侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品『ナイルの娘』が、配信プラットフォームJAIHOにて配信開始された。一昨年の2020年に監督生活40周年を迎えた、台湾が世界に誇る巨匠・侯孝賢。その色褪せない名作揃いの作品群のなかで、キャリア初期の傑作『ナイルの娘』が4Kデジタル修復された。1987年に発表された本作は、少女の眼が捉えた大都会・台北の混沌と喧噪、生が蠢く夜の闇を切り取った、フォトジェニックな青春群像劇。それまで自然豊かな田舎を主な舞台に映画を撮ってきた侯孝賢が、初めて大都会である現代都市・台北にキャメラを据えた。都会の混沌のなか懸命に生きるヒロインを静かなまなざしで見つめる。夜の街を疾走するバイク、田舎の海へ向かう若者たちを乗せたジープなど、美しく印象的な場面も随所に配され、非常にフォトジェニックな作品とも言える。修復前後が比較できる映像も公開中■作品情報『ナイルの娘』配信はコチラ: 出演:楊林(ヤン・リン)陽帆(ヤング・ファン)辛樹芬(シン・シューフェン)高捷カオ・ジエ)李天祿(リー・ティエンルー)監督:侯孝賢(ホウ・シャオシェン)製作:呂文人(ルウ・ウェンレン)脚本:朱天文(チュー・ティエンウェン)撮影:陳懐恩(チェン・ホァイエン)音楽:陳志遠(チェン・ジーユエン)、張弘毅(チャン・ホンイー)原題:尼羅河女児Daughter of the Nile(c)1987 Scholar Multimedia Co., Ltd. / (c)2016 Taiwan Film Institute All rights reservedBlu-ray発売中『ナイルの娘 4Kデジタル修復版』『フラワーズ・オブ・シャンハイ 4Kデジタル修復版』価格:5,170円(税込)発売・販売:松竹株式会社
2022年03月15日TSUTAYAとカルチュア・エンタテインメントが、プロ・アマ問わず映像クリエイターと作品企画を発掘するプログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」。受賞者には5千万円~の総製作費が用意され、4回目を迎える今年も4月5日から募集がスタートした。4月26日には応募者向けの説明会が開催される。ウエダアツシ氏このタイミングに合わせ、昨年の受賞者4名にインタビューを実施。2人目は、『リュウグウノツカイ』(14)で長編映画デビューを飾り、その後は山本舞香の初主演作『桜ノ雨』(16)、小芝風花主演の『天使のいる図書館』(17)などを撮ってきたウエダアツシ氏だ。ウエダ氏が準グランプリを受賞した『モータープール(仮)』は、横浜に住む小学2年生の新太郎が祖母のいる大阪でひと夏を過ごす物語。祖母が管理する「モータープール(月極駐車場)」で様々な人々と出会う中、両親が離婚することを知る。脚本を仕上げたのは、締め切り2日前。「夏休みの宿題のように泣きそうになりながら」と吐露するウエダ氏は、どこか誇らしげだ。○最後の最後で見えてくる"夏休みの宿題"――昨年末に小芝風花さんを取材したんですが、ウエダさんの受賞をとても喜んでましたよ(映画『天使のいる図書館』で小芝を主演に起用)。一応、報告はしました(笑)、大阪(小芝の出身地)で映画を撮ることになったよって。今のところの脚本には小芝さんぐらいの年齢の役がないのですが、彼女はとても優秀な役者さんなので、また何かの機会にご一緒したいと思っています。――準グランプリ受賞、おめでとうございます。周囲の反応はいかがですか?業界内の方はご存知の方も多いので「おめでとう」と言ってくださるんですが、実際のところ、映画作りとしてはスタート地点というか、まだ何も始まってない段階なので、実感としてはそんなに(笑)。でも監督業はとても不安定な仕事なので、「いずれやる仕事」が1つ決まっているというのは、精神的な安定にはなっています(笑)。――なるほど(笑)。二次審査の課題である脚本は締め切りの2日前に書かれたんですよね?そうです、本当にダメ人間なんですよ(笑)。そもそも応募のきっかけも、第1回TCPで準グランプリ(『ルームロンダリング』)を受賞した梅本(竜矢)が大学時代からの映画仲間なんですが、彼から「オリジナルを映画化できるこんな夢のようなコンテストがあるのに、なぜ出さない!?」とケツを叩かれたからで(笑)。脚本の締め切りが9月頭だったと思うんですけど、他の仕事もあったせいで書けないというか……書かないというか(笑)。結局は、8月末に2日間徹夜して必死に。小学生の夏休みの宿題を8月31日にやるように、泣きそうになりながら書きました(笑)。――頭の片隅には、「取り掛からないと……」という思いも。もちろんそういう思いはあるんですけどね。でも夏休みの宿題ってなぜかギリギリにならないとやらないじゃないですか。たまたま今回は小学生の夏休みの物語だったので、そういうニガい過去を思い出しながら書けたのが良かったのかな……と前向きに捉えています(笑)。――いつも締め切りギリギリタイプですか? その気持ち、すごく分かります(笑)。毎回そうですね脚本でも編集でも前もって作業してたとしても、結局最後の最後で見えてくるものもあるので、いつもだいたいギリギリに……。――でもこうして受賞されました。本当にね。書いてみるもんですねぇ(笑)。あの、ギリギリとは言え、もちろん努力はしたつもりですよ、そこは誤解のないように(笑)。○『探偵!ナイトスクープ』構成作家が協力――作品の題材になった「モータープール」。小さい頃に見ていた看板が発想のポイントになったそうですね。子どもの頃から、身近に「モータープール」がある環境で育ちました。先ほど話にも出た小芝さんとご一緒した『天使のいる図書館』の舞台が奈良で、撮影中に久しぶりに看板を見かけて懐かしくなったんです。そういえば東京で見ないなぁ……と。「モータープール」は東京の人は知らない言葉で、関西人にとっては当たり前の言葉。これをタイトルにすると面白いのかなと思って。タイトルが象徴するような、東京と大阪の文化の違いを映画の中で伝えられたらいいなと。――最終審査でのプレゼン映像は、『月曜から夜ふかし』のような個性的な人が登場する街ロケでした。大阪の方々があそこまで温かいとは、正直驚きました。もちろん小さい頃は新世界で昼間っからお酒を飲んでるおじさんたちは、近寄りがたくて怖かったんですけど(笑)、大人になってから話しかけてみるとすごく気さくな方ばかりで。テレビにもよく取り上げられますし、もはやみんなロケ慣れもしていますから(笑)。――取材を断った人がゼロだったんですよね?そうですそうです。あの5分の映像にはなかなか東京では出会えない見た目もお話も個性的な人がたくさん出てきましたが、実際ロケは2時間半ぐらいしかかかってないんですよ(笑)。『探偵!ナイトスクープ』の構成作家をしている 大学時代の同級生が1人いて、彼に連絡をしてロケを手伝ってもらいましたが、想像していた以上に今でも新世界は個性的な人で溢れていましたし、やっぱり大阪は人と人との距離が近いなぁと改めて思いました。――大阪の魅力以外に伝えたいことはありますか?大阪のことを知らない少年が大阪に来てなじめない中、触れ合いを通じて徐々に印象が変わりはじめる、というようなストーリーを思い描いていますので、「少年の成長」が物語のベースになってくると思います。――役者さんが重要になりますね。なんとなくのイメージキャストを考えながら本づくりはしていたんですけど、まだどのくらいの規模でやる映画なのかも分からないので(笑)。関西人キャストはたくさん出てもらいたいですし、一番重要なのは主人公となる8歳の少年。オーディションも含めてたくさんの子どもたちに会えればと思っています。○映画の入り口は音楽――受賞された皆さんにお聞きしているのですが、仕事上で最も影響を受けた映画はありますか?ハリウッド映画も好きだし、昔の邦画も好きなんですけど……今回の企画で影響を受けた作品を挙げるなら、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『冬冬の夏休み』(84)です。都会の子が田舎のおじいちゃんの家に遊びに行く話で、僕は毎年夏になると観たくなる映画なんです。国も文化も違う台湾の「少年の夏休み」なんですけど、ものすごく自分の少年時代を思い出させてくれます。そんなにロケーションとしてはきれいでもない川で泳いでいるシーンがあるんですが、「でもまぁ、実際こんなもんだよなぁ」って思えるんです。めちゃくちゃキレイな川で泳ぐ少年時代なんて、なかなか過ごせないじゃないですか? そういう等身大の経験を映画にしてみたいなと思って、今回「モータープール」企画しました。思春期のモヤモヤとか衝動とかを描いた映画も好きです、『台風クラブ』(85)など。 相米慎二監督の作品はどれも好きですね。あと、学生時代はパンク映画が好きでした。石井聰互(岳龍)監督、塚本晋也監督、山本政志監督の映画ばっかり観て、真似事みたいな自主映画を作っていました(笑)。もともと音楽が好きで、自分の好きなバンドのメンバーが出演していたり、曲が使われている映画が、僕にとっての映画の入り口でした。今はいろんな映画が好きですし、自分自身も多ジャンルに挑戦したいと思ってます、すでに今まで撮ってきた映画もバラバラですが(笑)。■プロフィールウエダアツシ1977年生まれ。奈良県出身。2014年、『リュウグウノツカイ』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014オフシアター・コンペティション部門「北海道知事賞」を受賞し、劇場映画デビュー。その後、山本舞香主演『桜ノ雨』(16)、小芝風花主演『天使のいる図書館』(17)、片山萌美主演『TANIZAKI TRIBUTE富美子の足』(18)でメガホンを取った。
2018年04月13日「初恋」「幼なじみ」「日記」「手紙」――。そんな胸キュンなキーワードを散りばめた純愛がテーマのアジア映画が、この5月に続々と公開される。物語の中に流れるゆったりとした時間に心癒され、不思議なノスタルジーを感じさせる懐かしくも優しい3作品をピックアップした。■初恋は風に舞う塵のごとし、はかない想いだけが残る巨匠ホウ・シャオシェンが描く…『恋恋風塵』まず、5月21日公開より公開される『恋恋風塵』は、妻夫木聡出演『黒衣の刺客』で「第68回カンヌ国際映画祭」監督賞を受賞した台湾が誇る巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)の1987年の作品をデジタル・リマスター。脚本を手がけたジュー・ティエンウェン(朱天文)は、本作と同時公開となるデジタル・リマスター版『冬冬の夏休み』(’84)でも脚本を務め、ホウ監督からの信頼も厚い女流作家として知られる。幼なじみとして育ち、貧しい家計を助けるため、中学卒業後に台北に出て働くワンとホン。慣れない都会暮らしの中で支えあう内に、淡い恋が芽生えた2人だったが、ある日ワンに届けられた兵役の知らせが2人を引き離す…。下校途中の田園風景、登場し始めて間もない巻時計、旧式の漢字など、随所に見られるノスタルジックな光景と、離ればなれの恋人を繋ぐ「手紙」に込められた想いが何とも切なく、抑制された映像美に心洗われる。■30年の時を越え “17歳”の切ない恋心が鮮やかに蘇る…『若葉のころ』5月28日公開の『若葉のころ』は、1971年の大ヒット映画『小さな恋のメロディ』の挿入歌として知られる「ビージーズ」の同名曲に乗せ、子ども以上大人未満の“17歳”という微妙な年ごろの揺れる恋心を描く珠玉のラブストーリー。台北に住む17歳の女子高生・バイが、交通事故で意識不明の重体となった母・ワンに代わり、母が17歳のころに出会った初恋の相手にメールを送ったことから始まる、30年の年月を越えた純愛をつづる。名曲「若葉のころ」と繊細な映像で表現するのは、ミュージックビデオ出身のジョウ・グータイ監督。台湾版『美男<イケメン>ですね』の若手注目女優ルゥルゥ・チェンが主人公の女子高生と若き日の母の二役をみずみずしく好演する。■会ったこともない日記の持ち主に恋!? 実話から生まれた物語…『すれ違いのダイアリーズ』米「アカデミー賞」外国語映画賞のタイ代表作品にも選出され、日本の著名人たちをはじめ世界各国で観客による感動の口コミが絶えない『すれ違いのダイアリーズ』は、5月14日公開される。電気なし、水道なし、携帯電話もつながらない水上学校に先生としてやってきた青年ソーン。教師経験も全くないうえに、超やんちゃな子どもたちに囲まれ、失敗ばかりの毎日。そんなある日、前任の女性教師エーンが残したノートにより、ソーンは出会ったこともない彼女に恋してしまう。彼女の教師としての悩みや喜び、等身大の感情が綴られた一冊の日記をめぐる“すれ違い”がギュッと心をつかむ、実話ベースの胸キュンストーリー。あなたは、どの“純愛”に涙する?(text:cinemacafe.net)
2016年04月27日『黒衣の刺客』『悲情城市』などで知られるホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督による、自伝的青春シリーズ不朽の名作『冬冬の夏休み』(’84)『恋恋風塵』(’87)のデジタル・リマスター版が、5月21日(土)より渋谷ユーロスペースを皮切りに全国で公開される。このほど、誰もが童心に返り、初恋にキュンとするこの2作が、美しいデジタル映像で蘇った予告編が解禁となった。ホウ・シャオシェン監督の、子どもから大人への成長を追う“青春4部作”において、少年期を担う『冬冬の夏休み』は、厳しい祖父の住む田舎でひと夏を過ごす幼い兄妹トントンとティンティンを通じて、自然の美しさや子どもたちの友情をみずみずしく描く物語。美しい田園風景の中で、追憶のアルバムを開くように観る者すべてを“あの頃”に返す珠玉の1作として高い人気を誇っている。また、『恋恋風塵』は、幼いころから兄妹のように育った少年ワンと少女ホンの淡く純粋な恋と別れを描く。10代の2人の、恋と呼ぶにはあまりに近しく、優しい心模様を抑制のきいた映像で映し出し、青春シリーズのラストを飾る。このたび解禁された予告編では、状態の悪いネガプリントから完全修復される過程が“Before”“After”で再現され、風景や人物の表情に至る細部が鮮やかに蘇っていく、両作の世界初のデジタル・リマスター版映像を垣間見ることができる。元気に駆け回る子どもたちが、おもちゃを競って“亀レース”に興じる様子や、パンツ1枚で飛び跳ねる川原での水泳、どれも熱中している姿が愛らしく、カメラの存在を感じさせない生き生きとしたリアリティにあふれている。トントンたちが駆け回る台湾西北部ののどかな田園地帯、ワンやホンの故郷である鉱山の町・九フンの風景が切り取られ、当時の人々の息づかいまでも聞こえてきそうな情景が、30年の時を経て、見事に蘇っている。『黒衣の刺客』で第68回カンヌ国際映画祭「監督賞」を受賞したことも記憶に新しいホウ・シャオシェン監督が、1980年代、台湾映画界の新潮流である“台湾ニューシネマ(新電影)”の一翼を担った傑作2作。子ども時代、青春時代に想いを馳せながら、日台の協力により美しく蘇った映像をスクリーンで堪能してみて。『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』は5月21日(土)よりユーロスペースにて2週間限定公開後、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督が1980年代に発表した名作『冬冬の夏休み』と『恋恋風塵』が5月にデジタル・リマスター版で劇場公開されることが決定した。その他の画像『冬冬の夏休み』は1984年の作品で、祖父の暮らす田舎でひと夏を過ごすことになった少年トントンと妹のティンティンの姿を描いた傑作。第7回ナント三大陸映画祭でグランプリを受賞するなど世界的な評価も高く、日本でも人気の高い作品だ。今回は世界初のDCP上映で、台湾の倉庫から発見されたネガプリントを東京光音で修復。デジタル・リマスター版は、日本が最初の公開地になり、今後は海外でのセールスも予定されている。『恋恋風塵』は、『冬冬…』の3年後に発表された作品で、鉱山の村で暮らす幼なじみのワンとホンの淡い恋模様を描いた作品。監督の最新作『黒衣の刺客』でもタッグを組んでいる世界的な名撮影監督リー・ピンビンが手がける美しい映像と、繊細な人物描写が光る作品だ。本作もDCPで上映されるのは世界初になる。『冬冬の夏休み』デジタル・リマスター版『恋恋風塵』デジタル・リマスター版5月21日(土)より、渋谷ユーロスペースにて2週間限定公開
2016年02月23日日本から妻夫木聡と忽那汐里が参加した『黒衣の刺客』が第68回カンヌ国際映画祭「監督賞」を受賞、また英国映画協会発行「Sight&Sound」誌で「2015年のベスト映画20」の第1位を獲得したことも記憶に新しい、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督。この台湾が生んだ巨匠による80年代の名作『冬冬の夏休み』(’84)、『恋恋風塵』(’87)がデジタル・リマスター版となって、5月21日(土)より渋谷ユーロスペースにて2週間限定で公開、その後、全国順次公開されることが明らかとなった。『冬冬の夏休み』は、母が入院したことで祖父の住む田舎でひと夏を過ごすことになった幼い兄妹、トントン(冬冬)とティンティンを通じ、自然の美しさとともに“夏休み”のどこか甘酸っぱい子どもたちの友情を描く。祖父はとても厳格だったが、トントンは田舎の子どもたちとすぐに仲良くなり、毎日思う存分遊んで過ごす。しかし、ティンティンはなかなか仲間に加えてもらえずにいた。やがて、母を看病していた父が2人を迎えにきて…。フランスのナント三大陸映画祭において、前年の『風櫃の少年』に続いて「最優秀作品賞」を2年連続受賞し、アジア太平洋映画祭では「最優秀監督賞」に輝いた本作は、夏の田園風景の中で繰り広げられる懐かしさと優しさにあふれた日々と、子どもたちの無邪気な愛くるしさが描き出され、みずみずしい詩情に満ちている。また、『恋恋風塵』は、鉱山の村で幼い頃から兄妹のように育った少年・ワンと少女・ホンの淡い恋と別れを描いた青春ドラマ。台北に出た2人は、夏の里帰りを楽しみにしながら、深く心で結ばれていた。やがて、2人がお互いへの思いを意識し始めたころ、ワンのところに兵役の知らせが届く。ホンはワンに毎日手紙を書き続けることを約束し、ワンにも自分の宛名を書いた1,000通の封筒を託すが…。かつての日本にも似た、古き良き原風景の台湾を背景に、抑制のきいた映像で語りかける哀切の青春ラブストーリーもまた、国境を越え、多くのファンに愛される作品となった。この2作はいずれも、『風櫃の少年』『童年往事 時の流れ』(’85)とともに、ホウ監督の自伝的体験をもとに描き出された4部作の一部とされている。共に世界初のDCP上映となり、特に『冬冬の夏休み』は台湾の倉庫に眠っていたままだったネガプリントを、日本の配給会社である熱帯美術館主導のもと、数々の実績を誇るデジタル化のエキスパートである東京光音にて修復を実施。世界に先駆けて、日本からデジタル・リマスター版の上映が実現した。30年余りを経て、ホウ監督が描き出した小さな日常の中に見えてくる時代や社会背景、そして民族的情感が、ノスタルジーを感じさせる風景とともに色鮮やかに蘇るこの2作。日本公開後は、日台協力のもとリマスター版の海外セールスが予定されている。『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』は5月21日(土)より渋谷ユーロスペースにて2週間限定公開、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月23日妻夫木聡、怱那汐里が出演する台湾の巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の最新作『黒衣の刺客』の予告編が、このほど公開となった。唐代の中国。13年前に誘拐されたインニャン(スー・チー)が両親の下に戻ってくる。しかし、彼女は道姑(女性の道士)によって完全な暗殺者に育て上げられていた。標的は、暴君のテェン・ジアン(チャン・チェン)だが、彼はかつての許婚であった。インニャンは、任務中に窮地に追い込まれるが、難破した遣唐使船の日本青年(妻夫木聡)に助けられる…。『悲情城市』『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『珈琲時光』『百年恋歌』などを手がけた巨匠ホウ・シャオシェン監督が、台湾、中国、日本で5年の歳月をかけて撮影した本作。日本のキャストとして妻夫木聡と怱那汐里が出演を果たし、数奇な運命に翻弄される女刺客を美しく描く本作は、5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭にて見事「監督賞」を受賞している。このほど解禁となった予告編では、スー・チー演じる美しい女刺客・インニャンの華麗な姿を始め、「静」と「動」が織り交ぜられた美しいアクションシーンが映し出されている。さらに、美しい景観と静謐な映像美が全編に渡って展開される中、妻夫木さんと忽那さんが出演するシーンも。「かつての許婚が私を殺しにきた」というチャン・チェンのセリフから、孤独な女刺客インニャンの美しくも残酷な運命と本作の世界観を垣間見ることができる。カンヌで「宝石箱のような作品」と称賛を浴びた本作。まずはこの映像から、濃厚で圧倒的な映像美を覗いてみて。『黒衣の刺客』は9月12日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月11日コワモテ剣豪・斑目久太郎と愛猫・玉之丞のコンビが多くの人気を集める『猫侍』シリーズ。このたび台湾にて開催された、最新作『猫侍 南の島へ行く』プレミアイベントに主演の北村一輝が登場。前作『猫侍』が7週連続1位を獲得した台湾で、現地ファンから熱烈な歓迎を受け、感謝の気持ちを語った。無双一刀流免許皆伝の腕前で、“まだら鬼”の異名を持つ剣豪にも関わらず、江戸での仕官が叶わず、故郷で浪人生活を送っていた斑目久太郎(北村一輝)。姑・タエ(木野花)の口利きにより土佐藩での剣術指南役につくことになり、愛猫・玉之丞を連れて旅立つが、思わぬ横やりが入ったりとその道のりは前途多難で…。TVドラマに端を発し、映画も今回が2作目となる大人気シリーズとなった『猫侍』。その人気は国内だけに留まらず、7月23日に行われた韓国・ブチョン国際ファンタスティック映画祭に続き、台北の人気シネコン・アンバサダーシアターにて、2度目のアジアプレミアが開催された。台湾では、昨年公開した前作『猫侍』が7週連続1位を獲得したというだけあり、イベントのチケットは発売開始からわずか40秒で即完売!北村さんが登場すると「北村さ~ん!」という日本語でのかけ声が飛び交い、場内は興奮と熱狂で大きな盛り上がりを見せた。過去、訪台経験はあるものの、公式のイベントに出るのは初めてという北村さんは、趣味で学んだという中国語で自己紹介をしたほか、「小籠包を食べに行きたいです」と話すと会場からは感嘆の声が!また、「ハウカンマ(面白かった?)」と中国語を交えながら挨拶すると、ファンから「おもしろかった!」と日本語で合いの手が入り、「チャンダマ?(ほんと?)」と聞き返すと、会場から大きな拍手と歓声が上がり、台湾ファンの心をがっちりと掴んだ様子。本作については、「世の中の映画はCGなどを使ったりどんどん先に進もうとしていますが、なにかを忘れているような気がします。猫のダンスでごまかしたところもありますが(笑)、本来の娯楽映画らしい、分かりやすい、家族揃って観てもらえる映画を作ったつもりなので、少しでも笑って、楽しんでいただければ嬉しいです。先日もニューヨークの映画祭に招待されましたが、怖い顔をした侍と可愛い猫がいて、侍はほとんど喋らないのに、アメリカでも観てくださる方がイスから転げ落ちるくらいウケているんですよね。こういう気楽に楽しめる映画が増えたら面白いなと思うんです」と、その思いを語った。トーク中には、台湾映画界について話が及ぶ場面もあり、北村さんは「ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督作のような芸術性が高い作品が好き」とラブコール。監督の最新作『黒衣の刺客』に出演した友人の妻夫木聡から、事前に連絡をもらっていたエピソードを明かし、「羨ましい」と本音をもらした北村さん。台湾には優秀な監督が多く「熱がある」と話し、現地のスタッフと仕事をしてみたいと希望を示した。また、「SMAP」のメンバー、木村拓哉がジョン・ウー監督と組んで台湾観光PRフィルムに出演したことに関し、観光大使を務めたいかと聞かれると「台湾に来れるの?」と記者に逆質問し、再訪台を期待する心境をのぞかせていた。イベントの最後に、北村さんは「こんなに盛り上がって、逆に気分をよくしていただいてありがとうございました。台湾でこの映画が人気になればまた、台湾に来れるかなと思っております。ほかの台湾の映画にも出演できるかもしれません(笑)」と告白。「こんなに温かくみなさんに迎えていただいたことを日本のみんなに伝えたいと思います。次回の『猫侍』は台湾と日本の合作で作れるかも知れませんね!」と笑顔を見せ、現地ファンに向け、感謝の気持ちを語った。台湾では7月31日より世界最速公開が決定、大規模公開も予定されている本作。すでに韓国と香港での配給も決定しており、『猫侍』旋風が海外でも吹き荒れている。『猫侍南の島へ行く』は9月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月29日台湾が生んだ巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督8年ぶりの最新作にして、第68回カンヌ国際映画祭にて「監督賞」を受賞した妻夫木聡の出演作『黒衣の刺客』。その特報映像が、ついに解禁となった。唐代の中国。13年前に誘拐されたインニャン(スー・チー)が、両親の下に戻ってくる。しかし、彼女は道姑(女性の道士)によって完全な暗殺者に育て上げられていた。標的は、暴君のテェン・ジアン(チャン・チェン)。彼はかつての許婚だった。インニャンは任務中に窮地に追い込まれるが、難破した遣唐使船の日本青年(妻夫木聡)に助けられ…。『悲情城市』『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『珈琲時光』『百年恋歌』などを手がけたホウ監督が、台湾、中国、さらに日本で5年をかけて撮影した、“女刺客”を描く新感覚の武侠映画。5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭では、審査員長のコーエン兄弟を始め、ギレルモ・デル・トロ、グザヴィエ・ドランといった次世代映画界の雄から絶賛され、見事、「監督賞」を受賞した。ついに解禁となった特報では、カンヌ国際映画祭でのホウ監督や主演のスー・チー、チャン・チェン、そして日本から参加した妻夫木さんも揃ったレッドカーペットの輝かしい様子や、2,300人を超える会場でのスタンディングオベーションに感激の面持ちの妻夫木さんらキャストや監督の姿、そして映画の場面写真が組み合わされ、緊張感あふれつつも華やかな仕上がりに。運命に翻弄されながらも力強く生きてゆく女刺客・インニャンには、『百年恋歌』などホウ監督の“ミューズ”であり、『トランスポーター』『西遊記~はじまりのはじまり~』のスー・チーが、アクションに挑戦。標的となる暴君には、『レッド・クリフ』シリーズで知られ、『百年恋歌』に続きホウ監督とタッグを組んだチャン・チェン。さらに、窮地に追い込まれたインニャンを助ける日本人青年役に妻夫木さん、その妻に忽那汐里と、日本人キャストの活躍も見逃せない作品となっている。『黒衣の刺客』は9月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月17日24日夜(現地時間)、第68回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、コンペティション部門の最高賞パルムドールはジャック・オディアール(仏)監督の『ディーパン』(原題)に贈られた。また、日本から妻夫木聡が参加した『黒衣の刺客』の侯孝賢(ホウ・シャオシェン/台湾)監督が、監督賞に輝いた。侯孝賢監督は壇上で、「監督賞をいただけて感激です。作家映画を作るのは決して簡単なことではありませんし、資金を獲得するのも難しいことです。スタッフに感謝します。また主演のスー・チー、チャン・チェン、そして全ての人に感謝いたします」と喜びを語り、会場にいたスー・チーとチャン・チェンも感激の面持ちだった。すでに帰国していた妻夫木さんは「侯孝賢監督の作品に参加できたこと、このような素晴らしい賞を受賞したこと、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えたことに幸せを感じています。一期一会の心を忘れず、これからも人や作品に出会えていけたらと思います」とコメントした。日本の是枝裕和監督の『海街diary』は無冠に終わったが、「ある視点」部門では黒沢清監督が『岸辺の旅』で監督賞を受賞した。パルムドール受賞作『ディーパン』(原題)は、スリランカ内戦で全てを失ったタミール族の兵士ディーパンが、偽装家族とフランスで難民として暮らす姿を描く。オディアール監督は『預言者』で2009年にグランプリを受賞しているが、パルムは初となった。下馬評の高かったポール・ソレンティーノ(伊)の『YOUTH』(英題)、ナンニ・モレッティの『MY MOTHER』(私の母)などイタリア勢を破っての受賞に、記者席の一部からはブーイングもあがったが、力強いラブストーリーとなっている。一方、誰もが納得したのが、男優賞の『MEASURE OF A MAN』(英題)で、失業とモラルの狭間で苦悩する男を演じたフランスの人気俳優ヴァンサン・ランドン。ハンガリーの新鋭ラズロ・ネメスがユダヤ人強制収容所を舞台にした『SON OF SAUL』(英題)のグランプリ受賞も、期待通りの結果となった。審査員の1人である女優シエナ・ミラーは「私は観たときに、圧倒されてしまった。映画祭が始まってすぐに観たのに、最後までその強烈さは忘れられなかった」と明かした。女優賞は『CAROL』(英・原題)のルーニー・マーラ(米)、『MON ROI』(原題)のエマニュエル・ベスコ(仏)の同時受賞。メキシコの若手監督ミシェル・フランコがティム・ロス主演で終末医療専門の看護師を描いた『CHRONIC』(原題)が脚本賞に、ヨルゴス・ランティモス(ギリシャ)が独身者が禁じられた近未来をコリン・ファレル主演で描く『THE LOBSTER』(原題)が審査員賞に輝いた。2人は前作がいずれも「ある視点」部門のグランプリを受賞しており、まさにカンヌの申し子となった。全体にフランス勢が圧勝という印象であり、現地のテレビではヴァンサン・ランドンの栄冠が大きく報じられている。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月26日第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『黒衣の刺客』が上映され、妻夫木聡が、主演のスー・チー、チャン・チェンらとカンヌのレッドカーペットに登場した。妻夫木さんにとっては初めてのカンヌで、大勢の記者に囲まれて、少しはにかんだような笑顔を見せていた。映画は唐の時代、高貴な生まれでありながら誘拐され女刺客として育てられたインニャン(スー・チー)が、かつての婚約者である暴君(チャン・チェン)の暗殺を命じられる、というストーリーで、妻夫木さんは彼女を助ける遣唐使船の青年を演じる。記者会見で妻夫木さんは「カンヌに初めて来ましたが、刺激を受けています。カンヌに出品される作品にかかわれて光栄です」と語った。『黒衣の刺客』は『非情城市』などで知られる侯孝賢監督が初めて挑戦した、武侠映画といわれる中国の時代劇アクション。セリフは最小限で、日本の奈良などでロケされたという美しい風景の中で、女刺客の悲しい運命が描かれていく。侯孝賢監督は日本のチャンバラ映画の影響を強く受けており「日本映画の刀の戦いはリアリティがある。そこを取り入れたつもりです」と語った。侯孝賢監督は「妻夫木さんとはずいぶん前に釜山映画祭で知り合い、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたので、彼を念頭にこの役は考えていた。次は日本映画を一緒に撮りたい。この映画があたったら、その続編でもいいね」と笑った。妻夫木さんは「僕は一期一会という言葉が好きなんですが、カンヌではそれを痛感しました。映画の力と、そして映画を超えた何かがあるなと実感しています」と笑顔を見せた。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月24日南仏のリゾート地カンヌで開催中の、第68回カンヌ映画祭。カンヌでは映画の売買が行われるマーケットも開催されており、各国のパビリオンがずらりと並んで自国作品をアピールしたり、映画撮影を招聘している。さながらミニ万博といった雰囲気の中、日本も4年ぶりにジャパン・パビリオンを開設し、小山薫堂プロデュースのKANPAI NIGHTというパーティーも開催。こちらには、『岸辺の旅』の深津絵里さん、浅野忠信さん、『あん』の河瀬直美監督、永瀬正敏さんらも出席。日本酒や和食が振る舞われ、1,000人以上の招待客が詰めかけ、一時は入場制限をするほどだった。また、ジャパン・パビリオンではキャスティング・ディレクターの奈良橋陽子さんらのセミナーが行われただけでなく、5月19日(現地時間)はまる1日「KUMAMON DAY」としてくまモンが登場。熊本県営業部長代理のくまモンがなんと4曲もダンスをして、熊本県のよさや、熊本県で撮影された映画を愛嬌たっぷりにアピールし、外国人記者やバイヤーたちに大受けしていた。くまモンと『極道大戦争』に登場するKAERUくんとのカンヌだけの共演もあったり、くまモンのショートムービーも上映され、その演技力(?)も披露。ジブリ映画『思い出のマーニー』などの作曲家、村松崇継さんは、次回作『BBOY IN A DREAM』(今井孝子監督)のアピールのためカンヌ入りしていたが、くまモンの人気に驚いて「僕も刺激を受けました。カンヌに来るとやる気になりますね」と語っていた。今年のカンヌでは、日本映画はコンペティション部門に是枝裕和監督の『海街diary』、ある視点部門に河瀬直美監督の『あん』、黒沢清監督の『岸辺の旅』、さらに監督週間部門に三池崇史監督の『極道大戦争』が上映されただけでなく、コンペでは侯孝賢監督(台湾)の『黒衣の刺客』には妻夫木聡が、ガス・ヴァン・サント監督(米)の『SEA OF TREES』には渡辺謙が主要な役で出演している。果たして、何か賞に絡んでくるのか。受賞結果はある視点部門は23日夜、コンペティション部門は24日夜(現地時間)に発表される。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月24日第15回釜山国際映画祭の今年のメインゲストの一人である、フランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュ。今年のカンヌ映画祭で主演女優賞に輝いた最新作『トスカーナの贋作』の舞台挨拶や、記者会見に加え、「They Walk Together」と題して海雲台ビーチでオープントーク、および手形セレモニーを行った。トークの相手は、『トスカーナの贋作』のアッバス・キアロスタミ監督と、『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督。ビノシュは、彼らと仕事をした経験を「二人の映画ではどちらも息子を持つ母親役を演じたのだけれど、ヒロインが求めるものがそれぞれ違っていて、とても興味深かった。アッバスの映画では、母としてだけでなく、女として愛されたいと求める女性。一方、シャオシェンの映画では、息子とのつながりの強さに気付く女性。アッバスもシャオシェンも、女性のことをよく理解しているし、もっと理解しよう、という気持ちを持っていてくれる。そのことに感謝したいです」と語った。また、各国の映画人との交流パーティーでは、今年で退任するキム・ドンホ釜山映画祭委員長と、ABBAの曲にあわせてチャーミングかつ熱烈なダンスを披露。15年間、本映画祭をゼロから育て、尽力してきたキム・ドンホ委員長の労をねぎらった。映画祭は15日に閉幕。閉幕式には、クロージング・フィルムで釜山を舞台にしたオムニバス映画『カメリア』(原題)の中の1本、『かもめ』の行定勲監督と主演の吉高由里子、ソル・ギョングも出席。今年の釜山には、レポートで取り上げたスターたちのほかにも、ウィレム・デフォー、オリバー・ストーン監督ら多くの映画人が登場、トークショーなどさまざまな企画が催された。アジアの若手監督から選ぶコンペ、ニューカレンツ部門に日本映画がノミネートされなかったのは残念だったが、製作支援をするPPPアワードを、荻上直子監督の企画作『マッシュルームとメロン』が受賞した。毎年、拡大しつつも、観客と映画人の距離の近さを感じさせる釜山国際映画祭。温厚な人柄と映画への愛情の深さで、世界中の映画人に愛されたキム・ドンホ委員長の退任で、来年以降どう変わっていくかが注目だ。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第15回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定釜山の観客の熱烈歓迎に深津絵里「クセになりそう!」宮崎あおい&大竹しのぶに韓国人ファン熱狂「ステキ!」、「カワイイ!」と声援安藤政信が釜山登場!米中合作アクションコメディで天才料理人を熱演
2010年10月18日