暖かい日が増え、花の開花ニュースも聞こえてくるように。まもなく、季節は春です。新しい生活がスタートしたり、出会いがあったりと、新鮮で晴れやかな気持ちになることが多い季節でもあります。そこで、そんなフレッシュな折に新たに加えておきたい器とその選び方をご紹介しましょう。テーブルが華やぐ「器選び」のコツは、うつわのオンラインショップ『 shirushi(しるし)』店主の樫原恵子さんに伺いました。「色」と「形」の力で、手軽なお料理やお菓子も華やかに同じお料理やちょっとしたお茶菓子でも、どんな器に盛るかで美味しそうな見た目や、食べるときの気分も大きく変わります。自分だけの食事はもちろん、誰かを招く際にも食卓にきちんと選んだ器があると、その人なりのセンスが伝わりテーブルが華やぎます。その器の作家や産地などの特徴も会話に取り入れてみるのもよいかもしれません。美しい色合いが特徴の器は、緑が鮮やかな春のお野菜などお料理とのコーディネートが楽しめます。色違い・形違いの小さな器に少しずつ副菜などを盛り付ければ、食卓が華やかに。いにま陶房 作家・鈴木雄一郎さん豆小皿 バナナ黄、ミニ鉢 ライトグリーン/シェンナ 各¥1,512(税込)自然豊かな奈良県川上村のアトリエで作陶されている、鈴木雄一郎さんの器。お客様の取り皿として使ったり、持ち寄りのお料理を盛り付けたりと、万能に使える豆小皿はいくつか持っていると便利です。 テーブルの真ん中に、ハムやチーズ、フルーツで「彩り」をカッティングボードを器のように盛り付ければ、一気にお店のような雰囲気に早変わり。生ハムやチーズ、フルーツやパンなど、素材だけで楽しめる食材の盛り付けに向いています。Arts Craft Japan カッティングボード 山桜 ¥4,104(税込)雄大な山々に囲まれた飛騨高山にある工房、Arts Craft Japan。表面は、シミや汚れをつきにくくするため、高山で採れる搾りたてのエゴマ油で丁寧に仕上げられ、とても滑らかです。カッティングボードなので、そのまま小さなナイフを添えてセルフカットするのにも便利。人を招いた際のおもてなしにも役立ちます。手の込んだものを用意しなくても、パッと盛り付けるだけで主役級の存在感です。陶器の産地・岐阜県多治見エリアで作られる土のぬくもりを感じさせる「美濃焼」の器プレートごはんにしたり、メインディッシュを盛り付けたり、大人数のおもてなしの際の大皿にしたり。使いやすい万能サイズのお皿は、1~2枚あると便利です。LIVING TALK hiiro プレートL ¥2,700(税込)食べ物が美味しく見えるやさしい色合いを選べば、違う色でも組み合わせて使いやすく、重宝します。「上質感」と「女性らしさ」を兼ね備えた器を伝統的な伊賀焼のエッセンスに、ハンコを押して模様をつける「印花」という技法を加えた、独自の伊賀焼のスタイルを構築されています。代々伊賀に窯を構える、作家・森里博信さん印花文 土瓶 ¥6,480(税込)、小丸湯呑 ¥1,728(税込)お花模様と言えば可愛らしい印象ですが、色合いがシックなので落ち着いた上品さも感じられます。模様や色合いのバランスも、器を選ぶポイントのひとつです。大人ならではの上質感と女性らしさが共存しているお茶セットは、落ち着いてティータイムを楽しみたい時にぜひ揃えておきたいアイテム。いちご大福やさくら餅など、和菓子がおいしい春のお茶時間にもおすすめです。テーブルが華やぐ「器選び」のコツ“普段使い“と”贈りもの”をテーマに、丁寧な暮らしへの目印となるような「もの」や「こと」を探し、選び、大切に届けたいとの思いから、器を中心としたアイテムをセレクトするオンラインショップ『 shirushi(しるし)』。店主の樫原恵子さんに「器選び」のコツについてお伺いしました。樫原恵子さん「器は、扱いやすさなど実用性も大切ですが、少しお手入れに手間がかかったり、経年変化を楽しめるものの方が、より愛着が湧き、長く使いたいと思えます。本当に気に入ったものを少しずつ買い足していくことは、お気に入りでまとまった素敵な食卓づくりにも繋がります。また、製作の背景などストーリーがある器を選ぶことで、来客の際には会話のきっかけとなり、楽しい時間を過ごすことができるのではないでしょうか」(樫原さん)普段から使うものだからこそ、少しずつ揃えるのも器選びの醍醐味です。季節の変わり目に、新しいお気に入りの器をひとつ加えてみてはいかがでしょう。取材協力/shirushi(しるし)(豆小皿、印花文 土瓶・小丸湯呑、カッティングボード) TALK(hiiroプレート)
2016年03月21日漆器は、英語でJAPANと称されるように、日本美を象徴する工芸品。輝きを放つのではなく輝きを内包した光沢感が、器に上質さや品格をまとわせている気がします。江戸初期までは貴族や大名の道具であった漆器ですが、江戸時代中期には一般市民にも普及。各藩では、漆工芸を奨励。江戸以前より産地だった、輪島、山中、越前、飛騨、会津などは、より漆工芸が盛んになります。日本橋のたもとにある「黒江屋」は、元禄二(1689)年に創業の漆器店。徳川家や諸大名の御用達だったという黒江屋では、数百万は下らない蒔絵の文箱や作家ものの茶道具を見ることができます。とはいえ店内にならぶ漆器の多くは、今の暮らしに気軽に取り入れられるもの。普段使いの漆器を提案する老舗「黒江屋」にて漆器の良さや選び方を教えていただきました。まず器の生地には、木製と木粉樹脂製があります。丈夫なうえに厚みがあるので修理が可能な木製漆器。木製(くり抜き)加工で作れないデザインや軽さが持ち味の木粉樹脂製漆器。一般的には、木製よりも木粉樹脂の素地のほうが、価格はお手ごろです。ただ、塗りの回数や工程の複雑さによっては、木粉樹脂が高いことも。どちらにも良さがあるので、使い方にあわせて選んで欲しいと言います。また木製の漆器の良さは、熱伝導率が低いため、熱いものをいれると冷めにくく、冷たい氷水をいれると氷が溶けにくく水滴がつきにくいこと。さらに抗菌効果が高いため、昔から料理を重箱に詰めるのは理にかなっていたとか。はじめて漆器を選ぶ場合には、産地や価格の比較ができる専門店を訪ねてみるのがおすすめ。自分で使う器ならばお好みで決めればいいけれど、贈り物にする場合には決まりごとがあるのでプロにご相談を。また生地が木製か木粉樹脂は、一見するだけではわかりにくいもの。だからこそ、そんなことまできちんと話してくれるお店ならば安心ですね。 お弁当箱からコーヒカップまで、暮らしになじむ漆器たち工芸品から普段使いの器までさまざまな漆器をあつかう黒江屋で、大人女子たちに人気がある漆器をいくつかご紹介いただきました。値段もお手ごろな拭き漆の椀は、普段使いの汁椀として人気。器を彩る木目があたたかい雰囲気を醸しだします。モダンなのにほっこり感があるマグカップ。持ち手つきですが、熱伝導率が低いのでカップ部分を手で持っても大丈夫。同じデザインで大・小のサイズがあります。ギフトにすることが多いカップ&ソーサー。最近は、マットに仕上げたシンプルなデザインも人気だとか。塗りのコーヒースプーンは、金属のスプーンと違って匂いがうつらないのでコーヒー好きにはおすすめ。日本酒好きならば道具にもこだわりたいもの。塗りの片口でさしつ、さされつ、の休日はいかが?もちろんお酒だけではなく、お惣菜を盛り付けてもステキです。会社に手作り弁当を持参する弁当男子が増えている昨今、注目アイテムが塗りの弁当箱。漆器は抗菌効果も高いのでお弁当箱にぴったり。いいお弁当箱に詰めると、おかずがおいしそうに見えるから不思議ですね。つけおき洗いはNG、洗剤で洗って水きりすればOKお手入れが大変そうな漆器ですが、最近では食器洗浄機で洗える漆器も多いそうです。普段使いの器であれば、洗剤で洗って水きりだけしっかりすれば大丈夫。ただし塗りハゲや変形しやすくなるので、つけおき洗いだけは避けること。思った以上にお手入れもラクなのです。特別な日の器と気負わず、汁椀やマグカップを日々の暮らしにとりいれてみませんか。取材協力/ 黒江屋 東京都中央区日本橋 1-2-6黒江屋国分ビル2F03-3272-0948営業時間 9時00分~18時00分土・日曜、祝日休み
2016年02月18日日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は1月28日、ソフトウェアベースのオールインワン計測器「VirtualBench」の新バージョンを発表した。同計測器は、ミックスドシグナルオシロスコープ、関数発生器、デジタルマルチメータ、プログラマブルDC電源、デジタルI/Oという5種類の計測機能をひとつのデバイスに統合した製品。新バージョンとなる「VB-8034」では、帯域幅を350MHzに、アナログチャンネル数を4チャンネルに拡張するとともに、Ethernet接続によって分散型計測にも対応できるようになった。プログラマブルDC電源では、対応可能な電力量が6V出力のチャンネルで最大3A、±25Vのチャンネルで最大1Aと拡張された。また、5種類の計測機能についてひとつのビューでまとめて確認したり、大きな画面で表示したりできるなど、利便性が向上。データやスクリーンショットを保存するためのクイック機能も備えている。価格は82万8000円(税別)。
2016年01月28日シー・シー・ピーは調理家電ブランド「BONABONA(ボナボナ)」から、ボール型の電動真空パック器「ハンディ真空パック器 BZ-HV70」を11月中旬に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別4,980円前後だ。BZ-HV70は、専用の密閉袋×2枚とワインセーバー×2個がセットになった真空パック器。ボール型の本体を密閉袋もしくはワインセーバーに押し当てて電源ボタンを押せば、袋や瓶内の空気を抜いて真空状態にする。真空状態になると、赤色のLEDが点灯して自動で運転をストップする機能も持つ。本体のサイズはW70×D71×H87mm、電池を含まない重量は83g。電源には単4形アルカリ乾電池×2本を使用。カラーはグリーンとオレンジ。ワインセーバーは口径18~21mmの瓶に対応。付属する密閉袋は幅230×長さ210mmの小サイズだが、幅230×長さ280mmの大サイズも別売の消耗品として用意する。
2015年11月24日ユニットコムは、コンパクトなUSB加湿器「USB棒状加湿器 L225-MINI-MAGIC-WAND-HUM」を、パソコン工房の通販サイト内雑貨店「Nantena」にて販売開始した。価格は税込1,599円。棒状の給水芯を水に浸して使用するUSB加湿器。付属のカップに水を入れ、1分ほど給水芯を浸してからスイッチを入れると、加湿をスタートする。給水には付属カップのほか、給水芯が入るサイズのコップやペットポトルも利用可能だ。給水芯部と本体上部のスイッチ部を分解可能だ。バラバラにすれば、さらにコンパクトになり運びやすいという。加湿性能は1時間あたり40mlから45ml。サイズは直径42×高さ164mm、重量は51g。付属するUSBケーブルの長さは100cm。カラーはグリーン、ブラック、ホワイト、ピンクの4色だ。
2015年11月02日まだまだ日中は暑い日が続きます。とはいえ暦の上では、もう秋。夜になれば心地よい風も感じられるようになりました。部屋に風を通しながら、お気に入りの本といただく冷たいビールや日本酒、私にとって最高に贅沢な時間です。さて、そんな贅沢な時間にいただくお酒(お酒でなくても)は、ちょっといいグラスで飲みたいもの。花街文化に一役かった江戸硝子から生まれたお酒をおいしく飲める“うすはり”グラスここ数年、私は松徳硝子のうすはりグラスを使っています。薄く吹かれたガラスは、口当たりや手馴染みのよさ、また氷があたる涼しげな音など、五感を刺激するグラスでお酒がさらにおいしく感じられます。ただし、お酒がすすみすぎる危険性をはらんでいますが…うすはりグラスを手掛けているのは、東京は下町・錦糸町の松徳硝子。大正11年に手吹きの電球用ガラス工場として創業。時代とともに、今に受け継がれる手吹きのガラス食器の製造工場へと切り替わりました。電球の製法で培った薄吹き製法に磨きをかけて、新たな商品を生み出していきます。そのひとつが江戸硝子と呼ばれる、江戸の花街文化に一役かった「一口ビールグラス」。そして江戸硝子から発展させて「うすはり」が生まれました。ビールグラスはもちろん、日本酒の猪口やワイングラス、また徳利やデキャンタなど酒器の種類も増えて、多くの人に愛されるシリーズになっています。ノスタルジックモダンな器で日本酒、江戸切り子が彩る器でウィスキー山口県の名酒「獺祭」の獺祭Barに代表されるように、酒蔵が手掛ける日本酒バーをはじめ純米酒だけにこだわった日本酒専門店が増えています。とりあえずビールではなく、まず日本酒から、という女性も珍しくなくなってきました。そんな日本酒好きな大人女子におすすめたしたい酒器が、今年発売された「SUHUKI」シリーズです。懐かしい、でも新しい、ノスタルジックモダンな酒器たち。モールと呼ばれる模様が器を彩り、温かみのある表情をもたらします。また柔らかなおうとつは、心地よい手触りです。ひょうたん型とボトル型の徳利は、おいしく酔える一合サイズ。4種類ある猪口は、気分にあわせて選ぶ楽しみがあります。きりりと冷えた冷酒だけではなく、これからの季節はぬる燗にもあわせたいですね。さてマッサン人気で国産ウィスキーが注目されていますが、ウィスキーがお好きな人には松徳硝子×江戸切子がコラボレーションした「ROCK」シリーズはいかがでしょう。自他ともに認める酒好きの松徳硝子・齊藤能史さんが、日本人のためのロックグラスをと、3年かけて作り上げたロックグラスです。上部の薄さはキープしつつ、底に厚みを出して、ほどよい重量感を演出。ウィスキーの琥珀色を邪魔しないように、どこまで文様を入れるのかなど試作を重ねて遂に商品化。美しい切り子文様は、堀口切子の三代秀石である堀口徹さんが手掛けたもの。彫りが鮮明で華やかな江戸切子、その文様を刻んだグラスでいただくウィスキーは特別な味わいになりそうです。サイズ感のいいガラスのお鉢はサラダや麺物、家飲み会で大活躍グラスのイメージが強い松徳硝子ですが、昨年はじめたボウル型の器「8 -hachi-」も人気だそう。サラダボウルや麺物にピッタリという器は、無地と格子の2種類。友人を招いての家飲み会で、キューブチーズやかきぴーなどのお酒のつまみをドーンと盛ってもいいかもしれません。さて松徳硝子では、月に1度、予約制にて直接工場で商品を購入できるショールームオープン日を開催しています。興味のある人は松徳硝子のウェブをご覧ください。取材協力/松徳硝子東京都墨田区錦糸4-10-403-3625-3511
2015年08月14日キーエンスはこのほど、寸法測定の用語や測定器の基礎知識をまとめたウェブサイト「測定器ナビ」を公開した。同社がこれまで手がけてきた検査効率化や高精度化の経験をベースに、寸法測定や検査に関わるあらゆる人が学ぶべき知識が集約されているという。「測定器ナビ」では、ものづくりの自動化が進む中、多くの企業で悩みの種となっている寸法測定について、「寸法測定の基礎」や「測定器の特長・使い方」が広く解説されており、初心者だけでなく熟練者にとっても役立つサイトとなっている。また、サイト内の全コンテンツは冊子として印刷することも可能となっており、研修用の資料や手元に置くガイドブックとして活用することもできる。
2015年07月30日イーバランスは6月8日、「ROOMMATE」ブランドから、ハンディタイプの氷かき器「電動ハンディかき氷器 アイスマジック EB-RM1100A」(以下、EB-RM1100A)を発表した。発売は6月下旬で、希望小売価格は12,800円(税込)だ。EB-RM1100A本体にバラ氷を入れ、スイッチを押すと削った氷が出てくる電動の氷かき器。家庭の製氷機などで作った、一般的なバラ氷を使用する。ハンディタイプなので、グラスに直接氷を削ってフローズンドリンクなどを作ることも可能だ。連続使用可能時間は1分。消費電力は23W。サイズはW11×D12×H31.5cm、重量は約845g(いずれもスタンドを含む)。電源コードの長さは約120cmだ。
2015年06月08日テクトロニクスは5月12日、大学などのエンジニアリング実習室において基本計測器を迅速に設定し効率的に一元管理するための、計測器ネットワーク管理ソリューション、TekSmartLabを発表した。業界初のソリューションだというTekSmartLabは、1台のPCベースのプラットフォームから最大400台(100のテストベンチ)の計測器を一元管理することが可能となる。LANポートを装備していない計測器でも、計測器のUSBポートとTekSmartLab USBネットワーク・アダプタを使用して作業ベンチ上の計測器を無線またはEthernet経由でネットワーク環境に接続することができる。また、TekSmartLabソフトウェアは標準的なPC上で動作するため、ネットワーク管理や計測器の特殊な設定などの専門知識がなくても簡単に設定することが可能だ。さらに、同ソフトウェアがインストールされたPCから実習内容に対応した計測器の設定をダウンロードし、1度に多数の計測器を設定することができる。加えて、作業ベンチことに専用のウェブページが設定されるため、学生はそのウェブページごとに発行されるQRコードをスマートフォンでスキャンし、テスト結果などを専用ウェブページ上で管理することができる。計測器の管理にも有効な機能が搭載されている。これまでは計測器の型名、シリアル番号、作業ステーションなどの位置をマニュアルでチェックする必要があったが、TekSmartLabでは利用情報を自動的に記録/表示できるため、実習室のスケジューリング、エネルギー消費などを検討するための情報を簡単に得ることができる。対応機器としては、テクトロニクスのTBS1000B シリーズ、TBS1000B-EDUシリーズ、DPO/MSO2000Bシリーズ、MDO3000シリーズ・オシロスコープ、AFG1022型、AFG2021型、AFG3000Cシリーズ・任意波形/ファンクション・ジェネレータ、ケースレーのDMM2110型マルチメータ、2231A-30-3型電源などがサポートされている。このほか、TDS1000シリーズ、MSO/DPO2000シリーズ、AFG3000シリーズなど、過去5年間に発表された多数のテクトロニクス製品もサポートしているため、これらの計測器を導入している場合は、新しい計測器を購入しなくても簡単にTekSmartLab対応にアップグレードが可能だ。
2015年05月12日株式会社フジ医療器株式会社フジ医療器では、ひざ下用フットマッサージャー「モミーナエアー フットマッサージャー KC-210」を新発売。6つのエアーバッグと足裏のローラーで、ひざ下全体をもみほぐす。5月1日(金)新発売。全国の家電量販店で購入可能だ。株式会社フジ医療器は、世界ではじめてマッサージチェアを量産化した健康機器メーカー。すぐれた技術と高品質を誇る、マッサージチェアのパイオニアだ。フットマッサージ器市場近年、女性の社会進出などを背景に、足の疲れやむくみ、冷えなど足の悩みを持つ人は増加傾向だ。これに伴い、フットマッサージ器の市場も拡大中。「KC-210」は、ひざ下のマッサージ器。ふくらはぎまでをしっかりと包んでマッサージをおこなえるよう「エアーバッグ」を搭載している。2つの「新」自動コース6つのエアーバッグは、ふくらはぎ・足首・足先にあり、さらに足裏には、半回転式ローラーを設置。「しぼりもみエアーマッサージ」と「つかみ指圧マッサージ」の新しい自動コースを可能とした。また、10分間の自動コースは「全体」「つかみ指圧」「しぼりもみ」の3つ。足裏にはヒーターが付いており、強さ調節は5段階。(画像はプレスリリースより)【参考】・ひざ下全体を包み込んでもみほぐすフットマッサージャー 「モミーナエアー フットマッサージャー KC-210」5月1日(金)新発売 ~6つのエアーバッグと足裏ローラーでリフレッシュ~
2015年05月03日○美的が「炊飯器」で日本の家電市場へ参入美的(ミデア)は4月13日、IH炊飯器「鼎沸(ディンフー) MB-FZ4086」のリリースにあたり、東京都内で製品発表会を開催した。価格は2,999人民元で、日本国内での発売時期は未定だ。中国の家電メーカーである美的は、このたびの鼎沸で日本の家電市場へ参入すると明らかにした。鼎沸は、内釜に「チタン鼎釜」を採用したIH炊飯器。中国の鼎(もとは3つの足が付いている煮炊きの道具を指していたが、現在では中華鍋なども指す)をもとにした丸みのある釜底が熱対流を起こす。また、内釜側面のハニカム(蜂の巣)構造模様によって加熱面積を20%拡大した。これらにより、釜内をムラなく加熱でき、最適だとされる水分量62%のご飯を炊きあげるという。3.5mm厚の釜底には、カニ穴を発生させる「沸騰リング」を装備。釜底の熱を釜上部までムラなく伝える。本体重量は7.1kg。最大炊飯容量は1.8L(10合)。消費電力は1,300W。○究極のご飯を求めるすべての人に使ってほしい「鼎沸」の新製品発表会には、美的グループ 生活電器事業部 代表取締役 李国林氏、同社 生活電器事業部 副社長 索諸虎氏、同社 生活電器事業部 国内マーケティング部 部長 任勇氏が登壇。急速な発展を見せる中国の炊飯器市場などの背景をまじえながら、鼎沸の製品紹介を行った。今回の鼎沸は美的グループが初めてグローバル展開を行う製品。究極のご飯を追求する世界中の人に使ってほしいとする。任氏は、国によって食文化は違えど、数千年にわたって米文化を育んできた中国の哲学を世界へ広げていきたいと語る。中国で流行している炊飯器は、IHや圧力などの高度な技術を採用したもの、インターネット接続できるなどスマート化されたもの、デザインにこだわったものだそうだ。鼎沸もそれらをふまえて開発された。索氏は、中国から日本へやってきた多くの観光客が日本製の炊飯器を購入して持ち帰る現状を受けて、美的は20年以上日本と技術提携してきただけでなく、南北で気候条件や文化が異なる中国で製品開発を続けてきたため、幅広いニーズに対応できるだろうと自信を見せた。
2015年04月13日作家ものの器を集めはじめると、自然と他分野(陶器以外)の作家さんにも興味の幅が広がっていきます。異素材を組み合わせてみたり、あえて陶器とはまったく異なるテクスチャーを楽しんでみたり。陶器市などで作家ものの器に出会ったことがきっかけで、クラフトの世界にハマっている、という方もいるのではないでしょうか。今回は若手作家の作品を中心にキュレーションしたクラフトアイテムを販売する「folk_(フォルク)」が厳選した、ガラス・金工・竹工芸などの、食卓にまつわるクラフトアイテムをご紹介します。毎日でも使いたい、食卓まわりのクラフトアイテム〈ガラス・金工・竹工芸 編〉“日常使い”のための心和むグラスを提案グラス作家・小牧広平富士山をはじめ、名だたる山々の絶景が広がる山梨県南アルプスに、グラス作家小牧広平さんの工房はあります。日本では繊細なグラスが広く好まれる傾向にあるなか、小牧さんがあえてこだわるのは、手のなかに温かみを感じさせるやわらかい手触りと重量感。ひとつひとつ手吹きだからこそ表現できる程良い厚みと、使うたびに手のひらに優しく馴染む有機的なフォルムが魅力です。和音杯(ワイン杯)琥珀小牧広平さんの代表作のひとつでもある和飲盃。繊細な飲み口のワイングラスとは一線を画す、家でくつろぎながら飲むための “和みながら飲むサカズキ” です。思わずかざしてみたくなる美しい琥珀色は、ビールと相性がよく、赤ワインを注ぐと不思議なニュアンスが生まれます。シンプルグラスタンブラーその名のとおり、潔くシンプルなタンブラーです。シンプルでありながら、凛とした個性を感じさせる。手のひらにはほっと馴染むやさしい感触が残る、印象的なグラスです。硬質な素材から生み出される有機的なフォルム金工作家・鎌田奈穂茶道具を製作する工房を経て、独立後は器やカトラリー、ジュエリーの製作を並行して手がける金工作家の鎌田奈穂さん。純銀、銅、真鍮、アルミニウム、金など硬質な素材をひとつひとつ金槌で打ち出して生まれる器やカトラリーは、見た目は軽やかでありながら凛とした面立ちが印象的。代表作のひとつでもあるアルミニウムのプレートは、シンプルでありながらさりげなく個性を放つ、美しい意匠がとても魅力的な1品です。プレート(真鍮)こだわりは、鎚で打ち出すことで生まれる有機的な表情と、器全体を引き締めるために縁に打ちこんだ小さなドット模様。鎌田さんのケーキナイフを添えていただくと、和菓子でも洋菓子でも、スイーツが極上のご褒美に見えるのだから不思議です。カトラリー燻した竹材で提案する日常の台所道具竹工芸作家・下本一歩自ら切り出した竹を窯で燻し、その独特の色味や風合いと竹本来の節を活かしながら、高知の山奥に構えた工房で台所道具をつくる下本一歩さん。元々は炭焼きが生業だった下本さんが、素材としての「竹」の魅力に惹かれ、炭焼きの合間をぬって道具作りを始めてから約8年。今や竹工芸の台所道具を20アイテムほども展開する、地元高知県では知る人ぞ知る人気作家のひとりです。孟宗竹(もうそうちく)や四方竹(しほうちく)など、土地に因んだ竹材ひとつひとつを丁寧に削りあげてつくるその道具たちはとても表情豊かで、1度手にすればその手馴染みの良さと、自然の造形を巧みに取り込んだフォルムの美しさに心を掴まれます。お玉とトング8年前に作りはじめてからのロングセラーでもある、竹の節を活かしたお玉。持ち手の部分には四方竹を使用。インパクトのあるフォルムは、お玉の表面が程良くラフになっているため、お味噌などを溶かす時にも便利。燻した色味と節をデザインに取り込んだトングも人気。おしゃもじ風の大さじ柄に刻んだ細かい線は、表情を与えるとともに滑り止めの実用性も兼ねている。混ぜご飯や炊き込みご飯、バラ寿司などに添えると映えます。コーヒーメジャーと茶さじ見ているだけでコーヒーの焙煎香が漂ってくるような、味のあるコーヒーメジャー。コロンとしたフォルムが魅力で、使い込むほど風合いが増していきます。バターナイフバターだけでなく、スプレッドやディップ、いろいろなものを “塗って広げる” ために活躍する下本さんのバタ―ナイフ。手馴染みがよく、塗る行為そのものが楽しくなります。お箸お父さん、お母さん、こども、川の字に並んだお箸も節の活かした風合いが魅力。こどもの頃から、こんな手馴染みのよいお箸が使えたとしたら幸せです。特に作家もの・クラフトアイテムにおいて、まだまだ知らないことだらけという方にお勧めしたい第一歩が、自分のセンスに合うお店を見つけること。作家ものの器やクラフト作品を扱う店は全国津々浦々たくさんありますが、大切なのはそこに置かれる器のラインナップや価格帯が自分にしっくりくるお店であることです。セレクトのセンスに共鳴できるお店であれば、訪れるたびに新しい発見があったり、お気に入りの作家さんの情報を入手できたり、器の使い勝手、アレンジのアイデアなどを共有できたり、といろいろな意味で楽しみが広がりますよ。取材協力/・「folk_(フォルク)」 MAIL:folk.jpn@gmail.com(無休) ・小牧広平 ・鎌田奈穂 ・下本一歩テーブルギャラリー TEL:088-882-7030
2015年03月27日突然ですが、みなさんは普段の食卓でどんな器(うつわ)を使っていますか?家ごはんの比重が多いアラフォー世代は特に、ハレの日のためだけではない「普段使いの器」に、もっと気を配りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、日常づかいに活躍する器類、食卓を心地よく演出してくれるクラフトアイテムの数々をピックアップ。若手作家の作品を中心にキュレーションしたクラフトアイテムを販売する「folk_(フォルク)」と、同じく作家ものを中心としたプロダクトやアート&クラフトをオリジナルの企画を絡めながら販売する「PUNTO(プント)」のセレクトのなかから、リーズナブルで使い勝手のよさでも評判の4人の作陶家によるうつわの数々をご紹介します。毎日でも使いたい、食卓まわりのクラフトアイテム<陶器編>Modern&Rotten / 食卓に独特のニュアンスを生むプレーンな器船串篤司見た目はプレーンでありながら、テクスチャーや釉薬の塗り方、縁の仕上げなどでニュアンスのあるフォルムを特徴とする船串篤司さんの器。モダンな印象と使い込んで朽ちた(rotten)ような味わいを得意とする船串さんの器は、プレート1枚でも食卓に独特なニュアンスを生み出してくれます。それでいてどの器も主張し過ぎない、絶妙なバランス感覚も魅力。料理の種類を選ばずさまざまなシーンで活躍してくれます。エスプレッソEspressoと名付けられたこちらのシリーズは、素焼きしたマットなテクスチャーの地の、縁のみ鉄を塗って焼きあげることでコーヒー色の絶妙なニュアンスに仕上げたもの。眺めているだけで美味しいコーヒーを淹れたくなる、コーヒー好きに手にして欲しいシリーズです。型や大きさ違いで計6種類あり、ビーカータイプはクリーマーや花器など、様々なシーンで活躍してくれます。レクタングルプレート(銀彩 )釉薬の上に“銀”をあえてラフに塗り、焼き付ける作業を3~4回繰り返して完成する銀彩のレクタングルプレート。フォルムはモダンでありながら、アンティークのように程良く朽ちた感のある独特のニュアンスが魅力です。端にカップを置いて、その小脇に焼き菓子を添えて、というのが私のお気に入りの使い方。他にも、コンフィチュールとスコーン、ボンボンショコラ、なんでも映えます。アクセサリー置きにしても素敵ですよね。レリーフプレート冒頭でもお話した、食卓に独特なニュアンスを生み出すプレート。縁の造形はひとつひとつ手で削り出しているため、手間をかけて仕上げているのですが、その分、使えば使う程愛着が湧き、様々なシーンで活躍してくれる魅力的なプレートです。釉薬は4種類、削りのパターンは現在3パターンの展開です。Earthy / 土の温かみを食卓にKeicondo“土”そのものをイメージさせるKeicondoさんの器は、野菜、肉、魚、いずれも火を入れた料理との相性が抜群。あえて釉薬を塗らずに素焼きしたテクスチャーも魅力的で、特に8寸(25cm)以上の大皿は、野菜やお肉のローストなどダイナミックな料理を盛りつける際に威力を発揮します。その他にも、カレー好きな人の依頼で生まれたカレー皿や、料理店の依頼がきっかけで定番化したピザ皿など、使い込むことを前提に買い占めていくファンも多いCondoさんの器。1枚あると、驚くほど様々な食卓シーンで活躍します。ピザ皿 (25.5cm)古民家を改装したカフェ「cafe清ら」の依頼で生まれたピザ皿。まさに窯焼きピザなど、ダイナミックな料理にぴったりです。その反面、縁ぎりぎりまで使えるプレートの特徴を活かして、前菜の盛り合わせなどちょっとしたひと皿としても活躍。1枚持っていると、というおすすめのプレートです。プレートグレー(25.5cm)木炭に近い濃いグレーが、鮮やかな色を引き立てるプレートグレー。素焼きしたテクスチャーが魅力のこのお皿は普段使いはもちろん、色鮮やかな野菜料理やカナッペなど、ちょっとしたおもてなしのシーンにも活躍します。カレー皿(直径 22× 高さ6.5cm)カレー好きのために生まれたカレー皿。縁には、スプーンがカレーの中に沈みこまないためのカトラリーレスト付き。カレー以外にも、炒飯やリゾット、パスタ皿やサラダボウルなど、幅広く活躍。この中でちょっと混ぜたり和えたりもできる深さも魅力です。Storytelling / 食卓で物語を紡ぐ器鈴木美汐バウム(木の年輪)、ハニカム(ハチの巣)、キャンバスなど、自然の中にある形や色などをモチーフに器を創作する鈴木美汐さん。ひとつひとつ手で彫りあげる文様と、釉薬のやさしい色合いの濃淡に深いストーリーを感じさせる器たちは、特に女性に人気です。ドイツ留学を経た美汐さんだからこそ表現できる文様や色味が、食卓で物語を紡ぐようにさまざまな料理と融合します。ラウルシリーズ(laur series)ケルトの深い森をイメージしたシリーズ。「laur」はケルト語で「緑」を意味し、ローリエの語源にもなっているそうで、文様がローリエのようだったことから名付けたと言います。手で触れるとしっかりと彫りこまれた文様と、見れば見るほど引き込まれる釉薬の色合いが魅力。ローリエの葉の王冠のなかに盛りつけているような感覚で、器と料理の融合を楽しみます。プレートの他、ボウル(S=9cm ¥1,296、M=12cm ¥1,836、L=15cm ¥2,700)なども展開しています。キャンバスシリーズ(canvas series)キャンバス地のトートバッグのように、使い込むことで日々馴染んでいくように。そんな思いで焼き上げられた普段使いの白い器たち。料理を選ばず、どんなシーンでも活躍する、常に名脇役ぶりを発揮してくれるシリーズです。Formative / 豊かな造形力で食卓を演出する器(と動物たち)中野明彦器の釉薬の色合いと造形力の豊かさで心を掴む中野明彦さん。私のお気に入りの器は、うろこ文様と個性的なカーブを描く縁の部分(帽子でいうツバの部分)が特徴的。和にも洋にも盛りつける料理にピタッと寄り添って、食卓で不思議な万能さを発揮してくれます。中野さんの豊かな造形力の真骨頂とも言えるのが、器づくりの合間に始めたという動物シリーズ。余った土を再度手で捏ねあげて、集中力を一気に傾けて生まれた動物たちはどれも愛嬌たっぷり。小さなお子さんのいる食卓には、器だけではなくこんなオブジェを登場させても楽しいですよね。白×グレー 粉引きウロコ文シリーズ 小鉢温かみのあるウロコ文様に、淡いグレーが絶妙なアクセントを添える粉引きウロコ文シリーズ。グレーは釉薬の色ではなく(釉薬は透明)、赤土の上にかかった白化粧。白土の薄い部分が白くなりきれずグレーになるのだそう。小鉢の他、6寸皿もちょっとした取り分け皿におすすめです。動物シリーズ別称「中野動物園」とも言われるほどにラインナップが膨らんだ中野さんの動物シリーズ。中でも特に、カピバラやゴリラ、大角鹿などが人気で、食卓にひとつあるだけで豊かな表情を生んでくれます。今回ご紹介の作品をピックアップした2店は、いずれも日常使いにぴったりな「笠間焼き」の作家さんを中心に取り扱っています。陶器だけでなくクラフト全般をカバーしているので、詳細はぜひ個々のホームページなどでご覧になってみてください。お問い合わせ先/・folk_(フォルク):folk.jpn@gmail.com(無休) ・PUNTO(プント):TEL 029-255-6026(水~日 12:00~19:00)
2015年03月12日神戸の六甲にある「フクギドウ」は、暮らしの道具を扱うお店。手になじんで心地いい、手仕事の器や生活用具などが、7坪の小さな店にぎっしりと並びます。それらはどれも店主自らが“使いたい”と感じる作り手や窯元を訪ねて仕入れる器や道具たち。目利き店主のセンスに魅了されて関西圏はもちろん東京、山陰や四国などの遠方からファンが訪ねてくることも多いとか。そんなフクギドウ店主に大人の女性におすすめしたい器を選んでいただきました。煮物、汁物、お茶づけも“小どんぶり”で“小どんぶり”の名称がぴったりな五寸(直径15cm程度)のお鉢。1人前の汁物や煮物を盛りつけるのにもいいし、小腹がすいた時にお茶漬けや麺物をサラッといただける絶妙なサイズ感。小どんぶりには、沖縄の焼き物である“やちむん”がおすすめ。やちむんには、あたたかさや大らかさがあり、和洋何を盛っても受けとめてくれるとか。やちむんが気になっているならば、“小どんぶり”からはじめるのがいいかもしれません。お酒から花器まで遊べる“片口”片口とは、片側に注ぎ口がついた器。口があるだけで、こなれ感がでるから不思議です。はじめて使うならば4寸(直径12cm)ぐらいが使いやすいとか。このサイズだとお酒はもちろん、料理や花などを飾っても様になるそう。そんな片口でおすすめは、小鹿田焼き。シンプルで主張しない、でも存在感がある、そんな片口です。料理上手にみえる“スリップのお皿”絵が描かれているので食卓が華やかになるスリップのお皿。何をのせてもおいしそうに見せてくれるのでホームパーティなどにはぴったりです。また高温で焼きあげるため直接オーブンで使える器が多いそう。フクギドウのイチオシは、文様と形が絶妙なバランスの小代焼・井上尚之さんのスリップ皿。はじめて使う人は、あまり小さなものではなく、文様の魅力を堪能できる20cmぐらいの皿を選んで欲しいそう。意外に使える“ピッチャー”水差しとしての用途はもちろん、鍋の出汁やそうめんや蕎麦のつゆをいれたり、ポット代りに珈琲を落としたり、焼酎の割物をいれたり、季節の花を飾ったり、いろんな使い方ができるピッチャー。サイズは15~20cmぐらいが使いやすいそう。自身もピッチャーを使う暮らしをしている、お料理好きな作家・斎藤十郎さんのものは、使い勝手と形状のバランスがいいとフクギドウ店主が太鼓判を押します。必ずおいしく見える魔法の器“そばちょこ”蕎麦つゆだけでなく、カップや小鉢、アイスクリームなどを入れてデザート器使いなど、幅広く使える“そばちょこ”。多くの作り手が手掛けていますが、フクギドウが提案するのは、石川硝子工藝舎の硝子のそばちょこ。石川硝子工藝舎の硝子の器は、少し黄味がかったハチミツのような色あい。だから入れたものが、ますますおいしそうに見える魔法の器だそうです。手仕事の器は、同じように見えてもひとつひとつ違います。見て触れた瞬間にコレだ!と感じた器を選ぶのが一番、多少の難があっても結局は長く使うものになるというアドバイスも。今、暮らしに取り入れたい器をぜひ見つけてみてはいかがでしょうか。取材協力/フクギドウ兵庫県神戸市灘区八幡町3-6-17 六甲ヴィラ1FTEL 078-767-0015営業時間 10:00~17:00休日 日曜・祝日*企画展中は無休 公式サイト
2015年02月09日西麻布のギャラリー「ル・べイン」で12月9日より「雪の器」展が開催されている。今年が4回目の開催となる皆川明と安藤雅信のコラボレーション企画展では、“雪の器”をテーマに鍋や器などを展示する。皆川明はファッションブランド「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」のデザイナーで、家具やテーブルウエアなどのインテリアデザインも手掛ける。一方、安藤雅信は日常食器と茶胴部、彫刻的な作品も製作するアーティスト。今回発表された作品は皆川が安藤の工房に直接出向き、耐熱性の生地に雪をモチーフとする文様を描いた。また、オリジナルのキャンドルスタンド、ガラス食器などのアイテムも展示される。食卓で冬を楽しむヒントが見つかるかもしれない。併設の茶房「souen」では期間中、雪景色をイメージした茶菓子や、冬に咲き誇る花畑をイメージした飲み物を提供。またミナ ペルホネン特製の巾着とブレンド茶も販売される。【イベント情報】皆川 明+安藤 雅信 「雪の器」展会期:12月9日から24日まで会場:ギャラリー ル・べイン住所:東京都港区西麻布3-16-28時間:11:00から19:00料金:無料休館日:月曜日
2014年12月10日カドーは28日、「cado」ブランドから、アロマトレイを搭載した加湿器「HM-C600S」と、ポータブルタイプの加湿器「MH-C10U」を発表した。発売はHM-C600Sが11月20日、MH-C10Uが12月10日。価格はHM-C600Sが税別41,482円、MH-C10Uが税別18,333円となっている。HM-C600Sは、パフューマリー・ケミスト(香りの科学者)と共同開発したアロマトレイを搭載した超音波式の加湿器。抗菌沸石を使用した「ゼオクレア・テクノロジー」によって、タンク内の水と空気中の細菌を除去する。タンクに上から水を注ぎ入れる上面給水方式を採用。サイズは直径270×高さ855mm。適応畳数は17畳。加湿能力は1時間に最大600ml。カラーはブラックとホワイト。MH-C10Uは、バッテリーを内蔵したポータブルタイプの加湿器。加湿機能のみで、空気の除菌やアロマ機能は搭載しない。最大で約3時間から4時間の運転が可能だ。サイズは直径66×高さ220mm。運転モードは弱・強・間欠の3モード。カラーはブラック、シルバー、ゴールド。
2014年10月30日Hamee(ハミィ)は10月22日、モバイル充電器「ディズニーキャラクター/モバイル充電器4000mAh(ナイトメアー・ビフォア・クリスマス)」を発売した。同社のショッピングサイトでの販売価格は3,791円(税別)。ディズニー映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のキャラクターを使用したモバイル充電器で、デザインは3パターン用意されている。1つは主人公・ジャックのイラストとタイトルロゴが大きく描かれた「タイトル」バージョンで、もう1つはジャックとサリーが丘の上で手を取り合うシーンが描かれた「ジャックとサリー」バージョン。最後の1つは、コミカルなイラストが描かれた「ハロウィンタウンの住人」バージョン。バッテリーはリチウムポリマー充電池で、容量は3.7V/4,000mAh。iPhone 5であれば、2回のフル充電が可能だ。出力は5V/1Aまで対応している。LEDのインジケーターを装備しており、バッテリーの残量を確認することができる。約500回の繰り返し充電が可能だ。本体サイズは約W56×D99×H14mmで、質量は110g。(C)Disney
2014年10月22日ダイソンは20日、同社初となる加湿器「Dyson Hygienic Mist 加湿器 AM10」を発表した。バクテリアを99.9%取り除いた水をミストにして室内をうるおす衛生的な加湿器だ。本体カラーはホワイト/シルバー、アイアン/サテンブルーの2色をラインアップ。発売は11月6日。価格はオープンで、推定市場価格は税別58,800円だ。従来の加湿器では、加湿器内部のスポンジやフィルター、タンク内の水がバクテリアの温床になっていた。バクテリアの繁殖した水で作られたミストが空気中に放出されると、肺にバクテリアを取り込んでしまう危険性がある。AM10ではこれを問題ととらえ、水中のバクテリアを除菌してから室内を加湿する。加湿に際してバクテリアが繁殖しやすいスポンジやフィルターといった部品は使わず、同社の独自技術である「Ultraviolet Cleanse(ウルトラバイオレットクレンズ)」テクノロジーを用いた超音波式を採用。水の一滴一滴に、強力なUV-Cライトを2度にわたって直接照射して除菌する。加湿は加湿器のベースにある圧電変換器が、1秒間に最高170万回振動し、除菌された水を微粒子に分解してミスト状にする。ミストは、ループを通過する際、Air Multiplier(エアマルチプライヤー)テクノロジーによって、周辺の空気を巻き込みながら、送り出される。増幅された空気とともに最大毎時300mlで均一に室内へ放出される仕組みだ。本体サイズはW240×D222×H579mm。重量は3.4kg。適用床面積は5畳から8畳。消費電力は加湿時で最大55W。リモコンは10段階の風量調整に対応。リモコンからは温度設定、スリープタイマーの設定も行える。スリープタイマーは15分~9時間で設定可能だ。また、タンクの容量は3Lで、最長18時間の連続運転が行える。
2014年10月20日吾亦紅(ワレモコウ)、女郎花(オミナエシ)、撫子(ナデシコ)など、秋の花々を思いおこすとそれだけで、ふさわしい野趣に富んだ素朴な器に活けてみたくなりませんか? ティータイムや食事の時、インテリアにも、さりげなく季節感を演出できたら素敵ですよね。しっとりした秋にぴったりの民芸の香りがする器に出会うため、以前からお気に入りの中目黒にあるお店「工藝 器と道具 SML」にお邪魔してきました。SMLでは、器以外の展示による企画展もよく行われているのですが、ライフスタイル全般における様々な提案やヒントをたくさんくれるお店です。野の花を活けても素敵な、土の温かみが伝わるピッチャー夏の間は、白っぽい色合いや北欧デザインのピッチャーが大活躍でしたが、これからの季節には、吾亦紅を入れた秋らしい灰釉(かいゆう)ピッチャーの色味が心に馴染みます。お月見の時にススキをいれたら、素敵な演出ができそう。小鹿田焼(おんたやき)の打ち刷毛目8寸皿には、定番にしたい魅力が。小鹿田焼の代表的な技法である打ち刷毛目の放射状の模様は、料理がとても映えます。なので和洋問わず、煮物はもちろん、カレーやパスタ、盛り合わせプレートとしても使える万能選手として重宝するはずです。深いこげ茶色のピッチャーは、冬の間にヘビロテしそう。シチューを入れたル・クルーゼの鍋の隣に置いたり、ドリッパーをのせてコーヒーを落とすのもいいかもしれません。モダンな小鹿田焼で、洗練された雰囲気に小鹿田焼は、大分の日田にある江戸時代から続く古い窯場で焼かれています。現在も、一子相伝で昔ながらのやり方を守っている窯場です。これらの器はすべて、名工と名高い坂本工(たくみ)、創(そう)親子によるもの。ピッチャーは3点とも、父親である工さんの作品です。左と中央の櫛描(くしがき)ピッチャーは文字通り、櫛状の道具で模様を描いた技法で、和のテイストだけでないモダンな印象も。右の鎬(しのぎ)ピッチャーは、道具を使って表地を削って凹凸模様をつける鎬という技法です。一番左の流し掛け(ながしがけ)8寸皿は、息子の創さんの作品。流し掛けも小鹿田焼の代表的な技法ですが、他の作り手だと渋い雰囲気になるところ、24歳と若いながら実力派の創さんの手によると、洋食器のように洗練された味わいに。マスカットを何房も盛りつけてみたい!と、イメージがわいてきます。心がほっこり 出西窯(しゅっさいがま)の深い味わい島根の出雲にあり、民芸の精神を守りながら実直なもの作りを続けている窯場が出西窯。シンプルで素朴なデザインです。湯呑み茶碗は、焼酎のロックやお湯割りをはじめ、お酒各種、オリーブやナッツ、ディップソースにも合います。ご飯茶碗は、カフェオレボウルや小鉢としてもつかえます。嬉しいのはすべてオーブン、電子レンジ使用可能だというところ。SMLは店内に置いていない器も多いので、こんなものが好きなんだけど…と尋ねてみると、奥から出てくるかもしれませんよ(笑)。季節の変化を楽しみに、一度訪れてみてはいかがでしょう。・ 工藝 器と道具 SML
2014年09月16日(画像はプレスリリースより)フランス初IPL脱毛器France Cosmetic株式会社はフランスの美容機器メーカー「E-Swin社」が製造しているIPL脱毛器「E-One Home」を販売開始しています。価格は24,8000円(税込)ですが、4月末までは20%オフとなっており、198,400円(税込)とお買い得です。薄着シーズン本番!薄着のシーズンが間近になってきた今、むだ毛処理は無視できません。「E-One Home」、お値段はやや高額となっていますが、IPLを使用した本格的な脱毛器。海外ではユーザーの約4割が男性というから驚きです。「E-One Home」が使用しているIPLフラッシュ技術とは光がメラニン色素に吸収され、毛根からむだ毛が抜ける技術。さらに、「E-One Home」では、日本人の硬い髪質にも対応した高い技術を使用しているということで、家庭でも安全・安心に高度なむだ毛処理がおこなえるのです。鋭い痛みもなく、アスリートからも愛用されているようですよ。「今年の革新的製品」を受賞「E-One Home」は、2007年にフランスの医師によって開発されたもので、「今年の革新的製品」を受賞しました。日本以外でも世界15カ国以上、8万人の人たちが愛用中です。【参考サイト】▼@PressNews▼「E-One Home」脱毛器
2014年04月12日※画像は、杉本彩Beautyブログいくつになってもきれいな杉本彩さんも利用する美顔器タレントの杉本彩さんが、オフィシャルブログで自身がプロデュースした美顔器『ララ・ルーチュ』を紹介している。杉本彩さんが必要としている美顔器を作る為、販売会社であるキャネットに無理難題をぶつけながら作ってもらった、と言う絶大な美容効果を投稿している。杉本さんは、モデルやキャンペーンガールを務めたのち、女優としても才能を開花させた。そのほかにもスキンケアブランドやランジェリーブランドを立ち上げるなど、美容やファッションの分野でも活躍。そのスタイルの良さは、男性だけではなく女性からも羨望のまなざしで見られる。自宅でエステサロンと同じ効果を美顔器『ララ・ルーチュ』の効果を伝える為に、施術前と施術後のすっぴん顔も披露。仕事での移動をこなし寝不足の為、お疲れモードでクマも出来た施術前の顔が、施術後には肌の色も明るく、血行が良くなっている。エステサロンでしか味わう事が出来なかったようなコラーゲンやヒアルロン酸などの高分子成分の美容成分もしっかり馴染ませる事が出来る美顔器『ララ・ルーチュ』。エステサロンに行けば、時間もお金もかかってしまうが、自宅で同様のケアが出来れば、気軽に続ける事も可能になる。もちろん顔だけでなく、デコルテや首にも利用が出来る。【参考リンク】▼『ララ・ルーチュ』▼杉本彩Beautyブログ
2013年11月09日フジ医療器は20日、エアーマッサージ器「ウェルナイトウェーブ WA-2200」を、JAグループを通して発売する。同商品は、エアーマッサージ機能と電位治療機能を備えた寝具タイプの組合せエアーマッサージ器。「平成23年 国民健康・栄養調査結果の概要」(厚生労働省)によれば、寝付きが良くないと答えた割合は男女とも50%を超え、睡眠の質の低下はライフスタイルの影響が大きいと思われるという。同社では、質の高い睡眠を取るために、1日の疲れをしっかり取り、睡眠に適した環境を作り上げることが重要だとしている。同商品の新機能である「脚カフ」は、ブーツタイプでふくらはぎから足先をすっぽりと覆い、エアーバッグが圧迫開放動作を繰り返して、脚全体の血行を促進する。寝た体勢でもしっかりと脚の疲れをとって睡眠をとりたいという人に向け、今回新たに搭載となった。また、15枚のエアーバッグを搭載しており、全身をストレッチ感覚でマッサージすることができる。さらに快適な温度に温める10時間タイマー付き「ヒーター」や、クッション材には硬さの異なるウレタンを使った「縦横3層クッション構造」を採用。衛生面からも、本体カバーの表面生地には「制菌・消臭加工」、首周りの中生地には生活臭を吸着し消臭する「トリプルフレッシュプラス」、本体裏生地には通気性の良い「Wラッセル」を採用した。そのほか、「除湿機能」や、身体のまわりにマイナス電位を発生させ、肩こりや不眠症に効果的な「電位治療」を行う機能も備える。本体カラーは、オレンジ。本体寸法は、幅950×長さ2,000×厚さ80(mm)で、重量は15kg。希望小売価格は35万円で、販売ルートはJAグループとなる。その他、詳細は同商品Webページで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月17日欠けたり、ひびが入ったり、割れてしまったお気に入りの器を修復できると、震災以降注目されている「金継ぎ」。漆職人で漫画家の 堀道広 さんが主宰する、人気の金継ぎ教室 「金継ぎ部」 で体験をしてきました。 一回目のレポートはこちら≫ 1回目 はひびの入った器の、割れた角を削り、欠けている部分に漆と木粉を混ぜて作った「麦漆」を埋めて、乾燥させました。しっかり乾燥させた約1ヶ月後、2回目の教室に向かいます。1回目には 「くらすこと」 に伺いましたが、今度は毎月第2、第4水曜日の夜に開催されている、西麻布の喫茶店 「R」 で「金継ぎ部」に参加しました。まず、1回目に塗った「麦漆」と「刻苧漆」のはみ出している部分を、カッターまたはサンドペーパーを使って削ります。その部分が漆になるので、凸凹にならないように注意します。その後、生漆に酸化鉄を加えて黒く着色した、中塗り用の漆を筆に取り、漆を埋めた部分に塗っていきます。その際、厚く塗りすぎると中が乾かず、ちぢみが出てしまうため、薄く塗るのがポイントだそう。ひびに沿って筆で塗るのは、手が震えてしまったり、線が太くなったりしましたが、コツを掴んだらうまく塗れるようになりました。器を継いだ状態で、2回目の作業を終わりました。その後、3回目に乾かした中塗りをサンドペーパーで研ぎ、もう一度黒い漆で中塗りして乾かした後、4回目に中塗りを再度サンドペーパーで研ぎ、金や真鍮、銀、錫などを塗り、金属粉を蒔きつけます。5回目に生漆を灯油で薄めたものを筆で塗り、ティッシュにつかなくなるまで抑えて拭き取る「粉固め」をして、6回目に金継ぎした場所を菜種油に石粉を少量つけて、光るまで磨くとようやく完成。いわゆる“金継ぎ”を終了させるまで、全部で11行程ありますが、中塗りを2回繰り返したところで大丈夫とのこと。ここで完成としました。「縄文時代から漆を接着剤として使ってきたので、本来金継ぎは器より目立たず、助けてくれるものだったと思うんです。個人的にも金属を使わずに、漆だけで継いだ素朴なものが好きですね。金属を使わないと安くできるので、漆だけの金継ぎもおすすめです」と堀さん。堀道広さんはもともと漆職人。4年ほど前に要望があり「金継ぎ部」を始めました。震災で食器が割れたことをきっかけに、参加する人が増えてきたのだといいます。「金継ぎの魅力は、直してもう一度使えること、金継ぎをすることで新たな景色を楽しめることだと思います。器の雰囲気に合わせて、器を引き立てるのが楽しいですね。純粋な漆を使っているので食事でも安心して使えます」金継ぎは、ガラス以外のものなら、鍋や木のお椀など、何でも修復できるのも魅力。1回の教室は6、7人と少数で、一人一人丁寧に教えてくれます。「市販の金継ぎキットを買ったのですが、家で1人では全然分からなかったので教室に参加しました。乾かすのに時間がかかるので、月1回のペースで教室に通うと集中できるし、漆や金属の扱い、汚れも気にせずにできるのもうれしいです」という参加者の声も。漆で継いだ器は、新たな模様が入り、自分が手をかけたことでより一層大切なものになりました。出来はあまり良くありませんが、飾って眺めたくなるほど気に入っています。割れてしまっても直して使えると思うと、豊かな気持ちになれるのも金継ぎの良いところ。また割れた器がたまったら参加して、今度は金を使ったものに挑戦してみたいと思いました。堀道広 金継ぎ部 すべて見学無料。各教室にお問い合わせください。「西麻布金継ぎ部」場所:R東京都港区西麻布2-16-5日時:毎月第2、第4水曜日 19:00〜21:00 「くらすこと金継ぎ部」場所:くらすこと東京都杉並区高井戸西1-18-8 2F日時:毎月第1、第3水曜日 13:00〜15:00 「葉山金継ぎ部」場所:ARAHABAKi神奈川県三浦郡葉山町堀内1508-3日時:毎月第4土曜日 10:30〜12:30、14:00〜16:00 「阿佐ヶ谷金継ぎ部」場所:よるのひるね東京都杉並区阿佐谷北2-13-4 日時:毎月第3土曜日 14:00〜16:00 取材/赤木真弓
2013年07月31日お気に入りの器は、大切に長く使いたいもの。日常的に使っていると、ひびが入ったり、欠けたり、さらに割ってしまったり。そんな悲しい経験がきっと誰でもあるはず。なかなか捨てられない器を直して、もう一度使えたら……そんな願いを叶えてくれるのが、昔ながらの修繕方法「金継ぎ」です。気軽に体験して学べる教室があると聞き、早速体験してきました。今回お邪魔したのは、 「くらすこと」 で毎月第1、第3水曜の午後に開催されている 「金継ぎ部」 。漆職人で漫画家の 堀道広 さんが主宰する、人気の金継ぎ教室です。縁が欠けてしまったカップ、2つに割れてしまった豆皿2枚、粉々に欠けてしまったピッチャーの3つを手に参加しました。金継ぎとは、天然素材の漆を使って、欠けやひび、割れた陶磁器や漆器を修復する、日本独自の技法です。継ぎ目に金や銀、真鍮、錫などの粉をまぶして飾り、割れる前の器とは違う、新たな表情を楽しむことができます。器が割れた場合、欠けた場合、また細かい欠けや穴がある場合によって、作業が変わってきますが、1回1回きちんと乾かさなければいけないため、通常は数ヶ月かけてじっくり取り組むものだとか。まず、割れてひびが入った箇所の表裏、両面をリューターという工具を使ってなぞり、接着する際、溝にたくさん漆が入るように角を削ります。その箇所に金継ぎの線が入るので、線を入れたくないところは削らなくてもいいとのこと。私は破片をすでに接着剤で付けてしまっていたため、接着剤を塗った箇所も削りました。そうしておくと上から漆を塗ることができ、食事に使っても安心です。その後、割れた器も欠けた器にも、チューブに入った生漆を筆で塗って、拭き取ります。「生漆は、木から取れた天然の樹液です。割れたところに化粧水のように塗って、下地を作ります。接着効果もあるので、先ほど彫った溝に入るように塗ってください。このあと電気炉に入れて、120℃で2時間、生漆を焼き付けます。オーブンでも構いませんが、教室にはオーブンがないので省略しています。手についてしまったらサラダ油などで取ることができますが、服に付いたら取れないので注意して」と堀さん。そして強力粉と水をヘラで混ぜ、耳たぶほどの固さになるまで練り、同量の生漆を混ぜて作った「麦漆」を作ります。さらに麦漆に白樺の木粉を混ぜ、「刻苧(こくそ)漆」を作り、欠けたところに穴埋めをするように手で付けていきます。乾くと1割ほど減ってしまうため、少し盛って付けるのがポイント。ここで1回目が終了。約1週間きちんと乾かした後、次の行程に進みます。実際に金継ぎを体験してみると、粘土状になった漆を埋める作業は、工作をしているようでとても楽しい。つるつるとした陶器の表面は滑るので、思ったよりもきれいに彫ることができず、線がガタガタになってしまいました。細かく割れてしまった器は、その分行程が多くなったり、模様が入っている器は、きれいに彫ることが難しいので、初心者は シンプルな器から始めるのがいいようです。実は今回持っていった器は、震災で割れてしまったものと海外の蚤の市で買ったのに、持ち帰る際に割れてしまったもの。どちらも思い入れがあったので、また使えると思うとできあがりが楽しみでなりません。1回でできる行程が少ないため、たくさんの器を持っていくと同時にまとめて修復できるのでおすすめ。私ももっとたくさん持っていけば良かったと思いました。次回、 「金継ぎ部」体験レポート<後篇> では、乾いた漆のはみ出し部分を削り、黒中塗で中塗りをして、完成させるまでをお届けします。取材/赤木真弓
2013年07月30日いやしブームに乗って、和楽が今注目されています。興味を持ってやってみたいと思っても、和楽器は高級なイメージがありますね。身近な材料で作れる和楽器はないか、琵琶演奏家の石田さえさんと、尺八演奏家の石田雄士さんに聞きました。本物のような音は出なくても、雰囲気は味わえるはず!――まず、尺八演奏家の石田雄士さんにうかがいます。尺八は高級なイメージがありますが、身近な材料で作ることはできますか?「プラスチックの水道管が加工しやすくて良いですよ。音もまあまあです。材料はホームセンターで手に入ります」――材料費はどのくらいかかりましたか?ちなみに、本物の尺八の価格は?「水道管と水道管のジョイントで200円です。本物は10万円からですね」――作り方を簡単に教えてください。「まずは水道管を尺八の長さに切ります。尺八はその名の通り、一尺八寸(約54cm)ですが、短い方が音が鳴りやすいので、初心者の方は一尺六寸(約48cm)ぐらいがいいでしょう。そして、唄口(うたくち・口をあてる部分)に水道管のジョイント部を短く切ってかぶせます。次に指で押さえる穴をあけてください。尺八の下から106mmの部分、152mm、199mm、253mmの4か所。そして尺八を裏返し、282mmの部分に1か所ドリルで穴をあけます。これは親指で押さえる部分。合計5つですね。電動ドリルを使うと早いですが、反対側に突き抜けないように注意しましょう」――特に重要な部分は?「唄口に被せた水道管のジョイント部ですね。この部分を25度の傾斜をつけて斜めに切るのですが、約2mmほど唄口が削れる程度にしなければなりません。微妙なので、大まかにカットしたあと、ヤスリで少しずつ削るのが良いでしょう。あとは顎に当たる部分など、痛くないように紙ヤスリで滑らかにすれば完成です」――思ったより簡単で驚きました。サイズさえ気をつければ誰でもできそうですね。時間はどのくらいかかりますか?また、本物の尺八はどのくらいかかるのでしょうか?「水道管尺八は、慣れれば数時間です。本物は、材料の真竹の乾燥だけで3年かかります。加工、漆を塗るなどの行程もありますので更に時間が必要ですね」――次に、琵琶奏者の石田さえさんにうかがいます。薩摩琵琶は素人では作れませんよね。そこで、「修理」にポイントを置いてお聞きします。柱(ちゅう)の部分、ギターで言うとフレットにあたる部分が摩耗しやすいということですが……。「琵琶は桑の木でできていますが、柱はホオの木です。これもホームセンターなどで木材が売っています。材料費は数百円。ノコギリで柱の形にカットし、ヤスリで仕上げ、琵琶に接着します。接着剤は本来ならニカワを使うのですが、木工用ボンドでもいいでしょう」――ちなみに、コンサートで外れてしまったことは?「コンサート直前に外れたことがあります。その時は柱ではなく、覆手(ふくじゅ・弦を結びつける部分)が外れました。普通の木工用ボンドでは接着する時間がかかるので、やむなく瞬間接着剤で……」――再び石田さんにおうかがいします。水道管尺八でどのような曲が演奏できますか?「通常の尺八で吹ける曲ならば、どのような曲でも問題ありません。本曲(尺八の伝統的な曲)や、よくお正月に流れる『春の海』、『荒城の月』、『さくらさくら』、『ふるさと』などです」――薩摩琵琶の音を聞いたことのある人はまれだと思います。実際聴くにはどこに行けばいいのでしょうか?「毎月『遊仙庵こんさあと』と題して土間、囲炉裏のある古民家でコンサートを行っています。堅苦しいものではなく、お茶菓子を食べながら気軽に聴いていただけます。また、私たちが主催している和楽器演奏グループ『遊仙花』のコンサートも、日暮里などで開催することもあります。コンサート日程は気軽に問い合わせてください」作るのも簡単、かつ材料費200円は魅力ですね。日本の伝統的な楽器や音楽は敷居が高そうなイメージですが、意外と気軽に楽しめるということがわかりました。チャレンジする価値ありですね。琵琶演奏家石田さえ15歳より薩摩琵琶を半田淳子に師事。「オーケストラ・アジア」に参加し、国内、海外で演奏活動を行う。自宅の古民家をステージとした「遊仙庵こんさあと」や、和楽器集団「遊仙花」を主宰する一方、カプコンのゲーム「戦国BASARA」の音楽に参加。そのほか、石川さゆり、小椋佳、坂本冬美らと共演するなど広範囲で活躍中。代表曲は「那須与一」。尺八演奏家石田雄士1992年日本音楽集団入団後、国内、海外で公演を行う。「オーケストラ・アジア」メンバー。長野オリンピック記念コンサート、文化庁芸術祭、インド・日本国交正常化50周年記念式典、NHK紅白歌合戦、NHK歌謡コンサートなどで演奏。そのほか、細川たかし、五木ひろし、石川さゆりと共演した経歴を持つ。遊仙庵ホームページ(OFFICE-SANGA秋田茂人)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年05月27日いつもおいしいご飯を炊いてくれる炊飯器。でも単にお米を入れるだけでなく、ちょっとアレンジして炊飯器だけを使っておいしい料理を作ってみよう! 今回は材料を炊飯器に入れて、ボタンをオン! にするだけで簡単に作れるアレンジレシピの紹介。 作り方は実に簡単。といだお米と短く切った焼きそば、ソースと具材を入れて炊飯するだけ! 今回は米1合に焼きそば1人前、そして焼きそばについてきた粉末ソースを2袋入れてみた。具材はキャベツとにんじんをチョイス。水は米を普通に炊飯するときの量(この場合は1合分)でOK。ご飯が炊けたらしゃもじでかき混ぜて。 お皿に盛り付ければ簡単そばめしの出来上がり! 最後に紅ショウガをトッピングしてみたら完璧なB級グルメに! 焼きそばとご飯、具材の全体にしっかりとソース味がからまって、ご飯や麺の硬さもちょうど良い感じ。なんといっても炊飯器に材料を入れて、あとは待つだけ、と簡単なのが嬉しい。具材も肉やモヤシなどいれてもよいし、ソースも粉末でなく普通の液体ソースを入れても大丈夫。麺と米の比率やソースの量を調整することで自分好みの「そばめし」をお手軽につくることができる。
2013年03月13日炊飯器でチーズケーキがつくれる! というのは既報の通り。今回は、生クリームやバターの代わりに豆腐を使い、ヘルシーに仕上げたチーズケーキを炊飯器でつくってみる。しかも、材料を混ぜて「炊飯」ボタンを押すだけの超簡単レシピ。レシピ考案は人気ブロガーのヤスナリオさんだ。材料(3合炊き1台分)クリームチーズ 200g / 絹ごし豆腐 100g / 卵 2個 / 砂糖 大さじ5 / 小麦粉 大さじ4 / レモン汁 大さじ2 / バニラエッセンス(なければ省いて可) 3~4滴つくり方クリームチーズは電子レンジ(600w)で20秒加熱し、やわらかくする。ボウルに1と絹ごし豆腐、卵、砂糖、小麦粉、レモン汁、バニラエッセンスを入れ、泡立て器でなめらかになるまでよく混ぜる。2を炊飯釜に流し込み、底をたたいて空気を抜いたら炊飯器にセットし、炊飯スイッチを押す。炊飯が終わったら竹串などを刺して、抜いたときに生地がついてこなければ焼き上がり。生焼けの場合はもう一度炊飯ボタンを押す。粗熱がとれて少し生地がかたくなったら、炊飯釜から取り出す。ヤスナリオ掛軸や襖を作る「表具職人」として働くかたわら、男らしくシンプルでウマいごはんをつくる「料理”勉強家”」。お酒に合うカンタンレシピを掲載したブログ「ワインとごはん」を日々更新中。※炊飯器の機種によっては米の炊飯以外の使用を禁じているものもあるので、取扱説明書をチェックしてください。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月29日リンゴのおいしい季節がやってきたので、今回は、焼きリンゴを炊飯器でつくってみた。思いのほか簡単で、リンゴ丸ごと調理しても簡単に火が入るのは炊飯器だからこそ。見栄えもするので、クリスマスにつくってみるのもオススメ!材料(焼きリンゴ1個分)リンゴ 1個 / 砂糖 大さじ1 / シナモンパウダー 小さじ1/3 / レーズン 大さじ2程度 / 水 大さじ3 / ラム酒 大さじ3 / バター 10gホイップクリームもしくはバニラアイスクリーム 適宜つくり方リンゴのヘタと種の部分をナイフなどでくり抜く。くり抜いた部分に砂糖、シナモンパウダー、レーズンを詰め込む。炊飯釜に水を入れて1を置き、レーズンの上からラム酒をかけてバターをのせたら、炊飯器に釜をセットして炊飯スイッチを押す。炊飯が終わり、リンゴがクタクタになっていればできあがり。まだ火が通っていないようなら、再度炊飯ボタンを押す。器に盛り、ホイップクリームやバニラアイスクリームを添えてシナモンパウダーをふったらできあがり。ヤスナリオ掛軸や襖を作る「表具職人」として働くかたわら、男らしくシンプルでウマいごはんをつくる「料理”勉強家”」。お酒に合うカンタンレシピを掲載したブログ「ワインとごはん」を日々更新中。※炊飯器の機種によっては米の炊飯以外の使用を禁じているものもあるので、取扱説明書をチェックしてください。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月22日炊飯器で煮込み料理だけではなく、チーズケーキやチョコレートケーキもつくってきた。ということは、パイだって焼けるんじゃない? 今回は、パイ生地を使う「キッシュ」に挑戦してみることにした。キッシュとはフランスのお総菜メニューの1つ。卵や生クリームなどを混ぜ合わせたものを型に流し込んで焼き上げた塩味のタルトである。発祥はフランス・ロレーヌ地方というおしゃれなお総菜だ。そんなキッシュは通常、もちろんオーブンで焼き上げるのだが、1人暮らしならば電子レンジだけでオーブンがないという方もいることだろう。そんな場合も万能調理器・炊飯器が活躍してくれる。材料冷凍パイシート 1枚 / ベーコン 2枚 / アスパラガス2本 / ミニトマト 5個 / 玉ネギ1/4個 / 卵 1個 / 生クリーム 200cc / スライスチーズ 2枚 / 塩コショウ 適量つくり方冷凍パイシートは解凍し、打ち粉(薄力粉でOK)をしながら麺棒で生地を伸ばして丸型に成形する。ベーコンは5mm幅に、アスパラガスは長さ5cm程度の斜め切りにする。ミニトマトは半分に切って、玉ネギは薄くスライスする。ボウルに卵を入れて溶き、生クリームを入れて混ぜ合わせる。ここに2と小さくちぎったスライスチーズを入れて、塩コショウで味付け。炊飯釜に1の生地を敷いてフォークを使って全体に穴を開ける。そのあと3を流し込み、炊飯器にセットして「炊飯」ボタンを押す。炊飯後、爪楊枝を斜めに差して抜き、生地がついてこなければOK。まだ中が生の場合は、何度か炊飯ボタンを押して加熱する。釜のテフロン加工が落ちてきている場合は、油を塗って薄く粉を振ってからパイ生地を敷くとよい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月27日炊飯器でつくるチーズケーキが絶品だった。チョコレートケーキも逸品だった。今回は、炊飯器を使って手づくりスイーツの定番バナナケーキに挑戦。なんと、どの家の冷蔵庫にも眠っていそうな冷やごはんも加えてみた。どっしりもっちりとした食感で、かなりイケるぞ!材料(1台分)冷やごはん 70g / バナナ 2本 / 牛乳 70cc / 卵 1個 / 薄力粉 150g / ベーキングパウダー 小さじ1.5 / 砂糖 50g / サラダ油 適量つくり方冷やごはんは電子レンジで加熱して、ほんのり温めておく。ミキサーに1のごはんとバナナ、牛乳、卵を入れて攪拌する。薄力粉とベーキングパウダーをふるったものをボウルに入れ、砂糖、2を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。炊飯釜に薄くサラダ油を塗り、3を入れてトントンと叩いて空気を抜く。炊飯釜にセットして炊飯ボタンを押す。炊飯が終了したら、釜から出して切り分ける。※炊飯器の機種によっては米の炊飯以外の使用を禁じているものもあるので、取扱説明書をチェックしてください。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月26日