腕時計のセレクトショップ「TiCTAC」(チックタック)では、独立時計師・浅岡肇(あさおかはじめ)氏がデザイン・設計する機械式自動巻腕時計「CHRONO TOKYO」(クロノトウキョウ)の、新作『BULLSEYE』(ブルズアイ)2色を直営オンラインストアで発売します。CHRONO TOKYO BULLSEYE「CHRONO TOKYO」 BULLSEYE(ブルズアイ)左:ref.CT004S(フィールドグレー)>>>ONLINE STORE 右:ref.CT004W(シャンパン)>>>ONLINE STORE 各18万円+税(生産数:各色100点)<仕様>機械式自動巻(Cal.MIYOTA 90S5)24石、28,800振動/時、パワーリザーブ42時間/3気圧防水/外径37mm. /316Lステンレススティールケース/ゴートレザー(山羊革)バンド※6月23日10時よりオンラインストアにて先行発売します。6月23日の発売数は各色50点の予定です。※店頭ではご予約いただけません。※残数の発売日は確定次第TiCTAC公式ホームページでご案内します。独立時計師とは?歯車や振り子などの部品をはじめ、時計をゼロから作り上げる作家。世界にはそんな独立時計師が十数名ほどいますが、浅岡肇さんはその中でも、今最も注目されている一人です。独立時計師 浅岡肇独立時計師 浅岡肇 プロフィール1965年生まれ。1990年東京芸術大学デザイン科卒業。その後フリーランス工業デザイナー。2011年より日本初の独立時計師として活動を開始。2013年よりバーゼルワールド(スイス)に毎年出展。2017年世界巡回展「Watchmakers:The Masters of Art Horology」に参加。顧客は世界のハイエンドマニアであり、その正統的な時計づくりが高く評価されている。AHCI(アカデミー独立時計師協会)会員。浅岡肇さんとTiCTACの出会いは今から20年以上前。50年代スタイルの家具を製造販売するインテリアショップ「MODANICA」と制作した腕時計のデザインを、当時新進気鋭のデザイナーであった浅岡さんに依頼したことに端を発します。今見ても新鮮な「MODANICA」は、浅岡さんが初めてデザインした時計でした。満を持しての発売となった新作「ブルズアイ」について浅岡さんに伺いました。Q.ブルズアイとは?A.ブルズアイとは「的(まと)」を意味する英語ですが、その名のとおり、文字盤の同心円のパターンが的を想起させることに因んでいます。また「アールデコダイヤル」と呼ばれることもあります。私の独立時計師としての作品に「TSUNAMI」というモデルがあります。「TSUNAMI」もブルズアイの文字盤で、大変人気があり、世界中のハイエンドのウオッチコレクターから高い評価をいただいていますが、今回の「CHRONO TOKYO」 BULLSEYEの文字盤のデザインは、「TSUNAMI」のためのデザインアイディアをセンターセコンド用にアレンジしたものです。したがって、雰囲気が良く似ています。hajima asaoka TSUNAMI▲浅岡さんの独立時計師としての作品「TSUNAMI」Q.CHRONO TOKYO BULLSEYEを作った動機は?A.もともと「TSUNAMI」は自分が使うために製作した時計で、特に販売するつもりもなかったのですが、2013年のバーゼルワールド(スイスで行われる世界最大の時計の展示会)でなんとなく展示したところ、大変な反響があり、販売に至ったという経緯があります。以来、顧客への納品を優先したために、未だに自分用を持っていません(笑)。そこで、「CHRONO TOKYO」 BULLSEYEは、その代わりになる時計を作った訳です。CT004S(フィールドグレー)Q.お勧めのポイントを教えてください。A.「CHRONO TOKYO」シリーズの外装は完成度が非常に高いので、それに「TSUNAMI」のテイストをもった文字盤を合わせるに際しては、細かいチューニングをしています。その結果、ブルズアイというオーセンティックな様式の中に、現代的な洗練を込めることが出来たと思います。Q.製品化にあたって苦心した点は?A.何と言っても、文字盤を2色に塗り分けることが難しいです。前回の「クラシック」の文字盤も2色の塗分けになっていたので、実は、その技術を応用しています。つまり、クラシックでの実績が、ブルズアイの展開に繋がったわけです。CT004W(シャンパン)Q.その他の変更点はありますか?A.今回、ベルトの素材をカーフからゴート(山羊)に変えています。革の肌理が細かく、黒の色合いが濃いので、引き締まった印象があり、ブルズアイとのマッチングも良いと思います。あわせて、今回も装着感を重視して誂えました。■「TiCTAC」(チックタック)全国に展開する腕時計のセレクトショップ。国内外の最旬ブランドから本格的な機械式時計まで、デザイン・機能性に優れた腕時計をセレクト。自分らしさを表現するアイテムとして、大切な人の幸せな時間を願うギフトとして、知的好奇心を満たすコレクションアイテムとして、様々な側面から「腕時計」の魅力を提案しています。SHOP一覧 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月23日西川大貴作・演出のミュージカル『(愛おしき) ボクの時代』の1stプレビュー公演が11月15日(金)から上演される。その公開ゲネプロに潜入した。【チケット情報はこちら】本作は、日本発のミュージカルをオフ・シアターから育てていくというプロジェクトで、2期に渡るプレビュー公演を経て、本公演が上演されるというもの。脚本・演出は俳優としても活躍する西川大貴、音楽は桑原あい、振付は加賀谷一肇という若き面々。スーパーバイジング・ディレクターとしてダレン・ヤップが参加している。出演者は風間由次郎ら17名。開幕に先がけ西川は「いよいよプレビュー開幕です。1stプレビューは3,500円でご観劇いただけます。今回のトライアウトは、より良い作品を完成させるための第一歩。まだ「完成形」ではありません」「客席の皆様と一緒に作品を作り上げていくこのプロジェクト。その誕生の瞬間をぜひ目撃してください!」、桑原は「いつかこのミュージカルが大きくなった時、この作品が生まれた瞬間を見たと、変わっていく様子を見たと、何よりオリジナルキャストで見たと、多くの方にドヤ顔で語っていただきたいです」、加賀谷は「完成されたものを観て終わることが当たり前の日本で、客席でこの作品を育てる責任を買った皆様には、実感して頂けたら嬉しいです。何かが生まれて大きく育っていこうとしている素敵な時間に立ち会えていることを。愛を持って観て頂けますように。大きな一歩でありますように」とコメントを寄せた。物語の舞台は令和元年、つまり“今”。主人公・戸越(風間)は無気力な毎日を送っている。そんな戸越はある日、仕事で伊豆に行くが、なぜか考えないサル、名のある武士、弱気なナマハゲと共に“天狗様”に会いに行くことになり――。設定はファンタジー、登場人物も個性的だが、よくよく見ると、それぞれがどこかで会ったことのある人ばかり。そんな彼らが仕事や恋愛、家族などに悩み、けれど友情や素直さを手に入れることで前を向き、一歩踏み出していくという姿を、現代を生きる西川の表現で描いている。開演前に西川も「将来フルバンドでやることを想定して、今はピアノ1台でやっています」と話した通り、楽器はピアノのみ。衣裳も統一され、舞台セットもシンプルだ。その最低限ともいえるなかで、キャスト達の美しい歌やダンス、芝居が一気に世界を広げるというまさに舞台の醍醐味を味わえる作品。たくさんの意欲とエネルギーが詰まったプレビューと本公演、どちらも目撃してほしい。1stプレビュー公演は11月18日(月)まで、2ndプレビュー公演は11月23日(土・祝)から26日(火)まで、本公演は11月30日(土)から12月15日(日)まで、すべて東京・DDD 青山クロスシアターにて上演。取材・文:中川實穗
2019年11月15日新作オリジナルミュージカル『(愛おしき) ボクの時代』が、11月15日(金)からの2期に渡るプレビュー公演期間を経て、11月30日(土)から本公演が上演される。その稽古場に潜入した。【チケット情報はこちら】日本発のミュージカルをオフ・シアターから育てていくというプロジェクトでもある本作。脚本・演出は、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などでは俳優として活躍し、脚本家・演出家としても作品を精力的に発表する西川大貴。音楽は、ジャズピアニストの桑原あい。振付は、ダンサーで振付師の加賀谷一肇という同世代の3人。そして、日本では『ゴースト』などを演出したダレン・ヤップが、スーパーバイジング・ディレクターを務める。出演者は400名を超えるオーディションで選ばれた風間由次郎ら17名。この日は稽古開始から4週目という頃。来日したダレンも参加し、二幕の稽古が行われていた。取材時は、共に旅をする4人(風間由次郎、塩口量平、関根麻帆、溝口悟光)と天狗(猪俣三四郎)による芝居パートの稽古中。まず全員のキャラが濃く、小さなやり取りにも笑ってしまう。キャスト達はシーンを繰り返す毎に芝居でトライをしていて、そこにカンパニーの空気の良さも感じた。西川は、1シーン終えるごとに「今の芝居すごく好きだった!」などと声をかけ、時には自分も動いて見せながら芝居をつくっていく。舞台上には大小の箱があり、それをキャストが移動することでシーンを展開させるため決め事も多そうだが、全員がアイデアを出しながらいかに場面を磨いていけるかと考える様子が印象的だった。そして稽古は進み、四宮吏桜が恋について歌うシーンへと移った。四宮の美しい歌声と聴かせるメロディに、ざわついていた稽古場も静かになる。既にグッとくるほどだったが、ここでダレンが立ち上がった。四宮のすぐそばまで行き、「このメロディは自分の部屋にスッピンでいるような気持ちで歌ってみて」「この歌で彼女がどういう人間か伝えたい」「今彼女はこういうタイミングなんだと思う」など柔らかな口調で丁寧なアドバイスを送る。四宮も嬉しそうに感謝を述べ、もう一度歌ったとき、感動的なほどの変化があった。そうやって日々ブラッシュアップされた後に2度のプレビュー公演を経て、どんな作品と育っていくのかが楽しみな本作。1stプレビュー公演は11月15日(金)から18日(月)まで、2ndプレビュー公演は11月23日(土・祝)から26日(火)まで、本公演は11月30日(土)から12月15日(日)まで、すべて東京・DDD 青山クロスシアターにて上演。チケットぴあにてチケット発売中。取材・文:中川實穗
2019年11月13日