今回は、狭い部屋を広くなって使いやすくなる!部屋に模様替えするためのコツ4つを、相談実例を使ってご紹介します。皆さんは、お部屋が狭いのは、狭い間取りのせいで仕方ないと思っていませんか?しかし意外にも、多くの方は家具の配置ミスから、部屋を狭く使っていることが多いのです。■ 1. 人の動く「動線」には、家具を置かないご相談にいらしたAさんは、40代女性、家族構成は、ご夫婦と中学生の息子さんがいらっしゃいます。家の間取りは、LDK+和室・洋室・寝室の4LDK。都心に近い、木造3階建ての築15年の戸建て住宅です。「リビングダイニングが狭いので何とかしたい!」という、お悩みでした。Richman21 / PIXTA(ピクスタ)都心の戸建て住宅は、土地が狭小になりやすく、そのため、各階の面積が小さくなりがちです。Aさんのご自宅も例外ではなく、2階リビングが小さく、また約2.45m×5.25mと細長いため、たいへん使いにくい形をしています。LD間取り図を見てください。赤の矢印で示したものは、人が動く「動線」です。この動線ですが、動線同士がぶつかったり、またはなにか障害物が置いてあると、当然ですが不便です。そして、お部屋の印象を、実際以上に狭くします。階段からリビングダイニングへ、またリビングダイニングから階段へ移動する赤い動線に、1人掛けチェアやマガジンラックがぶつかります。こちらを通る際は、常に1人掛けチェアをダイニングテーブルにしまうなど、とても不便です。またマガジンラックを移動しても、1人掛けチェアとキッチン壁が近いため、たいへん窮屈です。■ 2.「出窓」には、物を置かない出窓の部分に、物を置いているご家庭も多いと思います。horiphoto / PIXTA(ピクスタ)しかし、出窓は外壁から飛び出して取り付けられているため、外気温の影響をまともに受けます。そのため寒い日は、室内側に結露を起こします。travelers.high / PIXTA(ピクスタ)結露水はガラスを伝わり、サッシ枠にたまり、ダニ・カビの発生源となります。出窓に物を置けば、この結露の被害を受けます。出窓の結露は、サッシを断熱性能の高いものに交換しないと完全には防げません。しかし、少しでも軽くするためには、出窓の手前に断熱カーテンまたは内窓(2重サッシ)をつけ、ガラス面に暖かく湿った空気が触れるのを防ぐのが効果的です。LD間取り図を見てください。こちらのケースでは、赤○で示した出窓の部分に物を置いています。結露の被害はもちろんですが、出窓の手前には家具もあり、物を取り出しにくい状況でもあります。■ 3.「収納量の多い家具」を配置する収納家具の選択を間違えると、面積ばかりとられて、思ったような収納量を確保できません。Graphs / PIXTA(ピクスタ)収納量が足りないと、物がうまく片付けられません。こちらのLD間取り図を見てください。リビングチェストやシェルフなどの収納家具を、きちんと壁に配して並べられています。しかし、どの収納も窓に向かって配置しているため、背の低い収納家具になっています。そのため、設置面積をしめているのに、十分な収納量が確保できていない状況です。また、緑○で示した家具は、壁に向かって配置しているため、背の高い棚を置くことができています。しかし幅が57㎝と狭いため、同じく十分な収納量が確保できていません。■ 4. 部屋の「動線」を確認し、「家具」の種類・配置を見直そうこちらのお部屋は、形が細長く、また窓や動線など、家具を置きにくい間取りが、狭さの原因になっていました。そこで家具の種類・配置を見直し、問題点を改善してみました。背の低いこまごました収納家具は高さのある収納にまとめ、空間をスッキリさせる。ダイニングテーブルは、壁際に寄せ、スムーズな動線を確保する。テレビは位置を変え、高さがミドルタイプのAVボード上に設置。出窓に置いてあったものは、別の収納に動かし、またカーテンは分割して取り付け、断熱効果を高め、結露を軽くする。上記の4つのポイントを意識すると、以下のようにお部屋がスッキリ広く、使いやすくなりました。いかがでしたか?今のお部屋が狭いと感じる人は、動線や、家具の種類・配置を見直してみてください。いままであきらめていたお部屋の可能性に、気づくことができますよ。(しかまのりこ)
2019年02月16日かわいい水色の壁。じつは自分で壁紙を貼りました。yuriさんが暮らすのは、31平米の1DK。駅から近く、広さがあるのに、意外に安い家賃を聞いてちょっとびっくり。秘密は、木造のアパートで、築年数の経ってるお部屋だから。「自分好みに変えられるような、DIYしやすそうな部屋がよくて。ポテンシャルがありそうだと思ってこの部屋を選んだんです」 かわいい白の出窓が2つあるお部屋素敵なブルーの壁紙は、じつは自分で貼ったものなんだそうです。そうだったのか!水拭きでも剥がせるタイプの壁紙を使っています ピンク系の雑貨に惹かれても、我慢して買わず、ブルー系にそろえるようにしている yuri さん。お気に入りの雑貨たちに合わせて、部屋も自分で「ちょこっとDIY」しているポイントがたくさんありました。 プチDIYポイント1:家具は自分でちょっとだけ塗るよく見ると、ローテーブルの脚や、サイドテーブルの引き出しなど、ちょっとしたところに差し色のブルーが使われています。これも、自分で塗ったもの。あえて全部を塗るのじゃなくて、一部分だけなのがポイント。 引き出しの取っ手は100円ショップで売っていたものだというから驚き プチDIYポイント2:気になる部分はマスキングテープでカバー元々が畳のお部屋で、フローリングにリフォームはされているものの、かなり古めの押入れや、和室特有の廻り縁は、古い木のまま残されていたこのお部屋。案外、存在感が出てしまうそんなポイントは、白のマスキングテープでカバー。ちょっとしたことでも、かなり印象が変わります。 ぐるっと木枠がついていて存在感が強かった押入れも、縁を壁の色と合わせることでスッキリ プチDIYポイント3:キッチンにはカラーボックスでカウンターを自作窓があってとても明るいキッチンには、そのポテンシャルを生かして、カフェみたいなカウンターキッチンを作りました。 カラーボックスに、タイル風の壁紙を貼って、なんちゃってカウンターキッチンに!引越し祝いにプレゼントしてもらったお気に入りのトースターを置いて どのアイディアも、本格的な道具や技も必要なく、気軽に取り入れられそうなものばかり。 でも、こういうちょっとしたことで、居心地のいいお部屋って、作れるんですね!これなら、今まで諦めていたことも解消できるかも。インテリアを楽しみたくなるヒントがたくさんもらえたお部屋でした。 yuriさんのinstagramアカウントはこちらさんのお部屋をもっと見る方はこちら「ひとりの暮らし」インテリア実例の一覧へ
2018年04月02日