初産ということもあり、出産に対する意識が薄かった私は、出産予定日が間近に迫っていてものんきに構えていました。出産予定日前日も読みたい本を買いに書店へ行き、「陣痛が来てもすぐには生まれないらしいし、せっかくならコレも読みたい。アレも!」と本を3冊も買い込んでいたのですが……。突然の違和感で目覚める出産予定日前日に購入した本を読みながら寝落ちしてしまい、違和感で目覚めたのはまさに出産予定日の夜中2時。何やらパンツがぬるぬるするような……? 隣で寝ている夫を起こさないようにソロリと起き上がり、パジャマとパンツをめくってみると、そこにはほんのりピンクの液体が。 「あら。破水だわ」。マタニティ講座でも教わっていたからか、割と平静に判断できた私。寝ている夫を起こし、「破水したから病院連れていって」とひと言。破水、と言われた瞬間、眠気が飛んで慌てふためく夫の姿は今でも思い出して笑ってしまいます。 夜中に破水! そして入院まず病院に連絡し、名前と出産予定日、それから「破水したみたいです」と伝えて病院に向かいました。病院到着後、診察台に上がり当直の先生に破水か否かと子宮口の状態を確認してもらい、破水と判断され入院となりました。 「破水しているからあまり動かないようにね」と助産師さんに言われ、病室への移動も車椅子に乗ることに。不謹慎ながら、人生初の入院だったので、ちょっとだけテンションが上がっていました。ただ、ワクワクした気持ちも一瞬で、病室に入った瞬間、「あ。子ども産むんだな」と、なんとなく意識がしゃっきりしたのを覚えています。 じわじわ続く破水。こんなに出ていいの?翌朝、ベッドに横になっているところに食事が運ばれ、看護師さんから「終わったらお膳取りに伺いますね」と言われて「おお。上げ膳据え膳!」などと思ったりしました。 一方「極力動かないように」と言われるものの、やはり尿意があり、頻繁にトイレには行っていました。 破水しているため、産褥パッドという大きな生理用ナプキンのようなものを着用しながら過ごすのですが、まるでおむつほどの大きさのパッドが8時間もたずダメになり、「こんなに出ていいのかな」と不安になりましたし、これだけ出てもへこまないおなかを見て、不思議な気持ちにもなりました。 陣痛が始まり、ついに出産へその日の15時過ぎから少しずつおなかの痛みを覚え始めました。しかし陣痛の自覚はなく、19時ごろにようやくこの痛みが陣痛であると気づきました。自覚をすると急に恐怖を感じてしまい、「トイレで赤ちゃんが出てきちゃったらどうしよう」とトイレに行くのさえためらってしまうほどでした。そして、痛みも強くなり、人生で初めて「痛みで眠れない夜」を経験しました。翌朝、先生がやってきて「よし産もう!」とひと言。慌てて夫と母に「産むって!」とメールを送り分娩台へ。 練習していた呼吸法もすっかり頭から抜け落ちていましたが、助産師さんたちがサポートしてくれたおかげで混乱せず、また仕事を急きょ休んで立ち会いしてくれた夫も呼吸をまねしてくれていて、その姿がおもしろくて緊張がほぐれました。17時40分、半日がかりで、ようやく長男は産声を上げながら生まれてきてくれました。 出産予定日から1日遅れでの出産となりましたが、夜中に破水をしたということ以外は慌てることもなく無事に終えることができました。しかし、今回は夜中の破水ということで家に夫がいましたが、もし昼間だったらと思うと、あまりに楽観視していたことを反省することもあります。陣痛タクシーなどの対応地域を調べて問い合わせをしておくなど、やるべきことはあったなと今になって思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師 松田玲子著者:山田甜子夫と1歳の息子と3人暮らし。元アロマセラピスト。介護福祉士として福祉関連職でフルタイム勤務をしている。自身の経験や知識、体験を元にした記事を執筆している。
2023年02月12日お産はやっぱり予想通りにいかない……?今回は@kurodango.chanさんの『ドタ!バタ!出産レポ#1』を紹介します。初産を迎えるだんごさん。妊娠37週目を迎えても、なかなか生まれる気配がなくて……。妊娠中は予想外だらけ……正産期に入るも……医者もお墨付きを……予定日までに生まれる……?ウォーキングしたり、安産体操したりしてもなかなか産気づかないだんごさん。果たして、無事に陣痛は来るのでしょうか?次回、陣痛促進剤を使う可能性が出てきて……!(MOREDOOR編集部)(イラスト/@kurodango.chan)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2022年12月01日現在0歳娘の育児に奮闘中のママです。初産でしたが、自分でもびっくりするくらい脅威のスピード出産でした! 出産2日前の健診で、先生から「もう子宮口が3・4cm開いてるから、案外スルッと生まれてきちゃうかもね〜!」と言われてはいましたが、まだ出産予定日より10日以上前だったので、まさか2日後にスルッと生まれてくるとは……!? 私の驚きの出産体験談を紹介します。 これは便意だよね…?妊娠38週3日目の夕方ごろからなんとなく便意を感じ、夜にかけて何度かトイレで踏ん張りましたが、まったく便が出ないか、出てもほんの少しでした。普段から便秘のことがよくあり、この日も 「今日も出ないなぁ」くらいに思っていました。 でも、間隔があいてはいるものの、何度も便意らしきものが続くので、「これはもしかして便意ではなく軽めの陣痛なのでは?」と疑問に思い、夜ごはんを食べたあたりで病院に念のため電話しました。 「定期的に便意のような軽い痛みがあるんですけど、これって陣痛なんでしょうか……?」と連絡したところ、「もし痛みの間隔が狭まってきて定期的に来るようだったらまた連絡してください」と言われ、電話を切りました。 病院に連絡した際に「その痛みは陣痛ですよ!」とは言われなかったのと、出産予定日まで10日以上あったので、その日はそこまで気にせず、テレビを見たり普段通りの生活をしていました。 そんなこんなで夜中0時を過ぎてしまったため、お風呂に入るのが面倒くさくなり「明日の朝に入ろうかなぁ」とも思いましたが、夫に「一応今日入っておいたほうがいいんじゃない?」と言われ、「そうだね〜」なんて言いながらシャワーを浴びました。 シャワーを浴びて寝る準備も終え、夜更かしは良くないと思いつつもリビングでくつろいでいると、またあの便意らしきものがやってきました。夕方よりも少し痛みが増してきているような……? まだ陣痛ではなく便意だと思っている私は、またトイレへ直行。踏ん張ってみるものの、やっぱり出ません。あきらめてリビングに戻ると、またあの痛み! 「便意がこんなにあるのになんで出ないのー!」と思っている間に、気づけば間隔もだいぶ狭まり痛みも増してきました。 え? もう産むの!?ここにきてやっと、「便意じゃなくてこれはやっぱり陣痛かも」という気持ちが強くなり、寝室に行って夫を起こしました。起こしたあと、まだ少しあきらめきれない私はもう1回トイレへ。すると下着が少し濡れていたため、「破水した!?」と急いで病院へ電話。このとき午前2時半ごろでした。 登録していた陣痛タクシーを呼び、待っている間にだんだんと痛みが。でもこのときはまだ耐えられる程度の痛みでした。タクシーで病院へ向かう途中、車中で 「これが陣痛か」と確信できるような痛みに初めて襲われました。 病院に着き、痛みに耐えながら分娩台へ。助産師さんが子宮口を確認し、そして「はい、じゃあもう産むよ〜!」とのこと。「え? もう?」と思っている間にも着々と分娩の準備は進み、もうすぐあの「ひっひっふぅーーーう」が始まろうとしている中……。夫が呑気に「書類どこー?」と、病院から提出するよう言われた書類が見つけられなかったようで、私のバッグを持って現れました。 陣痛に耐えながら、「これ!」と書類が入ったファイルを少しイラッとしながら渡す私。書類を無事に提出した夫がこちらへ戻ってきました。事前の説明でも、コロナ禍のため分娩時以外の付き添い不可、「病院に来てもなかなかすぐ分娩にはならないのでいったんご主人には帰ってもらうことが多いですね」と聞いていたので、夫もまさかもう産む体勢に入っているとは思っておらず、「え? もう?」と言いながら立ち会い着を着ていました。 陣痛と便意は似ているのかも!?そして順調に「ひっひっふぅーーーう」を頑張り、子宮口が全開大になって必死にいきんでいると何かが出そうな感覚が。それを言わずにはいられなかった私は、いきみながら「便が出そうですー!」と自己申告しましたが、助産師さんは「いいのいいの、赤ちゃんもうちょっとだよー!」と何も気にすることなく分娩は続きました。 そして、出産予定日より10日早く、少し小さめではありましたが、娘が無事に生まれてきてくれました。元気な泣き声が聞こえたときは本当にうれしかったです。 このときなんと午前3時半前! 病院に着いていったい何分で生まれたんだろうという脅威のスピード出産体験でした。ちなみに、分娩中に便が出たかどうか特に確認しなかったので、本当のところはわかりません。 あの日、夜シャワーを浴びておいてよかったし、私が必死で陣痛に耐えているときの「書類どこー?」は今となっては笑い話。何より危うく自宅トイレで出産することになったかもしれないと思うと、無事に病院で出産できて本当によかったです。スピード出産ではありましたが、陣痛の痛みには心が折れそうだったので、早く出てきてくれた娘を褒めてあげたいです。 出産は人それぞれとは聞いていましたが、「なんで事前に誰も陣痛と便意が似てるって教えてくれなかったの?」と思いました。経産婦さんは1人目より分娩時間が短いと聞くので、先のことはわかりませんが、もし2人目ができたときにはいったいどんなスピード出産になるのだろうと、今からドキドキです。 監修/助産師 REIKO 著者:yurimama0歳の一児の母。初めての育児に毎日奮闘中。世の中のママさんたちのすごさをあらためて実感しているところです。どこにでもいる普通の会社員で、現在は育児休業中。
2022年08月29日初産ということもあり、出産に対する意識が薄かった私は、出産予定日が間近に迫っていてものんきに構えていました。出産予定日前日も読みたい本を買いに書店へ行き、「陣痛が来てもすぐには生まれないらしいし、せっかくならコレも読みたい。アレも!」と本を3冊も買い込んでいたのですが……。突然の違和感で目覚める出産予定日前日に購入した本を読みながら寝落ちしてしまい、違和感で目覚めたのはまさに出産予定日の夜中2時。何やらパンツがぬるぬるするような……? 隣で寝ている夫を起こさないようにソロリと起き上がり、パジャマとパンツをめくってみると、そこにはほんのりピンクの液体が。 「あら。破水だわ」。マタニティ講座でも教わっていたからか、割と平静に判断できた私。寝ている夫を起こし、「破水したから病院連れていって」とひと言。破水、と言われた瞬間、眠気が飛んで慌てふためく夫の姿は今でも思い出して笑ってしまいます。 夜中に破水! そして入院まず病院に連絡し、名前と出産予定日、それから「破水したみたいです」と伝えて病院に向かいました。病院到着後、診察台に上がり当直の先生に破水か否かと子宮口の状態を確認してもらい、破水と判断され入院となりました。 「破水しているからあまり動かないようにね」と助産師さんに言われ、病室への移動も車椅子に乗ることに。不謹慎ながら、人生初の入院だったので、ちょっとだけテンションが上がっていました。ただ、ワクワクした気持ちも一瞬で、病室に入った瞬間、「あ。子ども産むんだな」と、なんとなく意識がしゃっきりしたのを覚えています。 じわじわ続く破水。こんなに出ていいの?翌朝、ベッドに横になっているところに食事が運ばれ、看護師さんから「終わったらお膳取りに伺いますね」と言われて「おお。上げ膳据え膳!」などと思ったりしました。 一方「極力動かないように」と言われるものの、やはり尿意があり、頻繁にトイレには行っていました。 破水しているため、産褥パッドという大きな生理用ナプキンのようなものを着用しながら過ごすのですが、まるでおむつほどの大きさのパッドが8時間もたずダメになり、「こんなに出ていいのかな」と不安になりましたし、これだけ出てもへこまないおなかを見て、不思議な気持ちにもなりました。 陣痛が始まり、ついに出産へその日の15時過ぎから少しずつおなかの痛みを覚え始めました。しかし陣痛の自覚はなく、19時ごろにようやくこの痛みが陣痛であると気づきました。自覚をすると急に恐怖を感じてしまい、「トイレで赤ちゃんが出てきちゃったらどうしよう」とトイレに行くのさえためらってしまうほどでした。そして、痛みも強くなり、人生で初めて「痛みで眠れない夜」を経験しました。翌朝、先生がやってきて「よし産もう!」とひと言。慌てて夫と母に「産むって!」とメールを送り分娩台へ。 練習していた呼吸法もすっかり頭から抜け落ちていましたが、助産師さんたちがサポートしてくれたおかげで混乱せず、また仕事を急きょ休んで立ち会いしてくれた夫も呼吸をまねしてくれていて、その姿がおもしろくて緊張がほぐれました。17時40分、半日がかりで、ようやく長男は産声を上げながら生まれてきてくれました。 出産予定日から1日遅れでの出産となりましたが、夜中に破水をしたということ以外は慌てることもなく無事に終えることができました。しかし、今回は夜中の破水ということで家に夫がいましたが、もし昼間だったらと思うと、あまりに楽観視していたことを反省することもあります。陣痛タクシーなどの対応地域を調べて問い合わせをしておくなど、やるべきことはあったなと今になって思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師 松田玲子著者:山田甜子夫と1歳の息子と3人暮らし。元アロマセラピスト。介護福祉士として福祉関連職でフルタイム勤務をしている。自身の経験や知識、体験を元にした記事を執筆している。
2022年02月07日35歳初産で息子を授かった私。私の場合は、「35歳を過ぎてから急に体力が落ちたなぁ」と実感するなかで初めての出産・育児を経験しました。産後の体の変化・慣れない赤ちゃんのお世話・初めての経験での精神的ストレスなど、「本当につらかったなぁ」と思うことがたくさんありました。そんな私の体験談を紹介します。 産後の回復が遅い産後すぐの私は、体調の変化と不眠、産後すぐに始まった赤ちゃんのお世話で毎日びっくりするほど疲れていました。初めてのことばかりで「なんで赤ちゃんは寝てくれないの?」「こんな感じでいいのかな?」と精神的にもストレスを感じていた私。同じ時期に出産した28歳のママ友と「体がつらいよね~」と励ましあっていました。 産後1カ月を過ぎるころ、ヨレヨレになりながら家事や育児をしていた私に比べて、ママ友はすでに家事や育児をしながら友達と赤ちゃんを連れて外へ遊びに行っていたのです! 少しでも自由の時間があれば寝ていたかった私は、赤ちゃんを連れて外へ遊びに行く余裕なんてありませんでした。 セックスレスに陥った「産後ある程度体が回復したら、夫婦間のためにもセックスは開始したほうがいいよ!」という友だちの助言を出産前から聞いていた私。しかし、産後6カ月経っても不眠が続いていて、時間があれば寝ていたいと思っていた私は、セックスなんて考えられませんでした。 そして、なぜか夫が求めてくることに対しても嫌でしょうがなく、喧嘩をするようになってしまったのです。24歳で出産した姉に相談すると「私たちは産後1カ月でセックス開始したよ。若かったからかな~」と言っていて、私は「私ももう少し若く産んでいたら違ったのかな」と思いました。 息子との遊びある日、同じ時期に出産した28歳のママ友とお互い1歳になる息子たちを連れて公園に行きました。両手を引いてヨチヨチ歩きを始めた息子たちと公園の中を散歩。 15分くらいで「あ~疲れたな、座ろう」と息子をベビーカーに乗せてベンチに腰掛けた私に比べ、ママ友は「息子がまだ歩きたそうだし、ちょっとブランコまで行ってきます!」と超元気。自分の息子を横目に心の中で「ごめんね、ママ体力なくて」と反省しました。 私の場合、35歳を境目に急に体力の衰えを感じていたなかでの出産・育児は、産後の回復も遅く感じ、「こんなふうに動きたい!」と思っていても実際は動けず困りました。でも、今は息子のためにも私自身が体調崩さないよう、私のペースで子育てを楽しんでいこうと思っています。 監修/助産師REIKO著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2021年09月06日初産ということもあり、出産に対する意識が薄かった私は、出産予定日が間近に迫っていてものんきに構えていました。出産予定日前日も読みたい本を買いに書店へ行き「陣痛が来てもすぐには生まれないらしいし、せっかくならコレも読みたい。アレも!」と本を3冊も買い込んでいたのですが……。 突然の違和感で目覚める出産予定日前日に購入した本を読みながら寝落ちしてしまい、違和感で目覚めたのはまさに出産予定日の夜中2時。何やらパンツがぬるぬるするような……? 隣で寝ている夫を起こさないようにソロリと起き上がり、パジャマとパンツをめくってみると、そこにはほんのりピンクの液体が。 「あら。破水だわ」。マタニティ講座でも教わっていたからか、割と平静に判断できた私。寝ている夫を起こし、「破水したから病院連れていって」とひと言。破水、と言われた瞬間、眠気が飛んで慌てふためく夫の姿は今でも思い出して笑ってしまいます。 夜中に破水! そして入院まず病院に連絡し、名前と出産予定日、それから「破水したみたいです」と伝えて病院に向かいました。病院到着後、診察台に上がり当直の先生に破水か否かと子宮口の状態を確認してもらい、破水と判断され入院となりました。 「破水しているからあまり動かないようにね」と助産師さんに言われ、病室への移動も車椅子に乗ることに。不謹慎ながら、人生初の入院でしたので、ちょっとだけテンションが上がっていました。ただ、ワクワクした気持ちも一瞬で、病室に入った瞬間、「あ。子ども産むんだな」と、なんとなく意識がしゃっきりしたのを覚えています。 じわじわ続く破水。こんなに出ていいの?翌朝、ベッドに横になっているところに食事が運ばれ、看護師さんから「終わったらお膳取りに伺いますね」と言われて「おお。上げ膳据え膳!」などと思ったりしました。 一方「極力動かないように」と言われるものの、やはり尿意があり、頻繁にトイレには行っていました。 破水しているため、産褥パッドという大きな生理用ナプキンのようなものを着用しながら過ごすのですが、まるでおむつほどの大きさのパッドが8時間もたずダメになり、「こんなに出ていいのかな」と不安になりましたし、これだけ出てもへこまないおなかを見て、不思議な気持ちにもなりました。 陣痛が始まり、ついに出産へその日の15時過ぎから少しずつおなかの痛みを覚え始めました。しかし陣痛の自覚はなく、19時ごろにようやくこの痛みが陣痛であると気づきました。自覚をすると急に恐怖を感じてしまい、「トイレで赤ちゃんが出てきちゃったらどうしよう」とトイレに行くのさえためらってしまうほどでした。そして、痛みも強くなり、人生で初めて「痛みで眠れない夜」を経験しました。翌朝、先生がやってきて「よし産もう!」とひと言。慌てて夫と母に「産むって!」とメールを送り分娩台へ。 練習していた呼吸法もすっかり頭から抜け落ちていましたが、助産師さんたちがサポートしてくれたおかげで混乱せず、また仕事を急きょ休んで立ち会いしてくれた夫も呼吸をまねしてくれていて、その姿がおもしろくて緊張がほぐれました。17時40分、半日がかりで、ようやく長男は産声を上げながら生まれてきてくれました。 出産予定日から1日遅れでの出産となりましたが、夜中に破水をしたということ以外は慌てることもなく無事に終えることができました。しかし、今回は夜中の破水ということで家に夫がいましたが、もし昼間だったらと思うと、あまりに楽観視していたことを反省することもあります。陣痛タクシーなどの対応地域を調べて問い合わせをしておくなど、やるべきことはあったなと今になって思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:山田甜子夫と1歳の息子と3人暮らし。元アロマセラピスト。介護福祉士として福祉関連職でフルタイム勤務をしている。自身の経験や知識、体験を元にした記事を執筆している。
2021年02月04日■ 前回 のあらすじ 前駆陣痛が5日間続いた後、おしるしが! とはいえ長すぎた前駆陣痛に、本陣痛がきているのか、きていないのか、わからないまま病院へ…第1子出産のとき、初産婦に対して冷たかったとかそういう事は全くなくて、みなさん落ち着いて「まだだよ~まだだよ~」とゆっくり迎えてくれてました。それに対して、今回経産婦として病院へ到着すると「さぁこっちへ!さぁさぁさぁ!」という感じで、助産師さんやお医者さんが緊張感を持って迎えてくれてるような…。しかし、「焦ってる」みたいな様子ではないところがさすがプロ。あまりにも扱いが違うのでドキドキしたのを覚えています(笑)病院に来た時点で子宮口5cm!長女・ひなの時は到着時に2cmで一晩耐えて耐えてやっと4~5cmだったので、「え、早い!」とちょっと驚き&喜びました…!!もしかしてこのままスル~~~ッと産めちゃう!?とか期待しましたが、そんな事はなく…。次回に続く本記事はあくまで筆者の体験談で、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。 【同じテーマの連載はこちら】 あん太くん出産レポ この連載の全話を見る >> 4人目と5人目の話 この連載の全話を見る >>
2021年01月21日■前回のあらすじ壮絶な痛みに耐え、無事息子を出産。出産後は、痛みや不安から解放されると思ったのですが…。今まで味わったことのない、気が狂いそうな不安でした。ホルモンとかのせいなのかな。怖くて怖くて…。でも何がそんなに怖いのかもう分からないくらい怖かったです。あの時の精神状態には戻りたくないです。次回に続きます。6/30(火)14時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧ください!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月29日pixivで人気の湯本もゆさんの出産記をご紹介します。壮絶な出産とその後に起こった気持ちの変化、そして突然の体調悪化は一体…!?壮絶な痛みに耐え、無事息子を出産。痛みや不安から解放されると思ったのですが…。次回に続きます。6/29(月)14時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧ください!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月28日初めての出産を控えたお母さんは、妊娠当初ならうれしい気持ちが先行しますが、だんだん出産予定日が近づいてくると不安の方が上回ってくるのではないでしょうか。「出産ってどういう風に始まるの?」「初産婦と経産婦では、どういったところが違うの?」「初産ならではの出産の特徴やリスクはあるの?」初めてのことだらけの出産で、お母さんの頭の中は疑問だらけでしょう。そこで、初産の場合、どういった出産になり、どんな傾向があるのでしょうか? 初めての出産についてくわしく解説しましょう。【監修】イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。■初産と出産予定日初産とは 「初産」は、初めて子どもを生むことをさし、「ういざん」「しょさん」「はつざん」といろいろな読み方があります。そして、初めて子どもを生む女性を初産婦(しょさんぷ)と呼びます。初産の年齢 厚生労働省発表の「人口動態統計(確定数)の概況(平成29年)」の「母の年齢・出生順位別にみた出生数」によると、第1子つまり初産を経験した女性の年齢は、30〜34歳で一番多く32.4%。次いで、25〜29歳の32.1%、35〜39歳の16.8%と続きます。22年前の平成7年の調査では、1位は25〜29歳で48.1%、2位は20〜24歳で22.2%、3位は30〜34歳で22.0%。この結果からも、初産を経験する女性の年齢が高くなっていることがわかりますね。その証拠に、平成7年には45〜49歳での初産は0%だったのに対し、平成29年には0.2%。平成7年は調査対象外だった50歳以上の初産例もありました。参考サイト:厚生労働省 「母の年齢・出生順位別にみた出生数」 出産予定日とは出産予定日は、最後の生理開始日から数えて満280日、つまり40週0日となります。この日が統計上、一番出産の可能性が高いことから、出産予定日とされています。正常な出産時期、いわゆる正産期は、この出産予定日の3週間前から2週間後、妊娠週数でいうと37週0日から41週6日とされています。■初産だと予定日を超過するって本当?予定日超過とは出産予定日を過ぎても2週間までなら正産期となり心配はいりません。もし、妊娠40週の受診で出産の兆候がない場合は、妊娠週数が合っているかどうかを確認します。生理不順などで、そもそもの出産予定日を計算する起点、最終生理開始日自体がずれていて、出産予定日もそのままずれている可能性もあります。妊娠初期、赤ちゃんの個体差が少ない8週頃の超音波写真で大きさをチェックし、出産予定日にずれがないかどうか確認します。出産週数の割合 日本産科婦人科学会の調査によると、一番多い出産週数は39週で全体の21.1%。次いで、38週の20.5%、40週の18.6%と続きます。40週以上の予定日超過で出産している人は26.1%もおり、4人に1人は予定日を過ぎての出産となっています。参考サイト:日本産科婦人科学会 「婦人科64巻6号/FUJ06‐04(報告・周産期委員会)」 初産は予定日超過するケースも多い初産婦の場合、すでに出産経験のある経産婦より、出産予定日を超える場合が多い傾向にあります。ただし、これは初産婦、経産婦の違いというよりは、出産予定日の算出自体が間違っている場合も多いそうです。陣痛にかかる時間も長くなる? 出産にかかる時間として、初産婦は12〜16時間、経産婦は5〜8時間といわれています。個人差はあるものの、一般的に経産婦より初産婦の方が、出産に倍の時間がかかるようです。■初産が予定日超過しやすい原因原因1:子宮口が硬い (熟化が起きにくい)初産が出産予定日を超過しやすい傾向にある一番の原因として、子宮口の塾化が起きにくい、つまり子宮口が硬いからという意見があります。ただし、これは陣痛が始まって出産までの時間には関係しますが、予定日の超過とは直接関係がないという意見もあります。原因2:ママの運動不足初めての妊娠・出産ということで、無理しないようにという気持ちが先立って、初産婦は運動不足の傾向があるようです。妊婦健診で医師から体重増加を指摘されたり「なるべく歩くようにしてくださいね」と言われたら要注意。運動不足による予定日超過となるかもしれません。それに対し経産婦は、すでに子どもがいるわけですから、ジッとしてはいられません。家事に育児に動き回らなければいけないので、運動不足とは無縁。逆に動き過ぎて、出産が早まる傾向があるようです。■予定日を超えても赤ちゃんは大丈夫?42週未満なら大丈夫出産予定日を超えたとしても、41週6日までは正産期なので何の問題もありません。初めての出産で予定日を過ぎてしまうと「大丈夫かな」「陣痛ってどんな感じ何だろう」「突然破水したらどうしよう」と心配でしょうが、気にしすぎることはありません。42週を超えた場合のリスクただし、出産予定日を2週間以上過ぎると「過期妊娠」となりリスクが多い出産となります。主に、赤ちゃんにとって次の3つのリスクがあるといわれています。・鎖骨骨折赤ちゃんが大きくなりすぎて、出産中に鎖骨を骨折するリスク。・Erb麻痺出産時の外からの力によって、赤ちゃんの末梢神経が圧迫されるなどで運動麻痺が残るリスク。・胎便吸引症候群赤ちゃんがおなかの中で胎便や羊水を飲み込んでしまい、呼吸障害を起こすリスク。一方、母体にも以下のようなリスクがあります。・分娩障害お産が途中で止まってしまう。・肩甲難産赤ちゃんの肩の部分が引っかかって出てこない。・弛緩出血産後の出血が止まらなくなる。いずれも、妊娠期間が長くなったことで赤ちゃんが大きくなりすぎたためのリスクです。■初産で予定日を超えたらどう過ごしたらいい?落ち着いてリラックスして過ごしていればOK出産予定日を超えているということは、赤ちゃんは十分育っているので、いつ生まれても大丈夫な状態です。リラックスして、無理のない範囲で適度な運動を心がけ、出産を待ちましょう。陣痛促進剤とは陣痛促進剤(陣痛誘発剤・子宮収縮剤)は、自然陣痛で母体から分泌されるホルモン(オキシトシン、プロスタグランジン)と同じ製剤を投与することで、陣痛を促す効果があります。病院や担当医の考え方や方針にもよりますが、一般的に、妊娠41週を過ぎたらこの陣痛促進剤を使用するかどうかを決断することになります。陣痛促進剤については、事故やトラブルもあることから使用の賛否が分かれるところですが、自然陣痛を待って出産した場合に比べ、死産のリスクは約7割減、胎便吸引症候群のリスクは約6割減という報告もあります。陣痛促進剤による分娩誘発を行う際は、赤ちゃんの状態に問題がないこと、子宮口が熟化していることなどを確認して行われます。陣痛促進剤を使用しない場合は、帝王切開の出産などに切り替える場合もあります。陣痛促進剤の使用については、医師と十分相談したうえで決めるといいでしょう。■まとめ初めての妊娠・出産は楽しみが大きい反面、同じくらいの不安もあるでしょう。「陣痛ってすごい痛いって聞くけれど耐えられる?」「子どもが生まれるまで何時間?」「ちゃんと赤ちゃんを育てられるかな?」と疑問と心配だらけだと思います。しかし、「母は強し!」で、生まれてきた赤ちゃんの顔を見たらすべてが吹き飛びます。それまで、ゆったりリラックスして、赤ちゃんと会える日をゆったりした気持ちで待ちましょう。参考資料:国立成育医療研究センター 「出産に際して知っておきたいこと」
2019年11月27日私は31歳のときに妊娠しました。順調に妊娠生活を送り、妊娠37週を迎えたある夜に破水! いよいよ、初めての出産というチャレンジが始まりました。なかなかお産は進まず、破水から12時間ほど経ったところで、やっと子宮口が全開大に。その後、意識がもうろうとするなかで聞こえた「パチン!!」という音……。今回は、私の会陰切開体験談をご紹介します。 初産、なかなか進まないお産31歳で初めての妊娠。おなかの赤ちゃんも順調に育ち、経腟分娩の予定で臨月を過ごしていました。妊娠37週のある夜に破水。両親と一緒にタクシーで病院へ向かいました。 規則的ではありませんでしたが、おなかの強い張りも感じていたため、そのまま陣痛室に入りました。しかし、なかなかお産は進まず、痛みに耐えながら12時間。体力的にも厳しくなってきたころ、やっと子宮口が全開大になりました。何度かいきむのを繰り返し、意識がもうろうとするなか聞こえた先生の声。「それじゃ、ちょっとお手伝いするね~」。 「パチン!!」これが会陰切開かぁ!先生の声のあとすぐに「パチンッ!」という大きな音が聞こえました。それこそ、会陰切開をした音だったのです。そのあまりの大きい音に、意識が薄れていた私も、怖くて目が覚める思いをしたことを覚えています。 かなり大きく切開されたように感じましたが、その場所が直接痛むという感じではなく、赤ちゃんが産道をグリグリと押して出てくる出産の痛みのほうが、断然つらいものでした。無事に長男を出産……闘いはやっと終わったのです。 会陰切開、その後の経過会陰切開後の処置は出産時と同じ体勢、つまり分娩台の上で足を広げたままおこなわれます。会陰切開の傷の縫合は、早くきれいに治るよう細かく丁寧に縫うそうです。また、なるべく縫い目が内側になるよう縫い合わせるため、「傷口も目立ちにくいよ!」と先生が教えてくれました。 出産の次の日にはシャワーも浴びることもでき、傷口がひどく痛むことはありませんでした。さらに、縫い糸は体に吸収される糸が使われていたため、抜糸の必要もなく、順調な産後の経過をたどることができました。 会陰切開時の「パチンッ!」という音と、大きく切られたような感覚に反し、あまり痛みを感じることもなく、産後も順調に回復しました。その瞬間はすごく恐怖を感じた会陰切開でしたが、安全な出産のためには必要な処置であったことを、身を持って体験しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。産院・病院によって対応が異なることがあります。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKO著者:鍜治すみの生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。
2019年11月21日こんにちは! 赤井トマトと言います。今回から『私の出産話』を描いていきたいと思います。初産の高齢出産。陣痛スタート妊娠39週4日目。陣痛アプリ、とても役に立ちました! 陣痛中は痛くて痛くて! 陣痛の間隔なんて図る余裕もないですが、陣痛アプリだと、ただスマホ画面をタッチすればいいだけなので、私でもできたのでおすすめです。病院に到着その時、「入院グッズも一緒に持ってきて下さい。」と言われたので、母が大量の入院グッズを持ってくれました。娘を出産した病院は総合病院だったから?なのか、入院・出産グッズはほぼすべて準備する必要がありました。産後、色々なママの話を聞くと、何も準備する必要がない病院もあるみたいでした。産後に聞いたのですが、羨ましかったです。陣痛の私に、母がまさかのお願い。陣痛中の私と、大量の入院グッズを持った私の母は、なんと300m先の郵便局を目指し始めたのです。次回に続きます。=========================================本記事に記載された症状は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2019年11月03日近年、晩婚化により出産年齢が上がってきており、高齢初産が増加傾向にあります。高齢初産とは、35歳以上の初産婦さんのことをいいます。高齢初産のママの中には、母乳育児について不安を抱えている方もいるかもしれません。 今回は、高齢初産のママが母乳育児を無理なく続けていくポイントについてお話していきたいと思います。 高齢出産のメリット高齢出産は、妊娠中の様々な合併症などリスクがクローズアップされていますが、良い面もあります。*自分の生活を十分に楽しんできたので「次は子育て」と積極的になれる*知人や友人に出産経験者が多いので多くの情報が得られる*精神的に成熟しているので、若い時よりも物事を的確に判断できる*経済的に余裕がある*人生経験が豊富な分、何事も慌てずに対応できる 高齢初産のママが大変なことや心配なこと高齢初産のママは産後、体力的に育児ができるかという心配がある方が多く、疲れがなかなか取れない、授乳が大変だったという意見が多く聞かれます。高齢初産は、妊娠中に様々な合併症などの発生率も高く、分娩に時間を要し、帝王切開率も高めになることがあります。帝王切開での出産は、高齢初産に限らず体調の回復に時間がかかることも多くなります。それらによって、おっぱいの開始時期や母児同室の開始が遅れ、母乳育児が軌道にのるまでに時間がかかることがあります 。退院までに、授乳の姿勢が安定しない、母乳分泌に不安があるなどの場合は、退院後早めに母乳外来を受診されると安心です。産後の赤ちゃん連れの外出が大変な時は、訪問型の母乳外来もあります。 疲労が蓄積しない工夫をする高齢初産のママは、産後の疲労回復に時間を要することや、寝不足などの疲労が蓄積しやすいこともあります。しかし体力は、年齢に限らず個人差も大きいと思います。出産前から母乳育児を諦めているママもいるのですが、母乳をあげることで以下のようなメリットがあります。*ママの今まで獲得した免疫を母乳を介してあげられる*母乳をあげているときに出るオキシトシン効果でより深い眠りを誘い、心身の疲労の回復を促す*子宮収縮など産後の身体回復を促す できるだけ休息できる授乳を心がけることが大切です。授乳が頻回な赤ちゃんの場合、添い乳がおすすめです。夜間は搾乳をしてまとめてあげるようにするのも良いかもしれません。授乳のあとの補足の育児用ミルクや搾乳を家族の方に代わりにあげてもらうのも良いでしょう。産後1カ月は無理せずに過ごすことが、その後の経過にも良いとされています。授乳や赤ちゃんのお世話以外は手伝ってもらい、睡眠や休息をとるようにしましょう。 退院後のサポート体制をしっかりしておく高齢初産のママで多いのが、親世代の年齢も高くサポートが難しいということがあります。夫の育児休暇、産褥入院、産後ケア訪問など様々なサービスの利用を検討されると良いと思います。また、食事配達サービスなどを利用して、家事の軽減や授乳期間中の栄養が不足しないように日頃から注意することが大切です。 私自身も、高齢初産でした。仕事を続けながらの母乳育児は体力的にも大変なこともありましたが、授乳をしているときの娘に癒されることも多くありました。みなさんも周りのサポートを受けながら無理なく、母乳育児を楽しむことができると良いですね。 引用参考文献第42回母乳育児支援学習会 in神戸「高年初産のお母さんへの援助(ガイドラインを踏まえて)」渡邊和香 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年10月22日育児は24時間年中無休。そんな毎日のなかで、育児と家事を頑張りすぎて何が1番大切か忘れてしまうほどでした。私の場合、実家が遠く夫は自営業で多忙なので、常にワンオペ状態でとてもつらかったです。今回はそんな状況下での育児体験で気付いたことや私の気持ちの変化をご紹介します。 ワンオペ育児に追われ気づけばボロボロに毎日の育児や家事であっという間に時間が過ぎていて、気づけばもう夕飯の支度をしなきゃいけない時間……。 朝から元気でパワフルな子どもを相手にしていると、自分に使える時間はほとんどないし休める時間もなかなかありません。 そんな毎日のせいか、ちょっとしたことでイライラすることが増えていきました。私の場合、実家や夫に頼ることができない環境なので、子どもが熱を出したとき、入院したとき、どんな状況であってもひとりで全部乗り越えてきました。 イライラが頂点に! ついに爆発!全部をひとりでこなすことは本当に大変で、仕事を頑張ってくれている夫にさえ感謝できないくらい気持ちに余裕はありませんでした。いつしか「なんで私ばっかりこんなに大変なの。逃げ出したい」そう思うようになっていき、私はついに爆発してしまいました。 まだ2歳にもなっていないわが子に怒鳴ってしまったのです。息子はびっくりしたようで号泣してしまい、そんな息子を見て自己嫌悪になり、気づけば私も泣いていました。どうしたら良いのかわからず息子を抱きしめ、そのときはただ泣いて「ごめんね」ということしかできませんでした。 反省、そして思ったこと少し時間が経って冷静になり、そこで初めて「こんなにストレスが溜まって爆発して息子を悲しませるくらいなら、いっそ頑張らなければ良いんだ!」「もっと休んでラクして二度と戻ってこないこの時期を楽しもう!」と思うようになりました。子どもは笑顔のママが一番大好き! ママが笑顔になることがとても大切! まずはママである私が笑顔になれる環境作りをすることが大切なんだと感じました。 その経験から、イライラしそうになったら家事や育児は手を抜いて、ママと子どもが笑顔でいれるようにしようと思いました。少し部屋が散らかっていてもすぐには片付けず寝る前にまとめて片付けたり、食事を1食だけレトルト食品にして家事の負担を減らしただけでだいぶ体力的にもラクになり、イライラする頻度も減りました。 そして、本当に大変なときやつらいときは夫に助けを求めることも必要だと思うようになりました。とにかくひとりで抱え込まないようにしよう! と思います。 著者:八木あかね一男一女の母。二人目出産を機に保険代理店を退職。夫が忙しい為、ワンオペになりがち。1年間専業主婦に徹するも、現在は自身の出産や育児の経験を活かしライターとして活動中。
2019年09月04日よく耳にする「初産は出産予定日よりも遅れる」という話。私は自分もそうなると思っていました。 ところが、妊娠38週のときに入院することになり、大慌て! こんなことなら早めに準備しておけばよかった……と後悔しました。これから出産を控えている方は、「こんな出産もあるんだ」と参考にしていただければと思います。 想像よりも早く入院することに!その日は妊娠38週の妊婦健診でした。内診で「子宮口が4~5cm開いているね。入院しましょうか」と、想像していたよりも早く医師から入院の指示が! 入院のためにまとめていた入院バッグは、産院から車で30分ほど離れた実家にありました。私と付き添いの実母はプチパニック! 私はそのまま入院の説明で病室に案内され、実母は荷物をとりに大急ぎで実家へ戻っていきました。 翌日、陣痛促進剤が投与されて出産へ産院でひと晩を過ごしたものの、大した痛みもやってこなかったので「なぁんだ、これは帰宅コースかな~」と呑気にかまえていました。 ところが、翌朝の内診で子宮口がなんと6cm以上も開いていることが判明。院長先生の「陣痛促進剤を投与して今日中に産んじゃおうか」のひと声で、数分後には分娩室へ向かっていました。いざ出産! というときに私自身はまったく実感がなく、本当に赤ちゃんは生まれるんだろうか……と半信半疑でした。 2時間半のスピード出産!結局、陣痛促進剤の投与からわずか2時間半ほどで、ぽーんと生まれたわが子。出産予定日より1週間ほど早く生まれたわが子は、直前の健診で小さめだと聞いていて心配していましたが、出てきてみれば3,000g超えのしっかりとした赤ちゃんでした。 振り返れば予想外の展開ばかりで、本やインターネットで知っていた出産のイメージとはまったく違う出産となりました。始まり方は人それぞれ。事前準備は本当に大事だ!と終わってから痛感しました。 これから出産を控えている方は、入院準備は早めに済ませて、入院バッグは健診のたびに移動の車の中に積んでおくか、すぐ持ち出せる場所にスタンバイしておくといいかもしれません。余談ですが、出産までの時間があまりに早くて、出産には結局だれも立ち会えませんでした。著者:しまのさくら一女の母で夫と3人暮らし。出産を機に勤めていた会社を退職。現在は育児のかたわら、データ入力の仕事や妊娠・出産・育児に関する記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月25日みなさんこんにちは! かわベーコンです。今日は出産のときのお話です。初産だと出産に関することはみんな初めてなので、陣痛の痛みなどまったく想像できません。よく「鼻の穴からスイカがでるくらいの痛み」とはききますが、なにしろそんなもの鼻からでないので想像もつきません。初産はいろいろと衝撃でした…。自然にくる陣痛を体験しないまま初の出産は終了しました。でも計画的にくる痛みだからか、わりと冷静でいられました。(3コマ目、あんなでもわりと冷静)。産んでる途中で娘の頭が出てくるところを鏡でみたりとか。「出産てすごいんだな!」「赤ちゃん産んだんだな!」って、その日は興奮して眠れませんでした。産んだ後は、まだアドレナリンがガンガンでてるので、眠れないらしいです。娘を産んだ次の日のごはんがとても豪華でおいしそうだったので(本当においしかったけども)、私は次の子もここで産むとそのとき決めました。よく「2人目は産むのがラク」とか「陣痛が進むのも早い」って聞きますが、息子のときは娘とまったく違いました。娘と同じで予定日は過ぎましたが、息子は自然に陣痛が来たんです。でも、なかなか波が安定せず、分娩室をうろうろ…そんなときに見つけた「アレ」!置いてあるところは置いてあるのですが、ピンクのなんか“ひとりシーソー”みたいな乗り物。娘のときも「あるなー」と思っていたのですが、点滴していたのでそのときは動けませんでした。なので今回は乗ってみると…「えっ!なにこれ楽しい…!(笑)」なかなか陣痛が進まなくて痛みにウンウン言いながら、暇だったので、痛みが強くなるまでずっとこれで遊んでいました。陣痛から産まれるまで娘は4時間くらいでしたが、息子は10時間くらいかかりました。姉弟でもこんなに差が出るんですね。でも、息子は微弱陣痛が続き出産までは時間がかかりましたが、2人目だからか、子宮口が開いてからはあっという間でしたよ!以上が私の出産エピソードです。「懐かしいなぁ」と大きくなった2人を見ながら思う母なのでした。※これは2011年、2015年の8月ごろの筆者のエピソードです。“ひとりシーソー”みたいな乗り物は、「陣痛緩和チェアー」だったのだと思います。またこの体験記に記載された症状や治療法は、あくまでもこの筆者の体験談であり、症状を説明したり治療法を保証するものではありません。
2018年08月24日質問:初産が高齢出産になる場合、具体的にどのようなリスクが高くなるのでしょうか?28歳女性です。パートナーがいますが、結婚はしていません。お互いの人生設計の関係で、結婚・出産できるのは2年後以降になりそうです。ある研究結果で初産が30歳を超えるとリスクが高くなると聞きましたが、高齢出産になる場合、具体的にどのようなリスクが高くなるのでしょうか?また、安全に健康な赤ちゃんを産むために、生活面などで注意して行えることはありますでしょうか?海外在住:かれん1986さん(28)回答:「高齢出産」についてお答えします。――「高齢出産」で想定されるリスク高齢出産に関するご質問ですね。高齢出産の定義は諸説あります。1993年以前の日本では、30歳以上の初産婦を高齢出産とする考え方が主流でしたが、WHO(世界保健機関)の定義などと足並みをそろえる形で、現在は医学的な高齢出産は35歳以上での初産とされていることが多いため、35歳以上の出産としてお話しさせていただきます。もちろん個人差は大きいですが、女性の一生のうち、10代の後半から30代の前半までが妊娠と出産の能力の最盛期と考えられています。30代後半以降は徐々に子宮や卵巣の機能が低下し、妊娠そのものが成立しにくくなると考えられています。また、一旦妊娠が成立しても流産率がやや高いことも知られており、全妊娠における自然流産率が1割から1割5分といわれているのに対し、35歳以上の妊娠では約2割が自然流産に終わるといわれています。加齢とともに流産が増加する原因としては、卵子が老化していることや、卵子の老化によって胎児に先天的な染色体などの異常が増えることが挙げられるでしょう。また、よくいわれるように、妊婦さんが高齢である場合、生まれてくる赤ちゃんのダウン症のリスクが上がります。25歳未満の出産では2,000例に1例、35歳では300例に1例、40歳では100例に1例と上がって行きます。これは高齢出産のリスクとしてよく話題になる点です。加えて、母体側の心配として、高血圧やむくみ、たんぱく尿といった症状が出る「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)」にかかりやすくなるといわれています。これは症状によっては管理のために入院を要するほど、お母さんと赤ちゃんにとって心配な状態です。<将来の出産に備えて生活面での注意点は?>高齢出産のリスクとなる点をお話ししましたが、全ての妊娠・出産にはリスクが伴いますし、年齢にかかわらず大多数の妊婦さんが元気な赤ちゃんを産んでいるわけですから、必要以上に心配をされることはないと思います。また、今からできる生活上の注意点についてですが、高齢出産に備えるために特別な注意というものはありませんが、禁煙を守る、野菜や果物を含め栄養バランスの取れた食生活を心がける、定期的な運動習慣を身につける、十分な睡眠とストレス解消の機会を持つ、といったことは大切だと思います。ご参考になれば幸いです。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日