2022年4月7日、ものまねで知られる、タレントの原口あきまささんが家族写真をInstagramを更新。三男が小学校に入学したことを報告し、妻でタレントの福下恵美さんとのスリーショットを投稿し、反響を呼んでいます。ファンの反響を呼んだのは、原口さんと三男のそっくり具合。「まさに親子」「しっかり父親の血を継いでいますね」とのコメントが寄せられました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 原口あきまさ(@akimasa_haraguchi)がシェアした投稿 カメラに向かって、おどけた表情を見せる、原口さんの三男。その表情は、バラエティ番組での原口さんとそっくりです。【ネットの声】・すごい!父親ゆずりですね!・息子さんの仕草が、原口さんそっくり。・DNA、はんぱない!さらには、『石ちゃん』の愛称で知られる、お笑いタレントの石塚英彦さんからも「スゴイ!サラブレッド」とコメントが寄せられた、原口さんの家族写真。人を笑わせる才能は、父親の原口さんゆずりなのでしょうか。将来、親子そろっての共演…なんて夢を見てしまいたくなりますね![文・構成/grape編集部]
2022年04月08日「多額の負債を抱えて『夫には言えない』、と悩む人は少なくありません。出費を言いだせず夫婦の不和を呼び、さらにストレスがたまる、というケースもあります」そう話すのは離婚経験を生かし、カウンセリング的手法で夫婦問題に向き合う弁護士・原口未緒先生。「コロナ禍で収入が激減し、やむなく借金をしてしまった人も多いです。借入金が膨らみ、完済のめどが立たない場合、基本的な選択肢は以下のようになります。高い金利を再計算し返済計画を立てる『任意整理』。借金の元金も減らせる『個人再生』。全ての返済義務が免責となる『自己破産』です」これらの手続きを踏み、免責を受けると一定期間、借金ができないなどの制約もある。「救済のための法律ですから、悲観しないで。ただ、一時的に借金を清算しても、根本原因は解決しないといけません。第三者に相談すれば道は開けます。一人で抱え込まないでくださいね」そんな「コロナ禍借金」について、原口先生が実例をもとにアドバイスをしてくれた。■娘の学費にフリーローンを借りてしまい、返済のめどが立たないコロナでパートの給料が激減。先月の給料は住民税を引かれ、手元に残るお金はまったくなく……。大学3年生になる娘の来年度の学費をどうにも支払うことができず。窮余の策でフリーローンで借りてしまいました。娘もコロナでファミレスのバイトと家庭教師先がなくなりました。元夫からの養育費の支払いが途絶え、昨年の学費もフリーローンで借りていて200万円超に。このまま借金が雪だるま式に膨れ上がるのかと思うと、不安で。破綻はもう間近に迫っているよう。(40代・飲食店・シングルマザー)【回答】「借り換えよう」諦めないで、なんとかなります。突然世の中がコロナに翻弄され、よく調べずに慌てて高利で借りてしまうというケースもありますね。どこから借りるのが負担が軽いか、今後は安易に手を出さず情報収集も大切ですよね。学費については、奨学金は検討しなかったのでしょうか?自己破産や債務整理の道を選んでしまうと以降、一定の期間、(債務整理は7〜8年、自己破産だと決定が出てから10年)ローンが組めなくなるというペナルティはありますが法的に守られている手続きなので、追い詰められているならそれもありです。一方、200万円程度であれば借り換えをしてコツコツ返済する道もあります。まずシングルマザーであればコロナ禍なので「生活福祉資金貸付制度」の対象となる可能性が高いと思います。これは連帯保証人がいれば金利なしで融資を受けることができます。また、保証人を立てられなくともかなり低金利です。お子さんもコロナ禍でアルバイトがなくなったのであれば、「休業支援金」制度も利用できそう。いずれもご自宅を管轄する役所の窓口で相談してみてください。(原口先生)「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月25日「多額の負債を抱えて『夫には言えない』、と悩む人は少なくありません。出費を言いだせず夫婦の不和を呼び、さらにストレスがたまる、というケースもあります」そう話すのは離婚経験を生かし、カウンセリング的手法で夫婦問題に向き合う弁護士・原口未緒先生。「コロナ禍で収入が激減し、やむなく借金をしてしまった人も多いです。借入金が膨らみ、完済のめどが立たない場合、基本的な選択肢は以下のようになります。高い金利を再計算し返済計画を立てる『任意整理』。借金の元金も減らせる『個人再生』。全ての返済義務が免責となる『自己破産』です」これらの手続きを踏み、免責を受けると一定期間、借金ができないなどの制約もある。「救済のための法律ですから、悲観しないで。ただ、一時的に借金を清算しても、根本原因は解決しないといけません。第三者に相談すれば道は開けます。一人で抱え込まないでくださいね」そんな「コロナ禍借金」について、原口先生が実例をもとにアドバイスをしてくれた。■無職になった息子がコロナ鬱に。息子のゲーム課金の支払いが追い付きませんコロナの影響で息子(30歳)が会社をリストラされてしまいました。以来、ひきこもっていて、ネットのゲームの課金システムで毎月何万円も浪費し、夫に知られると激怒されるので、私が内緒で補填していました。そのうちに私のへそくりは底をつき、1年間で100万円もキャッシング(リボ払い・金利16%)してしまい、いつまで払えばよいのか。どうやら息子は「コロナ鬱」になっているようで先日受診はしました。ゲームはやめるよう言っても通じません。どうしたらいいのでしょう?(もうすぐ60歳・専業主婦)【回答】「一人で悩まないで」私もかつてひきこもりの息子さんが両親に対する傷害罪で起訴された際の、弁護人を務めたことがあります。しかし非常に難しい問題ですから、お母さんが一人で抱え込み、なんとかしようとするのは無理です。まずはひきこもりの支援団体に相談する。必要があればメンタルクリニックを受診する、もしくはお母さんがお金を出さないことで、息子さんが暴れたりするなら警察に通報しましょう。荒療治と思われるでしょうが毅然とした対応も必要です。そうすると第三者からお父さんに事情を伝えてもらえます。父親に内緒にすることで事態を悪化させます。親子3人で抱え込むのもいけません。いまはゲーム依存も「ゲーム障害」という精神疾患のひとつとされています。第三者の介入により支援者ができることで息子さんを依存症回復プログラムなどにつなげ、仲間づくりもできます。早期に回復すれば、コロナが終息したら再就職の可能性もあります。借金問題ですが、この金額ならコツコツ返済も可能ですし、お父さんに伝わったなら、利息がもったいないから一括返済してしまってもいいかもしれません。(原口先生)「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月25日「多額の負債を抱えて『夫には言えない』、と悩む人は少なくありません。出費を言いだせず夫婦の不和を呼び、さらにストレスがたまる、というケースもあります」そう話すのは離婚経験を生かし、カウンセリング的手法で夫婦問題に向き合う弁護士・原口未緒先生。「コロナ禍で収入が激減し、やむなく借金をしてしまった人も多いです。借入金が膨らみ、完済のめどが立たない場合、基本的な選択肢は以下のようになります。高い金利を再計算し返済計画を立てる『任意整理』。借金の元金も減らせる『個人再生』。全ての返済義務が免責となる『自己破産』です」これらの手続きを踏み、免責を受けると一定期間、借金ができないなどの制約もある。「救済のための法律ですから、悲観しないで。ただ、一時的に借金を清算しても、根本原因は解決しないといけません。第三者に相談すれば道は開けます。一人で抱え込まないでくださいね」そんな「コロナ禍借金」について、原口先生が実例をもとにアドバイスをしてくれた。■好意で無料にしてもらっていたテナント料を請求されて……エステサロンを営んでいます。昨年のこと。「お店が軌道に乗るまでタダでよいから」と言われ、知人が所有するビルの空室を無料で借りていました。ですがコロナ禍で軌道に乗らず。その後、コロナの影響もあり、オーナーである知人は豹変。「いままでの賃料も月額15万円で12カ月分まとめて払ってほしい」と催促されました。実は「形式だけだから」と言われ契約書にサインをしているのです。夫に「タダで貸してもらえている」と大見えを切った手前相談できず。返済義務はあるのでしょうか。(60歳・自営業・主婦)【回答】「契約書がカギ」いかなる場合でも契約書の有無が明暗を分けます。契約書がある場合、たとえ口約束で支払わなくてよいと言われたとしても、その契約書にサインをした以上、支払い義務は法的にはあります。貸し主さんは「形式だけ」と言っても契約書を書かせていることに悪どさを感じます。ダンナさんに怒られますか?であればあなたの判断で速やかに対処しましょう。まずサロンはお客さんも減ってしまっているのなら、直ちに立ち退くべきです。支払い額は180万円ですが、もし払えないとしたら、あなた名義の契約であれば、自己破産という道もありますが、この先コロナが終息しようとしまいと事業をしていく気持ちがあるのなら交渉で解決するのがベストだと思います。これくらいの額であれば、貸し主さんには、「いままでご厚意に甘えてしまっていたけれど、いまはこんな状況で払うことはできません」と丁重に謝って数万円程度をお渡して、なんとか勘弁していただく。言葉で誠意だけは見せ、交渉するのです。「私のお店の後に景気のいいお店が入るといいね」とあくまで低姿勢で、「困窮していて払えない」ことを強調するのです。(原口先生)「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月25日「多額の負債を抱えて『夫には言えない』、と悩む人は少なくありません。出費を言いだせず夫婦の不和を呼び、さらにストレスがたまる、というケースもあります」そう話すのは離婚経験を生かし、カウンセリング的手法で夫婦問題に向き合う弁護士・原口未緒先生。「コロナ禍で収入が激減し、やむなく借金をしてしまった人も多いです。借入金が膨らみ、完済のめどが立たない場合、基本的な選択肢は以下のようになります。高い金利を再計算し返済計画を立てる『任意整理』。借金の元金も減らせる『個人再生』。全ての返済義務が免責となる『自己破産』です」これらの手続きを踏み、免責を受けると一定期間、借金ができないなどの制約もある。「救済のための法律ですから、悲観しないで。ただ、一時的に借金を清算しても、根本原因は解決しないといけません。第三者に相談すれば道は開けます。一人で抱え込まないでくださいね」そんな「コロナ禍借金」について、原口先生が実例をもとにアドバイスをしてくれた。■無断で母のお金で住宅ローンの返済。弟の嫁にバレ、「訴える!」と……コロナ禍で、住宅ローンの返済が苦しく、夫は鬱っぽく、とても相談できず。そこで1年間ずっと実母の預金からこっそり引き出し支払いに当てていました(毎月15万円+ボーナス払いで200万円くらいに)。コロナが終息するまで甘えてしまおうと思っていたのですが最近、弟夫婦にこのことを気づかれてしまいました。実弟は「仕方ないなあ」と苦笑いなのですが、弟の嫁は堅実で節約家なため、私に対して激怒し「財産権の侵害だ」「訴える」と言っています。実際に訴えられてしまいますか?(56歳・テレアポ・主婦)【回答】「誠意を持って謝罪を」親のお世話をしている娘や息子が生活費が足らずに、親の預貯金を借りてしまうケースはあります。そして兄弟姉妹の配偶者が納得できない、と言い立てることもよくあります。まず、お母さまが生きている間は本人が訴えない限り「財産権の侵害」に該当しません。円満解決方法としては、あなたがお母さんと弟さん夫婦に誠意を持って土下座でもして謝罪すること。義理の妹さんは堅実で節約家とのこと。そうすると、あなたのことがまるで理解できないのです。そこで解決案として(1)お母さんにもう少し預貯金があるならお母さんに頼んで同額を義理の妹さんに渡す、(2)お互い理解し合うため義理の妹さんに「やりくり方法を教えて」などと友好的な間柄になったほうが温情も生まれ、相続のもめ事を回避できます。住宅ローンですが思い切って家を手放すことも検討の余地があると思いますが、それはつらいでしょうか?または返済が苦しいのであれば、金融機関に交渉して、ローンの返済期間を延ばして返済額を少なくする道も模索してください。さらに余力があるならパートの仕事を増やすなど今後は自力で返済する道を検討しましょう。(原口先生)「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月25日「多額の負債を抱えて『夫には言えない』、と悩む人は少なくありません。出費を言いだせず夫婦の不和を呼び、さらにストレスがたまる、というケースもあります」そう話すのは離婚経験を生かし、カウンセリング的手法で夫婦問題に向き合う弁護士・原口未緒先生。「コロナ禍で収入が激減し、やむなく借金をしてしまった人も多いです。借入金が膨らみ、完済のめどが立たない場合、基本的な選択肢は以下のようになります。高い金利を再計算し返済計画を立てる『任意整理』。借金の元金も減らせる『個人再生』。全ての返済義務が免責となる『自己破産』です」これらの手続きを踏み、免責を受けると一定期間、借金ができないなどの制約もある。「救済のための法律ですから、悲観しないで。ただ、一時的に借金を清算しても、根本原因は解決しないといけません。第三者に相談すれば道は開けます。一人で抱え込まないでくださいね」そんな「コロナ禍借金」について、原口先生が実例をもとにアドバイスをしてくれた。■夫からもらう生活費が足りず、秘密で借金し多重債務者に夫から渡される10万円の生活費だけでは毎月赤字になり、不足分をパートの給料でまかなっていましたがコロナのために仕事が激減。夫名義でカードを作りキャッシングを繰り返しています。すでに3社合計100万円ほど借り入れが膨らみ夫に話したら激怒されそうで言えません。溺愛されて育った私にとって粗暴な夫が怖く、結婚生活はストレスだらけ。それで浪費グセがあるのかも。(50歳・派遣社員・主婦)【回答】「人生の修正を」夫に話して今回だけ次回のボーナスで補填してもらう、または債務整理や自己破産をする、という道もありますが、それは根本解決にはなりません。まず借金ですが、もし頼れるのであれば親御さんに「1回限り」と平謝りで、負債を支払ってもらえるようにお願いしてみましょう。夫婦関係のストレスで浪費が直らないのであれば、夫に話すことで夫婦関係は悪化するだけ。今後のあなたの人生を本当に軌道修正させるには、離婚する選択肢もありますが、おそらくいますぐには経済的に難しそうです。であればストレス解消の手段をほかに見つけては?満たされないストレスもあるのなら、たとえばやりたい習い事やボランティアをするとか。奥の手ですが、夫婦の不和がつらいのであれば彼氏を見つけては?プラトニックもありだと思いますし心の支えになります。そうして本当に相性のよい人と巡り合って相手が結婚してくれれば万々歳ですよね。新しい道、生きがいを見つけることが根本解決になりそうです。50代で離婚・再婚も含めて再出発するケースはいくらでもあります。(原口先生)「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月25日一度、離婚したらそれっきり。二度と顔も見たくない――。「亭主元気で、留守がいい」なんて言葉が幅を利かせた昭和の時代には、離婚は夫婦にとって「今生の別れ」とも言えるものだった。ところが平成に入ると、離婚件数はうなぎのぼりに増加。離婚はそれまでの「人生の一大事」から「まあ、よくあること」に。そして、それにともない、離婚後の夫婦の距離感も、徐々に近づいてきた感すらある。実際、テレビのバラエティ番組では、フラットな距離感で共演する元夫婦タレントが、違和感なくお茶の間に受け入れられているし、一般人でも、それぞれのSNSで離婚を報告しながら、その後もあっけらかんとツーショットをアップするケースも増えている。淡々とした「ビジネスライク」な付き合いから、男女の関係を超えた「友達感覚」な関係、果ては一度離れてみたことで互いのよさを見直せた「元サヤ」夫婦まで……。それぞれの事情は異なるが、元夫との関係は「いい感じ」だという。これからの令和の時代には、離婚はけっしてネガティブな選択肢ではないのかもしれない。若いうちの離婚は「心の整理9割、経済は1割」と語るのは、これまで500件の離婚を手がけてきた弁護士の原口未緒先生(44)。離婚後に新たな仕事に取り組んだり、再婚する可能性の高い年代は、お金でもめるよりも、一日も早い再出発が大切だからだ。一方、50代以上での離婚は、こうした可能性が低い半面、結婚生活で蓄えた財産も多いので、「お金」で折り合いがつくかどうかが幸せの分岐点だという。「ある程度の経済的余裕が見込めれば『幸せな離婚』も夢ではありませんが、離婚後の窮乏が目に見えているのであれば、生活のためと割り切って、夫婦関係を継続するほうが『幸せ』な場合も。私が相談者に『離婚したら何がしたいですか?』と尋ねると、『ホットヨガ』『ママ友とランチ』など、意外なほどささやかな願いを話してくれることがあります。おそらく夫の束縛が厳しく、自由がないためだと思いますが、これくらいなら離婚せずともできるはず。まずは勇気をもって夫への遠慮を捨ててみて。それだけでも夫婦の行き詰まりはだいぶ改善できると思いますよ」
2019年06月14日「私はいまだに、なぜこんな目に遭ったのだろうかという思いでいます。義母の介護がなければ、私たちは離婚には至らなかったのだと思います」’01年に離婚成立後も「悶々と考え続けている」と語るのは、離婚専門弁護士として活躍する原口未緒さん(42)の母・原口ふじ江さん(71)。話す内容とは裏腹に、声が大きく、エネルギッシュな明るい雰囲気の女性だ。ふじ江さんは薬剤師として65歳まで勤め上げ定年退職。いまは東京都下の一戸建てで長男と2人暮らし。長女として生まれ、その背中を見続けてきた未緒さんは、「もっと早く離婚に応じていたら母は人生をやり直すこともできたのにとも思います」と語る。ふじ江さんは24歳のとき、実兄の東大時代の友人である男性と結婚した。元夫は当時、公務員だったが、結婚後に「夢が諦められない」と一念発起し、司法試験に再挑戦。30歳で合格した努力の人だった。「ジャニーズ系のイケメンで『こんな人がいるの?』とぽーっとなってしまったんです。弁護士として事務所を独立後、一人前になるまでは私の給料だけでやりくりをして、家計費を請求したことはありませんでした」長女と長男に恵まれ、家族4人、つつましくも幸せな日々を送っていたが、ふじ江さんが30歳になったばかりのころ、すでにこのとき肝硬変を患い、余命宣告も受けていた義母を在宅介護する生活が始まる。しかし、このときの選択を、ふじ江さんは悔い続けることになる。「義母は身の回りのことは自分でできたので、子どもたちを保育園に預け、仕事を再開したんです。義母にとっては私が子どもを連れて出勤したほうが、静かでくつろげるかなと思って。義母は『自分の食べるぶんは自分で』というので、買い物だけを私がして、夕食は好きなメニューを自分でこしらえていた。でも、それがいけなかったんです」義母は2週間で倒れてしまい、搬送され、緊急入院となる。ふじ江さんは毎日仕事が終わると介護のため病院へ駆けつけていたが、結局帰らぬ人となってしまう。そして、このことが、元夫の心がふじ江さんから離れてしまう原因となる。元夫は、この期間の介護について、後に「何から何まで至らないことばかりだった!」と、調停や裁判で主張。入院中の介護も、「訪れても洗濯ばかりして、部屋で付き添うことをしなかった」と指摘された。「私は義母には誠心誠意尽くしたつもりでしたから、なぜなのか?と信じられない思いでした」ふじ江さんは悔しさをにじませるが、未緒さんはこう分析する。「母の『私なりに尽くした』というのは独りよがりなんです。『お父さんはどうしてほしいの?』と尋ねたことは一度もありません。母は自分がしたいことをしているだけで、相手がしてほしいことではないということ。そんな行き違いも離婚の原因かもしれません」最後の手段ともいえる、介護離婚という難しい結論。離婚するかしないか、その分岐点はどこにあるのか。未緒さんは次の4つをあげる。【1】夫の“妻への思いやり”「義父母の介護について「自信がない」とあなたが言ったとき、『悪いね』という夫からの思いやりは感じられますか?まずは感情的にならず話し合うこと。責めるのではなく、いまの自分の気持ちを伝えるように努めてみて。まったく伝わらなければ離婚も視野に」(未緒さん・以下同)【2】夫の“親への依存度”「夫の親への依存度はどのくらいですか?彼の人生において親からの自立は物心共に難しく、施設に入所してもらうことが精神的にも経済的にも不可能な状況で、夫はただあなたに介護を担わせようとするのであれば、離婚を考えることもやむなしかも」【3】妻の“介護スキル”「実際問題として、あなたに介護スキルはありますか?仕事をしているほうが断然好きで、『料理や掃除など家事全般は苦手』というなら、介護スキルは低いでしょう。介護に向いていないのであれば自己犠牲の気持ちは拭えません。自立できるなら離婚もありかも」【4】妻の“自立のための経済力”「1~3で『離婚も視野に入れたほうがよさそう』とわかっても、まずは2人でとことん話し合うことが大切。また経済的自立(仕事、財産分与、年金)は介護離婚をする大前提。それが難しいなら、夫を経済的な関係と割り切り、感情の処理に努めるほうが懸命です」両親の係争を長年見つめてきた未緒さんは、一時は母親に同情し、父親に反発し、疎遠にもなった。しかし同じ弁護士として活動するうちに父親の気持ちも理解できるようになったという。「父のような完璧主義者は、求める水準も高い。母はそういう要求に応えられる人ではない。母は家事全般があまり好きではないから介護には不向きです。どちらかというと仕事をしているほうが生き生きしている。そういう人は介護を担っても自分が犠牲になっているという意識がどこかにあり、うまくいきません」
2019年06月07日「私はいまだに、なぜこんな目に遭ったのだろうかという思いでいます。義母の介護がなければ、私たちは離婚には至らなかったのだと思います」’01年に離婚成立後も「悶々と考え続けている」と語るのは、離婚専門弁護士として活躍する原口未緒さん(42)の母・原口ふじ江さん(71)。話す内容とは裏腹に、声が大きく、エネルギッシュな明るい雰囲気の女性だ。ふじ江さんは薬剤師として65歳まで勤め上げ定年退職。いまは東京都下の一戸建てで長男と2人暮らし。長女として生まれ、その背中を見続けてきた未緒さんは、「もっと早く離婚に応じていたら母は人生をやり直すこともできたのにとも思います」と語る。ふじ江さんは24歳のとき、実兄の東大時代の友人である男性と結婚した。元夫は当時、公務員だったが、結婚後に「夢が諦められない」と一念発起し、司法試験に再挑戦。30歳で合格した努力の人だった。「ジャニーズ系のイケメンで『こんな人がいるの?』とぽーっとなってしまったんです。弁護士として事務所を独立後、一人前になるまでは私の給料だけでやりくりをして、家計費を請求したことはありませんでした」長女と長男に恵まれ、家族4人、つつましくも幸せな日々を送っていたが、ふじ江さんが30歳になったばかりのころ、転機となる義母の介護が始まった。「義母は助産婦として長年働き、義父と建てた家で長男と同居していました。ところがあるとき長男の事業が連鎖倒産してしまい、担保にしていた持ち家も追い出され、次男である元夫が義母を引き受けることになったのです」ふじ江さんは「夫が大切に思っている母親を介護するのは当然」と快く承諾した。3歳の未緒さんと1歳に満たない長男を抱え、すでにこのとき肝硬変を患い、余命宣告も受けていた義母を在宅介護する生活が始まる。しかし、このときの選択を、ふじ江さんは悔い続けることになる。「義母は身の回りのことは自分でできたので、子どもたちを保育園に預け、仕事を再開したんです。義母にとっては私が子どもを連れて出勤したほうが、静かでくつろげるかなと思って。義母は『自分の食べるぶんは自分で』というので、買い物だけを私がして、夕食は好きなメニューを自分でこしらえていた。でも、それがいけなかったんです」義母は2週間で倒れてしまい、搬送され、緊急入院となる。ふじ江さんは毎日仕事が終わると介護のため病院へ駆けつけていたが、結局帰らぬ人となってしまう。そして、このことが、元夫の心がふじ江さんから離れてしまう原因となる。元夫は、この期間の介護について、後に「何から何まで至らないことばかりだった!」と、調停や裁判で主張。入院中の介護も、「訪れても洗濯ばかりして、部屋で付き添うことをしなかった」と指摘された。さらに決定的だったのは、義母の入院後、「仕事は辞めて介護に専念してほしい」と元夫に促されたとき、とっさに「女の働く権利を認めないの?」と反論してしまったことだった。未緒さんがこう解説する。「母はいつも一言多いんです。なぜそこでそんなことを言わなければならないの?というような間の悪さなんです」この直後から夫の浮気の痕跡を感じながら、ふじ江さんは仕事を続け、日々を過ごしていた。そして長男が小学6年生になったころ、夫から「ある女性に子どもができた」と告白される。当初は「認知だけはするが、お前と離婚はしない」と言っていたため、ふじ江さんは「私は妻なのだから」と毅然としていた。相手の女性が出産をしたと知ると、おむつを持って見舞うこともした。しかし次第にその女性は元夫との結婚を望むようになり、調停、そして離婚訴訟へと進む。そして夫側は「母親の介護から始まった妻への不信感が払拭できず、夫婦関係は修復できない」と長年の別居を理由に、離婚を主張。「私は義母には誠心誠意尽くしたつもりでしたから、なぜなのか?と信じられない思いでした」ふじ江さんは悔しさをにじませるが、未緒さんはこう分析する。「母の『私なりに尽くした』というのは独りよがりなんです。『お父さんはどうしてほしいの?』と尋ねたことは一度もありません。母は自分がしたいことをしているだけで、相手がしてほしいことではないということ。そんな行き違いも離婚の原因かもしれません」両親の係争を長年見つめてきた未緒さんは、一時は母親に同情し、父親に反発し、疎遠にもなった。しかし同じ弁護士として活動するうちに父親の気持ちも理解できるようになったという。「父のような完璧主義者は、求める水準も高い。母はそういう要求に応えられる人ではない。母は家事全般があまり好きではないから介護には不向きです。どちらかというと仕事をしているほうが生き生きしている。そういう人は介護を担っても自分が犠牲になっているという意識がどこかにあり、うまくいきません」ふじ江さんは自虐的にこうつぶやく。「ずっとどん底ですよ。もう一度人生をやり直したいの」しかし、未緒さんはこう励ます。「夫がいたらいたで、介護とかお世話が大変よ。お母さんのような人は悠々自適に生きていれば、それなりに幸せなのよ――」
2019年06月07日モノマネ芸人の原口あきまさが、あす4日に放送される読売テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ダウンタウンDX』(毎週木曜22:00~23:00)に出演し、ダウンタウンがとんねるずと絡んだシーンを、本人たちの前で再現する。今回は、13組のモノマネ芸人がスタジオに集結。その中で山本高広が、原口が披露する"ひとりとんねるず"のモノマネを一押しとして紹介する。これは、原口が石橋貴明と木梨憲武のモノマネを1人で行うというもので、山本は「僕は(ダウンタウンの)浜田さんをやらしてもらってますけど、松本さんはできなかった。1人でコンビをやられているというのがすごい!」と絶賛する。そして原口は、この技を生かし、ダウンタウンととんねるずが絡んだ『笑っていいとも!グランドフィナーレ』のシーンを完全再現。これを見た浜田雅功は「似てるわ。これはすごいわ~」と思わず唸る。今夜の放送には他にも、関根勤、笑福亭笑瓶、コロッケ、コージー冨田、西尾夕紀、福田彩乃、キンタロー。、ジャガーズ、みかん、JP、カトリーナ陽子が出演する。
2016年08月03日好むと好まざるとにかかわらず、現実的に離婚の話し合いの真っ最中だという方もいらっしゃるでしょう。あるいは、これから頭の痛い展開になることを予感しているところかもしれません。いずれにしても、離婚に際して泥沼にハマるようなことはさけたいものです。そこで、離婚問題に直面している方におすすめしたいのが、『こじらせない離婚―――「この結婚もうムリ」と思ったら読む本』(原口未緒著、ダイヤモンド社)。離婚の問題を専門とし、これまで約400人の離婚相談を受けてきた弁護士である著者が、タイトルどおり離婚を「こじらせない」ための策を説いた書籍。ところで離婚に際し、よく話題に上がるのが「慰謝料」です。しかし現実的に、「慰謝料のリアル」について語られる機会は意外に少ないもの。そこできょうは本書から、慰謝料についての大切なポイントをピックアップしてみたいと思います。■慰謝料をぶん取って復讐したい!「夫に浮気をされた。しかも不倫相手は妊娠している。だから復讐のために、慰謝料をぶん取りたい。離婚についてはどっちでもいいけれど、あの2人がいちばん困ることをしてやりたい」よくあるこんな相談を、著者も受けたことがあるそうです。でも、そのときにはこう答えたのだとか。「率直に申し上げるんですが、相手を懲らしめてやりたいと考えるのは、たぶんやめたほうがいいです。なぜなら、うまくいかないから」たしかにこのようなケースの場合、浮気された妻が慰謝料を請求できるのは明白。しかし、そのまま2人を心から恨んだまま慰謝料請求の手続きをしても、離婚を拒否して調停や裁判をしたとしても、その結果として多額の慰謝料をもらったとしても、きっと浮かばれない。幸せにはなれない。そういうイメージが、はっきりと思い浮かぶというのです。■被害者意識がドロ沼の原因になるご夫婦がどのような結婚生活を送っていたのか、おふたりがどのようなことを考えて毎日を過ごしていたのか、それは不明。ましてや、長い結婚生活の間に一度や二度の浮気があっても仕方がないなどというつもりもない。それを前提としたうえで、著者にはひとつだけ言えることがあるといいます。どちらかに不貞行為があった場合、その原因が100%相手にあると「考えない」ほうが、その後の離婚交渉がうまくいくことが多いということ。苦しさをお金に変えて、その後の生活の糧にするのは間違いではないでしょう。ただし、その場合でも被害者意識を持っていると、なぜかうまくいかないのだそうです。その理由について著者は、「相手が100%悪いと思っているときは、その怨念に引きずられ、客観的な判断ができなくなるからではないか」と考えているそうです。■慰謝料の「相場」はどのくらい?しかしそれでも、慰謝料を請求したいという気持ちを抑えられないことだってあるかもしれません。だとすれば次に考えるべきは、「いくら請求するか」ということになるはず。でも、不貞の慰謝料の相場とはどのくらいなのでしょうか?この問いに対しての前提は、「結婚していた期間、不倫していた期間、頻度、同棲までしていたのかなどの不貞の内容、相手に子どもがいるかどうかなど、さまざまな要素が考慮されるので一概にはいえない」ということ。それを踏まえたうえで、著者は「子どもができたら200万円はくだらない」といわれていると答えています。ただし、それは裁判までいった場合の話。示談する場合は、もっと高い金額が払われることはよくあるといいます。とはいえ慰謝料を「心の隙間を癒すための金額」と考えると、値段をつけにくくもあります。■慰謝料は「支度金」と考えるべしそこで著者はよく、慰謝料はあたらしい生活をはじめるための「支度金」だと考えるのがいちばんいいと伝えているのだとか。離婚するということは、新しい生活をはじめるということ。引越し費用のみならず、家具や家電までも含め、さまざまな資金がかかります。また、専業主婦の場合は新しい仕事を見つけるための時間や、仕事が軌道に乗るまでの生活費もかかることになります。これらを「支度金」と考えると、前向きに考えやすくなることに。数字に根拠ができるので、相手へのプレゼンもしやすくなるというわけです。また払う側も、次の人生を踏み出してもらうためのお金だと思えれば、財布を開きやすくなるもの。著者によれば、離婚を機に、資格を取るために学校へ通ったり、海外に留学したり、転職したりする人も多いのだとか。新しい環境に身を置くことで、離婚によって生じる喪失感も、比較的早く癒されるというわけです。慰謝料に関しては、感情に流されることなく、冷静な視点を持つことが大切なのでしょう。*著者によれば、離婚をこじらせてドロ沼化する人と、そうならない人との差は「心の整理の仕方」にあるのだとか。だからこそ、整理方法を身につけるためにも、ぜひ目を通しておきたい一冊だといえるでしょう。(文/書評家・印南敦史) 【参考】※原口未緒(2016)『こじらせない離婚―――「この結婚もうムリ」と思ったら読む本』ダイヤモンド社
2016年03月30日