映画『火垂るの墓』やテレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』などで知られ、2018年に逝去したアニメーション監督・高畑勲の活動を総覧する「高畑勲展 ─日本のアニメーションに遺したもの」が7月2日(火)から10月6日(日)まで東京国立近代美術館にて開催される。その音声ガイドナビゲーターを務める俳優・中川大志に話を聞いた。【チケットの詳細はこちら】自身初となる音声ガイド、その収録を終えたばかりの中川に感想を尋ねると「緊張しました。まずはお客様の邪魔にならないように、淡々と、だけどちゃんと情報が入ってくるように話すことを心掛けました。あまり自分の色が出過ぎると邪魔になっちゃうので、感情を入れすぎずにやったつもりです」と語りつつ「でも…」と続け、「今僕はアニメーションの演出家を演じているので、すごく感情移入してしまいました」と明かした。現在、NHK連続テレビ小説「なつぞら」で、日本のアニメ創成期に携わったアニメ演出家、坂場一久を演じている中川。「読んでいると、高畑さんの言葉や抱えていた苦悩、想いの変化が自分の役とリンクして…。なんだか自分の人生を振り返っているような気持ちでした。ガイドのラストは特に…。今思い出すだけでも泣いちゃう。こんな気持ちになるとは思わなかったです」と、今だからこその想いがこもったガイドに仕上がりそうだ。中川が「高畑さんが信頼する人たちのことも知りました。高畑さんの無理難題とも言える強い想いに応える、叶える、それ以上のものを出す、そんな力強いメンバーに支えられて高畑さんの信念がカタチになったんだと思いました」と語るように、ガイドにはインタビューを収録。『パンダコパンダ』などの作画監督・大塚康生や、『アルプスの少女ハイジ』などのキャラクターデザイン&作画監督・小田部羊一、『じゃりン子チエ』などの原画・友永和秀、『平成狸合戦ぽんぽこ』などの美術監督・男鹿和雄、『火垂るの墓』などの美術監督・山本二三の(本人音声)などのインタビューが楽しめる。今すぐ観返したい作品を尋ねれば『パンダコパンダ』と笑顔。「子供の頃、祖母の家で何度も観ていたので印象に残っていて。主題歌もすごく覚えているのですが、今回、あの歌は高畑さんが“子供たちが歌える主題歌”を目指したというエピソードもありました。今改めて観たいなと思います」「せっかく音声ガイドを借りてくれたお客様ですから、これはもう(自分と同じように)泣かせたい(笑)。高畑さんの人生全部が詰まっていて、台本を読んで、僕自身が映画を1本観たような充実感がありました。それをお客様にも届けられたら」と中川。情報たっぷりの音声ガイドで「高畑勲展」をより楽しんで!取材・文:中川實穂
2019年06月27日11月20日に初日を迎える『ルパン三世』とリアル脱出ゲームがコラボした「サンマリノ城からの脱出 -マリー・アントワネットの首飾りを盗め-」の詳細が14日、公式サイトで明らかになった。今回のリアル脱出ゲームでは、新TVシリーズ『ルパン三世』の舞台となるサンマリノをタイトルに冠し、作中さながらの脱出劇を体験。参加者は、サンマリノ城のどこかに眠る「マリー・アントワネットの首飾り」を手に入れるために、ルパン三世とともに城に忍び込んだという設定で、首飾りに行き着くためには、城内にある三つの「鍵の塔」に隠された暗号を解く必要がある。さらに、銭形警部の仕掛けた罠も発動し、残された時間はわずか1時間。参加者はチームで協力し、制限時間内でさまざまなトラップを乗り越えて脱出することを求められる。見事脱出に成功すると、参加者にはプレゼントが贈られるという。「サンマリノ城からの脱出 -マリー・アントワネットの首飾りを盗め-」は、11月20日の東京公演を皮切りに、名古屋・大阪・札幌・福岡など全国28都市で順次開催される。10月からは、30年ぶりとなるTVシリーズが日本テレビ系(毎週木曜25時29分~25時59分)でスタートした『ルパン三世』。総監督に『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎え、監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏が担当。シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が務めている。(C)モンキー・パンチ/TMS・NTV
2015年10月14日『ルパン三世』とリアル脱出ゲームがコラボした「サンマリノ城からの脱出 -マリー・アントワネットの首飾りを盗め-」が、11月20日の東京公演を皮切りに、28都市を巡る全国ツアーを行うことが発表された。10月からは、30年ぶりとなるTVシリーズが日本テレビ系(毎週木曜25時29分~25時59分)でスタートした『ルパン三世』。今回のリアル脱出ゲームでは、新シリーズの舞台となるサンマリノをタイトルに冠し、参加者は作中さながらの脱出劇を体験することができるという。詳細に関しては、特設サイトで10月14日より公演情報が更新される予定。ルパンが、"脱出"という言葉を体現したかのようなキャラクターであるだけに、イベントがどのような内容で展開されるのか注目が集まる。『ルパン三世』新TVシリーズは、総監督に『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎え、監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏が担当。シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が務める。(C)モンキー・パンチ/TMS・NTV
2015年10月08日●今度のルパンたちは世界を飛び回らない!?30年ぶりとなる『ルパン三世』TVシリーズ(日本テレビ系 毎週木曜25時29分~25時59分)が10月1日からスタートし、大きな反響を呼んでいる。1日に放送となった第1話は、以前から話題となっていた新キャラクター・レベッカとルパンの結婚式という波乱を予感させる幕開けで始まった。物語の結末はアニメを見ての通りだが、MI6の捜査官・ニクスとともに、彼女が今後どうストーリーに絡んでいくのか気になるところ。往年の『ルパン』を彷彿とさせるアクションはもちろん、オープニング映像では、先のインタビューで浄園祐プロデューサーが明かしていたセル画によるアナログな絵とデジタルを対比させるようなシーンも登場し、30年ぶりのTVシリーズに対するスタッフの意気込みを大いに感じさせた。総監督として本作の制作を指揮している友永和秀氏は、『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)のカーチェイスシーンなどを手がけた人物。本稿では友永氏にインタビューを行い、作品のアクションや映像に込められた秘密、そして30年ぶりのTVシリーズとして、視聴者を楽しませるために用意された仕掛けの数々を明かしてもらった。――今回、30年ぶりとなるTVシリーズ『ルパン』のジャケットの色は青。これには何か理由があるのですか?前提として、かっこよさを追求した結果というところがあるのですが、舞台となるイタリアでアンケートを採ったところ、ブルーが人気だったことも理由です。ほかの色もそれに合わせて調整して、背景などもイタリアのブルーを生かした色彩にしました。明るい日差しの国なので、コントラストも強めになっています。物語の舞台としては、旧作のようにルパンたちが世界中を旅するというのはやめました。今は、気軽にどこへでも旅行することができる世の中ですからね。それよりも、イタリアならイタリアで舞台を限定して、そこで濃密な画面を作り、場面設定していったほうが説得力を出せるのではないかと判断しました。事件にしても、なぜそこでそんなことが起こったのかという"必然性"を描くことができますからね。――第一話から登場したレベッカ、そしてニクスと新キャラクターの活躍も気になります。どちらも、ルパンたちといい対比ができる位置づけのキャラクターとして登場させています。ルパンは自由で、計算通りにいかないキャラですが、逆にニクスは緻密に計算するクールな性格。人情味がある銭形とも対照的です。レベッカはくだけたギャルで、不二子が大人の女性なのに対して、おもしろい対比になっています。女性2人のファッションについては、特に若手にアイデアを出してもらいました。――提案されたもので、びっくりしたアイデアはありましたか?服装に関してはあまり何も言わず、全体のバランスと動かしやすいかどうかで判断していました。あまり複雑なものだと後で大変なことになっちゃいますからね。不二子もレベッカも毎回同じ服装は使わないようにしていたので、先にシナリオを読んでイメージを挙げてもらって、コスチュームを用意していました。中でも、いろいろなアイテムがあるのには苦戦しましたね。僕は、スマホは使わずガラケーしか持っていないんですよ(笑)。そこはまったくわからなかったので、デザインはお任せしました。――今回、友永さんが中心となって制作される『ルパン』ですが、友永さんと『ルパン』との最初の出会いについて教えてください。僕が最初の『ルパン』を見た時代、アニメはまだまだ子ども向けのものでした。そういう意味で、『ルパン』はハードボイルドで女性も色っぽいし、アイテムも非常にマニアックで、ストーリーもそれまでのものと一線を画すような"大人向け"の作品だったこともあり、初めて見てびっくりしたのを覚えています。でも今回は特に"大人向け"と意識はせず、『ルパン』のテイストを踏襲しながら、新しい味付けをして作り上げていきました。画面作りでも3Dを取り入れています。ただ、今のアニメはデジタルで、線が均一なものばっかりだから、絵のテイストでは昔のセルの感じのものを入れる試みも行っています。――今回の新TVシリーズの制作にあたり、参考にされたシリーズはあるのですか?僕がインパクトを受けたのはTV第1シリーズです。『ルパン』はなんといっても振り幅が広いんですよ。シリアスな部分があるかと思えば、ズッコケたり、ミスやったり、ドタバタ慌てたり。作戦に失敗すると非常に情けないポーズでウイスキーを飲んでいたりとかね。そういうたくさんのものが一人のルパンという人格の中に入っていて、そのシーンごとに違ったポーズや表情を見せるのが魅力なのだと思います。●それは、『ルパン』の"命"ですから――それだけ懐の深いキャラクターってなかなかいないですね。『ルパン三世』のTV第1シリーズ(1971年~1972年)は、前後二つに分かれてましたよね。おおすみ(正秋)さんの時期と、途中から高畑(勲)さんと宮崎(駿)さんが入ってきた時期と。この2人が入ったことで方針が変わって、作風がマンガっぽくなったんです。でも僕は、おおすみさんの『ルパン』も、高畑さんや宮崎さんが入った後のものとあまり違うとは思わないんですよ。それも『ルパン』だなと納得できるというか。『ルパン』というのは、それだけの深さを持つキャラクターなのではないでしょうか。だから、TV第2シリーズ(1977年~1980年)に参加が決まって、「あの『ルパン』をやれるぞ」と喜んでいたのですが、このルパンはあっけらかんとしていて、「第1シリーズとはちょっと違うテイストだな」と思ったりしたこともありました。今回のルパンはどちらかというとTV第1シリーズに近く、あまりバカバカしいことは控えて、もうちょっとシリアスな部分があってもいいかなと思っています。ストーリーにもシリーズを通した裏設定もあるので、その設定に触れるところはかなりシリアスになっています。裏設定についてはまだあまり話せないんですけどね(笑)。――今回のTVシリーズを作る上で、"軸"にしたのは『ルパン』のどのような部分でしょうか?「5人のキャラクターの違い」ですね。これは脚本の打ち合わせをして、だんだんそうだなと思ったところです。ルパンは、いつも女の子を追いかけて自由に生きています。次元はルパンの相棒としてある程度一緒にいて、女の子にはちょっと奥手だけど、銃の腕前は一流。五ェ門はストイックに生きていて、いつもくっついているってわけではなく場合によってはルパンと対決することもある。不二子は、本当はルパンのことが好きなのかもしれないけれども、今のところそんなことはおくびにも出さず、自分の利害がある時だけパッと寄ってきたり、また裏切ったりする。それぞれがいつもくっついているというわけではなく、何か起こると必要に応じて集まるという関係性、それぞれの性格や立場の違いが物語に深みを与えて、バックストーリーも感じさせてくれるのではないかと思っています。そのために、TV第2シリーズのように5人いつも一緒というのは避けていますね。加えて、今回はストーリーもバラエティーに富んでいます。シリーズの中でのテーマはあるものの、それぞれのストーリーは5人ほどのライターさんが持ち回りで担当し、各自の個性に沿ったエピソードを作っています。中には、ちょっと不思議なストーリーもあったり、それから泣かせるようなものもあったり。それからハチャメチャでアクションだけの回もあったり、サスペンスもあったりと多様です。それに、短い時間の中にも伏線を張って展開させるなど工夫も凝らしていますし、セリフもなかなか粋な言い回しが多いんですよ。あまり説明しないような、「ここはこういうことになっているんだろうな」と想像させるものなど、非常によくできている。含みがあるセリフだと、絵を作る側もその時の表情が、キャラクターの感情に対して適切なのかをその都度確認しながら作業していきました。――作品を拝見して、屋根を駆けまわって落ちそうになったりと、『ルパン』ならではのアクションシーンがちりばめられていることに感動しました。それは、『ルパン』の"命"ですから。ルパンたちは、高低差があるところで現実には考えられないようなアクションをやったりします。でも、その動きには破綻がなく、理屈にのっとって動かすように気を付けています。アニメーションですから、誇張になるところも登場しますが、物やキャラクターが動く時の"重量感"はできるだけ表現したいなと思っています。それができていないと、上から操られているみたいにウソっぽくなりますからね。具体的には、飛び上がる時はぐっと沈んで、飛び上がると上で止まる動きなどですね。「慣性の法則」も、アクションをやる上では押さえていないとウソになっちゃいます。とはいっても、時々は重力を無視したりはしちゃいますけど(笑)。崖から落ちた途中でバタバタしたりとか、ルパンがよくやりますよね。――友永総監督は、そういったアクションのパイオニアだと思うのですが、参考にされてきたものはあるのでしょうか?昔の映画はたくさん見ましたね。アメリカのマンガの『トムとジェリー』も好きなので、ひょっとしたら動かし方でも影響を受けているのかもしれません。あの破壊的な動きとか、オーバーな動きとかね。走り回って止まる時に、「キュキュキューッ!」とブレーキをかけたりするのが、マンガっぽいけど現実味を感じさせるんですよ。そういうところは『ルパン』にも取り入れているんじゃないかな。『ルパン』のアクションでは、車も大事な要素の一つです。『ルパン三世 カリオストロの城』以降、ルパンはフィアットに乗っていますが、あれはその時のルパンの心情を反映する車なんです。場合によっては「チョロQ」のように動いたりするでしょう? 少しマンガっぽいですが、あれは慌てているルパンの気持ちそのものなんです。ただ、それでもサスペンションをリアルに描いたり、タイヤの動きを逆にすることで、動きに存在感と本物っぽさを加えています。今回は車も3Dを使っているのですが、フィアットは手書きです。逆にパトカーとか最新鋭の車は3Dで無機質さを出して、そのコントラストを出せればと思っていますね。■プロフィール友永和秀(ともなが かずひで)1952年4月28日生まれ、福岡県出身。アニメーター。OH!プロダクションを経て、1980年にテレコム・アニメーションフィルム入社。 TVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の七色星団の決戦シーン、『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)のカーチェイスのシーン、『銀河鉄道999』(1979年)のクライマックスシーンを描き、高い評価を受ける。『ルパン三世』ではTV第2シリーズで原画を担当した。
2015年10月02日●ルパンの生きざまを描くための線30年ぶりに『ルパン』がTVシリーズで帰ってくる! 昨年10月飛び込んできたニュースに、いったいどれだけの人が胸を躍らせたことだろう。ついに10月1日から、TVシリーズPart4となる新生『ルパン三世』(日本テレビ系 毎週木曜25時29分~25時59分)の放送がスタートする。はたして、新しい『ルパン』はどのような作品となって私たちを驚かしてくれるのか。そして、なぜ今このタイミングでTVシリーズを作ることになったのか。新たなキャラクター・レベッカ、ニクスを投入した理由とは? 今回プロデューサーを務めるのは、長年『ルパン三世』作品に関わってきた制作スタッフを束ねるテレコム・アニメーションフィルムの浄園祐社長。自身もTVアニメ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』、OAD『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(2014年)など、さまざまな角度から『ルパン』の魅力を描いてきた人物だ。本作の最重要キーマンともいえる浄園氏に、新TVシリーズの気になるポイントを聞いた。――"浄園"さんというのは珍しい名字ですね。ご出身である静岡県には多いお名前なのですか?"浄園"という名前は、佐賀のお寺がルーツなんです。父親が教員をしていて静岡に来たため、静岡県が出身地になっています。祖父は門前の小僧からパチンコ店を経営したりとめちゃくちゃで、結果として誰も寺を継ぎませんでした。オヤジが英語の教師だったというのもあって、劇場で英語版の『トムとジェリー』を見せられたのがアニメとの出会いです『ルパン』を知ったのもその頃ですね。田舎だったので、当時は『キョンシー』と『ルパン』が一緒にあったりと、みんな2本立て3本立ての同時上映が当たり前の時代でした。昔好きだった『ルパン三世 風魔一族の陰謀』(1987年)などを作っていたのがテレコム(当時は東京ムービー)だったことを知ったのは業界に入ってから。それで3年前に「テレコムの社長をやれ」と言われた時に、じゃあこの人たちとど真ん中の『ルパン』を作りたいなという思いが生まれました。――TVアニメのプロデューサーというお仕事について、あらためて教えていただけますでしょうか。本来で言えば、役者を決めたり予算やスケジュールを決めたりします。でも『ルパン』は長きにわたってやっているので、ある程度のフォーマットも役者さんも決まっています。そういう意味で今回は『ルパン』の歴史の中で、「どういう『ルパン』を作るのか」ということを説明する必要がありました。実はここ数年、会社の事業として『ルパン』を盛り上げようと、さまざまな取り組みを行っています。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』(2013年)のような異色ものをやってみたり、俳優の小栗旬さんを主役に実写化をしてみたり。私のほうではTVシリーズ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』、OAD『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(2014年)など、スピンオフ作品でルパン以外の人物に焦点を当てました。僕は、『ルパン』には原作の幅広さがあるし、顧客も多様である印象があります。『旧ルパン』(TV第1シリーズ)のようなエッジの効いたものが好きだという人もいれば、『新ルパン』(TV第2シリーズ)のようなど真ん中の作品が好きという人もいるので、その人たちを満足させるためには、いろんなコンテンツを会社として発信する必要があるわけです。そこに着目して企画を立てたのですが、そこは僕が企画書を作って売り込んで……というサクセス・ストーリーは実はあまりなくて、もうやろう! って決めていたものなんです。ただ、そこには30年ぶりに復活させるぞ! という強い思いはありました。――TVシリーズ第1~3作、劇場版などさまざまな展開がある中で、『ルパン』らしい『ルパン』、ど真ん中の『ルパン』というものは定義付けが難しい気もします。明確な『ルパン』らしさを説明できる人ってなかなかいないんですよ。でも、僕は作り手なので、それを分析する必要があります。どういうものを届けたら「これぞ『ルパン』」と言ってもらえるのかということを考えた時に、やっぱり長年作品に携わってきたテレコムのスタッフが描くと、まず『ルパン』らしい『ルパン』になるということがあります。例えば、線の温かみ。2000年以降アニメはデジタル化が進み、絵を描いても途中からはパソコンで作っています。どんなに有名なアニメも、それは『エヴァンゲリオン』、『ドラえもん』、『アンパンマン』であっても、作画したものをデータにして作業しています。データってやっぱり味気がないもので、人が描いた線もドットになってしまう。つまり、線の温かみがなくなるということです。手書きの手紙のぬくもりと、メールの文書の味気なさの違いに似ていますね。僕たちが小さい頃に見ていたアニメはセル画だったから、人が描いた絵を転写していたんです。つまり、かすれたり、よれだったり、逆に力強さ、粗さなど、描く人の気分にもよるところが全部画面に出ていました。僕たちはそういうところから、画面から出てくる"圧"を感じていたんです。でも、今はデジタルになったことで、きれいにする技術だけはとても進みました。美少女モノとか髪の毛の先まできれいに描けますし、目の中のハイライトまで細かくできます。そういった精密さは再現できるけれども、人の荒っぽさや生きざままでは出せない。ルパンたちは誰にも縛られず、欲しいものをなんでも手に入れていきます。彼らのそういう生きざまが、『ルパン』作品のかっこよさであり、ほかのアニメ・キャラクターにはない魅力です。そんな生きざまを描く上で、整理されたもの、フォーマットにのっとったものは『ルパン』を作る上では邪魔になるんです。だから今回、僕たちはあえて劣化させました。ジーンズでいえばあえてダメージジーンズを作るような、あえてもう1回汚すイメージです。そういった人のぬくもりの部分が、もしかすると日本のアニメが海外で作るものと違うところなのかなと思っています。●『ルパン』を懐かしいアニメにしたくない――制作スタッフでは、『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)に参加した友永和秀さんが総監督を務めています。うちにはもう何十年も『ルパン』を描いてきた人たちがいまだに現役です。友永は、『カリオストロの城』でクラリスを追いかけていく最初のシーンを描いていたり、昔でいえば『宇宙戦艦ヤマト』のヤマトや『宇宙海賊キャプテンハーロック』のアルカディア号がグアーっと飛んで行くシーンなどを手がけた人なんですよ。それこそ、目をつぶっていてもルパンが描ける、"ミスタールパン"みたいな人たちだからこそ、彼らに土台を作ってもらいました。彼らの描くルパン、彼らが動かすフィアットこそ、誰もが納得する『ルパン』なんですよ。一方で若手にはデザイン・ファッション面を担当させましたが、中心がベテランだからこそ、若手の突拍子のない意見を咀嚼して『ルパン』にしてくれるという安心感がありました。僕自身で言えば、友永の『ルパン』を今のタイミングで出さないと、継承していけないぞという危機感もありました。テレコム内で継承するのと同じように、若い人たちにも『ルパン』を懐かしいアニメにしたくない。リアルタイムで楽しめる、今をまだ生きて、けん引しているアニメーションにしたかったんです。――本作はイタリアでも放送されるとのことですが、イタリアでの人気のほどは?向こうの30~50代の人たちが、みんな『ルパン』を見て育ってるんですよ。広いヨーロッパの中でも、イタリアが本当に突出しています。そこには、トムスが長きにわたり番組販売をしてきたという歴史があります。イタリアでは、小学校から帰ってきたら、14時に『ルパン』がヘビーローテーションで放送されているのだそうです。だから、それを見て育った人たちが立派な大人になり、それを今度は子どもに見せているんですよ。――そうなると、イタリアのファン、昔からのファン、新規のファンと、ターゲットが絞りにくくなるのでは?世代を超えても性別を超えても、誰もが「『ルパン』ってこれだよね」と思うものを作りたいというところで、今回のTVシリーズを作っています。シリーズでいうと第2作の赤いジャケットの『ルパン』を基軸にして作っています。全24話なのですが、毎回その話数完結の話になっていることに加え、24本通して一つのテーマもあるので、一本のドラマとしても続き物としても見ることができます。――レベッカやニクスといった新キャラクターたちが、ルパンたちと深く関わる役どころで登場しています。ルパンたちの中でドラマを作る時に、紅一点は不二子だけなので、ある意味限界値もあるし、かといってそれを壊すわけにはいかないというジレンマがあります。そこで新しいキャラクターを入れることで化学反応を楽しんで、かつそれによってルパンたちをさらに生かしたいなと。不二子よりもルパンに急接近してくる若いじゃじゃ馬がいた時、不二子は今までルパンをはぐらかしていたけれども、今度はどうやって振る舞うのかな、ちょっと悔しいとか思うのかなという期待感を込めています。銭形にはMI6の捜査官・ニクスを対峙させて、ルパンたちを追い詰めていく時に新参者が登場することでどう立ち振る舞うか、しかもお互いに組織に属してしがらみに苦しむという共通点を持つ組み合わせです。2人が登場することで、新たな関係性と、いい意味でのひずみができ、それがドラマを生み出すきっかけになっています。――今回、企画を進めていく上で最後まで決まらなかったことは何でしょう?「どうやって物語を終わらせるか」ということですね。新シリーズは24話を通した一つのテーマがあって、そこが毎回1回こっきりで何の脈絡もなかった『新ルパン』との大きな違いです。全体を太い線で貫いているドラマをどうやって終わらせるか。『ルパン』は終わらないものなのですが、物語としては終わらせなきゃいけない。そこをどう締めるかというところにすごく時間がかかりました。――最後に、マスコミ向けの試写で公開されたイタリア版のエンディング映像(ルパン一味のパネルがテレコムのオフィスに登場し、室内を動き回る彼らの様子がパラパラ漫画のようなコマ送りでコミカルに描かれている)がすごくかっこいいと思ったのですが、国内で日の目を見る日は来るのでしょうか?今のところ公開される予定はないんですよ。あれは、「テレコムがルパン一味にジャックされたら」という設定を遊びで作ったもの。どこかで使いたいなって僕的には思っているんですけどね(笑)。■プロフィール浄園祐(きよぞの ゆう)1972年6月29日生まれ、静岡県出身。テレコム・アニメーションフィルム代表取締役社長。『新世紀エヴァンゲリオン』TVシリーズでは制作進行を務めた(タツノコプロ)。1996年に東京ムービー(現トムス・エンタテインメント)入社後2005年まで『ルパン三世』TVスペシャルの制作に携わる。2007年ルパン三世OVA『GREEN VS RED』でプロデューサーデビュー。その後、TVアニメ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』、OAD『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(2014年)でプロデューサーを務めた。原作:モンキー・パンチ(C)TMS
2015年10月01日30年ぶりのTVシリーズとなる『ルパン三世』(10月1日より日本テレビ系 毎週木曜25時29分~25時59分)に登場する新キャラクターが発表された。新キャラの名前はニクス。英国秘密情報部「MI6」に所属し、諜報活動に必要なあらゆる技能を習得した、任務における殺しのライセンスを持つすご腕スパイとして描かれているという。熱血漢の銭形警部とは対照的に、全ての事象を数学的に分析する、常に冷静沈着な完璧主義者。しかし実はMI6上層部も手に負えないほどの「知られざる爆弾」を抱えている。声優は、映画『テッド』シリーズのジョン役や『攻殻機動隊 新劇場版』(2015年)のイシカワ役で知られる咲野俊介が務める。浄園祐プロデューサーは「新TVシリーズ(全24話)では、新キャラクターのレベッカ同様、MI6に属する敏腕エージェント・二クスがルパンファミリーに深く関わってきます」と語り、彼が本作において重要な役どころになるという。そして、「不二子に対してのレベッカ、銭形に対してのニクスを入れたことで、ドラマに大きな起伏が生まれました」と、新キャラクターの登場によってダイナミックに展開するストーリーを予感させるコメントも。また、声優の咲野についても「すごみの中にもソフトで、紳士的な余韻の残る所がとても好きで、敏腕エージェントでありながら英国紳士であるニクスを演じるのにぴったりの役者さんだと思いオファーしました」と起用理由を語っている。1985年『ルパン三世 PART III』終了以来30年ぶりとなる本作は、TVシリーズのPart4にあたる。総監督に『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎え、監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏が担当。シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が務める。声優キャストには、ルパン三世役の栗田貫一、次元大介役の小林清志、石川五ェ門役の浪川大輔、峰不二子役の沢城みゆき、銭形警部役の山寺宏一と、おなじみのルパンファミリーに加え、新キャラクターのレベッカ役を声優の藤井ゆきよが演じる。原作:モンキー・パンチ(C)TMS
2015年09月08日30年ぶりのTVシリーズとなる『ルパン三世』(10月1日から、日本テレビ系 毎週木曜25時29分~25時59分)で、ストーリーのカギを握る新キャラクター・レベッカ役を声優の藤井ゆきよが担当することが明らかになった。レベッカは、サンマリノ共和国を代表する財閥の若き会長でありながら、モデルや女優としても活躍。数々の著名人と浮き名を流す世界的なゴシップクイーンとして描かれており、先日公開された場面画像ではルパンと結婚式を挙げる姿が捉えられていた。レベッカを演じる藤井は、『サカサマのパテマ』(2013年)のパテマ役をはじめ、あどけなさの残る少女役などを得意としており、沢城みゆき演じる峰不二子との対比にも注目が集まる。「子供のころから見ていた『ルパン三世』に、まさか自分が出演することができるなんて想像もしていませんでした」と語る藤井は、「最初の収録の時にルパンファミリーの皆様の声を聞いた時はすごく感動したのと同時に、自分もその場にいたことが今でも不思議な感覚です」と振り返っている。浄園祐プロデューサーは、「藤井さんならば、レベッカの若くてじゃじゃ馬な感じをうまくコミカルに演じてくれると思い起用しました」と、抜てきの理由を説明。さらに、「レベッカはルパンファミリーに化学反応を起こす新たなキャラクターです」と、ストーリーを動かしていく重要な役どころであることをにおわせるとともに、「紅一点の峰不二子という存在は揺るぎませんが、レベッカの存在に不二子の感情も揺れるのか? 金も美貌も全てを手に入れた女同士が、ルパンに吸い寄せられていく展開にもご期待下さい」と、ルパンをめぐって対峙していく二人の関係性を予感させるコメントを寄せた。1985年『ルパン三世 PART III』終了以来30年ぶりとなる本作は、TVシリーズのPart4にあたる。総監督に『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎え、監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏が担当。シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が務める。声優キャストには、ルパン三世役の栗田貫一、次元大介役の小林清志、石川五ェ門役の浪川大輔、峰不二子役の沢城みゆき、銭形警部役の山寺宏一と、おなじみのルパンファミリーが名を連ねている。原作:モンキー・パンチ(C)TMS
2015年09月02日30年ぶりのTVシリーズとなる『ルパン三世』の放送開始日が10月1日(日本テレビ系 毎週木曜25時29分~25時59分)に決定し、同時に最新プロモーションビデオが公開された。今回のPVでは、作曲家・大野雄二氏が新シリーズのために新録した「ルパン三世のテーマ」を初公開。さらに、ルパン三世、次元大介、石川五ェ門、峰不二子、銭形警部らおなじみのメンバーに加え、「だってあなたのワイフ。ミセス・ルパンよ、私」という衝撃発言を繰り出す新ヒロインのレベッカ・ロッセリーニも登場し、本作の舞台となるイタリアとサンマリノで大暴れする様子が捉えられている。1985年『ルパン三世 PART III』終了以来30年ぶりとなる本作は、TVシリーズのPart4にあたる。総監督に『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎え、監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏が担当。シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が務める。声優キャストは、ルパン三世を栗田貫一、次元大介を小林清志、石川五ェ門を浪川大輔、峰不二子を沢城みゆき、銭形警部を山寺宏一が担当。なお、2015年10月21日には新テーマ曲を収録したオリジナル・サウンドトラックが発売される。モンキー・パンチ(C)TMS
2015年08月26日10月1日より日本テレビ系で放送がスタートするTVアニメ『ルパン三世』(毎週木曜25時29分~25時59分)のエンディングテーマを石川さゆり、作詞をつんく、作曲&プロデュースを大野雄二氏が担当することが明らかになった。楽曲名は「ちゃんと言わなきゃ愛さない」。石川、つんく、大野氏という三者初顔合わせのコラボ作品となり、「ルパン三世のテーマ」で知られる大野氏らしいクール&ゴージャスなビッグバンドサウンドに仕上がっているという。同曲は、シングルとして10月21日に発売予定で、5,000枚限定の初回限定盤(紙ジャケット仕様)と通常版(初回プレス分のみジャケットと同絵柄ステッカー封入)の2バージョンを展開(ともに1,389円/税別)。今回の発表に合わせて、新生ルパン三世と石川の2ショットをアニメーターチームが描き下ろしたジャケットイメージも公開されている。代表曲「津軽海峡・冬景色」の発表と『ルパン三世』テレビ第2シリーズのスタートがどちらも1977年であることに「不思議なご縁も感じます」と語る石川。収録について「作詞のつんくさんはルパンのストライクエイジだそうで、ルパン、不二子ちゃん、石川と、そんなキーワードがくるくると膨らみ、チャーミングで、せつないツンデレ女子の詞が完成! 大野雄二さんのサウンドに載せて歌ってみました」と振り返っている。作詞を担当したつんくは、「幼少の頃から何度となくテレビで見て来たルパン三世。その格好良さに理屈はなかったと思います。時に三枚目、なのに格好良いルパン三世は少年たちの憧れでした」と『ルパン三世』の魅力を力説。「そのルパン三世が久々にTVシリーズ化されるということでも驚いたのに、僕がエンディング曲に参加できるなんて!」とオファーの喜びを明かした。歌詞については「この曲は女性が主人公です。セクシーで意地っ張りで甘えるのが下手。そんな女性の心の葛藤を描きました」と話すつんく。大野氏から届いた楽曲をもとにした作詞を「曲は謎解き怪文のようになっていて、歌詞を書き込むときワクワクしました。『あ、ここは韻を踏む場所だな』『お、ここはあの場所を繰り返せだな』とか。ルパン三世になった気分でしたね」と振り返り、完成した楽曲とともに「『大人』で『艶やか』で『強気』で『恥じらいのある』。そんなたくさんの表情が入った歌声にほれぼれしました」と石川を絶賛した。そして大野氏も「歌ったら、それで全てが成立しちゃう『存在感』と心安らぐ『声』。さすがでした」と石川をたたえ、「石川さゆりとルパンサウンドのコラボをどうぞお楽しみください」とファンに呼びかけている。シングルには表題曲に加え、THE BOOMのメンバーとして活躍した宮沢和史と大野氏がコラボした「ニヒルに愛して」、『ルパン三世』の定番曲「ラブ・スコール」、さらにルパンマニアから評価の高い名曲「MEMORY OF SMILE」のカバーが、石川のボーカルで収録されているという。10月1日より新TVシリーズとしてスタートする本作は、1985年『ルパン三世 PART III』終了以来30年ぶりとなる、TVシリーズ第4作。総監督に『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎え、監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏、シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が担当する。さらにキャラクターデザインを横堀久雄氏が務め、青いジャケットに身を包んだ新生ルパン三世が描かれる。モンキー・パンチ(C)TMS原作:モンキー・パンチ(C)TMS
2015年08月26日30年ぶりの新テレビシリーズとして今秋に放送が開始される「ルパン三世」。今回、新展開のキーパーソンとなる謎の美女レベッカ・ロッセリーニのビジュアルが公開され、また、1話目のストーリーの一部も解禁となった。放送新シリーズの総監督には、『ルパン三世』シリーズなどアニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀、監督には「もやしもん」「アイカツ!」の矢野雄一郎、シリーズ構成には『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』、「TIGER&BUNNY」の高橋悠也。さらにあの「ルパン三世のテーマ」を生んだ大野雄二が音楽を担当する。ルパンにニッコリと微笑む金髪美女はイタリア・サンマリノ共和国を代表する財閥の若き女社長レベッカ・ロッセリーニ。モデルや女優としても活躍しながら数々の著名人と浮き名を流す世界的なゴシップクイーンだ。峰不二子に引けをとらない美貌の持ち主だが誰にも言えない秘密を持っているという。1話目では、銭形刑事になんとルパンから結婚式の招待状が届く。レベッカと結婚するというルパンの元に次元、五右衛門、不二子が集結し、物語の舞台はサンマリノからイタリア全土へと広がっていく。ルパンが根強い人気を博すイタリアでは、RTI局が全世界に先駆け放送を行った新シリーズ。イタリア発ルパン三世の新たな歴史に期待が高まる。2015年秋、日本テレビにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年05月27日30年ぶりのTVシリーズとして、今秋から日本テレビほかにて放送される人気アニメ『ルパン三世』のストーリーの一部が27日、明らかになった。公開されたストーリーは、ルパン三世から銭形警部宛てに、盗みの予告状ではなく結婚式の招待状が届くという衝撃のオープニングで幕開け。気になるルパンのお相手は、なんと峰不二子ではなく、物語の舞台となるサンマリノ共和国を代表するロッセリーニ財閥の若き会長で、数々の著名人と浮名を流す世界的なゴシップクイーンとして知られるレベッカ・ロッセリーニだという。2人の結婚式の招待を受けた次元、五ェ門、不二子たちは、イタリアへと向かう。今回、設定画とともに詳細が明らかになった新キャラクターのレベッカは、先日公開されたプロモーションビデオにも登場しており、"謎の美女"として話題を呼んでいた。自由奔放な性格で、不二子に引けをとらない美貌の持ち主として描かれているが、制作サイドいわく「誰にも言えない秘密を持っている」という。1985年『ルパン三世 PART III』終了以来30年ぶりとなる本作は、TVシリーズのPart4にあたる。総監督に『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎え、監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏が担当。シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が務める。さらに、シリーズの劇伴を担当してきた作曲家の大野雄二氏が、本作のために「ルパン三世のテーマ」を新録した。原作:モンキー・パンチ(C)TMS
2015年05月27日「ルパン三世」新テレビシリーズの放送を記念して、TOHOシネマズ新宿にて開催される「新TVシリーズ放送決定記念特別企画ルパン三世アニメ・ナイト@TOHOシネマズ新宿」。4月に上映された「峰不二子スペシャル」スペシャルに続き、「石川五ェ門・銭形警部スペシャル」の上映が決定。新シリーズのプロデューサーと脚本家が登壇するトークショーも開催される。昨年10月にフランス・カンヌで開催されたMIPCOMにてベールを脱いだ「ルパン三世」新テレビシリーズ。1985年「ルパン三世 PARTIII」終了以来30年ぶりとなる新シリーズでは、イタリア、サンマリノ共和国が舞台となり、イタリアRTI局が全世界に先がけ放送することでも日本のみならず世界中で話題となっている。TOHOシネマズ新宿にて実施中の「新TVシリーズ放送決定記念特別企画ルパン三世アニメ・ナイト@TOHOシネマズ新宿」では、4月から「峰不二子スペシャル」を上映。今回決定した「石川五ェ門・銭形警部スペシャル」では、新シリーズで総監督を担当する友永和秀がほとんど一人で原画を担当した「カリブ海の大冒険」をはじめ、傑作の数々を上映する。また、上映を記念して、6月26日(金)には、浄園プロデューサーと新シリーズの脚本をつとめる高橋悠也のトークショーの実施が決定。秋から始まる新シリーズ情報や制作秘話が飛び出すことが期待される。本イベントと特集上映を通して、新シリーズへの期待を膨らませてみては。「第2弾石川五ェ門・銭形警部スペシャル」は6月26日(金)よりTOHOシネマズ新宿にて上映。(text:cinemacafe.net)
2015年05月22日今秋より日本テレビほかにて放送されるモンキー・パンチ原作の新作TVアニメ『ルパン三世』のプロモーションビデオが公開された。本編映像を使用した映像の公開は、世界初となる。1985年『ルパン三世 PART III』終了以来30年ぶりとなる本作は、TVシリーズのPart4にあたり、イタリアのサンマリノ共和国が新たな舞台。作品の世界観を作り上げるために、制作スタッフたちはイタリアの地を実際に訪れたという。公開されたPVでは、シリーズの劇伴を担当してきた作曲家の大野雄二氏が新録した「ルパン三世のテーマ」とともに、ルパン三世、次元大介、石川五エ門、峰不二子、銭形警部のおなじみの4人が登場。「新たな歴史がここから始まる」というメッセージに続いて、イタリアの街を車で疾走し、ワイヤーアクションを披露し、銭形警部から逃走劇を演じる"動く"新生ルパンたちの姿を見ることができる。また、ルパンと一緒に空を飛ぶ美女の存在も。本作では、総監督に『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎え、監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏が担当。シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が務める。モンキー・パンチ(C)TMS
2015年04月24日モンキー・パンチ原作の人気アニメ『ルパン三世』が、2015年秋に新たなTVシリーズとして日本テレビほかにて放送されることが明らかになった。1985年『ルパン三世 PART III』終了以来30年ぶりとなる本作は、昨年10月にフランス・カンヌで開催された世界最大級のコンテンツ国際見本市「MIPCOM」にて制作を発表。TVシリーズとしてPart4であるとともに、イタリアのサンマリノ共和国が舞台となり、2015年5月イタリアRTI局が日本に先がけ放送を予定していた。これを受けて、全国のルパンファンの期待に応える形で日本での放送が決定した。さらに劇中の音楽を、「ルパン三世のテーマ」を生んだ作曲家の大野雄二氏が担当することも明らかに。ルパン同様、30年ぶりのTVシリーズ参加となる大野氏は「どまん中のルパンが帰ってくる。これぞルパンサウンド! そんな音楽をお楽しみに」とコメントを寄せており、放送では、新たにレコーディングした「ルパン三世のテーマ」が披露されるという。ほかにも、総監督には『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎え、監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏が担当。シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が務め、世代を超えたコラボレーションが実現している。モンキー・パンチ(C)TMS
2015年04月21日フランスのカンヌで開催されている映像コンテンツの国際見本市「MIPCOM」で現地時間14日、モンキー・パンチ氏原作のアニメ『ルパン三世』新シリーズの製作が発表された。今年は小栗旬主演の実写版やアニメーション映画『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』が公開されたものの、TVアニメシリーズとしては、1985年に放送された『ルパン三世 PARTIII』が終了して以来およそ30年ぶり。舞台は、イタリア・サンマリノ共和国で、2015年春にイタリアRTI局が全世界に先がけ放送を予定しているという。総監督には『ルパン三世』シリーズ(劇場版『ルパンVS複製人間』原画、劇場版『カリオストロの城』原画、カーチェイス全般)など、アニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀氏を迎える。監督は『もやしもん』の矢野雄一郎氏、シリーズ構成は『LUPIN THE III RD 次元大介の墓標』や『TIGER&BUNNY』の高橋悠也氏が担当し、世代を超えたコラボレーションが実現している。原作者のモンキー・パンチ氏は「新しいアニメーション・シリーズのスタートに、わくわくしています。ルパン三世の活躍に期待しています」とメッセージを寄せ、新たな『ルパン三世』シリーズの誕生について喜びをあらわに。そして、総監督の友永氏は「40年前ぼくらが観たルパンは、それまであったような子供向けのアニメと全く違っていました。大人っぽくてマニアックで、本当にインパクトが大きかったんです」と当時に立ち返りながら、「その驚きを経験した世代、当時を知らない世代両方に向けて、リアルだけれど奇想天外な味付けがされた、わくわくするアニメーションを作りたいです」と世代を超えた人々に作品を届けていきたいという。また、矢野監督は「あえて昔の強弱のある線で荒々しい表現を試みる一方で、大人のかけひきの部分などは繊細に描いていきたいです。かっこ良くかわいく、色っぽい。そんな本シリーズの魅力が明確に引き出せたらと思います」とこれまでの『ルパン三世』シリーズを引き継ぐ部分についても言及。シリーズ構成の高橋悠也氏は、「いつの時代も変わらないルパンと、今の時代だからこその新しいルパン。一見矛盾する二つのテーマを可能にするのが、ルパンという作品の無限の魅力なのではないかと思っています。その可能性に真正面から挑み、世界に羽ばたくルパンの大冒険を紡いでいきたいと思っています」と意気込みを語っている。そして、プロデューサーの浄園祐氏は「ここ数年『峰不二子という女』、『次元大介の墓標』といったエッジのたったスピンオフを手がけてきたのですが、久しぶりにどまん中のルパンに取り組みます」と決意を示している。モンキー・パンチ(C)TMS
2014年10月15日現在、フランスのカンヌで開催中のMIPCOMで『ルパン三世』の新シリーズの製作が発表になった。スピンオフなどのシリーズはあったが、『ルパン三世 PARTIII』以来、約30年ぶりの新シリーズになる。来年の春にイタリアで全世界に先がけて放送を予定しているという。その他の情報『ルパン三世』は数々のシリーズを生み出し、今夏には実写映画も公開。『LUPIN the third ~峰不二子という女~』『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』などのスピンオフ作品も人気を集めている。新シリーズでは『ルパン』シリーズでアニメーター・作画監督を務めた友永和秀が総監督を、『…次元大介の墓標』の高橋悠也がシリーズ構成を務める。友永総監督は「40年前ぼくらが観たルパンは、それまであったような子供向けのアニメとまったく違っていました。大人っぽくてマニアックで、本当にインパクトが大きかったんです。その驚きを経験した世代、当時を知らない世代両方に向けて、リアルだけれど奇想天外な味付けがされた、わくわくするアニメーションを作りたいです。ハードボイルドだがコミカル、クールだがおちゃらけている、相反する要素が同居しているルパンを描きたいと思っています」とコメント。新シリーズのルパンたちは20代の設定で、監督を務める矢野雄一郎は「スピーディーに動き回ります。キャラクターみんなのやんちゃぶり、泥水すすってでも行動を起こすような熱い感じを描きたいですね。懐かしい手法が逆に新しさを感じさせるような、新旧取り混ぜたハイブリッドな方向の画面作りをしていきたい」と語る。アニメーション制作はテレコム・アニメーションフィルムが手がけており、原作者のモンキー・パンチも「新しいアニメーション・シリーズのスタートに、わくわくしています。ルパン三世の活躍に期待しています」と期待を寄せている。『ルパン三世』2015年春、イタリアRTIで放送開始予定
2014年10月15日現在、フランス・カンヌで開催中の世界最大級の映像コンテンツ国際見本市「MIPCOM」にて、10月14日(現地時間)「ルパン三世」新シリーズの製作が発表された。今年に入り、孤高のガンマン・次元が主役の『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』や、小栗旬主演で実写化された映画『ルパン三世』などスクリーンに登場しては世間を賑わしてきた「ルパン三世」。今回発表されたのは、1985年「ルパン三世 PARTIII」終了以来30年ぶりの新シリーズとなるアニメーション。イタリア、サンマリノ共和国が舞台となり、2015年春、イタリアRTI局が全世界に先駆け放送を予定している。総監督には、『ルパン三世』シリーズ<劇場版「ルパンVS複製人間」(原画)、劇場版「カリオストロの城」(原画、カーチェイス全般)>などアニメーター・作画監督として数々の作品に参加した友永和秀を迎え、監督には「もやしもん」「アイカツ!」の絵コンテにも参加している矢野雄一郎、シリーズ構成には『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』、「TIGER&BUNNY」の高橋悠也と世代を超えたコラボレーションが実現。原作者モンキー・パンチは「新しいアニメーション・シリーズのスタートに、わくわくしています。ルパン三世の活躍に期待しています」と喜びのコメントを寄せている。本作を手がける矢野監督は「ルパンたちはこのシリーズでは20代。スピーディーに動き回ります。キャラクターみんなのやんちゃぶり、泥水すすってでも行動を起こすような熱い感じを描きたいですね。懐かしい手法が逆に新しさを感じさせるような、新旧取り混ぜたハイブリッドな方向の画面作りをしていきたい。あえて昔の強弱のある線で荒々しい表現を試みる一方で大人のかけひきの部分などは繊細に描いていきたいです」と語った。「ルパン三世」新シリーズは2015年春、完成予定。(text:cinemacafe.net)
2014年10月15日