あべのハルカス近鉄本店では、イラストレーター鈴木英人氏の原画・版画を展示販売する「~風と光のアート~ 鈴木英人の世界展」を開催します。色彩豊かでリアルな独特のタッチで、アメリカのリゾート地やクラシックカーを題材に1980年代からレコードジャケットなど音楽に関連したイラストを描き、今もなお版画作品を発表し活躍している鈴木英人氏。1970~80年代の日本のポップスがシティポップとして世界から注目されたことで、レコードジャケットや音楽雑誌のカバーを手掛けた作品が若い世代からも支持されています。本展では、有名なアーティストのCDジャケットや雑誌の表紙を飾った往年の作品から最新作までの原画・版画100余点を展示販売します。■ <催事概要>【期 間】11月17日(木)~22日(火)【場 所】あべのハルカス近鉄本店 ウイング館9階催会場【営業時間】10:00~20:00 ※最終日は、15:00閉場■ <内容>〇1980年代初期から2000年までの貴重なパントーン原画と、1985年から2022年の最新作を含む版画を100余点展示販売します。往年のEIZINファンから、若い世代までお楽しみいただけます。●鈴木英人作品の魅力音楽で言えばイージーリスニング。眉間に皺を寄せることのない楽しいアート。英人の絵は“理屈無し”に画面の中の世界に引き込み、100%プラス思考にさせるエネルギーが満ちています。それぞれの作品(版画)の40~50色の多色刷りによる色彩の鮮やかさは、長い時間をかけて英人と刷り師との細かく緻密な連携作業によって成し遂げられます。その作品は、洗練された色彩のハーモニーを生み出し、独創的な世界を創り上げています。また、最近の作品は、刷り工程までも自らの工房で自らの手で刷り機を使って仕上げています。(この技法がEMグラフです)●鈴木英人の原画の特長英人の原画は、下絵の上に色数の多いパントーンオーバーレイ(画材名)というフィルムを、貼り込んでいます。英人はスミ線でトーンラインを描き、パントーンオーバーレイをカッターで切り、細かな部分はルーペで見ながらカットし、30~50色くらいのオーバーレイフィルムを貼って仕上げていきます。パントーンオーバーレイは、2000年で生産中止になり、その後、パントーン原画の制作ができなくなったため、今ではたいへん貴重なものとなりました。会場では、1980年代初期から2000年までのパントーン原画を約30点展示販売いたします。また、原画制作工程の資料も展示します。販売作品の一例【原画】「ライトフォールズ オブ ボードウォーク」 1991年(パントーン原画 タテ47.5×67cm)4,180,000円「ラジオアイランド」1982年(パントーン原画 タテ43.7×32.6cm)1,320,000円【版画】「ANR―261」 1988年(リトグラフ タテ47.8×67.3cm) 660,000円「サンディービーチ」2004年(EMグラフ タテ46.5×ヨコ54.5cm)253,000円「此処より永遠に」2019年(EMグラフ タテ41.5×ヨコ62.4cm)242,000円「フロンティア」2022年(EMグラフ タテ33.3×ヨコ46.6cm)198,000円〇往年の世代には懐かしく、若い世代には新しく感じる特別展示コーナー【鈴木英人 コラボレーション作品】表紙を担当した雑誌FMステーション、カバーを担当した山下達郎のレコードジャケットなど、懐かしく貴重なグッズ展示や、山下達郎のCDカバー、桑田佳祐のレコードジャケットのEM原画を展示します。(展示品は全て非売品です)〇作品集・グッズコーナー「鈴木英人 ALL TIMES 作品集」 3,960円「鈴木英人作品集 2013-2017」 2,200円その他、コースター(5種類1セット)、マグカップ、クリアファイル、財布、コインケースなど、EIZINオリジナルグッズを販売します。〇お買いあげプレゼント【1】会期中、原画・版画をお買いあげの方先着30名様に「額装ミニプリント」をプレゼントします。(お買いあげの方先着31名様からは、オリジナルレターセットを進呈)【2】原画・版画をお買いあげの方に「鈴木英人直筆サイン入り EIZINオリジナルシート」をプレゼントします。■ <鈴木英人プロフィール>1948年福岡県博多生まれ。1971年頃より広告デザインを手掛け、デザイナー、アートディレクターを経て、1980年イラストレーターとしてデビュー。山下達郎のレコードジャケット、FMステーション誌のカバーデザイン等数多くのイラストレーションを描く。以後、商業デザインの世界にとどまる事なく、1985年「EAST ALBUM」のタイトルで、版画(リトグラフ)30作品を、東京と大阪の5箇所の画廊で同時に発表。現代アート作家としての地位を築き上げる。以後、精力的に版画作品を制作発表し、現在作品数は300点を超え、継続的に全国の百貨店等で個展開催。※表示価格には消費税が含まれています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月18日'12 年に発表された時、そのヒリヒリするほどの生々しさで話題となった朝井リョウさんの小説『何者』が、ついに映画化された。描かれるのは、就職活動というゴールの見えない競争に足を踏み入れた、学生たちの心の葛藤。そして繊細に傷つき、傷つけあう姿だ。佐藤健さんが演じたのは、冷静な観察眼で、人を分析するのが得意な主人公・二宮拓人。山田孝之さんは、サークルのOBで、拓人の良き相談相手のサワ先輩を演じている。お二人にお互いの印象や撮影秘話について伺いました。***――今回、役として現場で向かい合ってみての印象を伺えますか?佐藤:三浦監督の意向でクランクインの前に2日ほどリハーサルがあったんです。それで、山田孝之という俳優がどうやって役を探っていくのか、目の前で見て勉強しようと思っていたんですよね。でも、特に得るものはなく(笑)。というのも、普通なんです。僕らと一緒。最初はキャラクターが定まっていない状態で、リハでいろいろやってみて、監督に言われたことを微調整してクランクインまでに作ってくる。山田孝之でも同じことをしているんだなって。山田:俺、今回サワ先輩の役を作るのに“佐藤健”を意識してたの。後でそう言ったら、健本人は全然気づいてなかったけど。拓人とサワ先輩って、割と近いタイプだと思うんだ。物事を引いて見ているところとか。それで、拓人が自分ぽい人と対峙したら面白くなるんじゃないかって試してみたかったんだよね。拓人と(岡田将生さん演じる)隆良と喫煙所にいるシーンでは特に、健の目の動かし方を意識してやってた。健は、早い段階から定まってたよね。佐藤:定まってないですよ。台本をいただいたのがクランクインの結構前で、でもずっとどう演じようか途方に暮れてたんです。すごく悩んで、じゃあ原作者である朝井リョウっぽくしてみたらどうだろう、と。――朝井さんも、アンアンの連載でその話をされていました。朝井さんの通う美容院に行って、同じ髪型にしてくださいとオーダーした、とか。佐藤:まずは見た目から入ろうと思って。ただ、似せるというより、このセリフをどんな表情で、どんなトーンで言うのか、無限に選択肢があるなかで迷った時に、朝井リョウならどうするかということを拠り所にすると芝居がしやすくなるというか。山田:リハーサルからすでに自然に拓人をやっている印象だったけど。佐藤:全然!まるで役が定まらなくて、いっぱいいっぱいでした。山田:あの時のリハーサルは、俺もキツかった。周りの皆は出来上がってるように見えて、余計に自信がなくなってさ。ただ、唯一の救いが、岡田将生が一番定まってなかったことね(笑)。おかげでちょっと安心したし、監督があいつに言う言葉を聞いて、こういうことを求めているのかなっていうのもわかったから。佐藤:(笑)。僕は正直、クランクアップまで、定まったって思った瞬間がなかったんですよね。朝井リョウに寄せて演じてみて、あとは監督に委ねようって思って。◇さとう・たける近作に映画『世界から猫が消えたなら』。デビュー10周年記念写真集+DVDブック『X(ten)』発売中。コート¥100,000スラックス¥36,000(共にGalaabenD/GalaabenD FABLESS INTERNATIONAL Co.,Ltd TEL:03・5771・1350)シャツ¥53,900(soloist/GROCERYSTORE. TEL:03・6805・1989)◇やまだ・たかゆき主演映画『闇金ウシジマくんPart3』公開中。10月22日には『闇金ウシジマくん the Final』が公開に。シャツ¥30,000パンツ(スーツ価格)¥80,000(共にVivienne Westwood MAN/ヴィヴィアン・ウエストウッドインフォメーション TEL:03・5791・0058)※『anan』2016 年10月26日号より。写真・矢吹健巳(W/人物)スタイリスト・中兼英朗(S‐14/佐藤さん)澤田石和寛(SEPT/山田さん)ヘア&メイク・古久保英人(オティエ/佐藤さん)灯(Rooster/山田さん)取材、文・望月リサ
2016年10月20日見たものすべてを記憶する“完全記憶脳”の女刑事の活躍を描く海外ドラマ「アンフォゲッタブル 完全記憶捜査」を鑑賞した認知科学者の苫米地英人氏が、「一級の専門家が監修している」と専門家視点で分析を行い、そのリアリズムとクオリティーに太鼓判を押した!その他の画像NY市警の女刑事キャリー・ウェルズが主人公の同作は、少女時代から現在に至るまで、目にしたものすべてを完全に記憶する“完全記憶脳”の彼女が、その能力で常人であれば見落とす証拠品や犯人の足跡を正確に炙り出して、次から次へと殺人事件を解決していく、異色の設定に目が離せないクリミナル・サスペンスだ。まず“完全記憶脳”について、脳科学分野での世界的権威・苫米地氏に解説をお願いした。「“超記憶症候群”といって実際にある症例ですが、自分の過去がとめどなくあふれ出してしまう傾向があります。たとえば30年前に食べた昼飯の内容を昨日のことのように思い出すとか(笑)。本人は大変です」。“超記憶症候群”は自分が実際に見て記憶したモノを思い出す症例なので、第三者の記憶が介入しているキャリーの場合は「ちょっと違いますね(笑)」と苫米地氏は指摘するも、「エンターテインメントの逸脱の許容範囲かな」として高い評価を下す。「バックに誰か、しっかりとした科学者がついていますね(笑)。基本的に科学的な検証を行った上で、自分の記憶以外も見るという第三者の視点、すなわちエンタメ的な逸脱を許しているので、一定の説得力をキープしているわけですよ」と専門家の視点でリアリズムとクオリティーに太鼓判を押す苫米地氏。すでに今夏、「シーズン2」放送も決定している理由もナットクだ。ちなみに苫米地氏、映画や海外ドラマをよく観るそうで、『メメント』(00)、『インセプション』(10)など“脳モノ”は「観ますね(笑)」とのこと。「恋愛モノ以外は観ます(笑)。実はスティーヴン・セガールとか個人的に古くからのつきあいで良く観ていますが、出会った奴は絶対に死ぬという、どれだけ単純な映画だってカンジですよ(笑)」と意外な趣味と交友関係まで明かす苫米地氏。ただ、同作は「群を抜いて他作品とは違う」という。「単純じゃないから。知的水準が高いので、日本のぬるい連ドラで慣れちゃっている人は、最初は観ていて疲れると思う。でも、最終的に得る感動は格段に上でしょう」と最後はしっかりと推していた。「アンフォゲッタブル完全記憶捜査」DVD-BOX13,650円発売中DVD好評レンタル中発売・販売:エスピーオー取材・文・写真:鴇田 崇
2013年04月05日