モデルで女優の小倉優香が8月31日、都内でデジタル写真集『ぐらぐら』(発売中 1,800円税抜 講談社)の発売記念イベントを行った。モデルとしてデビューした後、ドラマやグラビアなどで幅広く活躍している小倉優香。グラビアにも積極的で、グラビア映えしたボディーを武器に"リアル峰不二子"と呼ばれて人気を博している。そんな彼女のデジタル写真集は、講談社発行のファッション誌『with』のレギュラーモデル就任直後に撮影。同誌プロデュース作品で、沖縄の開放的な太陽のもと、セクシーな服やランジェリーを身に着け、女性も羨む美ボディーを披露している。この日のイベントは『with』の読者にボディーの作り方をレッスンするというイベントで、運動がしやすい衣装で登場した小倉。同写真集について「『with』に入ることが決定してから初めて撮影した写真集です。すごく素敵な宿で食事も美味しく、カメラマンさんも面白くて終始楽しかったですね」と撮影を楽しんだという。音声付き版では、小倉の生声も録音されている。「ボイス付きの写真が12枚入っています。写真に合ったボイスが入っているので、現場の雰囲気がイメージしやすいのでオススメですよ」とアピールし、「お尻とかいつも撮っているんですが、女性誌のスタッフさんと撮った写真はオシャレに見えますね」と男性誌との違いを感じている様子だった。『with』のレギュラーモデルとなって心境の変化も吐露。「今までは男性目線の写真が多くて、自分もその中で体型維持をしていましたが、今回から女性目線の写真が増えるので、少し絞りたいなと思っています。それにメイクの好みも変わってきたので、これから自分で変わっていくのかなと思っています」とコメントし、現在は肉体改造にまい進しているという。「週の半分ぐらい運動するようにしています。ヒートトレーニング40分、キックボクシングを2~3時間、ウエイトトレーニングを1時間ぐらい。それに1日の食事を5~6回摂るようにしています。ロケの時は1人のトレーニグだとやる気が出ないので、シックスパックしかしてません」と明かした。目指すはコロンビアのモデル「アンジェラ・サグラ」だそうで、「メチャクチャきれいなんですよ。顔も可愛いし身体もバキバキ。彼女は下乳を出したりしているんですけど、それをやっても下品なエロにならないので憧れます。今の私がやると下品で男性向けなイメージ。格好よく出してみたいですね」と説明しながら、「私は肩幅が広いので、ちょっと細くなっても貧相になりません。格好良い身体を目指せる体型だなとは思っています」と話していた。
2019年09月01日人気YouTuber・さんこいちの古川優香が9日、神奈川・三浦海岸のOTODAMA SEA STUDIOで開催されたガールズ・ビーチフェス「TGC BEACH 2019」に出演した。古川は「17kg」のステージでトップを飾り、ショート丈のピンクのトップスにデニム、白シャツ、ピンクのキャップをあわせた夏コーデで、ほっそりとしたウエストを披露。「かわいい!」という声が上がる中、透明な浮き輪を持ってランウェイを歩き、声援に笑顔で手を振って応えた。「TGC BEACH 2019」は、15周年を迎えるOTODAMA SEA STUDIOと東京ガールズコレクションがプロデュースするガールズ・ビーチフェス。浜辺にランウェイを作り、水着によるファッションショーや人気ブランドのファッションショー、アーティストライブなどを展開した。撮影:蔦野裕
2019年08月10日人気YouTuber・さんこいちの古川優香が29日、東京・新木場STUDIO COASTで開催されたガールズフェスタ「TGC teen 2019 Summer」に出演した。古川は、1stファッションショーで「SPIRAL GIRL」ステージのトップを飾り、ワンショルダーのオールインワンでデコルテや背中を披露。大きな歓声を浴びながらランウェイを歩き、笑顔で手を振って声援に応えた。初開催の同イベントは、東京ガールズコレクションがプロデュースする“令和teen”のためのガールズフェスタ。夏休み中の“ティーン世代”を抽選で2,000人無料招待し、人気モデルによるファッションショーやアーティストによるライブのほか、来場者やLIVE配信視聴者参加型コンテンツも実施。MCは人気急上昇中のお笑いコンビ・EXITのりんたろー。と兼近大樹が務めた。撮影:蔦野裕
2019年07月29日モデルで女優の小倉優香が27日、東京・新宿の福家書店新宿サブナード店で写真集『じゃじゃうま』(発売中 2,500円税抜 集英社刊)の発売記念イベントを行った。モデルとしてデビューした後、ドラマやグラビアなどで幅広く活躍している小倉優香。グラビアにも積極的で、グラビア映えしたボディーを武器に"リアル峰不二子"と呼ばれて人気を博している。そんな彼女の通算2冊目となる同写真集は、アルゼンチンのブエノスアイレスほか、4カ国4都市で撮影。代名詞ともいえる無二のスタイルを水着姿やランジェリー姿で披露したほか、彼女の素顔にも迫っている。写真集について小倉「今回の構想は1年以上かかりました。ただ単にメイクして衣装に着替えて撮影するのではなく、飛行機での移動中から寝る直前までカメラを回している状況でした。最初は撮られているという意識でいましたが、さすがに疲れるのでどんどん素の表情が出てきて、これまで撮れなかった写真が撮れた写真集になっています」と説明。同写真集はブエノスアイレスやニューヨークのほかに、自宅でも撮影したそうで、「撮影のメンバーと常に一緒だったので、メンバーが友だちみたいな感覚で、前日まで部屋を片付けませんでした。撮影しながら掃除機をかけていました(笑)」とエピソードを明かした。また、露出度の高い大胆なショットについては「恥ずかしさはないですね(笑)」と胸を張った。また、Twitterで水着終了宣言をしたことについても言及。「引退とは言ってないですが、つぶやいたら"引退"という記事がいっぱい出ちゃったので、それが伝わったんだと思います。私が言ったのは、パプとかがなく水着で表紙を飾るのは一旦終わりです、ということなので、絶対に水着をやらないという訳ではないですよ」とグラビアは継続するという。続けて「来たオファーを選んでいかないと。やりたいものじゃないものが増えてきて、雰囲気とか表情でいくらでもできるのに、ただ女の子をビキニにすればいいと思っているような人がいて、そういう撮影に行くとつまらないんです。楽しいと思わないのは良くないから」と今後はオファーを取捨選択することを宣言しつつ、「今回の写真集は前作から1年ぐらいですが、これぐらい早いスパンでは出さないと思います。これからは節目節目で出したいなとは思ってますけどね」と話していた。
2019年07月27日わかっていてもつい惹かれてしまう。魅力的なダメ男たちDRESS読者のみなさん、こんにちは!突然ですが、皆さんの周囲にはいけないとわかっていつつも、ついつい惹かれてしまう……そんな抗えない危険な魅力に溢れた男性はいませんか?本日はそんな魅力的なダメ男たちが登場する邦画3作をご紹介したます。まず1本目は、『凶悪』『孤狼の血』の白石和彌監督が、香取慎吾を主演に迎えた話題作。2019年6月28日(金)より全国公開となる『凪待ち』です。魅力的すぎるダメ男1:『凪待ち』の木野本郁男(香取慎吾)本作で香取慎吾が演じる郁男は、極度のギャンブル依存症の男。新しい暮らしが始まり、ギャンブルから足を洗おうと印刷会社で働き始めたのもつかの間、会社の同僚に誘われて競輪のレースに再び賭けるようになってしまいます。そんなある日、口論の末に突き放した恋人の亜弓が殺害されてしまい、「自分のせいで亜弓は死んだ」という思いがくすぶり続ける郁男は、自暴自棄となり、転がるようにギャンブルにのめり込んでいってしまいます。ですが、そんな彼の心の奥底にあるのは、秘めた優しさ。末期ガンである父を心配して故郷に戻った恋人の亜弓と一緒に石巻に戻り働き始めたり、亜弓の娘・美波を心配し理解しようとしたりする姿に、亜弓の父・勝美(吉澤健)もつい手を貸してしまうのでした。ギャンブルに依存してしまう自分自身から抜け出そうともがき、苦しむ、郁男の切ない葛藤を見事に体現した、香取慎吾の新たな魅力は必見です!『凪待ち』のストーリー毎日をふらふらと過ごしていたギャンブル依存症の木野本郁男(香取慎吾)は、バツイチで子持ちの恋人・亜弓(西田尚美)とその娘・美波(垣松祐里)とともに、亜弓の故郷・石巻に戻る決意をする。新しい暮らしが始まったある日、車内で亜弓と激しい口論になり、亜弓だけを車から降ろして立ち去った郁男は、その後、亜弓が何者かに殺害されてしまったことを知り……。魅力的すぎるダメ男2:『彼女がその名を知らない鳥たち』の水島真(松坂桃李)『彼女がその名を知らない鳥たち』のストーリー15歳年上の同居人・陣治(阿部サダヲ)に養ってもらいながら、自分はまったく働かず、だらだらと日々を過ごしていた十和子(蒼井優)。そんなある日、古い腕時計の修理を断られたデパートに苦情を入れた十和子の家に、代わりに新しい商品を持参した、デパートの売り場主任・水島(松坂桃李)が訪れる。水島に、8年前に別れたかつての恋人・黒崎(竹野内豊)の面影を感じた十和子は、彼の虜となり不倫関係をスタートさせてしまい……。子持ちの既婚者でありながら、十和子との不倫関係をスタートさせてしまうゲスな男・水島を演じたのは松坂桃李。水島の前で思わず泣いてしまった十和子に、「すみません、なぜかこうするよりないような気がいたしまして」と、急にキスをしてくるあたり……ズルい!ズルすぎる!十和子と不倫関係になってからは、誰かに見られるとまずいと言い訳しながらも、暗がりに導き「してくれる?」とズボンのチャックを下ろしたり……。その見事なまでのゲスっぷりは必見です。さらに、ベッドシーンでは「”あー”と言って」と十和子に声を出させたりと、その爽やかな変態ぶりも見逃せません。監督が「(松坂桃李は)本当に誠実にこの薄っぺらい役に取り組んでくれました」と語るほどのその完璧なズルさゆえのセクシーさから、目が離せません。魅力的すぎるダメ男3:『オーバー・フェンス』の白岩義男(オダギリジョー)『オーバー・フェンス』のストーリー妻(優香)との夫婦生活が破綻し、故郷の函館に戻ってきたバツイチの白岩(オダギリジョー)。実家には寄り付かず、職業訓練校に通う彼は、ある日、聡(さとし)という名前のホステス(蒼井優)と出会う。「名前で苦労したけど親のこと悪く言わないで、頭悪いだけだから」という聡の自由奔放だが危うい魅力に、白岩は急速に惹かれていくが……。一見優しく見えるが、実はあまり他人と深く関わる気がなく、別れた妻からも「私のこといらないと思っていたでしょ」と言われてしまうような主人公・白岩役は、魅力的なダメ男を演じたら右に出るものはいないオダギリジョーが演じます。離婚の原因も「え、この奥さんがそんなことに……?」と思わずにはいられない内容で、白岩という男が、女性を狂わせてしまう男性だということがよくわかります。本作のヒロイン・聡からも「そんな目で見ないで」と言われるシーンがありますが、オダギリジョー本人も、女性から同じことをよく言われていたそう。白岩からは、女心を狂わせる男性特有の、どうしようもないほどに魅力的な色気が溢れています。映画の中で、魅力的に輝くダメ男たち……。行動が伴わないのに、恋人を幸せにしようという気持ちだけは感じさせてくれたり、妻子がいるのに甘い言葉を囁いてきたり、深く関わるつもりはないくせに表面的には優しかったり……。矛盾だらけの行動が、逆に物語にスパイスを与えてくれる。そんな彼らですが、くれぐれも夢中になるのは映画の中だけに!実際に周囲にいたら大変なダメ男の魅力は、映画の中だけでこっそりとご堪能ください。作品情報『凪待ち』【PG12】6月28日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開監督:白石和彌『凶悪』『孤狼の血』出演: 香取慎吾、西田尚美、リリー・フランキー配給:キノフィルムズ上映時間:124分公式サイト: ©2018「凪待ち」フィルムパートナーズ『彼女がその名を知らない鳥たち』【R15】Blu-ray&DVD好評発売中監督:白石和彌『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫)出演: 蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊配給:クロックワークス上映時間:123分公式サイト: ©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会『オーバー・フェンス』Blu-ray&DVD好評発売中監督:山下敦弘『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』原作:佐藤泰志『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』出演:オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、北村有起哉、満島真之介、優香上映時間:112分公式サイト:©2016「オーバー・フェンス」製作委員会
2019年06月28日女優・タレントの優香が出演する江崎グリコ「パピコ」の新テレビCM「リフレッシュしすぎママ/チョココーヒー」篇(15 秒・30 秒)と「リフレッシュしすぎママ/ホワイトサワー」篇(15秒)が、24日から全国で放送される。優香は昨年4月、約16年ぶりに「パピコ」のCMキャラクターとして再登場。エプロン姿がチャーミングな主婦役として出演している。今回の最新作では、出かける直前、パピコを食べて、あまりにもリフレッシュし過ぎてしまった優香が、小学生の息子の授業参観にド派手なモードスタイルの衣装で出席。ア然とする息子とそのクラスメート、保護者たちの目の前で、コレクションモデルのようなファッションショーを繰り広げるコミカルなストーリーを通じて、「パピコで、なめらシャキッとリフレッシュ!」というメッセージを表現している。CMは「パピコ チョココーヒー」と「パピコ ホワイトサワー」をモチーフに描いた2パターン。普段のエプロン姿から変身した、奇抜なセンスが光る2種類の衣装&ヘアメイクが楽しめる。優香は「今回はいつもと変わった衣装とお話なので、どんな風になるのかなと完成が楽しみです」とコメント。「みんなが頑張って作ってくださったCMなので、インパクトのある作品になると思いますし、このCMを見たら、きっとみんなパピコを食べたくなるんじゃないかなと想像しています。おいしい商品なので、ちっちゃい子から大人の方まで、ぜひぜひ沢山の方に食べていただけたらと思います」と話している。
2019年05月23日モデルで女優の小倉優香が21日、東京・秋葉原のソフマップで映画『レッド・ブレイド』DVD&ブルーレイ(発売中 DVD:4,212円税込 ブルーレイ:5,184円税込 販売元:ハピネット)の発売記念イベントを行った。モデルとしてデビューした後、ドラマやグラビアなどで幅広く活躍している小倉優香。グラビアにも積極的で、グラビア映えしたボディーを武器に"リアル峰不二子"と呼ばれて人気を博している。そんな彼女の主演映画『レッド・ブレイド』がDVD&ブルーレイとして発売。映画初主演を務めた小倉が、本作で本格的なアクションにチャレンジしている。小倉は撮影について「すごくスケジュールがキツくて、当時は記憶がないというか何も考えていなくて。今になってやっと『撮影したんだな~』って思います」と振り返り、アクションシーンについては「ダンスをやっていたのでアクションもできるかなって思いました。でもダンスの動きとアクションは違っていて、イチから教わって結構大変でした」と苦労を語った。撮影は短期間ではあったが、周囲の反応は良かったらしく「見てくれた人からは『アクションシーンすごかったね!』とか『本格的だったね!』と言われました」と明かし、「全体的にアクションシーンが多いし本格的なアクション映画なので、そこはもちろんですが、いつもの私と180度違う姿を見て下さい」とアピールした。さらに、本作で本格的なアクションシーンにチャレンジしたことで自信をつけたのか、「アメリカの映画に出てくるかっこいい女性ヒロインのアクションに挑戦してみたいです」と意欲を見せた。また、「この春やってみたいことは?」という質問には「海外に行きたいですね。ロケではなくて、ゆっくり出来る時間が欲しいです。長期間どこかに消えようかな(笑)」とポツリ。「いつまで経ってもやろうと思ったことが出来ないので、やろうと思った時にやろうと決めているんです!」とその理由を説明していた。
2019年04月22日「お父さん、お母さん、今までありがとう。」このセリフを聞くのも今年だけで5回目。友人の晴れ姿を見ながら優香はしみじみ1年間を振り返っていた。今年は本当に結婚ラッシュだった。去年までに結婚した友達に対しては「結婚が早い」という評価であったが、今年になってからは未婚だと「結婚が遅い」だと。26歳。これまで結婚の適齢期などあっただろうか? 結婚には「早い」か「遅い」かの二択しかなかったような気がする。そもそも結婚という観点以外からも私は順調と言えるのだろうか。優香は辞めたいと思っている広告制作会社での仕事も5年目を迎えていた。外に出たときに自分に市場価値があるとは思えない。もう若くないんだよな・・・心の中でそう呟き、優香は完全に諦めモードだ。■金曜日、優香は大学時代の友人である真希、エリ、美波とコリドー街で飲んでいた。4人とも都内で働いており、定期的に集まっている。最近は新橋の横丁系で飲むことも多かったが、今日は久々に気合いのコリドー。というのもナンパされることで女としての自分の市場価値を確かめて自信を取り戻したかったからだ。「で、最近どうなのよ?」さりげなく周りの男性客を見渡しながら優香が切り出す。「いや相変わらず上司はクソだし、悠希も帰り遅くて時間合わないし。」彼氏と同棲3年目の美容部員、真希が言う。「真希ウケる。私今月営業成績ナンバーワンとったの!」人材会社の営業をしているエリは昔から要領が良い。「さすがエリ! 私は上司が産休入っちゃって、最近残業続き。まあいいんだけどさ、見た目地味なおばさんなのに、まだ旦那とヤってるんだ・・・てことばっか気になっちゃって。」大手企業で役員秘書をしている美波が言う。このメンバーはみんな未婚だ。まだ大丈夫。先週の結婚式での焦燥感は忘れよう。そう思った矢先、「ていうかさー、一個報告があって・・・。実は悠希からプロポーズされたんだよね・・・。」「エーーーーーー!!!!!!!!」全員の声のボリュームが急に大きくなる。「だって真希、こないだもう無理! とか言ってペアーズ登録してたじゃん!」エリからはさらっと衝撃情報が飛び出す。「ちょっとエリ、それは言わないでよ! 意外ときちんとディナークルーズでプロポーズされてさ。思わずその場でOKしてきた。」真希の突然の報告に全員の思考がついていかない。「・・・いやあびっくりだ・・・。悠希くん、ディナークルーズとか予約するんだ・・・」優香も心底驚いていた。真希の顔には薄っすら余裕が浮かんでいるように感じる。「いや驚いたけど、なによりおめでとう!」エリが仕切りなおして、ワインボトルのメニューを取ろうとした瞬間、1人の男性が声をかけてきた。「すみません。女子会中な感じですか?よかったらご一緒しませんか?」声をかけてきた笑顔が素敵な男性の後ろには、知的な眼鏡の男性と、高身長で塩顔の爽やかな男性も立っている。来た!!! 優香は心の中でガッツポーズをしていた。実は声をかけられる前から優香からはこの3人組が見えていたのである。特に優香は塩顔高身長の男性がタイプ。心の中ですでに『井浦新』というニックネームまでつけていた。「そうなんです!ぜひぜひ〜」優香は今日一番の笑顔で自分の隣にスペースを空ける。「なんか邪魔しちゃったかな?」井浦新が聞く。「全然そんなことないですよ〜!」全員の1オクターブ高い声が揃う。翌朝、シティホテルのベッドの中で優香は目が覚めた。かすかに聞こえるシャワーの音が心地良い。「おはよう。体調は大丈夫?」シャワールームから出てきた井浦新は、髪の毛が水に濡れている姿もサマになっている。「大丈夫です! あの・・・、昨日はありがとうございました! 本当に楽しかったです!」優香は答える。「そんな固く言わないでよ。僕も楽しかったよ。」井浦新の眩しいほどの優しい笑顔に優香は朝から興奮しっぱなしだ。ああ、昨日は夢のような時間だった・・・。あんなに気持ちが良いセックスをしたのはいつぶりだろうか。昨日が私の処女喪失にしたいくらい最高の夜だった。優香は興奮が止まらない。昨日の服のままだと恥ずかしいでしょ?という井浦新の粋な気遣いで朝からタクシーで自宅まで送ってくれた。ワンナイト後に下り電車に乗ってカップルや家族連れを見たときの後悔モードもなく、夢心地で帰宅した。「で、あの後のことをみんな報告してもらおうか?」と、唯一持ち帰られなかった真希は説教風な演技をしているが、顔は笑っている。あれから一週間が経ち、今日は女子会だ。前回のコリドーでのイイ思いをしたので、今回も横丁系ではなく、ちょっとおしゃれな丸の内イタリアンバルにした。「まあセックスは普通かな。でも終わった後に、俺寝てるから好きなとき帰って良いよとか言いだしてさ。呆れてもう連絡取ってない。」エリは知的眼鏡の家に流れ込んだがハズレだったようだ。「うーん、なんか勝手にすぐイっちゃって微妙だったんだよね。」顔が可愛くモテる美波は、男のセックスに厳しい。「2人は微妙だったのか。まあ結局ワンチャン狙いだったわけだし、しょうがないか。」自分だけ美味しい思いができなかった真希は少し安心しているようにも見える。「で、優香は? どうだったわけ?」尋問の大トリは優香だ。あの夜4人の中での一番人気は井浦新。なによりルックスがダントツ良かった。そんな男性に持ち帰られた優香はあの夜の勝者ポジションであったのである。「悪いけどもう、本っ当に良かったよ。想像通り良い体してんだわ。セックスの相性も抜群。帰りも朝なのにタクシーで家まで送ってくれて、今もLINEしてるの。」優香は待ってましたと言わんばかりに自慢げに話す。話しながらあの夜のことを思い出して、まだニヤニヤが止まらない。やっぱり私は井浦新に惚れている。久々の恋だ。ついに現れたんだ、私の王子様が・・・!「えー! 優香いいなあ〜。私が不甲斐ないセックスをしてる間にそんないい思いをしていたとは!」美波は悔しそうにからかう。「羨ましいな〜。でも結局ワンナイト?」エリが聞く。「え?いやいや・・・私は本気!あんなイイ男いないし、あっちも私のこと好きってLINEで毎日言ってくれるし。なんならちょっともう付き合ってるみたいな? やっと大殺界から抜けた気分! 私の運命の相手は彼だったのかもしれない。」優香の脳内は花畑状態だ。「ねえちょっと優香、それまじで言ってる? 本気なの?」浮かれる優香を真希の冷静なトーンが現実に戻す。え、なんでおめでとうと素直に祝ってくれないの? 自分は婚約しているからって少し上から目線な態度、気にくわない。「本気だよ!なんで?悪いところが見当たらないんだけど!」優香が応戦する。「そっかあ。でもさあ・・・」エリが言いかけたとき、優香のスマホが鳴る。『今日の夜、ちょっと時間ある?また会いたくなっちゃったな。』井浦新からのLINEだ。「ほら!もうこれ両思いじゃない?」優香は自信満々にそう言う。3人は絶妙なタイミングに少し驚きながらも浮かれている優香を見て苦笑いだ。「ねえ、優香さあ・・・ 気が付いてるかもしれないけど・・・」耐えかねた美波が切り出すと、真希もエリも黙って優香の方を見る。ーあの日、井浦新の左手薬指には光るものがあったのだ。■「・・・みんなが気にしてることはわかるよ! でも、私不倫でもいいかも。今彼氏もいないし!今日も会いに行くよ!だって彼が会いたがってるんだもん!私は絶対会いに行く!」優香はまくし立てるように早口で言う。「いやちょっと待ちなよ・・・」美波が心配そうな顔で優香をなだめる。「とりあえず、気持ちが冷めるまで!今はまだ恋してたいの!都合いい女でいいから!」必死な優香にエリも美波も言葉が出ない。そこに口を閉ざしていた真希が言う。「ちょっと優香、冷静になりなよ。ねえ、今から不倫なんて絶対やめなよ。気付いたときには30歳を超えて、もしかしたら40歳になっていて、人生の多くの時間を無駄にして、その後何も残らないよ。今回のことは楽しい思い出として終わりにしよ? いつも頑張ってるご褒美としてイケメンと寝れたっていうさ・・・」真希の説得に被せるように優香が反論する。「真希は余裕があるからそんなこと言えるんだよ! 私からしたら久々の恋愛で、こんなにドキドキしたのも久しぶりだし、もう少し夢見させてよ!本気にならないし、良い人見つかったらすぐ別れるし!なんでそれがダメなの!」優香は目に涙を溜めながら訴える。本当は、本当は優香だって初めて井浦新と出会った瞬間から指輪には気がついていた。必死な優香に3人はどうして良いか分からず、重い空気になってしまった。気まずい沈黙の後、美波が口を開いた。「あのさ・・・あのイケメンだって奥さんに嘘ついて優香と泊まったわけでしょ?到底いい男に思えないよ。最近優香、仕事も辞めたいって暗そうな顔して言ってたし、結婚したくて焦ってたし。あいつはそんな心の隙に入り込んできた優しい顔した詐欺師だよ。」美波は続ける。「私たち詐欺師なんかに狙われる立場じゃないと思うよ?まだ26歳だし、社会的に需要しかないはず。真希も言ってたけど、こんな美味しい時期を無駄に詐欺師なんかに捧げしまうのはもったい無さすぎる。」美波の顔は真剣だ。優香はついに泣いてしまった。「みんなごめん・・・。本当美波と真希が言うとおりだよね。」「そっか、まだ私達って若いんだよね。なんかさ、ここんとこ友達の結婚式が続いててさ、理由もなく『結婚しなきゃ』と『仕事ダルい』だけになってて。」優香の素直な気持ちに3人とも静かに耳を傾ける。「そんなタイミングでさ、あんなイケメンが現れるんだもん。ずるいよね。私にも奥さんにも他の女にも嘘ばっかりついてきたって思うと、美波の言う通り本当詐欺師だね。うん、頭ではわかってるんだよ本当は・・・。でも、今日だけ行っちゃダメかな? 今日で最後にするし、1回会ったらLINEもブロックするから・・・」優香の切実な気持ちに3人共黙ってしまう。重い空気と裏腹に唐突に明るい声で真希が喋り出す。「・・・え? そっかあ優香残念だな〜。今日はこの後新しくできたそこのバー、商社マン御用達のナンパスポットで飲み直すつもりだったけど・・・。優香だけこれないなら仕方ないね〜。3人で商社マンと楽しんで来るかあ!」真希の提案に美波もエリも満面の笑みを浮かべ、盛り上がる。「えー!ほらインスタ見て! あの店の中イケメンばっかじゃん!」美波が大袈裟にリアクションする。「うわ、早く行こう! じゃあ3人で楽しんでくるね!」エリもニヤつく。「・・・・・・わかったよお!私も行く!今日は会わない!てゆうかもう会わないよ!だから仲間に入れて!!私も商社マンと飲む!!・・・ア〜〜〜〜本当いい男だったなあ。井浦新に似てて、すっごくタイプ! 悔しいよ〜! マウントレーニア飲むたびに思い出すじゃんもう!!」優香は涙を流しながらも既に顔は笑っている。「それでこそ優香だよ!」真希が満面の笑みを向ける。「泣け泣け! あんな男忘れちまえ! そもそも井浦新ってそんなにカッコいいか〜?!」エリが笑わせてくる。「まあ、壺売られなかっただけ良かったよね!」美波もからかう。こうやって真剣に自分のことを考えてくれて、一緒に笑ってくれる友達がいるだけで十分幸せなんだと優香は気持ちが温かくなってきた。サラバ、井浦新!!それから3ヶ月後。優香は新しいスーツを着て大きなビルのエントランスにいた。新卒のとき、第一志望先であった広告代理店に転職したのだ。今日はその初出社日。5年越しの夢を叶えた日だ。ずっと辞めたいと思っていた会社だったが、辞めると伝えると上司も同期も後輩も悲しんでくれたし、盛大に送別会もしてくれた。これまでの5年間、無駄ではなかった現れだ。これまでがあったからこそ今がある。きっとこの先も大丈夫だ。なにより私はまだ若い。隣のデスクは、若々しく爽やかな男性社員。優しい笑顔で優香を歓迎してくれた。案の定優香の顔は少し赤くなる。彼の薬指に光るものはなかった。(エミチャンカパーナ/ライター)
2019年01月20日女優の優香が出演する、江崎グリコ「パピコ」のWEB 動画『銀河エエ湯伝説』が9日より公開される。動画では、優香がなぜか『銀河英雄伝説』とコラボ。毎日の疲れを癒すお風呂だが、女性はお風呂上がりにも髪を乾かしたり、肌の手入れをしたりと、やることがたくさんあって忙しい。そんなときにはパピコを食べてリフレッシュしてほしい、という思いを込め、今回の動画が制作されたという。『銀河英雄伝説』は、小説家・田中芳樹による累計1,500万部を超えるスペース・オペラ。今回は、1988年からOVA展開された石黒昇監督版のアニメ『銀河英雄伝説』とコラボレーションし、パピコのイメージキャラクターを務める優香と、『銀英伝』の銀河帝国側の主人公であるラインハルト(CV:堀川りょう)、キルヒアイス(CV:広中雅志)が初共演することになった。今回公開されたWEB動画「銀河エエ湯伝説」では、お風呂上がりで、やる気が出ないことを白状し、許しを請う優香に、ラインハルトが「そんなときはアイスでリフレッシュするのが良いと聞くぞ」と救いの手を差し伸べる。さらに、「アイス」と聞いてラインハルトの補佐を務めるキルヒ“アイス”がやってくると、ラインハルトが 「キルヒアイス! アイスはアイスでも卿(けい)のことではない!」と注意するが、パピコアイスを頬張る優香はとろけるような表情に。反省するキルヒアイスに、ラインハルトは「卿に罪はない。一度の疲れは二本のパピコで補えばよい」と、「一度の敗戦は一度の勝利で償えばよい」という名言を彷彿とさせる台詞を言い放つ。また、ラストは「次回、銀河エエ湯伝説 ヤン、買いたいから出動」という気になる予告と、屋良有作による「銀河の歴史がまた1ページ」というナレーションで締めくくられる。
2018年11月09日グラビアアイドルで女優の小倉優香が13日、東京・新宿の紀伊國屋書店 新宿本店でカレンダーブック『小倉優香カレンダーブック2019』(発売中 1,700円税抜き 発売元:光文社)の発売記念イベントを行った。モデルとしてデビューした後、ドラマやグラビアなどで幅広く活躍している小倉優香。167cmの高身長に上からB87・W59・H89cmというスリーサイズに加え、バストはGカップというグラビア映えしたボディーで"リアル峰不二子"と呼ばれて人気を博している。そんな彼女の初めてとなるカレンダーは、今年7月に訪れたという台湾でロケを敢行。浴衣やチャイナドレス、ファン必見の水着姿など、バラエティに富んだ小倉の写真が掲載されている。ロケ地となった台湾は、16歳の時に初めて海外旅行で訪れた場所だそうで「1回しか行ったことがないはずなのに、結構覚えてました」と振り返り、「初めて撮っていただいたカメラマンさんで最初は不安だったんですが、面白かったし写真も素敵で大満足です」と初めてのカレンダーブックに笑顔。お気に入りは浴衣を着用したカットだそうで「浴衣はなかなか着ないし、メイクも浴衣に合わせたよくあるメイクではなく、リップもくすんだ色で私の好きな雰囲気の写真になりました。雨も降っていて、思い入れのある1枚です」と説明した。9月5日の誕生日で20歳になったばかりの小倉。この日は関係者が用意したシャンパンを口にし、お酒の話題になると「打ち上げだったりそういう場所で乾杯できるようになり、飲める場があれば飲みますよ」といい、「お酒を飲めるようになりましたが、失敗しないようにしたいですね。実は昨日、お酒を飲んで注意力が欠けていたのか、電車で財布をすられました。警察に届けましたけど」とまさかの告白。いつもは財布の中に「1,000円か2,000円」しか入れてないようだが、昨日は「たまたま20万円入っていました」と大金をすられたそうで、「いきなりステーキのポイントカードも入っていたんです」としょんぼりしていた。
2018年10月14日『美的GRAND』が2018年9月12日に創刊2018年9月12日(水)、小学館から、40代向けの美容誌『美的GRAND』が創刊された。40代の女性を輝かせるお手入れやメイク法を、トレンドに合わせて企画。若い子に羨ましいと思わせる40代へと導く美容情報を掲載している。『美的GRAND』のミューズを務める高垣麗子は、同誌への思いを自身のオフィシャルブログの中で次のように綴っている。40歳を目前にして改めて美容と向き合いたいと考えていた私にとって、とても有難く、このような機会を与えていただき身の引き締まる思いです!(高垣麗子のHAPPY DIARYより)40代になった今だからこそ合うコスメや美容法を学んで、今を勝負できる美しさを磨いてみてはいかがだろうか。気になる『美的GRAND Vol.1』の内容2018年9月12日(水)に発売された『美的GRAND Vol.1』の特集テーマは「目元」。老化によって印象が薄くなりがちな目元に、目力を取り戻す方法が満載だ。河北裕介が考案した「河北式 “温冷"2wayゴーグル」と、「潤い誘導美容液 カネボウ化粧品トワニー タイムリフレッシャー(5ml)」の2大付録がついて、販売価格は900円。「河北式 “温冷"2wayゴーグル」はつけるだけで目元の血流がアップ。まぶたのむくみや、くまなどのトラブルを解消する。戸田菜穂、水野美紀、優香ら、目元が魅惑的な女優が多数登場している。Amazon.co.jpなどで販売中。(画像は小学館広告局より)【参考】※小学館広告局※Amazon.co.jp※高垣麗子のHAPPY DIARY
2018年09月12日かのジキル博士の薬がまったく効かなかったら…。そんな発想から生まれた三谷幸喜流のコメディ、『酒と涙とジキルとハイド』が4年ぶりに再演される。そこでジキル博士の婚約者イヴを再び演じるのが、近年女優としても目覚ましい活躍を見せる優香だ。【チケット情報はこちら】優香にとって本作は、“初舞台”という思い出深い作品。しかもそれが彼女の独白で始まるというのであればなおさら。「嫌でしたよ!(笑)舞台のこと何も知らないのに、最初からめちゃくちゃしゃべっているんですから。舞台って、冒頭の何分かで面白いかどうか決まるんじゃないかなと思っていて。それを“三谷さん、なんで!?”って(笑)。本当に難しかったですが、あとは楽しいシーンなので、毎回ここを乗り越えれば…と思いつつ頑張りました」そんな緊張の幕開けではあったが、出演者から自然と再演を望む声があがるほど、充実した時間を過ごしたのは確か。「本当に作品に恵まれたと思います。三谷さんみずから、“爆笑に次ぐ爆笑”とおっしゃるくらいの作品ですから。でもそれって演じる方としてはとてもハードルが高いですよね。三谷さんがあえて言うってことは、相当自信がおありだったと思いますし、私たちもそれに応えようと必死でした」三谷の言葉通り、初演時の劇場から聞こえたのは爆笑に次ぐ爆笑。その大きな要因が…。「キャラクターがそれぞれみんな愛おしいですよね。私が演じるイヴに関しても、とにかく一生懸命ですし、何とか自分の殻を破りたいと思っている。博士のこともそんなに嫌いじゃないし(笑)、見た目だって悪くないし、頭もいい。だけど刺激的じゃない!って言っているところが、またかわいらしい人だなって思います」コント番組に長年出演するなど、コメディエンヌとしても評価の高い優香。その才能は、三谷作品でも存分に発揮されている。「やっぱり“一生懸命”ってことがすごく大切だと思います。あえて笑わそうとするのではなく、その人が必死であればあるほど面白い。そして何より自分がやっていて楽しいとか、この掛け合いが気持ちいいとか、そんなふうにやれたら自然と面白いものになると思います」読者へのメッセージをお願いすると、「損はさせません!」と力強いひと言。さらに「爆笑に次ぐ爆笑です!そう三谷幸喜さんが言っていました」と続け、満面の笑みで作品をアピールしてくれた。公演は4月27日(金)から5月26日(土)まで、東京・東京芸術劇場プレイハウスにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年04月02日『ジキル博士とハイド氏』に着想を得て、三谷幸喜が書き下ろしたコメディ『酒と涙とジキルとハイド』。その4年ぶりの再演が決定。初演に引き続き藤井隆が、ジキル博士との“ふたりひと役”をさせられる、役者のビクター役に挑む。【チケット情報はこちら】体力的にとにかくきつかったと語る藤井だが、彼が大切にしていたのが、三谷のあるひと言だ。「稽古初日に『何も残らないものにしたいんです』とおっしゃったんですよね。それってすごく難しいことだなと。本番中はお客さまに笑っていただき、非常に幸せな気分になれるのですが、やはり立ち戻るのは三谷さんのあの言葉。ちょっとでも自分がよれてしまったり、せりふを間違ってしまったりすると、何も残らなかったことにはならない気がして…。かといって毎回ベストを尽くせたとしても、また何かが残ってしまう気がして。これは本当に難しいことだなと思いました」再演が決まり、初めて初演時のDVDを見た藤井は、あることに気づいたという。「笑いました。ほんとに何も残らなかったから!(笑) 改めて三谷さんって面白いなと、すごいなと思いましたね。僕、自分を商品として客観的に見た時に、『君って何なの?』と自問自答ばかりしていたんです。芸がないから芸人でもないし、俳優でも、歌手でも、タレントでもない。自分自身の肩書きに悩まされてしまった事があったのですが、初演の時に三谷さんが、『藤井さんはコメディアンですよ』って言ってくださったんですよね。いまだに芸人とコメディアンの違いは正直わからないですけど、三谷さんにそう言っていただけたことですごく救われた気がして。そういう人に対する接し方と同じく、三谷さんって作品に対してもすごく真摯な方だと思います」藤井以外にも、片岡愛之助、優香、迫田孝也と初演時のキャストが再び集結。中でも藤井は、本作で初舞台を踏んだ優香の魅力を強く推す。「この舞台って、すごく優香さんの魅力にあふれた作品だと思うんです。もちろん愛之助さんも、迫田さんも面白い瞬間はいっぱいあります!加えて 優香さんがとにかくチャーミングなんですよね。しかも初舞台だったにも関わらず、幕開きでいきなり独白って!僕だったら絶対に嫌ですもん(笑)。でもそこを軽やかに、大奮闘なさっていた優香さんとまたご一緒出来るのがすごく嬉しくて。ぜひ読者の皆さんにも、優香さんのチャーミングな姿を劇場で、生でご覧いただきたいなと思います!」公演は4月27日(金)から5月26日(土)まで、東京・東京芸術劇場プレイハウスにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年03月19日「全員、元殺人犯」という触れ込みだった『羊の木』、北野武映画のようなバイオレンス満載の映画なのかと思って見たら全然違った。ユーモア満載で、でも締めるところ締めながら、しだいに人間の業が露わになっていくサスペンス性の高い秀作だ。魚の美味しいくらいしか取り柄のない港町に、仮釈放された殺人犯たちが6人、10年間の期限つきで住むことになった。これまでにない全く新しい仮釈放と過疎対策を兼ねた、画期的な国家プロジェクトを任された市役所員・月末一(錦戸亮)は戸惑いながらも元殺人犯たちと向き合っていく。町の奇祭のシンボル"のろろ"が物語のいいアクセントになっている。○キャラの濃い元殺人犯たちと、"小市民"の錦戸亮元殺人犯たちのキャラが濃い。それを演じる俳優がまた凄みがある巧者ばかりだ。明らかに悪さをプンプン漂わす北村一輝、やたらと色っぽい優香、『シン・ゴジラ』からすっかりその仏頂面が注目を浴びている市川実日子、只者じゃない目をしている水澤紳吾、貫禄あり過ぎる田中泯、最も感じよく見えて絶対何かありそうな松田龍平。彼らが演じる殺人犯は、ひと口に殺人といっても、それぞれ複雑なワケを背負っている。なかなか抱えきれるものではないヘヴィな人生を目の当たりにしておろおろするばかりの月末を演じる錦戸亮は、彼らとは対照的にいかにも善良な小市民といった印象を醸しだす。錦戸亮のふつうさを、吉田大八監督は宣伝用のプレスシートで「非凡な凡庸さ」と讃えている。確かに、非凡なのである。ジャニーズのアイドルであるということがすでに非凡であるうえに、錦戸亮は、一時期、関ジャニ∞とNEWS、ふたつの人気グループを掛け持ちするという非凡なことを行っていた。いまは、関ジャニ∞一本になったが、例えば、同じ社内で東京支社と関西支社を掛け持ちするなんて滅多にできるものではない。グループ活動は一本になったが、アイドルとしてキッラキラの笑顔を振りまく一方で、俳優活動を行う、ジャニーズ特有の器用さを見せる錦戸亮について思うのは、平凡を巧く演じる才能よりも、いったいなぜ、いつもこんなにも悲しそうなのか、ということだ。○濡れた瞳に悲しさをたたえる錦戸『羊の木』でもそう思った。これにかぎらず、ほかの映画やテレビドラマで演じる錦戸亮は悲しい顔をしていることがよくある。もちろん役のうえでであって、本人は別に悲しい人ではないだろう。たまたま顔だちが絶妙な困り顔だっただけかもしれない。それにしても、その悲しさをたたえ濡れたような瞳は、どうだ。『流星の絆』(TBS/08年)で"ぬれ煎餅"と呼ばれていたほどだ。それだけ錦戸亮の濡れた瞳には只ならないものがある。私には、従来の悲しさの表現を超越し、この世の穢れをその涙で洗い流そうとするかのような、慈悲の表情に見えてきてならない。『流星の絆』で錦戸が演じた役は、幼い頃に両親を惨殺された犯人に復讐を計画している3兄弟の次男で、詐欺を働いている。つまり、被害者であり加害者でもある複雑な人物だった。『流星の絆』の脚本を担当した宮藤官九郎と錦戸が再びタッグを組んだ『ごめんね青春!』(TBS/14年)では、お寺の子どもにして、教師という聖職者となった極めて真面目なのだが、高校時代、学校を燃やしてしまった罪悪感に苛まれて生きている人物を演じていた。○罪を見つめる作品で生きる錦戸亮は俳優としてほかに、現代にタイムスリップした武士や、県庁おもてなし課でがんばる職員やら、アイドルをやりながら正義の味方をやっている変身ヒーローやら、いろいろな役を演じているのだが、『羊の木』には、『流星の絆』や『ごめんね青春!』のような、人間の"罪"を見つめ"赦し"に到達しようとする心を描いた物語で抜群に生きるように思う。なんだか神父さまみたいなのだ。『羊の木』の錦戸亮の役割も、期せずして、殺人犯たちの懺悔を聞いているような立場に見える。ただ、一見、善良に見える主人公のこころの中にも何かがあることをこの映画は描いていてドキリとさせる。そこにこそ、錦戸亮がキャスティングされている意味がある。『流星の絆』や『ごめんね青春!』の役のように、人間の混沌をその濡れた黒い瞳に宿している彼だから、ただの善良な傍観者では終わらない。思えば、錦戸亮が、『トットてれび』(NHK/16年)で、「上を向いて歩こう」という名曲を歌った国民的歌手にして、不慮の飛行機事故で亡くなった伝説的人物・坂本九を演じたことも、必然であったように思う。涙がこぼれないように上を向いて歩こうと歌う、深い悲しみを笑顔で溶かそうとする切実な気持ちを、錦戸は泣きそうな瞳で笑いながら歌っていた。いつか、錦戸亮に、キリストの受難を演じてほしい。(C)2018『羊の木』製作委員会 (C)山上たつひこ、いがらしみきお/講談社■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2018年02月14日映画『羊の木』(2018年2月3日公開)に出演している優香の演技が、SNS等で話題を呼んでいる。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。優香が演じたのは、殺人を犯し懲役7年の実刑後、介護士として暮らす・太田理江子。「愛する人を殺して刑務所に入ったけど、やっぱり人を好きになるのはやめられない。つねに誰かが必要で、その誰かに出会ったら、年齢差など関係なく恋に落ちてしまう」という役で、錦戸亮演じる主人公の月末の父と恋に落ちてしまう。優香は唇の上にホクロを足し、外見からも色気を演出した。さらに「単純なエロティックさだけじゃなく、彼女の人生から漂う匂いが生々しく伝わればいいなと思いました」と語る。作中では月末の父に体を密着させながら歯磨きをしたり、月末の父が口元につけた食べこぼしを取ってそのまま食べてしまったり、周囲を唖然とさせるほどの、ねっとりとした色気を見せている。これらのシーンに、映画を見た観客から次々と「とにかく色っぽかった」「度胸がある」「エロ可愛い」「艶がある」「この世で一番エロく歯磨きができる」とTwitterに書き込みが。「優香がどエロい」「優香エッッッッッッッッロ」「優香がドチャクソにエロい」とストレートな叫びも見られた。
2018年02月09日「嵐」とゲストチームが体感型ゲームで対戦する「VS嵐」。2月1日(木)今夜の放送では「関ジャニ∞」錦戸亮と女優の木村文乃をはじめとした映画『羊の木』チームが参戦。本番組ならではのアトラクションやゲームで対決を繰り広げる。今回『羊の木』チームとして参戦するのは、「関ジャニ∞」のメンバーとしてだけでなく俳優としても朝ドラ「てるてる家族」や「ラスト・フレンズ」「流星の絆」などに出演。映画『ちょんまげぷりん』で主演を務めたほか、本年度の大河ドラマ「西郷どん」では西郷隆盛の弟である西郷従道を演じている錦戸さん。こちらも朝ドラ「梅ちゃん先生」で一躍注目された後、「明日、ママがいない」や「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」などに出演。昨年は「A LIFE~愛しき人~」や「ボク、運命の人です。」などのドラマや『追憶』『火花』といった映画まで多数の作品で活躍し『伊藤くん A to E』も話題の木村さん。さらに大河ドラマ「新選組!」ほか多数の作品に出演している優香をはじめ水澤紳吾、北見敏之、松尾諭といったメンバー。「嵐」松本潤と錦戸さんが一触即発!超イケメン“ジャニーズ対決”にも注目が集まるなか、チーム全員が被らない答えを目指す特別企画「バラ嵐」では奇跡が!?ランナーとして激走する木村さんに姿も見もの。また初対決となる「バラ嵐」が楽しすぎて全員が大興奮。番組初登場の優香ら豪華出演者陣との白熱対決は必見だ。錦戸さんと木村さんらが出演する映画『羊の木』は、『桐島、部活やめるってよ』などで知られる吉田大八監督がメガホンをとって2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞の話題コミックを実写映画化した作品。平凡な市役所職員の月末は、男女6人の受け入れを担当するが、移住してきた彼らはどこかおかしい。美しい海に臨むさびれた町・魚深で、犯した罪を抱えながらも居場所に馴染もうとする6人。町の人々は元受刑者という事実を知らされないまま彼らを雇い、ともに生活を始める。そんなある日、月末は“彼らは全員元殺人犯”という衝撃の事実を知る。時を同じくして港で身元不明の変死体が発見され、静かな町に穏やかならぬ波紋が広がっていく…という物語。錦戸さん、木村さんはじめ今回ゲストチームで参加したキャストのほか、北村一輝、市川実日子、田中泯、松田龍平ら実力派が集結した。『羊の木』は2月3日(土)より全国にて公開。「VS嵐」は2月1日(木)今夜19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年02月01日ロバート・ルイス・スティーブンソンの名作『ジキル博士とハイド氏』をもとに、三谷幸喜が生み出した珠玉のコメディ『酒と涙とジキルとハイド』。その4年ぶりの再演が決定、そこで初演に引き続きジキル博士を演じる片岡愛之助に話を聞いた。舞台『酒と涙とジキルとハイド』チケット情報ジキル博士が開発した、人間の人格を善と悪のふたつに分けてしまう新薬。しかしその薬がまったく効かないことに気づいたジキルは、役者のビクターにハイドを演じさせ、“ふたりひと役”の替え玉作戦で乗り切ろうとするのだが…。「当たり前ですが、僕らが想像していた『ジキル博士とハイド氏』とはまったく違うものでした(笑)。ただジキルもビクターも、そしてジキルの婚約者イヴも、みんなそれぞれ真剣に生きているだけなんですよね。そして演じる僕らが真剣にやればやるほど、その人を一生懸命に生き抜くほど、作品としてはより面白くなっていく。だから僕にとっては初のコメディでしたが、スッと役に入ることが出来て…。それこそまさに三谷さんのホンの力だと思います」。今回の再演では愛之助だけでなく、ビクター役の藤井隆、イヴ役の優香も再登板。息の合ったやり取りがまた期待出来そうだ。「藤井さん演じるハイドは…、思い出しただけでも笑っちゃうくらい(笑)。常にエンジンが温まっているような、すぐレッドゾーンみたいなキャラをつくられていて、本当天才的に面白い方ですね。優香さんは前回が初舞台でしたが、志村(けん)さんのところでコントはずいぶんなさっていますから。さらにこの4年間で、それぞれみんな積み上げてきたものがあるでしょうし。そこでどういった化学反応が起こるのか、僕自身とても楽しみです」。奇しくも東京では、ミュージカル版の王道『ジキル&ハイド』がこのひと月前に上演されており…。「そうなんですよ!だからそちらをご覧になった方は、たぶんビックリすると思います。本当に突拍子もない、これまでの『ジキル博士とハイド氏』のイメージをぶち壊すような作品ですから(笑)。でもとにかく一度は観に来ていただきたいですね。それでどう違うのか。同じ題材でここまで異なるものが書けるのか。そのすごさをぜひ感じ取っていただけたらと思います」。なお本作は、東京公演に先駆け台湾での上演も決定。自身初の海外公演に、「ワクワクしています」と愛之助も胸躍らせる。4年という歳月と、台湾での経験が、この舞台をさらなる高みへと引き上げてくれるはずだ。『酒と涙とジキルとハイド』は4月27日(金)から5月26日(土)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。東京公演のチケットは現在発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年01月29日アイドルグループ・関ジャニ∞の錦戸亮が25日、東京・神田明神で行われた映画『羊の木』(2月3日公開)大ヒット祈願イベントに、北村一輝、優香、吉田大八監督とともに登場した。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。吉田監督は同作について、「俳優に関する質問がすごく多いですね。みんなが今までに見たことなかったりとか見えてくれてるみたいで、すごく嬉しい」と語る。「錦戸くんは、どうしてあんなに市役所の人に見えるんですか」という質問も多いと明かし、錦戸も「『どうやってオーラ消してるんですか』と言われるんですけど、『消してないんですけど』ってなる」と苦笑。「まあラッキーかな」と結論づけた。また、イベント前日に錦戸が"羊の木"を作っていたことが発表され、「何か作りました。そんな期待しないで」という錦戸の弱気な様子に、優香が「楽しみ〜!!」と煽る。しかし出てきた鉄製の"羊の木"に、錦戸が溶接や型抜きも担当したと明かされると、共演者からも驚きの声が上がった。職人が2時間はかかると見ていたところ「1時間もかかってない」と筋の良さを見せる錦戸。さらに「羊の木」のプレート部分は「溶かしすぎた鉄が落ちて、それが血っぽくてかっこいいと、さらにつけた」と、ハプニングもデザインに生かしたエピソードを披露した。北村は「冷たい感じが、深いなと思って。考えてないふりして、冷たさが入ってる」と称賛。吉田監督は「これ、何かに使えるんですか?」と疑問を呈したが、それぞれ羊型の絵馬を下げ、一緒に祈祷を受けることに。吉田監督は「羊の木 大大大大大大大大ヒット!!」と"大八"にかけて"大"を8つ付けてヒットを願った。一方、役者陣は「健康管理」(北村)、「健康で心豊かにいられますように」(優香)と、健康に関心がある様子。錦戸も「すいません、僕も『無病息災』です。体が資本ですからね」と絵馬を見せ、「昔は太く短くでもいいやと思ってましたけど、今はもうできるだけ長く生きたいなと思います」と心境の変化を語った。しかし、具体的に心がけていることは「何もないですね。始めてもすぐ辞めるんで。ジムに入会したんですけど、まだ2回くらいしか行ってないですし」と、苦笑した。
2018年01月25日アイドルグループ・関ジャニ∞の錦戸亮が主演を務める映画『羊の木』(2月3日公開)に出演する役者陣が、メガホンを取った吉田大八監督の演出方法についてコメントを寄せた。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。関ジャニ∞の錦戸亮が主演、松田龍平、木村文乃らが出演する。『桐島、部活やめるってよ』(12)で日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞をダブル受賞、『紙の月』(14)では同優秀監督賞を受賞し、注目される吉田監督。元殺人犯という難役を演じた役者たちは、そろって吉田監督の演出の細やかさ、的確さを口にした。無邪気で好奇心が強い、謎めいた宅配業者を演じた松田は、「自分でも制御できない凶暴性と子どものような純粋さという、極端な二面性を抱えて生きてきた人だと思うんです。その二つの間で彼がなにを考え、どう揺れていくか。現場では監督の丁寧な演出に助けられて、そのポイントを細かく探っていきました」と感謝する。北村一輝は、クランクイン前に「吉田監督に「僕の演出はネチッこいですから」って何度も言われたんです(笑)」と振り返るが、「実際ご一緒したら、全然そんな感じはなかった。むしろ微妙な声のトーンだったり台詞の間だったり、役者が一番知りたい匙加減を的確に示してくださった。おかげで単にチャラチャラしただけじゃない、大事な何かを造形できた気がしています」と語った。色っぽい介護士を演じた優香は「演じるに際しては単純なエロティックさだけじゃなく、彼女の人生から漂う匂いが生々しく伝わればいいなと思いました。正直、難しかったです」と撮影時の心境を吐露。「どうしても悩んでしまう部分は、表情から台詞の温度感まで吉田監督に細かく教えていただいて……何とか乗り切りました(笑)」と、吉田監督の手腕に助けられたという。市川実日子は「監督が他の役者さんに細やかな演出をされているのを現場で見た時、うれしい気持ちになりました」と意外な一言。「もともと持っている何かを引き出しながら、違う面にも光を当てているような……」と、その演出を絶賛していた。
2018年01月24日フジテレビNEXT ライブ・プレミアム/J:COMプレミアチャンネルにて放送される中井貴一主演ドラマ「記憶」の放送スタート日が、3月21日(水・祝)に決定。あわせて優香、松下由樹、泉澤祐希、今田美桜ら共演者が発表された。本作は、韓国で“復讐3部作”と言われる「魔王」「復活」「サメ」を生み出したパク・チャンホン監督×脚本家キム・ジウが、韓国tvN10周年記念特別ドラマとして再タッグを組んだ感動作「記憶~愛する人へ~」を、フジテレビとJ:COMの共同制作で日本版としてリメイクしたもの。若年性アルツハイマーを宣告された敏腕弁護士の人生を懸けた闘い、最後まで自分の尊厳を守り抜こうとする彼の姿と家族の愛を描く、壮大な人間ドラマ。■中井貴一×優香が夫婦に! 前妻には松下由樹中井さんが演じる敏腕弁護士・本庄英久の現在の妻・遥香を演じるのは、ドラマや映画、舞台など数々の作品に出演し、『羊の木』が公開を控える優香。また、本庄の別れた前妻・篠原佳奈子を、ミステリーからコメディまで、様々なドラマに出演する演技派女優の松下由樹が演じる。優香さんは「台本を読み終えたあと、体の力が一気に抜けて、しばらくボーっとしていました。素晴らしいお話、そして、中井貴一さんとお芝居が出来ることに喜びを感じています」と台本を読んだ感想を述べ、「この素晴らしい『記憶』の世界の中で、耐えながらも、優しく包み込めるような妻で居ようと日々撮影しています。温かく見守って見ていただきたいです」と視聴者へメッセージ。また松下さんは、「幼い息子を事故で亡くしてから前へ進むことができない役柄ですので、演じていてとても切ないですが、現実と過去の真実に向き合いながら大切なことや家族の絆などが描かれていて、胸に響く作品だと感じています。日本版の『記憶』も見ごたえのあるドラマになるよう集中して演じていきたいと思っています」と意気込みを語っている。■泉澤祐希&今田美桜、撮影は「幸せ」アソシエイトとして本庄を支える新人弁護士・二宮正樹を演じるのは、子役から活動し続け、近年では連続テレビ小説「ひよっこ」や、『君と100回目の恋』『サバイバルファミリー』などに出演する泉澤祐希。本庄の事務局・足立初花を、月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」で高橋一生演じる藤堂誠と関係を持つデリヘル嬢を演じ、いま人気急上昇中の今田美桜が抜擢された。泉澤さんは、「撮影のときはほぼ、中井さんについて回っていて、こんなにも近くで中井さんと芝居を出来ていることに幸せを感じています。本庄先生をしっかりと支えられるように頑張りますので、是非お楽しみにしていてください」と言い、今田さんは「今回こんなに素敵な作品に関わらせていただくこと、そして素晴らしい共演者の方々の中で演じさせていただくことをとても幸せに思います。たくさんの方々に楽しんで見ていただけるよう頑張ります」とコメントを寄せている。そのほか、桜庭記念病院副院長・桜庭孝行役に丸山智己、本庄の母・時枝役を草村礼子、片桐法律事務所代表・片桐啓介役を石丸謙二郎、その息子・直人役を三浦貴大と豪華キャストたちが脇を固める。さらに、物語の舞台となる横浜を背景に、本庄と佳奈子の事故で亡くなった幼き息子を象徴する丘と黄色いチューリップがデザインされたポスタービジュアルも公開された。フジテレビONE/TWO/NEXT×J:COM共同制作 連続ドラマ「記憶」は3月21日(水・祝)22時~フジテレビNEXT ライブ・プレミアム/J:COMプレミアチャンネルにて同時放送(以降、毎週水曜同時間に放送/全12話)。※4K版は放送後同日深夜0時~J:COMオンデマンドにて独占配信。(cinemacafe.net)
2018年01月18日『フリンジマン』第11話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』最終話のあらすじ(ネタバレあり)井伏(板尾創路)の諜報室が荒らされ、犯人は「毒蜂料理人・バズコック」の異名を持つ江戸川(東幹久)だと判明。江戸川は井伏の愛人情報を盗み、それを使って井伏を破滅に追い込もうとしていた。一方、田斉(大東駿介)は愛人の原石・久利栖(板野友美)から連絡がこなくなり、大きな不安と焦りを感じていた。江戸川はそんな田斉に、ベッドで久利栖と田斉が一緒に写っている盗撮写真を送りつけ、「井伏の住所を調べろ」と脅しをかける。言いなりになるしかない田斉は、さっそく愛人同盟に連絡。満島(淵上泰史)と安吾(森田甘路)に教授の住所を聞き出そうとしたところ、江戸川の本性について知らされ、目を覚ます。井伏の観察眼によって、久利栖と体の関係を持っていなかったことを知った田斉は、次に妻と江戸川の関係を探り始めた。妻の証言により、江戸川とは無関係なこと、よく外出をしていたのには理由があったことがわかり、これで田斉夫婦はお互いに不倫をしていないことになる。そしていよいよ、井伏と江戸川が真っ向勝負をするときがきた。江戸川は井伏の破滅を願っており、「嫁に自分の所業をすべて話せ」と要求したが、井伏はそれに応じなかった。それならばと、江戸川は盗んだ井伏の愛人情報を元に、井伏の愛人に電話をかけ――。■『フリンジマン』最終話の感想今まで放送された『フリンジマン』の中で、一番キュンとした回がこの最終話です!江戸川の手先となっていた愛人・夏美。彼女の正体に気づいていた井伏は、すでに彼女とコンタクトをとっていました。麻雀で彼女に勝ち、動揺している彼女に井伏は、「いつまで彼のために働き蜂を続けるんですか?あなたは蜂ではなく蝶になるべきだ」と一言。あぁ、こう言われた瞬間の夏美の顔ったら!井伏の優しさに戸惑う姿が、まるで初めて恋を知った少女かのようです。夏美は江戸川の愛人ですが、彼から愛情を感じたことは一度もないという状態。駒のように使われてばかりで疲れているときに、男性からこんな優しい言葉をかけられたらどう思いますか?私だったら、気持ちが一気に傾きます。江戸川なんてもうどうでもいい、井伏、私を抱いて!なんて言ってしまいそうです。井伏は「愛人に愛は必要ない」と言い続けている男でした。でも、実際は違います。誰よりも愛情がある男なんです、井伏は。クライマックスでは、井伏の愛人についての考えが述べられています。それは不倫がいかに危険であるか、どれだけの覚悟を持って望むべきなのか、淡々と語られました。そして、「愛があるから憎しみが生まれる。感情があるから嫉妬が生まれる」と。だから井伏は、不倫では愛を捨てると考えているのでした。田斉も言っていましたが、井伏の「不倫相手を不幸にしないために愛を捨てる」という考え方、とても深い愛だと思います。愛人という立場にはなりたくないですが、井伏のような相手だったら……?なんて、よからぬ考えを抱いてしまいました。結局、井伏に敗れた江戸川は不倫をやめて、幸せなマイホームパパになったとのこと。不倫業界からすれば残念なことかもしれませんが、健全な視点からみると、江戸川がマイホームパパになったのはいいことですね。さて、井伏は長い旅に旅立ってしまったので、愛人同盟はどうするのか?今までの教えを駆使してまた愛人作りをするのか?と気になりましたが、彼らは愛人作りをひとまずやめました。その代わり、男を磨くそうです。自分たちの愛人作りの経験と、江戸川と井伏の戦いを見て、自分たちには不倫をする資格がないと悟った3人。イイ男になるよう励んでほしいなと思います。いえ、むしろすでにイイ男になりかけているかも。ひたすら愛人がほしいと騒いでいた時期から比べれば、彼らはかなり成長しました。「愛人の作り方を教えるドラマってなに?」と思っていた「フリンジマン」ですが、純愛や切ないエピソードがたくさんあり、とても楽しませていただきました。最終話を迎えてしまい寂しい気持ちでいっぱいです。今後は続編を期待しつつ過ごしていこうと思います!■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。最終話12月23日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年12月24日『フリンジマン』第10話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第11話のあらすじ(ネタバレあり)田斉(大東駿介)は料理教室で知り合った江戸川(東幹久)のおかげで、目当ての女性とキスすることに成功した。江戸川の実力と考え方を目の当たりにした田斉は、今まで愛人作りのレクチャーをしてくれた井伏(板尾創路)と決別。田斉が井伏と別れたあと、江戸川は「毒蜂料理人・バズコック」と呼ばれる、甘い言葉で近づき何もかも壊してしまう人物だということが判明した。井伏から江戸川の正体を教えてもらった満島(淵上泰史)と安吾(森田甘路)は、田斉に真相を話そうとするが連絡は無視されてしまう。直接話そうとふたりは田斉のマンションへと向かうが、途中、田斉の妻と江戸川が密会しているところを目撃する。そのことも含めてふたりは帰宅途中の田斉に話すものの、田斉は不安になりつつふたりを振り切って帰宅した。井伏は江戸川の目的を探るために、助っ人として愛人手術のスペシャリスト・森尾(村上淳)に連絡をとって呼び寄せる。森尾を料理教室に送り込み、女性たちを誘惑してもらえば、江戸川は自分の場を乱されたと焦り、きっと何か動きを見せるはずだと井伏は考えていた。満島、安吾とともに料理教室に入った森尾は、愛人作りのテクニックを活用して女性の心を掴んでいくが、江戸川も負けておらず、森尾が狙った女性を奪い返していく。しかし、森尾のほうが一歩先をいく様子に焦った江戸川は、あることを今夜決行することに決めた。一方、田斉は料理教室をサボり、目当ての女性と過ごしていたが……。■『フリンジマン』第11話の感想愛人作りのプロ同士のバトル、とても見応えがありました!奪っては奪い返し、奪っては奪い返し……次々とテクニックを繰り出すふたりに、尊敬の念(?)を抱いてしまいそうになります。井伏によると、料理教室に通う女性たちは江戸川の愛人だと思われるとのこと。すでに誰かの愛人になっている女性をときめかせるなんて、これは森尾のほうが上手ですね。開業医というステータス、さらに女性のハートをつかむ心理テクニック。私も江戸川か森尾か選べと言われたら、森尾にクラっときてしまいそうです。特に、自分でも気づいていない長所を褒められるのはたまりません。もしも褒めてもらえたら、「この男性、私のことをよく見てくれている!」と胸キュンします。とはいえ、「脈が若い」という褒め言葉(?)は、いまいちピンとこず噴き出してしまいました。体年齢や肌年齢が若い、という感覚と同じなのでしょうかね。さて森尾が乱入したことにより、江戸川はかなり焦ってしまいました。江戸川は協力者の女性に電話を入れて怒鳴り、何かを決行するように指示。この時点では何をするつもりなのかわかりませんでしたが、物語の最後に井伏の諜報室が荒らされているシーンを見て、ピンときた視聴者は多いはず。恐らく江戸川が女性に指示したのは、諜報室を突き止めて、井伏の愛人のデータを盗むこと。江戸川が井伏の愛人のデータを欲しがるのは、愛人作りのライバルとして目障りだから?それともほかに個人的な恨みがあるのか?とても気になるところです。江戸川は諜報室のみならず、田斉の妻にも接触しています。どのような思惑で近づいているのか、こちらも気になって仕方がありません。愛人作りのプロなのですから、田斉の妻を愛人にしようとしているのかも。ただ、そもそもなぜ田斉の妻を狙うのかがわからない。田斉も妻の浮気疑惑があるからこそ、不倫に意欲的になってしまっています。このままだと、田斉夫婦はダブル不倫をして夫婦仲は最悪なことに……?まだ田斉の妻が浮気していると決まったわけではありませんが、不穏な空気が漂いすぎていて不安です。なんせ、江戸川が絡んでいるのですから!ちなみに田斉は愛人の原石と裸でベッドにいましたが、本当に体を重ねてしまったのかは疑問が残るところ。田斉は記憶がないのですから、ただ寝ていただけの可能性もあります。毎週楽しみにしていた『フリンジマン』も、来週でいよいよ最終回。田斉夫妻、さらに井伏と江戸川の対決がどうなるのか必見です。最後まで見届けようと思います!■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第11話12月16日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年12月17日女優・タレントの優香がが13日、都内で行われた映画『羊の木』(2018年2月3日公開)の完成披露試写会に、錦戸亮(関ジャニ∞)、木村文乃、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平、吉田大八監督とともに登場した。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。色っぽい元受刑者・太田を演じた優香は「むき出しにする色気ではなくて、隙のある色気、出てしまう色気と言われた」と役作りについて語る。「生々しさを大切にしながら演じました」と明かし、「すごく難しかったんですけど、大八さんのおかげで、終えました」と笑顔を見せた。清掃員をしている元受刑者・清美を演じた市川は「極度の人見知りの役なので、ほぼ人とコミュケーションをとっていない、だから唯一錦戸さんか……」と、作中で接するものについてネタバレになるのか判断がつかない様子。錦戸から「説明受けました? 観る前の人たちだから」と突っ込まれると、市川は錦戸にこっそり内容を語り、OKをもらった。気を取り直した市川が「清美は何か死骸に会ってしまう。だから接したのは錦戸さんか、死骸だったんですけど、とても死骸が苦手で。がんばりました!」と語ると、客席からはザワザワが止まらなくなる。不思議がる市川に、錦戸は「情報がゼロの中に、死骸ですから、『死骸!?』ってね。でも観てくれたらつながると思うので!」と苦笑しつつ説明した。
2017年12月13日『フリンジマン』第9話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第10話のあらすじ(ネタバレあり)出張のため井伏(板尾創路)が不在の状態に。愛人作りも中断かと思った矢先に、雀荘の常連客・夏美(MEGUMI)から料理教室を勧められる。料理教室には出会いを求めている女性が多いと聞いた田斉(大東駿介)、満島(淵上泰史)、安吾(森田甘路)は、井伏に頼らずに愛人作りをしようと決意。早速入会したところ、料理教室には美しい女性ばかりが通っており、3人のテンションはどんどん上がっていった。3人はこれまで井伏に教わった数々のテクニックを駆使して、ターゲットとなる女性との距離を順調に詰めていく。しかし、田斉のターゲットを満島が横取りしようとしたことで田斉は困惑。安吾も目当ての女性と順調に仲良くなりつつあったため、田斉は焦りを感じていた。そんななか、田斉たちを除く唯一の男性生徒・江戸川(東幹久)が田斉に声をかける。田斉の愛人作りに協力を申し出てきた江戸川は、井伏と同じく人の心理をよく理解しており、すぐに田斉とターゲットの仲を取りもつことに成功。江戸川のおかげで、田斉はその日のうちにターゲットと食事を済ませ、さらにキスまですることができた。井伏とは違い「不倫に愛は必要」と考える江戸川と出会ったことで、田斉は井伏の考え方に疑問を持つようになり――。■『フリンジマン』第10話の感想ついに、最終章突入です。新しい登場人物として、田斉たちの前に江戸川が登場しました。江戸川はこれまでもひっそりと何度か登場しており、今までの様子から見て愛人同盟の味方とは言いづらい人物です。しかし、田斉に対してはとても親切です。江戸川が田斉の愛人作りに協力したおかげで、田斉はターゲットと難なくキスするのに成功。井伏のときは苦労していたのに、江戸川の協力を得た途端にトントン拍子でコトが進むなんて……。もちろん井伏の教えも十分効果的ではあるものの、江戸川のように出会って数時間でキスまでもっていける状態を作ってくれるなら、井伏より江戸川を頼りたくなるのもわかります。そもそも、「愛人に愛は必要ない」という井伏の考え方には、最初から驚いたり戸惑ったりしていた田斉。「井伏がそう言うのならそうなのだろう」と思っていたとしても、自分を成功に導いた江戸川が「愛人に愛は必要」と言うのなら、もうそちらを信じてしまうでしょう。今度こそ愛人を作れる、そして愛があってもいいんだ!田斉にとって、これほど気持ちが高揚することもないと思います。それだけに、江戸川が「毒蜂料理人・バズコック」と呼ばれる、甘い言葉で近づき何もかも壊してしまう人物だというのは、残念極まりないです。田斉は江戸川の餌食になってしまうのでしょうね。今は田斉も幸せ状態ですが、きっとすぐに破滅へと導かれてしまうのでしょう……。満島と安吾が田斉に江戸川の本性を伝えてくれたらいいのですが、果たして田斉は江戸川が悪だということを信じるでしょうか?自分にいい思いをさせてくれた相手に対して、悪い印象は持ちにくいと思います。周囲からあれこれと言われたって、少なくとも今は実害がないのです。井伏側についている満島と安吾の言葉に、耳を傾けてくれるのかどうか……。一方、田斉の妻も怪しい動きを見せています。妻が夜遅くに外出することで、田斉は浮気を疑い始めました。万が一浮気をしていたとしても、愛人作りをしている田斉は妻を責められないでしょう。お互い様というカタチになりそう。とはいえ、そもそも妻が浮気をしているのかは未だ不明のままです。おまけに、江戸川は田斉の妻にも目をつけている様子。江戸川の明確な目的はまだわかりませんが、田斉夫妻が江戸川のせいで良くない事態に陥る可能性は十分あるはず。愛人同盟は田斉を助けられるのか、それとも江戸川の勝利に終わるのか。最終章は愛人作りよりも、江戸川の存在が気になって仕方がないです。次週も江戸川に注目したいと思います。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第10話12月9日 (土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年12月10日『フリンジマン』第6話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第7話のあらすじ(ネタバレあり)ふたりの愛人候補のうち、ひとりはダメになってしまった満島(淵上泰史)。すぐにターゲットをミエ(佐津川愛美)に戻し、満島は仕事を後回しにしてミエとのやりとりを楽しんでいた。朝10時からのデートの約束を取り付けて上機嫌な満島は、愛人同盟に頼らず自分でがんばろうとするものの、井伏(板尾創路)のレクチャーなしにミエの心をつかむことはできなかった。必死になる満島は過去に井伏がレクチャーした技を次々に繰り広げるが、タイミングを選ばず苦し紛れに繰り出すだけの技はことごとく失敗に終わった。ミエはすぐに帰ってしまい、満島の焦りはピークに達した。なんとかしようとした結果、満島はミエの仕事帰りにサプライズとして待ち伏せをする行動に出てしまう。サプライズと称した待ち伏せ行為にミエはハッキリと拒絶の態度を示し、満島を置いてさっさと歩き始めた。どうすることもできず呆然としていた満島の元に、井伏ら愛人同盟から連絡が入る。井伏はミエについて、ある推測を満島に伝えようとしていた。そしてまたミエも、追ってくる満島に自身が隠していた秘密を打ち明け――。そんな中、愛人同盟のたまり場「雀荘北」に、謎の男・江戸川(東幹久)がやってくるのだった。■『フリンジマン』第7話の感想「満島編」が終わってしまいました。満島も田斉同様に愛人成立に至らず。しかも、かなり切ない結末です。満島とうまくいきそうな雰囲気を出しつつも、なぜか短時間デートしかしなかったミエ。実は離婚歴ありの子持ち女性だったのですね。あぁ、それなら長時間一緒にいられないのも納得です。子どもがいることを言えずにデートをするのって、どのような感じなのでしょうか。いつか言わなければいけない、でも言い出しにくい……好きになればなるほど、苦しい思いでいっぱいになりそうです。満島は満島で、妻帯者であることを隠していました。せっかくうまくいっているのに、知られたら関係が終わってしまう。ミエは満島が妻帯者かもしれないと気づいていましたが、それがハッキリしてしまうとお別れになってしまうこともわかっています。あえて聞かない、気づかないようにしていたミエを思うと、満島との時間がどれだけ楽しかったのか想像がつきます。久しぶりの恋愛にドキドキしているからこそ、できるだけその時間を長く味わいたいですよね。悲しい結末はできるだけ先延ばしにしたいものです。ふたりとも大きな秘密を抱え、そしてほぼ同時に打ち明けて別れを選ぶシーンは泣きそうになりました。付き合っても不倫になるだけなので未来はないですが、お互いに惹かれ合っていると思うと、別れはやっぱり悲しい気持ちにさせられます。愛人作りのはずが、報われないピュアな恋物語のようになっていました。不倫のハウツードラマのはずなのに、なぜこんなに切なくさせられるのでしょうか。「不倫なんて!」と思う気持ちはありつつも、世の中の不倫にはきっとこういう悲哀も紛れているのかもと思わされます。次はいよいよ「坂田編」ですが、それ以外にも気になることがいくつか出てきました。まず、愛人同盟のたまり場「雀荘北」に現れた謎の男。いったい、この男性は何者なのでしょうか。愛人同盟の仲間になる人なのか、それとも敵になる人なのか。次に、田斉の奥さん。夜遅くに帰宅したうえに、田斉の質問をごまかして詳細を話しませんでした。これはもしや、田斉の妻が不倫をしているパターン?もしもそうなら、田斉は愛人作りに失敗したうえに、妻に不倫された残念すぎる男になってしまいます。さらに妻の不倫相手が井伏だったりしたら、大変なことになりそう。そして、今回のラストに登場した謎のセクシーな女性。こちらも今後、どのようなカタチでストーリーに絡んでくるのか気になります。7話まで終わり、そろそろクライマックスへ向けてストーリーが進行すると思います。謎の人物や田斉の妻の言動など、気になる展開が山盛りです。まずは次週、坂田の愛人作りに注目したいです。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第7話11月18日 (土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年11月19日『フリンジマン』第5話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第6話のあらすじ(ネタバレあり)満島(淵上泰史)は井伏(板尾創路)から「すぐに妻帯者だとミエ(佐津川愛美)に打ち明けなさい」と指示されるが、満島は無視してしまい、打ち明けないままミエとのデートを終えた。満島は愛人同盟から責められるも、最終的に井伏は「すべては満島さんが決めること」、さらに「責任は自分で負うこと」と釘を刺した。その後、井伏は愛人同盟を料亭に呼び出す。「愛人作りには事前に愛人のリサーチが必要不可欠」と言い、井伏は自身の愛人・美紗(安達祐実)を愛人同盟に引き合わせて帰っていった。美紗は愛人同盟に「脈ありの女性を見分ける方法」を教え、満島は早速それを実践。ミエはダメだったが、もうひとりの愛人候補・キャバクラ嬢のカオリ(岸明日香)は脈ありだと判明した。喜んだ満島はカオリをデートに誘うことに成功。報告を受けた井伏は、いよいよ最終レクチャー「ホテルへの誘い方」の指導を始めた。満島はカオリとのデートを順調に進め、井伏の指導通りにホテルへ誘い、見事カオリとホテルに行くことができた。カオリもまんざらでもない様子で、自ら服を脱ぎ始める。満島はカオリのやる気をみて意気揚々と服を脱ぎ、服を脱ぎ終わったカオリを喜々として眺めたところ、カオリの体には“あるもの”があって――。■『フリンジマン』第6話の感想男性が勃起しているかどうかは背中の角度でわかるという話には、大きく頷いてしまいました。ドラマやマンガでも、股間が元気になったときは前かがみになる描写があります。あの姿勢を見ると、「男性って大変だな」と思わずにはいられません。ベッドに入っているときならともかく、居酒屋で何気なく話しているときに、あそこが元気になったら困りものです。自分の意思で抑えることも難しいのでしょう。満島もカオリとの居酒屋デートでは、一度トイレへ立たなければいけない状況になっていました。あのシーンを見たときは吹き出してしまいましたが、男性にとっては笑い事では済みません。これだけ元気なら、ベッドインしたときは大活躍するはず!と思っていたのに、いざカオリとホテルへ行ったら勃たない。いえ、最初は元気でした。でもカオリのタトゥーを見た途端に元気を失ったのです。勃たなければ、セックスはできない……。満島はせっかくカオリとホテルへ行けたのに、コトを済ますことなく帰る羽目になってしまいました。もったいないにもほどがある!恋人同士ならセックスをせずにいちゃいちゃするだけでもよさそうですが、満島は愛人、カオリはセフレを求め、さらにカオリは満島のことを「チキン」「小さい」とまで言う始末です。あそこを小さいと言われるなんて、男性にとってはダメージの大きいことでしょう。プライドがズタズタ。ただでさえ勃たずに焦っているというのに。男性にとって、女性のタトゥーは勃たない原因になるのでしょうか?タトゥーが身近ではない人にとっては、少しドキッとするものかもしれませんね。井伏もタトゥーの女は難易度が高いと口にしていました。これでカオリは愛人候補として落選。残るはデパートの案内係・ミエです。ただ、ミエにはまだ妻帯者だと告げていないことが大きな問題になっています。このままミエを騙し続けていたら、ただの悪い男になってしまう……。ミエは満島に好意を寄せているように見えます。もしもそれが事実なら、そのショックは計り知れません。満島が改心してミエに真相を打ち明けてくれるよう祈るばかりです。満島はまたもや井伏たちの力を借りず自分だけでやっていこうとしますが、果たしてどうなることやら。満島はミエに真実を伝えられるのか、ミエはそれを聞いたときに受け入れられるのか……そして愛人関係は成立するのか?知りたいことがたくさんで、来週が待ち遠しいです。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第6話11月11日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年11月12日『フリンジマン』第4話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第5話のあらすじ(ネタバレあり)田斉(大東駿介)の愛人作りが未遂に終わり、今度は満島(淵上泰史)が愛人作りに乗り出した。「とにかく愛人が欲しい!」と主張する満島に、井伏(板尾創路)はまず愛人候補を見つけることが必要だとレクチャー。それを聞いた満島は得意げに「すでに愛人候補を見つけた」と言う。それもふたりいるとのことで、愛人同盟は驚愕した。早速愛人候補を見に行ったところ、ひとりはデパートの店舗案内係・ミエ(佐津川愛美)、もうひとりはキャバ嬢・カオリ(岸明日香)だった。田斉(大東駿介)と坂田(森田甘路)は清楚系であるミエのほうが適役だと考えるが、井伏は「店舗案内係は難易度が高い」とふたりに話す。店舗案内係がいかに手強いか力説した井伏は、満島に過度なプレッシャーを与えないよう、そのことは秘密にしておくようにと田斉と坂田に口止めした。満島は井伏から「曲がっているネクタイを直接直しにくる女性は愛人の原石」という「ネクタイの法則」を教わり、早速実行に移した。するとミエは見事に満島のネクタイを直し、愛人の原石だと判明した。その後、満島はカオリとのデートに成功。ミエともデートの約束を取り付け、順風満帆な状態だった。しかし、満島はミエにあることを秘密にしており、井伏はそのことを指摘したが……。■『フリンジマン』第5話の感想愛人候補がすでに見つかっているうえに、ふたりもいるとは。おまけにそのふたりと順調に仲を深めているのですから、愛人成立も時間の問題かもしれません。期待を高めつつドラマを見ていましたが、それほど甘いものではなかったよう。最後に大きな問題が発覚しました。なんと満島は、既婚者であることをミエに黙っていたのです。満島が既婚者だとミエが知っていれば、ミエもその気がある場合、納得したうえで愛人関係になれます。しかし、知らなければ……ミエは完全に騙されている状態です。これはひどい、ひどすぎます。自分がこんな目に遭わされたら、きっと秘密にしていた男性を恨むでしょう。そして騙された自分を恥じて、ひたすら泣いているかもしれません。愛人作りのプロである井伏は、電話で満島に「妻帯者であることを彼女に伝えなさい」と指示。井伏の愛人作りのポリシーから考えたら、既婚者であることを秘密にするなんて言語道断です。レクチャーしている相手がそんな行動に出ることは許せないと思います。今まで井伏の言う通りに動いていた満島でしたが、今回は井伏からの電話を切ってしまいました。あぁ、あんなにお世話になった井伏からの指示なのに!順調に進んでいた関係が終わってしまうという恐怖は、満島にとって井伏を裏切る恐怖よりも大きかったようです。とはいえ、電話を切った満島の手はかなり震えていました。井伏に牙をむける恐ろしさを感じているのがよくわかります。関係がうまくいっていたら、自分が不利になるようなことは言いたくない。そんな気持ちはよくわかります。問題を後回しにすればするほど、事態が発覚したときに困ることはわかっているのですが、どうしても目先のことばかり考えてしまうのでしょう。井伏に逆らった満島は、もう井伏からアドバイスを受けられないかもしれません。関係が順調にいっているため、井伏がいなくてもなんとかなる可能性もありそうですが、それでも不安は大きそう。また、既婚者だといつバレるのかも気になるところ。満島はこれから、仲を深める楽しみよりも、既婚者であることを知られる恐怖のほうが大きくなっていくのではないでしょうか。愛人作り、やはりむつかしい。せっかく愛人候補がふたりもいるのに、今回も一筋縄ではいかないようです。ただ次回予告では、満島が女性とベッドインしそうな雰囲気がありました。もしかして、なんだかんだで愛人関係が成立するのでしょうか……?そして、井伏は言うことを聞かない満島に手を貸すのでしょうか?来週の展開も見逃せません。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第5話11月4日 (土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年11月05日『フリンジマン』第3話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第4話のあらすじ(ネタバレあり)田斉(大東駿介)は詠美(筧美和子)から「元カレと完全に終わった」との報告を受けた。これで元カレのフリをする必要はなくなったが、なんとしても詠美との関係を終わらせたくない田斉は、井伏(板尾創路)に連絡をとり、本当のデートに誘う方法を尋ねる。田斉の本気を感じ取った井伏はすぐにアドバイスをし、田斉は無事に詠美とデートの約束を取り付けることができた。社内での秘密のやりとりや本屋での待ち合わせなどを経て、「これが本当のデートだ!」と心をはずませる田斉。詠美との何気ないやりとりを楽しむのだった。一方、坂田(森田甘路)は詠美の元カレと一緒に写っていた女性を職場で発見する。坂田の手にしたAVのパッケージに写っているのがまさにその女性。彼女はAV女優だった。田斉は坂田から話を聞き、そのAV女優の情報を社内のパソコンで見ていたところ、詠美に画面を覗き込まれてしまう。慌てる田斉に詠美は、神妙な面持ちで「話がある」と言い出し――。そのころ坂田は、AV女優と詠美の身体的な共通点を見つける。そしてAV女優と詠美は同一人物であり、今の詠美は整形した姿だったと気づいた。坂田は愛人同盟に報告しに行くが、田斉はちょうど詠美とラブホテルに入るところで――。■『フリンジマン』第4話の感想詠美の元カレには別の女性がいると思いきや、その女性は詠美の過去の姿とは……。しかも、AV女優!自分の顔がコンプレックスだったと言う詠美。AV女優として働いて得たお金で、整形をするくらいなので、よほどの覚悟と辛さがあったのでしょう。故郷を出て顔を変え、新しい自分として再出発。不安もあったでしょうが、コンプレックスから開放されたうれしさは大きかったはずです。だからこそ、過去の自分を知る元カレは、心に影を落とす存在だったと思います。元カレは捨て去った過去を思い出させる存在です。生まれ変わって生きていくには、元カレとも完全に縁を切ったほうがいいでしょう。とはいえ、元カレは離れてくれず。整形しても詠美を心から思ってくれる元カレに胸が熱くなりつつも、別れたあとも家に押しかけてくる熱っぽさは少し怖いかも。今回は丸く収まったのでいいですが、詠美が元カレとの絶縁を心から願っていたとしたら、元カレの行動はストーカーのようになってしまいそう……。さて、詠美を愛人にしたかった田斉は、自らの意思で詠美の誘いを断り、体の関係までは進みませんでした。スタイル抜群の美女が目の前で「抱いてください」と言いながら全裸になるのですから、田斉としてはまたとないチャンスです。夢にまでみた瞬間のはずなんです。それなのに、手を出さずにいる田斉。田斉のこういう、悪人になれないところがとても好きです。悪い男なら、ここですぐにパンツを脱いでしまうでしょう。「君を慰めてあげる」だのなんだの言ってベッドインし、そのままずるずると愛人関係に……。田斉がいい男でよかった。愛人作りをしようとする時点で、いい男ではないかもしれませんが、詠美の誘いを断った姿を見て、いい男認定します。彼は人情溢れるいい男!と思いきや、ラストで「AV女優とセックスするのは試されているようで……」という、なんとも情けない理由が原因で抱かなかったことが発覚!男のプライドってやつでしょうか。感動の涙を返してほしい!ほんと、男ってバカねぇ。なんて言いたくなった瞬間です。でも、そのバカさがなんだかかわいい。今回で田斉編が終了し、次は満島が愛人作りにチャレンジです。満島は田斉ほど慎重ではないでしょうから、田斉のときとは違った面白さを楽しめそうです。そしてラストに、復讐を誓う男性が登場。この男性はいったい誰なのか、そして復讐とは……?田斉編が終わったのもつかの間、次の展開にも大きな期待をしてしまいます。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第4話10月28日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年10月29日『フリンジマン』第2話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第3話のあらすじ(ネタバレあり)愛人の原石・詠美(筧美和子)から恋人のフリを頼まれた田斉(大東駿介)。元カレを諦めさせるためとはいえ、デートができたことに喜んだのもつかの間、デート先のレストランに妻の美知子(渡辺舞)が姿を現した。美知子は田斉と背中合わせに座り、いつデートがバレてしまうかわからない状態に陥る。レストランを出るには美知子のそばを通るしかなく絶体絶命状態だった。井伏(板尾創路)は「詠美に田斉のあだ名をつけさせて」と指示。あだ名で呼んでもらうことで、カクテルパーティー効果(カクテルパーティーのように多人数で談笑している中で、周囲の雑音レベルが高いにもかかわらず、自分が興味のある人の会話や名前などは正確に聞き取れる現象)を避け、美知子に気づかれないようにするためだった。さらに、井伏は「5分後に美知子を動かす」と宣言した。その言葉通り、美知子は井伏の作戦で席を立ち、その隙に田斉と詠美は店を脱出することに成功した。急場をしのぎホッとした田斉だったが、次は歩きながらのふたりでの会話に頭を悩ませる。話題作りに困る田斉に、井伏は立ち止まるべき場所を指示した。井伏の指示通りに立ち止まると、田斉の目の前にはアパレルショップがあった。詠美は田斉がそのお店に興味があると思い、ファッションについてのトークを開始。田斉から話題を持ちかけることなく、ショーウィンドウの前に立ち止まるだけで、詠美が次々と話してくれるようになった。そしていよいよ、ふたりは詠美の元カレの勤務先へと向かった――。■『フリンジマン』第3話の感想タクシーのとき同様、またしても井伏は危機を乗り越えるための的確な指示を出してくれました。偶然にも、美知子が他店にスマホを忘れてくれたおかげでなんとかなったわけですが、井伏ならその幸運がなくてもどうにかできたと思います。それにしても、別店舗のスタッフのふりをしてお店に電話をかけるなんて、どれだけ度胸があるんでしょうか。数々の不倫をこなせば、この程度のことは朝飯前になるのでしょうか。不倫は嘘をつく能力と冷静な状況判断力が必要だと思います。繰り返していくうちに度胸がついてくるのかも……?今回勉強になったのは、会話に困ったときは「ショーウィンドウの前に立つ」ことです。私も田斉と同じで、人との会話に困ったことは数知れず。無理やり話題を出してスベった経験は山ほどあります。井伏の「あなたの周りにはいくらでも(話題の)材料があります」という言葉には、大きな力をいただきました。不倫に限らず、対人関係でとても役立つ知識です。『フリンジマン』は愛人作りの作品ですが、こうしてみると対人関係におけるノウハウがあちこちに広がっています。不倫について学びたい人はもちろん、それ以外の人にも学びのある作品だと思います。さて、田斉は詠美の元カレと意外なカタチで再会してしまいましたが、このときのショックと恐ろしさは尋常ではなかったと思います。「もう会うことはない!やったー!」と思って安堵していたあとに、元カレと偶然の再会ですからね。一度安心したからこそ恐怖は大きいはず。引きつった笑顔をしたあと、なぜか踊り出す田斉には大笑いさせていただきました。しかも、冒頭では怖すぎて壊れてしまったのか(?)、元カレの顔をしっかり見て踊っています。あれだけ見つめられる精神がすごい!非常事態になったとき、人はどういう行動を起こすかわかりません。田斉の場合は、元カレの前で踊りだったのですね。踊るという行為は奇想天外すぎて、愛人同盟に呆れられていましたが、同じ立場になれば似たようなことをするかも……いえ、恐らくしませんね。走って逃げるくらいだと思います。元カレは驚異的なものの、元カレがスマホを落としたことで事態は田斉が有利となったよう。元カレのスマホに映っていた女性が誰なのかが気になるところです。次回予告で詠美の脱衣シーンがありましたが、これは愛人成立でベッドインの流れなのでしょうか?そして、田斉が美知子に疑われているような描写もあるような……?これは早く真相を知りたいですね。来週が待ち遠しくて仕方ありません。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第3話10月21日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年10月22日『フリンジマン』第1話のレビュー・あらすじ■『フリンジマン』第2話のあらすじ(ネタバレあり)田斉(大東駿介)は愛人の原石である2年目の新人OL・詠美(筧美和子)とタクシーに同乗。チャンスとばかりに愛人作りのベテラン・井伏(板尾創路)にアドバイスを求めた。井伏は「彼女と一緒にタクシーを降りて彼女の部屋に上がろう」と言い出したものの、田斉はどうすればいいのかわからず困っていた。もうすぐ詠美の自宅に到着するというとき、井伏はタクシーのルート変更を指示。その結果、道路事情により田斉は詠美と一緒にタクシーを降りることに成功した。井伏の的確な指示に感心する愛人同盟。そして井伏の予測通り詠美は田斉を誘い、いよいよ詠美の部屋へと上がることになった。ところが、詠美の部屋の前に強面の男性が登場したことで事態は急変。田斉は怖くなって逃げ出し、怯えながら事の顛末を愛人同盟に報告した。井伏は話を聞きながら状況を整理し、美人局の可能性とその男性が彼女の兄という可能性、そして稀な可能性として男性がジョーカーであるケースを説明。ジョーカーの場合、愛人成立率は85%まで跳ね上がるという。田斉は不安な気持ちを抱えながら出社し、詠美に話しかけたところ、昨夜の男性は元カレだということが判明した。そして詠美は田斉に「元カレの前で彼氏のふりをしてほしい」と頼み、さらには日曜日のデートまで誘ってきて――。■『フリンジマン』第2話の感想井伏、どこまで頭が回るんだ……!タクシーの件では、心から感心してしまいました。人間の心の動きを読むだけでなく、状況も冷静に判断できる。その能力、不倫だけでなく他の部分にも活かせないの?と思わずにはいられません。警察や探偵にも向いていそう。さて、詠美は元カレに諦めてもらうために、田斉に恋人役を頼みました。うーん、これってどうなのでしょう。確かに新恋人がいれば諦めるというケースはあります。しかし、元カレが逆上して田斉に殴りかかってくるということもありそうです。詠美の元カレはちょっと怖そうな男性。田斉だったら一発KOな気がします。愛人の原石である詠美からのお願いだからこそ受け入れるものの、田斉に不倫願望がなければ断っていそうな申し出です。今回心配になったのは、田斉の妻がタクシーの領収書を見つけてしまったことです。井伏ならこのようなミスはしないでしょうが、田斉のような素人はやっぱり詰めが甘いですね。勘の鋭い女性なら「何か隠し事があるのでは」とピンとくると思います。田斉は堂々と不倫ができるタイプではないので、あのおどおどした態度を見た妻に、勘繰られるのではないでしょうか。おまけに田斉は日曜日に予定があります。ここで田斉の妻がどのような予定なのか詳しく問い詰めたら、田斉はうまくかわせないかも……。田斉が妻にスマホカバーをプレゼントしたことも気になりました。妻に発信機をつけるためですが、妻が「珍しく旦那がプレゼントしてくれた」と言っていたあたり、「やましいことがあるから優しくなった人」に見えてしまい……。もしも田斉の不倫(未遂も含む)が妻に知られたら、妻は「やましいからスマホカバーをくれるなんていう、珍しいことをしたんでしょ!」と思いそう。まさか発信機がついているとは思わないでしょうし。さて、日曜日のデートは愛人同盟の連携プレーのおかげで滞りなく進むと思いきや、妻が同じお店、しかも田斉の後ろの席に座ることになったのだから、修羅場を予想せずにはいられません。第2話はここで終わってしまったため、この先はどうなるのかまだわかりません。もしも妻に気づかれてしまったら、タクシーの領収書のこともあり、不倫を疑われる可能性は十分あります。井伏は「臆病者ほど戦地で生き残る。不倫もまた然り」と言っていました。田斉はかなりの臆病者で心配性です。そういう人は不倫自体に手を出さなさそうですが、いざ愛人作りを始めたら成功率が上がるのでしょうね。不倫という行為は応援できませんが、フィクションであるドラマなら、安心して田斉の不倫を応援できそうです。田斉は詠美を愛人にできるのか、それとも妻にバレてしまうのか……。まずは田斉が妻に気づかれないように退店できるのかどうか、早く知りたいものです。■『フリンジマン』作品概要「愛人がほしい!」その願望を抱く田斉、満島、安吾の3人は、今まで数々の愛人を作ってきた井伏に愛人の作り方を教えてほしいと申し出る。井伏は愛人教授(ラマン・プロフェッサー)として愛人を作る方法を教える代わりに、「愛人同盟」として4つの掟と厳しい指導、ミッションを与えていく――。なぜ男が不倫をするのか?危険な愛人作りの先にあるのは天国か、それとも地獄か……?笑いあり、エロありの不謹慎不倫コメディードラマ。第2話10月14日(土)深夜0時20分〜放送分■『フリンジマン』キャスト板尾創路大東駿介淵上泰史森田甘路東幹久村松利史筧美和子佐津川愛美岸明日香小倉優香MEGUMI板野友美ほか
2017年10月15日