出産時に浣腸はするの? うんちが出ちゃうって本当? など、いざお産を迎える妊婦さんにとって、気になることの1つに「うんち事情」があると思います。今日は人にはちょっと聞きにくい、そんなおシモの体験談をお伝えします! 初めての陣痛は便意と同じ感覚!?1人目の出産時のこと。私が感じた“陣痛”は、完全に“便意”そのものでした。便秘だったこともあって、陣痛の波が来るたびに何度もトイレへ行きました。 「あれ、これって本当に便意?」と思ったときには1時間ほど経過していたと思います。そのことに気付かないほど、感覚が便意と酷似していたのです。そして、トイレに行くたびに少量ずつではありますがうんちもちゃんと出ていたので、なおさら気付きにくかったように思います。 お産の1時間前までトイレにこもる病院に到着したとき、すでに子宮口は8cmまで開いていましたが、「うんちが出る!」という気持ちで、ここでもトイレに行っていました。今思えば、完全にいきみたかっただけだと思いますが、初めての出産なので気付くことができません。しまいには、助産師さんからトイレから出てくるよう軽く怒られる始末です。 そして、そのまま分娩台へ。助産師さんに声をかけられる直前まで、少量ずつトイレでうんちが出ていたからか、出産時にはうんちが出ることなく出産しました。 吹っ切れた? 2人目のときは流れのままに!2人目の出産時は、「この便意がお産の始まりだ!」と知っていたので、冷静に対応できました。病院到着後、子宮口がほぼ全開だったため、そのまま分娩台へ。このとき、便意は感じていなかったにもかかわらず、何度かいきむうちにちょっと出てしまいました。出てしまったうんちは、助産師さんがしっかり回収してくれていましたよ。 また余談ですが、私はうんちだけでなく尿も細いチューブで出してもらいました。個人的には、うんちよりも尿のほうが恥ずかしかったことを覚えています。 出産時の「うんち事情」。意外となるようになります。よくあることだそうなので、出てしまっても気にしなくて大丈夫! どうしても気になるときは、事前に助産師さんなどに確認しておくと気が楽になりますね。 ◆関連動画 出産ドキュメンタリー(通常分娩)著者:小林夏希4歳と1歳の二児の母。フリーライターとして育児・インテリア・住宅関係の媒体を中心に記事執筆をおこなう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月24日立ち会い出産は、生命が誕生する瞬間を家族と共有できる機会ですよね。わが家のパパは、出産当日まで立ち会うかどうか迷っていました。そんな夫にビックリさせられた、立ち会い出産時のエピソードをご紹介します。 立ち会い出産、そんなにいいものなんだ!私の周りにいるママたちのほとんどが、夫立ち会いのもと出産をしています。「夫がいることで安心して出産に臨めた」と話すママが多く、立ち会い出産をすることで夫に出産の大変さをわかってもらえたという声もありました。 私は、立ち会い出産を経験したことがなかったので、「そんなにいいものなんだ!」と驚きました。一方で、「立ち会い出産を後悔した人もいる」という話も聞いたことがあります。実際に経験しないとわからないことなのでしょうね。 立ち会い出産の感じ方は人それぞれ立ち会い出産はいいものなんだ。そんな周りの声を聞いた私は、2人目妊娠時に立ち会い出産をしようか迷いました。夫に「立ち会い出産をしたい?」と聞いてみたところ、「どちらでもない」との返答が……。 「妻が苦しむ姿を見るのがつらい」など、立ち会い出産を後悔した人の声を聞いて悩んでいると言っていました。人によって感じ方が異なるのでしょう。出産当日まで立ち会うか、夫は迷っていました。 立ち会い出産をすると思いきや……!?夫から出産に立ち会うか答えを聞かないまま、陣痛がやってきました。1人目出産時は私ひとりで頑張りましたが、2人目のときは腰をさすってくれるなど、夫のやさしさに触れることができてよかったです。 陣痛の間隔が短くなり、そろそろ出産というとき、夫はこのまま立ち会い出産をすると私は思っていました。ところが……! なんと途中で夫が脱走! 私はあ然としてしまいました。夫は今まで見たことのない状況に耐えられなくなったのでしょう。ただ、このときは、そんな夫の行動が恥ずかしくてたまりませんでした。 ここまで一緒にいてくれるなら最後までいてくれたらよかったのに……。予想外の行動にあ然としてしまいましたが、今では出産のおもしろエピソードとなりました。今振り返ると、夫なりにできる限りのサポートをしてくれたことに感謝しています。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年04月14日出産が近づくにつれ、始めなければいけないのが出産準備。ベビーベッドやベビーカー、おむつや肌着類。初めての出産では、何をどのくらい、いつ頃から用意しておいた方がいいのかわかりませんよね。この記事では、出産準備について、通年・季節ごとにご紹介します。出産準備で用意すべきものとは?出産準備で用意すべきものは、大きく分けて「出産時(入院中)に必要なもの」と「出産後の育児で必要なもの」の2種類があります。まずはそれぞれについてチェックしていきましょう。 【入院中に使う】用意したいものリスト入院中に使うものは、主にママが必要とするものです。各産婦人科で用意してもらえるものもあるため、入院予定の病院に前もって確認しておきましょう。すぐ必要なもの産褥用ショーツ母子手帳保険証診察券ストロー付き飲みもの軽食産褥用ショーツは入院が決定した後、助産師・産科医から履き替えるよう指示されるところが多いでしょう。前部分がマジックテープで剥がせるため、陣痛中の内診がしやすいのが特徴です。ストロー付きの飲みものや軽食は、特に出産が長引く際に必要。ペットボトル用ストローをあらかじめ用意しておきましょう。衣類などパジャマ産後用ショーツ肌着パジャマや下着類は、入院期間中に洗濯が可能かどうかで用意する枚数が変わります。病棟で洗える場合もありますが、出産後の体力を過信しない方がよいでしょう。夫や実家家族など、見舞いついでに持ち帰って洗濯してもらえるのであれば2,3枚、そうなければ入院日数+予備分を用意しておきます。出産後には、「悪露」という経血のようなものが1週間以上続きます。生理用ナプキンのようなものを当てますが、こちらも病院で用意があるのかどうかを確認しておきましょう。授乳関連授乳用ブラジャー母乳パッド馬油+ラップ入院中はパジャマで過ごすため、授乳用ブラジャーは日頃のブラジャーのようなしっかりしたものではなく、ソフトなタイプのもので十分でしょう。母乳パッドを貼り付けておくためにも、授乳用ブラジャーは用意しておいた方が便利です。母乳パッドは使い捨てタイプと洗えるものとがあります。母乳の出がいい人の場合、母乳パッドよりも小さめのタオルハンカチを授乳用ブラジャーの中に入れ込んだ方がいい場合も。馬油+ラップは、乳首ケアに使える便利品。吸われなれていない乳首は乾燥しやすく、切れてしまう人も少なくありません。授乳後の乳首に馬油を塗りラップでパックしておくことで、乳首トラブルを防げますよ。バスグッズ・退院時に必要なもの赤ちゃん用セレモニードレス退院時の服化粧品、シャンプーなどタオル出産後、医師のOKが出ればシャワーが浴びられます。タオルやシャンプー類を持参しましょう。退院時の服は赤ちゃん・ママのふたり分が必要です。 【出産後に使う】用意したいものリスト出産後に使うものは、主に退院後に使うもの。入院中に必要なものは病院で揃えてくれている場合が多いです。ただし、こちらも事前に確認しておいてくださいね。ケア用品おしりふき爪切り体温計清浄綿おむつバケツまたはオムツ用ごみ箱おむつ(紙・布)ピンチハンガー・子ども服用ハンガーおしりふきは多めに用意しておいていいでしょう。おむつバケツは布おむつ用、ごみ箱は紙おむつの場合に必要です。爪切りは赤ちゃん用のものを、体温計は短時間で測れるものを用意します。お風呂用品ベビーバス湯温計タオル沐浴剤ガーゼタオルベビーバスは必須ではありませんが、沐浴をさせるにはやはりベビーバスの方がやりやすいです。適切な湯温に保つためにも、湯温計も活用しましょう。沐浴剤はベビーソープでも可。ガーゼタオルは沐浴中の赤ちゃんの胴体に被せて使います。タオルは肌触りのいいものを赤ちゃん用に用意しましょう。寝具用品ベビーベッド寝具一式ベビーベッドを用意しない場合であっても、赤ちゃん用の寝具は一通り揃えておきましょう。カバーは最低2枚あると洗い替えに便利です。防水シーツを付けておくと、マットレスが濡れてしまうことを防げますよ。お出かけ用品ベビーカー(A型)抱っこ紐(使用可能時期に注意)チャイルドシート授乳ケープ新生児の間は産後1ヵ月頃の健診まで出歩く機会はないでしょう。しかし、車に乗せる場合は、退院時にすでにチャイルドシートが必要です。早めに用意しておきたいものですね。ベビーカーはA型とB型がありますが、新生児でも使えるA型のものを、抱っこ紐は新生児対応しているものを用意します。おむつポーチやマザーバッグなどは、専用のものでなくても構いません。 季節に応じて必要なものリスト衣類は季節によって必要なものが異なります。春生まれの場合短肌着(5~6枚)コンビ肌着(5~6枚)ツーウェイオール・プレオール(4~5枚)薄手のブランケット、アフガン長肌着もありますが、春生まれの場合は必須ではないでしょう。ツーウェイオール、プレオールが赤ちゃんの服のことです。枚数はあくまでも目安。おっぱい・ミルクの吐き戻しやおむつの漏れが多い子の場合はお着替え回数が増えるため、洗濯に余裕が欲しければ枚数に余裕をもっておきましょう。(オールシーズン共通)夏生まれの場合短肌着(5~6枚)コンビ肌着(5~6枚)ツーウェイオール・プレオール(3~4枚)汗取りパッド薄手のブランケット、アフガン家で過ごすときは肌着だけで過ごしても、薄手のブランケットは冷房対策としてお出かけ時に持ち歩きましょう。秋生まれの場合短肌着(5~6枚)コンビ肌着(5~6枚)長肌着(2~3枚)ツーウェイオール(4~5枚)アフガン防寒ウエア肌着を重ねて着させることで温度調整が可能です。生まれ月によってはすでに肌寒くなるため、防寒ウエアも用意しましょう。冬生まれの場合短肌着(5~6枚)コンビ肌着(5~6枚)長肌着(2~3枚)ツーウェイオール(4~5枚)アフガン防寒ウエア冬生まれも秋と変わりはありません。肌着と室温で調整し、着こませすぎないように注意します。 出産後に用意しても間に合うもの出産後に用意しても間に合うものの代表は粉ミルクアイテムです。とりあえず母乳育児でやってみようと思っているのであれば、必要になってから購入すればOK。新生児サイズの紙おむつもすぐにサイズが変わる可能性があるので、まとめ買いのしすぎに注意が必要なグッズです。 出産祝いでプレゼントされやすいもの赤ちゃん服スタイ紙おむつ出産祝いとしてもらいやすいものの代表例は、赤ちゃん服やスタイ。特に独身の友達や子どもがいない人からもらいやすい傾向にあるでしょう。スタイは手頃に買えるため、「もらいもののスタイだらけになった」という人も。使うかどうかもわからないアイテムなので、なおさらあらかじめ用意しておく必要はないといえそうです。紙おむつは、紙おむつケーキとしてプレゼントされることがありますよ。 必要そうで実はなくても問題なかったもの赤ちゃんのタイプによっては、「結局使わなかった」というアイテムも。買うかどうか決めるのは必要になってからでもよいでしょう。靴下ミトンスタイ基本は裸足のため、靴下は1、2足あれば十分。ミトンも必ずしも必要ではありません。スタイはファッションで使うのでなければ、よだれ・吐き戻しが少ない子の場合は不要です。 一気に出産準備を済ますのは大変!安定期に入ったら少しずつ準備をしていこう手間の面でも費用面でも、一気に出産準備を終わらせるのは大変。安定期に入り、つわりが落ちついた頃を見計らって、少しずつ準備をしていくことをおすすめします。 参考:出産準備リスト|出産準備・子育てのために|ミキハウス出産準備サイト
2018年12月10日友人や身近な人への出産祝い。どんなものを贈ろうか、選ぶのも楽しいですが悩むこともありますよね。喜ばれるもの、他の人とかぶらないものなどを選びたいですよね。喜ばれる出産祝いを選ぶポイントと押さえておきたいポイントを知っておきましょう。1. まずは金額相場を知るお祝いを贈る際、一番悩むのは金額といっても過言ではないでしょう。相手との関係性もあるのであくまで目安とはなりますが、大体の相場感覚は知っておきましょう。 (1) 親友、会社の上司、親戚は5,000~10,000円親友はいいとして、上司や滅多に会わない親戚などは欲しいものを聞くことが出来ず金額を決めるのが難しいところでしょう。以前出産祝いをもらったか、出産の報告を直接もらったか(SNSなどの投稿で知った等ではなく)などで金額を決めると良いでしょう。現金は負担になりやすいので、選ぶのが難しければカタログギフトもオススメです。 (2) 兄弟は10,000~30,000円兄弟なら欲しいものも聞きやすいですね。金額面よりも、欲しいと思うものをもらった方が喜ばれるでしょう。 (3) 友人やママ友は3,000~5,000円高価なものは負担になりやすいでしょう。ただ、グループで一緒に贈れば、高価なものを渡せて負担にも感じないのでオススメです。私は友人に、こども商品券というオモチャなどの購入に使える金券を頂きました。普通の商品券よりも出産祝いで頂いたという気分になりましたし、好きなものを買えるのが嬉しかったです。2. 失敗しない為の選ぶポイント (1) 洋服を贈る場合は半年後のサイズ・季節でベビー服は小さいほど可愛く見え、つい小さいサイズを選んでしまいがちですが、新生児用のものだと着る機会がほとんどなく終わってしまうかもしれません。大きいサイズで産まれた子の場合は一度も着ることがなく終わってしまったら、もらった側も申し訳なく思うかもしれません。一般的に新生児のサイズは50~60cmですので、60~70cmのものを選ぶと良いでしょう。さらに季節も半年後と考えます。夏に出産祝いを贈る場合は秋・冬ものがいいでしょう。 (2) 実用的なものを選ぶ日常的に使えるものはやはり喜ばれます。最近人気のものはオムツケーキです(布オムツ派の方もいるので事前に確認しておくといいですね)。オムツについてもサイズがありますので、少し大きめのものを選びましょう。スタイ(よだれかけ)も何枚あっても助かる品です。カラフルだったりデザインを楽しめたり、選ぶのも楽しいですよね。ユーモアのあるデザインなどはつけるだけで周りを和ませてくれます。 (3) 高価なものを贈る場合は事前に確認をベビーベッドなど高価なものは逆に相手に気を遣わせてしまいますし、既に購入していることもあります。高価なものを贈る場合は事前に必ず確認をしましょう。3. プロが薦める!2018年の人気お祝いアイテムベビー服のセレクトショップ店員が薦めるおすすめギフトをご紹介します。 (1) シャトンケープ(リーブルディマージュ)外出用の防寒着はあると便利です。ケープであればゆったりとはおれるので、次のシーズンにも使えますね。リーブルディマージュのケープは、外側がフリース・内側が綿になっていて肌を守りながら寒さを防いでくれます。猫の耳がついたフードも可愛らしいですね。 (2) バランサーセット(FUNFAM)出産祝いを選ぶ時は他の人とかぶったらどうしよう、と考えると思いますが、食器であればかぶっても困らないと思います。オシャレな食器がオススメです。こちらは竹を原料にしており「竹のようにすくすくと育って」という思いを込めることが出来ます。スプーンが上手に使えるよう、プレートの角度にもこだわって作られています。付属のフォークとスプーンには名前を入れることも可能です。 (3) フード付きバスタオル(ハートウェル)タオル類も、いくつあっても困らないものですね。素材がよく可愛らしいものなら出産祝いとして喜ばれます。ハートウェルのタオルは、今治産で丁寧に作られています。フード付きなので頭からすっぽりと身にまといながら、体の水分を吸収してくれます。表地はガーゼでさらりと、裏地はふわふわの無撚糸で優しい肌触りです。先日、社内で出産祝いを贈りました。オムツケーキにしたのですが、名入りタオルとウェットティッシュ用の蓋がセットになっていてとても喜んでいただけました。人気のオムツケーキですが、使ったら終わってしまうのも寂しいですよね。ちょっとしたセットすると高価にしなくても華やかになります。お子さんの誕生を祝う出産祝い、相手のことを考えて楽しく選びたいですね。
2018年12月01日はじめまして。Koyomeと申します。このたび連載がスタートすることとなりました!今回は、長女ムスメの出産時に味わった、予想外の痛みについてのお話です。その時の音と…出産中は陣痛に紛れお尻の痛さは感じませんでしたが、問題は産後でした!処置が済み、落ち着いてくると激痛が。やってきました、お尻の激痛!正直、会陰の痛さはほぼ無…なのにお尻が痛くて座れない!添い乳を覚えるまでの3か月は、授乳のたびに座ることが恐怖で泣きそうだったのを覚えています。(その時の様子はを未だに家族に笑い話にされています…)
2018年10月31日出産費用を抑えたいときに頼りになるのが、出産育児一時金。42万円ものまとまった金額を支給されます。支給されるとなると安心ですが、いったいいつ振り込まれるのでしょうか。出産前なのか後なのか、振り込まれるタイミングが気になるところですよね。いつ申請すればいいのか、申請方法も知っておきたいところ。詳しく解説していきます。1. 出産育児一時金はいつ振り込まれる?出産育児一時金は、いつ、いくらぐらい振り込まれるのか、支給金の受け取り方についても合わせて説明します。いつ振り込まれる?出産育児一時金は、上手に使えば出産費用を相殺してゼロにすることも可能なので、妊娠が判明次第すぐにでも欲しいものですよね。きちんと申請さえ行えばわりと早い段階で受け取れるお手当となっていますが、やはりそれなりに時間を要するので、早め早めに手続きを進めましょう。具体的には、申し込みをしてから支給を決定する通知書が届くまでに、およそ2, 3ヶ月かかります。すぐに申請したとしても、そこから1, 2ヶ月ほどかかってしまうのが普通です。振込金額はいくら?出産育児一時金は、健康保険から支給されるもので、一人出産するごとに、42万円受け取れることになっています。振り込まれるのは、この42万円から出産にかかった費用を差し引いた金額です。振込金額 = 出産育児一時金42万円 -出産費用上記の計算式のうち、出産費用には個人差がありさまざまです。出産費用として42万円に近い費用がかかった場合は、差額という形で支払われます。42万円以上かかった場合は、振り込まれる金額はなく、むしろ病院へ差額を支払わなくてはいけません。簡単にまとめますと、以下のようなかたちになります。出産費用が42万円以上かかった場合……差額を病院へ支払う出産費用が42万円以下であった場合……手続きすることで差額が振り込まれるあまりそういうことはないでしょうが、出産費用が42万円ぴったりだった場合は、病院への支払いも不要ですし、振り込まれる支給金もないということになります。受取り方は2種類出産育児一時金を受け取る方法は、主に「直接支払制度」と「受取代理制度」の二通り。また、例外的に「産後申請方式」というものもあります。出産を予定している医療機関が、直接支払制度を実施しているかどうかで、妊婦さんが選択できる制度が決まってきますので、まずは医療機関に確認することが必要です。直接支払制度を利用する場合、出産後に出産費用の全額を医療機関に支払う必要がありません。出産のためにかかった費用が一時金の支給額を超えた場合にだけその差額を支払います。受取代理制度は、出産する医療機関に手当金の受け取りを委任することで、医療機関に対して出産育児一時金が支給されるものです。産後申請方式は、出産時には全ての費用を支払って、産後に改めて申請するというものです。 2. 出産育児一時金の申請時期と期限は?産休をとる前後は慌ただしくて、つい大切なことを忘れがちです。出産育児一時金の申請は、いつ頃行えばいいのか、申請期限があるのかをしっかりおさえておきましょう。申請時期はいつ頃?出産育児一時金の申請時期は、利用する制度ごとに変わってきます。直接支払制度を利用する場合は、出産の予約を行ったときなどに、医療機関から申請書類が手渡されるのでそれに必要事項を記入すると、あとは医療機関が直接手続きをしてくれます。申請を忘れてしまうこともありませんし、面倒な手続きを医療機関にお任せできるのがメリットです。受取代理制度を利用する場合には、健康保険組合や市町村の役所など加入している保険の種類に応じて、自分で行います。申請時期は、出産予定日が決まったら、そこから逆算して2ヶ月前から。つまり、出産2ヶ月前ということになります。産後申請方式の場合は、出産が終わってから申請します。申請期限はある?出産育児一時金には、出産日の翌日から2年間という申請期限が設けられています。特に、産後申請方式を選んだ場合は、忘れないように注意が必要です。出産後に全額を医療機関に支払ってしまうため、その後はどこからも申請を促されることがありませんので、申請期限をつい忘れがちになってしまいます。2年間あるからと先延ばしにせずに、退院したらすぐにでも申請してしまうように心がけましょう。医療機関は注意喚起してくれるでしょうが、申請したかどうかまで見守ってくれるわけではありません。自己責任で申請期限を厳守して、全額きちんと受け取れるようにしましょう。 3. 出産育児一時金の申請方法は?申請方法は、利用する制度によって変わります。おさえておくべきポイントは、申請先と必要書類。順番に解説いたします。申請先はどこ?直接支払制度を利用する場合は医療機関が手続きを全て代行してくれるので、申請方法としては一番楽な方法です。医療機関が用意してくれる申請書類に書き込みするだけで完了します。申請先は、代行してくれる医療機関ということになるでしょうか。直接支払制度が利用できない場合は、出産後に支払いを終えたあとに、必要書類を自分で提出します。この場合、提出先をきちんと確認しておきましょう。申請先は、自分が加入している健康保険によって異なります。会社員や公務員の場合は、勤務先の健康保険担当部署国民健康保険の場合は、市区役所や町村役場専業主婦で、ご主人が会社員や公務員の場合は、ご主人の勤務先健康保険担当部署。専業主婦でご主人が自営業の場合は、市区役所や町村役場申請に必要な書類は?直接支払制度の場合直接支払制度を利用する場合に妊婦さんが準備しないといけないものは、次の通りです。健康保険証申請や受取に係る代理契約書(医療機関の窓口にて締結)振込先口座を記載した差額請求のための書類(出産費用が42万円を下回った場合)受取代理制度の場合受取代理制度を利用する場合は、以下の書類等を揃える必要があります。出産育児一時金申請書(受取代理用)母子健康手帳の写し健康保険証差額の振込先口座印鑑受取代理申請書とは、出産予定日まで2ヶ月となった被保険者が作成し、協会けんぽ支部へ保険者へ提出するものです。提出先は、妊婦さんが加入して(扶養されて)いる保険によって異なります。国民健康保険に加入しているなら各自治体へ、共済の場合は共済組合へ、組合健保や協会けんぽの場合は会社の担当者に提出します。この申請書は、通常であれば受取代理制度を利用することが決まったときに、医療機関から渡されるので必要事項を記入して提出しましょう。出産育児一時金申請書は、正しくは「健康保険出産育児一時金支給申請書」と言われるもので、申請書の様式は厚生労働省や各健康保険のホームページからダウンロードできます。差額の振込口座は、自分の都合の良い口座を指定しましょう。産後申請方式の場合この方式の場合は、出産を終えて退院後に申請書などを揃えて保険者へ提出します。出産育児一時金支給申請書健康保険証出産費用の領収・明細書の写し医療機関交付の合意文書の写し医師・助産婦または市区町村長の出産に関する証明または戸籍謄本など印鑑振込先口座必要書類については保険者によって異なる場合がありますので、事前に保険者のホームページで確認したり、直接問い合わせるようにしてください。 まとめ2009年10月から現在の金額になった、出産育児一時金。出産育児一時金の申請方法には、代表的な制度として直接支払制度と受取代理制度があり、出産後の申請方式を合わせると3つとなります。振り込まれるのは、請求後1〜2ヵ月後。出産日の翌日から2年間が申請期限なので、注意しましょう。 参考:出産育児一時金の支給額・支払方法について全国健康保険協会(子どもが生まれたとき)健康保険法第106条の規定に基づく出産育児一時金の支給の取扱い等について国民健康保険出産育児一時金の支給目黒区全国健康保険協会三重支部『出産育児一時金のご案内』27年度(日本医師会御中)受取代理届出事務連絡厚生労働省『平成23年4月以降の出産育児一時金制度について』厚生労働省『健康保険法第106条の規定に基づく出産育児一時金の支給の取扱い等について』厚生労働省『受取代理制度と直接支払制度のちがい』厚生労働省『「出産育児一時金等の医療機関等への 直接支払制度」等に関する Q&A』出産育児一時金について | よくあるご質問 | 全国健康保険協会
2018年10月04日バースプランとは出産の計画や要望のことで、出産時の分娩方法や旦那さんの立ち会い、産後どんな環境で過ごしたいかなどを妊娠中にまとめておくものです。初めての方も2人目以降の方も、バースプランを作成することでより快適な出産が望めますよ。ここでは、バースプランの作成の仕方やメリットなどをまとめてご紹介します。最近よく聞くバースプランとは?バースプランは文字通り「出産計画」のこと。はじめてのことでわからないことだったり、2人目以降で、予想外のことが起きるのが出産なので、あらかじめ計画をまとめて書き出しておくことでよりスムーズで快適な出産が望めるのです。バースプランを書くメリットバースプランを書くことには大きな3つのメリットがあります。ママがじっくり考えることで出産に向かい合い、心身ともに準備を整えつつ理想の出産を目指せること。パートナーと共有することでパパも父親になる自覚が湧き、ママの求めるフォロー体制を整えられること。助産師さんや医師と気持ちや情報を簡単に共有できて、随時適切な対応をしてもらえること。このように、自分の希望を周囲と共有することで、安心して出産に集中することができるのです。バースプランの書き方バースプランは病院でも推奨されているため、用紙を用意していて「○週までに提出してください」というように言われることもあるようです。その場合は書く項目も指定があるのではじめてでも書きやすいですよね。用紙が無い場合は普通のノートで問題ありません。書き方は、入院中、陣痛中、分娩中、出産後と項目を分けて、それぞれのタイミングでしてみたいことやして欲しいこと、あるいはしたくないことなどを書き出すだけです。箇条書きでも、お手紙のように綴っても、まずは思いのままに書き連ねてから整理していきましょう。 バースプランで考えておきたいことバースプランを作成する際、具体的にどのような項目を考えておけばいいのでしょうか。入院、陣痛、分娩、産後のそれぞれの段階に分けて考えておくべきプランの項目をご紹介します。入院中のバースプラン入院中のバースプランは環境についての要望を書きます。どこの病院で、部屋は個室か大部屋か、トイレやシャワーの設備の有無、母子同室か母子別室も重要なポイントですよね。ホテルの様な食事や設備が整ったきれいなお部屋なども最近はあるので、費用と相談しながら決めておきましょう。急な入院になっても慌てないうに、お気に入りの音楽や香りなどリラックスできるものや、生まれてくる赤ちゃんの服などの持ち物も書いておくことをおすすめします。陣痛中のバースプラン陣痛中の長さや痛みの程度は人によって異なりますが、長くしんどい時間です。少しでもリラックスしていられるように、かけて欲しい音楽や炊いて欲しいアロマなどを書いておきましょう。他にも、ご家族にして欲しいことは、腰をさすって欲しい、こんな言葉をかけて欲しい、一人にしないで欲しい、など具体的に指示しておくと周囲も安心です。さらに、陣痛促進剤などの薬剤や医療機器の使用に関しての希望の記載も必須項目です。分娩中のバースプラン分娩中のバースプランは考えることがたくさんあります。まずは立ち会いについて、誰がどの位置で立ち合うのか、どんなタイミングなのか(最初だけ、産声が聞こえてからなど)撮影はするのか、など具体的な希望を予めご家族と相談して決めておいてくださいね。分娩方法については、普通、座位、水中などの分娩姿勢から、麻酔を使う無痛分娩・和痛分娩を希望するかどうかなど、さまざま分娩方法を調べて自分が望むスタイルを伝えることが大切です。さらに、ラマーズ法orソフロロジーといった呼吸法も分娩時に重要な要素のひとつ。母子学級などで試した上で自分に合う呼吸法を書いておきましょう。出産後のバースプラン出産後のバースプランは、まずは、赤ちゃんが生まれたら誰が一番はじめに抱っこするか、カンガルーケア(ママの胸にのせてスキンシップをとることで、赤ちゃんとの結びつきを高めること)を希望するかなどがあります。出産後の身体へのダメージはとても大きいので、どのように過ごしたいかを考えておきましょう。お見舞いに誰にどれくらい来て欲しいか、あるいは来てほしくないか、自身の体調が悪い時は誰に付き添って欲しいか、赤ちゃんは同室がいいか別室がいいか、母乳育児希望かなども書いておくとよいでしょう。バースプランの作成時に知っておきたいことバースプランの作成をするにも産院や分娩方法などの知識が曖昧だとどうにも進まないですよね。事前に知っておきたい妊娠・出産の基本をチェックしておきましょう。病院と助産院との違い病院と助産院の違いは、産婦人科医が在籍しているがいないかです。助産院にいるのは「助産師」といって、国家資格を持った妊娠・分娩のスペシャリスト。経験豊富で妊娠から産後までしっかり相談できるため、病院よりも安心するというママさんが多いようです。しかし、手術や麻酔といった医療行為はできないため、帝王切開や無痛分娩の対応ができません。助産院での出産で急遽手術などの医療行為が必要になった場合、病院に搬送することになるので、高齢出産や妊娠経過に不安がある方は病院での出産がおすすめです。どんな分娩スタイルがいいの?分娩スタイルは姿勢によっていくつかありますが、一概にどれが良い悪いということはありません。一般的な分娩台で仰向けになって出産する普通分娩の他にどのようなものがあるのでしょうか。座位分娩:特別な分娩台を使った座った姿勢での分娩。お腹に力が入りやすいと言われています。水中分娩:30度くらいの温水の中での分娩。陣痛の痛みを緩和する効果が期待できます。フリースタイル分娩:パパと抱き合うような姿勢での立て膝や、四つん這いなどのママが楽だと感じる姿勢での分娩。いずれも設備や体制が整っていることが前提の分娩方法で、助産院の方が分娩スタイルの対応の幅が広い傾向にあります。病院でも助産院でも、希望する場合は事前の相談が必要です。無痛分娩と普通分娩の違い自然分娩とは、妊娠の経過が正常で自然に陣痛が来るのを待ち、自力で経膣分娩をすること。母子の安全を守るための点滴や、胎児の心音や子宮の伸縮の確認をする分娩監視装置の設置、吸引分娩も広い意味で含まれます。一方、無痛分娩は陣痛を和らげるために麻酔を使用する分娩方法です。痛みを乗り越えてこその出産だ!というような考えもありますが、出産時の痛みに不安がある方や高血圧の方など、最近では多く取り入れられています。無痛分娩と言っても全く痛みがないわけでは無いので、「和痛分娩」とも呼ばれるようです。出産後のお母さんの身体出産後の体力の消耗は想像を絶するもので、いきんだことによる全身の痛みや座るのも歩くのも辛い程の股間の痛みもよく聞く話ですよね。他にも思うように母乳がでなかったり、赤ちゃんが上手に飲めなかったり、3時間おきの授乳で睡眠不足になったりと心身ともに疲弊します。赤ちゃんが無事生まれてからもママの戦いは続くので、少しでもストレスがかからないよう、病室やお見舞いのことなど産後のバースプランもしっかり検討しておきましょう。まとめバースプランは妊婦さんの不安を和らげたり出産としっかり向き合うために大切なものです。また、主治医やパートナーへの意思表示になるので、土壇場になって慌てたり意見が食い違うことも防げますよ。日記やお手紙を書くような感覚で、まずは気軽に書いていくことからはじめましょう。
2018年09月29日これから出産する方にとって大きな助けとなる出産育児一時金は、子どもひとりにつき42万円と定められていますが、出産費用は人によって異なります。出産育児一時金を上回るケースもあれば下回るケースもあります。では人によって異なる出産育児一時金の差額はどうなるのでしょうか。「いつまでに申告すればいいの?」「振込?」など、出産育児一時金の差額について詳しく説明していきます。出産育児一時金とは出産とは多額の費用が掛かるものなので、少しでもその負担を軽減することを目的に定められた制度です。出産をする方が加入する健康保険の被保険者に支給されるもので、日本に住む日本人であれば受給できる補助金です。出産育児一時金は出産する子どもひとり当たり42万円とされていますが、その内訳は出産育児一時金40万4千円に産科医療補償制度1万6千円を合わせて42万円と定められています。一部の産科医療補償制度に加入していない医療機関で出産をした場合は、産科医療補償制度の1万6千円を差し引いた40万4千円の受給となる場合があります。産科医療補償制度とは出産育児一時金の一部と考えられている産科医療補償制度とは、出産でもしもの事故があり子どもが脳性まひなどの重度な障害を負ってしまった際に、医療機関から家族に補償金が出る制度のことです。その際の掛け金は出産する方の自己負担となりますが、実際は出産育児一時金の42万円の中に産科医療補償制度の掛け金分が含まれているので実費負担が増えるわけではありません。また、産科医療補償制度のない医療機関では掛け金が必要ないので、出産育児一時金の42万円から産科医療補償制度の1万6千円を差し引いた、40万4千円の補助金となります。 更に助かる!出産育児一時金直接支払制度高額な出産費用の補助として42万円ものお金を受給できるのですから、出産育児一時金はこれから出産する方にとって心強い制度です。更に、出産費用の支払いには出産育児一時金の直接支払制度という制度を利用することができます。直接支払制度とは加入している健康保険団体(組合や協会)が出産した医療機関に出産育児一時金を直接支払ってくれる制度で、出産した本人の窓口での支払いは出産費用から出産育児一時金を差し引いた金額のみになります。よって、まとまった大きな金額を用意しなくて済みます。また、直接支払制度の申請に特別な書類などを自分で用意する必要はなく、医療機関からで手渡される書類にサインをして保険証を提示すれだけで出産育児一時金直接支払制度の手続きが完了します。ただし、小さな病院など一部の医療機関では直接支払制度が導入されていないところもありますので、事前に確認をしておくと良いでしょう。出産育児一時金が使えなかったら……受取代理制度もし出産する医療機関で直接支払制度の導入がされていない場合は、受取代理制度という直接支払制度と類似の制度を利用することができます。受取代理制度とは出産育児一時金の受け取りを医療機関に委任するものです。受取代理制度は事前申請が必要で、出産育児一時金よりも面倒な手続きにはなってしまいますが、医療機関の窓口で支払うのは出産費用から出産育児一時金を差し引いた金額になりますので、まとまった大きな金額を用意することなくゆとりを持つことができます。42万円で足りるもの?出産育児一時金の42万円は初めて出産する方にとっては大金に感じるかもしれませんが、実際に子どもひとりを出産すると出産費用は42万円で足りるものなのでしょうか。出産費用は人によって大きな差があり、42万円で足りる方もいれば42万円をオーバーする方もいます。ではなぜ、同じ出産なのに出産費用に大きな差が出てしまうのでしょうか。次で詳しく説明していきます。 出産費用は地域や病室のグレードで人によって違う何といっても出産費用には地域差があります。厚生労働省保健局が発表している平均的な出産費用をみてみると、出産費用の平均が一番高い地域は東京都で586,146円、反対に出産費用の平均が一番低い地域は鳥取県で399,501円です。東京都と鳥取県を比較してみると約19万円もの差があります。出産育児一時金の42万円を利用すると東京都は約17万円上回り、鳥取県は約2万円下回ります。同じ出産でも地域によってこんなにもの差が生まれるのです。また、医療機関の個室を利用した場合などは個室料金が上乗せされることでも出産費用の個人差が生まれます。 出産育児一時金で差額が発生したら?個人差がある出産費用において出産育児一時金の差額はどうなるのかというと、42万円を上回った場合は差額を実費で支払いとなります。42万円を下回った場合は後日請求をして差額を受け取ることができます。差額の支払いと請求|直接支払制度の利用有り直接支払制度を利用した場合の差額の支払い方と受け取り方についてご説明します。出産育児一時金の42万円を、上回った場合の支払い方法は医療機関で窓口支払いになります。反対に下回った場合は、加入している健康保険の定めている手続きをすれば後日口座振り込みとなります。差額の支払いと請求|直接支払制度の利用無し直接支払制度を利用しない場合の差額の支払い方と受け取り方についてご説明します。直接支払制度を利用しない場合は出産費の全額を一度窓口で支払うことになります。そして後日、加入されている健康保険が定めている手続きをし、出産育児一時金の42万円を受け取るという流れになります。 出産育児一時金の差額はいつまでに申請?出産後は何かとバタバタする日が続きますが、出産育児一時金の申請は出産の翌日から2年間有効なので十分な余裕があります。しかし、あまり月日が経ってしまうとすっかり忘れてしまうこともありますので、差額の申請はできるだけ早く済ませた方が良いでしょう。 差額はいつ受け取れる?出産育児一時金の直接支払制度を利用して、42万円を下回った場合の差額はいつ頃受け取れるのかについてご説明します。時期というのは健康保険団体によって異なりますが、申請をしてから約1ヶ月~3ヶ月のところがほとんどです。また、出産育児一時金の差額は口座振り込みが一般的です。付加給付金が用意されている保険も!加入している健康保険によっては付加給付金が用意されている場合があります。金額は様々ですが数万円のところが多いでしょう。出産時の付加給付金は出産育児一時金の差額といっしょに支給されることがほとんどで、差額に付加給付金が上乗せされて振り込まれる流れになります。早くお金が必要なら早期支給を申請!出産時は何かと出費が増えお金の管理に慣れるまで時間が掛かるものです。できるだけ早くお金が欲しいという場合には、出産育児一時金の差額や付加給付金の早期支給が認められるかもしれません。各健康保険のホームページなどで調べてみるか、直接問い合わせてみることをおすすめします。 まとめ出産を控えた方の頼りになる制度、出産育児一時金の差額は上回った分は支払い、下回った分は請求することができます。また直接支払制度も併せて利用することで、まとまったお金を支払わずに済みますので、出産する医療機関で利用可能かも調べておくと安心ですね。 参考:全国健康保険協会
2018年09月21日出産費用の負担を軽減させるための制度、出産育児一時金の直接支払制度というものを利用すると、まとまった出産費用を用意しなくて済むようになります。こちらでは、これから出産をするみなさんが安心をして、出産育児一時金直接支払制度を利用することができるように、手続きの方法や差額分について、利用するメリットなど様々なギモンについて詳しくご説明していきます。出産育児一時金の直接支払制度とは出産育児一時金とは国が定めている制度で、女性が子供を出産する際に、勤め先や夫の健康保険に入っていればその健保から、国民健康保険に加入していれば自治体から出産費用の補助として給付金が支給される制度ものです。出産する子供ひとりにつき一律42万円、加入する健保によってはさらに付加給付金が上乗せされて支給されます。ただし産科医療制度に加入していない病院の場合は減額され、40万4000円の支給となります。そして出産育児一時金の直接支払制度とは、出産時の窓口実費負担を軽減させる制度です。直接支払制度を利用すると窓口での支払いは、出産費用から出産育児一時金の42万円を差し引いた金額が請求されます。 出産育児一時金直接支払制度のメリット出産をする際に出産育児一時金直接支払制度を利用することで得られるメリットには、次のようなことが上げられます。まとまったお金を用意しなくて済む金銭的にも余裕が出て心にもゆとりができる高額になりがちな出産費用ですが、出産育児一時金直接支払制度を利用することで医療機関の窓口で支払う額が軽減されます。まとまった大きな金額を支払わずに済むので、金銭的に余裕ができ、ゆとりのある心で子育てに入ることができます。 支払い額と支給金額に差額が発生したらどうする?出産育児一時金は42万円と定められていますが、実際に掛かる出産費用は出産する病院や検査内容によって大きく変わります。出産育児一時金の42万円を超える方もいれば下回る方もおり、金額の差は医療機関や入院する部屋などにもよりますが、大きな違いは出産する地域の差になります。都道府県別の平均的な出産費用北海道427,536円石川県456,037円岡山県479,016円青森県424,054円福井県453,697円広島県475,611円岩手県450,152円山梨県477,026円山口県426,973円宮城県513,764円長野県492,076円徳島県457,491円秋田県439,574円岐阜県474,691円香川県434,345円山形県486,012円静岡県481,314円愛媛県441,567円福島県461,714円愛知県497,657円福岡県459,253円茨城県496,897円三重県489,252円佐賀県430,352円栃木県525,763円滋賀県471,587円長崎県446,221円群馬県492,802円京都府472,706円熊本県441,449円埼玉県511,750円大阪府492,944円大分県422,215円千葉県492,400円兵庫県492,866円宮崎県420,879円東京都586,146円奈良県479,864円鹿児島県426,711円神奈川県534,153円和歌山県443,955円沖縄県414,548円新潟県486,386円鳥取県399,501円富山県457,650円島根県453,170円全国平均486,376円厚生労働省保健局/出産育児一時金の見直しについて:都道府県別の平均的な出産費用について(平成24年度)pdf上記の表図をみて分かる通り出産費用はの地域差がは大きいものになりますです。出産費用出産費が全国で一番安い鳥取県の出産費平均額は399,501円に対し、出産費が全国で一番高い東京都の出産費平均額は586,146円で約19万円もの差がついています。更に鳥取県と東京都で出産育児一時金を利用した場合を比較すると、鳥取県は約2万円下回り東京都は約17万円上回ります。地域によってこんなにも差があるのです。超えた分は医療機関の窓口で出産費用出産費が出産育児一時金の42万円を超えた場合は、超えた分の金額を医療機関の窓口で支払います。下回った分は後日振込出産費用出産費が出産育児一時金の42万円を下回った場合は、差額が銀行口座へ振り込まれます。加入しているされている健保の制度保健で付加給付金がある場合のほとんどは、差額が振り込まれるタイミングで付加給付金もが上乗せされて振り込まれます。 出産育児一時金直接支払制度の申請方法42万円もの補助金が出ることや窓口で支払わなくて済む制度を利用すると考えると、出産育児一時金直接支払制度の申請は面倒な書類が必要なのではないか……と心配になるかもしれませんが、出産育児一時金の申請や手続きは原則、必要ありません。しかし、被保険者と医療機関の間で直接支払制度利用の契約を結ぶ必要がありますので、医療機関で契約に必要な書類を手渡されます。書類の内容は医療機関によって異なりますが、大きな病院などでは被保険者証(保険証)の提出と書類にサインする程度の簡単な手続きで直接支払制度の契約が完了しますので、ほとんどの医療機関では直接支払制度を利用する為の特別な準備は必要ありませんないでしょう。出産育児一時金直接支払制度を利用しない場合出産育児一時金の直接支払制度を利用しない場合は、出産費用出産費の全額を窓口で支払った後日に出産育児一時金の42万円を受け取る流れになり、ご自分が加入している健康保険保険が定めている書類を提出し手続きを行う必要があります。また、海外で出産をした方も同様の手続きが必要です。直接支払制度の利用出産費用支払い受取利用する42万円以下窓口の支払いなし42万円の差額と付加給付金(制度がある場合)を受け取り42万円以上出産費用から42万円を差し引いた額を窓口で支払い付加給付金(制度がある場合)を受け取り利用しない–出産費用の全額を窓口で支払い42万円に付加給付金(制度がある場合)を上乗せで受け取り 予め確認が必要!負担が大きくなるケース出産育児一時金は日本に住む日本人であれば全員が利用できる制度ですが、一部の医療機関では出産する方の負担が大きくなる場合があります。小さな医療機関などでは直接支払制度を導入していないところがある他、産科医療保障制度というものに加入していない医療機関で出産場合した場合は出産育児一時金が減額になりますので、予め医療機関に確認しておくことが必要です。直接支払制度を導入していない医療機関もし、自分が出産する医療機関が直接支払制度を導入していない場合は受取代理制度という制度を利用する方法もあります。受取代理制度は直接支払制度と類似の制度で、出産育児一時金の受け取りを医療機関に委任する制度です。受取代理制度は直接支払制度に比べ面倒な手続きが必要になりますが、直接支払制度を導入していない医療機関でも出産育児一時金の42万円を差し引いた金額を窓口で支払うことになりますので、まとまった大きな金額を用意せずに済みます。受取代理制度の申請は事前手続きとなります。産科医療補償制度に加入していない医療機関出産育児一時金は42万円と説明しましたが、実は詳しい内訳をみると出産育児一時金は40万4千円と定められています。差額の1万6千円はというと産科医療補償制度の掛金分とされ、合わせた金額が42万円とされています。産科医療補償制度とは出産後に子どもが脳性まひなどの重度の障害を負った際に、家族へ保証金を支払う事を目的とした制度です。補償金の掛け金は出産する方が支払うことと定められていますが、出産育児一時金に産科医療補償制度の掛け金分として1万6千円が含まれています。一部の産科医療補償制度に加入していない医療機関で出産をした場合は、産科医療補償制度の掛金も必要なくなるので出産育児一時金は掛金、1万6千円を差し引いた40万4千円となります。 まとめ出産には高額な費用が掛かるものです。出産育児一時金直接支払制度は面倒な手続きなく利用している方がほとんどですので、予め医療施設に確認をしゆとりのある出産をしましょう。また、出産前にある程度、自分のかかっている医療機関で必要となる出産費用を計算し、出産育児一時金を差し引いた差額を把握しておくと、より気持ちにゆとりが出るでしょう。
2018年09月20日分娩台で想定外のことが起こった…第二子の出産時のエピソードです。当時お世話になっていた産院の分娩台はこんな感じのものでした。2回目のお産、陣痛が始まり子宮口が8cmくらい開いたところで分娩室へ移動。そして分娩台へ乗るも、SSサイズの私、分娩台と母体とのサイズが全然合わなかった!!もう強い陣痛がきてるというのに捕まるところもなければ、踏ん張ることもできない。膝、足先を乗せる部分を看護師さん3人がかりで一番小さい人サイズまで縮めてくれたのですがそれでも届かず。どこか、どこかに捕まりたい!切羽詰まった私は思わず…はい、というわけで、希望していなかったにもかかわらず、急きょ立ち合い出産になった夫でした。血を見たりするのが苦手…と聞いてたので倒れられたら大変と思っ…いえあの時、そんなこと頭から吹っ飛んでいました(笑)結果、夫も出産に立ち会え産声も聞けて良い経験になったようです。 よく「出産はなにが起きるか分からない」と言われるけど本当にその通りだなと思った私たちでした。
2018年09月14日こんにちは。山本みつ湖です。今回は陣痛について思い出してみたいと思います。初めての出産の前に義実家に遊びに行った時のこと。出産への怖さを和らげるために色んな人に出産の時のことを質問していた私は、義母にも「陣痛はどんなでしたか」と聞いてみました。義母の返事は、「そうじゃなあ、最初の出産と次の出産では痛いところが全然ちごうたなあ」でした。義母には2人の子どもがいます。第1子は「腰を両側に押し広げられるような痛み」で、第2子は「とにかくお腹全体が痛かった」とのことでした。そして私の3回の出産はというと…。長男の時は破水してからが怒涛の陣痛で、「これに履き替えなさい」と助産師さんから渡されたおむつ(のようなもの)を履き替えることもできないほどでした。腰は割れてしまいそうだし、すぐに陣痛の波が押し寄せるしで、結局自力で着替えられないまま、四つん這いで這い回りました…。次男の時は、比較的穏やかに進んだ陣痛。お腹全体がゆっくりじんわり痛む感じで、長男の時のように這いずり回ることなくちゃんと横になっていられました。ただ、陣痛が進んできた頃「裂けないように会陰マッサージしておきますねー」と助産師さんが何やら機械のようなものでベヨンベヨンベヨンと何かをしてくれたのですが(自分のお腹が邪魔で全然見えなかった)、今まで経験したことのない痛みで辛くて、陣痛の痛みよりも記憶に残っています。そして第3子の時。第3子の時は自宅で破水して入院。その後、陣痛が進むにつれて、腰もお腹もどちらも傷んできて、ああこれは複合型だとちょっと絶望したものの、年末だったため仕事が休みだった夫がずっと「かかとをマッサージ」してくれて、これがとてもよく効きました! この夫のかかとマッサージと、助産師さんの「お母さん3人目やしよくご存知でしょう、自分の好きなようにしていいんですよ」というポジティブな励ましが私をとても元気付けてくれました。長男次男も立ち会えて、とてもよい出産の思い出になっています。義母と同じく、子どもによって全然違った陣痛。全部が全部、自分の理想通りの出産だったわけではありませんが、今ではどの出産もとてもとてもよい思い出です。子どもたちも自分が生まれた日の話を聞くのが好きで、夜寝る前によく話して聞かせます。私も子どもの頃母が話してくれたのですが、残念ながら内容をあまり覚えていません。母が亡くなる前にもっと詳しく聞いておけばよかったなぁ。
2018年08月30日第1子を出産するとき、あまりの痛さに叫び続けてしまったというグラハム子さん。第2子の出産のときは「無痛分娩にしよう」と決めていたものの…? 人気インスタグラマーグラハム子さんの書下ろしコミックエッセイです。■お気楽にかまえていた初めての出産こんにちは! 4歳息子、3歳娘の母、グラハム子です。今回は出産の思い出について書きたいと思います。それは今からさかのぼること4年前。第1子出産時のこと。こんな感じで、出産をお気楽に考えていた私。何の備えもしていませんでした。そして、いざ陣痛が始まってみると…。 あまりの痛さに最初から最後まで叫び続けました。初産でしたが3時間のスピード産でした。でも、それでもとんでもなくつらかったです。例えるなら、最後は、もう1分間隔でおなかをトラックにひかれているんじゃないか、っていうくらい(トラックにひかれたことはありません。イメージです)。 なので「次は絶対に無痛分娩にする!!」と第1子出産直後から決め込んでおりました。■いざ、無痛分娩ができる病院へそしていざ迎えた第2子妊娠。事前に調べていた無痛分娩をやっている病院へ。うちから通える範囲で無痛をやっているのはその1軒だけでした。しかし。 先生いわく、無痛分娩にも「自然に陣痛が来てから麻酔を打つ方法」と「麻酔を打ってから薬で陣痛を誘発する方法」があり、この病院では基本的に前者しかおこなっていないとのこと。しかもこの病院は家から約45分。もし2人目も仮に3時間以内での出産とすると、麻酔がきく前に終わってしまって「ほとんど意味がないのでは」との見解も…。もうこの時点で早くも無痛分娩に暗雲が立ちこめ始めました。そして追い打ちをかけたのはこの病院のお値段。 出産も病院によって値段設定はさまざまですが、ここはこのあたりでも有名なセレブ院。「きかないかもしれない麻酔のために18万か…でも…」と、2週間悩みに悩んだ末、 そう決めたのでありました。■今度は出産に向けて入念に準備!さて、「普通分娩で産む!」と決めたからには、あの痛みにもう一度耐えなくてはなりません。この日から、いかに痛みを感じずに出産できるか、血眼になって情報を集めました。 するとたどり着いたのが呼吸法のひとつでもある「ソフロロジー式」。さっそくソフロロジー法の本をポチッと購入し、これを出産までのバイブルに。何度も読み、ソフロロジー式の呼吸法を猛練習して、来たる本番へと備えました。そしていざ迎えた本番。陣痛が始まると不思議なことに、怖さの中にも「やっと本番が来た!」と言うワクワク感があったのを覚えています。陣痛中はとにかく練習した通りに呼吸法をおこないました。 波が来たら、ひたすら大きく息をフーッと吐く。また波が来たらフーッと吐く。この繰り返しです。…すると なんと2人目は最後まで1回も叫ばずに終えることができました。痛みも、痛かったは痛かったけれど、1人目と比べると痛くなかったです。きっと呼吸法に集中していたおかげで、痛みに集中せずにすんだんじゃないかと思います。ちなみにかかった時間は1人目とほぼ同じで、2時間50分でした。もちろん、経産婦で1度経験していたからと言う理由もありますが、今回は事前にちゃんと出産に対しての心構えができていたのも落ち着いて産めた要因だったのかも。やることは同じでも、「心構えひとつで全然違うもんだなぁ」と思ったものであります。「これならあと1人くらい産めます! ねえ! トシさん、頑張ろうね!!」2人目出産直後にそう言い放ち、義母をドン引きさせた私なのでした。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年08月29日今年9歳になる長男の時の出産。予定日の朝に規則的な痛みを感じ病院に行くもいったん帰され、帰宅した直後に激しい陣痛が。しかし朝に病院に行ったこともあり…間隔が狭くなるまでひたすら耐えた結果、病院に行く頃には子宮口8センチ!横で談笑している夫を気にする余裕はなく、ひたすら産むことに集中!初産だったにも関わらず1時間ほどで、するんと産まれてきてくれました。もちろんかわいくて仕方なかったのですが、これから親になるんだという責任感の方が強かった気がします。そして今年7歳になる長女の時の出産。予定日に親族が休みを取ってくれていて。しかしなかなか産まれる気配がなく、なんとなく申し訳なくてスクワットとかしていました(笑)今回2回目の出産なこともあり、なんとなく流れが分かっていて、隣で談笑する夫にイラつく余裕が(笑)そして今回はなんと胎盤が癒着して出てこず!なんと、先生が《肘まで腕を入れて》胎盤をキレイに剥離してくださったんですが(まさに神の手)、これが出産よりも痛かったです。長男の時と同じく1時間ほどでするんと産まれてきてくれたおかげで、かわいさを愛でる余裕がありました。次回は次男&三男の出産を振り返りたいと思います。 ■マンガで読む「みんなの陣痛・出産特集」>>
2018年08月08日出産手当金というものがあるのをご存知ですか?仕事をしている女性が出産の為に会社を休まなくてはならないときに、会社が加入している健康保険から支給される手当のことを「出産手当金」と言います。出産時期は通常の給与が出ないため、この制度はとても大切。名前が似ていて混同しがちな出産育児一時金と合わせてご紹介します。出産育児一時金と出産手当金の違い出産育児一時金と出産手当金。名前は似ていますが、全く別のものです。出産育児一時金妊娠4ヶ月以上での出産の場合、会社や加入している健康保険に申請することにより、子ども1人につき42万円を受け取ることができる制度のこと。出産時にかかる病院の費用をサポートするのが目的です。また42万円まで出産費用がかからなかった場合は、その差額を受け取ることができます。差額の受け取りかたについてはメオトークにの記事にて触れていますのでそちらをご覧ください。> 出産育児一時金の差額を受け取るには?受け取り方法と手続きの流れ出産手当金出産手当金は仕事をしている女性が出産の為に会社を休んだ日の出産前42日、出産後56日の範囲内の給与の2/3程度を、加入している健康保険にて保証してもらえる制度です。 出産育児一時金と出産手当金は両方もらえる?出産育児一時金と出産手当金は、申請することにより両方受け取ることができます。 申請方法と時期出産育児一時金と出産手当金、それぞれの申請の手順や申請書類については、以下のようになります。出産育児一時金申請する際は「健康保険出産一時金支給申請書」に記入し、所属している会社または健康保険事務所に提出します。申請時期は出産後2年以内です。また、差額を受け取るために「健康保険出産一時金内払金支払依頼書・差額申請書」も一緒に提出すると良いでしょう。出産手当金申請する際には「健康保険出産手当金支給申請書」に記入し所属している会社または健康保険事務所に提出します。申請時期は産休に入った日から2年以内になります。 申請を忘れずに出産育児一時金と出産手当金共に、出産時には非常に助かる制度です。申請することで受け取ることができる制度ですので、申請は忘れずに行ってくださいね。 参考:出産手当金全国健康保険協会出産育児一時金全国健康保険協会
2018年07月27日出産育児一時金とは、健康保険に加入している、あるいは配偶者の健康保険の扶養に入っており、妊娠から4ヶ月以降の出産時に利用できる、健康保険の制度です。子ども1人につき42万円が受け取れますが、出産費用がそこまでかからなかった場合は差額を受け取ることができるんです。子育てには何かとお金がかかるもの。損をしないよう、出産育児一時金の差額の受け取りかたについて知っておきましょう。差額が受け取れる支給方法は?まず、出産育児一時金の支給方法には3種類あります。1. 直接支払制度健康保険組合から医療機関に対して、出産育児一時金が直接支払われる制度です。被保険者が医療機関の窓口で高額な出産費用を払う必要がなく、もし出産費用が出産育児一時金の支給額を上回っても、不足分だけを医療機関の窓口で支払うかたちになります。2. 受取代理制度一部の産科や助産院で取り入れられている制度で、内容としては、直接支払制度とあまり違いはありません。医療機関に出産育児一時金が支払われ、被保険者は不足分があった場合に医療機関の窓口で支払います。ただし、直接支払制度よりも申請手続き時に必要な書類が増え、手間がかかります。3. 出産育児一時金支給申請退院時に医療機関窓口で出産費用などを全額自己負担で支払った後に、健康保険に出産育児一時金の請求を申請し、受け取ります。このように支給方法は3種類ですが、医療機関との間で差額が発生するのは「直接支払制度」と「受取代理制度」なので、差額を受け取るのもこの2つの制度を利用した場合となります。 出産費用が42万円未満だと差額が受け取れる出産育児一時金の支給額は、子ども一人に対して42万円とされています。双子などの多胎児の出産では、その子どもの人数分、支給を受け取ることができます。産科医療補償制度に加入していない医療機関などで出産した際の支給額は40万4千円です。出産費用が出産育児一時金の額よりも低かった場合は、申請することにより差額分を受け取ることができます。出産育児一時金の差額はいくら?出産育児一時金の差額の算出方法は、出産後の退院するときにわかります。出産育児一時金から出産費用を差し引いて差額を計算します。例えば、出産費用(入院費用も含めて)が39万円だった場合は、子ども1人に42万円支給されるので、差額は3万円となります。 差額の受け取り方法と手続きの流れ出産した医療機関へ健康保険から出産育児一時金の支払が完了すると、「支給決定通知書」が届きます。支給決定通知書が届いた後に差額分の申請を行う際には、出産から約3ヶ月後に届く「健康保険出産育児一時金差額請求書」を使って申請します。受取り条件出産費用が出産育児一時金より低く、差額があることが条件です。申請時期出産の翌日から、2年間以内となります。申請場所加入している健康保険組合に提出します。必要書類添付書類は特になく、申請書に記入して提出します。> 申請書はこちら> 申請書記入例等いつ振り込まれる?申請書が受理されてから、約1ヶ月~2ヶ月程とされています。 支給決定通知書の受取り前に申請したい場合は?支給決定通知書を受け取る前に差額分の請求をしたいときは、「健康保険出産育児一時金内払金支払依頼書」で申請することができます。必要な添付書類が多いため、確認してからの提出をおすすめします。内容は以下のとおり。医療機関から交付される直接支払制度に係る代理契約に関する文章の写し医療機関から交付される出産費用の領収・明細書の写し申請書の証明欄に医師・助産師、または市区町村長の出産に関する証明を受けること申請書の証明欄に証明が受けられない場合は下記のいずれかを添付「戸籍謄(抄)本」「戸籍記載事項証明書」「登録原票記載事項証明書」「出生届受理証明書」「母子健康手帳」「住民票」場合によっては上記以外にも必要とされる書類があるかもしれません。加入している健康保険組合に確認してみましょう。 まとめ妊娠や出産にはまとまったお金がかかりますが、うまく制度を利用すれば経済的な負担を減らすことができるはずです。出産や育児への安心につながる制度は、どんどん利用していきましょう。 参考:子どもが生まれたとき出産に関する給付出産育児一時金について出産育児一時金受取代理制度について
2018年07月24日■出産育児一時金とは?出産(正常分娩)は病気ではないので、健康保険は使えず、費用は全額自費負担となる。その代わりに出産費用の助成として健康保険からお金が支給される、その一時金のこと。■出産育児一時金のもらえる金額は?「子どもひとりにつき42万円」が基本。多胎の場合は、42万円 × 人数分となる。加入している健康保険組合や自治体によっては、「付加給付金」を上乗せしてもらえる場合も。■出産育児一時金をもらえる人は?自分が健康保険に加入しているか、パパの健康保険の被扶養者になっていて、妊娠4カ月(85日)以上で出産したママ。(流産・死産の場合も妊娠85日以降であれば適用)■出産育児一時金 手続きの概要健康保険制度から、産院へ直接お金を支払ってもらう「直接支払制度」が原則である。その流れをベースに説明しよう。①支給を受ける健康保険を決める「出産育児一時金」を、どの健康保険からもらうのかを決めておく。選択肢としては「自分の健康保険からもらう」「パパの健康保険の被扶養者としてもらう」のふたつ。②支払い制度を選択する手続きの方法は「直接支払制度」「受取代理制度」「産後申請」の3つだが、基本的には「直接支払制度」を使い、直接支払制度に対応していない産院の場合は「受取代理人制度」を利用する。「直接支払制度」の場合は、分娩予約から退院までの間に病院から説明を受けるので、内容を理解し承諾した上で、渡される申請書に必要事項を記入するだけでOK。「受取代理制度」の場合は、出産前に健康保険に利用する旨を届け出て手続き書類を受け取り、産後に書類に必要事項を記入し、加入している健康保険の窓口に提出する。③出産後、差額を精算出産入院する時に、出産育児一時金の支給を受ける健康保険証を提示する。出産費用が出産育児一時金の支給額より多かった場合は、退院する時に超過分を産院に支払う。出産費用が少なかったとき(「直接支払制度」の場合)は、必要書類を公的医療保険の窓口に提出すると後日指定口座に支払われる。「受取代理制度」の場合は、すでに書類を提出済なので2週間から2ヶ月くらいで自動的に指定口座に振り込まれる。◆コラム:産後申請する場合◆出産ギリギリまで働いていて、ギリギリのタイミングで里帰りをするなど、直接支払制度の申請に間に合わない場合などは、「産後申請」を使う。産院の窓口で出産費用を全額支払い、出産後に加入している健保に産後申請の書類を提出し、一時金を受け取るという流れ。産後申請の場合で、入院前に保証金が必要だったり、出産費用を支払うのが難しいケースは、加入先の健康保険に出産費用の貸付の相談ができる。■出産育児一時金 DATA※この記事は2018年4月末現在の法令・情報に基づいて書いています
2018年07月01日出産時、あなたは立会い出産してほしいですか?または、したいですか?株式会社ベビーカレンダーが「立ち会い出産」に関する意識調査を行ったところ、「立ち会い出産をした」と答えた人の割合が、2003年には31%だったのに対して、2018年では74%と約2倍以上に増えていたそう。最近増えてきている「立ち合い出産」について考えてみます。 1. 「立会い出産」してみてどうだった?同調査によると、立会い出産をした夫の満足度は、「満足していた」「やや満足していた」を合わせて95%。ほとんどのパパが立会いをして満足感を得ているようです。その理由としては以下のとおり。感動を共有できた:54%母親の偉大さを知った:19%父親としての実感が湧いた:12%家族の絆が深まった:10%子どもを産む瞬間を見ることができるのは、一生のうちでも限られています。立ち会い出産は、妻と一緒にその感動を共有できる特別なひとときになるのかもしれませんね。また、妻の姿を見て母としてのの偉大さと、自分がこれから父親になることへの実感も湧くようです。ちなみに、パパが出産の立会いを決めた理由として一番多かったのが「ママが立ち会うよう誘導したから(34%)」だったそうです。出産の際に夫が立ち会ってくれることを望む女性が多いのだとわかりますね。やはり出産の不安な気持ちと、産むときの感動の瞬間を、一緒に分かち合いたいのだと考えられます。企業も「立会い出産」をアシストとはいえ、陣痛はいつ来るかわからないので仕事など調整しづらく、「立会いをしたくてもできない」というパパがいるのも事実。また、産まれるまで待っていたら翌日になり、会社に行っている間に産まれてしまった……という話もよく聞きます。しかし、最近では「配偶者出産休暇」を付与している企業が増えてきているのをご存知ですか?「配偶者出産休暇」というのは、妻の出産の際に男性労働者へ与えられる休暇のこと。妻の出産のための入院等の日から、出産の日後2週間を経過する日までの間に、「病院の入院」「退院」「出産等の付添い」等のために、2日の範囲内で取得することができます。男性にとっては、まだまだ育休を取得するのが難しい状況ですし、育休を取得する間の収入が減ってしまうのも悩ましいところ。そんなときに有給の「配偶者出産休暇」を取得することで、収入面や妻への負担も減りそうですね。 2. 立会い出産がもたらす、その後のメリットとは立会い出産は出産の喜びを夫婦でシェアできる貴重な機会ですが、出産後の生活ではどう影響するのでしょうか。産後うつや産後クライシスの予防につながるのかも含めて考えてみました。夫が産後の妻を気遣ってくれるかも立会い出産で、妻が苦しんでいる姿を夫が間近で見ることによって、出産の壮絶さを夫婦で分かち合うことができますよね。ただ同時に夫は、「応援しかできなかった」「見ているだけしかできなかった」と、自分の無力さを痛感するとも聞きます。「あんなに大変な出産をしたのだから、産後の妻と子どもは俺がカバーする!」と、より父親の自覚が芽生えてくれるのではないでしょうか。妊娠・出産・産後のことは忘れないよく言われているのが、「妊娠から産後までに夫にされたことは忘れない」ということ。逆に考えると、「仕事で忙しい中、立会い出産してくれた」という思い出は、妻の中でずっと残ってくれるのではないでしょうか。良い思い出にするために、夫は立会い時の振る舞いなどにも気をつける必要があります。立会い出産の準備や流れは過去のメオトークの記事にもあるので、合わせてご覧になってみてください。> 夫の出産準備とは?やっておくことと持っていくもの> 立ち会い出産どうする?立ち会い出産のメリットとデメリット父親としての自覚が強くなる「立会い出産をしてよかった」という理由のひとつに「父親としての実感が湧いた」というものがありました。それにより、父親としての「自覚」も強くなり、産後クライシスの原因でありがちな「夫の育児に対する意識が低い」ことを回避できるのではないでしょうか。産後うつ・産後クライシスは「産後のホルモンバランスの急激な変化」によって引き起こされているといわれていますが、そんな不安定な状況を支えてあげるのは夫の仕事。立会い出産をすることで、その自覚をもっと持てるかもしれません。> 経験者が語る、今だからわかる産後クライシスの回避法> 産後クライシスを招きかねない、危険な夫の行動ランキング 病院が立会い出産を禁止している・帝王切開などの場合は難しいですが、そうでない場合は立会い出産をするかどうかを夫婦でよく話し合ってみてくださいね。最近では企業も夫の育児参加への応援をしていることから、以前より休みもとりやすくなっているはず。ただ、今回は立会い出産のメリットをご紹介しましたが、当然デメリットもあります。また、妻もしくは夫が立会い出産を望んでないことも。それがのちの夫婦トラブルにつながらないためにも、立会い出産の不安や悩みは解消しておきましょう。子どもの誕生という貴重で尊い1日を、夫婦が幸せな形で迎えられるとよいですね。 参考:15年で約2倍以上に増加!イマドキの『立ち会い出産』事情を調査「父親の子育て」をめぐる環境変化配偶者出産休暇とは(Q&A)
2018年03月31日2人目が生まれたときの出産祝いって、持っているものも多くて何をプレゼントしたらいいのか悩みますよね!実際に私が上のお兄ちゃんの時と、下の妹の時に頂いて嬉しかったプレゼントをいくつかご紹介します。初めての出産で嬉しかったもの(男の子編)初めての出産ではお洋服やおくるみ、オモチャ、オムツやオムツケーキ、食器類など様々なプレゼントを頂きました。どれも必要品ばかりでとても嬉しかったです。第一子の出産は、たくさんの友人から祝ってもらえます。みな可愛いお洋服や赤ちゃんのものをたくさんプレゼントしてくれました。特にそのなかでも誰とも被らず、印象的だったのは、私も用意してなかった“オムツポーチ”!そもそも、私自身オムツポーチの存在を知らなかった…のです。赤ちゃん周りのものって、実際に生まれてから「こんなものあるんだ〜」と、知ることがいっぱい!オムツポーチは1ヶ月検診の際にも大活躍しましたし、外出する際は必要になるので、とても助かりました。今現在も愛用させてもらっています。とても可愛いオムツポーチなので、オムツを卒業しても、日焼け止めや虫刺されスプレーなど子どもたちの小物を入れるポーチとして今後ずっと使えそうです♡2人目の出産祝いで嬉しかった贈り物(女の子編)二人目となると、周りも「もう育児グッズはたくさん持っているんだろうな〜」と、出産祝いでベビーのアイテムは少なめ。わたし自身も、すぐ大きくなるからなーとお兄ちゃんのおさがりで済ませてしまってました。でも、いくらおさがりとはいえ、お兄ちゃんのお洋服ばかりってわけにもいきませんよね。兄妹だからこそ、これまでに持っていなかった女の子用のお洋服のプレゼントは嬉しかったです。それに、お洋服は数があっても使える品なのでとても助かりました。なかでも、ブルマは女の子だけとの特権!ついつい可愛くおしゃれしたくなっちゃいますね♪また、お兄ちゃん・お姉ちゃんになったお祝いとして、兄妹お揃いで!なんてお洋服も、とっても嬉しかったです。今、気になってるのはこれ♡友人が出産したらあげたいなぁ〜と思っているのが、サカナの形がとってもユニークな、可愛いスリーピングバッグ。写真のものはキッズサイズ、全長138x85cmのゆったりサイズで、2〜6歳くらいまで使用できるそう。大きめだから、兄妹でごろんと横に慣れたり、お昼寝の時にも大活躍しそう。わたしもほしい!専用のナップザックも付いているので持ち運びも楽ちんなのだとか。週末の公園ピクニックや車用のお布団としても良さそうですよね♡そしてこれなら、他の人とプレゼントとかぶることもなさそうです!みなさんは、どんな出産祝いが嬉しかったですか?誰かにプレゼントを贈るときも、とっておきのものが見つかりますように♡
2017年06月23日赤ちゃんの服にベビーベッド、入院中のママのパジャマに授乳服…。出産前にはさまざまなモノを準備しなければなりませんが、買ったものの「あまり使わなかった」とか「いらなかった」というものも多い、という話を聞いて「何を用意したらいいの?」と迷っている方はいませんか。 実際、意気揚々と買ったもののほとんど使わず、3人目のときにも新品に近い状態なモノ、あります! また、反対に1人目のときに入院中慌てて買ってきてもらい2人目からは入院セットに書かれていないけど必ず持っていっているものもあります。そこで今回は、コレさえあればなんとかなる! という3人産んだママライターならではの出産準備品をご紹介します。(長男5歳、次男3歳、三男産まれたばかりです!)出産準備に必要なものとは?まず、出産準備とは、出産や産後すぐに必要なものを準備することです。出産をするママが使うものだけでなく、生まれてきた子どもが使うものも用意しなければならないため、はじめての出産のときにはワクワクしながらも、何を買っておけばよいのか悩みますよね。「出産に必要」「産後必要」「新生児用」の3つに分けて用意する時期などをおさえておきましょう。▼出産に必要なもの出産のときには、基本的に病院から伝えられているものがあれば問題ありません。入院中のパジャマは産院で用意してもらえるケースもありますが、なかには「お箸も持参」「洗濯機がないためタオルは多めに」など、用意するモノが多いことも。入院用のしおりや書類に持ち物が記載されているので、早めに確認しておき、36週頃にはいつでも持っていけるようにまとめておくようにしましょう。また、リストに書かれていないものでも、入院中や陣痛逃しのときに、「これがあると安心する」モノがあれば一緒に用意しておきます。▼産後必要なもの産後退院してきてからママに必要なものは、「休息」です。授乳しやすいパジャマもあったほうが便利ですが、前開きのボタンがなくても下からめくりあげれば授乳はできるので絶対なくてはならないモノではありません。寝られる環境とサッと食べられるような食べ物もしくは料理をしてくれる家族がいれば、なんとかなります。生理用品は多めに用意しておくと約1ヶ月間買い足すことなく過ごせるので安心です。入院準備と同様に、36週までに用意できていれば◎! 入院中でもネット通販などを使って購入することもできるので、そこまで焦る必要はありませんよ。▼新生児用のもの退院すると赤ちゃんとの生活がすぐにスタートします。準備するも楽しいのであれこれ買いすぎてしまいますが、これも36週頃までに最低限揃っていればOKです。あとは、必要に応じて購入していけばいいだけなので、着る服と沐浴できる環境、おむつがあればとりあえずは過ごせるとおおらかな気持ちで構えていて大丈夫です。子どもの性別による準備の違いは特にないと思います! 洋服の色を男の子っぽい色(青系)女の子っぽい色(ピンク系)と変えたい場合にはそれぞれの色の服を購入するくらいです。妊婦健診で性別を聞いていた場合でもよほどハッキリ写っていない限り、「出産したら、性別が違っていた」なんてこともよくあること。新生児期に着る服は、白やアイボリー、黄色など男女どちらでもOKなものを用意すると2人目以降にも使いまわしできますね。もし、性別によって服の色を変えたいときには生まれてきてからの購入でも間に合いますよ。▼入院中〜産後すぐの時期の上の子とパパの対策も2人目以上の出産の場合には、上の子の対策準備は必要です。パパだけであれば、食事も家事もなんとかなっても、上の子がいるときにはしっかり準備しておかないと慌てたり、入院中にも気になってゆっくり休めなくなったりするので対策しておくようにしましょう。まずは、パパが一通りの家事ができるようにしておくと安心です。さらに、カンタンに食べられる物を冷凍庫にストックしておいたり、上の子とパパだけで過ごすトレーニングをしておいたりするのもおすすめです。私の出産準備品リストはコレ3人目を2017年3月末に出産した私が今回準備したものをリストで公開します!▼家で必要なもの・生理用品(普通の日用・夜用)・授乳パッド(上2人のときに、服がびしょびしょになるほど母乳が出ていたため)・赤ちゃんの服(50~60cmのみ、お下がりを出しておいた)・ガーゼ(お下がりを出してきた)・バスタオル(普段から子どものお昼寝などのためにストックしているもの)・おむつ(新生児用1袋)▼産院に持っていったもの・パジャマ2枚(パジャマ持ち込みの産院だったため)・バスタオル2枚(自分のシャワー用)・下着(2組/入院中はパパが洗濯して持ってきてくれると想定)・授乳パッド2つ(入院中から母乳がピャーピャー出た場合に備えて)・歯ブラシ、コップ、お箸・スマホの充電コード(お泊り用のもの)・コンタクトとメガネ・赤ちゃん用爪切り(上2人は、生まれてすぐから切りたくなるほど伸びていたので)・赤ちゃんの退院時の服▼入院中に自宅で用意しておいてもらったもの・ベビーバス(出し忘れていた)・ベビーベッド代わりのカート(場所を取るため、ギリギリまで出したくなかった)3人目の出産準備は◯週にやりました3人目の出産準備はギリギリまでやらなくなるのかな、と思っていましたが、私の場合は、3人目のときも36週には入院グッズをカバンに詰めて置いておきました。というのも、2人目が36週0日に生まれてきそうになって、ここまできての自宅安静を言い渡され、37週0日に安静解除をしたら陣痛開始。結局、37週1日の朝7時に生まれてきたという経験をしているので、「36週=もう生まれるかもしれない!」という気分になっていたためです。1人目のときには、出産への期待感から、はやる気持ちを押さえきれず、35週頃には準備万端でした。荷物もパンパンで、使わなかったモノもたくさん持っていっていたのを覚えています。2人目のときには、パパが単身赴任中だったこともあり36週には準備しておこうと思っていたら、微陣痛が始まったため慌ててカバンに詰めて用意しました。3人とも36週には準備をしていましたが、自宅にいるときなら陣痛がはじまってから荷物を詰めても正直、間に合うと思います。でも、2人目以降になると本格的に痛くなってから生まれるまでが早いケースも多いので、ギリギリまで用意しない場合でも「あれ?」と思った時点で準備しておくと安心かもしれません。3人産んだからわかる、これさえあれば大丈夫!なもの3人の出産を終えて、出産準備の段階で本当に必要なものが見えてきている今、基本的には最低限の準備さえしておけば、足りないものは、必要だと気がついたときに追加していけば“なんとかなる”と思えるようになりました。たとえば、哺乳瓶。1人目2人目は完母で過ごしきったため使いませんでしたが、3人目は、よく飲むわりに代謝もよく、体重の増えが少なかったため、少しミルクを追加するよう言われて退院しました。哺乳瓶初使用の我が家でしたが、病院から帰宅する途中で哺乳瓶とミルクを買って帰ったため、スムーズに退院後の生活もスタートできました。母乳は、実際に出産してみないと1人目で出ていても2人目以降も同じように出るとは限りませんが、完母の場合には買っておいても使わないままになってしまいます。家族の協力を得られるのであれば、出産後様子を見ながら購入するのでも十分間に合うものなので、出産準備のマストアイテムではないかなと思っています。それでは最後に、私の経験則に基づいた「これさえあれば大丈夫!」な出産準備品リストをご紹介します。<ママのもの>・入院中〜産後ずっと使えるパジャマ(前開きボタンのパジャマなら授乳が終わっても着続けられるためおすすめです)・生理用品(帰宅する頃には普通の日用で足りるケースがほとんどです)・授乳しやすいブラジャー・サニタリーショーツ(産褥ショーツがなくても普段使っているサニタリーショーツで間に合う可能性は高いです。私は一度も産褥ショーツを使いませんでした。)<赤ちゃんのもの>・沐浴ができるもの(ベビーバスでなくてもOKですが、沐浴は退院した当日から行うため事前に準備しておくと安心です。)・ベビー服(季節に合わせた肌着とロンパース・カバーオールなどそれぞれ5〜6枚もあれば当面十分です。)・ガーゼ(15枚ほどあればOKです。)・赤ちゃん用爪切り・バスタオル(新品でなくても、おくるみ代わりにしたり布団に敷いたりと活躍するので洗い替えも含め6枚くらいあると便利です。)・おむつ(布おむつであれば一揃い、紙おむつの場合は生まれてきてからでないとサイズがわからないので、新生児用を1袋くらい買ってあれば、なんとかなります)今回ご紹介したものは、3人とも妊娠中から特に大きなトラブルもなく、出産・退院をした私の出産準備品ですので、必ずしもこれだけで済むわけではないかと思います。また、「コレでなんとかすべき」というものではなく、突然の出産になったり準備にあまり時間が割けなかったりしたときでも、「とりあえずなんとかなる」もののリストです。生まれてくる赤ちゃんのためやママが楽に育児をスタートさせるために、あれこれ購入する時間も楽しいものです。出産の準備も目一杯楽しみながら、赤ちゃんと対面できるその日までワクワクしながら過ごしてくださいね。 もっと知りたい出産準備について▼出産準備 費用ってどのくらいかかる?妊娠・出産で「もらえるお金」。知らないと損する手続き方法がまとめてあります。国や自治体には、たくさんの子育ての支援制度があります。この記事で紹介するすべての制度は、自分で申請をしないとお金はもらえません&戻ってきません。だからこそ、内容をしっかり把握して、適切なタイミングで申請をしましょう。出産準備いくらかかる? 総額も。▼出産準備リスト 冬生まれ / 出産準備リスト 夏生まれ季節別のお洋服が載っている出産準備リストです。
2017年06月07日こんにちは。もうすぐ新年度ですね。フリーママライターの横山かおりです。先日出産を控える友人から、「出産のときって何があると便利?」と聞かれました。いろいろ思い出しながら、ママ友にも聞いてみるとおもしろい答えが続々。そこで今回は、「陣痛・出産時に実際にあってよかったもの」をご紹介します。妊婦さん必見ですよ!●陣痛中にあってよかったもの『前駆陣痛なのか本陣痛なのかよくわからないので、痛みの時間を計るスマホのアプリ がとても便利でした。規則的なのかどうか一目瞭然でしたし、臨月になったらダウンロードしておくことをオススメします』(5歳男の子と0歳女の子のママ)『陣痛中腰の痛みがひどかったので、痛みを逃すためにマッサージクッション を使っていました。かなり気持ちよくて自宅から陣痛室まで持参しました』(5歳男の子と1歳女の子のママ)陣痛の時間を計るアプリは最近のママの間では必須のもの。これはとても便利!病院についてからも助産師さんや医師に見せれば良いだけなので、簡単に状況を説明することができます。腰の痛みがひどい人にはマッサージクッションもオススメとのこと。産後病室でも使えますし、持ち込みOKでしたら検討してみては?●出産中にあってよかったもの『やっぱりテニスボール!あんなにテニスボールと体が一体化する ことって人生でなかなかない。本当に助かった』(8歳男の子のママ)『地味にあってよかったのはストロー 。飲みたいときにすぐ飲めるし、少量ずつ飲めるので、とにかくつらいときの体への負担も少なくてすんだ』(1歳女の子のママ)テニスボールは病院によってすでに準備されている場合とない場合があります。先に確認しておくといいでしょう。私自身もテニスボールには大変お世話になりました。本当に使えます。ストローはありそうでないことが多いので、バッグに準備しておくと良いでしょう。「少しだけ飲みたい」「ペットボトルのキャップを開けるのすらつらい」というときに使えます。●出産後にあってよかったもの『帝王切開でなかなかお風呂に入れなかったので、非常用によく使われる“水のいらないシャンプー ”というものを使っていました。スプレータイプなのですが、髪のかゆみや汚れを軽減させることができて本当にあってよかったです』(6歳男の子のママ)調べてみたところ、インターネットや大きな防災グッズなどを扱っているお店で販売されているようです。帝王切開や体調が戻っていない人はなかなかシャワーを浴びることができません。それでも清潔を保つために、こんな非常用が意外と使えるんですね。----------陣痛、出産は人それぞれ違うので必要なものも変わってきます。でも、先輩ママたちの「あってよかったもの」は本当に使えるものが多いので、これから出産を控える人たちはぜひ考えてみてくださいね。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年03月26日■出産育児一時金とは?出産(正常分娩)は病気ではないので、健康保険は使えず、費用は全額自費負担となる。その代わりに出産費用の助成として健康保険からお金が支給される、その一時金のこと。■出産育児一時金のもらえる金額は、いくら?「子どもひとりにつき42万円」が基本。多胎の場合は、42万円 × 人数分となる。加入している健康保険組合や自治体によっては、「付加給付金」を上乗せしてもらえる場合も。■出産育児一時金をもらえる人は、どんな人?自分が健康保険に加入しているか、パパの健康保険の被扶養者になっていて、妊娠4ヶ月(85日)以上で出産したママ(流産・死産の場合も妊娠85日以降であれば適用)。■出産育児一時金の手続きの概要公的医療保険から、産院へ直接お金を支払ってもらう「直接支払制度」が原則である。その流れをベースに説明しよう。①支給を受ける健康保険を決める「出産育児一時金」を、どの健康保険からもらうのかを決めておく。選択肢としては「自分の健康保険からもらう」「パパの健康保険の被扶養者としてもらう」のふたつ。②支払い制度を選択する手続きの方法は「直接支払制度」「受取代理制度」「産後申請」の3つだが、基本的には「直接支払制度」を使い、直接支払制度に対応していない産院の場合は「受取代理人制度」を利用する。「直接支払制度」の場合は、分娩予約から退院までの間に病院から説明を受けるので、内容を理解し承諾した上で、渡される申請書に必要事項を記入するだけでOK。「受取代理制度」の場合は、出産前に健康保険に利用する旨を届け出て手続き書類を受け取り、産後に書類に必要事項を記入し、加入している健康保険の窓口に提出する。③出産後、差額を精算出産入院する時に、出産育児一時金の支給を受ける健康保険証を提示する。出産費用が出産育児一時金の支給額より多かった場合は、退院する時に超過分を産院に支払う。出産費用が少なかったとき(「直接支払制度」の場合)は、必要書類を公的医療保険の窓口に提出すると後日指定口座に支払われる。「受取代理制度」の場合は、既に書類を提出済なので2週間から2ヶ月くらいで自動的に指定口座に振り込まれる。■コラム:産後申請する場合出産ギリギリまで働いていて、ギリギリのタイミングで里帰りをするなど、直接支払制度の申請に間に合わない場合などは、「産後申請」を使う。産院の窓口で出産費用を全額支払い、出産後に加入している健保に産後申請の書類を提出し、給付金を受け取るという流れ。産後申請の場合で、入院前に保証金が必要だったり、出産費用を支払うのが難しいケースは、加入先の健康保険に出産費用の貸付の相談ができる■出産育児一時金 DATA※この記事は2016年11月末現在の法令・情報に基づいて書いています。(監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2017年01月10日質問:高齢出産には脳血管疾患のリスクがあると聞き、妊娠・出産に不安を抱えています。昨年結婚をし、妊娠を計画しています。予定通りならば高齢出産の枠に入るかと思いますが、高齢出産には妊娠高血圧症による脳血管疾患のリスクがあると聞き、妊娠・出産に不安を抱えています。出産の際に脳血管疾患を患った場合の危険性や、どのくらいの入院と通院が必要となるのか、また、出産時の脳血管疾患に備えて、今からできる生活改善法などがありましたら教えてください。島根県:pinohinaさん(35)回答:高齢出産時の脳血管疾患のリスクについてお答えします。――妊娠と脳血管障害の関係ご結婚、おめでとうございます。高齢出産になると、心配の種はつきませんよね。妊娠・出産は、女性の身体にとても負担がかかるものです。ご相談者さまのおっしゃるとおり、高齢出産では、「妊娠高血圧症候群」になるリスクが上がり、また、妊娠そのものが脳血管障害の危険因子となってしまいます。若い女性に脳血管障害が起こる頻度は、妊娠により、非妊時と比べて1.5倍の発症を見る、という報告があります。原因としては、以下が挙げられます。妊娠による血液量の増加、心拍出量の増加妊娠によるホルモン作用(血管拡張、血管壁の変化など)妊娠による凝固系の亢進脳血管障害が起きる妊産婦は1万人に1人程度といわれています。出産の際に脳血管疾患を患った場合の危険性、とのことですが、母体の死亡率は9~38%とかなりの高確率になります。また、脳血管疾患を乗り切っても、まひ、言語障害などの後遺症が残る割合は、40~63%とこれもまた高い確率で見られます。どのくらいの入院、通院になるのかは、発症した状態によってまったく異なるので、何とも言えません。<「妊娠高血圧症候群」の予防>妊娠高血圧症候群を防ぐポイントとしては、以下のことに気をつけましょう。■塩分を控えるこれは、普通の高血圧症の方の食事療法にもなりますね。スパイスを効かせるなどして、塩分を減らしても、食事を楽しめる工夫をしましょう。■ストレスを解消するストレスがたまると、交感神経が緊張して、血圧が上がる傾向があります。妊娠しているときは、心配でストレスがたまることが多いでしょうが、ストレスを解消する方法を見つけて、リラックスした妊婦生活を送れるようにしましょう。■体重に気をつける体重の増えすぎには気をつけましょう。健診を忘れずに受けることで、体重増加の制御になります。高齢出産では、リスクが伴うことが多く、心配になることも多いと思います。健診をしっかり定期的に受け、かかりつけの産婦人科医の指示に従うようにしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日出産時は何かと不安や心配が尽きません。ひとたび陣痛が始まれば、もう産むことに集中するしかないわけで、できる限りほかのことでわずらわされたくないもの。しかし、そんな状況でも、「姑」によって思いもよらぬトラブルが持ち込まれることもあるようです。今回はそんな、出産時の姑との「ひと悶着」経験談を集めてみました。■今になって言われても…「長男を出産したとき、夫のみの立ち合いを予定していました。しかし、『いざ出産!』というタイミングで病院に駆けつけてくれた姑が『私も立ち会いたい』と言い始めて…。マジで勘弁して!と思いましたね」これは、現在第2子を妊娠中のHさんの身に起きた「ひと悶着」。そもそも、予定していた人以外は立ち合えないという病院側のルールがあったため、なんとか姑を説得できたそうです。「夫が必死になって説得し、なんとか姑も引き下がってくれました。その後、夫の立ち合いのもと無事出産を終えることができましたが、姑は初孫の顔を見ても、微妙に不機嫌な様子。想像していたような、幸せとよろこびに満ちた出産とはなりませんでした」第2子出産時に同じことが起きないよう、「お義母さんは立ち会えません」と、今から釘を刺しているというHさん。当日になって、また無茶を言いださないことを祈ります。■嫌なものは嫌!続いては、昨年第1子を出産したKさんの体験談です。「『病院に一緒に行って最初から付き添うから、陣痛が始まったらまずは私に連絡して!』と言い張っていた姑。正直、私と姑はそれほど仲良しという感じでもなく、実母が付き添ってくれることになっていたため、断りたかったのですが…」しかし、姑のあまりの頑固さに、結局断り切れないまま出産を迎えてしまったそうです。「でも、いざ陣痛がきたら本当に余裕がなくて。どうしても姑に最初から付き添ってもらうのが嫌で、夫に頼んで連絡を遅らせてもらいました。姑が病院についたときは、私はすでに分娩室の中。無事出産を終えられたものの、姑からはこのときのことを、今でもグチグチ言われています」姑にとっても、孫の誕生は一大事。できるだけ力になりたい!という気持ちはわかりますが、出産する嫁の意思を大事にしてほしいですよね。 お互いに納得できていない問題を抱えたまま出産を迎えるのはトラブルのもと。事前に出産について、姑と話し合う機会を作っておくと良いかもしれません。■なぜ呼んだの?最後は、長男出産時に姑がとった行動を思い出すと、今でも腹が立ってくるというFさんの「ひと悶着」です。「夫立ち合いのもと、無事長男を出産。その直後、私の病室になぜか大勢の親戚が押し寄せてきたんです…」実は、Fさんが分娩室にいる間に、姑が「もうすぐ産まれるから、見に来て!」と親戚中に連絡をしていたそうです。「普通、出産直後の病室に大勢の親戚を招いたりしませんよね? はじめてのお産だったのに、その余韻に浸ることも、ゆっくり体を休めることもできませんでした」うれしさのあまり、姑も舞い上がっていたのでしょうか。「親戚には俺から直接連絡したいから」と夫から言っておいてもらうと、こういった事態を回避できるかもしれません。出産時の「ひと悶着」がのちの嫁姑関係に響くことも多いようです。出産を控えている人はトラブルのタネがないかどうか、今のうちに一度じっくり検討しておきましょう。
2016年05月02日日本では産後は1週間ほど入院するのがスタンダード。でも、アメリカは出産の当日や翌日に退院するって本当? こんなにも違うアメリカの出産事情を紹介します。■アメリカには「里帰り出産」なんて言葉はない日本には「里帰り出産」という文化があります。母体を休めるために産後1ヶ月ほどは実家で過ごし、ゆっくりと体を休めることができるのは非常にありがたいことですよね。しかし、アメリカにはこうした「里帰り出産」の文化はありません。基本的には夫が一緒にサポートするのがスタンダードです。妻の産後に育児休暇を数週間取るパターンが多く、夫婦で協力して育児をします。日本はどうしても育児や家事は「お母さんの仕事」という風潮がありますが、アメリカでは育児は夫婦の共同プロジェクト。産後を支えるのは実家のお母さんではなく、パートナーなのです。■とにかく入院期間が短い!自然分娩の場合でも、日本は出産後1週間ほど入院するのが普通。帝王切開の場合はさらに長く、10日以上入院するのも珍しくありません。けれども、アメリカはそんなに甘くない! 出産してから退院までの期間が非常に短いのです。自然分娩だと翌日退院は当たり前。帝王切開でも入院は4日間ほどです。そんなにすぐに退院したら、「赤ちゃんの検診はどうするの?」と思いますよね。通わないといけないのです。産後すぐに退院させられても、その2日後、1週間後など、赤ちゃんを連れて検診に訪れなければいけません。日本では入院中、授乳指導や沐浴指導など、まるで学校のように赤ちゃんのお世話の方法を学ぶことができます。アメリカではすぐに退院して日常生活に戻るため、自分の力で頑張るしかありません。■今もアメリカでは無痛分娩が主流?よくアメリカでは無痛分娩が当たり前だと思われがちですが、自然分娩で出産する女性も多くいます。しかし、無痛分娩を選択する女性は日本に比べると格段に多く、アメリカでは珍しくない出産方法です。無痛分娩を選ぶ理由は、やはり出産時の痛みや体力の消耗を減らしたいから。また、アメリカでは、出産後にすぐに職場復帰をする女性も珍しくありません。そのため、自然分娩での体力消耗をなるべく避けるような傾向があります。世界一といわれるほど医療費が高額な国、アメリカでは、出産にも非常にお金がかかります。入院が長引けば何百万もの請求になることを考えると、産んだらすぐに退院となる理由もわかりますよね。無痛分娩によって体への負担を減らし、すぐに退院できるようにするのも、無痛分娩が多い理由のひとつと言えます。里帰り出産や産後1週間の入院ケアなど、アメリカでの出産に比べると、日本は恵まれていると言えるでしょう。アメリカの出産はタフでないと乗り切れないのです。(フレシュラスともみ<フォークラス>)
2016年04月10日出産のリスクとは妊娠と出産は病気ではありません。けれども決して、いつでもどんな時も安全に済むものでもありません。妊娠と出産は、ママが体と生命力を賭けて行う命がけの行為であり、その昔であれば出産はもちろん、妊娠中にも命を落とすママと赤ちゃんが大勢いました。現代では産婦人科医療の発達により、危険をできる限り回避することができるようになりましたが、健やかな妊娠と出産のためには、ママとパパが正しい知識を身に付けることが大切です。妊娠期間中には、さまざまな妊娠症状による体調不良や、妊娠中にかかる病気やトラブルを乗り越え、ママと赤ちゃんの健康を最優先に保つ必要があります。臨月に入ってからは、出産にまつわるリスクを知り、同じようにママと赤ちゃんの健康を最優先に保ちながら健やかなお産につなげましょう。出産のリスクの種類分娩施設では、分娩医や助産師、看護師が一丸となり、赤ちゃんとママの健康状態を考慮しながら最適な処置を行います。安全な出産へ導けるよう配慮がありますが、出産にまつわるリスクも存在します。また現代ではさまざまな出産スタイルがありますが、助産院での水中出産や自然出産の場合、ママと赤ちゃんに感染症が発生しやすい傾向があったり、体力や気力への配慮が充分ではない可能性があるなども懸念されます。同様に、万が一の大量出血などの事態が引き起こされたり、分娩設備に関する不安もあります。助産院でのお産は、医療施設との連携をきちんと行っている院を選び、万全の体制を整えたうえで行うことをお勧めします。・微弱陣痛(びじゃくじんつう)子宮の収縮回数や持続時間、痛みの強さが弱いため子宮口が開かず、分娩につながらない陣痛を指します。微弱陣痛はお産までが長時間となる傾向があるため、ママの体力が著しく低下し、分娩まで体力も気力も持たない恐れがあり、また、赤ちゃんにも大きな負担がかかります。そのため、微弱陣痛の場合、分娩の進み具合や母体の疲労度を考慮しながら適時、陣痛促進剤を使用し、薬の作用で子宮口を広げ速やかに分娩するか、母子の健康状態に懸念がある際は緊急帝王切開での分娩となります。陣痛促進剤を使用する場合も、帝王切開となる場合も、どちらもその場で本人や家族の同意が必要となります。また費用については分娩施設によって異なります。・陣痛促進剤(じんつうそくしんざい)長時間の微弱陣痛で分娩につながりにくい場合や、破水があったにもかかわらず陣痛が始まらない場合、出産予定日を大幅に過ぎた場合などに、陣痛や分娩を誘発する目的で使用される薬です。子宮を収縮させる作用を持ち、主に点滴です。薬の使用後、分娩準備が整わず、強い陣痛だけが過剰に進むことを過強陣痛といい、陣痛促進剤を使用した際にまれに起きるトラブルとして知られています。・帝王切開(ていおうせっかい)通常分娩が難しい妊娠の場合、出産時のリスクを回避するために選択されます。手術によりお腹と子宮を切開する出産方法です。帝王切開による赤ちゃんへの健康リスクは少ないですが、産道を通らないため、呼吸が一時的に安定しない場合があります、ママの体へは、術中出血や術後感染症の他、次回妊娠時に前置胎盤や癒着胎盤になりやすい傾向や、次回以降の出産で自然分娩を行うと子宮破裂の恐れがあるなどがあります。健やかな出産にするために出産にまつわるリスクは、ママと赤ちゃんの健康の確保を最優先に見据えながらも、副次的に生じるものです。パパは、陣痛時のママに寄り添ったり、痛みを軽減させるサポートを行ったりすることでママの励みになり、また、分娩に必要な各種処置への同意が必要な場合はママと一緒に説明を聞き、健やかなお産につなげられるように尽力しましょう。
2016年04月04日出産は人生の大仕事! 特に初めての時は、分からないことだらけで不安がいっぱいです。そんな時に頼りになって安心もできる場所は、やはり実家ですよね。そのため、いわゆる"里帰り出産"をする人は多いでしょう。これは日本の「出産時の文化」と言えるかもしれません。それでは、海外の妊婦さんたちはどのように出産を迎えるのでしょうか。国によって違いがあるのか、日本在住の外国人20人に聞いてみました。○どちらかといえば"里帰り"が多い・「ポーランドでも里帰りします。もし帰ることができなかったら、妻の母親が約1カ月助けに来ます」(ポーランド/30代前半/女性)・「香港にもあります。しかし、実家が近い場合、お母さんが面倒を見に来ることもあります」(香港/20代後半/女性)○両親が来てくれることが多い・「ベトナムでは里帰り出産はあまりないですが、妊娠から出産まで旦那さんの母親かお嫁さんの実母が来てくれることが多いです。孫の世話を見てくれることが一般的です」(ベトナム/30代前半/女性)・「里帰り出産は聞いたことがありません。妊娠時より母親がお手伝いに来ます(奥さんの母親の方が多い)」(ブラジル/40代前半/女性)・「里帰りも、親や兄弟が嫁を手伝いに家に来ることもあります。後者の方が一般的だと思います」(フィリピン/30代半ば/女性)・「里帰りする人もいますが、妻の家族が出産や産後のお手伝いをしに妻の住居へ行くというパターンが多いです」(トルコ/40代前半/男性)・「人によって違いますが、基本的に妊婦さんが里帰りするよりは妊婦さんを支えるために地元から両親が来る場合が多いです」(ロシア/20代後半/男性)○帰らない/自力で準備が多い・「ありません」(バングラデシュ/20代半ば/男性)・「現在はない」(インドネシア/20代後半/男性)・「聞いたことがない。一般的に妊娠後も会社で働いて、出産前の半月前に産休に入る」(中国/20代半ば/男性)・「この場合、文化というより支援が必要ですので、妊婦は実家に戻るか嫁側の両親に日々来てもらうケースがあります。しかし、大半は旦那さんやパートナーと自力で準備し、産婦人科病院で出産することが主流です」(オーストラリア/30代後半/男性)○場合による・「ウクライナには里帰り出産という文化はありません。女性の希望次第です」(ウクライナ/20代半ば/女性)・「する人もいると思いますが、文化ではないですね。病院ではなく家で出産する人もいます」(カナダ/30代前半/女性)・「特に決まりはないですが、里帰りか、両親が家に泊まりに来るかです。あとは出産後1カ月くらいの出産後休みがあります」(マレーシア/30代半ば/女性)・「家庭が不安なら(シングルマザーや金欠など)、里帰りして両親に助けてもらうことはあると思います」(イタリア/30代前半/男性)○もともと一緒/近くに住んでいることが多い・「国が小さいので、里帰りと言っても車で30分以内くらいで移動できます。また、もともとどちらかの親と一緒に暮らしている夫婦も少なくないです」(シンガポール/20代後半/男性)・「働くために移転する女性はいないため、日本のようなケースは少ないと思います。あれば、出産するため地元に戻るはずと思います」(エジプト/20代半ば/男性)○「出産ケアセンターに入る」という国も・「台湾も里帰り出産はあります。現在は、多くの方が出産ケアセンターで1カ月療養します」(台湾/40代後半/女性)・「里帰り出産もありますし、夫の実家で面倒を見てくれることもあります。最近は産後のケアができる施設に入って2週間~2カ月ほど過ごす人が多いです」(韓国/30代前半/女性)○総評海外であっても、女性が出産や乳児の扱いに不安を覚えることは同じはず。しかし、里帰り出産が"文化"と言えるほどに定着している国はあまりないようです。「母親がしばらく自分の家に滞在してお手伝いしてくれる」ことが多いようですが、もしかしたら海外の家は日本よりも広いことが関係しているかもしれません。また、台湾や韓国のように、産後のための施設がつくられている国もあるようで、世界の出産環境は少しずつ変化してきているようです。出産はその国・地域の中でも違いがあるものなので、今回のコメントがそのまま国・地域全体の風習・文化とは言いにくいかと思われますが、それでも、一番身近な先輩はお母さんというのは、どの国でも共通で言えることではないでしょうか。調査時期: 2016年2月15日~2016年3月15日調査対象: 日本在住の外国人調査数: 20人調査方法: インターネット応募式アンケート※本文と写真は関係ありません
2016年04月04日出産前は何度経験してもドキドキするものですが、初めてならなおさらです。陣痛や入院に備え、何を用意しておいたらいいのか、何が必要なのか、気になってアレコレ調べてしまうのではないでしょうか。そこで、出産時と入院時にこんなものが役に立ちましたという、先輩ママの体験談とアドバイスを紹介します。陣痛のときに用意しておくと便利なもの・テニスボール「腰やお尻が痛くてたまらなかったので、テニスボールを当てて、痛みを分散させていた。ボールがパンクするくらい押し当てた」テニスボールは、陣痛のいきみ逃しの定番とも言えるグッズ。プレママ向け雑誌にもよく取り上げられています。コメントにもあるように、陣痛で腰やお尻が痛むとき、痛みを感じる場所に押し当てると、いい感じに痛みを逃してくれます。ただし、痛みを感じる場所や程度には個人差があるので、なかには「せっかく用意したのに使わなかった」という人もいるようです。・妊婦さん用の食事や飲み物「病院食は通常メニューが出てくるので、あまり食べられなかった。でも、『体力勝負だから食べて』と言われて困った」たしかにお産は体力勝負。体力を使う上、長時間に及ぶことも多いので、事前にしっかりと食事をとっておくのがよいでしょう。とは言え、お産が進むにつれ、いわゆる普通の食事をとる余裕はなくなってきます。よく「おすすめ」と言われるのが、おにぎり、ゼリー飲料(パウチ型ゼリー)、クッキーなど。寝転がったままでも食べられるものがよいようです。また、「のどが渇く」という声も多いので、スポーツドリンクや水、お茶などの飲み物も多めに用意しておくとよいでしょう。・つき添いの家族用の食事「外に食べに行かれて、ひとり残されるのもつらい。おにぎりやパンなどを持ち込んで、ずっとそばにいてほしい」出産が長丁場になると、つき添う家族もお腹が空きます。「まだ生まれないだろう」と、病院の食堂や近くのレストランに食事をしに行った間に産気づいた、というケースも少なくないので、できれば家族の食事も用意しておくのがよさそうです。初産婦の出産平均時間は14時間~16時間と言われており、出産に立ち合うほうも体力勝負です。家族もよく寝て、よく食べておきましょう。・レッグウォーマー「のぼせて汗だくなのに、足は冷たくなってしまった。冷えるとお産の進みが悪いというので心配に」普段から冷えが気になる人は、特に準備しておいたほうがよいでしょう。出産直前に脱がせてもらえます。・鼻づまり防止グッズ「鼻呼吸があんなに大切だとは思わなかった。いびき防止テープやメントールグッズが欲しかった…」花粉の時期は特につらいもの。呼吸がラクになるグッズがあるとよさそうです。・ペットボトルのストローキャップ「大きく呼吸するので、とにかくのどが渇く。横になったまま飲めるよう、ストローキャップは必須」これがないとお産が乗り切れなかったかもしれない、と言う人は多いです。100円ショップでも購入できますが、ドラッグストアで売っているもう少ししっかりしたもののほうが使いやすかったという声もあります。いくつか試してみて、よさそうなものを持っていきましょう。出産後の入院中にあると便利なもの「今から産後のことなど考えられない!」と思うかもしれませんが、日本では産後約1週間は入院して、体力を回復するのが一般的。この期間をどう過ごすかは、とても大切です。・安眠グッズ「疲れているので眠いはずなのに、興奮やホルモンの変化で寝られなくて困った」「大部屋だったので、人の気配や廊下から聞こえる赤ちゃんの泣き声などが気になってしまい、眠れなかった」普段使い慣れている枕やホットアイマスク、耳栓、アロマオイルなどを持参した人もいるそう。病院にいる間は睡眠時間が確保できる貴重な期間ですから、しっかり眠っておきましょう。・着圧ソックス「足が象のようにむくんでしまい、つらかった」ということで、あわてて家族に買ってきてもらう人も多いよう。入院用の荷物に1足入れておくとよいでしょう。荷物は増えるけれど、気持ちが楽になればいいお産を前にすると、どれだけ準備しても不安はつきません。使わないかもしれないけれど、いざというときにあったら便利、安心なグッズたち。荷物は増えますが、少しでも気持ちが楽になればいいですね。出産まであと少し、頑張りましょう!(みさわ<フォークラス>)
2016年03月25日男性が体験できない「出産」に、夫としてどう向き合うべきか。夫婦の数だけさまざまな意見があるだろう。マイナビニュース会員で子持ちの既婚者191人(男性: 126人、女性: 65人)を対象にした調査では、「立ち会い出産をした」と答えた人は46.1%、「立ち会い出産をしなかった」と答えた人は53.9%だった。その中で、「立会い出産」を決めた理由とは何だったのだろうか? それぞれの意見をまとめてみた。Q.「立ち会い出産」をしましたか?はい 46.1%いいえ 53.9%Q.夫の意見 - 「立ち会い出産」にした理由はなんですか?「立ち会い出産」をした夫の理由を見てみると、「家族だから苦しみや喜びを一緒に感じたい」が30%、「妻が希望した」が20%、「当たり前だと思った」が15%、「早く会いたい・瞬間に立ち会いたい」が15%、「妻・子どもが心配」が7%、「仕事の休みがとれた」が6%となった(それ以外は、その他)。■家族だから苦しみや喜びを一緒に感じたい・「妻の手を握ったりして、夫婦での共同作業であることをお互いに自覚したかった。また、やはり生命が生まれてくる現場を見ることで、より生まれてきた子どもに愛着が持てたと思う」(41歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)・「夫婦で感動を分かち合いたかったから」(31歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/メカトロ関連技術職)・「家族なので、少しでも妻が安心してくれればいいと思い」(55歳男性/設計/建築・土木関連技術職)・「なかなか経験できることではないし、少しでも妻を勇気づけられればいいと思ったので」(34歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)■妻が希望した・「妻が望んだから」(49歳男性/その他/クリエイティブ関連)・「妻の希望と私も経験したかったから」(49歳男性/サービス/販売・サービス関連)■当たり前だと思った・「義務だと感じた」(33歳男性/銀行/専門職関連)・「当然だと思うので理由はない」(46歳男性/通信関連/IT関連技術職)・「一生の間でも外してはいけない時だと思ったから」(41歳男性/フィットネスクラブ/クリエイティブ関連)・「深い理由はないがそうするとは漠然と決めていた」(46歳男性/サービス/販売・サービス関連)■早く会いたい・瞬間に立ち会いたい・「断る理由がなかった。子どもにすぐに会いたかった」(47歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)・「誕生の瞬間を見たかったから」(45歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)■妻・子どもが心配・「初めての子どもの際に、妻が少しでも安心できるように立会い出産をした」(38歳男性/官公庁/公共サービス関連)・「家内の状態が心配だった。病院に勧められたし、記念の撮影もしたかった」(50歳男性/ソフトウェア・情報処理/クリエイティブ関連)・「子どもを授かるのに10年かかり、やっとできた子だったので」(46歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)■仕事の休みがとれた・「休みがとれたから」(61歳男性/農林・水産/営業関連)・「たまたま休みの日だったので」(39歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)・「仕事が休みでタイミングがあったから」(29歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)■その他・「一緒にいたら、逃げられなくなったので」(42歳男性/その他電気・電子関連/営業関連)・「その場の流れで」(45歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)・「働いている病院だったから」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)○総評妻が「立ち会い出産」を希望した理由としては、「感動を分かち合いたい」や「出産の大変さを理解してもらうため」というコメントが多く見られたが、夫が「立ち会い出産」を希望した理由でも、「感動を分かち合いたい」が一番多い結果となった。男性は自分が妊娠・出産を経験できないからこそ、我が子が誕生する瞬間に立ち会い、改めて"家族になった"という感覚を得たい気持ちが強いのかもしれない。一方、「妻を安心させたい」や「妻や子どもが心配」という声には、子どもを産む側ではない男性が持つ、出産に対する強い不安が現れているように思われた。今回の調査で「立ち会い出産」を経験した人のうち、「立ち会い出産をして良かった」と答えた人は95.5%にのぼった。特に夫はほぼ100%が「立ち会い出産をして良かった」と答え、「父親になった自覚持てた」「奥さんの大変さが分かった」「頑張った妻も子供も今まで以上に愛おしくなった」などという意見が見受けられた。調査時期: 2016年2月23日~2016年3月7日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男女合計191人(男性: 126人、女性: 65人)調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2016年03月14日「妊娠・出産でもらえるお金、基本ポイント」 では、制度を利用するための基本を押さえた。では、出産する時、実際にかかるお金はいくら? どんな時にかかる?引き続き、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんにお話を伺いました。妊婦健診費は公費助成が拡充中 最新情報を要チェック!妊娠は病気ではないので、経過が順調であれば、健康保険が使えない。妊娠期間を通じて、15~16程度の妊婦健診を受ける必要があるが、この費用も健康保険の適用外。1回あたり3,000円~5,000円、検査が多い時では1万円を超える額となることもあるので、負担感が強かったが、近年、この健診費用の助成は拡充傾向にあり、現在はすべての自治体で14回以上の助成を行っている。中には、無制限で助成する自治体も出て来ている。一般的な助成の方法は、「妊婦健診受診票(券)」と呼ばれるものに助成の対象となるものが明記され、記載のない検査をする場合にはその分の費用を払うというもの。ただし、自治体によって体制はまちまちで、窓口ではいったん全額を払い、手続きをすれば産後に助成分が戻ってくるケースや、一定額までは無料とするケースなどもある。自治体によって助成の内容は違うので、自分が住んでいる地域の最新の情報をチェックしておこう。 ★出産までに健診に行った回数:平均14.04回 分娩・入院費の相場主な内訳は分娩費と入院費のほかに、差額ベッド料、検査や処置料、投薬料、新生児管理料、おむつやミルクの費用、文書料などがかかる。これらを総括すると、平均で40万円前後のまとまった金額が必要という結果に。経過が順調であれば、健康保険は適用されないが、多くの場合、加入している健康保険から出産育児一時金として基本額42万円が給付される。最近では、事前に手続きをしておくことで、出産育児一時金を医療機関が直接受け取る制度が基本のため、多額な分娩・入院費を一時的に立て替える必要もなくなっている。ただし、産院によっては、平均額を大きく上回る分娩・入院費が必要なところもあるので、自分のニーズ、予算に合った産院を選ぶことが大切だ。 ★分娩・入院費用:トータル 平均42万744円 マタニティ用品の相場着用する時期は短いのに、意外と値が張り、割高感があるのがマタニティウェア。普段のファッションに合わせて、「ウエスト回りだけ調整できるマタニティパンツを選んだ」「部屋着はパパの服を代用した」という声も。もちろん「産後も使えそうなものを選ぶ」という視点は大切だが、妊娠期限定で必要な肌着などもあり、節約は、安全・衛生・健康管理を考慮した上で考えたいもの。初産のママの多くが経験するのが、「ベビー用品」の無駄買い。まずは、おむつ、肌着、授乳関連用品など、赤ちゃんが生後1~2ヵ月を過ごすのに必要なものと、寝具や赤ちゃんの移動手段(チャイルドシート・抱っこひも)をセレクトしておけば充分なのでは? あとは産後に、「赤ちゃんの成長に合わせて買い足していく」くらいの気持ちで大丈夫。 ★出産準備用品:トータル 約9万6,650円 出産内祝いの相場親族や友達などから贈られる「出産祝い」。最近は現金や商品券なども増えているそう。何かとお金がかかる出産直後には、ありがたい臨時収入(!?)だが、お返し=「内祝い」は忘れずに! お返しの金額の目安は、もらった金額の3分の1~2分の1程度。ちなみに、出産祝いでもらった平均額は約33万4,000円となっており、これは内祝いに使った平均額の3倍になることから、「お返しの額の目安は、もらった金額の3分の1~2分の1」というのは信ぴょう性が高そうだ。内祝いは、もらってから3週間~1ヵ月以内を目処にお返ししたいもの。職場の同僚がお金を出し合って送ってくれたお祝いに対しては、相当の人数で分けられるお菓子などをお礼にしては? ★内祝いにかけた金額:平均 約9万8,200円 次回は、産休中の生活をサポートする、出産手当金について整理します。(記事中の「★」のついたデータはいずれも『赤ちゃんができたら考えるお金の本(2016年度新制度対応版)』より抜粋)<参考図書>妊娠・出産・育児で「かかる&もらえるお金」の、詳しい内容がすぐわかる!『 赤ちゃんができたら考えるお金の本(2016年度新制度対応版) 』定価:本体648円(税別)
2015年12月14日35歳以上での出産である「高齢出産」。妊娠、分べん時においてリスクがあるとされているが、女性の高学歴化、晩婚化により、年々高齢出産の傾向にある。様々な覚悟をしながらも、実際に高齢出産に挑み、育児を続ける女性たちに、高齢出産ならではの苦労や感じることをたずねてみた。まずは実際に妊娠・分べん時にリスクを乗り越えたと答えた人の経験談から。「妊娠糖尿病になりかけたり、分べん時間が異常に長かったりと、高齢出産じゃなかったらこんなに苦労しなかったのかなと思った」(36歳会社員 0歳女児)。「2人目が39歳で高齢出産。28週で前期破水で入院し、34週での出産となった上に、陣痛中に逆子になるなどトラブルが続いた。産んだ後も身体が大変。1人目は何の問題もなかったので、明らかに年齢の差を感じた」(45歳パート 15歳女児・6歳男児)。一方、妊娠・分べん時は問題なく過ごせたものの、その後の育児では肉体的な困難を挙げる人がほとんどだった。「生後2カ月くらいの時に、抱っこによるけんしょう炎と腰痛に悩まされ、もっと若かったらこんなことで悩まなかったろうに……と思った」(39歳会社員 0歳男児)。「33歳と37歳で出産したが、男児のパワーについていくことに体力不足を感じたり、2人目の妊娠中はぜん息気味になり、1人目の時にはない衰えを感じた。年齢的にも体力的にも3人目はないと思った」(38歳主婦 5歳男児・1歳女児)。○日常生活でも感じる"年齢の差"やはり高齢での妊娠・出産は可能ではあっても、子育てには相応の体力が必要で、覚悟がいるようだ。また、日々の行動などで高齢出産を実感するという声もあった。「ベビーカーを乳母車と言ってしまうとき、年齢を感じる」(38歳会社員 1歳女児)。「自分自身は高齢出産ではなかったが、高齢出産の人はママ友に溶けこむのも大変そうだなと思うことがある。妙に距離を置かれて、"さん"付けで呼ばれていたり……」(37歳主婦 7歳・3歳男児)。確かに、子供が保育園や幼稚園、学校へ通って社会生活を送るようになると、保護者の年齢層の幅の広さに驚き、年齢を意識せざるを得ない機会が多くなる。高齢出産は無事に産んでからも闘い。その後も続く葛藤は年齢には関係ないものだが、子宝という恵みを噛みしめながら苦難を乗り切っていきたいものである。
2014年01月07日