オールモストブラック(ALMOSTBLACK)の2024年春夏コレクションが発表された。芸術家・勅使河原蒼風へのリスペクトとシンパシーを込めて2023年秋冬コレクションと同様に、いけばな草月流の創始者である勅使河原蒼風とコラボレートした今季のオールモストブラック。蒼風の作品からのインスピレーションを反映するというスタイルは引き継ぎつつ、自分だけの「思い入れ」を込めたメモリアルウェアや時間を経ても価値を感じられる古着などを通して、デザイナー中嶋峻太が抱く蒼風へのリスペクトとシンパシーを表現したシーズンとなっている。「思い入れ」を示す“刺繍”たとえば、これまでも古着から影響を受けたコレクションを受けてきたブランドらしく、あえてユーズド感のある素材を用いたジャケットやパンツに、刺繍をオン。蒼風への想いを刻むメモリアルな手法として、何かの記念やファンアートのようにして独自の刺繍を施した。刺繍は、セットアップのジャケットやパンツにも見られる。色鮮やかな花の刺繍は、蒼風と切っても切り離せないいけばなとの関連性も表しているように感じられる。パンク・ファッションとしての“穴”の表現また、前シーズンに引き続き、蒼風の花器や立体作品、樹塊、冷たさを感じる鉄の作品などに開けられた空虚で不気味な穴の表現を随所に散りばめているのも重要なポイント。その穴をパンク・ファッションを強調する要素として位置付け、ステンレス鋳物の工場「ヤナギモト」の協力の下制作されたボタンやブローチに採用した。今季は、穴の開いたブレスレットや、華やかな花を象ったボタン、ネックレスとして登場し、ルックにアクセントをプラスした。大きめの穴をあけたブレスレットは、両手首につけることでよりパンキッシュな印象に。また、大胆なカットアウトを施したトップスの上に合わせたピンクのニットカーディガンや黒のパンツには、花モチーフのボタンを均等に並べており、画一的な美しさを感じさせる。一方で、ノースリーブのライダースジャケットや白シャツには、シンプルなステンレスのボタン一つが施され、対照的な美しさを見せている。
2023年05月27日日本のアートフィルム界を代表する勅使河原宏監督の特集上映が6月5日(土)からシネマヴェーラ渋谷で開催される。『砂の女』をはじめ常にベストテン入りした60年代の代表作から、なかなか観る機会の少ない秘蔵短編作品まで集めた稀有な特集。没後20年にあたって企画された。いけばな草月流の創始者勅使河原蒼風の長男であり、前衛的な映画作品の監督としても活躍した勅使河原宏の、長編から短編、関連作品を集めた文字通り「勅使河原映像の全て」。安部公房、武満徹、ジョン・ケージ、そして勝新太郎といった世界のアーティストたちとのコラボレーション、多岐にわたるテーマ、前衛的な映像美は今見てもまさに「前衛」といえる。安部公房原作・脚本の初期長編がなんといってもプログラムの中核。ふたりが初めて組んだ『おとし穴』(1962)は外国映画が中心だったATGの日本映画初配給作品。ショッキングなテーマ、官能美が話題をよび、カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞した『砂の女』(1964)、『他人の顔』(1966)。公房+勝新太郎主演という大胆な組み合わせで作られた『燃えつきた地図』(1968)。長編映画では他に、インターバルをおき80〜90年代に発表された『利休』(三國連太郎主演、1989)、『豪姫』(宮沢りえ主演、1992年)はスクリーンで見られる機会はなかなかない作品。『豪姫』ブルーレイ発売、配信もされていない。短編では、1953年のデビュー作『北斎』、木村伊兵衛や土門拳などを捉えた『十二人の写真家』(1955)、父・蒼風をテーマにした『いのちー蒼風の彫刻』(1962)などのアート・ドキュメンタリーや、70年の大阪万博の自動車館で上映された『1日240時間』(安部公房脚本、1970年)、カーレースを扱った『インディレース 爆走』(1967)といった作品も上映される。盟友勝新太郎との仕事としては、TVドラマ『新・座頭市Ⅲ』での2本、『虹の旅』と『夢の旅』の演出。東京12チャンネルで放送されたドキュメンタリーシリーズ『われらの主役 勝新太郎』もプログラムに加えられている。ゲストトークも多彩な顔ぶれが登壇する。6/5、『おとし穴』『すさのお異伝』上映後にピアニスト・高橋悠治さん(聞き手は高崎俊夫さん)。6/6、『他人の顔』終了後に宇川直宏さんと樋口尚文さん。6/12、『砂の女』の後には石井岳龍監督と長嶌寛幸さんの登壇が予定されている。「没後二十年記念 アートを越境する 勅使河原宏という天才」シネマヴェーラ渋谷 6/5(土)〜18(土)
2021年06月02日「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」が6月29日から10月14日、21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2で開催される。開幕に先駆けて6月28日にプレスプレビューが行われた。ミュージシャンの小山田圭吾(Cornelius)が今回の展覧会のために書き下ろした新曲『AUDIO ARCHITECTURE』を、気鋭の作家たちがそれぞれの視点から解釈し、映像作品を制作したもの。映像作品とワンダーウォール(Wonderwall)の片山正通がデザインしたダイナミックな空間が一体となった会場で、音楽への新鮮な視点を発見できる展覧会になっている。片山正通が会場構成を手がける展覧会はギャラリー1、ギャラリー2とその裏の各作家のブースの3つのスペースで構成されている。最初のギャラリー1では、入ってすぐの三面の壁に稲垣哲朗が撮影したCorneliusのスタジオライブが映し出されている。ギャラリー2がデジタル的作品であるのに対して、ギター、ドラム、キーボードなどの楽器とレコーディングの風景を視覚的にわかりやすく伝えている。次のギャラリー2は梅田宏明、大西景太、折笠良、辻川幸一郎(GLASSLOFT)×バスキュール×北千住デザイン、勅使河原一雅、水尻自子、UCNV、ユーフラテス(石川将也)+阿部 舜の8組の作家が時間を占有する空間。また、その裏は8組の作家がそれぞれの作品を紹介する8つのブースになっている。大西景太は楽曲を構成するすべての音要素を個別のモーショングラフィックス要素に翻訳し、その全体を1つの場に再構成した。折笠良はエンドゲームスタディをテーマにした作品を発表。振り付けとダンス作品を制作する梅田宏明は筋繊維の構造というモチーフを動きのある光の映像などで描き出している。勅使河原一雅は楽曲を生命的に脈打つものと捉え、その断面の連続を描くことによって、音楽を聴く行為に潜む複雑さを表現した。また、UCNVは正常な映像とその壊れたバージョンを上下に並べている。水尻自子は寿司、ティッシュ、風船など身近なものを数個並べ感覚のずれを表現。ユーフラテス(石川将也)+阿部 舜は模様を描いた二枚の透明フィルムを重ね、動かすことで視覚効果を創り出した。辻川幸一郎(GLASSLOFT)×バスキュール×北千住デザインは、ミュージックビデオの構造に聴く人を取り込んだ、音楽+映像+鑑賞者がひとつになった作品を紹介している。小山田は「今回は中村勇吾さんに作詞をしてもらい、音楽のコラボレーションをできるなど、バンドみたいに楽しくできた」と挨拶。また、21_21 DESIGN SIGHT館長の佐藤卓は「今回は中村勇吾さんに展覧会ディレクターをお願いしてみよう、というアプローチにしてみたが、想像以上。音楽を建築的に表現するという今までに無かった展覧会になった」。中村は「今回のテーマには音楽の構築性と、1つの楽曲を軸に環境としての建築を総合的にデザインするという2つの意味を込めた。一つひとつの作品に向き合うとともに空間全体を体感してもらえれば」と話した。
2018年06月29日企画展「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」が、2018年6月29日(金)から10月14日(日)まで、東京の21_21 DESIGN SIGHTにて開催される。“音楽”を音楽以外のメディアで表現「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」では、通常視覚的なものや物理的なものとは切り離して認識されている“音楽”を、音色や音域、音量、リズムといった様々な要素によって緻密にデザインされた“構造物”=“アーキテクチャ”として捉え、“音楽”以外のメディアで“音楽”を表現する試みを実施。異なる要素が呼応しながら構築していく「音楽建築空間」の創出を目指す。映像、アニメーション、ダンスなど多様な作品会場では、コーネリアス(Cornelius)の小山田圭吾が書き下ろした新曲「AUDIO ARCHITECTURE」を題材に、映像、アニメーション、ダンス、グラフィック、広告、イラストレーション、プログラミング、メディアデザインなど複数の領域を横断する9組の気鋭の作家達が制作した、それぞれの映像作品を繰り返し再生する。大人数が話し合うノイズの中でも、話し相手の声や、別の席で交わされる興味のある話題が聞こえてくる「音の選択的聴取」を指す「カクテルパーティ効果」にフォーカスした大西景太「Cocktail Party in the AUDIO ARCHITECTURE」や、楽曲を「生命的に脈打つもの」として、その断面の連続を描いていくことで、“音楽を聴くこと”そのものの複雑性を表現した勅使河原一雅「オンガクミミズ」など、音楽を様々な角度からとらえ表現した作品が集結する。インテリアデザイナーの片山正通が手掛けたダイナミックな空間の中で、1つの楽曲に対し複数の映像作品を反復し再生していくことで、音楽、映像、空間が相互に関係しながら一体感を創出。様々な要素が連動し、調和することで生み出される「音楽建築空間」の中で、新鮮な“音楽”体験をすることができる。詳細AUDIO ARCHITECTURE :音のアーキテクチャ展会期:2018年6月29日(金)~10月14日(日)開館時間:10:00~19:00(入場は18:30まで) ※火曜日休館場所:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデンTEL:03-3475-2121入館料:一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
2018年05月04日東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTでは、展覧会ディレクターに中村勇吾を迎え「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」を6月29日から10月14日まで開催する。私たちが普段なにげなく親しんでいる音楽は、音色や音域、音量、リズムといった様々な要素によって緻密にデザインされた構造物(アーキテクチャ)であると言える。しかし、日常の中でその成り立ちや構造について特別に意識する機会は少ない。本展は、あるひとつの音楽をもとに空間を構築する試み。空間内のあらゆる要素が一つの音楽と関係しあい、それぞれが固有性を発揮しながら、その全てが音楽を軸に連動し、調和し続けている空間が体感できる。会場デザインのプロセス(会場構成:Wonderwall)展覧会ディレクターに、独自の表現により、ウェブ、インターフェース、映像の分野で高く評価されている中村勇吾を迎え、ミュージシャンの小山田圭吾(Cornelius)が音楽の構造に着目して書き下ろした新曲「AUDIO ARCHITECTURE」を、気鋭の作家たちがそれぞれの視点から解釈し、映像作品を制作。参加作家は、映像、アニメーション、ダンス、グラフィック、広告、イラストレーション、プログラミング、メディアデザインなどの領域を横断しながら、多彩な感性を持って新しい表現に取り組む9組。稲垣哲朗、梅田宏明、大西景太、折笠良、辻川幸一郎×Bascule×北千住デザイン、勅使河原一雅、水尻自子、UCNV、ユーフラテスが参加する。また、Wonderwallの片山正通が会場構成を担当。ダイナミックな空間に、ひとつの楽曲と複数の映像作品を繰り返し再生することで、「音楽建築空間」の構築を試みる。音楽、映像、空間が一体となった会場で、音楽への新鮮な視点を発見してみては。【展覧会情報】AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展会期:6月29日~10月14日会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:火曜日料金:大人1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
2018年05月02日“免疫”がテーマの体験型アート展「君と免疫。展」が、2018年2月24日(土)・25日(日)の2日間、東京・表参道のSO-CAL LINK GALLERYにて開催される。君と、免疫を、アートでつなぐ人間が欠かすことのできない防衛機能・免疫を体験型アートに知っているようで実は知らない「免疫」のメカニズムを学ぶ、株式会社 明治によるプロジェクト「ドゥ―・ワンダーズ(Do Wonders)」の第1弾プログラムとして開催される本展のコンセプトは、「君と、免疫を、アートでつなぐ」。ウイルスや細菌から体を守ってくれる免疫を、体験型アートで表現するユニークな展覧会だ。イラスト・音楽・映像など異なるジャンルのアーティスト5人が参加人間が健康に暮すために欠かすことのできない防衛機能である免疫は、体内に侵入したウイルスや細菌を撃退するために、様々な細胞・組織・器官が複雑に連携して構成されている。本展では、そんな難しく感じられがちな免疫を、イラストレーター・石井正信、音楽作家・清川進也、バルーンアーティスト・DAISY BALLOON、映像作家・勅使河原一雅、建築家・吉田愛の5組が、五感で楽しむ体験型アートとして再構築。免疫の働きにインスパイアされた勅使河原一雅による体験型映像作品『混沌の王国』をはじめ、それぞれが独自の解釈・世界観で表現した免疫の世界が楽しめる。開催概要「君と免疫。展」開催期間:2018年2月24日(土)・2月25日(日)開催時間:24日(土)10:00〜19:00、25日(日)10:00〜17:00会場:SO-CAL LINK GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前4-9-8観覧料:無料
2018年02月11日AGC旭硝子は創立110周年を記念して、2015年から2017年にかけてミラノデザインウィークで発表した全作品を再構成した展示会「FEEL! GLASS」を、表参道ヒルズのスペース オーにて11月20日から26日まで開催する。AGC旭硝子では、2015年より世界的なデザインの祭典ミラノデザインウィークに参加し、3年にわたりクリエイター達とコラボレーションで創り上げた作品を発表し続けている。従来のガラスのイメージを覆す作品は3年間で延べ10万人を超える来場者を動員し、国内外で多くの反響を得てきた。本展は、ミラノで発表した“映像を映す”ガラス、“薄く軽く強い”ガラス、“触感にこだわった”ガラスなど、ガラスの未来を体感できる空間。会場構成は2つのエリアに分かれ、110周年記念エリアではAGC旭硝子の110年にわたる産業・社会への貢献の歩みと、ガラスの未来を提案する最新技術の紹介、一方のミラノデザインウィーク作品エリアでは過去3年にわたってミラノデザインウィークで発表してきた作品を展示。ガラスの未来にインスピレーションを与える。“Glacier Formation” 2015 MilanCourtesy LUFTZUGPhoto by Ayako Nishibori2015年の作品、グレイシアフォーメイション(GLACIER FORMATION)は、映像を投影することのできる高さ約3mのガラスを緻密かつダイナミックに配置、氷河をイメージして創り出された新しい映像空間。ガラスならではの透過と反射という特性が体験できる。空間デザインをアーテンバーク(ARTENVARCH)の川島範久と佐藤桂火、テクニカルディレクションはルフトツーク(LUFTZUG)の遠藤豊、映像デザインはクビビ(qubibi)の勅使河原一雅が手掛けた。“Amorphous” 2016 MilanPhoto: Akihide Mishima2016年の作品、アモルファス(Amorphous)は、約4,000枚の様々な種類の薄板化学強化ガラスで創り出された、10億倍に拡大したガラスの分子構造模型。これまでのガラスのイメージを覆す、薄く軽やかなガラスによってつくり出される一定の形を持たないガラスの分子構造(アモルファス)を体感できる幻想的な作品。空間デザインをノザイナー(NOSIGNER)の太刀川瑛弼、ライティングデザインは岡安泉が手掛けた。“Touch” 2017 MilanPhoto: Akihide Mishima2017年の作品、タッチ(Touch)は、「ガラスに触れる」という視点に注目した体験型の展示。「揺らす」「叩く」「回す」「描く」などの行動を誘発するオブジェや遊具を制作した。型板、成形型、化学処理、コーティングなど様々な加工で誕生したガラスの触感を、実際に触って楽しみながら体験できる作品。デザインは倉本仁とロウ・エッジズ(Raw-Edges)が手掛けた。建築用、自動車用、ディスプレイ用ガラスで世界をリードしてきたAGC旭硝子が提案する、ガラスの進化と新たな可能性を体感してみては。【展覧会概要】AGC Asahi Glass 110th Anniversary「 FEEL! GLASS(フィール! ガラス)」Glass Installation from Milan Design Week会期:11月20日〜11月26日会場:表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー住所:東京都渋谷区神宮前4丁目12番10号時間:11:00~20:00(11月22日は16:30まで、最終日は18:00まで)入場無料
2017年11月10日資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの計良宏文と華道家であり写真家の勅使河原城一による花を題材にした創作ヘア&メーキャップ写真展「計良 宏文 × 勅使河原 城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~」が、5月10日から22日まで渋谷ヒカリエ8階の8/CUBE1,2,3で開催される。同展では、06年よりファッションや広告などの撮影を共に行ってきた計良宏文と勅使河原城一が、“花”を題材に共同で制作した作品を展示。撮影現場にて互いの感性をぶつけ合い即興で創作される、ふたりのクリエイティビティ溢れる斬新な創作作品30点が展開される。メインビジュアルには、パリコレクションをはじめ国内外で活躍するモデルの松岡モナを起用した。また、会期中はトークイベントや、生け花・ヘア&メーキャップのライブなども開催。5月10日の18時30分から19時までは、ナビゲーターに『SHOOTING』編集長の坂田大作を迎えたオープニングトークを実施。計良宏文と勅使河原城一がこれまでの撮影の振り返り、展示作品への想いや撮影エピソードなどを語る。その他、5月15日の14時から、18時からは勅使河原城一による生け花ライブが、16日の14時から、18時からは計良宏文と勅使河原城一が作品をつくる様子を生で見られるシューティングライブが、17日の14時から、18時からは計良宏文によるヘアメーキャップライブが行われる。【イベント情報】「計良 宏文 × 勅使河原 城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~」会場:渋谷ヒカリエ8階 8/CUBE1,2,3住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1会期:5月10日~22日時間:11:00~20:00入場無料
2016年05月05日資生堂(SHISEIDO)トップヘア&メーキャップアーティストの計良宏文と、 華道家であり写真家の勅使河原城一による写真展「計良 宏文 x 勅使河原 城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~」が、2016年5月10日(火)から5月22日(日)までの間、 東京・渋谷ヒカリエで開催される。2006年よりファッションや広告などの撮影を共にしてきた計良と勅使河原が、花を題材に作品を共作。 撮影現場にて互いの感性をぶつけ合い、即興で創作した、クリエイティビティ溢れる創作作品30点を公開する。メインビジュアルには、国内外で活躍するモデルの松岡モナを起用。会期中は、トークイベントや、生け花・ヘア&メーキャップのライブなど、スペシャル企画を開催する。【イベント詳細】計良 宏文 x 勅使河原 城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~開催期間:2016年5月10日(火)~5月22日(日) 11:00~20:00入場料:無料※展示作品は、一部を除き購入が可能。会場:渋谷ヒカリエ 8F 「8/CUBE1,2,3」住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1TEL:03-6418-4718<スペシャルイベント>・トークライブ: オープニングトーク(入場無料)日時:2016年5月10日(火) 18:30~19:00場所:渋谷ヒカリエ 8F 「8/COURT」出演者:計良 宏文、 勅使河原 城一氏※ナビゲーターとしてSHOOTING編集長の坂田大作も参加。・生け花ライブ:勅使河原氏による生け花ライブ(入場無料)日時:5月15日(日) 14:00~、18:00~場所:渋谷ヒカリエ 8F 「8/CUBE1,2,3」出演者:勅使河原城一・シューティングライブ:計良と勅使河原氏によるシューティングライブ(入場無料)日時:5月16日(月) 14:00~、18:00~場所:渋谷ヒカリエ 8F 「8/CUBE1,2,3」出演者:計良宏文、 勅使河原城一・ヘアメークライブ:計良によるヘアメーキャップライブ(入場無料)日時:5月17日(火) 14:00~、18:00~場所:渋谷ヒカリエ 8F 「8/CUBE1,2,3」出演者:計良宏文※スペシャルイベントは定員になり次第、入場制限する場合有。※「TSUBAKI」のシャンプー・コンディショナー・トリートメントの入った「ボトルサンプルBOX」セットを毎日先着100名にプレゼント。
2016年04月30日東京都・六本木の東京ミッドタウン・デザインハブは、コンピュータを道具ではなく環境・素材として制作された作品を集めた企画展「デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と未来」を開催する。会期は1月29日~2月14日。開場時間は11:00~19:00。入場無料。同展は、テクノロジーの進化とともに変化し広がり続けるデジタルメディアから、計算を主な技法としたグラフィックス、インターネットなどのデジタル環境を活動の場としたデジタルメディア作品に対象を絞って構成したもの。同展では、日本のグラフィックデザインとデジタルメディアの変革を年表にし、プレデジタルメディアの時代(70年代以前)、CGの時代(80年代)、マルチメディアの時代(90年代)、ウェブ広告の時代(00年代)に分け、各年代の代表作品がパネル、モニター、実物で展示される。展示作品は、コンピュータを道具ではなく環境として、あるいは素材として制作された先駆的な作品が集められているということだ。また、核となる出品作家のインタビュー映像の上映や、テクノロジーの進化によって変化してきた、さまざまなデバイス展示もあわせて行われる。そして、人工知能の発達が爆発的に伸び予測不可能になるといわれている未来モデルの限界点、シンギュラリティの時代(2045年以降)を近未来ととらえ、コンピュータと人間の将来を見据えた作品や研究も紹介されるということだ。出品作家は、荒木経惟、出原栄一、imaginative inc.、エキソニモ、金子國義、 川野洋、川村真司、久保田晃弘(ARTSATプロジェクト)、グレッグ・ベア、幸村真佐男(CTG)、ジョン前田、下村千早、庄野晴彦、田中一光、田中耕一郎、田中良治、勅使河原一雅、永原康史、中村至男、中村勇吾、西村佳哲(センソリウム)、林智彦、原田大三郎、東泉一郎、P-House、藤幡正樹、藤本由紀夫、松本弦人、矢島文夫、RADICAL TV、るじるし、暦本純一、脇田玲、ほか。また、会期中、デジタルメディアとグラフィックデザインの関係について振り返りながら、シンギュラリティ時代のデザインの未来について考えるシンポジウムが開催される。詳細は決定次第、デザインハブ公式サイトより案内されるということだ。
2016年01月18日毎年4月、イタリアのミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典「ミラノサローネ」が今年も開催される。昨年は、シチズン時計株式会社が初出展を果たし、現地コンペティションで2冠に輝くという快挙を成し遂げたことでも話題になったが、今年も新たな日本企業がこの大舞台にチャレンジする。その企業とは、建築、自動車、ディスプレイ用ガラスを中心に製造、販売を行うAGC旭硝子だ。「ミラノサローネ」へは初参加となる。出展のテーマは「GLACIER FORMATION(グレイシア・フォーメイション)」。透明なガラスへの映像投影を可能にしたガラススクリーンの新製品「Glascene™(グラシーン)」をメインに用いて、従来のデジタルサイネージの概念とは異なる、ガラスによる「情報と空間の新しい関係」を提案する。約200平方メートルの会場に、高さ約3mの「Glascene™(グラシーン)」を緻密かつダイナミックに配置することで、ガラスの質感、そしてガラスならではの透過と反射という特性を織り交ぜた新たな映像空間を演出する。クリエーションには、3組の日本人クリエイターを起用。空間デザインは、昨年デザインオフィスを共同設立した、建築家の川島範久氏と佐藤桂火氏(アーテンバーク)、演出、テクニカルディレクションには、様々な舞台や企画展で映像・照明・音響演出を手がける遠藤豊氏(ルフトツーク)、映像デザインは、アートディレクターとして活動する勅使河原一雅氏(クビビ)が担当する。AGC旭硝子では、ミラノサローネを皮切りに、情報のインターフェイスとしてガラスを用いるメディアガラスの分野において、「Glascene™(グラシーン)」と、同じく新製品で、5月にイタリアで開幕するミラノ国際博覧会では、日本館展示セクションのシーン5で「メディアテーブル」として採用された「infoverre™(インフォべール)」をさまざまな形で提案していく。情報のインターフェイスとしてのガラスの可能性を見せてくれるAGC旭硝子 ミラノサローネ2015「GLACIER FORMATION」。技術とデザインによるクリエーションが、私たちの身近な未来を変えていく。そんなデザインの胎動を感じることができる。(text:Miwa Ogata)
2015年04月03日