江戸後期創業、京都・宇治 伊藤久右衛門(所在地:京都府宇治市、代表取締役社長:広瀬 穣治)の子会社 台湾伊藤久右衛門有限公司は、2016年にオープンした唯一の海外店舗である『伊藤久右衛門 中山店』を2024年1月19日(金)にリニューアルオープンいたします。伊藤久右衛門 中山店 外観CG2016年7月に「京都・宇治の味をそのまま台湾でも楽しめる店舗」として伊藤久右衛門初の海外店舗として台湾にオープンした『伊藤久右衛門 台北中山店』。台北中山店独自のオリジナルメニューを開発したり、ふわふわのフレーバー氷でつくられたかき氷「雪花冰」を日本の店舗に逆輸入するなど、宇治茶の可能性を広げる挑戦を海外より積極的に行ってまいりました。地元のお客様に愛されて約8年。この度、立地を新たに『伊藤久右衛門 中山店』としてリニューアルオープンいたします。■新店舗概要店名 : 伊藤久右衛門 中山店所在地 : 台湾台北市中山区中山北路1段115号営業時間: 11時~21時開店日 : 2024年1月19日(金)アクセス: MRT中山駅 徒歩5分、中山市場バス停 徒歩1分Facebook: 伊藤久右衛門 中山店 内観CG■会社概要社名 : 株式会社伊藤久右衛門所在地 : 〒611-0013 京都府宇治市莵道荒槙19-3代表者 : 代表取締役社長 広瀬 穣治創業 : 天保3年事業内容 : 宇治茶・抹茶スイーツなどの製造販売URL : X(Twitter): Facebook : Instagram : ■伊藤久右衛門のあゆみ江戸後期・天保3年、初代伊藤常右衛門(いとうつねえもん)・瀧蔵が田原村 名村(現宇治田原南)にて茶業を携わったのがはじまりです。その後、二代目伊藤常右衛門・久三郎、三代目伊藤常右衛門・由松、四代目伊藤多吉と代々茶づくりを継承してまいりました。昭和27年、五代目伊藤久三が宇治田原から宇治の地へとうつり、宇治蓮華(現平等院表参道)で宇治茶販売の店舗を構えました。同年、会社設立にあたり、代々受け継いだ伊藤常右衛門の名を拝し、伊藤久三自身の名にある「久」の一文字をとって、社名を「株式会社伊藤久右衛門」といたしました。創業の地である宇治田原では、現在も伊藤家に代々受け継がれる茶園で茶づくりを続けております。平等院店頭での初荷の写真当時の茶工場 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月18日大胆な構図と斬新な作風で有名な日本絵画の鬼才・伊藤若冲(じゃくちゅう)や長沢芦雪(ろせつ)。そんな従来のイメージを一新する、ゆるくてユーモアあふれる作品を紹介しているのが、特別展『癒やしの日本美術―ほのぼの若冲・なごみの土牛―』。まるでゆるキャラのような若冲の《布袋図》や、もふもふの描写がたまらない芦雪の《菊花子犬図》など、希少な個人所有品も数多く登場する。その可愛らしさに、きゅんとする。思わず笑みがこぼれる日本美術。また奥村土牛(とぎゅう)の《兎》や竹内栖鳳(せいほう)の《鴨雛》といった、ふわふわの動物画、愛らしい子供画など、キュートなモチーフが集まっていて、日本画初心者も気軽に楽しめるはずだ。伊藤若冲《伏見人形図》1799(寛政11)年紙本・彩色山種美術館伏見稲荷の土産物として知られる素朴な伏見人形は、若冲が長年好んで取り上げた絵のモチーフ。伊藤若冲《布袋図》18世紀(江戸時代)紙本・墨画個人蔵特にふくよかな姿の布袋さん。吉祥画題でおなじみの、このテーマの作品も数多く残っている。長沢芦雪《菊花子犬図》18世紀(江戸時代)絹本・彩色個人蔵子犬の絵でも有名な円山応挙の弟子・長沢芦雪。彼の犬の絵は師匠譲りで写実的だったが、次第にゆるくなり、キュートなフォルムの子犬画は江戸時代にも大ブレイクした。特別展『癒やしの日本美術―ほのぼの若冲・なごみの土牛―』山種美術館東京都渋谷区広尾3‐12‐36開催中~2024年2月4日(日)10時~17時(入場は閉館30分前まで)月曜(1/8は開館)、12/29~1/2、1/9休一般1400円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2023年12月13日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2023年12月12日俳優の伊藤健太郎が25日、都内で行われた『伊藤健太郎カレンダー2024』発売記念会見に出席した。24日に発売された同カレンダーは、京都と信楽でロケを敢行。和と洋、クラシカルとモダン、スタイリッシュとナチュラル、光と影――美しい自然の中、相対するテーマを融合させて、伊藤の二面性に焦点を当てた。また、今年の7月に信楽で行われたファンクラブイベントのステージ上で、サプライズで撮影された写真の数々も収録。伊藤のさまざまな表情が見られる同作は、卓上にも壁掛けにもなる仕様となっている。伊藤は、同カレンダーについて「自分の中で今までにない表情だったり、今までのカレンダーや写真集とは一風変わった雰囲気があるので、そういった部分も楽しんでいただけたら」と見どころを紹介し、楽しかった撮影エピソードを聞かれると「ファンクラブのイベントもかねて撮影の時間があり、ファンの皆様の前で撮るカットがあって、今までにない経験だったので、すごく新鮮で楽しかったです」と語った。そして、「今年は本当にありがたいことにいろんな方々とお会いしたり、自分の中で挑戦的な作品、今まででやったことがない作品も多かった」と今年を振り返った上で、「来年も引き続きたくさんいろんな人に出会えるように、いろんな作品と出会えるように磨いていきたいと思っています」と来年の抱負を語った伊藤。長期的な目標を聞かれると「大きな目標を掲げていくタイプではないので明確に大きな目標があるわけではないんですが、ずっと現場に立ち続けられる俳優で居続けるというのが、ずっとこれから先も持ち続ける目標だと思っている。現場すごく好きなので、たくさんの現場に出会えるように頑張っていきたいと思います」と語った。プライベートで挑戦したいことについては「キャンプがしたい」と言い、「やったことないわけではないんですが、ガッツリしっかりとテントを張るキャンプもいいなと思っているので、時期がよくなったらやりたいなと思います」と話していた。
2023年11月25日俳優の伊藤健太郎が25日、都内で行われた『伊藤健太郎カレンダー2024』発売記念会見に出席した。24日に発売された同カレンダーは、京都と信楽でロケを敢行。和と洋、クラシカルとモダン、スタイリッシュとナチュラル、光と影――美しい自然の中、相対するテーマを融合させて、伊藤の二面性に焦点を当てた。また、今年の7月に信楽で行われたファンクラブイベントのステージ上で、サプライズで撮影された写真の数々も収録。伊藤のさまざまな表情が見られる同作は、卓上にも壁掛けにもなる仕様となっている。伊藤は、同カレンダーについて「自分の中で今までにない表情だったり、今までのカレンダーや写真集とは一風変わった雰囲気があるので、そういった部分も楽しんでいただけたら」と見どころを紹介し、楽しかった撮影エピソードを聞かれると「ファンクラブのイベントもかねて撮影の時間があり、ファンの皆様の前で撮るカットがあって、今までにない経験だったので、すごく新鮮で楽しかったです」と語った。お気に入りは自然な笑顔のカットで、「自分の写真って笑っているのもなくはないんですけど、クールな顔しているものが多かったり、ああいう笑顔はなかなか今までなかったなと。ヒゲも生えているんですけど、それが新しかったので、おすすめな1枚かなと思って選ばせていただきました」と説明。「限りなく素の自分に近い笑顔で、自分の中で新鮮だなと。クールだけじゃないんだぞ俺は! っていうのを出していこうかなと思います」と笑顔で話した。
2023年11月25日伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)や曽我蕭白(そが しょうはく)とともに「奇想の画家」のひとりとして国内外から注目を集める長沢芦雪(ながさわ ろせつ/1754–1799)の画業を紹介する大阪では初となる回顧展が、10月7日(土)から12月3日(日まで、大阪中之島美術館で開催される。江戸時代中期に京都を中心に活躍した画家・長沢芦雪は、写生画の祖である円山応挙の高弟だ。当初は応挙の画風を踏襲していたが、師の代理で紀南地方(現在の和歌山県南部)に赴き、無量寺をはじめとする寺院の襖絵を描いた頃から大胆な筆遣いを用い始め、師の画風の再解釈や変容によって独自の画風を確立した。その後は、卓越した描写力に加え、奇抜な着想、大胆な構図、斬新なクローズアップ、また人を驚かせ楽しませようというサービス精神から生まれるユニークかつユーモラスな表現など、その独特の作品で人気を博した。同展は、その芦雪の初期から晩年まで、また国内にある代表作から新たに見つかった初公開作品まで、重要文化財4件を含む選りすぐりの優品約100件を一堂に展観するものだ。大きな見どころは、芦雪が得意とした大画面の障壁画(襖絵)の傑作が一堂に会すること。西光寺(島根)、 無量寺(和歌山)、 高山寺(和歌山)、薬師寺(奈良)、大乗寺(兵庫)と、各地を訪れて現地制作した8作品が揃って出品されるのは、実に23年ぶりだという。代表作である無量寺の《龍・虎図襖》(重要文化財)をはじめ、龍、虎、猿、牛、鳥、犬など、芦雪ならではの生き生きとした動きに満ちた動物たちの絵も堪能できる。江戸中期の京都は、師の応挙以外にも個性的な画家たちを多く輩出した。同展では、後年に芦雪と同様に「奇想の画家」として脚光を浴びた若冲と蕭白の作品も展示される。芦雪の作品と比べて見る楽しみもあるだろう。今回はまた、常に新しい表現や手法を追求した芦雪の卓越した技法や繊細な筆遣いに注目するため、大画面で作品を探るデジタルコンテンツのプログラムも充実しているという。また、音声ガイドのナビゲーターは、歴史や文化・芸術に高い関心をもつ俳優の町田啓太さんが担当する。様々な面から、奇想の天才絵師・長沢芦雪の魅力に迫る待望の展覧会だ。<開催情報>『特別展生誕270年長沢芦雪ー奇想の旅、天才絵師の全貌ー』会期:2023年10月7日(土)~12月3日(日)会場:大阪中之島美術館4階展示室時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜(10月9日は開館)、10月10日(火)料金:一般1,800円、 大高1,100円、中小500円※ファミリーデーとして10月28日(土)、29日(日)は中小無料(保護者同伴に限る)公式サイト:
2023年09月19日2023年4月21日に、俳優の伊藤沙莉さんがTwitterを更新。新しい家族が増えたことを写真付きで報告しました。伊藤沙莉、新しい家族に「幸せすぎた」同日、伊藤さんは兄でお笑いコンビ『オズワルド』の伊藤俊介さんが赤ちゃんを抱いた横でポーズをとる、3ショットを投稿。赤ちゃんは、伊藤さんの姉のもとに誕生した娘だといい、「めでたく叔父と叔母になりました」とつづっています。この度新たに家族が誕生致しました!!姉夫婦に可愛すぎるきゅるるんがーるが伊藤の母性が止まらない。。めでたく叔父と叔母になりました戯れすぎて髪も何もボロボロだけど幸せすぎた。もう会いたい早く会いたい pic.twitter.com/rgjOEazzjY — 伊藤沙莉 (@SaiRi_iTo) April 21, 2023 16万件を超える『いいね』が寄せられるなど、伊藤さんの投稿は反響を呼び、ファンからも「おめでとうございます」と祝福の声が。また、赤ちゃんが兄・俊介さんの子供と勘違いした人も多いようで「びっくりした」といった声も寄せられています。・おめでとございます!お兄ちゃんが新米パパになったのかと思っちゃいました。・めっちゃハッピーな報告をありがとうございます!・幸せになって、もっともっと愛をはぐんでください。「幸せすぎた。もう会いたい早く会いたい」と、早くも親バカならぬ『叔母バカ』を発揮している伊藤さん。今後は、姪っ子に関する投稿も増えそうな予感です。[文・構成/grape編集部]
2023年04月22日2023年2月8日、俳優の伊藤沙莉さんがバラエティ番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)にゲストで出演。語られた兄とのエピソードに、反響が上がっています。伊藤沙莉とオズワルド伊藤の『兄妹エピソード』に反響お笑いコンビ『オズワルド』の伊藤俊介さんを兄に持つことで知られている、沙莉さん。同番組にある、ゲストに勝手なイメージをぶつけてプライベートを深掘りするという、『ぽいぽいトーク』でトークを繰り広げました。その中で、視聴者から寄せられた「バラエティ番組に出る時は兄に相談しているっぽい」というイメージに対し、沙莉さんは笑顔で『◯』の札を出して回答。兄である俊介さんとのやり取りを、次のように振り返っています。出る時とか、あとは、前は(出演後に)反省することがすごく多くて。「全然盛り上がってなかった気がする」とか、「貢献できてなかった気がする」、「みんなから嫌われたんだ」ってみたいな感じになっちゃって。そしたらお兄ちゃんが、「芸人さんがその場にいたの?」みたいな。「それで盛り上がらなかったら芸人さんのせいだから大丈夫だ」っていわれて。「君は芸人さんじゃないから、面白いことをするっていうよりは、人間を出す場だと思っていいよ」っていわれて。そこからバラエティは、あんまり緊張しなくなりました。ぽかぽかーより引用バラエティ番組の出演後、手応えを感じず落ち込むことが多かったという、沙莉さん。そんな沙莉さんに対し、俊介さんは「お笑いタレントがいる場で盛り上がらなかったら、その人のせい」だと持論を述べ、「面白いことをするより、人間を出す場だと思っていいよ」と助言したのです。俊介さんの言葉で心が軽くなったのか、沙莉さんはその後、バラエティ番組に出演しても緊張しなくなったといいます。兄妹の絆を感じるエピソードに、ネット上で感動の声が上がりました。・話を聞いて、心が和みました…。・俊介さん、かっこよすぎでは!?・兄妹仲が睦まじい!お笑いタレントとして第一線で活躍する俊介さんの『金言』は、沙莉さんの心を明るく照らしたようです。[文・構成/grape編集部]
2023年02月10日2013年10月、日本と東洋の多彩な美術コレクションを擁して箱根・小涌谷にオープンした岡田美術館。開館10周年を祝う2部制の記念展の第1部『若冲と一村 ―時を越えてつながる―』が、12月25日(日) から2023年6月4日(日) まで開催される。これまでの展覧会で特に人気の高かった画家4人に焦点をあて、ふたりずつ2部に分けて紹介する記念展で、第1部に登場するのは、江戸時代の伊藤若冲(じゃくちゅう)と昭和期に活躍した日本画家・田中一村(いっそん)だ。ともに近年、特に人気が急上昇している画家だが、活躍した時代が違うため、通常は並べて見る機会はあまりないかもしれない。だが、徹底した写生、あでやかな色彩、画面に行き渡る緊張感など、作風に類似点が多いことから、若冲研究の第一人者である同館の小林忠館長は、一村を「昭和の若冲」と称しているそうだ。同展の見どころは、共鳴し合うところのあるこのふたりの作品が、着色画や墨絵、あるいは共通の主題の絵といった様々な組み合わせで見られることである。若冲が40歳代前後に描いた華麗な色彩の緻密な着色画と、一村が奄美大島で暮らした時代に花や鳥や魚を鮮麗な岩絵具で描いた代表作は、ともに限られた期間に集中して描かれた貴重な作だという。また、墨絵の名手だったふたりが、墨色や筆遣いの変化を活かして描いた作品は、墨絵の魅力を存分に伝えてくれる。画風には共通点があるが、ふたりの生きた時代の世相はまったく異なっていた。安定した社会で文化が成熟した江戸時代半ばに、家業を隠居して制作に集中できた若冲。一方、ふたつの大戦を経験した激動の時代に転居を重ね、工場で働いて制作費を稼いだ一村。同展では、同時代の画家の作品も展観し、時代性にも光をあてる。円山応挙、池大雅、与謝蕪村、川合玉堂、速水御舟、東山魁夷などの優品も見応えがある。広大な展示空間をもつ同館では、同時期に「生誕360年記念 尾形乾山」の特集展示があるほか、常設展示も充実している。ぜひ、時間に余裕をもってご来館を。伊藤若冲《笠に鶏図》(部分)江戸時代中期 18世紀後半重要文化財岡田美術館蔵伊藤若冲《三十六歌仙図屏風》江戸時代 寛政8年(1796) 重要文化財岡田美術館蔵円山応挙《群犬図》(部分)江戸時代 安永2年(1773) 重要文化財岡田美術館蔵速水御舟《竹生》(部分)昭和3年(1928) 重要文化財岡田美術館蔵尾形乾山《色絵竜田川文透彫反鉢》江戸時代中期 18世紀 重要文化財岡田美術館蔵<開催概要>開館10周年記念展 第1部『若冲と一村 ―時を越えてつながる―』会期:2022年12月25日(日) ~ 2023年6月4日(日)会場:岡田美術館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:12月31日(土)・1月1日(日)料金:一般・大学2,800円、高中小1,800円※開館10周年記念展第1部・2部の会期中は、『10周年の感謝をこめて お誕生日ペア特別ご招待』として、誕生日当日の本人と同伴者1名の入館料が無料美術館公式サイト:
2022年12月08日展覧会「響きあうジャパニーズアート―琳派・若冲 × 鉄腕アトム・初音ミク・リラックマ―」が、2022年9月6日(火)から12月4日(日)まで京都の細見美術館にて開催される。リラックマや鉄腕アトム、初音ミクをモチーフにした現代日本画展覧会「響きあうジャパニーズアート―琳派・若冲 × 鉄腕アトム・初音ミク・リラックマ―」は、細見コレクションの琳派や伊藤若冲作品とともに、日本のポップカルチャーを代表するキャラクターをモチーフにした現代の日本画プロジェクト「琳音(りんね)」を紹介する展覧会。「琳音」とは、細見美術館の館長である細見良行監修のもと、京都の呉服屋であり日本画工房でもある豊和堂のアートディレクター・山田晋也、友禅絵師・平尾務が日本画を制作するプロジェクト。2021年秋から2022年新春にかけては、ドイツのミュンヘン五⼤陸博物館にて展覧会「RIMPA FEAT. MANGA:Japanische Malerei aus der Sammlung Hosomi」を行っており、本展はその帰国記念展となる。若冲の鶏×初音ミク、富士山×鉄腕アトムなど展示作品では、琳派や若冲などによる江戸時代の名画の一場面を借り、モチーフの一部を現代的なキャラクターに変更。例えば若冲が墨で鶏を描いた《鶏図押絵貼屛風》には初音ミクを大胆にフィーチャーしている。孤を描く鶏の尾羽と呼応するかのように描かれた、ミクの髪の流れに注目だ。また、富士山と鉄腕アトム、磯馴松(そなれまつ)とリラックマ、業平東下りとリボンの騎士など、意外性のあるモチーフ同士のマッチングの妙を楽しめる作品が勢揃い。背景もメインのモチーフもすべて手描きで描写した絵師の筆技も見所となっている。【詳細】「響きあうジャパニーズアート―琳派・若冲 × 鉄腕アトム・初音ミク・リラックマ―」会期:2022年9月6日(火)~12月4日(日)前期 9月6日(火)~10月10日(月・祝)/後期 10月12日(水)~12月4日(日)会場:細見美術館住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)入館料:一般 1,400円、学生 700円※状況により、会期・営業日時などは変更となる場合あり。最新情報は公式ホームページにて告知。【問い合わせ先】細見美術館TEL:075-752-5555
2022年08月26日皇室に代々受け継がれた美術品類を収蔵する宮内庁三の丸尚蔵館から、初めて国宝が指定されたのが昨年7月のこと。その全5件が国宝指定後、初めて公開される展覧会「日本美術をひも解く—皇室、美の玉手箱」が、9月25日まで東京藝術大学大学美術館にて開催中!会場となる東京藝術大学は、明治20年に設立された東京美術学校が前身。初代校長の岡倉天心のもと、宮内省と共同で作品を制作するなど、明治期より皇室とゆかりがある。本展は三の丸尚蔵館収蔵作品を中心に、東京藝術大学のコレクションを合わせた82件が一堂に集結する。作品は「文字」「生き物」「風景」「物語」の4つのテーマに沿って展示され、日本美術の「美の玉手箱」をひも解いてゆく。■国宝『動植綵絵向日葵雄鶏図』伊藤若冲筆/江戸時代・宝暦9年(1759)/宮内庁三の丸尚蔵館蔵/展示期間:8月30日〜9月25日若冲が約10年をかけて描いた30幅の『動植綵絵』は、相国寺から献上。本作をはじめ、『池辺群虫図』ほか計10幅が本展に。■国宝『唐獅子図屏風(右隻)』 狩野永徳筆/桃山時代(16世紀)/宮内庁三の丸尚蔵館蔵/展示期間:〜8月28日桃山芸術の巨匠・永徳だが、実は現存するものは希少。毛利元徳より献上され、今日に伝わる。■国宝『蒙古襲来絵詞(前巻部分)』鎌倉時代(13世紀)/宮内庁三の丸尚蔵館蔵/展示期間:(前巻)〜9月4日、(後巻)9月6日〜9月25日元寇での戦に出陣した、肥後国御家人・竹崎季長を中心に展開する絵巻。視覚的史料価値も高い。また、昨年、愛子さまが熱心に見学された『源氏物語図屏風』も9月4日まで公開。「若紫」「常夏」「蜻蛉(かげろう)」などの場面が描かれている。国宝を含む一部の作品は会期中に展示替え・巻替えが行われるため、1度ならず2度訪れたい、この夏必見の美術展だ。
2022年08月17日ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)の「巨匠のブラ」から、新デザイン「伊藤若冲」モデルが登場。2022年8月10日(水)より全国のピーチ・ジョン ストアほかで発売される。巨匠のブラに「伊藤若冲」モデルピーチ・ジョンの「巨匠のブラ」は、“巨匠たちの名画を、現代のランジェリーに落とし込んだら?”というユニークな発想から生まれた人気のアンダーウェアシリーズだ。これまでにサンドロ・ボッティチェリ、ウィリアム・モリスなどの名画を繊細な刺繍やレースで表現した、ブラ・ショーツなどを展開してきた。代表作≪鳥獣花木図屛風≫をオマージュ新作は、“江戸の奇才絵師”伊藤若冲にフォーカス。伊藤若冲の代表作≪鳥獣花木図屛風≫にオマージュを捧げ、立体感のある刺繍や緻密なレースで、伊藤若冲が描いた動植物をダイナミックに表現した。ベースカラーは、「若冲ブルー」と名のついた鮮烈な青色。そこに赤色や緑色などの極彩色を大胆に溶け込ませて、伊藤若冲作品の世界観を描き出す。2つの屛風を合わせた≪鳥獣花木図屛風≫にちなみ、一対の屏風を左右に分けて、アシンメトリーなデザインのブラをデザインしている。ショーツは、屛風の枠をイメージした装飾的なレースをあしらい、アーティスティックな1枚に。ソングタイプも揃うので、自分好みのスタイルで楽しめそうだ。【詳細】ピーチ・ジョン「巨匠のブラ」若冲ブルー発売日:2022年8月10日(水)取り扱い店舗:全国のピーチ・ジョン ストア、公式オンラインサイト・巨匠のブラ 4,378円サイズ:B~Fカップ UB65/70/75・ショーツ 1,628円サイズ:S、M、L・ソング 1,628円サイズ:S、M、L【問い合わせ先】ピーチ・ジョンTEL:0120-066-107
2022年08月12日2022年8月9日、俳優の伊藤英明さんがInstagramを更新。2枚のギャップある写真を投稿し、反響を呼んでいます。伊藤英明の変顔に「小島よしお!?」伊藤さんが投稿したのは、端正な顔立ちが際立つ凛々しい写真と、変顔をしたおちゃめなものの2枚。特にファンの反響を呼んだのは、2枚目の変顔の写真でした。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Hideaki Ito / 伊藤英明(@thehideakiito)がシェアした投稿 1枚目が凛々しい顔なだけに、より一層2枚目の変顔の写真とのギャップが際立ちます。また、2枚目の伊藤さんの変貌ぶりに、お笑いタレントの小島よしおさんに似ていると指摘するコメントも寄せられました。・笑いすぎて寝られません!・2枚目の写真、小島よしおさんかと思いました。・どちらも最高にイケメンです。ドラマやバラエティ番組で見る伊藤さんとは違う、新たな一面にファンも驚いた様子。シリアスな役柄からコメディまでこなす伊藤さんが見せる変幻自在な表情に、改めて夢中になった人も多いのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2022年08月10日女優の伊藤沙莉(27)が12日、ツイッターを通じ、自身の熱愛報道を受けて「温かく見守っていただけると幸いです」とつづった。前日のFRIDAYデジタルで、脚本家・蓬莱竜太(46)との熱愛が報じられた伊藤。記事では知人の証言として「蓬莱さんが猛アプローチをかけ」とあったが、「彼から猛アプローチっていうのはwww」と笑い飛ばして「お互いにってやつですよ」と訂正し、「#18歳差」のハッシュタグを添えて「ひとまず、温かく見守っていただけると幸いです」と呼びかけた。多くの祝福の声が寄せられる中、兄のオズワルド・伊藤俊介もこのツイートに反応。「#俺とは13歳差」「M-1も妹もおじさんに獲られました。一旦辞めさせて頂きます」と胸の内を明かしている。
2022年04月12日ダイアナ(DIANA)の「絵画シリーズ」から、新作ミュール&バックストラップサンダルが登場。2022年4月1日(金)より、ダイアナ店舗などで販売される。「絵画シリーズ」に新作ミュール&バックストラップサンダルダイアナの「絵画シリーズ」は、世界中の“名画”をモチーフにした人気シリーズ。クリムト、ゴッホ、ミュシャなどの作品からインスピレーションを得たシューズは、まるでアート作品のように美しい。そんな「絵画シリーズ」に、新作としてミュール&バックストラップサンダルが仲間入り。全5色の中でも注目が、新登場となるミュシャの「ルビー」と伊藤若冲の「薔薇小禽図」をモチーフにしたモデルだ。ミュシャの「ルビー」がモチーフ「ルビー」とは、ミュシャの連作「四つの宝石」のうちの1つ。深紅の花々を描いた凛とした美しさを持つ作品を、ボルドーカラーのミュール&バックストラップサンダルで表現した。伊藤若冲の「薔薇小禽図」からインスパイア伊藤若冲の「薔薇小禽図」は、桃色と白の薔薇が咲き誇る枝葉に、小鳥が止まっている様子を描いた作品。穏やかさと華やかさを併せ持つ作品の世界観をイメージし、亜麻色をベースにピンク色を効かせたシューズに仕上げた。ブリューゲルやクリムトに着想したカラーもその他にも、「絵画シリーズ」の発売以来、人気を博しているカラーを用意。ブリューゲルの「アイリスのある花束」、ミュシャの「百合」、クリムトの「THE KISS」から着想したカラーを含む、全5色が揃う。【詳細】ダイアナ「絵画シリーズ」新作ミュール&バックストラップサンダル発売日:2022年4月1日(金)販売店舗:ダイアナ店舗、公式ウェブショップ・ミュール 15,400円サイズ:XS-XL・バックストラップサンダル 17,600円サイズ:21.5-25.0cmカラー展開:ボルドーミュシャ、ピンクジャクチュウ、クロブリューゲル、アイボリーミュシャ、イエロークリムト
2022年04月02日江戸時代の画家の中で、伊藤若冲や曽我蕭白ら「奇想の画家」が人気を集めている昨今。「奇想」という魅力は、「そうではないもの」、つまり「ふつう」があって初めて成り立つのかもしれない。その「奇想」への注目によって、「ふつう」になってしまった江戸時代の「きれいなものづくり」に注目し、紹介する『春の江戸絵画まつりふつうの系譜』。 2020年に新型コロナウイルス感染症の影響により途中閉幕となった展覧会が、5月8日(日)まで府中市美術館にて再び開催される。同展では、福井県敦賀市立博物館の江戸絵画コレクションから、土佐派や狩野派、円山四条派など、美術界のメインストリームで「きれいなものづくり」に情熱を傾けた画家たちの、選りすぐりの「美しい」作品群や、「ふつう」と「奇想」の間にあるユニークな画家たちの作品を紹介。これまでにも、『春の江戸絵画まつり』では、江戸時代の動物絵画を取り上げてきたが、今回は、円山応挙や岸駒、長澤芦雪らの動物絵画における「ふつう」についても展観する。美術史のメインストリーム(=ふつう)を俯瞰し、魅力を知ることで、奇想も、そして「日本美術史」という更なる広い世界も、もっと楽しめるようになりそうだ。土佐光起 《伊勢図》(部分)江戸時代前期(17世紀後半) 敦賀市立博物館蔵[前期展示]岸駒 《猛虎図》江戸時代中期(18世紀後半) 敦賀市立博物館蔵[前期展示]狩野雅信 《菊花図》江戸時代後期(19世紀) 敦賀市立博物館蔵[後期展示]松村景文 《月・山桜小禽・山茶花鴛鴦図》天保8(1837)年 敦賀市立博物館蔵[後期展示]【開催情報】『春の江戸絵画まつりふつうの系譜「奇想」があるなら「ふつう」もありますー 京の絵画と敦賀コレクション』会期:2022年3月12日(土)~5月8日(日)※会期中展示替えあり会場:府中市美術館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜(3月21日・5月2日は開館)、3月22日(火)料金:一般700円、大高350円、中高150円※リピーター割引あり公式サイト:
2022年03月14日デジタルアート展「巨大映像で迫る五大絵師 −北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界−」が、東京の大手町三井ホールにて2021年7月16日(金)から9月9日(木)まで開催される。浮世絵や金屏風などをデジタル化、巨大映像に「巨大映像で迫る五大絵師 −北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界−」は、浮世絵・金屏風・金襖絵といった日本美術の傑作を巨大映像で楽しめる新感覚のデジタルアート展。本物の作品を見るのとはまた異なる感覚で、美術鑑賞を楽しめる。和紙の繊維や金箔まで緻密に再現浮世絵を3Dデータとして組み上げ、20億画素で超高精細にデジタルリマスター化することで、葛飾北斎や歌川広重といった絵師たちが表現した微細な凹凸などの技巧はもちろん、和紙の0.05mm程度の繊維の質感までも立体的に復元している。金屏風や金襖絵の金箔、切箔、金砂子、金泥といった素材や表現の緻密な違いも、最新デジタル撮影技術と多分割データ画像処理技術によって再現。圧巻のスケールを誇る3面ワイド45mスクリーンと音楽の演出によって、作品のダイナミックな魅力と繊細なディテールの両方を一度に楽しめる。葛飾北斎、歌川広重、俵屋宗達、尾形光琳、伊藤若冲の作品が登場巨大映像となって登場するのは、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」や歌川広重の「東海道五拾三次」をはじめ、俵屋宗達と尾形光琳が描いた2つの「風神雷神図屏風」、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」、俵屋宗達の国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」など全42作品。上映作品が日ごとに入れ替わる、ダブルプログラムで上映される。さらに、超高精細デジタル画像によるDigital北斎×広重コーナーでは、「冨嶽三十六景」と「東海道五拾三次」からベストセレクションの58作品を12台の大型モニターで紹介する。【詳細】巨大映像で迫る五大絵師 −北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界−会期:2021年7月16日(金)~9月9日(木)開館時間:10:30~19:30 ※入館は閉館の60分前まで会場:大手町三井ホール住所:東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One 3F観覧料:一般 2,000円 / 大学生・専門学生 1,500円 / 中学生・高校生 当日1,000円※満70歳以上、小学生以下、障がい者の方(添付者原則1名まで)は入場無料※学生は学生証または生徒手帳、70歳以上及び小学生以下は年齢証明ができるもの、障がい者の方は障がい者手帳を来場時に提示。■チケット〈前売チケット〉・「期間中有効平日フリー入場券」有効期間:2021年7月19日(月)~9月8日(水)の平日・「土日祝及び開幕日(7/16)/最終日(9/9)日付指定券」有効期間:2021年7月17日(土)~9月5日(日)の土曜・日曜・祝日、および7月16日(金)・ 9月9日(木)※会期前・会期中に限らず、各日付は完売次第、販売終了※本展はダブルプログラムのため、購入の際は公式ウェブサイトにて希望日の上映作品の確認を推奨。前売チケット販売場所:ローソンチケット(Lコード:30303、ローソン店頭/ミニストップ店頭の店内Loppi)、チケットぴあ(Pコード:[期間内有効] 993−198、[日付指定券] 646−456、セブン-イレブン店頭、ファミリーマート ※ファミリーマートは店頭支払・引取のみ可能)、イープラス(ファミリーマート店内Famiポートでも直接購入可能)〈当日チケット購入〉当日チケット販売時間:10:30~18:15 ※定員枚数に達した段階で販売終了販売場所:会場窓口※定員に空きがある場合のみ、当日チケットを販売。当日の空き状況は公式サイトにて確認。【問い合わせ先】『巨大映像で迫る五大絵師』事務局TEL:03-5520-1914(平日10:00~17:00)
2021年07月17日デジタルアート展「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」が7月16日(金)から9月9日(木)の全56日間、大手町三井ホールで開催される。この度、当展のナレーターを光浦靖子が務めることが発表された。本展は日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげることをミッションとしたプロジェクト「ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD」の第1弾で、アンバサダーは人気歌舞伎俳優の尾上松也、学習院大学名誉教授・岡田美術館館長の小林忠氏が監修を務める。昨年は開催中止となったが、新たに伊藤若冲の作品も加わり、内容を充実しての開催となる。展示されるのは葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いたふたつの「風神雷神図屏風」の競演、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など、日本美術の最高傑作の数々。デジタル技術と映像演出、そして巨大スクリーンによる一大スペクタクルを展開する。3面ワイド45mスクリーンに高輝度4Kプロジェクターを駆使したダイナミックな巨大映像空間で、浮世絵は原作和紙の繊維1本1本まで、金屏風や金襖絵は素材や表現の緻密な違いまでも再現した。また、作品のディテールを拡大表示し、わかりやすい解説とともに作品の魅力に迫っていく。さらに会期中の奇数日・偶数日で作品が変わるダブルプログラムになるということで、何度も足を運びたくなる展示となるだろう。光浦が本格的な美術展のナレーションに挑戦するのは初めてのこと。本展アンバサダーの尾上松也と強力タッグとなる。6月中旬都内で行われた収録では、長い美術作品名を読み上げるのに苦労しつつも、作品が映えるナレーションを見事にやり遂げた。光浦をはじめ、巨大映像をひと足早く体感した各界のスペシャルサポーターからのコメントは以下の通り。<解説ナレーター:光浦靖子>自分の手芸展示会の時にイヤホンで聴ける案内をコントみたいにやったことはありましたが、 こんな公式の美術展覧会で解説ナレーションをしたのは初めてです。ナレーション収録の前に、この五大絵師展の映像を体験したのですが、とにかく面白い! こんな名画で遊べるし、 あっと言う間に時間が過ぎしまいます。風神雷神と若冲が好きで、大画面で観たら超かっこいいです。私たちはほとんどのモノをいっぱい見てるから、どこかで既視感があるんです。だけど、巨大映像で初体験できたことがうれしい。もう興奮して、興奮して、一瞬泣きそうになるところもありました。あまり構えず、想像せず、体感したほうが絶対楽しいです。絵画を見るではなく、されるがままにジェットコースター乗っている感覚で“体感”する五大絵師展を楽しんでください。<森山直太朗(シンガーソングライター)>最新の技術で巨大化された日本美術の数々。その迫力と共にどこかよそよそしかった名作や名だたる絵師たちの存在がとっても身近に感じた。魂は細部に宿る。“とはいえちょっと寄りすぎよ”と絵師たちのツッコむ声が前世から聞こえてくる。<和田彩花さん(アイドル)>初めて自分が絵の中の登場人物になるような体験をしました。巨大映像だからこそ見えてくる細部や臨場感がもたらす視点で、美術との新しい時間を楽しんでください。また、この体験を基に、美術館の本物の作品で自分らしい楽しみ方を発見してもらえる機会につながると嬉しいです。<鳥越俊太郎(ジャーナリスト)>こんなの初めて観ました。 絵の訴えるものに圧倒されますね。絵の巨大さに、 音も入っているし、なんか生き生きと迫ってくるものがある。絵がこんな風に音楽になってしまうんだなあ。 日本にもこんなに豊かな素晴らしい絵の文化があったということを、ちゃんと知るいい機会だと思ったよ。私は江戸文化の豊かさにうならされました。<瀧本幹也(写真家 / 映像作家)>ここまで描き込まれていたとは!体験してわかった『初めての感覚』。正直なところ、映像を観るまではオリジナルじゃないと意味が無いと思っていた。しかし巨大な映像でここまで迫られると、描かれた人々や景色がそこに存在する様な臨場感で、未知なる没入感に浸ることとなった。 オリジナルを前にしてもこの感覚は絶対に味わえない。小さな紙に向き合った絵師の息遣いや想いが、時を経て動き出した。<しりあがり寿(漫画家)>つべこべ言う前に一度見たほうがいいですよ。デカいのを見て何がわかるかというと、 些細(ささい)な面白いところがわかる。群衆の中で男たちが刀を抜いて戦ってるのに、その前の方で、 これって壁ドンしてる?ってのを見つけちゃったりする。貴族や武士がとりすまして描かれているけど、もっとあとの時代、描かれた町人たちのヴァイタリティ伝わるし。絵師たちの興味もわかります。北斎は人間よりも風景、広重は人間だよなって。ぼんやり見てると損ですね。<大宮エリー(作家 / 画家)>日本が誇る絵師の絵を、映像で見るのはどうなの?と思いましたが、現物を美術館で見るのと違う発見がありました。小さなところまでは実は見れていなかったことに気づきます。美は細部に宿る。その細部を大きくして鑑賞できるのは現代ならでは。さぞかし巨匠たちも嬉(うれ)しいでしょう。お、そこまでみてくれるの?気づいた?と。コロナ禍でいつしか縮こまってしまった気持ちを、巨大な絵を見ることで、解放しましょう!北斎や、広重、宗達、光琳 若冲が寄ってたかって雅の世界、美の世界へ誘ってくれますよ!<鈴木芳雄さん(編集者/美術ジャーナリスト)>宗達や光琳、若冲の作品は屏風や襖だったりするから、自ずとサイズが決まってくる。浮世絵もほぼ大きさが一定で、 週刊誌見開きくらい。なのに、巨大で緻密な映像にしてしまうと、それまで見えなかったもの、気づけなかったことがこんなにあったのかと驚きが続く。怪物になった風神雷神は嵐を起こし、昆虫になった我々は巨大な花の中を飛び回る。浮世絵の登場人物になってタイムスリップ。 これは日本美術テーマパークだ。■展示情報展覧会「『巨大映像で迫る五大絵師』─北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」7月16日(金)~9月9日(木)会場:東京・大手町三井ホール
2021年07月14日アメリカ国内最大級の日本美術コレクションを所蔵するミネアポリス美術館から、現在、多くの絵画作品がサントリー美術館に里帰り中です。若冲や写楽など、江戸時代の人気絵師たちによる作品はどれも一級品ばかり。アメリカ人を魅了した超ハイレベルな日本画をご紹介!アメリカ人がしびれた!【女子的アートナビ】vol. 207サントリー美術館開館60周年記念展『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』では、アメリカ・ミネソタ州にあるミネアポリス美術館(通称Miaミア)の日本美術コレクションから約90点の名品を紹介。江戸時代の狩野派や琳派、人気の若冲や北斎、写楽など有名どころの作品が集まっています。1883年にミネアポリスの市民や実業家が美術協会を設立したことからはじまったMiaは、現在、世界各地の美術作品を約9万点所蔵。そのうちの約9,500点が日本美術です。これらのコレクションは、日本の絵画や浮世絵に魅了され作品を集めたアメリカのコレクターたちが、多数の作品を美術館に寄贈して築き上げました。本展では、その膨大なコレクションのなかから選び抜かれた名品が来日。アメリカに渡ってから、はじめて里帰りをする作品も多く展示されています。名品が続々登場!会場では、日本美術の流れがわかるような展示構成になっています。まず「第1章水墨画」では、室町時代に活躍した雪村周継(せっそん しゅうけい)の個性的な水墨画《花鳥図屛風》からスタート。一見ちょっと地味な水墨画ですが、よく見ると鳥や鯉が生き生きと描かれて、表情もユニークです。この作品は、Miaの日本絵画コレクションのなかでも名品のひとつです。続く「第2章狩野派の時代」の注目作品は、狩野山雪(かのう さんせつ)の《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》。もともとは京都の妙心寺にあった襖絵で、中国の仙人の姿が描かれています。江戸時代の初期に描かれ、由緒ある京都のお寺からアメリカに渡ったこの作品、これまでどんな人たちに愛でられてきたのか、想像するだけでわくわくします。キリギリスの恋バトル!「第3章やまと絵―景物画と物語絵―」では、ぜひ《きりぎりす絵巻》をご覧ください。やまと絵とは、中国の絵画様式を日本化したもので、優美な風景や物語などが描かれています。虫を擬人化した恋愛物語《きりぎりす絵巻》では、美しい玉虫姫をめぐり、セミの右衛門督(うえもんのかみ)、キリギリスの紀伊守、ヒグラシの備中守が恋のバトルを繰り広げます。美しい着物を身につけた虫たちが描かれているのですが、よく見ると顔はネズミのような動物顔で、なんともユニーク。優美な絵巻とゆるいストーリーのギャップに、アメリカ人もしびれたかもしれません。貴重な写楽や北斎も!続く「第4章琳派」では、酒井抱一や鈴木其一などの絵画、「第5章浮世絵」では喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎などの錦絵、さらに「第6章日本の文人画<南画>」では与謝蕪村の掛け軸などを展示。特に写楽の作品は保存状態のよいものがあり、見ごたえがあります。若冲や渡辺省亭もあります!また、「画壇の革新者たち」と題した第7章では、18世紀に活躍した人気絵師、伊藤若冲の質の高い作品を3点展示。最後の「第8章幕末から近代へ」に行くと、大正時代までの作品が登場し、今話題の画家、渡辺省亭の作品も展示されています。アメリカで大事に保管されてきた日本美術の里帰りとなる本展は、サントリー美術館のあと福島県立美術館、滋賀・MIHO MUSEUMほかに巡回予定です。ぜひお見逃しなく!Information会期:~6月27日(日)会場: サントリー美術館開館時間: 10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)*入館は閉館30分前まで休館日: 火曜日観覧料: 一般¥1,500、大学・高校生¥1,000
2021年06月05日上質な日本美術のコレクションで知られるアメリカのミネアポリス美術館の名品がならぶ展覧会『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』が、サントリー美術館で6月27日(日)まで開催されている。ミネアポリス美術館(通称 Mia)は、アメリカ中西部にあるミネソタ州最大の都市・ミネアポリスに1883年に設立された美術館。約9万点のコレクションのうち1割を超える約9500点が日本美術のコレクションだ。本展は室町時代から近世までの日本絵画の流れを、Miaの充実したコレクションでたどっていくもの。また、展示作品の3分の1以上が日本に初めて里帰りするものだそう。展示風景より展覧会は、日本絵画の主要ジャンルを8章構成で紹介していく。第一章「水墨画」では、躍動感あふれる描写で鳥を描いた雪村のほか、迫力とかわいらしさが同居する山田道安の屏風などを展示する。雪村周継《花鳥図屛風》室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》室町時代、16世紀とくに、山田道安《龍虎図屏風》は、虎の表情や吹きすさぶ風の描写など、細部まで楽しめる作品だ。山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀続く第2章「狩野派の時代」では、当時の主流派であった狩野派の作品を展示。仙人と童子を描いた狩野山雪の《群仙図襖》は、9名の仙人と童子が描かれた襖。それぞれの仙人の表情やポーズを描き分けている。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》江戸時代、正保3年(1646)画面右端にいる仙人は「劉海蟾(蝦蟇仙人)」。糸を通した小銭を使ってガマガエルと遊んでおり、その姿が愛らしい。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》部分江戸時代、正保3年(1646)第3章の「やまと絵―景物画と物語絵―」では、日本独自の絵画様式となったやまと絵を紹介。もともとは中国的な主題の「唐絵」に対して、日本の風俗や事物を主題にした絵を指していた「やまと絵」は、時代を経ていくうちに日本独自の絵画様式として発展していった。武蔵野の平野を描いた《武蔵野図屛風》はその一例だ。第4章の「琳派」も日本で生まれた独自の様式である琳派を紹介している。作者不詳《武蔵野図屛風》 江戸時代、17世紀第5章の「浮世絵」は、江戸時代に花開いた大衆芸術、浮世絵を紹介。葛飾北斎や東洲斎写楽などの誰もが知る浮世絵版画のほか、肉筆浮世絵も展示。江戸の文化がいかに豊かであったかを垣間見ることができる。三畠上龍《舞妓覗き見図》江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》部分江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》は、謎が多い対幅の作品。左幅には美しい舞妓、右幅にはまぶたをこじ開けている丁稚姿の少年の図が描かれている。作品の主題はなんなのか、現時点ではわからないが、インパクトが強い作品だ。そして、第6章の「日本の文人画〈南画〉」、第7章「画壇の革新者たち」、最終章「幕末から近代へ」と続く。とくに第7章の「画壇の革新者たち」は、伊藤若冲や曾我蕭白など近年人気が高い奇想の絵師たちの作品が並んでいる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》は若冲が好んで描いた鶏が並ぶ屏風。筆の濃淡を巧みに使った躍動感あふれる鶏が描かれている。曾我蕭白の《群鶴図屛風》は、若冲とはまた異なるスタイルで鶏を巧みに描いており、両者を見比べると、絵師の特徴をわかりやすく捉えることができる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》江戸時代、18世紀曾我蕭白《群鶴図屛風》江戸時代、18世紀本展は室町時代から近代に至るまでの日本絵画の魅力がわかりやすくまとめられている展覧会。豊富なジャンルの日本絵画のなかから、お気に入りの絵師や作品を見つけ出しにいってみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』4月14日(水)~6月27日(日)、サントリー美術館にて開催
2021年06月02日「昔から、絵描きは身近な対象をモチーフにすることが多いんです。伊藤若冲が庭先の鶏を描いたように、港区のオフィス街で育った僕はおじさんを描くようになりました」そう語るのは19歳の芸大生、RYO OGATAさん。初めての著書『おじさん日記』は、57歳の男性・竹田大(以下、まさる)を主人公にした創作絵日記。高校時代からアーティストとして活動を続けてきたOGATAさんの処女作は、なぜにおじさんの、しかも絵日記なのか。19歳のアーティストが描く57歳サラリーマンの空想絵日記。「両親に連れられていく銭湯や、家族で食事に行く居酒屋で日常的におじさんを観察しているうちに、もしその人たちが絵日記を描いたらどんなものになるかと気になって…。自分で描いてみることにしたんです」デジタル世代のど真ん中ながら、今作はジャポニカ学習帳の日記帳に色鉛筆で一日一枚。そのアナログ感は小学生の夏休みの絵日記さながら。「機械が苦手なんです(笑)。それにずっとサッカーをやってきたせいか、体を使って表現することが僕にとっては自然。絵を描く時も実際に手を動かすことで初めて、その質量や描く意味を感じられるんです」ページをめくれば大迫力の画風に圧倒されつつ、まさるの日常に引き込まれる。自分の前を歩く女性が小走りで去ることに傷つき、通勤中に出くわす自由すぎる人々に戸惑う。家では軽く踊るだけで腰を痛め、腐りゆくバナナの皮に自分を重ねる。見た目は中年だけど心は多感。そんなアンビバレントな姿に年齢・性別を超えて思わず共感してしまう。「確かに『おじさん』は誰の中にもいるのかもしれません。僕も最初は街で観察したことをもとに描こうと思っていたんですが、いざノートを前にすると全く違う内容が浮かんできて、まさるになりきって描くことも多かった。ある日はまさるに描いてもらったり、別の日は僕が描いたり。だからこれは二人で描いた一冊なんです」19歳の感性と、空想上の57歳のおじさんによる奇跡のコラボ。そしてOGATAさんの次なる作品は?「人間観察を軸にしつつ、インスタレーションなど絵以外の表現にも挑戦してみたい気がします。…とはいえ飽きるまで『おじさん』を追求してもいいのかな。もしかしたら僕がまさる世代になるまでライフワークとして続けているかも(笑)」『おじさん日記』田町のいまだ昭和なオフィスワーカー・まさるの平凡で不思議な日常を描いた絵日記。ジャポニカ学習帳のフォーマットそのままのページも注目。上はまさるの自画像。小学館集英社プロダクション1200円リョウ・オガタ2001年、東京都港区生まれ。日本画の技法に親しんで育ち、東京藝術大学に在学中。地元酒場や寺での個展に映画のキャンペーンアート制作など広く活躍。大学ではサッカー部所属。※『anan』2021年3月24日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・大澤千穂(by anan編集部)
2021年03月23日デジタルアート展「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」が7月16日(金)から9月9日(木)の全56日間、大手町三井ホールで開催される。本展は日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげることをミッションとしたプロジェクト「ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD」の第1弾で、アンバサダーは人気歌舞伎俳優の尾上松也、学習院大学名誉教授・岡田美術館館長の小林忠氏が監修を務める。昨年は開催中止となったが、新たに伊藤若冲の作品も加わり、内容を充実しての開催となった。展示されるのは葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いたふたつの「風神雷神図屏風」の競演、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など、日本美術の最高傑作の数々。デジタル技術と映像演出、そして巨大スクリーンによる一大スペクタクルを展開する。3面ワイド45mスクリーンに高輝度4Kプロジェクターを駆使したダイナミックな巨大映像空間で、浮世絵は原作和紙の繊維1本1本まで、金屏風や金襖絵は素材や表現の緻密な違いまでも再現されている。また、作品のディテールを拡大表示し、わかりやすい解説とともに作品の魅力に迫っていく。さらに会期中の奇数日・偶数日で作品が変わるダブルプログラムになるということで、何度も足を運びたくなる展示となるだろう。アンバサダーを務める尾上は、BSフジ特別番組(7月中旬放送予定)をはじめ、イベント告知TVCMや公式ウェブサイトでのスペシャル動画を通じて、巨大映像の体験や日本美術の魅力をアピールしていく。巨大映像と音楽をコラボレーションしたドラマチックな演出による新感覚のアートエキシビション。古の人々の息づかいまで聞こえてくるような、時空を超えたアート体験に期待だ。尾上松也・コメント絵の中に入り込んだような体験だ。絵の中の全ての色、毛の一本一本、鎧の線の一つひとつに、絵師の魂や思いを感じる。どうやって描いているのか、想像もつかない。実物大ではわからない凄さと迫力だ。小林忠・コメント・巨大映像で迫る新たな美の世界美術作品は本物に接するのが一番と思ってきたが、そうした固定観念を打ち壊すような新しい美の世界が開かれた。それは横幅が3面45メートルの巨大画面に映写されるデジタル映像の迫力だった。絵の具や金箔、和紙などの素材の質感や、画家の息づかいまで聞こえてくるような筆使いの強弱の変化が、拡大されることによってこれほど感動的なものに見えるとは思いもよらなかった。超高精細のデジタルアートが、異次元の美の世界を開拓してくれた。これまで誰も体験したことの無い、斬新で驚愕的な体験をお勧めしたい。――本展のみどころ・20億画素の超高精細デジタルリマスターが明らかにする、浮世絵の真実アルステクネが開発した独自のDTIP(超高品位3次元質感記録処理技術)により、浮世絵を3Dデータとして組み上げ、超高精細なデジタルリマスター化を実現。葛飾北斎、歌川広重が表現した微細な凹凸などの技巧はもちろん、和紙の繊維1本1本(0.05mm程度)の質感までも立体的に復元することに成功しました。■展示情報「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」7月16日(金)から9月9日(木)※会期中の奇数日・偶数日で上映作品が変わるダブルプログラム開演時間:10時30分から7時30分※入館は閉館の30分前まで会場:大手町三井ホール※会場内で写真撮影可能観覧料(税込):一般 2,000円 / 大学生・専門学生 1,500円 /中学生・高校生 当日1,000円満70歳以上、小学生以下、障がい者の方(添付者原則1名まで)は入場無料※来場時、年齢証明ができるもの、または学生証を提示チケット販売:5月中旬から販売予定。詳細は4月下旬に公式ウェブサイトにて公式サイト:
2021年03月03日明けましておめでとうございます。早速ですが、2021年の「アート初め」は、何を見ますか? 都内を中心に三が日からオープンしている美術館、展覧会をピックアップして一挙にご紹介します!※新型コロナウィルスの影響により、記事内の情報が変更になる可能性があります。事前に公式HP等で確認してからお出かけ下さい。六本木ヒルズ森タワー内の3施設は元旦もオープン。53階の森美術館では草間彌生、村上 隆、奈良美智ら日本を代表するアーティスト6名を紹介する『STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ』を開催中。こちらは1月3日(日)で閉幕なので、まだ見ていないという方は急いで。52階の森アーツセンターギャラリーでは『ミッキーマウス展 THE TRUE ORIGINAL & BEYOND』、同じく52階の六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー では『連載完結記念 約束のネバーランド展』を開催中。どちらも1月11日(月・祝)までの会期だ。同じく六本木にあるサントリー美術館は、1月2日(土)から開館。展覧会『美を結ぶ。美をひらく。美の交流が生んだ6つの物語』では、古伊万里や鍋島の焼物、19世紀琉球の紅型、薩摩切子のような和ガラス、さらに江戸・明治の浮世絵を鑑賞できる。上野エリアで、元日から開いているのが、上野の森美術館だ。開催中の『ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展』では、テューダー朝から現在のウィンザー朝まで、5つの王朝の貴重な肖像画・肖像写真など約90点が紹介されている。上野の森美術館『ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展』展示風景国立科学博物館は、1月2日(土)からオープン。3つの会場(東京国立博物館、国立科学博物館、国立近現代建築資料館)で開催している企画展『日本のたてもの -自然素材を活かす伝統の技と知恵』の1会場として、近代以降の日本の建築物や様式に関する、12点の建築模型、図面や建築素材などの関連資料を展示している。同じく1月2日(土)から開館する東京国立博物館は、恒例の正月企画「博物館に初もうで」を開催。本館特別1室・特別2室では、特集「博物館に初もうでウシにひかれてトーハクまいり」と題し、国宝や重要文化財を含めた、さまざまな表情の牛にまつわる作品を見ることができる。また、表慶館では『日本のたてもの -自然素材を活かす伝統の技と知恵』が開催されている。東京国立博物館「博物館に初もうで」袱紗 淡紅繻子地騎牛笛吹童子図 江戸時代・18~19世紀 アンリー夫人寄贈1月2日(土)~31日(日) 本館特別2室六本木、上野エリア以外の美術館も1月2日(土)からは続々オープン。丸の内にある三菱一号館美術館では『1894Visions ルドン、ロートレック展』を開催中。三菱一号館が竣工した1894年軸にした展覧会では、ルドン、ロートレックを中心に同時代に活躍した国内外の画家たちの絵画や版画などを楽しむことができる。菱一号館美術館『1894Visions ルドン、ロートレック展』展示風景「えどはくでお正月!」と題し、1月2日(土)よりお正月の特別開館を行っているのは両国の東京都江戸東京博物館。1月5日(火)、6日(水)には「獅子舞」が寄席芸の形式で行われるのでこちらもチェックしてみよう。同館では特別展『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵古代エジプト展天地創造の神話』、企画展『和宮 江戸へ ―ふれた品物 みた世界―』も開催されている。東京都江戸東京博物館獅子舞(三遊亭金八、古今亭志ん丸)画像提供:東京都江戸東京博物館恵比寿にある東京都写真美術館も1月2日(土)から。2階展示室の『瀬戸正人記憶の地図』では、半世紀以上アジアに目を向けてきた写真家の作品群を紹介。さらに3階展示室の『日本初期写真史関東編幕末明治を撮る』は、幕末明治期の写真を三部で構成する。どちらも貴重な内容の展覧会なので、この機会に足を運んでみよう。ほか、1月2日(土)から開館している都内の美術館には、『石岡瑛子血が、汗が、涙がデザインできるか』などを開催中の東京都現代美術館(清澄白河)、『眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで』などを開催中の東京国立近代美術館(竹橋)、『ベルナール・ビュフェ回顧展私が生きた時代』を開催中のBunkamuraザ・ミュージアム(渋谷)などがある。東京都現代美術館『石岡瑛子血が、汗が、涙がデザインできるか』展示風景また、箱根エリアの美術館もお正月から楽しめる施設がたくさんある。仙石原のポーラ美術館は年中無休で開館。開催中の展覧会『Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年』では、ジャポニスムと関係が深いモネやゴッホ、フランスで学んだ黒田清輝、ゴッホに扮した森村泰昌など近代美術から現代アートまで、幅広い作品が紹介されている。同じく年中無休でオープンしているのが彫刻の森美術館。広大な敷地内では、ロダンやムーアら巨匠たちの野外彫刻が楽しめるほか、ピカソのコレクションを順次公開しているピカソ館や、美しいステンドグラスでつくられた「幸せをよぶシンフォニー彫刻」、子供たちがネットの中に入ってアートを体験できる「ネットの森」などもある。岡田美術館は、1月2日(土)からオープン。『没後220年画遊人・若冲 ―光琳・応挙・蕭白とともに―』では、岡田美術館に収蔵された伊藤若冲の作品全7件と、若冲が学んだ狩野派や同時代の画家・円山応挙らが一堂に会している。ここで紹介した以外にも、首都圏では多くの美術館がお正月からオープンしているが、新型コロナウィルス感染防止のため事前予約が必要な展覧会も多い。必ず事前にHPなどで確認し、マスクの着用など感染予防対策をして出かけよう。
2021年01月01日抹茶スイーツ好きさん、セブンイレブンの「伊藤久右衛門(いとうきゅうえもん)監修スイーツ」はもう食べましたか?伊藤久右衛門とは、京都・宇治の老舗茶舗で、その宇治抹茶スイーツもとてもおいしいのです!伊藤久右衛門監修のスイーツを、身近なセブンで買えるチャンス到来ですよ♪宇治抹茶クレープ この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿もっちりしたやや厚めの生地に、宇治抹茶クリーム・宇治抹茶ホイップをたっぷり入れて包んだ、伊藤久右衛門監修の抹茶クレープです。なめらかで深みのある宇治抹茶の味わいを存分に楽しめますよ♪税込192円、212kcalです。宇治抹茶ばばろあ この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿ガツンとした抹茶の味が好きな方にとくにおすすめです!宇治抹茶ばばろあが甘さ控えめで、抹茶のほろ苦さやほどよい渋みを味わえる、「抹茶が濃い~!」を楽しめる伊藤久右衛門監修のスイーツです♪税込324円、233kcalです。宇治抹茶小餅 この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿小さいですが、宇治抹茶餡の存在感がすごいんです!やわらかくて歯切れのいいお餅の中には、クリーム入りのまろやかな宇治抹茶餡がしっかり詰まっています♪上品で香り高い宇治抹茶を堪能できる、伊藤久右衛門監修の小さな抹茶餅です。税込183円、117kcalです。ぜひ3品食べてみて!セブンイレブンの「伊藤久右衛門監修スイーツ」3品は、どれもレベルが高いものばかりで本格的です!身近なセブンで、宇治抹茶の有名店「伊藤久右衛門」の味をプチプラで楽しめます。ぜひ3品食べてみてくださいね♪(恋愛jp編集部)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。在庫切れの場合がありますので、店舗をご確認ください。2020年11月30日現在
2020年12月03日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、京都国立博物館で開催中の御即位記念 特別展「皇室の名宝」に行ってきました。■御即位記念 特別展「皇室の名宝」11月23日まで京都国立博物館にて開催中今回展示されているのは、宮内庁・三の丸尚蔵館の所蔵品を中心とする書や絵画、工芸品など約100件。狩野永徳、尾形光琳、円山応挙ら著名な絵師たちによる屏風などの作品が並びます。中でも、伊藤若冲が40歳のときに描いた色鮮やかな《旭日鳳凰図》と《動植綵絵》、琳派の俵屋宗達の《扇面散図屏風》など、江戸時代の名作が間近で見られ、双眼鏡をのぞきながら時間をかけて作品を鑑賞する観客が多くいました。記者が興味をひかれたのは、《蒙古襲来絵詞》です。まるですぐそばで見て描いたかのような、馬の躍動感と兵士の甲冑の緻密さ。物語を後の世に伝えたいという、いにしえの熱意が伝わります。そして、全体で324メートルにも及ぶという《小栗判官絵巻》も、よくまあこれほど細かく丁寧に描いたものだなあと、感心するばかりです。また、現代の即位式を私たちはじかに見ることができませんが、《霊元天皇即位図屏風》を見れば、江戸時代は庶民も即位式を見ることができたとわかります。中国の文化や美を取り入れて和に融合させていった王朝文化の雅の数々に、思わずため息が……。事前予約優先制の今だからこそ時間をかけてじっくり鑑賞できます。(取材・文:西元まり)「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月09日10月29日、道路交通法違反(ひき逃げなどの疑い)により逮捕された俳優の伊藤健太郎容疑者(23)。各メディアによると伊藤容疑者は「気が動転してしまった」と話しており、警視庁は事故を認識しながらも逃走したとみて調べているという。今回の事故が報じられたことで、4月にも事故を起こしていたとも報じられた伊藤容疑者。「相当な車好きだった」と彼の知人は語る。「健太郎は子供のころから車好き。おじいちゃんが真っ赤なオープンカーに乗っていて、『かっこいい!』と憧れを抱くようになったそうです。『いつかは海外のクラシックカーに乗りたい!』とも話していました」とはいえ、運転にリスクはつきもの。伊藤容疑者は14社とのCM契約を交わし、19年に「スカーレット」で朝ドラデビューも果たした人気俳優。なおさらリスクを考慮する必要があったはずだ。そのためネットでは、「事務所にも責任があるのでは」との声が上がっている。《今、一番売出し中の俳優。こんな時に、なぜ運転させてる?監督不行き届きだと思うよ》《なぜ自動車を自分で運転させたりなどしているのか?九割以上、事務所の危機管理の問題だと思うのだがなあ》なぜ伊藤容疑者は、自分で車の運転をしていたのだろうか?しかし、ここにも伊藤容疑者の“呆れた素顔”が隠されているようだ。「伊藤容疑者は先月、所属事務所を移籍しました。事務所は彼の活躍ぶりから『危険なことがあってはスポンサーにも迷惑がかかる』と考え、“専用の送迎車をつけること”を移籍の際に約束していたのです。4月にも事故を起こしていたように、とても運転が上手とは言えませんでしたからね。普段から運転を控えるようにも伝えていたそうです。しかし伊藤容疑者はそうした周囲の心配を意に介さず、送迎車があるのに自分の車を乗り回していました。そういった危機意識の低さが、今回の事故で露呈した形です」(芸能関係者)俳優人生が事故で一転した伊藤容疑者。いま、何を思うだろうか。
2020年10月30日映画『十二単衣を着た悪魔』の完成披露報告会が本日10月20日(火)セルリアンタワー能楽堂にて行われ、主演の伊藤健太郎をはじめ、三吉彩花、伊藤沙莉、山村紅葉、笹野高史、黒木瞳監督が登壇した。本作にも出演するLiLiCoが今回MCを担当。原作に惹かれた点を聞かれた黒木監督は「『源氏物語』桐壺帝の正妃でありながらも、悪役として描かれている、弘徽殿女御はこういった人だったのかもと考えられて書かれた物語で、現代に生きる自分の居場所がない、人と比べてうまくいかない、自分って何なんだろうと、ちょっとダメンズな男の子が、ひょんなことから源氏物語の世界にトリップ、弘徽殿女御をはじめとする様々な登場人物の輝く人生を見て成長するという希望のお話に惹かれました」と答える。就職活動連続失敗中の実家暮らしのフリーターで、ひょんなことから「源氏物語」の世界にトリップしてしまう本作の主人公・雷を演じた伊藤健太郎さんは、役柄との共通点について「あの平安時代に急に飛び込んで、意外とすんなりと対応していく姿は、今自分が平安時代にタイムスリップしたら、最初は驚くだろうけど、対応するだろうなというところはちょっと似ているかも」と役作りに苦労はなかったそう。また、最初からスタッフの中でこの役は伊藤健太郎さんでいきたいという思いがあったと明かす黒木監督。「たまたま私が出演しているラジオ局の番組の収録にいく際に、エレベーターのドアが開くと、真正面にポスターが貼られていまして、エレベーターが開くと伊藤健太郎さんがいらっしゃる。この方が雷ちゃんを演じてくれたらなぁと思っておりましたが、念願かなって嬉しかったです」とコメントした。“悪魔”とも言われた弘徽殿女御を演じた三吉さんは「ここまで強い女性を演じたのは初めてなんですけれども、だんだん自分の息子の為にとか誰かのためにとか愛情をもって何を犠牲にしてでも貫いていく姿勢に、この人についていきたいなと自然に感じることができて、弘徽殿女御への熱い想いを聞かせていただいて愛着がわいてきました」と演じてみた感想を語り、黒木監督は「ヘア、十二単衣が似合う三吉ちゃん以外、弘徽殿女御はいないと思いました」と言い切った。そして伊藤沙莉さんの出演は、監督がテレビに出演するのを見てぜひ倫子役にとオファーしたそうで、それについて伊藤沙莉さんは「凄くシンプルで嬉しかったです。現代を生きる女性は演じてきましたが、時代を超えて生きる女性を演じることが少なく、経験として踏まなければならないと思っていた時期にオファー頂いて、黒木組でその経験が出来たのがすごく嬉しかったです」と笑顔を見せる。さらにハプニングの演出についての話題になると、「とあるシーンで、ハプニングが起こりまして、めちゃくちゃ驚きました。お芝居でするのはずかしいと思いますし、是非そのシーンを探してほしいですね。でも、そのシーンの撮影の直後は、健太郎、ふざけた?本番なのに、何やってんの?とは思いました」と意味深に話すと、伊藤健太郎さんは「台本に書かれてなく、黒木監督に撮影前に指示されて、『え??』って戸惑いまして、やるべきかやらないか迷ってたんですけど、後ろのベースから、何度も『いけ!いけ!』って黒木監督が…」とそのシーンをふり返り、伊藤沙莉さんが「結果いいシーンでした!」と言い会場を沸かせた。最後に伊藤健太郎さんは「こういった時期に、公開が近づいてきて、能楽堂という場所で、皆様に完成を報告する機会を設けられたことを、光栄に思っています」と挨拶し、「主人公の雷の様に、映画の中にタイムスリップしていただき、ちょっとした非現実的体験をご体験頂ければと思っております。公開しましたら、是非劇場に足を運んでくださればと願っています」と本作をPRしイベントは幕を閉じた。『十二単衣を着た悪魔』は11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:十二単衣を着た悪魔 2020年11月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Ⓒ2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
2020年10月20日スイーツデコアート展「渡辺おさむ展 花鳥風月」が、2020年10月14日(水)から10月20日(火)まで大丸東京店で開催される。入場料は無料だ。“本物そっくり”なスイーツデコアート渡辺おさむは、“本物そっくり”なクリームやキャンディ、フルーツを用いて様々なスイーツデコアートを制作する現代美術作家だ。国内はもとより海外でも注目を集め、イタリア、ベルギー、トルコ、アメリカなどでも個展が開催されるほど、話題のアーティストだ。日本の名作がお菓子のデコレーションで再構築そんな渡辺おさむが2020年初の個展を大丸東京店で実施。今季は、日本を代表する名品をテーマに、スイーツのデコレーションによって新しい魅力に満ちたオリジナル作品約40点を展示する。目玉となるのは、3メートルを超える大作。伊藤若冲の代表作のひとつである「鳥獣花木図屏風」をテーマに、お菓子のデコレーションによってモダンに再構築している。会場には、葛飾北斎や俵屋宗達など、誰もが見た事のある名作のオマージュ作品も展開。“花鳥風月”をテーマにした色とりどりの作品がラインナップする。【詳細】「渡辺おさむ展 花鳥風月」会期:2020年10月14日(水)~10月20日(火)10:00~20:00※最終日は17:00閉場会場:大丸東京店10階アートギャラリー住所:東京都千代田区丸の内1-9-1入場料:無料
2020年09月26日展覧会「細見コレクション―琳派と若冲―」が、京都・細見美術館で開催。会期は2020年9月12日(土)から12月20日(日)まで。「細見コレクション―琳派と若冲―」桃山~江戸時代の作品を集積今回開催する「細見コレクション―琳派と若冲―」では、日本美術史のほとんど全ての時代・分野を網羅する作品で構成する細見コレクションの中から、選りすぐりの“琳派”と伊藤若冲の作品を展示。併せて、豊かな表現力を持つ桃山陶芸「志野」「織部」の焼き物を紹介する。琳派、俵屋宗達や酒井抱一らの華やかな絵画琳派とは、桃山時代から江戸時代にかけて栄えた芸術の流派。金や銀を大胆に使った豪華で華やかな画風が特徴で、尾形光琳、俵屋宗達、酒井抱一などの著名な画家たちの作品によって知られている。本展における琳派の展示作品の中でも注目なのが、酒井抱一の「鹿楓図団扇」。金箔を貼った団扇の表裏に描いた鹿の鼻先や尾の繊細な表現、明快かつ丁寧に描いた楓が目を惹く、琳派様式が色濃く表れた作品だ。そのほかにも、本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵の「忍草下絵和歌巻断簡」や、池田孤邨の「四季草花流水図屛風」など、細見コレクションの琳派作品を展示する。伊藤若冲「花鳥図押絵貼屛風」「糸瓜群虫図」など江戸時代の画家であり、今なお多くのファンを魅了し続ける伊藤若冲。極彩色や墨で動物を描いた作品で知られており、その繊細な筆遣いは国内のみならず世界から高い評価を得ている。本展では、若冲の作品の中から水墨画を中心に集積。「花鳥図押絵貼屛風」「雪中雄鶏図」「糸瓜群虫図」といった作品を展示する。中でも「花鳥図押絵貼屛風」は、勢いのある濃墨の線描、淡墨の滲みを活かした面の連なりなど、様々な技法を使う若冲の試みが垣間見える貴重な一品となっている。桃山陶芸「志野」と「織部」桃山時代に作られた陶芸作品の総称である、桃山陶芸。その中で、桃山から江戸初期にかけて美濃窯で焼かれた「志野」と、17世紀初期に美濃窯で焼かれた「織部」は高い芸術性が評価されている作品群だ。今回、会場では「志野唐花文鉢」「織部千鳥文手付四方鉢」といった作品を見ることが出来る。【詳細】細見コレクション―琳派と若冲―会期:2020年9月12日(土)~12月20日(日)時間:10:00~17:00会場:細見美術館住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3入館料:一般 1,300円、学生 1,000円※会期中展示替えあり。前期9月12日(土)~10月25日(日)・後期10月27日(火)~12月20日(日)※毎週月曜休館。月曜が祝日の場合翌日休館。9月21日(月)・22日(火)は開館。23日(水)休館。【問い合わせ先】細見美術館TEL:075-752-5555
2020年08月20日京都市京セラ美術館開館記念展「京都の美術 250年の夢 第1部~第3部 総集編 ─江戸から現代へ─」が、当初予定から会期・内容を変更し、2020年10月10日(土)から12月6日(日)まで開催される。江戸から現代にいたる“京都の美術”を総覧日本文化の伝統と創造の中心地である京都。「京都の美術 250年の夢 第1部~第3部 総集編 ─江戸から現代へ─」は、江戸から明治、昭和、そして現代にまでいたる、約250年間の京都の美術を彩った名品を、日本全国から集めて総覧する展覧会だ。京都の美術というと、江戸時代の伊藤若冲をはじめとして日本画が注目されることが多いが、実際には工芸にも優れた作品が数多く存在する。本展では日本画と工芸を中心軸に、明治に登場した洋画や彫刻が日本画・工芸との連関のなかでいかに展開したのか、そして戦後以降の美術がこれらの伝統のもとでいかに新たな創造を行なったのかを、分野を超えて紹介する。京都における江戸美術会場ではまず、近代以降の京都画壇の源流である、京都における江戸美術の精華を紹介。曾我蕭白の《群仙図屏風》(後期 11月10日(火)〜11月15日(日)展示)や伊藤若冲といった奇想の日本画などに始まり、幕末から明治にかけての激動期に起こった美術・工芸の発展を回顧する。近代京都・日本画や書の名作一方、明治後期には竹内栖鳳を中心に京都画壇が形成。大正期には黄金期を迎えるなど、昭和初期までにかけて、新しい日本画を生みだす活発な活動が展開された。続く章では、日本画・工芸との関係を踏まえつつ、土田麦僊《大原女》などの日本画から書にいたる近代京都の名作を展示する。現在、伝統の継承と新たな表現のあいだで敗戦を迎えると、従来の日本画・工芸の伝統は再考を迫られ、1960年代以降には多彩な現在美術の活動が繰り広げられることとなる。本展の最後では、巧みなメイクや衣装により著名な人物に扮する森村泰昌のセルフポートレート作品などを展示。伝統の継承と新たな表現の葛藤から生まれた工芸や洋画など、未来に挑む京都の美術を目にすることができる。展覧会概要京都市京セラ美術館開館記念展「京都の美術 250年の夢 第1部~第3部 総集編 ─江戸から現代へ─」※入場には公式サイトや電話での事前予約(前日まで)が必要。来場前には公式サイトを確認のこと。会期:2020年10月10日(土)〜12月6日(日) ※展示替えあり[前期 2020年10月10日(土)〜11月8日(日) / 後期 11月10日(火)〜12月6日(日)]会場:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階・本館 北回廊2階住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124開館時間:10:00〜18:00休館日:月曜日(祝日の場合は開館)観覧料:一般 1,600円(1,400円)、大学・高校生 1,200円 (1,000円)、中学生以下 無料※( )内は20名以上の団体料金※障害者手帳等の提示者(介護者1名含む)は無料※京都市内に在住・通学の高校生は無料【問い合わせ先】TEL:075-771-4334
2020年07月04日6月2日(火)より再オープンとなる東京都江戸東京博物館では、特別展『奇才—江戸絵画の冒険者たち—』が、会期を変更して6月21日(日)まで開催される。“奇才”と言えば、近年人気が急上昇した伊藤若冲をはじめ、長澤蘆雪、曾我蕭白、歌川国芳ら、過激で強烈な個性を放つ江戸時代の絵師たち。しかし、江戸絵画史において“主流派”として語られてきた尾形光琳や円山応挙らもまた、斬新で個性的な絵画表現を追い求めて既成の枠を打ち破ってきた。同展は、北は松前から南は長崎まで、有名・無名にかかわらず、全国から“奇才”絵師たちの絵画を一堂に集めて紹介するもの。伊藤若冲による「鶏図押絵貼屛風」をはじめ、狩野山雪「寒山拾得図」(重要文化財)、葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」といった有名絵師たちの名品から、洋風陰影法を駆使した蠣崎波響の「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」や、独特の造形が目を引く髙井鴻山「妖怪図」といった、今もその土地で愛されている絵師たちの作品まで、鮮烈なインパクトを残す作品を見ることができる。全国各地で気を吐いた奇才の画家たちの作品が一堂に見られる貴重な展覧会。開催期間が短いのでお見逃しのないように!<開催情報>『特別展「奇才—江戸絵画の冒険者たち—」』6月2日(火)〜6月21日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催関連リンク: 奇才—江戸絵画の冒険者たち—()重要文化財 狩野山雪「寒山拾得図」一幅 京都・真正極楽寺 真如堂蔵円山応挙「淀川両岸図巻(部分)」一巻 東京都・アルカンシエール美術財団蔵伊藤若冲「鶏図押絵貼屛風(左隻・部分)」個人蔵祇園井特「公卿と官女図屛風」二曲一隻千葉市美術館蔵展示期間6/2-6/7中村芳中「人物花鳥図巻(部分)」一巻 長野県・真田宝物館蔵葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」一面 長野県・小布施町上町自治会蔵(北斎館寄託)歌川国芳「水を呑む大蛇」一幅 個人蔵蠣崎波響「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」一幅 函館市中央図書館蔵 ※東京展ではイトコイのみ展示髙井鴻山「妖怪図」一幅 個人蔵 撮影=大屋孝雄片山楊谷「竹虎図屛風」(画像は左隻)六曲一双 鳥取県・雲龍寺蔵 右隻 展示期間6/2-6/7、左隻 展示期間6/9-6/21絵金「伊達競阿国戯場 累」二曲一隻 高知県・赤岡町本町二区蔵
2020年06月02日