福士蒼汰主演映画『BLEACH』が、いよいよ今週公開。この度、「BLEACH」原作者・久保帯人のコメントとともに、アニメ版「BLEACH」で主人公の声を担当した声優・森田成一のナレーション入り特別映像が公開された。今回原作者の久保氏は、“実写として原作のどこを使ってどこを削るのか見てみたい”、“連載終盤のストーリーを固めている最中で、時間的に余裕が無かった”という理由から、映画化に大きく関わってこなかったそう。しかしその代わり、「キャラクター同士の距離と関係性を原作から変えないこと」「キャラクターの感情と行動に齟齬をきたさないこと」と2つの要望を出したのだという。その結果、「良いものに仕上げて頂いたと思います。映画としてまとめやすくなるよう伏線を張り替えてあるので、原作と違う点は勿論ありますが、沢山のバトルを上手く繋げてストーリーと絡めてあります。スピードとスケール感のあるアクションは、日本映画として新しいレベルに到達しています」と本作を絶賛し、「正直、完成品を観るまでは『気に入らなかったらコメント書かないよ』と言っていました。コメント書けて良かった。どんなものか、是非観に行って確かめて下さい」とコメントを寄せている。また併せて、2004年~2012年まで放送されたTVアニメ「BLEACH」で主人公・黒崎一護を演じた森田さんが、「一護よ、命をかけて熱く生きろ」と熱いエールを送るWEB限定の特別映像が到着。本映像では、アクション、スケール、そして人間ドラマの魅力に、“映画『BLEACH』の極み”として迫っている。その1、アクション極まる!本作の一番の見どころと言っても過言ではないアクション。以前から“日常”の中での“ソードファイト”がやりたかったという佐藤信介監督は、『GANTZ』や『図書館戦争』シリーズに続いてアクション監督に下村勇二を迎え、死神同士の激しい剣戟や虚<ホロウ>と対峙する超絶スペクタクルなシーンの数々を作り上げた。さらに、福士さんをはじめ俳優陣は、“ほぼノースタント”で撮影に挑んだとそうで、ボロボロになりながらも命を懸けて強敵に立ち向かっていく一護らの姿は必見。その2、スケール極まる!!本映像でも収められている、一護が阿散井恋次(早乙女太一)、朽木白哉(MIYAVI)、悪霊・虚<ホロウ>であるグランドフィッシャーとのクライマックスシーンの一部。このシーンは、関東近郊にある広大な空き地に作り上げられた巨大オープンセットで撮影が行われ、原作にはない監督こだわりのシークエンス。町が虚<ホロウ>との戦いの影響でダイナミックに壊されていく、“リアル”重視で撮影された壮絶なシーンは、ぜひ大きなスクリーンで確かめて欲しいところ。その3、ドラマ極まる!!!ユウレイが見えること以外は普通の高校生だった一護は、ある日、突然現れた人の魂を喰らう巨大な悪霊・虚<ホロウ>から家族や仲間を護るため、謎の女・朽木ルキア(杉咲花)から死神の力を譲り受け、死神代行として生きることに。そして、霊力の高い一護から死神の力をほとんど吸い取られてしまい、元の世界へ戻れなくなってしまったルキアは、一護の部屋の押し入れに潜んで住み、一護の高校へ潜入して高校生活をスタートさせるのだ。本来ならば、交流することがない死神と人間。奇妙な共同生活、そして虚<ホロウ>退治が始まり、行動をともにすることによって生まれる友情…。一護の成長と、家族や仲間への想い、ルキアとの立場を超えた人間ドラマもアツく切なく描かれる。以上、3つの極みを押さえて、ぜひ劇場へ足を運んでみて。『BLEACH』は7月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:BLEACH 2018年7月20日より全国にて公開© 久保帯人/集英社 © 2018映画「BLEACH」製作委員会
2018年07月18日東京・原宿にあるギャラリーThe Massでは、フラワーアーティストの東信が率いるAMKK(東信、花樹研究所)との企画「戦争と花」を7月20日から8月15日まで開催。© Bernie Boston / The Washington Post / Getty Images / Kyodo News「AMKK」は、フラワーアーティスト・東信による、花と植物を題材とした実験的なクリエイションを展開していく集団。その活動は、花・植物のみが有しているもっとも神秘的な形を見つけ、芸術的レベルに変換し表現する事で、植物の存在価値を高める活動を行う。本展覧会は「戦争と花」をテーマとし、7~8年ほど前から東信らによって集められた「戦争」と「花」をめぐるイメージを基礎として、国際的な写真家集団であるマグナム・フォト、報道写真の膨大な蓄積を持つ朝日新聞フォトアーカイブ、共同通信イメージズらの協力も得て収集した、戦争を題材とした様々な切り口の写真を展示する。人は生まれてから死ぬまでの間、祝いの花から励ましの花、弔いの花や祈りの花など、人生の様々な場面で花と寄り添って生きてきた。美しく咲き誇る花の姿に、そして儚く短い花の命に、人は言葉に出来ない感情や願い、慈しみを託して花を捧げる。それは「戦争」という人類の最も醜悪な歴史の一幕においても垣間見れる行為。今回、この「戦争」と「花」という一見相反する要素を一つのレンズの中で繋ぎ合わせた数々の写真作品を通じて、戦争と向き合い、一人でも多くの人々、とりわけ若い世代の人々にも平和への思いを深く思慮する機会として欲しいとの考えで開催される。【展覧会情報】戦争と花会期:7月20日〜8月15日会場:The Mass住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1時間:12:00〜19:00定休日:火、水曜日(8月14日、15日は特別開館)
2018年07月05日『GANTZ』『図書館戦争』シリーズの佐藤信介監督が手掛ける壮絶アクション超大作『BLEACH』。先日公開された福士蒼汰&杉咲花&吉沢亮が演じるキャラPVに続き、主人公に迫る最凶・最悪の敵たちの姿が収められた3種のキャラPVが公開された。■朽木白哉/MIYAVI:「殺せ」義妹・ルキアにも容赦なし!一護たちを追う“最強の死神”朽木白哉。「死神にとって情というものは病に等しい」と語り、冷静沈着かつ厳格な性格の彼は、死神の中でも血筋・実力ともに抜きん出た存在だ。死神の力を人間である黒崎一護(福士さん)に受け渡すという死神界の掟を破った妹・ルキア(杉咲花)を現世から連れ戻すため、一護たちの前に現れる。映像では、「この男から力を取り戻し、殺せ」と一護を殺すよう命じる姿や、一護と剣を交えるが、圧倒的な強さで一護を追い込んでいく様子も確認することができる。■阿散井恋次/早乙女太一:「ぶっ殺す」危険な死神 vs 死神代行、アクションシーンに期待白哉と共に一護たちの命を狙う、伸縮自在の刀を操る赤毛の死神・阿散井恋次。映像では、一瞬にして一護に近づき刀を向け、「遅せぇよ…」と一言。また、ルキアに力を取り戻して一護を殺すよう命じるが、殺さないルキアに「なんで殺さねえんだよ!」と問う場面も。一護役の福士さんとは、「劇団☆新感線」の舞台「髑髏城の七人Season月」で共演しており、本作で2回目の共演。今回の映像にも登場するが、福士さんとの殺陣のアクションシーンには期待せずにはいられない。純粋なほどに狂暴な恋次。一護は対抗できるのか?■悪霊・虚<ホロウ>:ルキアにかかれば虚<ホロウ>もゆるキャラに!?そして人間の魂を喰らう、怪物化した悪霊・虚<ホロウ>。一護はこれから家族と仲間を守るため、死神の力を譲り受け、死神として生きていくことに。禍々しい虚<ホロウ>が一護らに襲い掛かるシーンが映し出されるほか、映像最後には、一護に死神の力を渡した杉咲花演じる朽木ルキアが、虚<ホロウ>の急所を教えるためにゆる~いイラストを交えて説明する場面も収録。最強の死神、危険な死神、そして人間の魂を喰らう者。一護が立ち向かっていく数々の敵たちを、まずはこちらから確認してみて。『BLEACH』は7月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:BLEACH 2018年7月20日より全国にて公開© 久保帯人/集英社 © 2018映画「BLEACH」製作委員会
2018年06月23日映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』に出演する女優の榮倉奈々さん。タイトルからして気になる同作や、共演の安田顕さんについて語りました。即“観たい映画リスト入り”するような、インパクトあるタイトル。ヤフー・知恵袋に投稿された実際の質問に基づいているといえば、知っている人も多いはず。夫が家に帰ると、妻が必ず死んだふりをしている、というあの書き込みが元ネタ。映画化にあたり、その妻役にキャスティングされたのは榮倉奈々さん。「最初にお話をいただいたとき、妻・ちえさんの発想は自分にはないですが、面白いと思いました。こういうユニークさはもともと彼女のなかにあったのではないかなと思います。そして、そんな奥さんを好きになった旦那さんがいて、夫婦の相性ってあるのかなぁとも思いました」みどころの一つは、死んだふりのバリエーションと、その完成度。銃で撃たれていたり、矢で頭を射抜かれたりと映画では15パターン登場するが、どれも手が込んでいてユーモラスだ。「死んだふりのシーンは何日かかけて、一気に撮りました。どれも“可愛い”狙いではなく、本気で扮装しているので応援したくなります。ルックスでいえば、ワニに食べられている死んだふりが好きです。美術さん、衣装さん、ヘアメイクさん、照明さん…すべてのスタッフさんが、本気を出して作り上げているのが伝わると思います。夫・じゅんさん役の安田(顕)さんはというと、毎回いろんな驚き方をしなければいけないので大変だったと思います…。メイク中の私を見ては『ああ…次はそんなのやっちゃうの』と、遠い目をしていたので、すいませんって気分になりました(笑)」そんな安田さんとの初共演は、榮倉さんが19歳のとき主演を務めた朝ドラ『瞳』だったそう。「安田さんは、以前からとても丁寧で、そのぶん距離があまり縮まらなかった印象です(笑)。今回もそれは変わりません。結局今回もつかみどころが見つけられず…。でもこの映画に対する思い入れはお互いにとても強かったので、そこで打ち解けられたような気はします」思い入れが強まったその理由は、脚本の魅力が大きいと言う。「脚本家さんのセンスがあふれているステキな脚本でした。私が演じたちえさんがじゅんさんに抱く思い、父子家庭の親子関係や、友人夫婦に対するちえさんのやさしさは普遍的で。でも、それをすべて言葉で伝えるのではなく、行間に潜ませたり、あるいは想像を掻き立てられるような人間関係を築きながら伝えていくという世界観です。夫婦関係がとても可愛らしくて、その点も愛おしい作品です」ところで、榮倉さんがヤフー・知恵袋に質問するとしたら?「今一番知りたいのは、マンションのベランダの掃除の仕方です。蛇口がなくて、ジョウロだと何往復もしないといけないですよね。って、一瞬で解決されそうです(笑)」『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』ある日を境に、じゅんが仕事を終えて帰宅すると、妻のちえが必ず死んだふりをしているように。何を聞いても「月が綺麗ですね」とはぐらかすちえ。何かSOSのサインなのか?その秘密とは一体…。6月8日ロードショー。えいくら・なな1988年2月12日生まれ、鹿児島県出身。2004年に女優デビュー。主な出演作は、ドラマ『Nのために』(TBS系)、映画『図書館戦争』シリーズなど。※『anan』2018年6月13日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・影山蓉子(eight peace)ヘア・KENICHI(eight peace)メイク・Sada Ito(DONNA)インタビュー、文・若山あや©2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
2018年06月10日「Yahoo!知恵袋」の投稿から始まった伝説のコミックエッセイを、榮倉奈々と安田顕のW主演で実写映画化した『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』。2人のユルくて独特の掛け合いもさることながら、そのインパクト大のタイトルなど、本作のもつ不思議な魅力を掘り下げてみたい。■あらすじサラリーマンのじゅんが仕事に疲れて帰宅すると、玄関に口から血を出して倒れている妻のちえが!慌てて介抱するじゅんだが、傍らにはケチャップ。そして、「ククク…」と倒れていたちえは笑うと、「驚きましたか?」と訊ねる。ちえは死んだふりをしていただけだったのだ…。ホッとして理由を問うも、からかうように笑うだけのちえ。それからというもの、家に帰るとちえは必ず死んだふりをするようになった。あるときはワニに喰われて。あるときは銃で撃たれて。またある時は頭に矢が刺さって…。次第にエスカレートしてゆく「死んだふり」。最初は呆れるだけだったじゅんだが、何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める。寂しいだけなのか、何かのSOSのサインなのか――。■「Yahoo!知恵袋」の投稿が、まさかの実写映画化!2010年に「Yahoo!知恵袋」に投稿されたミステリアスで奇想天外な投稿が、たちまち話題を呼び、投稿にインスパイアされたボカロPの「ほぼ日P」が、初音ミクで作った同名オリジナル楽曲を発表したことで、ネット上の一般クリエイターたちも数多の自作の派生動画を投稿し、一大ブームに。2011年にはコミックエッセイ化もされ、現在第3巻まで発売、発行部数は累計15万部を超える人気ぶりとなっている。現在も「Yahoo!知恵袋」では400万以上の閲覧、1,700以上の回答が寄せられているその伝説の投稿が、まさかの映画化となった。■ぶっ飛んだ夫婦を演じるのは、榮倉さんと安田さん!本作で死んだフリをはじめとする不思議な行動を繰り返す“ぶっとび妻”を、『娚の一生』『図書館戦争』などラブストーリーからアクション作品まで幅広くこなし、「東京タラレバ娘」への出演も記憶に新しい榮倉奈々が演じる。一方、妻とは対照的に超フツーの“冷静夫”を演じるのは、「SPEC」シリーズ、「アオイホノオ」、『銀魂』など硬派な役から個性的な役まで幅広く演じ、ドラマ「小さな巨人」にも出演中の安田顕。ともにコミカルな演技にも定評があるだけに、ミスマッチなのに共感を生む、新しい夫婦のカタチに注目が集まる。■共演陣にも期待のかかるキャスティングが夫婦のストーリーの脇を固めるのは、宝塚歌劇団所属時「演技が優れたトップ娘役」と評され舞台やドラマで活躍する野々すみ花と、韓国でキャリアをスタートさせ、昨年、「ラヴソング」で日本ドラマ初出演を果たしたのち、大ヒットTVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で石田ゆり子の相手役を演じた大谷亮平が登場。それぞれ安田さん扮するじゅんの後輩夫婦、佐野と由美子を演じており、こちらも要チェックだ。■チャットモンチーが手がけた主題歌も聴ける予告編!本作の予告編は、穏やかで平和な日々を過ごしている幸せな夫婦の姿から一転、結婚3年目のある日、じゅんが会社から家に帰ると、妻のちえが死んでいる(!?)まさかのシーンから始まる。救急車を呼ぼうと慌てふためく中、「わぁ!」と生き返るちえにじゅんは腰をぬかすほど。そんなじゅんに、ちえは「驚きました?」と嬉しそうな表情を見せる。以降数多くの死んだフリをするちえに、「身が持たない」とこぼすじゅんは、エスカレートしていく“死んだふり”に翻弄されながらも、妻を理解しようと真摯に向き合う…という内容になっている。予告内では「チャットモンチー」が歌う主題歌「I Laugh You」を聴くことができるが、この曲は「チャットモンチー」が本作のために書き下ろしたもの。“死んだふり”に隠された妻から夫への秘密のメッセージをポップでキュートに表現、ハートフルな楽曲に仕上がっている。■死んだフリのレパートリーは、なんと15種類にも!口にケチャップの血のりをつけて倒れていたり、ワニに食われていたり、さらに落ち武者やロミオとジュリエットまで…枚挙に暇のないちえの死んだフリ。本作では15パターンものレパートリーが存在しており、死んだふりのシーンについて榮倉さんは「早く終わらないかなと思うほど本当に大変でした(笑)ワニは特にシュールでした」とコメント。安田さんも、「この撮影で一番印象に残っているのは、やはり榮倉さんの死んだふりですね。メイクさんも衣装さんもご苦労されて、皆さんでつくりあげたものです。榮倉さん面白かったですね。榮倉さんの作品に対するプロ意識に改めて尊敬致しました」と、榮倉さんとスタッフが作り上げた渾身の死んだふりに賛辞を送った。■同じ立場に立ったら、安田さんは離婚…?榮倉さんは本作で演じた役のちえについて、「ちえさんの感情や愛情はとても普遍的で、みなさんに共感いただけるものがたくさんこめられています。素敵な方だなと思いました」としみじみ。だが、安田さんは夫・じゅんとは「共通点はないです。僕はもし死んだふりをされたら無視ですね」と断言。「僕があの夫だったら、たぶん離婚する結果になってる(笑)。なんか汗出てきちゃった…」と茶目っ気溢れるコメントをした。■2人が思い描く、理想の夫婦像は…?完成披露試写会で行われた舞台挨拶では、会場を盛り上げようと、安田さんが暴走気味に。「字面だけ読んでいたので、正直どうやったら面白くなるんだろうと思ったけど、(監督の)李さんのあがりを観たときに、やられたって思った。最後はうまく…」と、危うく安田さんがネタバレをしてしまいそうになると、榮倉さんが「待って!待って!言わなくてもいいいじゃないですか!」と必死に止めるという一幕も。また、理想の夫婦像について聞かれた榮倉さんは「いつまでも食卓を囲む夫婦がいいな」と夢ある理想を答える反面、安田さんは「長生きした上で、若干僕のほうが先に死にたい。看取られながら“いい人生だったよ、ありがとう”と。残されるのは絶対に嫌」と、非常に現実的な意見を掲げた。「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」という話題を呼んだ質問が、一体どのようにしてスクリーンで描かれるのか?ユルさが魅力の『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』で、まさかの笑いと涙に触れてみては。『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は、6月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 2018年6月8日より全国にて公開© 2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
2018年06月10日映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(6月8日公開)で夫婦役を演じた女優の榮倉奈々と俳優の安田顕が考える、夫婦にとって大切なこととは?「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(4月19~22日)期間中に開催地の沖縄でインタビューし、作品の魅力や共演秘話、そして作品に登場する“夫婦”について語ってもらった。2010年に「Yahoo!知恵袋」で話題を呼んだ投稿を映画化した同作は、結婚3年目の夫婦の一風変わったコミュニケーションを描いたハートフル・コメディ。結婚3年目のある日、夫のじゅん(安田)が会社から家に帰ると、妻のちえ(榮倉)が死んでいる!?「妻が突然、死んだふりを始めました」。あるときは、名誉の戦死を遂げ、あるときはワニに喰われ・・・。じゅんは、なぜ妻がそんな行動を続けるのか答えを見つけ出そうとし、物語は感動のラストへとたどり着く。○行間に感じた作品の魅力――とてもユニークな作品ですが、出演が決まったときはどう感じましたか?榮倉:まずはタイトルに衝撃を受けました。「本当に映画のタイトル!?」と。安田:そうだね。長いしね。――演じる役やストーリーに関してはどう思いましたか?榮倉:脚本がほんわか素敵だなと思いました。行間から感じることも多くて、とても好きな脚本でした。安田:本当に、作品に行間があることに安心しました。榮倉:コミカルだけで通してしまうとちえさんは少し不思議に見えてしまうかもしれませんが、李(闘士男)監督が作品への思いをしっかり持った方だったので、とてもいい作品になったと思います。安田:全体を通して榮倉さんがチャーミング。痛々しく見えないんだよね。そして、見どころの一つとして“死んだふり”があるけれど、もっともっと大切な見どころがたくさんあって、素敵な作品になっています。○“死んだふり”は本気度が伝わるように――榮倉さんは15パターンもの死んだふりを披露されています。死んだふりをするというのはなかなかない経験だと思いますが、いかがでしたか?榮倉:“死んだふり”は初めてでした(笑)。撮影はハードだった記憶があります。安田:一気に死んだふりのシーンを撮影したんですけど、4日間くらいだったと思います。地獄だったよね(笑)榮倉:1日3~4パターンずつ、撮り続けました(笑)――一番大変だった死んだふりは?安田:全部大変でしたけど、ドラキュラとかすごい時間がかかりましたね。榮倉:あとは、宇宙人とか・・・。安田:榮倉さんが一番印象に残ったのは、ウルトラマンだったみたいです。「なぜ私はウルトラマンの格好をして『ぜあ!』って言ってるんだろう・・・」って(笑)榮倉:もはや死んでいないので!(笑)――死んだふりのシーンで意識したことを教えてください。榮倉:ちえさんは「驚かせたい」「心配させたい」という意図のある仮装なので、その本気度が伝わるように意識しました。――安田さんは、死んだふりをされる夫としてこだわったことはありますか?安田:何もない! 監督のおっしゃるようにやるしかないし、もう極端に言うと、やけ! それがうまく重なって、いい具合にやけっぱち感が出ていると思います(笑)○ちえさん&じゅんさんとの共通点――演じられた役とご自身の共通点はありますか?榮倉:自分の要素は入っていると思いますが、共通点はなかなかないと思います。自分の身近にもいない人です。安田:僕とじゅんさんは、じゅんさんの方がいいんじゃないですかね。じゅんさんの方が理解力があると思います。僕はダメです。どうしようもない(笑)榮倉:死んだふりに付き合ってはくれますか?安田:付き合えない! (笑)――お互いの印象はいかがでしたか?安田:そういえば、榮倉さんに「撮影中、心を開いてくれなかった」って言われてショックでした(笑)榮倉:心を開いてくれないといいますか、本当は言いたいことがあるのかな、と思っていました。安田:榮倉さんはスパッと言うタイプ。心が男で見ていて気持ちいい! 僕はじめじめって。榮倉:そんなことないですよ!(笑) 本当にそう思ってるかな? と思うことはありましたが・・・(笑)。後は気遣いをとてもされる方です。安田:無駄な気遣いと低姿勢(笑)。そこはじゅんさんと似ているかもしれないです。――リアルな世界で、ご自身の結婚相手がちえさん、じゅんさんだったらいかがですか?安田:僕は絶対嫌です! 死んだふりでメッセージとか面倒くさい。だから3年目で離婚していると思う。相手にするなんて僕にはできないですよ(笑)榮倉:自分の周りにもちえさんみたいな人はいないので、こういう人もいるんだなといろいろ想像して演じました。ただ、ちえさんのクリーニング屋さんへの思いなど、みんなが共感できる面もたくさん持っていたので理解することができたのだと思います。――じゅんさんについては、包容力が素敵だなと思いました。榮倉:いいですよね! たぶん、じゅんさんはちえさんと向き合える人なので、じわじわゆっくりというのに付き合えるタイプの人なんでしょうね。○夫婦にとって大切なこと――夫婦について考えさせられる作品ですが、作品を通してお二人は夫婦にとって大切なことは何だと思いますか?榮倉:なんでしょう・・・。夫婦っていいものだなと思います。安田:一人じゃないっていうのがまず良いですよね。でも、榮倉さんは環境も変わって今は自分のことは全然できてないんじゃない?榮倉:できている方だと思います。沖縄にも来させてもらっていますし(笑)安田:なるほど。僕はこの映画でいいなと思うのは、家族の在り方ではなく、夫婦の在り方を描いていること。「夫婦って何だろう」って漠然と思っていただけているのは、すごくいいなと思っています。――この作品と出会って、夫婦についての考え方で変わったことはありますか?安田:人はそう簡単には変われないですよ(笑)。ただ、なんとなく漠然と考えさせてもらったということだと思います。榮倉さんは、夫婦にとって体力、行動力、忍耐力、どれも必要だけど、一番はどれだと思う?榮倉:忍耐力は必要だなと思いますが、忍耐と思っているうちはまだダメだなとも思います。でも、感謝する気持ちがあれば大丈夫なのかなと思います。安田:自分のエゴを上回る思いがあるっていうことが大事だよね。榮倉:それが大事ですね!■プロフィール榮倉奈々1988年2月12日生まれ、鹿児島県出身。2004年にドラマ『ジイジ~孫といた夏~』(NHK)で女優デビュー。その後、『ダンドリ。~Dance☆Drill~』(06/フジテレビ)でドラマ初主演、『渋谷区円山町』(07)で映画初主演を務め、連続テレビ小説『瞳』(08/NHK)のヒロイン役で注目を集めた。その他の主な出演作に、映画『僕は妹に恋をする』(07)、『余命1ヶ月の花嫁』(09)、『アントキノイノチ』(11)、『のぼうの城』(12)、『図書館戦争』(13)、『わたしのハワイの歩きかた』(14)、『娚の一生』(15)、『図書館戦争 THE LAST MISSION』(15)、『64(ロクヨン)』(16)や、ドラマ『Nのために』(14/TBS)、『99.9 -刑事専門弁護士-』(16・18/TBS)、『東京タラレバ娘』(17/日本テレビ)などがある。安田顕1973年12月8日生まれ、北海道出身。森崎博之、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真と共に演劇ユニット「TEAM NACS」を結成。以後、『俳優 亀岡拓次』(16)など、映画、ドラマ、舞台とさまざまなジャンルで活躍する。その他の主な出演作に、『映画 ビリギャル』(15)、『HK/変態仮面』(16)、『聖の青春』(16)、『追憶』(17)、『銀魂』(17)、『不能犯』(18)、『北の桜守』(18)や、ドラマ『下町ロケット』(15/TBS)、『重版出来』(16/TBS)、『嘘の戦争』(17/カンテレ)、『小さな巨人』(17/TBS)、舞台『日の本一の大悪党』(16)、『DISGRACED』(16)、『スマートモテリーマン講座』(17)ほか。現在、ドラマ『正義のセ』(日本テレビ)に出演中。さらに主演映画『愛しのアイリーン』が今秋公開ほか、2019年度前期NHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演予定。(C)2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
2018年06月07日映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』に出演している女優の榮倉奈々と俳優の安田顕が、6月5日(火)深夜オンエアされる日本テレビ系「ウチのガヤがすみません!」にゲスト出演。ガヤ芸人たちの“おもてなし”に2人の反応は!?本番組はヒロミと「フットボールアワー」後藤輝基の2人が司会を担当し、総勢50名を超えるガヤ芸人たちがゲストを個性あふれる“おもてなし”で迎える新スタイルトークバラエティ。連続テレビ小説「瞳」や「メイちゃんの執事」、『余命1ヶ月の花嫁』で注目され、『アントキノイノチ』『図書館戦争』シリーズなどで女優としての実力を磨き、「Nのために」「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズ、「東京タラレバ娘」などの作品で活躍する榮倉さん。大泉洋、戸次重幸、音尾琢真、森崎博之とともに演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで、『HK 変態仮面』や「アオイホノオ」などでみせる個性的でインパクトのある役柄はもちろん、「下町ロケット」『聖の青春』『不能犯』など幅広い作品でその演技力を発揮、現在は「正義のセ」にも出演中の安田さん。今回はこの2人の豪華ゲストを迎え、ガヤ芸人の「ガチバトルSP」をお届け。料理、筋肉、衝撃写真による“おもてなし”に榮倉さん、安田さんの反応は!? 「ガヤ芸人ギャップランキング」ではギャップ芸人第1位の衝撃写真にスタジオ中が揺れ、「料理対決」では敗者の罰ゲームも。本格的トレーニングにハマる榮倉さんへの、ガヤ芸人からの“おもてなし”大爆笑トレーニング方法も必見。ガヤ芸人流“映画成功祈願”もお楽しみに。榮倉さんと安田さんがW主演を務める『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は6月8日(金)より全国にて公開。結婚3年目の夫婦が、“死んだふり”を通して互いを見つめ直し、たどり着いた“本当の夫婦”になるための答えとは――。泣いて笑って、観た後には最高に愛おしい気持ちになれるハートフル・コメディとなっており、大谷亮平、野々すみ花らも出演する。「ウチのガヤがすみません!」は6月5日(火)24時09分~日本テレビで放送。(笠緒)■関連作品:家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 2018年6月8日より全国にて公開© 2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
2018年06月05日映画『BLEACH』(7月20日公開)のクライマックスシーン撮影時に、佐藤信介監督と主演の福士蒼汰が取材会を行った。“霊”を見ることのできる高校生の黒崎一護が、死神から力を与えられ、<死神代行>となり、大切な人たちや町を守るために戦いへと向かう。「週刊少年ジャンプ」にて長年連載され、日本はもとより海外でも熱狂的なファンを持つ、全世界シリーズ累計発行部数1億2,000万部の久保帯人の人気コミック『BLEACH』。佐藤信介監督×福士蒼汰タッグでの、「死神代行篇」を中心とした映画化が発表されると、2018年最大の実写映画化注目作として話題をさらった『BLEACH』の公開がいよいよ近づいてきた。CG多様作品とあって、撮影は一昨年からスタートし、一昨年秋にはクライマックスとなる「空座町」での早乙女太一演じる恋次とのアクションシーンが撮られた。オープンセットで見事に作り上げられた、「空座町」の駅からロータリーへと続く空間。ドラッグストアや蕎麦屋、駅前に置かれた自転車や案内図など、大きなセットから目を凝らさないと分からないほどの小さな部分まで、きっちりと再現された町が、この日の撮影では、虚<ホロウ>に襲われ、破壊された後の姿として現出していた。そこに一護を演じる福士が、地毛をオレンジに染め、カラーコンタクトを入れた姿で、斬魄刀を持って現れた。時に談笑しながら、アクションひとつひとつの確認を行う福士。そして、ひと段落すると、佐藤監督とともに、クライマックスを前に心境を語ってくれた。『GANTZ』『アイアムアヒーロー』『いぬやしき』など、人気作を放ってきた佐藤監督だが、本作でさらに新たな映像を提供できると話す。「『BLEACH』には、日常の空間に死神が出てきたり、侍衣装の人が出てきたり、<ホロウ>という、巨体とまではいかない大きさの怪物が出てきたりします。日常と非日常が混然一体となって、そこに、霊を見ることのできる一護が馴染みながら戦いを繰り広げる。日常とファンタジーが一体となるものを昔からやりたくて、『BLEACH』のそこにすごく惹かれました。アニメっぽいCGのテイストではなく、ちゃんと現実感のあるなかで、そうした世界を展開する。これまで見たことのない世界を作れるんじゃないかと思っています」。福士にとっては、やはりアクションが難しかったという。「改めて、アクションの難しさを感じました。今回、やられる芝居が多いんです。一護は、もとから最強の男というわけではなくて、強くなっていく過程が描かれます。そういう受けの殺陣のお芝居というのは初めてだったので、自分のなかでポイントでした。CGが多いというのも、もちろん難しい点でした。<ホロウ>と戦うときには、実際の撮影自体は、僕がひとりで斬魄刀を振り回していたりするので、自分の想像力と、それをどう画面に投影できるのか、イメージの共有という部分が難しかったです」。<ホロウ>との戦いについては、監督も難易度が高いと話す。「今までも見えないものを映すことはありましたが、今回はその度合いがより大きい。しかも接触しながら戦うので、技術的に難易度が上がっています。また、福士さんを含め、役者の方のイマジネーションを僕らのイマジネーションを合わせながらの作業なので、意思疎通が楽しいところでもあり、わかり合っていないと前に進めないところでもありました。ただ福士さんはライダーものをやっていて、そうした非日常の世界に入っていくことにはバリアがないので、僕らもすごくやりやすいです」。佐藤監督と福士は『図書館戦争』シリーズでも組んできた。新たなことへ挑戦する作品を前に、すでに関係性が出来上がっていることも大きなプラスに働いているようだ。「佐藤監督のあの雰囲気で、あのチームでやっていくんだなと。実際にクランクインしてみても、メイク部、衣装部、撮影部、全てのチームがすごくいい作品を作ろうという前向きな気持ちでいます。自分も負けられない、妥協できないと思いました」と、福士が笑顔を見せる。そして監督からの言葉が、完成作への期待を高まらせた。「一見、突拍子もない話だったりしますが、最初のカットを撮ったときに、『あ、一護だ』と思ったんです。すごくいいなって。だから福士さんと『BLEACH』を撮るぞ!という気負いというより、何かすごくすんなり入っていけました。本当は完成した後に言おうと思っていたんですけど、すごくいいなと思ってやっていますよ」。(C)久保帯人/集英社 c2018 映画「BLEACH」製作委員会
2018年05月24日間もなく全国公開される『いぬやしき』を始め、『GANTZ』や『図書館戦争』シリーズなど、規格外のアクションで世の中を「あっ」と言わせてきた佐藤信介監督が新しく手掛けるのは、福士蒼汰を主演に迎えて映画化が発表された『BLEACH』。原作は「週刊少年ジャンプ」で2001年から連載を開始し、全74巻で全世界シリーズ累計発行部数が1億2000万部を超え、とにかく熱心なファンも多い伝説のコミックだ。映画に独特の世界観を持ち運ぶべく、埼玉県某所に約3,625平方メートルの超巨大オープンセットが組まれた。2016年10月末日、シネマカフェでは幸運にも撮影現場に潜入、福士さんと佐藤監督からの意気込みのコメント共に、現場レポートをお届けしたい。『BLEACH』は、黒崎一護(福士さん)が、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちと戦うアクションファンタジー。霊が見えること以外は普通の高校生・一護は、ある日、突然現れた死神・朽木ルキア(杉咲花)から死神の力を与えられる。尸魂界(ソウル・ソサエティ)から、一護たちの住む空座町を守るためにやってきたとするルキアと共に、一護は家族や仲間たちのために斬魄刀を握ることになる。爽快感さえ覚える秋晴れの元、朝早くから撮影は行われた。豪華な空座町のオープンセットでは、この日、一護がルキアを守るために阿散井恋次に立ち向かう、戦いのラストシーンとあって、大掛かりなクレーンやCG機材も点在する。そこに、準備万端の福士さんが、明るいオレンジ色に染め上げた一護ヘアーで登場!アクションの動きを入念に確認し終った後、6mもの高さから吊るされる 。福士さんが声を出し興奮する一幕もあったが、次第に慣れた様子で、何度も華麗な動きをやってみせ、身体能力や表現力の高さをうかがわせてくれた。映像にすると何秒という場面だとしても、現実では、何度も、何度も吊るされては同じ動きが求められる。集中力を途切れさせず熱心に演じる姿に、福士さんの作品への気合いを感じる。また、お昼休憩時には、我々記者もセットの中を歩くことが許された。建物が崩された風の駅前のロータリーに降り立ってみると、不思議と現実味が増し、自分まで『BLEACH』の住人になったよう。このシーンのためだけに作られた売店、ファストフードらしき店、置かれた時計に至るまで、すべてにおいて丁寧に作り込まれている。驚きは、足元に落ちていた破られた新聞。手にすると、架空の記事が書かれており、作品のためにわざわざ作った新聞の切れ端とのことだった。果たして、映るのか、映らないのかもわからない細かい部分、美術部のこだわりに、佐藤組の真髄に触れた気がした。そうこうした撮影の合間、福士さんと佐藤監督がにこやかに取材に応じてくれた。『図書館戦争』シリーズ以来となる佐藤監督とのタッグについて、福士さんは「一緒にやらせていただいたことがあるので、“佐藤監督の雰囲気、あのチームでやっていくんだ”と、すごく安心感がありました。現に、撮影に入ってみて、メイク部、衣装部、撮影部と、全てのチームが“いい作品を作ろう!”と、前を向いている気持ちが強いので、自分も負けずに妥協できないと思いながらやっています」と、強い意思で答えた。そんな福士さんの想いを受け取るように、佐藤監督も「一護が死神という姿になって戦うのは、一見、突拍子もなく、フィクション性が高いので、どうやっていくかを結構話しました。けど、最初のカットを撮ったときに“あれ、一護だ…!”と思ったんです。すごくいいなと思いながらいまも撮っていて、僕のほうがすんなり入っていけました」と福士さんの佇まいを絶賛。続けて、佐藤監督は、「いまの話、本当は撮影が終わったくらいに(福士さんに)言おうかなと思ったんですけど(笑)」と照れる。肝となるアクションについて、福士さんは「改めて難しいと感じています」と素直に告白。「今回、やられるという受けのお芝居が多く、初めての体験です。一護は元から強い男ではなく、強くなっていく過程が描かれているので」と、悪戦苦闘していると話した。特に、劇中に登場する「虚(ホロウ)」は悪霊のため、当然CGでの編集となる。撮影で、福士さんは「見えない敵」と対峙することになった。「撮影自体はひとりで斬っている姿を演じるので、やっぱり難しい部分です。自分のイメージをどう画面に投影できるかと、皆さんとの共有も課題でした」と言う。しかし、佐藤監督は「福士さんは、やっぱりライダーものをやられていることもあって、世界にふっと入っていくことにバリアがない。とてもやりやすいです」と、軌道に乗っていると報告し、福士さんもホッとした表情を浮かべていた。佐藤監督が作り出す作品の期待の中には、「既存の日本映画にはない映像が見られる」ことがある。聞けば、佐藤監督は「『BLEACH』は、日常とファンタジーが渾然一体となる話。昔から、僕はそういうのがすごくやりたかったんです。アニメっぽいCGのテイストではなく、現実感のある中で展開することに挑戦しています。これまで見たことのない世界を見せられるのでは、と思っています」と手ごたえをのぞかせる。福士さんも「アクションに期待する部分が一番大きいかなと思っていますが、同じくらい、ストーリーや芝居の部分を自分は意識しています。ただのアクション映画にしたくないと思っているので、アクションもすごいし、芝居もよかった、演出がよかった、音楽もいい、といろいろなところに注目できる作品になれば、と期待しています」と、熱い思いで共鳴していた。取材中、「仕上げに時間がかかるんですけど」と苦笑していた佐藤監督の言葉通り、取材が行われた2016年の秋から、ときはたち2018年春となった。満を持して公開を控える『BLEACH』の映像体験に、期待が高まる。『BLEACH』は7月20日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:BLEACH 2018年7月20日より全国にて公開© 久保帯人/集英社 © 2018映画「BLEACH」製作委員会
2018年05月24日『スター・ウォーズ』シリーズの中でも圧倒的な人気を誇るキャラクター“ハン・ソロ”。その若き日の知られざる物語を描く『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で、主人公ハン・ソロの日本語吹き替えキャストに前野智昭が決まり、あわせて日本語版の360度スペシャル映像も公開された。オーディションを受け、ハン・ソロの役を勝ち取った前野さんは、アニメでは「弱虫ペダル」の福富寿一や「図書館戦争」の堂上篤などを演じ、さらに実写作品では『アメイジング・スパイダーマン』でアンドリュー・ガーフィールド演じるピーター・パーカーの吹き替えを担当する超人気声優。ハン・ソロの日本語吹き替えキャストに決まり、「日本語版を担当させて頂けるのはとても光栄です」と喜びを語った前野さんは、「吹き替えを担当させて頂くにあたり、過去作を改めて拝見しましたが、やはり惹かれるものがたくさんありました」 とシリーズの魅力にも改めて感じ入った様子。そんな前野さんが熱演する、日本語版360度スペシャル映像では、ハン・ソロがミレニアム・ファルコンを賭け、“サバック”というポーカーゲームでランドに挑むシーンが公開された。元々、ハン・ソロの愛機として知られるミレニアム・ファルコンは、悪名高きランドが持っていたもの。それが「エピソード4」ではハン・ソロの手にあるため、どういった経緯でハン・ソロがファルコンを手にしたのか、その過去が明かされるシーンとなっている。さらに、円形のテーブルを中心に360度見渡せるようになっているため、角度を変えるとハン・ソロをはじめ、ランドや様々なクリーチャーたちの姿を見ることができる。ほかにもハン・ソロの幼なじみで謎の美女キーラには山根舞、女性型ドロイドL3-37には浅野まゆみ、ハン・ソロの師匠ベケットにはふくまつ進紗、犯罪組織を率いるドライデン・ヴォスには土田大らが抜擢され、吹き替え版にも声優界屈指のキャストが揃った。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は6月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 2018年6月29日より全国にて公開© 2018 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
2018年05月08日ECメディア「北欧、暮らしの道具店」が、オリジナル短編ドラマ「青葉家のテーブル」をオリジナルブランド「KURASHI&Trips PUBLISHING」名義にて制作し、YouTubeにて配信スタートした。ストーリー青葉家はちょっと複雑だ。シングルマザーの青葉春子、その息子のリク、春子の歳の離れた友達めいことめいこの彼氏ソラオが同居している。青葉家の家訓は「何をしてもいいから、夜ごはんは家族そろって」。今日もテーブルを囲んで色んな話をする。春子は“中学2年で友達0人・思春期まっただ中のリク”の子育てに苦戦しつつも楽しんでいる。そんなある日、リクが「学校に面白そうな子がいた」と言い出し…。本作は、春子らちょっと複雑な青葉家の日常を描いた作品。シングルマザーの春子を演じるのは、「白い巨塔」や『図書館戦争』シリーズなど様々な作品に出演する西田尚美。息子・リク役を寄川歌太、春子の友達めいこ役を『見栄を張る』の久保陽香、その彼氏ソラオ役を「山田太郎ものがたり」『リリイ・シュシュのすべて』の忍成修吾が演じる。監督を務めたのは、日本郵便のWEBCMやアーティストのMVなどを手掛ける松本壮史。主題歌は「サニーデイ・サービス」の「甲州街道の十二月」が起用されている。そして今回公開されたのは、中学2年で友達0人のリクが、クラスに「気になる子が」と、食卓を囲みながら話すシーンからスタートする「第1話 トモダチのつくりかた」。なお、現時点で今後数か月に1度のペースで数本のオリジナル短編ドラマを制作する予定だという。オリジナル短編ドラマ「青葉家のテーブル」はYouTubeにて配信中。(cinemacafe.net)
2018年05月06日今クールの最もアツいドラマの1つ「おっさんずラブ」。主人公のモテない33歳・独身サラリーマンを、ピュアな乙女心を持つ上司とイケメンでドSな後輩が取り合うという“おっさん同士”の恋愛ドラマは、コメディタッチながら彼らのあまりの一途さゆえに「面白すぎる」「カワイすぎる」「ピュアすぎる」「切なすぎる」と悶絶するファンが続出中。特に、ここ最近は“不倫男”役が多かった田中圭が、2人のおっさんに振り回されっぱなしのイケてない男子となり、コロコロと変わる豊かな顔芸も絶賛を受けている。女子のみならず、おっさんたちをも夢中にさせる(?)田中さんの魅力に改めて注目した。■山田孝之主演「ウォーターボーイズ」で注目を浴びる1984年7月10日生まれ、実年齢も33歳となった田中さん。2000年、映画『死者の学園』で深田恭子の相手役オーディションをきっかけにこの世界へ。同作への出演は叶わなかったが、「任天堂64」のCM出演でデビューする。映画初出演は、鬼才・園子温監督作『自殺サークル』(2002)。2003年放送のドラマ「ウォーターボーイズ」にて山田孝之演じる主人公の親友・安田孝役役で注目を集めるようになり、以来、その爽やかなルックスで「世界の中心で、愛をさけぶ」「タイヨウのうた」、NHK連続テレビ小説「おひさま」などに多数出演。松本潤&小栗旬出演の「ごくせん」にゲスト出演したこともある。■『図書館戦争』から大河まで!信頼の厚い中堅俳優に成長その後は、高視聴率ドラマのスピンオフ映画『相棒シリーズX DAY』(2013)での伊丹刑事(川原和久)の“相棒”サイバー犯罪対策課専門捜査官・岩月彬役や、ベストセラー小説を実写化した『図書館戦争』(13・15)では岡田准一演じる堂上教官の同期・小牧幹久役を熱演するなど、大人気シリーズ作品でも広く知られるように。とりわけ『図書館戦争』あたりからだろうか、持ち前のルックスに加えて安定感のある演技力に信頼が集まり、岡田さん主演のNHK大河「軍師官兵衛」に、「残念な夫。」「5→9~私に恋したお坊さん~」「家族ノカタチ」「お迎えデス。」「東京タラレバ娘」「警視庁・捜査一課長」「恋がヘタでも生きてます」「ドクターX」など話題作に立て続けに出演、バイプレイヤーとしてその姿を見ないクールはないほどの引っ張りだこに。老若男女、幅広い年齢層から支持される俳優となった。2015年には、好評を博した深夜ドラマの映画化『劇場版 びったれ!!!』で主演。元ヤクザ、お人好しのシングルファーザー、そしてキレ者の司法書士という3つの顔を持つ男を演じ、特に“狂犬”と呼ばれたヤクザから娘思いのパパへの変貌ぶりは圧倒的だった。2016年には、4年半ぶりとなる写真集「R」も発売されている。■デビューから17年、「おっさんずラブ」で大ブレイクの兆し!事務所の後輩・木村文乃が主演を務めた映画『伊藤くんA to E』のプロデューサー・田村役から幕を開けた2018年は、舞台「江戸は燃えているか」や福山雅治×ジョン・ウー監督の『マンハント』にも参加した。思えば、「東京タラレバ娘」では実に美味しそうに惣菜を食べる姿で、大島優子を不倫に“巻き込んでいった”田中さん。食欲と色欲は表裏一体であることを見事に表現したFOD配信ドラマ「不倫食堂」では、出張先のご当地グルメのみならず、ご当地の人妻までも「ごちそうさま」してしまうサラリーマンを演じている。濡れ場もたっぷりで、際どい大人なドラマだが、妻子がいながら不貞を働いてもまるで悪びれるところがなく、人妻を相手にのけぞり、あえぐ田中さんの姿も目にすることができる。そして、いま、2017年末の単発ドラマだった「おっさんずラブ」がさらに進化を遂げて連続ドラマ化されると、第1話から怒涛の展開で早くも話題騒然!田中さんが演じる不動産会社に勤める冴えない男・春田創一を巡って、彼を「はるたん」と呼び、ストーカー並み(?)の熱い思いを捧げる部長・黒澤武蔵役の吉田鋼太郎、同居生活の中でキスしてしまう後輩・牧凌太役の林遣都との火花がバチバチ。第2話では「俺のためにけんかしないでくださいっ」と間に挟まれる田中さんは、怒涛の顔芸で困惑ぶりを表現していた。田中さん&林さんによる副音声トークも話題となっており、お互いを「遣都」「圭くん」呼びしながら、シャワールームでのキスシーンでおぼれかけたという話や“林さんがチワワに似てる”ことについての仲良しトークに、SNS上でも「やばい」「2人ともカワイイ」という反響の声が多数、観る者をますます熱くさせている。また、本社の屋上での黒澤と牧のバトルも破壊力があった。本当に好きならば“春田の悪いところ”を10個挙げてみ!という話になり、吉田さん演じる黒澤は「かわいすぎるぅ~、存在が罪ぃ~!…かわいすぎるぅ~」と普段のダンディぶりはどこへやら。思いが高まるあまりアタフタとしてしまい「あなたもかわいすぎでしょ~」とツッコミを入れたくなるほど。なお、本作の公式インスタの裏アカウント、“おっさんヒロイン”黒澤武蔵による「武蔵の部屋」は、第1話(4月21日)放送終了後のフォロワー数4万6000人から5月3日時点で12万8000人へと爆上がり。今クールの「ブラックペアン」(9万9600人)や「花のち晴れ~花男 Next Season~」(9万1200人)のフォロワー数を抜くという偉業を成し遂げている。■「安心感キャラ」には落ち着きたくない!?「不倫食堂」「おっさんずラブ」や、サントリー「角ハイボール 角瓶」のCMなどでも見せていたように、おいしいものには素直に「うまい!」を連発し、仕事はまずまず、あくまでもフツーな男が似合いながら、なぜこれほどまでに彼はモテるのだろう(そういえば、よく唐揚げを食べている…)。以前のシネマカフェでのインタビューでは、30代となって、渦中であがく若者たちを見守るようなポジションになってきたのでは?との問いに「いや、俺全然、渦中入りたいです」と笑顔で語っていた田中さん。「おっさんずラブ」をはじめ複数の恋愛模様が交錯する作品が続くのも、そういった心持ちの現れなのか。「安心感キャラを求められるのはすごく光栄に思っているし、このままずっといまのポジションでいられたら、たぶん死ぬまで食べていけるだろうなとは分かってる。ただ、自分自身はそこで落ち着きたくはないという思いがあるから。新しいことがきたら迷わずやりたいです」との言葉通り、新たな“田中圭”をまさにいま創りだそうとしているのかもしれない。6月16日からスタートするWOWOWの連続ドラマW「ダブル・ファンタジー」では一転、これまた新境地に挑む主演の水川あさみと関係する男性を演じており、漫画アプリ「Vコミ」の人気コミックスを実写化する『美人が婚活してみたら』(2019年公開)では主人公・タカコ(黒川芽以)が出会う、“女性慣れした歯医者のモテ男”を演じることが決まっている。田中さんにはこれからも、そんな“存在自体が罪”な男でいてほしいような、いてほしくないような…。(text:Reiko Uehara)■関連作品:伊藤くん A to E 2018年1月12日より全国にて公開(C)「伊藤くん A to E」製作委員会
2018年05月05日「米国と中国による貿易戦争が始まれば、日本は大きな影響を受けます。最悪のケースを想定した場合、サラリーマンのボーナスが3〜4%下がることが予想されます。またリストラや、給与カットなど、家計への影響も大きいでしょう」 米中が“開戦”すれば、日本の家計を直撃すると警鐘を鳴らすのは、第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さん。 いま、米国と中国が、貿易関税を巡る“制裁”&“報復”合戦で火花を散らしている。そもそもの発端は、3月1日、米国が鉄鋼、アルミニウムに高関税をかけると発表したことに始まるーー。 3月23日、実際に米国が関税を引き上げると、すぐに中国が“報復措置”を発表。4月2日に、フルーツ類や豚肉などの128品目、30億ドル(約3,200億円)相当の米国からの輸入品の関税が引き上げられた。 翌3日、今度は米国が中国の知的財産権侵害に対する“制裁措置”として、500億ドル(約5兆3,000億円)相当の中国製品(情報・通信機器、ハイテク製品など)、1,333品目に25%の追加関税をかけると発表した。すぐさま中国も、同額の追加関税を米国製品に課すと対抗を宣言。 これに激怒したトランプ大統領は、中国製品に対して、さらに1,000億ドル(約10兆7,000億円)規模の追加関税を検討すると発表した。米国がすべて実施すれば、計1,500億ドル。中国からの総輸入額(約5,000億ドル)の3割強となる。 トランプ大統領と習近平国家主席という2人の“独裁者”の意地の張り合いで、いつ米中貿易戦争が勃発してもおかしくない状況になった。 「私の試算では、仮に米国と中国2国間すべての貿易に関税10%が上乗せされた場合、日本のGDPは1.4%押し下げられます。これが米中貿易戦争で考えられる最悪のシナリオです」(永濱さん・以下同) “100年に1度の経済危機”といわれた’08年のリーマン・ショックで、日本のGDPは約6%下がった。この直後、国内では失業者があふれ、公園に派遣村などができたことは、まだ記憶に新しい。仮に日本のGDPが1.4%下がった場合、その数値は当時の3分の1。このときと比べれば、影響は小さく見えるが……。 「リーマン・ショックの影響からここまで立ち直れたのは、日銀の金融緩和の効果などで円安株高になったからです。だが、すでに日銀はやれる手はほとんどやり尽くしたので、今後これ以上の金融緩和をやることは難しい。つまり米中貿易戦争が起きた場合、日銀には使えるカードが残っていない。それだけに日本が受けるダメージは、リーマン・ショック以上に長引く可能性がある」 リーマン・ショックの翌年、サラリーマンのボーナスは10%以上下がり、以前の水準に回復するのに約6年かかった。永濱さんは、米中貿易戦争の最悪のケースで、ボーナスの下がり幅もその3分の1ほどと試算しているが、今回は回復までにもっと時間を要すると分析している。
2018年04月20日SFアクション漫画「GANTZ」の原作者・奥浩哉が、そのエッセンスを取り込みながらもリアルな日常と非日常が交錯する新たな世界観で描いた漫画を、木梨憲武、佐藤健らの豪華共演で映画化する『いぬやしき』。このたび、その主題歌を「MAN WITH A MISSION」が書き下ろし、その楽曲も盛り込まれた本予告が公開された。フジテレビ・ノイタミナ枠でのアニメ化も大きな反響を呼んだ本作。実写映画では、木梨さんがワイヤーアクションにも挑戦し、笑いを封印したシリアスな演技だけでなく見事な格闘シーンも披露!人間を遥かに超越する力を手に入れ、人を救うことに自分の存在意義を見出していく冴えない初老の主人公・犬屋敷壱郎を演じきる。また、今回が初の悪役挑戦となる佐藤さんは、犬屋敷と同じ力を手に入れ、自分の意志に背く人々を傷つけていく高校生・獅子神皓を怪演。冷酷に大量殺人を重ねていくアンチヒーローを、その卓越した身体能力を駆使して演じている。そんな本作と、頭はオオカミ、身体は人間という究極の生命体5匹で構成されるロックバンド「MAN WITH A MISSION」との“イヌ科最強タッグ”が今回も実現。戌年に“いぬ”と“オオカミ”による究極タッグ映画のプロデュース陣は「世界と戦える大作に挑戦」というテーマを掲げており、主題歌も世界に通用するアーティストを、との決意で、国内の人気だけに留まらず海外のオーディエンスからも熱烈な支持を受けている「MAN WITH A MISSION」に主題歌を依頼。“究極の力”を手に入れる「犬屋敷」と、「MAN WITH A MISSION」=使命を持った男というつながり、“いぬ”と“オオカミ”という動物的親和性。様々な条件・共通点から、プロデュース陣は「このバンドしかいない!ワンだウルフ!!(Wonderfull)」とオファー。メンバーは元々原作のファンであったということもあり、すぐにオファーを快諾。アニメ「いぬやしき」でもオープニングテーマ曲を制作した彼らが、今回、映画『いぬやしき』のために新曲「Take Me Under」を書き下ろした。木梨憲武もオオカミになりたい!?「最高にステキな楽曲!」同バンドのボーカル&ギターのジャン・ケン・ジョニーは「(映画と同様に)ダークダケド温モリモアル、破壊的ダケド希望モ垣間見エル、疾走感モ重厚サモ感ジレルヨウナ作品ニ仕上ゲマシタ」とコメント。さらに、いち早く映画を観て「機械化シテ闘ウ木梨憲武さんハ必見デス。凄イ姿ニナリマスヨ。マヂデ。」と興奮気味にコメント。また、楽曲を聴いた主演の木梨さんも「最高にステキな楽曲!」と気に入り、「私もオオカミになり、『MAN WITH A MISSION』と一杯やりたいです」と木梨節で絶賛を贈っている。さらに、その主題歌が入った本予告映像もついに解禁。まさに『GANTZ』『図書館戦争』『アイアムアヒーロー』と、期待を軽々と凌駕する映像を生み出し続ける佐藤信介監督の本領発揮! 「MAN WITH A MISSION」のアップテンポの主題歌とともに流れる映像では驚愕のCGとド迫力のアクションが連続。高層ビル群の間、ヘリコプターの上、そして都庁展望台など、新宿上空を飛び回りながら繰り広げられる“ジジイvs高校生”の新次元バトルは、映像の中に“トリップ”したかのような感覚に陥るほど。戌年の2018年、“いぬ”と“オオカミ”による究極タッグを、この映像から確かめてみて。『いぬやしき』は4月20日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月14日年末年始、時間がある時にこそ本を読んだり勉強したり、自分の時間でゆっくりしたい、なんて方にぴったり! 今、とても便利になり進化し続けている全国の図書館関連サービスをご存じでしょうか。欲しい本をネット上から探して、取り寄せて、管理までできてしまうさまざまな嬉しい関連サービスが登場しています。今回は無料で楽しめる「図書館のネットサービス」に注目してみました。探す、取り寄せる、管理するもネットでOK! 充実の図書館関連サービス【はぴマネレッスン】vol. 53公共施設の図書館というと、「学生の時によく使ったな、懐かしい!」なんて最近はあまり利用していない方ももしかしたらいるかもしれません。最近ではネットの普及で最寄りの図書館のサイトにアクセスすると、本を予約できたり、貸し出し中か調べたりすることもできるようになりました。それ以外にもますます便利なネットサービスが登場しています。最近図書館離れをしている方こそ改めて注目したいサービスばかり♪例えば、「カーリル」という民間のサービスでは、全国の公立図書館、大学、企業等の図書館約6900館から本を検索でき、探したい本をキーワード検索すると「どこの図書館にあるか、今貸し出し可能か」が検索可能、かつ予約もそのまま図書館サイトにつなげてくれるため、手間もかからないことが可能となっています。ほかにも本を検索する時に地名をあらかじめ選択しておくことで、現在地から近い図書館を自動的に選択してくれるのでとても便利なサービスです。最寄りの図書館やお気に入りの場所、大学など最大10件まで図書館を登録しておくことができ、登録図書館から本を探すことや、「人気の本」が集められたページからその本が近くの図書館で利用可能か調べることも可能です。また、これらの本は公立図書館からの貸し出しなのでもちろん無料で利用可能なところが嬉しいところですよね!雑誌から旅行本まで「本」とひと口に言っても用途は幅広く活用!そして、文庫本は読まないなんていうあなたにも、資料以外に雑誌や旅行本、タレント写真集といった娯楽用の本まで幅広く利用できるんです。年末の旅行用のガイドマップを借りたい、趣味を休みの間に極めたい! なんて利用の仕方もでき、休みを有効に過ごすのにもうってつけです。また、このような民間の図書館関連サービスではその時の気分でオススメの本を検索してくれるページもあり、読書ライフをさらに楽しくさせてくれるのも特徴です。見つけた本は「取り寄せ」も!また、便利なサービスの活用法として欲しい本が近くにない時に、同じ都道府県内の自治体間で本を「お取り寄せ」できる「相互貸借制度」が利用できる場合もあるので注目です。読みたい本を申し込んでおけば、最寄りの図書館にお取り寄せしてくれる制度で、最寄りやお住まいの都道府県の「図書館のサイト」から取り寄せ可能か調べることもできる場合も多いんです。早めの今から年末にゆっくり読みたい本を探したり取り寄せておく、なんて年末への楽しみがぐっと高まりそうな活用法も素敵ですよね♪公共サービス、民間サービスの広まりによって「本ライフ」がより楽しくなりそうな便利な時代になりました。時間がある時にこそ、「無料」で自分のスキルアップにも役立つ嬉しいサービしたちをぜひ活用してみてはいかがでしょうか?以上、はぴマネレッスンvol. 53でした。Information図書館検索サイト「カーリル」東京都の公立図書館ネットワーク(C)KatarzynaBialasiewicz/Gettyimages(C)Eva-Katalin/Gettyimages(C)vladans/Gettyimages
2017年12月12日「V6」のメンバーであり、『図書館戦争』『関ヶ原』など俳優としても大活躍する岡田准一が、12月7日(木)にライブ配信サービス「LINE LIVE」で生配信を行うことが決定した。岡田さん自身初のライブ配信のタイトルは、「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT ~輝け、いのちの樹。~supported by 岡田准一『岡田准一初のラインライブやります』」。配信決定と共に、「輝け、いのちの樹。」と書かれたビジュアルも公開されたが、番組の内容に関しては未発表となっており、当日明らかになる予定だ。「 めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT ~輝け、いのちの樹。~supported by 岡田准一『岡田准一初のラインライブやります』」は12月7日(木)22時~LINE LIVEにて配信。(cinemacafe.net)
2017年12月04日人気作家・有川浩の小説を原作に、北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎出演でテレビ東京にて3シリーズにわたって放送されたドラマ「三匹のおっさん」が、2018年1月2日(火)、新春ドラマ特別企画「三匹のおっさんスペシャル」として放送されることが決定。今回三匹のおっさんが立ち向かうのは、史上“最凶”の敵!シリーズ初の地方ロケ・日光の観光名所で“三匹”が大活躍、華麗なアクションも披露されるという。■あらすじ重雄(泉谷しげる)は、商店街の福引で「日光の旅」を当て、清一(北大路欣也)と則夫(志賀廣太郎)も家族を伴って同行する。日光江戸村を訪れた3人は、スター女優の花沢ゆかりが出演する映画ロケを見学中、ゆかりのバッグを盗もうとする男を発見。犯人を追いつめて、警備員に知らせる。お手柄の3人はゆかりに感謝され、旅館で酒肴の接待を受ける。何でもバッグの中には思い出の品が入っていたという。地元に帰った3人は、少年時代に通った町はずれの映画館を訪れる。そこに何とゆかりが現れて…。映画館の存続を巡る騒動に巻き込まれた「三匹のおっさん」が思い出の映画館を悪の手から守る――!「図書館戦争」「空飛ぶ広報室」などがドラマ化・映画化された有川氏の小説を原作に描く本シリーズ。タイトル通り、主人公はおっさん3人。定年退職後、近所のゲームセンターに再就職した腕に覚えありの剣道の達人“キヨ”こと清田清一。同じく武闘派の柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主“シゲ”こと立花重雄。機械をいじらせたら無敵の頭脳派、愛娘にはめっぽう弱い機械工場経営“ノリ”こと有村則夫。かつての悪ガキ3人が私設自警団「三匹のおっさん」を結成し、詐欺や窃盗から社会問題までご町内の悪を成敗するというストーリーだ。ドラマでは、北大路さんが“キヨ”、泉谷さんが“シゲ”、志賀さんが“ノリ”を演じ、2014年1月、2015年4月、そして今年1月と、3シーズンにわたって放送された。■キャストのコメント到着今作について北大路さん、泉谷さん、志賀さんの3人は、「さわやかで、明るくて、リズムがあってね、平和で楽しくて、愛らしいドラマだと僕は思う」(北大路さん)、「お屠蘇飲みながら、あるいはおミカン食べながら、楽しんでもらえれば」(志賀さん)、「家族が一緒に見られるドラマってなかなかないからな~。子どもと一緒に見られる番組が少ないから何とかしてくれと言われるんだよ、俺に言われても困っちゃうんだよな。でもよくぞ、これができてよかったと思いますよ、ほんとに」(泉谷さん)とコメント。また、キヨの孫・祐希(大野拓朗)やノリの娘・早苗(三根梓)が就職し巣立とうとするなど、家族の絆もテーマの一つとなっているという今回。泉谷さんは「やっぱり、家族が見て思い当たるところを見つけてくれるとありがたいかな!そういえばお父さんお母さんに優しくしていないな、とか。大人も子どものことほったらかしだな、とか。そういう風に思ってくれればいいね」と話し、志賀さんも賛同。北大路さんは、ある小学生の女の子からラブレター(?)をもらったそうで、「『三匹のおっさん見ています。頑張って!格好いい!次はいつやるの?』ってね。で、『応援ありがとう。君も頑張ってね。おじさんも頑張るからね』って返事を書いてね。そういうお子さんたちも見てくれるんじゃないかな」と微笑ましいエピソードも披露した。“三匹のおっさん”のほかにも、大野拓朗、三根梓、西田尚美、甲本雅裕、藤田弓子、中田喜子ほかお馴染みのキャストたちが登場する。新春ドラマ特別企画「三匹のおっさんスペシャル」は2018年1月2日(火)21時~テレビ東京にて放送。(cinemacafe.net)
2017年11月16日「関ジャニ∞」とゲストの一夜限りのセッション&トークをお届けする「関ジャム 完全燃SHOW」。11月5日(日)今夜の放送では「映画音楽」を特集。日本の映画音楽を支える3人をゲストに迎え、「関ジャニ∞」が映画音楽スペシャルメドレーをセッションでプレイする。『シン・ゴジラ』や『君の名は。』の大ヒットで盛り上がりを見せる映画業界だが、今回はヒット映画に欠かせないものである素晴らしい「映画音楽」にスポットを当てる。ゲストには現在公開中の映画『亜人』や『真夏の方程式』など数多くの映画や、「東京タラレバ娘」などのドラマ、さらに「図書館戦争」「PSYCHO-PASS」ほかアニメ音楽まで手がける作曲家の菅野祐悟。『わが母の記』『日本のいちばん長い日』で2度にわたり日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞したほか作曲家でピアニストの富貴晴美。『シン・ゴジラ』『世界の中心で、愛をさけぶ』など大ヒット映画の音楽プロデューサーを務める北原京子の3人がゲストに登場。番組では映画音楽のプロたちのアンケートから“プロが選ぶスゴイと思う映画音楽”を紹介。『シン・ゴジラ』や『君の名は。』はもちろん、『バックトゥーザフューチャー』『ロッキー』『E・T』『ジョーズ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ミッション:インポッシブル』『007』『スタンド・バイ・ミー』など邦画洋画、過去から現代まで様々な作品から、映画と映画音楽をヒットさせる秘密に迫っていく。そしてジャムセッションでは「富貴さん×関ジャニ∞」が映画『ピンク・パンサー』、『007』、『キル・ビル』のテーマ曲をプレイする「映画音楽スペシャルメドレー」をお届け。富貴さんがピアノを担当、「関ジャニ∞」からは村上信五がキーボード、横山裕がトランペット、丸山隆平がベース、安田章大がギター、大倉忠義がドラムを担当し、長きにわたり愛されてきた映画の名曲をクールに演奏するので、こちらもお楽しみに。「関ジャム 完全燃SHOW」は11月5日(日)23時10分~テレビ朝日系にて放送。(笠緒)
2017年11月05日2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた島本理生の恋愛小説を原作に、「嵐」松本潤・主演、有村架純がヒロインを務める『ナラタージュ』。この度、10月より公開となる本作をいち早く鑑賞したスタジオジブリの鈴木敏夫、女優・石田ゆり子、映画監督・岩井俊二ほか著名人からコメントが到着した。高校教師と生徒として出会った葉山貴司(松本さん)と工藤泉(有村さん)が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちていく物語を描いた本作。女優・石田ゆり子は「この映画の中に流れる粒子は、しっとりと重たくて、まるで紫陽花の花のよう。静かな映像の中に、美しい狂気を感じる。ただひたすらにまっすぐ愛するヒロインのすべての表情に、わたしは圧倒された」とコメントし、タレントの篠原ともえも「はじめての感情に何度も触れることが出来た、あまりに美しい純文学的な愛の作品。シーンの一瞬を思い出すだけで、心がぎゅぅぅってなるんです」と感想を語る。また普段映画を撮る側の監督たちからも絶賛のコメントが。『GANTZ』『図書館戦争』シリーズの佐藤信介監督は、「台詞の生々しい音は、まるで初めて台詞の音声というものに出会ったかのような瑞々しさがあり、顔の寄り画の表情の力には、まるで初めて映像で顔というものを見つめたような新鮮さがあった。フォーカスアウトした映像の奥や、フレームの外に、想像を掻き立てられ、これが映画が本来もたらすべき力だなと思った」と監督らしい視点で語り、犬童一心監督(『ゼロの焦点』)は「久しぶりに胸を押しつぶされるヘビー級の恋愛映画。出会えてとても幸せでした」、岩井俊二監督(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)は「曖昧でいて透明な、この世のようなあの世のような、幽霊のような化石のような、でも確かに見事に21世紀の若者たちのラブストーリーなのです」とコメント。そのほか、「ナラタージュ、それは回想。若い男は私を束縛したし、年上の男は優し過ぎた。大人のための恋愛映画、楽しませて貰いました」(スタジオジブリ鈴木敏夫)、「腑に落ちた。恋愛とは何か、なぜ恋愛でこんなに苦しまなければならないのか、ずっと謎に思いながら生きてきて、この映画を観て、決して答えは出ないのだけれど、『人間なのだから、こういう状態に陥ることは誰にでもあるんだ』ということが、腹にストーンと落ちてきた。恋を、納得してしまう。原作も大好きで、映画も大好きになった」(エッセイスト・小説家山崎ナオコーラ)などなど、恋愛の痛みとそれに勝る幸せを余すことなく描いた本作に、感嘆の声が続々とあがっている。また、コメントの一部を掲載したコメントフライヤーが、全国の『ナラタージュ』上映劇場にて明日9月23日(土)より設置される。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月22日司馬遼太郎が、各巻500ページくらいの分厚い文庫本上・中・下巻にわたって描いた壮大な歴史小説『関ヶ原』を、『日本のいちばん長い日』『駆け込み女と駆出し男』などの原田眞人監督が映画化。姫路、京都、滋賀、静岡などのロケ、たくさんのエキストラを使った戦闘シーン、当時を再現する美術や衣裳など、けっこうな予算を使っていそうな、スケール感のハンパない2時間29分の大作。戦国時代、織田信長亡き後、隆盛を極めた豊臣秀吉(滝藤賢一)も亡くなり、徳川家康(役所広司)の勢力が強くなる中、秀吉に重用されてきた石田三成(岡田准一)は、毛利輝元(山崎清介)を総大将にして、家康軍と闘うことに。世にいう"天下分け目の関ヶ原"の戦いだ。三成のいる西軍約8万、家康率いる東軍約10万、合わせて約18万人もの人々がぶつかり合う決戦の中、石田三成を演じる岡田准一は、最後の最後まで、どしりと構え、得意のアクションも含め、立ち居振る舞い、すべてが戦国武将然としてたくましかった。歴史ものは、書物などの記録だけが頼りのため、人物や出来事が、作品によって違ってくる。いわゆる"諸説あり"だ。石田三成に関しては、彼の才気が秀吉に気に入られて家臣となり、順調に出世していくが、頭でっかちで実戦には弱い面があったとも言われる。去年、人気だった大河ドラマ『真田丸』(三谷幸喜脚本)では、山本耕史が演じた三成が生真面目すぎて、豊臣軍のなかで孤立しがちなキャラで、そこがまた愛されていた。岡田准一の三成は、自分を引き立ててくれた秀吉に、最後まで尽す義理堅い人間として描かれ、それが、岡田准一にぴったりハマっていた。○何かに徹底的に「准じる」男岡田准一は、その名のとおり、何かに徹底的に「准じる」(従う、のっとる)男を演じさせたら、誰にも引けを取らない。たとえば、テレビドラマから映画にもなって大ヒットした『SP 警視庁警備部警護課第四係』シリーズ(07年~)では、人を警護する任務についているためどんなことがあっても警護を引き受けた相手のことを、カラダを張って人を守り続ける男を演じていた。映画がヒットしてドラマにも作られた『図書館戦争』シリーズ(13年~)では、任務に忠実で、部下に愛情はあるが厳しい図書特殊部隊堂上班班長を、ヒロインに恋される好感度を絶妙に残して演じた。大河ドラマ『軍師官兵衛』(14年)では、三成と同じく、秀吉に重用される人物・黒田官兵衛。戦国武将と比べると軍師という地味なポジションだが、秀吉が天下をとるため裏方に徹し続けた男の誇りを演じきった。日本の名匠・降旗康男監督と木村大作カメラマンのコンビによる『追憶』(17年)では、過去のトラウマを抱えながら刑事として生きていたところ、過去の事件に向き合わざるを得ない事件を捜査することになる男の生真面目さを好演した。とにかく、これ! という目的に向かって、寡黙に真摯にまっすぐに生きている人物に、説得力がある。「准」という名前にぴったりな仕事ぶりという時点でも、どれだけ忠実なのか。あっぱれである。関西限定の「超ひらパー兄さん」(ひらかたパークのCM)の超真面目な感じもすばらしい。○邪念が浄化されてしまって見える信じた道をまっすぐ、というのは、実をいえば、少し危険な部分があって、正しい道をまっすぐ突き進んでいっても、ベクトルを逆にしたら、それが悪になってしまうこともあるもの。戦さでいったら、味方にとっては正義でも、敵にとっては悪になる。そこで、人間は苦悩するわけだが、岡田准一が演じる役は、あまりにも、真面目にものごとに向かっていくので、悪になりようがないというか、すべての邪念が浄化されてしまって見える。まるで、ホットヨガをして、悪いものを全部出してしまったデトックス感あふれた、一点の濁りもない汗のようなのだ。岡田准一は、ただただ、懸命に生きた人として、その役を気高く美しいものにする。対して、役所広司演じる家康が、太鼓腹に人間のどろどろとした欲望をたっぷり詰め込んで見えるので、よけいに、岡田三成が清らかに見えてしまう。すばらしい対比であった。人間の美の法則(と勝手に呼びたい)に則り、『関ヶ原』で、岡田演じる三成は、世話になった秀吉への義を守る。途中、秀吉は、権力への野心に取り込まれ、倫理に反した行いをしはじめる。それを「悪」と捉えながらも、三成は最後まで、秀吉側に立つ。秀吉が危篤のとき、もっていた鞠を、亡くなってから三成が手にして、やがて、その糸で髷をきつく結ぶ場面は、静かながら、三成の強い想いが強烈に伝わってきた。損得を生き方の選択の規準にしない三成。たとえ自分が損をしても、一度決めたことを曲げずに、全力ででき得る限りやり遂げる。なかなかできることではない。その尊さを、岡田准一は体現する。なぜ、そこまで、一途になれるのか。でもそんなことは当たり前とばかりに、あまり饒舌に語らない岡田准一。まったく語らないわけではなく、きちっと言わなきゃいけないことは語るものの、それを大それたことのようには決して語らない印象がある。言葉ではなく、行動で見せるタイプという感じ。そんな彼が劇場用パンフレットで、大河ドラマ『軍師官兵衛』(14年)のときから乗っている役馬バンカーについて丁寧に語っているところが素敵だった。それを読むと、バンカーはよく訓練ができていて、どんなことがあっても乗った人を絶対に落とさないのだとか。決まりごとに准じる、その馬の生真面目なプロ意識に、岡田はきっと共感したに違いない。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年09月09日『ライ王のテラス』以来、1年半ぶりの舞台に出演する鈴木亮平。フランス演劇の巨匠、ジロドゥの傑作『トロイ戦争は起こらない』(10月・新国立劇場)で戦争を止めようと奔走するトロイの英雄、エクトールを演じる。【チケット情報はこちら】「トロイの遺跡は世界遺産ですし、好きなジャンル!と思ったのですが、戯曲を読んだら、全く違っていました」と、歴史好きで世界遺産に詳しい鈴木亮平は笑顔で言う。1935年に初演された『トロイ戦争は起こらない』は、ふたつの世界大戦の間に書かれている。作者のジロドゥはフランス外交官でもあり、情報局長にもなった人物だ。「ジロドゥは当時の世界情勢や、もっと普遍的な戦争について、そして人間について書いているんだと思います。古代のスペクタクルな物語として捉えるのではなく、とても現代的なところが新鮮です。戦争とは何か、なぜ人間は戦争を起こしてしまうのか、人間の愚かさや哀しさを描いているのが面白いですね」トロイの王子・エクトールは人望が熱く、歴戦の戦士だが、戦争の無残さを痛感しているからこそ、平和を願っている。「かっこいいというイメージはなくて、とにかく戦争を止めるために必死になっているひとりの男と感じました。古代の英雄をやるんだ!と思ってはいけないなと(笑)。衣裳は現代になるみたいで、ヴィジュアルで伝わることも多いと思います。」物語のクライマックスとなるのが、ギリシャの知将オデュッセウス(谷田歩)との会談シーンだ。「オデュッセウスも戦争はしたくないと思っているのでは。敵同士なのに、とても穏やかに話し合うんです。一対一なら分かり合えるのに、政治が絡むと戦争になってしまうというのは怖いなと思います。ジロドゥは外交官として、こうした交渉の場を経験してきたはずで、そういう人が書いたと思うと、いろいろな読み方ができて、ワクワクします」“交渉”と言えば、来年のNHK大河ドラマ『西郷どん』で鈴木が演じる西郷隆盛は、勝海舟と会談し江戸城無血開城が決まる役どころだ。歴史の大きな流れを作る役が続く。「僕は会談キャラ?(笑)。自分とは全然違いますけど、エクトールが器の大きな人物に見えたら光栄です。でも、まだ全てはこれから。演出の栗山民也さんに身を捧げるつもりで稽古に臨みます。疑問がまだまだあるので、栗山さんにどんどん聞いていきたいです。分からないまま、演じることは出来ないので」。戯曲の奥深くへ分け入ろうとする姿勢が、豊かな人物像へとつながっていく。公演は10月5日(木)から22日(日)まで東京・新国立劇場中劇場、10月26日(木)・27日(金)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:沢 美也子
2017年08月15日壮絶アクション映画『RE:BORN リボーン』の初日舞台挨拶が8月12日(土)、都内にて行われ、出演するTAK∴、斎藤工らが登壇した。およそ1年間という訓練期間を経て挑んだ戦闘術「ゼロレンジコンバット」などが全編に使われた作品だけに、女性でも使えるようにと「電車で痴漢にあったら…」と巧みに技を披露したTAK∴さん。目にもとまらぬ速さに圧倒された様子の斎藤さんは「冤罪にだけは気をつけてくださいね」とコメントし、笑いを誘っていた。『RE:BORN リボーン』は『GANTZ』、『図書館戦争』シリーズで知られる下村勇二監督が贈る、バトルアクションサスペンス。かつて最強と言われた特殊傭兵部隊に属しながら、自らの手で部隊を壊滅させた黒田敏郎(TAK∴さん)は、いまは少女・サチ(近藤結良)と平穏に暮らしていた。しかし、指揮官であったファントム(大塚明夫)は、敏郎を処刑すべく特殊部隊を引き連れ追ってきていた。TAK∴さんは、坂口拓名義で活躍していたが、2013年に俳優業を引退。そしてTAK∴として復帰する作品が『RE:BORN リボーン』となった。共に舞台挨拶に出席した下村監督は、「TAK∴が復帰するからには、いままで観たことのないのを作りたい。模索しているときに稲川(義貴)先生と出会ってゼロレンジコンバットを知りました。武士道を感じるアクション映画になっています」と、自信作に胸を張った。斎藤さんも戦術戦技スーパーバイザーの稲川さんの様相には圧倒されそうで、「初めて稲川先生の動きを拝見したときに、本当に『やばいな…』と思ったんです。映画って本物が映り込むことのできるメディアだと思っていて、そんな作品に僕が参加できるなら覚悟を持ってやりたいと。ずっと興奮状態にありました」と、胸の内を語った。下村監督もアクションのすごさを説明しようと、「あまりにも(動きが)早すぎて、映らないんですよ!だからもう1回と言ったら『本気で殺し合いをやってるんだ、二度とできるか』って言われて(笑)」と、稲川さんの気迫を伝えていた。そのほか、初日舞台挨拶には長谷部瞳、大塚さん、いしだ壱成、稲川さん、望月オーソン(『RE:BORN リボーン』研修生)が出席した。『RE:BORN リボーン』は新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。(cinamacafe.net)
2017年08月12日女優・綾瀬はるかが、戦争の苦しみと平和への思いを伝えるべく広島県・大久野島を取材した、「NEWS23」のシリーズ戦争企画「綾瀬はるか『戦争』を聞く~地図から消された秘密の島~」が“終戦の日”である8月15日(火)に「NEWS23」を30分拡大して放送することが分かった。2010年から放送し、広島、長崎、沖縄などで戦争体験者を取材してきた綾瀬さん。今年、綾瀬さんが取材したのは、“うさぎ島”として国内外から観光客が大勢訪れる広島県の大久野島。実は、かつてこの島では、日本軍により“毒ガス”が製造されていた…。番組では、広島に残る「もうひとつの戦争の爪痕」を取材し、島で毒ガスを作った人々の苦しみと平和への思いを伝えていく。広島県・竹原市沖に浮かぶ大久野島には、放し飼いにされている700羽のうさぎを目当てに、国内だけでなく海外からも観光客が殺到する平和な島…しかし、かつて毒ガスが作られていたことはあまり知られていない。戦時中、大久野島は「秘密の島」だったという。島での作業は口外厳禁。地図からもその存在は消されていた。そんな劣悪な環境のもと、作業に従事した人々は時に毒ガスを吸い込みながら毒ガスの製造に励んだ。そして、悲劇が起きるのは戦争が終わってしばらくしてからのこと。毒ガスを吸い込んだ作業員たちは次々と病気に。いまもその苦しみは終わっていない。一方で大久野島で製造された毒ガスが日中戦争で実際に使われていたことを知り、自分たちは「加害者」でもあったことに気がつく。毒ガス島の“被害者”であり、“加害者”――。戦後70年以上を経ても癒えないその傷、そして平和への想いに、今回綾瀬さんが迫る。取材を行った綾瀬さんは、「今回は毒ガスを作っていた藤本安馬さんのお話を聞きました。藤本さんは、毒ガスの被害者ですが、一方で日本が中国で加害者だったことも全て受け止めて、91歳になるいまも戦争を絶対に繰り返さないようにしようという強い思いを持って、自分の体験を伝え続けています。そんな藤本さんのお話を聞いて、戦争がどんなに怖いものなのか、そして平和のありがたさを改めて感じるいい機会になりました。多くの人に藤本さんのお話を聞いて欲しいと思いました」とコメントしている。「NEWS23」特別企画「綾瀬はるか『戦争』を聞く~地図から消された秘密の島~」は8月15日(火)23時~TBS系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年08月04日人気エッセイ『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』の実写映画化版が、2018年6月8日(金)より全国公開。原作は「Yahoo!知恵袋」の質問からはじまった人気エッセイ「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」2010年、「Yahoo!知恵袋」にある質問が投稿された。ミステリアスで奇想天外なその投稿は、たちまち話題を呼んだ。その後、内容にインスパイアされた「ほぼ日P」がボーカロイド・初音ミクで作った同名オリジナル楽曲を制作。そのミュージック動画はニコニコ動画で再生回数1位を獲得し、現在200万回以上の再生を記録。さらに翌年にはコミックエッセイ化もされ、現在第3巻まで発売、発行部数累計15万部を超える人気をみせている。本作はこの人気エッセイが原作だ。結婚3年目の夫婦がみせる一風変わったハートフル・ラブコメディサラリーマンのじゅんが仕事に疲れて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を出して倒れていた。慌てて介抱するじゅんだが、傍らにはケチャップ。「ククク……」と倒れていたちえが笑う。ちえは死んだふりをしていただけだった。理由を問うも、からかうように笑うだけ。それからというもの、家に帰るとちえは必ず死んだふりをするようになった。ある時はワニに喰われて。ある時は銃で撃たれて。またある時は頭に矢が刺さって…。次第にエスカレートしてゆく「死んだフリ」。最初は呆れるだけだったじゅんだが、何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める。寂しいだけなのか、何かのSOSのサインなのか―。不思議な行動を繰り返す“ぶっとび妻”といたって普通の“冷静夫”がみせる、新しい夫婦のカタチがチャーミングに描かれる。榮倉奈々と安田顕のW主演妻・ちえを演じるのは榮倉奈々。『余命1ヶ月の花嫁』『図書館戦争』などラブストーリーからアクション作品までを幅広くこなしてきた彼女が、不思議な行動を繰り返すぶっとびキャラのちえをどう演じるかが見ものだ。一方、冷静なちえの夫・じゅん役には、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで、これまで硬派な役から個性的な役まで幅広く演じてきた安田顕が抜擢された。共演には、⼤⾕亮平と野々すみ花。安田顕扮するじゅんの後輩夫婦を演じる。また、本作のメガホンをとるのは、コメディの鬼才・李闘士男監督。これまで松山ケンイチ主演の『デトロイト・メタル・シティ』や堤真一主演の『神様はバリにいる』を手掛けてきた彼が、今度はほんわかラブコメディに挑む。主題歌をチャットモンチーが担当主題歌は、2018年7月で解散を発表している女性2人組ロックバンド、チャットモンチーが担当。本作のために書き下ろしたという楽曲「I Laugh You」は、愛らしさたっぷりの、ポップな一曲に仕上がり、映画の世界に彩りを与える。今後の楽曲詳細に注目だ。ストーリー予測不能「ぶっとび妻」×超フツー「冷静夫」結婚3年目、凸凹夫婦のちょっと変わった日常を描く、新しい愛のカタチ。サラリーマンのじゅんが仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を流して倒れていた!動転するじゅんだが、「ククク……」と笑うちえの傍らにはケチャップ。ちえは死んだふりをしていたのだ。それからというもの、家に帰るとちえは必ず死んだふりをするようになった。ある時はワニに喰われ、ある時は銃で撃たれ、またある時は頭を矢で射抜かれ…次第にエスカレートしてゆく“死んだふり”。最初は呆れるだけのじゅんだったが、何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める。寂しいだけなのか、何かのSOSのサインなのか―。ちえの謎の行動には、“秘密”があった。【作品詳細】『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』公開時期:2018年6月8日(金)原作:「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」(PHP研究所刊/作:K.Kajunsky、漫画:ichida)監督:李闘士男出演:榮倉奈々、安田顕、⼤⾕亮平、野々すみ花脚本:坪田文主題歌:チャットモンチー「I Laugh You」(キューンミュージック)配給:KADOKAWA©2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会■ムビチケカード(カード型前売り券)発売日:2018年3月30日(金)特典:特製ワニポーチ ※先着順
2017年05月28日「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」――。2010年、「Yahoo!知恵袋」に投稿されたミステリアスで奇想天外な投稿が、たちまち話題を呼び、コミックエッセイとなった「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」がまさかの実写映画化!榮倉奈々と安田顕のW主演で描くことになった。サラリーマンのじゅん(安田顕)が、仕事に疲れて帰宅すると、玄関で妻のちえ(榮倉奈々)が口から血を出して倒れていた!慌てて介抱するじゅんだが、傍らにはケチャップ。「ククク……」と倒れていたちえが笑う。「驚きましたか??」ちえは死んだふりをしていただけだったのだ。ホッとして理由を問うも、からかうように笑うだけのちえ。それからというもの、家に帰ると、ちえは必ず死んだふりをするようになった。あるときはワニに喰われて。あるときは銃で撃たれて。またあるときは頭に矢が刺さって…。次第にエスカレートしてゆく「死んだフリ」。最初は呆れるだけだったじゅんだが、何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだんと不安を覚え始める。これは、何かのSOSのサインなのか――。「Yahoo!知恵袋」に投稿された質問にインスパイアされたボカロPの「ほぼ日P」が、初音ミクで作った同名オリジナル楽曲を発表すると、そのミュージック動画はニコニコ動画で再生回数1位を獲得し、現在500万回以上の再生を記録中。これに刺激を受けたネット上の一般クリエイターたちも数多の自作の派生動画を投稿し、一大ブームとなった。2011年にはコミックエッセイ化もされ、現在第3巻まで発売、発行部数累計15万部を超える人気ぶり。現在も「Yahoo!知恵袋」では400万以上の閲覧、1,700以上の回答が寄せられているその伝説の投稿が、まさかの映画化となった。不思議な行動を繰り返す“ぶっとび妻”を榮倉さん、超フツーの“冷静夫”を安田さんが演じる。『娚の一生』『図書館戦争』などラブストーリーからアクション作品まで幅広くこなし、「東京タラレバ娘」が記憶に新しい榮倉さんと、『俳優 亀岡拓次』や『銀魂』など硬派な役から個性的な役まで幅広く演じ、ドラマ「小さな巨人」にも出演中の安田さんは、ともにコミカルな演技にも定評があるだけに、2人が見せる化学反応には要注目。ミスマッチなのに共感を生む、新しい夫婦のカタチには期待がかかる。さらに共演には、『愚行録』『ハルチカ』の小出恵介と、宝塚歌劇団所属時「演技が優れたトップ娘役」と評され舞台やドラマで活躍する野々すみ花が決定。安田さん扮するじゅんの後輩夫婦・佐野と由美子を演じる。本作のメガホンをとるのは、松山ケンイチ主演『デトロイト・メタル・シティ』や堤真一主演『神様はバリにいる』などで知られるコメディの鬼才・李闘士男監督。『神様はバリにいる』では、怪しくもチャーミングな大富豪アニキの成功哲学を描き、全国69館公開ながらもスマッシュヒットを記録。日本映画界にコメディの金字塔を打ち立てた。本作でもその手腕を発揮し、ちょっと変わった夫婦の日常エピソードを愛おしくチャーミングに描きながら “ほんわかラブコメディ”を誕生させている。榮倉さんは、本作の第一印象を「正直なところ、変わったタイトルだなぁ…、このタイトルにどんなストーリーが綴られるのか、全く想像がつきませんでした」とコメント。「ちえさんは、独特な言葉を使い、独特な表現をする人で、見る人によっては不器用と取れるかもしれません。しかし、夫・じゅんさんとの関係性を見ていると、しっかりと自分の哲学を持ってるように思います」とキャラクターに言及。3度目の共演という安田さんと「夫婦のように近い関係性は初めてだったので、照れくさかったです」というが、「ある夫婦の一風変わったコミュニケーションが優しく描かれている映画になってます。なんでもない日常の中で起こるささやかな出来事で感情が揺さぶられる。現実世界に生きる私たちがリアルに感じ、見ている景色をスクリーンでも感じていただけると思います」と、リアルな夫婦像を描く本作に期待を寄せている。一方、安田さんも「この作品をきっかけに『夫婦』について、いい意味であらためて思うこともあり、具体的ではなくて申し訳ないのですが、それは観てくださる方々それぞれに感じていただけると嬉しいです」とコメント。榮倉さんとは「榮倉さんが二十歳のころ、はじめてドラマでご一緒したことがありました。今回久々に現場でお会いできて、嬉しかったです」と語り、「(数々の死んだふりをする)榮倉さんの七変化を映画館で堪能していただけたら幸いです」とアピール。また、「Yahoo!知恵袋」の投稿者で原作者のK.Kajunskyさんは、「こんな日が来るとは夢にも思いませんでした」とコメント、「榮倉奈々さんはとてもチャーミングな方で健康美というイメージで、どんなちえさんになるのかとても楽しみです。安田顕さんは『TEAM NACS』からのファンなのでとても嬉しく思いますが、私自身が安田さんほどイケメンではないので少々心苦しいです」と2人の印象を語っている。「我が家であった出来事がスクリーンで映し出されるのかと思うと少し恥ずかしい気持ちもありますが、鑑賞させていただくときは第三者の目で楽しもうと思っています。そして妻は直視できるのか心配です」と、妻の心配もする(?)K.Kajunskyさん。さらに李監督は、「『女性』っていうのは僕にとっては“謎”の塊。何を考えてるんだか、いつもよく分からない。そんな理解できない謎の代表格が、『奥さん』『妻』たち。その『妻』たちの真っ昼間の闇に紛れた“謎”に迫ってみたくて、映画化をやってしまいました」と明かす。榮倉さんは「ほんと天才女優でした。なんでもすぐにやれちゃうから。悔しかった」と語り、安田さんにも「狂気と小心者の間をいったりきたりで、なかなかの怪演ぶり」と太鼓判。「どこの家庭にでもある『家の大奥』に迫ってみました。江戸城だけじゃなく、家にも大奥ってのはあるんですね。みなさん、『家の大奥』のミステリーを覗いてみませんか?」と独特の表現で本作をアピールした。「Yahoo!知恵袋」投稿から始まった、リアルで新しい夫婦のカタチ。撮影はすでに終了しており、完成に向けて現在、仕上げの真っ最中だという。『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は2018年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 2018年6月8日より全国にて公開© 2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
2017年05月25日映画監督に、出演役者の印象を伺っていく「監督は語る」シリーズ。今回とりあげるのは、土屋太鳳(22)だ。2005年にスーパー・ヒロイン・オーディションMISS PHOENIXの審査員特別賞を受賞した後、ドラマ・映画を問わず幅広く活躍。映画デビューは2008年の『トウキョウソナタ』で、以降『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)、『図書館戦争 THE LAST MISSION』(15)など大作への出演が続いた。2015年には『花子とアン』出演、『まれ』ヒロインとNHK連続テレビ小説への出演が続き、世間の注目を集める。主演映画『orange-オレンジ-』(15)、『青空エール』(16)も大ヒットし、最新作となる映画『PとJK』(3月25日公開)では、警察官・功太(亀梨和也)と秘密の結婚生活を送るヒロイン・本谷歌子(カコ)を演じる。■廣木隆一監督1954年生まれ、福島県出身。1982年に映画監督デビューし、『800 TWO LAP RUNNERS』(94)で文化庁優秀映画賞ほかを受賞。2003年の『ヴァイブレータ』では、第25回ヨコハマ映画祭をはじめ、国内外40以上の映画祭で監督賞ほか数々の賞を獲得する。そのほかの作品に、『余命1ヶ月の花嫁』(09)、『きいろいゾウ』(13)、『さよなら歌舞伎町』(15)、『娚の一生』(15)、『ストロボ・エッジ』(15)、『オオカミ少女と黒王子』(16)、『夏美のホタル』(16)など。○土屋太鳳の印象一途でありながら明るく突っ走るというのは、土屋太鳳だからできたなという気がします。カコにぴったりだと思うんですよ。土屋さんの明るさや、無邪気さ、純粋なところがすごくよく出ていたんじゃないでしょうか。作中であった出来事で初めて自分の存在の重さに気づくシーンがあるのですが、そこもお芝居の上ではそんなに重くせずにおさえて、自分の気持ちを言うだけにとどめる芝居をした。それは土屋さんの器の大きさが出ていて、全体的にもだんだん大人になっていく女性の無邪気な強さが良かったと思います。あとはやっぱり、あれですよね。「なんでチューしないの!」というシーン。土屋太鳳の「チューして」って、あんまりいやらしくならない。亀梨(和也)くんに抱きつくシーンも、土屋さんならではの無邪気な魅力が出ていたと思います。○撮影現場での様子もちろん無邪気な面はあるんですが、現場では役者さんとして1人で集中しているし、騒いだりするようなタイプではなかったですね。函館では1カ月間撮影を行いましたが、マネージャーさんとウィークリーマンションにいて、大勢で飲みに行ったりすることもあまりなく、撮影に集中した生活を送っていたのかなと思います。功太とカコが住む家のセットも、函館っぽいところがいいなと思って探してもらったんです。秘密の結婚生活というよりは、高校生が夢見る結婚生活を具体化していくことを、作品の中では心がけていました。ロケで使ったカコの実家も、夢のある描写を優先させました。○映画『PとJK』でのおすすめシーン2人の家を、一生懸命に飾っている土屋さんのシーンがとてもかわいいと思います。あとは終盤の病院のシーンは頑張ってもらいました。土屋さんは、最初からずっとカコの感情を出してくれていましたが、その感情の見え方を模索するのに、何テイクも撮らせてもらいましたね。(C)2017 「PとJK」製作委員会
2017年03月24日映画『いぬやしき』が、2018年4月20日(金)に全国の劇場で公開される。『GANTZ』奥浩哉の異色SF漫画を実写化原作は、国内外問わずカルト的人気を誇り、多くの作品に影響を与えたSFアクション漫画『GANTZ』で知られる奥浩哉による同名の漫画作品。2014年から「イブニング」で掲載スタート、リアルな日常と現実には有り得ない非日常が交錯する新たな世界観で描いた本作でも、既刊8巻で200万部を突破する人気を博している。冴えない初老サラリーマンがサイボーグのヒーローに主人公は、冴えない初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎。謎の事故に巻き込まれ、見た目は変わらないまま、身体の中が未知の機械で出来たサイボーグとなってしまった犬屋敷は、その身体で手に入れた能力を活かし、人助けに自分の存在意義を見出すようになる。一方、犬屋敷と同じ能力を持った高校生・獅子神皓は、悪事に手を染めていき、やがて自分に敵対する総ての人間を殲滅するため動き出す。獅子神によって危機的状況に陥ってしまった日本を救うべく、うだつの上がらない史上最弱の心優しきヒーロー犬屋敷が立ち上がる。木梨憲武が主人公・犬屋敷役家庭では信頼も威厳もない、会社でも出世もない主人公・犬屋敷壱郎役には、『竜馬の妻とその夫と愛人』(2002年公開)以来、映画主演は実に16年ぶりとなる木梨憲武。実年齢より老けて見える犬屋敷役を演じるに当たり、特殊メイクを施して“おじいちゃんヒーロー”役に挑む。大量殺人鬼・獅子神役に佐藤健そして犬屋敷壱郎と同じ能力を持ち、人間を殲滅しようとしていく大量殺人鬼・獅子神皓役を演じるのは、『るろうに剣心』、『世界から猫が消えたなら。』、『何者』など、話題作に次々と出演する俳優・佐藤健。今作で自身初の悪役を演じる佐藤は、「役者人生で培ってきたすべてを注ぐ」と、本作に対する意気込みをみせている。本郷奏多、二階堂ふみ、三吉彩花、伊勢谷友介ら出演さらに、獅子神の幼馴染であり、犬屋敷と組んで獅子神を止めようとする安堂直行役を本郷奏多、獅子神に好意を抱き、彼に寄り添う女子高生・渡辺しおん役を二階堂ふみ、父を疎ましく思う犬屋敷麻理役を三吉彩花、犬屋敷壱郎の息子・犬屋敷剛史役を福崎那由他、犬屋敷壱郎の妻・万理江役を濱田マリ、獅子神の母・優子役を斉藤由貴、そして獅子神の起こした事件を追う、映画オリジナルキャラクター・萩原刑事を伊勢谷友介ら、個性豊かな実力派俳優陣らが脇を固める。実写映画『GANTZ』の佐藤信介が監督監督は実写映画『GANTZ』のメガホンをとった佐藤信介。『GANTZ』の制作経験を活かし、CG・ワイヤーアクションなどの技術を用いて、『図書館戦争』『アイアムアヒーロー』など実写化不可能と言われた数々の原作を見事に映像化し、ヒットに導いてきた人物だ。今作ではこれまで以上の緻密なCGを作り上げるべく、撮影前にキャストと海外に赴き、世界に数台しかない機器を使用して全身スキャニングを実施。最新の技術を駆使し、万全の態勢で撮影に臨んでいるという。主題歌はMAN WITH A MISSION新曲「Take Me Under」主題歌は、日本のロックバンド、MAN WITH A MISSIONの新曲「Take Me Under」。頭はオオカミ、身体は人間という外見の究極の生命体5匹で構成されるMAN WITH A MISSIONが、破壊的でありながらも希望も見えるような、映画の世界とリンクした楽曲で作品を盛り上げる。作品情報映画『いぬやしき』公開日:2018年4月20日(金)出演:木梨憲武、佐藤健、本郷奏多、二階堂ふみ、三吉彩花、福崎那由他、濱田マリ、斉藤由貴、伊勢谷友介監督:佐藤信介原作:奥浩哉©2018映画「いぬやしき」製作委員会©奥浩哉/講談社【ストーリー】主人公は妻と高校生の娘、中学生の息子をもつ定年間際のサラリーマン犬屋敷壱郎(58)。家ではうだつの上がらない父親で、覇気もなく、実年齢より老けていて娘の友人からは「おじいちゃん」だと勘違いされるほどの弱々しい見た目。ある日、犬の散歩中に謎の事故に巻き込まれた犬屋敷が目を覚ますと、見た目は変わらないまま、身体の中が未知の機械で出来たサイボーグになっていた。自分の身体が機械となったことを自覚した犬屋敷は、信じられないほどの破壊能力や生物を治癒する能力を手に入れたことに気づく。その能力を人助けに使うことで、自分の存在意義を見出すようになり、「生」を実感していく。一方、犬屋敷と同じく事故に巻き込まれ、同じ能力を手に入れた獅子神は、悪事に手を染めていき、人の「死」を見ることによって、自分の「生」を実感していく。やがて、獅子神は自分に敵対する総ての人間を殲滅するため動き出す。正義と悪―。人知を超える強大な能力を突然持ってしまった2人は、全く別の道を歩み、そしてやがて、激突する―。
2017年03月20日有川浩の人気小説を「V6」岡田准一、榮倉奈々、福士蒼汰、田中圭、土屋太鳳、松坂桃李、石坂浩二らの出演で実写化したシリーズの劇場版2作目となる『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』が、“ON AIR EDITION”と銘打った地上波放送バージョンとして、今夜3月19日(日)放送される。国家による思想検閲やメディア規制が横行する社会となった近未来の日本。そんな中、検閲に対抗し、本を読む自由を守っている“図書隊”に所属する笠原郁(榮倉奈々)は、検閲で取り上げられそうになった大事な本を取り返してくれた憧れの図書隊員を追って関東図書隊に入隊。図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)所属となり、鬼教官である堂上篤(岡田准一)の罵倒とシゴキに耐え、上官の小牧幹久(田中圭)、同期の手塚光(福士蒼汰)や柴崎麻子(栗山千明)らと共に厳しい訓練と図書館業務の日々を過ごしていた。そんなある日、堂上らタスクフォースに指令が下る。それはこの世に1冊しか現存しない自由の象徴“図書館法規要覧”の一般展示が行われる芸術の祭典の会場警備。表現の自由がテーマでもある芸術展は、武力を伴うメディア規制を激化させているメディア良化隊が狙いに来ることは必至。そこで、関東図書基地は所属するライブラリータスクフォース総勢54名を全て警備に回すことを決断する。鍛錬を重ねた彼らにとって一見簡単な任務に思えたが、そこには、図書隊を解散させることで歪んだ社会を正しくしようと考えている手塚の兄・慧(松坂桃李)が仕組んだ罠が潜んでいた…。原作は、有川氏の「図書館戦争」シリーズ。表現の自由を規制する「メディア良化法」が施行された近未来を舞台に、本を愛する「図書隊」の面々が自由のために戦いを繰り広げるという世界観が多くの読者の共感を呼んで大ヒットとなり、2008年にはコミカライズ化&アニメ化。そして2013年には劇場版第1作『図書館戦争 LIBRARY WARS』が公開され、2015年には続編となる本作が公開。劇場上映直前には、スペシャルドラマ「図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズ」も放送された。キャストは前作から引き続き、主演の岡田さん、榮倉さんのほか関東図書隊防衛部の小牧幹久役で田中さん、手塚光役で福士さん、柴崎麻子役で栗山千明、玄田竜助役で橋本じゅん、仁科巌司令役で石坂浩二。加えて新キャストとして、週刊「新世相」記者の折口マキ役で西田尚美、小牧の幼なじみの中澤毬江役で土屋さん、文部科学省の手塚慧役で松坂さんが出演。さらに、アニメ版で手塚の声を務めた声優・鈴木達央が図書隊隊員として登場!実写版とアニメ版のコラボに、公開当時多くのファンが歓喜した。前作以上の本格的なアクションシーンはもちろん、シリーズを通して気になる笠原と堂上教官の胸キュンシーンも見どころだ。『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』ON AIR EDITIONは3月19日(日)深夜2時5分~TBS系にて放送。(笠緒)■関連作品:図書館戦争 THE LAST MISSION 2015年10月10日より全国東宝系にて公開(C) 2015“Library Wars -LM-”Movie Project
2017年03月19日木梨憲武が16年ぶりに映画主演を務め、佐藤健が“初”の悪役に挑戦する映画『いぬやしき』。“原作・奥浩哉×監督・佐藤信介”という『GANTZ』タッグが再び実現する本作に、実写版映画『GANTZ』でも大活躍した若手俳優・本郷奏多が出演。このほど、本郷さんからコメントが到着した。主人公は妻と高校生の娘、中学生の息子をもつ定年間際のサラリーマン犬屋敷壱郎(58)。家ではうだつの上がらない父親で、覇気もなく、実年齢より老けていて娘の友人からは「おじいちゃん」だと勘違いされるほどの弱々しい見た目。ある日、犬の散歩中に謎の事故に巻き込まれた犬屋敷が目を覚ますと、見た目は変わらないまま、身体の中が未知の機械で出来たサイボーグになっていた。自分の身体が機械となったことを自覚した犬屋敷は、信じられないほどの破壊能力や生物を治癒する能力を手に入れたことに気づく。その能力を人助けに使うことで、自分の存在意義を見出すようになり、「生」を実感していく。一方、犬屋敷と同じく事故に巻き込まれ、同じ能力を手に入れた獅子神は、悪事に手を染めていき、人の「死」を見ることによって、自分の「生」を実感していく。やがて、獅子神は自分に敵対する総ての人間を殲滅するため動き出す。正義と悪――。人知を超える強大な能力を突然持ってしまった2人は、全く別の道を歩み、そしてやがて、激突する…!原作は、「GANTZ」の生みの親・奥氏の大ヒットコミック。メガホンを取るのは、映画『GANTZ』の制作経験を活かし、CG・ワイヤーアクションなどの技術を用いて『図書館戦争』『アイアムアヒーロー』など実写化不可能と言われた数々の原作を見事に映像化してきた佐藤監督だ。映画『GANTZ』の制作スタッフが再集結し、木梨さんや佐藤さんほか豪華な面々が集結。撮影前にキャストたちは海外に赴き、世界に数台しかない機器を使用して全身スキャニングを実施するなど、最新の技術を駆使し『GANTZ』を超えるアクション超大作を誕生させる。そんな本作にて、佐藤さん演じる獅子神の幼馴染みであり、木梨さん演じる犬屋敷と組んで獅子神を止めようとする安堂直行役に本郷さんがキャスティング。本郷さんといえば、『テニスの王子様』 越前リョーマ役をはじめ、『進撃の巨人』アルミン役、『闇金ウシジマくん Part3』沢村真司役など人気コミックの実写化にも多数出演。今年は、山田涼介を主演に迎える注目作『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』にもエンヴィー役で登場するなど、その活躍に期待が高まる。佐藤監督作『GANTZ』シリーズでは西丈一郎役で出演した本郷さん。“原作・奥浩哉×監督・佐藤信介”という『GANTZ』タッグが実現する本作への出演については「監督の佐藤信介さん、原作の奥浩哉先生共に、ご一緒させていただくのはGANTZ以来になります。GANTZは7年前に公開された作品ですが、いまだに多くの人からGANTZの話をよくされるくらい、僕にとっても非常に重要な作品です」と、深い思い入れをコメント。「奥先生と佐藤監督がタッグを組むということで、本作も日本を代表するSFアクション作品になると確信してます。是非楽しみに待っていてください」と早くも自信を見せた。『いぬやしき』は2018年、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月17日有川浩の小説を実写化した映画『旅猫リポート』が2018年10月26日(金)に全国公開。有川浩のベストセラー小説「旅猫リポート」実写映画化「図書館戦争」や「植物図鑑」など、著作が続々と映画化されている人気作家・有川浩のベストセラー小説「旅猫リポート」。主人公の青年・悟(サトル)が、とある事情から飼えなくなってしまった愛猫のナナと一緒に、新しい飼い主を探して日本各地を訪ねる旅を描いた心温まる感動ストーリーだ。悟はこれまでに出会ってきた様々な人を訪ねる中で、本当の絆や、伝えられなかった気持ちを見つめなおし、自らの人生を振り返ることになる。有川浩が過去のインタビューで「一生に一本しか書けない物語」と話すほど思い入れの深い作品であり、映画化に当たっては自ら脚本開発にも参加した。主演・福士蒼汰、相棒ナナの声は高畑充希主人公の悟役を務めるのは、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』や『ちょっと今から仕事やめてくる』、『曇天に笑う』など主演作品が続く俳優の福士蒼汰。ほぼ全編が猫との共演という、動物相手の難しい役どころに初挑戦する。特報映像では、心優しき青年とツンデレ猫の凸凹コンビの掛け合いが公開されている。また、相棒の猫・ナナの声は高畑充希。近年では『ひるね姫』での声優出演も記憶に新しい。今回は、猫としての作品参加とのこともあり、高畑自身も戸惑いがあったようだ。とはいうものの、高畑は本作のアフレコを終えて「俳優猫ちゃんの可愛げのない可愛らしさに夢中になっているうちに、気づいたら終わっていました。声を担当させていただいてはいるのですが、見所はズバリ、喋らない時の猫ちゃんの顔!大きな目に映る様々なものに、想像力を掻き立てられてしまいました。」と語っている。高畑の声はもちろん、彼女のハートも射止めた猫の演技、そして何より福士との掛け合いは1番の見どころとなりそうだ。その他に、悟の高校時代の同級生に広瀬アリス、大野拓朗、悟の幼少期からの旧友には山本涼介、悟の叔母に竹内結子と、実力派の俳優陣が集結。加えて、橋本じゅん、木村多江、田中壮太郎、笛木優子、中村靖日、戸田菜穂らも出演する。物語の中心であり高度な演技が求められる猫は、撮影の最大の関門とされている。本作では、動物プロダクションとの入念な準備によって、猫のリアルな仕草や表情をたっぷりと撮影。“猫映画の決定版”を目指すという。監督は、有川浩が原作の映画『植物図鑑』も手掛けた三木康一郎監督。本作で再びのタッグが実現する。ストーリー元野良猫のナナは、交通事故にあったところを心優しい猫好きの青年・悟に助けられ、5年間、飼い猫として幸せに暮らしてきた。とある事情でナナを手放さなくてはならなくなった悟は、新しい飼い主を探す旅に出る。「さあ行こう。これは僕らの最後の旅だ。」悟とナナは、悟の小学校時代の親友、高校時代の初恋の人など悟がこれまでの人生で出会った大切な人たちを、順に訪ねていく。それは図らずも悟の人生をふりかえる旅となる。強い絆で結ばれた一人と一匹のおかしく、切なく、あたたかい物語。旅の終わりに明かされる、悟の「秘密」とは――。作品詳細『旅猫リポート』公開日: 2018年10月26日(金)全国公開原作:有川浩 『旅猫リポート』(講談社文庫)出演:福士蒼汰、高畑充希(声の出演)、ナナ、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、前野朋哉、田口翔大、二宮慶多、中村靖日/戸田菜穂、橋本じゅん、木村多江、田中壮太郎、笛木優子、竹内結子監督:三木康一郎 脚本:有川浩、平松恵美子音楽:コトリンゴ企画・配給:松竹
2017年03月11日