パルコ・プロデュース 2022『スルメが丘は花の匂い』の公開ゲネプロが22日に東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて行われ、吉岡里帆、伊藤あさひ、鞘師里保、岩崎う大、ふせえりが取材に応じた。同作は岩崎う大によるファンタジー・コメディー。シンデレラや浦島太郎など童話の登場人物が生まれる不思議な世界に迷い込んでしまった、会社員の縁緑(吉岡里帆)は、「スルメ姫」という物語の主人公として生まれた少女クロエと出会う。緑の登場により混乱していく「スルメ姫」の物語と、物語を成立させようと必死な登場人物たちの姿を描く。作・演出の岩崎は、キャストについて「鞘師はファンタジー世界の人間をすごく着実にやってくれて、手がかからない。僕の娘の役でもありましたから、本当に自慢の娘」「里帆ちゃんは、僕を投影している役なので、僕が正解を持っていて、役作りへの困難な道もあったと思うんです。ルートからそれ始めちゃったかなという時間帯もあったからこそたどり着いて、道を迷わないでいけるのかな」「あさひは、もう面白い子ですよね。不思議な子。イカみたい。天然でもあるんですけど頭がいい。こういうことだからこうして欲しいと言えば通じやすい。ナチュラルな面白さがあるので、そこを消してしまわないように」「ふせさんは本当に頼りにしながらやらせていただいて、コメディが主戦場だと思うので、お互いリスペクトを感じながらさせていただきました」とそれぞれ表す。吉岡は演じた役について「本当にう大さんの分身なんです、きっと。リアクションひとつひとつとってもものすごく難しくて」と苦労した様子。「ちょっと変えると全然違う人に変わってしまう危うさがあったんですけど、私が少しでも迷うと、う大さんがすぐ察知してくださって、例え話をしてくださるんです。そこが演出で面白くて素敵だなと思っていた場所です」と感謝する。台本もメモだらけだったそうで、岩崎は「こないだ見たんですけど、申し訳ない。嫌われるぞというくらい書かせちゃって」と苦笑。吉岡は「1番メモした台本かもしれないです。細かい! ニュアンスがそこ!? みたいな」と明かした。吉岡は初の舞台主演となったが「もっといろんな苦しいことが起きたりもするのかなと思って始まったんですけど、本当に共演者の方も演出家のう大さんもあたたかいし優しい方ばかりで、むしろたくさん助けていただいたりとか、よくしていただいて支えてもらってっていう感じだったので、初めての座長をこういう風に迎えられたのは貴重、なかなかないんじゃいかな。すごく幸せな座長だと思います」と感謝する。また稽古を通じて発見したキャストの新たな一面について聞かれると、鞘師は「吉岡さんは最初から上品で知性のある方だなというイメージは変わらないんですけど、おっちょこちょいなところが垣間見える。ベースボールの衣装も真逆で着てらっしゃって」と指摘する。「恥ずかしいなあ」と言う吉岡に、岩崎も「運動神経が悪いよね。ちょっと動いてみようかってなった時に、あんまり見ちゃいけない感じの運動神経の悪さ。だんだん簡単に『動いてみて』と言えないような」と語る。吉岡は「私は大真面目ですから、全然見ていいですよ!」と主張するが、ふせも「本人が思ってるよりしっかりしてない」とつっこんでいた。そんな様子を見て、伊藤「は今すごい叩かれてるんで……『お腹すいた』って誰かが言うと、(吉岡は)絶対に反応して、自分の持ってるものをくれるんです」とフォロー。岩崎が「そこで座長ぶりを発揮してたんだね」と苦笑すると、ふせも「私が副鼻腔炎になっちゃって病院に行ってたんですけど、漢方薬を買ってきてくれて、優しいの。すごく嬉しかったですよ」と座長らしいエピソードを披露する。しかし、最終的には「みんなに気を使う里帆ちゃんですけど、ちょっと間抜け」とまとめていた。東京公演は東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA にて22日〜31日に上演され、8月には大阪ほか6カ所を巡演する。
2022年07月22日~ ミニゲーム「ボルト手裏剣投げ」も同時開催 ~『忍里・真夏の大水遁祭』 7 月 16 日(土)から9月 11 日(日)まで期間限定開催!「NARUTO&BORUTO 忍里」では、家族みんなでびしょ濡れになりながら楽しめる夏季限定イベント『忍里・真夏の大水遁祭』を 7 月 16 日(土)~9 月 11 日(日)の期間限定で開催いたします。「天の巻」の前にいるサスケの時空間忍術により、「NARUTO-ナルト-」と「BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS」のキャラクターが集結します。全 10 名のキャラクターとともに、火影岩の前で、まるで 水遁の術のように放たれる水しぶきとともに夏を楽しみましょう!またイベント期間中、エリア内には本イベント限定デザインのキャラクターパネルを設置するほか、ご来場いただいた方には、オリジナルステッカーをプレゼントします。期 間:7 月 16 日(土)~9 月 11 日(日)時 間:10:00~22:00※営業時間は予告なく変更する場合があります参 加 費:無料※別途、入場料が必要となりますノベルティ:ご入場時に記念ステッカーをプレゼントします※1 名につき 1 枚のお渡し※無くなり次第、配布終了備 考:・施設内に着替える場所はございません・イベントエリア外でも水しぶきがかかる可能性がありますU R L: ▲イベント限定ステッカー全 7 種類ミニゲーム「ボルトの手裏剣投げ」も 7 月 16 日(土)から9月 11 日(日)まで同時開催!「NARUTO&BORUTO 忍里」の夏を楽しむ『忍里・真夏の大水遁祭』の開催にあわせ、子供たちが忍者の修業をしながら遊べるミニゲーム「ボルト手裏剣投げ」を同期間にて開催いたします。ゴム製で安全ながらもしっかりと重量感のある手裏剣を使って、2 つのミッションに挑戦します。それぞれの目標を達成した方には、木の葉の里の額あてがデザインされた特製缶バッチをプレゼント!一流の忍を目指しながら、家族みんなで楽しい夏を過ごしましょう!期 間:7 月 16 日(土)~9 月 11 日(日)時 間:10:00~20:00※営業時間は予告なく変更する場合があります参 加 費:200 円※別途、入場料が必要となります内 容:2 つのミッションから 1 つを選んで挑戦頂きます。① スコアモード/得点の書かれた的を目掛けて手裏剣を投げ、10 投で 60 点以上を目指します。②的あてモード/9 個の的を目掛けて手裏剣を投げ、10 投で全ての的へのヒットを目指します。景 品:ミッションを達成された方には、木の葉の里の額あてがデザインされた特製缶バッチをプレゼントU R L: ▲9 つの的を狙うミッションに挑戦!▲ミッションを達成した方には、特製缶バッチをプレゼント!© 岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろホーム | 【公式】ニジゲンノモリ : 【公式】NARUTO×BORUTO | 忍里 | 【公式】ニジゲンノモリ : 淡路島西海岸へ出かけよう! : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月06日女優の吉岡里帆、今田美桜が5日、東京・西銀座チャンスセンターで行われた「サマージャンボ宝くじ」、「サマージャンボミニ」の発売記念イベントに出席した。7月5日から8月5日の期間に全国で発売されるサマージャンボ宝くじ(市町村振興 第931回全国自治宝くじ)、サマージャンボミニ(市町村振興 第932回全国自治宝くじ)。サマージャンボ宝くじは、1等賞金が5億円で1等の前後賞が各1億円ずつ設けられ、1等と前後賞合わせると総額7億円が当たる。発売日に行われた同イベントに、CMキャラクターの吉岡里帆と今田美桜が浴衣姿で登場。イベント中に7億円ダミーのアンベールを目の当たりにした吉岡は「街中でやるとすごいですよね。大丈夫かな? と心配になっちゃいます」と驚き、今田は「何度見てもすごいですね」と目を丸くした。7億円(1等賞金と前後賞合わせて当たる金額)がもし当たったら「世界一長いウォータースライダーを作る」と短冊に書き記した吉岡は「子供の頃、ウォータースライダーが本当に好きで、よく並んで何回も滑っていたんですけど、7億円あったら階段登るの大変なのでエレベーターをつけたりギネスに挑戦してみたいですね。日本の夏の名所になるような場所を作ってみたいです」と壮大なプランを。今田は「小さな街をつくる」と書き記して「家もそうだしレストランとか映画とかちょっとしたアトラクションとか自分の街で作りたいです。"美桜"タウンを(笑)」と吉岡よりも大きな夢を語り始めると、隣にいた吉岡が「めちゃくちゃ壮大でいいですね。もし可能ならウォータースライダーも設置して欲しいです。合作で(笑)」と今田にリクエストしていた。夏の風物詩でもあるサマージャンボにちなみ、「夏に欠かせないこと」について聞かれた今田は「羽毛布団です。羽毛布団がないと落ち着かなくてなかなか寝られないんですよね。夏でもどれだけ暑くても羽毛布団は欠かせないです」と回答。一方の吉岡は「私はスイカですね。スイカが好きすぎて、夏が大好きな理由の一つなんですが、スーパーでカットしたモノを買って小腹が空いたら食べます」と明かした。また、今夏にやりたいことについては、吉岡が「ダラダラしたいですね。ゆっくり涼しい部屋で漫画を読んで好きなお菓子を食べて過ごしたいです」と回答し、今田は「ようやくお祭りが戻ってきていると思うので、せっかくだから夏らしい格好をしてお祭りに行きたいと思います」と願望を語っていた。
2022年07月05日ゲキ×シネ『狐晴明九尾狩』の舞台挨拶が24日に都内で行われ、中村倫也、吉岡里帆、向井理が登場した。同作はいのうえひでのり演出、中島かずき描き下ろしによる伝奇時代劇で、2020年春の『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりの“いのうえ歌舞伎”となる。「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明(中村)と、陰陽師に化けた九尾の狐(向井理)が、手練手管の頭脳戦を繰り広げる。6月24日より全国の映画館で「ゲキ×シネ」として公開される。狐役を演じた吉岡は「想像してた狐とちょっと違いまして、尻尾と耳がめっちゃ大きいので見ていただきたい。尻尾と耳の重さに殺陣の動きがついていけない時があって。稽古の時は軽い発砲スチロールみたいな尻尾をつけてやっていたので、本番用のをつけた瞬間に急に難易度があがるという。励まされながら頑張ってました」と振り返った。中村は「いやあ、すごかったですよ」「物理的な体力も使うし、相当大変なことが求められるけど、(吉岡は)最初それをあまりわかってなかったんです。不安はあったと思いますけど、弱いとこを見せない人なので『大丈夫です』と言って大丈夫じゃない状態になってくという稽古も見てたし。でもこれだけ一生懸命にやれる人がまず少ないだろうなと思いました。立派な女優さんだなあって」と絶賛。吉岡は「ありがとうございます」と言いつつも「恥ずかしいですね、本当に」と照れていた。さらに中村は「やることが多いので、頭や体が追いついていかないみたいな状態の里帆ちゃんを、稽古中も本番中も何回か見てました。その抜け殻みたいな状態を見てるのが楽しくて好きだったんですけど」と明かす。吉岡は「燃え尽きすぎて。やることが本当に多いんですよ。いのうえさんの演出は、人間離れしたことを人間ができると信じている演出で、『君は役者なんだからできるよ、がんばれ!』という感じなので、やるしかない、やります、頑張るぞという感じでした」と苦笑する。中村は「一生懸命頑張って動いてセリフ言ってるけど、魂はどこかのベッドに行ってるなと。幽体離脱ってこうやるんだと思いました」と吉岡の状態を表していた。
2022年06月24日ゲキ×シネ『狐晴明九尾狩』の舞台挨拶が24日に都内で行われ、中村倫也、吉岡里帆、向井理が登場した。同作はいのうえひでのり演出、中島かずき描き下ろしによる伝奇時代劇で、2020年春の『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりの“いのうえ歌舞伎”となる。「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明(中村)と、陰陽師に化けた九尾の狐(向井理)が、手練手管の頭脳戦を繰り広げる。6月24日より全国の映画館で「ゲキ×シネ」として公開される。吉岡は向井について「何年ぶりかにお会いしたら変わらないというか、まず頭身がすごい。毎回感動しますもん。新鮮な気持ちで」とスタイルを絶賛。中村は「何かやってんの? 力持ちに顔ぎゅって(プレスされる)……」と独特な表現で小顔さを表し、「キャプテン翼の世界だよ、頭身のバランス」とつっこむ。後のフォトセッションの時には、中村が背伸びをして向井と並ぼうとするも、向井がさらに背伸びをして身長差が開いてしまったために、肩を掴んで下そうとしていた。中村と向井は特別な間柄を演じたということで、10代の頃の共演映画の話題に。向井は「いや、変わらないですよ。その時は(中村が)最年少で、みんながお兄ちゃんみたいな感じで。甘えてくることもあるし、こっちからいじることもあって、それはあんまり変わってないし、その時から生意気でしたよ」と明かす。中村が「その当時のおさむっちの家にみんなで遊びに行って。生田のロフト付きの」と振り返ると、向井は「言わなくていいよ! 別に引っ越してるからいいけど」と苦笑。中村は「あの向井理が生田のロフト付き6畳みたいな。そこでみんなでゲームやって。(向井が)バーで働いてるみたいな時」と懐かしんでいた。
2022年06月24日2021年8月に、一般男性との結婚を発表した、音楽ユニット『いきものがかり』のボーカル、吉岡聖恵(よしおか・きよえ)さん。2022年6月20日、第1子を妊娠したことをオフィシャルウェブサイトで発表しました。吉岡さんは、オフィシャルサイトでこのようなコメントを発表しています。この度、新しい命を授かる事ができました。安定期を迎えましたのでご報告させて頂きます。このことがわかってから、メンバーやスタッフも祝福してくれ、また、多くの関係者の皆様にご理解やサポートを頂きながら過ごすことができ、とても感謝しております。お陰様で現在体調は安定しており、元気に過ごしています。新しい命を大切に育みながら、引き続き健康に気をつけてまいります。またみなさんと音楽や歌を通して一緒の時間を過ごせることを楽しみにしております。温かく見守って頂けましたら幸いです。これからもどうぞよろしくお願い致します!吉岡聖恵いきものがかりOfficial Websiteーより引用また、『いきものがかり』のメンバーである水野さんも、コメントを発表。「吉岡より、幸せな報告を受けました。まずは身体を大事にしてもらいたい。そんなシンプルな願いを、強く、強く、思うばかりです」と、吉岡さんと新たな命の健康を願いました。また、「メンバーとしてできる限りのサポートをしたい」ともコメントしています。吉岡さんの発表に、ネットからは喜びの声が上がりました。・おお!おめでたい!これから大変だけど、ムリしないでね。・母子ともに健やかでありますように!そして、母になった吉岡さんの歌声をまた聞かせてください。楽しみにしています!・とても幸せな報告、ありがとう!自分のことのように嬉しくなりました。本当におめでとう!新たな命が誕生するというめでたいニュースに、こちらまで嬉しくなりますね。[文・構成/grape編集部]
2022年06月20日【音楽通信】第112回目に登場するのは、いきものがかりのボーカリストとしても素晴らしい歌声を届け、今回はソロシンガーとしてのニューシングルをリリースする、吉岡聖恵さん!ソロではさらに世界が広がり景色が違ってくる【音楽通信】vol.112「いきものがかり」のボーカリストとしても、「ありがとう」「YELL」「風が吹いている」など、たくさんの名曲をわたしたちのもとへ届けてくれている、吉岡聖恵さん。2018年2月からスタートしたソロ活動では、昨年、シンガーソングライターの秦基博さんとの共作楽曲「まっさら」をリリース。同年11月に開催した自身初のオンラインソロイベントに約1万人が参加するなど、ソロシンガーとしても、表情豊かな歌声で聴き手を魅了しています。そんな吉岡さんが、2022年6月15日にソロ第2弾となるニューシングル「凸凹(でこぼこ)」をリリースされるということで、音楽的なルーツや普段のご様子なども含めて、お話をうかがいました。――あらためて、そもそも吉岡さんが音楽に触れたきっかけや、影響を受けたアーティストから教えてください。小さい頃に、家族から童謡を歌うように教えこまれていたんですよ。ひいおばあちゃんも、おばあちゃんも、両親も歌が好き。家族でカラオケ大会を開くような家なので(笑)、子どものときから童謡がかなり染み込んでいたんですよね。小学校から中学校までは合唱団に参加していましたし、ミュージカルにも脇役で出演させてもらっていました。だからなのか、言葉で情景を見せてくれる歌が好きで、歌で景色を伝えたいという思いがひとつのベースとなっています。成長していくにつれて、90年代から2000年代の音楽を思春期や青春時代に聴くようになりました。ゆずさんに憧れて「路上ライブをやりたい」「バンドもやってみたい」という合唱からの脱却の時期に、J-POPが大好きになって聴いてきた時期を経て、いまがあります。――音楽活動は、2006年に「いきものがかり」としてメジャーデビューされ、2021年夏には2人体制での活動がスタートしましたが、デビュー16年を振り返っていかがでしょうか。長いようでいて短かったのかもしれないと感じていて。というのも、1999年に3人で結成してから、23年目に入ったんですよ。お休みの期間もありましたし、いまは2人ですし、激動でしたね。でも、いろいろな楽曲をみなさんにお届けするにあたって、たくさんの方に支えていただきながらの23年です。題材を与えてくださる方やまわりの方々によって曲もできましたし、そのおかげで前進できているので、あらためてすごく恵まれたグループだと思っています。――「いきものがかり」のボーカリストとして歌うときと、ソロシンガーとして歌うときと、ご自身の中で意識の違いはありますか。これまでは3人なり2人でやっていた作業において、自分で決める分量や、いろいろな人と関わる分量がとにかくソロのほうが多いんですよね。そういった意味では、ソロだとよく考えることも直感的な部分も、自分の意見がパッと反映されることもあって。よりひとりの人として、好きなものや、嗜好が出やすいかなと思っています。いきものがかりは3人で始めていますが、男子2人が作った歌をずっと歌ってきたので、それがすごく楽しい。ソロでは、オリジナルで初めてメンバー以外の曲を歌っているので、さらに世界が広がったなあと。景色が違ってくるのかなと感じています。緑黄色社会の長屋晴子が手がけた最新曲――2022年6月15日に、キラキラとした躍動感にあふれるソロ2ndシングル「凸凹」をリリースされます。今回、親交の深い緑黄色社会のボーカル&ギター、長屋晴子さんが作詞作曲を担当されていますね。緑黄色社会さんは、近い存在なんです。いきものがかりをずっと育ててくれているディレクターさんが緑黄色社会に関わっていたり、レーベルが一緒だったり。(長屋)晴子ちゃんにお会いしたときに、すごくいきものがかりを好きで感激してくれて。そんななかでコロナ禍に入ってから、わたしもリョクシャカ(緑黄色社会の略称)のアルバムを聴いて、元気をもらっていました。晴子ちゃんと交流があるなか、今度やらせていただく曲を誰かに作ってもらいたいと思ったときに「晴子ちゃんだったら、いい曲はもちろん、今回の題材においても、自分の良さも理解してくれているし、曲や歌も素晴らしいから頼めたらいいな」と。今回、TVアニメ『カッコウの許嫁』(テレビ朝日系 毎週土曜日深夜1:30)のオープニングテーマでもあるので、アニメの世界観も理解してくれると思い、このタイミングでお願いしました。――では遅かれ早かれ、長屋さんにお願いしていたのですね。そうですね、「作ってもらえたらうれしいな」って話していました。今回の題材の青春だったり、キラキラしていたり、みずみずしさがあるようなものとお話しして、快く作っていただきました。――長屋さんは吉岡さんのことをリスペクトしていると公言されていますが、交流されているときはどんなお話が多いのですか。一緒にご飯に行かせていただいたこともありますし、お互いに男女混合のグループというところが共通しているので、そのあたりの共通点のことを話したりします。歌のことは、ざっくばらんに言ってきてくださいますが、歌のことについて自分が伝えられることはないし、そんなことはおこがましいと思っていました。でも、ディレクターさんがポロッと「そろそろ自分の伝えていきたいことを伝えていっていいんじゃないか」と言われて。だったら、同じボーカリストとして、「自分はこうだったよ」と話せることもあるかなと思うようになり、いまはお伝えしています。わたしも、歌っている姿勢において晴子ちゃんはすごいと思っているので、お互いにリスペクトし合いながら付き合えているのかな。――レコーディングの様子を収めた映像も拝見しましたが、今回、レコーディングには編曲を担当された緑黄色社会のメンバーが参加し演奏もしていますね。今回やっていただけることになって、すごくうれしくて。一度、いきものがかりのデジタルイベント(いきものがかり結成20周年・BSフジ開局20周年記念 BSいきものがかり DIGITAL FES 2020 結成20周年だよ!! ~リモートでモットお祝いしまSHOW!!!~)に出てくださったことがあったので、お互いに親近感もありました。勝手にバンドの一員になったぐらいの勢いで、レコーディングのときに歌わせてもらって。みなさんの勢いも感じられたから、本番の歌入れも、イキイキと歌えましたね。――どちらのファンの方にとっても、うれしい組み合わせですよね。晴子ちゃんと吉岡のコラボを喜んでくださる方も多いみたいです。恐縮なんですが、両方とも好き、と言ってくださる声も届いています。――長屋さんはアニメの世界観も意識して曲作りされたんですよね。意識はしていると思いますが、たんにアニメに合わせていくというよりは、曲の主人公と、想う相手に対してのストーリーが出来上がっているので、すごくいいバランスで取り組んでくれました。レコーディングの前の仮歌の段階で、ちょっと歌ってみようとわたしがブースに入り、晴子ちゃんがコントロールルームにいて、「この歌詞の語尾は『ね』かな。聖恵ちゃんぽいから作ってみたんです」「聖恵ちゃんの鼻濁音がいいから入れてみました」など、わたしが歌っていいものになる、ということまでも意識して作ってくださいました。すごく全体が見えている方で、シンガーソングライター、ボーカリストというだけではなく、プロデューサーとしての目線を感じたので、すごく信頼しています。――吉岡さんのことが大好きで、歌い方も伝えたいことも考え抜いて、長屋さんが曲作りされたことが伝わりました。そうですね。聴いてきてくれているというのも、あると思います。だとしても、それをこんな素晴らしい曲の中に入れ込める才能が、すごい。たぶんわたしだけじゃなくて、いろいろな歌手の方を鋭い視点で見ているんだと思います、「あの歌手の方のこの感じでどうですか?」と言ってくださったりするから。すごく楽しかったですね。――『カッコウの許嫁』のヒロインの声を務める声優の鬼頭明里さんは「まさかの吉岡聖恵さんの歌唱で、ものすごくテンションが上がりました」とコメントされていますが、ソロでは初のTVアニメのオープニングテーマです。ありがたいですね。アニメのオープニング映像も観させていただいて、クレジットに「吉岡聖恵」と出ているのが、すごく新鮮でした。いきものがかりでも、アニメ主題歌をやらせていただいておりますが、個人名でクレジットが出るなんて、うまくハマっていたらいいなと思います。――ミュージックビデオでは、ジャケ写にも写っていますがカラフルで袖の長い衣装やネイル、ダンサーさんなど、キュートでポップな印象で、楽しく歌の世界を堪能できました。衣装はあそこまで袖が長くなるとは思っていなかったんです(笑)。前作と同じHARUさんという方に監督していただいたのですが、世界観がすごく好きで、ポップでキャッチーででもひっかかりがあってというところがツボで。いろいろな衣装を着たのですが、最終的にあのインパクトのある衣装になって、着ているだけで笑顔になるといいますか。陽気に愉快に、自分がユニークなものとして、飛び込んでいけました。ボーカルだから真ん中にいたけれど、あの世界のパーツになれたのがうれしかったですね。その世界の一員になれて遊べましたし、遊んでもらえたかなって。ダンスは、国内外でダンサー・振付師として活躍されている、山田うん先生という方のコンテンポラリーダンスカンパニーの方を中心に集まってくださって、すごく新鮮でした。かっこいいだけではなく、不思議な世界があって、自然と笑顔になって。「踊ってください」とはとくに言われなかったのですが、勝手にまねして踊っていたら「やりましょうよ!」と山田さんに言っていただいて、喜んで踊りました(笑)。ホールで踊っているシーンがあるんですが、大学時代のミュージカルコースで踊っていたときのことを思い出して、仲間と一緒にステージの上で自由になる、という楽しさがすごく出たかなと。リョクシャカさんチームがばっちりかっこいい曲にしてくれたところにのっていきつつ、ミュージックビデオでは弾けて遊んでいる感じもあるので、観ていただけるとまた曲の印象も違ってくると思います。これからも曲を作って、歌を届けていきたいーーお話は変わりますが、吉岡さんがいまハマっているものはありますか。散歩からの、プチピクニックです。晴れた日はもちろん、晴れていなくても、歩いていて「これだ!」というお店をまず見つけて。だいたいパン屋さんなんですが、さらにちょうどいい公園を見つけて、そこでラジオを聴きながら、ひとりで陽にあたりながらパンを食べるんです(笑)。その時間がけっこう好きで、プチピクニックをしていますね。あとは最近、スイカスムージーを飲みました。プチピクニックでは、果物のスムージーとパンの組み合わせが多いですね。コロナ禍がなかったら、そういうことはしなかったかもしれないです。以前なら、もっと遠くに行こうとか、カフェを探して行こうとなっているかもしれませんが、コロナ禍で行動に気をつけているなかで、ゆっくり歩いて密にならずのんびり太陽を浴びることは、自分の中では心が落ち着く瞬間ですね。――ボーカリストとしてステージに立ち、多くの方に歌を届けるお仕事をされていますが、普段から良いコンディションを保つために、美容や健康面で気をつけていることはありますか。わたしは、実はとてもおしゃべりなので、ずっとしゃべっていますね(笑)。心の健康といいますか、精神衛生上、あまり溜めこまないようにしていて。悲しかったこと、うれしかったこと、悔しかったことなども、スタッフさんにも聞いてもらっています。学生時代の友達とのグループLINEがありまして、そこでも「夕飯は何にした」とか、くださらない話をしていますね。話を聞いてくれる方がいるから、救われる。でも、まわりは迷惑かも(笑)。人によってタイプは違いますが、わたしの場合は、しゃべってスッキリするということがわかったので、やるようにしています。――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、今後の抱負をお聞かせください。多くのことはそんなにできないなって、いい意味でも悪い意味でも、気づくときがあります。そのなかで、いきものがかりやソロ活動に限らず、今後も自分ができること、頑張れば喜んでもらえる可能性のあることを軸にやっていきたいと思っています。いきものがかりでも、いまデモテープを作る作業に入っているので、マイペースになりますがこれからも曲を作って、歌を届けていきたいですね。取材後記いきものがかりでも、ソロシンガーとしても、力強く心に響く歌声を聴かせてくれる、吉岡聖恵さん。ananwebの取材の際も、ひとつずつ誠実にはきはきとインタビューに応えてくださり、吉岡さん自体が明るい太陽のような存在感を放っていました。だからこそ多くの方を惹きつけるんですね。そんな吉岡さんのソロとしてのニューシングルをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。取材、文・かわむらあみり吉岡聖恵PROFILE1984年2月29日生まれ。1999年11月3日、水野良樹と山下穂尊によるユニット「いきものがかり」が行っていた路上ライブに飛び入り参加したことがきっかけで、ボーカルとなる。2006年3月、シングル「SAKURA」でメジャーデビュー。以降、「ありがとう」「YELL」「ブルーバード」「風が吹いている」など多数のヒット曲を世に送り出す。2017年1月、「放牧宣言」を行い、一時グループ活動を休止。2018年11月、「集牧宣言」で活動を再開。2021年夏に山下がグループを離れ、2人体制での活動がスタート。グループ活動休止中の2018年2月より、吉岡のソロ活動を開始。10月にはカバーアルバム『うたいろ』をリリース。2021年11月には秦基博との共作楽曲「まっさら」をリリースし、約1万人が参加した自身初のオンラインソロイベントを開催した。2022年6月15日、ニューシングル「凸凹」をリリースする。InformationNew Release「凸凹」(収録曲)01.凸凹02.凸凹(tofubeats remix)03.凸凹(Aiobahn Remix) SACRA BEATS Singles04.凸凹(Instrumental)【DVD収録内容】01.凸凹(Music Video)02.凸凹(Music Video -Behind The Scenes)03.凸凹 (Recording -Behind The Scenes)04.TVアニメ「カッコウの許嫁」ノンクレジットオープニング映像05.TVアニメ「カッコウの許嫁」メインPV第1弾2022年6月15日発売(初回仕様限定盤)ESCL-5665/6(CD+DVD)¥2,200 (税込)*TVアニメ『カッコウの許嫁』描きおろし絵柄ダブルジャケットスリーブ仕様。取材、文・かわむらあみり
2022年06月14日吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子らが集結し、辻村深月の大人気小説を映画化した“胸熱”お仕事ムービー『ハケンアニメ!』。普段は表に出ることのないアニメ制作の裏側や、そこに生まれる熱いドラマを描いた本作に、SNSの絶賛コメント&リピーターが続出、そんな観客の感動コメントと本編胸熱シーンを収めた特別映像が解禁となった。SNSには連日観客からの絶賛コメントが相次ぎ、現在公開2週目ながらすでに複数回鑑賞するリピーターも続出。「上半期で一番の『覇権』映画」「今年の実写邦画のNo.1は揺るがない」「お仕事系映画では人生ベスト級」「評判通りの良作!アニメや映画に助けられた経験のある人には刺さりまくりの2時間」「主要キャストがそれぞれのキャリア史上最上級のハマり役」「劇中アニメのクオリティの高さに鳥肌が立った」「アニメのみならず、今までのエンタテインメント体験が一気に押し寄せて来た」など、今年のベスト映画として上げる声も。熱気冷めやらぬ感想コメントをきっかけに、映画を観た新たな観客がさらに口コミを拡散しているようで、アニメづくりに心血を注ぐ主人公・瞳(吉岡さん)が劇中で語るセリフ「刺され、誰かの胸に」のように、本作の魅力は多くの観客に“刺さり”始めている。解禁となった映像で、「今も泣きそう」「作品への愛がすごく伝わってくる」など、目を潤ませながら率直かつ胸熱な思いを語るのは、映画館で本作を鑑賞したばかりの観客たち。さらに、主人公の新人アニメ監督・瞳が「(私の名前を)憶えてくれてるだけで、どれだけ誇らしい気持ちかわかりますか?」と力強く訴えるシーンや、瞳と“ハケン=(覇権)”を争う天才監督・王子(中村さん)が「ひたすら噛り付くようにやるしかないんだ」と生みの苦しみと闘うシーンを始め、それぞれの監督が手掛ける劇中アニメのワンシーンなど、映画のハイライトとなる場面が切り取られている。仕事やものづくりにかける主人公たちの熱い想いには、誰もが共感を覚えるだろう。『ハケンアニメ!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
2022年05月27日現在公開中の『ハケンアニメ!』より観客のコメントと印象的な場面を合わせた特別映像が公開された。本作は、直木賞&本屋大賞受賞作家辻村深月の大人気小説を映画化。世界中が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく奮闘する者たちの姿を描いた、“胸熱”お仕事ムービーだ。一世一代の大チャンスを掴んだ新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女のライバルとなる天才ワガママ監督・王子千晴を中村倫也、瞳を振り回す掴みどころのない超クセ者プロデューサー・行城理を柄本佑、王子の才能に人生を懸ける作品命のプロデューサー・有科香屋子に尾野真千子と、実力派俳優陣が集結している。監督は『水曜日が消えた』の吉野耕平。さらに劇中アニメの制作には『攻殻機動隊』シリーズなどで知られるProduction I.Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションやトップクリエイター陣が参加し、老舗アニメ制作会社・東映アニメーションが監修を手がけた。解禁された映像で「今も泣きそう」、「作品への愛がすごく伝わってくる」など、目を潤ませながら率直かつ胸熱な想いを語るのは、映画館で本作を鑑賞したばかりの観客たち。さらに主人公の新人アニメ監督・瞳(吉岡)が「(私の名前を)憶えてくれてるだけで、どれだけ誇らしい気持ちかわかりますか?」と力強く訴えるシーンや、瞳と“ハケン=(覇権)”を争う天才監督・王子(中村)が「ひたすら噛り付くようにやるしかないんだ」と生みの苦しみと闘うシーンをはじめ、それぞれの監督が手掛ける劇中アニメのワンシーンなど、映画のハイライトとなる場面が切り取られている。アニメ業界が舞台ながら、仕事やものづくりにかける主人公たちの熱い想いには、誰もが共感を覚えること必至の本作。これから映画を観る人もすでに観た人も、何度でも熱い感情が呼び起こされる本映像は必見だ。また公式サイトでは、映画の感動投稿キャンペーンと共に、ユーザーの人生を変えた一本を投稿する「ベストアニメ投稿キャンペーン」も実施中。劇中で瞳(吉岡)が王子(中村)の代表作『光りのヨスガ』に出会ってアニメ業界を志したように、自身に影響を与えた作品や心に残る“私のベストアニメ”が、日々大量に投稿されている。こちらもぜひチェックしてほしい。『ハケンアニメ!』公開中『ハケンアニメ!』感想&ベストアニメ投稿キャンペーン:
2022年05月27日萩原聖人と村上淳がW主演、沖縄本土復帰50周年の節目に太平洋戦争末期の沖縄戦を舞台に描く『島守の塔』が、7月22日(金)より全国公開決定。『ハケンアニメ!』も話題の吉岡里帆、朝ドラ「ちむどんどん」に出演した池間夏海、映画『ひめゆりの塔』に出演していた香川京子らが共演する。太平洋戦争末期、県民の4人に1人、約20万人が犠牲となった日本国内唯一の地上戦「沖縄戦」。「命(ぬち)どぅ宝、生きぬけ!」と叫んだ2人の官僚と、「沖縄戦」に翻弄される沖縄県民。それぞれの苦悩と生きることへの奮闘を描いた本作。戦中最後の沖縄県知事として赴任し、軍の命令に従いながらも県民の命を守ろうとした島田叡(あきら)役には、映画やドラマへの出演だけでなくマルチに活躍している萩原聖人。職務を超えて県民の命を守ろうと努力した警察部長の荒井退造役には、日本映画界に欠かせない村上淳と、実力派俳優の共演が実現。また、島田の世話役の県職員・比嘉凛を吉岡里帆。凛の妹で看護学徒隊の比嘉由紀を池間夏海が、現代の凜を香川京子が演じ、監督・脚本は『地雷を踏んだらサヨウナラ』『長州ファイブ』などの作品で知られる五十嵐匠が手掛けた。本作は、新型コロナウィルス感染拡大により、1年8か月の撮影中断を経て満を持して公開が決定。これを受け、萩原さん、村上さんと五十嵐監督からコメントが到着した。萩原聖人コメント東日本大震災を知らない世代がいるように、時間の流れは速く、次の時代を作っていきます。この作品で語られていることは僕自身も詳しくは知らない事が多かったです。どんなに時間が早く過ぎても決して忘れてはならない事が描かれた映画です。正に今、そんな時代だからこそ、沢山の方に観ていただけたらと心から思っています。村上淳コメントこの作品が伝えるべき"核"となるメッセージはスクリーンにあります。この作品に参加できたことを誇りに思います。五十嵐監督の優しい執念のようなものに守られた作品だなと思います。画に写るすべての役者たちの"顔"がいい。フレームの外の気配。この作品がどうみなさまに写るのか。どうぞよろしくお願いいたします。五十嵐匠(監督・脚本)コメント映画『島守の塔』を監督するため、3年間沖縄に通い、数多くのガマにも入りました。ガマの暗闇の中、沖縄戦で何か月もそこで息をこらしていた多くの沖縄の人々のことを思いました。ひめゆり平和祈念資料館では修学旅行の女子生徒がひめゆり学徒隊の日記を読み、ボロボロ涙を流していました。日本兵と共に南へ下った何万人もの人々が摩文仁で命を落とし、その道々に今でもその人々が立っているような錯覚を覚えました。沖縄では「戦争が終わっていない」と思いました。現在、ウクライナで戦争が起こっていますが、製鉄所の地下で息をひそめるウクライナの人々がガマの中の沖縄の人々とダブってしまいます。過去の歴史に何一つ学んでいない人間の愚かしさと悲しさを思います。映画「島守の塔」は、コロナ禍のため、撮影途中で中止になり、完成が危ぶまれました。しかし、1年8カ月の延期の末、この作品を「必ず、世に出す」という、スタッフ・キャスト、そして製作委員会やサポーターの皆さんの強い意志が映画『島守の塔』を生み落としました。奇跡のような映画だと思っています。『島守の塔』は7月22日(金)よりシネスイッチ銀座、8月5日(金)より沖縄、兵庫、栃木に公開後、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:島守の塔 2022年度順次公開予定
2022年05月26日直木賞&本屋大賞受賞作家・辻村深月の小説を映画化した『ハケンアニメ!』が現在公開中。この度、吉岡里帆、中村倫也らキャスト陣の笑顔が溢れるメイキング写真がシネマカフェに到着した。アニメーション業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく、奮闘する者たちの姿を描いた本作。そんな劇中で火花を散らす2本のアニメーションが、「サウンドバック 奏の石」(通称:サバク)と「運命戦線リデルライト」(通称:リデル)。同クール・同時間帯で視聴率を争うことに。吉岡里帆演じる新人・斎藤瞳が監督する「サバク」そのうちの1本「サバク」は、県庁に勤めていた元公務員だが、天才監督・王子千晴が手掛けるアニメと出会い、感銘を受け、一念発起してこの業界の門を叩いた主人公・瞳(吉岡さん)が監督を務める作品。彼女を起用したのは、敏腕プロデューサー・行城理(柄本佑)。アニメづくりに没頭したい瞳と、作品を売るためには手段を選ばず、瞳をあらゆる宣伝の場に引っ張り出す行城は、衝突しながらも、次第に心を通わせ、目標に突き進んでいく。異なる立場で同じ作品に携わっている2人。行城が瞳を挑発するような強気なセリフを投げかけると、瞳はムキになって反論することも。吉岡さんは「あんまり感情の起伏が激しいタイプじゃないんですけど、それ以上の、自分が出会ったことのない人と会うとああなるんだなというか。行城さんならではのパワーだと思いました」と行城の存在が瞳の感情的な一面を引き出すキーになっているのだと分析。一方、演じた吉岡さんと柄本さんの関係は良好だったようで、「(柄本)佑さんが出られている作品のイメージもあって、すごくクールで、ミステリアスな方なのかなと思っていたんですけど、実際お会いしたらすごく三枚目な方で、たくさん面白いお話をしてくださいました」と吉岡さんが柄本さんの魅力を明かし、「撮影している時に、自由にやっていいよという空気をすごく作ってくださっていたように感じて、とてもありがたかったです。面白い方なので、それが行城さんが持つ面白さともリンクして、すごく楽しかったです!」とふり返った。柄本さんもまた「非常に可愛いらしくて、現場でもすごく気を遣える方で、だけど演技では、芯の強さがある方だなと思いました。斉藤瞳役を演じる上で、地から割とぴったりなのかなと。あと、非常に心地よい声の方だという印象がありますね」と語っている。中村倫也演じる天才監督・王子千晴の作品「リデル」かつて監督デビュー作で世を席巻し大成功を収めたが、その後はヒットなし、実は崖っぷち状態の王子監督が手掛ける「リデル」。王子を口説き落とし、8年ぶりの新作を復帰の舞台として企画したのが有科香屋子(尾野真千子)。自由奔放な王子に日々振り回されながらも、唯一心を許せる存在となっていく。過去にも共演経験のある中村さんと尾野さん。尾野さんは「すごく落ち着いていて、お芝居も素敵で、やわらかさの中に強さがある。今回、近くで中村倫也という人を見ていて、『この人って本当に不思議な人だな、一つの中にたくさんのことが詰まっている人だ』という風に思って、以前よりすごく興味が湧きました。やっとそういう楽しみな人に合えたから、またご一緒したいです!」とコメント。中村さんは「とても気さくでフレンドリーな方なので、やっぱり安心感がありました。逆に王子と有科さんでいる時の方が違和感がありましたね」と話し、「物語の後半で、ちょっとした有科さんの女性の顔が垣間見れてよかったですね。すごいきゅんきゅんしました。(王子は)めちゃくちゃなこと言ってますけどね。ツンデレっぽい感じが漏れ出てくるといいますか・・・あのシーンは、小学生感を意識しました」と明かしている。本作鑑賞の際には、ぜひ、中村さんが思わず心を奪われた香屋子とのシーンに注目してほしい。『ハケンアニメ!』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
2022年05月25日一世一代の大チャンスを掴んだ新人アニメ監督と天才ワガママ監督を軸に、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく奮闘する者たちの姿を描いた、“胸熱”お仕事ムービー『ハケンアニメ!』。完成披露上映会イベントが開催され、吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子、高野麻里佳、吉野耕平監督、そして本作主題歌を担当する「ジェニーハイ」の小籔千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウが登壇した。ついに公開初日を迎えた本作について、主人公の新人アニメ監督・斎藤瞳役の吉岡さんは、早くも観客から絶賛の声が多数挙げられていることについて「皆さんの嬉しい感想を目にして、公開出来て良かったなとじんわり思っています!」と喜びを噛みしめるようにコメント。さらに、企画の立ち上げから7年がかりの壮大なプロジェクトである本作に対し、「こんなに長い年月をかけて作る映画はそうそうないので、チーム一同が、公開出来て奇跡と思えるような作品になったと感じています。劇中アニメの制作チームも含めて、とんでもなく多くの方々の、努力の結晶で成り立っている映画であることが伝わるといいなと思っています!」と映画チームのすべての思いを代弁した。瞳の憧れにしてライバルとなる天才監督・王子千晴役の中村さんは「“必ず元気をもらえる映画”です。いい作品に関われてすごく嬉しいです」と語り、作品をプッシュした。瞳を導くクセ者敏腕プロデューサー・行城理役の柄本さんは「初号試写で観たときに大変興奮しまして、観ていただきたいなと思っていたので、こうしてみなさんの顔が観られて嬉しいです!」と客席に笑顔を向けつつ、「説得力があります」と中村さんのとあるシーンを絶賛した。王子の才能に命を懸けるプロデューサー・有科香屋子役の尾野さんは「映画で里帆ちゃんが頑張っている姿を見て、 私も一緒に頑張ろうという気持ちになって走り出したくなりました。(本作が)公開を迎え、ここから新たな時代が始まりますね!」と興奮気味に語った。瞳が監督するアニメ「サウンドバック 奏の石」の主演声優・群野葵役の高野さんは「劇中アニメのアフレコシーンは、みなさんにご満足いただけるようなシーンになったらいいなと気合を入れて撮りましたが、どうでしたか?」と客席に問いかけ、拍手喝さいを浴び大歓喜。メガホンを取った吉野監督は「素晴らしいキャストと、アニメも含めて素晴らしいスタッフに恵まれた作品を観ていただけてとても幸せです」と感慨深げにコメントした。続いて、本作の書き下ろし主題歌「エクレール」を担当した「ジェニーハイ」の小籔さん、川谷さん、新垣さん、中嶋さんが登場(欠席のくっきー!は等身大パネルで登場)。劇中でアニメの頂点=“ハケン(覇権)”を争う2作のアニメ、「サウンドバック 奏の石」と「運命戦線リデルライト」のキャラクターがプリントされたそれぞれ衣装を身に着け登場。本作のために「エクレール」を書き下ろしたギター&プロデューサーの川谷さんは、「映画を観た人が曲を聴いてもう一度感動できるようにしたくて、歌詞にめちゃくちゃこだわって何度も書き直した。今まで携わった曲で、最長の期間を費やし作っていた気がするので、思い入れも強くて。エンドロールで曲が流れたとき、今までの努力や演者さんたちの気持ちも入ってきて、泣きそうになりました。だから今めっちゃ嬉しいです!」と熱い思いをコメント。吉岡さんも「クリエイターたちの想いをすくい取ってくれている歌詞と、楽しく劇場を後に出来るメロディライン、大勢でこの映画を作って来た 実感がふつふつ湧いてくるエンドロールに、完璧なタイミングで流れる最高の主題歌です!」と楽曲の完成度の高さを絶賛した。本作にゲストヴォーカルとしても参加している高野さんは、川谷さんから直接ディレクションを受けたと言い、「細かなディレクションのおかげで、私のパートも魅力的になってみなさんに届いたのかなと思います。貴重な経験でした!」と、充実のレコーディングを振り返った。「高野さんの声が私には完璧すぎるんですよ!」と吉岡さんも語り、「本番中は『まりんか(高野麻里佳)、ごめん!」という気持ちと、瞳として高みを目指す気持ちを体現しなければならない気持ちがあって難しかった。高野さんの声の演じ分けは絶妙で、声優さんへのリスペクトが高まりました」と改めて明かした。最後に、吉岡さんから「みなさんの感想が、映画にパワーを与えてくれるので、是非どこかで感想を発信してくださったら嬉しいで す。劇中の『今すぐじゃなくてもいい、いつか思い出してくれる作品になったら』という瞳のセリフのように、この映画もいつかみなさんがふと思い出してくださったらいいなと思っています」とメッセージを贈った。『ハケンアニメ!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
2022年05月22日アニメ制作の舞台裏を描いた映画『ハケンアニメ!』の公開記念舞台挨拶が5月21日、東京・丸の内TOEIで行われ、主演の吉岡里帆をはじめ、共演する中村倫也、柄本佑、尾野真千子、高野麻里佳、吉野耕平監督が登壇した。最も成功したアニメ作品の称号・覇権(ハケン)をめぐって、地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ新人映画監督の斎藤瞳(吉岡)と、瞳の憧れである業界のスター監督・王子千晴(中村)が熾烈なバトルを繰り広げる。劇中アニメの制作には『攻殻機動隊』シリーズなどで知られるProduction I.Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションやトップクリエイター陣が参加し、老舗アニメ制作会社・東映アニメーションが監修を手がけている。吉野耕平監督プロデューサー陣が企画から7年の歳月をかけ、完成させた力作。挨拶に立った吉岡は「これだけ長い年月がかかった作品も、そうそうないと思います。劇中のアニメもそうですが、とんでもない数の人たちの結晶で、公開できたことが奇跡」と万感の思い。自身と演じた役柄を重ねながら「映画の中で瞳も言っていますが、いつか思い出してもらえる作品になればいいなと思う。私自身もそういう思いで仕事をしている」と熱き思いを明かし、「皆さんの感想が作品にパワーを与えてくれる」とファンに情報発信を呼びかけていた。吉岡里帆尾野真千子中村も「必ず元気がもらえる映画。とにかく観ろと言える」と強い手応え。瞳をサポートするプロデューサーを演じた柄本は「台本を読んだ段階でもウェルメイドなエンターテインメント作品だと感じたが、映画が出来上がり、奥行きがしっかり生まれた。想像以上に誰もが共感できる」と作品の魅力を熱弁した。中村倫也柄本佑また、人気声優の高野は、本作で声優を演じ、実写映画初出演。「私自身が声優なので、身が引き締まる作品。特にアフレコシーンは、満足していただけるよう気合いを入れた。オーディションでは、吉野監督に声優の特殊な環境をいろいろお話した」と振り返っていた。高野麻里佳舞台挨拶には主題歌「エクレール」を手掛けるジェニーハイから、小藪千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウの4人が駆けつけた。川谷が「映画を観た人がもう一度感動できるような歌詞にしたかった。何回も書き直して、僕の中でも思い入れが強い」と楽曲への思いを明かすと、吉岡は「登場人物の思い全部をすくい取ってくれる最高の主題歌。メロディも楽しい」と絶賛していた。ジェニーハイ取材・文・写真=内田涼<作品情報>『ハケンアニメ!』全国公開中
2022年05月21日映画『ハケンアニメ!』(5月20日公開)の公開記念舞台挨拶が21日に都内で行われ、吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子、高野麻里佳、ジェニーハイ(小籔千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウ)、吉野耕平監督が登場した。同作は辻村深月による同名人気小説の実写化作。アニメ業界に飛び込んだ斎藤瞳(吉岡)は、監督デビュー作で憧れのスター監督・王子千晴(中村倫也)と最も成功したアニメの称号=覇権を争うことに。天才として名を馳せる王子は、プロデューサー・有科香屋子(尾野真千子)とタッグを組み8年ぶりに監督復帰を果たすことになっており、瞳はクセ者プロデューサー・行城理(柄本佑)や個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点=ハケンアニメの称号を手にすべく奮闘を重ねる。吉岡は「プロデューサーの方が7年かかったとおっしゃってたので、こんなに長い年月をかけて作る映画ってそうそうないと思いますし、公開できたのが奇跡と思えるような一歩になった」としみじみ。「劇中アニメが本当にすごくて、アニメを作るチームとか、とんでもない量の方達の努力の結晶ということで伝わっていたらいいなと思います」と語りかけた。また、同作のテーマに絡めてずっと好きなことを聞かれると、吉岡は「グミ」というフリップを掲げ、「子供の時、歯が生えてきたくらいからずっと食べ続けてきてるので。なのに虫歯とかにならず、グミとの相性もいい」と自信を見せる。一方で、中村は柄本に「グミもらったことある?」と尋ね、柄本が「ない」と答えると、「俺もないの。以前発覚して。仲良くなった人にはグミあげるんだって」と教える。柄本が「へえ〜、そうなんだ」と反応すると、吉岡は「また、おいおい!」と焦りながら弁解していた。
2022年05月21日映画『ハケンアニメ!』(5月20日公開)の公開記念舞台挨拶が21日に都内で行われ、吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子、高野麻里佳、ジェニーハイ(小籔千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウ)、吉野耕平監督が登場した。同作は辻村深月による同名人気小説の実写化作。アニメ業界に飛び込んだ斎藤瞳(吉岡)は、監督デビュー作で憧れのスター監督・王子千晴(中村倫也)と最も成功したアニメの称号=覇権を争うことに。天才として名を馳せる王子は、プロデューサー・有科香屋子(尾野真千子)とタッグを組み8年ぶりに監督復帰を果たすことになっており、瞳はクセ者プロデューサー・行城理(柄本佑)や個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点=ハケンアニメの称号を手にすべく奮闘を重ねる。作品について聞かれると、中村は「僕も初号を見てから早く皆さんに佑のズルかっこよさをお届けしたいと思っていた」と柄本を推す。柄本は「返す刀で言わせてもらえば、倫也くんのズルボディ。あのボディはいい。風呂上がりの王子監督」と、中村の半裸シーンを推薦。「なんか説得力がありますよね、こもってガーっとなってるという。あれでバキバキになってたら、『お前こもってねーだろ、ジムに行ってるじゃねえか』と言われちゃいますから」と、鍛えていないところを絶賛する。中村は「我々、モテない設定なのにバッキバキのやつとか冷めるタイプなんですよ」と答え、柄本は「説得力がありました。あれを早くみんなに見てもらえたら」と語った。またこの日は「好きをつらぬけ」という同作のキャッチコピーにちなみ、キャストが貫いている好きなことについて明かす場面も。中村は「テオ・エルナンデス」と掲げ、「サッカーが好きで、ACミランというイタリアのチームがもうすぐ優勝しそうなんです。左サイドバックで、ミランの戦術をになっている代表的な選手です」と紹介する。それに対し、柄本が「裏で事前に聞いてたんですが、知らないからなんなんだろうと。『作家?』と聞いたら『1番近いかも』って言ってたんだけど、それってどういう意味だった?」と尋ねる。柄本は自分で口に出しながら「あ、サッカーってこと!?」と、中村が音の近さでヒントを出したことに気づいたようで、爆笑。中村は「名前だけでも覚えて帰ってください」と新人俳優のようにアピールしていた。
2022年05月21日又吉直樹が書き下ろしたオムニバスドラマ「WOWOWオリジナルドラマ 椅子」(全8話)が、5月27日(金)よりWOWOWで放送・配信スタート。それに先駆け、吉岡里帆主演の第1話「電球を替えたい」がWOWOW公式YouTubeにて期間限定で無料配信されることになった。本作は、様々な曲線を所有する椅子たちが、時代を体現する女優と交錯して物語を奏でる、という異色の書き下ろしオリジナルドラマ。タイトルの通り「椅子」と女性の人生を重ねて描く異色のオムニバスドラマとなり、1話につき1脚の実在する著名な椅子が登場し、物語はその椅子の成り立ちや特性なども織り込んで紡ぎだされていく。そして、吉岡里帆・モトーラ世理奈・石橋菜津美・黒木華とCMやドラマ・映画などの話題作に引っ張りだこの第一線で活躍する4名の豪華女優陣が集結、全員がWOWOWドラマ初主演となり、2役ずつ主演を務める。オムニバスドラマでオープニングを飾る吉岡さん主演の第1話「電球を替えたい」では、ひょんなことから出会った菜奈(吉岡里帆)と進(岩崎う大・かもめんたる)の軽妙で思わずくすっと笑ってしまうようなユーモラスな会話劇が繰り広げられる。引っ越ししたてで電球をひとりで交換できないという菜奈に進が持っている椅子(No.14)を貸すこととなるのだが…。併せて解禁となった第1話の場面写真からも次第に距離が近づいていく菜奈と進の様子が伺えるが、互いに人には言えない“ある秘密”を抱えていて…。脚本を執筆した又吉さん自身「“いい意味で変”な物語をみんなで全力でつくったので面白がってみてもらえたら」と明かしており、摩訶不思議だが可笑しみと人間味にあふれ、唯一無二な世界観。また、全8話を通して又吉さん自らが椅子店店主に扮しオープニングに登場。「椅子のない世界を想像するだけで疲れる 椅子がある世界を想像すると物語になる」といった独特のナレーションから椅子愛にあふれ、印象的なドラマのはじまりとなっている。「WOWOWオリジナルドラマ 椅子」は5月27日(金)より毎週金曜23時30分~放送・配信スタート(全8話)。第1話無料放送【WOWOWプライム】/無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】各話放送終了後、Paraviでも見逃し配信「WOWOWオリジナルドラマ 椅子」第1話は5月20日(金)18時~7月22日(金)18時まで期間限定配信。(text:cinemacafe.net)
2022年05月19日作家としても評価をされる又吉直樹の書き下ろし曲本によるオムニバスドラマ『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』(全8話)が、5月27日(金)午後11:30よりWOWOWで放送・配信スタートとなる。この度、本作より第1話(「電球を替えたい」主演:吉岡里帆)が5月20日(金)午後6時よりWOWOW公式YouTubeチャンネルにて期間限定で無料配信されることが決定した。本作は過去に『又吉直樹マガジン 椅子』の編集長を務めた経験もあるほどの又吉の無類の椅子好きが転じて、この度書き下ろしストーリーにてドラマ化が実現。タイトルの通り「椅子」と女性の人生を重ねて描く異色のオムニバスドラマだ。1話につき1脚の実在する著名な椅子が登場し、物語はその椅子の成り立ちや特性なども織り込んで紡ぎだされた物語となっている。演じるのは吉岡里帆、モトーラ世理奈、石橋菜津美、黒木華の4名。それぞれが2役ずつ主演を務める。全員がWOWOWドラマ初主演、又吉作品へも初参加&初主演。彼女たちがユニークで摩訶不思議な又吉ワールドにどのように挑むのかに注目だ。全8話のオムニバスドラマでオープニングを飾る吉岡里帆主演の第1話「電球を替えたい」では、ひょんなことから出会った菜奈(吉岡里帆)と進(岩崎う大・かもめんたる)の軽妙でユーモラスな会話劇が展開。引っ越ししたてで電球をひとりで交換できないという菜奈に進が持っている椅子(No.14)を貸すこととなる。あわせて解禁となった第1話の場面写真からも次第に距離が近づいていく菜奈と進の様子が伺える。しかし互いに人には言えない「ある秘密」を抱えていた。脚本を執筆した又吉直樹自身は、作品について「“いい意味で変”な物語をみんなで全力でつくったので面白がってみてもらえたら」と明かしている。摩訶不思議だが可笑しみと人間味にあふれ、一度みたら癖になる唯一無二な世界観にどっぷりと浸ってほしい。また全話通して又吉自らが椅子店店主に扮しオープニングに登場。「椅子のない世界を想像するだけで疲れる 椅子がある世界を想像すると物語になる」と独特のナレーションからスタートする椅子愛にあふれ、印象的なドラマの冒頭にも期待だ。<各話あらすじ>第1話「電球を替えたい」(No.14)出演:吉岡里帆、岩崎う大(かもめんたる)、水間ロンカップルのいさかいを目撃した進(岩崎う大)は、うな垂れている女性・菜奈(吉岡里帆)に思わず声を掛ける。引っ越ししたてで電球をひとりで交換できないという彼女に進が持っている椅子(No.14)を貸すこととなり、ふたりで歩き始める。街で噂の人物・スピードスターの目撃談などでほっこりするふたりだが、それぞれ人に言えない秘密を抱えていた。第2話「最高の日々」(スツール60)出演:吉岡里帆、銀粉蝶、但木宏成母親(銀粉蝶)に電話で近況を報告している良美(吉岡里帆)は、華やかな日常を送っている様子。その話の端々に登場する、名前の読み方が同じ同級生・佳美(吉岡里帆)から良美はある日突然呼び出される。久しぶりに会った佳美は、かつて良美の母親が営むピアノ教室に通っていた時に意外な話を聞かされたと言うのだが…。第3話「海へ」(ラ シェーズ)出演:モトーラ世理奈、堀田真由、河合優実、石井杏奈親友・晴香(石井杏奈)の葬儀に出席した後、紗耶(モトーラ世理奈)は、杏奈(堀田真由)・絵理(河合優実)とともに屋上で思い出に浸っている。いつも一緒だった4人。大きな鍋でおでんを作るのが得意だった晴香が、小さな部屋には入りきらない大きな椅子(ラ シェーズ)を大切にしていたことをふと思い出す。亡くなる前に海を見に行きたいと言っていた彼女のために彼女たちがしたこととは...。第4話「オモイデ」(Y-チェア)出演:モトーラ世理奈、吉村界人、智順、山中聡美容院で見習いとして働きだした那月(モトーラ世理奈)は、学生時代からの彼氏・相太(吉村界人)とそれぞれの夢を追う日々。ある日店長(智順)に、店に置いてあるおしゃれな椅子(Y-チェア)をプレゼントしてくれたダンディな俳優(山中聡)を紹介される。都会生活で背伸びをしてみたい年頃の那月に、ダンディな俳優はインテリアに詳しく魅力的な提案を持ち掛けてくる。第5話「まぼろしの」(ルイ・ゴースト)出演:石橋菜津美、白鳥玉季、ジャガー横田、又吉直樹町の工場で働く加奈(石橋菜津美)は職場では無口だが、もともとは明るい性格。ずっと欲しかった椅子(ルイ・ゴースト)を自宅に運んでもらってニヤニヤしながら、ひとり食卓に向かっている。そこへ突然、見知らぬ小学生・千絵(白鳥玉季)が借り物競走のためにおしゃれな椅子を貸してほしいとやって来る。しぶしぶ椅子を持ち出してふたりでとぼとぼと歩いているうちに加奈は奇妙な偶然に気付いてしまう。第6話「雨が降っている」(ネイビーチェア)出演:石橋菜津美、中村蒼小さなカフェを営んでいた夫婦、泉(石橋菜津美)と優太(中村蒼)。雨でも客足が途絶えないよう店にはアメリカ海軍の要請を受け開発した耐水性のある椅子(ネイビーチェア)を並べている。いつの頃からか、店の経営がうまくいかなくなったことから、ふたりの関係がねじれていく。第7話「人間達の声がする」(A-チェア)出演:黒木華、ムロツヨシ、永野宗典、本多力赤い服に身を包んだ謎の美女(黒木華)が、ひとり暇を持て余していた雇われ店長・達三(ムロツヨシ)のいるバー「人間達の声がする」にやって来る。女は突然、自分の作品なのか現代詩を朗読し始めるのだが、達三にはちんぷんかんぷんで、その上「ツケにして」と言い残して去られてしまい大困惑する。第8話「椅子を取りに行く」(アリンコチェア)出演:黒木華、穂志もえか、アンミカ、奥野瑛太人気YouTuberの妹・陽子(穂志もえか)と同居するフリーターの姉・梢(黒木華)。無断で自分の彼氏の徹(奥野瑛太)を連れ込んだりする陽子の態度に耐えかねて梢は家を出ていってしまう。ふとわれに返り、もともと自分が買った椅子(アリンコチェア)だけは取り戻したいと留守宅に忍び込む梢だが…。■配信情報「WOWOWオリジナルドラマ 椅子」第1話 まるごと無料配信5月20日(金)午後6:00~7月22日(金)午後6:00まで配信URL: ■番組情報『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』5月27日(金)放送・配信スタート毎週金曜・午後11:30(全8話)第1話無料放送【WOWOWプライム】無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】各話放送終了後、Paraviでも見逃し配信
2022年05月19日アニメーション業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=ハケン(覇権)を手にすべく奮闘する者たちの姿を描くお仕事ムービー『ハケンアニメ!』が今週5月20日(金)に公開。アニメ関係者からも絶賛と共感の声が寄せられている。辻村深月の小説を映画化した本作は、アニメ製作の裏側や、そこに生まれるアツいドラマが描かれる。物語は、吉岡里帆演じる公務員からこの業界に飛び込んだ新人アニメ監督・斎藤瞳を中心に展開。アニメ作りに懸ける想いは誰にも負けないが、20代の女性として実力を証明しようとする気負いや持ち前の負けん気が空回りし、若さや経験不足から周囲と衝突することも。孤軍奮闘と言えば聞こえはいいが、チームの足並みは乱れ始め、現場は不穏なムードに。吉岡さんは「瞳は本当に不器用なので…。アニメ業界も映画業界も、多くの人の力がないと成立しない世界ですし、そこでいい協調関係を築いていくことは一緒に作品を作っていく上で大切なことだと思います」と語っており、監督として成長途中の瞳だからこそ、思わず応援したくなる主人公となっている。劇中では、瞳とライバル・王子千晴(中村倫也)がそれぞれ手掛けるアニメが登場。この制作には一流のクリエイターが集結しており、瞳が監督する「サウンドバック 奏の石」(通称:「サバク」)は、谷東監督、キャラクターデザイン・窪之内英策、メカデザイン・柳瀬敬之、声優として梶裕貴、潘めぐみ、速水奨。王子監督の「運命戦線リデルライト」(通称:「リデル」)には、大塚隆史監督、キャラクターデザイン・岸田隆宏、声優として高橋李依、堀江由衣、花澤香菜が参加。また劇中では、アフレコシーンに本人役で出演している声優も。「サウンドバック 奏の石」本作最大のネックにしてこだわりポイントになったのが、この劇中アニメの制作だったという。数年単位でスケジュールがおさえられるアニメ制作の現場では、人気のスタッフやスタジオほど早く予定が埋まっていくため、制作会社探しは難航。しかし、プロデューサー陣の粘り強い交渉と東映アニメーションの協力を得て、そんな最高のスタッフ・声優たちの参加が実現。映画のストーリーとも密接にリンクする、実写映画の中のアニメパートとは一線を画す仕上がりとなっている。「運命戦線リデルライト」そんな並々ならぬこだわりを持って作られた本作。関係者試写では、実際にアニメ業界で仕事をする人々から「業界のリアルを上手にまとめられているし、エンタメ要素もしっかり入っていてあっという間の2時間」「ゼロからイチを作りあげていく凄さや、そのプレッシャーが描かれていた」「伝えたいことがストレートに描かれていて、どの客層にも現実の生活や仕事への向き合い方を示す模範的な映画」などと絶賛。若い女性新人の初監督作品に参加したことがあるという30代の総作画監督(女性)は、若くして監督に抜擢されるも、周囲に軽んじられたり熱意が空回ってしまう彼女の姿に共感したそうで、実際の現場で年配の男性演出担当に怒鳴られ、言い返せない姿を目撃したことがあり、感情移入しつつも成長していく瞳を頼もしく見ていた様子。また、40代のアニメ制作会社員(女性)は、瞳のアニメ作りのモチベーションである「誰かの心に刺さる作品を届けたい」に対し、「とても“わかる”言葉でした」と言い、40代のプロデューサー(男性)は、「リデル」チーフプロデューサーの香屋子のシーンを挙げ、ハードスケジュールの中で作画スタジオに修正をお願いする場面で、王子監督が納得のいく作品を生み出すために必死で頭を下げる姿に胸を打たれたそう。ほかにも、最終回を巡って制作現場で議論が行われるシーンで、作画監督が「俺たちは監督の頭の中を形にするためにいる」と語る姿に共感した(20代制作進行・男性)という声も寄せられており、作り手側としてスケジュール&人手も無い中で最高の作品を作るために、時には大変な道筋を選ぶ姿に同業者として熱いものを感じとっていた。アニメーション業界が舞台ながらも、試写会では“好き”を貫こうと奮闘する瞳たちの姿に共感し、思わず熱い涙を浮かべる人が続出し、胸熱度99.9%、満足度97.3%、オススメ度100%(*3/25実施:スニークプレビュー試写会調べ)をたたき出しており、どんな業種の働く大人たちにも刺さること必至だ。『ハケンアニメ!』は5月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
2022年05月18日吉岡里帆と中村倫也がアニメーション監督を演じるお仕事ムービー『ハケンアニメ!』より、人気創作集団CLAMPとのコラボビジュアルが公開された。アニメシリーズも人気の「カードキャプターさくら」シリーズや、「魔法騎士レイアース」「ちょびっツ」などで知られ、現在公開中の「XXXHOLiC」実写化映画『ホリック xxxHOLiC』も話題のCLAMP。原作小説「ハケンアニメ!」に続き、映画化公開に先駆けて発売中のスピンオフ作品集「レジェンドアニメ!」でも表紙イラストを手掛けているCLAMP。今回のビジュアルでは、小説発表時に描き下ろした、主要登場人物や劇中アニメに登場するキャラクターたちの挿絵と、実写キャスト陣をコラージュさせた。また、数量限定の入場者プレゼント情報も明らかに。公開1週目の5月20日(金)からは、先日発表された漫画家・窪之内英策描き下ろしの斎藤瞳(吉岡里帆)イラストポストカード。公開2週目の5月27日(金)からは、CLAMPコラボビジュアルのポストカードを配布する。いずれも、各週先着20万枚限定となっており、なくなり次第配布終了のレアアイテムだ。『ハケンアニメ!』は5月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
2022年05月16日辻村深月さんによる原作小説『ハケンアニメ!』が、ついに実写映画化。ここでは、大手スタジオ・トウケイ動画、シリーズアニメの監督に抜擢された新人・斎藤瞳を演じる吉岡里帆さんと、デビュー作『光のヨスガ』が驚異的なヒットとなった伝説のアニメ監督・王子千晴を演じる中村倫也さんの対談をお届け!――昨年の劇団新感線の舞台『狐晴明九尾狩』でも共演していたおふたりですが、じつはこの映画の撮影が初対面だったとか。中村倫也:初めて会ったとき、ものすごい壁を感じましたよ。まあ、初対面なのにイエーイってノリでいっちゃったせいもあるけど。吉岡里帆:びっくりして、めちゃくちゃ警戒しちゃいました(笑)。中村:あそこで、デリカシーがないやつだと思われたみたいで…。吉岡:デリカシーがないとは思ってないですけどね。中村:でも、女性の危機察知能力でアラート鳴ってたでしょ?吉岡:完全にアラートは鳴ってました。まさかこんなに面白い方だとは思ってなかったので。単純に…セクシーすぎて怖いみたいなことってあるじゃないですか。中村:何言ってんだ?絶対に今、思ってないこと言ったでしょ。――中村さんは吉岡さんにどういう印象を持たれたんですか?中村:真面目で一生懸命頑張る子。吉岡:その通りです(笑)。中村:あと“どんぎつね”。吉岡:それも間違いじゃないです。――映画と舞台を経て、お互いの印象は変わりました?吉岡:変わりました。面白い方だなって。どこまでがふざけていて、どこまでが真面目なのか、境界線がわからないんですけど。あと単純に、舞台のときの座長っぷりが本当に素晴らしかったんです。冗談めかしているけれど、じつは一番真面目な方なんじゃないかと。中村:(おどけて)そうなんだよね。根が真面目なんだよね~。吉岡:(笑)。でも本当にとても気配りされるというか、カンパニー全体が楽しくやれるように皆さんに接していらして、そういう現場の向き合い方がとてもいいなあと。中村:俺の場合、里帆ちゃんに当初抱いたイメージはその通りだけど、ちょっと天然な面もあるんだなってのが見えてきたというか。真面目すぎるから全部を抱え込もうとするんだけど、それが追いつかなくなったときの里帆ちゃんの開き直りが結構好き(笑)。吉岡:いろいろ見せたくないところも、目撃されちゃっていますから…。中村:それを俺は横から見て、ニコニコしてました。――たとえばどんな場面でですか。吉岡:たぶん、新感線の稽古場でのことですよね。いのうえ(ひでのり)さんの演出があまりに緻密で、繰り返し同じ場面を稽古するので、どっかでパーンって頭がスパークしちゃったんです。中村:そのときの里帆ちゃんて、すごいわかりやすく、プレーヤーでいうところのチャプター飛ばしボタンを押してる状態になるんですよ。今、心の中で連打してるなって思いながら見てた(笑)。吉岡:めちゃめちゃ恥ずかしくて嫌なんですけど、それ(笑)。中村:でも、そういう無意識の状態が面白いんだよね。舞台でご一緒したときは、何かその魅力をうまいこと板の上に出せたらいいなって考えてましたね。――今お話を聞いていても、おふたりとも役柄と似ているな、と。吉岡:瞳って、感情を溜め込んで溜め込んで、周りの人たちからの刺激があって初めて爆発させるみたいなキャラクターかなと思うんですけど、そこは似ているかもしれません。ひとりでやっているときは冷静で理想が高くて…。でも、モノづくりってそんな簡単なものじゃなく、王子とか行城(理)にいろいろ言われて瞳が感情を出す場面とか、めちゃめちゃ自然にお芝居できました。中村さんと初対面のときに警戒心を感じたのは、何か一種の…劇中で瞳が王子に抱く強い憧れの気持ちからくる畏怖みたいなものだったのかなと。そういう存在と対峙したときに、瞳の本質的なものがバーンって出てきた。それは中村さんとだったから出てきたんだと思います。――まさにおふたりが直接対峙するシーンがそんな感じでした。吉岡:そうなんです!中村:あのシーン、めちゃくちゃいいシーンになってたよね。吉岡:王子がわざと瞳を挑発するような態度をとるんですけど、その表情とかを見ていたらクッソーみたいな気持ちになりましたもん。中村さんと一緒だと、そういうのしょっちゅうです。中村:それは普段ってこと?吉岡:普段もです!なんか私がムキーッてなるような言い方してくることありません?中村:(大爆笑)吉岡:私が悔しがるポイントがわかりすぎてて…。――戦略ですか?中村:いやいや自分ではわかんないです。芝居は全部わざとですが。吉岡:あれは天然だと思います。天然じゃなかったら…ちょっともう、勘弁してください(笑)。中村:でも王子と瞳のシーン、里帆ちゃん、泣いてましたよね。吉岡:泣く気は全然なかったんですけど、幼い頃からシビアな現実を突きつけられて育ってきた瞳は、大人になって王子の作品に出合って、救われたっていう想いがあるんですよね。そういうバックボーンを背負った瞳として、あれを作った人が目の前にいるって考えたら、震えが止まらなくなって…。中村:フフフ…(笑)。吉岡:中村さんって、人柄もだし、不思議な魅力というか引力があるんですよね。その中村さんが王子を演じたからこそ、瞳が我慢して抑えてきたものの蓋が開いたのかな、みたいな感覚がありました。中村:あのシーンをやってるときは、自分はそこまで具体的にわかってなくて。予感はあったんだけど、出来上がったものを見て、このシーン、想像を超えてきたなと思った。王子も瞳も、自分の内側からのプレッシャーと外からかけられる圧力と、いろんな負荷を感じながらあの場にいるんだよね。そんな中で瞳が、抱えていたものを吐き出してアウトオブコントロールになってく様を前にして、それまでカリスマ然としていた王子のいろんなものがほぐれて、彼自身もアウトオブコントロールになっていく。互いが互いに影響されて起こった反応だから、予想できないシーンになっていて、なんかお芝居を超えて、そこにちゃんと生きてる人間がいるなって思えて、すごくいいシーンだなと。吉岡:ですね。中村:ただ王子も瞳も、もう少し社会性は身につけた方がいい。吉岡:私も、もうちょっとうまく立ち回ろうよ、って思ってました(笑)。中村:でも、監督の吉野さんもわりとそういう人だし、世の監督っていう人はああなのかもしれない。吉岡:吉野さん、不器用ですもんね。瞳は、かなり吉野さんエッセンスが強めなので、もうこれは吉野さんそのものだ、って思っていました(笑)。中村:そうそうそう。吉野さんが思うクリエイター像って、たぶんああいう感じなんだろうね。映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会よしおか・りほ1993年1月15日生まれ、京都府出身。現在、出演する蜷川実花監督の映画『ホリックxxxHOLiC』が公開中。7月にはパルコ劇場にて、初の単独主演を務める舞台『スルメが丘は花の匂い』も控えている。ドレス¥59,400パンツ¥61,600(共にMM6 Maison Margiela/マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0800・000・0261)なかむら・ともや1986年12月24日生まれ、東京都出身。2014年の舞台『ヒストリーボーイズ』で読売演劇大賞優秀男優賞受賞。10月には、主演ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』が控えている。シャツ¥66,000(ラキネス/アルファ PR TEL:03・5413・3546)中に着たシャツ¥34,100(アンデコレイテッド/アンデコレイテッド TEL:03・3794・4037)パンツ¥28,600(デザインワークス/デザインワークス 銀座 TEL:03・3573・6210)シューズ¥39,600(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・Maki Maruko(吉岡さん)小林 新(UM/中村さん)ヘア&メイク・北原 果(KiKi. inc/吉岡さん)Emiy(中村さん)文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月15日辻村深月さんによる原作小説「ハケンアニメ!」が、ananで連載をスタートしたのが、2012年の10月。それから約10年の時を経て、作者をして、「小説映像化の覇権を取れる!」とまで言わしめた、最高の実写映画ができました!ここでは、大手スタジオ・トウケイ動画の、シリーズアニメの監督に抜擢された新人・斎藤瞳を演じる、吉岡里帆さんのインタビューをお届けします。幼少期の辛い記憶から、将来に希望を持てずに生きてきた斎藤瞳。その瞳が、ある日何気なく目にしたアニメ『光のヨスガ』に衝撃を受け、いつか自分もそんな作品を作りたいとアニメ監督の道を選ぶ。映画『ハケンアニメ!』で主人公の瞳を演じているのが吉岡里帆さん。「瞳は彼女のバックボーンが創作へのエネルギーになっているので、過去にどういうことがあったのかとか、ここに至るまでにどういう想いを重ねてきたのかというような見えない部分が大事だなと思いました。原作の辻村(深月)さんの小説は綿密な取材を元に描かれていて、それがとても役作りのヒントになったんです。アニメができるまでにどんな過程があって、どんな人たちが働いていて、その仕事の何が大切で、監督業がどういうことを求められているのかということも描かれていて、原作に背中を押されることも多くて。あと、瞳はひとりでいるとわりと無機質というか、自分の世界に入り込んでしまう人なんですよね。その彼女が、周りのエネルギッシュな人たちから力をもらい変化していく。そういう共演の方がたとのお芝居の中で生まれる反応を大事にしていました」その中でも最も大きく反応するのが、人生を変えた『光のヨスガ』の監督である王子千晴だ。「瞳にとっての神様ですから、最初に王子を演じる中村倫也さんに会ったとき、うまく会話ができなかったんです。あまりに王子然としているから、ずっと緊張していたし。なのにご本人は、気にせず他愛もない話をしてこられるから感情が追いつかない…みたいな」吉岡さんには、瞳にとっての王子のように強く影響を受けた存在はいるのだろうか。「毎現場毎現場、そういう人だらけの世界なので、いつも身の引き締まる思いです」劇中、県庁勤めからアニメ業界に転職してきた瞳に投げかけられる言葉がある。「どうしてこの業界に入ったんですか?」という問いを吉岡さんにぶつけてみる。「もともと京都の太秦の近くに住んでいたこともあり、撮影所でエキストラが足りないから来てほしいと頼まれて、アルバイトに行ったことがあったんですね。そのとき、こんなに大勢の人で一瞬のシーンを撮っているということに衝撃を受けて、すっごくドキドキと感動が止まらなくなってしまいました。あれは完全に恋に近いトキメキだったと思います。それで、養成所に通ったり小劇場の舞台に出たり、仲間と一緒に映画を撮ったりするうちにプロの世界に入った感じです」そうやって好きなものに夢中になっている最中に、俳優の道へと人生を大きく決定づけるような作品に出合う。「エキストラで知り合った友達が出てるからとチケットをもらって、つかこうへいさんの作品を上演している学生劇団の舞台を観に行ったんです。そこで上演されていた『蒲田行進曲』と『銀ちゃんが逝く』が本当に衝撃的で、あれが本格的に演劇やお芝居に興味を持ったきっかけだったので、人生を変えてくれた作品というと、それかもしれません。自分のプロフィール写真を撮影した瞬間から、俳優としてちゃんと誇りを持ってやろうと心に決めていたんです。ただ、これを糧に生きていこうという覚悟をちゃんと持てたのは、朝ドラ(『あさが来た』)に出られたことが大きいです。それまでは、家族も友達も本当に私が俳優でやっていくなんてあまり信じていなくて、どこかで諦めて辞めるだろうって思っていたと思います。でも朝ドラに出演したら反応が変わったんですよね(笑)。本当に俳優をやっていきたいのね、と」取材の中で発せられる言葉の数々から見えてくるのは、吉岡さんの高いプロ意識だ。「撮影現場で見せる芝居ももちろんですが、その前段階も含めて、私は仕事だと思っています。出演が決まってから本番までの間に、どれくらい準備して、どれだけ熱量を持って臨んだかが、自分の中では大事なことなんです。作品や役のために費やした時間は、必ず作品として昇華されることを、この仕事を何年もやってきてわかっているからこそ、やれるところまでやってみようって気持ちになるんですよね」そんな吉岡さんだからこそ、自分の仕事に対して強いこだわりを持ち、いい作品にするために時間も労力も惜しまず情熱を捧げる『ハケンアニメ!』の登場人物たちの姿は、深く心に刺さったよう。「働くってベースが大変なことじゃないですか。この作品には、自身の喜びだったり、業界に貢献したいというエネルギーを持って働いている人たちがたくさん出てきます。損得勘定なく、ただ面白いものを作るために働く姿を、シンプルにかっこいいと思いました。何よりグッときたのは、ひとりでは難しいことも、ひとりひとりの才能を少しずつ集約させることで実現できて、とんでもないものが完成して、それがちゃんとたくさんの人の元に届くっていう現実。そこに感動したし、今自分が仕事をしている理由もまさにそれなんですよね。だからこそ、この作品に出演できてよかったし、この映画が世に送り出されてよかったなと思います」映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会よしおか・りほ1993年1月15日生まれ、京都府出身。現在、出演する蜷川実花監督の映画『ホリックxxxHOLiC』が公開中。7月にはパルコ劇場にて、初の単独主演を務める舞台『スルメが丘は花の匂い』も控えている。ドレス¥59,400パンツ¥61,600(共にMM6 Maison Margiela/マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0800・000・0261)※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・Maki Marukoヘア&メイク・北原 果(KiKi. inc)文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月15日神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗(SixTONES)、玉城ティナ、磯村勇斗、吉岡里帆らが共演する、CLAMPの伝説的大ヒットコミックを実写化した映画『ホリック xxxHOLiC』より、バトルシーンを映し出した本編映像が公開された。今回公開された映像は、女郎蜘蛛(吉岡さん)の罠に嵌った四月一日(神木さん)が、自らの意思で抜け出そうと闘うシーン。アヤカシを操り、四月一日を襲う妖艶な悪女・女郎蜘蛛。四月一日の特別な能力を狙っており、甘い言葉を囁き誘惑しながら、四月一日を術中にはめていく恐ろしい存在だ。映像では、女郎蜘蛛に首を締めあげられ、四月一日が大ピンチに。そこに現れたのは、弓を構えた同級生の百目鬼(松村さん)。女郎蜘蛛目掛けて矢を射るが、「やめろ!」と叫びながら手下のアカグモ(磯村勇斗)が飛び出し、身を挺して彼女を守る。“四月一日&百目鬼vs女郎蜘蛛&アカグモ”のバトルの結末が気になる映像となっている。『ホリック xxxHOLiC』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ホリック xxxHOLiC 2022年4月29日より全国にて公開©2022映画「ホリック」製作委員会 ⓒCLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
2022年05月13日アニメーション業界を舞台にしたお仕事映画『ハケンアニメ!』より、漫画家・窪之内英策が吉岡里帆演じる主人公・瞳を描き下ろしたコラボビジュアルが公開された。吉岡さんが演じる瞳は、一世一代の大チャンスを掴んだ新人アニメ監督。イラストは、瞳が真剣な表情で制作に打ち込んでいる姿が描かれ、トレードマークともいえる眼鏡やポニーテール、タブレットに絵コンテを描く際に使う愛用のペンなど、“アニメ監督・斎藤瞳”らしさが細部まで表現されている。このイラストを手掛けたのは、「ツルモク独身寮」「ワタナベ」「ショコラ」や、日清カップヌードルのCM「HUNGRY DAYS」のキャラクターデザインで知られる窪之内さん。本作では、瞳が手掛ける劇中アニメ「サウンドバック 奏の石」のキャラクター原案を務めている。今回のビジュアルについて「大変嬉しく思っております」と喜んだ吉岡さんは、「タッチが柔らかく温かみがあり、斎藤瞳の内なる闘志も感じられるイラストで、初めて見た時は嬉しくて飛び跳ねたくなるような気持ちになりました!色味や細やかな毛の流れ、上着のクタッと感など、好きなポイントが本当にたくさんあります。まさかこんなご褒美が待っているとは!」とコメント。窪之内さんは「以前から吉岡里帆さんの横顔は美しいなと感じていたので、描く機会をいただけて嬉しかったです」と言い、「普段の煌びやかな吉岡さんとは違う、劇中で演じる『斎藤瞳』の静かな剥き出しの情熱をその横顔にしたためました」と思いを語っている。なお、本ビジュアルは『ハケンアニメ!』一部上映劇場にも掲出中だ。『ハケンアニメ!』は5月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
2022年05月13日5月20日(金)より公開となる『ハケンアニメ!』より、新人アニメ監督・斎藤瞳を演じた吉岡里帆と、劇中アニメのキャラクター原案も手掛ける人気漫画家・窪之内英策が描き下ろしたイラストの瞳との2ショット写真が公開された。本作は、直木賞&本屋大賞受賞作家辻村深月の大人気小説を映画化。世界中が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく奮闘する者たちの姿を描いた、“胸熱”お仕事ムービーだ。一世一代の大チャンスを掴んだ新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女のライバルとなる天才ワガママ監督・王子千晴を中村倫也、瞳を振り回す掴みどころのない超クセ者プロデューサー・行城理を柄本佑、王子の才能に人生を懸ける作品命のプロデューサー・有科香屋子に尾野真千子と、実力派俳優陣が集結している。監督は、『水曜日が消えた』の吉野耕平。さらに劇中アニメの制作には、『攻殻機動隊』シリーズなどで知られるProduction I.Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションやトップクリエイター陣が参加し、老舗アニメ制作会社・東映アニメーションが監修を手がけている。このたび、漫画「ツルモク独身寮」「ワタナベ」「ショコラ」や、日清カップヌードルのテレビCM「HUNGRY DAYS」のキャラクターデザインで知られる人気漫画家・窪之内とのコラボイラストが公開。窪之内は本作で瞳が手がける劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』のキャラクター原案を務めている。公開されたのは、、瞳(吉岡)が真剣な表情でアニメ制作に打ち込んでいる姿。瞳のトレードマークともいえる眼鏡やポニーテール、タブレットに絵コンテを描く時に使う愛用のペンなど、「アニメ監督・斎藤瞳」らしさが細部まで、窪之内ならではの手描きのぬくもり溢れる繊細なタッチで表現されている。ビジュアルを手掛けた窪之内は、「普段の煌びやかな吉岡さんとは違う、劇中で演じる『斎藤瞳』の静かな剥き出しの情熱をその横顔にしたためました。」と熱い想いをコメントした。吉岡は今回の描き下ろしイラストビジュアルについて、「タッチが柔らかく温かみがあり、斎藤瞳の内なる闘志も感じられるイラストで、初めて見た時は嬉しくて飛び跳ねたくなるような気持ちになりました!」と喜びを語った。<コメント全文>吉岡里帆(斎藤瞳 役)本編に登場するアニメ“サウンドバック”のキャラクター原案も担当されている窪之内先生に、こうして自分が演じたキャラクターを描いていただけた事、大変嬉しく思っております。タッチが柔らかく温かみがあり、斎藤瞳の内なる闘志も感じられるイラストで、初めて見た時は嬉しくて飛び跳ねたくなるような気持ちになりました!色味や細やかな毛の流れ、上着のクタッと感など、好きなポイントが本当にたくさんあります。まさかこんなご褒美が待っているとは!窪之内先生、ありがとうございます。窪之内英策以前から吉岡里帆さんの横顔は美しいなと感じていたので、描く機会をいただけて嬉しかったです。とはいえ、ラフから何度もやり直してようやく導き出した絵。普段の煌びやかな吉岡さんとは違う、劇中で演じる『斎藤瞳』の静かな剥き出しの情熱をその横顔にしたためました。『ハケンアニメ!』5月20日(金)より公開
2022年05月13日吉岡里帆や中村倫也が監督役を演じる、アニメーション業界を描く映画『ハケンアニメ!』が5月20日(金)より公開。企画の立ち上げから7年もの年月をかけて完成したという本作を手掛けた監督・吉野耕平とはどんな人物なのか?本作を手掛けることになった経緯や本作に込めた熱い思いが明らかになった。大ヒット作『君の名は。』ではCGクリエイターとして参加し、中村さんが主演した『水曜日が消えた』で長編監督デビューを果たした吉野監督。元々、大のアニメ好きだそうで「僕の世代のクリエイターでアニメから影響を受けていない人はいないんじゃないか」と話す。学生時代には、宮崎駿監督の絵コンテ集を読んでコンテを描いてみたり、アニメにインスパイアされた映像表現を実写でどう撮ろうかと試行錯誤してきたという。今回、現在「Netflix」にて配信中の吉野監督の中編『エンドローラーズ』を鑑賞した本作のプロデューサー陣が、吉野監督ならではの人間を描く力とCGを駆使した映像表現との組み合わせに親和性を感じ、本作の監督として白羽の矢を立てたそうで、オファーを受けた吉野監督は、「もともと原作の小説は読んでいて、自分でも企画書を準備していた作品だったんです」と奇しくも同タイミングでこの映画化を構想していたという。「突然オファーをいただいたのでびっくりしましたし、嬉しかった反面、心のどこかで疑ってもいました。そんなに上手くいかへんやろう、と(笑)」と運命的な巡りあわせだったようだ。そんな吉野監督は、「見てる人に魔法をかける作品を作りたい」という熱い思いで奔走する主人公・瞳(吉岡さん)に、実体験で芽生えた自身の思いを反映させた。『水曜日が消えた』では、「監督といっても別に偉いわけではなく、思うようにいかないことが山ほどあったりイライラしたりという感覚を生々しく覚えている」と明かし、「それは一生に一度、デビュー作でしか味わえないものなので、どうせなら傷が新しいうちに伝えたかった。新人と呼ばれる立場に近ければ近いほど、こんなはずじゃなかった、自分はもっとできるはずなのにと苦しめられる苛立ちは、どの業界でも当てはまると思うんです」と過去の自分や当時の感情が瞳というキャラクターに投影され、リアリティをもたらしている。吉岡さんは、吉野監督の第一印象を「撮影現場に入る前はすごく口数が少なくて、あんまりこうしてくださいというのも言われたりしなかったので、結構ポーンと任されちゃうのかなという、一種の緊張感みたいなのがあった」とふり返りつつ、「(吉野監督は)現場に入ると、音の高低とか気持ちの強さ、弱さとか、こうあって欲しいというキャラクター像がすごく明確にある人。監督の中にしっかりあるから、そこに近づこうと自然と思いました」と、こだわりの強さやビジョンの明確さに感銘を受けたと語る。一方、前作で現場を共にした中村さんは、早々に監督と色々なイメージを共有することができたそう。中村さんは、吉野監督の“発想力”が凄いと言い、さらに「(吉野監督は)あまり見たことない絵を作りますし、物とかの動きとか、光とか、すごく引き込まれるものを撮るのが上手い」とその手腕を絶賛している。『ハケンアニメ!』は5月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
2022年05月07日直木賞&本屋大賞受賞作家辻村深月の大人気小説を映画化した『ハケンアニメ!』の新予告が公開された。世界中が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく奮闘する者たちの姿を描いた、“胸熱”お仕事ムービー 『ハケンアニメ!』。一世一代の大チャンスを掴んだ新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女のライバルとなる天才ワガママ監督・王子千晴を中村倫也、瞳を振り回す掴みどころのない超クセ者プロデューサー・行城理を柄本佑、王子の才能に人生を懸ける作品命のプロデューサー・有科香屋子に尾野真千子と、実力派俳優陣が集結している。監督は、『水曜日が消えた』の吉野耕平。さらに劇中アニメの制作には、『攻殻機動隊』シリーズなどで知られるProduction I.Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションやトップクリエイター陣が参加し、老舗アニメ制作会社・東映アニメーションが監修を手がけている。一足先に行われた試写会では、“好き”を貫こうと奮闘する瞳たちの姿に共感し、思わず熱い涙を浮かべる人が続出。胸熱度99.9%、満足度97.3%、オススメ度100%(3月25日実施:スニークプレビュー試写会調べ)という驚異の数値をたたき出し、SNS上でも「新たな傑作お仕事ムービーの誕生」「アニメにかける情熱や鬼気迫る死闘に圧倒された」「ものづくりの本気が詰まっていて見応え満載」「今年ベスト候補!」と興奮の声が続々と上がっている。いよいよ今月の劇場公開に向け、本作が描くアニメ作りに愛と情熱を注ぐ “仕事人”たちの想いを体現した新予告〈アニメは世界を変える編〉が到着した。かつて王子監督の作品に魅了され、「アニメは魔法を超える力を与えることができる」ことを知り、「誰かの力になるアニメを作るため」にアニメ監督の道を歩んできた瞳。観る人の心に生き続け、世代を超えて、今へと繋がっていく。アニメの素晴らしさ物語るように映し出されるのは、『白蛇伝』(1958 / 監督・脚本:藪下泰司)、『わんぱく王子の大蛇退治』(1963 / 監督:芹川有吾 / 脚本:池田一朗、飯島敬)、『長靴をはいた猫』(1969 / 監督:矢吹公郎 / 脚本:井上ひさし、山元護久)、『太陽の王子ホルスの大冒険』(1968 / 監督:高畑勲 / 脚本:深沢一夫)、『一休さん(第一話)』(1975 / 監督:今沢哲男、矢吹公郎 / 脚本:辻真先)、『おジャ魔女どれみ(第一話)』(1999 / 監督:佐藤順一 / 脚本:栗山緑)、『ふたりはプリキュア(第一話)』(2004 / 監督:伊藤尚往 / 脚本:川崎良)と新旧の名作アニメの数々。東映動画から東映アニメーションと、脈々と受け継がれる実在の名作とのコラボレーションにより、アニメがもたらす奇跡を体現した、まさに本作ならではのスペシャル映像に仕上がっている。本映像には、アニメ監督やプロデューサー、制作現場のクリエイターや声優など、豪華キャスト演じる、アニメ作りを支えるさまざまな職種の人々が登場。「誰かの胸に刺さってくれればいい」という一心でアニメを作り続ける新人監督・瞳、「納得できないものを世に出したらおしまいなんだよ」と産みの苦しみと戦う天才監督・王子、「一つの後悔もない作品を届けたいんです」と頭を下げるチーフプロデューサー・香屋子、「リアル以外の場所も豊かにするのが、私たちの役目ですから」と筆を動かすアニメーターの和奈(小野花梨)、「私たちは負けない、絶対に!」と自らの感情をセリフに込めるアイドル的人気声優・葵(高野麻里佳)。本物さながらの臨場感溢れる制作現場を舞台に、立場も経験も違えど、それぞれに信念とプライドを持ってアニメ作りに挑み続けるプロフェッショナルたち。彼らの心情とリンクしながら次第に完成へと近づいていく、ハイクオリティな2本の劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』と『運命戦線リデルライト』も必見だ。「届けよう」とする人々の熱い想いによって作り出されるアニメの絶大な力、何より自分自身の“好き”なものに対して、妥協せず真っ直ぐに向き合う彼らの姿には、日々を懸命に生きる誰しもが共感すること間違いなし。「ハケン(覇権)」の称号をかけたバトルの裏に待ち受ける、胸熱すぎるドラマに期待が高まる。《あなたの心に残るベストアニメ投稿キャンペーン》「アニメは世界を変える。」そんなメッセージを含んだ本作ならではの投稿キャンペーンとして、4月28日から「あなたの心に残るベストアニメ投稿キャンペーン」の募集が開始。開始するや否や、数々の名作アニメの名前が投稿され、現在投稿数はなんと1,254件(※5月1日時点)。アニメによって多くの人がその人生に影響を受けたことがわかる。また、本作の感想投稿キャンペーンでは4月14日の完成披露上映会以降、既に試写会にて本作を鑑賞した感想も次々と集まり続け、現在集まった感想は1,081件(※5月1日時点)。アニメ業界や映像業界、メディアに働く人のみならず、日々を懸命に生きる誰しもが、共感できることが裏付けされている。感想&ベストアニメ投稿キャンペーン: 『ハケンアニメ!』5月20日(金)より公開
2022年05月02日辻村深月の小説を映画化した、アニメーション業界が舞台のお仕事ムービー『ハケンアニメ!』。この度、本作の新予告<アニメは世界を変える編>が、6月30日(木)までの期間限定で公開された。本作は、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく、奮闘する者たちの姿を描く物語。同職業の人々のみならず、日々を懸命に生きる誰しもが共感できるストーリーとなっている。今回公開された映像は、アニメーション作りに愛と情熱を注ぐ仕事人たちの思いを体現。その素晴らしさを物語るように、「一休さん」「おジャ魔女どれみ」「ふたりはプリキュア」など、名作が次々と映し出される。そして「誰かの胸に刺さってくれればいい」という一心で作り続ける瞳(吉岡里帆)、「納得できないものを世に出したらおしまいなんだよ」と産みの苦しみと戦う天才監督・王子(中村倫也)、「一つの後悔もない作品を届けたいんです」と頭を下げるチーフプロデューサー・香屋子(尾野真千子)、「リアル以外の場所も豊かにするのが、私たちの役目ですから」と筆を動かすアニメーターの和奈(小野花梨)など、それぞれに信念とプライドを持ってアニメーション作りに挑み続けるプロフェッショナルたちの姿にグッとくる映像となっている。『ハケンアニメ!』は5月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
2022年05月02日映画『ホリック xxxHOLiC』(4月29日公開)の公開初日舞台挨拶が行われ、神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ、磯村勇斗、吉岡里帆、蜷川実花監督が登場した。同作はCLAMPによる同名コミックの映画化作。人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(神木)は、ある日一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。妖しく美しい【ミセ】の女主人・侑子(柴咲)のもとで暮らし【ミセ】を手伝うようになった四月一日は、同級生の百目鬼やひまわりとも仲を深めていき、悩みを抱えた人々と出会ううち、想像を超える大事件に巻き込まれていく。妖艶な女郎蜘蛛を演じた吉岡は、右肩を露出しスカートに空いた穴から美脚が覗く個性派デザインの衣装で登場。撮影では、吉岡や女郎蜘蛛の手下・アカグモを演じた磯村のために、色気指導としてポールダンサーの講師がついていたという。色気の指導について、吉岡は「撮影現場でかなり大音量で『デコルテ〜!!』と言うのを初めて聞きました」と笑顔に。「セクシーとか色気って、ヒップやバストやウエストだと思ってたんですけど、デコルテなんだということをこの現場で教わって。とにかく女性の皆さんデコルテらしいので、そこを意識するとかなり色気がアップするというのを教えていただきました」と会場にも伝えていた。
2022年04月29日映画『ホリック xxxHOLiC』(4月29日公開)の公開初日舞台挨拶が行われ、神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ、磯村勇斗、吉岡里帆、蜷川実花監督が登場した。同作はCLAMPによる同名コミックの映画化作。人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(神木)は、ある日一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。妖しく美しい【ミセ】の女主人・侑子(柴咲)のもとで暮らし【ミセ】を手伝うようになった四月一日は、同級生の百目鬼やひまわりとも仲を深めていき、悩みを抱えた人々と出会ううち、想像を超える大事件に巻き込まれていく。吉岡演じる女郎蜘蛛に心酔する手下・アカグモを演じた磯村は、撮影について「蜷川組といえば色気とかエロさを多少なりとも要求されるわけです。アカグモはそっち側を担当する係なので、色気指導というか、セクシー指導の先生みたいな方がいらっしゃって。ポールダンサーの先生からちょっとその色気の指導があった」と振り返る。さらに「動画フォルダを見返したんですけど、自分の映像が残っててすごい恥ずかしかった。先生がいて、僕が壁をドンとやって、首をずっと触られてる指導の映像が……」と明かす磯村。「それくらい細かな指の動きや首の角度までこだわってセクシーさを出していくというのは、やっぱり蜷川さんの世界観ならではだなと感じて、いい勉強になりました。首の角度を大事にしたいと思います」と照れながら語った。女郎蜘蛛役の吉岡もその動画を見たという。吉岡は「『こういう流れで、こういう風に女郎蜘蛛が操ったり触れたりしているところを撮っていきたいんです』というので、撮影資料のデータが送られてきたんですけど、磯村さんが本当に"されるがまま"すぎて、これは撮影資料なのかな? ということがありました」と明かした。
2022年04月29日映画『ホリック xxxHOLiC』(4月29日公開)の公開初日舞台挨拶が行われ、神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ、磯村勇斗、吉岡里帆、蜷川実花監督が登場した。同作はCLAMPによる同名コミックの映画化作。人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(神木)は、ある日一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。妖しく美しい【ミセ】の女主人・侑子(柴咲)のもとで暮らし【ミセ】を手伝うようになった四月一日は、同級生の百目鬼やひまわりとも仲を深めていき、悩みを抱えた人々と出会ううち、想像を超える大事件に巻き込まれていく。「特殊能力を持っていると思う人がいるか?」というトークテーマでは、松村が「神木くん。撮影してて『天候があやしいな。晴れた方が良いんだけどね』なんて話をしてたら、雲がパカーッと割れて、だんだん道みたいなのができて、晴れてきたなあと思った先から神木くんが『おはようございます』と来る。太陽の道が出来て神木隆之介登場、というのが何度かあって太陽に愛されてるような力があるような気がします」と熱弁する。神木は恐縮した様子で「ここ(神木と松村)があわさって晴れるのかもしれないよ」と言うも、蜷川監督は「神木くんがきたら晴れるんですよ。とにかく神木くんが来ると晴れだし、晴れたら神木くんが来るし」と松村と同意見。松村は「駐車場の方向から順番に晴れてくる。駐車場、支度部屋、現場の順番で晴れてました。太陽を連れてやってくる」と表してた。柴咲も「天気は確かに100%晴れ」と頷きながら、神木について「人の心を察する力が長けてらっしゃるなと思って。私が『共演者の方に話しかけたいんだけど、今タイミングじゃないかな』みたいな時にスッと入ってきて、話を盛り上げてくれて、みんなで和気あいあいという空気を作ってくれるんです。妖精ですね」と語る。神木は「今のところ2つ(能力が)ありますよね。太陽を操れるのと、人の心が読めるということと。ありがたいです」と苦笑し、柴咲は「いつも助けられてました。現場で」と感謝していた。また、「変えたいこと」というテーマでは松村が「染めても染めても髪が茶色くなっていく。1月に3回ぐらい黒くしたんですけど、どんどん茶色くなっていく」とぼやき節。隣の磯村がアクリル板越しに「あ〜確かに茶色いね」と髪の毛をチェックすると、松村は「地毛が結構真っ黒なんですけど」と答え、磯村は淡々と「確かに黒いのに、先の方が茶色いね」と観察していた。
2022年04月29日