昨年1月17日、阪神・淡路大震災15年特別企画としてNHKで放送された同名ドラマを劇場用に再編集した『その街のこども 劇場版』が1月15日(土)、公開初日を迎え、主演の森山未來、佐藤江梨子、メガホンを取った井上剛監督が東京・恵比寿の東京都写真美術館ホールで舞台挨拶を行った。震災を子供の頃に体験し、いまは東京で暮らす勇治(森山さん)と美夏(佐藤さん)が、「追悼のつどい」の前日に神戸で偶然知り合い、震災15年目の朝を共に過ごすことに。震災による心の傷に向き合うため参加を決意した美夏に対し、勇治は「出張の途中になんとなく降り立っただけ」と言い張るが…。実際に震災を経験している主演2人の繊細な演技やドキュメンタリータッチの演出、そして若者たちを優しい視線で見つめる渡辺あや(『ジョセと虎と魚たち』)の脚本が大きな反響を呼び、今回、異例の劇場公開が実現した。森山さんは2008年に「プレミアム10 絆〜被災地に生まれたこころの歌〜」、2009年に「未来は今」とNHKの震災特集に出演しており、俳優として震災と向き合うのは「その街のこども」が3度目。これまで、震災時の記憶や気持ちをどのように表現するべきか模索してきたそうで、「2つの番組があったからこそ、この作品にも関われた。この3年で気持ちが整理できた部分も多い」と思いのたけを客席に届けていた。一方、佐藤さんは震災直後に引越しをしたが、「未來さんのファンだったので共演したかったんですよ。それに(森山さんの震災特集を)見ていて、一言申したいこともあって」と本作への思い入れは負けていない。「未來さんは冬の現場なのに、ビーチサンダルなんですよ。いま、ノベンバー(11月)やでって(笑)」と思わずツッコミを入れる佐藤さん。ロケ現場のほぼ全域に、森山さんの知り合いや友人が暮らしていたといい「どんだけ友達多いねん。やっぱり地元の人なんだなと思った」と振り返った。井上監督は現在放送されている連続テレビ小説「てっぱん」も手がけるディレクターで、人生初の舞台挨拶に「なかなか震えるなと…」と緊張しきり。現場は森山さんが「カメラマンが撮りたいときに撮っていた」とふり返る通り、カメラマン主導で「“よーいスタート”も“カット”もない状態」(井上監督)。このドキュメンタリータッチの手法が功を奏し、森山さんや佐藤さんのより自然な演技や表情が引き出された。監督自身は神戸出身ではなく「感覚の違いから葛藤や悩みもあったが、その(自分の)フィルターで撮ったからこそ見えたものがあるはず。みなさんに伝わっていれば嬉しいです」と胸を張った。『その街のこども 劇場版』は東京都写真美術館ホール、池袋シネマ・ロサほか全国にて公開中。■関連作品:その街のこども劇場版 2011年1月15日より東京都写真美術館ホール、池袋シネマ・ロサほか全国にて公開© 2010NHK■関連記事:神戸にて開催!トークショー付き『その街の子ども』試写会に10組20名様ご招待
2011年01月16日『その街のこども 劇場版』ペア鑑賞券プレゼント日本震災パートナーズ株式会社は、地震補償保険「リスタ」に加入した方を対象委『その街のこども 劇場版』のペア劇場鑑賞券をプレゼントするキャンペーンを実施します。キャンペーン期間は2010年12月2日~2011年1月20日、抽選で50組100名様にプレゼント。日本震災パートナーズは、映画『その街のこども 劇場版』をお客様にご鑑賞いただくことによって、地震の被害について改めて認識をいただき、ご家庭の地震対策をすすめてほしい、としています。映画『その街のこども 劇場版』阪神・淡路大震災からちょうど15年目にあたる2010年1月17日に、NHKで「その街のこども」は放送されました。その後、第36回放送文化基金賞を受賞し、さらに『その街のこども 劇場版』として上映が実現し、実際に震災を体験している森山未来と佐藤江梨子が切なくリアルに演じています。地震補償保険「リスタ」地震補償保険「リスタ」は「地震保険」とは異なり、個人向けの保険では国内唯一、2010年12月1日現在、単独で加入することのできる地震の保険です。火災、津波、土砂災害、地盤沈下等の被害も地震に起因するものであれば補償の対象となり、住まいの被害の程度(全壊・大規模半壊・半壊)によって補償額が決定され、最大で900万円の補償を受け取れます。
2010年12月10日筒井康隆の人気小説を映画化した『七瀬ふたたび』が10月2日(土)に公開を迎え、主演の芦名星をはじめ、佐藤江梨子、ダンテ・カーヴァー、吉田栄作、今井悠貴らが舞台挨拶に登壇した。特殊能力を持って生まれた主人公たちの苦悩や、彼らを抹殺しようと目論む謎の組織との戦いが描かれる本作。幾度となく映像化されてきたが、主人公の七瀬を演じた芦名さんは、原作者の筒井さんをして「もっとも七瀬らしい」と言わしめた。これについて芦名さんは「先生とは先日お会いしましたが、そのようなお言葉をいただけてとても光栄です。特殊な能力を持っていることで苦しみや孤独と戦わなくてはいけないのですが、内面は普通の女性。少しでも“七瀬”に近づけたなら嬉しいです」と語った。今井くんは現在11歳。七瀬と同じく他人の心を読むテレパスの能力を持つ少年を演じたが「僕は星ちゃんのことが大好きで、好きになりすぎて星ちゃんの心の中は読めるようになりました。いま、お腹空いているのかなぁとか(笑)」と語り、司会者の「芦名さんが初恋の人?」という質問に照れくさそうに「はい…」。これに芦名さんは「悠貴、ありがとう。嬉しいですね。私と悠貴とダンテは超能力者同士で家族のように暮らしている設定なのですが、現場でもまるで家族のように仲が良かったんです」と笑顔で明かしてくれた。ダンテはプライベートでは新婚ホヤホヤ!「おめでとうございます」という祝福に「ありがとうございます。実は今日ここに奥さんも来ています」と、こちらも照れくさそうに明かし、会場は温かい拍手に包まれた。佐藤さん演じる藤子は、過去へと時間をさかのぼることができる“タイムトラベラー”。「最初、タイムトラベラーの役と聞いて『ターミネーター』を想像して『裸でしゃがむところから始まるのかな?』なんて思ったのですが(笑)」とユーモアたっぷりに語り会場の笑いを誘った。舞台挨拶の最後には、ダンテが「私の念力でくす玉を割ります」と宣言。ダンテは「うぅぅぅぅ…」と念力をくす玉に向かって送り続ける。さらに、ほかの登壇陣も同じように念力を送ると、見事にくす玉が割れ、中から“『七瀬ふたたび』大ヒット”の文字が。再び会場は拍手に包まれた。『七瀬ふたたび』はシネ・リーブル池袋、シアターN 渋谷ほか全国にて公開中。■関連作品:七瀬ふたたび 2010年10月2日よりシネ・リーブル池袋、シアターN 渋谷ほか全国にて公開© 2010「七瀬ふたたび」製作委員会■関連記事:芦名星と蜷川実花が再コラボ上海で撮影の「月刊 芦名星」発売決定!憂いを帯びた芦名星の表情にドキッ!『七瀬ふたたび』ポスター解禁筒井康隆も太鼓判!「七瀬ふたたび」が芦名星、サトエリ、前田愛らで初の映画化!
2010年10月04日小泉孝太郎と福田沙紀がBeeTV配信によるドラマ「ヒミツの関係〜先生は同居人〜」でW主演を務めることが決定!高校教師と教え子の“禁断の恋”を描くラブコメディで、2人が秘密の同棲生活を送ることが明らかになった。赴任早々、担任するクラスの様々な問題に遭遇する高校教師・小林直樹(小泉さん)。ある日、先輩教師に連れて行かれたキャバクラで、なんと生徒の千夏(福田さん)と会ってしまう!両親を亡くし、親戚の家で暮らす彼女にはお金が必要だったのだ。直樹にバイトを辞めさせられた千夏は「学校には絶対バレないように」という約束の下、直樹の家に居候することに…。“先生と生徒の禁断の恋”と言えば、かつて一世を風靡したTVドラマ「高校教師」(TBS)などが思い起こされるが、この「ヒミツの関係」はポップなテイストで学園ラブコメディの“王道”を行く作風。小泉さんと福田さんの絶妙な掛け合いが見どころとなっている。小泉さんと福田さんの共演は2006年のドラマ「不信のとき〜ウーマン・ウォーズ〜」(フジテレビ)以来2度目。また小泉さんにとっては教師役も「オトコの子育て」(2007年/テレビ朝日)以来2度目となるが「ひとりひとりの生徒と関わる先生をこんなに深く演じたことはありませんでした。自分の高校時代、そのときに感じていた空気やにおいを思い出して演じました。でも(高校時代に)先生との恋愛はなかったです(笑)」とコメント。さらに「福田沙紀さんについては、勘が鋭いというか、瞬発力があってトップに駆け上がっていく女性特有の鋭い感性の持ち主だと思います。あと干支が一緒でびっくりしました(笑)」と福田さんとの共演について語っている。一方の福田さんは、小泉さんについて「すごく波長の合う人で、お兄ちゃんのように楽しく話せる存在です。先生は恋愛対象と考えたことないですけど、こんな爽やかでかっこいい先生は普通いないですよ!」とベタ褒めのコメントを寄せてくれた。共演陣には佐藤江梨子、石井正則(アリtoキリギリス)、中尾明慶、田山涼成、平泉成ら個性豊かな実力派が顔を揃える。さらに、JURIAN BEAT CRISIS(ジュリアンビートクライシス)が歌う主題歌「I believe」を手がけたのは、昨年、期間限定で復活を遂げたLINDBERG(リンドバーグ)の渡瀬マキ(作詞)と平川達也(編曲)。LINDBERGを思わせる軽快なメロディは、学園ドラマにピッタリ!ひと回り年の離れた小泉さんと福田さんだが、2人の同棲、そして禁断の恋のゆくえは…?「ヒミツの関係〜先生は同居人〜」は7月1日(木)よりBeeTVにて配信開始。「ヒミツの関係〜先生は同居人〜」7月1日(木)配信開始※毎週木曜日更新(全13話)公式サイト:© BeeTV■関連作品:踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 2010年7月3日より全国東宝系にて公開© 2010 フジテレビジョン アイ・エヌ・ピー■関連記事:7年ぶりの映画『踊る大捜査線』に織田裕二予告「現場に血は流れます」
2010年06月23日今年で12回目を迎える「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」。まもなく開幕を迎えるが、新設のプログラムを含む各部門で上映される選りすぐりの作品と共に、映画祭を楽しむポイントとして見逃せないのが豪華な審査員の顔ぶれ!今年から新規に創設された「旅シヨーット!プロジェクト」では、ポッキーのCMや映画『半分の月がのぼる空』のヒロイン役で注目の忽那汐里が17歳にして審査員を務める。審査員の顔ぶれから見えてくる、映画祭の新たな魅力とは――?「旅シヨーット!プロジェクト」は観光庁との共同プロジェクトとして開始された企画で、“日本の旅”、“(全国各地を対象に)日本の魅力”をテーマにした作品が上映される。柏原収史、知念里奈を主演に迎え、沖縄を舞台にした作品『青春マンダラー!』など、すでに開幕前から注目を集めている作品も。審査員は、14歳までオーストラリアで育ったという忽那さんに、TVプロデューサーとして日米の文化の橋渡しをしてきたデーブ・スペクター、海外にも多くのファンを持つ行定勲監督の3人。“国際性”という意味でも興味深い人選となっており、彼らがどのようなジャッジを下すのか楽しみなところ。行定監督は、グランプリ作品や各オフィシャルコンペティション受賞作を決める公式審査員のメンバーにも選ばれているが、この公式審査員たちの顔ぶれもまた豪華!TVキャスターの草野仁に若手注目俳優、塩谷瞬、“大御所”桃井かおり、そして、「ラテンビート映画祭」のプロデューサーも務めるアルベルト・カレロ・ルゴの名も。彼らにより、グランプリを授与された作品は、本家アカデミー賞の短編部門のノミネートの対象作になるとあって責任は重大。この個性的な面々がどのような激論を戦わせ、どの作品に栄誉を与えるのか――?「ストップ!温暖化部門」はその名の通り、深刻化する地球温暖化に警鐘を鳴らす作品が集められるが、ここで審査員を務めるのは、俳優、そして映画監督としても高い実績を誇る奥田瑛ニに、昨年は『カムイ外伝』が話題を呼んだ崔洋一監督。そして、昨年から今年にかけて太宰治原作『斜陽』、『すべては海になる』と立て続けに映画主演を果たし、現在放送中のNHKドラマ「離婚同居」でも存在感を放つ女優の佐藤江梨子も審査員に名を連ねている。10日間ほどの短い会期中に、相当数のショートフィルムが上映される本映画祭。どの作品、どの部門を観ようかと迷ったら、審査員の顔ぶれで選んでみても面白いかも?ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010は6月10日(木)から13日(日)まで表参道ヒルズスペース オーにて、16日(水)から20日(日)までラフォーレ ミュージアム原宿にて開催。シネマカフェ「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010」特集公式サイト:■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010 [映画祭] 2010年6月10日から6月20日までラフォーレ ミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:日本発の国際短編映画祭「SSFF&ASIA」鑑賞券を25組50名様プレゼント猫ひろし人生初のイケメン役にのぼせあがる「ハリウッドを目指す猫に」ショートショートで旅したくなる柏原収史×知念里奈『青春マンダラー!』予告編到着あなたも女優デビュー!ショートショート×美女暦「女優誕生プロジェクト」始動
2010年06月09日佐藤江梨子と柳楽優弥主演の『すべては海になる』が1月23日(土)に公開初日を迎えた。佐藤さん、柳楽さん、そして山田あかね監督による舞台挨拶が都内劇場で行われ、先日結婚式を挙げたばかりの柳楽さんへの祝福ムードで大きな盛り上がりを見せた。どこかで寂しさを感じている書店員の夏樹(佐藤さん)と崩壊した家庭を一人、立て直そうとする高校生の光治(柳楽さん)の「本」を介してのつながりを描いた本作。佐藤さんは、公開初日を迎えての気持ちを尋ねられ「昨日、生まれて初めて流れ星を見たんですよ!まあ…ただのコバエだったんですけど(苦笑)。そのときに『願いごとしなきゃ!』と思って、『たくさんの人が来てくれますように』とお願いしました」と語り、満席の客席を見て喜びの表情を浮かべた。そして「うちの姉と弟は2人とも書店で働いた経験があって、私も働いてみたかったので、夢がかないました!」とニッコリ。実際の本屋での撮影について「貸し切り状態で、本が読み放題だったので、雑誌から芸能人本まで読みました」と語ったが、司会者からの「じゃあ、撮影中にそこのあった本は全部読んだんですか?」という珍妙な質問に思わず「そりゃ無理だろ!」と怒気を含んだツッコミを入れ、次の瞬間ハッと正気に返って「それはムリでしょう?」と優しい笑顔を浮かべて言い直し、会場は笑いに包まれた。柳楽さんが挨拶しようとすると、すかさず客席から「結婚おめでとう!」という祝福の声が。柳楽さんは「ありがとうございます」と笑顔で返した。今回の役について「僕は本を読まないし、2年ぶりの演技ということで、監督に『本読みをやりたい』とメールしました。でも、監督と2人で本読みをやると、監督が相手役を演じるので僕の芝居を見れないんです(苦笑)。監督はそれに気づいて『助監督呼んでいいですか?』って。それから佐藤さんや白井晃さんとかいろんな人が入ってきて、結果オーライでした」とふり返った。監督は柳楽さんについて、というか柳楽さんの結婚について「ウブな少年の役になりきっていて、ガールフレンドの気配を全く見せなかった」と証言。佐藤さんもこれにすかさず「(事前に何も言わなかったことを)責めてない。責めてないよ。でもびっくり!触ったら壊れそうな少年を演じてたので、少し距離を置いて接してたら…『あれー?』って感じ」とやっぱり責めてる?さらに、この映画をどんな人に観てほしいか?という質問に柳楽さんが「ヨメに…」と答えると、佐藤さんは「オー!!」と歓声を上げ、「私も(柳楽さんの奥さんと同じ)エリーだよ!」と興奮した様子でよく分からないアピール。会場には拍手と笑いがわき起こった。『すべては海になる』は新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開中。■関連作品:すべては海になる 2010年1月23日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開©「すべては海になる」パートナーズ■関連記事:サトエリ&柳楽優弥、カンヌで「運命の出会いをした」『すべては海になる』完成披露世界最大のお化け屋敷“戦慄迷宮”が、清水崇監督&柳楽優弥主演で映画化
2010年01月23日筒井康隆の手による、SF小説の金字塔とも言うべき作品で、これまで4度にわたってTVドラマ化されてきた「七瀬ふたたび」が芦名星を主演に迎えて『七瀬ふたたび The Movie』として映画化されることが発表された。主人公・火田七瀬は人の心を読むことができる、すなわち“テレパス”であるがゆえに能力者狩りの暗黒組織に追われている。七瀬以外に透視、念動力、そして未来予知などの特殊能力を持つ能力者たちは存在するが、次々と組織に追い詰められ、命を落としていく。その中には七瀬が秘かに愛していた予知能力者・岩瀬も…。彼女たちは何のために生まれてきたのか?能力者たちの切り札的存在・時間移動の能力を持つ藤子と共に七瀬は最後の戦いに赴くが…。1970年代初頭に刊行され、シリーズ3作(「家族八景」、「七瀬ふたたび」、「エディプスの恋人」/新潮文庫刊)を通じて累計430万部を売り上げた大ベストセラー「七瀬」シリーズ。映画化は今回が初めてだが、原作者の筒井さんは「なんといっても芦名星は、今までの七瀬の中で、もっとも七瀬らしい七瀬である。強いまなざしと、凛とした態度は、七瀬のキャラクターそのものだ。人気が沸き上がること、間違いなしだろう」と太鼓判を押す。七瀬役に抜擢された芦名さんは「『七瀬ふたたび The Movie』は能力者たちのお話で、最初から不思議な世界に引き込まれます。いまの私たちの生活では遭遇しない世界なのですが、知らないところで本当にある世界のような…。演じている方々もとても個性があって、ひとりひとりの不安や葛藤、悲しい出来事やハラハラするような出来事のバランスが素晴らしいと思います。最初からドキドキして、最後まで途切れることなく、スピード感のある映画だと思いました」と自信をのぞかせる。さらに、原作のシリーズの第1作「家族八景」に言及し「こちら(「家族八景」)も読んでいた私には、(映画で)より深い部分が見えて、とても面白かったです。映画をご覧になって下さる方もぜひ『家族八景』を読んでいただいた後に、この映画を観ていただければと思います」とのメッセージを寄せてくれた。七瀬以外の能力者たちに扮する共演陣も豪華!タイムトラベラー・漁藤子役に佐藤江梨子、サイコキネシストのヘンリー・フリーマン役を演じるのはダンテ・カーヴァー、未知の能力を秘めた山沢ノリオ役を今井悠貴が演じ、そして七瀬が秘かに想いを寄せていた予知能力者・岩淵了役に田中圭が扮する。また、七瀬と行動を共にするがゆえに、闘いに巻き込まれていく真弓瑠璃役を前田愛が熱演、さらに吉田栄作が、能力者たちを追いつめる組織を束ねる狩谷を演じている。海外ドラマではここ数年、「HEROES」、「スーパーナチュラル」など超能力者たちの物語が大きな話題を呼んできたが、日本でも色あせぬ輝きを保ち続けるSF小説の傑作がついに映画化!『七瀬ふたたび The Movie』は2010年6月、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。■関連作品:七瀬ふたたび The Movie 2010年6月、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© 2010「七瀬ふたたび」製作委員会
2009年12月08日「やっぱり猫が好き」、「時効警察」などの人気番組の脚本・演出を手がけてきた山田あかねの初映画監督作『すべては海になる』が完成し、11月16日(月)、山田監督と、主演の佐藤江梨子と柳楽優弥を迎えての完成披露試写会が行われた。ある書店で出会った、心に傷を抱える女性書店員(佐藤さん)と男子高校生(柳楽さん)の恋愛を描く本作。自身と同じ27歳という等身大の女性を演じた佐藤さんは、「元々、本が好きで、姉も弟も本屋で働いていたことがあって本屋さんをやりたかったので夢が叶った。これまで突拍子もない役が多かったけど、今回は等身大の役だったので年をとるのがとても楽しくなる作品でした」と語った。どんな点に共感したか尋ねると「誰かと繋がっていたい、必要とされていたい、用もないのに携帯を見てしまったり」と少し寂しがり屋な一面も垣間見せた。そんな佐藤さんが「演技に見とれていた」と絶賛を浴びせ、照れた表情を見せていたのが柳楽さん。2人の初対面は、柳楽さんの名を知らしめた5年前のカンヌ国際映画祭の場だそうで、「何かの縁を感じた」(柳楽さん)、「カンヌで運命の出会いを果たして二度目の出会い」(佐藤さん)と今回の初共演に運命(?)を感じた様子。2人の起用理由を聞かれた山田監督は、佐藤さんに対しては「ワイドショーで見ていて、かわいい顔してるのに世の中に不満をいっぱい持ってそうで、本も好きということで2年前からお願いしていた」とのこと。柳楽さんについては「いまどきの軽い若者じゃない人にお願いしたかった」と語り、2人の才能に対する惚れこみようを感じさせた。今回、本好きの文学青年を演じた柳楽さんは、実は普段は一切本を読まないそうで「文学青年の役が『来たか』と。私生活でやらないことを芝居でやるのが好きなので、映画をきっかけに本に興味を持っちゃったりなんかして。演じているときは本を読んだ後の気持ちが分からなかったが、監督に『(自身が好きな)映画を観たときと重ねればいいんだよ』と言われて、なるほどなと」と語った。そんな柳楽さんへ、本好きで自身も文章を書く佐藤さんが挙げた「クリスマスに贈りたい本」は「勝新太郎さんの本」。「役者としての佇まいがとても素敵なので、ぜひ読んでください。中村玉緒さんのような素敵な奥様も見つけていただいて」とメッセージを贈ると、意外や柳楽さんは「勝新太郎さん、超大好きなんですよ!」と大興奮。「youtubeで勝さんの映像を一人で見てかっこいいなと…」と独自ルートを明かすが、「どんなところがかっこいい?」との質問には口ごもり、横から「色っぽいところだよね」(佐藤さん)、「やんちゃな感じ?」(山田監督)と女性陣のフォローに挟まれ、この様子に会場から笑いが沸き起こった。『すべては海になる』は1月23日(土)より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開。■関連作品:すべては海になる 2010年1月23日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開©「すべては海になる」パートナーズ■関連記事:世界最大のお化け屋敷“戦慄迷宮”が、清水崇監督&柳楽優弥主演で映画化
2009年11月17日『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』では佐藤江梨子の妹役で主役に負けない強烈なキャラクターで強い印象を残し、今年に入って公開された『鈍獣』では腹黒いブリッ子キャラで男たちを翻弄、今年1年で公開作品は6本とめざましい活躍を見せる、佐津川愛美。現在公開中の堀部圭亮監督作『悪夢のエレベーター』では自殺願望を抱えるゴスロリ少女・カオルを熱演している。スクリーンの中での印象が強烈過ぎる彼女だが、その素顔は…。「カオルには青春期特有の迷いや不安を表に見せない強さがある」佐津川さん演じるカオルを含む4人がたまたま乗り合わせたエレベーターが停止することから展開する今回の物語。ひとりひとりの人物が一面的ではなく様々な“顔”を持っていることが作品の大きな魅力となっている。佐津川さんのカオルに対する印象は?「結構、周りからは『怖い』っていう声が多かったんですが、私にはすごく魅力的に映りました。人間誰しも二面性や気持ちの上がり下がりってあるものだと思うんですよ。カオルくらいの年齢の子は、青春期特有の悩みって感じで『どうしたらいいの?』って迷いや不安を表に出すものだけど、カオルはそれをギリギリまで見せない強さがあるな、と」。大ドンデン返しがこれでもかと押し寄せてくる本作。詳細は明かせないが…それにしても佐津川さん、個性的な役柄への出演が続く。「楽しいです(笑)。感情がひとつじゃない、何かを背負ってる子の方がやりがいがありますね」。では、実際の役へのアプローチの方法、役作りはというと…。「いや、あんまりやらないんですよ(笑)、役作り。まず、脚本を最初に読んだときの印象を大事にしてますね。多分、最初のその感情が、お客さんが初めてこの子を見るときの感覚に近いとも思うので。その感じを大切にしようと思ってます」。「“答えがない”ということを楽しみたい」では、そんな個性的な役を演じる佐津川さんの“本性”は?そう尋ねるといたずらっぽい笑みを浮かべ、こんな答えが。「これがわかんないんですねー(笑)、我ながら。すごく波があるんですよ。演じている役柄にものすごく引っ張られることもあるし、そうかと思うと全く影響を受けないときもありますし…」。「最初にこの世界に入ったときは、女優とかモデルとかタレントという区別も分からず、深く考えずにやってた」という佐津川さん。だが、初めて映画の現場に参加したことで“覚悟”が固まったという。「最初に『蝉しぐれ』に出演させていただいて、『映画ってすごい』って衝撃を受けました。監督はすごく厳しかったけど、現場でみんなで作品を作っていくのが楽しくて。出来上がった作品の中の自分を観たときは恥ずかしかったですけど…(苦笑)、でも撮影を終えてから初めて『女優っていいな。本気でお芝居したいな』って思えたんです」。それからの彼女の活躍は見ての通りだが、彼女自身、成長や変化をどのように感じているのだろうか?「自分では見えないし、考えないものですね。いま、舞台に参加してるんですよ(注・本谷有希子演出の「来来来来来」に出演)。舞台は初めてで、自分の出来なさ具合を思い知ってます…。もちろん毎日ベストを尽くしてるんですが、『明日はもっと!』って気持ちになりますね。去年1年間、ずっと映画に携わらせていただいて、すごく楽しかったんですけど、もうちょっと違う角度でって思ってたときにこうやって舞台の話もいただけて、すごくありがたかったです。改めて、自分はまだまだなんだってことを理解しました。でも、何十年やっても悩みは出てくるんでしょうね、答えがない世界だと思います。答えがないからこそ出来ることもあると思いますし、それを楽しみながらやりたいです」。■関連作品:悪夢のエレベーター 2009年10月10日よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋、新宿ミラノほか全国にて公開© 2009「悪夢のエレベーター」製作委員会
2009年10月27日