンなので撮らないといけないなとか、いろいろ考えているところです。■藤井道人1986年8月14日生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。大学卒業後、2010年に映像集団「BABEL LABEL」を設立。伊坂幸太郎原作『オー! ファーザー』(14年)でデビュー。 以降『青の帰り道』(18年)、『デイアンドナイト』(19年)など精力的に作品を発表。19 年に公開された『新聞記者』は日本アカデミー賞で最優秀賞 3部門含む、6部門受賞をはじめ、映画賞を多数受賞。2021年には『ヤクザと家族 The Family』の公開が控える。(C)2020「宇宙でいちばんあかるい屋根」製作委員会
2020年09月11日伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を原作とするハリウッド実写映画『Bullet Train』(原題)の主演が、ブラッド・ピットに決定したという。「Variety」誌などが報じた。ブラピは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でアカデミー賞の助演男優賞を受賞後初の出演作品として、デイミアン・チャゼル監督の『Babylon』(原題)に主演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で同作の撮影が2021年に延期に。スケジュールに空きができ、『Bullet Train』に出演することが決まったとのこと。撮影は年内の開始が見込まれている。監督を務めるデヴィッド・リーチ(『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』)とブラピは、監督&俳優として本格的にタッグを組むのは今作が初めてだが、2人の付き合いは長い。リーチ監督はつい数年前までスタントマンとして活躍しており、『ファイト・クラブ』、『ザ・メキシカン』、『オーシャンズ11』、『スパイ・ゲーム』、『トロイ』、『Mr.&Mrs.スミス』でブラピのスタントマンを務めた。その縁で、ブラピはリーチ監督作の『デッドプール2』にカメオ出演した。(Hiromi Kaku)
2020年07月07日伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」がハリウッドで映画化される。監督は『デッドプール2』や『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のデヴィッド・リーチ。「The Hollywood Reporter」などが報じた。制作スタジオはソニー・ピクチャーズ、製作はリーチ監督と彼の長年の制作パートナーのケリー・マコーミックが制作会社「87North」を通じて行う。『イコライザー2』のアントワーン・フークアとキャット・サミックも名を連ねている。脚本は『ライト/オフ』で共同プロデューサーを務めたザック・オルケウィックが手掛け、リーチ監督がリライトを担当する。内容に関する詳細は明らかになっていないが、キアヌ・リーブス主演作の『スピード』やリーアム・ニーソン主演作の『フライト・ゲーム』のようなタイプの作品になるとのこと。原作では東北新幹線内で殺し屋たちが繰り広げるバトルが描かれている。製作開始時期は、新型コロナウイルスへの安全対策に配慮しながら今秋を予定しているという。ソニーは4月にも日本の作品(漫画)「ワンパンマン」を映画化予定であることを発表している。(Hiromi Kaku)
2020年06月25日株式会社メルカリは、株式会社ローソンと共に2020年7月1日からのレジ袋有料化を前に、通常は捨てられてしまうレジ袋にも付加価値を与えるべく、「モノガタリ by mercari」に寄稿している伊坂幸太郎氏、吉本ばなな氏、筒井康隆氏の小説を印字したレジ袋“読むレジ袋”を、2020年6月24日~26日の3日間限定で全国のナチュラルローソン138店舗※にて無料配布いたします。※筒井康隆氏『花魁櫛』のレジ袋は、ナチュラルローソン芝浦海岸通店にて26日限定で配布になります。“読むレジ袋”は、通常は捨てられてしまうレジ袋に「小説を読む」という新たな価値を与えたレジ袋です。レジ袋にはメルカリが2020年4月から始動したプロジェクト「モノガタリ by mercari」で連載されたモノにまつわる3つの小説が印字されています。国内では年間450億枚のレジ袋が使われていると推定※されており、捨てられがちなレジ袋に小説という付加価値を加えることで、身のまわりのモノにも一つひとつに価値があると気づきを与え、改めてモノとの向き合い方について考え直すきっかけになることを願い、企画しました。ナチュラルローソンでは「人と地球にやさしい」をテーマに、環境に配慮し自然に優しい天然成分を使用した化粧品の取り扱いや、紙製包材を使用した弁当や調理パンを販売するなど、これまでも積極的に環境対策に取り組んでまいりました。※環境省の中央環境審議会の専門委員会資料より(2018年実績)このような経緯から、これまでもSDGsを積極的に推進してきたナチュラルローソンと「モノガタリ by mercari」の取り組みの方向性が一致し、7月1日のレジ袋有料化を前に共同でサステナブルな社会を目指したアクションとして、ナチュラルローソン138店舗にて“読むレジ袋”を配布します。なお、本レジ袋は環境に配慮し、バイオマスプラスチック※を50%以上配合しております。※バイオマスプラスチックは、石油ではなく再生可能資源である生物資源(バイオマス)を原料とするプラスチックです。環境負荷が少なく、かつ炭酸ガスのバランスを崩すことの無いなどが特徴です。■背景メルカリは、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」ことをミッションに、誰かにとって不要になったモノが、他の誰かの役に立つ、そんなマーケットプレイスを目指しています。その信念のもと、モノにまつわるストーリーを通じてモノの価値を伝えるプロジェクト「モノガタリ by mercari」を2020年4月28日より始動いたしました。10名の有名作家に寄稿いただいたモノに関する小説は、プロジェクト開始初日にツイートした作品の反応数は211万(6月20日時点)などを一つひとつのモノが持つストーリーに共感いただいた読者のコメントが相次ぎました。ローソンは、店舗を起点に「3つの約束」として、「圧倒的な美味しさ」、「人への優しさ」、「地球(マチ)への優しさ」の実現を目指しています。「地球(マチ)への優しさ」として、環境課題の解決を目指し、商品のプラスチック削減や店舗のCO2排出量の削減、食品ロス削減などの取り組みを進めています。また、ローソンでは7月1日からのレジ袋有料化に先駆け、5月18日から一部店舗にてレジ袋の有料化実験を行っております。実験店舗ではレジ袋をご購入されるお客様は全体の約3割で、マイバッグを持参されるお客様やレジ袋不要を申告されるお客様が増えました。今後もマイバッグ持参のご協力やレジ袋有料化のお客様への周知を図ることで、さらなるレジ袋削減を目指してまいります。■配布概要・配布期間:2020年6月24日(水)~2020年6月26日(金)※配布時間は各日14時~予定・配布個数:各店舗、各日100枚 ※なくなり次第終了・配布場所:ナチュラルローソン 138店舗※帝京大学病院本院・アーバンドックパークシティ豊洲・S六本木ヒルズ・S六本木ヒルズ50F・港日赤通り・順天堂医院B棟・プラナ東京ベイ・東品川四丁目・クオールアトレ竹芝・SOCOLA武蔵小金井クロスを除く※筒井康隆氏『花魁櫛』のレジ袋は、ナチュラルローソン芝浦海岸通店にて26日限定で配布になります。・配布方法:各店舗内、専用ブースにて配布・配布スケジュール:2020年6月24日 伊坂幸太郎「いい人の手に渡れ!」2020年6月25日 吉本ばなな「珊瑚のリング」2020年6月26日 筒井康隆「花魁櫛」※筒井康隆「花魁櫛」のみ、Twitter・公式サイトでの作品公開に先行してレジ袋を配布■「モノガタリ by mercari」概要「モノガタリ by mercari」は、筒井康隆氏、吉本ばなな氏など日本を代表する有名作家や小説デビュー作『ふたご』が直木賞候補にノミネートした「SEKAI NO OWARI」の“Saori”こと藤崎彩織氏ほか、10名の書き手が書き下ろした「モノ」のストーリーをメルカリ公式Twitterで発表するプロジェクトです。・投稿期間:2020年4月28日~2020年6月30日・特設ページ:・メルカリ公式Twitter:・公式ハッシュタグ:「#メルカリのモノガタリ」■「メルカリ」についてメルカリは、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」をミッションに、フリマアプリ「メルカリ」の開発・運用を行っています。世の中には価値があるモノが捨てられてしまうなど、地球資源が無駄になっていることが多いと私たちは考えており、個人間で簡単かつ安全にモノを売買できる「メルカリ」を日本とUSで展開しています。■「ナチュラルローソン」について「毎日だから大切に」をコンセプトに、“美しく健康で快適な”ライフスタイルを身近でサポートするお店です。都内を中心に145店舗(2020年5月末現在)を展開し、素材にこだわったオリジナル商品や、有名ブランドとのコラボレーション商品など、ナチュラルローソンでしか手に入れることのできない商品を取りそろえています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月23日2020年7月1日より、全国の小売店で有料になる、プラスチック製の『レジ袋』。大手コンビニ3社であるセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンでの有料化も確定しています。7月1日よりコンビニ大手3社がレジ袋を有料化それぞれの価格は?『小説付きのレジ袋』が、ナチュラルローソンにて3日間限定配布!レジ袋有料化を前に、株式会社メルカリはローソンとコラボし、全国のナチュラルローソンにて小説が印字された『読むレジ袋』を、同年6月24〜26日の3日間限定で配布することを発表しました。物にまつわるストーリーを通じて、物の価値を伝えるプロジェクトを始動しているメルカリ。Twitterアカウントやウェブサイト『モノガタリ by mercari』で連載された、3つの小説がレジ袋に印字されるそうです。「捨てられがちなレジ袋に付加価値を加えることで、一つひとつのものに価値があることを伝えるとともに、物との向き合い方について考え直すきっかけになってほしい」という思いから企画したのだそう。『人と地球に優しい』をテーマに、環境に配慮した商品を展開するナチュラルローソンの取り組みと方向性が一致していたことから、今回のコラボが実現しました。『読めるレジ袋』は、一部店舗を除いた138店舗のナチュラルローソンにて、各店舗1日100枚ずつ配布されます。配布されるデザインは日によって異なり、同月24日は伊坂幸太郎さんの『いい人の手に渡れ!』、25日は吉本ばななさんの『珊瑚のリング』が対象店舗で配布予定。筒井康隆さんの『花魁櫛』は、メルカリのTwitterアカウントやウェブサイトに先駆け、26日に東京都港区にあるナチュラルローソン芝浦海岸通店のみで配布されるそうです。公開されている各作品の画像は、以下の通りです。6月24日『いい人の手に渡れ!』伊坂幸太郎6月25日『珊瑚のリング』吉本ばなな6月26日『花魁櫛』筒井康隆※『花魁櫛』は、東京都港区にあるナチュラルローソン芝浦海岸通店のみで配布。作家のファンや小説好きな人にとって、一生捨てられないレジ袋になりそうですね![文・構成/grape編集部]
2020年06月22日「INFINITE」エルことキム・ミョンス主演「おかえり」(原題)と、高視聴率で話題沸騰中の「夫婦の世界」(原題)が7月、韓国エンターテインメント総合チャンネル「KNTV」にて日本初放送されることが決定した。「おかえり」は、前作「ただひとつの愛」の天使役が話題となったキム・ミョンスが今度はネコに変身。人気webマンガの実写化で、キム・ミョンスが時々人間に変身する白猫という最高のハマり役に。キム・ミョンス扮する白猫を飼うことになるヒロイン(シン・イェウン)との一匹二役の同居生活を描くファンタジーラブコメディで、ミョンスの可愛すぎるネコっぷりが日本中の疲れた女性の心をノックアウトするかも!また、「夫婦の世界」は、「キリング・イヴ/Killing Eve」のジョディ・カマーも出演していたイギリスの大ヒットドラマ「女医フォスター 夫の情事、私の決断」を韓国でリメイク。「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」を超え、ケーブルドラマ史上歴代最高視聴率を記録して大ヒット中。夫の浮気から次第に暴走していく女医の姿を、キム・ヒエが圧倒的な演技力で魅せる。さらに、『神と共に』シリーズのキム・ドンウクが過剰記憶症候群を抱えるキャスターを熱演するミステリアスラブロマンス「その男の記憶法」(原題)も日本初放送。全てを忘れられない男と記憶を失った女性、哀しい過去が繋ぐ大人のラブストーリーだ。前作のドラマ「チェックメイト!~正義の番人~」(原題:特別労働監督官チョ・ジャンプン)とは180度異なる大人の男の魅力で新境地を開拓したキム・ドンウクに注目。カン・ドンウォン出演映画4作品を放送加えて、KNTVでは映画館に行けない日々を応援すべく、『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編『Peninsula』(英題)も待機するカン・ドンウォン出演映画を2か月連続で放送。ソン・ヘギョ共演『世界で一番いとしい君へ』、キム・ユンソク共演『プリースト 悪魔を葬る者』、イ・ビョンホン共演『MASTER/マスター』、伊坂幸太郎原作『ゴールデンスランバー』の4作品を放送する。(text:cinemacafe.net)
2020年05月14日’11年3月11日の東日本大震災による津波の被害。宮城県石巻市・大川小では児童74人が死亡・行方不明となった。地震から約50分もたった後に、教職員の指示で避難し、津波にのまれたのだ。大川小の卒業生で、妹のみずほさん(享年12)を同校で失った佐藤そのみさん(23)。この4月、テレビ制作会社で社会人デビューする。あの日から9年の時を過ごし“震災後の人生”と向き合うようになったそのみさんがインタビューに応じてくれた。「私はなんでも教えたがる姉で、“いばりんぼう”だったかな。でもみずほが周りの子にイジメられていれば、すぐかけつけて助けた。いつもいっしょにいる姉妹でした」あの日、中学2年生のそのみさんは卒業式に出席後、曽祖母、祖父母、兄と石巻市内の自宅にいた。「地震後、5人で高台に避難しました。なんの情報もありませんでしたが、北上川を見に行ってきた兄が『こっちには津波来ないよ』というので、自宅に戻ったんです」その後に母・かつらさん(54・当時教員)が勤務先の市立河南西中学校から帰宅した。ラジオを夜中に兄と聴いていると、《○○地区に遺体が200人……》などという不確かな情報も舞い込んできた。「《大川小が孤立している》ことはわかったんですが、みずほは教職員と学校にいるから大丈夫だと思って、帰ってきたときのために、パンも用意しておいたんです」ところが翌日も妹は帰ってこず、そのみさんは、13日に母と大川小方面に向かった。「《どうか助かってほしい》とすがる思いになった直後、みずほのお友達のお父さんに『みずほちゃん、上がったよ』と言われ……」母は、女川町立女川第一中学校教諭(当時)で校舎内にとどまっていた父・敏郎さん(56)の元に駆け、悲報を告げた。そのみさんのお下がりの「ターコイズブルーのダウンジャケット」をまとったみずほさんの遺体に両親が対面したのは、14日の朝のことだった。「ショックが度を越えた私はこの事実を受け入れられずに『みずほはどっかで無事なんだ』と、頭の中の別世界で生存しているような感覚でした。それでも合同葬儀、代わりに出席した卒業式などの行事に加え、多くの報道陣が詰めかけることで『妹の死』を事実と認識せざるをえなくなったんです」母と祖母・ちよゑさん(81)が悲嘆の涙に暮れる日々が続いたが、そのみさんは「努めて平静を保つように心がけた」と話す。大川小在籍時は、手製の漫画雑誌や『花鳥風月』という文集を出す“創作少女”だったそのみさん。しばらく触れていなかったカメラに再び手を伸ばし、出会った人を日記につづるようにもなった。妹も故郷もすべて奪った震災に「向き合わなければ」と思い、そのときにできた精いっぱいの表現だった。「表現方法の中で『映像』が最も好きだった私は『映画を撮りたい』と思うようになっていました。中1で観た映画『重力ピエロ』(伊坂幸太郎原作)にも影響され、映画への思いはさらに強まって」一方、親たちは1時間近く裏山に逃げる猶予がありながら、子どもがなぜ校庭に待機させられ、命を落とさなければならなかったのかを知りたかった。しかし真実は開示されず、「学校側が都合の悪い事実を隠蔽している」との遺族たちの疑念は募るばかりだった。’13年に始まった「大川小事故検証委員会」も「第三者」を謳いながら行政寄りで、そのみさんの両親は当時、激しく抗議。両親のそんな姿勢に、そのみさんは複雑な思いを抱えていた。「『(親の言動は)亡くなった先生方を責めているみたいだから、やめてほしい』と、高2になっていた私は父に言ったんです。『亡くなった子たちも悲しむよ』と……」進学した石巻高時代は創作演劇で市の優秀賞を取り、県大会にも出品。かねて志望していた日大藝術学部映画学科に見事合格した。「いつかは石巻を舞台に『命のぬくもり』を伝える映画を撮りたい」と勉強するなかで震災関連の文献も読み込んだ。そして親に抱いていた「なぜ先生を責めるの?」という疑問にも一定の答えが出た。「子どもを失った親の『わが子がどうして命を落としたのか、その真実を知りたい』という切実な気持ちが理解できるようになったんです。それを踏まえて、震災に向き合う卒業制作に取り組めるようになりました」それは、震災で家族を失った登場人物に「亡くなった人に向けて手紙を書いてもらう」過程を撮った30分のドキュメンタリー。自身も「語り」を兼ねて登場し、妹への手紙を朗読した。「妹への思いを言葉として口に出したのは初めてです。《みずほは21の年だろうか。みずほはみずほで、そちらで元気で過ごしているだろうから大丈夫だよね……》というように」「頭の中の別世界」で妹を生かそうとしていたそのみさんが、卒業制作では「亡くなった人への気持ちを純粋に込めよう」と思えた。妹の死に正面から向き合えるようになったのだ。「これまで、《震災以外のテーマには目を向ける時間はない》と遮断していたんです。今は、ほかの世界にも目を向けることができるかなとは思う。私の根底に震災の体験があって、一生ついてくるものだから、こっちからアプローチしなくてもいいんだなと」そのみさんは、4月からテレビ制作会社に就職し、ディレクターとして歩み始める。(取材・文:鈴木利宗/撮影:加藤順子)「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月11日「双子の長男(13)は、耳が少し悪く、発達が普通の子よりも遅かったりしましたが、成長して中学生になりました。大のマンガ好きで、『忍者ハットリくん』や『ポケモン』に夢中です」笑顔でこう話すのは、立憲民主党代表の枝野幸男氏(55)の妻・和子さん(51)。これまでほとんどメディアに登場することがなかった彼女が、結婚20周年を迎え、代議士妻のリアルライフエッセイ『枝野家のひみつ』(光文社)を出版。枝野氏との出会いから結婚、不妊治療の末、双子を出産したこと。子育ての奮闘、永田町では絶対見られない家庭での枝野氏の素顔などが、赤裸々につづられている。「枝野とは29歳でお見合いをして結婚しました。私の父が弁護士事務所を開いていたので、今は政治家だけどゆくゆくは弁護士に戻って実家を手伝ってくれるだろうと思って(笑)。だから政治家の妻になるという感覚は希薄でした」大学卒業後、日本航空のCAとして働いていた和子さん。’99年の結婚と同時に生活が一変するーー。「まずは地元選挙区内での挨拶回り。そして何よりも選挙に慣れること。結婚して3年ぐらいは、代議士の妻としての仕事を覚えることを最優先に考えました」3年の間に選挙も経験し、ひととおり仕事を覚えた和子さんは、そろそろ子どもを作りたい、そう思い始める。だが、いざそうなるとなかなか授からない。このとき年齢は33歳。悩んだ末に、枝野夫妻は不妊治療に挑むことを決意する。「最初は人工授精から始めましたがうまくいかず、半年後に体外受精に切り替えました。でも、着床しても受精卵が定着せずに流れてしまう“習慣性流産”という状態が約2年間続いて……」不妊治療を始めて3年。計10回の体外受精を行い、36歳でついに妊娠。しかも二卵性双生児であることがわかった。ふだん、家事をほとんど手伝わない枝野氏だったが、妊娠後はゴミを出し、洗濯物を干し、畳む作業をやるようになったという。「枝野は田舎の長男で大切に育てられたので、お魚の骨も取ってもらって食べていたぐらい、家では何もしない人なんです。料理は何一つ作れないし、おそらくコーヒーも入れられない(笑)。そんな枝野が妊娠後、土日に地方の仕事を入れていたのを減らしてサポートしてくれました」そして出産を迎えるのだが、なんと議員宿舎のエレベーターの中で破水が始まった。「部屋に戻り、宿舎内に常駐している看護師に救急車を呼んでもらい、1人でエレベーターに乗ってロビーに向かう途中にも破水しました。枝野も病院に駆けつけてくれましたが、出産直後、出張でイタリアに(笑)。結局、予定より1カ月半早い出産となりました」代議士の妻として1人で家庭を守り、子育てをしてきた和子さん。そうして育った長男も今は中学1年生。軽度の難聴で補聴器が手放せないが、公立の中学校に元気に通っている。一方の次男は本が大好きで、「速く本を読みたいから」と、速読教室に通うほどの読書家だ。「小学生のころから伊坂幸太郎や重松清の本などを読んでいて、いまは東野圭吾が好きみたいです」将来の夢は、長男がゲームのプログラマー。次男は弁護士だとか。だが親のホンネは、政治家になってもらいたいのでは?「息子を国会議員にさせたいとは思っていません。将来、もしどうしても政治家になりたいと思ったら、まずは自分で仕事をして稼いで選挙資金をためることが先。親の地盤を継いで、ちやほやされてというのは私も枝野も許さないというか。どこか空いている地盤を自分で探して目指すならいい、と話しています」政界の一寸先は闇、いつ何が起きてもおかしくない世界だ。現在、野党第一党の代表である枝野氏が総理大臣になる可能性もある。代議士の妻として、頭の片隅に“ファーストレディ”への思いがあっても不思議ではないが……。「まったくないです(笑)。わからないことに対しての準備をするよりも、子どもをちゃんと育てて、自立した人間にすることのほうが今の私には大事ですから」
2019年10月24日現在公開中の伊坂幸太郎原作映画『アイネクライネナハトムジーク』より、三浦春馬演じる佐藤が多部未華子演じる紗季にプロポーズするシーンの裏側を映したメイキング映像が到着した。公開されたメイキング映像では、佐藤が紗季にプロポーズをするシーンが切り取られ、緊張のあまり指輪の箱の向きを間違えてしまう細かい部分も演じ切る三浦さん。そして「オッケー」の声がかかると、嬉しそうにガッツポーズをする場面も収められている。一方、プロポーズを受ける紗季の表情も捉えられている。また場面は変わり、バス停で佐藤と紗季が会話をする映画終盤のこちらも大事なシーンの裏側も公開。ここでは、三浦さんが多部さんと今泉力哉監督にシーンの提案をし、その提案に熱心にうなずく2人の姿が。今泉監督の「僕の仕事は役者の芝居を見ること。役者を信じ、芝居を信じることで、勝手に魅力的になっていくものを大事にしたい」という演出が垣間見える一幕となっている。『アイネクライネナハトムジーク』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年9月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
2019年10月01日「嵐」チームとゲストチームが体感型ゲームで対戦するフジテレビ系「VS嵐」。その9月26日(木)今夜放送回に、俳優の三浦春馬が参戦。三浦さんはプラスワンゲストとして嵐とともに、声優の神谷浩史やものまねタレントのりんごちゃんら「チームいい声」と対戦する。今回「嵐」チームが対戦するのは、「機動戦士ガンダム00」「おそ松さん」などのアニメから『ハンガー・ゲーム』シリーズといった洋画吹き替えまで多彩に活躍、その声で多くのファンを魅了する神谷さん。お笑いコンビ「麒麟」で自身の低音ボイスを生かしたネタを披露、俳優としても連続テレビ小説「なつぞら」などに出演する川島明。武田鉄矢、大友康平、井上陽水らのものまねで大ブレイクしたりんごちゃん。『サカサマのパテマ』などのアニメ作品を中心に活躍する声優の藤井ゆきよ、「アンタッチャブル」山崎弘也、芸人と同時に数多くの番組MC、ドラマ、映画などへ出演する「キャイ~ン」天野ひろゆきといった“美声”が売りのメンバーで構成された「チームいい声」。この美声チームに対抗するために「嵐チーム」にプラスワンゲストとして加わってくれるのが、先日まで放送されたドラマ「TWO WEEKS」で娘のために逃走を繰り広げる主人公を演じ、多くの感動を巻き起こしたほか、同作の主題歌「Fight for your heart」でみせた美しい歌声と華麗なパフォーマンスも話題をさらった三浦さん。今回は超人気声優と超人気俳優が共演ということで、対決の合間に突然「チームいい声」が声優を務め、嵐と三浦さんが演技してのラブストーリーが繰り広げられ、スタジオが爆笑に沸く一幕も。“美声対決”の行方をお楽しみに。今夜プラスワンゲストとして参戦する三浦さんが主演する映画『アイネクライネナハトムジーク』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で現在公開中。伊坂幸太郎の恋愛小説集を映画化した同作、3度目の共演となる多部未華子をヒロイン役に迎え、仙台を舞台に三浦さん演じる佐藤と多部さん演じる本間紗季の恋を軸に、不器用ながらも愛すべき人々のめぐり会いの連鎖を10年に渡り描いていく。また神谷さんは、高杉真宙、佐野岳、堀田真由、板垣瑞生ら若手俳優が出演し、江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズを原案に映画化される『超・少年探偵団NEO -Beginning-』で怪人二十面相の声を担当。同作は10月25日(金)より新宿バルト9、渋谷TOEIほか全国にて順次公開となる。「チームいい声」と「嵐」&三浦さんの対決が繰り広げられる「VS嵐」は9月26日(木)今夜19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年09月26日俳優の三浦春馬と女優の多部未華子が24日、都内で行われた映画『アイネクライネナハトムジーク』ヒット御礼舞台挨拶に出席した。理想のプロポーズについて問われた三浦は、「ロマンチックなのはやめましょう」と高らかに宣言し、“スカイダイビングプロポーズ”を提案するも、多部から「却下それ、どうなの?」と苦言を呈される一幕があった。三浦は理想のプロポーズについて「(空中で)バーッてなってる時に、すっごい大きな声で着地するまでに思いの丈を言う」と自信満々に力説したが、多部から「飛んでることと、プロポーズのどっちが大事かわからないから却下。どうなの、それ?」と即却下された。続けて「ダメだった時に空気感がすごそう」と苦笑いを浮かべ、全否定した。一方多部は、乗り物で偶然隣に乗り合わせる出会い方を大絶賛。自身の両親の出会いが新幹線だった明かし「乗り遅れた同士で連結部分に立っていて、そこで出会った。車掌さんにカップルだと思われて、席に案内されたらしい。『カップルに思われちゃいましたね』みたいな感じから話が始まったから、乗り物がいいな」と両親を重ね妄想を膨らませていた。同作は人気作家・伊坂幸太郎の恋愛小説集で、51万部を売り上げた同名小説を実写映画化。三浦と多部の恋を軸に、不器用ながらも愛すべき人々の思いがけないめぐり合いの連鎖を10年にわたって描く。
2019年09月25日『愛がなんだ』がロングランヒットした今泉力哉監督の最新作『アイネクライネナハトムジーク』が本日より全国公開。主演に三浦春馬、ヒロインに多部未華子を迎え、恋愛を軸に多種多様な人々の“生き方”を描いた群像劇だ。原作は、『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞など、数多くの賞を受賞している人気作家・伊坂幸太郎の“初”にして“唯一”の同名恋愛小説集。2014年に単行本が発売され、2017年に文庫化、現在に至るまでに42万部(電子書籍を除く)を売り上げるベストセラーだ。ギターの弾き語りが心地よく響く仙台駅前を舞台に、“劇的な出会い”を待つだけの主人公・佐藤(三浦)と、偶然出会った紗季(多部)の関係を中心に、何組もの男女の恋愛模様と人々の巡り会い、そしてそれぞれの生き方を、10年の歳月にわたって描き出している。今泉監督といえば、緻密な構成と巧みな演出で、リアルで新しい恋愛群像を描いてきた、“ダメ恋愛映画の旗手”とも称される存在。原作者の伊坂からは、「(この小説を)映像化できるのは今泉監督しかいない!」とラブコールを受け、快諾したのだという。出演は、佐藤を演じる三浦、紗季を演じる多部のほか、佐藤の大学時代の友人役に矢本悠馬、その妻役に森絵梨佳、物語のキーとなるボクサー役に成田瑛基、佐藤の上司役に原田泰造が扮する。その他、貫地谷しほり、こだまたいち、MEGUMI、恒松祐里、萩原利久ら多彩なキャストが顔を揃えている。撮影前に三浦は、「『アイネクライネナハトムジーク』という作品に関われること、とても光栄に思います。この作品に登場するキャラクターが過ごす一瞬や、大切な人との言葉のやりとりが人生の音符となり、柔らかな応援歌になるよう、監督をはじめ、スタッフ、キャスト一丸となって撮影に臨みたい」と語っていた。原作者の伊坂も、「『こっぴどい猫』がとても味わいのある群像劇だったので今泉監督なら、この小説を面白い映画にしてくれるのではないかとお願いしました。自分の小説世界が、今泉さん風に変換されるのが今から楽しみ」と述べていた。さて、“ダメ恋愛映画の旗手”・今泉監督は、本作をどのような群像劇に仕上げているのだろうか。無数に引かれる伏線、丹念に紡がれる恋模様の数々。人々の“生き方”を、ぜひとも大きなスクリーンで堪能したい。『アイネクライネナハトムジーク』本日より全国公開
2019年09月20日田中圭が『愛がなんだ』の今泉力哉監督のもと主演する恋愛群像エンターテインメント『mellow(メロウ)』が、2020年1月17日(金)に公開決定。花屋を演じる田中さんの“花ラッピング”映像が解禁となった。俳優として長いキャリアを持つ実力派として知られ、2018年の連続ドラマ「おっさんずラブ」での大ブレイク、2019年1月から異例の2クール連続ドラマ「あなたの番です」での好演もあり、いま最も勢いのある俳優・田中圭。本作で演じるのは、独身、彼女なし、好きな花の仕事をして、穏やかに暮らしているオシャレ花屋の店主・夏目誠一。ヒロインには、ドラマ「パーフェクトワールド」で見せたナチュラルな演技が記憶に新しい注目の若手女優・岡崎紗絵を迎える。演じるのは、父親から代替わりし、いまでは廃業寸前のラーメン屋を営む女店主・木帆。そのほか、ピュアな女子中学生役に、これまでの今泉作品でも起用され、透明感のある演技が魅力の志田彩良、本作が映画初出演となる松木エレナらのフレッシュな演技にも注目。さらに「凪のお暇」の白鳥玉季や、SUMIRE、山下健二郎らが個性的なキャラクターを演じて脇を固め、ともさかりえ、小市慢太郎の演技が物語に深みを与える。監督・脚本は、深川麻衣主演『パンとバスと2度目のハツコイ』で恋愛こじらせ女子の恋模様を描いて多くの若者に支持を得て、4月公開の『愛がなんだ』では連日満席、立ち見が続出し公開館が拡大される大ヒット。9月20日(9月13日宮城県先行)に公開が控える伊坂幸太郎原作、三浦春馬、多部未華子出演の『アイネクライネナハトムジーク』にも期待がよせられる今泉力哉。恋愛映画の旗手と呼ばれる今泉監督と田中さんとの初タッグに期待が高まる中、街で一番オシャレな花屋と廃業寸前のラーメン屋を舞台に様々な恋愛模様が描かれていく、まさに今泉ワールド全開の“不器用な片想いたちの物語”となっている。この度、解禁となった特報映像では、花屋の中でバラを一輪一輪、丁寧にラッピングする田中さんの静寂のシーンに、“不器用な片想いたちの物語。”というコピー。そこから一転、新星・並木瑠璃の主題歌「花になる」が響き、“その想い、この花とまれ”という、まっすぐなメッセージが。さらに、女性たちが次々に愛を告白するシーンがテンポよく続き、最後に田中さんの温かい笑顔に心癒やされる映像となっている。田中圭、今泉監督は「それこそ存在がmellow」今泉監督とは初タッグで、お会いした時に独特の空気感を感じ、それこそ存在がmellowでした。台本を読んで、本当にmellowだと思いましたし、花屋とラーメン屋で繰り広げられる人間模様、人が人を想う気持ちの愛しさ、登場するキャラクター。なんだか全部がmellowでした。オリジナルなので、やり甲斐がありましたし、撮影スケジュールは全然mellowではありませんでしたが、流れている空気感はずっとmellowでした。みなさんにも、僕がmellowを連発する理由が伝わると思うので、是非見に来てください!岡崎紗絵「『愛がなんだ』が大好きで何度も観に行った」今泉監督の『愛がなんだ』が大好きで何度も観に行った作品だったので、今回ご一緒させて頂ける事になって本当に嬉しかったです。実際に撮影をしてみて、セリフや仕草や間の取り方など、日常を切り取って積み重ねているようで今泉監督はリアルを大切にされているなと思いました。私が演じる木帆は優しさの中に芯があってまっすぐな女性です。そんな木帆に同じ目線で寄り添ってくれる夏目さんと関わっていく中で、木帆自身も成長していきます。人と人との関わり方、愛の形、私たちの日常を優しい時間の流れで感じることの出来る映画になっていると思いますので是非沢山の方に観て頂きたいです。監督・脚本:今泉力哉「好き勝手に書いたら、やっぱり片想い祭りに」田中圭さんの安定感と遊び心、岡崎紗絵さんの明るさとひたむきさに頼って、オリジナル脚本の恋愛映画を撮らせていただきました。好き勝手に書いたら、どうしてでしょう、やっぱり片想い祭りになってしまいました。お洒落な花屋の店主・夏目誠一とその周辺の人々のたくさんの実らない恋。それでも一切暗くなることなく、いっそ美しく面白おかしな物語になっていったのは、やはりこの映画の真ん中に田中圭さんがいたからだと思います。「誠一おじさんはどうして男なのに花屋になったの?」花屋の男とラーメン屋の女。アイデア段階ではこんなにモテる予定じゃなかったんだけどなあ、夏目誠一。田中圭を筆頭に登場人物、全員かわいい映画です。あ、怒られるかな。ぜひ、お楽しみください。『mellow』は2020年1月17日(金)新宿バルト9、イオンシネマ シアタス調布ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月13日9月20日公開の映画『アイネクライネナハトムジーク』の学生お悩み相談イベントが11日、東京・西新宿の東放学園映画専門学校で行われ、三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬が出席した。人気作家・伊坂幸太郎の恋愛小説集で、51万部を売り上げたベストセラー『アイネクライネナ ハトムジーク』を実写映画化した本作。三浦春馬と多部未華子の恋を軸に、不器用ながらも愛すべき人々の思いがけないめぐり合いの連鎖を10年にわたって描く。この日は、エンタメ業界を志す東放学園映画専門学校の学生を前に、役者として輝く人生の先輩、三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬が学生の質問に答えるというイベントを開催。三浦が「誠意を込めて僕たちが答えようと思っています」と約束しながら、「全力で聞いて回答してくれるかな?」と他の2人に問うと、矢本が「全力で回答します!」と力を込めた。多部は「そうですね」と冷静に返答しつつ、「10年前の悩みは?」という質問に「朝ドラの時は何に悩んでいたんだろう。一人暮らしを始めようとか就活どうしようとかどんな恋愛をしようとか、普通の女の子が悩んでいた悩みを抱えてました。それ以外はボーっとしてましたね」と丁寧に回答し、「芸能の仕事で大切にしていることは?」という問いにも「自分を見失わないことですかね。やりたいこと、やりたくないこと、興味が湧いてワクワクすること。全部自分次第なので、自分自身を見失わないことが一番大事だと思います」とはっきりとした口調で答えた。三浦は、多部とは今回で3度目の共演。「いつも凛としているんですよ」と変わらぬ多部の姿勢を称賛しつつ、「この映画で教わったことがあるんです。(多部との)シーンで最後に思いを告げるんですが、特別なシーンだし気持ちをたくさん作って演じたいと思ったんですけど、今泉力哉監督から『多部さんの表情を使ってください』と言われました。自分の気持ちだけにフォーカスを当ててしまって、相手の表情や息遣いに意識が行ってなかったみたいなんです」と多部との最後のシーンに反省の弁も。続けて「それから後の仕事も、監督の言葉を忘れないように大切にしていきたいと思いました。初心に戻してくれましたね」と話していた。映画『アイネクライネナハトムジーク』は、9月20日より全国公開。
2019年09月12日伊坂幸太郎の小説を映画化した『アイネクライネナハトムジーク』から、三浦春馬演じる主人公の恋人役、多部未華子の場面写真とメイキング写真が到着した。人気作家・伊坂氏の初にして唯一の恋愛小説集「アイネクライネナハトムジーク」。「アイネクライネ」に始まり「ナハトムジーク」で終わる、六章から成る連作小説集で、56万部を売り上げるベストセラーとなっている。今回映画化では、人気実力派俳優の三浦さんと多部さんが3度目の共演。2人の恋を軸に、豪華かつフレッシュな魅力きらめくキャスト陣が演じる不器用ながらも愛すべき人々のめぐり会いの連鎖を10年に渡り描く。もうすぐ公開となる本作から到着したのは、偶然佐藤(三浦さん)と出会い、付き合うことになる紗季を演じる多部さんの劇中写真とメイキング写真。三浦さんとは、『君に届け』「僕のいた時間」に続いて3度目の恋人役、『フィッシュストーリー』に続く伊坂幸太郎原作作品への出演となった多部さん。今回撮影のインが遅かった多部さんに対し、今泉力哉監督は「昔から知っている三浦さんとの共演ということもあったのでしょうね。スッと芝居に入ってくれて、美しく映るという欲がないのに、当たり前のように紗季のいい表情が出ていて素晴らしいなと思いました」と絶賛。メイキング写真からは、リラックスした撮影だったことを感じさせる笑顔を見せている。『アイネクライネナハトムジーク』は9月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。※9月13日(金)宮城県先行(cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年9月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
2019年09月06日三浦春馬を主演に、ベストセラー作家・伊坂幸太郎の同名小説を斉藤和義の音楽にのせ、『愛がなんだ』の今泉力哉監督が映画化した『アイネクライネナハトムジーク』。この度、本作で母親役に挑んだ、「なりたい顔No.1」にも輝く大人気モデルで女優・森絵梨佳の場面写真&メイキング写真を独占入手した。今回解禁されたのは、カリスマ的人気を誇るモデルとして多数の女性誌でカバーを飾り、メイクヴィジュアルブックも話題を呼ぶ森絵梨佳が演じる、織田由美の劇中写真とメイキング写真。学生時代に出会った一真(矢本悠馬)と結婚し、変わり者でだらしない旦那に呆れながらも2人の子どもたちに囲まれ、賑やかな家庭を明るく支える母を演じている。「普段は優しい由美ですが、若くして母親になったこともあり、強くたくましい母親でもあるので、その点をきちんと演じられたらと思っていました」と森さん。解禁された劇中写真には、2人の幼い子どもたちと並び、一真と佐藤(三浦春馬)を笑顔で見送る由美と、高校生に成長した長女の美緒(恒松祐里)と過ごす姿も。森さんは「思い返すと、私の母は見守ってくれることが多くて、そのスタンスを思春期になった娘とのお芝居の中では大切にしました」と、役に込めた思いを明かした。誰もが魅了されるその透明感溢れる美貌で「なりたい顔NO.1」と称されるほど、圧倒的な女性人気を誇り活躍する森さんのキャスティングには、“大学時代、誰もが振り返る美人”という由美の役柄から、「そう言えば、あの綺麗な人は?」とCMなどで活躍していた森さんに製作陣の間で話題が集中。さらに仙台出身ということも弾みになったという。家族を大切に思う、優しい由美のイメージにぴったりな笑顔溢れる森さんに、ぜひ注目してみて。『アイネクライネナハトムジーク』は9月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。9月13日(金)より宮城県先行公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年9月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
2019年08月29日乃木坂46・齋藤飛鳥(21)の出演するカフェ・ベローチェのCM「『飛鳥休憩中』読書篇」が8月9日に公開された。その愛らしい姿にネットが沸いている。CMでは「裸足の歌」という本を読んでいる齋藤が「あ、同じ本!」と話しかけ、「もしかして運命?なわけないか」といってアイスコーヒーを飲むというもの。ネットでは《読書してる飛鳥ちゃんかわいい》《この動画作ってる人は飛鳥ちゃんのことよく分かってますね。読書家》と齋藤の読書姿を喜ぶ声が上がっている。乃木坂46は“読書好きの多い文化系アイドルグループ”として知られている。なかでも齋藤はグループ随一の読書家だ。14年10月、「乃木坂って、どこ?」(テレビ東京系)内で推理作家・貫井徳郎(51)の「崩れる」「乱反射」といったミステリーものを視聴者にオススメし注目を集めた。また今年5月、「bis」のウェブサイトにアップされたインタビューでは「最近はひとに勧められたエッセイや哲学書とかを読んだりします。エッセイは男性の作家さんが多いですね」とコメント。「家には買ってまだ読んでいない本が山積みです(笑)」とも明かしている。2016年には、現在はグループから卒業している橋本奈々未(26)が、小説の舞台となった地を訪れるテレビ番組『乃木坂46 橋本奈々未の恋する文学』シリーズに出演していた。また、高山一実(25)が18年11月に「トラペジウム」で小説家デビューを果たしたばかり。同書は発売から3カ月も経たないうちに累計発行部数20万部を突破し大きな話題を呼んだ。乃木坂46は「乃木坂文庫2019夏」キャンペーンで、ヘミングウェイ「老人と海」や伊坂幸太郎(48)の「火星に住むつもりかい?」など44作品の表紙をメンバーそれぞれが担当している。SNSには、学生のファンを中心に、購入した書籍を撮影しアップする人が続出。また、抽選で1,000名にメンバーの撮りおろしの“しおり”が届くというキャンペーンも行われているという(募集は2019年9月6日まで)。乃木坂46を中心とした文学ブームが起きそうだ!
2019年08月22日映画『アイネクライネナハトムジーク』(9月20日公開)の完成披露舞台挨拶が21日に都内で行われ、三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、貫地谷しほり、原田泰造、今泉力哉監督が登場した。同作は小説家・伊坂幸太郎の初にして唯一の恋愛小説集で、累計42万部を売り上げているベストセラー。「劇的な出会い」を待つだけのボク・佐藤(三浦)を中心に、様々な登場人物の物語がつながっていく。4年に1度のペースで3度目の共演となっている多部について、三浦は「オリンピックみたいだねって話していたんです」と笑顔に。「20歳の時の映画も多分ここで舞台挨拶をした」という三浦に対して、「全然記憶にないですね」とバッサリ切った多部だが、「10年つきあったカップルという設定だったので、安心感はあって。共演してきたことは無駄じゃなかったんだなと思う瞬間がいっぱいあってすごく嬉しかったですし、次はまた4年後に何かご一緒できたら嬉しいなと思います」と語った。"自分にとっての出会い"について質問された原田は、「僕にとっては、ネプチューンだと思います。(名倉)潤ちゃんも(堀内)健も長い付き合いですし、出会った頃とまったくかわらず。潤ちゃんはかしこいチンパンジー、健は野生の猿のような、本当に良い縁だと思ってます」としみじみ。自身については「普通のゴリラです。優しいゴリラ。カッコつけちゃってすいません」と、猿・ゴリラ・チンパンジーで表した。現在20歳の萩原には、作品にちなみ「10年後どうなってると思う?」という質問が。「10歳の時の自分と、20歳の自分を比べると、身長伸びた以外であまり変わらなかったから、30歳も変わってない」と予想しつつ、「高校生の役が多いから、社会人の役がやりたい。でもパソコンができないので、新入社員から……」と希望する。三浦が「大丈夫、俺もタイピングできないけど(役を)やってるから!」と告白すると、恒松が「みんな手元見ちゃう!」とつっこんでいた。また、今泉監督について聞かれた多部は、「今みたいなしゃべり方は、何ていうしゃべり方ですっけ?」と監督の話し方に注目。周囲の「?」に慌てる多部だったが、原田が「ボソボソ?」と言うと、当たりだったようで「ボソボソの中にもすごく撮りたいものがはっきりしてらっしゃる方で、やりやすかった。初日から安心でした」と赤面しながら答える。最後には、三浦が「この秋は!」と言って、客席が「アイネクライネナハトムジーク!」と返すやりとりもあったが、リハーサルで「この夏は!」と言ってしまうハプニングも。出演者陣が終始ほのぼのとした空気で舞台挨拶を進めていた。
2019年08月21日ベストセラー作家・伊坂幸太郎の同名小説を、『愛がなんだ』の今泉力哉監督が三浦春馬と多部未華子を迎えて映画化する『アイネクライネナハトムジーク』。この度、斉藤和義書き下ろしの主題歌「小さな夜」映画版特別ミュージックビデオが、初公開映像とともに解禁された。今回解禁となったのは、映画の中でもキーとなる主題歌「小さな夜」の映画版特別MV。仙台駅前で主題歌「小さな夜」を歌うストリートミュージシャンの斉藤さん(こだまたいち)の前で、主人公・佐藤(三浦春馬)と紗季(多部未華子)が初めて出会うシーンから始まる映像は、同じ会社に勤める佐藤と藤間(原田泰造)、美容師の美奈子(貫地谷しほり)とその常連の香澄(MEGUM)、佐藤の大学時代からの親友・一真(矢本悠馬)とその妻の由美(森絵梨佳)、娘の美緒(恒松祐里)、そして美緒の同級生の和人(萩原利久)などが続々と登場。その中には初公開映像も含まれ、愛と驚きに満ち溢れた“出会い”を交差させていく登場人物のキャラクターがより明らかに。その登場人物たちの“小さな日常の奇跡”を彩る主題歌「小さな夜」は、斉藤さんの書き下ろしであり、その歌詞は登場人物たちの心情にシンクロし、映画をさらに盛り上げていく。原作者・伊坂氏と運命的な絆で結ばれ、原作の始まりに関わった斉藤さんだからこそ書き下ろすことのできた楽曲と劇中映像のコラボレーションは、生まれるべくして生まれた、心震わせるものとなっている。また、解禁されたMVでも仙台の街風景が魅力的に映し出されている本作は、「第6回仙台シネマ」に認定。仙台市により、「新規の映画作品で、仙台市を舞台としてロケーション撮影を実施し制作されるなど、特に仙台市の観光振興及びシティセールスに資すると認められるもの」を基準として認定される「仙台シネマ」は、本作で6作品目。過去には『重力ピエロ』や『ゴールデンスランバー』『ポテチ』など、伊坂氏原作の作品も認定されてきた。認定理由は「仙台在住の伊坂幸太郎氏の同名小説を原作とし、原作の舞台でもある仙台でオールロケにより撮影された本作品は、仙台の街の風景全体が映画の重要な要素となっており、本市のプロモーションに大きく貢献されることが期待される」とされており、宮城県先行公開に向け、地元・仙台での盛り上げも期待されている。『アイネクライネナハトムジーク』は9月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。9月13日(金)より宮城県先行公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年9月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
2019年08月09日「とうとう自分も父親の役が来るような年齢になったんだなって、純粋に嬉しかったですね。役の幅が広がったっていう意味でも」カンテレ・フジテレビ系で放送中の連続ドラマ『TWO WEEKS』で、初めての父親役に挑戦している三浦春馬さん。しかし、その親子関係は少々込み入っている模様……。三浦さん演じる結城大地は、人生に希望を持てず、刹那的に過ごしているような男。そんな彼の前にかつて深く愛し合った女性が現れ、8歳になる娘・はなの存在を初めて知らされる。しかもその娘は白血病を患っていて、結城は幸運にもドナーに適合。再び生きる意味を見出すのだが、殺人の濡れ衣を着せられてしまう。「結城は娘の命を救うために逃亡するので、単なる逃亡劇ではない。家族の絆というか、父性愛に溢れたドラマなんです。退廃的な男が娘の手術までの2週間でどう成長していくのかが、物語の主軸のひとつ。さらに芳根京子ちゃん演じる新米検事が、過去の事件の真相に迫る復讐劇も並行して進み、ふたつの軸がどう重なっていくかも見どころです」すでに放送された第1話に、父と娘が病院で出会う印象的なシーンが。子役経験のある三浦さんは、はな役の稲垣来泉(くるみ)ちゃんと演技では対等でありたいと思うそう。「僕も覚えがありますが、来泉ちゃんくらいの頃は自分を好きなだけ表現したかった。そんな子の意見を聞く機会もなかなかないので、『こういうふうに動くのはどう思う?』などと細かく確認して、一緒に芝居をつくる感覚を大事にしています」一方、撮影の合間は、学校で流行っているというクイズを来泉ちゃんが出題したり、“こちょこちょ”をしてじゃれ合ってみたり。そうやって過ごした時間は、三浦さんと役の気持ちをシンクロさせることに。「あの撮影から1か月経ったのですが、ふとした瞬間に顔が見たいなあと思っている自分がいるんです。撮影前は、こんなに会いたくなるなんて想像もしなかったのに。このあいだ思い立って、現場で撮った来泉ちゃんとのオフショットを携帯の待ち受け画像にしました(笑)。あのとき見せてくれた表情や言葉を思い出すことで、自分の演技の燃料にできればいいかなと思っています」父性愛が芽生えた結城の行動は、守りたい存在がいることの強さを感じさせてくれるはずだ。「自分のためではなく誰かのために必死になることが、結果的に自分の成長につながるようなことは、親子でなくても十分にあり得ますよね。このドラマも、何かしら行動に移すきっかけになったら嬉しいですね」最後に、このドラマで挑戦したいことを尋ねると、意外な答えが。「中打ち上げのバーベキューです!いつも口約束で流れがちなんですけど、せっかくチームワークのいい現場なので、本当にやりたいですね。実現したら、その後の演技にも絶対にいい影響がありますから!」過酷な逃亡劇を、ぜひともお肉パワーで乗り切って!『TWO WEEKS』殺人の濡れ衣を着せられた男が、娘を救うために逃亡する2週間のタイムリミットサスペンス。演出/本橋圭太、木内健人出演/三浦春馬、芳根京子、比嘉愛未ほか毎週火曜21:00~カンテレ・フジテレビ系にて放送中。みうら・はるま1990年4月5日生まれ、茨城県出身。本作の主題歌「Fight for your heart」も担当。伊坂幸太郎原作の映画『アイネクライネナハトムジーク』が9月20日公開予定。シャツ¥20,000パンツ¥40,000ベルト¥18,000(以上ポール・スミス/ポール・スミスリミテッド TEL:03・3478・5600)靴、ソックスはスタイリスト私物※『anan』2019年7月31日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・岡井雄介ヘア&メイク・RYOインタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2019年07月29日伊坂幸太郎の同名小説を、三浦春馬、多部未華子主演で映画化した『アイネクライネナハトムジーク』。本作のショート予告と場面写真が新たに解禁され、複雑に絡み合う登場人物たちの物語と関係性がより分かりやすくなった。■過去と現在…三浦春馬と多部未華子の表情に注目!今回解禁された場面写真は全6枚。中でも、多部さん演じる紗季に佐藤(三浦さん)が街頭アンケートをお願いするという10年前の出会いの場面を切り取った1枚は、これから何かが始まりそうなキラキラした2人の表情が印象的。それとは対照的に、佐藤と紗季がお茶をしているデート中の場面写真は、お互いに視線を別の方向に向けており、紗季の冷めきった表情と2人の距離感からは倦怠感が如実に伺える。出会いから10年が経った2人の気持ちのすれ違い、迷いまでもが見てとれ、はたしてこの先、この2人はどうなってしまうのだろうかという気持ちにさせられる。■魅力的な登場人物たちの場面写真も!そのほかにも、上司の藤間(原田泰造)に佐藤が真剣な表情で何かを問いかけるシーンや、佐藤が友人の一真&由美(矢本悠馬、森絵梨佳)夫婦と食卓を楽しげに囲むシーン、常連客の香澄(MEGUMI)の髪を美容師の美奈子(貫地谷しほり)がカットするシーン、一真&由美の娘・美緒(恒松祐里)が同級生の和人(萩原利久)と壁の角から何か様子を伺っているシーンなどが新たに公開された。どれも登場人物たちの関係性と、そこから浮かび上がってくる背景に期待が膨らむばかりだ。■登場人物たちの“愛”にフォーカスしたショート予告また、解禁されたショート予告は、登場人物たちの“愛”に対する思いと、それぞれの物語が垣間見える内容となっており、「今、幸せなのだろうか?」「このままでいいのだろうか?」というコピーと、「きみを失うかもしれないと思ったとき、やっと気づいた」というナレーションが胸に残る。『愛がなんだ』がスマッシュヒット中の今泉力哉監督が描く、新たな“愛”の物語。思いがけない絆でつながっていく人々、そして彼らが呼び起こす奇跡の結末は劇場で見届けて。『アイネクライネナハトムジーク』は9月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。9月13日(金)宮城県先行公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年9月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
2019年06月27日人気作家・伊坂幸太郎の初にして唯一の恋愛小説集を、三浦春馬×多部未華子共演で映画化した『アイネクライネナハトムジーク』。この度、先日発表された斉藤和義の主題歌が挿入された本予告編と、ポスタービジュアルが到着した。今回到着した予告編では、「もう10年付き合ってるんだよ」「10年付き合ったら結婚するもの?」と、三浦さん演じる佐藤と多部さん演じる紗季の雲行き怪しい会話からスタート。そして、2人の出会いのシーンも映し出される。また、佐藤の大学の同級生・織田一真(矢本悠馬)と由美(森絵梨佳)の幸せそうな家庭が描かれる一方で、由美の友人の美容師・美奈子(貫地谷しほり)は何かに悩んでいる様子。また、佐藤の会社の先輩であり、妻に逃げられた藤間(原田泰造)は、ショックを受けながらも妻との出会いをふり返り、「彼女でよかった」と佐藤に伝える場面も。ここから佐藤と紗季の恋が動き出しそうな、そんな予感がする映像となっている。なお、映像では映画の中でもキーとなる主題歌「小さな夜」を使用。斉藤さんらしさ溢れる爽やかな主題歌に注目だ。また、併せて到着したポスタービジュアルでは、佐藤と紗季のほかにも、共演者たちが勢揃い。「あの時、あの場所で出会ったのが君で本当に良かった。」というコピーも、映える黄色で書かれている。『アイネクライネナハトムジーク』は9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定©2019 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
2019年05月17日朝井リョウさん、伊坂幸太郎さんら8組9人の作家による競作企画「螺旋プロジェクト」。古代から未来にわたるまで、各時代を各作家が受け持ち、“対立”をテーマに長編を執筆。朝井さんが受け持ったのは平成のパートだ。もともとは伊坂さんが編集者と雑談したなかで生まれた企画とのことで、「依頼をいただいた時、私からすると文壇高校の伊坂先輩に呼んでいただいたという感覚で、それはもう応えないわけにはいきませんでした」植物状態で入院する青年、智也と彼を見舞う雄介。二人は幼馴染みだ。しかし幼少の頃から周囲は違和感を抱いていた。自己顕示欲が強く“やりがい”を見つけては実行する雄介と、彼を冷静な目で見つめる控えめな智也。正反対の二人がなぜ友人同士なのか―。「最初、平成を舞台に対立を描くとなっても、何も浮かばなかったんです。連載開始の前に何度か全員で集まって話し合ったんですけれど、僕だけ何も意見が言えなくて。自分を無価値で、無意味に感じました」もともと日常生活でも、原稿が書けない日は美味しいものを食べることができない、などと自分を責めがちな朝井さん。と同時に、頭をよぎることもあった。「僕にとって印象に残る平成の事件というと、秋葉原通り魔事件や、『黒子のバスケ』脅迫事件。犯人の供述書や関連書を読んで感じたのは、どちらも“社会にとって自分は無価値である”という思いから起こした事件だということだったんです」犯人らも自分も、どうして自分を無価値と考えてしまうのか。「平成って、個人間の対立や争いごとをなくしていこうという試みが強かったと思うんです。学校でテストの順位を張り出さず、運動会で順位を決めず、ナンバーワンではなく自分らしいオンリーワンを目指そうという。でも自分らしさを探そうとすると、どうしても私は自分と人を比べることがやめられなかった。自分の価値を測るために“この部分はあいつより下だ”などと自分で自分をジャッジするしかなかった。そうすると小さい自己否定がちょっとずつ積もっていく。それは内側から腐っていく感覚だなと思ったんです」その痛みを、二人の青年を軸に少しずつ描き出したのが本作だ。「条件だけ抽出すれば、二人は立派な大学を出ているし貧困層でもなく友人もいる。何に悩んでいるのか分からない人も多いと思う。それは今の社会全体にも言えること。内側から腐る痛みを書くことによって、逆説的に平成で対立を書くことができるのではないかと思いました」自分は雄介タイプ、と朝井さん。「対立軸が奪われ、自分らしさを探して“自分地獄”に陥り、自滅していく。私のこれまでの小説でもそういうことが書かれたものがありますが、今回はその集大成みたいなもの」後半は何度も書き直したという。「大変でしたが、でも連載中、伊坂さんが毎回すごく褒めてくださったのが嬉しかったです(笑)」各作家の作品に共通するモチーフや共通するシーンも盛り込まれているという。本作はもちろん、今後刊行予定の他の作家の作品も楽しみ。あさい・りょう1989年生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。’13年『何者』で直木賞受賞。著作に『世にも奇妙な君物語』など。『死にがいを求めて生きているの』伊坂幸太郎、天野純希、薬丸岳、乾ルカ、澤田瞳子、大森兄弟、吉田篤弘による「螺旋プロジェクト」の単行本第1弾。平成の暗部を浮き彫りにする。中央公論新社1600円※『anan』2019年4月3日号より。写真・土佐麻理子(朝井さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年03月29日三浦春馬主演、多部未華子や原田泰造など豪華共演で映画化される、人気作家・伊坂幸太郎原作の『アイネクライネナハトムジーク』。この度、主題歌「小さな夜」と劇中音楽を、原作が生まれるきっかけにもなったシンガーソングライターの斉藤和義が担当することが決まった。ドイツ語で「小さな夜の音楽」を意味する原作は、「アイネクライネ」に始まり「ナハトムジーク」で終わる6章の短編からなる連作小説集。現在に至るまでに51万部(電子書籍を除く)を売り上げるベストセラーとなっている。実はこの本が生まれるきっかけとなったのは、原作者の伊坂さんとアーティスト・斉藤さんの絆。元々、伊坂さんが会社勤めをしていたころ、斉藤さんの「幸福な朝食 退屈な夕食」を聞いて退職を決意し、執筆活動に専念することを決めたという逸話がある。そして2人の直接の交流は、斉藤さんが作家となった伊坂さんに、“恋愛”をテーマに「出会い」にあたる楽曲の作詞を依頼したところから始まる。この依頼を受けた伊坂さんは、「作詞はできませんが、小説を書くことならば」と短編小説を執筆。これが本原作の第1章「アイネクライネ」となった。これを受けて斉藤さんは、その文章から楽曲「ベリー ベリー ストロング ~アイネクライネ~」を制作。さらにこの曲がシングルカットされるにあたり、初回限定盤の特典小説として再び伊坂さんが書き下ろしたのが第2章「ライトヘビー」だ。物語の中には、1回100円でその人の心情に合わせた曲の一部をPCで再生してくれる露店商の“斉藤さん”が登場する。この2つの短編に、さらに新たな4つの短編が発表され、連作小説集として完成したのが本原作。そして、運命的ともいえる映画の主題歌と劇中音楽を斉藤さんが手掛けることになった。主題歌は、映画のために書き下ろした「小さな夜」で、本編内でも物語の重要なカギとなる。監督を務めるのは、「映像化するなら彼しかいない」と伊坂さんがラブコールを送った『愛がなんだ』『パンとバスと2度目のハツコイ』の今泉力哉と、強力な布陣が揃った。■音楽&主題歌:斉藤和義「こうして映画にまでなっちゃって…。なんとも不思議な気持ち」「小さな夜」は、「ベリー ベリー ストロング ~アイネクライネ~」から10年後の2人をイメージして書きました。元々は伊坂さんと僕で小説と音楽のコラボ企画として作ったものが、時を経て、こうして映画にまでなっちゃって…。なんとも不思議な気持ちです。イェーイ!やったね!伊坂さん!■原作:伊坂幸太郎「可愛らしさと寂しさのまざった、斉藤和義さんしか作れない曲」この小説はもともと、斉藤和義さんからの依頼で書いたものですし、おかげで、憧れだった斉藤和義さんに会うことができました。その小説が映画になり、さらに音楽を斉藤和義さんが担当してくれるのですから、幸せです。主題歌も可愛らしさと寂しさのまざった、斉藤和義さんしか作れない曲で、これまた幸せです。■主演:三浦春馬「小さな幸せはあると期待を持たずにいられない楽曲」なんでもない日常を丁寧に見つめたこの作品にそっと寄り添い、時にはふつふつとこちらを盛り上げてくれる音楽性が心地よかったです。気がついていないだけで何処かに小さな幸せはあると期待を持たずにいられない楽曲だと思います。この作品にピタっと寄り添ってくれている気がします。■監督:今泉力哉「映画に大きな力を、色をあたえていただいた」斉藤さんと伊坂さんの出会いによって生まれたこの物語にあとから混ぜてもらった私からすると、斉藤さんがこの映画に音楽をつけることはどこかで必然でした。でもそういう当たり前のことが実は一番難しくて、だから本当に本当に嬉しいです。映画に大きな力を色をあたえていただきました。お楽しみに。『アイネクライネナハトムジーク』は9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年秋、全国にて公開予定©2019 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
2019年03月26日●『BADBOYS』阿部進之介に惚れる企画・主演の阿部進之介、ヒロインを清原果耶が演じた映画『デイアンドナイト』が1月26日に公開され、ツイッターでは早くも称賛の声が多数書き込まれている。「ぴあ映画初日満足度ランキング」では『そらのレストラン』、『愛唄-約束のナクヒト-』、『十二人の死にたい子どもたち』を抑えての堂々の2位(91.2pt)。邦画実写作品ではトップとなり、そのほか各レビューサイトでも概ね高評価を得ている(「Filmarks」3.8、「映画.com」3.7、「Yahoo!映画」3.8、「映画ランド」3.9)。阿部演じる主人公・明石幸次は、鬱屈した日々を過ごしていた。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、実家の外壁には誹謗中傷の落書きをされる始末。残された母、妹との関係性も破綻しかける中、正義と犯罪を共存させる児童養護施設オーナー・北村健一(安藤政信)に魅せられ、やがては父の無念を晴らすべく、復讐心にかられていく。善と悪はどこからくるのか――ご覧の通り、『デイアンドナイト』は非常に重いテーマを題材としているため、決して気楽に観られるものではない。しかし、日常で目を背けがちな“何か”と対峙した時、独特の高揚感に包まれるはずだ。阿部と飲み屋で盛り上がったことがきっかけで、本作でメガホンをとることになった藤井道人監督。自主映画を多数手がけてきた中、伊坂幸太郎原作の『オー! ファーザー』で華々しく商業映画デビューを飾るも、監督人生においては大きな転機になったという。漫画や小説をもとに実写化される「原作モノ」が全盛の中、オリジナル映画に果敢に挑んだ人々を取材する連載「オリジナル映画の担い手たち」。なぜオリジナルである必要があるのか。その答えにこそ、藤井道人の熱情が込められていた。○■「これから何をやっていけば」不遇の時代を経て――構想、脚本を経ての約5年。決して短い時間ではありません。そうですね。すぐにお金が集まるオジリナル映画は、ほぼありません。実は今、新しい作品を撮っています。これもオリジナルですが、ある程度脚本が出来上がった段階で入らせてもらったので、ここまでの長い期間ではありませんでした。2018年12月7日に公開された『青の帰り道』という作品もオリジナルで、3~4年かかっています。毎年、「今年もクランクインできなかったな……」という作品がいくつもあるので、やっぱりオリジナルを映画にするのは相当大変なことなんだと思います。書籍化するとか、主演を先に決めてしまうとか、ハードルをくぐる方法はありますが、自分たちが納得するまで(脚)本を作る機会は、少なくないのが現状です。――主演に加えて企画を担ったのが阿部進之介さんです。一緒にお酒を飲んでいる時に、物語の種が生まれたそうですね。阿部さんが僕の自主映画を観に来てくださったのが、知り合うきっかけでした。『BADBOYS』(11)という不良漫画が大好きで、その段野という役を阿部さんが演じて一気に好きになっちゃって(笑)。段野って、最高のボスキャラでめっちゃ強いんですよ! 『クローズZERO II』にも出演した阿部さんも30歳を越えて「自分のやりたい表現」に行き詰まってきたみたいで、当時自分はまだ25~26歳ぐらいで、「自分がこれから何をやっていけば商業映画を撮ることができるのか」とか、そんなことすら分かってなかった時期でした。だから、最初は「自主映画を一緒につくろうよ」「題材は何でもいい」みたいなノリでした。――そこに山田孝之さんが加わるわけですね。そうですね。3~4カ月後でした。プロデューサーに興味を持ち始めた頃だったみたいで、その後、脚本の小寺(和久)さん、プロデューサーとしてand pictures代表の伊藤(主税)さんが加わって、基本的にはこの5名で月1回ぐらいのペースで集まっていました。最終的に脚本が固まったのは、2017年5月。その年の11月にクランクインすることは決まっていたので、相当焦りもあったと思います。それまでの3年間の紆余曲折は何だったんだというぐらいのスピード感で(笑)。ロケ地の候補は他にもあったのですが、地域の方々と密接に映画が撮れるということで秋田に決まりました。――風力発電の風車群が、物語の象徴的な存在として描かれています。監督の実体験がもととなっているそうですね。4年前ぐらいのお正月だったと思います。生きづらさを感じている時に、妻の実家に帰郷したことがありました。そこで風車を目の当たりにして、眺めていると2011年以降の日本も含めて、いろいろなことを象徴しているように感じたんです。●山田孝之プロデューサーは「宇宙人」――確かに、日常ではあまり目にすることがないものですよね。話せる範囲で構わないのですが、「生きづらさ」という閉塞感につながる出来事があったんですか?若手で映画監督になるという道筋が見えてなかったんです。26歳の時、伊坂幸太郎さん原作の『オー!ファーザー』で商業映画デビューしました。僕にとっては人生の転機となった作品です。現場では一番年下。役者さんたちにもすごく助けていただいたのですが、自分の実力不足というか、それまで培ってきたことが役に立たなくて、とても悔しい思いをしました。しばらくは商業映画から距離をとって、もう一度インディーズから勉強しなおそう。「生きづらさ」を感じたのは、ちょうどその頃でした。――阿部進之介さんとの出会いも、監督にとっては大きな転機となりました。どのような方ですか?すごく真面目な人です(笑)。クランクインするまで何度もぶつかりましたが、不器用な一面も魅力というか。何事も一生懸命考えてくださるし、人間的にすごく真っ直ぐ。阿部さんが5つぐらい年上なので、最初は気を使っていましたが、距離が縮まると兄弟喧嘩みたいになることもあって(笑)。これまでもご一緒することはありましたが、「主演と監督」という立場でここまで本音をさらけ出したのは今回が初めてでした。役者としては、感覚に頼らないというか。しっかりと相手の言葉を聞く方なので、お芝居がすごく繊細で嘘をつかない。そういう部分もご一緒して楽しかったです。○■「すばらしいプロデューサーもっと増えれば…」――山田孝之さんとの面識はあったんですか?全くありませんでした。最初、阿部さんから「山田孝之って知ってる?」と聞かれて、知らないわけないと(笑)。「映画を一緒にやりたいみたいなんだけど、呼んでいい?」と。役者で出たいということか? それってすごくラッキーパンチじゃん! と期待してしまったのですが(笑)、プロデュースとして加わっていただいて、すごくありがたかったです。ご一緒させていただいて、めちゃくちゃ勉強になりました。――どんな方なんですか?宇宙人です(笑)。――宇宙人!?背負っているリュックが重いというか。常にいろいろなことを考えてくださっていました。山田さんがいなかったら、この映画は完成しなかったと思います。プロデューサーに徹していただきましたが、役者の演技を見て「芝居してえ!」と震えていらっしゃるのが印象的でした(笑)。かといって演出について口を出すこともなく、現場でずっと温かく見守ってくださいました。日本にこんなすばらしいプロデューサーがもっと増えればいいなと思います(笑)。――なるほど。詳しく聞きたくなります(笑)。監督がいれば映画を作ることはできますが、プロデューサーがいないと、映画を世の中に伝えることはできません。僕の中ではプロデューサーはパートナーです。映画を世の中にどのように届けるのか。それはもちろん一緒に考えるのですが、プロデューサーによるところが大きいと思います。――山田さんはプロデューサー、そしてパートナーとして、具体的にどのような点がすばらしかったんですか?段取りにこだわらないというか、型にはめて物事を進めようとしないんです。どれだけ忙しくても会議に参加して、段取りっぽく進むと「何でそうなったんでしたっけ?」と立ち止って、「素人だからわからないんですけど、ちょっとおかしくないですか?」と意見を言う。ルーティーンがない分、常に新鮮な視点で作品と向き合われていたように思います。●山田孝之が撮影セット内で泣いたワケ――何よりも特殊というか、山田さんしかできなかったと思いますが、脚本開発で主人公以外を演じながらセリフを決めていったこと。そこも映像で見てみたいです(笑)。本当にゾッとしますよ(笑)。すごい空間でした。そのやり方は山田さんのアイデアで、「自分が全部芝居をしてみて判断したい」と。山田さんが演じはじめると、ドキドキするんです。このセリフ、後で相談しようかな……そう思っているような部分で必ず止まるんですよ。そういう部分も見破られていたので、本当にすごい方だと思いました。ラストシーンを撮影最終日に撮ったんですが、前日の夜11時ぐらいに山田さんと2人でセットに入ったんです。僕が「台本と違う芝居にしたい」と言ったら、山田さんが「一緒に考えよう」と応じてくださって。山田さんがセットに入って座った瞬間に……役の気持ちになって泣いてるんです。カメラも回ってないのに……本当にビックリしました。と同時に、自分の凡庸さが恥ずかしくなって。あらためて、すごい方なんだということが分かりました。山田さんには、「感情移入」という言葉がないんでしょうね。○■作品のゴールは「あの時代はこうだったんだ」――これだけの時間をかけて撮り終えて、あらためて「オリジナル映画」に対する印象、思いに変化はありますか?『オー! ファーザー』以外、すべてオリジナル作品なんですが、いつも通りの大変さでした。漫画を題材にすることは時に必要ではあると思いますが、「今の時代に自分たちが作る意味」をきちんと考えて、世の中に出したいなと。漫画や小説は、その時期に必要だったから世に出たと思うんです。その点、オリジナルはすごく鮮度が高い。「今の時代に残したいもの」を表現することが可能なんです。僕は、「今の社会における人間」を撮りたい。30年後に観た時に、「あの時代はこうだったんだ」と伝わる作品。『デイアンドナイト』は、実在するニュースも参考にしています。時代が変わっても色あせない作品を撮り続けたいと思いながら……困ったことに、最近は何も思い浮かばないんですよね(笑)。――それは大変ですね(笑)。『デイアンドナイト』でやりきったと。そうですね。『デイアンドナイト』と『青の帰り道』で、自分の中の膿みたいなものが出てしまって。そこをどう蓄積していくのか。今後の課題だと思います。――作品のメインテーマである「善と悪」や「二面性」。2019年になぜそれを人々に届けたいと思ったんですか?たぶん、日常的に感じていたんだと思います。2011年以降、「自分たちがどう生きるか」ということに対して、僕と近い世代の20~30代は「言葉を失う」「黙る」ということを選んだ世代だとすごく感じるんですよね。事なかれ主義というか。無関心でいることの正しさみたいなものが世の中に蔓延しているからこそ、翻弄される明石を描きたかった。それに対して、今の時代の人がどのような反応を示すのか。決して、強烈なエンターテインメントを撮りたかったわけじゃないんです。――さて、そろそろお時間です。苦労の末に完成した『デイアンドナイト』。この作品が教えてくれたことは何ですか?1から100まですべてやりきった映画は、今回が初めてだったと思います。長い旅をしていただけのような気もしますが、これがはじまりという印象もあって。善と悪はどこからやってくるのか。善と悪はどこにあるわけでもなくて。果たして自分は、身近にいる人のことだけでもきちんと見ているのか。映画を撮っていて自分が実感したことです。■プロフィール藤井道人東京都出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。大学在学中より、数本の長編映画の助監督を経てフリーランスディレクターとして活動開始。現在は映画監督、脚本家をはじめ、様々な映像作品を手がける。主な監督作は『オー!ファーザー』(14)、『幻肢』(14)、『7s/セブンス』(15)、『TANIZAKI TRIBUTE「悪魔」』(18)、『青の帰り道』(18)など。2019年には『新聞記者』が公開される予定となっている。
2019年02月02日映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『ゴールデンスランバー』。陰謀に巻き込まれた純朴青年の運命は!?お杉:伊坂幸太郎の小説を韓国でも映画化よ。日本版は、堺雅人主演でヒットしたね。アイドルを助けたことで一躍有名になっていた宅配ドライバーのゴヌが、次期大統領候補暗殺犯に仕立て上げられるの!B子:本当はゴヌも殺されるはずだったのよ。でも、「誰も信じるな」と言い残した旧友ムヨルに救われ、ゴヌの決死の逃亡が始まります。お杉:ある組織の陰謀に巻き込まれたゴヌの運命やいかに!見ればすぐ、組織の正体はわかるんだけど、ここでは言えないわー!B子:次々と刺客がやってきて、大切な人たちにも危害が及ぶ。お杉:監視カメラがあるから潔白が証明されると思うじゃない?ところが、組織は逆手にとる!恐ろしいわ。いったん陰謀のターゲットにされたら一般人は生き延びられない。B子:とはいえ、ゴヌはそこそこ有名人。ほんとの一般人を選んだほうが組織の計画がスムーズに進んだと思わない?お杉:そうなのよ。逆襲するつもりで悲劇を招くゴヌのうかつさにも、ツッコまずにいられない(笑)。B子:それでも憎めないのは、カン・ドンウォンが演じるからこそ。ゴヌの人の良さを体現する彼に惚れぼれするよ。お杉:かと思えば、真逆の顔も佇まいだけで表現しちゃう。うっとり~。B子:ええっ!ハラハラドキドキでしょ!?だって、命からがら逃げなきゃいけないんだよ。お杉:カン・ドンウォンがキュートで、ドキドキします!純粋すぎて善良で、強面のおじさんさえもほだされちゃうんだもの。日本版とディテールも違うから、もちろんサスペンスフルな展開にもハラハラよ。B子:原作読んでいる人も絶対に楽しめると思う。3作品の違いを比較する見方もお薦めよ。『ゴールデンスランバー』監督・脚本/ノ・ドンソク出演/カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ、キム・ソンギュン、ユン・ゲサンほか1月12日よりシネマート新宿ほか全国順次公開。『ライ麦畑の反逆児』(1月18日公開)。いろいろあるけど、ケヴィン・スペイシーってお芝居うまいなとしみじみ思う。(お杉)『クリード 炎の宿敵』(1月11日公開)には、S・スタローンの元妻や親友が出演。人間力のある人なんだな~と感心。(B子)※『anan』2019年1月16日号より。©2018 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA, ALL RIGHTS RESERVED(by anan編集部)
2019年01月09日双子の彼らは毎年、誕生日に不思議な能力を発揮する――伊坂幸太郎さんの新作『フーガはユーガ』は、久々のノンシリーズ、独立した話の単行本だ。「『砂漠』という本を出した時、担当編集の方に双子が生まれたんですよ。それで“次は双子の話を書きましょう”という話になって。だいぶ月日が経ってそろそろ書こうと思い、どう面白くするか考えました。それで、誕生日だけ2時間おきに双子の意識が入れ替わる話を思いついたんですが、その後で映画の『君の名は。』が公開され、これは絶対ヤバイ、真似したと思われる、と(笑)。あの映画自体好きですし、悩んだ末、苦肉の策で意識だけでなく体ごと入れ替わるという設定にしました」風我と優我は仙台に暮らす双子の少年。誕生日だけ2時間おきに体が入れ替わる不思議な能力を持つ彼らはその日は注意深く過ごしているが、時にはその能力を利用して、いじめられっ子を助けることも。テレポーテーションが起きる瞬間、周囲はどうなるのか、手にしているものも一緒に移動するのかなど、細かな設定も作り込んだ本作。「フィクション作品では、大きな嘘は1個だけならアリかなと思っていて。それを成立させるために細かな制約を設定していくのが僕の作風でもある。ここで瞬間移動だけでなく透明人間にもなれる、なんて嘘を重ねると著者に都合がいいだけの設定になるので、嘘はひとつだけです」双子の成長と遭遇する奇妙な出来事が語られるわけだが、謎めいているのは、これが大人になった優我がファミレスでテレビ番組のディレクターに語っている、という形であることだ。しかも優我はしばしば「わざと嘘をついている部分もある」と断りながら話を進めるのだ。「ずっと一人称だけで書いてもいいんですけれど、急に“それはどういうことなんだ”などと割り込んでくる人がいたほうがワクワクしながら書けるんです。それに、後からこいつは信頼できない語り手だったと分かるより、最初から堂々と“嘘も入ってるよ!”と言っておいたほうが読者に対して親切な気がして(笑)」つまり読み手は最初から「何かが怪しい」と思うわけだが、次第にそれを忘れて物語に引き込まれるはず。ただ、辛い場面もある。双子の母親は家を出、彼らは父親から虐待を受けている。近所では幼い女の子が轢き殺される事件も発生し、さらに…。「僕は家族がチームとなって敵に立ち向かう話が好きですが、世の中そんな家族ばかりじゃない。過酷な状況を生き抜く子たちだからこそ、突飛な能力があっていいんじゃないかと思い、はじめて辛い家族環境の主人公にしました。そのほうが2人で乗り越えていく感じが強まりますし。ただ、この能力でできることって、そんなになくて、かなり地味(笑)。そこがいいなと思っています」不思議で切なくて寂しくて、でも優しいラストが待っている本作。「一人称で語り続ける話にしようと思いついたから書けました。映画ではできないことをやりましたし、小説だから味わえる読後感になったのでは。切なさは『アヒルと鴨のコインロッカー』と似ているかもしれません。そういう意味では、原点回帰的な小説になりました」『フーガはユーガ』仙台市内のファミレスで、常盤優我は語りだす。双子の弟・風我のこと、自分たちが持つ不思議な能力のこと、そして彼らが遭遇した、ある事件のこと…。実業之日本社1400円いさか・こうたろう1971年生まれ。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。’04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞ほか、受賞多数。※『anan』2018年12月26日号より。写真・大嶋千尋インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2018年12月25日漫画『僕のヒーローアカデミア』の舞台化が決定。「『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stage(ジ・ウルトラ・ステージ)」として、2019年春に東京・大阪で上演される。『僕のヒーローアカデミア』は、2014年7月より「週刊少年ジャンプ」にて連載されている、堀越耕平による人気漫画作品。2016年4月にTVアニメ放送がスタート、2018年8月には劇場版アニメーション『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~』も公開されているが、今回満を持して舞台にも進出する。演出を担当するのは、 伊坂幸太郎原作の舞台『マリアビートル』等で演出を、舞台『弱虫ペダルIH編』シリーズ等で演出助手を務めた元吉庸泰。キャストやストーリー等の詳細については、2018年11月26日(月)現在、未だ明らかになっていない。【開催概要】舞台『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stage(ジ・ウルトラ・ステージ)開催時期:2019年春場所:東京・大阪原作:堀越耕平演出:©堀越耕平/集英社©堀越耕平/集英社・「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage製作委員会
2018年11月29日2008年に本屋大賞を受賞し、2010年には堺雅人主演で映画化され大ヒットした伊坂幸太郎原作「ゴールデンスランバー」が、人気俳優カン・ドンウォンを主演に韓国でリメイク。その日本公開が決定した。公開に併せて、韓国版『ゴールデンスランバー』のポスタービジュアルも解禁されている。■ストーリー人気アイドル歌手を強盗から救い出し、国民的ヒーローになった優しく誠実な宅配ドライバーのゴヌ(カン・ドンウォン)。ある日、久しく会っていなかった友人ムヨル (ユン・ゲサン)から突然連絡が来る。再会の喜びも束の間、目の前で次期大統領候補者が爆弾テロにより暗殺されてしまう。動揺するゴヌに向かってムヨルは「お前を暗殺犯に仕立てるのが“組織”の狙いだ。誰も信じるな、生きろ!」と警告して自爆。大統領直属の機関である国家情報院はゴヌを暗殺犯と断定し、マスメディアが一斉に報道。大規模な包囲網が敷かれる。身に覚えのない罪を着せられたゴヌだったが、やがて事件の裏に国家権力が潜んでいることを知る。無数の警察に追われる無実の男は、巨大な陰謀にどう立ち向かうのか――?■伊坂幸太郎も納得の作品、韓国版『ゴールデンスランバー』今回解禁されたポスタービジュアルは、「逃げて、逃げて、生きまくれ!」 というコピーの通り、暗殺犯に仕立てられ逃走するカン・ドンウォンの躍動感溢れるショットが印象的な一枚だ。「本屋大賞」「山本周五郎賞」に輝いた伊坂幸太郎の傑作ベストセラーを原作に、強大な国家の陰謀に巻き込まれた平凡な一人の宅配ドライバーの逃走劇が描かれている本作。観光名所として知られる光化門広場で韓国映画初となるロケを敢行し、撮り直しのきかない一発勝負の爆発シーンを臨場感たっぷりに激写している。原作者の伊坂幸太郎氏も「オリジナルのアイディアが盛り込まれ、カン・ドンウォンさんの魅力が炸裂するソウル版『ゴールデンスランバー』、楽しませていただきました!」とコメントを寄せるほど完成度の高い作品に仕上がっているようだ。■タイトル通り、テーマソングはビートルズの「Golden Slumbers」本作のテーマソングは、ビートルズの解散直前にポール・マッカートニーが完成させた名曲「Golden Slumbers」。その情緒的なメロディーと、誰も信じられない絶望的な状況のなかで主人公ゴヌの心を支える高校時代の友人たちの存在が観客の胸を熱くするだろう。『ゴールデンスランバー』は2019年1月12日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年10月11日