織田裕二と中島裕翔の“バディ”が様々な難事件を解決、織田さんと鈴木保奈美が27年ぶりに共演していることも話題となっている月9「SUITS/スーツ」の第7話が11月19日に放送。本作は全米大ヒットドラマ「SUITS」の“日本版”としてドラマ化。“敏腕ながら傲慢なエリート弁護士”甲斐正午を織田さんが、“その日暮らしの天才フリーター”鈴木大輔を中島さんが演じ、甲斐の上司で「幸村・上杉法律事務所」の代表・幸村チカに鈴木さん、甲斐のライバル弁護士・蟹江貢に小手伸也、ファームでパラリーガルとして働く聖澤真琴に新木優子、大輔の悪友・谷元遊星に磯村勇斗、その妹・砂里に今田美桜、甲斐の秘書・玉井伽耶子に中村アンといったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は企業合併を巡るストーリー。甲斐はクライアントである「桜庭リゾート&ホテル」社長・桜庭庸司から、大手ホテルグループ「KJO」から合併を提案されたと聞く。大手に飲み込まれることを懸念する甲斐だが合併交渉を引き受けることに。しかし相手側の代理人弁護士は大手ファーム「弁護士法人セイント」に移籍した木次谷公一(橋本さとし)。彼の息子はかつて大輔に替え玉受験を依頼、それをネタに1話で甲斐は事件を解決していた。一方、大輔は司法試験を目指しているものの受験恐怖症に悩んでいた真琴に協力、2人はさっそく試験対策に取り組み始める。その頃「幸村・上杉法律事務所」では新人の採用面接が行われていたが、そこに大輔が替え玉受験をしていた町田日向子(石橋静河)が現れる。しかも日向子は真琴の親友だった。さらに大輔は真琴の父が「セイント」の代表・聖澤敬一郎(竹中直人)であることを知る…というストーリー。劇中では大輔が女性の替え玉までしていたことを知り、甲斐が驚いた表情を見せるのだが、ネットでも「鈴木大貴が女装?!く!わ!し!く!」「大貴の女装バージョン興味ありすぎる~(笑)」「替え玉の女装も見たかった」などの声が続々上がる。さらに次回予告で中島さんと今田さんのキスシーンが流れると「時空が止まりました」「早く来週にならないか楽しみでもう落ち着かない」などの反応多数。終盤に向けさらに盛り上がりそうな「SUITS/スーツ」。来週も見逃せない展開になりそうだ。(笠緒)
2018年11月19日「政治に対する姿勢が本当にまじめで嘘をつかない。だから、後援会の方たちもついてきてくださいますし、私も頑張れる。もし夫が曲がったことをするような人だったら、私は“じゃあ、好きにすれば”と言ってしまうと思います。政治家の妻という立場でありますが、同志的な気持ちで一緒に頑張れるというところはありますね。でも、まだまだ志半ばなので、80点にしておきます」こう語るのは、“次の総理大臣を決める”自由民主党総裁選挙(9月7日告示、20日開票)に出馬する、衆議院議員の石破茂元幹事長(61)の妻・佳子さん(62)だ。石破議員のことを誰よりもよく知る佳子さん。じつはメディアの単独インタビューを受けるのは今回が初めてだ。“お堅い”イメージのある石破議員とは対照的に、よく笑うユーモアに富んだ佳子さんが、これまで明かしてこなかった夫婦の秘密を語ってくれた。石破議員と佳子さんは大学の同級生。’75年、2人は慶應義塾大学法学部法律学科に入学。1年生のとき、第2外国語でともにドイツ語を選択し、同じ授業を受けたのが出会ったきっかけ。大学2年の後期試験の前に、石破議員が開催した勉強会をきっかけに徐々に会話をするようになった2人。学校帰りにお茶を飲みに行ったり、週末にはドライブに行く仲に。卒業後、石破議員は銀行員、佳子さんは総合商社に就職することが決まる。そして石破議員は卒業式後に、生まれて初めて「結婚を前提に付き合ってください」と告白する。しかし佳子さんの答えは「NO」だった――。「当時、夫は司法試験を受けて弁護士になりたいなど、夢をいっぱい語っていました。それが私と結婚したいから夢を諦めて就職するというのは違うんじゃない?という話をしましたね」アタック失敗後、2人の関係は一時途絶えたが、それから約3年後に再会。互いの勤務先が東京・日本橋と竹橋であることが発覚し、会社の近くで一緒にランチを食べたり、デートをするようになった。2人の交際は順調に進み、’83年9月に結婚する。結婚を機に、佳子さんは石破議員の地元、鳥取に移り住んだ。そして’86年7月、石破議員が29歳のとき、旧鳥取県全県区より出馬。見事、全国最年少議員として衆議院議員初当選を果たした。初当選の翌年の’87年に長女が、’90年には次女が生まれている。結婚生活35年。佳子さんに夫婦円満の秘訣を聞くと――。「うーん、ほぼ毎日電話していることかな。でも、長電話はしません。ある新聞に、“1日30分以上話をしない夫婦は離婚率が上がる”と書いてありましたけど(笑)」円満にみえる石破夫妻だが、佳子さんには夫には伝えていない秘密があるという。「大学時代、夫は私によく手紙をくれたんです。情熱的なラブレターというよりも、今自分が考えていることなどを書いた手紙です。昔は携帯電話がないので、手紙をマメに書いてくれましたね。じつはその手紙、今でも保管しています。数十通はあると思います。夫や娘たちも知らないはずです(笑)」“安倍一強体制”が有利ともいわれる今回の総裁選だが、石破茂は「正直、公正」のスローガンで、真っ向勝負を挑む覚悟だ。石破議員本人はこう語る。「これまでも、こっちの生き方を選んだほうが楽ということがいくつもありました。楽な道を歩もうと思えばいくらでもできた。でも妻から“あなた本当にそれでいいのですか?”と問い掛けられることで、ふとわれに返れたことが何度もありました。いまの私があるのは、妻のおかげだと思っています。今回の総裁選では、“あなたが決めたことなら、しっかりやってください”とだけ言われました」夫婦で手を取り合い、一世一代の勝負に挑む。
2018年09月05日「あんな怖い顔つきをしていますが、人柄は優しいんですよ(笑)。おもしろいところも結構あって、とにかくマメです。時間があるときは、料理も手伝ってくれますね。私が大根をすろうとすると“これは僕がやる”とか、ポテトサラダ用のじゃがいもをつぶそうとすると“僕がつぶす”とか(笑)。家事も率先してやってくれます」こう語るのは、“次の総理大臣を決める”自由民主党総裁選挙(9月7日告示、20日開票)に出馬する、衆議院議員の石破茂元幹事長(61)の妻・佳子さん(62)だ。石破議員のことを誰よりもよく知る佳子さん。じつはメディアの単独インタビューを受けるのは今回が初めてだ。“お堅い”イメージのある石破議員とは対照的に、よく笑うユーモアに富んだ佳子さんが、これまで明かしてこなかった2人のなれ初めを語ってくれた。「本当は“忘れました”と言いたいんですけど、しっかり覚えています(笑)。私と夫は大学の同級生で、出会いは校内でした」’75年、2人は慶應義塾大学法学部法律学科に入学。1年生のとき、第2外国語でともにドイツ語を選択し、同じ授業を受けたのが出会ったきっかけ。佳子さんを初めて見た瞬間、石破議員は「“わぁ、こんなきれいな人がこの世にいるのか!”と思った」と、鈴木哲夫氏の著書『石破茂の「頭の中」』(ブックマン社)で語っている。だが、この授業で2人は会話をする機会はなかったという。「大学2年の後期試験の前に、彼が刑法の勉強会を開催するというので、お友達と一緒に参加したんです。そこで彼が試験問題を予想して、模範解答まで教えてくれました。そのときに初めて言葉を交わしました。“キミは女子学院出身でしょ?うちの姉もあの学校出身だからね~”と、何か意味ありげなしゃべり方をされたので、あまり第一印象がよくなかったことを覚えています(笑)」じつは佳子さんの出身校が自分の姉と同じだと知って、話のきっかけにしようと石破議員はずっと考えていたのだが、それが逆効果になったみたい。だが、勉強会をきっかけに徐々に会話をするようになった2人。学校帰りにお茶を飲みに行ったり、週末にはドライブに行く仲に。卒業後、石破議員は銀行員、佳子さんは総合商社に就職することが決まる。そして石破議員は卒業式後に、生まれて初めて「結婚を前提に付き合ってください」と告白する。しかし佳子さんの答えは「NO」だった――。「当時、夫は司法試験を受けて弁護士になりたいなど、夢をいっぱい語っていました。それが私と結婚したいから夢を諦めて就職するというのは違うんじゃない?という話をしましたね」アタック失敗後、2人の関係は一時途絶えたが、それから約3年後に再会する。「’81年9月、夫の父親・石破二朗さん(元自治大臣)が亡くなったことを、私の母が新聞で知り、教えてくれました。それで弔電を打つと、お礼の電話があり、再び連絡を取るようになりました」互いの勤務先が東京・日本橋と竹橋であることが発覚。会社の近くで一緒にランチを食べたり、デートをするようになった。ちなみに彼は、いつも自転車をかっ飛ばして、大好きな佳子さんのもとへと駆けつけた。「じつは再会する前、私は両親の勧めでお見合いを3回していました。2人で食事をしながらも、過去にお見合いをした相手の話もしたりして……」おそらく当時の石破議員の心中は穏やかではなかったはずだ。そして交際は順調に進み、’83年9月に結婚する。結婚生活35年。佳子さんに夫婦円満の秘訣を聞くと――。「うーん、ほぼ毎日電話していることかな。でも、長電話はしません。ある新聞に、“1日30分以上話をしない夫婦は離婚率が上がる”と書いてありましたけど(笑)」
2018年09月05日織田裕二と中島裕翔(「Hey! Say! JUMP」)がバディを組む、10月期のフジテレビ系月9ドラマ「SUITS/スーツ」。この度、本作に若手女優・新木優子が出演することが決定した。本作は全米大ヒットドラマ「SUITS」を原作に、“敏腕ながら傲慢なエリート弁護士”甲斐正午(織田さん)と、“その日暮らしの天才フリーター”鈴木大貴(中島さん)と、相いれることのない凸凹な2人がバディを組み、数々の難解な訴訟をあらゆる手段で解決していく、痛快エンターテインメント弁護士ドラマ。「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」「トドメの接吻」「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON」などに出演する新木さんが演じるのは、「幸村・上杉法律事務所」に勤務するパラリーガルの聖澤真琴。敏腕弁護士の父を持ち、彼女も幼い頃から弁護士を目指していたが、司法試験に何度か挑戦したものの、肝心の本番で持っている実力を発揮できず、夢を叶えられていない…。また、右も左もわからず弁護士になった大貴にとって真琴は強い味方になり、職場恋愛に対しては慎重だが、大貴の人間的な魅力に徐々に惹かれていく――。今回の役柄について、「できる女性で自分に自信はあるものの、なかなか弁護士資格を取得できずに劣等感を抱えていて、強気で負けず嫌いだけど、どこかで一歩引いている女性」と説明する新木さん。原作ドラマでは、今年5月にイギリス王室のヘンリー王子と結婚したメーガン・マークルが演じたレイチェル・ゼインにあたるそうだが、新木さんは「メーガンさんは女優としてもご活躍され、私生活ではイギリス王室のヘンリー王子とご結婚されたわけですから、憧れますよね。メーガンさんはご結婚されて、イギリス国民の方々にすごく愛されているので、私も愛される人になりたいなと思います」と言い、「同じ月9ドラマ“コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON”の半人前な横峯あかりのイメージが皆さんの中で強いと思いますので、この作品では新たな一面を見せられたらな、と」と意気込みを見せている。今回が初共演となる織田さんについては「厳格でストイックで緊張感のある方というイメージを持っていましたが、初対面の際にもすごくニコニコされていて、良い意味でイメージが変わりました」と話し、一方、『僕らのごはんは明日で待ってる』以来の共演となる中島さんについては、撮影初日をふり返り「最初のシーンが一人きりではなく、中島さんと一緒のシーンで、本当に心強かったです」とコメントしている。現在放送中のTBS系ドラマ「チア☆ダン」にも出演中の新木さん。ドラマ出演が続く新木さんの活躍にも注目したい。「SUITS/スーツ」は10月、毎週月曜日21時~フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2018年08月28日「私と目が合うと、私が日本人だとわかったからでしょうか、向こうから自然に『こんにちは』と声をかけてきました。嫌みなくスッとこう言える人は、アメリカでも珍しいです。とても好印象を持ちました」そう本誌に語ったのは、ニューヨーク在住で大学関係者の女性。8月8日に渡米した小室圭さんは、13日からニューヨークのマンハッタンにあるフォーダム大学のロースクールに通っている。この女性は大学内で、男子学生と3人で談笑する小室さんに遭遇したという。女性が「写真をとってもいいですか」とお願いすると、小室さんは屈託のない笑顔で応じてくれた。「しばらくこちらにいらっしゃるんでしょ?」との質問に、「はい、しばらくいます。LL.M.(法学修士)とJ.D.(専門職の法学博士)を取りたいと思っているので」と小室さんは胸を張った。J.D.の学位を取得すればニューヨーク州の司法試験が受けられるが、小室さんはまず1年間、LL.M.の課程を受けることになっている。「今日もオリエンテーションを聞いていたのですが、本当にいろいろな分野があって大変ですよね」そして「眞子さまとのこと、ニュースで見ましたよ。頑張ってね」と声をかけると、「本当にありがとうございます!いろいろ教えてください。よろしくお願いします」と嬉しそうな笑顔を見せ、丁寧にお辞儀をしたのだった。女性は「本当に感じのいいナイスガイでした」と、すっかり小室さんに魅了されたそうだ。国際弁護士を目指し、3年間の留学に臨む小室さん。屈託のない笑顔の陰には、「眞子さまは絶対に待っていてくださる」という強い信頼があるのだろう――。
2018年08月24日日々、忙しく過ごしていると身も心も疲れちゃいますよね。「もうしんどい」「何もしたくない」そんな女性のみなさんに最高の癒しのご褒美=イケメンのインタビューをお届けします。しかも、そんじょそこらの、やわなイケメンではありません。登場するのは酸いも甘いも噛み分けた「大人のイケメン」ばかり!毎週木曜日は、ココロニプロロ編集部が厳選したイケメンたちの人生や仕事・恋愛にまつわるお話に耳を傾けてみましょう。そこにはあなたの恋や仕事に活かせるヒントが隠れているかもしれません。彼女いない歴3年…そろそろ恋がしたい!第4弾は、テレビでもご活躍の弁護士・佐藤大和さん。知的系イケメンの登場です。知り合いの編集者の紹介でつながったのですが、お話ししているうちに、ココロニプロロで連載中のヒロシさんの顧問弁護士であることがわかり、びっくり!しかも、同じくコラムを連載しているディグラム・キハラこと木原誠太郎さんとも仲良しなのだそう。いろいろご縁を感じてしまいました。事務所を訪れた編集部スタッフは、佐藤さんの知性あふれる笑顔にキュン!そしてトークに大爆笑!その模様をお届けします!Q.21 初恋の思い出を教えてください初恋の相手は、小学5年生のときに転校してきた女の子です。初めて人を好きになって心が苦しくなったのを今でもはっきりと覚えています。そして中学のときは、学年のマドンナ的な女の子に恋をしました。身長も小さく、運動も勉強も全くダメだった自分には決して叶わない恋でしたが、本当に好きでしたね(笑)。今は、胸が苦しくなる瞬間とか、この子とずっとしゃべっていたい、どうでもいい話だけど延々と聞いていたい、っていうのが全くないですね(遠い目)。小学生のときに好きだった子は近くにいるだけでドキドキしました。中学のときに好きだった子は、中学2年生のときには隣の席だったんですよ。学年で一番かわいいと言われていた女の子だったけど、僕のことをすごく気にかけてくれました。勘違いかもしれませんが(笑)。制服のボタンを閉めてくれたり、「ノート貸して」って言ってきたりして。僕自身は遠くから見てニヤニヤするくらいの、それこそちょっとキモい男でした(笑)。好きだけど近づけない。好きな子にいじられるのが好き、みたいな感じでしたね。学校に行くのも楽しく、毎日キュンキュンしてました。ああいう経験は、もう二度とできないでしょうね。Q.22 好きになるのはどんな女性?◎好みのタイプは?2人とも、かわいくて性格が良くて人気者で…そういう輝いている女性が好きだったみたいです。今も優しくて内面からキラキラしているような人に憧れますが、自分を優しく支えてくれる人が一番いいですね。外見的にはあまりこだわりはありません。◎胸キュンするしぐさは?髪を結ぶしぐさが唯一、女性にキュンとする瞬間です。サイドの髪を少し垂らして、ポニーテールにしている姿が好きですね。うなじじゃないんですよ。サイドに髪が垂れているのがいいんです!◎年上、年下どっちがいい?どちらとも付き合ったことがありますが、特にこの世代、というのはありません。ただ、付き合う女性は、僕に対して優しく意見を言いつつも、しっかりと支えてくれる方がいいな。僕は欲張りで何でもしたがるタイプなので、背後からそっと見守ってくれるような女性を好きになりやすいですね。Q.23 忘れられない恋愛のエピソードを教えて!法科大学院のときに2ヶ月だけ付き合った女性がいたんです。大学時代のサークルの後輩だったんですけど、その人が初めて結婚を意識した女性だったから、印象に残っています。ものすごく情熱的な恋愛でした。あれほど燃え上がった恋愛は初めてだったかもしれません。一瞬で燃え上がって、そして一瞬で沈静化しましたが…。Q.24 恋人に仕事の話をしますか?もし聞かれたらどう答えますか?守秘義務があるので、弁護士業については一切話しません。タレント業の話はしますよ(笑)。あ、よく考えたら独立してメディア出演するようになってから、ずっと彼女がいないや。今のは妄想です(笑)。「今日、こんな番組に出たんだよ」って話せる相手に出会いたいですね。Q.25 理想のデートを語ってください今、約3年程度、恋愛していない僕としては、普通にデートや旅行をして手をつなぎたいです。で、彼女が「これおいしいから食べて」って言ったり、「ついてるよ」と口元を拭いてくれたり。そういうのに憧れますね。一緒に映画を観るのもいいな。あと、レストランで「ワイン入れようか」とか言ってみたいですね!最近は、ずっとこのような妄想の中で生きています(苦笑)。Q.26 仕事上、女性の裏表を見る機会が多いと思います。女性観は変わりましたか?やっぱり慎重にはなりましたね。もちろんマイナスな面ばかりでなく、プラスの面も見てきました。その中で、情熱的な女性や、相手を思いやることを大切にする女性もたくさんいらっしゃることがわかったんです。そういう意味では、以前よりもっと、女性を見た目ではなく内面から見るようになったかな。どんなふうに考えているか、どのような想いを抱いているかに注目しています。「この人、乱暴だな」とか「雑だな」「どこかで本性が出るタイプだな」っていうのは、ちょっとしたしぐさでわかるんです。人って忙しいときや動揺したときほど、本性が出やすいんですよ。そこは一番よく観察します。僕は、浮気されるのは構わないんですけど、嘘をつく人は絶対に嫌だから、嘘をつくかどうかは一つの判断基準になります。いい嘘、悪い嘘がありますが、人の信頼と信用を裏切る嘘は嫌なので、そこはしっかり見るようにしていますね。Q.27 恋愛と結婚は別もの?同じもの?別ものだと思っています。恋愛はお互いの楽しい時間、幸せな時間を共有することが多いけど、結婚はつらい時間や悲しい時間も共有しなければならないんだろうなと。その意味では、異性ということではなく、人間としてパートナーになれるかどうかが大事だと考えています。いろいろな離婚案件を見ていることもあって、そう思うんですけど、人間的な価値観だとか、支え合えるような共通の価値観だとかを持っていないと、結婚は成り立たない気がするんですね。恋愛はお互いに楽しく幸せな時間を共有できれば、価値観が違ってもいいんですよ。だけど、結婚はそうではありません。結婚においては、相手のことを思いやれる、お互いのために生きられる、自分を犠牲にできる。そういう価値観を含めて、異性ではなく人間として支えられるか、が大事なんじゃないかなと思います。Q.28 弁護士は女性の憧れの職業という印象があります。実際どうなのでしょう?ほとんどの女性がイメージしている弁護士像は幻想です。弁護士にもコミュニケーション能力が高い人、低い人、女性に対する接し方が上手い人、下手な人…さまざまな方がいます。知的レベルが高いかと言うと、決してそうではない人もいますし、どちらかといえば子どもっぽい、わがままな人も多いんです。僕もそうかもしれませんが(笑)。お金を持っている人も、持っていない人もいます。弁護士と言っても同じ人間であり、他の人たちとそんなに違いはありません。「弁護士だから誠実そう」と色眼鏡で見てしまうと、痛い目に遭いますよ。実は遊んでいる弁護士も多いですから。そういった弁護士に引っかかった、という相談もたまにあるので、そこは気をつけてほしいなと思います。弁護士だからではなく、人として見たほうがいいですね。Q.29 弁護士さんと出会いたい場合はどうすれば?やっぱり、知り合いの伝手を探すのが一番だと思いますよ。合コンや飲み会に来る弁護士は、真面目な方もいますが、遊んでいる方もいますからね。ちゃんとデートを重ねて、人間性を見極めた上でお付き合いしたほうがいいんじゃないでしょうか。もちろん、女性の側もそれでいいなら、遊びの恋だと割り切ってお付き合いするのもありですけどね。弁護士は、裁判所には必ずいます。だけど、裁判所に行っても、弁護士は仕事中ですし、婚活はできないので、もし探されるんだったら誰かの伝手で信頼できる弁護士を紹介してもらうのはいかがでしょうか。でも経験上、みなさんが求める理想の弁護士ってそうそういないかもな~と思っています(苦笑)。◎傍聴って誰でもできるんですか?はい、誰でもできます。裁判は月曜日から金曜日に行われていて、東京地方裁判所の1階には、どんな裁判が行われるかを記載してある電子データもあるので、それを見て選ぶといいですね。傍聴すると、法律を身近に感じることができますし、またいろいろな人の人生もわかってきます。そして、人間のドラマチックな部分を垣間見ることができるから、興味深いと思います。ご自身がお母さんになったときに、お子さんに教えられることも、きっとたくさんありますよ。特に刑事裁判の傍聴は、ぜひ経験していただきたいです。Q.30 ココロニプロロの読者へのメッセージをお願いします自分をもっと大事にしてください。僕は東北の震災で、身近な人の突然の死を経験したんですけど、そういうこともあって、みなさんに笑顔で生きて、笑顔で過ごしてほしいんです。最近は、人からどう見られるかということを過度に気にしてしまう方が非常に多いと感じています。でも僕は一番大事なのは、みなさん自身が笑顔で生きて、笑顔で過ごすことだと思うんです。そのためには何が必要なのか、何をしなければならないのか、という点をしっかり考えてください。ときには逃げること、人とのご縁を切ることも大切です。そういうことを恐れないでください。自分の笑顔を大事に生きていってください。これが僕からのメッセージです!とにかく爆笑しっぱなしだった佐藤大和さんのインタビューも、ついに最終回。「笑顔で過ごすために何をすべきか考える」…これって、人生の真理かもしれませんね。次回はイケメン・インタビュー第5弾がスタート!現役の神職であり、ミュージシャンでもある「歌う神主」こと壮紫さんが登場します。お楽しみに!プロフィール佐藤大和レイ法律事務所代表弁護士。東京弁護士会所属。弁護士、事務所経営をしながら、「バイキング」(フジテレビ)、「モーニングCROSS」(MXテレビ)など、テレビ、ラジオ、雑誌など多くのメディアに出演。また「リーガルハイ」(フジテレビ)、「緊急取調室」(テレビ朝日)などの人気ドラマ監修も手がける。日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」、厚生労働省「労働法教育に関する支援対策事業」教材作成委員などに携わり、法教育活動にも力を入れている。2017年には「日本エンターテイナーライツ協会(ERA)」を立ち上げ、共同代表理事を務める。著書に、『ずるい暗記術-偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』(ダイヤモンド社)、『弁護士だけが知っている ムダにモメない33の方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『二階堂弁護士は今日も仕事がない』(原作、マイナビ出版)などがある。
2018年06月14日日々、忙しく過ごしていると身も心も疲れちゃいますよね。「もうしんどい」「何もしたくない」そんな女性のみなさんに最高の癒しのご褒美=イケメンのインタビューをお届けします。しかも、そんじょそこらの、やわなイケメンではありません。登場するのは酸いも甘いも噛み分けた「大人のイケメン」ばかり!毎週木曜日は、ココロニプロロ編集部が厳選したイケメンたちの人生や仕事・恋愛にまつわるお話に耳を傾けてみましょう。そこにはあなたの恋や仕事に活かせるヒントが隠れているかもしれません。仕事運は上がるけどモテないパワースポットって?第4弾は、テレビでもご活躍の弁護士・佐藤大和さん。知的系イケメンの登場です。知り合いの編集者の紹介でつながったのですが、お話ししているうちに、ココロニプロロで連載中のヒロシさんの顧問弁護士であることがわかり、びっくり!しかも、同じくコラムを連載しているディグラム・キハラこと木原誠太郎さんとも仲良しなのだそう。いろいろご縁を感じてしまいました。事務所を訪れた編集部スタッフは、佐藤さんの知性あふれる笑顔にキュン!そしてトークに大爆笑!その模様をお届けします!Q.15 趣味はどんなことですか?漫画を読むこと、食べること、最近は旅に出ること。あと、見たことがない、感じたことがない何かを経験すること。未知との遭遇ですね。食でも人でも経験でもいいのですが、とにかく未体験のものを経験するのが好きです。◎最近の“未知との遭遇”広島の宮島から見た景色!山に登ったんですけど、山頂の近くに神社があって、足を踏み入れたら、ぶわっと風が吹いたんですよ。あれは鳥肌ものでしたね。それから、最近は食べたことのないものを率先して食べるようにしています。先日、初めて食べた「麻婆刀削麺」は絶品でしたね。メニューを見て、食べたことがないと思ったら積極的に注文するんです。常に違う食感・味にチャレンジしたいなと思っていますね。なぜかと言うと脳への刺激が欲しいから。人間って、刺激があると頑張れるし、モチベーションを維持できるんです。いろいろな活動をしているので、そういう刺激が常にないとテンションを維持できないんですよ(苦笑)。◎最近のお気に入りの漫画は?『山と食欲と私』(バンチコミックス)です。これ以外も、食べる系の漫画にはとにかくハマりますね。クレヨンしんちゃんのお父さんが主人公の『野原ひろし昼メシの流儀』(アクションコミックス)や、ぐるなびが出資したアニメ『異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~』も面白いです!その他には、「異世界」ものにもハマっています。Q.16 バイタリティーを上げる秘訣は?寝ることですね。起きているときに120%の力を発揮するために、必ず7~8時間寝ています。夜は人と会う予定がなければ、ビールでエネルギーを補給することもありますよ(笑)。Q.17 お気に入りの場所は?◎京都…二条城と神泉苑お気に入りでもあり、パワースポットでもある場所は京都の「二条城」。その近くには、「神泉苑」という庭園があるんですけど、これらが僕にとっての、恐ろしいほどのパワースポットなんです!悩んだり苦しんだり、人生の岐路に立ったときは必ずその2つを訪れます。調べたら、実際にパワースポットだということがわかりました。二条城って大政奉還が行われた、つまり日本の歴史が変わった場所でもあるんですよ。僕は歴史を変えようとまでは思っていないですけど、そこに行くと「頑張ろう」「まだまだこれからだ」って気持ちになるんです。自然もきれいですしね。神泉苑には池があり、そこに願い事が叶うと言われている橋があります。僕も願い事をしながら歩いたりしたんですけど、そのお陰か、司法試験にも合格しました!願掛けをしに行く場所って感じですね。◎東京…護国寺今の事務所がある護国寺もパワースポットだと感じています。護国寺に移動してから、女性運はゼロになったけど(笑)、仕事運は上がり調子です。2015年に護国寺に来てからは、女性と関わろうとすると何か事件が起きたり、急な腹痛になったりとトラブルが起きるんですよ(苦笑)。でも、仕事運はガンガン上がっています。事務所も拡大したし、弁護士も10名となり、他の法律事務所にも負けない、なかなかの勢いだと思っています。実は、京都でもそうだったんですよね。三重の大学にいたときは、初めての彼女ができたりといろいろありましたが、京都の法科大学院にいたときは、みごとなほどモテませんでした。でも、勉強はすごくしやすくて、エネルギッシュに学んでいたから、司法試験も一回目で合格できたんだと思います。というわけで、京都と護国寺の環境は、僕に勉強や仕事の運をくれるみたいです。その分、女性運はゼロになるんですけどね…(泣笑)。でも、最近35歳になり結婚もしたいので、改善しようといろいろと頑張っていますよ(笑)。Q.18 座右の銘は?「進取独創、自ら進運を開拓すべし」。新しいものを取り入れて、自分の進む道を切り拓くという意味です。これは、出身校である石巻高校の校訓なんです。誰かが作ったレールの上を進むのではなく、自分の道を切り拓いていきたい、戦う人生でありたいと思います。実際、戦う人生なんでしょうね。だから休みたくても休めないし、そろそろ休めるかなと思っていると大きな事件が起きて仕事がドッと増えるんですよ。戦う人生、切り拓いてく人生なのかなと。もう一つ、「継続は力なり」も座右の銘ですね。多くの方は情熱を維持する力がないようなのですが、本当に「継続は力なり」なんです。正確に言うと、「正しい努力を継続すれば、力になる可能性が非常に高い」ってこと。この「正しい努力」をしない人が圧倒的に多いんです。ただ継続するだけでは意味がありません。それに、僕のような凡人が天才・秀才に勝とうと思ったら、ひたすら正しい努力をするしかないんです(笑)。きっと怠けたらどうなるかは、自分が凡人だからこそ知っているんです。Q.20 一言で言うと「自分は〇〇な男だ」に当てはまる言葉は?僕は「欲張りな男」だと思います。やりたいことは全てやりますから。自分の夢も全部実現します。人よりも欲張りなんじゃないかな? と思っています。もう少し言えば、「諦めを知らない男」。絶対に諦めないですね。レオナルド・ダ・ヴィンチは、あらゆる事柄についてスペシャリストだったんです。それが彼にできて、現代人の僕にできないわけがない、と。そのくらいのことを思って頑張っています。歴史を動かした人はたくさんいますよね。徳川家もそうだし、源氏や平家もそうかもしれないし。いろいろな人たちが歴史を動かして、今に続く世の中をつくってきたんです。じゃあ、なんで自分がそうなれない、というふうに思うんでしょう。やってみなければわからなじゃないですか。僕は諦めを知らない、自分を信じている男なんです。そして、まだまだやりたいことがあるから、全部やり遂げます!◎信念、努力を教えてくれた漫画たち『3月のライオン』(白泉社)の島田八段が好きです。主人公の零くんは天才肌ですが、島田さんは努力の男なんですよね。『NARUTO』(集英社)の脇役であるロック・リーやマイト・ガイも頑張る人ですけど、僕、そういう努力家が好きなんです。高橋陽一先生が描かれた『CHIBI』(集英社)をご存知ですか?いじめられっ子がボクシングでチャンピオンになるっていう話なのですが、これは僕の人生を変えた漫画の一つです。いじめられっ子でコミュニケーション能力も身長も低い男が、ボクシングを頑張って頑張って周りに認められていくのです。自分自身も体が小さくて、コミュニケーション能力も決して高くなかったため、そのことが僕の中ですごく印象に残っていて。信念を貫くってことが、いかに大切かをそこで学びました。努力・友情・勝利…ジャンプですね(笑)。そして、『食戟のソーマ』(集英社)の、創真という主人公も大好きです。彼は決して自分で自分を諦めません。しかも楽しんでワクワクしながら努力するんです。楽しみながら努力するって、すごい才能だと思います!実は、毎晩必ず読んでから寝ています(笑)。願い事が叶うという神泉苑の橋、ぜひとも渡ってみたいですね。恋愛運がゼロになってしまうのは問題ですが…。次回はお待ちかね、佐藤さんの恋バナをお届け。胸キュンするしぐさや好みのタイプも教えていただきました!プロフィール佐藤大和レイ法律事務所代表弁護士。東京弁護士会所属。弁護士、事務所経営をしながら、「バイキング」(フジテレビ)、「モーニングCROSS」(MXテレビ)など、テレビ、ラジオ、雑誌など多くのメディアに出演。また「リーガルハイ」(フジテレビ)、「緊急取調室」(テレビ朝日)などの人気ドラマ監修も手がける。日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」、厚生労働省「労働法教育に関する支援対策事業」教材作成委員などに携わり、法教育活動にも力を入れている。2017年には「日本エンターテイナーライツ協会(ERA)」を立ち上げ、共同代表理事を務める。著書に、『ずるい暗記術-偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』(ダイヤモンド社)、『弁護士だけが知っている ムダにモメない33の方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『二階堂弁護士は今日も仕事がない』(原作、マイナビ出版)などがある。
2018年06月07日日々、忙しく過ごしていると身も心も疲れちゃいますよね。「もうしんどい」「何もしたくない」そんな女性のみなさんに最高の癒しのご褒美=イケメンのインタビューをお届けします。しかも、そんじょそこらの、やわなイケメンではありません。登場するのは酸いも甘いも噛み分けた「大人のイケメン」ばかり!毎週木曜日は、ココロニプロロ編集部が厳選したイケメンたちの人生や仕事・恋愛にまつわるお話に耳を傾けてみましょう。そこにはあなたの恋や仕事に活かせるヒントが隠れているかもしれません。■結婚前につくりたい!離婚も防ぐ「婚前契約書」第4弾は、テレビでもご活躍の弁護士・佐藤大和さん。知的系イケメンの登場です。知り合いの編集者の紹介でつながったのですが、お話ししているうちに、ココロニプロロで連載中のヒロシさんの顧問弁護士であることがわかり、びっくり!しかも、同じくコラムを連載しているディグラム・キハラこと木原誠太郎さんとも仲良しなのだそう。いろいろご縁を感じてしまいました。事務所を訪れた編集部スタッフは、佐藤さんの知性あふれる笑顔にキュン!そしてトークに大爆笑!その模様をお届けします!Q.10 独立しようと思ったきっかけは?弁護士で独立する人は多いのでしょうか?仕事をしていく中で、改めて自分の夢を見つけ、それを実現するために独立しようと思ったんです。その夢が法教育です。子どもたちを加害者にも被害者にもさせないように、自分にできることをしたいなと。独立する人は一定数いらっしゃいます。今は少なくなってきているかもしれませんが、もともと一人事務所が多い業界なんですよね。ある程度、仕事を経験したら独立して、一人でやっていきたいと考える先生は多いんじゃないでしょうか。ただ、実は弁護士は食べられない職業になりつつあると言われているため、独立してもなかなか厳しいかな、と思います。◎芸能人の権利を守る団体を立ち上げる独立したときに、芸能人やその業界を目指す方からの相談が多かったんです。芸能界って幅が広くて、地下アイドルと呼ばれる方々とか、芸能人を目指す方たちが、性的な被害に遭ったり、多額の違約金を請求されたり、脅されたり、不当に搾取されていたり、という実態もあります。そういう方たちは地位や立場とか弱いな、ってことに気づいたんですね。そこで、「日本エンターテイナーライツ協会(ERA)」を発起人として立ち上げました。今、一生懸命がんばっているタレントさんや芸能事務所もたくさんあるので、そういう芸能人や事務所のスタッフの方々が、笑顔で一生懸命、夢を追いかけることができるような健全な芸能界を作っていきたいと思っています。Q.11 ドラマの中の弁護士と実際の弁護士はやっぱり違う?同じ?◎ドラマの監修とは?ドラマの監修には、主にストーリー監修、台本監修、小道具監修、現場監修の4つがあります。1つ目のストーリー監修は「佐藤先生、こういうふうに考えてるんですけど、法律的に間違ってませんか?」という、台本や脚本になる前からドラマのストーリーを確認するという監修。2つ目の台本監修は、そこから台本や脚本に起こされた段階での監修です。3つ目は小道具監修。ドラマに出てくる訴状や書面など小道具の監修ですね。4つ目は現場監修。俳優さんが法廷などでどう動くか、どうしゃべるか、専門用語のアクセントなども監修します。一見楽しそうな作業に見えますが、実はかなりハードな仕事で、法律ドラマをガッツリ監修するとエネルギーを持っていかれます(苦笑)。◎ドラマと現実の違いドラマの場合はやっぱり、視聴者が面白いと思わなきゃいけないので、リアリティを意識しながら、あっと驚く展開や、大どんでん返しというのをすごく意識しますよね。でも、実際の弁護士の仕事では、大どんでん返しはそうそう起きないです(苦笑)。あと、ドラマみたいにお金をかけられません。あるドラマのように、実際に刑事事件などで再現VTRを作るとしても、あんなに協力してくれないですよ。ドラマを見ていて「家の再現とかムリ!」って思いますね。土壇場で証拠が出てくる、なんてこともほとんどありませんし。何より、実際の弁護士はもっと地味で裏方の仕事が多いです。地べたを這うような場合もありますし、そんなにかっこいい仕事ばっかりではないですね。ただ、面白いこともたくさんあります。ドラマ以上にドラマ性のあるような事件も多いですよ。事実は小説より奇なりって言いますけど、ドラマチックな展開が待っていることもありますしね。まあ、それでも地味な仕事も圧倒的に多い…これが実際の弁護士ですかね。それと、こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、弁護士にはイケメンも美女もそんなにいません(笑)。普通です(笑)。弁護士もイケメン、検察官もイケメン、裁判官までイケメンなんてことは、そうそうないですよ。Q.12 未婚の女性が弁護士に相談するといいことは?相談案件で多いのは、結婚している方々だったら、浮気、不倫、離婚。あとは介護の問題の相談。ハラスメント、相続トラブル、労働に関する相談もよくあります。僕自身、増やしていきたいなと思うのは「婚前契約」の仕事です。これから結婚する方々が、スムーズに結婚生活を営むために、弁護士に相談して結婚中のルールを決めましょう、と。今、3組に1組は離婚すると言われているので、だったら別れるときに備えて、あらかじめルールを決めておいてもいいんじゃないかなって。逆に、ルールがあることによって、夫婦仲良く過ごせる場合も多いんですよ。◎婚前契約書の内容って?「家事の分担」「浮気の慰謝料の金額」「飲み会は一週間に何回か」「お小遣いの金額はいくら」「育児の分担」「親との同居」とか、そういうのを定めることが多いです。もちろんそれが理不尽な内容ではダメですし、内容によっては、法律上、有効か無効かなどあるのですが、結婚前にいろいろとルールを決めておくんです。あと、結婚前に財産を明確に分けることもオススメしています。結婚前の財産はこれで、この分は離婚するときも自分の財産ですよ、とちゃんと言えるようにするわけです。結婚前と結婚後の財産を明確に分けないことによって、財産がごちゃごちゃになってしまい、離婚するときにもめるケースが非常に多いんです。喧嘩をしたり離婚の話し合いをしたりするときって、もうお互いに嫌いなんですよ。感情的になるので、そこからルールづくりをするのは、かなり難しいです。だから、仲がいいときにルールを決めておくといいと思いますね。仲がいいときに喧嘩や離婚の想定をしておくからいいんです!人間って愛が深ければ深いほど憎しみが強くなり、会いたくない、もう顔も見たくないってなります。一番仲がいいときほど、お互いに余裕があるから、相手を思いやったルールづくりができるんですよ。そのほうが女性側にもメリットが大きいです!だから僕は女性側のメリットを考えるんだったら、結婚するときに婚前契約で自分たちに少しでも有利なようにつくっておいたほうがいいと思います(笑)。Q.13 仕事のストレスはどう発散しているの?漫画を読むこと、アニメを見ること、たまに限界まで食べること。食べることもストレス発散になりつつあるから体重が減らないんです…。この取材、「イケメン企画」って言われてるのに(泣)。最近は旅行をするのもひとつのストレス発散法になっていますね。この間は青森に行って、先日は広島に行って。気の許せる友だちや仲間と、行ったことのない所で現地のおいしいものを食べる!これが一番ですね。Q.14 弁護士になっていなかったら、今何をしていると思いますか?何をしてるんでしょうね。自分は法学部ではなく、三重大学の人文学部だったので、あのままいけば、どこかの金融機関に入るか公務員になるか、そんな感じかな。ただ僕は、社会不適合者ではないとは思いますが、間違いなく会社不適合者なんですよ(苦笑)。司法修習生のときも思いましたけど、自分がリーダーではない場合の集団行動がとにかく苦手なんですよね。僕がなぜ大学からブレイクしたかというと、高校時代も含めて、学校や組織の中で生活ができないんです。大学だと自分で授業を選択できるじゃないですか。自由があるんですよ。だから大学で一気に能力を解放できたんですよ。となると、弁護士になってなかったとしても、おそらくどこかに勤めても、辞めて起業しているかもしれませんね。経営者をやってる可能性が高いです。ラーメン屋さんかな?(笑)女性側にメリットがある「婚前契約書」は、つくっておいて損はないはず。結婚を控えている方はぜひとも佐藤さんにご相談してみましょう。次回は、佐藤さんのプライベートに迫ります!仕事運はアップするけど恋愛運がゼロになるパワースポットのお話は必見です。プロフィール佐藤大和レイ法律事務所代表弁護士。東京弁護士会所属。弁護士、事務所経営をしながら、「バイキング」(フジテレビ)、「モーニングCROSS」(MXテレビ)など、テレビ、ラジオ、雑誌など多くのメディアに出演。また「リーガルハイ」(フジテレビ)、「緊急取調室」(テレビ朝日)などの人気ドラマ監修も手がける。日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」、厚生労働省「労働法教育に関する支援対策事業」教材作成委員などに携わり、法教育活動にも力を入れている。2017年には「日本エンターテイナーライツ協会(ERA)」を立ち上げ、共同代表理事を務める。著書に、『ずるい暗記術-偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』(ダイヤモンド社)、『弁護士だけが知っている ムダにモメない33の方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『二階堂弁護士は今日も仕事がない』(原作、マイナビ出版)などがある。
2018年05月31日日々、忙しく過ごしていると身も心も疲れちゃいますよね。「もうしんどい」「何もしたくない」そんな女性のみなさんに最高の癒しのご褒美=イケメンのインタビューをお届けします。しかも、そんじょそこらの、やわなイケメンではありません。登場するのは酸いも甘いも噛み分けた「大人のイケメン」ばかり!毎週木曜日は、ココロニプロロ編集部が厳選したイケメンたちの人生や仕事・恋愛にまつわるお話に耳を傾けてみましょう。そこにはあなたの恋や仕事に活かせるヒントが隠れているかもしれません。■ずるいほど効果的?独自の勉強法&案記述を発案!第4弾は、テレビでもご活躍の弁護士・佐藤大和さん。知的系イケメンの登場です。知り合いの編集者の紹介でつながったのですが、お話ししているうちに、ココロニプロロで連載中のヒロシさんの顧問弁護士であることがわかり、びっくり!しかも、同じくコラムを連載しているディグラム・キハラこと木原誠太郎さんとも仲良しなのだそう。いろいろご縁を感じてしまいました。事務所を訪れた編集部スタッフは、佐藤さんの知性あふれる笑顔にキュン!そしてトークに大爆笑!その模様をお届けします!Q.5 弁護士を目指したきっかけは?学生時代のボランティアサークルで子どもたちに出会ったことがきっかけですね。僕は、子どもたちの笑顔を守りたい、人と人とのつながりを守りたい、と思ったんです。それで保育士になろうかな、と考えて、大学の民法の先生に相談したら「保育士は厳しいかもしれない。だけど佐藤くんには法律のセンスがある。人の笑顔を守りたいんだったら、弁護士を目指したら?」ってアドバイスしていただきました。しかも三重大学の人文学部で、現役で司法試験に合格した人はいない、という話だったので「じゃあ、俺かな」と調子に乗っちゃって。目指そうと決めたのは大学3年生の秋。そこから勉強を始めました。Q.6 どうやって司法試験を突破した?当時、司法試験を受験するためには、法科大学院に行く必要があったのですが、まずこの法科大学院に入ることが難しったですね。旧司法試験から新しい制度である新司法試験へ移行し始めた時期で、旧司法試験と並行して試験が行われたので、東大や京大出身で、数十年、司法試験を勉強しているような方々がライバルだったんです。周りに相談しても「やめろ、無謀だ」と言われて…。でも、両親だけは「大和がやりたいんだったら突き進みなさい」って信じて背中を押してくれました。僕は2浪して大学に入ってるから、勉強で苦しんだんですよ。大学入試の数学は、結局40点しか取れなかったし、浪人時代を含め、6年間勉強して「勉強の才能はないんだな」と思っていました。そのまま勉強して、10年、20年かかっても司法試験に合格できない、となると大変ですよね。お金がなくて予備校にも行けなかったですし。そんなとき、「まずは“勉強方法”から勉強してみよう」と思ったんです。その考えが人生を変えました。なぜ勉強方法から勉強しようと思ったか、記憶が定かではないのですが、本屋さんに行って勉強法の本を片っ端から読んだら、勉強法ってたくさんあるんだな、とわかりました。勉強法の極意は「いかに短時間で結果を出せるか」なんですけど、いろいろな勉強法を学んでいくうちに、無駄な方法もあるんだ、ということに気づいて。とにかくムダな勉強法を止めていったんですよ。その中で、僕が出した結論は「答えから見ていこう」という勉強法。答えから暗記していけば、短時間で、一番効率よく結果を出せるんじゃないかと思ったんです。そちらの方法を紹介しているのが、僕の『ずるい勉強法』『ずるい暗記術』(共にダイヤモンド社)という著書です。そんなふうに自己流の勉強法を編み出して、司法試験を突破しました。最初は長時間、勉強していましたが、この勉強法を編み出してからは1日数時間。普通の人の3分の1くらいの勉強時間だったと思います。◎ずるい暗記術の極意当時は1週間に1回、1日かけて本を100冊読む日を作ろうと決めていたんです。本を手に取り、パラパラめくる日ですね。人間って視覚的な効果が強いので、めくるだけで、気づいたら勝手に脳にインプットされているんですよ。それが、試験などでひらめきのように結びついて出てくることがあるんです。視覚記憶って言うんですけど、そういう訓練もしていましたね。それから、ちゃんと考えること。例えば「この法律って何であるんだろう?」という問いについて、目的・必要性からしっかり考えます。この法律はこういう理由から生まれた。だからこう解釈して、このような結論になるんだ、としっかり考えることも大事なので。散歩しながら、テレビを見ながら、お風呂に入りながら、ご飯を食べながら、寝ながら、常に「何で?」って考えるんです。仕事も同じで、結果が出る人間には、結果が出る人間の行動と思考方法があります。もし頑張っても結果が出ないなら、結果の出る人間から学び、その真似をしながら、何で自分は結果を出せないんだろう?と考えることが大事です。そうすることで、その人も結果を出せるようになっていくはずです。常に他人から謙虚に学ぶ、真似るという姿勢はすごく大事だと思います。◎モチベーション維持の秘訣は?自分の夢や情熱をちゃんと持ち、語り続けること。夢というのは形式的な欲求と本能的な欲求が大事だと思っていて、僕の場合、本能的な欲求は「人にモテたい」だったんです。キレイな女の子と付き合いたい。まあ、モテない男の発想ですね。形式的な欲求は「人助けをしたい」。自分の本能的な欲求と形式的な欲求を組み合わせることによって、これが僕のエネルギー源になったのかな、と。この2つの欲求があったからこそ、ずっと動き続けられたんだと思っています。こういった欲求に向き合うことが大事なんです。かっこつけない欲求ですね。人間って誰でも必ず欲求があるんですよ。「幸せになりたい」でも「お金持ちになりたい」でもいいんですけど、その自分の欲求と向き合うこと、それを表に出すことが大事です。人に馬鹿にされても、下世話と言われても、それが本能的な欲求ならモチベーションを高める最大の要素になるんです。そこから逃げちゃいけないと思います。Q.7 司法修習生時代のことを教えてください司法修習とは、司法試験に合格した人が1年間受ける研修です。はじめの8ヶ月は各都道府県に散らばって、裁判所、検察庁、弁護士事務所の研修を受けます。その後、埼玉の和光で2ヶ月研修して、最後にもう1回試験を受けました。これが通称「2回試験」と呼ばれるものです。弁護士事務所でお世話になった場合、弁護士の先生が立たれる裁判を見学したり、実際の記録を見て勉強したり。裁判所に行けば、実際の事件に携わって裁判官と一緒に勉強します。検察庁に行ったら、取り調べを経験したり、司法解剖の立会いをしたりします。あとは刑務所の見学も。そういった、いろいろなことを経験させてもらいましたね。だけど自分にとっては最悪と言っても過言ではない1年間でした。集団行動が合わなかったんです。人を引っ張るのは好きだけど、誰かの下で集団行動をするのは苦手だったみたいで。弁護士事務所でお世話になった先生は今でも本当に尊敬していますが、その他の研修先の一部の担当官ととにかく相性が悪くて、しょっちゅう怒鳴られたし、焼肉の焼き方、シュークリームの食べ方まで違うと長時間にわたり説教されたり、いま思えばあれこそが「パワーハラスメント」ですね。地獄でした(苦笑)。かけがえのないメンバーと出会えたことには感謝していますが、司法修習はもう2度と受けたくないですね。Q.8 弁護士の仕事をする中で、やりがいを感じることとは?やはり、笑顔や人と人の絆を守れる、誰かを助けられるというところに一番のやりがいを感じています。もちろん、敵味方に分かれて戦うこともあるし、相手方のことを考えた上で円満に解決するケースもある。理不尽な立場の人たちを助ける場合もあります。そういう、弁護士にしかできない仕事にもやりがいを感じますね。法教育で、子どもたちを加害者にも被害者にもしないための「法教育」も教えているんですけど、この活動にもやりがいを感じます。僕がテレビに出演している理由のひとつは、みなさんに顔を覚えてもらうこと。多少なりとも知名度があれば、いろいろな学校で「先生、見たことある!」とか「あの番組の法律を監修してるんですね?」と盛り上がるからです。そうすると、法律に興味を持ってくれるきっかけになるんですね。それは結果的に、加害者にも被害者にもならない生き方につながります。また、先ほどお話しした通り、『ずるい暗記術』という勉強法の本を出しているので、勉強に興味を持ってくれる方も増えるわけです。法律や勉強に興味を持てば、その方たちの人生はより豊かになりますよね。そこで僕は、彼ら・彼女らの人生にいかにいい影響を与えられるか、ということを考えているんです。そういうところにもやりがいを感じています。Q.9 悩んでいる人と向き合うときに気をつけていることは?その方自身が本当は何を思っているのか、何を感じているのか。表面的な部分ではなく、本心を知ろうとする努力をしています。みなさん、表面的なことを仰るんですけど、それでは解決に至らないことが多いんですよ。例えば「旦那さんと離婚したい」「彼女と別れたい」と言うけれど、それは決してゴールではないはずです。その先に何を考えているか、という部分としっかり向き合うことを大事にしています。そのためにも僕自身の思考ではなく、クライアントの思考になること。これを重要視していますね。とにかく話を聞いて、服装から、髪型から、視線から、全身から…すべてから出る SOSを受け止めようと頑張ります。◎ときにはぶつかることも恐れないよりよい方向に向かうために、ときにはクライアントとぶつかることも恐れません。僕が本気で意見を言ったためにケンカになったこともあります。「本当にそう思ってる?」「目先の問題を解決するだけでは違うからね」と言って、徹底的に話し合うんです。そういう意味では、僕は生やさしい弁護士ではないですね。クライアントが、お金を受け取ったことでちゃんと前を向けるんだったら、喜んで相手方からお金を取ります。でも僕の経験上、お金だけもらっても、その方自身にはきっと虚しさしか残りません。そういった虚しさに気づかせるためにはどうしたらいいか。そう考えているからこそ、僕は常に全身全霊でクライアントと向き合っています。今回は、弁護士になったきっかけや司法試験に向けた独自の勉強法、弁護士という仕事のやりがいなどをお聞きしました。次回は、法廷ドラマと現実の弁護士業の違いが明らかに。また、未婚のアラサー女性が弁護士に相談しておくべき「婚前契約書」って…?プロフィール佐藤大和レイ法律事務所代表弁護士。東京弁護士会所属。弁護士、事務所経営をしながら、「バイキング」(フジテレビ)、「モーニングCROSS」(MXテレビ)など、テレビ、ラジオ、雑誌など多くのメディアに出演。また「リーガルハイ」(フジテレビ)、「緊急取調室」(テレビ朝日)などの人気ドラマ監修も手がける。日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」、厚生労働省「労働法教育に関する支援対策事業」教材作成委員などに携わり、法教育活動にも力を入れている。2017年には「日本エンターテイナーライツ協会(ERA)」を立ち上げ、共同代表理事を務める。著書に、『ずるい暗記術-偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』(ダイヤモンド社)、『弁護士だけが知っている ムダにモメない33の方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『二階堂弁護士は今日も仕事がない』(原作、マイナビ出版)などがある。
2018年05月24日日々、忙しく過ごしていると身も心も疲れちゃいますよね。「もうしんどい」「何もしたくない」そんな女性のみなさんに最高の癒しのご褒美=イケメンのインタビューをお届けします。しかも、そんじょそこらの、やわなイケメンではありません。登場するのは酸いも甘いも噛み分けた「大人のイケメン」ばかり!毎週木曜日は、ココロニプロロ編集部が厳選したイケメンたちの人生や仕事・恋愛にまつわるお話に耳を傾けてみましょう。そこにはあなたの恋や仕事に活かせるヒントが隠れているかもしれません。■暗黒時代→彼女が欲しくてヴァンパイア!? そして…第4弾は、テレビでもご活躍の弁護士・佐藤大和さん。知的系イケメンの登場です。知り合いの編集者の紹介でつながったのですが、お話ししているうちに、ココロニプロロで連載中のヒロシさんの顧問弁護士であることがわかり、びっくり!しかも、同じくコラムを連載しているディグラム・キハラこと木原誠太郎さんとも仲良しなのだそう。いろいろご縁を感じてしまいました。事務所を訪れた編集部スタッフは、佐藤さんの知性あふれる笑顔にキュン!そしてトークに大爆笑!その模様をお届けします!Q.1 簡単に自己紹介をお願いします弁護士の佐藤大和(さとうやまと)です。レイ法律事務所は、10名の弁護士を抱える弁護士事務所で、僕はその代表弁護士をしています。この事務所は、芸能人やアーティスト、スポーツ選手、YouTuberといったエンターテインメントに関わる方々の弁護士としての活動と、芸能事務所や音楽事務所などの顧問弁護士、代理人としての活動をしています。また、学校の退学やいじめ問題や刑事事件、相続問題、男女トラブル、インターネットの風評被害なども扱っている法律事務所です。昨年は、芸能人の権利を守る団体である「日本エンターテイナーライツ協会」を発起人として立ち上げました。今は共同代表理事を務め、エンターテインメントにまつわる法律の成立に向けた活動もしています。◎法教育法教育という形で、全国の小学校、中学校、高校、大学に行き、被害者にも加害者にもならないように、SNSのセミナーやハラスメントのセミナーなどをさせていただいております。なお、厚生労働省の「労働法教育」に基づいて、大学生に向けた労働法教育の教材を作成したり、今年も「過重労働」をテーマに、講演会や検討会を行う予定です。◎執筆業&メディア出演の顔も!会社経営と弁護士のほかに、本の執筆や法律系のドラマの監修もさせてもらっています。そのほか、『バイキング』(フジテレビ系)や『モーニングクロス』(MXテレビ)などのテレビ番組にも出演させていただいています。◎弁護士が経営する不動産仲介会社今後は、不動産仲介会社をつくる予定です。芸能人のセカンドキャリアなどを応援しつつ、芸能人や若い人、例えば大学生などをターゲットに、弁護士が経営している不動産会社だから安心・安全という点をアピールして、不動産の仲介などをしていきたいと考えています。Q.2 子どもの頃の将来の夢は?◎お店を持つお店屋さんを持つことです。今、レイ法律事務所の経営をしていますし、ほかにも会社を持っているので、そういう意味では「お店を持つ夢」は実現できたのかなと思っています。◎戦隊ヒーローもう一つ、戦隊ヒーローもののレッドになるのも夢でした。人助けをする…それは弁護士となったことで叶ったのかなと。◎ラーメン屋さんそしてラーメン屋さんを開くこと!これが僕の小学校の頃の夢だったんですよ。今はまだ実現できていないのですが、不動産会社を立ち上げて大きくした後、ラーメン屋さんを開業します!地元の石巻で、地元の海鮮物やにんにくを使ったラーメンをつくりたいと思っています。それが僕の夢です。Q.3 10代後半の頃はどんなことをして過ごしていましたか?◎暗黒の高校時代金髪で、とてもダメな少年時代でしたね。今とは真反対。努力するのがイヤ、人に合わせるのもイヤ、人の約束は破って当たり前。そういう、自己中心的でわがままで、人の痛みにも悲しみにも共感できない人間でした。これが僕の10代です。高校は一応、進学校に行きましたが、成績は学年ビリでしたし、当時は “3馬鹿の1人”と呼ばれていました。高校2年生のとき、先生に「国立大学に行きたい」って言ったら「佐藤くん、夢は寝てから見るもんだよ」と言われるくらい。何をやってもダメ。スポーツも勉強もできないし、彼女もできない。すべてができない。やさぐれていましたね。人には“僕にとっての暗黒時代”って言ってるのですが、何もかもが負の連鎖って感じでした。他人を認められない、信じられない、自分を信じられない。かと言って努力もしない。19歳の頃、大きな転換期が来るまではそんな少年時代でしたね。◎転換期その1きっかけのひとつは母親が倒れたこと。母親が一生懸命、働いて稼いだお金を、いかにムダに使っていたか。「おこづかい、おこづかい」と言って、稼ぐつらさ、大変さをわかっていなかったんです。母親以外は父親と男兄弟の、男3人という家だったので、やっぱり母親が倒れるってことは、当時の自分にとってはインパクトが大きかったんでしょうね。それで人生観が変わったかな。もっとちゃんとしなければ、と思ったんです。◎転換期その2もうひとつは、大学時代にボランティアサークルの部長になったこと。そのときに、初めて人前に立つことを勉強させてもらって。ボランティアというのは、自分勝手にやるのではなく、人のことを考えて自発的に行動することなんですよね。そういったことをしっかり学べたのが22歳のときです。そこから人生が変わっていきました。そのほかにもいくつか転換期はあります。例えば司法試験に合格したことや、今の事務所のメンバーと出会えたこともそうですが、すべてよい方向に動いているのかなと思っています。◎学生時代はさまざまなリーダーを経験大学時代に入ったのは「献血推進サークル・ヴァンパイア」というサークルです。「献血、お願いします」と呼びかけたり、献血に来ていただいた方のお子さんと遊んだりしていました。その頃、塾講師のアルバイトもやっていたので、子どもと触れ合う機会がすごく多かったんです。そこから、子どもたちの笑顔を守りたいと思い始めたんですね。サークルの部長をやりながら、ゼミの部長も務めました。そして塾講師の責任者にもなって。複数の場所でリーダーになり、責任を持って仕事をするうちに、いろいろなことが楽しくなってきたんです。モヤモヤが晴れて視界がクリアになったし、コミュニケーション能力も高まって…。リーダーシップも含め、さまざまな能力を、自分と向き合いながら磨いていきました。負けず嫌いというのもあったんでしょうね。そこから自分の中で何かが弾けて、今につながっているのかなと思います。◎彼女欲しさにボランティアサークルへ実は21歳まで女性とお付き合いしたことがなかったんですよ。手をつないだことすらありませんでした。その頃、周りのリア充たちは彼氏・彼女をつくるじゃないですか。僕も「ちょっと女の子の手を握りたい」「女性とお付き合いしたい!」という妄想がふくらんできて 。僕、2浪して大学に入っているから、同級生はみんな年下なんですね。1年生のとき、試しにテニスサークルに入ろうとしたら、2年生の子が僕より年下なんです。そうすると、ちょっとプライドもあったせいかギクシャクするんですよ。それで「サークルはあかんな」と。「でもモテたい!いや、モテたいんじゃない。彼女が欲しい!」みたいな(笑)。そこで、ボランティアサークルだ、と思ったんです。ボランティアなら優しい女性がいるだろうと。大学に看護学科もあったので、きっと僕みたいなイケてない男性にも、手を差し伸べてくれる女性がいるんじゃないかと思って、献血ボランティアサークルに入ったわけです。ところがどっとこい、このサークルには男2人しかいなかった!今でも覚えています。衝撃を受けました(笑)。◎松井くんの情熱に押されて2代目部長にボランティアサークルにはすぐに行かなくなりました。部長と副部長に「佐藤くん、おいでよ」って誘われても、「いやいや行かないですよ」って。そうして半年経ったときに、彼らの引退の時期が来たんです。副部長は松井くんという人なのですが、彼が急に「佐藤くんが引き継がないと、このサークルはつぶれる」と言いました。それを聞いて僕は「別にサークルがつぶれても仕方がない。もともと人数が少ないし」って思いました。すると松井くんは、僕を三重県の亀山までドライブに連れて行ってくれたんです。で、急に丘の上に立って「お前にこのサークルを託したいんだ!」って叫び始めたんですよ。松井くんが「献血というのは、目の前の方ではなく、その先にいる方々の命をつなぐんだ」と。「献血をすることによって人の命が救われる。その人だけじゃなく、家族だったり、友人だったり、かけがえのない方々の人生も救うんだ」ってことを一生懸命語ってくれたんです。そのときの松井くんの姿は、今でも忘れられません。当時、僕は「女の子、女の子」って言ってたんですけど、松井くんの背中にたぎる熱さを感じたときに、人ってここまで熱くなれるんだと思って。「じゃあ、僕が部長をやります!」と、引き継ぐことにしたんです。◎つぶれかけから大規模サークルに発展でも、部長になったときは、サークルには僕しかいませんでした。これはまずいなぁと思って、同級生に声をかけて。協力してくれる友だちと近くの大学の人や1年生に声をかけているうちに、あっという間に40人規模のサークルになったんです。近くの県立看護大学にもサークルをつくりました。いきなりでっかいサークルになったんですね。そうすると、みんなが部長である僕を頼ってくるので、献血番組のラジオやテレビ出演を取ってきたり、WEB掲示板をつくって全国の献血サークルと協力したり。急に何かに目覚めたようにアグレッシブになったんです。そこから人前に立って話すとか、新しい企画を立ち上げる、といったことが好きになっていったんでしょうね。学長に「もっと学生ボランティアを推進すべきだ」と言いに行ったこともあります。そうしたら「佐藤くん、団体をつくりなさい」と言われて、ボランティアサークルと大学を結ぶ「学生ボランティア推進協議会」というのをつくることになったんです。スイッチが入っちゃったんですね。そこで180度、人生が変わりました!松井くんに出会わなければ、僕はきっとここにはいないでしょう。すべての人生が人とのご縁によって生まれているなと思っています。Q.4 尊敬している人は?やっぱり松井くんかな。僕の人生を変えた1人なので、尊敬しています。あのときの松井くんの情熱が、未だに僕の心に火をつけたままですからね。経営者として尊敬しているのは Facebookのマーク・ザッカーバーグ。経営者のスタイルとして彼を真似しているんですよ。彼の名言「Move fast and break things(素早く行動し破壊せよ)」、つまりスピードで物事を突破すると言ってるんですけど、彼の生き方、考え方をすごく大事にしています。『バイキング』で共演している坂上忍さんから学ぶことも多いですね。坂上さんはすごく幅広く活動されています。キッズスクールの経営をする傍ら、いろいろな番組にメインで出演されていて、仕事に対する情熱と礼儀を大切にする方だと感じています。謙虚なんですよね。謙虚さと礼儀と厳しさを兼ね合わせた方なので、心から尊敬をしています。金髪のやさぐれ暗黒の10代を過ごし、運命の松井くんとの出会いで人生が変わった佐藤さん。次回は、弁護士を目指したきっかけや、司法試験の勉強法などをお聞きしています。お楽しみに!プロフィール佐藤大和レイ法律事務所代表弁護士。東京弁護士会所属。弁護士、事務所経営をしながら、「バイキング」(フジテレビ)、「モーニングCROSS」(MXテレビ)など、テレビ、ラジオ、雑誌など多くのメディアに出演。また「リーガルハイ」(フジテレビ)、「緊急取調室」(テレビ朝日)などの人気ドラマ監修も手がける。日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」、厚生労働省「労働法教育に関する支援対策事業」教材作成委員などに携わり、法教育活動にも力を入れている。2017年には「日本エンターテイナーライツ協会(ERA)」を立ち上げ、共同代表理事を務める。著書に、『ずるい暗記術-偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』(ダイヤモンド社)、『弁護士だけが知っている ムダにモメない33の方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『二階堂弁護士は今日も仕事がない』(原作、マイナビ出版)などがある。
2018年05月17日新潟県知事の米山隆一氏が週刊文春の報じた“パパ活疑惑”の責任を取るため、知事の職を辞任しました。 記事の中では複数女性に対して金銭の授受(買春行為)があったとのこと。会見ではこれを認めたものの、相手女性に対しては「お金を払うことで好かれたかった」といわば片思いであったと主張。ツッコミどころ満載であった本報道でしたが、注目がこれほどまでに集まった原因には知事の“凄すぎる経歴”と“出会いの場所”も関係していたように思います。 米山氏は元東大医学部卒で司法試験にも合格した異色の経歴を持つ県知事であり、過去には“天才”と呼ばれていたこともあったようです。経歴だけ見たらエリートで恋愛の場でもモテそうな気がしますが、彼は今回報じられた女性たちとの出会いの場として『マッチングアプリ』を活用していました。 ミスマッチな組み合わせにより、在任時の取り組みよりも注目を高めてしまった本報道。1つ1つの状況をみていくと、実はそこにはエリート中年の“闇”があるのかもしれません。 ■パパ活は本当に流行っているのか? 近年売春や買春行為をよりライトに「パパ活」と称することが多々あります。言葉の意味は曖昧ですが、パパ活とは一般的には20歳以上の男女が援助交際(売春行為)をすることをよりライトに言い換えた造語です。パパ活の種類にはデートや食事だけでお小遣いをもらう場合もあれば、肉体関係の見返りとして金銭をもらう場合も。今回の米山氏もこれにあたります。 一昔前なら“エンコー”と呼ばれ危険行為と思われていたものの、最近はマッチングアプリやSNSを用いたやり取りがおこなわれているといいます。「パパ活」という言葉が流行った2016年以降はバラエティ番組で特集が組まれたりパパ活専用のマッチングアプリがリリースされたりと、注目は今も高まっているといえます。 ちなみに筆者の友人男性(30代)はSNSで「出会いが欲しい」「夜が寂しい」的なことをつぶやいたら、パパ活希望女子と思われる女性から連絡がきたことがあったといいます。このように最近のSNSでは、女性から積極的な営業活動を行っている場合もあるようです。 フットワークの軽さに驚愕しますが、とはいえ仕事として考えると水商売とは異なり自己責任で全てを行わなくてはいけない点は危険度が高い。また長期的な収入源として女性が活用するには、まったくもって利害が一致してないなと個人的には思います。 ■なぜエリート中年が出会い系に救いを求めたのか「エリート知事が出会い系でパパ活をやっていた」 このインパクトが世間の感心を集めるのは理解出来ますし、一撃で米山氏の在任中の功績がくすんでしまうのは残念ではあります。しかし世間一般的には「頭が良くて高収入な男性はモテる」といわれているため、違和感を覚えた人もいるのではないでしょうか。 エリート男性は経歴重視の女性にモテがちというのは事実なのですが、中には当然あぶれてしまう男性もいます。モテない理由は人それぞれです。ただモテないという事実が突きつけられた後もこんな気質や考えを持って生き続けてしまうと、頭がよくても異性関係で挽回するのが難しいように思います。 ・頭の良さに女性がついてこられないと思っている 簡単に言うと「俺は頭がいい」を常にひけらかして女性と接する男性は、どんなに年収がよくて頭がよくても経歴が素晴らしくても女性に嫌われます。むしろこのタイプは見下していることを言葉の端々に無意識に匂わせていることがあり、女性に“モラハラされている”と感じさせてしまっている可能性があります。 過去出会った実例を挙げてみましょう。東大卒で上場企業の会社員男性と付き合っていた女性は何か間違うたび「こんな簡単なこともわからないの?」「本当キミっておバカさんだな」と小さく小さくディスられ続け、それが辛くて別れたのだとか。 頭がいいことは凄いこと。でももっと凄いのは頭がいいことを自覚した上で、自分と異なるタイプを見下すことなく受け入れる器の広さを持った人だと思うのです。 ・学歴や年収がよければ女性はいつだって見つけられる 年収がよくて経歴も肩書も凄ければ、たしかにそれで寄ってくる女性はいます。でも結局その先の人間性に問題があると思われたら、恋愛というのは成立しません。しかし頭が良い人の中には「経歴や年収が良いとモテる」という事実を合理的に捉えすぎた結果、「そこさえしっかりしていれば女性は来る」と結論づけてしまう場合もいるようです。 過去出会ったエリート独身男性の発言をご紹介すると、彼女とか作らないんですか?という質問に「だって僕が婚活したら、それなりに女性は集まってくるじゃないですか」と平然と答えていました。ちなみにその方はすでに40代中頃。キャリアはしっかりしていても、恋愛に対する考え方は大きな誤りがあるように思います。 恋愛は上手くおこなおうとすれば、自分に対する自信と寄り添おうとする謙虚さという相反する2つの要素が必要です。これらのバランスを崩すと自分の凄さにあぐらをかき、お金や肩書で解決してしまうことでしょう。でも女性は安心感という意味でお金や肩書きを求めるいっぽう、それよりも精神的な安心感のほうが優先順位は高かったりします。頭がよすぎるゆえの勘違いはいいことがありません。 辞任をした米山氏は今後医者になるのか弁護士になるのか、それともまた別のタイミングで政治家として復帰するのか。いくらでも道があるように思いますが、どの道に進んだとしても彼を支える優しき女性に今度は出会えるよう祈りたいと思います。
2018年04月29日弁護士・湯川久子さん(90)は’57年、29歳のときに福岡市で開業。九州で第一号の女性弁護士だった。それから60年余り。離婚問題や相続問題を中心に、扱った事件は優に1万件以上。卒寿を迎えたいまも現役で仕事を続けている。 湯川さんは’27年、熊本県に生まれた。8人きょうだいの次女で、父はやり手の弁護士、母は専業主婦だった。両親にかわいがられ、無邪気に少女時代を過ごしてきた。ところが10歳になるころ、その天真爛漫な表情に影がさす。母が急逝したのだ。 「前年の末に妹を出産したのですが、産後の肥立ちが悪く、そのまま亡くなってしまった。私はまだ4年生でした」 家の中は、たちまち火が消えたようになった。時を同じくして、日本も暗い時代に突入する。同年、日中戦争が勃発したのだ。 「大人も子どもも皆、日本が絶対勝つと信じてましたよ」 湯川さんが女学校に進学して間もなく、一家は中国・上海に移住。大都会の上海は、戦争景気に沸いていた。しかし、日本の戦況悪化とともにバブル景気は衰退。日本は負け、湯川さんは家族とともに故郷・熊本に引き揚げた。 「戦争に負けたのはショックでしたが、アメリカさんのおかげで日本も男女共学が始まって。私は父に『東京の大学に行きたい』と宣言しました。父は『法学部に行って弁護士か裁判官になるなら大学に行ってよし』と」 湯川さんは中央大学法学部に進学。女子学生は、わずかに4人だった。大学を卒業した湯川さんを待っていたのは、鬼教官と化した父のもとでの、司法試験の猛勉強だった。 「司法試験合格が大学に行く条件でしたからね、1日10時間、机に向かわされました。さらに、福岡の大学の研究室でも勉強を続け’54年、やっと司法試験にパスしました」 この試験勉強の最中に、運命の出会いがあった。 「大学の先生の助手に、ひと目ぼれしちゃったんです」 相手は5歳年上の洋さん。彼もまた法曹界を目指し、司法試験に挑んでいた。湯川さんが司法試験をパスした翌年の夏、2人は結婚。湯川さんは27歳だった。 「でも夫はまだ試験に通っとらんかったから、結婚も『合格するまで待ってくれ』と言われたんやけど、私は『待てん』と答えて(笑)。でも結局、待たんでよかったです。夫はそれから10年受け続けたのに、通らんかった。私と違って頑固なんが、いかんかった(笑)」 やがて長男、長女と2人の子宝にも恵まれた。 「夫は司法試験を諦めてから、恩師の口利きで大学で法律を教えましたが、それまでの10年間は、私が大黒柱。きつかったですよ。新米の私の、弁護士報酬だけですからね」 夫は、イクメンやカジダンとは程遠い“ザ・九州男児”。たとえ収入がなくても家事や育児はしない。弁護士の仕事に加えて、家事育児の一切を湯川さんが担った。 「でも、休日にはドライブに連れて行ってくれたり、いい夫でしたよ。その車ももちろん私が買いましたけど(笑)。友人や親戚に愚痴をこぼすと『それはほれた弱み、しょうがないよ』って、逆に冷やかされました。なんといっても、いい男やけん(笑)」 ’57年、弁護士として開業すると、湯川さんは地元のちょっとしたスターになった。“九州初の女性弁護士”には取材が殺到。地元紙ではコラムの連載も持った。その土地柄か、九州第二号の女性弁護士の登場まで、10年がかかった。湯川さんの30年後輩で、長年の仕事仲間である稲村鈴代弁護士が言う。 「女性弁護士が出始めてから、湯川先生は毎年、女性の新人に声をかけて一緒に仕事をしていました。私もそうやって経験を積ませてもらったんです。母に『湯川先生と一緒にやらせてもらえる』と伝えたら、大喜びでした。先生と同世代の九州女にとって、弁護士第一号の湯川先生は、憧れの存在だったんです」 稲村弁護士は湯川さんの「じっくり聞く」姿勢が、大いに勉強になったと話す。 「離婚の相談に来られる方は、混乱状態にあります。伴侶の浮気発覚の直後だったり、暴力を振るわれていたりで、パニックを起こしている人もいます」 概して、依頼者の最初の相談は、話が堂々巡りになる。 「そんなときでも、じっくりと聞くのが、湯川先生の素晴らしいところ。男性ベテラン弁護士のなかにはそうじゃない方もいるようですが……」 言いよどむ稲村弁護士の言葉を湯川さんが継いだ。 「男性弁護士に『“せからしかね、あんた、さっきから同じことばかり言いよろうが!”と怒られて……』と、泣きながら来た依頼者もおったね」 湯川さんは、同じ話が何度続いても、そのまま語らせる。 「男性は、理詰めの話は上手よ。でも、依頼者は説教を聞きたいわけじゃない。もともと、女の人の話というのは、話が出たり入ったり、いろいろありますでしょ。私はそういう話に慣れているから、ずっと聞いてられるのね。でも、男も女も、依頼者はそうやって、何度も同じ話をしながら、自分の気持ちに徐々に整理をつける。こちらは聞いているだけで、依頼者はおのずと結論にたどり着くとです」 離婚や相続といった“家事事件”では、結論を依頼者本人が出すことが重要と、湯川さんは考える。そして、依頼者の長い話に付き合ったのち、彼女はこう声をかける。「あなた、自分がどうしたいか、もうわかってるじゃない」。 「私たちが先回りして結論を示してしまえば、時間は短く済むかもしれません。だけど、本人が本心から受け入れていなければ、本当に幸せな解決にはならない。だから、まずはこちらが、相手を信用して話を聞く。それが依頼者のかたくなな心を解きほぐす、そう私は信じているんです」
2018年04月23日「あなたも、もっと早う、来とったらよかったのにねぇ」 取材の夜。九州最大の繁華街・天神のステーキ店で、カウンター席に並んで座る記者に向かって、彼女はこう言って笑った。 「90歳を過ぎたら、おしまいね(笑)。もうね、どんどん、忘れちゃうの。だから、私を取材するなら、せめてあと5年、早く来とかな、だめよ」 目の前の鉄板で、200グラムの肉の塊がジュージューと音を立てはじめた。シェフから焼き方を問われると、にっこり笑って、「中くらいで!」。 弁護士・湯川久子さん(90)は’57年、29歳のときに福岡市で開業。九州で第一号の女性弁護士だった。それから60年余り。離婚問題や相続問題を中心に、扱った事件は優に1万件以上。卒寿を迎えたいまも現役で仕事を続けている。 湯川さんの声は、喧騒に包まれる店の中でも、よく通った。湯川さんの趣味は能楽。弁護士になってすぐ宝生流の先生について、「仕舞(踊り)」や「謡(歌)」の稽古を始めた。高じて自宅に能楽の稽古場まで作り、能舞台にも何度も立ってきたほどの熱の入れようなのだ。 張りのある声に、ピンと伸びた背筋……とても90歳には見えない。きれいにそろった白い歯は、すべて自前。少しグレーがかった黒髪も地毛のままで、染めてすらいないという。 湯川さんが弁護士になったのは昭和30年代のこと。男尊女卑が当たり前の時代、なかでもその風潮が強い九州だ。完全な男社会の法曹界に、女性として初めて飛び込んだ苦労は、並大抵ではなかったはずだがーー。 「言ったでしょ。昔の苦労なんて、もう全部、忘れちゃったのよ」 こう言って、ぺろっと舌を出して笑うと、焼きあがったばかりのステーキを、自慢の歯でペロリと平らげた。 湯川さんは’27年、熊本県に生まれた。8人きょうだいの次女で、父はやり手の弁護士、母は専業主婦だった。両親にかわいがられ、無邪気に少女時代を過ごしてきた。ところが10歳になるころ、その天真爛漫な表情に影がさす。母が急逝したのだ。 「前年の末に妹を出産したのですが、産後の肥立ちが悪く、そのまま亡くなってしまった。私はまだ4年生でした」 家の中は、たちまち火が消えたようになった。 「生まれたばかりの赤ん坊を含め、子どもがごろごろおりますから、父は相当困っとったのでしょう。親戚の勧めで、夫を亡くしていた母の妹が、母が死んですぐ、私からしたら叔母が、新しい母になったんです」 継母には2人の子がいた。いとこたちが湯川さんの新しい姉と妹になった。 「新しい母はどこか冷たい感じがしたし、一つ違いの新しい妹は勝ち気で私とよくぶつかって。わがままいっぱいに育った私は、だんだん暗くなっていきました」 時を同じくして、日本も暗い時代に突入する。同年、日中戦争が勃発したのだ。 「大人も子どもも皆、日本が絶対勝つと信じてましたよ」 湯川さんが女学校に進学して間もなく、一家は中国・上海に移住。大都会の上海は、戦争景気に沸いていた。しかし、日本の戦況悪化とともにバブル景気は衰退。日本は負け、湯川さんは家族とともに故郷・熊本に引き揚げた。 「戦争に負けたのはショックでしたが、アメリカさんのおかげで日本も男女共学が始まって。私は父に『東京の大学に行きたい』と宣言しました」 向上心に燃えていたわけではない。折り合いの悪い新しい母や姉妹がいる家から、逃げ出したかったのだ。 「父は私のもくろみを見抜いていたんでしょう。文学少女だった私に、『法学部に行って弁護士か裁判官になるなら大学に行ってよし』と」 家を出ることを優先し、しぶしぶながら中央大学法学部に進学。女子学生は、わずかに4人だった。大学を卒業した湯川さんを待っていたのは、鬼教官と化した父のもとでの、司法試験の猛勉強だった。 「司法試験合格が大学に行く条件でしたからね、1日10時間、机に向かわされました。さらに、福岡の大学の研究室でも勉強を続け’54年、やっと司法試験にパスしました」 この試験勉強の最中に、運命の出会いがあった。 「大学の先生の助手に、ひと目ぼれしちゃったんです」 相手は5歳年上の洋さん。彼もまた法曹界を目指し、司法試験に挑んでいた。湯川さんが司法試験をパスした翌年の夏、2人は結婚。湯川さんは27歳だった。 「でも夫はまだ試験に通っとらんかったから、結婚も『合格するまで待ってくれ』と言われたんやけど、私は『待てん』と答えて(笑)。でも結局、待たんでよかったです。夫はそれから10年受け続けたのに、通らんかった。私と違って頑固なんが、いかんかった(笑)」 やがて長男、長女と2人の子宝にも恵まれた。 ’57年、弁護士として開業すると、湯川さんは地元のちょっとしたスターになった。“九州初の女性弁護士”には取材が殺到。地元紙ではコラムの連載も持った。その土地柄か、九州第二号の女性弁護士の登場まで、10年がかかった。湯川さんの30年後輩で、長年の仕事仲間である稲村鈴代弁護士が言う。 「女性弁護士が出始めてから、湯川先生は毎年、女性の新人に声をかけて一緒に仕事をしていました。私もそうやって経験を積ませてもらったんです。母に『湯川先生と一緒にやらせてもらえる』と伝えたら、大喜びでした。先生と同世代の九州女にとって、弁護士第一号の湯川先生は、憧れの存在だったんです」 昨年秋、湯川さんは長年の弁護士生活で培った生きる知恵を1冊の本『ほどよく距離を置きなさい』(サンマーク出版)にまとめた。すでに12万部を超えるベストセラーだ。湯川さんは本の中で、長生きで得た歳月を「ご褒美の時間」と呼んでいる。それは、「長生きは楽しい」という単純な意味ではない。 「年を取るのは、やっぱりつらいよ。体はしんどいし、聞いたそばから忘れてしまうし。でも、みんなそうなんだから。しょうがないと思えば、大丈夫なものよ。それにね……」 湯川さんは、継母から「長生きのご褒美」を受け取ったという。長年のわだかまりが、継母の晩年に解けたのだ。 「厳格な父の後妻となった継母の苦労は並大抵ではなかったはず。でも、子どもだった私は自分のことばかりで、ずいぶんひどいことも言ったでしょう。それでも、私が司法試験に合格したときは誰よりも喜んでくれた。いまとなっては『母』といって思い浮かぶのは実の母ではなく、2番目の母の顔なんです」 湯川さんは継母にずっと仕送りを続け、時間が許せば顔を見に出かけた。継母が長生きしてくれたおかげで「関係を結び直すことができた」と、湯川さんはいま、とても心穏やかだ。 そして、湯川さんが長生きしたことで、6年前に他界した最愛の夫から、いまも“ご褒美”が届けられている。 「大学教授だった夫の遺族年金に、ずいぶん助けてもらっています。あと4年生きれば、私が養っていた新婚時代と、夫の遺族年金をもらう期間が、おあいこになるとですよ」 こう言って、湯川さんは無邪気に笑う。 「だから私、あと4年は、長生きせんといけんの!」
2018年04月23日カンニング竹山(47)が4月22日放送の「アッコにおまかせ」(TBS系)に出演。米山隆一元新潟県知事(50)の女子大生“買春”騒動について、持論を述べた。 米山元県知事は東京大学大学院在学中に医師免許を取得し、司法試験にも合格。卒業後には、ハーバード大学付属マサチューセッツ総合病院の研究員を務めていた。16年10月、新潟県知事選に初当選。しかし今月19日、今回のスクープにより辞職。米山元県知事は複数の女性との援助交際について、事実関係を認めている。 華やかな経歴を眺めながら、同番組のMCを務める和田アキ子(68)は「女子大生にはその気はないのに……男ってバカだねぇ」と発言。すると竹山は、米山元県知事が会見で「中年男性がのぼせ上がったということなんだと思います」と謝罪したことついて、こうコメントした。 「結局どんなに学が良くて頭が良くても、人間ってね、恋には勝てないんですよ。恋ってそういうことなんですよ」 続けて、ゲスト出演していた須藤凛々花(21)も“恋”を容認する発言をした。 「その通りです。禁止されて我慢できる恋は恋じゃない」 しかしネットでは竹山と須藤の「恋だから仕方がない」というスタンスに、否定的な声が上がっている。 《大方は理性が勝つし、ましてや金で買うものではない》《相手が複数だから恋とは違う気がするけど》《道徳と色恋を秤にかけりゃ、道徳が重たい人間の世界……じゃない?》 また《自由すぎる感じに共感が持てない》といったコメントも。さらに米山元県知事について《恋ではなく、さみしさに勝てなかったのならまだわかる》といった声も上がっていた。
2018年04月23日固い決意をもって別れたものの、後々後悔することもあると思います。復縁したい……という感情が芽生えることもあるでしょう。フラれたほうとしては、相手からそんな感情を引き出すことができれば、すんなり元のさやに納まることができます。そこで、“復縁したいと思った元カノのひと言”というテーマで男性たちに話を聞いてみました。文・塚田牧夫「今だったら間に合うよ」「ほかに好きな子ができてしまい、彼女と別れました。新しい子と付き合うことになったんですが、しばらくしてそれがとんでもない女だったことが分かりました。ぜんぜん家に上げてくれないな……と思っていたら、なんと同棲相手がいたんです。しかも、ほかに浮気相手がいて、俺は実質三番手でした。あまりに悔しくて、そのことを元カノに電話で伝えてしまったんです。そうしたら、“今だったら間に合うよ”と、復縁をほのめかされました。正直、戻りたい気持ちになった! けど、そのときは三番手から一番手にのし上がってやるという気持ちが強かったんですよね。だから“ごめん”とだけ答えました。でも結局、三番手どまりで終わりました」ミツ(仮名)/28歳「歯並び直したからかな」「元カノとは大学時代から付き合っていました。しかし、僕が20歳の子と仲良くなり、好きになってしまったため別れました。若さに目がくらんでしまったんです。それから一年ぐらい経ったころでした。なんとなく元カノのことが気になってSNSを覗いたんです。そうしたら、なんか雰囲気が変わってる……。明るくなった感じがしました。そのころ、ちょうど大学時代の集まりがあって彼女と再会。そこで“雰囲気変わったね”と声を掛けたんです。そうしたら“歯並び直したからかな”と。よく見たら、確かにキレイになってる。美人だし、清楚なイメージもある。すごくいい女になってました。ちょっともったいないことしたな……と思いました」ケイタ(仮名)/30歳「司法試験受かった!」「元カノは働きながら弁護士を目指して勉強している子でした。ただ、やっぱりそれほど勉強には時間がさけない。僕も応援はしていましたが、無理だろうな……と心のどこかで思ってました。その子とは、付き合って二年で別れました。原因は僕の浮気です。浮気相手を好きになってしまったことでした。そして別れた後、二年くらい経ったころです。急にその子から電話がきました。“司法試験受かった!”と興奮気味に言うんです。その子は僕と別れた後、仕事を辞めて実家に戻り、猛勉強をしたんだそう。そして、見事合格を勝ち取ったのでした。“応援してくれてありがとう”と感謝されてしまいました。弁護士か……と羨ましく思ったけど、僕と別れなければきっと受からなかったでしょうし。良しとしました」タツキ(仮名)/31歳“男が復縁したいと思った元カノのひと言”をご紹介しました。復縁したい……と思わせるには、別れたことを後悔させなければいけません。ただ、時間が経ちすぎると、復縁はなかなか困難になります。素早く取り掛かれることを見付けて、アプローチをかけたいものですね。(C) DuxX / Shutterstock(C) Phoenixns / Shutterstock(C) Antonio Guillem / Shutterstock
2018年02月14日お笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳(44)が1月13日、センター試験を受験したことを自身のTwitterで報告した。 田村は昨年9月青山学院大学受験を表明しており、2月の本試験を前にセンター試験を受験。 Twitterで、「センター試験終わりました!はじめての試験会場に困惑、緊張…」と感想を述べ「出来るだけ他の受験生に迷惑をかけないように、気づかれないよう息をひそめながら受験しました!僕に気づいたのは試験官だけだと思う。たぶん…」と報告した。 さらに、田村は試験終了後インターネットテレビ局AbemaTVの番組「偏差値32の田村淳が100日で青学一直線」に生出演し、「収録でもあんまり緊張しないんだけど、すごい緊張が高まって、めっちゃお腹が痛くなった」と感想を述べた。また、試験での時間配分について「日本史は大丈夫だったけど、英語がまったく足りなかった」と明かした。 これに対しファンは「いくつになってもどんな環境でも頑張り続ける姿勢、尊敬します。努力が報われますように!」「勉強だけじゃないですもんね仕事しながら努力されてる姿に関心と応援してます!」「お疲れ様でした。いい大人ががむしゃらに勉強するのかっこいいです」「とりあえずセンター試験お疲れさまでした。人に見つからないように努力しないといけないのも神経使うし大変でしたね。そういう意味では他の受験生よりも大変だったかも。次は2月!まだまだ頑張ってください」などの反応を見せている。
2018年01月14日身近な法律家「司法書士」とは司法書士とは、一般的に不動産売買時や会社設立時に必要となる『不動産登記』を行うスペシャリストといった認識があります。司法書士の主要業務には、大きく分けて以下の5つが挙げられます。登記業務(不動産、会社設立など)成年後見に関する業務相続・遺言に関する業務債務整理に関する業務裁判業務私たち一般消費者が司法書士と関わる機会は少ないのですが、実は人生で重要な場面でお世話になっているのです。たとえば「1.登記業務」なんかは、その最たる例といえるでしょう。司法書士が私たちの生活をどのようにして支えてくれているのか、具体的にみていきましょう。司法書士の役割とは登記とは上記1で挙げた登記業務(不動産)は、私たちの生活を支えてくれている良い例といえるでしょう。不動産登記とは、土地や建物の「物理的な状況」や、その不動産が誰から誰に移ったかなどといった「権利の変更」を、法務局の登記簿に記録し、国民に広く知らせる制度のことをいいます。司法書士は上記でいうところの「権利の変更」に関する登記申請を、私たちの変わりに行ってくれます。なぜ代わりに申請してくれるのでしょうか。それは「登記の必要性」に答えがあります。登記の必要性とはそもそも登記とはなんぞや!?って感じですよね。登記とは、第三者に対して「これは私の権利だ!」と主張することのできる権利(対抗力)のことをいいます。たとえばあなたが、不動産をAさんから購入するとしましょう。しかしAさんは、あなたの他の人にもその不動産を売却したとしましょう(二重売買といい、実際にこのようなケースは多くあります)。これでは所有者が2人になってしまい、争いが起きてしまいますよね。この場合あなたならどのようにして権利を主張しますか?向こうも当然、自分が先だ!と主張してきます。こうなっては争いになってしまいますよね。法律に無知な私たちはどうすればよいのでしょうか。争いを避けながらも「これは私が先だ!」と主張するためにも、登記を行う必要があります。上記のように、民法など人との争いには法律が絡んできます。ご存知のように法律は複雑なため、私たちのような素人では到底太刀打ちできません。しかも一生に一度しか買い物をしない不動産なんて、なおさらですよね。そこで法律のプロである司法書士に、自身の財産を守ってもらうように登記申請を依頼するのですね。直接依頼しなくても良いから気楽!しかも、司法書士への依頼は“不動産屋さん”がやってくれます。不動産購入の費用の中に「司法書士への依頼報酬(約5万円ほど)」があるのですが、自分の財産を守ってくれるための費用と思えば、安いものですよね。まとめ司法書士は、私たちの財産を他人から守ってくれる身近な法律家です。直接関わることは少ないですが、いざという時には最も頼りになる存在です。これからマイホームを購入される方は、物件の引き渡し時に司法書士の先生と立ち会うこととなるでしょう。有事の際にはぜひ、その先生に頼ってみてはいかがでしょうか。しかし「なんだか敷居が高いな・・・・」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方は、不動産屋さんに相談してみるのもひとつの手です。不動産や金融に関する相談はもちろん、案件によっては司法書士の先生に繋いでくれるので、気軽に相談してみましょう。
2017年12月21日「主婦にとって、いちばん“身近な犯罪”が万引きだと思います。データには『主婦』というくくりはないので、『成人女性』で見てみると、ブランド物など高額な品を盗むという傾向がみられます。しかも近所ではなく、家からなるべく遠いところで盗むことが多い。さらに、防犯カメラや警備員が存在しない店舗を調べたうえで、犯行に及んでいるケースも。高齢者であれば認知症の場合もありますし、子どもなら善悪の判断がまだついていないこともありますが、成人女性は“確信犯”が多いです。さらに言えば、万引きに手を染める女性のなかには、『家族と暮らしている』『家族を生きがいにしている』という人が多いというデータもあります」 こう話すのは、弁護士・菊間千乃さん(45)。『めざましテレビ』やバレーボール中継のMCなどで活躍する人気アナウンサーだった彼女が、フジテレビを退社したのは10年前の’07年。’10年には司法試験に合格し、さらに現在は、NPO法人「全国万引犯罪防止機構(以下・万防機構)の理事兼広報・政策委員長として万引き防止活動に力を注いでいる。 万防機構には小売業界の多くの店舗、協会のほか、警備会社なども加盟。地域の警察との連携も図りながら、万引きされない店作りや転売防止対策の働きかけなどを行っているという。 「被害弁償を行って謝罪すれば許してもらえて警察沙汰にならない、被害金額が軽微であれば不起訴になる、せいぜい罰金刑で済むと考えている方もいるかもしれません。しかし、転売目的であったり、手法が悪質な場合は、初犯であっても懲役刑となり、事案によっては実刑となることもあります。また窃盗罪を行った際に、追いかけてきた店員さんを振り払おうと暴力をふるえば、強盗と同様に扱われ、事後強盗罪という重い犯罪になることもあります。また、当然家族には知られてしまいますが、大切な家族からの信頼を失うのは、主婦の方にとって、いちばん大きな代償ではないでしょうか」(菊間さん・以下同) なかには、あまりに悲惨な結末を迎えたケースも……。 「2歳の子を持つ主婦が万引きで実刑判決を受け、2年に満たない刑期を受ける前日に自殺してしまったという事案があります」 ここまでのケースはまれとしても、自己犠牲が美徳とされる日本女性は誰もが罠に陥ってしまう可能性があるという。 「主婦の方は、皆さん頑張っていますよね。家族が疲れて帰ってくるのを全部受けとめて、慰めて……。そこにママ友やPTA、近所との付き合い、パートをしていれば、仕事のストレスまで加わって、もう本当に大変ですよね。しかも現代の女性って、『母としても、妻としても、職場でもいい女』であることがもてはやされています。でもそれが成立するのは周囲にたくさん手伝ってくれる人がいる一部の人だけで、一人で何もかもというのは絶対無理です。何もかも完璧にやろうとしてストレスをためこんで、犯罪に手を染めてしまったら元も子もありません。追い詰められそうになったら、どんどん手を抜く。どうか自分で自分を甘やかしてほしいですね」 万引きの罠に陥らないためには、家族だけではなく自分自身を大切にすることが必要なのだーー。
2017年10月18日「最近、政策委員長も兼ねることになりまして……。やることが増えましたねぇ(笑)」 そう語るのは、弁護士・菊間千乃さん(45)。『めざましテレビ』やバレーボール中継のMCなどで活躍する人気アナウンサーだった彼女が、フジテレビを退社したのは10年前の’07年。’10年には司法試験に合格し、さらに現在は、NPO法人「全国万引犯罪防止機構(以下・万防機構)の理事兼広報・政策委員長として万引き防止活動に力を注いでいるという。菊間さんが、万引きの実態について解説してくれた。 「万引きの再犯率は約50%と、非常に高いのです。国選弁護などで窃盗犯の担当となれば、本人に反省を促すいっぽうで、なんとか罪が軽くなるように活動をします。しかし、弁護により罪を軽くすることが、再犯につながっているのかもしれないとも感じていました。万防機構は『万引きそのものをなくす』ことを目指していますので、犯罪そのものを減らしたい、という私の弁護士としての信念と同じだと思いました」(菊間さん・以下同) 万防機構には小売業界の多くの店舗、協会のほか、警備会社なども加盟。地域の警察との連携も図りながら、万引きされない店作りや転売防止対策の働きかけなどを行っているという。 「日本では殺人や傷害なども含めた刑法犯罪全体の件数が減少しているなか、窃盗罪である万引きは、ほとんど減っていません。そのため割合としては増え続けていて、’00年が4.6%だったのに対し、’16年には倍以上の11.3%になっています。フリマアプリやインターネットオークションが普及したことで、個人情報を明かさず転売しやすくなったことが、原因のひとつかもしれません」 そしてもう1つの傾向は、高齢者の万引きが増えていること。’12年に、万引きで捕まる人の割合が少年と高齢者で逆転したのだ。 「『東京万引き防止官民合同会議』の資料によると、高齢者の犯行は、近所のお店で1000〜2000円程度の食料品を盗むケースが多いんですよ。でも、貧しいからではなく、みんなそれを買えるだけのお金を持っていることが多い。特に高齢男性の場合は交友関係がなく、一人暮らしの方が多いというデータがあります。ずっと家にいて会話をする相手もいなくて寂しかったから万引きしてしまった、ということ言う人もいます」 では、主婦と万引きは無関係かというと、決してそうではないという。 「むしろ主婦にとって、いちばん“身近な犯罪”が万引きだと思います。データには『主婦』というくくりはないので、『成人女性』で見てみると、ブランド物など高額な品を盗むという傾向がみられます。しかも近所ではなく、家からなるべく遠いところで盗むことが多い。さらに、防犯カメラや警備員が存在しない店舗を調べたうえで、犯行に及んでいるケースも。高齢者であれば認知症の場合もありますし、子どもなら善悪の判断がまだついていないこともありますが、成人女性は“確信犯”が多いです。さらに言えば、万引きに手を染める女性のなかには、『家族と暮らしている』『家族を生きがいにしている』という人が多いというデータもあります」
2017年10月18日*画像はイメージです:ある大学の名誉教授が日本語ワープロ検定の試験問題を事前に受検者に漏洩していたとの報道がありました。問題の漏洩や受験者のカンニングなどはしばしば発覚しますが、法的にはどういった問題点があるのか解説してみたいと思います。 ■問題漏洩にはどんな法的問題があるのかまず、今回の日本語ワープロ検定試験を主催しているのは同試験の検定協会である民間の機関です。これを前提として、試験問題の漏洩によりどのような被害が誰に生じているかについて考える必要があります。本件の漏洩行為により被害を被っているのは、この日本語ワープロ検定試験を実施している検定協会自体です。一般的に検定試験は、合格者に一定の能力を有することが保証されることに社会的意義が認められます。しかし、試験問題の漏洩行為が行われることにより、試験が有する適正な審査基準という機能が失われ、試験の信用性や社会的価値が損なわれることになります。その結果、検定試験の受験者が減少し、これを主催者の事業活動に支障をきたす場合があります。このような、人や法人の業務を妨害する行為について、刑法は、「虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて人の業務を妨害した者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する(刑法233条後段)」と定めています(業務妨害罪)。特に本件では、偽計を用いて業務を妨害したとして、偽計業務妨害罪(刑法233条後段)が成立します。 ■偽計業務妨害罪とは偽計業務妨害罪について詳しく触れてみたいと思います。まず、この「偽計を用い」るとは、人を欺き誘惑し、または他人の無知や錯誤を利用することを指します。「偽計」というためには、他人の適正な判断又は業務の円滑な実施を誤らせるに足りる程度の手段、方法であることを要します。一般的な例としては、メーカーの販売する商品の品質について事実とは異なる誹謗中傷を行ったり、また会社へ繰り返し迷惑電話をかける行為などが挙げられます。今回の行為も、試験が行われる前に試験問題を漏洩することによって、試験の実施という業務の円滑な遂行を妨げているため、この「偽計」行為に当たります。また、試験問題を漏洩した者は、必ずしも試験主催者の業務を妨害してやろうという意思で漏洩行為を行ったわけではなく、生徒や受験者を合格させたいという気持ちでこのような行為に出たのかもしれませんが、行為の結果業務が妨害されることを認識していたのであれば、やはり本罪は成立します(「未必の故意」といいます)。 ■漏洩した試験問題により違いはあるのか次に、漏洩した試験問題を主催する機関の性質によって成立する犯罪が異なってきます。例えば、国家公務員法では「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない」(法第100条第1項)と定めているところ、漏洩した者が国家公務員であるような場合は、この守秘義務違反行為を行ったとして、国家公務員法違反が成立します。また、例えば医療に関する資格試験などについては、医師法や歯科医師法で情報漏洩行為を罰する規定が定められており、試験委員等が受験者に試験情報を漏洩した場合にはこれらの規定が適用されることになります。なお、情報漏洩に伴う行為として、試験問題を管理している場所から問題用紙や解答を権限なく勝手に持ち去ったりするなどの行為については、建造物侵入罪(刑法130条)や窃盗罪(235条)等により、当然に処罰されます。 *著者:弁護士 渡部孝至(弁護士法人はるかぜ法律事務所代表弁護士。『身近な弁護士』をモットーに、ご依頼者様の目線で親切・丁寧・迅速な対応を行い、リーズナブルなご費用で良質なサービスを提供することを使命としている。)【画像】イメージです*kou / PIXTA(ピクスタ)
2017年10月17日衆院選を前に選挙報道が白熱していますね。この国の行方を案じて、ネットニュースをちょこちょこチェックしている人も多いのでは?ところで最近、政治家の恋愛スキャンダルがやたらと多い気がしませんか?しかも、以前は男性の不倫報道ばかりだったのに、女性のゲスネタが目立ち始めたような。女性議員が躍進するのはうれしいけれど、活躍の仕方を間違えないで…と思うのは筆者だけじゃないはず。■あのセンセイが生まれ持つ星は?国民の代表たる国会議員には、できれば清く正しく、私たちのお手本となるべき存在であってほしいもの。でも、政治家である以前に一人の人間、一人の女性なので、時と場合によっては恋に身を焦がし、周りが見えなくなることもあるでしょう。みなさん大人だし、アイドルじゃないから、大いに恋愛していただいて構いません。ただ、妻子ある男性と深い仲になったりダブル不倫したりするのはちょっと…。報道の真偽は定かではないけれど、火のない所に煙は立たないとも言いますしね。その手の話題で世間を騒がせる女性政治家は、いったいどのような星のもとに生まれたのでしょうか?150以上ある星相タイプで性格・相性・運勢が詳しくわかる島田秀平さん監修の占いサイト『星相』で、ちょっとお騒がせな美人政治家たちを占ってみました。■スピード不倫?な今井絵理子まずはこの方。アラサー以上の人なら、たぶん誰でも知っているSPEEDの元メンバーですね。1995年当時、まだ小・中学生だったにも関わらず、ハイクオリティな歌やダンスで魅せる女子4人のデビューに、かなりの衝撃を受けた人も多いのでは?ボーカルを担当していた今井さんは、結婚・出産・離婚…といろいろな人生経験を積み、2016年7月、参議院議員に初当選しました。が、その約1年後、週刊誌に不倫疑惑を報じられることに…。今井絵理子(1983年9月22日)現在34歳。今井さんの「基本性格(星相)」は、一番強い性質は【夢見る乙女星】でした。こういう性質を持っているから「この恋は運命!?」とか思っちゃったのかもしれませんね。政治家としては超若手だから【若気の至り星】もなるほどって感じだし、【さみしがり屋星】が入っているのも納得。極めつけは【仕事運停滞星】でしょうか…。ちなみに【おやびん星】を持つ人は、「助けてほしいと頼れば何とかしてくれる」「責任と権限を与えるとよく働く」といった特徴があるので、こんなコトにならなければ、政治家として意外といい仕事をしたかも?■初代アニーがW不倫?山尾志桜里美しい名前が印象的な山尾さんは東大法学部を卒業した後、司法試験に合格し、検察官として活躍した超エリートで、ご主人は会社経営者。少女時代は応募者1万数千人のオーディションを勝ち抜き、ミュージカル『アニー』の初代アニー役を射止めたそうです。そんな勝ち組人生を送ってきた山尾さんはこの9月、年下のイケメン弁護士とのダブル不倫疑惑を週刊誌にリークされました…。山尾志桜里(1974年7月24日)現在43歳。山尾さんの「基本性格(星相)」は、一番強い性質は【大吉星】、生まれつき運が良くラッキーな星相です。恵まれている状況が多いので、次第に自信もついてきて、運の良さをさらに生かすこともできるとのこと。これまで勝ち組人生を送ってこられたのは、この星の影響もあるのかもしれません。もちろん【コツコツ星】が表すように勉強家で、【イケイケ星】が示す通り、物事に勇敢に挑んできたからこそ、政調会長に抜擢されるほどの実力をつけられたのだとは思いますが。興味深いのは【小悪魔星】や【浮気星】を持っているところでしょうか。ちなみに【全力星】の持ち主は、トラブルが発生したときに驚異的な力を発揮するそう。心身共にタフで負けず嫌いらしいので、今のこの状況を自力で打破しちゃうかも?■炎上女王!不倫疑惑も…上西小百合「浪速のエリカ様」こと上西さん。サッカーの親善試合にまつわる暴言ツィートでの大炎上は記憶に新しいところですが、それ以外にもセクシーなフォト自叙伝を出したり、映画に出演したり、タレント転身計画があると言われていたり、何かとお騒がせなイメージがありますよね。2015年には週刊誌で、国会をサボって秘書とお泊まりデートをした疑惑が報じられたことも。現在、遠距離恋愛中の男性との結婚は来春あたり?なんて噂もあるようですが…。上西小百合(1983年4月30日)現在34歳。上西さんの「基本性格(星相)」は、一番強い性質は【無神経星】。失礼ながら、これはちょっと笑ってしまいました。【ポジティブ星】【素直になれません星】あたりも、なかなか。【素直になれません星】の持ち主は、何かにつけて反発したくなり、嫌われるとわかっていても、つい皮肉やイヤミを言ってしまう星相なんですって。で、【よちよち幼児星】は身のほどなんてわきまえず、やってみたいことを無邪気に実行しようとする星。なんだかいろいろ思い当たる部分があるような?ちなみに、【遺産星】を持っていると裕福な配偶者に恵まれるらしいので、結婚後の生活は安泰かも。炎上するのもいいけれど、今後は穏やかな幸せをつかんでほしいですね。■あなたが持っているのはどんな星?美人政治家3人の持って生まれた星を占ってみましたが、何と言うか…いずれも「当たりすぎ」と言ってもいいほど、当たっていますよね。普段は占いは「自分に都合のいいものだけ信じたい」スタンスですが、こういうふうに特徴がピタッと一致したりすると、面白いな~とワクワクしてしまいます。みなさんも占いサイト『星相』で、ご自身が生まれ持つ星をチェックしてみてはいかがでしょうか。サイトでは「トモダチ星相」「ふたりの共通点」「結婚相性」なども占えるし、“星相チェキ”を使えば、あなたとキャラがかぶる芸能人もわかります。【タレント星】と【やり手星】を持つバナナマン設楽さんと似ている、なんて言われたら、ついつい友達にシェアしたくなっちゃうかも?監修者紹介島田秀平お笑い芸人。2002年、お笑い芸人のかたわら“原宿の母”に弟子入りし、“代々木の甥”を襲名。歌謡界の大御所、お笑い、俳優、アイドル、モデル、政治家、ミュージシャン、アナウンサーなどの手相を片っ端から鑑定し、独自の「島田流手相術」を完成させる。「モテ線」「エロ線」「ギャンブル線」「あげまん線」等、誰もがわかりやすいネーミングが各界で話題を呼び、テレビ雑誌で幅広く活躍中。近年では、新たな誕生日占いを習得しテレビ雑誌で紹介している。
2017年10月13日「離党を考えたことはこれまで一度もありませんでした。感謝の気持ちでいっぱいであるのと同じだけ、大変申し訳なく、苦しい思いでおります」 9月7日、『週刊文春』での不倫報道を受け、民進党を離党した山尾志桜里議員(43)。会見に臨んだ彼女の目には、無念の涙が浮かんでいた。 山尾議員は74年、宮城県に生まれ、東京都武蔵野市で育った。幼い頃から利発で、常に注目を浴びる存在。“勝ち組人生”のスタートは小6のとき、応募者1万数千人のオーディションを勝ち抜き、舞台『アニー』の主役を射止めたことだった。舞台関係者が振り返る。 「ほとんどの“アニー”は1年で卒業しますが、志桜里ちゃんは2年連続で務めました。演劇界に留まっていれば、いまごろ大女優になっていたかもしれませんね。でも、ご両親の教育方針もあって、学業に専念する事になりました」 山尾議員は中学、高校は都内でもトップレベルの国立大学付属校に進学。学校の最寄り駅沿線では“すごい美少女がいる”と有名な存在だった。才色兼備の山尾議員は高校3年生の9月に裁判の傍聴を機に、検察官を目指し、東大法学部に進む。99年に大学を卒業し、司法試験に合格したのは02年。その後の司法修習生時代、“食事会”をきっかけに夫のA氏と交際を始める。前出のA氏の知人が言う。 「志桜里さんが司法試験の勉強中、Aは就職した大手通信会社を辞めて起業家になっています。2人が出会ったのは、まさにAが新進気鋭のIT会社社長のときでした。志桜里さんは見た目がワイルドなAにぞっこんになって、すぐに交際に発展したようです」 山尾議員は検察官として、A氏は経営者として頭角を現していく。A氏の知人は言う。 「Aは起業した会社を約2億円でライブドアに売却して、同社の役員にも就任しました。ところがライブドアは06年1月、不正な株取引をした容疑で社長だったホリエモン(堀江貴文)が東京地検特捜部に逮捕されています。Aの勤務先に特捜部が内偵しているのだから、志桜里さんの上司もそれとなくAとの交際を注意していたようです」 それでも2人の意思はかたかった。周囲の反対を押し切り06年に結婚。披露宴に出席した司法関係者は、こう語る。 「夫が元ライブドアという肩書きでは、検察で出世は望めなかったと思います。それが政界転身のきっかけとなったのではないでしょうか」 07年、山尾議員は退官し政治家の道を歩み始める。選挙資金を手助けしたのも夫のA氏だった。09年、縁もゆかりもない愛知7区から出馬するが、“小沢ガールズ”の一人として旧・民主党の追い風に乗って初当選を果たした。前出の司法関係者が明かす。 「ところがまったくの落下傘候補のため、山尾さんは次の選挙では落選しています。そんな彼女を金銭面、精神面で支えてきたのがAさんです。長く資金管理団体の会計責任者でもありました」 そして16年に山尾議員は国会で、個人ブログに書かれた『保育園落ちた日本死ね』という言葉を取り上げ、待機児童問題について安倍首相に鋭く切り込み、一躍時の人となる。そして民主党の幹事長へ……という矢先に、自らのスキャンダルで失脚をしてしまった。A氏の支えもあって、順調にステップアップしてきた山尾議員。彼女のサクセスストーリーは「誤解を生じさせるような行動」(会見でのコメント)で終わろうとしている。
2017年09月12日(写真:FLASH) 元衆議院議員でタレントの杉村太蔵(38)が9月10日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演。妻子ある弁護士との不倫疑惑により民進党を離党した、山尾志桜里衆院議員(43)について言及した。 杉村は山尾議員の離党に、「民進党にとっては痛いくらいのレベルではない。撃墜を(くらった)」とコメント。「よく比較されるのは(民進党の)蓮舫さん。でも、国会質疑を見ても、自民党にとっては比べ物にならないくらい山尾さんのほうが強敵。質疑もリズムで来るしね。さすが(元)検察官」と、山尾議員の脅威を語った。 山尾議員が、自身の“政策ブレーン”である倉持麟太郎弁護士(34)と週4回会っていたという報道に対しては、「(政治家が)政策ブレーンと週4回会うなんて、ざらにありますよ。四六時中会っている」と理解を示したものの、「ただ、どう考えても……」と、首をひねっていた。 また、TVプロデューサーのデーブ・スペクター(63)は、「民進党の危機管理はおかしいですよ」と疑問を呈した。「離党する必要はそこまでなかったと思うんです。(山尾議員という)これだけの中心人物なら、多くの議員がどんどん離党している中で、どうにかなったと思う。これ、(山尾議員が)平気で結局辞めちゃうというのは、民進党の問題もすごくある」と、民進党を批判した。 いっぽう、タレントの西川史子(46)は山尾議員について、「この経歴を見て、欲しいものを全部手に入れてきて、『なんとかなるだろう』『私の思い通りになるだろう』って考える人なんだろうなと。強欲な人だなぁと」と辛らつなコメント。 杉村は、「子どものころに(ミュージカル)『アニー』の主役になって、東大に出て、司法試験に合格して、検察官になって、衆議院議員になって、野党第一党の幹事長に内定した翌日に(週刊文春の)“文春砲”でしょ?人生初の挫折じゃないかと思いますね」と話した。
2017年09月10日*画像はイメージです:月14日、無資格であるにもかかわらず40年間にわたり司法書士や弁護士活動を行っていたとして、81歳の男が逮捕されました。何よりも驚きなのは、資格がないにもかかわらず依頼者の目を誤魔化し続けていたことと、誰も気が付かなったということ。今回は相続についての提案が間違っていたことに気がついた親族が警察に相談したことから発覚しましたが、知識がない人が「弁護士だ」と紹介されると、その発言に疑問を持たない人が多いようです。日々真面目に業務をこなしている弁護士としては、憤りを隠せない事件ではないでしょうか。星野法律事務所の木川雅博弁護士に、今回の件についてお聞きしました。 ■弁護士でない者は報酬獲得目的で法律事務をしてはならない「弁護士資格がないにも関わらず40年にもわたり弁護士活動をしていた男が、弁護士法違反や司法書士法違反で逮捕されたことを知りました。40年間も無資格で活動していたことがわからなかったのはなぜかについて解説します。弁護士の資格なしに、報酬を得る目的で反復継続して法律事務を行うことは、弁護士法違反(いわゆる「非弁行為」)となり、2年以下の懲役または300万円以下の罰金が科されます(弁護士法72条等)。ここにいう法律事務とは、債権回収や賃料交渉、賃借物件からの立退き交渉など、あらゆる法律事件に関する交渉、手続代理のことをいいます。非弁行為が罰則の対象となる理由は、なんら規律に服さない資格のない者により、事件関係者の利益や法律秩序が害されることを防止するためです。医師が医師免許なしに医療行為を行ってはならないのと同様に考えるとわかりやすいと思います」(木川弁護士) ■40年間もばれなかった理由とは「非弁行為については、各弁護士会設置の非弁護士取締委員会によって取り締まりを行っています。当然のことながら、警察や委員会が非弁行為を認知しなければ取り締まることはできませんから、事件関係者が無資格であることを見抜き、弁護士や弁護士会に相談しなければ発覚しないことになります。そして、一般の方は、弁護士であると紹介され、名刺を渡されたら“本当に弁護士ですか?”と疑うことはないと思いますし、たとえ身分確認をしたいと思っても、紹介者や非弁護士の手前、なかなか言い出せなかったりすることもあったと思われます。逮捕された男は年間300万円程度の売上だったと供述しているようですので、事件処理数や取扱規模が小さかったことも発覚しなかった要因の一つだと考えられるでしょう。また、非弁護士は、かつて司法試験合格を目指していたり、不動産業を営んでいたり、債権回収業者に勤務していたりする等、一定の専門知識と実務の運用を知っている者であることがほとんどですから、依頼者にとってよい結果となるよう事件を処理することができてしまう場合があります。現在は減っているようですが、ある地域では非弁護士の“ゴロつき”が多くおり、共同で法律事務を含む事業を行っていると聞いたことがあります」(木川弁護士) ■弁護士資格の有無を確かめる方法は?「現在は、インターネットが使えるのであれば、日弁連が提供する『ひまわりサーチ』というウェブサイトから、簡単に弁護士資格の有無を確認することができます。同サイトに(自称)弁護士の氏名を入れて、登録番号や事務所所在地などの登録情報が確認できなければ、その人間は非弁護士ということです。インターネットが使えない方であれば、記章(弁護士バッジ)を確認したり、日弁連または各弁護士会発行の身分証明書を確認させてもらったりすることが有効ですが、偽造されている可能性もありますので、所属弁護士会を尋ね、当該弁護士会に電話で確認するほうが確実だと思います。非弁護士による事件処理は、たまたま依頼者にとっていい結果となることもありますが、結果がよくとも手続の適法性や報酬額の適正さが担保できません。また、依頼者にとってはいい結果でも、相手方当事者の無知に乗じ、通常であればあり得ない金額や条件での和解・示談となることも多いので、非弁行為による法秩序破壊は著しいといえます。ですから、やはり非弁行為を許しておくことはできませんので、もし万が一被害に遭いそうになったり、非弁行為を見つけたりした場合は、弁護士会に連絡していただければと思います」(木川弁護士) たとえ問題が解決したとしても、無資格の弁護士活動は違法行為。見かけた場合は、弁護士会に速やかに連絡しましょう。また、木川弁護士によると、『ひまわりサーチ』というサイトで弁護士資格の有無を確認できるそう。相談する際は、活用してみてはいかがでしょうか。 *取材協力弁護士:木川雅博 (星野法律事務所。通信会社法務・安全衛生部門勤務を経て、星野法律事務所に所属。破産・再生・債務整理を得意とする。趣味は料理、ランニング)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*まなな / PIXTA(ピクスタ)
2017年07月05日今年3月、大阪府警が捜査対象の車両に、令状なしにGPS端末を付けた捜査を、最高裁は「違法」とした。この裁判を勝ち取ったのは亀石倫子さん(42)。子どものころから協調性がないと言われ、会社でも制服を着なかった。長い物に巻かれることができなかった彼女は、34歳で弁護士になって、公権力に屈せず、「自由」を守り通した。そして闘いはなおも続く――。 亀石さんが弁護士になって7年、その経歴に驚かされる。大学は法学部でさえなかった。卒業したのは女子大の英文科。その後、小樽の実家に戻り、OL生活を送っていた。弁護士を志したのは、会社を退職し、結婚した26歳になってからだ。司法試験に合格したのは34歳。以後、「大阪パブリック法律事務所」に所属し、殺人や強盗などの凶悪事件の刑事弁護を専門に手がけてきた。 弁護士になり、彼女が初めて担当したのは、娘を殺めてしまった母親の弁護だった。アクリル板越しに向き合った依頼人は、上品な人で、娘殺し=凶悪犯という先入観は一目で打ち砕かれた。娘は重度の障害を抱え、夫に先立たれた母親は、何年も娘の介護を1人で続けた。疲れ果て、一緒に死のうと、娘に手をかけたのだった。「大阪パブリック法律事務所」の下村忠利所長は、新人だった亀石さんの接見に、ほとんど同行していたという。 「彼女は、加害者の立場に立って気持ちを聞いていました。すると、すごく泣くんです。共感する力は大切です。ただ、裁判の尋問では泣くなと、厳重注意したこともありました」(下村所長) ところが、法定でも、彼女の尋問の声は震え、大きな切れ長の目は涙で潤んでしまう。 「依頼人に感情移入しすぎてしまって。今なら、プロじゃないって思いますけど」(亀石さん) 弁護士2年目の’12年、大阪の老舗クラブ「NOON」の経営者が風営法違反で摘発された事件の弁護団に加わり、無罪を勝ち取ったことから、亀石さんはその名を上げる。’15年から始まった「GPS裁判」では、今年3月、亀石さんを主任弁護士とする弁護団の「GPS捜査はプライバシーの侵害にあたり、令状がなければ違法」という訴えが、最高裁でほぼ全面的に認められるという快挙を達成。彼女は一躍、時の人となった。 亀石さんの現在のオフィス「法律事務所エクラうめだ」は、阪急梅田駅近くにある。昨年1月、独立。エクラはフランス語でECLAT。輝きという意味だ。GPS判決を機に、メディアに出る機会も増えた。大阪の報道番組にコメンテーターとして定期的に出演し、裁判を扱う特番の出演依頼も舞い込んでいる。最近では、6月中に可決しそうな「共謀罪」について、聞かれることが増えてきた。 「共謀罪が成立すれば、私たちは日常的に監視されることになるでしょう。最高裁で、令状を取らないGPS捜査は違法と判断されたにもかかわらず、任意で、国民を監視できる共謀罪が成立したら、司法が軽んじられているとしか思えない」(亀石さん) 政府は「テロを未然に防ぐため」と説明するが、亀石さんは、うのみにはしない。 「怖いのは、基地問題、原発問題、安保法案などで政府に異を唱えると、監視対象にされるのではないかということ。政府は間違ったことをしない、警察は間違った捜査はしないと思い込むのは、危険です」(亀石さん) 厳しい口調で断言すると、急に口調が和らいだ。 「プライバシーとは、誰からも監視されず、自由に自分のアイデンティティを確立するための大切な権利。プライバシーを守る社会であってほしい。人はもっと自由で、個性を求めていい。自分のままでいいんです」(亀石さん)
2017年06月10日京都地裁206号法廷。パイル地のフェミニンなカットソーにベージュのロングスカート、足元はコンバースのスニーカーといういでたちの亀石倫子さん(42)。法廷で彼女の正面に座った女性検察官が、紺のパンツスーツに身を固めていただけに、彼女のカジュアルさは際立っていた。およそ“弁護士らしくない”と書くと、亀石さんは不服だろう。彼女への禁句は「らしさ」。弁護士バッジさえつけていない。 今年3月、大阪府警が捜査対象の車両に、令状なしにGPS端末を付けた捜査を、最高裁は「違法」とした。この裁判を勝ち取ったのが亀石さん。子どものころから協調性がないと言われ、会社でも制服を着なかった。長い物に巻かれることができなかった彼女は、34歳で弁護士になって、公権力に屈せず、「自由」を守り通した。 「『らしさ』って何でしょうね(苦笑)。バッジをつけないのは、単になくしたくないから。それに、この服装にバッジは合わないでしょう」(亀石さん・以下同) 異色なのは、服装だけじゃない。弁護士になって7年、その経歴にも驚かされる。大学は法学部でさえなかった。卒業したのは女子大の英文科。その後、小樽の実家に戻り、OL生活を送っていた。弁護士を志したのは、会社を退職し、結婚した26歳になってからだ。司法試験に合格したのは34歳。以後、「大阪パブリック法律事務所」に所属し、殺人や強盗などの凶悪事件の刑事弁護を専門に手がけてきた。 弁護士2年目の’12年、大阪の老舗クラブ「NOON」の経営者が風営法違反で摘発された事件の弁護団に加わり、無罪を勝ち取ったことから、亀石さんはその名を上げる。’15年から始まった「GPS裁判」では、今年3月、亀石さんを主任弁護士とする弁護団の「GPS捜査はプライバシーの侵害にあたり、令状がなければ違法」という訴えが、最高裁でほぼ全面的に認められるという快挙を達成。彼女は一躍、時の人となった。 「よく権力と闘うイメージで見られがちですが、実はものすごく肩の力が抜けています。自然体で素直に物事を見ているだけ。普通の一般人の感覚です」 たおやかにほほ笑む亀石さんだが、想像し難い幼少期を、彼女は淡々と語り始めた。保育園には、行くのが嫌すぎて吐いてしまうほど。登園した際でもいつも弟と2人、壁際で手をつなぎ、誰ともしゃべらず立っていたという。 「1人でいることが好きで、集団行動が嫌い。学校の通信簿には、必ず『協調性が足りない』と、書かれていました」 教育熱心な両親は、スキー、ピアノと、さまざまな習い事をさせてくれたが、彼女が好きなのは、1人で本を読み、1人で勉強することだった。 「学校で『子どもらしく元気に校庭で遊びなさい』と言われても、『子どもらしく』って何?と思ってしまう。遊びたくもないのに、元気に遊ぶことを押し付けられることに息苦しさを感じていました」 納得できないまま、ただ従わされることを“不合理なルール”と感じるのは、今も変わらない。弁護士としては重要な資質だが、子ども時代の周囲からの評価は、“かわいげのない子ども”だった。しかし、父親は、そんな彼女の個性を否定しなかった。協調性がないと言われると、フランス文学の『狭き門』からの言葉を引用し、励ましたという。 《多数派に迎合せず、困難な道を選びなさい》 亀石さんの現在のオフィス「法律事務所エクラうめだ」は、阪急梅田駅近くにある。昨年1月、独立。エクラはフランス語でECLAT。輝きという意味だ。GPS判決を機に、メディアに出る機会も増えた。大阪の報道番組にコメンテーターとして定期的に出演し、裁判を扱う特番の出演依頼も舞い込んでいる。最近では、6月中に可決しそうな「共謀罪」について、聞かれることが増えてきた。亀石さんは、この「共謀罪」に警鐘を鳴らす。 「共謀罪が成立すれば、私たちは日常的に監視されることになるでしょう。最高裁で、令状を取らないGPS捜査は違法と判断されたにもかかわらず、任意で、国民を監視できる共謀罪が成立したら、司法が軽んじられているとしか思えない」 政府は「テロを未然に防ぐため」と説明するが、亀石さんは、うのみにはしない。 「怖いのは、基地問題、原発問題、安保法案などで政府に異を唱えると、監視対象にされるのではないかということ。政府は間違ったことをしない、警察は間違った捜査はしないと思い込むのは、危険です」
2017年06月10日*画像はイメージです:■世界の裁判制度はいろいろ中国に限らず、日本と外国の国内法が全く同じ内容ということはあり得ませんから、法律の内容は世界の国の数だけ異なります。また、裁判制度も、国が違えば、大きく事情が異なります。日本で当たり前のことでも、外国では違って当然です。本稿では中国の裁判制度について触れてみます。 ■審級制度があるのは同じ日本では、地裁、高裁、最高裁の三審制が原則ですが、中国における裁判所である「法院」も、最高人民法院、高級人民法院、中級人民法院、基層人民法院の4階層あり、審級制度があります。この他、中国では軍事事項を扱う軍事法院がありますが、日本では戦前にあった軍法会議のような特別裁判所は憲法で設置が禁止されていますので、当然ありません。日本では、いったん確定した判決は強力な効力があり、確定判決を覆すための再審事由は極めて限定されており、再審が認められることは滅多にありませんが、中国では比較的再審が利用されているようです。 ■裁判官の質日本では、裁判官への任官は、司法試験に合格した上、司法修習中に起案で抜群の成績をとることが必要であり、事務書類能力や事実認定の証拠評価能力が優秀な人しかなれません。他方、中国では少し前まで、司法試験に合格しない人でも、軍人や役人などが裁判官として任官されており、法的素養がない裁判官も多くいました。コネによる判決や、地元優先の不当な判断を示す裁判官も多く、公平性についての信頼もありませんでしたので、裁判を回避して仲裁を利用することも多いです。 ■刑事事件の特徴刑事事件では、政治犯、社会秩序に対する罪、違法薬物に対する罪の法定刑が重く、死刑判決が下されることが日本よりも相当多いです。また、日本では、3年以下の懲役を言い渡す場合などにしか執行猶予を付すことができず、言渡し刑が無期懲役や死刑などの場合は、執行猶予はありませんが、中国では、死刑判決であっても執行猶予付きにすることができます。死刑執行になるかもしれない執行猶予は、大変恐ろしいです。 旅行も含めて外国滞在中は、当然、滞在国の国内刑法が適用されますから、日本の常識は通用しません。少し前には軍事施設であると知らずに写真を撮影して身柄拘束される事案が続発したこともありました。東南アジア各国でも、薬物事件や売春が死刑などの重い刑罰で禁止されていることがあります。外国では外国の国内法令が適用されますから、渡航前に禁止事項をよく確認の上、旅行中にも羽目をはずしすぎないように注意しましょう。 *著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。不貞による慰謝料請求、外国人の離婚事件、国際案件、中国法務、中小企業の法律相談、ペット訴訟等が専門。)【画像】イメージです*Zerbor / Shutterstock
2017年02月13日俳優の遠藤要が9日、違法カジノ店に出入りしたとして謹慎処分となったことが所属事務所から発表された。違法と知らずに入ってしまい、金銭のやりとりはしていないというコメントを寄せているが、そもそも賭博は法的にどのような扱いとなっているのか、アディーレ法律事務所所属の篠田恵里香弁護士に話を聞いた。○賭博は原則として違法 ――違法賭博にはどのようなものがありますか?「賭博」は、法的には、「偶然の事情によって勝敗が決まる勝負事について金銭やその他の財産を賭けること」をいいます。例えば、プロ野球の勝敗や、ルーレットの勝敗につきお金をかける行為は「賭博」の典型例です。賭博罪(刑法185条)の条文は、「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。」となっています。要は、賭博行為をすれば原則違法(犯罪)→「一時娯楽物」を賭けた場合は例外的に合法となるわけです。また、パチンコ・競馬・競輪・スポーツくじ・宝くじ等も、「賭博」には当たりますが、特別法によって例外的に許可されており合法です。まとめますと、「何が違法賭博?」というよりは、「賭博行為は全て原則違法(犯罪)」であって、(1)特別法がある場合と、(2)一時娯楽物を賭けた場合に限って、例外的に合法となるという説明が適切かと思います。――賭けるものがお金でなければ大丈夫なのでしょうか?「賭博」は「金銭」のみならず「何らかの財産」を賭ければ成立します。したがって、偶然的な勝敗につき物を賭けた場合でも、原則賭博にあたります。ただ、「一時娯楽物」の例外がありますので、「負けた方がお菓子1個、ジュース1本」というようなケースであれば、一時娯楽物を賭けたとして合法となる可能性が高いです。ただ、判例上は、「低額でもお金を賭けたら一発アウト」と考えられているので、たとえ10円であっても、「今日の試合の予想、負けた方が10円ね。」等とお金自体を賭けた場合は、賭博罪にあたるといえるでしょう。それでは、「負けた方が今日の1,000円ランチを奢る」というケースはどうでしょうか。概念的には、お金を賭けているように見えますが、裁判所の考え方は、「敗者が一時娯楽物の対価となる金銭を支出した場合は、一時娯楽物を賭けたといえる」としています。要は、「お金を出しているけれどランチという料理を賭けたのと同じ」ということです。あまりに高額でない限りは、この場合もセーフという判断になる可能性が高いです。一方、食事の席であったとしても、「持ち帰り可能な高いワインボトル」等を賭けた場合は、一時的な娯楽のためではなく、換価可能な物を賭けたとして賭博罪に該当する可能性が高くなります。 ――違法な遊技場で賭博行為を行った場合、どのような罪に問われるのでしょうか?賭博のための遊技場が存在した場合は、そのような遊技場を設置した設置者に「賭博場開帳等図利罪」が成立します(刑法186条2項:「賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、3月以上5年以下の懲役に処する。」)。遊技場で、客として賭博行為を行った場合は、通常の「賭博罪」となりますが、何度もそこに出入りして賭博を行ったということであれば、常習賭博罪(刑法186条1項:3年以下の懲役)が成立し、通常の賭博罪よりも刑が重くなる可能性が高まります。このように見てみると、「結構身近で違法賭博って行われている気がする」とドキッとする方もいらっしゃるかもしれません。そのとおり、本来は、「ジャンケン負けた方が100円ね」等と、賭け事をすれば原則全て「賭博罪」に該当します。しかし、実際に全ての賭博行為を処罰するのは現実的ではありませんよね。したがって、実際には、「遊技場がある」「常習的に行っている」「金額が高い」といった悪質な賭博罪に限って、逮捕・立件されている現状はあります。プロ野球選手の野球賭博などは実際に捜査がなされています。お友達と「負けた方がおごりね」と楽しむ程度であれば良いですが、実際に「儲かる・儲からない」といったレベルの賭けをしてしまうと、賭博罪として立派な犯罪になりますので、気をつけてくださいね。■篠田恵里香(しのだえりか)東京弁護士会所属。東京を拠点に活動。債務整理をはじめ、男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。また、離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。外資系ホテル勤務を経て、新司法試験に合格した経験から、独自に考案した勉強法をまとめた『ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた夢がかなう勉強法』(あさ出版)が発売中。『ゴゴスマ -GO GO! Smile!-』(CBC/TBS)や『ロンドンブーツ1号2号田村淳のNewsCLUB』(文化放送)ほか、多数のメディア番組に出演中。ブログ「弁護士篠田恵里香の弁護道」
2017年02月11日*画像はイメージです:今年もこの季節がやってきました。大学入試センター試験が今週末に行われます。僕もさかのぼること十数年前にこの試験を受け、奇跡的にそれまでに取ったことが無いような点数を取れたことが今後の人生を大きく変えたように思います。このような大事な試験ということもあってか、2006年~2015年までの過去10年間で2件の替え玉受験を含む65件の不正行為が発覚しています。 ■替え玉受験とは替え玉受験とは、受験者以外の者が受験者本人になりすまして試験を受けることです。もちろん、許される行為ではありません。これが発覚した場合は、当然ですが受験資格を失うことになるでしょう。 ■替え玉受験は法律上どういった扱いになるのか「替え玉受験をした場合にどのような罪が成立するか」については、(だいぶ前になりますが)司法試験の受験の際に勉強したテーマです。結論からいえばこのような場合、「私文書偽造・同行使罪」という二つの罪が成立します。前者は、本来受験すべき人(受験票に名前がある人=受験者)ではない人(回答作成者)が試験の回答を作成したということから、文書の偽造をしたという扱いになります。後者は、偽造した文書(答案)を試験機関に提出した場合に、その偽造文書を行使したという扱いになります。なお、これらの罪の成立については、「名義人(受験者)の承諾があるので罪には問えないのではないか」という批判のあるところですが、承諾があるといってもそもそも違法な目的なので承諾が有効とはいえません。したがって、やはり罪は成立すると考えるべきです。この場合、犯罪の実行行為者は回答者(替え玉を頼まれた人)ですので、その点ご注意ください。もちろん、頼んだ側(本来の受験者)も共犯として罪には問われますけどね。 ■過去の替え玉受験はどうなった?過去に替え玉受験が問題となったケースとしては、某芸人の息子が替え玉受験をさせたことで有名な明治大学受験替え玉事件があります。この事件では20人が替え玉受験に関与していたことが発覚し、そのうち3名が逮捕にまで発展しました。この明治大学の例でもわかると思いますが、センター試験であれ、大学受験であれ、替え玉受験をすれば上記の犯罪が成立する点に何の違いもありません。それどころか、高校入試、中学入試、資格試験等その他の試験でも同じです。いい点数を取りたい、合格したいという気持ちは分からなくはないですが、替え玉受験は犯罪ですので絶対にしないでください。 *著者:弁護士 河野晃 (水田法律事務所。兵庫県姫路市にて活動をしており、弁護士生活7年目を迎える。敷居が低く気軽に相談できる弁護士を目指している。)【画像】イメージです*tabiphoto / PIXTA(ピクスタ)
2017年01月10日早いもので、2017年冬ドラマがスタートする時期です。2016年は『逃げ恥』が大ブームとなりましたが、同じように大人気コミックを原作とし、女性の仕事・恋愛をテーマにした注目ドラマといえば、1月18日から始まる『東京タラレバ娘』(日本テレビ系/原作:東村アキコ)でしょう。◆心をえぐられる独女が続出!『東京タラレバ娘』「タラレバばかり言ってたらこんな歳になってしまった」こんなイントロで始まる物語の主人公は、吉高由里子さん演じる脚本家・鎌田倫子(30歳 ※原作では33歳)。「あたしが今よりキレイになっ“たら”」「好きになれ“れば”」…高校時代からの親友2人と居酒屋に集い、そんな“タラレバ話”を日々繰り返しています。ある日、3人はひとりで客として店に来ていた金髪のモデル・KEYに「行き遅れ女の井戸端会議」「タラレバつまみに酒飲んでろよ!」と痛烈な言葉を投げかけられ…(なんと手厳しい!)。でも、恋愛ってタイミングが大事という一面があるので、「もしあのとき…」と後悔した経験をお持ちの方は少なくないはず。今回、30~40代の独身女性にそんな“タラレバ”エピソードを詳しく聞く機会があったので、ご紹介しますね(お名前は全て仮名です)。◆結婚したくない男性に思いを寄せた結果…◎結香さん(39歳)の場合現役SEとして働く結香さんの“タラレバ”のお相手は、30~32歳におつき合いをしていた大学の研究員(当時35歳)。知的で話が楽しく、一緒に飲みに行くのはもちろん、海外旅行に2人きりで行ったこともあるそうです。ただひとつ、決定的な問題が…。「彼からは最初に“結婚は考えていない”と言われてました」こうはっきり宣言されても、いつか気が変わるんじゃないかと思うと離れられず、交際期間はおよそ2年に及んだそうです。その後、別れてもつかず離れずの関係が続き、2年ほど前に転勤で彼が北海道に引っ越してしまったのを機に交流が途絶え、「いなきゃいないで別にどうってことない」と達観している様子。ただ、ぽろりとこんな本音も漏らしていました。「彼と音信が途絶えるまでの間、好意を寄せてくれた人もいました。彼のことをもっと早く諦めていたら、誰かとどこかのタイミングで結婚してたかも…と思うことはあります」◆彼の仕事の都合で待ち続け10年…!◎杏子さん(38歳)の場合杏子さんが27歳のときに知り合い、おつき合いをしていたのは税理士事務所勤務の男性(当時38歳)。年の差があるので、早くからお互い結婚を意識していたとのことですが、彼がある日、驚くべき決断を。「今の仕事では年収が頭打ちだから結婚できないと思ったらしく、弁護士を目指すと。事前の相談もなく、聞かされたときには仕事を辞めていました」法科大学院に入り、司法試験に合格、その後も研修生で年収が低いので「もう少し待って」と言われ、気づけば出会いから10年。途中、「私も働いているから」と結婚話を持ちかけたものの断られ続け、杏子さん37歳、彼は50歳手前という段階で、ようやく彼からプロポーズされたのですが…。「『俺ももうこの年だから、子どもは諦めてほしい』って…。向こうの事情でここまで待ったのに勝手過ぎると頭に来て、断りました」全ては杏子さんのためだったとはいえ、結果として彼女のためにはならなかったという悲劇…。「結局、彼の自己満足につき合わされていたのかなと。でも、見切りをつけられなかった自分も、優柔不断だったなと今では思います」◆『勉強に集中する』彼から離れ、届いた報告は…◎ゆかりさん(33歳)の場合30歳の頃、引っ越しを機に高校時代の同級生と再会。頻繁に2人きりで会うようになった彼がゆかりさんの“タラレバ”のお相手。彼は難しい国家資格の勉強中で、再会した年は3度目の挑戦だったとか。「結局その年も不合格。結果が出た直後が彼の誕生日だったので激励の気持ちも込めて食事に誘ったのですが、『合格するまで勉強に集中する』と断られてしまいました」交際に至らないままでしたが、こうと決めたらやり通す性格を知っていたので、ゆかりさんからの連絡は控えるようになったそうです。「彼は毎年、試験の結果をFacebookで友達に報告していたので、合格の報告が上がったら連絡を取ってお祝いをしようと思っていました」しかし、翌年も不合格。Facebookのコメント欄にだけ応援のメッセージを書き込み、もう1年待つ心づもりでいたところ、同じ年の年末にびっくりする報告が書き込まれたというのです。「結婚の報告でしたね…。いったん身を引くにしても、何か約束をしておけばよかったと思いました。あれからもう2年経って吹っ切れましたけどね」◆幸せを噛みしめつつ思い出す“タラレバ”いずれもなかなか重たい“タラレバ”エピソードでしたが、『東京タラレバ娘』も心がざわつくセリフが次々と繰り出されます。ドラマでどれだけアレンジされるかはわかりませんが、覚悟して観たほうがいいかもしれません。最後に口直しとして、後悔ではなく良い判断となった“タラレバ”エピソードをご紹介。・「大好きだったセフレとの関係を断ち切るために、彼氏作りを始めた。もしあのままの関係を続けていたら、今の夫とは出会っていなかったと思う」(30代・女性)・「元カレが借金体質でした。初めは結婚するつもりでつき合ってたけど、もし結婚してたら私個人の貯金も搾り取られて働かされ、生活にゆとりなんてなかっただろうな…」(30代・女性)人生には“タラレバ”が溢れていますが、後になって「あーよかった!」と幸せを噛みしめながら思い出せる“タラレバ”を積み重ねたいですね!ライタープロフィール橘いつき出版社・Web制作会社勤務を経て、現在はWebメディアで執筆・運用業務を行うフリーランス。好きなモノ・コトは、猫、お酒、読書。
2017年01月10日