タレントの小川菜摘が11日と12日に自身のアメブロを更新。タレントの榊原郁恵から貰った品で作った料理を公開した。11日のブログで、小川は自宅のテラスで花を育てていることを明かし「芽が出たり花が咲いたり実を付けたり それがとても嬉しい」と述べつつ、昨年2種類の紫陽花を植えたそうで「小さな蕾発見 どんな色の花が咲くんだろ」と楽しみにしている様子でコメント。「以前寄せ植えしたクレマチスも花が咲きました」と花の写真とともに報告し「水やりが楽しい」とつづった。12日には「スパムおにぎり」と題したブログを更新し「甘めの卵焼きを作って 五穀米に昆布を混ぜて」と調理工程の様子を写真とともに説明。「榊原郁恵さんに頂いためちゃくちゃ美味しい海苔で巻けば」と榊原から貰った品を使用したことを明かしつつ「大好き スパムおにぎり」と完成した料理の写真を公開し、ブログを締めくくった。
2024年04月13日タレントの北斗晶が4日に自身のアメブロを更新。タレントの榊原郁恵と夫でタレントの佐々木健介との3ショットを公開した。この日、北斗は「本日の2本目の収録は…大好きな榊原郁恵さんと」と収録で一緒だった榊原と佐々木との3ショットを公開。榊原について「いつもニコニコ スタッフの皆さんにも優しくて」と述べつつ「いるだけでスタジオがパッと花が咲いたように明るくなります」とつづった。続けて「私達にもいつも良くしてくださり尊敬する大先輩です」とコメント。榊原との収録の様子について「笑いが絶えません」と説明しつつ「春の花のような郁恵さん。本日は有難うございました」と感謝をつづった。この投稿に読者からは「皆さん素敵」「榊原郁恵さん、笑顔がチャーミング」「一緒にお仕事出来て良かったね」「お疲れ様です」などのコメントが寄せられている。
2024年04月05日女優の秋野暢子が23日に自身のアメブロを更新。大盛り上がりだった食事会でのタレントの榊原郁恵との2ショットを公開した。この日、秋野は「地元友達せっちゃんの号令で由美ちゃんと郁恵ちゃんと」「集り 祖師ヶ谷大蔵のチャイニーズレストラン『欣喜』で晩ごはん頂きました」と榊原らと食事をしたことを報告。「ワンちゃんの話、趣味の話、病に打ち勝つ心意気、話題は沢山。大盛り上がり」だったといい「最終的にやりたい事を見つける事が大切だねってことになりました。人生はこれからだ。楽しい楽しいご飯会となりました」と食事会の様子を振り返った。続けて「欣喜さんはやっぱり裏切らない美味しいお料理大満足」と述べつつ「郁恵ちゃんから娘の結婚お祝いを頂き。せっちゃんからはいつもの美味しいバナナにハンドクリームにリップクリーム。由美ちゃんからはご実家のカツオ節」を貰ったことを明かし「色々頂いちゃった!ありがたい!」と嬉しそうにコメントした。最後に「郁恵ちゃんも元気です」と食事会での集合ショットや榊原との2ショットを公開し「欣喜の美味しいお料理!」と堪能した料理の写真とともにブログを締めくくった。この投稿に読者からは「会食最高ですね」「素敵な時間」「美味しそうですね」などのコメントが寄せられている。
2024年02月24日“東MAX”ことお笑いコンビ・Take2の東貴博が30日に自身のアメブロを更新。タレントの榊原郁恵からの豪華な届け物を公開した。この日、東は「郁恵さんから豪華なマザーズバック!」(原文ママ)というタイトルでブログを更新し「我が家に大きな届け物 名前を見ると郁恵さんから」と高級ブランド『プラダ』の箱の写真とともに報告。「箱を開けるとうぉ~!!超スゲ~!」と興奮気味に述べ『プラダ』のバッグの写真も公開した。続けて「さすが芸能人ってこっちもか」とお茶目につづり「たっぷり入って軽くて使いやすい!しかもダープラ!!」と嬉しそうにコメント。「テンション爆上がり」だったといい「いつも何かと気にかけてくれる本当にありがたい 大事に使います!!」と述べ、ブログを締めくくった。
2024年01月31日タレントの渡辺裕太が19日に自身のアメブロを更新。母でタレントの榊原郁恵からの美味な差し入れを公開した。この日、渡辺は「幸せなことに、無事に舞台初日明けました!」と切り出し「今日まで準備してきてくださったスタッフさんに改めて感謝して、一ヶ月後の千秋楽まで共演者の皆さまと力を合わせて心を込めてお届けしていきます」と意気込みをコメント。「本日ご来場頂きましてありがとうございました」と感謝を述べ「明日からもお待ちしておりますね」とつづった。続けて「今日の楽屋のお供は、これがねぇ、美味しいんだぁ。ほっかほかで届くちまき」と写真とともに紹介し「感謝です。ありがとう。母からの差し入れでした」と榊原からの差し入れで貰ったことを説明。最後に「明日は寒かったり雨降ったり雪降ったり、、、色々と皆さまお気をつけてね!」と呼びかけ「ではまた明日」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お心遣いさすがですね」「心も身体もホッコリしますね」「美味しそう」「一番うれしいですね」などのコメントが寄せられている。
2024年01月20日歌手でタレントの森口博子が25日に自身のアメブロを更新。タレントの榊原郁恵から貰った美しいプレゼントを公開した。この日、森口は「素敵なクリスマス過ごしていますか?」と問いかけ「先日、とあるロケで榊原郁恵さんから頂きました」と榊原から貰ったという高級チョコレートブランド『GODIVA』の品を写真で公開。「箱がキラキラ美しい」「幸せな世界ですね」と述べ「トナカイのチョコ、きゃわいい」と興奮気味につづった。続けて「とある歌番組の収録で早見優さんから頂きました」と歌手でタレントの早見優から貰ったという品も公開し「何と、キャンドルです」と説明。「細かいモチーフ、きゃわいい!雪に見立てたパールも素敵だわ」と嬉しそうにつづった。また「郁恵さん、優さん、温かいお心遣いありがとうございました」と感謝を述べ「みなさん!残り少ないクリスマス、楽しんでねお忙しい方、お疲れ様です」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「素敵なプレゼント」「嬉しいですね」「良かったですね」などのコメントが寄せられている。
2023年12月26日国際的に活躍するダンサー、振付家の勅使川原三郎が2年ぶりに東京芸術劇場の舞台に登場、新作『ランボー詩集─地獄の季節からイリュミナシオンへ─』を上演する。近年とくに、文学、映画、絵画、また、それらの作品を世に送り出してきた偉大なアーティストたちにアプローチする試みを重ねている勅使川原。その独特の身体表現で語られる世界は、目を見張るほど新鮮だったり、想像以上に深淵だったりして、観るものの心を揺さぶり続けてきた。精力的に新作を発表し続ける中で、多岐にわたる芸術家の世界と次々と対峙する、その博覧強記ぶりには驚かされるばかり。2年前、芥川龍之介の『羅生門』の世界を空襲警報のサイレンとともに現代に立ち上がらせた彼が、この劇場での新たな作品のテーマとして選んだのは、19世紀フランスの詩人、アルチュール・ランボー。20歳で詩を捨て放浪の旅に出た早熟の天才を、勅使川原はダンスでどう表現しようとしているのか、こちらの想像を軽々と飛び越えていきそうな気配だ。勅使川原三郎版『羅生門』(2021年)よりphoto by Akihito Abe十代後半でランボーの詩に出会い、詩集「地獄の季節」に「顔面に1キロワットの照明を押しつけられた気がした」という勅使川原。創作への思いを語った動画メッセージでは、「随分前の異国の詩人が、言葉にせざるを得ないことはなんだったのか、詩人をやめて違う方向に、自分の人生、生き方を転換したということも含めて、それも詩人のひとつのあり方」とランボーの人生に思いを馳せる。「詩の言葉がその人の結論であるはずもないが、そういうところに魅力を感じることが、今度の新作ダンスの原点にある」とも語っているが、ランボーは、勅使川原をクリエーションへと突き動かす大きな力のひとつだったのかと妄想を膨らませると、もしかするとそのダンスは、難解だからとつい敬遠しがちなランボーの詩の世界を、ぐんと近しく感じさせてくれるものになるかもしれない。勅使川原三郎 コメント動画出演ダンサーには勅使川原本人をはじめ、類のない優美さと鋭さを合わせ持つ独自のダンスで進化をしつづける佐東利穂子、『羅生門』での出会い以来たびたびコラボレーションを重ねている、ハンブルク・バレエ団のアレクサンドル・リアブコ、また、昨年ヴェネツィアのワークショップで勅使川原に見出された独特の柔軟性豊かな、ハビエル・アラ・サウコ。この4人は、今年5月にヴェネツィアで初演された勅使川原演出によるヘンデルのオラトリオ『時と悟りの勝利』での共演が話題に。4人揃っての初めての日本の舞台、そこでの新たな化学反応による、想定を超えるスリリングなステージが待っている。文:加藤智子<公演情報>芸劇dance 勅使川原三郎『ランボー詩集 ー地獄の季節からイリュミナシオンへー』2023年8月11日(金・祝)~8月13日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス振付/演出/美術・照明・衣装デザイン/音楽構成:勅使川原三郎アーティスティック・コラボレーター:佐東利穂子【出演】勅使川原三郎佐東利穂子アレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ団)ハビエル・アラ・サウコチケット情報公式サイト
2023年07月24日榊原郁恵さん(64)。太陽のような明るさで家族や周囲を照らしてくれた渡辺徹さん(享年61)。だが、笑顔の陰には、病魔との闘いがあった。ときには無理なほどの節制を渡辺さんに求めたこともある。それは郁恵さんにとっても、つらいことだったに違いない。いま、渡辺さんは天国から「おれたち、頑張ったよな」と郁恵さんにほほ笑みかけているだろう。■郁恵さんが23歳のとき渡辺さんと初対面。2人は交際を重ね、結婚。家族に恵まれて2人の出会いは、郁恵さんが『ザ・トップテン』の司会をしているとき。渡辺さんは『約束』(82年)が大ヒットして、番組に登場したのだった。雑誌のインタビューなどで渡辺さんは、郁恵さんとの第一印象を『挨拶したのに、無視された』と、冗談交じりに回想している。「『適当にあしらわれた』なんて(笑)。でも、私は全然、そんなつもりがなくて、挨拶をされた記憶がないんです。司会進行の確認などをしていたので、気づかなかっただけなんだと思います。向こうは向こうで私の印象が悪かったようですが、反対に、私のほうも主人のことを“軽い人だな”って思っていました。歌がヒットしてたびたび番組にも来ましたが、そのたびに太ったりしていたので、最大限の嫌みとして『ずいぶん、丸くなりましたね』なんて言ってみたり」“軽い人”のイメージは、84年、ドラマ『風の中のあいつ』で共演したことで、プラスのイメージに反転した。「俳優仲間やスタッフにも分け隔てなく明るく接する様子を、私は一歩引いたところから見て“居心地のいい空間を作る人だな”って思うようになったんです」劇団出身の渡辺さんには現場マネージャーがついておらず、スタッフとも直接、スケジュールのやりとりをしているし、ファンとも気軽に交流を持ち、受け取ったお弁当をその場で食べていた。「これまで接したことがないタイプだったので、驚きもあり、惹かれていったんでしょうね」渡辺さんも、郁恵さんのことを気になり始めたのだろう。「ドラマ撮影の途中、私は舞台『ピーター・パン』の出演のために1カ月ほどお休みしたんです。そのときも『近くで撮影があったから、顔を出しに来たんだ』って、楽屋まで来てくれたりしました」渡辺さんからは電話番号を渡されていたため、郁恵さんはお礼の電話をしたかった。「でも、ホリプロは厳しく、都内で寮生活をしていたころから『親、きょうだい以外には自分の電話番号を伝えてはいけない』と言われていて(笑)。悩みながら、電話したんですが、ドラマの収録が終わるころには、毎日のように電話をするようになったと思います」有名人カップルであったが、隠れてデートすることはなかったという。「母と住む私の家に主人が来て、近場の公園や、レストランに行ったり。遠出といっても横浜ですが、主人が出演した映画のロケ地があって『おれはこういう芝居をしたんだ』という説明をされたことも。お付き合いしたてのころは、なんでも楽しいですからね。人間関係などを含め、私の世界を広げてくれるいい男友達という感覚だったんです。でも、私のほうが年上だし、25歳と、当時の結婚適齢期だったため、主人は最初から結婚を視野に入れて、覚悟してお付き合いを始めたそうです」結婚後、長男で俳優の渡辺裕太さん、次男と2人の子供に恵まれた。「主人はとっても優しい人なので、子供を猫っかわいがりすると思ったんですが、お父さんとしての出番はあまりなかったんです。私も主人も仕事が忙しく、同居している私の母が、子供たちの親代わりのように接してくれたんです。渡辺家にとっても、裕太は初孫。渡辺のお父さんはかちんこちんに緊張しながら、抱っこして、かわいがってくれて。あとになって主人に聞くと『おれがいろいろ子育てしたら、おじいちゃんとおばあちゃんの楽しみを奪っちゃうだろ』と話してくれました。『なにを都合のいいことを』なんて笑いましたが、きっと本心だったんでしょうね」幸せな家族の時間が流れたが、一方で渡辺さんが病気と向き合い、郁恵さんが伴走する日々でもあった。■病室で還暦を迎えた渡辺さんは息子たちから贈られた赤いブリーフに大喜び「主人が糖尿病になったのは、30歳くらいのとき。もともと太りやすい体質で、普通の量を食べても太ってしまうのに、お料理番組にレギュラー出演していたから、食べる量も多かったんですね。休みなく仕事をしていたから、本人は意識してなくてもかなりストレスがあっただろうし、周囲からの『痩せろ』という声に、いらだつこともあったと思います」「とにかく運動」と医師から指導されても、運動する時間がないし、時間があれば眠りたい。頑張って痩せても、地方公演で2〜3カ月巡業すると、後援会との夜のお付き合いがあるため、リバウンドしてしまう。「いまの私でも無理なほど、ぎりぎりのカロリー制限をした時期もありました。調味料に関しても、ほんのちょっとでも我慢。空腹をしのぐために、私がキャベツの千切りを山盛り出して『このまま食べて』と言ったときは、さすがに主人も怒って……。『そんな味気ないものを食べる悲しさがわかるのか』って。本当にそのとおりですよね」12年には虚血性心疾患、13年には膵炎、コロナ禍の21年には大動脈弁 狭窄症の手術を受けている。郁恵さんも万全な体調ではない渡辺さんを支えた。「21年に倒れたときは、病室で還暦を迎えました。コロナ禍ということもあり、私だけ許可をもらってお見舞いすることができたんです」その日、病院の最寄りの駅まできてくれた裕太さんから、子供たち2人のプレゼントを受け取った。「それを主人に渡して、包みを開けたら赤いブリーフが3枚入っていたんですね。すごい気の利いたプレゼントで、主人は大喜び。私は“私が顔を出すのがいちばんのプレゼント”だなんて、手ぶらで行ってしまっているのに(笑)」郁恵さんは渡辺さんの入院を、適切な治療で回復をし、仕事に復帰するための期間だと、前向きに捉えていた。「でも、主人にとっては、病院という特別な空間で、寂しいし、つらいと思うこともあったはず。時間があるので考え込んでしまい、仕事への不安を感じる瞬間もあったかもしれません。そんなときに、元気が出る赤いブリーフがすごくうれしかったはずです。主人の健康には気を使っていましたが、そうした心のケアの部分で、子供たちがフォローしてくれたんですね」何度も大病を乗り越えた渡辺さんだったが、近年は、長年の糖尿病が起因となって人工透析を受けていたという。「肉体的にも、心情的にもつらい治療です。お仕事によっては、スケジュール的にご迷惑をおかけすることも多々ありました。人工透析のことは、あえて公表することはしませんでした。仕事にも影響するし、どう受け止められるのかわからなかったためです。“だらしない生活をしていたから”と誤解されることもあるかもしれません。でも、主人は頑張っていたし、さまざまな病気に見舞われても現実を受け止め、最大限、ふんばって、治療に、仕事に意欲的でした」長期間、地方に行くときは、滞在先の医療機関で透析を受けることもあったという。「たぶん主人のことだから、行く先々で、気軽に患者の方ともお話ししたかもしれません。大勢の方が受けている人工透析の励みにもなったのではと思います」満身創痍でも、妻を愛し、家族を愛し、そして仲間や仕事を愛した渡辺さんは、11月28日、家族や親族に見守られ逝去した。棺の中には、山盛りのごはん、お気に入りのスーツや家族や親戚が書いた手紙をおさめた。「みんな、どんな手紙を書いたのかはわかりません。私は──。主人からは、よく『おれのことを愛しているのか』『本当に好きなのか』なんて言われることがありました。夫婦でベタベタする恥ずかしさもあって、私はそっけなかったのかもしれません。思い返してみれば、感謝の言葉をかけてくれるのはいつも主人で、照れもあった私からはなかなか口にすることはなかったんですね。でも……、主人と最期のお別れをするとき、思い浮かぶのは感謝の言葉以外、ありませんでした。『これまで、本当にありがとうね』と──」
2023年06月25日「愛知県芸術劇場芸術監督 勅使川原三郎(てしがわら・さぶろう)新作ダンス『ワルツ』」が、7月16日(日)・17日(月・祝) 愛知県芸術劇場大ホールにて開催される。勅使川原は2020年度に同劇場芸術監督に就任し、同年に芸術監督就任記念シリーズ3公演で演出・振付・出演。その後、21年度に芥川龍之介原作の羅生門をもとにした「勅使川原三郎版『羅生門』陽は落ち 朽ちて崩れた門 死体が重なる 鬼が笑う」、22年度にダンスと音楽のコラボレーション公演「ライヴミュージック&ダンス『天上の庭』」と、自身が出演する公演を重ねながら、東海圏にゆかりある若手ダンサーと創り上げる「ダンス『風の又三郎』」で振付・演出を行うなど、精力的に活動してきた。また、22年度には文化功労者として文化庁より顕彰され、ヴェネツィア・ビエンナーレ 2022 金獅子功労賞を受賞するなど、国内外で評価がさらに高まっている。今回の公演では、3名のダンサーが出演する『ワルツ』の振付・演出を創作。勅使川原をはじめ、近年はアーティスティックコラボレーターを務める佐東利穂子(さとう・りほこ)、スペイン出身で18年から21年にかけてヘッセン州立劇場バレエ団(ドイツ)に所属し、現在はフリーランスとしてヨーロッパで振付家としても活躍するハビエル・アラ・サウコが出演する。■勅使川原三郎 コメント淡々とした単純な調子を繰り返す音楽から始まり魅惑的で時に魂が奪われるような陶酔を誘い三拍子の渦に巻き込まれ時に悲劇的に時に歓喜狂乱しさらに爆発的な終わり無き繰り返しあらゆるワルツが展開する音楽宇宙<公演情報>愛知県芸術劇場芸術監督 勅使川原三郎新作ダンス『ワルツ』7月16日(日) 18:00 開演7月17日(月・祝) 16:00 開演開場:愛知県芸術劇場大ホール※開場は各開演の45分前【チケット料金】プレミアムシート:6,000円S席:5,000円(U25:2,500円)A席:3,000円(U25:1,500円)※全席指定※U25は公演日に25歳以下対象(要証明書)※未就学児入場不可。17日(月・祝) のみ託児サービスあり(有料・要予約)詳細はこちら:
2023年05月20日2023年5月12日、タレントで俳優の榊原郁恵さんが自身のInstagramを更新。2022年11月に亡くなった、夫で俳優の渡辺徹さんの誕生日をお祝いしたことを報告しました。榊原郁恵「渡辺家にとっては、大事件を起こした…」1987年に結婚をした渡辺さんと榊原さん。バラエティ番組でお互いのエピソードを話すなど、芸能界きってのおしどり夫婦として知られています。渡辺さんの62回目の誕生日である2023年5月12日に、榊原さんはお祝いの料理を作ったそうです。榊原さんが用意したのは、お赤飯とマヨネーズを添えたゆで卵、そして赤ウインナーでした。並べられた料理について、榊原さんは「渡辺家にとっては、大事件を起こした話題の赤ウインナー!!」とコメント。テレビ番組などで何度も披露された、赤ウインナーが食卓に並ばないことに怒った渡辺さんが家出をしたエピソードにちなんで紹介しました。手作りした料理を渡辺さんの遺影の前にお供えした榊原さん。「『ありがとう。でも、今じゃ無くて…もっと前に食べたかったなぁ!』そんな声が聞こえてきそう!」と、心境をつづっています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 榊原郁恵(@sakakibara.ikue)がシェアした投稿 榊原さんの投稿には、多くのコメントが寄せられていました。・きっと喜んで思う存分食べていますね!・天国から見守っていますよ!・徹さんの写真と位牌を見て涙が出ました。郁恵ちゃんの優しさにも涙です。渡辺さんは、きっと榊原さんが心を込めて用意してくれた料理を喜んでいることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年05月12日タレントで俳優の榊原郁恵さんが、2023年2月9日にInstagramを更新。2022年11月に亡くなった、夫であり俳優の渡辺徹さんとの『思い出の味』にまつわるエピソードを投稿しました。亡き夫・渡辺徹の遺影に供えられたのは?榊原さんにとって『思い出の味』になった食べ物は、ルームウェアなどを展開するブランド『ジェラートピケ』が運営するカフェのクレープ。渡辺さんが亡くなる前に2人で食べたことがあるそうで、これまでにも何度か写真をInstagramに投稿しています。同年12月21日の投稿では、クレープを持った榊原さんと渡辺さんが嬉しそうな表情を見せている、ツーショット写真を公開していました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 榊原郁恵(@sakakibara.ikue)がシェアした投稿 2023年1月31日には、クレープの味が無性に恋しくなって1人で買いに行ったことを報告。クレープの写真を載せるとともに「おいしいから好きなのに、なんか『思い出のクレープ』になっちゃった」と語っていました。 この投稿をInstagramで見る 榊原郁恵(@sakakibara.ikue)がシェアした投稿 そして2023年2月、この『思い出の味』の投稿をきっかけに『ジェラートピケ』は、榊原さんにルームウェアをプレゼント。榊原さんは、もらったルームウェアを着た写真を投稿しました。 この投稿をInstagramで見る 榊原郁恵(@sakakibara.ikue)がシェアした投稿 《思い出の味》としてクレープをインスタにアップしてたらな・なんと…そのお店『ジェラートピケ』さんからお家で温かくゆっくりカラダを休めて下さいとあたたかルームウェア頂きましたsakakibara.ikueーより引用さらに、渡辺さんとの『思い出の味』であるクレープのディスプレイもプレゼントされたそうです。榊原さんは、ディスプレイを渡辺さんの遺影の横に供えた写真も公開。「温かい優しさに感謝です」とつづっていました。『ジェラートピケ』の粋な計らいに「素敵」といった声が寄せられています。・素敵な贈り物ですね。徹さんも喜んでいると思います。・ルームウェアとてもお似合いです!笑顔がかわいい!・温かくて優しいプレゼントに、涙が出そうです。ルームウェアをもらった榊原さんはきっと、身体も心も温まったことでしょう。渡辺さんも、素敵なプレゼントにほほえんでいるかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月10日「不死鳥のような人ですから」12月5日夕方の会見で、11月28日に敗血症のため亡くなった夫・渡辺徹さん(享年61)について、そう語った榊原郁恵(63)。11月20日に入院後、急激な体調変化があったといい、郁恵は病院で医師に病状を説明されても、「あの人のことですから」と実感が湧かなかったという。幾度も病気と闘ってきた徹さん。普段と変わらない生活のなか、家族にも思いもよらないかたちでの逝去だったという。「ご夫婦でウチに来てくれたばかりだったのに……。体調が悪いようには全然見えませんでしたよ」そう驚きの声を漏らすのは、浅草の老舗洋食店「ヨシカミ」の店長。亡くなる2週間前の11月13日には、郁恵とともに「ヨシカミ」で食事。長男でタレントの渡辺裕太(33)が出演した落語会を見たあとのことだった。「ウチに来てくれたのは2回目だったので、『また息子さんの落語見に来られたんですか?』と聞いたら、『覚えててくれたんですか!?』とうれしそうに答えてくれました。サインをお願いしたらご夫婦で快く書いてくれて。テレビで見るままの、おしどり夫婦でしたね」元気な様子を見せていたなかでの突然のお別れに、驚く声は多い。「10月から11月にかけては舞台出演もこなしていたんですが……。舞台初日に取材に応じた際は、自身の体重に触れ、『最盛期が130キロ。今73キロくらい。すべては妻のおかげでございます』なんて、郁恵さんへの感謝を口にしていました」(スポーツ紙記者)徹さんの人生は、さまざまな病気に苦しんだ人生だった。そしてそれを支えてきたのが妻の郁恵だ。’84年のドラマでの共演をきっかけに交際し、’87年に結婚。「もともと徹さんのほうが郁恵さんのファンだったそうです」(前出・スポーツ紙記者)結婚4年目、徹さんが30歳のときに最初の大病を患うことになる。「当時は1日6食も食べていたそう。そんな食生活がたたり、’91年に急性糖尿病で緊急入院したのです」(前出・スポーツ紙記者)その後、急激なダイエットやリバウンドを何度も繰り返すことに。「郁恵さんは食事面のケアのほか、夜に2人で1時間ほどウオーキングをするのが習慣だと話していたこともあります」(芸能関係者)郁恵には、苦い記憶があった。自らの父の突然死だ。「郁恵さんのお父さんは53歳で亡くなっています。死因は心筋梗塞。ゴルフから帰ってきて、玄関先で倒れたまま帰らぬ人になったといいます。郁恵さんは当時21歳。お父さんの死に目には会えなかったようです。その経験があったから、徹さんの体もとても心配していたんです」(前出・芸能関係者)■夜中でトイレで嘔吐する徹さんの背中をさすって…ただ郁恵がいくら注意しても、徹さんは家庭外で暴飲暴食。そんな彼を郁恵の父と同じ病気が襲ったのは、’12年。「徹さんは50歳でした。心筋梗塞と診断され、6時間も手術を受けました」(前出・スポーツ紙記者)このとき、徹さんの異変に最初に気付いたのも郁恵。「顔色が悪いから病院に行ったら?」と言う妻に、徹さんは「自分の体は自分がいちばんわかってんだから」と言い返したそうだ。「その後も、やはり体調が悪い日が続いたそうです。『夜中にトイレで嘔吐していたら、郁恵が何も言わずに背中をさすってくれた』と、徹さんはのちに話しています。当時控えていた舞台に徹さんが意地でも出演しようとしていたのを、郁恵さんが関係者に『降板させます』と伝えたこともあったそう。それを知り徹さんは『勝手なことをするな』と反発したといいます」(前出・芸能関係者)そして、徹さんが病院を受診して心筋梗塞の診断を受けると、「郁恵さんは『しっかり治しましょうね』と毅然と振る舞い彼を安心させたそう」(前出・芸能関係者)以降も、翌’13年に膵炎で入院。’16年には慢性心不全。さらに昨年4月には大動脈弁狭窄症の手術を受けるなど病魔に襲われ続けた。今年初めには夫婦で新型コロナウイルスにも感染した。ただ近年の徹さんには、心境の変化があったようだ。2年半前の本誌取材で、こう話している。《結局、女房の言うとおりにするのが一番だと気づきました。昔は「もっと食べさせろ」「味が薄すぎる」なんて反抗したりしましたけど、家庭菜園まで始めてくれましたし》(’20年3月24・31日合併号)今年の10月20日配信のインタビュー(Yahoo!ニュース Voice)では、徹さんは郁恵への懺悔を口にしていた。妻が父を心筋梗塞で早くに亡くしたにもかかわらず、自分も心筋梗塞になってしまったことに触れ、「どれだけかわいそうなことをしてしまったんだろうと今になって思います。すごく反省しました」そして健康診断や検査にマメに行くようになったとも話している。「妻を安心させたいと考えていたのでしょう」(前出・芸能関係者)■SNS投稿していた夫婦の未来への期待徹さんは、11月19日、秋田大学の医療フォーラムにゲスト参加。当日の様子を広報担当者は、「当初はパネリストとして会場でご発言いただく予定だったんです。ただ当日の朝に、ご本人から『微熱があるみたいで』とお話があり、昨今のコロナ情勢もございましたので、念のため控室からお一人で配信での参加というかたちに変更しました。モニター越しではありますが、時折冗談も交えながらの、お元気な印象でした」19日のうちに秋田から帰京。20日に発熱、腹痛などの症状が出たため、病院で検査を受けると細菌性胃腸炎と診断され入院。その後、敗血症と診断されて治療を受けていたが、帰らぬ人となった。「郁恵さんのお父さんと同じ突然の逝去。ただ郁恵さんは、徹さんの最期を看取ることができたそうです。憔悴しながらも葬儀の準備などには気丈に対応していたといいます」(前出・スポーツ紙記者)昨年10月、34回目の結婚記念日に郁恵はインスタグラムを投稿。《これから先…ふたりにどんな事があるのかなぁ!皆さんこれからも宜しくお願いします》と綴り、徹さんから贈られた白い胡蝶蘭を公開。「一生を共にさせてください徹より」というメッセージも添えられていた。全霊で看病してきた31年。早すぎる死の無念は計り知れない――。
2022年12月06日11月28日に敗血症のため61歳で亡くなった俳優・渡辺徹さんの妻でタレントの榊原郁恵(63)と長男で俳優の渡辺裕太(33)が5日、都内で会見を行った。同日、都内で家族葬を執り行い、喪主は長男の裕太が務めたという。裕太は「本日は父・渡辺徹のことで皆さん集まっていただきましてありがとうございます。本日、家族葬にて葬儀・告別式を無事執り行うことができました」と報告し、「父を応援してくださった方、仲良くしてくださった方に対して本当に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました」と感謝した。郁恵は「本日は足元の悪い中、世の中はサッカーで盛り上がっている中、渡辺徹のことで皆さんにお集まりいただいたこと、家族としてはすごくうれしいです。渡辺徹を話題にしてもらって、渡辺徹のことを皆さんであーだこーだ言っていただけていることは、渡辺徹という人は偉大だったんだなと思うような瞬間だったので、皆さんにお集まりいただいたことをまずは感謝しております」と挨拶。「私たちにとっては思いもよらないことでしたので、どのようにしてこの事態を受け止め、どのようにして送ったらいいのか一生懸命考えて、最終的に家族葬となったことにより、諸先輩方やお世話になった方々やお仲間、後輩、私たち以上に愛してくださった方々、たくさんいらっしゃったと思いますが、私たちはそこまでフォローできる度量がなく、皆様に対して大変無礼をしてしまいました。この場をお借りして皆様にお詫びしたいです」と述べ、「でも裕太が喪主を務めてくれて無事に渡辺徹を見送ることができました。皆様が見守ってくださって感謝したいと思います。ありがとうございました」と感謝した。2人は笑顔も見せながら気丈に会見。郁恵は、棺の中に「山盛りのご飯」を入れたことを明かし、「もう制限ないからっていっぱい入れて」とにっこり。「あとは写真と、家族・親戚みんなにコメントを書いてもらって、一番高いスーツを入れてかっこよく、私と主人の出会いの花も入れて、最後は舞台のときに必ずかけていた坂東玉三郎さんからいただいたのれんをかけました」と明かした。渡辺徹さんは11月20日に発熱、腹痛等の症状が出たため都内の病院に受診したところ、細菌性胃腸炎と診断され入院。その後、敗血症と診断され、加療したが11月28日21時1分に亡くなった。
2022年12月05日「ダンス・コンサート 勅使川原三郎 ライヴミュージック&ダンス『天上の庭』」が、9月16日(金)・17(土) に愛知県芸術劇場コンサートホールにて開催されることが発表された。「ダンス・コンサート」は、世界トップクラスのダンスと音楽を同時にコンサートホールで楽しめるライヴパフォーマンスで、愛知県芸術劇場が企画・製作するオリジナルのシリーズとして2016年からスタートし、6回目を迎える。今回は、ダンスとチェロのコラボレーションによる新作世界初演を上演。ダンスを担うのは、7月にヴェネツィア・ビエンナーレ 2022 ダンス部門において金獅子功労賞を受賞した勅使川原三郎(てしがわら・さぶろう)芸術監督と、近年は振付家・アーティスティックコラボレーターとして活躍する佐東利穂子(さとう・りほこ)。チェロは、フィンランド系オランダ人でマリインスキー歌劇場管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団など数々のオーケストラと共演を重ねるほか、チャイコフスキー国際コンクールにも入賞を果たした経歴を持つ若き俊英ヨナタン・ローゼマンが務める。曲目は、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲やコダーイの無伴奏チェロ・ソナタなどが演奏される予定だ。<公演情報>「ダンス・コンサート 勅使川原三郎 ライヴミュージック&ダンス『天上の庭』」「ダンス・コンサート 勅使川原三郎 ライヴミュージック&ダンス『天上の庭』」チラシ2022年9月16日(金) 19:00開演、17日(土) 16:00開演(開場は各開演の45分前)会 場:愛知県芸術劇場コンサートホール演出・照明・衣装・選曲・ダンス:勅使川原三郎アーティスティックコラボレーター・ダンス:佐東利穂子チェロ:ヨナタン・ローゼマン勅使川原三郎佐東利穂子ヨナタン・ローゼマン【演奏曲目】J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲よりカサド:無伴奏チェロ組曲よりコダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8【チケット料金】(全席指定)S席:7,000円A席:5,000円※U25は各半額※U25は公演日に25歳以下対象(要証明書)。※ヒアリングループ、車椅子席は劇場事務局(052-211-7552 / apat_info@aaf.or.jp(mailto:apat_info@aaf.or.jp) )にて取扱い。※開演後は入場できない場合があります。※やむを得ない事情により内容、出演者等が変更になる場合があります。※未就学児入場不可。17日(土) のみ託児サービスあり(有料・要予約)■託児サービス対象:満1歳以上の未就学児料金:1名につき1,000円(税込)申込締切:9月10日(土)問合せ:オフィス・パレット株式会社0120-353-528(携帯からは052-562-5005)月~金 9:00~17:00、土 9:00~12:00(日・祝日は休業)チケットはこちら:愛知県芸術劇場HP:
2022年08月20日開館30周年を迎える愛知県芸術劇場にて、「愛知県芸術劇場芸術監督 勅使川原三郎 2022年度プロデュース公演 記者会見」として、「勅使川原三郎 芸術監督 演出・振付 ダンス『風の又三郎』」、そして「ダンス・コンサート 勅使川原三郎 ライヴミュージック&ダンス『天上の庭』」が9月に開催されることが決定。同劇場の芸術監督であり、ダンサー・振付家・演出家の勅使川原三郎と、ダンサー・振付家・アーティスティック・コラボレーターを務める佐東利穂子がオンライン会見に臨み、意気込みを語った。宮沢賢治の名作をモチーフに、7月にヴェネツィア・ビエンナーレ2022にて金獅子功労賞を受賞した勅使川原が、地元のバレエダンサーとともに愛知で創り上げるダンス公演「勅使川原三郎 芸術監督 演出・振付 ダンス『風の又三郎』」。昨年夏にオーディションで選ばれた地元ダンサー11名を迎えた初演に続き、今年は新規ダンサーも迎え、さらに厚みが増し、成長を続ける“再びの創作”に期待が寄せられている。『風の又三郎』2022年3月の稽古より「昨年は素晴らしい成果をあげ、他の都市や海外でも披露できるパフォーマンスだった」と手応えを示す勅使川原。公演を重ねることで、地域に根付いたダンサーの人材育成にも取り組んでおり、「地元で作品を作る。そういう誇りを持ってやっていきましょうという意義を共有していることがとても大事。ダンサーがのびのびと活動し、成長する場所としての愛知県芸術劇場をさらに認識していただき、継続性と活性化を通して、劇場に関わる地元の人が増えれば」と意義を強調した。勅使川原三郎朗読も担当する佐東は「意味を考えるというよりは、文章が持つ独特なリズムや息づかいを大切にしている」といい、「賢治の作品には、鮮やかな色を感じさせる文体や、音に対する言葉も多いので、声に出すことで教わることが多く、それが踊りにも影響を与える。読む、そして踊るという身体感覚が両方合わさり、初めて作品として成り立っている」と朗読を通した文学とダンスの共鳴を語った。『風の又三郎』2021年初演より一方、世界トップクラスのダンスと音楽を同時にコンサートホールで楽しむライブパフォーマンスとして2016年から始まった「ダンス・コンサート」シリーズの第6弾にあたる『天上の庭』について、勅使川原は「『風の又三郎』とは正反対に、文学的メッセージはなく、純粋な音楽と身体によるダンスの共演を披露する」とコンセプトを説明。「演奏は英語で“play”と言いますが、文字通りの遊戯性を楽しんでもらえれば。同時に、音楽がもともと持っている喜び、奏でられるべき調和がとても大切」と聞きどころをアピールした。音楽をフィンランド系オランダ人のヨナタン・ローゼマン(チェロ)が担当することになっており、佐東は「チェロの演奏で踊るのは初めて。独特でユニークな楽器ですし、チェロのために作曲された音楽に触れることを、とても楽しみにしています」と未知なる化学反応に期待を寄せていた。取材・文=内田涼<公演情報>「勅使川原三郎 芸術監督 演出・振付 ダンス『風の又三郎』」2022年9月3日(土) 15:00開演、9月4日(日) 15:00開演会場:愛知県芸術劇場 大ホール※開場は開演の45分前※公演時間:約80分(見込み)/ 休憩なし※推奨年齢:小学校高学年以上※3歳以下のお子さまは入場できません。4日(日) のみ託児サービスあり(有料・要予約)。原作:宮沢賢治演出・振付・美術・衣装・照明デザイン・音楽編集:勅使川原三郎アーティスティック コラボレーター・ダンス・朗読:佐東利穂子ダンス:オーディションダンサー(赤木萌絵 / 石川愛子 / 伊藤心結 / 岩怜那 / 菰田いづみ / 佐藤静佳 / 西川花帆 / 松川果歩 / 宮本咲里 / 吉田美生 / 渡邉菫)【チケット料金】(全席指定)S席:4,000円(U25:2,000円・中学生以下:1,000円)A席:3,000円(U25:2,000円・中学生以下:1,000円)チケットはこちら:「ダンス・コンサート 勅使川原三郎 ライヴミュージック&ダンス『天上の庭』」「ダンス・コンサート 勅使川原三郎 ライヴミュージック&ダンス『天上の庭』」チラシ2022年9月16日(金) 19:00開演、17日(土) 16:00開演(開場は各開演の45分前)会 場:愛知県芸術劇場コンサートホール演出・照明・衣装・選曲・ダンス:勅使川原三郎アーティスティックコラボレーター・ダンス:佐東利穂子チェロ:ヨナタン・ローゼマン勅使川原三郎佐東利穂子ヨナタン・ローゼマン【演奏曲目】J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲よりカサド:無伴奏チェロ組曲よりコダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8【チケット料金】(全席指定)S席:7,000円A席:5,000円※U25は各半額※U25は公演日に25歳以下対象(要証明書)。※ヒアリングループ、車椅子席は劇場事務局(052-211-7552 / apat_info@aaf.or.jp(mailto:apat_info@aaf.or.jp) )にて取扱い。※開演後は入場できない場合があります。※やむを得ない事情により内容、出演者等が変更になる場合があります。※未就学児入場不可。17日(土) のみ託児サービスあり(有料・要予約)■託児サービス対象:満1歳以上の未就学児料金:1名につき1,000円(税込)申込締切:9月10日(土)問合せ:オフィス・パレット株式会社0120-353-528(携帯からは052-562-5005)月~金 9:00~17:00、土 9:00~12:00(日・祝日は休業)チケットはこちら:愛知県芸術劇場HP:
2022年08月19日舞踊家・振付師・演出家の勅使川原三郎が、イタリア・ヴェネチアにて、ビエンナーレ・ダンス部門金獅子功労賞授賞式に出席し、受賞スピーチを行った。勅使川原は「この賞は佐東利穂子のものです。若い皆さん、皆さんには多くのチャンスがあります。もし、何か困難に出会ったなら、孤立することを選び、恐れることを選び、あなたらしくいてください。独自であることは、何かを成し遂げるうえで最も強い状態なのです」とスピーチ。会場は大きな拍手に包まれ、勅使川原、そして同席した佐東利穂子へも最大限の賛辞が送られた。また、授賞式の翌日には勅使川原が振付したビエンナーレカレッジのダンサーによる新作『Swing』が上演された。本プロジェクトには、1カ月間のワークショップを受けたダンサー達が参加した。
2022年07月25日2021年8月、勅使川原三郎+KARASが2年ぶりに東京芸術劇場にてゲストダンサーを迎え、新作「羅生門」を上演する。ポーランドの作家ブルーノ・シュルツの諸作品、アルチュール・ランボー、スタニスラフ・レム、萩原朔太郎、中原中也、宮沢賢治など、内外のさまざまな作家の作品から着想を得た数々のダンス作品を創作している勅使川原三郎。そんな彼が今回取り上げるのは、近代日本文学を語る上で欠かせない存在である芥川龍之介の短編「羅生門」だ。「羅生門」に描かれているのは、飢餓と疫病が蔓延する極めて生きにくい世界で、安らぎを失った人間の、極限の状態に置かれた時のふるまい。そこに、コロナ禍に喘ぐ現代に通ずる真実を見出した勅使川原は、羅生門に棲むという鬼の存在に重きを置きながら、ダンスでこそ表現し得る独自の「羅生門」を打ち出すべく、構想を練った。捨てられた死体が重なる、忌まわしい空気に包まれた羅生門。そこで繰り広げられる人間の悪事と葛藤、その先に見えてくるものを、鋭く、かつ幻想的に描き出す、新たな「羅生門」が誕生する。舞台では、勅使川原自身と、勅使川原のアーティスティック・コラボレーターとして活躍する佐東利穂子に加え、ゲストダンサーのアレクサンドル・リアブコが重要な役割を担う。リアブコは現代バレエの巨匠、ジョン・ノイマイヤー率いるハンブルク・バレエ団のプリンシパルとして活躍。『椿姫』『ニジンスキー』をはじめとする数多くの作品で卓越した表現力を発揮し、世界を魅了している。また音楽では、平安時代から継承された東洋の伝統的な楽器、笙の演奏が大きな役割を果たす。奏者は、国際的な活躍で知られる宮田まゆみ。東京公演では舞台上での生演奏が実現。宮田の崇高な音色をもって、人々を「羅生門」の世界へといざなう。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により予定されていた「三つ折りの夜」上演を断念。勅使川原三郎+KARASにとって東京芸術劇場での公演は2年ぶりとなる。満を持しての公演に期待してほしい。●勅使川原三郎コメント『羅生門』をダンス作品にしようという試みは、私の他の創作と同様、単に物語をダンスでなぞって見せようということではない。芥川の『羅生門』は、平安時代の飢餓、疫病の時代に、生きる術を失い、困り果て、もうこれ以上どうしようもないほどに切羽詰まった人間を描いている。多くの死体が横たわる羅生門の中にぽつんと生き残った人間が、行くところもなく雨の滴る音を聞いている。そんな時ですら、人間には欲があり、どこかに善悪の観念があり、そして裏切りがあり、葛藤があるということが面白く、また滑稽でもある。貧しさの、最低の状況にこそ、鮮明に見えてくる何かがある。私は、羅生門の「鬼伝説」に立ち返るとともに、芥川の筆跡、その文体を、ダンスとしてどう表すことができるか、探っていきたい。勅使川原三郎【公演概要】勅使川原三郎版「羅生門」開催日時:2021年8月6日(金)〜8月8日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス演出・構成・振付・照明・美術・音楽構成:勅使川原三郎アーティスティスティックコラボレーター:佐東利穂子出演:勅使川原三郎 佐東利穂子 アレクサンドル リアブコ(ハンブルク・バレエ団)宮田まゆみ(笙 演奏) ※東京のみ生演奏詳細:
2021年07月30日パリ・オペラ座をはじめとする世界の劇場で活躍する振付家、勅使川原三郎が演出・構成・振付・照明・美術・音楽構成を手がける新作ダンス、勅使川原三郎版『羅生門』が、間もなく上演される。勅使川原が芸術監督を務める愛知県芸術劇場にて開催された記者会見では、勅使川原とアーティスティックコラボレーターの佐東利穂子、ゲストのアレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ団)が、作品への思いを語っている。原作となる芥川龍之介の短編「羅生門」について、「そこに神話を読み取りました」という勅使川原。神話とは、ただ古い物語だから神話なのではなく、現代の私たちが読んだとき、そこに生き生きとした何かが感じられるものが神話として残されるという。「鬼が棲むという羅生門に、下人がやってくる。そこは、死人と死に損ないの人間が放置されている悲惨な状況だが、それはいま私たちが住む時代そのもの。そんな中でさえ、人間には欲望がある。困難、危機の中の狭い狭間にこそ映し出される現実があり、そこから展望できるものとは何か。それを、ダンスのテーマにしたい」。そのような作品に最も相応しい表現者を求めた勅使川原が「この人だとすぐにわかりました」とオファーしたのが、リアブコだ。輝かしいキャリアを誇りながら「いつもと違う、新しいことをしなければと思っていた」という。コロナ禍の中の厳しい制限下での来日。2週間の隔離生活を経てのリアルの稽古は、会見の前日に漸くスタートしたが、「オンラインでのリハーサルは隔離期間中に始まりました。皮膚を感じ、その内側から外側へと意識を向け、話すのとはまた別の形でのコミュニケーションをとる、いままでにない経験です」。勅使川原作品に欠かせない存在である佐東利穂子は、「面識のない中で、この話を受けてくれた」とリアブコへの感謝の気持ちを明かす。「身体から感じること、感じようとしていることを、言葉ではなく、お互いに同じように感じ、交換することで学び、動きを創っています」と話す。用意された「あらすじ」には、芥川の短編には描かれていない「鬼」が登場するとある。勅使川原は、「鬼は、もうそこに棲みついているのかもしれないし、あるいは人間の中にあるのかもしれない。神話というのは、そうした面白さがある。」公演は、8月6日(金)〜8日(日)東京芸術劇場、8月11日(水)愛知県芸術劇場にて開催。チケットは発売中。文章:加藤智子
2021年07月28日ダンスカンパニーKARASを率いるダンサー・振付家・演出家の勅使川原三郎による新作公演「読書 本を読む女」が、6月24日(木)より東京・両国シアターXカイにて上演されることが決定した。新型コロナウイルスの影響によりヨーロッパでの活動が全て中止になったことを「国内での創作活動に注力する好機」と捉え、年明けから4カ月の間に5つもの新作を発表している勅使川原。まさに、これまで以上に精力的な創作活動の只中にいる彼が今回シアターXの公演のために選んだ題材は、2018年11月に アパラタスでの「アップデイトダンス」公演で初演した『読書』だ。活動の拠点であるカラス・アパラタスでの創作や、勅使川原が芸術監督を務める愛知芸術劇場における進行中のプロジェクトで共に取り組む佐東利穂子が出演し、デュエット作品として改作上演する。本を読む女=佐東は、さまざまな文学作品、 物語から抜き出されたいくつかの断片を誦じ、 やがて本の中へと没入していくさまをダンスで表現。 ドヴォルザークのロマンス、 弦楽セレナーデ、 コダーイの無伴奏チェロ・ソナタ、 イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタほか、 さまざまな音楽の響きをもって、読書する者が辿る内面の動きに迫る。また、2013年より定期的にシアターXで公演を行ってきた勅使川原にとって、ここはより自由な創作ができる場所の一つであり、 その特徴について「一般的な機構の劇場のイメージとは異なる、 個性的な、 まるで大きさがあらゆるサイズに変わる部屋のような空間。 創作上の細やかな仕事を可能にさせ、 創作に集中することができる」と明かしたことも。 シアターXの“部屋のような舞台”で表現される、自室で読書する人のイメージ。本作品では、 自室で読書する人のイメージを表現するが、 が、 創作の過程に、 ここでしかできない何かをもたらすに違いありません。勅使川原の多彩な読書体験と身体感覚に基づいた、 読書にまつわる深い思索と冒険のダンスがここに誕生する。■勅使川原三郎アパラタスで創作した『読書』は、 読書する者について考察したダンスであり、 当初は佐東利穂子のソロ作品として上演しました。 オーストリアの作家、 ロベルト・ムージルの『特性のない男』を朗読する佐東の声を基調に、 想像をかき立てる様々な音楽を用い、 部屋の中で読書する者、 その読むという行為を客観的に捉えてダンスとして表現したものです。 今回、 新たにデュエット作品として上演するにあたっては、 読書する者に起こることを、 より主体的に捉えていこうと考えています。閉じられた本の中は暗く、 空気のない状態であるけれども、 一度開けば、 開かれたそのページには光が差し、 文字が目に触れる。 実際に声で発することがないとしても、 言葉は自身の声、 あるいは登場人物の声として響き、 音響が身体の内に広がっていく。 身体は次第に前のめりになり、 本の中に没入し、 落ちていくような感覚をおぼえる。 その身体は本の中に浮遊し、 徘徊し、 俯瞰し、 会話するーー。ところが、 読書する者が本から離れ、 言葉が途切れ、 その響きがなくなると、 自由を削がれたかのようにその身体は固まり、 息苦しくなる。 現実の時間感覚に捕われ、 支配されてしまう。 つまり、 読書の中にいる時より、 現実のほうが不自由になってしまう。 しかし、 その状況は逆転し得る。 読書している時の感覚が、 読書をしていない時に再現されれば、 現実はどんどん豊かになっていくーー。 そうも考えるのです。v■佐東利穂子劇場にはその場所ごとに個性、 特徴があるけれど、 近頃はずっとアパラタスでの活動を続けていただけに、 シアターXの空間で公演をすることをとても楽しみにしていました。 というのも、 ここは創作に集中しやすい場所であるとともに、 舞台と客席との距離が近く、 そこを行き来することで作品の題材をあらためて見直したり、 新鮮な気持ちで見たり触れたりすることが、 比較的容易にできる場所なのです。今回の公演で『読書』を上演することが決まった時、 この作品とこの劇場とが空間的にとても合うと感じました。 けれど、 新たな『読書』の構想が見えてくると、 場所にまつわる事柄に留まらない、 何かが湧き上がってくるのではないかという期待感が高まったのです。■作品テキスト「読書 本を読む女」密閉された本の頁を開く暗闇だった紙面が明るくなり目が言葉に触れる声が言葉を飲み込む落ちるように本の中に吸い込まれる女無時間の文字空間に身体を失い浮遊動揺や謎をまとい理解と無理解に遊ぶ言葉と音調の密着と分離の繰り返し読書を止めると沈黙に身体は掴まれ現実に放りされる静寂に押しつぶされるが再び本に戻る言葉の響きと透明の動きを重ね合わせて自在に時間を伸縮変形させる真空を呼吸しダンスする者勅使川原三郎【公演概要】勅使川原三郎 新作公演「読書 本を読む女」構成・振付・演出・美術・照明・衣装:勅使川原三郎出演:佐東利穂子、勅使川原三郎劇場:東京・両国シアターXカイ(東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア1階)<開催日時>・6月24日(木) 19:30・6月25日(金) 19:30・6月26日(土) 16:00・6月27日(日) 16:00※客席開場は開演の15分前※客席へはチケットに記載の整理番号順にご案内します<料金(全席自由・税込・入場整理番号付)>・一般:前売5,000円、 当日5,500円・学生・シニア(65歳以上):前売3,500円※学生券・シニア券は各日各10枚ずつ限定。 KARASでの取り扱いのみ、 当日券はありません。
2021年05月14日還暦を超えてもなお、その笑顔がはじける郁恵さん。でも、いつも笑顔でいられるわけじゃない。イラッとしたときに実践している“郁恵流アンガーマネジメント”とはーー。「“スーパー戦隊の聖地”といわれるロケ地で、撮影初日にいきなり爆破シーンを経験しました。爆音は一瞬『怖い!』と思ったけれど、“これが特撮の現場か!”と刺激を受けましたね」満面の笑みを浮かべてそう語るのは、3月7日スタートの『機界戦隊ゼンカイジャー』(テレビ朝日系・日曜9時30分〜)に出演する榊原郁恵さん(61)。同作は『秘密戦隊ゴレンジャー』(’75年)からスタートした「スーパー戦隊シリーズ」45作品目の記念作品。郁恵さんは、なんと“シリーズ最年長ヒロイン”に抜擢!主演のゼンカイザーこと五色田介人(駒木根葵汰)の祖母で、駄菓子カフェ「カラフル」の店主を演じる。「ヒロインと呼ばれるのは、いまだに恥ずかしいです。撮影は1年にわたるのですが、それほどの期間同じヘアスタイルでいたことがなくて……。ずっと同じ髪形を保てるのか心配なんです(笑)」夫の渡辺徹(59)も、この抜擢には大喜びだったとか。「主人はスーパー戦隊シリーズが好きなので、『いいね〜よかったね』と。ふだん仲よくしている柴田理恵さんからも、『友達役として、全身タイツ姿で駆けつけるよ!』と、声をかけてもらいました(笑)」’77年のデビューから40年以上を経た今も、自然体で美しい笑顔は変わらない。その笑顔の秘訣は“自分をいたわる”ことにあると語る郁恵さん。とはいえ、常に気分よくいられるわけではない。もちろん、イラッとすることもある。「そんなときは私、鼻歌を歌ってごまかすんです。何を歌うか決まっているわけではないけれど、ちょっと“すっとんきょう”な音が出たりすると、なぜかイライラもおさまる。でもね、主人は『お前はいいよな〜いつも鼻歌歌ってて』って言うんですよ。あれ、私がイラついていること、周りは気づいてないのかと(苦笑)」また、ほかにこんな“郁恵流アンガーマネジメント”も。「乾いた洗濯物を、思い切り投げるんです。お皿だと“ガッチャーン!”とすごい音で割れますし、きっと心もとがったままかもしれないし、後の処理も大変。洗濯物だと、途中でふわ〜っと、音もせずに落ちるから、なんか心もほぐれるんです。あれ、なんだか私生活をバラしてる感じがしてイヤぁね(笑)」還暦を超え、自分の芸能界での立場を“真ん中の世代”と語る郁恵さん。「テレビの世界では若い人たちとご一緒するし、舞台の現場では年を重ねても美しい同世代や先輩方とご一緒することも多い。みなさん、日々のケアや食生活に心を配られています。どちらの世代からもエネルギーをもらって、変化していく自分自身の体と心としっかり向き合っていきたいですね」「大きなケガや病気がないのがありがたい」とかみ締めるように語る郁恵さん。“初めての戦隊ヒロイン”にやる気も満々。「スタッフの皆さんも、楽しんで丁寧に作品をつくっているから、その期待に応えたい。戦隊好きな夫に見せるためにも、“ババレンジャー”として変身したいですね!」必殺技は「洗濯物投げ」!?「女性自身」2021年3月2日号 掲載
2021年02月19日コンテンポラリーダンスという言葉が流通する遙か以前から、勅使川原三郎は、どのジャンルやスタイルにも属さないオリジナルな身体表現を確立し、日本はもとより、世界中のダンス・バレエ界から注目を集めてきた。錯覚かと見紛うほどの高速ステップから、時間の堆積を感じさせるスタティックな動きまで。空間の質量を自在にコントロールするシャープな身体は、大ベテランであり、愛知芸術劇場の芸術監督となった(2020年4月に就任)現在も、まったく衰えとは無縁。むしろ、より研ぎ澄まされ、パフォーマーとして最強のフェーズに入った感さえある。制約の多いコロナ禍による自粛期間の前後も、自身が主宰するKARASのスタジオで、次々と新作やリニューアル作を精力的に上演し、絶好調ぶりをキープしている。そんな勅使川原メソッドの最高の体現者である佐東利穂子も、重力を感じさせない軽みとしなやかさに加え、求心的かつ気品漂う佇まいで魅了する、類い稀な優れたダンサーだ。この二人が、それぞれ圧巻のソロと、絶妙な距離とタイミングによるデュエットを繰り広げる舞台空間は、さらに勅使川原自身による、光と影の変化やオブジェの質感を活かしたソリッドな美術・照明を得ることで、完璧なアートとなる。古今東西の文学作品からインスパイアされた作品も多い勅使川原だが、なかでも宮沢賢治については、その詩作をイメージの源泉とする『DAH-DAH-SKO-DAH-DAH』『春と修羅』を発表しており、「言葉やイメージは勿論、自然や時空について考える新たな機会を得た」と、その影響の大きさに言及している。『銀河鉄道の夜』の詩的世界は、きっと勅使川原を、さらなる自由な高みに導くことだろう。夜空の天の川に遊ぶジョバンニとカンパネラに、二人の天才ダンサーの姿を重ねるのが楽しみだ。勅使川原三郎ダンス公演『銀河鉄道の夜』原作:宮沢賢治構成・振付・演出・美術・照明・衣装:勅使川原三郎出演:勅使川原三郎 / 佐東利穂子9月19 日(土)19:309月20 日(日)19:309月21 日(月・祝)16:009月22 日(火・祝)16:00会場:シアターX(カイ)文:伊達なつめ
2020年09月19日タレントの渡辺徹が21日、オフィシャルブログで、妻でタレント・榊原郁恵の金言を明かした。ファンからは共感や感動の声が多数寄せられている。渡辺は21日、「妻の朝の金言」と題してブログを更新。「仕事に出かける時 毎回おばあちゃん、妻、(愛犬の)ジュガー、コーンが玄関で見送ってくれる」と切り出し、「もう何年もである。そして必ず妻が『ハイ、笑顔、笑顔!』と声をかけて送り出してくれる」と打ち明けた。そんな日常を思い浮かべ、「一度も言葉には出していないが本当にありがたいことだ」と実感。「妻の『ハイ、笑顔!』は魔法の言葉だ!」「少々怠い時でもなんとなくシャキっとなる」とその言葉が支えになっていることを再認識したようだ。「でも毎日のことなのでなんとなく感謝の気持ちを伝えそびれている」と反省した渡辺。ある日の夕食後、リビングで調べ物をしていた妻に意を決して、「いやー、あの『笑顔』の一言は、ありがたいなぁ。というより『笑顔』と心から言えるのは、やっぱり素晴らしい人間だよ」と思いを伝えた。しかし、テレビの音量が大きかったせいか、「えっ!」と聞き返してきた妻・郁恵。渡辺は「妻の眉間にシワが寄っていた」「笑顔には程遠かった…」と述懐し、「(注)妻が忙しい時には語りかけてはいけない」と自らに言い聞かせている。この投稿は、370以上の「いいね」を記録。コメント欄にも、「素晴らしいご夫婦」「理想の夫婦です」「郁恵さんの金言に感動しました」「郁恵ちゃん、ステキです!!」といった絶賛の声が書き込まれている。
2020年08月21日ダンサー、振付家、演出家として唯一無二の存在感を放ち続ける勅使川原三郎。1996年より勅使川原振付の全グループ作品に出演しているダンサー、佐東利穂子。そして日本を代表するバイオリニストのひとり、庄司紗矢香。2012年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」(勅使川原と庄司)、2014年のイタリア「ヴェネチア・ビエンナーレ」、2017年のフランス「ラ・フォル・ジュルネ」と共演を重ねてきた3人が、本日3月6日に開幕する新作『三つ折りの夜』で待望の日本初共演を果たす。演出・振付・照明・美術を手がける勅使川原によれば、本作は「3人の芸術家による詩、音楽、ダンスの三要素からなる創作」であり、「フランスの詩人ステファヌ・マラルメの詩『三つ折りのソネ(ソネット)』から着想を得た、『日没の夜』『深夜』『有明の月』の三夜の空気歌曲」。3人のコラボレーションに期待が高まる。『三つ折りの夜』は、3月6日から8日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。文:町田麻子
2020年03月06日ダンサーで振付家の勅使川原三郎が今年の4月より愛知県芸術劇場の芸術監督に就任することになり、1月30日に都内で記者会見が行われた。就任に際し勅使川原は「責任の明確化」と「継続性」の重要性を説き「自分が退任後も存在する価値のあるプロジェクトを始めることができれば」と意気込みを口にした。【チケット情報はこちら】同劇場が芸術監督を設置するのは今回が初めてのこと。任期は2024年3月までの4年間となる。今回の芸術監督就任を「誇りに感じている」と語る勅使川原。2年ほど前に就任の打診があったそうで、当初は「戸惑いがありました」と明かしたが、それまでも自身の創作だけでなく、教育的なプロジェクトや企画の立案などに携わってきた経験もあり「創作者、アーティストとしての立場ではないところに身を置いて、自分に何ができるのか? どんな考えを持つことができるのか? ということに興味を抱き、面白い機会になりうるかもしれない」と考え、引き受けることを決意したと説明した。勅使川原は「“劇場“の主役は実はスタッフであり、優秀なスタッフがいるところには、必ずいい結果が生まれる」と持論を述べ、これまでに何度か公演を行なってきた同劇場の印象について「東京の劇場でも二の足を踏むような激しい作品をやらせてもらいました。様々な発想を引き受ける精神を持っている劇場であり、スタッフの熱気を感じました」と語る。自身が芸術監督に就任しても「責任の所在をはっきりさせた上で」これまでと同様にプロデューサー陣、スタッフを尊重していくと明言。「自分の趣味、自分の色に染めるためにこの仕事を引き受けたわけではなく、プロデューサー陣のこれまでの仕事を継続的に発展させるのが私の役割」と語る。今後の具体的なプロジェクトについては「劇場は“使いこなす”ということが大事」と語り、地元・愛知県内のバレエ団による合同プロジェクトを形にしたいと意欲を燃やす。一方、自身の海外での知名度を活かし「既にヨーロッパの複数のアーティストとも話し合いを進めています」と海外アーティストとの企画が進行中であることも明かした。なお、芸術監督就任記念プレ事業として、勅使川原とダンサーの佐東利穂子、バイオリニストの庄司紗矢香のコラボレーションによるダンス・コンサート『三つ折りの夜』が同劇場コンサートホールにて3月12日(木)に上演される。
2020年02月05日東京バレエ団が、世界的に活躍する振付家、勅使川原三郎に委嘱した『雲のなごり』を世界初演する。約2週間後に初日を控え、勅使川原によるリハーサルが公開された。この作品には、東京バレエ団から5人のダンサーたちが出演、演出助手で共演もする佐東利穂子とともに、勅使川原との創作に取り組んでいる。リハーサルの冒頭、「いま私たちは、音楽に対しての理解を、誤差のないように、ともに同じ身体言語で捉えようと稽古しています」と語った勅使川原。音楽は、武満徹の『地平線のドーリア』(1966年)と『ノスタルジア-アンドレイ・タルコフスキーの追憶に-』(1987年)、本番ではオーケストラの生演奏が実現する。その独特のサウンドがスタジオに響くと、ダンサーたちはたちまち身体を反応させる。2016年の勅使川原演出のオペラ『魔笛』に出演し、彼の世界は経験済みというダンサーもいるが、皆一様に手探りの状態でのスタート。そんな中にも時折、目を見張るほど美しい瞬間が立ち現れる。創作のプロセスは順調に進んでいるようだ。【チケット情報はこちら】リハーサル後の記者懇親会で、「このような機会をいただき、とても嬉しい。悩むことなく武満さんの音楽でいきたいと思った。『地平線のドーリア』には、独特の、直観的な、身体的な感じを受けていた」と話す勅使川原。藤原定家の歌「夕暮れはいずれの雲のなごりとてはなたちばなに風の吹くらむ」に着想し、「はじまりもおわりもないことがありうるのではないか」と、創作にのぞむ。佐東も、「武満さんの音楽を初めて聴いた瞬間、身体が衝撃を受けたことを思い出します。あらためてこの音楽を捉えなおし、向き合いたい」という。同席した東京バレエ団の斎藤友佳理芸術監督は、「東京バレエ団での新作の初演は、ノイマイヤー振付『時節の色』以来19年ぶり。創立55年でようやく日本人振付家の方に振付をお願いできることになった」と感無量の様子。ダンサーたちも、「どれだけ新しい世界に自分が入ることができるか、挑戦です」(沖香菜子)、「苦戦と模索の日々だが、作品ができる場にいられることは、ダンサーにとっていい経験」(柄本弾)、「稽古場で勅使川原さんが言われる言葉を素直に受け取り、自然と作品になっていくことを目指したい」(秋元康臣)と意欲的。勅使川原も「私が上から色を塗るのではなく、皆の中から何かを引き出すことがこの作品の第一の目的」と、彼らの可能性に賭ける。同時上演は、バランシン振付『セレナーデ』とベジャール振付『春の祭典』。勅使川原の新作とともに、趣の異なる現代の傑作がずらりと並ぶ。公演は10月26日(土)、27日(日)、東京文化会館にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2019年10月15日ランニングブームと並んで、さまざまなウエアやアイテムが目を引きます。数ある中からどのようなスタイル、機能性などを選べばいいのでしょうか。元オリンピック・ショートトラックスピードスケートの選手で、現在はウォーキング・ランニングアドバイザーとして活躍する勅使川原郁恵(てしがわら・いくえ)さんに、詳しいお話をうかがいました。■タイツと5本指ソックスで足の負担を軽減――ランニングウエアの選び方についてお教えください。勅使川原さんまず注目してほしいのは、サポート力があるランニングタイツです。ひざや腰の負担を軽減してくれるので、フォームが崩れにくいというメリットがあります。特に初心者の方にはお勧めです。インナーやTシャツの素材は、汗をかいても重くならず、汗冷えを防ぐ吸汗速乾性のタイプが必須です。ウエアは、動きやすさを考えてストレッチ素材を選びましょう。ジーンズやルームウエアのジャージで走っている方を見かけますが、疲労感が増すだけなので避けてください。――ソックスはどういうタイプを選べばいいでしょうか。勅使川原さん5本指ソックスをお勧めします。私はいつも履いています。かかとや母趾球(ぼしきゅう。足の親指の付け根)をサポートし、負担を軽減するタイプもあります。靴下は汗をかいたらすぐに取り換えてください。ぬれた靴下を履き続けると、足がふやけて皮がむける原因になります。清潔な状態でいるためにも、マイソックスを持ち歩きましょう。靴下を替えるときに、ストレッチをするといいでしょう。――季節ごとのランニングスタイルについて教えてください。勅使川原さん春・夏は、直射日光を避けることが重要です。紫外線防止効果のあるTシャツやパンツ、キャップを使用すると体へのダメージを避けることができます。少し肌寒い時期は、Tシャツの上に薄くて軽い素材のジャケットを着ます。途中で脱いだときに、小さくたためてポーチに入るタイプが便利です。暑いときは通気性を考えて、脇などのポイントがメッシュ素材になっているウエアを選びましょう。秋・冬は、風、雨、寒さから身を守るウエアが必要になってきます。ウインドブレーカーやナイロン素材で生地が厚い、保温性に優れたウエアを用意しましょう。体の冷えはけがにもつながるので、保温のために、手袋、毛糸の帽子、ネックウォーマー、アームウォーマーなども寒さに応じて上手に使っていきましょう。■ポケット付きウエアで手ぶらランニング――ランニング時に手袋やサングラスは必要でしょうか。勅使川原さん強い紫外線を浴びると、いつも以上に体力を消耗しますので、サングラスでの紫外線対策は欠かせません。手袋は、夏場に日焼け予防で使われている方も多いと思いますが、主に冬場の寒さ対策として使用したいアイテムです。――最後に、勅使川原さんがランニング時に欠かさないアイテムを教えてください。勅使川原さん小さなポケットがついたスパッツやパンツです。小銭やキーを入れられるので、家から荷物の心配をせずに手ぶらで外に出て、そのままランニングをはじめることができます。また、長い距離を走るときには、ウォッチやウエストポーチを身に付けて、エネルギー切れで倒れてしまわないように水分やエネルギー補給食を入れています。――ありがとうございました。体力の消耗を防ぐためにも、頭から足先まで、汗や紫外線対策を意識したウエア選びが欠かせないとのことです。体への負担軽減を第一に考え、自分に合ったスタイルを探しましょう。監修:勅使川原郁恵氏。ショートトラック・スピードスケートの種目で‘98年長野五輪、2002年ソルトレークシティー五輪、さらに’06年トリノ五輪と、3度のオリンピック出場・入賞を果たす。引退後、朝日新聞のプリンセスウォーカー、(社)日本ウオーキング協会のウォーキング親善大使などを経て、多くの企業のウォーキング・ランニングアドバイザーを務めながら、メディアや講演など多方面で活躍中。温泉ソムリエ、野菜ソムリエなどの資格を有し、「年代を問わない美と健康」を提唱している。著書の『ウォーキングでナチュラル美人ダイエット』(扶桑社1,365円)は、ウォーキングでけんこう骨や骨盤、精神面などへ働きかける方法とその効果を分かりやすく解説した好評の一冊。(岩田なつき/ユンブル)
2012年09月26日今年こそランニングをするぞ!と念願のスポーツを始めた矢先に、足をけがして歩くのもつらい……。そんな経験をした人は多いでしょう。「ランニング中の足のけが予防には、シューズの選び方、履き方が最も大事です」と言うのは、元オリンピック・ショートトラックスピードスケートの選手で、現在はウォーキング・ランニングアドバイザーとして活躍する勅使川原郁恵(てしがわら・いくえ)さん。詳しいお話を聞きました。■靴が大きいと、けがや筋肉痛のもとに「アスリートたちにとって、マイシューズを選ぶことは重要な仕事の一つなんです」という勅使川原さんは、「足をけがすると、ランニングを中断して休養せざるをえません。その後も走るのがいやになってしまった、やっぱり自分には無理、とあきらめてしまう人も多いようです。ですから、シューズだけは、開始当初から運動の種類と自分に適したタイプを慎重に選びましょう」と呼びかけます。具体的な選び方のコツについて、勅使川原さんは次のように説明します。1)専用シューズから選ぶ。ランニング用ならランニングシューズを、ウォーキング用ならウォーキングシューズ、テニス用ならテニスシューズの売り場に行き、「その運動の専用シューズ」のラインナップから選びます。というのも、専用のシューズは、ここ数年でその運動に適した機能の研究がつくされています。クッション性、ソールの硬さ、材質、シューズのフォルムなど、すべての角度から、足への衝撃を適度に緩和し、足や骨盤にいい影響を与えるように作られています。安価なスポーツシューズもたくさん売っていますが、それらは外観はスポーツシューズの形状でも、機能は不備不全だと考えてください。2)売り場のアドバイザーに相談、試着に付き合ってもらう。自分で判断するより、いろいろなパターンを知っているプロのアドバイザーの意見を聞いて試着しましょう。迷ったときは特に、何をどう迷っているのかを伝え、アドバイスをもらってください。3)足のサイズが大きくなる夕方以降に試着する。足のサイズは、朝と夜では1センチ以上も違うことがあります。夕方以降は、むくみが出るから大きくなるんです。どちらも自分のサイズですが、朝に小さめのサイズを選んだ場合、やがて、マメやタコ、スレ、足の皮がむけるなどの足のトラブルの原因になります。4)両足とも試着し、売り場を歩いてみる。いつものスポーツソックスを穿いて、必ず、両足とも試着します。靴ひもをきちんと結び、売り場を歩いてフィット感を探ってください。また、屈伸する、足首をくるくる回してみるなどをして、足の指が靴にあたっていないかを確認します。足の指は、靴の先で少し泳ぐ程度のサイズを選びます。ここで注意すべきは、小さめの靴だけでなく、ぶかぶかの靴でも足を痛めてしまうということです。よくある例として、大きいからといって靴ひもをきつく締めると 、足裏のアーチがつぶれて外反母趾(がいはんぼし)に、また、足の甲の筋肉痛や足が靴の中でずれてつめが痛む、マメができる原因になります。そのほか、ランニング中の足の痛みで特に多いとされるシンスプリント(スネの骨の内側、下の方に生じる痛み)、足底筋膜炎、足関節のねんざなどが起こりやすくなります。「急いでいるときを避け、ゆったり時間をとって必ず試着をしてからマイシューズを選びましょう」と勅使川原さん。さらに、「靴の正しい履き方・脱ぎ方」をアドバイスしていただきましょう。履き方かかとをしっかり合わせ、つま先を上げた状態で靴ひもを下から順に締めていきます。次につま先を下げてかかとを上げ、しっかりフィットさせます。写真のように、その状態で足の甲を締め付け過ぎないよう、ひもを結びます。脱ぎ方無理に脱がず、靴ひもを上から2番目の穴ぐらいまでゆるめてから脱ぎます。すると、次に履くときに正しい履き方がしやすくなります。ありがとうございました。靴選びが足にとってこれほど影響を与えているとは。パンプスを選ぶときには時間をかけていましたが、スポーツシューズこそ試着をして慎重に選ぶべきだと感じました。脱ぎ方、履き方もていねいさを心がけたいものです。監修:勅使川原郁恵氏。ショートトラック・スピードスケートの種目で‘98年長野五輪、2002年ソルトレークシティー五輪、’06年トリノ五輪と、3度のオリンピック出場・入賞を果たす。引退後、朝日新聞のプリンセスウォーカー、(社)日本ウオーキング協会のウォーキング親善大使などを経て、多くの企業のウォーキング・ランニングアドバイザーを務めながら、メディアや講演など多方面で活躍中。温泉ソムリエ、野菜ソムリエなどの資格を有し、「年代を問わない美と健康」を提唱している。著書の『ウォーキングでナチュラル美人ダイエット』(扶桑社)は、ウォーキングでけんこう骨や骨盤、精神面などへ働きかける方法とその効果を分かりやすく解説した好評の一冊。(藤井空/ユンブル)
2012年08月10日近年注目され、各地で増加しているフルマラソン。体脂肪計などのメーカーとして有名なタニタが2007年に行った「ランニング愛好者と体脂肪」の調査報告書では、次のことが分かっています。・ランニング歴が長いほど、体脂肪率が低くなる・たくさん走るほど、体脂肪率が低い・フルマラソンランナーと体脂肪率の関係では「完走タイムが早いほど、体脂肪率が低い」元オリンピック・ショートトラックスピードスケートの選手で、現在は「健康と美容」についてのキャスターを務める勅使川原郁恵(てしがわら・いくえ)さんに、フルマラソンを完走するために欠かせないことについてお話を伺いました。■完走すると2,000キロカロリー以上を消費する2011年の東京マラソンに参加し、3時間58分で完走したという勅使川原さん。フルマラソンを走ると、どのくらいのカロリー消費があるのでしょうか。「マラソンのカロリー量は、『自分の体重×42.195キロメートル』で計算することができると言われています。例えば、体重が60キログラムの人は約2,500キロカロリーの消費、50キログラムの人であれば約2,100キロカロリーの消費になります。ごはん1膳(ぜん)(ぜん)で約230キロカロリーですので、体重60キログラムの人がフルマラソンを完走すると、お茶わん約11杯分のカロリーを消費したことになります」それはかなりの消費量です。ではここで、勅使川原さんに、「フルマラソンを完走するためのトレーニング」について、レクチャーしていただきましょう。1.フルマラソンに出るまでのトレーニング期間を6カ月と目標を設定します。ランニングが初めての人はまず、「1日30分以上のウォーキングを週に3回」から始め、走る足、動く体をつくっていきましょう。2.1カ月後には毎日1時間の運動を1カ月後には、平日は1回につき30分ウォーキング&30分ジョギング=1時間の運動を、休日は1回60分のジョギングをします。週2回、例えば月曜日と金曜日と決めて、休養を入れることがポイントです。最初の2週間~1カ月は、1キロメートルを7分ぐらい(1時間で約8.5キロメートル)のペースで走り、体を慣らします。また、運動前に、ランジ(肩幅程度に足を開いて、背筋を伸ばし立つ。片方の足を一歩前に大きく踏み出し、2~3秒おいて元に戻す。もう一方の足も同様に)を片方の足10回ずつ・両足で20回×1セットを行います。足とおなかの筋肉強化につながります。筋肉痛や体調不良が起これば、すぐに休みましょう。3.その後は3カ月余り、体調を見ながら速度を上げ、距離を伸ばしてみます。4.本番前2週間は、1時間でおよそ10キロメートルを走るようにします。そのとき、2時間ほど続けて走ることができるかを確認します。苦しいときは無理をせずに、ウォーキングに切り替えたり、休息を取りましょう。毎回、運動前後はストレッチを10分以上は行うようにしましょう。■目標、記録、ゴールした自分の姿をイメージする継続の秘訣(ひけつ)について、元アスリートならではの勅使川原さん流の考え方を教えてください。「現役時代はいつも、目標を明確にして練習メニューを考えていました。1カ月単位など大ざっぱでいいので計画を立て、記録ノートを作る、手帳に今日走った距離だけでも記しておくと自分の練習方法を体得することができるでしょう。そして、ゴールした自分の姿など、いつもいいイメージを具体的に持ちましょう。モチベーションアップにつながります。また、疲れはできるだけその日のうちに解消し、翌日に残さないことが重要です。ウォーミングアップ、クーリングダウンは時間をかけ、体をいたわります」最後に、勅使川原さんは、マラソンの効能についてこう話します。「いろいろな研究報告があるように、マラソンは体脂肪率を低下させることが分かっています。体脂肪率が低くなることで全身がシェイプアップされ、それがメンタル面にも良い効果をもたらします。ですから私は、マラソンは心身ともに若さを保つためのよい方法だとお勧めしています。特に、フルマラソンの完走は達成感を強く感じることができるので、普段の生活に刺激が生まれます。ストレス解消の効果は大きく、仕事と趣味と体力づくりといった、メリハリがある毎日を送ることができます。仕事でのモチベーションがアップすることにも直結するでしょう」2,000キロカロリー以上を消費し、体脂肪率ダウンでシェイプアップ、若さをキープ、メンタル面にも良い効果が……。これはもう、今からすぐに始めて、半年後にはフルマラソンに挑戦です。監修:勅使川原郁恵氏。ショートトラック・スピードスケートの種目で‘98年長野五輪、2002年ソルトレークシティー五輪、さらに’06年トリノ五輪と、3度のオリンピック出場・入賞を果たす。引退後、朝日新聞のプリンセスウォーカー、(社)日本ウオーキング協会のウォーキング親善大使などを経て、多くの企業のウォーキング・アドバイザーを務めながらメディアや講演など多方面で活躍中。温泉ソムリエ、野菜ソムリエなどの資格をも有し、「年代を問わない美と健康」を提唱している。著書の『ウォーキングでナチュラル美人ダイエット』(扶桑社1,365円)は、ウォーキングでけんこう骨や骨盤、精神面などへ働きかける方法とその効果をわかりやすく解説した好評の一冊。(阪河朝美/ユンブル)
2012年07月01日温泉で、注ぎ口のお湯を手ですくって飲むおばあちゃんたち。「温泉は飲むと体にいいのよ」と教えてくれます。どのような効果があるのでしょうか?それに、湯船にそそがれるお湯を飲んでも問題ないのでしょうか?元オリンピック・ショートトラックスピードスケートの選手で、現在は温泉ソムリエやウォーキングキャスターとして活躍する勅使川原郁恵(てしがわら・いくえ)さんに、「飲泉」についてお話を伺いました。■新鮮な源泉を1日約200~1000ミリリットル飲む「飲泉は、その泉質によりますが、慢性便秘、肥満症、慢性消化器病、糖尿病、痛風、胆石病などに効果があります。薬効を直接体に取り入れることになるわけです。温泉地では、炊飯や料理、お酒を割る水、お湯などに使われていることもあります。温泉地に行って、『飲泉可能』という表示がある場合は、ぜひ味わってみてください」(勅使川原さん)以下、勅使川原さん談です。――どこの温泉でも飲めるのでしょうか。「いいえ、温泉なら何でも飲んでいいということではありません。安全性が確かめられている飲泉所、源泉のお湯の湧き出し口、注ぎ口で飲用しましょう」――効果をアップする、「飲むタイミング」、「飲む量」、「飲み方」はありますか。「夕食後から就寝前はなるべく避け、食前30分~1時間前、または空腹時に飲むと成分が体に浸透しやすく、効果が増します。1回の量はコップ1杯までを目安に、1日に約200~1000ミリリットルまでとすることをお勧めします。飲み始めは刺激を感じ、大量に飲むと下痢をすることがあります。自分で加減しながら、少しずつ飲むようにしてください。また、慣れないうちは、天然水で割るなどすると飲みやすくなります。清潔面の関係で、飲泉所でも、コップを置いていないところが増えました。私は温泉に行くときはマイカップを持参して飲用しています」――注意することを教えてください。「腎臓病や高血圧症、むくみや下痢のときには、ヨウ素を含有する温泉を飲用することは避けましょう。体調を悪化させる場合があります。また、鉄泉、放射能泉、ヒ素・臭素を含有する温泉は特に、飲用許可の有無を宿や温泉地の人に聞いてください。必ず温泉表示を見て、泉質や飲用についてチェックしてから味わうようにしましょう」ここで、勅使川原さんお勧めの飲泉ができる温泉地ベスト3とそのポイントを紹介していただきましょう。1. 修善寺(しゅぜんじ)温泉静岡県アルカリ性単純温泉で、肌にやさしく、刺激が少ないことから子どもから高齢者まで幅広い年代にお勧めできる温泉地です。飲泉としては胃にやさしく、温泉で作るおかゆはおいしいですよ。多くの旅館では、「普通に炊いたご飯か、温泉を使ったおかゆのどちらにしましょう?」と希望を聞いてくれるようです。2. 伊豆下田観音温泉静岡県単純泉で超軟水の強アルカリ源泉で、美肌効果があります。また、飲むと体内で弱アルカリ性に変化し、血液がサラサラになると言われています。3. 四万(しま)温泉群馬県昔から、「飲めば胃腸によく、入れば肌によい」と言われる温泉です。自家源泉宿の多くに飲泉コーナーが設けられ、湯口から直接飲むことができるのでお勧めです。最後に勅使川原さんは、「温泉の飲用後すぐには、お茶やコーヒーを飲むことは避けましょう。温泉とドリンクに含まれる成分が結びついて内臓に負担をかける場合があります」とアドバイスします。さっとコップに一杯の温泉を飲んだときの効能の数々……ありがたい情報です。温泉を使った料理にも興味津々で、「飲泉の効果を探る」という温泉地での新しい楽しみが増えそうです。監修:勅使川原郁恵氏。ショートトラック・スピードスケートの種目で‘98年長野五輪、2002年ソルトレークシティー五輪、さらに’06年トリノ五輪と、3度のオリンピック出場・入賞を果たす。引退後、朝日新聞のプリンセスウォーカー、(社)日本ウオーキング協会のウォーキング親善大使などを経て、多くの企業のウォーキング・アドバイザーを務めながら、メディアや講演など多方面で活躍中。温泉ソムリエ、野菜ソムリエなどの資格を有し、「年代を問わない美と健康」を提唱している。著書の『ウォーキングでナチュラル美人ダイエット』(扶桑社1,365円)は、ウォーキングでけんこう骨や骨盤、精神面などへ働きかける方法とその効果を分かりやすく解説した好評の一冊。(海野愛子/ユンブル)
2012年04月16日パソコンのキーボードを打つ自分の姿を鏡で見たことはありますか。筆者は偶然、見てしまったのです。ひどい猫背にびっくり仰天しました。日々の生活で、少しでも猫背を直す方法はないでしょうか。元オリンピック・ショートトラックスピードスケートの選手で、現在はウォーキングキャスターや温泉ソムリエとして活躍する勅使川原郁恵(てしがわら・いくえ)さんに、オフィスでできる超簡単エクササイズを教えていただきました。■猫背と骨盤のゆがみは連動している勅使川原さんは、猫背がもたらす体調不良や体の悪いクセについて「ダイエット、おなかぽっこり、骨盤のゆがみ、O脚、X脚、けんこう骨のゆがみ、肩こり、腰痛、頭痛、疲れ顔、老け顔、冷え性、むくみ……これらの現象の多くは、『猫背』が原因です。猫背になると呼吸が浅くなり、首から頭が前に飛び出します。骨盤がゆがんで下半身の血流がとどこおり、全身にコリや疲労感を覚えます」と説明します。日ごろは無意識であったことも、そう指摘されると、どれも納得してしまいます。3歳のときからアスリート人生を送ってきたという勅使川原さんは、「どのスポーツでも、実績を残している人で猫背の人はいません。腹筋と背筋を鍛えているからだろうと思われがちですが、それ以前に、けんこう骨が柔軟なのです。それでこそ深い呼吸ができて代謝アップや全身を大きく動かすことにつながっていきます。ダイエットをしてもうまくやせない人は、背中の筋肉がこわばっていませんか。肩こり、腰痛ではありませんか。骨盤がゆがんでいませんか。猫背を改善すると見た目に元気で明るく若くなり、体調も良くなります」■いすに浅く座るだけエクササイズここで、ずぼらな筆者でもできる猫背対策を3つ、指導していただきましょう。1.いすに浅く腰かけるだけ背もたれに寄りかからないようにし、背筋をピンと伸ばす意識をします。自然と腹筋、背筋のコアトレーニングになり、キレイな座り方になるでしょう。円座クッションに座ると、背筋が伸びやすくなります。背中を丸めていすにドーンと座るのはNGです。2.電車で、高い位置にあるつり革を持つ手が届く範囲で一番高い場所のつり革を持ち、おへそをへこませるようにして腹筋に力を入れます。その動きは、凝り固まっている肩、脇、けんこう骨、背中の筋肉を伸ばし、腹筋のエクササイズにもなります。時々、つり革を持つ手を変えましょう。3.トイレに座ってけんこう骨開き・胸開きのストレッチ両手を組んで前に伸ばし、口から細く息を吐きながらおへそをのぞきこむように背中を丸め、けんこう骨を伸ばします。次にその逆、両腕を後ろに組み、胸をそらしましょう。背中を柔軟にすることが目的です。けんこう骨と、けんこう骨の間にある筋肉が動いていることを意識しましょう。肩、首、背中の血流が促されて頭もすっきりします。イライラする、気分が低調なときにも改善効果がある動きです。3回以上行います。これなら、運動ぎらいの筆者でもできます。すぐにします。さらにここで、各地のイベントや企業研修で、健康ウォーキングの方法をレクチャーする勅使川原さんに、「歩きながらできる猫背矯正」を2種、教えていただきました。4.腕を振ってウォーキングひじを90度に曲げて、ひじから後ろにぐいっと引くことを意識して大きく振りながら歩きます。するとけんこう骨が動き、背中の筋肉を刺激することができます。ただだらだら歩くよりも、これだけで運動効果が高まり、猫背矯正になります。5.背肉しぼりウォーキング歩きながら、手のひらを前方に向けて両腕を上に伸ばします、歩くリズムに合わせて両ひじを胸の位置まで降ろします(写真参照)。二の腕とひじから先は90度に。ひじを引いたときに、左右のけんこう骨をくっつけるように引き寄せ合います。けんこう骨が背中に浮かぶのをイメージしましょう。背中の肉がしぼれてくる感覚がするはずです。デスクワーク中でも、トイレに座ってでも、また、ウォーキング前のストレッチとしてもいつでも何度でも行いましょう。最後に勅使川原さんは、こうアドバイスをします。「アスリートたちはたいてい、こういう小さな動きをクセのようにして、毎日、長年続けています。超簡単なので、習慣化することができそうでしょう」この5つの方法なら、とりたてて運動の時間を設けなくてもできそうです。実際、筆者は約2週間、継続しています。猫背矯正の技をクセにしたいものです。監修:勅使川原郁恵氏。ショートトラック・スピードスケートの種目で‘98年長野五輪、2002年ソルトレークシティー五輪、さらに’06年トリノ五輪と、3度のオリンピック出場・入賞を果たす。引退後、朝日新聞のプリンセスウォーカー、(社)日本ウオーキング協会のウォーキング親善大使などを経て、多くの企業のウォーキング・アドバイザーを務めながら、メディアや講演など多方面で活躍中。温泉ソムリエ、野菜ソムリエなどの資格を有し、「年代を問わない美と健康」を提唱している。 著書の『ウォーキングでナチュラル美人ダイエット』(扶桑社 1365円)は、ウォーキングでけんこう骨や骨盤、精神面などへ働きかける方法とその効果をわかりやすく解説した好評の一冊。(藤井空/ユンブル)
2012年02月15日