こんにちは、佐原チハルです。ワンオペ育児は、ママに大きな負担を与え、追い詰めてしまうことがあります。パパ自身も、家庭に居場所をなくしてしまうかも ……?そこで今回は、ワンオペ育児の問題点と、仕事に忙しいパパの「うちはこうしてるよ!」の声をご紹介してみたいと思います。ワンオペ育児で心が折れてしまったママ筆者の友人家庭はかつて、妻のワンオペ育児が続いたことが原因で、危機を迎えました。友人は、多忙な会社で働く30代の男性です。家族想いの男性ですが、“家事・育児は妻の仕事”と当たり前のように信じてもいました。産後のママさんの姿は友人から見れば完璧で、とても頼もしく思えたそうです。しかしその後、彼女はしきりに「辛い」と言い始めたそうです。そんな生活が数週間続いた頃、ついにママさんは動けなくなって しまいました。泣き続ける赤ちゃんの声から、お隣さんが窮状に気づいてくれたのが助けになりました。その方に助けられながら、ママさんは遠方に住む実家の親にどうにか連絡をし、保護してもらって事なきを得たそうです。あの日お隣さんが不在だったらと考えると、今でも恐怖を感じるそうです。ワンオペ育児で子からパパへの信頼もクライシスに?ワンオペ育児に耐えかね実家に帰った、というママ友は、私にも数人います。ここでご紹介するのは、そのまま離婚に至った友人です。彼女は30代、当時は専業主婦でした。●ワンオペがきっかけで抱いた、妻としての夫への不信「子どもが首すわった頃くらいのとき、元旦那に『最近料理してないよね』 って言われたの。『家事サボりすぎ』って」乳児期の育児は、息つく暇もありません。トイレに行くことさえ難しいこともあります。「そんな状態で家事なんてできるわけない」と、友人は元夫にも伝えたそうです。「そしたら『食洗機でも買えば』 って言われたんだよね。で、あぁこれは無理だわって思って」便利家電の導入は、負担を軽くはしてくれますが、肩代わりはしてくれません。「一緒に家庭運営していくパートナーなのに、道具だけ与えて自分は何も変わるつもりがないって、そんな無責任な人とはやってけないって思ったの」●ワンオペで育てられた友人は、“父”への信頼も失っていたこの友人のお父さんは、家事も育児もしない人でした。友人は、“ワンオペ育児で育てられた子ども”でもあったのです。「何もしてないくせに保護者面してる父親のこと、今も軽蔑してる。実際の家事・育児の量じゃなくて、主体性の問題 。丸投げなのに親ヅラって、恥ずかしいよね。」彼女の話は、極端な例に感じられるかもしれません。しかしこれも、確かに存在する一例。ワンオペ育児を黙認するパパは、家庭に居場所を失う原因を自分自身が作って いる可能性について、考えてみる必要があるのかもしれません。それでも「育児する時間がとれない」パパへの3つの提案「ワンオペさせるなって言っても仕事が忙しい」「帰ってくるのが深夜なのに、どうすりゃいいんだよ!?」というパパもいらっしゃるかと思います。そんなパパにもできそうなことを、3つほどご紹介させていただきますね。●1、外注先の手配と準備をしてみる少しは家事育児してよ、と言われると「託児でも利用すれば?」と返してしまうパパさんは多いようです。でも外注の準備って、高負担 なんです。ワンオペでいっぱいいっぱいになってしまうと、外注すらできなくなってしまうことも。「依頼くらい電話一本じゃん」と思ったパパ。休日にでもよいので、一度パパ自身でセッティングと託児のための準備をしてみましょう。●2、家事はパパが全面的に請け負う「育児する時間がないのに家事なんてできない」と考える人もいるようです。でも、それは大きな誤解。家事と育児は、全くの別物です。育児は、相手の都合に合わせるもの。計画性を持ったり、タイミングをはかったりできないものが大半です。しかし家事は、ある程度自分のペース で行えますし、効率化もはかれます。最初にご紹介した多忙な筆者の友人パパは、ママさんの負担を減らすため「家事は全面的に自分が行う」と決めました。「風呂上がりはさっと浴室を洗っておく」程度のことなら、帰宅が深夜でもできるそう。イクメンではなく、カジメン を目指してみるのもよいかもしれませんね。●3、休日はママのフリータイムも確保する平日仕事をしているパパは、「休日くらい休ませてくれよ!」 と思うかもしれません。でもそれ、ワンオペしているママも同じことを思っています。パパとママが、同じくらい休めるようにできるとよいですね。休み時間の公平化のため、ママにもできることがあります。「ワンオペでは休める時間がない」ことを、パパにもわかるよう見える化するのです。何時頃に何をしていたのか、詳細に記載して渡してみましょう。私はエクセルでフォーマットを自作しましたが、24時間の時間軸がついたタイプの手帳があると便利です。----------以上、いかがでしたでしょうか。ワンオペ育児をさせてしまうことは、ママにはもちろん、パパ自身にもデメリットとなることがあります。夫婦間での負担感を均せるよう、何度でも話し合う価値はありそうですね。なお厚生労働白書(※)によれば、休日にもワンオペ育児になる家庭が2人目の子を持つ割合は、10%弱。休日は夫も6位間以上家事育児をする、という家庭の6〜7分の1となっています。ワンオペ育児の解消は、少子化問題の解消にもなるのかもしれません。●ライター/佐原チハル●モデル/福永桃子・藤沢リキヤ
2018年07月26日こんにちは、佐原チハルです。妊娠中っていろいろと物入りだし、出産・育児に向けて買わなきゃいけないものもたくさん。だから、実はマタニティアイテムって後回し にしがちで、買わずにすますことも多いですよね。でもマタニティアイテムって、すごいんです。機能性が重視されてるから、産後の生活でも便利に使えるものが少なくありません。そこで今回は、授乳期を終えた今も現役で活躍してくれているマタニティアイテムたちをご紹介します!授乳ブラ/授乳キャミもともとブラジャーが苦手でした。肩がこるし、夏場は汗をかいて蒸れたり もします。肩こりしにくい形のものだとホールドされる部位が増えるので、それも好きじゃないな、とか思っていました。そういう人には、“授乳ブラ”や“授乳キャミ” がとてもおすすめです。私が愛用しているのは、胸の部分が着物の前身頃のようになっているクロスオープンタイプです。着用感は「ユニクロのブラトップの締め付けが皆無になったやつ」という感じ。「ブラなんて、乳首が目立たなければそれでいい」と思っている人は、ぜひ授乳ブラや授乳キャミを。快適ですよ。なお授乳キャミや授乳ブラは、時々パッドのついていないものが売られているので注意が必要です。購入の際は、必ずパッド付きのものを選び ましょう。ママバッグママバッグって、外出の多い仕事をする人たちに必要な条件を完全に満たしてくれているアイテムです。「大容量」「ポケットが多数」「中身が重くなっても軽く感じられる」 ように設計されているんですよね。PCや営業資料を多く持ち歩くなど、荷物が多くなりがちな人におすすめです。私は読書用の本や、手帳やメモ帳などを持ち歩くことが多いです。勉強会や取材を行う際には、もちろんPC・バッテリーも持ち歩きます。ママバッグの大容量と分類を楽にしてくれる各種ポケット、そして軽さは、強力な味方です。マタニティレギンス妊婦さんは「体を冷やすな」と言われています。そこで、冷房などによる冷え対策 として夏によく利用されるのが、夏用レギンスです。「夏にレギンスなんて履きたくない!」と、妊娠中の私は思っていました。そのため、実はマタニティレギンス、妊娠中は買っておいたにも関わらず、あまり履いていませんでした。しかし産後、一時期冷房の強くかかる環境で仕事をすることに……。 その時に思い出して履いてみたマタニティレギンスが、とても快適だったんです。夏用のマタニティレギンスは、通気性のよさやUV対策にしっかり力が入れられています。安物のストッキングよりも断然快適で、もちろん保ちもいいです。冷房のきつい環境で仕事をする人や、「ストッキングなんて嫌いだ!」という人にはぜひおすすめしたいです。なお妊婦さんは、夏は特に無理に体を温める必要はない、と言われています。体をあたためようとして熱中症にならないよう 、注意喚起されることもありますよね。妊婦さんは、夏の体のあたためすぎに注意してくださいね。母子手帳ケース妊婦健診の必需品として言われることの多い、母子手帳ケース。しかし我が家の場合、母子手帳ケースの活躍は、産後にこそめざましいものがありました。産後は妊娠中と違い、定期的に持ち歩く機会は減りました。そのかわり産後は、子どもを通わせる病院の数が増えることも多いです。我が家の場合は、子どもだけでも診察券が複数あります。かかりつけの小児科、肌のアレルギー症状専門の皮膚科……などなどです。これらをひとまとめに整理して保管 できるのは、大変便利で心強いです。その心強さを一番感じられるのは、なんといっても緊急時。夜間救急の受診の際にも、母子手帳ケースをさっと持ち出せればいいだけ。あれこれ探して焦る必要がありません。急な入院となったときも、この一式があれば、病院に伝えるべき情報がすぐに揃います。母子手帳ケースは、妊娠中よりむしろ、育児期にこそ必須のアイテムです。----------以上、いかがでしたでしょうか。もしご自宅に死蔵している上記マタニティアイテムがあったら、ぜひ引っ張り出してきてみてください。懐かしい気持ちが蘇ると同時に、今の毎日をちょっと楽にしてくれるかもしれませんよ。●ライター/佐原チハル●モデル/坂井由有紀
2018年07月25日こんにちは、佐原チハルです。乳幼児の育児中って、火を使った料理はできるだけ避けたくなりませんか?泣いたらあやしにいきたくなるし、子どもが動くようになったら、目を離したくありません。でも、火を使っている間にコンロから離れるのはとても危険です。だから小さい子の育児中って、火を使った料理をする負担がすごく大きい んですよね。そこで我が家では、“火はできるだけ使わない調理” をしていました。今回は、火を使う時間を減らすためにしていた工夫について、ご紹介します。鍋料理は、圧力鍋かシャトルシェフを利用する圧力鍋もシャトルシェフも、よく「ワーキングマザーに便利 」と言われます。たしかに我が家でも、どちらも今もよく使っています。しかしこれらが大活躍したのは、仕事が本格的になるよりも前の乳児育児中でした。シャトルシェフも圧力鍋も“時短”のように言われますが、実は調理時間はそれほど短くなりません 。シャトルシェフは、加熱後に保温容器で余熱調理する必要があります。圧力鍋は、加熱して圧力をかけた後、圧力が抜けるまで待つ必要があります。どちらの鍋を使っても、総合の調理時間はそれほど変わらないのです。しかし加熱時間は、大幅に短縮 できます。省エネ・ガス代の節約にもなる上、料理は長時間煮込んだような絶品の仕上がりになってもくれます。シャトルシェフと圧力鍋のどちらがいいかは、お好みによりけりと思います。いろいろな製品、またサイズを比べて選んでみてください。オーブン調理は乳幼児育児中の強い味方!唐揚げだって放置可能みなさまのおうちに、オーブンはありますでしょうか。「オーブンレンジ持ってるけど、レンジばかりでオーブンは使ったことがない」という方も少なくないのでは。オーブンて、なんとなく“本格的すぎる”感じがして、身近じゃないイメージがありますよね。でもオーブン、めちゃくちゃ便利 ですよ。たとえば“アクアパッツァ”。なんとなく難しそうなイメージがありますよね。でもこれ、耐熱皿に魚の切り身とお好みの野菜をテキトウに乗せ、塩コショウ少々とオリーブオイルを垂らしたら、あとはオーブンに突っ込むだけでできちゃいます。オーブンて、ほったらかし料理にとても向いている んです。乳幼児育児中は揚げ物を作るのも敬遠しがちですが、オーブンを使えば、唐揚げだってほったらかしで作れちゃいます。下味をつけ粉をまぶした鶏肉を、オーブンシートを広げた天板の上に広げ、油をたらします。それを焼くだけ。加熱中はもちろん、好きなことをしていられますよ。おうちにオーブンがある方は、ぜひ利用してみてください。ご飯を炊くだけじゃない!炊飯器は調理の強い味方炊飯器って、意外といろいろな料理が作れる ってご存知でしたか?ご飯を炊く以外にも、様々な料理に使えるんです。私がよく作っていたのは、ジャンバラヤです。手羽先と大根の煮込み料理や、煮込みハンバーグ、ミートローフも作りました。お釜に材料と調味料を入れたら、あとはいつも通り、スイッチをピッと押すだけです。こちらももちろん、つききりになっている必要はありません。冷凍ご飯のストックがあるときに、ぜひおすすめしたい調理法です。また炊飯器は、離乳食を作るのにも重宝 しました。野菜と昆布と水を適量入れて炊飯すれば、野菜スープの完成です。野菜は芯まで柔らかく甘く茹でられるので、フードプロセッサーにかけたりみじん切りにしたりして、大量の冷凍ストックも一緒に作ることができます。炊飯器調理、ぜひ挑戦してみてくださいね。ご飯を炊くだけじゃもったいないですよ!火を使う時間を少なくすることで、ストレスを随分減らせたことを覚えています。料理を楽しむ余裕さえできるようになったほどです。また乳幼児育児中に磨いてきた“ほったらかし調理”のスキルは、今でもしっかり役に立ってくれています。楽したいときはもちろん、少ない時間でたくさんの料理を作りたい、パーティーなどのときにも重宝しています。楽することは、楽しみを増やすことにもつながっているのですね。なるべく火を使わない調理、みなさんもぜひ挑戦してみてください!●ライター/佐原チハル
2018年07月21日こんにちは、佐原チハルです。少し前まで、赤ちゃんは1歳ごろには“断乳”した方がいい、と言われていました。しかし近年では、断乳よりも“卒乳”がいいと言われるようになっています。乳児期の育児方法って、アップデートのスピードが早いんですよね。たしかにあんなに小さな命に、無理はさせたくありません。しかしその一方で、「早く卒乳してくれないかな…… 」というママもいるかと思います。「夜はもっと眠りたい!」という切迫した欲求から、夜間断乳だけでも、と決意するママもいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、私が行っていた「赤ちゃんに“卒乳を促す”方法」についてご紹介してみたいと思います。私が「卒乳しても大丈夫!」と思えるようになった赤ちゃんの様子活動が活発になってきた赤ちゃんは、母乳やミルクだけでは次第に栄養が不足するようになってくると言います。それでも授乳は、赤ちゃんにとって重要な栄養源であることに変わりはありません。そこで私は、以下の3点を「卒乳を促してみても大丈夫そう 」と判断するポイントにしていました。1、食べることに興味がある2、離乳食を実際よく食べている3、授乳・哺乳瓶以外でも水分補給に問題がないこれらはつまり、“授乳がなくてもだいたい大丈夫な状態ができている”ということです。なお我が家が卒乳を促し始めた頃、離乳食は3回でした。11ヶ月になる頃のことです。離乳食を与えていた時間は、朝7時、13〜15時(昼寝の時間によって前後します)、夕方の18〜19時です。授乳は、朝の10〜11時ごろと寝る前、欲しがった場合には離乳食後にも行なっていました。夜間授乳は基本的に1度、時々行わないこともある、という感じです。卒乳を促すための3ステップ卒乳は、「授乳がなくても大丈夫っぽい 」ということを、赤ちゃんに少しずつ覚えて行ってもらう方向で促しました。ステップ1;朝10時の授乳をおやつに置き換えるお散歩に出て赤ちゃんの気分転換をしつつ、公園のベンチなどで、授乳のかわりにおやつを与えるようにしました。うちの子は野菜味の赤ちゃんせんべいが好きでそれを与えていました。赤ちゃんのお気に入りのおやつを把握しておくとスムーズかと思います。ステップ2;食後の授乳をやめてみるこれまで離乳食後は、とりあえず授乳してみて飲むようなら飲ませる……というようにしていました。それをやめて、赤ちゃんが明確に欲しそうな様子を見せるまで授乳の雰囲気を出さないようにしてみました。ステップ3;寝る前の授乳だけはしっかりと与える寝る前だけは授乳機会を減らさないよう、意識して行うようにしました。赤ちゃんが夜中にお腹をすかせて目覚めてしまうのが怖かったからです。睡眠時間の確保は重要です。卒乳を促してみてわかったこと……断乳との違いと、卒乳を促した成果1、断乳ではなく、卒乳を選んだ理由卒乳を促すとき、とにかく気をつけていたのは「断乳にしないこと 」でした。断乳と卒乳との違いは、“無理がないこと”だと思います。赤ちゃんはもちろん、私たちママにも、無理があってはダメだと思ったのです。断乳をしたママ友たちは、みんな「すごく楽になった」と言っていました。ただし同時に、「最初の3日は地獄だった……」とも。断乳の場合、最初の数日赤ちゃんは夜中泣き続けることが多いそうです。しかしそこで授乳してしまうと、「泣けば授乳してもらえる」と学習してしまいます。そのため数日は、ママも徹夜で泣き続ける赤ちゃんに付き合う覚悟が必要なのだそうです。「あ、それ私無理……つらい…… 」と思いました。卒乳を促すだけなら「絶対に授乳しない」という決意はいりません。「授乳の前に、それ以外のことを試してみよう」と意識するだけで大丈夫です。それくらいのゆるさが、私にはちょうどよかったようです。2、「卒乳」をうながしてみた感想と成果「頑張ってる感 」がほとんどないので、努力している意識すらありませんでした。あまりにゆるすぎて、「目標を達成するには、もっとストイックにならなければいけないのでは?」と、かつて体育会系の人間だった頃の自分が顔を出しそうになるくらいです。しかし実際は、10日もかからず寝る前以外の授乳がなくなりました。卒乳してほしいと思っていたはずなのに、あまりのあっけなさに寂しくなってしまったことを覚えています。そして日中の授乳がなくなったころ、自然と夜間授乳もなくなりました。こうして1歳を前に我が家の赤ちゃんは、卒乳を迎えることとなりました。この記事をお読みのママたちは「こんなにうまくいくかよ! 」と思うかもしれません。たしかに我が家の場合は、かなりスムーズにいったケースかと思います。赤ちゃんの様子には個人差があります。私のママ友の家庭は、お子さんが3歳になってもおっぱいから卒業できなかったそうですし。ただ今回の記事に書いた程度の“努力”なら、生活上の負担が増えることもほとんどありません。 やってみて損もありませんよ。授乳がなくなるということは、つまり「乳児」から「幼児」へと進化する、ということです。卒乳を促してみたおかげで、私はこの時期の子の成長の様子を、より意識的に楽しむことができました。卒乳に興味のある方は、ぜひゆる〜いお気持ちで挑戦してみてくださいね。●ライター/佐原チハル●モデル/藤本順子
2018年07月10日こんにちは、佐原チハルです。子どもにお小遣いをあげ始めると、「ちゃんと貯金してくれるかな?」と気になりますよね。無駄な使い方はして欲しくありません。かつ私たち保護者には、「貯金という手段を通して、お金との付き合い方を学んで欲しい」という思いがあったり。そこで今回は、子どもが楽しみながら貯金できる方法について、我が家のケースをご紹介します。「お小遣いを貯金するとどうなるのか?」を見える化子どもに「お小遣いを貯金してもらいたい 」と思ったとき、我が家でまず行なったのは“貯金の結果の見える化 ”です。我が家の場合は、子どもがお気に入りの1回100円のゲームと、1つ87円のお菓子を使いました。「ここまでがんばって貯めると、ゲームもできるしお菓子も買えるようになる」また「ここで使っちゃうと、ゲームはできるけどお菓子は買えない」などのパターンを伝えました。子どもに貯金を覚えて欲しいのは、お金の使い方についての計画性を育むためです。まずは、子ども自身が「貯金のことを考えて計画してみよう 」という意欲を持てるようになることを目指せるとよいのかなと。「貯金は楽しい!」というイメージの定着がキーポイントお小遣いを貯金することの意義を学んだとしても、貯金すること自体が退屈では長続きしません。そこで子どもが貯金の過程も楽しめる ように、我が家では2つの工夫を行いました。1、貯金箱を子どもの好きなものにするお気に入りのデザインの道具を使える 喜びというのは、子どもにもあるのですよね。がんばって手に入れたお小遣いをお気に入りの貯金箱に入れる。その瞬間の子どもの表情は、達成感に満ちています。2、自分で銀行口座に入金できるようにする日頃与えているお小遣いは小銭ばかりでも、お年玉などはお札で受け取ることもあります。我が家では小銭は貯金箱に貯金していますが、お札は銀行口座に入れるようにしています。そうしたお金を銀行に預ける際は、自分の口座に、子ども自身で入金させるようにしました。貯金の過程そのものを楽しむことができれば、子どものお金自体へのイメージもプラスにできるかもしれません。お金のことをしっかり考えられるように成長してもらうためにも、お金へのイメージはポジティブに しておきたいですね。貯金したお小遣いの使い道には口出ししない子どものお金の使い道は、大人から見れば「つまらないもの」「無駄遣い」に見えてしまうことも多いです。そう感じてしまうこと自体は、仕方ありません。しかし子どもにとっては紛れもなく、がんばって貯金して得た努力の成果です。子どもが十分に達成感を得られることは、私たちの目的が果たされるための強力な助け にもなります。子どものお金の使い道については、できるだけ口出ししないようにしましょう。もし口出しをしそうになったら、「いくらの買い物までは完全に自由にさせるか 」という基準を決めておくのがいいかもしれません。我が家の場合は、1週間に使う金額は平均して200円です。倍の400円を超えるときには注意喚起、約1ヶ月分800円を超えるときには、貯金を促しています。お金をうまく使える大人に育ってくれるように、マネーリテラシーを高めてあげたいですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。私たち大人にとっての貯金は、欲しいものの入手や、生活上の必要性によるものです。しかし子どもに貯金をしてもらう一番の目的は、お金との付き合い方を学んでもらうことにあります。その目的を見失うことがないよう注意しつつ、子どもの貯金を見守りたいですね。●ライター/佐原チハル●モデル/REIKO
2018年06月11日こんにちは、佐原チハルです。みなさまのおうちでは、お子さんに“お小遣い ”をあげていますか?小学校に入る前だとこんなことを悩みませんか?「まだ早いかも……」「値段をいくらにするのがいいのかわからないし」実は、我が家には4歳の子どもがいますが、先日ついに、お小遣い制 を始めました!そこで今回は、我が家のお小遣い制度事情をご紹介してみたいと思います。「お小遣い制度をはじめよう」と決めた日3歳を過ぎてくると、文字や数字を理解し始める子どもが増えてきます。うちの子も3歳ごろにひらがな・簡単な数字を理解し、4歳になるころには、簡単な漢字と3桁くらいの数字もわかるようになりました。そうなると、一緒に買い物に行った先で値札を得意げに読み上げる、商品名を読んだ上で「欲しい!」と主張する、などすることが増えてきました。また、実際に“自分でレジにお金を払って買う” ということにも興味がわいてきた様子でした。実は、我が家の当初の予定では、お小遣い制度は小学校に入ってから始める予定でした。しかし、子どもの 興味や好奇心は、子どもが何かを学習するときには強力な味方 になってくれます 。せっかく今、お金に興味・好奇心を持ってくれているのです。上手に付き合えれば、「お金や数字、お買い物の方法やマナーなど、しっかり身に付けてくれるのでは?」とも思いました。そこで夫とも話してみた結果 、その期待は、私たち夫婦の「お小遣いはまだ早いかも」という不安を上回るものとなりました。もし、「まだ早かったな」 とわかったとしても、それならばその時にお小遣いをやめればいいだけの話。けれど今、子どもの興味と関心を逃したら、また同じだけの意欲を持ってくれるタイミングがくるとは限りません。こうして我が家では、“子どもの文字・数字への理解がある程度進んでいたこと”“物を買うことに子が興味を持っていたこと”を理由に、お小遣い制度を始めることにしたのです。我が家のお小遣いのあげ方そのタイミングで保育園から、「お子さんにも無理なくできる内容で、積極的にお手伝いさせてくださいね」という“お手伝い”について書かれていたお手紙をもらいました。「ただお小遣いをあげるのではなく、労働の対価 として支払う形 にしたらどうだろう……?」と思いつきました。そのきっかけは、少し前に話題になった『おかあさんの請求書』 と呼ばれる道徳の授業です。主人公の少年は、お手伝いの対価として母親に請求書を出します。請求額通りにお小遣いをもらえて喜んでいたところ、少年も母親から、日頃の家事などについての請求書を出されます。しかし記載されていた金額はゼロ円。少年は母親の無償の愛情に感謝し、涙する……という話です。しかし、私は思うのです。「これでは、家事は母親が無償でやる ものみたいに学んでしまう危険があるのでは?」と。家事は立派な仕事です。家事代行など、報酬を得る道もあります。“無料で誰かがやってくれるのが当たり前” ではない と思うのです。それに重要な仕事と認識してもらうため“対価をつける”のは、わかりやすい方法だとも考えました。とは言え、「お金をもらえなくても、自分の家の仕事は、メンバーとして自分も行う」という当事者意識を育むことも大切です。そこで我が家では、「お金はもらえないけどやるお手伝い」 と 「お金をもらえるお手伝い」 との両方 を作ることにしました。お手伝いは無償でやるべきか、有償でもいいのか。これもまた悩ましいポイントですが、「両方のコースを用意しておく」で解決できることと思いました。値段は、子どものモチベーションを考えて設定問題は、 お小遣い=報酬の値段設定 でした。高額すぎてもよくないですが、子どもがお手伝い=仕事をする達成感を味わえないようでもダメです。我が家では、「平日は20円、土日は休日割増で50円。毎日やると1週間で200円 」に設定しました。“休日は割増で給与や報酬が発生するのが当然”。そんな労働者の権利感覚を身につけて欲しい、という狙いもあっての金額です。うちの子にはいま、お気に入りのおやつとゲームがあります。おやつは1つ87円。ゲームは1回100円です。つまり“仕事”を毎日すれば、子どもは毎週、お楽しみのお菓子1つとゲーム1回を楽しめ、わずかに貯金もできる計算です。これなら、子どもの“仕事”へのモチベーション も保てます。また私たち夫婦の感覚では、これ以上の金額では「幼稚園児にしては少し高額すぎる」と感じられます。最初は、週に200円でも高いのではと思いました。しかし、これらの成果物をただ買い与えてしまうよりは、お小遣いとして自分でコントロールできるように した方が、教育的意義もあると考え直しました。子どものお小遣いの値段は、ご家庭の懐事情や、お子さんの興味・関心によっても変わってくると思います。お子さんの年齢に対しての妥当性だけでなく、いろいろな要素も合わせて考えられるといいのかなと思います。----------以上、いかがでしたでしょうか。最後に、今回お小遣い制導入を考える時、夫と話していて一番納得できた言葉をご紹介したいと思います。「状況が変わったら、それはまたその時に話そうか」我が家のやり方がどう効果を発揮していくのか、いかないのかも、まだわかりません。ともかく、子どもがお金や“働く”ということを、楽しく学んでくれる といいなと思います。●ライター/佐原チハル
2018年05月09日こんにちは、佐原チハルです。子どもの交友関係に口を挟む親って、モンペ(モンスターペアレンツ)のような印象もありますし、子どもにとって極端な過干渉は虐待の一つになってしまうこともあります。とはいえ、子どもを保護するのは親の役割ですし、成長するまでは保護者の介入が必要になるシーンは少なくありません。そこで今回は、お子さんの交友関係に親が介入することについて、何歳ごろまでなら大丈夫だと思うか 、ママたちに聞いてみました。●小学校の低学年まで、あとは何か起きた時だけ「親が介入できるのなんて、小学校くらいまでじゃないかな。子どもには子どもの世界があるから、あんまり邪魔しちゃうのも良くないし」こう話してくれたのは、17歳と14歳の子どもがいる40代のママさんです。「小学校の低学年くらいまでは、保護者の責任も大きいっていうか。もちろん親はいつまでも親だから、責任だってずっとあるけど、高学年くらいになればお友達との付き合い方だって自分なりにやっていってる感じだし、親があんまり介入してもいいことないと思うよ」とは言え、お友達のお家に遊びに行かせてもらったあとにはお礼をする、喧嘩をしたようであればこっそり親同士でラインし合ってみるなど、子どもには見せない範囲での小さなフォローはある程度必要かも、とのこと。子どもの邪魔をせず、あくまで表立って言動にはしないままで“しっかりと見守る” ことが大切なようです。●そもそも子どもの交友関係への介入はするべきではない「子どもの交友関係に介入、なんて、子どもが何歳でもしちゃいけないと思う」こちらは、10歳と4歳のお子さんを持つ30代のママさんからの言葉です。「下の子だって、仲のいいお友達はこの子たちとか、普段は遊ばないけどこういうことする時は一緒に遊ぶお友達はこの子とか、自分たちで考えたりして決めてる。もちろん、どんな子と普段遊んでるのかとか、喧嘩した時には怪我をしたりさせたりしてないかとか、そういうのはできるだけ把握しておくべきだろうけど。子どもには子どもの世界があるんだから、親が介入して邪魔しちゃ良くないと思う」しかしこちらのママさんは、「いざとなったら弁護士を呼ぶくらいの覚悟はしてる」とも言います。「姉の子どもが中学生なんだけど、隣のクラスでいじめがあったみたいで。そういう話を聞いたり、ニュースとか見てても、トラブルがあった時に学校の先生だけに任せちゃうのは不安だなって思って。だから、いざ何かあった時だけは全力で介入しようと思ってる。先生に話してみてダメなら弁護士さんにも入ってもらうとか」何か大きなトラブルに見舞われた時、子どもだけで解決するのは難しいこと があります。弁護士など、第三者である他の大人に頼ろうという判断は、子どもだけではなかなかできないこともあるでしょう。いざという時、子どもの選択肢を増やすための介入ができるのは理想 ですね。●「思春期にこそむしろ介入しちゃいそう……」という不安の声も「親が子どものお友達とのことにあんまり入っていっちゃうのは良くないってわかってるんだけど、うまく子離れできる自信がなくて……」こう聞かせてくれたのは、5歳と3歳の子どもを持つママさんです。「今は保育園で先生たちがしっかり見てくれてるから、親は仲のいいお友達の名前とか性格とかを知っておくくらいでいいけど、これから先学校に進んでいったら、何かあった時、どうやって子どものことを守ろうって考えると、すごく不安になっちゃうんです」思春期の頃には特に介入してしまいそうで、不安なのだそう。「思春期になったら、恋愛だってするかもしれない。恋愛したら、お友達とはまた付き合い方も変わってくるはずと思うんだけど、そうしたら、どういう時にどうアドバイスしたらいいんだろうって考えるんです。そもそも恋愛のことで親にどうこう言われるなんて最低だとは思うんですけど、もし何か大ごとに発展しちゃったらどうしようとか思うと、介入の仕方は考えておかないといけないなって。うちは上が女の子、下が男の子なんですけど、妊娠したりさせちゃったりしたらどうしようって、似たようなニュースを聞くたびに思っちゃうんです」思春期といえば反抗期 もありますし、特に恋愛ごとともなれば、下手に介入してしまえば、より大きなトラブルを招いてしまうこともあるかもしれません 。とはいえ「放っておくだけではダメだろう」「でも、どう介入したらいいかわからない」という不安は、筆者にもわかるような気もします。親の方からグイグイと介入してしまうのではなく、子どもが思春期になるまでにリスクの低い行動を取れるようアドバイスできたり、何かトラブルがった時に相談してもらえるような関係性を 築いておきたいですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。親は、特に子どもがまだ小さい場合には、しっかりと保護してあげる必要があります。けれど自分で自分の交友関係を持てるようになった子どもたちの世界に親が介入しすぎるのは、子どものためにいいことばかりでもありません。いざという時の介入の仕方やタイミングなどは、できるだけ事前にシミュレーションしておきたいですね。もちろん、事前にシミュレーションできる範囲には限りもありますが、パートナーとも話してあってみたり、イメージトレーニングをしたり、まずはできることから始めましょう。●ライター/佐原チハル●モデル/福永桃子
2017年11月30日こんにちは、佐原チハルです。ひと昔前“パラサイトシングル”という言葉がよく聞かれました。大学卒業後も実家に生活をパラサイト(依存)して生活する人たちを問題視した言葉です。最近でも『30歳も過ぎてるのに実家暮らしはどうなのか』などの話題は、バラエティ番組でも出てきますね。しかし、実家暮らしと言っても実情は様々。そこで今回は、30歳を過ぎて実家暮らしをしている人たちについて思うことを聞いてみました。●『いつまでも親の世話にならず、独立すべき』という声「うちの夫が30過ぎまで実家暮らししていたタイプなんですけど、本当にダメだと思う。いい歳した大人なんだから、いつまでも親に保護されてないで、自分で自分の世話くらいみなきゃ」(30代・3歳の子のママ)この方の夫さんは、“家は放っておいても綺麗なもの、食事は黙っていても出てくるもの”と勘違いしているのではと感じられるほど、家事をわかっていなかったのだそう。「子どもが生まれてから私が夫の“教育”してるんですけど、本当に面倒くさい。『ずっと実家だったから家事なんてわからない』って言われたんですけど、どうしたって頭にくる。娘が将来結婚したいって相手を連れてきたら、ちゃんと一人暮らししたことある人か確認しようって思ってます」最低限、自分の面倒くらいは自分でみられなければ、確かに一緒に生活していくのは苦しい ですよね。一方で「一人暮らしの家事と家族がいる時の家事は全然違うから、下手に自信持ってるより、できないって自覚してるところから覚えていってくれた方がマシ」という声も根強いです。また筆者の友人の夫は32歳で結婚するまで実家暮らしでしたが、お父さんが家事をする人だったためか、現在は家事も育児もしっかりと分担ができているそう。家事をする夫になるかどうかは、実家暮らしかどうかだけでは測り切れないものかもしれません。●「実家暮らしってむしろ普通だと思う」という声「30歳過ぎて実家暮らしどうこうとか、話題になる意味がわからない。うちの地元では、そんなの別に普通だよ」(30代・5歳と3歳と0歳の子のママ)こちらのママさんは、実家暮らしが問題になるというのは“都会”ならでは の感覚なのでは、と思っているそう。「家族が一緒に住んでて何の不思議もなくない?子どもがみんな出てっちゃったら、親だけでその家に暮らしてるのって場所がもったいないっていうか、効率悪いよね」こちらのママさんには、お兄さん・お姉さん・妹さんがいらっしゃるのですが、皆さんお仕事や結婚相手のご家族の関係で家を離れていらっしゃるそう。「それでうちは、私がこの家に残って夫がうちに住んでるけど、うちみたいな家なんて普通にあるよ。まぁ長男が実家に住むみたいな、昔ながら〜みたいなのが多いから、妹ってのはレアかもだけど」こちらのママさんは「“都会”の常識をみんなの常識みたいに話されるのは腹がたつ」ともおっしゃっていました。「実家を継ぐみたいな風潮がいいものとも思わないし、いやな部分もあるけど、それはそれで色々すり合わせとかして色々やってんだよね。それを、いろんな家のこと一緒くたにまとめてどうこう言われるのは好きじゃない」実家で暮らし続けることの意味は、人や家庭によって大きく異なってきます。確かに、単純に“いい”“悪い”を決められる話でもなさそうです。●「実家で暮らすからには、それが必要な理由があるのかも」という声「そもそも、実家暮らしは楽、というイメージが違うと思います」(30代・4歳の子のママ)こちらのママさんは、ご自身が数年前までご実家で暮らしていらっしゃいました。「実家暮らしって言っても、実家への家賃だって一人暮らしの友人たちより多く払ってたし、食費・光熱費だってそう。家事だって普通にしていました。私が実家暮らしだったのは、母のためです」この方のお母さんは、当時調子を崩されていて、誰かがつききりでいなければならない時期があったそうです。「うちは父親が暴力を振るう人で、私は母からもひどく当たられていたことがありました。あんな実家さっさと出ていきたいと思っていたけど、うちには妹もいたので私が面倒見なきゃいけなかったんです」妹さんが成人して仕事を始めたのを機に家を出たそうですが、「実家暮らし時代は人生ハードモードだった」とおっしゃっていました。「実家暮らしについて、さっさと出た方がいい、いるってことはやっぱり楽ってことだろうって、実は前の職場の人に言われたこともあるんです。実家を出てこそ自立なんだから、お前はどうせ甘えてるんだろうって。彼女とはもう付き合いはないですが、今でも時々思い出して、悔しい気持ちになります」実家暮らしの是非を問う話題を見かけるたびに苦しくなるそうで、「実家で暮らすにも色々事情があったりするって伝えて欲しい」と言われました。こちらのママさんのお話を聞いていると、確かに大変なご苦労があります。“実家暮らしは甘えている”という論は偏見 に過ぎないということが、よくわかりました。----------以上、いかがでしたでしょうか。30歳を過ぎても実家で暮らすことについて、いい・悪いを決めることはなかなかできなさそうです。“悪い”と思っている人にもそれなりの理由がある一方で、実家で暮らす人にはそれなりの理由もあるからです。そもそも現代では、一人暮らしをできるほどの給与が得られない、という声も少なくありません。いつか実家暮らしの方が当たり前になって、「実家を出て暮らしたいという声への賛否」が聞かれるような時代が来る可能性もありますね。いずれにしても大切なのは、いい・悪いを決めつけて語らないことと、実家暮らしを言い訳にして家族に過剰な負担をかけないことだと思います。親としては、まずは子どもの性別に関わらず、ひととおりの家事はできるように教えてあげるのが大切かもしれませんね。●ライター/パピルス(フリーライター)●モデル/福永桃子
2017年11月09日こんにちは、佐原チハルです。妊娠してから結婚することを“授かり婚”と言います。少し前までは“できちゃった婚”などと呼ばれていましたが、新しい命は、本来とてもおめでたいもの。そこで“授かり婚”“おめでた婚”など呼ばれるようになりました。しかし「子どもを授かるのは結婚してからの方がいい」と考える人はまだ少なくなく、授かり婚のご夫婦は苦労をされることも少なくないそう。そこで今回は、授かり婚をしたママたちの声をご紹介します。●地味に辛かった“親からの腫物扱い”「親に妊娠したから結婚することにするって伝えてからしばらく、ぎこちないっていうか、会話もままならないみたいな時期がありました。それまでは、ことあるごとに『結婚はまだか』『早く孫の顔が見たい』とか言ってたのに、急にしおらしくなっちゃって。相手の親との挨拶も空気微妙だし、なんかこっちまで不安になっちゃって」(30代・5歳と3歳の子のママ)せっかくのお祝い事なのだから、もっと“普通”にお祝いして欲しかった、とのことです。妊娠中って、そうではない時以上にセンシティブになってしまうことがありますよね。そんな中で結婚という大きな環境の変化を迎えるのですから、周囲からの祝福や理解が得られれば、こんなに心強いことはありません。私たちも将来自分の子どもも授かり婚をするようであれば、まずは否定することなく「おめでとう」と言ってあげられる心の準備 をしておくのがいいかもしれません。●職場からの視線がきつかった「うちの職場、どちらかといえば社員の妊娠には冷たくない方だと思ってたんです。マタハラとかも私は聞いたことなかったし、出産後の復職率もものすごく高いし。でも“授かり婚”となるとそうもいかないみたいで」(30代・8歳と6歳と3歳の子のママ)婉曲的な言い回しで「計画性がない」「どうして今なんだ」など、しばしば言われてしまったそうです。「結婚してようがしていまいが、妊娠なんて急にわかるものじゃないですか。結婚してたって妊娠しない人もいるし、結婚してなくたって妊娠する人もいるっていうだけの話で」こちらのママさんは、妊娠中は気が立ってしまうことが多くなるタイプだったそうで、当時は職場の人と言い争いになることもあったのだとか。「ただ、言い争いとかできただけうちの職場はやっぱり風通しが良かったというか。私の後も何人か授かり婚したスタッフがいたんですけど、私という実績があったからか、その後は特に摩擦も起きなかったみたいです」授かり婚、古くはでき婚という名称ができてからもうしばらく経っていますが、まだまだ授かり婚への対応に慣れていない職場も少なくない のかもしれません。しかし、大切なスタッフが辛い想いを抱えたまま職場を去ってしまう事態は避けなければないりませんよね。スタッフを守るためにも、適切な対応ができる体制を整える必要がありますね。●「授かり婚の賛否」とかの言葉を見るたびにつらい「『授かり婚ってどう思う?』みたいな言葉を見るだけで、すごく嫌な気分になります」(30代・2歳の子のママ)今は“イライラする”程度で済んでいるとのことですが、妊娠中は涙が出るほど悲しくなったり、怖くなったりもしたそう。「授かり婚がいいかわるかなんて、なんで誰かにどうこう言われなきゃいけないんだろうって思います。それにもし授かり婚が“ダメ”だとしたら、うちの子はどうなるのって思います。生まれてきちゃダメな子ってことになりますよね」結婚前に子どもを授かるなんておかしい、という風潮は、すぐにでもなくなって欲しいといつも考えているそう。「うちの子も大きくなって、妊娠の計算とかできるようになったら、結婚前に生まれたってことに気づくと思うんです。その時に、余計な不安とかいらない心配とかして欲しくない」順序がどうあれ、生まれてきた命の大切さに違いはありません。親からの愛情とも関係ありません。親だけでなく周囲の大人である私たちも、授かり婚で生まれてきた子どもたちが将来悩んでしまうことがないように したいですね。----------以上、いかがでしたか?「子どもは結婚してから授かるもの」という考えにこだわってしまう人がいると、授かり婚をしたママにも、生まれてくる子どもにも悲しい思いをさせてしまう危険があります。結婚と出産について、自分なりの理想や考えを持つことは悪いことではありませんが、それを言葉や行動にすることで、ママや子どもを傷つけてしまっては大変です。どのようなタイミングでの妊娠にも、本人たちが望んでいることなのであれば、素直に「おめでとう」と言ってあげられる大人でいたいですね。●ライター/佐原チハル●モデル/坂井由有紀
2017年11月06日こんにちは、佐原チハルです。子どもって小さい時はすぐに熱を出すし、特に保育園に行っている子どもは、最初の1年は頻繁に休まなければならなくなるとも言われています。子どもにとって、小児科はなくてはならない存在ですよね。そんな小児科は、ママにとっても強い味方。子どもの病気を治してくれるだけでなく、時にはママたち自身を救ってくれることも・・・。今回は、そんなママたちが小児科で聞いた、“涙が出るほど嬉しかった言葉”について聞いてみました。●子どもの泣き声を「本当に大きな声だね!」と言われた「初めて子どもの予防接種に行った時です。そこの病院の看護師さんに『この子は本当に大きな泣き声だね!』って言われたんです。『こんなに元気だと、ママは嬉しいけど大変だね』って。それがすごく嬉しくて、泣いちゃいました」こちらは、3歳のお子さんを育てているママの言葉です。「その時期は、毎日、毎日子どもの泣き声を聞いているのが辛くて。うちの子は泣き声も大きくて。でも、辛いって言っても『子どもだから泣くのは当たり前』『声が大きいのは元気な証拠だからありがたいこと』って言われるばっかりで。それも本当にその通りだと思うから、辛いって思う私が間違ってるんだ、私はダメな親なんだって思って、ますます辛くなったりしてました」看護師さんが“大変さ”を理解 してくれたことで、救われた気持ちになったそう。「元気なのが嬉しいことと、でもそれで大変だって感じちゃうこととは、どっちもあって当たり前なんだなって思えました。子どもの声を辛いって感じるなんて悪い親だと思っていたから、大丈夫だって思えてすごくホッとしたのを覚えています」乳児期を過ぎると、赤ちゃんの元気な泣き声は微笑ましいものに感じられることもありますし、“元気な証”なのですから、たしかにありがたいものです。しかし、それを日々聞き続けているママが「辛い」と感じてしまうのも、また当然のこと。辛い気持ちを抱えているママがいた時には、それを否定せずにいたいですね。●寝不足でボロボロの時に「お母さんも頑張ってるね」と言ってもらった「出産してすぐの時、子どもをかわいいって思えなかったことがあるんです」こちらは、4歳のお子さんを育てているママの言葉です。「授乳がうまくできなくて。胸はパンパンに張っていて、子どももお腹が空いて泣いているのに、うまく飲ませられなくて。夜中だったんですけど、周りの病室からは泣き声も聞こえないし、みんなうまく授乳できてるのかなって思って……。授乳すらうまくできないなんて、なんてダメな母親なんだろうって思いました」こちらのママさんが出産されたのは、小児科と産婦人科が併設されている専門病院。出産後は完全個室だったそう。あとから「入院中なんて私も授乳うまくできなくて、真夜中でも子どもギャン泣きだったよ」と色々なママから聞くこともあったそうですが、当時は周囲の部屋の声が漏れ聞こえることもなく、「こんなこともできないのは自分だけだ」と感じていたそう。「子どもをあやしながら片手で慣れないミルク作ってたら、看護師さんが来てくれたんです。そこで『お母さんも頑張ってますね』って言ってもらえて、泣いちゃいました」「ミルクもこちらであげておきますので、お母さんは今日はゆっくり眠っても大丈夫ですよ」と言ってもらえたため、その言葉に甘えることにしたそう。「ゆっくり眠って、朝ごはんを食べてから子どもを迎えに行きました。それから改めて授乳のやり方を聞いたり、ミルクでも大丈夫よって言ってもらったりして、すごく気が楽になりました。隣の市に引っ越しちゃった今でも、この小児科には何かあるたびに通っています」自分を「ダメな母親だ」「最低限のこともできない出来損ないの母親だ」と感じさせられてしまうのは、とても辛いことです。そんな中で頑張っていると認めてもらえて、大丈夫と言ってもらえた のが、とても心強かったそうです。筆者も出産後の入院中、似たような経験をしたことがあります。看護師さんから温かい言葉をもらえたことに加え、子どもを預かってもらえて、睡眠時間を確保できたこともとても大きかったです。産後で疲れているママにとって、温かい言葉と睡眠時間は、何よりも喜ばれるプレゼントですね。●「お母さんは大丈夫?お母さんも気をつけてね」と言ってもらえた「子どもが手足口病にかかった時、小児科のお医者さんから『お母さんは大丈夫?』って言ってもらったんです。すごく嬉しかったです」こちらは、5歳と3歳のお子さんを持つママの言葉です。「最初に下の子がかかって、それだけでも大変だったのに上の子にもうつってしまって。もちろん一番大変なのは子ども達自身ですけど、私も結構参ってしまっていたんだと思います」実家のご家族からもお子さん達の心配はされたそうですが、ママのことを労ってくれる人はなかなかいなかった そう。「うちは当時、旦那が単身赴任で、文字どおりワンオペで2人の看病しなきゃいけなくて、結構辛かったんです。私のこと気にかけてくれる人が身近にいない中でずっと張りつめていたので、泣きそうになっちゃいました。すごく嬉しかったんです」誰かに気にかけてもらえているというだけでも、気持ちが楽になることってありますよね。「最近元気にしてる?」「大丈夫?」という言葉は、かける側はそれほどの意識をしていないこともありますが、言われた方は救われた心地になることもあるのですね。忙しそうにしている友人がいたら、少し意識して声をかけてみるのもいいかもしれません。----------以上、いかがでしたか?産後や子育て中のママは、時に孤独で心細いもの。そんなママにも寄り添ってくれる病院 の存在はとても心強いですね。私たち一般のママはお医者さんにはなれませんが、時々はお互いに励ましあったり、助け合ったりすることもできます。「あそこの小児科がすごくよかったよ」なんて感想も語り合いつつ、手を取り合って日々の育児を乗り越えていきたいですね。●モデル/倉本麻貴●ライター/佐原チハル
2017年10月05日こんにちは、佐原チハルです。ママ・パパのみなさま、“子ども”のことは好きですか?ご自分のお子さんということではなく、“子ども一般”のことです。「子ども嫌い」と言ってしまうとあまり印象はよくないかもしれませんが、嫌いまではいかなくとも「ちょっと苦手で……」という人もいるでしょう。そんな中で言われるのが「自分の子どもができたら変わるよ!」という言葉。これって本当なのでしょうか?今回は、「子どもが好きじゃなかった」けれど自分の子どもができたというママ・パパに、心境の変化について聞いてみました。●「ものすごく変わった!」というパターン『以前の自分が信じられないです。子どもって本当にかわいいなって思います』昔の自分のことを思い出すと笑っちゃうんですよ、といいながら話してくれたのは、3歳の子を持つパパさん。『妻が妊娠したときも、「20年、いやとりあえず15年くらいは耐えよう……」って覚悟してたんですけど、問題なかったです』とのこと。ご夫婦で同じ職場に勤めていることもあり、ママさんが休みにくい勤務体制であることを理解していたため、率先して育児休業を取得し、お子さんが生後半年から1年のころはほぼ“ワンオペ育児”の時期を過ごしたそう。『離乳食も夜泣きの対応も、ほとんど俺がどうにかしましたよ。あの時期のおかげで、いろいろ自信がつきました』お子さんが生まれたことをきっかけに、驚くほど子どもへの見方が変わった というこちらのパパさん。子どものことは“尊敬”しているのだそうです。『驚くほどいろんなことを覚えて、いろんなことに気づいて、日々成長してるっていうのがすごくわかる。子どもの成長ってすごいんですよ。言葉は追いつかなくても大人のことよく見ていろいろわかってもいるし。すごいんです。自分の子はもちろんですが、他の子どもたちのことを見ていても思います。みんなすごいし、みんな本当にかわいい』筆者はこのご夫婦のママさんの方と友達なのですが、『激変としか言いようがなくてすごく驚いている』と今でも時々言っています。『子どもが生まれても、子ども嫌いな人は嫌いなまま別に変わらないのが普通、って周りの人たちを見て思っていたから、びっくり。私はラッキーだった』とのこと。こちらのママさんは、現在第2子を妊娠中。パパさんの“イクメン”ぶりを見て、これなら大丈夫そうだと思えたのが2人目を積極的に考えられた理由だそうです。子どもと遊んでいるだけ、ちょっと手伝うだけといった“なんちゃって”ではないイクメンパパたちの存在は、少子化対策のためにも重要ですね。●「嫌いなのは子どもじゃなかった」と気づいたパターン『ずっと子どもが嫌いだと思ってたんですけど、思い違いだったなってことに気づきました』こちらは、現在1歳のお子さんを育てているママさんの言葉です。こちらのママさんには8歳ほど歳の離れた妹さんがいるのですが、ご両親はお店を持っていたため忙しく、小学生のときから妹さんのお世話をするのでとても大変だったそう。遊びに行く暇もあまりなく、勉強よりもお世話が優先。ワガママで、すぐに泣き、何かと騒がしい妹さんのことをとても疎ましく思っていたそう。『今から思えば、赤ちゃんとか歳の小さい子がすぐ泣くのもワガママなのも騒がしいのも、別に普通なんですよね。私が嫌だったのは、妹じゃなくて両親 の方でした。いろいろ仕方がなかったんだろうってわかってもいますが、私に子守をさせたこと、私の学校生活とか友達と遊びたいとか勉強がわからなくてツラいとか、そういうのを助けてくれなかったこと、それがツラかったんです』自分が親になり、親として子どもを育てる中で、そのことに気付いたそうです。親になって初めて気づけるのは、何も子どものことばかりではありません。子ども時代の自分の気持ちや自分の親について、改めてわかることもあるでしょう。『子どもが嫌いなわけではなかった』と気づけて、こちらのママさんはとても気持ちが楽になったそうです。子どもが好きではないという方は、そうなった理由について、自分の気持ちを振り返ってみてもいいかもしれません。●「子どもが苦手なのは変わらなかった」パターン『正直なところ、今でも子どもは苦手です』そう話してくれたのは、4歳の子を育てるパパさんです。共働きのご夫婦ですが、パパさんの方が在宅でのお仕事のため、子どものお世話をする割合は多いそう。『自分の子どものことはもちろん好きですし、かわいいですけど、子ども全般は苦手なままですね。自分の子どものことだって、子どもだからかわいいとかはなくて、うちの子だからかわいいだけ というか』以前は『子どもが苦手な自分が親になるなんて大丈夫だろうか』と不安を抱いていたそうですが、今では『子どもが得意かどうかってそれほど関係ないな』と思うようになったそうです。『子どもが苦手だって意識があるからこそ、自分の子どものことをよく見て、この子にはどうするのがいいのかなっていちいち考えるし、妻にも相談するから、一緒に育ててるなって実感も持てるようになる。子どもが苦手なのって、子育ての上で悪いことばかりじゃない 気もしています。子育てって、単純に義務と責任だよなって思いますし。逆に“子どもが得意”って何だよ、とも思います。子どもって、そんな甘いもんじゃないでしょう』苦手・不得意を自覚することや、その上で誰かに頼るというのは、難しいことも少なくありません。しかしパートナーに相談ができ、一緒に子育てできる環境が作れているというのは、とても素晴らしいことと思います。苦手であろうとなかろうと、親として、子どものことはしっかりと見て考えていくことが重要なのですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。子どもが好きじゃない・苦手だという場合、日々の育児がツラいこともあるでしょう。「子どもが大好き!」という人であっても、大変なことも多いのが育児です。そんな中、子どもへの尊敬の気持ちを見つけたり、子どもを苦手と感じていた理由を見つけて処理できるようになったりして、苦手なままでも保護者としての責任を果たしている人たちがいるというのは、とても心強いことです。子どもを育てていく上で大切なのは、子どもを好きか・嫌いか、ということではなく、責任感やパートナー同士の協力、自分にできないことをフォローするための対策を見つけ出してくることなのかもしれません。●モデル/赤松侑里●ライター/佐原チハル
2017年09月29日こんにちは、佐原チハルです。プレミアムフライデー、みなさまのご家庭では楽しんでいらっしゃるでしょうか。専業ママの場合、旦那さんがプレミアムフライデーを楽しんでいたとしても「自分には関係のない話」と感じる方も多いようです。専業ママだと「一年中、休みという休みがない」とよく言われますし、“主婦休みの日”だって、年に3回じゃ足りませんよね。そんな中、自主的にプレミアムフライデーを導入し始めた専業ママたちがいます。今回は、そんな専業ママたちの声を集めてみました。●「育児も前よりも楽しめるようになった!」という声『夫の会社もプレミアムフライデーを導入することになって、羨ましいなぁと思っていたんです。それで私もまねすることにしました』(30代/4歳の子のママ)導入は毎週ではなく月に2回だそうですが、金曜日が来るのがとても楽しみになったそう。お子さんは幼稚園に通っているのですが、導入日は18時まで園の預かり保育を利用している そうです。『久しぶりにゆっくりドラマや映画を見る時間が作れて、生き返ったような気持ちです。子どものお迎えに行くときも、「お待たせ、時間をくれてありがとう」って思えるから、余裕があるというか、ますます育児頑張ろうって思える感じがします』こちらのママさんの言葉を聞いて、筆者は子どもが保育園に行き始めたときの気持ちを思い出しました。やっと自分の時間が持てる、という開放感のような気持ちがあったのです。そして、子どもと長い時間離れることへの寂しい気持ち。寂しい気持ちもあるからこそ、お迎えに行ったときの「会いたかったよ!」という感情がより強く感じられます。そしてその気持ちのおかげで、ご飯、お風呂、翌日の準備に寝かしつけ、家事……と、その後の忙しい時間を乗り越える力も湧いてきます。幼稚園のお預かりといえばお勤めをしているママが利用するもの、というイメージもありますが、専業ママももっと積極的に利用してみても良いですよね。●「専業主婦の仕事に自信を持てるようになった」という声『最初は「専業主婦のくせにプレミアムフライデーなんてダメかな」って思っていたんです』(30代/3歳と1歳の子のママ)そう話してくれたママさんは、お子さんが0歳のときに今の自治体に引っ越してきました。元は産休明けすぐからお子さんを預けてお仕事を続けてらっしゃいましたが、引っ越し先で保育園が見つからず、やむなく退職されたとのこと。“専業主婦”としてももう数年頑張っていらっしゃいますが、もともとお仕事に熱心だったこともあり、専業であることに負い目のようなものを感じてしまうこともあった そうです。『夫に話したら、「いいね!」「いつもお疲れ様、何か助けが必要だったら言ってね」って言ってくれたんです』こちらのママさんがプレミアムフライデーを楽しんでいるあいだ、3歳と1歳のお子さんは市の一時保育サービスを利用しているそう。それで足りていることもあり、今のところ特に助けてもらうことはないそうですが、旦那さんの言葉はとてもうれしかったそう。『専業主婦って、仕事に終わりもないし区切りもつけにくいし、いつも子どもが一緒でどうしても自分だけの時間って持ちにくくて。うちの夫は日頃から家事も育児もする人だから、周りのママたちよりはかなり恵まれてるとも思うんですけど、やっぱり疲れてもいたんだと思います。でも“仕事じゃない”し、お金を稼いでいるわけでもないから、疲れてるなんて言いにくくて。お疲れ様って言ってもらえて、休んでいいんだって思えたら、なんだかあらためて専業主婦の仕事も胸を張っていい仕事なんだよなぁって思えるようになりました』下のお子さんが幼稚園に入れる年齢になったら、またパートでのお仕事復帰を目指す予定だそうです。しかし専業ママであることに自信を持てるようにもなったので、お仕事復帰するまでは、よりいっそう専業ママとしての生活を楽しもう、と思えるようになったとのこと。専業ママの場合、お金を稼いでいないということがどうしても引け目になってしまう ことも多いようです。しかし仕事の価値や大変さ、重要性は、お金を稼いでいるか否かでは変わりません。パートナーである旦那さんからもらえた暖かい言葉は、とてもうれしかったことと思います。本記事を読んでいるパパさんは、どうかママさんの日頃のご苦労を労り、言葉と行動で示してさしあげてくださいね。●「夫への思いやりの気持ちが持てるようになった!」という声『うちの夫の職場、最初の1回だけプレミアムフライデーやってたんだけど、次の週からは何事もなかったかのようにいつも通りになったんだよね。自分の時間が本当に全然自由にならないんだなぁと思ったらなんだか可哀想みたいな気持ちになっちゃって、毎週金曜はちょっといいもの作ってあげようって思うようになった』(30代/4歳の子のママ)こちらのママさんは、旦那さんの会社がプレミアムフライデーを導入するのと同じタイミングでご自身もプレミアムフライデーを自主導入されました。プレミアムフライデーを実施する日は、お子さんは幼稚園のお預かり保育を利用しているそう。しかし旦那さんの会社がプレミアムフライデーを自然にやめてしまったため、現在はママさんだけが金曜の午後の時間を楽しんでいる そうです。『主婦にも休みは絶対必要だって思ってたから、夫に合わせてやめようとは思わないけど、ともかく夫が可哀想っていうか、大変だなって思う。有給休暇だって満足に取れないし。そもそも長時間働きすぎだと思うんだよね。仕事してる人も専業主婦も、もっとみんな休めるようになるといいのになって思うよ』そこでこのご夫婦は、今年は旦那さんが“有給を半分は消化する”というのを目標にしているそうです。主婦の仕事も会社などでのお仕事も、イキイキと続けていくには休日や休暇は必要不可欠です。長時間労働が問題になっている昨今だからこそ、休日・休暇は積極的に持てるようにしたいですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。そもそもプレミアムフライデーは、実施できている仕事・会社があまり多くはないようで、筆者の周りでも「うちには関係ないかな」という感じの人が多いです。年に3日しかない主婦休みもそうですが、“休む”という行為は、なかなか定着しにくいのかもしれません。自分から「休む」と宣言し、実行するのは簡単ではないことも多いです。しかし専業ママも過労にならないよう、積極的に働きすぎを避けていきたいですね。●ライター/佐原チハル
2017年09月20日こんにちは、佐原チハルです。夏休みや9月のシルバーウィークなど、連休があれば祖父母のお家に孫の顔を見せにいく……というご家庭も少なくないかと思います。しかし最近では、もう一歩進んだ“孫旅 ”も人気のよう。孫旅とは、子どもと祖父母だけで行う旅行 のこと。とても貴重な思い出になりそうなものですが、旅は慣れない環境の連続。“行き先や行程はしっかり確認しておく”ということ以外にも、注意しておきたい点は少なくありません。そこで今回は、“孫旅”で注意すべき3つのポイントについて、実際に孫旅を経験させたことのあるママたちに聞いてみました。●ポイント1:命に関わる必須事項、アレルギーの確認!『うちの子はアレルギーがあって、今でも卵は除去しています。へたをしたら命に関わることなので、これだけは厳重に注意してもらいました』こちらは4歳のお子さんを持つ30代ママからの声です。『4歳になってから少しずつ食べさせ始めているんですが、保育園でもまだ除去だし、お医者さんとも相談して、旅行中も除去を徹底してもらう ことにしました。うちの祖父母はまだアレルギーに理解がある方なんですけど、それでも不安でした。たとえばカマボコとかベーコンにも卵が使われていることがあるなんて、私も子どもがアレルギーってわかるまで気にしたことありませんでしたし』アレルギーについて改めて祖父母さんたちに説明するだけでなく、宿泊先や立ち寄り先で入れる、アレルギー対応可能な飲食店を探す作業など一緒に行ったそうです。子どもにアレルギーがある場合、食事には非常に気を使うことが多いですが、命に関わることですからそれも当然です。祖父母さんたちにアレルギーへの理解がなければ、“孫旅”は中止を検討する必要もあったかもしれませんね。●ポイント2:定時連絡を欠かさない!『せっかくの“孫旅”だから、あまりこちらから連絡して邪魔するのもよくないなぁとは思っていたんです。でも、やっぱり心配は心配なので、必ず連絡してもらうタイミングを事前に決めておきました 』こちらは1歳と4歳のお子さんを持つ30代ママからの声です。“孫旅”を経験したのは4歳のお子さんの方。『3食のタイミングと子どもが眠るときの計4回は、電話でもメールでもいいので連絡をもらえるようにお願いしていました』しかし“孫旅”中は行く先々で楽しそうにしている写真や動画を送ってもらえたそうで、定時の連絡は実質的には不要だったかも、とのこと。『ただ、連絡の時間を決めておくことで、旅行先で子ども自身も時間配分というか、生活ペースをつかみやすかった みたいです。「もうちゃんと寝るからママに連絡しよう」って言ってくれていたみたい。旅行先だと張り切って疲れ過ぎちゃったり、それで帰ってから体調崩したりすることも多いんですけど、そういうのを防げました。その意味でも、やっぱりルールにしておいて良かったのかもしれません』お子さんもやはりご両親のいない旅行は心細いこともあるでしょうし、祖父・祖母さんの方も、初めての“孫旅”では緊張や不安もあることと思います。帰りを待つママたちだけでなく、“孫旅”中のお子さんたちにとっても、定期連絡は大切なものかもしれません。●ポイント3:母子手帳とお薬手帳は持たせる『国内旅行なんて、何を忘れていってもお金さえあればだいたいは何とかなると思うんです。でもいざというときのことを考えたら、母子手帳とお薬手帳は必須 かなと思って、セットで必ず身につけてもらうようにしていました』こちらは3歳と5歳のお子さんを持つ30代のママさんの言葉です。考えたくないことではありますが、旅行先で事故や事件に巻き込まれてしまうことや、突然の病気になってしまうこともあり得ます。そんなときには、母子手帳とお薬手帳の情報が役に立つかもしれません。『うちの子たち、今年はじめてママ・パパから離れて祖父母と旅行に行ったんです。たった1泊だけどやっぱり不安でした。持っていってもらう母子手帳とお薬手帳の用意をしながら、あの子たちも大きくなったんだなぁってしみじみ。母子手帳もお薬手帳も、今までちゃんと記録しておいてよかったなって思いました』母子手帳には緊急時の連絡先を書いたメモ と、同じく緊急時に使えるお金 も挟んでおいたそう。いざ、という事態が起きてしまうと、焦って頭が真っ白になってしまうこともあります。そのようなときのためにも、準備は平常時にしっかりと行っておくことが大切ですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。“孫旅”は、お子さん・祖父母さんたちはもちろんのこと、ママ・パパにも緊張の多いものです。けれど冒険的な側面が強いぶん、“孫旅”はみんなにとって思い出深い、貴重な経験にもなってくれそうです。“孫旅”を十分に楽しむためにも、事前の準備はしっかりと行い、安全な旅ができるようにしましょうね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年09月07日こんにちは、佐原チハルです。不妊治療は、始めるのも続けるのも苦労があると言われますが、実は“やめどき”を探すのも難しいと言われています。「もうやめようかなと思っていても、やめると決めきれない……」という方もいらっしゃることかと思います。そこで今回は、不妊治療を“やめた”という人たちの声を集めてみました。●(1)決めていた年齢になったので、やめた『夫と、「私が38歳になったらやめよう」って最初から話してたんで、もういいやってすっぱりやめられた』(40歳女性)36歳のころから2年ほど不妊治療を続けたという女性の声です。『うちは夫がもう初老なんで、夫婦で好きに過ごそうって思いきれたのかも』この女性が結婚したのは34歳のとき。パートナーさんは、なんと20歳近く年上なのだそう。『夫の年齢もあって、最初から子どもは無理かなって思ってたところもあって。2年してダメだったら、もうその先の時間は自分たちのために使おうって、治療を始める前に決めてたの』子どもがいる生活への憧れは「今もある」とのことですが、治療をやめたぶん自由になった時間で、久しぶりに遠くまで旅行に出かける予定なのだそう。やめどきは、いざとなってから判断するのは難しいものです。“余裕のある開始時点から決めておく” というのは、大事なポイントになりそうです。●(2)金銭的理由で、やめた『不妊治療って、何かとお金がかかるんだよね。うちは共働きだから続けられたけど、それでもやっぱり負担は小さくなくて』(41歳女性)好きで続けていたはずの仕事も、不妊治療の成果がなかなか出ないことで「結果の得られない無駄な浪費をするため稼いでいる」「報われない努力のための無意味なこと」に思われるようになってきてしまったそう。『買い物するたびに10円でも安いもの探そう、こんな無駄遣いはしないでもっと切り詰めなきゃ……って、何をするにも考えるようになってしまって、疲れちゃった。私にも夫にも、余裕が全然なくなっちゃって。こんな状態で子どもを迎えても喜べないんじゃないかって思っちゃった。確定申告の書類作りながら「もうそろそろいいかな」って言ってみたら、夫も「そうだね」って言ってくれて、それでおしまい』「不妊治療はお金がかかる」とは言われていますが、実際にどれくらいかかるかは、治療の内容やそれを続ける期間によります。助成が受けられる治療内容・所得であるかどうか、お住まいの自治体によっても変わってきます。いずれにしても、生活や気持ちが荒んでしまうほどの負担になってしまうのはつらいこと 。治療にいくらくらいまで使うか事前に話し合っておく、いくら使った時点で今後のことを検討するタイミングにする、などあらかじめルールを決めておくのがいいのかもしれません。●(3)一時休憩のままなんとなく、やめた『「よし、やめよう」って言ってやめたんじゃないんだよね。一旦休憩っていう感じ』(33歳男性)治療を受けていたのはこちらの男性ではなく、パートナーの女性です。女性の方が5歳ほど年上のご夫婦で、治療は女性が37歳になってから1年ほど続けたそう。『それほどお金もかけてないし、それほど高度な治療もしていないから、他の人たちと比べたら負担は少なかったと思うんだけど、それでもやっぱりつらくて。特に妻が精神的に疲れてた』治療前は2年ほど“妊活”を行っていたそう。パートナーの女性は“妊活”にも熱心だったそうで、ずっと神経を尖らせている様子が心配だった そうです。『ちょっと一休みしようって、僕から言ったの。年齢を考えたら、休もうなんて逆に言っちゃいけないんじゃないかとかも思ったんだけど』迷いながらも、「今言って休まなきゃ夫婦生活ダメになる!」という危機感があり、申し出たのだそうです。『とりあえず半年、考えるのもやめてみようってことにしたんだ。それで半年後また治療したいって思ったら、そのときはまた再開しようって。でも再開の話は僕からも妻からも特に出なくて、それっきり今も休みっぱなし』「やめるっていう決断は実はまだできてない」とのことですが、この“一旦休憩”を切り出すのにも勇気が必要だったそう。続けたい気持ち、また“年齢との戦い”だという気持ちから、「治療の中止を決めるのが怖い」という声はしばしば聞きます。まずはちょっと休憩というクッションを置くだけにして“決めずにいる”というのは、実はとても有効かもしれません。----------以上、いかがでしたでしょうか。不妊治療をやめるのは簡単ではないかもしれませんが、無理をし過ぎてしまって、日々の夫婦生活が大きく損なわれてしまうことは避けたいですよね。やめるために大切なのは、続けること同様、夫婦間のコミュニケーション なのだと思います。自分のためにも、パートナーのためにも、切り出す勇気を出すことが必要なのかもしれませんね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年08月21日こんにちは、佐原チハルです。暑い真夏の夜。熱中症を予防するため、夜間もクーラーはつけっぱなしにしておくほうがいいと聞くことも増えました。そこで今回は、寝ているあいだのクーラー対策について、実際にママたちが取り入れているアイデアを聞いてみました。●(1)扇風機と併用する『寝ているあいだは扇風機を使うのがいいか、クーラーを使うのがいいかってお義母さんに相談したら、「両方使うのがいいよ」って教えてもらったんです。以来、併用して使っています』(30代/4歳と1歳の子のママ)クーラーと扇風機、両方使うなんて「さすがに体が冷えてしまうのでは」と思われそうですが、扇風機は、なんと“直接体を冷やさないため”に使うのだそう。『暖かい空気って、上の方に行くらしいんですよ。だからクーラーってそのまま使っちゃうと、私たちが寝ている低いところの方に冷たい空気が来すぎちゃうらしいんです。扇風機を天井の方に向けて回すと、下の方の冷たい空気と天井近くのあったかい空気が混ざって、部屋全体が涼しくなりやすいのに寝ていても冷えにくいんだそうです』こちらのママさん、その理論は「何となくしかわからなかった」そうですが、扇風機とクーラーを併用するようになってから、起き抜けのだるさのようなものが解消し、目覚めが良くなった そう。「クーラー使うと朝起きたときだるいな」と感じている方は、ぜひ扇風機との併用を試してみてください。クーラーの風向きを水平にするとより効果的だそうですよ。●(2)タイマーをかける『朝までずっとクーラーをつけておいちゃうと、起きたときに喉がガラガラになっちゃってることがあるんです。だからうちは必ずタイマーをかけて、丁度いい時間にクーラーが切れるようにしています』(30代/3歳の子のママ)確かに、クーラーを使っていると乾燥が気になりますよね。筆者もそのせいで、夏は喉風邪をひいたときのような声になってしまう ことが少なくありません。『あとは、枕元には水分補給用のペットボトルを置いておくようにしています。これも喉の乾燥対策。夫はマスクをつけて寝てるんですけど、子どもはマスクは嫌がるし、私もマスクで寝るのは落ち着かないので。うちの子は喉が乾くと夜中でも起きてくる子なので、常に準備しています』タイマーで冷房を切る際には、注意点もあります。それは“タイマーを切るタイミングを見計らわなければならない”ということです。朝までつけっぱなしでは喉に良くありませんが、早く切りすぎてしまうと、朝起きたときに汗だく!という事態にもなりかねません。筆者は、明け方の5時くらいに切れるようタイマーをセットしています。起床時には、暑くはないけれど寒くもない、適度な室温です。みなさんも、丁度いい時間を探ってみてくださいね。●(3)子どもには、昔ながらの“腹巻き”をさせる『寝冷え防止には腹巻き。夏でも冬でも、やっぱり腹巻きが一番間違いないよ』(20代/5歳と3歳の子のママ)子どもって、芸術的な寝相をしていることも多いですよね。筆者の子どもも、隣で眠っていたはずなのに朝には足元の方で丸くなっていたり、同じ場所にいるのになぜか180度逆向きになっていたりすることがあります。もちろん、お腹と肩にかかるようにしていたはずの毛布は、布団の外に落ちてしまっています。どれだけ動いてもお腹から剥がれることのない腹巻き は、やはり優秀なアイテムです。『パジャマのズボンのゴムのところがすごい幅広になってる、腹巻き一体型みたいなパジャマもあるんだけど、あれもやっぱり便利。うちはそのタイプのパジャマと腹巻き、両方使ってるよ』筆者のうちでは腹巻き自体は使っていないのですが、パジャマは“腹巻き一体型”を選ぶようにしています。着替えもさせやすいので、その点でも便利ですよ。今度子ども服を選びに行くときは、ぜひパジャマのコーナーも覗いてみてくださいね。----------以上、いかがでしたでしょうか。筆者の友人のママ友さんの中には、少し厚めのタオルをリメイクし、夏用のスリーパーを作って子どもに着せている人もいました。筆者は非常に不器用なため諦めてしまいましたが、裁縫が得意、好きだという方は、夏用スリーパーの手作りに挑戦してみるのもいいかもしれません。熱中症予防のためにも大切なクーラー。冷え対策もしっかり行って、上手に使いたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年08月13日こんにちは、佐原チハルです。夫婦仲はいいに越したことはありませんが、夫婦だって人間関係なのですから、「いつでもラブラブ!」とはいきません。夫婦間のストレスはいつの間にか溜まってしまうことも多く、“旦那デスノート”についても話題になりましたね。発散が難しいことも多い夫への怒りやストレス、ママたちはどのように解消しているのでしょうか。夫へのストレス発散方法について、ママたちに聞いてみました。●“匿名でSNSに書き込む”パターン『私はもっぱらTwitter。連絡なしで帰りが遅かったとか、子どものお迎えに行く担当の日だったのにドタキャンされたとか、前日の夜に「明日弁当作って欲しい」って言われたとか、何かあるたびに書いてる』(30代・4歳と2歳の子のママ)こちらのママさん、旦那デスノートを使ったことはないそうですが、使いたい気持ちはわかるとのこと。『「うちもよくある」とか「その気持ちわかる!」ってリプライが来ると、ちょっと気持ちが安らぐんですよね。仲間がいるな って思って安心する。ハートがついてるだけでも、励まされてる気持ちになる』以前実母さんに相談したところ、「たかがそれだけのことで」と言われてしまって以来、誰かに相談することは「ハードルが高い」と感じられるようになってしまったそう。それに“小さなストレス”は非常に頻繁にあるので、「いちいち相談するのも、それはそれで面倒だし……」とも感じてしまうそうです。そんなとき、気軽に書き込めて共感しあえるTwitterはとても便利で、日々の支えのように感じることもあるとのこと。ストレスをためないでいるには、都度小出しにしていくのが一番ですよね。共感を得られると心強くいられる気持ちは、筆者にもわかる気がします。1点注意しておきたいのは、投稿する際はできるだけ個人情報がわからないようにする 、ということです。多少のフェイクを入れるなどして、自分や家族の情報は守れるようにしましょうね。●“旦那のお母さんに相談する”パターンこの方法は、できるママ・できないママで大きくわかれるかもしれません。『うちは旦那のことであまりにストレスたまりまくったら、お義母さんに相談するようにしてる』(20代・3歳の子のママ)旦那さんのご実家は家族仲が良く、とても風通しの良い雰囲気なのだそう。旦那さんとお付き合いをしている段階から、こちらのママさんも「もう家族の一員」とばかりに親しくしてもらっていたそう。住んでいる場所は電車で1時間半以上と多少離れているにもかかわらず、半年に1度はママさんとお義母さんとで遊びに出かけることもあるくらいには仲がいいのだとか。『お義母さんに告げ口してお義母さんから言ってもらってどうにかする、ていう感じじゃなくて、「こう言う風に言わないとあの子わからないかも。面倒かけてごめんね」みたいにアドバイスをもらう 感じ』こちらのママさんもお義母さんも、キャリアも大切にした生活を送っている方です。生き方への指向性や、仕事をしながら育児をしている・してきた女性として、お義母さんには尊敬と共感を持っている部分も多いそう。『旦那のお義母さんに仲良くしてもらえるって、すごく心強い。相談してみても大丈夫そうなお義母さんだったら、一回してみたらってオススメしたい』とのことです。相談相手に誰を選ぶのか、選べるのかどうかは人によって大きな違いがあると思いますが、お義母さんのことは最初から選択肢から外してしまっていた、という人もいるかもしれませんね。「誰かにこのイライラについて話したい!相談したい!」となったときには、一度お義母さんに話してみるのも良いかもしれません。●“子どもが寝てから、夫を起こしてでも話し合いをする”パターン『ストレスはためないのが一番だし、問題が起きたら都度、すぐに対処するのが大事。だからうちは、気になることがあったら必ずその日中に伝えて、話し合いをするようにしています』(30代・4歳の子のママ)こちらのママさんは、育休後に復職予定でしたが、保育園が見つからずに退職する経験をされています。結果、“家事と育児はママ、仕事はパパ”という役割分担ができてしまい、家庭運営を協力して行うことが困難になってしまったそう。お子さんが幼稚園に入ったことをきっかけにパートタイムを始めたそうですが、育休・退職して以来の“分断”が尾を引いていて、今もまだ生活がうまくいっていないそう。『退職してしばらくしてから、夫は私の分も稼ぐためか忙しくなることが増えたし、“私は仕事もしていないんだし”って思うことが多くなって、育児とか家事のことで悩みがあったり、夫のことで「それはちょっとひどい、無責任だよ」って思うことがあったりしても、何だか言えなくなっちゃってました。でも夫婦なのに言いたいことが自由に言えないっておかしい ですよね。いろいろ言えなかったことを、すごく後悔しているんです。だから今は、できるだけ何でも我慢しないように、話すのを後回しにしないようにしています』仕事・家事・育児の分担をどうするのかは、ご夫婦によってそれぞれです。大切なのは“負担感が偏っていないかどうか”や“必要なコミュニケーションはとれているか”“双方に満足感はあるか”などなのだと思います。疲れている日や、内容が話しにくいときもある中、「必ずその日中に話す機会を作る」というのは難しいことだと思います。しかしそれを日々続けていくことで、パートナーシップはきっとより強いものとして再生できるのだろうなとも思いますし、見習いたい姿勢ですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。SNSを使う方法、他の家族に相談する方法、本人に話す方法など、夫へのイライラを鎮める方法はさまざまでした。いずれにも共通しているのは、“一人で溜め込むことはしない”ということです。イライラを発散するのは、時には難しく感じられることもあります。溜め込む方がマシに思われることもあるかもしれません。けれど溜め込んだ怒りは、適切に発散しなければ爆発してしまって、いつか自分や周囲の人を傷つけてしまうかもしれません。皆さんもどうか、ご自分にあった発散方法を見つけてみたくださいね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年08月09日こんにちは、佐原チハルです。毎年、夏の暑さは非常に厳しいですよね。外にいるときはもちろん、室内でも熱中症のリスクがあり油断できません。そこで今回は、凶悪な暑さから子どもを守り、夏を乗り切るための冷感アイテムについて、ママたちのおすすめを聞いてみました。●寝苦しい夜は、氷枕よりも“保冷シート”『夏の暑い夜、私も夫も氷枕を使ってしのいでいたんです。それで子どもにもって思ってキッズ用を買ったんですけど、まぁ3歳児に使えるわけないですよね』(30代/3歳の子のママ)もちろん個人差は大きいでしょうが、3歳くらいのお子さんだと、驚くような寝相のお子さんも少なくないですよね。布団から飛び出してしまっていたり、上下が逆さまになっていたり。『もっぱら保冷シートを使っています。貼れるって便利ですよ。もちろん寝相のせいではがれちゃうこともありますけど、氷枕よりは使えます』ただしあまりにも寝苦しい夜は、我慢せずに冷房を利用するようにしている そう。『夜でも熱中症の危険があるよなって思って。子どもって体温高いし。温度と風向きと湿度にも注意して、あとタイマー機能も使うようにしています』保冷シートや冷房のほか、冷感のシーツやタオルケットの導入もいいかもしれません。夏バテ予防のためにも、睡眠時間はしっかりと確保したいですね。●ベビーカーの保冷シートはマスト『ベビーカー用の保冷シートなんて、「気にしすぎ」「やりすぎ」なんじゃないかって思ってたんですけど、甘かったです。必須だと思います』(20代/1歳の子のママ)真夏のあいだは、長時間赤ちゃんを連れて外に出ることもしないし、日陰を選んで歩くし、特別な装備は必要ない……と考えていたというこちらのママさんですが、保冷シートは「ベビーカーにはマストアイテム」だと今では考えているそうです。『赤ちゃんって、地面からの距離が近いんですよね。実際にベビーカーを使ってみて、それに合わせてしゃがむことが増えて初めてわかったんですけど、感じる暑さが大違いなんです』これは危険だと感じ、その日のうちに保冷シートを購入したそうです。『ママ友の中には保冷剤をタオルに包んで使ってる人もいるんですけど、冷やし過ぎとかも怖いので、私は市販のものを使っています』アスファルトの照り返しは大人であってもつらいもの。より地面に近い場所にいる赤ちゃん にとってはなおさらです。特に、地面からの距離が遠くないタイプのベビーカーを利用している場合は、気をつける必要がありそうです。●外遊び時、冷感スカーフの利用には注意を!『首元を程よく冷やせるのって、夏場は大事だと思う。ひんやりスカーフみたいなヤツいいよね』(30代/3歳と5歳の子のママ)水に濡らすだけで快適な冷たさになってくれるスカーフは、大人でも愛用している人は少なくないと思います。便利なアイテムですが、子どもに使うときには注意も必要です。『首回りにあるものだから、やっぱり遊具とかに引っかかっちゃうのが怖いんだよね。フードの服が危険なのと一緒で。買うときに安全性に配慮されているかをしっかり注意して選ぶか、ちょっと手を入れるかしなきゃいけないのが面倒かな』こちらのママさんは、マジックテープやホックなど、引っ張る力が加わればすぐ外れるようなもの でとめられるようにするなど、手を入れて工夫して使っているそうです。お裁縫が趣味・得意という筆者のママ友さんの中には、中に保冷材を入れられる形の安全な冷感スカーフを自作している方もいます。「作るの好き、楽しい!」という方は、お子さんと一緒に布を選ぶところから始めても楽しそうですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。大人でもつらい厳しい夏の季節は、お子さんの体調管理がますます重要になってきますね。冷感アイテムを上手に使って、少しでも快適に乗り切れるようにしましょう。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/福永桃子
2017年08月06日こんにちは、佐原チハルです。乳幼児育児中、必須アイテムである“ベビーカー”。サイズやタイプなど、いろいろあって「どうやって選べばいいの?」って悩んでしまいますよね。そこで今回は、ベビーカー・2台目ベビーカーの選び方について、先輩ママたちの声も聞きつつポイントをまとめてみました。●生後1か月から使う予定があるなら、A型をチョイス!『首すわりまではベビーカーを使わないで抱っこで過ごす、っていう友達もいたんだけど、私は腰が悪いからずっと抱っこはつらいなって思っていて、早くから使えるベビーカーにするって決めてたのね。だから、ファーストベビーカーはA型一択だった』(40代・2歳と1歳の子のママ)ベビーカーには、大きく分けると「A型」「B型」の2種類があります。「A型」はリクライニング機能が付いていて、150度以上開くものであれば生後1か月から使用できます 。それくらいの赤ちゃんが乗ることが想定されているので、衝撃に強く、安定性も高く作られています。またハンドルの切り替えで、ベビーカーを押す人と赤ちゃんとが対面する形でも利用できるものがほとんどです。一方「B型」は、生後7か月ごろからの、すでにお座りできる赤ちゃんの使用が想定されています。そのため、衝撃を吸収する機能や安定性、またリクライニング機能はA型に及びませんが、コンパクトで軽量であることが多いです。階段や狭い通路、人混みなどでの利用が多い場合は、こちらの方がオススメです。●ベビーカーのサイズ・重さは重要!『うちは首すわり前から使いたかったから、ファーストベビーカーはA型を買ったんだけど、中でも軽くて小さいのを選んだよ。未だにエレベーターのない駅とかもあるから、そういうところに行ったときのために。赤ちゃん抱いて荷物も持って、それで重くて大きいベビーカーも……なんて、危ないよね』(20代・4歳と1歳の子のママ)筆者もこちらのママさん同様、ファーストベビーカーは軽めのA型にしました。当時住んでいた場所が、エレベーターのないマンションだったためです。2階だったのでそれほどの苦労ではありませんでしたが、やはり階段を上り下りするときは、軽いベビーカーの方が安心 と感じました。『私は絶対に大きめ・重めにしようって決めてた。その方が赤ちゃんには安全って聞いてたから。小回りがきかなくて不便なこともあったけど、荷物が多いときもベビーカーが頑丈な方が安定感あるし』(20代・3歳の子のママ)まだまだ地域差がありますが、この数年で開発された地域では、歩道が広めに作られていることも少なくありません。また駅でも広めの改札が増えていますし、ショッピングモールなどもベビーカー利用を前提とした道幅で作られている場合が多いです。大型のベビーカーでも不便なく過ごせる地域も増えているようですし、そのような場合にはこちらの方がメリットが多いかもしれませんね。●“2台目のベビーカーは買わない”人もいるけれど……悩ましいのが“2台目のベビーカー”問題ですね。「1台目はA型、2台目にB型」という買い方がオススメされることも少なくないようですが、筆者の周りで実際に多かったのは、「A型をずっと使う 」タイプです。その次が「2台目はバギー」というタイプ。バギーというのは、B型よりもさらに軽く、コンパクトで、価格も安価なものです。ただしバギーのつくりはベビーカーほどしっかりしていない ので、長時間の利用には向きません。そのためか、お座りができてすぐではなく、1歳を過ぎたあたりから利用を始めるケースが多いようです。ベビー用のバギーは2歳ごろまでの利用が想定されたものが多いですが、筆者の知人に1人、2歳になってからバギーを購入した人がいました。知人のお家では、1歳半でベビーカーを卒業してしまっていました。しかしお子さんが2歳ごろ急な高熱を出したとき、近所のママ友さんにバギーを借りられたおかげで、スムーズに病院まで連れて行けた、ということがあったのだそう。「まさか2歳過ぎてから買うことになるとは」と思いつつ、お子さんが回復した週末、早速購入したそうです。筆者の子どもは現在3歳ですが、その話を聞いていたため、現在もバギーを保管してあります。ベビーカーといえば、基本的には「生まれてからごくわずかのあいだしか使えない」ものではありますが、そのころを過ぎても、いざというときに役立ってくれることもあるのですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。ベビーカー選びの基準は、生活スタイルや環境によって大きく左右されそうです。ファーストベビーカーだけでなくセカンドベビーカーについても、あらためて必要な条件を整理し、確認してみましょう。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年07月30日こんにちは、佐原チハルです。みなさま、出産方法ってどのように選択しましたか?私は無痛分娩だったのですが、「痛いのが嫌だなんて、そんなんでちゃんと母親になれるの?」とお節介な心配をされたことがありました。無痛分娩と並んでアレコレと言われやすいのが“帝王切開”。帝王切開を経験したママたちも、さまざまなことを言われてしまうようなのです。そこで今回は、帝王切開を経験したママたちが言われてきた言葉たちと、それについての声を聞いてみました。●(1)「自然分娩が一番だよね」『少し前に妊娠した友人と会ったときの話です。出産時の感想を聞かれ、突然の帝王切開で大変だった話をしたところ、「やっぱり私は自然なのがいいな。自然分娩が一番だよね」と言われ、モヤっとしてしまいました』(30代/3歳の子のママ)もちろんお友達には悪気はなく 、ママさんの「大変だった」という話に共感したからこそ出てきた言葉だ、ということもわかってはいたそう。『私だって好きで帝王切開にしたわけじゃないのに。それにあらためて「自然が一番」て言われちゃうと、うっ、てなります。“不自然”な出産で悪かったですねーって思っちゃうんです。自然じゃない扱いって、そういうことでしょう?人の出産を不自然扱いするってひどくないですか?』“自然分娩”というのは単なる呼び名ですが、この言葉を使ってしまうと、確かに「その他の方法は自然ではない」と言ってしまっていることになりますね。当たり前のように使っている呼び方についても、「この言い方、大丈夫かな?」と考えるようにしたいですね。●(2)「普通に産む痛みを味わっていないと、愛情も生まれないって言うから」『無痛分娩をする予定だった姉が、出産するタイミングの関係で、結局は“自然分娩”をしたんです。それを知った父が姉に言った言葉です』(30代/3歳と1歳の子のママ)父親が、単に姉を労っているのだということはわかっていたそうですが、その言葉を聞いてしまい、血の気の引くような思いをしたそうです。『なんかもう、すごくショックで。“産む痛み”を味わってない私のこと、そんなふうに思ってたの?って。そういう考え方があるんだっていうのは知っていたけど、父親が言っているのを聞いてしまうというのは、格別なショックでした』なお、お父さんのこの言葉を聞いた瞬間、労われた側のお姉さんは「産み方は関係ないでしょ!」と大層お怒りになったそうです。元は無痛分娩を希望されていた方なのですから、それも当然ですね。お父さんは、その場で謝られたそうです。産み方は、確かに関係ありませんよね。それに帝王切開ですと、経膣分娩の痛みを経験することはありませんが、お腹の傷の痛みや産後の回復には“自然分娩”以上に苦労することも多い と聞きます。「帝王切開は痛くない、楽なはずだ」という思い込みを持っている人がいたら、情報のアップデートを促してあげたいですね。●(3)「次は頑張って普通に産んであげてね」『2人目の妊娠がわかったとき、母に言われた言葉です。「次の子も帝王切開で産むつもり?次は自然分娩がいいでしょう?」って』(30代/4歳と0歳の子のママ)「怠けて帝王切開になったわけじゃないのに、何言ってるの?」と、聞いてすぐは本当に意味がわからず、言葉も出てこなかったそうです。『帝王切開の後すごく大変だったし、できるなら自然分娩の方がいいよなって私自身も確かに思ってましたけど、あまりに無神経な言い方で』1人目が帝王切開でも2人目は自然分娩で産めることがある、と芸能人の例を見て知っていたためか、「あんたもそうした方がいいわよ」と強くオススメされてしまったそうです。『でも私が通っていた病院では、1人目が帝王切開の場合は2人目も帝王切開にするってルールだったんです。母がなかなか納得してくれなかったので、一度一緒に検診に来てもらって、お医者さんから説明してもらっちゃいました。子宮破裂のリスクがあるってお医者さんから聞いて、やっと納得してくれました』「私も何度も説明したじゃん!」と思ったそうですが、お医者さんがお母さんへの説明を快く引き受けてくれて、とても助かったそうです。やはり医療のプロである医者からの言葉となると、説得力が増しますね。説得の必要な場面があったら、プロにお願いしてみる という作戦は、有効な場面も多そうです。----------以上、いかがでしたでしょうか。出産方法って、産まれてくるまではとても大きな話ですし、私自身も「もし次産むなら絶対に無痛がいい!」というこだわりはありますが、それは妊娠のゴールではないのですよね。産まれてくれることがまず一番で、その後で大事なのは育てることです。愛情も、自覚も、責任も、きっと育てていく中で、保護者の中に育ってくるものですしね。帝王切開への偏見がなくなり、帝王切開で出産するママたちへのストレス・負担が減らせるようにしていきたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年07月14日こんにちは、佐原チハルです。子どもがお世話になっている保育園。「感謝してもしきれない!」という保護者さんも多いことかと思います。しかし子どもたちが園で日頃どのように過ごしているのかはなかなかわかりませんし、様子が気になったり不安になったりすることもありますよね。そこで重要な機会になるのが「保育参加」と「保育参観」です。今回は、保育参加と保育参観について、気をつけておきたいポイントをまとめてみました。●保育参加と保育参観の違いとは?名前が似ていますが、この2つには違いがあります。保育参加は“参加”の文字通り、保護者が保育者として園生活に参加し、保育士の補助 のようなことをします。『すごく緊張して参加しましたが、保育参加の最中は、子どもたちが「パパ先生」って呼んでくれて楽しかった。子どもたちに助けられました』(30代/4歳の子のパパ)一方で保育参観は、園で子どもたちが保育されている様子を観察する機会 のことです。小学校などでの参観日を想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、保育園の場合はそれとは違って、保護者は姿を隠していることが多いです。保護者の存在を隠すことで、より“いつも通り”の様子が見られるようにという配慮のようです。●保育参加で気をつけておきたいこと『保育士らしくというか、自分の子どものことだけじゃなくて「みんな公平にしなきゃ」って思ってたんだけど、ある程度は自分の子ども優先でも大丈夫みたい』(30代/3歳の子のママ)お子さんが2歳のときに保育参加したこちらのママさんによると、やはり自分の親が“ママ先生”になると子どもたちは喜び、一緒に遊びたがったり園のことを教えて親を助けてあげたがったりするのだそう。それをないがしろにしてしまうのはあまりいいことではないようです。筆者の子が通う園の担任保育士からも、「保育参加の目的は園でのお子さんの様子を知ってもらうこと」であり、保育士の補助としての仕事を期待しているわけではない ので、緊張しないで大丈夫ですよ……というようなことを言われたことがありました。気負わずに参加しても大丈夫そうですね。なお必ず守ってほしいのは、「動きやすい服装・靴を用意すること」「アクセサリー類は全て外すこと」だそう。その点には気をつけて参加しましょうね。●保育参観で気をつけたいこと『保育参観については“譲り合いの精神で”としか言えない……。夫婦で来て自分たちばっかり2人して最前列に陣取ってるお家とかもあって、内心すごくイライラした』(30代/4歳の子のママ)保育参観では、保護者は姿を隠していることも多いです。室内活動をしている様子を観る際、たとえば部屋のガラス戸には模造紙で覆いがされるなどして、廊下で参観している保護者の姿が見えないようにされているのです。保護者たちは模造紙に開けられた小さな穴から室内を覗きます。パーテーションで隠され、ほとんど声しか聞こえない……というようなパターンもあるようです。いずれにせよ、覗ける・参観できるスペースはごく限定的で、窮屈であることも少なくない ようです。「自分の子どもの姿をもっと見たい!」という気持ちがあるのはみんな同じ。譲り合いの精神は大事にしたいですね。なお写真撮影の可否など、後のトラブルに発展する可能性のある事柄については、事前にルールを確認できておいた方がいいですね。気になることがあれば、できるだけ参観日より前に質問しておく方が安心です。----------保育参加は「無料で保育を手伝わせたいだけなのでは」「参加を強要されるような言い方をされたことがある」など、賛否が分かれることもあります。もちろん参加は任意 で、強制のような雰囲気があってはいけません。しかし園での様子が気になっている保護者にとっては、保育参観と同様、貴重な機会になることも多いです。お仕事の都合をつけるのが難しい場合も少なくないかと思いますが、参加を検討してみることをオススメします!●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2017年07月05日こんにちは、佐原チハルです。梅雨になり、雨の日が多くなるとお出かけが億劫になりますよね。雨の中登園して、到着したら子どもがびしょ濡れになっている……なんてことがあると、さらに手間もかかってしまいます。雨の日を快適に過ごすためには、子どもが濡れずにいられるかどうかが重要なポイントになってくるのですね。そこで今回は、子どもの雨具選びで失敗しないためのポイントについてまとめてみました。●子どもの雨具、基本は“レインコート”傘を買うか、ポンチョにするか、ベーシックな1枚で着るだけのレインコートにするか、上着とズボンは分かれているタイプがいいか、そうじゃないのがいいのか……。選ぼうとすると種類はたくさんありますが、やはりベーシックな形のレインコートを選んでおくのが確実なようです。『3歳になって子どもが傘を持ちたがるようになったんですけど、うまくさせなかったり、すぐに飽きて持つのを嫌がるようになったりして、登園のときに困りました。レインコートの方が便利ですよ』(30代/4歳の子のママ)『ポンチョタイプって、かわいいしさっと着られて便利なんですけど、濡れるんですよね……。車とか、雨の日用カバーのついた自転車ならそれでもいいのかもしれないけど、そうじゃないなら、やっぱりオーソドックスな形のレインコートの方がいいです』(30代/3歳の子のママ)筆者の子どもも3歳近くなったころから、傘を持ちたがることが増えました。そのため子どものお気に入りのデザインのものを用意はしているのですが、登園時のメインはレインコート。傘は、途中で畳んでしまっても大丈夫なようにしています。傘をさす練習は必要ですが、同時に着られるレインコートは必須 です。また忙しい朝は、ズボンと分かれているタイプは着せるのにかかる時間がもどかしく感じられることも多いので、筆者もセパレートではない、ベーシックな形のレインコートをオススメしたいです。●レインコートと長靴はサイズに注意!『レインコートのサイズは“少し大きめ”が絶対にオススメ!大は小を兼ねるよ』(20代/4歳と1歳の子のママ)子どもの成長は早いですし、お洋服はワンサイズ上のものを買うようにしている、という方は多いかと思います。レインコートもそれで大丈夫です。むしろ、もうワンサイズ大きめでもよいかもしれません。洋服であれば少し小さくてもまだ着られますが、レインコートは面積が足りなければ意味がありません。ただしその分、購入の際には、袖口にゴムが入っているなど水が入り込みにくい工夫 のされているものを選ぶようにしてください。なお、同じ雨具でも大きいと困ってしまうのが“長靴”です。歩きにくかったり、抱っこをしたときに脱げてしまったりと、オーバーサイズの長靴は不便が多いです。履けなくなってしまうのも早いですが、割り切ってジャストサイズのものを選びたいところです。●レインコートや長靴を嫌がる子どもは……『子どもが気に入っているデザインのものを選ぶようにしたら、上の子は嫌がらないで着てくれるようになったけど、下の子はそれでもダメだったな……。それで休日の雨の日に、ドロドロになるのを覚悟して「レインコートと長靴ならこんな泥遊びもできるよ!レインコートと長靴って楽しいね!」ってしたら、一転してレインコートも長靴も大好きになってくれて安心した』(30代/5歳と4歳の子のママ)ただしこの作戦の場合、登園などの時間が差し迫っているときでも、お子さんが遊びたがってなかなか進めない……というようなことも起こりがちだそう。しばらくすればそれもおさまることが多いようですが、やはり雨の日は、いつもより余裕を持って家を出る のが必要なようですね。----------雨の日は憂鬱になりがちですが、雨具を味方につけられるようになると、不便はずいぶんと解消します。それに幼児特有の、てるてる坊主のようなシルエットを楽しめるのも今だけです。存分に堪能しつつ、雨の日を乗り越えていきましょう!●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年06月29日こんにちは、佐原チハルです。夫婦は一緒に家庭を作っていくパートナーです。そのパートナーであるはずの夫が、自分の話を聞かず、お義母さんのことばかりを優先し気にしていたら、困っちゃいますよね。今回は、そんな“マザコン夫”を持ったママたちのエピソードと、実際に行った対処法について聞いてみました。●どんなときに「うちの夫、マザコンだな」って感じた?●(1)“お袋の味”追求タイプ『私、料理は不得意ではないんですけど、夫にはよく細かい味の調整を求められたり、このメニューにこの具がないなんておかしいとか言われたりしていて、ちょっと自信を失っていたんです』(30代/4歳の子のママ・Aさん)そんな中、初めて夫の実家に泊まりに行ったとき、「あ、あの文句たちは夫がマザコンなせいだ」とわかったのだそう。『味付けとか具とか、夫が言っていたのは、全部“お義母さんの味になるにはどうしたらいいか ”ってことばかりだったんです』“お袋の味”にこだわるタイプについては、耳にすることが少なくありません。料理って、無意識にも自分の好みや“育ってきた中での常識”が出てきますので、こだわりだすと難しいんですよね。●(2)義母との予定を最優先タイプ『上の子が1歳のとき、子どもにとって初めての旅行を計画したんです。近場だけど、子どもが好きなキャラクターの催しもあって、すごく楽しみにしていました』(30代/4歳と1歳の子のママ・Bさん)ところが旅行を予定していた連休に、お義母さんが上京予定だということがわかったそう。Bさんは東京生まれ・東京育ちで、都内にお住まいでした。『申し訳ないけど今回は会えないなって思っていたら、なんと夫、家族旅行をキャンセルしてしまった んです。すごく驚きました』お子さんも楽しみにしていた旅行を、満足な相談もなく取りやめてしまえるなんて、親として無責任ではないかと感じたそうです。●(3)「君も親を大切にしたほうがいい」と強要してくるタイプ『夫は、すごくお義母さんを大切にしているんです。母子家庭育ちだし、とても素敵なお義母さんだし、それはわかるんですけど……』(30代/3歳と0歳の子のママ・Cさん)問題は、夫さんが「親のことは大事にしたほうがいい」とCさんにもよく言ってくることなのだそう。『何かあるとすぐ「親のことを優先してあげて 」とか「もっとお母さんを大事にしてあげなよ 」とか言われるんです。でもうち、家族仲が悪いんです……。この先も私はできる限りあの人たちとは関わりたくない。でも、昔のいろいろなことを詳しく夫に話して聞かせるのもちょっとなって思うし、悩ましいです』こちらのパターンは、“マザコン”的な行動を自分で取っているわけではないですが、パートナーに対して求めてしまうという点では、やはり母親への思い入れはとても強そうですね。●ママたちがとった対処法は?『“お袋の味”を求められるたび、「私じゃよくわからないから、あなたが作って 」って言うようにしました』こちらはAさんの言葉です。『好きだから私が料理していたけど、共働きだし、別に私が作らなくてもいいんだよなって思って。「そんなに“お袋の味”にこだわるなら自分で作ればいいじゃん」って思って、そう言いました』Aさんがこう言い出すまで、夫は自分が“お袋の味”にこだわっていたことにすら気づいていなかったのだそう。自分のこだわりが“マザコンの典型”であると気づいてからは、そうしたリクエストはしなくなったそうです。『自分の親を大切に、っていうのはどうしてもできなかったので、私も夫と一緒に、夫のお母さんと仲良くする ことにしました』こちらはCさんの言葉です。夫は今ひとつ納得していないものの、Cさんも“(義理とはいえ)母親を大切にしている”様子を見て、いろいろと言ってくることはなくなったそうです。『でも、これは根本解決ではないので。いつかは、家族って仲がいいところばっかりじゃないって夫にも分かってもらわなきゃなって思っています』生まれ育った家族のことって、たとえパートナーであっても話しにくいんですよね。必ずしも話さなければいけないわけでもありません。筆者がオススメできるかも、と思ったのは、毒親・虐待などの“機能不全家庭”について、あくまでまずは他人のこととして話してみたり、読みやすい本や漫画などを読んでみてもらったりすることです。そのときの夫の反応次第で、できる話・できない話などの目安がはかりやすくなるかなと思います。----------以上、いかがでしたでしょうか。“マザコン夫”問題は時に深刻で、「一生治らない」と言われることもあるそうです。上述のBさんは、夫が“親としての責任よりも自分の母親を優先する”ことを度々繰り返し、何度話しても改善しなかったことが理由で、現在は離婚の話を進めています。母親を大切にするのは悪いことではありませんが、度を越し、パートナーとしてやっていけないと感じられるようであれば、離れるという選択をするのも、確かに大切なのかもしれません。みなさまの旦那さんはいかがでしょうか。もし気になることがあるのであれば、一度専門家にも相談してもいいのかもしれません。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年06月13日こんにちは、佐原チハルです。「スマホ育児はよくない」「ママたち、お子さんを無視してスマホばかり見ていませんか?」というような注意がされること、よくありますよね。しかし“スマホばかりでよくない”のは、ママに限った話ではないようです。今回は、“SNS中毒”なパパのエピソードと、ママたちがとった対策法についてご紹介してみたいと思います。●“SNS中毒”パパの事例3つ●(1)食事や会話の最中にもスマホを手放さない『InstagramもFacebookもTwitterも、私もやってますし、何か見つけたらシェアしたい気持ちはわかります。でも、会話中や食事中にまでスマホを手放さないのはマナー違反 だと思います』6歳と4歳のお子さんのママである、30代のAさんからの声です。少し前、「食事中とか話してるときとかはダメだよ」と、お子さんたちにも注意されていたそう。その姿を見て、これはどうにかしなきゃダメだと、Aさんも強く感じたそうです。●(2)お子さんの画像を軽率にアップしてしまう『インターネット上にアップした画像って、どこでどう使われるかわからないじゃないですか。だから私、子どもの画像は絶対にアップしないようにしてるんです。そうしてるって話は夫にもしていたはずなんですけど、夫がFacebookに子どもの画像をあげてる ってことがわかっちゃったんです』1歳のお子さんのママである、20代のBさんからの声です。Bさんご夫婦は、FacebookでもTwitterでも相互にフォローはしていないのだそう。しかし、アップしたお子さんの画像への反応がとても良かったときに「ねぇこれ見て」と言われ、事態に気がついたそうです。●(3)意を決して相談した内容をつぶやかれていた『普段夫と仕事の話はしないんですけど、すごく悩んで転職を考えていたとき、どうしても耐えられなくて、相談したんです。すごく勇気がいる内容だったし、他の家族にも誰にも言わないで欲しいって一応は伝えたんですけど……。ぼやかされてはいたんですけど、相談内容がTwitterでつぶやかれていた んです。すごくショックでした』こちらは、3歳のお子さんのママである30代のCさんからの声です。Cさんご夫婦もTwitterアカウントはフォローしあっていないそうなのですが、ご夫婦のどちらとも相互フォローである共通のお友達から「これもしかして、Cさんのことじゃない?」と言われて発覚したそうです。●ママたちがとった対処法とは?『ママ向けだと、“スマホ育児はいけません”って言われるチラシとか、よくあるじゃないですか。ああいうのを見つけるたびに、夫にシェアするようにしました』こちら、上述のAさんの対策法です。お子さんたちの保育園にもそのようなリーフレットなどがしばしば置かれているそうで、お子さんたちも資料集めに協力してくれたのだとか。『資料自体よりも、「子どもたちがパパにって集めたんだよ」「子どもたちにダメな見本見せてるよ 」って言葉が効いたような気がしています。パパとしての自覚が多少はあったみたいで、まぁよかったです』とのことです。『危機感を共有する以外にできることがない、ってわかったので、事件とか、悪用事例とかを集めて夫に見せました』こちらはBさんの対策法です。Bさんの「画像はアップしない」というポリシーを、旦那さんはそれまで、ただの心配性だと感じていたのだそう。けれどBさんの出す事例を知って、顔を青くしたそうです。今では画像のアップは一切しなくなったそう。また、まだ小さいと主張はできませんが、お子さんにはお子さんの肖像権がありますよね。自分の画像の使われ方や公表のされ方について、リスクを知った上で自分の考えを言えるようになるまでは、筆者も子どもの画像は上げないようにしています。こうしたリスクへの考え方には差がありますので、家族・夫婦間でしっかりと話し合い、すり合わせを行っておきたいですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。コミュニケシーションも含めた教育的なこと、また画像の扱いなど、お子さんへの影響を考えると、SNS中毒には注意が必要です。とはいえ、SNSはそれ自体は悪いものではありません。隙間時間の息抜きができたり、日々の疲れを愚痴れたり、同じ悩みを持つ人たちの声や解消法を知って役立てることができたりと、便利なことも多いです。特に乳児育児中だと、“SNSが唯一大人とコミュニケートできる機会”というような事態になってしまうこともあります。そんなケースでは、SNSは特に貴重なものです。便利で楽しいSNS。中毒に注意しつつ、上手に付き合っていきたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/藤沢リキヤ、福永桃子
2017年06月10日こんにちは、佐原チハルです。先日、初めて出産したママの育児の様子を描いた、とあるおむつメーカーのCMが話題になりました。過ぎ去ってみると子どもの成長は「早い!」としか言いようのないものですが、みなさま、お子さんが新生児だったころの記憶ってまだありますか?それはどのようなものだったでしょうか。今回は、初めてのお子さんを出産した直後・新生児期のエピソードと、「こんな風に育児したかった」という理想の姿について聞いてみました。●「正直、記憶がない」という声こちらは、5歳と3歳児のママであるAさん(30代)からの声です。『正直、どちらの子のときについても記憶がないです。なんか毎日ツラくて、とにかく眠くて、子どもと自分だけでいる時間がすごく長く感じました。特に1人目のときは、毎日「もう無理だ」「私みたいな母親で子どもがかわいそう、私なんていない方がいいんじゃ……」とか、ビックリするくらいネガティブなこと考えてましたよ 』ツラすぎて記憶に残すことを脳が拒否しているのではないか、と考えているそうです。『あの時期の記憶があるままだったら、多分2人目を産もうなんて思えなかったんじゃないかとも思います』2人目を出産のときは、上のお子さんのお世話もあるためやはり忙しかったそうですが、1人目のときの差し迫るような危機感・恐怖とはまた違った感じだったそう。●「夫への恨みがひたすら募ってました」という声こちらは、3歳児のママであるBさん(30代)からの声です。『とにかく眠くて、ずっとイライラしていました。連続で1時間も眠れた時間なかったんじゃないかな。3週間は布団から出るなっていう大怪我したみたいな体で、そんなのが何か月も続くんだから、イライラしても当然ですよね』里帰りができず、かつ旦那さんも育児休業を取得できる環境ではなかったとのことで、非常にハードな日々だったそう。『夫は育休取りたいって言ってくれていて、私もそれを期待していたのですが、会社の状況が変わってしまって、結局取得が叶いませんでした。初めての育児で、ほとんどの時間を一人でどうにかしないといけなかったのはツラかった です……。夫が、いつもより早く出社してその分早く帰って来られるようにしてくれてたこととか、料理や洗濯もしてくれてたこととかも、わかってはいたんですけど、それでも「こっちはそれどころじゃない!」って気持ちが強かったです。「忙しいって言っても、あなたは1人になれる時間があるじゃない!」って、ずっと思ってました』こちらは4歳と2歳児のママであるCさんの言葉です。その羨ましい、妬ましい、という気持ちには筆者も覚えがあります。出産前は大嫌いだった満員電車ですら、羨ましくてたまらなく感じたほどでした。『少し落ち着いてからは、子どもと2人の時間をこんなにたっぷり使えるなんて貴重だなって思えるようになりましたが、それでも、当時の閉塞感みたいな追い詰められた気持ちは、忘れられません』●理想の新生児育児に必要なものって?『産後院っていうのがあるって、テレビで芸能人が言っていて初めて知ったんですけど、もっと普及してくれるといいなって思います。調べてみたけど、産後ケア施設って数が少ないし、費用が現実的でない ので、利用できる気が全然しません……。こういうサービスが使えたら、もっと余裕のある育児ができたんじゃないかなって思います。ツラすぎるせいで、貴重な新生児育児中の記憶が薄いなんて、もったいないですよね。もっと安定して、安心して育児したかったです』こちらは、上述のAさんからの声です。産後ケアについては、宿泊型のものも含め厚生労働省でも事業として提言されているようですが、まだまだその取り組みは不十分なようです。こうした公的なケアが進むと、私たちも心強いですよね。『実は子どもが3か月のときくらいに、夫が「週末は1日、俺が一人で子どもみるよ」って言ってくれて、毎週自分1人の時間ができるようになったんです。育児を任せ慣れてないから最初はハラハラしたけど、それ以降、育児がぐんと楽しくなりました。“夫も一緒に子育てしてるんだな ”って感じられたのも、すごく心強かったです』こちらはCさんの言葉です。子どもを育てるのって、当然ですがママだけの仕事じゃないんですよね。実は筆者の夫も、Cさんとは少し違いますが“自由時間”を作ってくれていました。子どもと離れている時間は、開放感と「なんか寂しい……」という感情とが合わさった、非常に貴重な時間でした。こうした時間があるからこそ、追い詰められることなく新生児・乳児育児の期間を乗り越えられたのかなと思います。ママのためにはもちろん、“産後クライシス”で妻の気持ちが離れてしまうことを心配するパパのためにも、何より責任感を持って育児・家庭生活を営んでいくためにも、パパとお子さんでの濃密な二人の時間を持つこと、筆者からもオススメしたいと思います。夫に“自由時間”を作ってもらっていても、それでもツラかった育児中、筆者を支えてくれたのは、通りすがりの人たちでした。「お子さんかわいいわね」という笑顔、「お母さん頑張ってるね」という声、席を譲ってくれたこと、子が泣きやまないでいるときに「元気でいいぞ!」と見守ってくれたこと。そんな一つひとつの出来事に助けられてきました。育児をしている家族・当事者でなくても、それくらいのサポートならできそうです。体にも気持ちにも余裕のないママたちを孤独に追い込むことなく、少しでも安心して育児できるよう、できることを探していきたいですね。【参考リンク】・産後ケアセンターとは | 一般社団法人日本産後ケア協会()・母子保健関連施策 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年05月26日こんにちは、佐原チハルです。あれこれときりがない、家事や育児。主婦の毎日は非常に忙しいものです。そんな日々の忙しさによる疲れを少しでも解消すべく、“主婦休みの日”が制定されているのですが、みなさまご存知ですか?今回は、主婦休みの日にしっかりと休むために必要なポイントについて、ママたちの声を聞いてみました。●主婦休みの日についてもう少し教えて!主婦業って、なかなか休みという休みが取れないんですよね。「1年365日、休みがない!」という人も少なくないかもしれません。主婦休みの日は、そんな忙しい主婦がリラックスしたり、自分のために時間を使えたりできるようにしようというコンセプトで生まれました。提唱はサンケイリビング新聞社で、日本記念日協会にも登録されています。主婦休みの日は1年に3回。1月25日 、5月25日 、9月25日 です。長めのお休みの少し後にやってくるという感じですね。連休は特にバタバタすることが多いですから、うれしいタイミングです。●主婦休みの日に休むためのポイントとは休みの日があっても、実際に休めないのでは意味がありません。そんな事態に陥らないためのポイントについて、ママたちの声を聞いてみました。●夫への宣言と打ち合わせ『1か月前から「この日は家事も育児もしません」って宣言して、夫に伝えておくの。で、あとはただただ調整と準備』(30代/4歳の子のママ)まずはしっかりと宣言し、夫にその日を意識してもらうのが大切なのだそう。『最低限、これだけはやってね!っていうタスクについては、事前に紙に書いて、口頭でも確認しておく。いろいろ気になっちゃうようだと、休んだ気になれないし。あと、その日休めたとしても次の日が大変になっちゃうんじゃつらいから、必ず「片付け」と「翌日の準備」までを任せるようにする』後片付けや準備って、すごく大切ですよね。「ゴミは出すだけで終わり」「料理は作って食べるだけで終わり」など、準備や片付けへの意識が無い家事では、単なるお手伝い、メインディッシュだけつまみ食いするようなものです。準備・片付けまで含めて家事を任せられるようになったら、パートナーへの信頼感も増しそう ですね。●託児を利用する『私は1人の時間より、ちょっと昔に戻って旦那と2人でデートとかしたいです。子どもたちと一緒に過ごす時間もすごく大切だけど、たまには2人の時間も欲しい』(30代/1歳と3歳のママ)現在は保育園を利用しているというこちらのママさん。主婦休みの日には、自分も旦那さんも有給休暇を取って、お子さんたちは預けたままお出かけをしたいとのこと。仕事が休みの分、もちろん早く迎えに行くとかはしますが、食事は外食にして、掃除も洗濯もお休みにする予定だそうです。『再就職前、保育園を利用していなかったころも、1回だけ旦那とデートする日を作ったことがあります。うちは私も旦那も両親を頼れないので、そのときはファミリーサポートセンターの託児を利用しました。専業主婦でも、子どもを安心して預けられる場所って絶対必要ですよ』保育園利用ができない場合、ファミリーサポートセンターやシッターなどのサービスを利用するかと思いますが、筆者からは“預ける練習をすること”をオススメしたいと思います。信頼できる預け先かどうか 、確認するための日を設けるのです。預けたお子さんのことが心配では、休みを満喫するなんてできませんよね。お子さんも、全く知らない場所・人よりも安心できるかもしれません。●「主婦休みの日なんかいらない」という声も「主婦休みなんかいらない!」というママもいました。「せっかくの休みなのに?」と不思議に思ってしまいそうですが、そのママの言葉は、こう続いたのです。『1年に3回じゃ足りない。週休2日は欲しい!それが無理なら、せめて夫と私と、公平に毎週1日ずつとか』(30代/3歳の子のママ)たしかに、休日が年に3日しかないというのは、企業であれば酷い話。重大な労働基準法違反です。『日頃から夫も家事をしろ!って思う。育児も。家族の一員なんだから、家族のためにいろいろするのが当たり前のはずでしょう』こちらのママさん、今回の会話をきっかけに、今後は最低でも月に1度程度、自主的に主婦休みの日を持ち、旦那さんに家事・育児をまかせることに決めたそうです。筆者の家は夫の家事分担比率が高いのですが、そのせいもあってか、食器洗い乾燥機などの便利家電の導入率も低くありません。旦那さんも家事をするようになると、便利家電の導入にも積極的になってくれる かもしれません。いいことづくめですね!----------以上、いかがでしたでしょうか。年に3回の主婦休みの日では、たしかにまだまだ不足です。しかし、まずは“完全休み”を実施する、第一歩を踏み出してみることが大切なのかもしれません。みなさまもぜひ、主婦休みの日にはしっかりと休み、リフレッシュできる休日を楽しんでみてくださいね。【参考リンク】・一般社団法人 日本記念日協会()●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年05月25日こんにちは、佐原チハルです。以前、ライダーベルトを欲しがる女の子が、「女の子だから」という理由で親に取り合ってもらえなかった様子を収めた動画が話題になったことがあります。これをきっかけに、「子どもの性別が女の子(男の子)だと、こんな風に言われてしまう」という悩みの声が多く聞かれました。そこで今回は、「子どもの性別について、こんなことを言われてイヤだった、困った!」というエピソードを、周囲のママ友さんたちに聞いてみました。●娘の前で、弟が「さすが男の子ね!」と褒められたんだけど……5歳の女の子と、3歳の男の子のいるママさんから聞いたお話です。『お正月に実家に帰ったとき、息子が電車の本を見て遊んでたのね。いろんな電車の名前を大人たちに教えてあげたり、写真に表示されている駅名を読み上げたり。それでみんな「さすが男の子」「もう文字を覚えているなんてすごいね」って褒めてくれたんだけど……』褒められてうれしいはずなのに、「複雑な気持ちになってしまった」のだそう。『実はうち、弟より姉の方が電車好きなんだよね。電車の名前たくさん覚えたのも、駅名が読めるようになったのも、お姉ちゃんのほうが早い時期だったし、弟が今いろいろできるのもお姉ちゃんの影響。でもお姉ちゃんのときは、それで褒められたことなんて1回もなかった 。なんかお姉ちゃんかわいそうだったなって、弟を見てて思っちゃった』とのことです。こうした“悪気のない対応の差”は無意識に出てしまうので、意識していないと防げないもの。誰かを褒めるときには、そばにいる子どもとの間に性別によって差をつけてしまっていないか、注意をしておきましょう。また上のお子さんが、下のお子さんが褒められることで悲しい気持ちになってしまうような事態が起きたら、「○○ちゃんも好きなんだよね、得意だもんね」など、フォローしてあげることも忘れずにいたいところです。●「そんな女の子みたいな遊びばっかりじゃなくて」と言われてしまったこちらは2歳の男の子のママさんからの声です。『うちの子、おままごとが好きなのね。で、外遊びはあまり好きじゃないんだけど、それで「部屋でままごとばっかりして!」って、おじいちゃんに怒られちゃったことがあって』息子さんは、どうして怒られてるのかも分かっていなかったそう。『わからなくて当然だよね。別に悪いことなんてしてないんだから 。それにおままごとなんて、今は男の子もみんな普通にするよね。遊ぶのは子ども自身なんだから、子どもが遊びたいように遊べばいい』最近では、「男の子だからという理由で料理・家事をさせないでいるのは、男の子自身にとってよくない」という話も聞かれることが多くなってきました。せっかく芽生えた料理・家事への興味が、性別を理由に潰されてしまうのは、たしかに子どもにとってもマイナスです。おままごとが好きな息子さんがいたら、パパも一緒に楽しめる時間を持てるといいですね。息子さんが「男の子がしても変じゃない」と思えるのと同時に、パパも料理に興味を持ち、自分でやってくれるようになれば、一石二鳥です。日頃から料理をするパパさんだったら、そんな心配もいらないのかもしれませんけどね。●「女の子なら安心」も「男の子でよかったね」も、いやだったこちらは7歳の女の子と2歳の男の子のいるママさんからの話です。『娘が生まれたとき「女の子だと安心だね」って言われたんだよね。これ、“女の子なら老後の世話をしてくれるから”って意味。そんなこと期待して子ども産んでないし、そのために育てるつもりもない』その数年後、息子さんを出産したときにも、同じような“モヤモヤ”を感じる言葉があったそう。『親戚に、「今度こそ男の子だったね」って言われたの。「やっぱり男の子がいないと家が終わっちゃうから」みたいな話で。いつの時代の人間だよ って思って驚いた。それからその人のことは避けてる』子どもの性別によって期待されているものが違ってしまっているということですね。筆者の子どもが生まれたときにも、実は似たようなことを言われたことがありました。古臭い考えのようにも感じますが、実際はまだまだ現役の思想のようです。このような親戚の方がいると、将来娘さんや息子さん自身が、そういった言葉をかけられてしまうような事態も起こるかもしれません。そんなとき、お子さんたちがそうした言葉をプレッシャーに感じないで済むためにはどうしたらいいか、事前に対策を考えておきましょう。その際には夫婦で一緒にシミュレーションしておけると、いざというときに心強いですね。----------ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の影響で、最近では、性別を理由にした理不尽な期待や圧力を“呪い”と見る視点も強くなってきているように思います。保護者である私たち自身が“呪い”のもとにならないように気をつけることが、きっとまずは大切なのだと思います。そして私たち親の世代が、少しでも、子どもに“呪い”をかけるような風潮を変えていけるようにしたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年05月18日こんにちは、ライターの佐原チハルです。最近は値上がりばかりで家計が苦しく、今年の4月から仕事を始めたという方も多いのではないでしょうか。無理せず続けられる効果的な節約術を知りたいけど、「セコイって思われたらツラい……」ということもあるせいか、ママ同士でも具体的な話題になることって意外と少ないんですよね。そこで今回は、「オススメしたいけど、あまり人に言ったことがない」という節約術について教えてもらいました。●(1)料理はファミリーパックを利用し、弁当は残り物で埋める『同じお肉でも、大量パックになっている方が安いんですよね。なので、いつもファミリーパックを利用しています』(30代/4歳と1歳の子どものママ)以前は「こんな大量パック、誰が買うの?」とスルーしていたそうですが、今は欠かせないそう。その日に使わなかった分は冷凍保存して後日使うそうなのですが、おかげで買い物に行く頻度も少なくなり、家事の負担も減ったそう。筆者もこの方法で買い物の頻度を減らしていますが、余計なものを買ってしまうリスク も減らせて一石三鳥ですよね。思っている以上の節約になるので、筆者からもオススメしたいです。また上記と合わせて行いたいのが、お弁当は“残り物で埋める”、という技。『お弁当の中身、うちは“残り物も詰める”どころか、100%残り物です。お弁当作りって本当に面倒で、これまで冷凍食品にかなり頼っていたんですけど、残り物を詰めるだけになったのでやめました。冷凍食品分の節約、バカにならないです』(30代/3歳の子のママ)あらかじめ“残り物”が出るよう、計算して前日の夕食を作っているそうです。詰めるだけなら、料理をしないパパでも自分で弁当を用意することもできますね。そうなれば、ママの負担はもっと減らせそう。筆者も参考にしたいです。●(2)仕事の休憩用コーヒーは持参する『毎日2回コーヒー休憩をしているんですが、これを節約することにしました』(30代/4歳の子のパパ)こちらはパパさんからのオススメです。『コーヒーなんて1缶たった100円ちょっとだし、大した節約にならないと思っていたんですが、毎日となると結構変わってきますね』粉コーヒーと蜂蜜を職場に置いておいて、毎日カップを持って行っているそう。『始めてみたら、同じことをしている人が結構いる ことがわかりました。どのコーヒーが安くておいしいか教えてもらえたり、シロップやミルクなんかをおすそ分けしあえたり。まぁ、楽しくやってます』節約といえば“苦しい”というイメージが強いですが、新しい楽しみを連れて来てくれることもあるんですね。このような“楽しんでいる人”の事例があると、節約の協力要請も行いやすそうです。●(3)お風呂は家族全員で入る『私と子どもが入浴してから夫が入るまでに間があると、その間お湯を保温しておかなきゃいけないし、そうでなくても追い炊きが必要。もったいないなって思ってたんで、時間を夫に合わせて、3人で入ることにしたんです』(20代/3歳の子のママ)最初は照れもあったそうなのですが、実際に始めてみると非常に効率がいいとわかったそう。『大人の手が増えるので、私もゆっくりできるようになりました。お風呂上がりの子どもの世話も、より協力できるようになって助かっています。何より家族みんなで入るのを子どもが楽しんでいる みたいで、それがうれしいです』お仕事の時間・都合によって実行できないご家庭もあるかと思いますが、節約になるだけでなく、夫婦・家族で楽しめる時間も増やせるのがステキですね。●(4)子ども番組以外はテレビを観ない『テレビの電気代ってバカにならないので、“なんとなくテレビをつけている”状態がなくなるようにしました』(4歳の子のママ)始めてみて気付いたのは、節約になるだけでなく、“子どもに見せてしまうものについて自然と自覚的になれた”ということだそう。『例えばニュース番組でのショッキングな事故映像とか、そういうものを不用意に見せてしまうこと も減らせるようになりました』視聴の頻度が減った一方、視聴するときは今まで以上に楽しむことができるようになり、テレビとの付き合い方が上手になれた気がするそうです。筆者の家では、『えいごであそぼ with Orton』の録画を楽しむようになった子どもが、ぐんぐんと発音の良さを身につけてくれています。英語の発音については筆者も筆者の夫も残念ながら教えることができないので、とても頼もしく感じています。“子どもにテレビを見せることの是非”はよく言われますが、無理のない、ご家庭ごとの上手な付き合い方を見つけたいですね。節約は“苦しい”だけでなく、“楽しい”時間を連れて来てくれることもあるようです。節約についてもテレビ同様、快適な付き合い方を見つけたいものです。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年05月17日こんにちは、佐原チハルです。“友達親子”なんて言葉が話題になり、「仲が良すぎるのも問題だ」と言われるほど、現代の母娘間の関係は良好なものと思われることが多いです。しかし、実際は「お母さんみたいにはなりたくないなって、正直思ってた」という声を聞くことも少なくありません。そして、「なりたくないって思っていたのに、自分も同じことしてるって気付いてしまった……」という声も。今回は、そんなママたちの「母親と同じことしてたって気付いてしまった!」という声をご紹介してみたいと思います。●(1)子どもに「そんな格好で寒くない?」と思ってしまった『うちの母親は心配性で、子どものころはすぐ「もっと暖かい格好をしなさい!」って叱られていたんです』(30代・1歳の子のママ)“子どもに厚着をさせたがる”存在といえば祖父母、というイメージも強いですが、この方の場合はお母さんで、冬場はずっと厚着をさせられていたそう(都内でお育ちの方です)。『厚着は動きにくいし、学校でも恥ずかしくて、すごく嫌だったんです。でも先日、私も息子に同じことをしている、って気付いてしまいました』息子さんの通っている保育園は、当然ですが園内の温度が適切に管理されています。また園の先生たちからは「子どもは大人よりも少しくらい薄着でも大丈夫」と言われていて、送り迎え時の外套の下は、厚着にしすぎないよう言われてもいるそうです。『周りと比べ、うちの子だけ厚手の服を着ていることに気付いて愕然としました』寒いときに暖かい格好をさせるのは、もちろん間違いではありません。“冬でも半袖・短パン”のようなスタイルが正しい、というわけでもありません。けれど『大人の私が寒いからって、子どもも寒いとは限らないんですよね』と考え直したとのことです。また、厚着をさせてしまうのは “子どもを本当に心配しているから ”だったのだと気付き、お母さんのことを許してみようかとも思えたそうです。●(2)“専業主婦”になってしまった『うちの母、専業主婦だったんです。父に「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ」って言われて、逆らえないのを見ていたから、私は絶対に仕事を続けようって思ってました』(30代・1歳の子のママ)父親を「怖い」と感じると同時に、そこから脱却しようとしない母親に対し、もどかしさや頼りなさを感じていたそう。『でも、私も今では専業主婦です。一度専業になると、復職するのってすごく難しいんですね 』妊娠中の体調不良により、仕事の継続を断念したのだそうです。この方の自治体はいわゆる“保育激戦区”ではないそうですが、それでも求職での保育園利用は絶望的だそう。『仕事なんて、しようと思えばできるものだと思っていました。でも、全然そんなことなかった。気持ちがあってもどうにもならない。母の苦労も、今なら少しわかる気がします』●(3)夫への文句を言えないでいる『うちの母、父への文句をいっつも本人に言わないで、私に愚痴ってたんです。それを聞くのがツラくて、すごく嫌だったので、私は「ちゃんと本人に言うぞ!」って思ってたんです』(30代・3歳の子のママ)そんな思いがあり、結婚相手は“言いたいことを言い合える”関係であることを必須条件に選んだそう。けれどそんな相手とも育休を機に、関係性が変わってしまったそうです。『育休中は夫と違い、私は仕事をしていません。ずっと家にいるんだから、家事は私がやるのが当たり前だって、私も思ってしまったんです。それで、「もっと家事をして欲しい」って、たったそれだけのことが言えなくなってしまいました』育休をとったことによる“言いにくさ”は、復職した今もあるそう。『私は時短勤務だし、仕事量が少ない分、家事をやるのはやっぱり当たり前なのかなって思ってしまって。もっと家事をしてなんて、わがままなんじゃないかって思っちゃうんです』直接文句を言えないお母さんの気持ちが心底わかってしまった、とのこと。『でも、だからって子どもに愚痴るのは、やっぱり無し だと思うんです。だから私はそうならないようにってだけは、すごく思っています……』最近、分担について一度ちゃんと話してみよう、と決意を固めたところなのだそうです。----------「あんな風になりたくない」と思っていたお母さんと同じだ、と気付いたとき、みなさんとても複雑な気持ちになるのだそうです。ショック、お母さんを許してあげたいと思う気持ち、それでも許せないと思う気持ち、悲しい気持ち、理解と親しみがわくような気持ち、などさまざまです。実は筆者も、「ああいう母親にはなりたくない」という思いを抱いていた子どもでした。たくさんの複雑な感情も糧にして、うまい具合に、自分の子どもと向き合っていきたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年04月29日こんにちは、佐原チハルです。“別れの春”である3月を過ぎ、“出会いの季節”である4月。心機一転、新しい就業先での仕事が始まった、という人もいるのではないでしょうか。「やっと再就職できたけど、お給料は下がってしまった……」という人もいるかもしれません。 そんなときに“もらえるかもしれないお金”があるって、みなさまご存じでしたか?今回は、「再就職したらお給料が下がった!」というときに知っておきたい『就業促進定着手当 』について、ご紹介してみたいと思います。●就業促進定着手当って?『就業促進定着手当』は、雇用保険から被保険者がもらえるお金です。再就職を機会にもらえる『就業促進手当』というジャンルがあるのですが、その中のひとつです。『就業促進定着手当』は、失業していた人が再就職したとき、その再就職先のお給料が前職よりも低い場合に受けられる ものです。再就職先での就業が定着できるように応援します、という手当なので、再就職先をすぐに辞めてしまう場合は対象外。『就業促進定着手当』をもらうためには、「再就職先に“6か月以上”雇われていること 」という条件があるのです。前職より給与が低いことがわかっていても、再就職してすぐにもらえるものではないのですね。●どんな人がもらえるの?就業促進定着手当は、実はもらえる人が限られています。条件は、「再就職した人」かつ「前職よりも給与が下がっている人」で、さらに「新しい就職先に6か月以上就業している人」というだけではないようなのです。ハローワークのホームページによると、就業促進定着手当は『再就職手当の支給を受けた人』が対象です。この支給を受けていない人は、就業促進定着手当も受け取れないということです。では、『再就職手当』を受けられるのは、どのような場合なのでしょうか。同じくハローワークのホームページによると、『「基本手当」を受けられる人が、雇用保険の被保険者になるなど、安定した職業に着いた場合』とのことです。失業中にこの『基本手当』を受けるためには、「すぐに働きたいという意思がある」ことに加え、「失業した日から、その2年前までの間に、合わせて1年以上、雇用保険に入っていた時期がある 」必要があります(条件によっては、「1年前までの間に、合わせて半年以上」となるそうです)。つまり『就業促進定着手当』は、・前職で半年〜1年以上、雇用保険に加入していて、失業後に『基本手当』を受けていた・新しい就業先が、雇用保険に加入できるような安定したもので、『再就職手当』を受けた・新しい就職先の給与が前職よりも低い・新しい就職先で半年以上、就業を続けているという条件を満たした人がもらえるものということです。●就業促進定着手当には申請が必要! 申請方法とは?上記の条件を満たしていても、自動的に手当がもらえるわけではありません。「このお金をください」という旨、申請を出さなければならないのです。とはいえ、申請はそれほど難しくはありません。必要な申請書は、“再就職手当”をもらう際の決定書類と一緒に郵送されてきます。そこに必要事項を記入し、必要書類と一緒に提出するだけです。提出は郵送でも大丈夫ですので、ハローワークまで足を運ぶ必要はありません。申請書以外の必要書類は、・雇用保険受給資格者証・就職してから6か月間の出勤簿のコピー・就職してから6か月間の給与明細or賃金台帳のコピーの3つです。また注意事項として、申請できる期間は「再就職した日から6か月経過した日の翌日から2か月間 」となっています。これを逃すと申請ができなくなってしまうので、注意が必要です。----------以上、いかがでしたでしょうか。「申請が必要」と聞くと手間に思われてしまいますが、申請さえすればもらえるお金なのですから、しっかりと受け取っておきたいですよね。郵送でもよいのですから、書類さえ準備できれば、お仕事が忙しくても申請は十分に可能です。条件に当てはまる人は、ぜひ申請の準備を整えておきましょう。【参考リンク】・就職促進給付 | ハローワークインターネットサービス()・再就職手当を受給した皆さんへ再就職後の賃金が、離職前の賃金より低い場合には「就業促進定着手当」が受けられます | ハローワークインターネットサービス(PDF)()●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/坂井由有紀(央将くん)
2017年04月28日こんにちは、佐原チハルです。妊娠中って、マタニティマークからイメージされるようなフワフワとした幸福感よりも、実際は“体調不良と不安との戦い”みたいな時間の方が多いものですよね。特に、つわりがひどく、流産の危険が高いと言われている妊娠初期は大変!そんな時期を超え、少しだけ息をつけるようになったタイミングでやってくるイベントが“戌の日”です。そこで今回は、“戌の日”の概要と、先輩ママたちがどんな風に戌の日を過ごしてきたのかをご紹介いたします!●戌の日って、何?戌の日は、安産祈願のイベントです。流産の危険が特に高いという妊娠初期を過ぎた妊娠5か月目の戌の日 に行われます。“戌”はお産が軽いのだそうで、それにあやかっているのだそう。戌の日の安産祈願に有名な神社は多々ありますが、そうでない場所でも行うことができます。●戌の日にやることと金額の目安戌の日は、“岩田帯”と言われる腹帯を締めた妊婦さんに、安産祈願のご祈祷をしてもらいます。岩田帯は“さらし”でできた長い帯ですので、慣れていないと、結ぶのは少し難しく感じるかもしれません(慣れていない人がほとんどだと思います!)。「わざわざ帯をつけては行かなかった」「つけたけど、一般的なお店で売っている着脱の簡単な普通のやつにしたよ」という人が多いようですが、もし岩田帯にこだわりたいようでしたら事前に練習しておいたほうがいいかもしれません。「つけていかなかったけど、神社で売っていたやつをお守りに買った」という人も多いようです。ご祈祷にかかる料金は5,000〜10,000円 くらい。神社によって、金額が提示されていることもありますし、金額は“お気持ち”で、ということで一切書かれていない場合もあります。服装は通常どおりの格好でよいですが、神社によっては靴を脱ぐ必要が出てくる可能性もありますので、その点には注意が必要です。●皆の戌の日の過ごし方体験談●(1)急に両親が上京してバタバタした『実家が福井なんですけど、わざわざ親が上京してくることになって、なんだか大忙しでした……』(30代/3歳のママ)ご両親とは離れて暮らしているという、東京在住のママさんからの声です。戌の日は、夫婦2人で過ごす予定だったそう。しかし、ママさんのご両親にとっては初孫の安産祈願ということで、急に戌の日に合わせて上京されることになり、お迎えの準備でバタバタだったそうです。ご両親には、一緒にお参りに行きたいか どうか、早めに確認しておいた方が楽かもしれませんね。●(2)ご祈祷はせず、家族で食事会をした『ご祈祷はしてもらわなかったのですが、みんなでお参りして、豪華なランチをして帰りました!』(30代/2歳の子のママ)ご祈祷はやってもらいませんでしたが、妊娠というわずかな期間にあるせっかくのイベントだし……ということで、ご家族のみなさんとの食事会 を行ったそうです。ちょうどつわりも軽くなり、いつも通りにご飯が食べられるようになったころだったため、とても楽しかったそう。戌の日は、ご祈祷の後でも「みんなでご飯でも食べて帰ろうか」となることも多いようなので、よりゆったりとした服で出かけたほうが良いかもしれません。●(3)とくに何もしなかった『上の子のときも下の子のときも、特に何もしなかったです』(30代/1歳と3歳の子のママ)こちらのママさんは、戌の日のイベント自体に興味はあったそうなのですが、上のお子さんのときは体調不良で、下のお子さんのときは時間の捻出ができず、ご祈祷はしなかったそう。どちらのお子さんも無事に生まれてきてくれたし、無理にご祈祷する必要もないよな ……と、今では思っているそうです。----------戌の日は、妊娠期間中にある貴重なイベントです。けれど大切なのは、“マナーよくご祈祷をしてもらうこと”ではなく、ママの気持ちや体を楽にして、赤ちゃんを迎える心の準備をすることです。「特に何もしない」のが正解、という場合もあるでしょう。自分にとって一番快適なスタイルで、戌の日を過ごせるといいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年04月20日