東京・練馬区に長くアトリエを構えていた彫刻家・古賀忠雄(1903-1979)の作品や活動を紹介するとともに、古賀が取り組んだ「塑造(そぞう)」という彫刻手法を掘り下げて考察する興味深い展覧会が、11月17日(金)から2024年2月25日(日)まで、練馬区立美術館で開催される。佐賀県に生まれた古賀は、1926年に東京美術学校の彫刻科塑像部本科に入学し、在学中の1929年の帝展で初入選をはたす。ロダンやブールデル、また美術学校の恩師・北村西望の影響を受けた古賀は、写実のなかに適度なデフォルメを加えた表現を取り入れながら、安定した形態と温かみのある質感をもつ人体や動物を多く制作し、その作品は縁のある佐賀県や練馬区内をはじめとして全国各地の公共空間に設置されている。戦前は帝展で、また戦後は主に日展で活躍し、日本彫塑会委員長、日本陶彫会会長を歴任するなど、彫刻界の振興に寄与したことでも知られる。同展は、こうした古賀の活動のなかから特に「塑造」に注目し、章立てを構成している。木や石を彫り刻む技法「彫刻(カーヴィング)」に対し、粘土などを足し引きして生み出す「塑造(モデリング)」には、作品の制作過程や作家の姿勢に他ジャンルとは異なるポイントがあるという。たとえば、粘土でつくった原型が他者の手を経て、ブロンズなどに鋳造されて完成形となり、ときにはその型から異なる年代に異なる仕上げで複数の作品がつくられる可能性があること。あるいは、そうしてつくられた作品が公共の場に設置されると、作家個人の範疇を超えた意味が生まれる場合があることなど、塑造には様々な側面があるのだ。同展では、ブロンズ像とともに石膏原型の展示のある作品もあり、また古賀作品約60点が常設されている所在地を調査してつくられた練馬版や全国版のマップの紹介などもある。約30点の魅力ある塑像作品と、そうした手厚い調査の成果が合わさって、複製性や公共性といったこれまであまり意識していなかった観点から、塑造・塑像を見て考える機会が生まれている。なお、同館では古賀の没後の1988年にも個展を開催しているが、今回はその際には提示されなかった戦時中の活動の紹介もあるという。新たな知見に出会えるのも楽しみだ。<開催情報>『生誕120年 古賀忠雄展 塑造(像)の楽しみ』会期:2023年11月17日(金)~2024年2月25日(日)会場:練馬区立美術館 2階展示室時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜(1月8日、2月12日は開館)、12月29日(金)~1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)料金:無料公式サイト:
2023年10月18日古賀葵が「理想の美少女を産み出す」ことに挑戦する動画企画「Road to 冬コミ」も始動!このたび、同人誌原作のテレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』のエンディングテーマを発表しました。また、動画企画「Road to 冬コミ」の情報を解禁しました。■『16bitセンセーション』について「16bitセンセーション」は、みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)と若木民喜(漫画家)によってコミックマーケット91にて頒布された同人誌。1990年代の秋葉原を舞台に、美少女ゲーム制作の現場と、それを取り巻く世間のカルチャー・ムーヴメントの移り変わりを、主人公の上原メイ子を軸としたキャラクターたちの物語に絡めて描いて話題を呼んだ。同人誌は全8話まで頒布されており、株式会社KADOKAWAより単行本が刊行中。既刊2巻。■新情報 1|豪華作家陣によるエンディングテーマを発表!この度、本日実施された「先行上映会&トークイベント ~いざ、16bitの時代へ~」内で、テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』のエンディングテーマが主人公・秋里コノハ(CV.古賀葵)が歌う「リンク~past and future~」であることを発表しました。作詞をKOTOKO、作曲を折戸伸治、編曲を中沢伴行といった、美少女ゲームの歴史と共に歩んできた豪華作家陣の方々が手掛けた楽曲となっています。■新情報2|動画企画『Road to 冬コミ』始動!2023年12月に開催されるコミックマーケット103に向け、秋里コノハ役・古賀葵が「理想の美少女を生み出す」ことに挑戦する動画企画「Road to 冬コミ」が始動します。思い描く理想の美少女をこの世界に爆誕させるべく、アイデアを出し、ラフスケッチを描き、色を塗ることで命を吹き込み、一枚のイラストとして完成させていきます。コミックマーケット103に、理想の美少女は登場できるのか、古賀葵が描く、本格ドキュメンタリー映像となっています。放送中随時更新を予定しておりますので、続報をお待ちください。■新情報3|公式WEBラジオ「16bitセンセーション ANOTHER PLAYER」初回配信が10月5日(木)21時に決定!先日告知された、アニプレックス公式YouTubeチャンネルと音泉にて配信となる公式WEBラジオ「16bitセンセーション ANOTHER PLAYER」の初回配信日が10月5日(木)21時に決定しました。ゲストに六田守役の阿部敦さん、上原メイ子役の堀江由衣さん、下田かおり役の川澄綾子さんにお越しいただき、先行上映会が終わった直後の感想などを語っていただきます。豪華作家陣によるエンディングテーマ情報を始めとした最新情報が解禁となり、いよいよ放送が近づく、テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』。今後のアニメの展開に引き続き、ぜひご期待ください。エンディングテーマ情報▶「リンク~past and future~」楽曲情報歌:秋里コノハ(CV.古賀葵)作詞:KOTOKO作曲:折戸伸治編曲:中沢伴行宣伝特別動画『Road to 冬コミ』2023年12月に開催されるコミックマーケット103に向け、秋里コノハ役・古賀葵が『理想の美少女を生み出す』ことに挑戦する動画企画、『Road to 冬コミ』が始動!放送中随時更新を予定しておりますので、続報をお待ちください。配信場所:アニプレックス公式YouTubeチャンネル公式Webラジオ「16bitセンセーション ANOTHER PLAYER」公式Webラジオ「16bitセンセーション ANOTHER PLAYER」2023年10月より放送・配信予定のTVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』の公式WEBラジオです!秋里コノハ役・古賀葵さん&山田冬夜役・山根綺さんがパーソナリティを担当し、作品に関するトークや情報をお届けします。■番組ページURL パーソナリティ:古賀葵(秋里コノハ 役)山根綺(山田冬夜 役)初回配信日:10月5日(木)第1回ゲスト:阿部敦(六田守 役)、堀江由衣(上原メイ子 役)、川澄綾子(下田かおり 役)アニメ情報テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』▶放送情報:TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11:2023年10月4日(水)より毎週水曜24時30分~中京テレビ:2023年10月4日(水)より毎週水曜25時37分~ABCテレビ:2023年10月4日(水)より毎週水曜26時14分~※放送日時は変更となる場合がございます。▶配信情報:dアニメストアにて10月4日(水)25時より最速配信開始。ほか各配信サービスでも10月8日(日)12時より順次配信開始。配信先一覧:dアニメストア・dアニメストア ニコニコ支店・dアニメストア for Prime Video・U-NEXT・アニメ放題・Prime Video・バンダイチャンネル・Hulu・ニコニコ・FOD・TELASA・J:COMオンデマンドメガパック・auスマートパスプレミアム・milplus見放題パックプライム・ABEMA・Lemino・DMM TV 他※配信日時は変更となる場合がございます。▶イントロダクション:秋里コノハは美少女&美少女ゲームが大好きなイラストレーター。超人気絵師になることを夢見て美少女ゲーム制作会社で奮闘しているものの現実はうまくいかず……、ソシャゲ全盛期の現代に会社は傾き、コノハはサブのイラストレーターとしてモブキャラの後ろ姿を塗る日々を過ごしていた。ある日、ひょんなことから過去の名作美少女ゲームをゲームショップの店主から譲ってもらうことに。美少女ゲーム黄金時代に思いを馳せ、『同級生』のパッケージを開くと突如まばゆい光に包まれ、気づくとコノハは過去にタイムリープをしていた!行きついた先は1992年!世は美少女ゲーム黎明期!アルコールソフトという会社で働くことになったコノハは、美少女を想い、美少女を描き、美少女を創りあげていけるのか!?圧倒的な美少女への愛でお送りする、ひとりの少女の物語――『それじゃあ、始めるね!』▶STAFF:原作:若木民喜みつみ美里(アクアプラス)甘露樹(アクアプラス)監督:佐久間貴史アナザーレイヤー・メインストーリー:若木民喜髙橋龍也キャラクターデザイン:佐々木政勝美術監督:有本妃査恵美術デザイン:山本浩憲石原由光色彩設計:のぼりはるこ撮影監督:難波史編集:牧信公設定考証:RetroPC Foundation音響監督:本山哲音響効果:古谷友二録音調整:八巻大樹音楽:やしきんアニメーション制作:st.シルバー▶オープニングテーマ「65535」中川翔子作詞・作曲・編曲:Sohbana▶エンディングテーマ「リンク~past and future~」歌:秋里コノハ(CV.古賀葵)作詞:KOTOKO作曲:折戸伸治編曲:中沢伴行▶CAST秋里コノハ:古賀葵六田守:阿部敦上原メイ子:堀江由衣下田かおり:川澄綾子六田勝(てんちょー):伊藤健太郎五味川清(キョンシー):福島潤山田冬夜(やまだ・とうや):山根綺▶各リンク先アニメ公式HP: アニメ公式Twitter: テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』▶放送情報:TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11:2023年10月4日(水)より毎週水曜24時30分~中京テレビ:2023年10月4日(水)より毎週水曜25時37分~ABCテレビ:2023年10月4日(水)より毎週水曜26時14分~※放送日時は変更となる場合がございます。▶配信情報:dアニメストアにて10月4日(水)25時より最速配信開始。ほか各配信サービスでも10月8日(日)12時より順次配信開始。配信先一覧:dアニメストア・dアニメストア ニコニコ支店・dアニメストア for Prime Video・U-NEXT・アニメ放題・Prime Video・バンダイチャンネル・Hulu・ニコニコ・FOD・TELASA・J:COMオンデマンドメガパック・auスマートパスプレミアム・milplus見放題パックプライム・ABEMA・Lemino・DMM TV 他※配信日時は変更となる場合がございます。▶イントロダクション:秋里コノハは美少女&美少女ゲームが大好きなイラストレーター。超人気絵師になることを夢見て美少女ゲーム制作会社で奮闘しているものの現実はうまくいかず……、ソシャゲ全盛期の現代に会社は傾き、コノハはサブのイラストレーターとしてモブキャラの後ろ姿を塗る日々を過ごしていた。ある日、ひょんなことから過去の名作美少女ゲームをゲームショップの店主から譲ってもらうことに。美少女ゲーム黄金時代に思いを馳せ、『同級生』のパッケージを開くと突如まばゆい光に包まれ、気づくとコノハは過去にタイムリープをしていた!行きついた先は1992年!世は美少女ゲーム黎明期!アルコールソフトという会社で働くことになったコノハは、美少女を想い、美少女を描き、美少女を創りあげていけるのか!?圧倒的な美少女への愛でお送りする、ひとりの少女の物語――『それじゃあ、始めるね!』▶STAFF:原作:若木民喜みつみ美里(アクアプラス)甘露樹(アクアプラス)監督:佐久間貴史アナザーレイヤー・メインストーリー:若木民喜髙橋龍也キャラクターデザイン:佐々木政勝美術監督:有本妃査恵美術デザイン:山本浩憲石原由光色彩設計:のぼりはるこ撮影監督:難波史編集:牧信公設定考証:RetroPC Foundation音響監督:本山哲音響効果:古谷友二録音調整:八巻大樹音楽:やしきんアニメーション制作:st.シルバー▶オープニングテーマ「65535」中川翔子作詞・作曲・編曲:Sohbana▶エンディングテーマ「リンク~past and future~」歌:秋里コノハ(CV.古賀葵)作詞:KOTOKO作曲:折戸伸治編曲:中沢伴行▶CAST秋里コノハ:古賀葵六田守:阿部敦上原メイ子:堀江由衣下田かおり:川澄綾子六田勝(てんちょー):伊藤健太郎五味川清(キョンシー):福島潤山田冬夜(やまだ・とうや):山根綺▶各リンク先アニメ公式HP: アニメ公式Twitter: 権利表記について*画像を使用の際は、下記のコピーライト表記の記載をお願いいたします。©若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月01日波瑠&高杉真宙共演「わたしのお嫁くん」の8話が5月31日放送。中村蒼演じる古賀の“当て馬”ぶりにネットが沸くとともに、古賀が保育園の先生に扮したオープニングにも“かわいい”の声が殺到している。「Kiss」(講談社)連載中、柴なつみによる同名原作をドラマ化した本作。仕事は有能だが超ズボラ女子という主人公と、部下の家事力最強男子が同居することになるが、有能ズボラ同僚や主人公激推し女子が2人の恋をかき回して…というストーリーが展開中の本作。キャストは山本と恋人同士になった速見穂香に波瑠さん。前回やっと穂香にキスできた山本知博に高杉さん。穂香のことが好きで山本をライバル視する花妻蘭に前田拳太郎。穂香を“激推し”するゆえ、山本と交際してることに納得してない赤嶺麗奈に仁村紗和。穂香と同じくズボラな一面を持つ古賀一織に中村蒼。穂香の相談相手である高橋君子にヒコロヒー。穂香の父・健一に宇梶剛士。母の良子に富田靖子…といった俳優陣。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。穂香と知博が同居する部屋に古賀が訪ねてくる。山本がゴミ出しに行き、穂香と古賀の2人きりになったところで、マンションに健一と良子が現れ、古賀のことを穂香の交際相手だと勘違いして大喜び。古賀の写真を撮りまくり親戚中に送ってしまう。ゴミ出しから戻ってきた山本が彼氏だと紹介したうえで、親戚にも古賀ではなく山本が恋人だと訂正してほしいと頼む穂香だが、健一は「それはちょっと難しい」と言い出す。祖母の勝子(茅島成美)が古賀との交際を大喜びし、すでに会う日取りまで決めてしまったという。実は古賀は去年死別した勝子の夫の若い頃にそっくりで、久しぶりに元気を取り戻した勝子の姿を見た健一たちは、1日だけでいいから彼氏役を演じてほしいと古賀に頼む…というのが今回のおはなし。結局、穂香は古賀に彼氏役を演じてもらい勝子のもとを訪れることに。その帰り道「古賀さんにはこれ以上迷惑をおかけしませんので、ご安心ください」と謝罪する穂香に、「俺は別によかけど…本当に付き合っても」とシリアスな表情で応える古賀。しかしすぐに笑顔を見せ「とか言われたら困るやんね~」とごまかす。そして、一家団欒の席で自分が座ってた場所に山本が座ることになるのが羨ましい、と語ると、別れ際、歩き出した穂香の腕をつかみ、「俺、もうちょっと速見さんと話し…」とまで口にしたところで、山本の姿を見つける…。「古賀さんやっぱりちゃんと当て馬だったのか」「古賀さんの当て馬仕草。すごいいい人だなー」などの声が上がる中、「古賀さんはやみんの腕掴んでもっと話がしたい的な事言いかけたよね?これから古賀さん攻めてくる感じなのかな....?」と今後の古賀の動向を気にする声も。またオープニングで保育園の先生に扮し、前回のあらすじを説明する古賀にも「古賀先生、かわいすぎる」「可愛すぎてなんか内臓が ヒュ てなる笑」など“かわいい”の声が殺到している。【第9話あらすじ】穂香は「知博くんにはちゃんと実感してほしいの。自分が愛されてるんだって」と言って山本を押し倒すが、ふいに「家だと照れるな」と言い出す。そんな折、ラクーン・エレクトロニクスでは、全社員を対象にした新商品企画の社内コンペが開かれる。入社当時に企画開発部志望だった山本はコンペへの参加を決意。そんな山本の為に穂香は温泉に行くことを提案する…。「わたしのお嫁くん」は毎週水曜22:00~フジテレビ系にて放送中。(笠緒)
2023年06月01日2022年12月31日、バレーボール選手の西田有志さんと古賀紗理那さんが結婚したことを、連名で発表しました。西田有志・古賀紗理那、結婚発表コメント全文同日、お互いのSNSでそろって結婚を発表した2人。ともに現役のバレーボール選手ということもあり「競技レベルも向上できるよう一層精進してまいります」と、つづっています。応援してくださるファンの皆様支えてくださる関係者の皆様いつも温かい応援をありがとうございますこの度、西田有志と古賀紗理那は結婚しましたことをご報告させていただきます。まだまだ未熟な2人ですがこの出会いに感謝し、支え合い、高め合いながらいい家庭を築いていきたいと思います。また、2人とも現役プレーヤーの中で大変なことが沢山あると思いますが、2人で乗り越え、競技レベルも向上できるよう一層精進してまいります。私達は皆様に応援していただけるように努力して参りますので、これからもよろしくお願い致します。@volleyball1301ーより引用ご報告皆さんいつも応援ありがとうございます。まだまだ未熟者の僕ですが、成長できるよう精進して参りますので、応援の程よろしくお願いします。 pic.twitter.com/6BA6gxFzBW — 西田 有志 (@volleyball1301) December 31, 2022 バレーボール日本代表である、西田さんと古賀さん。ビッグカップルの誕生は注目を集め、祝福の声が寄せられています。・年の終わりにビッグサプライズ!・おめでとうございます!今年一番のサプライズが年末に起こりました。・年末に幸せなお知らせをありがとうございます!同じバレーボール界からも祝福の声が相次いだ2人の結婚。西田さん、古賀さん、ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2022年12月31日2021年3月24日、柔道選手として活躍した古賀稔彦さんが亡くなり、悲しむ声が相次ぎました。柔道金メダリスト・古賀稔彦さんが逝去『平成の三四郎』の旅立ちに惜しむ声サンケイスポーツによると、古賀さんの死因はがん。しかし、古賀さんは母親に対しても自分の病名を明かさず、周囲に「まあまあ元気」と笑顔を見せていたといいます。母親へ病気を明かさなかった古賀さん笠井アナの考えに反響同月25日、悪性リンパ腫を患った経験のある、フリーアナウンサーの笠井信輔さんがブログを更新。古賀さんが病名を母親へ隠していたことについて、「古賀さんの気持ちが、私にはよく分かります」とし、自身の思いをつづりました。古賀さんのこのお気持ちが、私にはよくわかります私も両親に「がん」と言う病名を伝えることには勇気がいりましたし、「ステージ4」という診断については、退院するまで隠していました笠井信輔オフィシャルブログーより引用でも、思うのですいろいろながんがあって、いろいろなタイプがあって、いろいろな患者さんがいるそれぞれが、それぞれにあきらめない耐えるべきところは耐え、笑うとこは笑って、それぞれの難局を乗り越えていく…古賀さんもきっと、強く、凛々しく、自分らしく全力で生きられたのだと思います自分らしく、生き抜いていらしたのだと…笠井信輔オフィシャルブログーより引用笠井さんは自身の経験も踏まえて、母親へ病気を明かさなかった古賀さんの気持ちを、「さまざまな考え方がある。古賀さんは最後まで自分らしく生きられたのだと思う」と推測したのです。命にかかわる病気を伝えることは、自分を想ってくれる大切な人にこそ、難しいことです。笠井さんの投稿には、さまざまな声が寄せられました。・突然の訃報に、お母さまの気持ちを思うと涙が止まりません。でも「親に悲しい思いをさせたくない」という気持ちも痛いほど分かります。・実際にがんを経験した笠井さんの言葉は、スッと心に刺さります。最後まで古賀さんは自分を貫き通したのかもしれませんね。・私も、母へ病気を伝えられていません。でも後悔はしていないです。最後まで強く、自分らしく生きようと思います。日本中に勇気や感動を与え、さまざまな人の背中を押してきた古賀さん。心の中には、笠井さんの推測した思いがあったのかもしれません。心よりご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2021年03月25日柔道選手として活躍した古賀稔彦(こが・としひこ)さんが、2021年3月24日に亡くなったことが報じられました。53歳でした。サンケイスポーツによると、古賀さんは昨春にがんで体調を崩し、手術を受けるなど一時入院していたといいます。1992年のバルセロナオリンピックで柔道男子713級金メダリストに輝いた古賀さん。『平成の三四郎』と呼ばれていました。2000年に現役を引退すると、町道場『古賀塾』などで指導者としても活躍。日本の柔道界を長年支え続けていました。磨き上げた技で多くの人に感動を与えた、古賀さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2021年03月24日デビュー作にしてカンヌ国際映画祭批評家週間のクロージング作品に選ばれ、東京フィルメックス審査員特別賞など、世界を驚かせた中国新世代のグー・シャオガン監督作『春江水暖~しゅんこうすいだん』。2月11日(木・祝)からの日本公開を前に、シャオガン監督から日本の観客に向けたメッセージ動画が到着した。『ロングデイズ・ジャーニーこの夜の涯てへ』のビー・ガン監督や、『象は静かに座っている』の故フー・ボー監督など、近年世界が注目している中国新世代の監督。彼らと同世代のグー・シャオガン監督のデビュー作となる本作は、2020年仏の老舗誌「カイエ・デュ・シネマ」映画トップ10で第7位、中国映画で唯一&デビュー作で唯一ランクインし、世界中を驚かせた。山水画の傑作「富春山居図」にインスピレーションを得たという絵巻を広げていくような横移動スクロールの超ロングテイクや、壮大なロングショット、四季をとらえた映像美で、激動の中国を生きる市井の大家族を描いている。この度、そんな本作のシャオガン監督から日本の観客へのメッセージ動画が到着。監督自身が「とても素晴らしい!」と感激したという日本版ポスターを背景に、「みなさん こんにちは」と日本語でも挨拶。映画について、「山水画の美学で描いた家族の映画で人生と万物の四季についての物語」と語り、コロナ禍にある日本の観客を気遣って「平和と健康と幸せ」を祈るとコメント。最後は「よろしくお願いします」と日本語で締めくくっており、監督の朴訥とした雰囲気にも引き込まれる。まさに山水絵巻!著名人からもコメント続々さらに本作には各界の著名人からのコメントが到着。シャオガン監督と同世代で、先日ZOOM対談も行った最新作『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人監督は「変わりゆく社会を、家族という普遍から描いた傑作。一生に一本の映画になりました」と語り、写真家で映画監督のホンマタカシは「2020年No.1に決定」、脚本家の向井康介は「本当に信じられない。これがある若い映像作家のデビュー作だとは……」と唸るなどまさに絶賛続々。上海出身・日本で育ったミュージシャン・王舟は「爆竹の喧騒と人々の哀愁の外に広がる雄大な自然風景。俯瞰的なカメラワークと音楽が重なった相乗効果から、現代中国の市井の人々の物語を見ているのに、悠久な時間の流れに身を置いているような気持ちになった」とコメントを寄せている。『春江水暖~しゅんこうすいだん』は2月11日(木・祝)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:春江水暖~しゅんこうすいだん 2021年2月11日よりBunkamura ル・シネマほか全国にて公開
2021年02月08日東京・京橋のアーティゾン美術館で『琳派と印象派展』が開催中です。日本美術のなかでも人気のある琳派と、みんな大好きなフランスの印象派作品約100点が集結。あの有名すぎる国宝もご紹介!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 187『琳派と印象派東西都市文化が生んだ美術』は、17世紀~19世紀の京都、江戸、パリという大都市から生まれた多くの作品を、東西の都市文化を比較しながら楽しむことができる展覧会です。会場には、石橋財団コレクションと国内の寺院や博物館などの作品を合わせた約100点が集結。そのなかには国宝2点と重要文化財7点も含まれています。さらに、アーティゾン美術館の新収蔵作品12点も初公開。見どころ満載の企画展です。京の景色からスタート!まずは序章「都市の様子」からご紹介。ここでは、京の都市文化をテーマにした作品が展示されています。(前期は京、後期は江戸に展示替え)華やかな《洛中洛外図屛風》からはじまり、絵巻や扇絵などを見たあと第一章「the 琳派」へと進みます。琳派とは、江戸時代初期に京都ではじまった芸術様式。華やかな色彩と、装飾的で大胆な構図が特徴です。会場には、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一など、まさにthe 琳派の絵師によるゴージャスな作品が勢ぞろい!例えば、尾形光琳の《槇楓図屛風》は、木や枝がうねるように配置された大胆な構図で、金地に鮮やかな赤と緑が映え、うっとりするほど美しい作品です。琳派と印象派がコラボ?!続いて、第二章「琳派×印象派」へ。時代も文化もまるで違う2つのジャンルが一緒に展示されていますが、違和感がなく心地よい空間になっています。例えば、「水の表現」にスポットをあてた展示では、ぜひ尾形光琳の《流水図広蓋》(前期展示)とクロード・モネの《睡蓮の池》を比べてみてください。光琳の水は線で描かれたデザインのようで、モネの水は光の明るさを感じることができ、描き方の違いが際立っています。さらにおもしろいのは、人物をモチーフにした琳派と印象派のコラボ展示。手前はエドガー・ドガの《右手で右足を持つ踊り子》、奥にあるのは俵屋宗達の《舞楽図屛風》(前期展示)です。人物のリアルな動きをとらえたドガの彫刻と、舞っている人物の構図がユニークな宗達の作品。タイプの異なる作品を一緒に見ることで、新たな発見があるかもしれません。第三章「the 印象派」では、アーティゾン美術館の印象派コレクションを中心とした作品を展示。琳派の装飾的な作品を見たあと印象派の油彩画を見ると、特に光の描き方に目を引かれます。あの国宝は12月に登場!この展覧会では前期と後期で展示替えがあり、後期の12月22日から有名な国宝、俵屋宗達《風神雷神図屛風》が登場します。誰もが知っている作品ですが、描かれている風神雷神とはどんな神さまなのか、ご存じですか?展覧会を監修した美術史家の小林忠さんによると、風神雷神は「もともと仏教の千手観音の両脇で観音さまを守る鬼の神だった」とのこと。そんな鬼神を、宗達は風と雨をコントロールして、耕作の恵みを与えてくれる“人に優しい神”として描いたそうです。(小林さんの解説は、展覧会公式サイトの動画で視聴できます)前期と後期、どちらも見逃せない展覧会は2021年1月24日まで開催。Information会期:~ 2021年1月24日(日)前期2020年11月14日(土)〜2020年12月20日(日)後期2020年12月22日(火)〜2021年01月24日(日)休館日:月曜日(11月23日、1月11日は開館)、11月24日、年末年始(12月28日ー1月4日)、1月12日開館時間:10:00–18:00(最終入館時間 17:30)会場:アーティゾン美術館6階、5階展示室観覧料:日時指定予約制ウェブ予約チケット¥1,700、当日チケット(窓口販売)¥2,000、学生無料(要ウェブ予約)*ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売*中学生以下の方はウェブ予約不要*この料金で同時開催の展覧会をすべて観覧可能※同時開催:~ 2021年1月24日(日)『石橋財団コレクション選』(4階展示室)特集コーナー展示青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち
2020年11月20日波瑠と鈴木京香演じる刑事が文字から事件の謎を解いていく新感覚爽快ミステリー「未解決の女警視庁文書捜査官」の5話が9月3日放送。捜査会議で沢村一樹演じる古賀がみせたキレッキレの“エア壁ドン”にSNSのタイムラインが沸いている。本作は、警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係(文書解読係)所属の、波瑠さん演じる肉体派熱血刑事・矢代朋と、鈴木さん演じる文字フェチ頭脳派刑事・鳴海理沙の2人が“文字”を糸口に未解決事件を捜査していくというもの。2人をはじめ沢村さんが「特命捜査対策室」の室長・古賀清成役で、谷原章介が「特命捜査対策室」第6係新係長・国木田哲夫役で、遠藤憲一が「特命捜査対策室」第6係主任の草加慎司役で、皆川猿時が室長補佐の宗像利夫役で、工藤阿須加が朋と同期の刑事・岡部守役で、飯島寛騎が刑事の多部和樹役で、山内圭哉が第5係係長桑部一郎役でそれぞれ出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は銀行立てこもり事件が発生。人質の中には草加の娘で3年前に妻と共に家を出ていった草加美里(佐久間由衣)がおり、さらに犯人は「草加という刑事に電話させろ」と警察に要求。防犯カメラ映像で漢数字の「三」が書かれた紙を持たされる美里と、犯人の一人の顔を確認した草加は息をのむ。その男はある未解決事件の捜査で出会った河本直也(矢野聖人)だった。草加が担当した未解決事件とは12年前、専門学校生・麦野奈津(水谷果穂)が帰宅途中に刺殺され、地面にダイイングメッセージともとれる漢数字「三」の文字が書き残されていた事件。奈津に当時つきまとい漢数字「三」が名前に入っていることから真っ先に容疑がかかった大学生・三田良平(佐藤祐基)のアリバイは完璧で、草加は奈津の父が経営する児童養護施設で育った直也から、必ず犯人を捕まえてほしいと懇願されるも、必死の捜査もむなしく三田のアリバイは崩せず、他に犯人も特定できずにいた…。草加からの電話に直也は約18時間後の翌朝10時までに奈津を殺した犯人を捕まえるよう要求する…。こうして12年前の事件を再び捜査することになった朋は、捜査会議で古賀の横に立ち被疑者について説明するのだが、そこに宗像が割って入り朋の顔の横に手を突き出して「室長の相棒は補佐の私だぞ!」と怒りの“エア壁ドン”。その後、宗像も古賀から「お前が俺の相棒を名乗るのは10年、いや100年早い」と“エア壁ドン”される。このシーンに「今の手の動きはなんなの?エア壁ドン的なやつ?」「ソーシャルディスタンスを意識したエア壁ドン」などタイムラインがざわめきをみせる。特に古賀役の沢村さんのスピード感ある“エア壁ドン”には「沢村さん、まさかのエア壁ドン」「エア壁ドンのキレがいい」「室長のエア壁ドン!されたい!」「キレッキレで素敵でした(笑)」などの声が殺到、タイムラインが盛り上がっている。(笠緒)
2020年09月03日展覧会「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」が、神奈川・箱根のポーラ美術館で開催。会期は2020年11月14日(土)から2021年4月4日(日)まで。日本×フランス、近代の芸術交流“美の往還”を明らかに近代化の進む激動の時代において、新しい美の基準や感性を模索する上で、互いに不可欠な存在であった日本とフランス。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本の浮世絵や工芸品がモネやゴッホらの創作活動における重要なインスピレーション源となる一方、欧化政策を進める日本では、黒田清輝をはじめ多くの学生たちがフランスへ留学し、近代日本美術の礎となる美術を学んだ。本展「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」では、大量のモノや情報、人の往来が可能となった近代に、日本とフランス双方の芸術が相互作用して誕生した作品にフォーカス。日本とフランス間の“美の往還”を検証していく。国内外の近代日仏美術作品全約130点が集結ポーラ美術館のコレクションには、ジャポニズムと関係の深いモネやゴッホ、フランスで学んだ黒田清輝や岡田三郎助、セザンヌやルノワールら、日本とフランスの芸術交流を語る上で欠かせない芸術家の作品を多数収蔵。本展では、そんなポーラ美術館習俗作品約80点のほか、国内外から約50点の作品を集積展示する。黒田清輝の師、ラファエル・コランによる“幻の作品”120年振りに公開そんな本展における最大の見どころとなるのが、黒田清輝の師であるラファエル・コランの初来日作品《眠り》。黒田清輝の代表作《野辺》に影響を与えたとされる本作品は、長年所在不明とされてきていたが、近年その所在が判明。この度日本で120年振りに一般公開される。森村泰昌や荒木悠、現代アーティストの作品も紹介また、森村泰昌のゴッホに扮したセルフポートレートや、荒木悠のフランス人の日本滞在記から着想した映像作品など、現代アーティストの作品も近代の作品と織り交ぜて紹介。“日本と西洋”“近代と現代”といった異なる視点をユーモラスに解釈し生み出された作品を通し、異文化理解の本質や魅力に迫る。【詳細】Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年会期:2020年11月14日(土)~2021年4月4日(日) 会期中展示替えあり時間:9:00~17:00(最終入館16:30)会場:ポーラ美術館住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285出展点数:約110点(展示替え含み全約130点)<出展作家>荒木悠、歌川広重、岡田三郎助、葛飾北斎、エミール・ガレ、黒田清輝、古賀春江、フィンセント・ファン・ゴッホ、ラファエル・コラン、ポール・セザンヌ、レオナール・フジタ、クロード・モネ、森村泰昌、安井曾太郎、山口晃、モーリス・ユトリロ、ピエール・オーギュスト・ルノワールなど【問い合わせ先】ポーラ美術館TEL:0460-84-2111
2020年09月03日ブリヂストン美術館を前身とする新美術館「アーティゾン美術館」が1月18日に開館。開館記念展として「見えてくる光景コレクションの現在地」が3月31日(火)まで開催されている。株式会社ブリヂストンの創業者、石橋正二郎が収集した美術品を展示するため、1952年に開館したブリヂストン美術館。2015年から建て替えのため約5年間の休館を経て、この度「アーティゾン美術館」という新たな館名でリニューアルオープンした。新美術館は、23階建ての高層ビル「ミュージアムタワー京橋」の低層階3フロアを展示室とし、その展示面積は旧ブリヂストン美術館の約2倍に。最新の照明や空調設備を備え、快適で明るく開放的な空間が広がる。アーティゾン美術館1階部分の吹き抜け開館に先駆けて行われたプレス内覧会では、館長の石橋寛氏が登壇。新美術館では「創造の体感」をコンセプトに、単に観賞の場を提供するだけでなく、見る、感じる、知ることにより作品の創造性を体感し、そのインスピレーションが新たな時代を切り拓くきっかけとなることを目指すという。アーティゾン美術館石橋寛館長同館では、利用者がより快適に「創造の体感」を味わえるような工夫が随所に施されている。例えば、チケットは日時指定予約制を導入。入館までの待ち時間の短縮や館内での混雑緩和が期待できるほか、一部の作品を除き作品の写真撮影もOK。美術館の情報を閲覧できるインフォルームやレクチャールームが併設され、鑑賞後に湧き出る探究心も満たしてくれる。そして今回、開館記念展として開催されているのが『見えてくる光景コレクションの現在地』だ。約2,800点の石橋財団コレクションの中から、選りすぐりの206点を紹介。第1部「アートをひろげる」で近現代美術を一望し、第2部「アートをさぐる」で古今東西の美術を7つのテーマで掘り下げていく。第1部「アートをひろげる」会場エドゥアール・マネ《自画像》1878〜79年ほか第1部「アートをひろげる」メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年ほか第1部「アートをひろげる」ピエール=オーギュスト・ルノワール《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》1876年ほか第1部では、1870年代のマネの作品から2000年代のスーラージュまで、約140年間の東西の名品が並ぶ。印象派、ポスト印象派、象徴派、ナビ派、フォーヴィズム、キュビズム、抽象美術、ダダイズム、シュルレアリスム、抽象表現主義と、次々に展開したヨーロッパ美術の系譜を、ルノワール、セザンヌ、カサット、青木繁から、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、マーク・ロスコ、猪熊弦一郎、草間彌生まで、石橋コレクションが誇る数々の名作で辿ることができる。第1部「アートをひろげる」左:青木繁《海の幸》1904年中央:ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904〜06年頃右:オーギュスト・ロダン《立てるフォーネス》1884年頃第1部「アートをひろげる」ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》1924年ほか展示がスタートする6階はフロア全体に柱がなく、それぞれの作品はゆるやかに空間を仕切る可動式の壁に展示されている。アーティゾン美術館の教育普及部長である貝塚健氏によると、その壁を利用することで、作品同士の響き合いを感じとってほしいと言う。「ある地点から見ると、セザンヌによる山の絵と、青木繁の《海の幸》を同時に眺めることができる。場所は違えど同時代に活躍したふたりの、異なる個性がぶつかり合う様を楽しんでほしいと思います」(教育普及部長貝塚健氏)また、注目したいのが休館中に新収蔵された作品。モリゾ、カサット、ボッチョーニ、カンディンスキー、ジャコメッティ、松本竣介など31点が今回初めてのお披露目となる。続く第2部「アートをさぐる」では、「装飾」「古典」「原始」「異界」「聖俗」「記録」「幸福」という7つの視点からアートを掘り下げていく。5階では、人が身の回りを飾りたいという欲望から生まれた「装飾」のアートに始まり、多様な造形を整理しスタンダードを確立した「古典」、人間の欲望や欲求の源となる「原始」、ふとした時に立ち現れる「異界」をテーマに持つ作品を紹介していく。第2部「アートをさぐる・装飾」イランテペ・シアルク《幾何文台付鉢》紀元前4千年紀ほか第2部「アートをさぐる・古典」小杉未醒(放庵、放菴)《山幸彦》1929年第2部「アートをさぐる・異界」古賀春江《素朴な月夜》1929年ほか続く4階フロアでは、聖なるものと俗なるものを併せ持つ「聖俗」、自画像や街の風景を描きとめた「記録」、そして、人と人との出会いによって生まれるアートの「幸福」をテーマに展示は締めくくられる。第2部「アートをさぐる・聖俗」《洛中洛外図屏風》江戸時代・17世紀第2部「アートをさぐる・記録」小出楢重《帽子をかぶった自画像》1924年ほか第2部「アートをさぐる・幸福」青木茂《わだつみのいろこの宮》1907年ほか今後のアーティゾン美術館では、鴻池朋子が石橋財団コレクションと“共演”するインスタレーションを発表するほか、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示帰国展など、現代美術の紹介も積極的に行なっていく予定。この先どんな「創造の体感」をさせてくれるのか。新しいアートの発信拠点として、これからも目が離せない。【開催情報】『開館記念展「見えてくる光景コレクションの現在地」』
2020年01月23日「シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の『シュール』」が、2019年12月15日(日)から2020年4月5日(日)まで、神奈川・箱根のポーラ美術館にて開催される。シュルレアリスムの変遷と拡大を辿る約100点シュルレアリスム誕生から100年が経つ2019年。フランスで誕生したシュルレアリスムは、理性を中心とした意識では捉えきれない新しい現実を表現することを目指して始った、20世紀の芸術に最も大きな影響を及ぼした運動の1つだ。「シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の『シュール』」では、この100年間で変化を遂げたシュルレアリスムの展開と、フランスから日本、アメリカ、アジアにいたるまでのシュルレアリスムの広がりを約100点の絵画、版画を通じて辿っていく。サルバドール・ダリ、マックス・エルンスト、古賀春江、三岸好太郎、瑛九、吉原治良など多岐にわたる作家の作品が登場する。詩・思想から絵画へ元々は、フランスの詩人アンドレ・ブルトンが中心となってを推し進められたシュルレアリスム。理性を中心とする近代的な考え方を批判し、精神分析学の影響を受けて理性の支配の及ばない“無意識の世界”に「超現実」を求める前衛的な詩作を繰り広げ、1924年に「シュルレアリスム宣言」を発表した。ダリも独自の理論を展開そこから、ドイツ出身の画家、マックス・エルンストによる実験的な作品に美しさを見出すなど、 シュルレアリスムは詩や思想だけではなく絵画の分野にも拡大。スペインからシュルレアリスム運動に加わったサルバドール・ダリは、「偏執狂的=批判的」方法という独自の理論にもとづいて絵画を制作し、美術のみならずファッション界をも巻き込む大きな流行を作り出す。日本の「超現実主義」と「シュール」こうした動向は同時代の日本にも伝えられ、1930年代を通して「超現実主義」という訳語のもと、最新の前衛美術のスタイルとして一大旋風を巻き起こした。しかし、日本では次第に「無意識の探究」という本来の目的を離れ、現実離れした奇抜で幻想的な芸術として受容されるようになる。徐々に東洋的な思想と混ざり合いながら、独自の絵画表現や「シュール」という感覚が生み出されていった。併設レストランでは特別メニューもまた本展に合わせて、併設レストラン「アレイ」では特別コースメニュー「スペインの風」を提供。ダリの故郷であるスペインの郷土料理をアレンジした、風味豊かなメニューが揃う。前菜には魚介のスープとパスタを使ったパエリアを用意。メインディッシュのイベリコ豚のローストには、いんげん豆のピュレを添えた。そしてデザートには、スペイン風クリームブリュレ「クレマ・カタラーナ」を、オレンジ風味で提供する。詳細シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」会期:2019年12月15日(日)~2020年4月5日(日)開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:無休(展示替えのための臨時休館あり)場所:ポーラ美術館所在地:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285TEL:0460-84-2111入館料:・個人大人 1,800円(税込)、シニア割引(65歳以上) 1,600円(税込)、大学・高校生 1,300円(税込)、障害者手帳持参者及び付添者(1名まで) 1,000円(税込)・団体(15名以上)大人 1,500円(税込)、シニア割引(65歳以上) 1,500円(税込)、大学・高校生 1,100円(税込)、障害者手帳持参者及び付添者(1名まで) 1,000円(税込)※中学生以下無料。※シニア割引、障害者手帳持参割引は、他の割引との併用は不可。■「シュルレアリスムと絵画」展 特別コースメニュー「スペインの風」提供場所:ポーラ美術館併設レストラン「アレイ」時間:11:00~16:00(L.O.)価格:3,040円(税込)
2019年09月27日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の古賀哉子さんです。初グラビアで表紙に大抜擢。「あの子は誰?」と話題に!この夏『週刊ヤングジャンプ』と『週刊プレイボーイ』、2誌の表紙を飾った古賀さん。「『目力がある』という声をたくさんいただきました。この目は完全に遺伝。父のおかげなんです(笑)」。6月に『ラストアイドル』を卒業し女優に本格転向したばかり。映画やドラマへの出演が続々と決まっている。「演技は奮闘中ですが、台本に書かれていない背景を想像して表現することが楽しい。息抜きはラップバトルの動画を見ること。ラッパーたちの高度な言葉遊びを聞いていると時間を忘れちゃう」愛犬の写真を毎日チェック。家族のグループLINEで送られてきます。3歳で5kgのビッグなチワワ。感性や想像力を養うため美術館へ。「ルーヴル美術館展」は時代背景や人々の想いを感じる深い展示でした。凍らせるだけ、の簡単アイスにハマり中。豆乳を冷凍庫に入れて作る即席アイス。ヘルシーだし、おいしい!こが・やこ1997年生まれ。オーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日)でデビュー。9月9日スタートの『文学処女』(MBS、11日にはTBSで放送)でドラマ初出演。※『anan』2018年9月12日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年09月05日古賀学「水中ニーソ」京都展実行委員会は9月19日~22日、古賀学「水中ニーソキューブ」京都展を「Division」(京都府京都市)で開催する。会期中無休で、時間は13時~19時。入場無料。会場では、新刊『水中ニーソキューブ』から古賀学が切り取る「水の中のかわいい女の子」の魅力が詰まった作品群が展示される。写真作品約30点、アクリルキューブの中に水中写真を閉じ込めた立体作品約10点に加え、上下左右すべての映像を記録した「全天球水中ニーソ」の動画を体験することもできる。書籍やグッズの販売も。また、展示に合わせて同会場でのギャラリートーク(9月21日)と、「京都メトロ」(京都府京都市)でのクラブイベント(9月22日)も予定されている。
2015年09月09日東京都・上野の東京都美術館は、日本三大公募展の一つ「二科展」の第100回を記念した「伝説の洋画家たち 二科100年展」を開催する。会期は7月18日~9月6日(月曜、7月21日は休み、ただし7月20日は開室)。開室時間は9:30~17:30(金曜は21:00まで)。入場料は、大人1,500円、学生1,200円、高校生800円、65歳以上1,000円、中学生以下無料。同展は、70を超える日本全国の美術館や所蔵家が所蔵する、日本近現代美術史に欠かせない洋画家・彫刻家たちの名品約120点を、時代背景やエピソードを織り交ぜながら紹介するもの。1914(大正3)年に若き画家の研鑽の場として、一部の画家たちによって創設された二科会は、常に新しい傾向の作風を吸収し日本の美術史上に名を残す才能を次々と輩出しており、岸田劉生、佐伯祐三、小出楢重、関根正二、古賀春江、坂本繁二郎、藤田嗣治、松本竣介、東郷青児など、二科展によって名をはせるようになった芸術家は数多く挙げられる。同展では、巨匠たちの画壇デビュー作として、安井曾太郎、東郷青児、小出楢重、林武、村井正誠、吉原治良、吉井淳二、織田廣喜、鶴岡義雄など、名だたる画家たちが、認められるべく研鑽した時期の作品などが紹介される。なお、同展で展示される作品は全て二科展出品作品となっており、100年間続く二科展の歩みを通して、日本近現代美術史を知ることができる内容となっている。また、関連企画として、田中 良(二科会 理事長)、吉野 毅(二科会 常務理事)による記念講演会が開催される。開催日時は7月18日14:00~15:30。また、学芸員又は二科会が展覧会の見どころを解説するイブニングレクチャーも開催される。開催日時は7月24日、7月31日、8月7日、8月14日、8月21日、8月28日、各回とも19:00~約30分。いずれも聴講無料だが、同展観覧券が必要となる。そのほか、音声ガイド(ナビゲーターは俳優・石坂浩二)の貸し出しも行われる。貸出価格は520円。
2015年06月24日