フリーアナウンサーの古舘伊知郎が、フジテレビ系で今秋スタートする2時間枠の新バラエティ番組の司会を担当することが9日、明らかになった。『古舘伊知郎 バラエティ新番組』(仮)が、毎週日曜(19:00~20:54)枠で放送される。同局がゴールデン・プライムタイムで2時間枠のレギュラーバラエティ番組を編成するのは、古舘自身も司会を担当した『夜のヒットスタジオDELUXE』(1985年4月~1989年9月/21:02~22:54、1986年4月以降21:02~22:52)以来、約27年ぶり。当時は生放送だったが、今回はVTR収録形式となる。古舘は「"2時間"という長丁場。しかも、日曜のゴールデンと言えば、大河とバラエティが居並ぶ大激戦区。この番組にタイトルをつけるとしたら『今日もお台場の風強し』(仮)」と早速古舘節で意気込み。「楽な枠などあるわけはない。だから自分を厳しく戒める。還暦過ぎた男が"一日一生"と思い、まい進するのみ」と、自身が朝起きて3回唱えるという言葉を引用して、心境を語った。内容については「やりたいことは、報道を12年やった男の娯楽番組」と宣言。医学が進歩する中で健康ブームが続いたり、ディズニーランド帰りの家族が電車の中で仏頂面してスマホをいじる…「そんな今、自分が引っかかっていることを娯楽に変換して視聴者の皆さんを楽しませたい。殺伐とした時代に、笑って癒やされるアロマオイルのような番組」と方向性を示す。さらに、「パロディー、風刺精神を忘れずに。見た後に『そうだよなぁ~』とかみ締めてもらえるような"壱岐島の剣先するめ"のような読後感のある番組」とも語り、「月曜から、『また頑張ろうかな』と思えるような番組を目指したいと思います」と抱負を話した。なお、古舘が同局でレギュラー番組を持つのは、とんねるず・石橋貴明とのトーク番組『第4学区』(金曜深夜)以来、16年ぶりとなる。
2016年08月09日23~24日に放送されたフジテレビ系大型バラエティ特番『FNS27時間テレビフェスティバル!』の時間帯別視聴率が25日、明らかになった。23日18時30分から24日21時24分までの全平均は7.7%で、1987年にスタートした同番組の歴代ワーストを記録。時間帯別では、古舘伊知郎をゲストに迎えた「ホンマでっか!?TV」などが放送された23日(21:00~22:55)の13.3%が最高で、同時間帯横並びトップだった。だが、グランドフィナーレ(24日18:30~21:24)は9.5%と1ケタ台に低迷。この時間帯では、『ザ!鉄腕!DASH!!』(14.3%)、『世界の果てまでイッテQ!』(15.2%)、『行列のできる法律相談所』(15.7%)と、日テレのレギュラー番組が、いつも通りの安定の強さを見せつけた。30回の節目を迎えた今年の『27時間テレビ』は、"一年に一度、皆さんに笑顔をお届けする大感謝祭"と銘打ち、例年のようにメインの総合司会を立てず、明石家さんま、内村光良、中居正広らのMCリレーでつなぎ、「27時間フェス実行委員会」の陣内智則、山崎弘也、オードリー、ピース、伊野尾慧(Hey!Say!JUMP)、指原莉乃(HKT48)が、通しで全体を支えるという構成で放送された。視聴率の数字はビデオリサーチ調べ・関東地区。
2016年07月25日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が、フジテレビ系の大型バラエティ特番『FNS27時間テレビフェスティバル!』(7月23日18:30~24日21:24)内で、23日(21:00~頃)に放送されるバラエティ番組『ホンマでっか!?TV』に出演することが13日、明らかになった。古舘が、『ホンマでっか!?TV』司会の明石家さんまと共演するのは、古舘が司会を務めていた日本テレビ系『おしゃれカンケイ』の300回記念スペシャル(2000年7月放送)以来、16年ぶり。今回は、さんまや個性的な評論家軍団と古舘が、トークバトルを繰り広げる特別企画が展開される。古舘は、今年3月末でテレビ朝日系『報道ステーション』を降板後、先月1日に行われたシークレットライブ「微妙な果実~トーキングフルーツ」で活動を再開。バラエティ番組に積極的に出演しており、今月9日に放送されたフジ系『人志松本のすべらない話』では、最優秀賞にあたる「MVS」を受賞している。
2016年07月13日各党が火花を散らす参議院選挙の投開票日まで、あと2日。この開票特番を放送するテレビ各局も視聴者の支持を得るべく、速報に加えて特色を出そうと企画を準備している。特に今回は、選挙権が18歳まで引き下げられたことを受け、若者層を意識したキャスティングが目立っている。18歳ど真ん中を起用するのは、フジテレビ系『FNNみんなの選挙2016』(10日19:58~、宮根誠司、伊藤利尋アナほか)。モデルの藤田ニコルが、国会を訪れて与野党の政治家を直撃取材を行っており、スタジオにも登場する。バラエティ番組などでは"おバカ"キャラクターで人気の藤田だが、政治という硬派な分野とどのような化学変化を起こすのか。本人は「選挙の番組っていっつもつまんない! だから、にこるんが出ることで、少しでも同世代の子が選挙に興味をもって見てくれたらうれしいです」と話している。こちらも今回から有権者となった、アイドルグループ・SKE48の松井珠理奈が出演するのは、TBS系『激突!選挙スタジアム2016』(19:56~、恵俊彰ほか)だ。これまでは、AKB選抜総選挙で投票"される側"だった19歳の松井が、初めて投票"する側"になって街頭演説を取材。候補者本人に直撃するほか、東京・渋谷で10代の若者にインタビューも敢行し、「熱いエネルギーを感じました」という選挙戦をレポートする。嵐の櫻井翔、NEWSの小山慶一郎という、若年層に大人気のジャニーズアイドルがキャスターを務めるのは、日本テレビ系『ZERO×選挙2016』(19:58~、村尾信尚ほか)。特に櫻井は、同局系『NEWS ZERO』で10年間にわたって若い世代に"一票の大切さ"を呼びかけてきた自負を持つだけに、「若い世代がより広がる歴史的な夜になるわけです」と感慨の様子だ。ほかにも、桐谷美玲、又吉直樹の出演が予定されている。最近の選挙特番で、視聴率民放トップを走るテレビ東京系は、今回も『池上彰の参院選ライブ』(19:50~)を放送する。"池上無双"と呼ばれるようになった鋭すぎる各党幹部への中継インタビューはもちろん、面白プロフィール紹介など、独自路線の恒例企画を放送する中で、今回は若者代表で、元AKB48の高橋みなみが同番組に初参戦。スタジオ出演のほか、池上氏と選挙の裏側をめぐるバスツアーにも参加している。一方、テレビ朝日系は、久米宏時代から30年にわたる長寿の番組タイトルとなった『選挙ステーション2016』(19:57~)。古舘伊知郎からバトンを受け取った富川悠太アナをメインに、小川彩佳アナ、政治ジャーナリストの後藤謙次氏という『報道ステーション』のキャスター陣で「シンプルな構成を心がけます」としている。そして、NHKは『参院選2016 開票速報』(19:55~)で、『ニュース7』の武田真一アナをメインに据えた安定の布陣。同番組の松村正代アナや、『ニュースチェック11』の桑子真帆アナらが脇を固める。
2016年07月08日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が3日、東京・フジテレビ湾岸スタジオで行われた同局系バラエティ特番『人志松本のすべらない話』(9日21:00~23:10)の収録に参加し、「本当に子供のようになりました」と、念願の番組を大いに楽しんだ心境を語った。今回、古舘はアナウンサー出身者として初参戦。雨上がり決死隊の宮迫博之が「ホンマに(サイコロを)細工しているかと思うくらい」と驚くほど、話す出番が多く当たり、学生時代のトイレでのエピソードや、キャスターを務めていた『報道ステーション』の中継レポーターの話などで、ダウンタウン・松本人志をはじめとする芸人たちを爆笑させた。古舘は同番組の大ファンで、本番中にも、小籔千豊が以前披露した「西川きよしの三点倒立の話」が大好きだと伝えるほど。それだけに、今回の収録を「本当に子供のようになりました。かぶりつきで本物を見られるというのは、本当に楽しいことだなと思いました」と仕事を忘れて喜び、間近で繰り広げられる芸人たちによる「すべらない話」の応酬を「"お笑い党首討論"って感じでした」と、古舘節で表現した。松本はエンディングの収録で、古舘のトークを「すばらしかった」と手放しで絶賛。収録後に取材に応じた小籔は「ある意味人間味ある古舘さんを久しぶりに見られて、楽しかったです」と振り返った。同じく取材に応じた兵動大樹も「あの理路整然としたトーン・スピードで『そんなこと言ってええんや(笑)』っていう単語を、何の躊躇もなく言っていくというのは、やっぱりプロやな」と感心。「絡みたい芸人はたくさんいると思うので、どんどんバラエティにも出ていただいて、"古舘イズム"を注入してほしいと思います」と要望した。
2016年07月03日「人志松本のすべらない話」30回目の放送がこのほど決定し、古館伊知郎が初参加することが明らかとなった。なお、古舘さんがフジテレビに出演するのは、2000年に放送された「第4学区スポーツ」以来、およそ16年ぶりのこと。「人は誰も1つはすべらない話を持っており、そしてそれは誰が何度聞いても面白いものである」をコンセプトに、松本人志をはじめ、実力派芸人たちが“すべらない”トークを武器に真剣勝負を繰り広げる同番組。2004年12月28日に深夜番組として始まり、今回で第30回目の放送となる。このほど出演が決定した古館さんは、今年3月31日(木)の放送をもって「報道ステーション」を降板し、6月1日(水)にシークレットライブ「微妙な果実~トーキングフルーツ」で活動再開したばかり。同番組に芸人以外のゲストが出演するのは、27回大会の「SMAP」の稲垣吾郎と香取慎吾、29回大会の「SMAP」の中居正広以来4人目となる。今回の出演決定に際して古舘さんは、「大好きな番組で、まさか自分がその中に入っていけるなんて思ってもいなかったので、“やったー!”という感じです。ましてや、12年間、報道番組をやっていたわけですから、これまで食べてこなかった甘いものを、唐突に特盛りで出されたようなイメージです(笑)」と、オファーへの喜びを語っている。さらに、「気負わずに自然体で臨みたいです。どうしても“司会病”というものがありますので、松本さんがサイコロを振って、出た目の方がしゃべるという流れは重々分かっているものの、突如、司会を始めないように自制したいです(笑)。松本さんをはじめとした話芸の達人とも言える方々から、お笑いのセンスを少しでもおすそ分けいただけたらありがたいです」と意気込みを語っている。テレビ朝日のアナウンサーとしてキャリアをスタート、その独特な表現で、「プロレス実況」や「F1実況」をひとつのエンターテインメントとして昇華させ、数多くの番組で活躍してきた“プロのしゃべり手”である古舘さんが、どのような“すべらない話”を披露するのかに大きな注目が集まりそうだ。また、古舘さん以外にも、千原ジュニア、宮川大輔、河本準一(次長課長)、ケンドーコバヤシ、星田英利、兵動大樹(矢野・兵動)、小籔千豊、宮迫博之(雨上がり決死隊)の出演が決定している。土曜プレミアム「人志松本のすべらない話」は、7月9日(土)21時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年06月30日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が、7月9日(21:00~23:10)に放送されるフジテレビ系バラエティ特番『人志松本のすべらない話』に初出演することが30日、明らかになった。同局に出演するのは16年ぶりとなるが、「この番組で結果を出して、フジテレビのレギュラー番組を獲得したい(笑)」と意欲を示した。同番組に芸人以外のゲストが出演するのは、昨年1月のSMAP・稲垣吾郎と香取慎吾、今年1月の中居正広に続き4人目。今回のオファーに、古舘は「ひと言で言えば、小躍りしました。欣喜雀躍(きんきじゃくやく)まで言うと、ややこしい話になりますね(笑)。大好きな番組で、まさか自分がその中に入っていけるなんて思ってもいなかったので、『やったー!』という感じです」と喜びを語る。しかし、喜んでばかりもいられないといい、「緊張感を持ち始めています。お笑い芸人さんではないのに、どこかでその仲間に入りたくなってしまって、笑いを取りにいこうとする自分がいるんじゃないかとも思っているので、それは絶対に控えようと。気負わずに自然体で臨みたいです」と抱負。松本人志については「反射神経を含め、お笑いのセンスが半端じゃないなと。発想力や、物の見方も独特で尊敬しています」と印象を語っている。30回目となる今回の放送には、古舘以外、松本、千原ジュニア、宮川大輔、河本準一(次長課長)、ケンドーコバヤシ、星田英利、兵動大樹(矢野・兵動)、小籔千豊、宮迫博之(雨上がり決死隊)と、全員が関西出身の吉本芸人。古舘は「並みいるお笑い界の猛者たちに向かって、異教徒である私が参戦させていただきます。結果、満身創痍(そうい)になってしまうかもしれませんが、戦いを挑んでいくさまをご覧いただきたいです」と見どころを話している。
2016年06月30日●娘が日曜夜にTBSを見るように!テレビ局が一斉に衣替えを行う春の番組改編。今回も各局、課題の時間帯に新番組を投入したり、リニューアルを図ったりと、録画視聴が増える中でリアルタイム視聴を取り込むためのタイムテーブルを作成した。この戦略を考えるのが、"テレビ局の中枢"とも言われる「編成部」。今回は、民放キー局の「編成部長」に、春改編を総括してもらい、今後の展望についても語ってもらった。3番目に登場するのは、2015年度の視聴率で、ゴールデン(19~22時)・プライム(19~23時)が、唯一上昇したTBS。ドラマの大ヒットが目立つ一方で、バラエティも堅調な番組が増えているが、その背景にあったのは――。(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区)――2015年度の視聴率が、ゴールデン・プライムで、全局唯一上昇しました。この背景は何ですか?編成の戦略として、軸になる番組を曜日ごとに作っていきたいと考えているところで、もともと金曜日は非常に強いラインアップが並んでいるんですけど、火曜日に『マツコの知らない世界』だったり、水曜日に『トコトン掘り下げ隊!生き物にサンキュー!!』『水曜日のダウンタウン』が定着してきたり、木曜日には『プレバト!!』『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』と、キーになる番組が育ってきたんです。それによって、各曜日の底上げになってきているのが、非常に大きいですね。――コンスタントに2ケタの視聴率をとる番組が、各曜日に分散しているんですね。それから社内で「マーケティング機能強化プロジェクト」というのが立ち上がって、意識がより"視聴者ファースト"に変革してきていると思います。例えば、ドラマだとハリウッドでは普通にやっている手法らしいのですが、試写で見てもらった感想を取り入れながら放送する内容を決めたりすることもあります。そういった、視聴者が求めていることや、自前で調査している視聴者満足度などを、プロジェクトを通じてさまざまなデータで出して、それを制作者にフィードバックしているんです。TBSはある種"職人的"な制作者が多く、「良いものを作ってるんだからみてください」という意識が強い局だったと思います。良い作品を作るのはもちろんなのですが、それを多くの視聴者に見てもらおうという意識づけに、「こういうデータを生かして、こういうふうにやってみたら数字が上がりました」ということが、プロジェクトを通じて社内に知られてきたように感じます。そうしてこの3年くらいで「うちの番組もやってみるか」というムードがどんどん出てくるようになって、作り手の意識が変化してきているように思います。――いわゆる「毎分視聴率」を見てCMを入れるタイミングを考えるというようなテクニカルなことではなく、満足度のような視聴者の心への響き方を分析されているわけですね。1回の番組が視聴率10%をとったとしても、「この番組嫌だな」と思われていたら、次からは下がるわけです。それに、番組を見ての感想を他人に伝えたりする共有する機会やツールが、SNSの登場によってこの何年かで莫大に増えましたよね。だからこそ、やはり視聴者が満足できるものを作らなければいけない。満足できるというのは、面白いとか、感動するとか、ほしい情報がちゃんと届けられているとか、分かりやすいとか、いろんな指標があると思うんですけど、それをきちんとデータとして見ながら考えて作るということですね。――特にバラエティが安定すると、ドラマのように1クールで終わらないので、数字面での貢献は大きいですよね。GP(ゴールデン・プライム)帯の数字が上がっている要因に、30代から40代前半の若手・中堅の制作者が活躍しだしていることがあると思います。新しい世代の制作者たちが育ってきているという感じです。『マツコの知らない世界』総合演出の坂田栄治とプロデューサーの三島圭太は同期で98年入社、『ぴったんこカン・カン』プロデューサーの谷澤美和も98年、『金スマ』チーフディレクターの竹永典弘が00年、『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』プロデューサーの小林弘典、『プレバト!!』と『林先生が驚く 初耳学!』をやってるMBSの水野雅之くんも00年。その下に『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』の畠山渉が02年、『水曜日のダウンタウン』の藤井健太郎が03年と、98年から03年に入社したプロデューサーや演出が、GP帯の番組を支えてくれています。――数年前にはなかったことですね。こうやって若返ってくると、さらに若い世代が彼らに憧れたり目標としていきますし、まずプロデューサーが若返ると自分より下のスタッフを集めるようになるので、スタッフ全体が若返るんですよ。そうするとそこから芽が出て、3年後・5年後にも期待できるので、TBSのバラエティ制作グループが良い循環になってきていますね。昨日も他局の同期のバラエティのプロデューサーに会って「TBSいいよね。若手・中堅の制作者がどんどん出てきてますね」と言われました。―――春の改編から1クールたって、現状はいかがですか?日曜はとにかくファミリーで見られる番組を目指そうと意識しています。19時スタートだった『この差って何ですか?』は、より若い視聴者に早めにリーチしようということで、30分前倒しスタートにしたのですが、4月17日のスペシャルで19時台が10.2%をとりまして、その後も19時台の4~5月平均は8.3%で推移しました。20時台は、それまで上の世代がターゲットになっていた『駆け込みドクター! 運命を変える健康診断』の後企画として、家族で見られる番組として『珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー』をスタートさせました。――日本テレビさんが『世界の果てまでイッテQ!』を放送している時間帯ですね。私、高校生と小学5年生と3歳の子供がおりまして、日曜日に一緒にテレビを見ることが多いのですが、家族そろっているときに、他局の番組を見られてしまう編成部長というのは、なかなかしんどいものがありました…(笑)。しかし幸いなことに、5年生の娘が今、積極視聴で『ピラミッド・ダービー』を見るようになったんですよ!――成長してお父さんに気を遣っている訳ではないのですか!?(笑)違うんです。この間バレーボールで休止になったときに、「今日『ピラミッド・ダービー』ないんだぁ」って僕に言ったんですよ! 正直、日曜日にTBSのバラエティを見ている娘の姿をあまり見たことがなかったので、うれしいですね。先ほど言った視聴満足度が非常に高く、視聴率も6月12日に8.3%と番組ベストが出てきたので、これから少しずつ頑張って、底上げして戦える日曜にしていきたいと思っています。(C)TBS (C)MBS●宇佐美シェフの言葉に感化「番組も真心」―― 一方、好調な金曜日ですが、日テレさんが意識して昨年秋に19時台を、この春で20時台を改編してきました。金曜に関しては、テレビ朝日さんも『ロンドンハーツ』を移してきましたし、他局さんが狙いを定めてきているのは重々承知しています。ただ、うちは他局さんを意識することなく、今支持されている番組が、それぞれのポテンシャルを発揮していけばいいと思っています。――金曜は『金スマ』でベッキーさんがテレビ復帰の場に選びましたし、古舘伊知郎さんがバラエティ復帰の一発目で『ぴったんこカン・カン』に出演されました。ビッグブッキングが続いていますよね。『ぴったんこ』では、安住紳一郎アナが古舘さんのトークライブの一節を本人の前で披露したんですが、古舘さんは先日行われたライブ後の打ち上げの席でも、これを絶賛してくださいました。復帰の場に選んでいただけるのは、番組との信頼関係もあると思いますし、うれしいことです。――ドラマの話もお伺いしたいのですが、日曜劇場が好調で、昨年から『TBSテレビ60周年特別企画 日曜劇場 天皇の料理番』『下町ロケット』『99.9-刑事専門弁護士-』と、ヒット作が続いていますね。日曜劇場はTBSの看板ですので、実績のある制作者しか作れない枠ですし、そのプレッシャーもすごいと思いますが、家族をターゲットにしながら、平日はなかなかドラマを見られない男性視聴者も意識して、質の高いドラマを目指しているのが成功しているのだと考えています。また、ドラマ制作部では、脚本作りの中で、脇役に魅力的な物を作ることを意識していると聞いていますが、それが魅力的なドラマを生み出す大きな要因の1つになっているかもしれません。――『99.9-刑事専門弁護士-』でも香川照之さんや、ラーメンズの片桐仁さんなどが演じる役柄はキャラクターが立ってましたよね。『天皇の料理番』でも小林薫さんの演じられた宇佐美シェフが印象的でした。ちょうど1年前の社内報で、その『天皇の料理番』の宇佐美シェフの「料理は真心だ。技術は追いつかないこともある、素材は望み通りにいかないこともある。けど、真心だけはてめぇ次第でいつでも最高のものを出すことができる」というセリフの一節を書きました。この言葉は本当に感動して、放送を見た後、プロデューサーにすぐ「本当に感動した!」とメールして、あまりに感動して社内報にも書いたほどなんです(笑)。このセリフって、料理人だけじゃなく、「料理」の部分を自分なりの言葉、例えば"番組"とか"仕事"とかに置き換えると、テレビの制作者、ひいては全てのサラリーマンにも通じることだと思うんです。日曜の夜のドラマは、セリフに共感して、その言葉を感じて、月曜日から頑張ろうという要素も大きいと思うのですが、そういうドラマがきちんと放送されているということが、支持をいただいている要因の1つではないかと思います。――「料理は真心だ」は、その後も劇中で結構出てきたキーの言葉でしたよね。7月にはまた新しいドラマが始まりますが、期待はいかがですか。日曜劇場は寺尾聰さんの『仰げば尊し』ですが、あの『ROOKIES』のスタッフが手掛けるドラマで、こちらも家族で見られるドラマになっていると思います。火曜22時は武井咲さんと滝沢秀明さんの『せいせいするほど、愛してる』ですが、この枠もだいぶ定着してきたと思いますので、7月も期待したいですね。金曜22時は向井理さんの『神の舌を持つ男』ですが、こちらも金ドラらしい作品になると思います。――3カ月後にはもう秋の改編が控えていますが、現段階での構想はいかがですか?ゴールデンの弱い番組を強くしなければいけないことに加え、GPの視聴率が上がったのに全日の数字が変わっていないので、大きな課題は、ノンプライム帯である朝の情報番組、夕方の『Nスタ』、夜の『NEWS23』ですね。『NEWS23』は春から星浩さんがキャスターに就任。特に7月の選挙では、政治という星さんの得意分野を活かしてのさらなる活躍が期待されます。3年目の『あさチャン!』は数字が上がってきていて、6月の直近までの月間平均は、5時台・6時台・7時台とも歴代最高となりました。系列局でも非常に手応えを感じているので、なんとか秋にさらにパワーアップしていきたいと思います。『白熱ライブ ビビット』に関しては6月から総合演出も代わって、今後も新企画をたくさんとり入れていくので、楽しみにしていてください。(C)TBS
2016年06月28日●年々上がっていく『9係』の視聴率テレビ局が一斉に衣替えを行う春の番組改編。今回も各局、課題の時間帯に新番組を投入したり、リニューアルを図ったりと、録画視聴が増える中でリアルタイム視聴を取り込むためのタイムテーブルを作成した。この戦略を考えるのが、"テレビ局の中枢"とも言われる「編成部」。今回は、民放キー局の「編成部長」に、春改編を総括してもらい、今後の展望についても語ってもらった。2番目に登場するのは、視聴率争いで2位につけるテレビ朝日。"万年4位"と言われたのは遠の昔で、すっかり上位グループが定位置となったが、その原動力でもある機動的な編成が、この春改編でも威力を発揮したようだ。(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区)――吉田慎一社長が4月の定例会見で、今年の春の改編について「強い手応えを感じている」と話されていました。まずは連続ドラマが好調でしたね。全話の平均視聴率は『警視庁捜査一課9係』が12.3%、『グッドパートナー 無敵の弁護士』が10.8%、『警視庁・捜査一課長』が10.3%となり、4月クールの民放連続ドラマのベスト5に3作品が入りました。なかなか難しい時代ですが、その中でも安定した結果で踏ん張ったのは、良かったと思います。――連続ドラマがプライム帯全枠で平均2ケタをキープしたのはテレ朝さんだけです。特に『9係』は、今シーズンがこの3年で一番良かったんです。平均11.4%→11.8%→12.3%と、どんどん上がってきています。11年目で年々上がっているのは、非常にうれしいです。――『捜査一課長』の内藤剛志さんも、シリーズ化を意気込んでいました。めちゃくちゃ気合入ってますよね! 僕も尊敬する人で、熱くて紳士的なんです。「必ずホシを挙げる!」という名セリフがあるんですが、本当は「ホシを挙げろ!」だったのを、部下たちに偉そうで失礼だというとことで、内藤さんのアイデアで変えたんです。――23時台の『不機嫌な果実』も好調でした。芸能人の不倫ニュースが次々に出る中で、抜群のタイミングでしたね(笑)4月から方々より取材を受けました(笑)。ドラマの準備は相当前からやるので、このタイミングでの放送は本当にたまたまなんです。放送枠の「金曜ナイトドラマ」は、これまで全部で618回放送されているんですが、その中でも『不機嫌な果実』は多くの若い女性からの支持を頂きました。――バラエティに目を向けると、春改編で大きかったのは『ロンドンハーツ』と『世界の村で発見!こんなところに日本人』(ABC制作)の枠移動ですよね。長い期間をかけて作業してきて、ようやく悲願を成就したんですが、移動して良い結果が出ています。『金曜★ロンドンハーツ』はここまで、移動前の火曜の前クール平均と比較して+1.3ポイントの平均11.0%で、これは全局の4月クールの新番組・移動番組で1位です。金曜の『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『ミュージックステーション』からの縦の流れが非常にうまくいきました。引っ越しというのはなかなか難しい作業なんですが、現場でも相当丁寧に作業をしてもらいました。1月という早い段階から移動を発表し、宣伝を始め、何より加地倫三ゼネラルプロデューサーの金曜21時に合った演出プランもハマりました。『―日本人』の方も、『林修の今でしょ!講座』『みんなの家庭の医学』と、大人の視聴に耐えられる縦の流れで、金曜の前クールから+2.0ポイントとなっています。―――移動といえば『ビートたけしのTVタックル』も、月曜23時台から日曜昼になりましたね。こちらも同時間帯で前クール+1.2ポイントで、6月19日には8.1%をマークしました。昼帯の激戦区に、いい形で乗り込んでいけたかなと思っています。――バラエティの新番組では、深夜からゴールデンに進出した『あいつ今何してる?』がスタートしました。初回11.8%でスタートして、現在平均10.3%です。6月22日に放送した3時間スペシャルが12.2%と徐々にエンジンがかかってきました。深夜に放送していた時から旋風を巻き起こしていた番組で、1月のゴールデンの特番で12.9%をとったので、半年で一気に19時台に昇格できました。――『あいつ今何してる?』もそうですが、『しくじり先生』も『ぶっちゃけ寺』も深夜のレギュラー化から半年でゴールデンに進出しています。テレ朝さんは相変わらず、この判断が早いですね。深夜で成功した体験をすぐにゴールデンへというプレースタイルは、若いチームもよく分かっているので、命がけで頑張って這い上がって来てくれます。ここのところ、ゴールデンに上げた番組が踏ん張ってくれていますね。――そうすると若い制作者の方が中心になるので、現場も活性化しますよね。この4月から23時台では『橋下×羽鳥の新番組(仮)』も始まりました。こちらも、討論スタイルになってからいい形で上がってきました。8%台を連発して、右肩上がりになっています。(C)テレビ朝日 (C)ABC●日曜ゴールデンを再強化しなければ――深夜2時台で始まった『あるある議事堂』も早速ゴールデンで特番放送されました。テレ朝さんの編成にはそうした機動力をすごく感じるのですが、先日急きょ放送を決められた『猪木vsアリ』でも、その姿勢が見えました。これは(早河洋)会長から提案があって、総合編成局長と相談して、すぐやろうと決めました。月曜の朝いちにアイデアをもらって、昼には決定して、夕方にはスタッフを招集して、放送予定だった『ゴン中山&ザキヤマのキリトルTV』の編集を止めて、そのスタッフの何人かに協力してもらい、4日間で2時間特番を作りましたからね(笑)。数字はどう出るか分からなかかったですが、やはり『猪木vsアリ』を中継した局として、このタイミングで放送しなかったら、ファンにも視聴者にも失礼だなと思い、『キリトルTV』もスポーツの番組でしたので、理解してもらえると考えて編成しました。ラストのナレーション原稿は、私が書いたんですよ(笑)――さすがスポーツ局ご出身ですね(笑)。ところで、この春の改編といえば、『報道ステーション』も大きく変わりましたね。古舘伊知郎さんの後を継いだ富川悠太キャスターが頑張っています。6月15日は初めて15%台の大台を突破して、翌16日にも15.2%をとりました。昨日もスタッフを激励しに行ったのですが、沸いていました。――古舘さんも、その前の『ニュースステーション』の久米宏さんも、フリーアナウンサーで成功された方がキャスターに就いてきた中で、局アナである富川アナがメインになっても結果を残しているのは、どのように分析していますか?当然視聴者の皆さんから支えられている"報ステ"のブランド力もありますし、富川アナは番組の立ち上げから12年間、現場で汗をかいてきたので、その若さや行動力、情報を伝えるパワーが、評価されているのだと感じています。――朝の情報番組『グッド!モーニング』『羽鳥慎一モーニングショー』も好調と聞いています。テレビ朝日は長らく朝の時間帯が課題でした。僕の同期が編成部の報道担当として、報道・編成・バラエティから人を集めてチームを作り、改革の会議を始めたんです。そして昨年『グッド!モーニング』のチーフプロデューサーに異動して、そこから一気に跳ね上がりました。最近数字が良いので差し入れを持って行くと、スタッフルームに入った瞬間、全員が拍手で迎え入れてくれて、とにかく元気がいいです。――現場の雰囲気が良くなっているんですね。そうです、そうです。やはりテレビって現場の雰囲気が良いとキャスターも含めてその雰囲気が画面から自ずと出てきますし、企画もどんどん良いものが出てきて、数字もどんどん右肩上がりになるんです。6月6日からの週も、7時台は毎日8%を超えて、4月クールの平均は7.8%と、前年同期から2.3ポイント上げています。それで次の『モーニングショー』にもいい形で渡せて数字が上がり、次の『じゅん散歩』も人気で、『ワイド!スクランブル』の第1部も横並びトップで、こうして平日の午前帯が良いと、会社も明るくなりますね。この1年で衝撃的な躍進です!――打つ手打つ手が、次々にうまく行っている印象があります。いや、4月クールはまだ第1段階を突破できたかなという感じですね。現場のチームはもっと数字をとりたいと思っています。これから夏・秋・冬をへて、1年をかけてどういう視聴習慣が作れるかが勝負ですね。――今後の話をお伺いしていきたいのですが、次の7月クールドラマへの期待はいかがですか?まずは『刑事7人』の第2弾が帰ってくるのが大きいですね。そして、テレ朝で初めて遊川和彦さんが脚本を担当する、木曜ドラマ『はじめまして、愛しています。』も、『グッド!モーニング』のように、チームが激アツなんです。遊川さんのリーダーシップもあって、早くも現場がすごく盛り上がっています。それから、昨年の『土曜ワイド劇場』で高視聴率を獲得した『女たちの特捜最前線』も超ご期待。『グ・ラ・メ! ~総理の料理番~』も、原作漫画が面白いですし、料理もドラマも充実しています。――夏休みには3年目となります「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」(7月16日~8月28日)がありますね。編成としての盛り上げも予定されていますか?僕が初代キャプテンだったので、もう全面的にバックアップして、これでもかっていうくらい、四六時中お祭りを取り上げますよ! 地上波に限らず、BSもCSもAbemaTVも含めていたるところで公開放送、中継、収録など、相当な連携があります。特に今年は、7階の社員食堂を「バラエティ食堂」として毎日開放するので、社運もかかっていますよ。――さて、今後の10月の改編の展望もお伺いしたいのですが、課題の時間帯はどこですか?最激戦区である日曜日の夜ですね。あの手この手を使っていろいろやっていますが、月曜から土曜まで良いのに、日曜でガクンと落ちることも結構あります。朝から夕方までは昨年から『報道ステーションSUNDAY』が良い時は8%とか11%もとるコンテンツになってきて、昼の『TVタックル』、午後の『路線バスで寄り道の旅』も好調なので、ゴールデンの砦を、なんとか再強化しなければいけないのが、一番の課題ですね。日テレさんが強い時間帯なので、長年の課題ですが、10月以降もいろんなことは考えています。――『相棒』もシーズン15となって、また始まりますね。そうですね。2000年の土曜ワイド劇場から放送しはじめた『相棒』も16年目に突入し、来年、劇場版も予定しています。それに加え『ドクターX』の第4弾も帰ってきます。テレビ朝日は、一回で終わるのではなく作品を大切にして2回、3回放送していくというのが独特のスタイルかもしれませんね。また、9月1日からは、サッカーワールドカップのアジア最終予選が始まります。1年間かけて、10試合の地上波独占放送がありますので、これが一番大きいですね。(C)テレビ朝日
2016年06月27日テレビ業界の4月改編で、各局夜のニュースキャスターがガラッと入れ替わった。NHKとフジテレビは新番組がスタート、テレビ朝日とTBSはメインキャスターが交代し、かつてないほどの変化だ。スタートから2カ月あまり過ぎた今、「どんな特色があり、どんな狙いが見られるのか?」「どの人にどの番組が合うのか?」…それぞれの番組をチェックしたテレビ解説者の木村隆志が、おすすめのニュース番組を探っていく。○"3安"を手に入れた『報ステ』まずは、メインキャスターが古舘伊知郎から富川悠太アナウンサーに代わった『報道ステーション』(テレビ朝日系)。富川アナはスタート当初から、フィールドリポーターとして同番組に出演し、古舘が休んだときには代役も務めていたため、予想通り違和感はなし。情感たっぷりの語りで、たびたび発言が物議を醸した古舘とは異なり、富川アナは「安全、安定、安心」の"3安"。正確さと客観性を意識した姿勢は、そのまま「見やすさ、わかりやすさ」につながり、時折取材記者に対する熱く語りかけるシーンが好印象を与えている。テレビ朝日にとっても、古舘に支払っていた高額報酬が不要になった上に、視聴率も落ちていないのだからコスパはググッと上昇。放送内容のコントロールも含め、"3安"を手中に収め、今のところ死角は見当たらない。現在39歳の富川アナは、キャスターとして伸びざかりの時期。ドラマ出演歴もあるさわやかなイケメンで、2児の父親という家庭的な一面を持ち合わせているなど、とにかく好感度が高い。さらに、熊本地震が起きた日は、深夜までキャスターを務めたあと、翌日に現地入りするというフットワークの良さで株を上げた。良くも悪くもアクが強かった古舘とは正反対の存在感。「富川アナならではの色がない」なんて声もあるが、視聴者の目線まで降りる等身大のキャスター像は、むしろ現代にフィットした鮮やかな色に見える。○"ハードボイルド"が求められる『NEWS23』次は約27年の歴史を誇る『NEWS23』(TBS系)。こちらもメインキャスターが、岸井成格と膳場貴子から星浩に代わった。星は、同番組のパイオニアである筑紫哲也さんと同じ朝日新聞出身だけに、権力に屈しないジャーナリストとしてのコメントが求められている。星は『報ステ』でコメンテーターを務めるなど、テレビ出演の経験が豊富で、「権力に対して目を光らせる」と高らかに宣言したものの、ここまで特筆すべき発言はなし。政治家が出演したときも、「ズバッと切れ込む」というより「やわらかい語り口で進める」シーンがあっただけに、今後は「筑紫さんの『多事争論』のような議論を生み出すメッセージ性を生み出せるか」がカギを握る。ニュース番組に限らず、テレビ業界のMCが30~40代に若返りする中、60歳の星を起用したのは、強烈なコメント発信力が問われているから。「メディアの自主規制に嘆く視聴者の支持を集められるか?」「勇気ある提言や批判を発信できるか?」「一家言もつ人々を巻き込むようなコーナーを作れるか?」…他番組と比較した立ち位置を考えると、より"ハードボイルド"な姿勢に活路を見いだすのが得策だろう。現状では、サブキャスターやスポーツ・天気担当などキャストが総入れ替えされたことも含め、後手に回った感は否めず、星の得意分野である夏の参院選での巻き返しに期待がかかる。○近距離が売りの『ニュースチェック11』メインキャスターに『ブラタモリ』(NHK)で人気者となった癒やし系の桑子真帆アナを抜てきし、この春スタートした『ニュースチェック11』(同)は、前述した2つの番組とは大きく異なるコンセプト。スタジオの壁に書かれた「きょうのニュースがシャキシャキわかります!!」の通り、各トピックのニュースをテンポよく紹介するスタイルで、1つのニュースを掘り下げることはほとんどない。前身の『NEWS WEB』と同様に、視聴者からのツイートが常に表示されるなど、ネットを積極活用。ラジオのDJブース風のスタジオ、「くつろいで わたしといっしょに こんやもチェック11」(頭文字を読むと「く・わ・こ」)と書かれた貼り紙も含め、ポップなイメージがただよう。まさに、「サクッと知りたい人」に向けたニュース番組なのだが、最大の特徴は視聴者との距離感。桑子アナが「みなさんはどう思いますか?」「今の解説わかりましたか?」と視聴者に語りかけるシーン、至近距離から撮る小型カメラ、ネットを活用した双方向性など、距離の近さを感じる工夫が目立つ。また、番組ホームページには、その日放送した各ジャンル35本の全ニュースが掲載され、「知りたい人は、さらに詳しく理解できる」という視聴者への配慮もあり、ターゲットとなるネットユーザー層へのサービス精神を感じる。○"紗椰推し"に徹する『ユアタイム』もう1つの新番組『ユアタイム~あなたの時間~』(フジテレビ)は、放送前にショーンK降板騒動でさわがせたが、番組は予想以上のマジメ路線。モデルでオタクとしても有名な市川紗椰をMCに据えた以上、ライトなニュース番組だと見られていたが、フタを開けてみたらヘビーなムードだった。その理由は、市川を取り囲む共演者とスタッフの空気感。「報道」というアウェーに一人で乗り込み、慣れないキャスター業に緊張する市川の生き生きとした表情を引き出す出演者がいない。しかし、日進月歩。徐々に笑顔が増え、得意の熱いトークも交えるなど、キャスターとして成長の跡を見せはじめている。「何とか市川を盛り上げよう」というスタッフのフォローもやや空回りか。市川のコメントをトピックにした『SAYAのニュースなSASAYAKI』や、天気予報コーナーの『紗椰’sウェザー』に加え、スポーツコーナーの『相撲マニア紗椰の市川部屋』『市川紗椰を野球場へ連れていこう』、エンディングテーマの歌詞に「紗椰」というフレーズが盛り込まれるなど、視聴者イメージの定着に腐心している。これは裏を返せば、市川以外の出演者が目立たないことになり、彼女にかかるプレッシャーはますます強くなっていく。熊本地震の発生日に、報道特別番組に差し替えられてしまったが、そのような扱いのままでは、世間に対するメッセージ性や信頼性は低い。番組が始まったばかりの市川には酷だったのは確かだが、だからこそニュース番組の常識に縛られない放送ができたという見方もできる。他番組より放送開始時間が遅いだけに、既成の枠組みにとらわれない自由さと、女性キャスターならではのしなやかな番組作りに期待したい。○さらなるビジュアル強化の『ZERO』最後に忘れてはいけないのは、23時台の視聴率トップをひた走る『NEWS ZERO』(日本テレビ系)。この春からサブキャスターに元NHKアナウンサーで獨協医科大助教の小正裕佳子を起用した。小正のアナウンス力やキャリアに疑いはなく、「ミス東大」の美ぼうと頭脳も含め、番組のパワーアップは間違いない。さらに、芥川賞作家の芸人・又吉直樹(ピース)、フィギュアスケートの五輪メダリスト・高橋大輔をキャスターに加えるなど抜け目なし。もともと櫻井翔(嵐)、桐谷美玲、板谷由夏ら才色兼備のキャスター陣がそろい、ビジュアルの訴求度は抜きんでている。ここまでそれぞれの番組にふれてきたが、現場の熱をストレートに感じたいなら『報道ステーション』、星浩のオピニオンが聞きたいなら『NEWS23』、一日のニュースをサクッと知りたいなら『ニュースチェック11』、市川紗椰の成長を見守るなら『ユアタイム』、美男美女のビジュアルも楽しみたいなら『NEWS ZERO』と言ったところか。もちろん、経済情報を知りたい人に『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)は言うまでもないだろう。扱う話題が同じでも、伝え方によっては全く違うものに見えるのがニュース番組の面白いところ。まだまだスタートしたばかりだけに、「ハシゴして見るほどではないけど、1つに選んでしまうのはもったいない」かもしれない。あまり決めつけずに、「その日の気分に合わせて選ぶ」くらいの気軽さがあってもいいのではないか。■木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などに出演。取材歴2,000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
2016年06月13日モデルの市川紗椰が、5日に放送された日本テレビ系トーク番組『おしゃれイズム』(毎週日曜22:00~22:30)に出演し、4月から初挑戦している報道番組での失敗エピソードを明かした。市川は、4月からフジテレビ系『ユアタイム~あなたの時間』(毎週月~木曜23:30~24:25、金曜23:58~24:55)に出演中。くりぃむしちゅーの上田晋也から「報道番組のキャスターだもんね」と振られると、自身は"MC"であると強調し、「キャスターというのは修業を重ねた職人たちなので、私がそう言うのは失礼だなと思ってます」と、肩書きへのこだわりを見せた。番組がスタートして2カ月がたったが、手応えは「全然まだまだダメですね」と反省。「私はカミカミなんで、お天気でも『雲が多いでしょう』と言うのを『熊が多いでしょう』と言ってしまい、そのあとも『冷え込む』を『ひよこむ』って、動物をいっぱい出してしまう」と、失敗エピソードを紹介した。一方で、ニュースの項目が変わるときの気持ちの切り替えについては「内容を伝えることを意識していると自然と切り替わる」とプロの一面も。「猿が遊んでいる風景から悲しいニュースに」というお題を受け、笑顔から一転、真剣な表情で「それでは次のニュースです」と一言述べると、スタジオは皆感心していたが、上田は「そんなに急変されたら、市川さんの人間性を疑うかもしれない」と不自然さを見逃さなかった。なお、次週12日の『おしゃれイズム』には、報道番組の大先輩である、フリーアナウンサーの古舘伊知郎が出演する。
2016年06月05日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が、12日に放送される日本テレビ系トーク番組『おしゃれイズム』(毎週日曜22:00~22:30)に出演することが2日、明らかになった。古舘は、前身番組『オシャレ30・30』(1987年~94年)、『おしゃれカンケイ』(94年~05年)の司会を18年にわたって歴任。その後、テレビ朝日系『報道ステーション』のキャスターを務めていたが、この3月で卒業したことを受け、11年ぶりの『おしゃれ』にゲストとして出演することになった。収録では、久しぶりに帰ってくる親族を迎えるかのように、大勢の"家族"が古舘を出迎え。あちこちから「お帰りなさい」「お久しぶり」の声が飛び交った。笑顔のスタッフに囲まれた古舘も「ゲストなのに、あの頃に戻ったみたいで、つい司会者側の振る舞いになっちゃうんだよね。あいさつしたり出演者の情報を集めたり(笑)。本当に懐かしい」と、うれしそうな様子だった。本番は、司会・上田晋也の「同窓会みたいになってる!」「古舘さん、まさか司会を奪いにきたんじゃないですよね!?」という突っ込みからスタート。古舘も「番組を離れてからもう10年以上もたちますからね、こんなに高視聴率の人気番組の司会に戻りたいなんて…ほんの少ししか思ってないですよ」と返し、会場の笑いを誘った。その後も、バラエティのブランクがあったとは思えない古舘の弾丸トークがさく裂。「『報道ステーション』最後の日の秘話」など、11年間離れていた際の話題を次々と語っていく。収録を終えた古舘は「『故郷に帰ってきたな』という感じ。温かい思いがあふれてきました」と笑顔を見せた。
2016年06月02日3月末でテレビ朝日系『報道ステーション』を降板したフリーアナウンサーの古舘伊知郎(61)が、6月10日放送のTBS系バラエティ番組『ぴったんこカン・カンスペシャル』(19:56~)にゲスト出演することが1日、わかった。『報ステ』降板後初のバラエティ出演、TBS登場は12年ぶりとなる。番組では、古舘と安住紳一郎TBSアナウンサーが、古舘の生まれ育った街、東京都北区・滝野川を散策。そして、古舘が高校・大学を過ごした立教学院を訪れ、みのもんたや徳光和夫らを輩出した立教大学放送研究会の部員が集まっている教室で、アナウンサーを目指している部員を前に古舘は学生時代の驚くべきエピソードを披露する。その後、古巣・テレビ朝日のある六本木で、同期入社の南美希子と対面。南がアナウンス部時代の秘話を語り、徳光和夫も合流して古舘との思い出などを明かす。また、フジテレビ系『夜のヒットスタジオ DELUXE』で共に司会を務めていた芳村真理と再会し、古館夫妻の仲人を引き受けた芳村が、その結婚式での出来事や当時の番組エピソードなどを披露。さらに、"毒舌キャラ"が売りだった加賀まりこや、同い年で親友の高見沢俊彦(THE ALFEE)も登場し、古舘の裏話を語る。古舘は「12年ぶりにバラエティ番組に出させていただき、本当にうれしかったです」と喜び、「29年間生まれ育った故郷から、現在に至るまでに知り合った多くの方々との再会。安住アナウンサーの絶妙な回しによって、いい気持ちにさせていただき、こんなに楽しい一日はありませんでした。だからその分、これでいいのかと不安にもなりました」と感想を語った。そして、「悪戦苦闘しながら報道を頑張ってきた12年間があるからこそ、今の自分があるのだと思います。報道で携わって頑張ってくださった方々に、絶対感謝しなければいけないと思いました」と報道への思いを告白。「うれしいだけではなく、これでいいのかと少し怖くなったり、そんないろいろな心境にさせてもらったというのは、一日この番組のロケをしてきた楽しさがベースにあったからだと本当に感謝しております」と述べた。(C)TBS
2016年06月02日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が1日、都内でシークレットライブ「微妙な果実~トーキングフルーツ」を開催。2時間にわたってマシンガントークを繰り広げた。テレビ朝日系『報道ステーション』のキャスターを3月末で降板してから、初の公の場となった今回のライブ。開催は5月20日に決定し、即座に告知・チケット先行抽選が行われたが、300席に30倍の応募が集まった。ライブの中で古舘は「今の若い人たちはキャスターやっている古舘しか知らない。プロレスとかスポーツ実況とか見ちゃいない世代なんだから。あるスタッフが遠慮がちに言ったって。『古舘伊知郎さんって無口な方ですね』」と、最近最も衝撃を受けたという若いスタッフからのひと言を披露。続けて、「ちょっとしゃべっただけでおしゃべりって言われて、おしゃべりだけは初志貫徹している俺が無口って言われたんだよ。これはショックだよ。皆さんにはそこのところを考えて、今日は俺のしゃべりを聞いてほしかった」と、しゃべり手としてのプライドを強くにじませながら、ブランクを感じさせない弾丸トークでまくし立てた。会場は円形で、古舘と観客との距離は2メートル。休憩無しで、身振り手振りを交えながら、さらには演技力も駆使しながら2時間しゃべり続け、シーンによって笑いと感嘆、ため息に包まれていた。古舘は1988年から『報ステ』キャスターを務める2004年まで、そして14年に復活版として、1人舞台「トーキングブルース」を行っており、今回のライブはその"特別版"。今月から、立て続けにテレビのバラエティ番組へのゲスト出演が決定しており、今回のライブの主催者側は「このライブは、次への、のろしである」と予告している。
2016年06月02日映画『太陽』が4月23日(土)に公開を迎え、神木隆之介、門脇麦、古舘寛治に入江悠監督らが舞台挨拶に臨んだ。「劇団イキウメ」が2011年に上演した人気の舞台を映画化。ウイルスが蔓延する近未来を舞台に、太陽の下では生きられないが、健康で知性的に進化を遂げた新人類と太陽を謳歌しつつも貧しい暮らしを続ける旧人類の対立、融和、葛藤を描き出していく。撮影は一昨年の冬に行われたが、神木さんは「やっと今日を迎えられたなという感じです」と晴れやかな表情。「初めて観たとき、まだ全部はこの映画のことを理解できないなと思いました。でもいまの歳や環境で僕の中で感じることがあり、5年後、10年後に観たときにまた全然違うことを感じるんだろうと思います。みなさんの心の中で育てていく映画なのかなと思います」と語った。門脇さんも神木さんと同じ思いのよう。自身が初めて完成した映画を鑑賞したときに感じた思いについて「誰にも感情移入させてもらえず、人間という生き物の観察記のように淡々と描かれていると思いました。それぞれに観ていただき、思ったことが答えなんだと思います」と頷く。古舘さんは門脇さんの父親を演じたが「僕は普段、ちょっと出てすぐにいなくなるピンポイント俳優なんですが…(笑)、今回は割とたくさん出てて、しかもいい男の役!」とご満悦。ちなみに、神木さんは現場でじっくりと古舘さんとの距離を詰めたようで、撮影終了後には自宅に招いて将棋で遊んだとか!神木さんが次回作『3月のライオン』で棋士役を演じることから、古舘さんに教えを請うたそうだが、古舘さんはこの件について尋ねられると「びっくりしました。2人だけの秘密のつもりでマスクしてこっそり行ったんですけどTwitterに書かれてて…」と困惑していることを強調!神木さんは「いやいや、一緒にから揚げとかポテト買いに行ったじゃないですか(笑)」とツッコミを入れ「(現場でも)ずっと一緒にお弁当食べてました」と仲の良さを明かす。古舘さんは「将棋の練習がしたくて、いいカモを見つけたって感じなんですよ」「まあ、芸能人の中では一番仲いいですかね」とそっけない口調で語り、会場は笑いに包まれた。『太陽』は東京・角川シネマ新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月23日ワイドショー、週刊誌、スポーツ新聞で報道された芸能ニュースをコラムニスト・芸能解説者の木村隆志が厳選紹介! 芸能人の熱愛・破局・スキャンダル・事件……これさえ見れば、一週間の芸能ニュースを総ナメできる。■5位:カトパンが『めざまし』卒業! エイプリルフールはなし4月1日、今月いっぱいでフジテレビを退社する加藤綾子アナ(30)が、この日で『めざましテレビ』を卒業。加藤アナは「入社から7年半、朝の生活を続けてきましたが、ここまで続けられるとは思っていませんでした。東日本大震災に取材に行ったとき、みなさん大変なのに『めざまし、見ているよ』と温かい声をかけてもらって、『こんな私でも人の力になれることがあるんだな』と逆に元気をもらって、ここまでやってこられました」と涙まじりに話した。加藤アナは、2008年の入社から同番組に出演し、2012年4月からメーンキャスターに就任。人気トップクラスの女子アナとして番組を引っ張ってきただけに、「本当に幸せな8年間でした。ありがとうございました」の声に実感がこもる。「後輩アナのよき相談相手になっていた」というエピソードも明かされ、後任の永島優美アナ(24)も涙。このところ、視聴率で裏番組の『ZIP!』に負けることも多い同番組は今後巻き返せるのか。「脱カトパン」の新たなムード作りが求められる。4月1日の卒業だったが、エイプリルフールに引っかけたネタはほとんどなく、シンプルな言葉と爽やかな笑顔でまとめたのが、彼女が人気者たるゆえんか。■4位:古舘伊知郎が報道ステーション卒業。最後に毒を吐く古舘伊知郎(61)が12年間務めた『報道ステーション』を31日で卒業。最後のあいさつでは、「私が大変気に入っているセットとも今日でお別れとなってしまうわけです」「無遅刻無欠勤で12年やらせていただきました。ひとえにテレビの前で今見てくださっているみなさまのおかげと痛感しております」と感慨深げに語りはじめた。番組降板については、「一部で言われているような圧力がかかってやめるわけではありません。私のわがままです。お許しください」ときっぱり。ただ、「もっと普段着で、普通の言葉でやりたかったが、現実は甘くなかった」「報道番組で開けっぴろげにいろんな発言ができなくなりつつある空気は感じている」とチクリ。さらに、「ツルンツルンの無難な言葉で固めた番組などちっとも面白くありません」「人間は少なからず偏っています。だから情熱を持って番組を作れば多少は偏るんです。しかし全体的にほどよいバランスに作り直せばいいのではないか」と力を込めた。ラストの「死んでまた再生します」というフレーズが、いかにも皮肉たっぷりでこの人らしい。番組は11日から再開され、後任は同局の富川悠太アナ(39)が務めるが、視聴者の支持を集められるかは不透明だ。■3位:とにかく明るい安村に「安心できない」美女とホテル密会「安心してください、はいてますよ!」のパンツ芸でブレイクした、とにかく明るい安村(34)がまさかの不倫。やはり今回も“不倫ハンター”『週刊文春』のスクープだった。安村は3月26日の夜、東京駅付近のもつ鍋店で、本上まなみ似の美女と2人きりで食事したあと、徒歩でビジネスホテルへチェックイン。翌朝まで過ごしたあと記者の直撃を受けると、女性が妻ではないことこそ認めたものの、「不倫じゃない。お友だちです」「(パンツ)はいてました」と釈明した。所属事務所も、「女性は古い友だち。十数年ぶりに再会して思い出話で盛り上がるうち、つい遅くまでお酒を飲んでしまった。ホテルに行ってからも朝までお酒を飲んで過ごしたそうです」とフォローしたが、腕を組んでいたという情報もあるだけに説得力はない。ただ、最近は露出が減って、一発屋のイメージがつきはじめていただけに、安村にとってこの報道が吉と出る可能性はある。川谷絵音(27)、桂文枝(72)、乙武洋匡(39)と不倫騒動の収束に失敗しているが、安村は笑いに変えて再浮上できるか。■2位:高橋ジョージと三船美佳がついに離婚。親権はどっち?高橋ジョージ(57)と三船美佳(33)の離婚がついに成立。美佳が離婚と長女の親権を求め訴訟を起こしていたが、1年あまりの月日を経て解決した。親権は美佳が持ち、慰謝料はなし。ジョージは娘(11)に会うことはできず、美佳から「年2回カラー写真が送られるだけ」という。会見を開いた美佳は、「急展開で驚いていますが、うれしい結果」と笑顔。娘から「おめでとう」と祝福されたことを話しながら涙を流した。ただ、焦点の1つだったジョージのモラルハラスメントについてのみ口をつぐんだことが逆に、離婚成立への鍵となったことをうかがわせる。美佳の「結婚可能年齢な16歳の誕生日に結婚」という記録は、もちろん今後も並ばれることはあったとしても破られることはない。それ以上に、相手のジョージが40歳というインパクトも含めて、今後も芸能史のトピックとして語られていくだろう。■1位:愛之助と紀香がついに結婚!「彼の子どもを産みたい」31日、片岡愛之助(44)と藤原紀香(44)が紋付き袴と着物姿で結婚会見。約200人の記者が集まる中、「愛之助がデザインした」3カラットのダイヤが輝く婚約指輪を披露したほか、「プロポーズはまだ」と笑顔で話すなど幸せを振りまいていた。紀香は結婚後も芸能活動を続けるが、「一番大事なのは夫の仕事」「藤原紀香の芸能活動は許される範囲で」と話すなど終始、愛之助を立てる振る舞いは、梨園の妻になる決意表明のようだった。注目されたのは、交際スタートの時期。これまで2人がつき合いはじめたのは昨年8月と言っていたが、熊切あさ美(35)との二股騒動が持ち上がったのは5月だった。これについて愛之助は当時友人だったことをあらためて強調し、「両方の事務所から『交際していないのなら会わない方がいい』と言われた」ことで会うのをやめたが、「会わなくなって心にポッカリ穴があいた気がした」と報道がきっかけでつき合いはじめたと言い切った。今年は不倫騒動が多すぎるせいで、華やかな結婚会見がかすんでしまいそうだが、感極まったときにだけ使われる紀香の関西弁こそと「彼の子どもを産みたい」というフレーズが、何よりの幸せを象徴していた。□おまけの1本:「『ごきげんよう』と昼ドラが終了」31日の放送で、フジテレビの『ライオンのごきげんよう』が前番組の『いただきます』から数えて31年、昼ドラが52年の長い歴史に幕を閉じた。『ごきげんよう』はゲスト1万9,000人超、サイコロを振った数は1万9,459回。昼ドラは計214作、1万3,319話。あまりに偉大な数字だけに、しばらくはロスを感じる人も多いだろう。どちらも最後のセリフが素晴らしかった。『ごきげんよう』は、生放送で“1人サイコロトーク”を行った小堺一機(60)が、「最初ドッキリと思って始まったこの番組が31年も続きました。今日で長いドッキリが終わります」。昼ドラは最後のヒロイン・佐藤江梨子(34)が、子役とともに海に向かって「みんな、ありがとう~!」。両番組の終了によって、フジテレビは朝から夕方まで15時間にわたって情報番組を生放送することになる。他局も含めて、似たような番組が並ぶことにガッカリしている視聴者は多い。■木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブに毎月20~30本のコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。
2016年04月03日11日から富川悠太・新キャスターでリニューアルスタートするテレビ朝日系ニュース番組『報道ステーション』(毎週月~金曜21:54~23:10)の新キャスト陣が1日に発表され、サブキャスターは小川彩佳アナウンサーが続投することが明らかになった。同番組は古舘伊知郎キャスターの卒業に伴い、11日からリニューアル。富川悠太アナウンサーが新キャスターに就任し、月~木曜のレギュラーコメンテーターとして、政治ジャーナリストで共同通信客員論説委員の後藤謙次氏が出演する。そして、サブキャスターは小川アナが続投。フィールドリポーターは、これまでの富川アナと山口豊アナに代わり、平石直之アナ(水~金)と板倉朋希アナ(月~金)が加入し、武内絵美アナ(月~金)と担当していく。また、スポーツ担当は、青山愛アナに代わって寺川俊平アナが担当。そして、気象情報は林美沙希アナに代わり、きょう1日に入社した新人の森川夕貴アナが抜てきされることになった。森川アナは「天気に対する知識はまだあまりありませんが、逆にそれを強みにして、視聴者の皆さまが天気に対して感じている疑問を、ひとつひとつ解決していくお手伝いができたらと思います」と意気込みを語っている。秦聖浩プロデューサーは、森川アナに対して「臆せず自分らしさを出してほしい」と要望。また、小川アナには「5年間の(サブキャスターの)経験を存分に生かして安定感を発揮してほしい」、フィールドリポーターの3人には「これまで以上の神出鬼没、『報道ステーションのリポーターはどこの"現場"にもいる』という伝統を生かして、番組の原動力になってほしい」と期待を語っている。なお、スポーツキャスターは、松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀、前田智徳が担当する。
2016年04月01日2004年4月からテレビ朝日系報道番組『報道ステーション』(毎週月~金曜21:54~)のキャスターを務めた古舘伊知郎氏(61)が、3月31日の最後の出演で、報道番組のあり方を熱く語り、後任の富川悠太アナウンサー(39)にエールを送った。番組最後のスピーチで、視聴者への感謝の思いと降板理由を説明した古舘氏。「自分なりの言葉でみなさんを楽しませたいわがままな欲求が募ってまいりました」「なんらかの圧力がかかってやめさせられるとかいうことでは一切ありません」と圧力を否定した上で、「ただ、報道番組で昔よりもいろんな発言ができなくなりつつある空気は感じています」と切り出した。古舘氏は「つるんつるんの無難な言葉で固めた番組などちっとも面白くありません」と主張し、「人間がやっているんです。人間は少なからず偏っていきます。だから、情熱をもって番組を作れば多少は番組は偏るんです。しかし、全体的にほどよいバランスに仕上げ直せば、そこに腐心をしていけばいいという信念を私は持っています」と熱弁。「私の中でも育ってきた"報道ステーション魂"を後任の方々にぜひ受け継いでいただいて、言うべきことは言う、間違いは謝る。激しい発言が後年たって、あれば議論のきっかけになっていい方向に向いたじゃないかと、そういう事柄もあるはずだと信じています」と伝えた。そして、「考えてみれば、テレビの一人勝ちの時代がありました」と振り返り、「そのよき時代に乗って、久米宏さんが素晴らしい『ニュースステーション』というニュースショーを時流の一番槍をかかげて突っ走りました」と回顧。「私はその後を受け継ぎました。テレビの地上波もだんだん厳しくなってきた。競争相手が多くなりました。そういう中でも、しんがりを務めさせていただいたかなとささやかな自負は持っております」と続けた。その後、「この後は通信と放送の二人羽織…どうなっていくんでしょうか。厳しい中で、富川悠太アナウンサーが4月11日から引き継ぎます。大変だと思います。しかし彼には乱世の雄になっていただきたいと思います」と後任の富川アナへのメッセージに移り、「この12年の中で彼をすごいなと思ったのは、1回たりとも仕事上のグチを聞いたことがありません。そういう人です。精神年齢は私よりもずっと高いと思っています」と人間性が伝わるエピソードを紹介。「どうか皆さん、3カ月や半年あたりで判断するのではなく、長い目で彼の新しい報道ステーションを見守っていただきたいと思います」と伝え、「本当につらくなったら私に電話してきてください。相談に乗ります。ニュースキャスターというのは、本当に孤独ですからね」と本人にも呼びかけた。古舘氏から"報道ステーション魂"を受け継ぎ、4月11日より富川アナウンサーがキャスターを務める。
2016年04月01日テレビ朝日系報道番組『報道ステーション』(毎週月~金曜21:54~)の古舘伊知郎キャスター(61)が31日、最後の出演を終えた。この日は、オープニングのアニメーションに古舘キャスターを加えた特別仕様でスタート。「東京の夜を桜が染めています。今日は満開となりました」という言葉で始めた古舘キャスターは、「私としては今日最後の出演になります。どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。そして、通常通り進行しすべてのニュースを伝え切った後、「私が大変気に入っているセットとも今日でお別れとなってしまうわけです」と見渡してから、「2004年4月5日にこの『報道ステーション』という番組は産声を上げました。それから12年の歳月があっという間に流れました」と語り出した。「古巣であるテレビ朝日に貢献できればという思いも強くあってこの大任を引き受けさせていただきました」と振り返った上で、「無遅刻無欠勤で12年やらせていただくことができました。ひとえにテレビの前で今みてくださっている皆さま方の支えがあったからだと本当に痛感しております」と感謝。「毎日毎日この12年間、テレビ局に送られてくる皆さま方の感想を読ませていただきました。お褒めの言葉に喜び、罵倒に傷ついたこともありました。でも、全部をひっくるめてありがたいなと今思っています」と続けた。降板を決意した理由については、「12年前にどんな報道番組をやりたかったかということにつながる」と言い、「もっと普段着で、言葉遣いも普段着で、ざっくばらんなニュース番組をつくりたいと思ってきた。ところが現実はそんなに甘くはありませんでした」と説明。「正直申しますと窮屈になってきました。自分なりの言葉でみなさんを楽しませたいというわがままな欲求が募り、退かせてくださいと言いました。これが真相です。何らかの圧力がかかってやめさせられるということでは一切ありません」と伝え、「支持してくださった方々には裏切りにもつながります。申し訳ありません。私のわがままです」と頭を下げた。後任としてキャスターを務める富川悠太アナウンサー(39)へのメッセージも送り、最後は「死んでまた再生します。ありがとうございました」と締めくくった。
2016年04月01日2016年の年頭にあたり、F5ネットワークスジャパン 代表執行役員社長の古舘 正清氏は、以下の年頭所感を発表した。セキュリティカンパニーへと変貌を新年明けましておめでとうございます。2015年は企業におけるクラウド利用の拡大、ワークスタイルの変化など、ITを活用したビジネスの高度化が進展した一方、DDoS攻撃などサイバー攻撃も巧妙化し、セキュリティ対策が企業経営の大きな課題として注目された1年だったと思います。F5ネットワークスジャパンは、ADCソリューションマーケットのリーダーとして安定した顧客基盤を築いてきました。そして、昨年5月のF5ネットワークスジャパン社長就任時より、「アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)ビジネスの拡大」、「セキュリティ関連ビジネスの拡大」「AS a Serviceビジネスの拡大」、という3つの目標を掲げて取り組んで参りました。中でも、特に注力をしてきたのが「セキュリティ」です。昨年は、ADCを核とするデータセンタセキュリティを新たに多くのお客様に使っていただきました。さらに、オンプレミスの自社データセンタとクラウドサービスをシームレスに連携し、アプリケーションの安全性、可用性を実現するハイブリッド型As a Service事業である「Silverline」ブランドを立ち上げました。F5はユーザとアプリケーションのトラフィックを全て把握できる技術を基盤に、グローバルでもセキュリティ関連のビジネスが急成長しています。2016年もF5は、アプリケーションをどこからでも安全で快適に使用する「アプリケーション・セキュリティ」のコンセプトのもと、複雑化するサイバーセキュリティに対してお客様の抱える課題にこたえる「セキュリティカンパニー」へと変貌を続けます。F5ネットワークスジャパンでは、ミッション(志)を「お客様のイノベーションを支えるセキュアで最適なITインフラを日本品質で提供します」と定めています。ITインフラがコモディティ化していく中、お客様のITインフラがアプリケーション視点でより競争力のあるものに発展できるよう、社員一同取り組んで参ります。2016年が、皆様にとりまして、日本にとりまして、より大きな成長と飛躍を遂げる実り多き1年となりますことを心から祈念申し上げます。本年も、F5ネットワークスジャパンをどうぞよろしくお願い申し上げます。
2016年01月05日米F5ネットワークスは5月1日、同日付けで、F5ネットワークスジャパンの代表取締役社長に、古舘正清氏が就任したと発表した。古舘氏は、日本IBM、日本マイクロソフト、レッドハットにおいて、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの分野でリーダーシップを発揮してきた。レッドハットにおいては、常務執行役員パートナー・アライアンス営業統括本部長として、クラウドおよびインフラストラクチャーの分野を担当した。古舘の代表取締役社長就任について、米F5ネットワークス ワールドワイドセールス担当エグゼクティブ・バイスレジデント デーブ・フェリンガ氏は、「古舘氏の広範なビジネス実績と人脈、 強力なリーダーシップが、 F5の変革を牽引し、 日本におけるマーケットでの地位をさらに強固なものとし、 ビジネス領域をさらに広げると確信しています 」と述べている。
2015年05月01日フリーになっても人気は健在!ORICON STYLEが実施する第7回『好きな男性アナランキング』 で、羽鳥慎一アナが2年連続一位に輝いた。報道、バラエティーとジャンルに問わず引っ張りだこの羽鳥アナは、今年40歳になる節目にフリーになった。「真面目さとおもしろさのギャップが良い」(神奈川県/30代/男性)のように、羽鳥アナは男性にも女性にも世代に関わらず人気がある。image by AMAZON第二位は?第二位は昨年5位だった宮根誠司アナ。歯に衣をきせず、テンポよく話すのが順位を上げた要因だろう。「オールマイティーで大好き」(埼玉県/40代/女性)と人気があるのが第三位の伊藤利尋アナ。ニュースや司会などソツなくこなし、バラエティーでは面白いというアナ。三位以下のランキングは、第四位・大塚範一アナ、第五位・桝太一アナ、第六位・軽部真一アナ、第七位・草野仁アナ、第八位・大熊英司アナ、第九位・古舘伊知郎アナ、第十位・上重聡アナとなっている。元の記事を読む
2011年12月18日