ハイアットが手掛けた日本初上陸のライフスタイルホテル「アンダーズ 東京」。官庁街に新風を巻き起こした虎ノ門ヒルズに開業し、この6月に1周年を迎えた。その国の都市や文化と個性を尊重するというコンセプトを持つアンダーズ 東京では、先日(6月8日から12日まで)米国アカデミー賞公認アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」(以下、SSFF & ASIA 2015)とコラボレーションしたアンダーズシネマサロンを開催した。そしてアンダーズ 東京の1周年でもある6月11日には、SSFF & ASIA代表の俳優・別所哲也氏やフェスティバルアンバサダーで映画コメンテーターのLiLiCo氏を迎えた、映画祭の記念パーティを開催。別所哲也氏が「SSFF & ASIAに賛同いただいたアンダーズ 東京や総支配人アルノー氏に感謝します。来年は、このホテルを舞台にした作品を撮って欲しい」と挨拶をした後は、世界各国から訪れた映画監督や映画ファンがアンダーズ 東京での華やかな夜を楽しんだ。既存のホテルの枠にとどまらず、東京という街を盛り上げて街の魅力を世界へと発信するホテル「アンダーズ 東京」。総支配人であるアルノー・ド・サン=デグジュペリ氏が、開業1年を迎えての思い、SSFF & ASIA 2015との関わり、東京という街の魅力を、語る。――1周年おめでとうございます。魅力的なアニバーサリーイベントを展開されていますが、なかでも今年で17回目を迎える「SSFF & ASIA 2015」とコラボレーションをすることになった経緯や理由を教えてください。ありがとうございます。昨年のアンダーズ東京のグランドオープニングパーティで、SSFF & ASIA代表である別所哲也さんにお会いしました。まさにSSFF & ASIA 2014の会期だったので、映画祭のいろいろなお話をお伺いしました。世界各国の若い才能を応援していること、また世界に通ずる映画人を輩出してきたこと、別所さんのSSFF & ASIAにかける情熱にはとても感銘を受けました。――そこから映画祭へのコラボレーションのお話につながったのですか。ホテルでの試写イベントや記念パーティはよくありますが、映画のプログラム自体をホテル空間で楽しめることに驚きました。SSFF & ASIAのコンセプトが、アンダーズの“自分らしさ”と“地域の個性を活かす”というコンセプトと合致していたことがコラボレーションを決めた一番の理由です。アンダーズは、ゲストが心地よく快適に過ごす空間でありながらも、その感性を刺激する場でありたいと考えています。そのためアートや音楽などクリエイティブな体験を提案するアンダーズサロンという機会を設けているので、そこでシネマサロンを開催することを考えました。――アンダーズ東京が提案する“パーソナルにこだわるサービス”とは、どのようなものなのでしょうか。アンダーズ東京は、サービスマニュアルが一切ありません。スタッフ各自のおもてなしスタイルで、個々のゲストに接しています。筋書きを超えたサービスが、ゲストとの真のコミュニケーションを生みだすと考えているからです。スタッフはもちろん、ゲストの自分らしさを尊重するホテルなのです。――ホテルのデザインや内装には地域の個性を活かすとのコンセプトにあるように日本らしい演出が手掛けられています。アルノー氏ご自身は、東京の個性や魅力をどのように考えていますか?人々はおもてなしの心を持ち、安全で美しく、多様性に富んだ街であると思います。ですから私はいつもゲストに「東京で迷う」ことをおすすめしています。迷った先には、美しい社寺仏閣や日本家屋、暮らしに根づいた商店など、いろいろな発見がある。発見する楽しさがある魅力的な街だと思っています。ヒンディ語でパーソナルスタイルを意味し、グローバルな視点でその国の都市や文化と個性を尊重したアンダーズ東京。スペシャルな癒しの空間でありながら、刺激的でクリエイティブな空間として、東京の魅力を世界へと発信してくれるアンダーズ東京に今後ますます注目が集まるはずだ。
2015年06月29日「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2015」が6月15日(月)に最終日を迎え、アワードセレモニーが開催。イラン映画『キミのモノ』がグランプリに輝いた。今年で17回目を迎える映画祭は12日間の日程で開催され、コンペティション部門だけで85作品が上映されたほか、各種イベントも行われるなど、アジア最大の短編映画祭にふさわしく大きな盛り上がりを見せた。ちなみに、コンペ部門の審査員を務めたのは、作家の冲方丁、俳優で映画監督の奥田瑛二、海外映画祭の常連監督である河瀬直美、俳優の要潤、人気韓国人俳優のチョン・ウソン、そして女優の藤原紀香と超豪華な顔ぶれ。中でもつい最近、歌舞伎役者の片岡愛之助との熱愛が報じられた藤原さん目当ての報道陣も数多く会場に詰めかけたが、藤原さんはチャイナドレス風の真っ赤なドレスでスリットから素足をのぞかせながら笑顔でレッドカーペットを歩いた。このほか、楽曲を元に製作される「ミュージックShort」部門に楽曲「疾走れ!ミライ」を提供した「GLAY」や「生きていく」を提供し、俳優業にも挑戦した「KANA-BOON」なども来場し、大きな盛り上がりを見せた。85作品の中から「インターナショナル部門」、「アジア インターナショナル部門」、「ジャパン部門」の3部門の優秀賞が選定され、その中からさらにグランプリが決定するが、子供の視点で物語を紡いだ、イラン人レザ・ファヒミ監督の手による『キミのモノ』が「アジア インターナショナル部門」優秀賞に続き、グランプリを獲得!ファヒミ監督は「夢を見ているよう。撮影を行った7日間は子供の視点で世界を見ていました」と喜びを口にした。審査員の中でも藤原さんは、子供たちがあらゆるものを“自分の物”であると主張するさまを描いた同作に触れ「子供の世界を描いていますが、大人になっても所有や侵略により、世界の平和が脅かされている。メッセージがダイレクトに伝わってきました」と称賛。他の審査員からも、現実や大人の世界を感じさせつつ、子供の視点で世界を描いた本作への絶賛の声が寄せられた。グランプリ受賞はならなかったものの、「インターナショナル部門」優秀賞はチュニジア出身のロットフィ・アコー監督の『父親』、「ジャパン部門」優秀賞(東京都知事賞)は沖縄出身の岸本司監督の『こころ、おどる-Kerama Blue-』が受賞した。映画祭の創設者であり代表を務める別所哲也はあと3年で迎える記念すべき20回に向け、さらなる飛躍を誓い、盛況の中で映画祭は閉幕した。(text:cinemacafe.net)
2015年06月15日日本でも人気の高い韓流スターで、開催中の「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2015」にて審査員を務めているチョン・ウソンが、6月8日(月)、Intersect by Lexus TOKYOにて行われた映画祭代表の別所哲也とのトークセッションに出席した。トークセッションには多くのファンが詰めかけたが、ウソンさんが登場すると会場は歓声に包まれた。ウソンさんは「みなさんが長い時間、(会場前で)待っていたとうかがっています。ありがとうございます」と笑顔で挨拶した。客席からの「かわいい」という声には「いくつになってもそんな言葉を言っていただくのは嬉しいものですね」とはにかんだ。別所さんはかつて『サッド ムービー』でウソンさんが来日した際にインタビューをした経験もあるという。当時は30代だったウソンさんだが、現在は40代。別所さんに年齢を重ねての変化を問われると「いろいろと気づくことはありますね。30代で一人前になった気になって、全てに気付いたように思っていましたが、40になってやっと新たに気付くことがあるんだとわかりました。表現の深み、視野の広がりが出てくると思います」とも。いまでも激しいアクション作品に身を投じるが「これ以上年を取る前に、身体能力の限界を迎える前にやりたいという思いがある」とも明かした。今回の映画祭では、自身が監督を務めたショートフィルム「殺し屋」も上映されたが、監督を務めるということについて「私には映画しかできることはありません。小さいころから映画を見てきて、自然と俳優になりたいと思い、幸運にもなることができましたが、そこで自然と蓄積されてきたものがあり、その流れで『今度は監督をやりたい』と思ったんです」と振り返る。ショートフィルムは「短い時間の中でいかに描くかに妙義・神髄がある」と語り「商業映画にまみれる中で、チャレンジ精神が後退してしまう部分もありますが、それを維持するためにもチャレンジが大事。そのためにこうして短い作品を撮ることは非常に大事なことだと思っています」と心情を語った。今後、ショートフィルムのみならず、長編のメガホンにも意欲を見せるウソンさん。夏には俳優として新作の撮影も始まるそうで「『MUSA -武士-』のキム・ソンス監督の下で悪い警察官を演じます。これからもこうやって新しい役にどんどん挑戦していきたいです」と力強く語り、歓声を浴びた。別所さんは、“共演者”という立場でのウソンさんとのコラボレーションを熱望。「一緒に刑事ものなどでアクションもできたらいいですね」と語っていた。「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2015」は6月15日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年06月09日俳優として、ラジオナビゲーターとして活躍する別所哲也さんのライフワークのひとつに「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」がある。17年目を迎える今年のテーマは「シネマチック モーメント(映画的な瞬間)」。映画は映像作家たちの人生の“一瞬”を切り取ったもの。映画を観ることは彼らの一瞬を共有すること。だから心が動いていく。長編映画よりもグッと短いショートフィルムはその一瞬がより凝縮され「短い時間のなかにキラッと光るダイヤの原石がある、エスプレッソコーヒーのようにギュッと旨味が詰まっている」と別所さん。彼がショートフィルムに魅了されるきっかけ、またショートフィルムが教えてくれたという人生について、ファッションについて──。──17年目を迎えた「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」。どんなきっかけで主宰することになったのでしょうか。23歳のときにアメリカ映画『クライシス2050』でスクリーンデビューしたのがきっかけで、アメリカと日本を行き来するようになったんです。アメリカにいると「ショートフィルムのスクリーニングがあるからこないか?」って誘われることが多かったんですね。でも、当時の僕は「ショートフィルムは実験的、短くて学生映画のようなもの」という先入観があって、誘われてもずっと断り続けていたんです。それから10年ほど経った頃、アメリカに住む友人が映像作家としてショートフィルムを作って「ハリウッドのメジャースタジオで上映会をやるから観に来てくれ」と言われて。友だちとして渋々、観に行ったんです。10本のショートフィルムが上映されたんですが、どれもものすごく面白くて。コペルニクス的転回といいますか、天動説と地動説ほど自分のなかの映画の概念が変わった瞬間でした。映画って長くなくていいんだ、短くてもこんなに表現できるんだとか、ジョージ・ルーカスやクエンティン・タランティーノなどの監督も、トム・クルーズを始めとする有名俳優たちもショートフィルムからキャリアをスタートしていることを知って、驚くことばかりでした。それが僕にとってのショートフィルムとの出会いです。1997年の出来事ですね。──その2年後の1999年に日本発の国際短篇映画祭「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」を主宰することになったというわけですね。その後もいくつかの偶然が重なりまして──友人がサンダンス映画祭に長編映画を出したことを機に映画祭に行ったとき、そこでもショートフィルムの素晴らしさを目の当たりにしたんです。当時はまだ無名だったベン・アフレックや少し有名だったクリスティーナ・リッチ、前線で活躍していたスパイク・リー(監督)らがいて、彼らはごく普通に短編映画について語っていました。そして、1998年の米アカデミー賞では“日本の『シンドラーのリスト』”と言われるショートフィルム、クリス・タシマさんの『ビザと美徳』が賞を取ったんですが、その年は現地からアカデミー賞を伝える番組の司会を担当していたこともあって……そんな3つの出会いが重なったことで「日本でショートフィルム映画祭をやりたい!」と勝手に運命を感じてしまったんです(笑)。──心を動かされたんですね。今ではすっかり定着した映画祭ですが、今年は100の国と地域から集まった5,000作品の中から選ばれた200作品を上映。どんなふうに映画を選んで観たらいいのでしょうか。ショートフィルムの尺は25分までと決まっていますが、短いものだと2、3分の作品もあります。200作品はいろいろなプログラムとして上映されるので、興味のあるプログラムを選んで観るのもいいですし、特に観て欲しいのはオフィシャルコンペティション。米アカデミー賞につながる、今は無名だけれどこれから有名になる映画の原石をみなさんで発見してほしいんです。あとは、ポーランド、ブラジル、スウェーデン、フィリピンなど世界各国の映画を観る機会はそう滅多にないので、こういう国でこういう映画が作られているんだと、映画を通じて旅をしてほしいですね。最新のアカデミー賞受賞作やノミネート作品をまとめて上映するプログラム、ファッションとショートフィルムがコラボしたプログラムなど、たくさんのメニュー(プログラム)があるので、レストランでメニューを選ぶように映画を選ぶことを楽しんでほしいです。──今年からのプログラム「ファッションショートプログラム」も楽しみです。また、多くの中から自分にとっての選りすぐりのものを選ぶことは、洋服選びにも通じると思います。洋服を選ぶとき、別所さんが大切にしていることやこだわりはありますか。今日は“スマート・カジュアル”がテーマということでしたので、ブルーを差し色にコーディネイトしてみました。映画祭のような公式の場はわりとダークでベーシックなものが多くなってしまうので、タイ、チーフ、カフスで変化をつけたり、あとは足もと、靴にもこだわっています。洋服選びは楽しいですね。そう思うきっかけもやはり映画でした。ハリウッド映画に出たときに言われたことなんですが、その人がどんな人かを想像するとき、その時に着ている洋服やファションがその人の人となりを表す情報になると言われたことがあって。それから気にするようになりました。また、洋服を選ぶときは自分の価値観と向きあう時間でもある。デザインだったり、肌触りだったり、着心地だったり……自分が何に惹かれているのかを知ることはとても大事だと思うんです。そうやって惹かれるものがあって選んだ洋服のなかには、何年経っても着続けているものもあります。20歳のときに買った「Schott(ショット)」のライダーズの革ジャンはいまだに着ています。かれこれもう30年も着ていますね(笑)。時代時代の流行りを取り込むのも楽しいですけど、繕いながら経年変化を楽しむ、洋服に想い出を刻んでいくのもいいですよね。──そう思います。洋服に想い出が刻まれるように、映画館で観た映画の“一瞬”も誰とどんな状況で観たのかなど想い出として刻まれますよね。そうですね。今はインターネットでも映画を観ることのできる時代で、それはそれでアリだし、そうやってショートフィルムをどんどん観てほしいんです。ただ、映画祭にはそれとは違う感動がある。映画って、暗闇の中で大きなスクリーンに光の絵の具で作られたものが映し出される魔法みたいなもの、映像作家のその時の想いが真空パックされたようなもので、昔はフィルム、今はデータなのでハードディスクですが、それらに光があたることで物語が動き出す。すごくロマンチックな時間なんです。そんな不思議な魔法を映画祭で体験してほしいんです。──最後に、映画祭の主宰者であり、俳優としての活動もあり、ラジオナビゲーターとしても毎日活躍している別所さんのその活力は一体どこから湧いてくるのでしょうか。僕は、人間は生きている間はずっと「オン」の状態で「オフ」になる感覚はないと思っているんです。というのは、旅をしたり家族と過ごしたりする時間は仕事を基準にすると確かに「オフ」ですが、プライベートな時間としては「オン」なんです。そして、ずっと「オン」でいることによって泣いたり笑ったり驚いたり……いろんな感情が動く。本当に素晴らしいことです。それを日々感じることが活力に繋がっているのかもしれないですね。
2015年06月08日米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(SSFF & ASIA) は、6月4日(木)に表参道ヒルズ スペース オーにてオープニングセレモニーを開催した。司会の別所哲也、LiLiCoは、映画『スター・ウォーズ』にちなみ、ライトセーバーで闘いながら登場。今年で17回目を迎える本映画祭だが、別所さんが1999年に立ち上げた当時から、ジョージ・ルーカス監督からの応援を受けている。この日、別所さんが監督からの手紙も読み上げた。「一本のショートフィルムがもたらした、夢のような冒険物語は今も続いています。未来の映画作家の基礎となる作品に出逢えるかもしれません。 ジョージ・ルーカス」。本イベントは、6月4日(木) から6月14日(月)まで、東京・横浜を中心に、世界100以上の国と地域から集まった約5,000本の作品から選りすぐりの約200作品を上映。グランプリ作品が米国アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象作品となるということもあり、毎年注目が集まっている。この日、「ブックショートアワード」「地球を救え部門!J-WAVEアワード・優秀賞」「特別賞」「話題賞」が発表され、授賞式が行われた。第一回「ブックショートアワード」には、芥川龍之介の「鼻」を現代風に創作した、結城紫雄の『HANA』が受賞。プレゼンターの筧美和子から賞金が授与された。「地球を救え部門!」では、J-WAVEアワード賞にEmily Driscoll監督、優秀賞にはMarleen van der Werf監督がそれぞれ受賞。審査員のルー大柴が「ベリーエキサイティングで、非常にエモーションでした」と挨拶をすると、受賞された監督も笑顔を見せた。また、受賞には至らなかったものの、この部門にはなんとフジテレビの「おもくり」からも作品が出展されており、「非常にタレント性があるなと驚きました。」と評価した。同じく審査員の岩田ユキ、堀潤、田中律子も挨拶を行い、各々から見た自然への課題に対する想いを語った。「特別賞」には、ももいろクローバーZ vs KISSの「夢の浮世に咲いてみな」が受賞。この日は残念ながら会場に来ることができなかったが、ももいろクローバーは、「アニメの世界から浮世絵の世界に繰り広げられる作品となっています。海外に日本の文化を発信することができてとても嬉しいです!」と挨拶。KISSのメンバーからも「浮世絵は最高だ!参加するすべてのフィルムメイカーたちに幸運を祈る!映画祭をエンジョイしてくれ!WOW!」と、それぞれからビデオメッセージが届いた。「話題賞」には、パラパラ漫画が海外でも高い評価を得ている鉄拳さんが受賞。ジェットコースターとフィギュアスケートをテーマにした最新作『SLIDE』をプレミア上映した。どこか恥ずかしそうに登場した鉄拳さんは、「次回はもっと凄い作品を作らないといけないのかな?次回ダメでもみなさんがっかりしないでくださいね。」と控えめに挨拶。なんと本作は、3か月かけ、過去最高の2,900枚描いたそうだ。別所さんから「浅田真央さんを彷彿とさせる作品となっていますね」と投げかけられると、「去年の8月考えたんですが、つい最近復帰会見をされて、めっちゃびっくりしました。浅田さんにも是非この作品を観てもらって、感想を聞きたいです。」と話した。さらに、会場ではMay J.の最新曲「Love is tough」の世界観をモチーフにUULAとShortShortが共同製作したショートフィルム『ブーケなんていらない』 の完成発表も行われた。アベラヒデノブ監督は、「失恋ラッキーと思えるような作品を創っていきたい」と抱負を語った。この日、上映される『家族ごっこ』に出演している斎藤工、鶴田真由も「ショートフィルムだからこそ描けたブュッフェのような作品です」「とても笑える作品になっているので是非観て頂きたいです」とそれぞれ挨拶を行った。「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(SSFF & ASIA) は、6月4日(木) から6月14日(月)まで、東京4会場と横浜にて上映される。(text:cinemacafe.net)
2015年06月04日「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」(SSFF & ASIA)の代表を務める俳優・別所哲也が6月3日(水)、舛添要一・東京都知事を表敬訪問。東京都は同映画祭の若手育成プログラムに協賛しており、会談では互いの協力関係を確認し合った。今回で17回目の開催となる本映画祭は、「ショートフィルム」という映像ジャンルを日本に紹介するため、米国俳優協会(SAG)の会員でもある俳優の別所哲也が創立者として1999年に東京・原宿で設立。米国アカデミー賞公認映画祭として認定されたことにより、グランプリ作品が次年度のアカデミー賞短編部門のノミネート選考となる。また、若手育成を目的に、東京都が協賛する「ショートショート フィルムフェスティバル アジア(SSFF AISA)」は12回目を数える。舛添知事は「2020年の東京オリンピック、パラリンピックはスポーツの祭典であると同時に、文化の祭典でもある。ぜひ映像で応援してほしい」と協力を仰ぐと、別所さんは東京都の皆さんと協力しながら、オリンピックイヤーには国際的な映像の祭典にして、文化的発信、そして観光的な発信をしていきたい」と抱負を語った。同映画祭では観光PRを目的とした「観光映像大賞」も実施しており、「観光映像はまさにショートフィルム。世界中に日本の良さを紹介できれば」(別所さん)、「ぜひ才能ある方に、誰も気づいていない日本の良さを紹介してほしい」(舛添知事)。この日はイメージキャラクターである「旅もじゃ」も駆けつけ、舛添知事から「ぜひ2020年を前に、日本各地の良さを頑張ってPRしてほしい」とエールを受け取った。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」は6月4日(木)開幕。(text:cinemacafe.net)
2015年06月03日今年で17回目となる、米国アカデミー賞公認、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(以下「SSFF&ASIA」)。6月4日(木)の開催に向けて、「オフィシャルコンペティショ」と地球環境問題をテーマにした「地球を救え!部門」の審査員が決定した。インターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門の3部門からなる「オフィシャルコンペティション」では、世界中から応募されたショートフィルムの中から、メッセージ性、エンターテイメント性の優れた選りすぐりの約100作品を上映。部門ごとに1作品を優秀賞として選定し、さらに各部門で優秀賞を受賞した3作品の中から出されるグランプリ作品は、第88回(2016年)の米国アカデミー賞短編部門ノミネート選考対象作品となる。優秀賞とグランプリ作品を選出する審査員は全部で6名。「天地明察」で第7回本屋大賞などを受賞、直木賞にもノミネートされ岡田准一を主演に映画化もされた作家の冲方丁。俳優や映画監督として活躍する傍ら、画家としても個展を開く奥田瑛二。現在、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」に出演中の俳優・要潤。最新作『あん』が開催中のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニング作品として上映された映画作家の河瀬直美。そして、『私の頭の中の消しゴム』や『愛のタリオ』など役者としても数多くの作品に出演し、最近ではプロデューサー業へと活躍の幅を広げているチョン・ウソン。さらに、俳優、声優、司会業のほか、京都国立博物館文化大使、赤十字広報特使を長年務めるなど、幅広い分野で活躍中の女優・藤原紀香。優秀賞、グランプリの発表は、6月15日(月)に渋谷ヒカリエ ヒカリエホールAにて開催されるアワードセレモニーにて行われる予定だ。そして、地球環境に関する様々なテーマの作品を、7か国11作品上映する「地球を救え!部門」の審査員を務めるのは、2009年『8ミリメートル』にて「SSFF&ASIA 2010」ミュージックShort部門にてPV部門優秀賞を受賞した映画監督にして漫画家の岩田ユキ。ドラマバラエティやCMで活躍するタレントの田中律子。市民ニュースサイト「8bitNews」の代表、堀潤。そして、日本語と英語をトゥギャザーした話術で人気なタレント業のほかに、富士山麓の清掃や地域のゴミ拾いをするなど環境活動にも積極的に取り組むタレントのルー大柴の、計4名。本部門の審査員4名は、6月4日(木)に表参道ヒルズ スペース オーにて開催されるオープニングセレモニーに登壇し、優秀賞(環境大臣賞)1作品を発表する予定となっている。また、各審査員たちが登壇するイベントも開催。6月6日(土)には、冲方氏を中心に、出版社やビデオメーカーのスタッフが集結した組織「冲方サミット」に、短編小説をWEBで公募し、大賞作品をショートフィルム化、ラジオ番組化するプロジェクト“ブックショート”が参戦。「マルドゥック・ スクランブル」、「天地明察」、「もらい泣き」の二次創作解禁企画について詳細が発表されるとのこと。また冲方氏と「SSFF&ASIA」代表・別所哲也とのスペシャル対談も実施。翌6月7日(日)には、韓国を代表する俳優のひとり、チョン・ウソンを迎え、彼の監督作品を上映、チョン氏のクリエイティブな側面に迫るトークイベントも開催される。上映とあわせて審査員たちによる各イベントでも「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」を楽しんでみて。「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」は6月4日(木)~6月15日(月)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2015年05月22日ラグジュアリーホテル「アンダーズ 東京(Andaz Tokyo Toranomon Hills)」が、自由でクリエイティブな才能が集う「アンダーズ サロン」プロジェクトを本格的にスタート。アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(以下、SSFF&ASIA)とのコラボレーションによる「アンダーズ シネマ サロン」を6月8日~12日までの期間で開催する。「アンダーズ サロン」は、音楽やファッション、映画から食に至るまで、様々な分野の芸術が交差する参加型ソーシャルイベント。“クリエイティブな個性が互いの情熱や想像力を分かち合い、思いもよらぬアイデアを生み出す場として刺激的な体験を提供する”ことを目指すアンダーズ東京を象徴するイベントだ。これまでも、4月に日本でのクラシック音楽の発展を目的に発足した「Classic for Japan」とコラボレーションで「アンダーズ クラシック サロン vol.1」を開催。5月には、中目黒のコンテンポラリーアートギャラリー「The Container」とコラボレーションしたサロンを開催してきた。今回開催する「アンダーズ シネマ サロン」は、俳優の別所哲也が代表を務めるアジア最大級の国際短編映画祭「SSFF&ASIA」とのコラボレーションによるもの。“パーソナリティ”と“東京”をコンセプトにプログラムを組み、様々な短編映画を上映し、作品にちなんだトークセッションなども行われる。また、6月以降は地上250メートルの会場での映画鑑賞を通じて、参加者間での対話を生み出すルーフトップシネマを始め、ファッションとテクノロジーの融合で新しい価値の創出を目指すサロン、日本の職人技や伝統芸能を海外アーティストの感性で表現するサロンなどの開催を予定している。【イベント情報】「アンダーズ シネマ サロン」会場:アンダーズ東京51階のアンダーズ スタジオ住所:東京都港区虎ノ門1-23-4会期:6月8日~12日まで時間:18:00~21:45まで
2015年05月21日6月4日(木)から開催される「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」とスマートフォン向け総合エンタメアプリ“UULA”の特別製作プロジェクトとして、ディズニー映画『アナと雪の女王』日本版主題歌「Let It Go」で大ヒットを記録したシンガーMay J.の最新曲「Love is tough」の世界観をモチーフにしたオリジナルショートフィルムが上映されることが決定、ならびにUULAで独占先行配信することが分かった。俳優の別所哲也が代表をつとめる米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015 (SSFF & ASIA)」。6月4日(木)から開催となる本イベントでは、これまでにも世界各国から集まる注目の上映作品を発表してきていたが、2013年からはUULAと組み、「ミュージックShort部門」にて“UULAアワード”を設立。新進気鋭の若手クリエイターの発掘と育成を目的に、人気アーティストの楽曲と歌詞と世界観をモチーフにした映像作品を製作、上映してきた。今回製作される作品は、実力派シンガーMay J.の最新曲「Love is tough」の世界観をモチーフにしたオリジナルショートフィルム。主人公サナ役を演じるのは、フジテレビ月9ドラマ「ようこそ、わが家へ」に出演中の注目若手実力派女優、足立梨花。「SSFF & ASIA 2014」でUULAアワードを受賞したアベラヒデノブ監督がメガホンを取り、“幸せな恋愛”をテーマに女同士の友情や恋模様を描き出す。過去に製作されたショートフィルム『半分ノ世界』は、俳優としても大活躍中の齊藤工が監督を務め、2015年国際エミー賞のデジタル部門にノミネートされるなど世界的にも注目が高い本プロジェクト。本作でも、ミュージックビデオや映画やドラマとも違った、新しい映像と音楽の映像体験が作られることに、期待が持てそうだ。(text:cinemacafe.net)
2015年05月01日6月4日(木)から開催される「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015」にて、お笑い芸人・鉄拳のパラパラ漫画の新作『SLIDE(滑走)』の上映が決定した。俳優の別所哲也が代表をつとめる米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015 (SSFF & ASIA)」。「ショートフィルムの日」(日本記念日協会認定)である6月4日(木)から開催となる本イベントでは、これまでにも世界各国から集まる注目の上映作品を発表してきていたが、今回、ジャパン部門の特別上映作品に、鉄拳のパラパラ漫画最新作が選出された。鉄拳さんがクリエイターとしての才能を開花させた作品『振り子』。2012年にテレビ番組で披露されたのをきっかけに「泣ける!」とネット上で口コミとなり、海外でも高く評価され、動画再生回数は300万回以上を記録した。さらに2014年には中村獅童、小西真奈美主演で実写映画化されたことも記憶に新しい。以降、各方面から制作オファーが殺到し多忙を極めるなか、いま本人がいちばん表現したいことを自由に描いた作品が今回の『SLIDE(滑走)』となる。鉄拳さんいわく、「とある物語をジェットコースターで表現した作品」とのこと。SSFF & ASIA 2015でのお披露目に向け、まさに今も制作が続いているそう。いわば3年振りの本人によるオリジナル作品となるだけに、期待が高まる。(text:cinemacafe.net)
2015年04月30日ミュージカル『シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~』が4月26日、東京芸術劇場 プレイハウスで開幕した。今作は韓国発の創作ミュージカルで、昨年1月に上演し好評を博した『シャーロック ホームズ~アンダーソン家の秘密~』に続くシリーズ2作目。キャストには前作から続投のホームズ役・橋本さとしと女性ワトソン役・一路真輝に加え、今回、別所哲也、秋元才加、小西遼生、良知真次など、ミュージカル界の実力派が顔を揃える。ミュージカル『シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~』チケット情報橋本さとしのホームズと一路真輝のワトソンのコンビネーションは今回も健在だ。奇抜で、常に推理で頭が一杯のホームズと現実主義のワトソン。今回、彼らは女王陛下の命でパリにいた。ロンドンで起こった連続殺人事件の捜査をレストレード警部(コング桑田)から依頼され、ロンドンに呼び戻されるホームズ。潜入した犯罪者の巣窟で、ホームズはバーミンガムから来た敏腕警部クライブ(別所哲也)と出会う……。初日前日に行われた会見で橋本は「前作の時より出演者が増えて、楽曲の空気感もスケールアップしています。今回は“切り裂きジャック”という世界的にも有名な犯罪者とホームズが対決するというのがスリリングで面白いと思いますし、犯罪が起きる過程においての人間描写が深く描かれていますので、そこもご注目頂きたい」とアピール。一路も「ミュージカルの続編は珍しいと思いますが、内容は全然変わっていても、キャラクターとしてホームズやワトソンたちが軸としてそのまま残っていながら世界観が広がっていくということが面白味。今回は前作以上にスケール感が大きくなり、エンタテインメント性がより優れたものになっていると思います」と自信を覗かせた。また、今回から同舞台に参加する秋元は「さとしさんと、一路さん、素晴らしい方々と共演させて頂いて、その中で学ばせて頂けるのは本当にありがたいことだと思っています。私の演じるマリア・クララという役もこの物語の中で重要なキーとなる役なので、一生懸命務めさせて頂きたいと思っています」と意気込みを語った。東京公演は5月10日(日)まで。その後、5月16日(土)・17日(日)福岡・キャナルシティ劇場、5月21日(木)から24日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演。チケット発売中。
2015年04月27日韓国発の人気ミュージカルシリーズ、『シャーロック ホームズ』3部作。そのシーズン2となる『シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~』日本初演の幕が間もなく上がる。初日まで2週間を切った4月中旬、都内で行われた通し稽古を取材した。『シャーロック ホームズ2』チケット情報昨年上演されたシーズン1『アンダーソン家の秘密』は、韓国クリエイター陣の自由な発想と、日本版キャストの軽やかな演技が見事に融合した上質な舞台だった。ミュージカルにおける歌というと、心情をドラマティックに吐露するためのものというのが言ってみれば定石だが、本作では事件の概要も名探偵ホームズの推理も歌で表現される。また、助手のワトソンは女性の設定となっており、描かれるのもコナン・ドイルの原作とは異なるオリジナルストーリー。その礎の上に、ホームズ役の橋本さとしやワトソン役の一路真輝ら達者なキャスト陣が、魅力あふれる人物造形で花を咲かせていた。大きな成功を収めた作品の続編には困難がつきものだが、通し稽古を見る限り、韓国側の発想の自由さも日本版キャストの魅力も、むしろ前作を上回っている印象だ。何しろ今回は、架空の存在であるホームズを、切り裂きジャックという実際にあった未解決事件と対峙させている。5人の売春婦が変死体で発見された、猟奇的な殺人事件の捜査を依頼されたホームズ。見えない犯人に向け、ある罠を仕掛けるホームズだったが、そんな彼をあざ笑うかのように新たな殺人事件が起こり……。物語は、「犯人は誰か」という一本の筋のみで引き付けるのではなく、その裏にある人間ドラマを次々と浮き彫りにしながら進んでいく。橋本は、エキセントリックさと茶目っ気を併せ持つホームズという基本像は前作のままに、自信を失って悩むホームズという新境地も開拓。しっかり者のようでいてどこか抜けている一路ワトソンにもまた、知られざる一面を印象付ける見せ場が用意されている。そんなふたりが、緊迫感あふれる展開のなかで時折見せるコミカルな掛け合いに、稽古場が笑いに包まれる一幕も。そして新キャラには、別所哲也、秋元才加、小西遼生・良知真次(Wキャスト※この日は良知真次バージョンでの通し稽古)ら。橋本と別所、日本ミュージカル界が誇るふたりの役者ががっぷりと組んで奏でる重量級のハーモニーは、本番でも間違いなく大きな見どころとなるだろう。約3時間に及んだ通し稽古のあとは、演出の板垣恭一によるダメ出しタイム。繊細な心理表現を求める板垣に対し、納得いくまで質問を繰り返し、貪欲に役を深めようとする秋元と良知の姿が印象に残る。単なる推理劇ではなく、悲しくも美しい人間ドラマを届けたい──そんな思いがカンパニー全体から滲む稽古風景だった。公演は4月26日(日)から5月10日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、5月16日(土)・17日(日)福岡・キャナルシティ劇場、5月21日(木)から24日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。チケット発売中。取材・文:町田麻子
2015年04月24日俳優の別所哲也が代表を務める、米国アカデミー賞公認アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2015(SSFF&ASIA)」の上映ラインナップが発表となった。昨年度は16,716人が訪れた本イベント。17回目の開催となる今年の上映期間は、「ショートフィルムの日」(日本記念日協会認定)の6月4日(木)から6月14日(日)まで。今年の注目作品は、長編映画『Mommy/マミー』が2014年カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員特別賞を受賞するなど、監督としても手腕を発揮するグザヴィエ・ドランが、15歳のときに出演した『鏡』。また、12月公開予定の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のヒロイン、デイジー・リドリー主演の『ブルー・シーズン』や、スタンリー・キューブリックが賞賛し影響を受けたというカナダ人の映像作家アーサー・リプセットの『21-87』など、新旧含め世界中のショートフィルムが東京に集結する。さらに今年は、“イギリス特集”と題し『博士と彼女のセオリー』で初のアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインや、ベネディクト・カンバーバッチ、オーランド・ブルームなど、英国人俳優44人が出演した『ハリウッド・ポートフォリオ』、『ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ』で若き日のポール・マッカートニーを演じたトーマス・サングスター主演の『軌道上の恋』が上映される。また、「SSFF&ASIA」初となる親子向けの「チルドレンプログラム」も設けられ、アニメーションやノンダイアログの作品が上映される。今年も100を超える国と地域から約5,000本の作品応募があり、その中から厳選された約200作品を上映。コンペティション部門には、劇団ひとり、千原ジュニア、バカリズム、森ハヤシ、それぞれの監督作品もノミネートされている。長編映画とはまた違った魅力があるショートフィルム。ぜひこの機会に、家族と、友達と、恋人と、もしくはゆったり一人で、各国の新進気鋭の監督たちによるショートフィルムを楽しんでみては。「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2015(SSFF&ASIA)」上映期間:6月4日(木)~6月14日(日)会場:表参道ヒルズ スペースオー、シダックス カルチャーホール、アンダース 東京 Andaz Studio、ラフォーレミュージアム原宿、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、渋谷ヒカリエホール、ブリリア ショートショートシアター(text:cinemacafe.net)
2015年04月23日丸の内でミュージカル「南太平洋」の製作発表3月31日、東京・丸の内のパレスホテル東京でミュージカル「南太平洋」の製作発表が開かれ、主演の藤原紀香(43)が出席し、水着姿などを披露することに自信をのぞかせた。紅白ストライプのキュートな水着姿披露ミュージカル「南太平洋」は、紀香演じる米軍の従軍看護師、ネリーと別所哲也(49)演じるフランス人農園主、エミールのラブストーリーとなっている。紀香は、劇中、当時流行していた紅白ストライプのキュートな水着姿や海軍の制服姿、看護師の白衣姿などセクシーに衣装替えし、加圧トレーニングで維持し続けた自慢の美ボディーを披露する。7月9日、東京・北千住のシアター1010で公演をスタートし、8月13日までに1都10県で公演する。あなたも紀香の美ボディーに魅了されてみては?(画像はミュージカル「南太平洋」公式HPより)【南太平洋】49年に初演され、映画化もされた「南太平洋」はブロードウェーを代表する名作。第2次世界大戦中の南太平洋の島で恋に落ちた米海軍の従軍看護師ネリー(紀香)と島の農園主エミール(別所哲也)を軸に、戦争の波に翻弄される男女の愛が描かれる。日本でも66年の初演(主演・越路吹雪)以来、東宝演劇、宝塚歌劇などで5回上演されている定番作品だ。(スポーツ報知より)【参考】・ミュージカル「南太平洋」公式HP
2015年04月03日昨年9月に終了した番組『テラスハウス』に出演していた菅谷哲也と島袋聖南が11日、都内で行われた映画『テラスハウス クロージング・ドア』(2月14日公開)のトークイベントに出席した。おなじみのテイラー・スウィフトのテーマ曲に乗って登場した2人。お互いの第一印象について、菅谷は「すごい、クールな女性だと思いました。けど、だんだん日を追っていくごとに、いい意味でイメージが崩れてきたなと思いましたね」と振り返ると、島袋は「すごい子犬のようなかわいらしい子だなって。赤ちゃんみたいだなと思いました。今はすごいお兄さんになりましたね」と当時の印象を語った。また共同生活をしてみたいかという質問に、出演したメンバーの中でもっとも長くテラスハウスに住んだ経験を持つ菅谷は、「それはどうかな(笑)。今度は、一人の時間も大切にしたい」と回答。番組終了後の日々が描かれる映画については、「テレビでは、ほかのメンバーがどこで何をやっていたか、どんなことをしゃべってたのかがわかったんですけど、映画だとそういうのがわからないので、かえって新鮮でした」とテレビ番組との違いに触れた。また当日は、抽選で選ばれた6人が、車のトランクを開けて座る「テラスハウス乗り」を2人と再現できるフォトセッションも行われた。ファンとともに撮影後、「距離が近いのでドキドキしますね。2人の距離が縮まるという意味でもいいですよね」と島袋がコメントすると、菅谷が「(湯川)正人くんと聖南さんがやったのが最初じゃないかな! それからテラスハウスの文化みたいになりましたね」と、そのルーツを明かした。最後は、映画を多くの人に楽しんでほしいと呼びかけ、笑顔でファンたちに手を振り別れを告げてイベントは終了した。2人は公開初日となる14日に、TOHOシネマズ日本橋をはじめとする7劇場を回り、バレンタイン公開を記念した"バレンタインフラワー"の手渡しプレゼントも行う予定。
2015年02月13日俳優の菅谷哲也、モデルの島袋聖南が30日、神奈川・川崎大師で、映画『テラスハウスクロージング・ドア』のヒット祈願を行った。2月14日から全国公開される本作は、フジテレビ系で放送されたリアリティーショー番組『テラスハウス』の劇場版。シェアハウスに住む男女たちの日常生活や恋模様を追った内容で、劇場版では、最初から最後までテラスハウスに住み続けた"てっちゃん"こと菅谷を中心に、新たな住人たちの生活、卒業メンバーたちの人生を映し出していく。あいにくの冷たい雨の中、関係者らとともに境内でお護摩をうけた菅谷と島袋は、真剣な表情でヒット祈願。祈願を終えた菅谷は、「健康でいられますように」と絵馬に書き、「心を込めて祈ったので、ヒットして欲しい」ときりっとした表情を見せた。一方、「結婚出来ますように」と書いた絵馬を照れながら披露した島袋は、「気が引き締まった感じがしました。まだ観ていないので、私たち自身も楽しみにしてます。楽しく観てくれればうれしい」と公開へ向けてアピールしていた。
2015年01月31日フジテレビの人気リアリティ番組「テラスハウス」に出演し、一躍人気者となった“てっちゃん”こと菅谷哲也の素顔に迫ったDVD「裸の時間~若き才能~ 俳優・菅谷哲也」の発売を記念し、1月10日(土)にトーク&握手会を開催。イベント前に菅谷さんが報道陣の取材に応じた。菅谷さんは「テラスハウス」出演をきっかけに、俳優としてドラマ「ラスト・シンデレラ」、映画『ハダカの美奈子』、舞台「タンブリング FINAL」などに出演。このDVDでは「テラスハウス」以上に菅谷さんにカメラが密着し、連日の仕事の様子やプライベートでの姿を捉えている。DVDの中には菅谷さんが「タンブリング」で共演した須賀健太と焼肉屋で語り合う姿なども収められているが、普段から須賀さんとは仲が良いそう。また「テラスハウス」で一緒の時間を過ごした面々とも番組終了後も時折、顔を合わせて食事などをしていると明かした。元々、菅谷さん自身は人見知りとのことで、この日も報道陣を前に質問に答える様子も少し照れくさそう。「少しは直ってきた…」と明かしつつも、先述の須賀さんとの焼肉屋でも「須賀くんの方が喋ってるのが多いんですよね(笑)」と少し申し訳なさそう。この日のトーク&握手会で、一昨年の写真集発売以来、久々にファンと直接触れ合うこととなるが「ちょっと緊張しています…(笑)」と胸の内を明かした。ちなみに、シェアハウスを出て以降は「普通に独り暮らしです。人並みに暮らしてます…オシャレな家ではなくなりましたが(笑)」とのこと。この正月は地元でのんびりと過ごしたそうだが、声を掛けられることも増えたのでは?と思いきや「うちの地元は狭いのでそんなこともなく…前から知ってる人が多いので。(握手やサインを求められることは)全然なかったです。ちょっと寂しいですね」と苦笑交じりに語った2月14日(土)のバレンタインには、「テラスハウス」の“その後”を映し出す劇場版『テラスハウス クロージング・ドア』が公開となるが、改めて「テラスハウス」について「2年間出させていただいて、あの番組があって、いま自分はここに立たせてもらっている」とその存在の大きさを口にする。終了に関しては「寂しい気持ちもあるけど巣立つ感じ」とも。「“テラスハウスのてっちゃん”を卒業していけるようにしたい」と俳優として新たな境地を切り拓くことへの意欲を見せる。ちなみに現在、恋人は?という問いには「いえ、相変わらず(苦笑)」と赤面。好きなタイプの女性の性格や外見について「誠実」や「目力がある」などの要素を挙げ「女優さんでいうと、以前から真木よう子さんのファンです」と明かす。最後に改めて今回のDVDについて「『テラスハウス』よりももう一歩踏み込んで知ってもらえると思います」とアピールした。「裸の時間~若き才能~ 俳優・菅谷哲也」は発売中。(text:cinemacafe.net)
2015年01月10日12月17日、ミュージカル『SAMURAI 7』の公開稽古が行われた。今作の元となるのは2004年、黒澤明監督による名作『七人の侍』公開50周年を機に、GONZOがリメイクしたフルデジタル・アニメーション『SAMURAI 7』。『ミュージカル・テニスの王子様』シリーズで知られる演出・上島雪夫と音楽・佐橋俊彦のタッグがこのミュージカルを手掛ける。ミュージカル『SAMURAI 7』チケット情報ある村を守り人々を救うため、様々な苦しみを背負った7人の男が立ち上がる物語。披露されたのは前半のクライマックス、今回の作品のためにつくられたオリジナル曲「侍」を歌うシーン。キャストがめいめいに動きを確認しながら待機していると、キクチヨ役の大澄賢也が取材陣に対し「(竹刀が)当たったらすみません」と冗談を言い、場を和ませる。「生きることとは死んでゆくこと生きのびることとは死に抗うこと」という歌詞を朗々と歌い上げるカンベエ役・別所哲也の歌声が稽古場に響くなか、侍たちはゆっくりと歩き、太刀さばきを披露。その歩き方、竹刀の長さと振り方がそれぞれに異なり、7人のキャラクターの違いを感じさせる。公開稽古の後、取材に応じる上島とキャスト。上島は「原作の良さを残しながら、アニメーションが持っている素敵なキャラクターと面白いエピソード、アニメならではのダイナミックさとファンタジックさを失わず、今まで見たことのないような時代劇ミュージカルを完成させたい」と意気込みを語る。「ミュージカルとしてどんなカンベエ像が作れるのかを模索しています。死と常に向き合う侍という存在の生き様を、この男くさい仲間たちと作り上げられたら」と話すのは別所。彼は「この日本発のミュージカルが、アジアやブロードウェイの人たちに興味深いものだと思ってもらえたら」と大きな野望も口にした。カツシロウを演じる矢崎広は「どこにたどり着くのか、もがいている真っ最中」と話し、二刀流のキュウゾウ役・古川雄大は「台本に『神速のスピードで』と書かれているので、どれだけ神に近づけるかチャレンジします」と笑わせる。七人七様に今作にかける思いを話すさまは、そのまま七人の侍たちのキャラクターにつながっていくようだ。新年早々、新しい魅力を持ったミュージカルを観られることを期待したい。公演は1月17日(土)から25日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文/釣木文恵
2014年12月25日韓国のヒットミュージカル日本版第2弾『シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~』が来年4・5月、東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。キャストには前作『アンダーソン家の秘密』に引き続き、ホームズ役で橋本さとし、女性ワトソン役で一路真輝。さらに、別所哲也、小西遼生・良知真次(Wキャスト)ら実力派、近年舞台にも力を注ぐ秋元才加の出演が決定したミュージカル『シャーロック ホームズ2~ブラッディ・ゲーム~』チケット情報ミュージカル『シャーロック ホームズ』は、2011年韓国で誕生し大ヒットを記録、その年のミュージカルアワードを多数受賞した人気作。2014年1月には日本版が初上演。今年の3月には、その第2作が韓国で上演され、今回いよいよ日本に初上陸する。ある日“切り裂きジャック”を名乗る人物からロンドン警察庁に手紙が届く。事件を追うホームズとワトソン。そんなある日、ジャックによる殺人現場の教会に居た、神の声を聞き奇跡を起こすという盲目の美女の存在を知る。そして彼女には影のように付き添う男が……。切り裂きジャックを追いながら、まるで自らの策に溺れるかのように、ホームズは最大のピンチを迎えていく。ホームズ役の橋本は今回の出演に際し「前作よりもさらにホームズの影の部分をクローズアップさせ、より人間的なキャラに膨らませていけたらいいですね。 シーズン2は、より楽曲のバラエティに富んでいると聞き、これはますます手強いなと気合いの冷や汗が額に滲んでおります。日本を代表するシャーロック・ホームズ役者と言われるほどの奇跡的な演技をお見せできるよう頑張ります」とコメント。また、女性版ワトソンに扮する一路は「韓国のミュージカルの魅力は、ストーリーの勢いと音楽が叙情的なことです。前回出演して、その魅力にはまってしまいました。今回も橋本さんと共に楽しく、そして心に染み入る作品にしたいです」と意欲を話している。そして、今作のゲストヒロインとなる秋元は「私にとって2年ぶりのミュージカル出演。素晴らしいキャストの皆様とご一緒させて頂ける事、とても光栄に思っています。私はマリアクララという盲目の女性を演じます。物語の鍵を握るマリアを精一杯演じたい。ドラマティックな音楽とスリル、前作より更にパワーアップした今作品を楽しみに待っていて下さい」とコメントを寄せた。演出は前作と同じく板垣恭一が担当、訳詞も森雪之丞が続投する。公演は、2015年 4月26日(日)から5月10日(日)まで東京芸術劇場プレイハウス他、各地にて公演。東京公演のチケット一般発売は2月21日(土)より。詳しくはオフィシャルサイトにてご確認を。
2014年12月17日韓国でミュージカル賞を総なめにしたオリジナルミュージカル「シャーロック ホームズ」、3部作の第2弾「シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~」の日本上陸が決定。この度、本作のメインキャストに別所哲也、秋元才加ら実力俳優陣が参加することが明らかになった。ある日“切り裂きジャック”を名乗る人物からロンドン警察庁に手紙が届く。事件を追うホームズとワトソン。そんなある日、ジャックによる殺人現場の教会に居た、神の声を聞き奇跡を起こすという盲目の美女の存在を知る。そして彼女には影のように付き添う男が…。切り裂きジャックを追いながら、まるで自らの策に溺れるかのように、ホームズは最大のピンチを迎える。2014年初春に公演された、韓国発日本初演ミュージカル「シャーロック ホームズ ~アンダーソン家の秘密~」は、日本中を巡り大盛況で幕を閉じた。あれから1年、全く違う色彩を放ち、かつスペクタクル感を増して描かれるシーズン2が2015年春に帰ってくる。韓国・ソウルで本年3月に上演され、現在韓国で上演中のシーズン1の初日に先駆け、10月中旬にソウルにおいて開催された「シャーロック ホームズガラ・コンサート」は、シーズン1とシーズン2を見事に合体させたコンサートとなり、地元・ソウルにおいても更なる飛躍を印象付けた。「劇団☆新感線」出身の橋本さとしが演じる、病的に事件を追究しながらもふと人間味をのぞかせるホームズと、元宝塚歌劇団雪組トップスターの一路真輝扮する凛とした中に茶目っ気のある助手ワトソン。ワトソンが女性設定であるという点でも話題を集めた本作だが、この斬新な設定すらナチュラルに感じさせる橋本さん&一路さんのテンポの良い掛け合いにはファンも絶賛。今回発表されたのは、シーズン2の中心人物となる役どころ。バーミングハム最高の警察で、ジャック検挙のためにロンドンに派遣されるクライブ・オーウェンに別所哲也、切り裂きジャックが現れた後、神の声を伝え奇跡を起こす女性マリア・クララに秋元才加、いつもマリアのそばにいる男で殺人現場にはなぜかいつも出現するエドガーに小西遼生・良知真次(Wキャスト)が好演する。ゲストヒロインとなる秋元さんは、「今作品、私にとって2年振りのミュージカル出演となります。素晴らしいキャストの皆様とご一緒させて頂ける事、とても光栄に思っています。私はマリアクララという盲目の女性を演じます。物語の鍵を握るマリアを精一杯演じたいと思います。誰もが知っているシャーロックホームズ。ドラマティックな音楽とスリル、前作より更にパワーアップした今作品を是非楽しみに待っていて下さい」と作品への期待を寄せた。「恐怖は、この世を救う唯一の手段なんだ」――偉大なる名探偵シャーロックホームズと実在した世紀の殺人鬼“切り裂きジャック”の息詰まる対決が始まる。ミュージカル「シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~」は、2015年4月26日(日)~5月10日(日)東京芸術劇場プレイハウスほか、各地公演予定。(text:cinemacafe.net)
2014年12月17日第64回カンヌ国際映画祭“ある視点部門”に選出され、従来の商業映画の枠組みにとらわれない新しい衝撃をもった映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』。11月15日公開を前に、ぴあ映画生活では“若者に観て欲しい映画プロジェクト”と題し、日本大学藝術学部映像学科の学生を対象に試写会を実施。彼らの生の声を聞いた。その他の画像本作は、高度経済成長期の“光と影”を描き続けた辰巳ヨシヒロの自伝的漫画『劇画漂流』と彼の代表的な5つの短編作品を基に、“劇画の父”と呼ばれた彼の半生を描き出すアニメーション作品。シンガポール映画界の旗手エリック・クーが監督を務め、別所哲也が一人六役の声、辰巳ヨシヒロ本人がナレーションを務める。上映後のアンケート調査では、「人間の心理描写が非常に巧みで衝撃的」「グロテスクで人間の鬱屈したものがこんなにも露骨に描かれた作品を観たことがなかった」などその過激な内容とリアルな心理描写が印象的だったと語る学生が特に多く、「心がえぐられ、作品のエッジの効き方がものすごかった」「“劇画”という言葉にぴったりな劇的な思い出になった」「映画を観て消化できないことのほうが多い。だけれども、とても良かったということだけがこびりついている」など多くの学生にとって忘れられない映画体験となったようだ。さらに、上映前と上映後では印象が違ったと回答する学生が多く、「良い意味でここまでしんどい思いをするとは思っていなかった」「静止画が動くというところが斬新で良かった。ただのアニメーションではなく、辰巳ヨシヒロの表現をさらに昇華させていた点が観る前と後では違っていた」などのコメントが寄せられた。また、試写会に参加した多くが映画監督などを目指す映像科の学生とあって、辰巳ヨシヒロのマンガに対する情熱に感銘を受けたという声も!「反骨精神に近いセンセーショナルかつ過激な表現はクリエイターとして嫉妬に近い思いをさせられた」「どうあっても自分の作品を作りたい!という“熱”を持ち、それを感じることを忘れないことが力になるんだと思った」など、8割以上の学生が同じクリエイターとして何かしらの影響を受けたと答えていた。『TATSUMI マンガに革命を起こした男』11月15日(土)角川シネマ新宿ほか全国公開
2014年11月13日高級車ブランド「LEXUS(レクサス)」が11月5日(水)から東京・南青山のブランド発信拠点「INTERSECT BY LEXUS -TOKYO」で、約1か月間限定のショートフィルムシアターを開設!それを記念して11月7日(金)、同会場でトークショーが行われた。駆けつけたのは国内のショートフィルム普及の“先駆者”で「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア」(以下:SSFF & ASIA)代表を務める俳優・別所哲也、そして同会場で上映されるショートフィルムに出演する女優・モデルの広瀬アリス、歌手でKの3人。それぞれの視点で、ショートフィルムが持つ魅力について語り尽くした。従来の“高級”とは異なる価値として“Progressive Luxury”を追求するという「LEXUS」のブランドビジョンのもと、グローバルなスケールでそのプレミアム・ブランドとしてのイメージ強化・確立に向けた様々な取り組みの一環――それが「LEXUS SHORT FILMS」プロジェクトだ。『英国王のスピーチ』『イングロリアス・バスターズ』といったオスカー受賞作で知られるインディペンデント系映画会社ザ・ワインスタイン・カンパニー(以下:ワインスタイン社)と協同し、将来有望なクリエイターを支援する。この日はそんな「LEXUS SHORT FILMS」シリーズ第2弾として製作された、少女マンガのようにキュートで切ない恋愛ストーリー『Operation Barn Owl』を上映。加えて、広瀬さんが“レンタル彼女”を好演する『FAKE』(SSFF & ASIAとUULAの共同製作)、Kさんが演技に初挑戦した『ビタースウィート~オトナの交差点~ 秋子篇』(日本ネスレ製作)の計3本がお披露目された。「ライフスタイルにこだわりを持ち、感度の高い方々がショートフィルムを通して繋がっていく。そんな場所作りができれば何より嬉しい。才能は誰かに発見され、応援してもらうからこそ花開くもの。クリエイターにとっては第一歩を踏み出す場所にもなる」とシアター開設の意義を熱弁する別所さん。一方、ショートフィルムの撮影を初体験した広瀬さんは「撮影は3日間。本当にハードで…」と苦労をふり返り、「床で寝転がるシーンでは、リアルに寝ちゃって(笑)。それと夜中の2時に水族館で撮影したんですが、お魚も寝ちゃっていて」。劇中では男性からフラれてしまうシーンもあり、「ギャラリー、しかもカップルだらけに囲まれた状態でフラれるんで、それが一番ツラかった」とも。それでも「今後もショートフィルムに挑戦したい」と意欲を燃やした。プライベートでは新婚ホヤホヤのKさんは、妻から浮気を疑われるミュージシャンという役どころをコミカルに好演。「台本を読んだら、いきなりシャワーシーンがあって。いつ撮影が始まってもいいように、2か月間トレーニングをしましたが、(映像には)せっかく鍛えた腹筋が映っていなかった(笑)」とガッカリした表情を浮かべたが、「自分に合う役があれば、今後もチャレンジしたい」と俳優業に強い関心を示した。さらに、Kさんは「いまはネットの時代で、映像もパソコンやスマホで見られる。でも映画館と同じように2時間の作品を見るのは大変だから、10~15分の映像が感動しやすい」とショートフィルムの特性に着目。これには別所さんも感激しきりで「まさに模範解答!ぜひ、ショートフィルムのアンバサダーになってほしい」とKさんにラブコールを送った。(text:cinemacafe.net)
2014年11月08日「ゆくゆくはショートフィルムの監督の中から1億円プレイヤーが誕生する」――。それは別所哲也が自ら代表となって国際短編映画祭を創設して以来、十数年にわたって言い続けてきたことである。10年前、いや5年前でも人はそんな言葉を夢想と笑ったかもしれない、だがいまや、それは決して夢物語ではなく、近い将来に十分に実現可能な目標と言える。それくらい、ここ数年でショートフィルムを取り巻く環境は激変した。スマートフォンや携帯型タブレットが普及し、どこでもインターネットに接続できる環境も整備され、ショートフィルムのみならず、海外ドラマや映画、TV番組に、スマホで撮影されたちょっとした面白映像まで、人々の生活と映像が深く結びついた。別所さんが創設以来、文字通り我が子のように育て上げてきた映画祭は「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」として年々、盛り上がりを増している。こうした変化に伴い多くの企業が、自社のブランディングの方法として、これまでの15秒、30秒の短いCMとは異なるショートフィルムの製作に力を入れるようになった。「Lexus Short Films」はそんな試みの先駆的存在。「LEXUS(レクサス)」と米独立系スタジオの大手「ワインスタインカンパニー」が協同で有望な若手監督のショートフィルム製作を支援しており、レクサスが掲げる“Life is Amazing”をテーマに今年も「Market Hours」(ジョン・ゴールドマン監督)、「Operation Barn Owl」(大川五月監督/落合賢脚本)の2作品が制作された。今年はSSFF & ASIAにおいてワールドプレミア上映も行われたが、この十数年のショートフィルムの興隆を見守ってきた、いや、自ら先頭に立ってその発展に寄与してきた別所さんに「Lexus Short Films 2014」の魅力からショートフィルムの変化、そして今後についてじっくりと話を聞いた。アメリカでショートフィルムに出会い、1999年に映画祭を始めたが「名刺にちょうどメールアドレスが入り始めた頃かな?」と別所さん。もちろん、映画をインターネットで見ることなどまだなかったが、それでもIT技術がこの業界に大きな影響を与えるという“予兆”は感じていたという。「その少し前、97年ごろかな…ハリウッドで、音声コンテンツの次は動画コンテンツだ!ネットという新たなウィンドウで映像をどう扱うべきか?そこでどうコンバートしていくか?ということを映画のプロデューサーも、テクノロジー側も、ファイナンス側も真剣に議論していた。ロバート・レッドフォードが主催するサンダンス映画祭に、シリコンバレーの資金がついて、IT関係の人間が大挙してやって来ていて、そうした予兆は何となく感じてはいましたね」。「映画も産業やテクノロジーと表裏一体。21世紀に入って映画もその在り方を自問自答してきたし、企業も広告とはどうあるべきかを自答し続けてきた」と語るが、その中で「Lexus Short Films」のような企画が生まれることは「必然だった」とも。「自動車であれ、他の産業であれ“ものづくり”というのはそこにデザインやアート、普遍性というのを必ず追い求めていくものです。映画もまた時代を“真空パック”する存在ですが、その意味で、洗練されたラグジュアリーブランドである『レクサス』が新たな才能やクリエイターを引っ張り上げ、新しい表現を模索し、新たな時代の“映像未来予想図”を示していくというのは必然でしょう。まず一義的に、レクサスは若いクリエイターを支援するけど、そこで生まれるデザインや創造性の力が、最終的にレクサスが追い求めるライフスタイル――Life is Amazing―――を実現する原動力となる。単なる芸術振興を超えた新たなパラダイムを提示していると思います」。16年前を思えば、隔世の感があるが、別所さん自身は「想像していた以上に変わった部分もあるし、もっと進むと思っていたところもある」と語る。時代と共にショートフィルムの世界も「いまなお模索中」であるという。「既に長編映画とショートフィルムという“二極化”ではなく、“多様化”の時代になってます。編成にとらわれない中編も増えていくでしょう。時間とコストの関係性も変わっていき、10分の映像に1億を投じることもあれば、2時間の作品をよりリーズナブルに製作し、それが大ヒットするということも増えると思います。ショートフィルムに関しては、1億円プレイヤーの実現もそうですが、4コマ漫画の連載で生活する漫画家がいるのと同じように、ショートフィルムというものがよりジャンル化され、当たり前の価値として存在するようになって欲しいと思います」。映画を「作る」デバイスと「見る」デバイスの革新に加え、SNSの普及など、その間の部分に関しても「“流通革命”と言うべき大きな変化が起きている」とうなずくが、その中で映画祭の果たす役割も大きく変わってきた。「映画祭というのは、究極の“価値づけの装置”、ランキングプラットフォームだと思う」と言葉に力を込める。「映画、映像が持つ価値をいかにストーリーテリングし、観客に伝えるか?観客に新たな価値との出会いを提供すること、それが映画祭の役割。とはいえ、20世紀型の映画祭ではもうダメ。リアルなイベントと結びつきながら、21世紀のネットワーク型映像映画祭としてネット上で大きくなっていくと思います。その中で、『いいね!』といった評価をシェアしたり、オーディエンスアワードのような観客の支持で良いものを選んでいく“共感メディア”として存在することも求められるし、一方で、キュレーターの時代と言われる現代だからこそ、専門的な目で批評することも映画祭の存在する意味だと思います。なかなかいまの日本では、映画にせよ本にせよ、本気でクリティック(批評)するという文化が少ないと思いますが、そこで戦い、議論し、考え方や価値観、地域性などをあぶり出していくという役割も果たせたらと思います」。とここまで“映画祭代表”として、ビジネスマンとして、ショートフィルムについて語ってもらったが「Lexus Short Films 2014」で発表された「Market Hours」と「Operation Barn Owl」の2作に話が及ぶと、急に別所さんは俳優、いや、ひとりの映画ファンの顔になり、愛情あふれる言葉が口をつく。「どちらもほのかなラブストーリーで、片想いを描いてますが、『Market Hours』が心の中の声を表象化していくのに対し、『Operation Barn Owl』は日本、アジア的な間を大事にして心の声を表情や佇まいで見せてくれます。両作品とも、良い作品が持つセリフや映像、構成上のダブルミーニング、トリプルミーニングを巧みに使っていて、本当にクオリティの高い作品に仕上がっていると思います。何度も観ることで細部にわたるミルフィーユのような重層的な構想や意味づけがジュワっと味わい深く出てくるので、じっくりと堪能していただきたいです」。(text:cinemacafe.net)
2014年11月06日「LEXUS」が、『愛を読むひと』『イングロリアス・バスターズ』などで知られるインディペンデント系映画会社ザ・ワインスタイン・カンパニー(以下:ワインスタイン社)と協同し、将来有望なクリエイターを支援する「LEXUS SHORT FILMS」シリーズ第2弾として新作ショートフィルム2本を制作。このほど、その本編映像が公開された。この「LEXUS SHORT FILMS」は、従来の“高級”とは異なる価値として“Progressive Luxury”を追求するという「LEXUS」のブランドビジョンのもと、グローバルなスケールでそのプレミアム・ブランドとしてのイメージ強化・確立に向けた様々な取り組みの一環として行われている活動だ。このプロジェクトでは、ハリウッドを代表する著名な監督がメンター(監修)としてサポート。これらの支援のもと、「LEXUS」の掲げるテーマである“Life is Amazing”をそれぞれの感性で読み解き、表現していくというものだ。今回のシリーズ第2弾では、新進気鋭の2組の若手監督(監督:ジョン・ゴールドマン/監督:大川五月と脚本:落合賢)を起用。ゴールドマン監督は、寡黙で想像力豊かなマーケットの警備員・ランダルを主人公に、平凡な日常に突如起きた不思議な奇跡を描いた『Market Hours』を。大川監督と落合氏(脚本)の日本の2人は、少女コミックをイメージしたという、ヒロインの切なくも愛らしいプロポーズ大作戦で巻き起こる心情を描いた『Operation Barn Owl』を制作。この2作品は、今年5月に東京で行われた米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル」(以下:SSFF & ASIA)の初日に本シリーズのプレミア試写会が開催され、さらに6月にはニューヨーク、7月にはロサンゼルスでも試写会が開催された。「LEXUS SHORT FILMS」公式サイトでは、この各国の映画祭への出展状況などに加え、制作時のメイキング映像なども公開されている。さらに、東京・青山にある「INTERSECT BY LEXUS - TOKYO」では、「LEXUS SHORT FILMS」を始め、動画配信アプリ「UULA」、ネスレ日本株式会社と共に、選りすぐった上質な作品をキュレーションし、上映するショートフィルムシアターを開設。11月5日(水)~12月1日(月)の期間中、大川監督の『Operation Barn Owl』を始め6作品が上映される。さらに、11月7日(金)には「SSFF & ASIA」代表の別所哲也や広瀬アリスを招き、ショートフィルムの現在、そして未来の形をテーマにトークセッションも行われる予定だ。(text:cinemacafe.net)
2014年10月30日第27回東京国際映画祭の審査委員特別上映作品である映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』の舞台あいさつが27日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、別所哲也、エリック・クー監督、加藤夏希が出席した。第64回カンヌ国際映画祭のある視点部門に正式出品、第84回米アカデミー賞で外国語映画賞のシンガポール代表に選出されるなど、世界的な評価を受けている映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』。いよいよ11月15日に公開を迎えるが、現在開催中の第27回東京国際映画祭で審査委員特別上映作品として上映され、上映後に舞台あいさつが行われた。この日は本作で6役の声を務めた別所哲也と監督のエリック・クーが登壇。エリッ・クー監督は「辰巳ヨシヒロ先生が才能溢れる偉大な方なので、この作品は本当に情熱を込めて作りました。それと別所さんなしではこの映画は成立しませんでしたね。6人の声音を使い分けたんですから」と別所を絶賛。監督から賞賛された別所は「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にして「最初にお話をいただいた時は1人で6役以上にもっとやって欲しいと言われました(笑)。こういうチャンスをいただくこともありませんし、身体に似合わないキャラクターにこういった作品で声で命を与えることは素晴らしい経験でした。本当に感謝しております」と満足げだった。また、舞台あいさつの途中には特別ゲストとしてアニメ好きの加藤夏希が登場し、2人に花束を贈呈。「辰巳作品を初めて見ましたが、見終わった後に絶対に何かが残り感動しました」と感想を述べ、声優としての別所を「100点オーバーですよ!」と評価。その加藤に待望の第1子について報道陣が尋ねると「結構夫婦間でも話すんですけど、まだ挙式が終わってないので、終わったらゆっくり考えようかと思っています」と回答する加藤に、別所は「僕らも発表した後だったから、挙式は3年後でしたよ。(子作りは)いいんです!」とアドバイスを送っていた。
2014年10月28日“劇画”の生みの親である伝説的作家・辰巳ヨシヒロ氏の半生を描くシンガポール製作の長編アニメーション『TATSUMI マンガに革命を起こした男』が10月27日、第27回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで特別上映され、メガホンをとったエリック・クー監督、声優を務めた俳優の別所哲也が舞台挨拶に立った。その他の写真昭和30年代に大人が読めるマンガ=劇画を生み出した辰巳氏が、自身の半生をつづった「劇画漂流」と、同氏による5つの短編作品から構成。 劇画誕生の秘密や辰巳氏が劇画で挑んだ革命的な表現、さらに手塚治虫との知られざる関係がひもとかれる。2011年の第24回東京国際映画祭でアジアの風部門のアジア映画賞スペシャル・メンションを受賞し、第64回カンヌ映画祭・ある視点部門のオフィシャルセレクションにも選出。第84回アカデミー賞外国語映画賞のシンガポール代表に選ばれるなど国際的な評価を集める一方で、長らく日本での劇場公開が決まらない状況が続いていた。ついに今年11月から全国順次上映が決定し、クー監督は「とても幸せで光栄。辰巳センセイも、嬉しく思ってくださっている」と安どの表情を浮かべた。初の長編アニメに挑み、「才能あふれる偉大な方なので、敬意を示すためにアニメという手法を選んだ。私にとっては最初で最後のアニメ作品」と断言。「辰巳作品のストーリー性と力強い人間性を堪能してほしい」と話していた。声優として6役を演じ分けた別所は、「俳優としてこんなチャンスに恵まれることはなかなかないし、素晴らしい経験をさせてもらった」と手応え十分。「ぜひ、ジブリファン、押井ファン、庵野ファンにも観てほしい。日本を知るきっけかになれば」とアニメに注力する今年の東京国際映画祭を意識し、アピールした。上映会には、アニメや漫画が好きだというタレントの加藤夏希が駆けつけた。クー監督は、第27回東京国際映画祭コンペティション部門の審査員を務めている。『TATSUMI マンガに革命を起こした男』11月15日(土)角川シネマ新宿ほか全国公開※取材・文:内田涼
2014年10月27日国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」のプロジェクトで短編小説を公募し、ショートフィルム化やラジオ番組化するプロジェクト「ブックショート」と、出版社「リトルモア」のWEBで連載中の人気企画 「ページバイページ」がコラボし、10月9日(木)夜、「ページバイページ with ブックショート」が開催された。この日は、ブックショップ「UTRECHT(ユトレヒト)」オーナーの江口宏志とブック・ディレクターの幅允孝(BACH)の2人が、ブックショートで現在公募中の短編小説のテーマに沿った形で、「おとぎ話や昔話、民話などをもとにした本」を2冊ずつ紹介。10年来の付き合いという2人だが、トークショーで共演するのは今回が初めてとなった。昨年まで一緒に出演していたJ-WAVEのラジオ番組「PAGE BY PAGE」にちなんで、独特の空気感が漂うラジオのように和やかな雰囲気でトークは展開。本の紹介は、ジャンケンに勝った江口さんが先攻。紹介したのは、探検家・高橋大輔の著書「ロビンソンの足あと 10年かけて漂流記の家を発見するまで」(日経ナショナルジオグラフィック社)。“物語”を切り口に、様々な場所を探検している高橋氏が、ロビンソン・クルーソーのモデルとなった人物の足跡を追ったノンフィクションだ。「物語の舞台に実際に足を運び、それを自分ごとにする行為もある意味では二次創作」という江口さんならではの視点での1冊だ。後攻の幅さんが手にしたのは、小説家・文芸評論家として活躍する高橋源一郎の「さよならクリストファー・ロビン」(新潮社)。この短編集に収録されているお話には、様々な物語のエッセンスが取り入れられているという。幅さんイチ押しの表題作には、「クマのプーさん」のキャラクターたちが登場する。「誰もが知っているキャラクターだからこそ、その詳細を書かずとも読者はイメージを共有している、だからこの手法は短編に向いているのではないか」という言葉に多くの来場者が頷いていた。続いて、漫画家・高野文子の「ドミトリーともきんす」(中央公論新社)をバッグから取り出した江口さん。湯川秀樹、牧野富太郎など、“実在した科学者の言葉”をテーマに物語が展開するという一風変わったコミックだ。この選書には幅さんが、自分もこの本を選びたかったのに江口さんに先を越されたと悔しがる一幕も。最後は、エッセイスト・翻訳家として知られる片岡義男と鴻巣由起子の2人による共著「翻訳問答 日本語と英語行ったり来たり」(左右社)。エドガー・アラン・ポーやカポーティなどの作品の同じパートを、著者の2人がそれぞれ日本語訳して、読み比べ“問答”するというユニークな試みの一冊。「翻訳は究極の二次創作かも」と幅さんが言うように、翻訳家それぞれの考え方や個性で新たな世界が生み出される。日本と海外の翻訳文化の違いについても興味深い一冊だ。4冊の本を通して、ブックショートの公募テーマに対するユニークな切り口を提案してくれた江口さんと幅さん。“本”を題材に新たな物語を紡ぎ続けている2人も、ある意味では“二次創作のプロ”と言えるのかもしれない。質疑応答の後には、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア代表の別所哲也からの挨拶もあり、終始温かい雰囲気でイベントは幕を閉じた。なお、このイベントの模様は、10月16日(木)に「ページバイページ」のWEBサイトでテキストが、「ブックショート」のWEBサイトで動画がそれぞれ掲載される予定だ。(text:cinemacafe.net)
2014年10月12日『テラスハウス』(フジテレビ系)に出演中の菅谷哲也、OGの今井華、住岡梨奈や、叶姉妹の妹・美香、モデルの秋元梢らが28日、東京・日本橋の江戸桜通りで行われた『トランスフォーマー/ロストエイジ』(8月8日公開)のジャパンプレミアに登場した。日本橋の江戸桜通りを完全封鎖して行われた『トランスフォーマー/ロストエイジ』のジャパンプレミア。50mに渡って敷かれた赤と青のオプティマスカラー仕様のカーペットには、来日を果たしたヒロイン・テッサ役のニコラ・ペルツ、その恋人・シェーン役のジャック・レイナーのほか、多くの有名人たちが登場した。はじめに、俳優の真剣佑が、モデルの秋元梢、石田ニコルと、『テラスハウス』に出演中の菅谷哲也は、モデルの鈴木あや、植野有砂と共に登場。続いて、『テラスハウス』に出演していたモデルでタレントの今井華、シンガー・ソングライターの住岡梨奈が姿を現した。そして、ジャパンプレミアの特別ゲストで、「トランスフォーマー30周年記念大使」を務める武井壮と、吹き替え版でヒロイン・テッサの声を演じる中川翔子が、浴衣姿で登場。叶姉妹の妹・美香は、胸元を強調したセクシードレスでカーペットを歩いた。さらに、『トランスフォーマー/ロストエイジ』コスプレコンテスト参加者も、オプティマスやバンブルビーに扮した自慢のコスプレ衣装を披露。北海道・旭川市のキャラクター・あさっぴーも参加し、今回特別に用意したオプティマス衣装を初披露した。
2014年07月29日鬼才・中島哲也監督の最新作『渇き。』の完成披露試写会6月9日(月)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。主演の役所広司を始め、共演の小松菜奈、清水尋也、橋本愛、國村隼、オダギリジョー、中谷美紀、中島哲也監督が舞台挨拶に勢揃いした。原作は、第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した作家・深町秋生氏の推理小説「果てしなき渇き」。酒飲みのロクデナシな父親・藤島(役所さん)が、謎の失踪を遂げた才色兼備の娘・加奈子(小松さん)を見つけ出そうと独自の調査に乗り出すが、やがて知られざる娘の正体が浮かび上がってくる。キャスト陣は、それぞれ演じた役柄を表した漢字2文字のパネルの前に立った。役所さんは「狂犬」の文字をまじまじと見つめ、「宣伝部、なかなか良い名前付けるね(笑)。クランクインする前にこの言葉をいただいていたら、もう少し良いお芝居できたかな?初めてこういうキャラクターを演じさせてもらって、非常にチャレンジだったけれど良い経験になった」とご満悦。一方、「畜生」と書かれたパネルに首をかしげたオダギリさんは、「この言葉、声に出していいのかな……」と戸惑い気味だった。中島監督に大抜擢され、本作で銀幕デビューを果たした小松さんは、「天使?」とクエスチョンマークの付いた謎の役どころで「天使か悪魔かって言われると悪魔かもしれないけど、天使の部分もあったり、人を惹きつける不思議な魅力を持った役」と捉えていた。操り人形の意を持つ「傀儡(くぐつ)」という言葉通り、加奈子に翻弄される気弱な少年を演じた清水さん。この日15歳の誕生日を迎え、R15+指定の本作も鑑賞できる年になったが、「友だちにも観てほしいけれど、観ない方がいいよ、とも思う(笑)。観る直前に『覚悟はできたか?』と確認は取るかな…」とあまりの衝撃作に圧倒されていた。壮絶な現場だったことで知られる『嫌われ松子の一生』以来、約9年ぶりに中島監督作品に戻ってきた中谷さんは、「中島監督から『今日は悪口は言わないように』と言われている(笑)」と口裏合わせを暴露しながら、「思い返すと監督に助けられたことばかり。今回も雪山に放り出されたシーンで100テイクはいくかなと覚悟していたけれど、1~2テイクで終わった。優しいところもある」と頬をゆるめていた。小松さんも、「中島監督は噂では怖いと聞いていたけれど、私を緊張させないように気をつかってくれていた。優しいクマさんみたいな方ですね」と意外にもほんわかとした印象に驚き。すると、前作『告白』に続いて中島組に参戦した橋本さんも「クマのイメージ。現場も気持ちいい」と“鬼”監督と思われがちな中島監督の誤解を解き、中島監督もほっと安堵の表情を浮かべていた。『渇き。』は6月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:渇き。 2014年6月27日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2014「渇き。」製作委員会
2014年06月10日東京スカイツリーが5月22日(水)に開業2周年を迎え、スカイツリーをテーマに一般からエピソードを募集して撮影されたショートフィルム『ソラノネ』が完成。同日、地上350mの展望台にて披露上映が行われ、主演の川島海荷らが出席した。本作はアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF&ASIA)のスカイツリーを運営する「東武タワースカイツリー株式会社」が共同で、一般から応募したスカイツリーにまつわるエピソードを原作に制作。母が突然、家からいなくなったのをきっかけにバラバラだった家族がもう一度自分たちの繋がりについて考えるさまが描き出される。この日は主演で一家の次女を演じた川島海荷に加え、父親役の近藤芳正、母親役の鈴木砂羽、長女役の志保、長男役の札内幸太、祖母役の藤田弓子、中茎強監督、そして500を超える応募の中から自身のエピソードが見事に本作の原作に採用された松延晋さん、さらにSSFF&ASIAの代表を務める別所哲也、映画祭アンバサダーのLiLiCoも出席した。川島さんは撮影で展望台に昇ったのがスカイツリー初体験だったそうで、「最初に昇ったときは曇ってて、(撮影が)中止になったんです。真っ白でまるで景色が見えず、2回目への期待が高まったんですが、2回目は期待を超える景色が見られました!」と満足そうにふり返る。作品を観て「家族に会いたくなった」とも。自身の家族とのエピソードを尋ねられると「最近、母の日のために母とちょっと高価なイタリアンランチを食べて、サプライズで『おかあさんありがとう』と書いたプレートを用意してもらったんです。そういうことができるようになった自分がいて良かったです」と笑顔を見せた。鈴木さんは「昔は『こんな大きな娘いないし!』と思ってたけど、最近は『可愛いな』と思う。違和感がなくなってきました」と母親役がしっくりくるようになったよう。一方で、自身の家族とのエピソードに関しては、上京した父親と食事をし、ホテルまで送って別れの際に再会を約束して抱擁を交わしたところ「ツイッターで『鈴木砂羽、酔っぱらって男性とハグ』って書かれた」と明かし、「そっくりだから親子って分かるでしょ(苦笑)!」と嘆いていた。監督は本作について「(松延さんの)エピソードが素晴らしかった!」と称賛し、特に映画の中で、スカイツリーから景色を見ながら近藤さんと鈴木さんが寄り添うシーンを「キュンと来ました」と見どころとして強調。松延さんはこの日、地上350メートルの展望台でキャスト陣と初めて顔を合わせ「ビックリです」と緊張気味。「キャストのみなさんが素晴らし過ぎて現実とは違うんですが」と言いつつも、自身のエピソードが映画化されたことを喜んでいた。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」は5月30日(金)より開催。映画祭期間中、本作も上映される。(text:cinemacafe.net)
2014年05月22日