ヌーヴェルヴァーグの鬼才ルイ・マルによるフランス映画の傑作『死刑台のエレベーター』の世界初となるリメイクが日本で製作されることが決まり、主人公の2人の男女を吉瀬美智子と阿部寛が演じることが発表された。オリジナルの『死刑台のエレベーター』(’57年)は、パリを舞台に不倫関係にある男女が、完全犯罪を目論みながらも、絶望の淵に沈みこんでいく姿を描いた犯罪サスペンス。クールな美しさを持つジャンヌ・モローの彷徨、ジャズの帝王マイルス・デイヴィスの即興演奏、そして手持ちカメラによる斬新な映像で世界を席巻した。今回、オリジナル版の手法を踏襲しつつも日本独自の芸術性を融合させ、亡きルイ・マル監督の息子のマニュエル・マル氏のお墨付きをもらう形でリメイクされた。日本版では吉瀬さん演じる芽衣子は医療グループの社長夫人で、阿部さん扮する魅力的な医師・時籐と不倫関係にある。2人は年の離れた芽衣子の夫の自殺に見せかけた殺害を計画。実行当日、約束のカフェで芽衣子は時籐を待つが彼は一向に現れない。いらだち始める芽衣子だったが、そんな彼女の目の前を通り過ぎたのは、信じられない光景だった――。吉瀬さん、阿部さんに加え、玉山鉄二、北川景子という人気・実力を兼ね備え2人の共演も決定!監督は先頃、『のんちゃんのり弁』が公開されたばかりの緒方明。『独立少年合唱団』、『いつか読書する日』などで海外からも高い評価を受ける監督が、このヌーヴェルヴァーグの傑作をどのようにリメイクするのか――?完全犯罪のはずだった計画のどこにひずみが…?彼女を待ち受ける運命とは?吉瀬美智子×阿部寛×玉山鉄二×北川景子――想像するだけで楽しみなリメイク版『死刑台のエレベーター』は2010年秋、全国にて公開の予定。■関連作品:死刑台のエレベーター 2010年秋、全国にて公開
2009年10月01日北川景子の時代劇初挑戦作品として注目を集める『花のあと』の主題歌を一青窈(ひととよう)が歌うことが発表された。本作は藤沢周平の短編小説「花のあと」(文春文庫刊)の映画化作品。日本アカデミー賞で全部門優秀賞受賞の『たそがれ清兵衛』、木村拓哉主演で大ヒットを記録した『武士の一分』など近年、次々と藤沢文学が映画化されているが、実は一青さんにとって、藤沢文学の映画化作品の歌を担当するのは『蝉しぐれ』、『山桜』に続き今回が3度目(※『蝉しぐれ』はイメージソング)。意外な縁の深さを感じさせるが、一青さんは映画について「目の前の彼が真っ直ぐなので 思わず自分も真っ直ぐになってしまう、 映画館の中で背筋を伸ばしたくなる、そういう映画だ。好きな人の信念を守るために闘った女、花のあとはあなたの心にまた開く」と思いいれを強く感じさせるコメントを発表している。また、本作で時代劇に初挑戦し、かつ藤沢作品には珍しい女性の主人公である以登を演じる北川さんは、「以登の恋の始まりと終わり、そして愛する人を失ってからの成長が“誰にも言えない恋”“誰にも負けない愛”というフレーズに昇華されていて、素敵な詞でした。切ないメロディーが作品の世界観とマッチしていて相乗効果で良いと思いました」と一青さんによる主題歌を絶賛している。凛とした強さを見せる以登の心情を美しく、そして切なく歌い上げた主題歌はどのように響き渡るのか?『花のあと』は2010年春、全国にて公開。■関連作品:花のあと 2010年春、全国にて公開■関連記事:北川景子が藤沢周平原作『花のあと』で時代劇初挑戦!女剣士役で殺陣も自らこなす
2009年09月24日木村拓哉主演で大ヒットを記録した『武士の一分』、日本アカデミー賞で全部門優秀賞受賞の快挙を成し遂げた『たそがれ清兵衛』など、近年、映画化が続く文豪・藤沢周平の作品がまたひとつ映画化。珠玉の短編小説「花のあと」(文春文庫刊)が映画化されることになり、主人公の以登を北川景子が演じることが決まった。「花のあと」は、藤沢さんが郷里の山形県・鶴岡をモデルに創作した海坂藩を舞台にした短編を集めた作品集「海坂藩大全」の中に収められた一編。女でありながら、男顔負けの剣術の腕を持つ以登は、ただ一度、竹刀を交えた江口孫四郎に一瞬にして恋心を抱く。だが、以登、孫四郎ともに決まった許婚があった…。凛とした佇まいの以登を演じる北川さんは今回が時代劇初挑戦となる。今回の出演について「元々、時代劇はずっと挑戦してみたいと思っており、藤沢映画は演技をする者みなの憧れの作品でもあるので迷わず出演させていただきました。藤沢作品にしては珍しく、女性が主人公だと聞いたことも興味深く、一生に一度あるか分からない藤沢作品との出会いで役者として成長したい、という気持ちで臨みました」とコメント。また、撮影については「最初は着物に慣れることが大変でした。着物を身に付けた状態での歩き方、座り方などの所作はとても難しく、クランクイン前にたくさん稽古しました。今回は、殺陣も吹き替えなしでやるということで、立ち回りのシーンもかなり練習が必要とされたので苦労しました」とふり返った。以登がほのかな恋心を抱く孫四郎を演じるのは、熊川哲也率いる「Kバレエカンパニー」に所属するバレエ界の期待の新星、宮尾俊太郎。以登の許婚の片桐才助には甲本雅裕が扮し、以登の父・寺井甚左衛門を國村隼が、そして孫四郎を罠に陥れる藩の重鎮・藤井勘解由を市川亀治郎が演じる。メガホンを握るのは、原田眞人監督や篠原哲雄監督の下で助監督を務め、2008年に阿部寛主演の『青い鳥』で劇場映画デビューを果たした新鋭・中西健二。監督にとってもこれが初の時代劇となる。これまで映画化された藤沢作品において『たそがれ清兵衛』では宮沢りえが、『隠し剣 鬼の爪』では松たか子が、主人公が恋に落ちるヒロインを、『武士の一分』では檀れいが盲目の主人公を支える妻の役を演じた。北川さんが演じる以登は、たおやかさと、凛とした独立心を併せ持った女性。女性剣士としてどのような姿を見せてくれるのか?『花のあと』は2010年春、全国にて公開。■関連作品:花のあと 2010年春、全国にて公開
2009年08月04日若い世代の絶大な支持を集める佐々木希を主演に迎え、記録的なアクセスを誇る人気ケータイ小説を映画化した『天使の恋』。先日、佐々木さんの制服姿が公開されるなど徐々にその全容が明らかになってきているが、このほど、映画のキーパーソンで、佐々木さん演じる女子高生の理央と恋に落ちる光輝を谷原章介が演じることが発表された。谷原さんが演じる光輝は、35歳のサエない大学講師。自らが背負っているある悲しい運命のせいで極力、他人と関わることを避けて生きていたが、大胆不敵で図々しく、それでいて繊細で、真っ直ぐに自分をぶつけてくる理央に出会い、次第に彼女に惹かれていく。谷原さんは役作りのために、炭水化物を一切取らず、さらに大好きなビールを1日1本に控え、5キロも減量していつもよりもシャープな状態でクランクイン。髪もボサボサで普段とは全く異なる雰囲気を醸し出していた。ちなみに、谷原さんと佐々木さんの2人は、谷原さんの主演作で佐々木さんの映画デビュー作である『ハンサム★スーツ』ですでに共演経験がある。このときは、佐々木さんは若手の人気モデルの役で、谷原さん扮する、ブサイクからハンサムに変身したモテモテ男にメロメロ、という間柄だった。今回は、シリアスな関係の2人。初日の撮影では、いきなり理央と光輝のキスシーンも!「緊張する」と照れる佐々木さんを谷原さんが「大丈夫!気楽にやろう」とリードする一幕も見られた。谷原さんは、佐々木さんが役柄をつかみやすいように、クランクイン前の準備期間にも佐々木さんの元を訪れ、空気感を共有するなど、初主演の佐々木さんをかなり気遣っている様子。また、現場では7月8日で37歳を迎えた谷原さんのために、サプライズ・パーティも行われたという。果たして2人がたどる愛の結末は――。『天使の恋』は8月上旬にクランクアップを予定。公開は今秋、全国にて。■関連作品:ハンサム★スーツ 2008年11月1日より渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2008「ハンサム★スーツ」製作委員会天使の恋 2009年、全国にて公開■関連記事:『天使の恋』主要キャスト陣発表!うれし恥ずかし?5人揃って制服姿も披露大人気ケータイ小説「天使の恋」が佐々木希主演で映画化!キュートな制服姿が公開谷原章介、佐田真由美、山本裕典らが監督の恥エピソードを暴露!英監督「威厳が…」“コメディアン”谷原章介と“俳優”塚地武雅が明かす『ハンサム★スーツ』一番のハンサムは誰だ!?谷原&塚地に北川景子、佐田真由美からキスのご褒美!
2009年07月21日映画化、TVドラマ化され大きな話題を呼んだ「恋空」、「赤い糸」を超える驚異的なアクセス数を記録している人気ケータイ小説「天使の恋」が映画化!モデルとして若い世代を中心に高い人気を誇る佐々木希が主人公の17歳の女子高生・理央を演じることが決定し、このほどブレザーの制服に身を包んだ女子高生姿の佐々木さんの写真が公開された。理央は人を惹きつけずにいられない、カリスマ性を持ちながら、ある過去が原因で心を閉ざし、お金しか信用せず、他人を利用することしか考えない女子高生。物語は、彼女が運命に導かれるようにある大学講師と出会い、人を愛することの意味を知り、成長していく姿を描いている。投稿型ケータイ小説サイト「おりおん☆」によると、原作発売時の数字で「恋空」の600万、「赤い糸」の800万を大きく凌ぐ1,300万ものアクセス数をたたき出している「天使の恋」。書籍の方もベストセラーとなっている。理央役に抜擢された佐々木さんは、ファッション誌「PINKY」(集英社刊)のオーディションで“プリンセスPINKYグランプリ”を獲得し、専属モデルとして現在も活躍中。今回、原作を読んで理央の成長していく姿に共感して出演を決意したという。昨年公開された『ハンサム★スーツ』に続く2度目の映画出演で早くも主演を張ることになった。理央が恋に落ちる大学講師の光輝は35歳という設定だが、一体誰が演じることになるのか?こちらもファンの間で注目を集めそうだ。佐々木さんの体当たりの演技を受け止めるのは、27歳の新人女性監督・寒竹ゆり。オリジナルのアイディアを加え、若い感性を武器にリアルな女子高生の姿を美しく、そして清々しく描き出す。『天使の恋』は年内に公開予定。■関連作品:天使の恋 2009年、全国にて公開ハンサム★スーツ 2008年11月1日より渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2008「ハンサム★スーツ」製作委員会■関連記事:谷原章介、佐田真由美、山本裕典らが監督の恥エピソードを暴露!英監督「威厳が…」“コメディアン”谷原章介と“俳優”塚地武雅が明かす『ハンサム★スーツ』一番のハンサムは誰だ!?谷原&塚地に北川景子、佐田真由美からキスのご褒美!「洋服の青山」の次はコレ!『ハンサム★スーツ』がハローキティとのコラボ実現101人の谷原章介と塚地のコマネチ!大爆笑『ハンサム★スーツ』試写会
2009年06月16日真夏の空に現れたら吉兆と言われるオリオンの輝きに想いを託した一つの楽譜を軸に、米海軍駆逐艦と戦った日本の潜水艦隊の男たちの勇姿を時を超えて語り継ぐ『真夏のオリオン』。6月13日(土)、本作が公開初日を迎え、主演の玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、平岡祐太、吉田栄作、そして監督の篠原哲雄と監修の福井晴敏が初回上映後の舞台挨拶に登壇した。観客からのおびただしい声援と握手を求める手に応えながら劇場後方より登場した玉木さん。「玉ちゃん〜!」というラブコールにも笑顔を見せ、「初日を迎えられたことをすごく嬉しく思ってます」と挨拶した。潜水艦長・倉本役を作り上げていく上で入念なリサーチも行った玉木さんだが、「俳優として、こういうジャンルの映画に関われたこと、そして倉本孝行のような理想のリーダー像を演じられたことを誇りに思っています」と達成感に満ちた表情を見せた。倉本の同志・有沢を演じた堂珍さんは、今回が映画初出演。「初めての演技挑戦に緊張しました。親友である倉本艦長との熱い友情が伝わっていれば嬉しいです」とやや緊張した面持ちで初日を迎えた。軍医・坪田を演じた平岡さんは、「撮影中は、狭い潜水艦の中で外の世界は一体どうなってるのかと思いながら演じてました」とふり返り、「出来上がった作品はすごく大きなスケール感で、敵味方なくとても清々しい気持ちになりました」と自信たっぷりに作品を送り出した。「がんこ親父です」と名乗り、盛大な拍手を浴びたのは、職人気質な機関大尉・桑田役の吉田さん。「もし映画が気に入りましたら、ご家族や友達とまた間を空けて劇場に足を運んでください」と観客に呼びかけた。64年の歳月を隔て、2人のヒロインを熱演した北川さんは、「撮影からちょうど1年経とうとしてますが、やっとみなさまにこの映画をお届けできるということで、昨日は緊張して眠れませんでした。こんなにたくさんの方にお越しいただいて本当に嬉しいです」と喜びのコメント。「映画を楽しんでもらえましたか?」と観客に呼びかけると、会場いっぱいに拍手が沸き起こった。この錚々たるキャストを率いた篠原監督は、「1年前にみんなで一生懸命作った映画が、こうして多くの方に観ていただけて本当に嬉しいです」と一言。そして、監修を務めた福井さんはというと、壇上のキャストを“美男美女”と称し、「これは席を取るのが大変だったと思いますが、みなさんこの幸運を無駄にしてはいけないと思います」と調子よく語りかけるや、「いま野球の映画やサイボーグの映画もありますが、あっちはもう十分稼いだので、これからは潜水艦の方をぜひよろしくお願いします」とライバル作品を牽制しつつ作品をアピールし、会場を沸かせた。さらに映画の門出を祝して、戦艦の出航の際に繋がれる紙テープを再現した、会場を縦断する大掛かりな画作りも行われ、会場は興奮の渦に。そして、最後に玉木さんから「国や時代が違っても、いち人間として命の尊さなど考えることは変わらないと思います。僕自身も肝に銘じて生きていきたいと思いますし、このメッセージがたくさんの方に伝わってほしいです」とのメッセージが贈られ、イベントは幕を閉じた。『真夏のオリオン』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:真夏のオリオン 2009年6月13日より全国東宝系にて公開© 2009「真夏のオリオン」フィルムパートナーズ■関連記事:玉木艦長の号令の下、総勢12名が敬礼!『真夏のオリオン』完成披露舞台挨拶64年前の楽譜が人々の心を繋ぐ!『真夏のオリオン』試写会に15組30名様ご招待北川景子、モンペに快感!玉木宏の変わらない体型に名作曲家からイチャモンも
2009年06月15日