ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。前回の 森鴎外編 で、そんなに知らなかった文豪のエピソードを知って興味を持てたよーといったメッセージを編集部宛てにいただいて、とても嬉しかったです!そしてこんな人も扱って欲しいといったリクエストも!文豪、と題したこのシリーズですが、せっかく「いまむかし」をテーマとしているのでちょっと趣向を変えて、近代に限らず歴史に名を残した歌人なんかにも目を向けてみたいと思います。いや実はリクエストをいただいて、私自身が(そういえばよく知らない…どんな人だったんだろう?)と興味を抱いたからなんですけど。関係を持った女性は3千人超えという伝説の男!なんと今回は平安時代まで遡っちゃいます!最近控えめだったたぬ君が嬉しそう〜。「在原業平」歴史に興味がなくても、名前だけは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。でも多分、パッと思いつく歴史上の人物って天下獲ったり何かを成し遂げたり日本で初めて何かをしたり…偉人と呼ばれる人たちですよね…?そんな中、在原業平は何で有名かというと…。『特に何も成し遂げてないけどあまりにモテすぎて歴史に名を残してしまった人物』なのです!なんと関係を持った女性は3千人を超えるという伝説があります…! さすがにアバンチュール多すぎない?その結果イケメンの代名詞のようになった業平は、後に書かれた『伊勢物語』の主人公のモデルにもなっています。エピソードを読み進めていくと気づくと思いますが、長編恋愛小説『源氏物語』にも伊勢物語になぞらえた設定がいくつも出てきて、かの紫式部先生も参考にされたプレイボーイの日本代表なわけです。とはいえ在原業平と言えば最初に出てくるのは歌人としての肩書き。和歌の名手として六歌仙、三十六歌仙にも選ばれています。勅選和歌集『古今和歌集』を編纂した紀貫之をして「その心余りて言葉足らず(あまりに情熱が強すぎて表現する言葉が足りない)」と評させるほど、熱く激しい恋心を少ない文字の中に見事に凝縮した人なのです!お…そういえばこの歌仙の中にはやっぱりモテすぎて有名人がもう1人いますね。そう、美人の代名詞「小野小町」ですー。(業平はもちろん口説いてます! 美女最高峰には断られたみたいだけど…)男女ともに、そんなに身分は高くないのにモテすぎた人が日本を代表する歌人として選ばれている。これは何か事情がありそうな…?身分は高くない、と言いましたが、確かに在原業平は百人一首でも武装した姿で描かれています。彼の最終の官職である蔵人頭のユニフォームなわけですが、蔵人とは位階は高くなくとも天皇の覚えもめでたい側近。実は、在原業平の出自を辿ると本来彼は皇族の血筋なのです。しかし祖父である平城上皇が譲位したのちに天皇に反旗を翻し(薬子の変)それが失敗して一族は零落します。皇族から臣籍、つまり家臣の立場に格下げされてしまうのです。一族は再興のチャンスを狙いますがライバル藤原氏によって妨害され、皇族に戻ることはできませんでした。業平20歳ごろ、ちょうど働き盛り男盛りで周りの貴族の子息たちもどんどん出世街道を邁進しているのを横目に見ながら、落ちぶれた一族はまともに官位を上げてももらえないままくすぶります。高貴な生まれで何不自由ない気ままな皇族暮らしが約束されていたはずなのに、親族の起こした政変によって不遇な運命に翻弄されて…。私なら仕事行くのも嫌になって引きこもっちゃうかもしれない…ところなのですが!業平には物凄い才能…ポテンシャルがあったのです。人がモテる条件は平安時代から変わらない?“容姿端麗で自由奔放、勉強はそんなにだけど和歌がめちゃくちゃ上手い“ー『日本三代実録』(意訳)平安時代当時、女性が顔や姿を家族以外にはうかつに見せない状態で恋はどうやって始まるかと言えば、美しいと噂に聞いた女性の家に訪ねていって、御簾越しに和歌のやりとりをして駆け引きをするわけです。相手はどんな人柄なのかな、教養はどのくらいあるのかな、話は合いそうかな…?現代なら飲み会や職場やアプリなどで出会って、容姿が好みだったり話が合えばその後も何度か会ってみて…お互いに恋愛感情が生まれればお付き合いしましょう〜となる流れを、相手の顔が見えない状況で言葉のやり取りだけで汲み取り合う平安時代!!えーえーえーむっ…ずかしくない?言葉のやり取りが大事な平安時代小野小町や在原業平という和歌の天才は和歌を詠むのが上手い=コミュ力が高い=モテ女・男だということなんですね!!(もちろん当時の感覚で美男美女だったのも事実なのでしょうが。)これからという時に不遇な環境でくすぶっていたであろう業平は、その心の穴を埋めようとしたのでしょうか?ここからがクズ男の本領発揮となりますー。数々の女性たちと浮名を流した業平ですが、中でも一番有名なのが政敵の娘でもあり天皇のお妃候補である高貴な姫君との禁断の恋に情熱をぶつけます。(おっとこれ源氏物語で見たような…?)その関係はまもなくバレて別れさせられることになりますが…。禁断の悲恋から、名歌は生まれるわけですね。平安時代から匂わせポエムはあるんですこちらの歌、百人一首にも収められているので有名ですよね。子どもの頃に暗記した人も多いかと思いますし、漫画のタイトルにも使われています。現代語訳にすると実際の川が紅葉で紅く染まっている様子を見ているようですよね。でも実はこれ、屏風に描かれた絵画を見て歌を作ったものだったようです…!そしてこのネタ元になった屏風は、禁断の恋のお相手、藤原高子さまの持ち物でしたー!はい匂わせー!!その女性の部屋に飾られている屏風を見ることのできたってことですからねぇ。コミュ力が高いって…頭いいよね?ところで業平の人物像には、勉強はあまりできないけど…とありましたが、恋の駆け引きは一流だったようで…古い歌や季節折々の表現をよく知っていて引用したり、相手の思わせぶりな歌の意味を即座に解釈してうまく掛け合わせた返歌を作ったり…こんなの頭が良くなかったできないと思いませんか!?その賢さがよく現れているのが、こちらも有名な伊勢物語の一節にある『かきつばた』の頭を取った即興歌。教科書に載っていたという方も多いのではないでしょうか。あいうえお作文のように、頭の文字を取りながらしっかり意味の通じる文章を作るってかなり難しい。更に文字数制限があって、ただ景色や気持ちを説明するだけでなく表面的な言葉の裏に別の意味を持たせてみたり…。和歌となるとより難易度あがりますよね?今も昔も、やっぱりコミュ力が高い人って頭が良いし、同性異性にかかわらずモテる、人たらしが多いんだなぁとしみじみ思うコミュ障な私なのでした。現代ならカリスマホストやトップアイドルになっていたかも?というわけでプレイボーイ日本代表みたいな在原業平。ちょっと、共感してもらえるかわからないんですが現代で言ったら…。ローランド!? なのか? と思ってしまいました。自らの容姿と才覚だけでのし上がり、女性たちを虜にし数々の名言(歌)を残している…。ここで「我か、我以外か」って言わせてみたかったんです…!現代だとカリスマホストやトップアイドルになっていたかもしれない? 業平さん!エピソードはたくさんあって字数の関係で書ききれないほどでしたが…伊勢物語は現代語訳もありますし、源氏物語のベースにもなったと言われている洒落たプレイボーイエピソード、ぜひ読んでみてくださいね。
2023年10月02日東京・歌舞伎座内にある食事処「花篭(はなかご)」から、「歌舞伎座アフタヌーンティー」の2021年3月のメニューが登場します。「歌舞伎座アフタヌーンティー」「歌舞伎座アフタヌーンティー」は、歌舞伎座や歌舞伎の演目をモチーフにしたスイーツが楽しめるアフタヌーンティー。3月の新メニューでは、春らしい“花かご”に入ったスイーツや、お重に入った華やかなメニューを提供されます。演目にちなんだ“都鳥”モチーフの和菓子注目は、3月に歌舞伎座で上演される演目「隅田川」をイメージした“言問最中”です。江戸末期創業の和菓子屋・向島 言問団子が手掛ける「言問最中」は、作品にも登場する在原業平の和歌に出てくる“都鳥”をモチーフにした和菓子。香ばしいみやこがね餅米の皮に、上品な甘さの白餡を沢山詰め込まれています。雛祭りプリンや桜の和菓子も桜の季節に合わせた彩り豊かな和スイーツもラインナップ。ほんのりピンクがかったプリンは、ひな祭りの“菱餅”をイメージして春色に。和スイーツの定番・あんみつやきんつばは、桜風味にアレンジして春らしい味わいに仕上げられています。その他、ちらしのご飯や桜えびのご飯など、見ているだけで楽しい色鮮やかなメニューも用意。一足早く春らしい雰囲気を満喫できるアフタヌーンティーを楽しめます。【詳細】「歌舞伎座アフタヌーンティー」3月のメニュー<30食限定>会場:歌舞伎座 食事処「花篭(はなかご)」住所:東京都中央区銀座4-12-15時間:1)12:20~14:30、2)16:30~18:30価格:2,400円(税込)メニュー:<花かご>演目商品 言問最中、雛祭りプリン、桜餅あんみつ、桜きんつば、ワッフル、本日のフルーツ<一の重>ローストビーフのサラダ、ミックスナッツ、塩昆布<二の重>料理長特製 ちらしのご飯・桜えびのご飯・山菜のご飯、玉子焼 ガリ<飲み物>ポットのほうじ茶+ワンドリンク※ワンドリンクは、コーヒー(ホット・アイス)、紅茶(ホット・アイス)、ハーブティー(ホット)、緑茶(ホット)から選べる
2021年03月05日東京・歌舞伎座内にある食事処「花篭(はなかご)」から、「歌舞伎座アフタヌーンティー」の2021年3月のメニューが登場。「歌舞伎座アフタヌーンティー」「歌舞伎座アフタヌーンティー」は、歌舞伎座や歌舞伎の演目をモチーフにしたスイーツが楽しめるアフタヌーンティー。3月の新メニューでは、春らしい“花かご”に入ったスイーツや、お重に入った華やかなメニューを提供する。演目にちなんだ“都鳥”モチーフの和菓子注目は、3月に歌舞伎座で上演される演目「隅田川」をイメージした“言問最中”だ。江戸末期創業の和菓子屋・向島 言問団子が手掛ける「言問最中」は、作品にも登場する在原業平の和歌に出てくる“都鳥”をモチーフにした和菓子。香ばしいみやこがね餅米の皮に、上品な甘さの白餡を沢山詰め込んだ。雛祭りプリンや桜の和菓子も桜の季節に合わせた彩り豊かな和スイーツもラインナップする。ほんのりピンクがかったプリンは、ひな祭りの“菱餅”をイメージして春色に。和スイーツの定番・あんみつやきんつばは、桜風味にアレンジして春らしい味わいに仕上げた。その他、ちらしのご飯や桜えびのご飯など、見ているだけで楽しい色鮮やかなメニューも用意。一足早く春らしい雰囲気を満喫できるアフタヌーンティーを楽しんでみてはいかがだろう。【詳細】「歌舞伎座アフタヌーンティー」3月のメニュー<30食限定>会場:歌舞伎座 食事処「花篭(はなかご)」住所:東京都中央区銀座4-12-15時間:1)12:20~14:30、2)16:30~18:30価格:2,400円(税込)メニュー:<花かご>演目商品 言問最中、雛祭りプリン、桜餡あんみつ、桜きんつば、ワッフル、本日のフルーツ<一の重>ローストビーフのサラダ、ミックスナッツ、塩昆布<二の重>料理長特製 ちらしのご飯・桜えびのご飯・山菜のご飯、玉子焼 ガリ<飲み物>ポットのほうじ茶+ワンドリンク※ワンドリンクは、コーヒー(ホット・アイス)、紅茶(ホット・アイス)、ハーブティー(ホット)、緑茶(ホット)から選べる
2021年02月21日主人公の〈梨子〉は、子ども時代に運命の男性と出会った。ひとりは、のちに夫となる〈ナーちゃん〉こと原田生矢。もうひとりは小学校の用務員だった高丘さん。結婚後も他の女性との関係を続ける夫との生活に疲れ、梨子の意識は、夢の中でふたつの時空の恋に生きる。川上弘美さんの『三度目の恋』は、現代、江戸、平安を行き来しながら、恋愛の底知れなさに触れるような物語だ。「この小説を書く2年前に伊勢物語を現代語訳したのですが、その時在原業平の周りの女たちは本当のところ何を感じていたんだろうと考えていました。その疑問を解くために『もし現代に業平みたいな男がいたら』と想像し始めたのですが、現代の価値観からすれば、妻と同じくらい他の女のことも大事にしてしまう男って、あまり魅力的ではないんですよね」そこで、平安時代の女房や江戸時代の花魁(おいらん)など、現代とは異なる時代の目や別の文化で育った目にはどう映るのかを考えてみたのだという。「彼女たちの視点と現代の視点を重ねることができたら、業平という人間に対する認識も深まるんじゃないかなと思ったんです」暮らしの違いだけでなく、時代によって変わる恋愛観の違いやセックス観の違いなども浮き彫りになる。「たとえば、平安時代は一夫多妻で女系家族というのは資料としては残っているのですが、そういう境遇にいる女たちの気持ちは、小説家である私が想像するしかない。なので、現代の自分が考えているいろいろなことが投影されていると思います。女として置かれている状況や男女の関係性など、異質の文化の中で考えることによって、かえって現代のことがわかる。そういう感じがあったのは書いていて面白かったです」梨子の相談相手であり、夢の中では華麗な恋もする高丘さんとの関係は物語が進むにつれ、より親密に。「高丘さんは、権力争いに負けて廃太子となった高岳親王を重ねた人物です。実は業平の叔父。高丘さんはこれまで書いてきた中でいちばん大好きな男性だけど、恋愛相手としては人間が大きすぎて、ついていけない気持ちになるかも(笑)」三度目の恋が意味するものを、本を閉じても考えたくなる。かわかみ・ひろみ作家。1994年に「神様」でパスカル短篇文学新人賞を受賞し、デビュー。’96年に『蛇を踏む』で芥川賞、2001年に『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞受賞。’19年に紫綬褒章受章。『三度目の恋』『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集03』(河出書房新社)で「伊勢物語」の現代語訳を担当したことも、本作創作のきっかけだったとか。中央公論新社1700円※『anan』2020年11月25日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年11月23日展覧会「博物館でお花見を」が上野・東京国立博物館で開催。当初、2020年3月10日(火)から4月5日(日)までの開催を予定していたが、開催スタート日を延期。3月17日(火)以降の実施を予定している。なお、スケジュール詳細は追って明らかとなる。春の恒例企画「博物館でお花見を」“桜”にちなんだ美術品が勢揃い東京国立博物館の春の恒例企画「博物館でお花見を」が2020年も開催。本館では、桜を描いた絵画や、桜をモチーフにした工芸品、陶磁器など、桜に関連した日本美術の名品を展示する。絵画では桜を讃え歌を詠む惟喬親王と在原業平を描いた「観桜図屏風」や、桜の名所・三囲神社を背景に吉原へ向かう遊客の姿を捉えた「隅田川の花見船図」などが出展。また、工芸品では皿や器面いっぱいに桜をあしらった「色絵桜樹図皿」「色絵桜樹図透鉢」などを観ることが出来る。春の庭園解放&桜ライトアップもまた、本展と時期を同じくして本館北側の庭園の一般開放を実施。開放期間中は臨時でカフェも出店するので、ゆったりとお花見を楽しむことが可能だ。さらに開放期間中毎週金・土曜日は、19:30まで桜のライトアップも実施。昼の桜とはまた一味違った夜桜を、日本最古級の博物館の庭園で眺めてみては。【詳細】博物館でお花見を会期:2020年3月10日(火)~4月5日(日)※当初、2020年3月10日(火)~4月5日(日)の開催を予定していたが、国内における新型コロナウイルス感染症の発生を受け開催スタート日を延期。開幕日は未定。なお、2020年2月27日(木)から3月16日(月)まで東京国立博物館は臨時休館。開催場所:東京国立博物館■春の庭園解放期間:3月10日(火)~4月19日(日)時間:10:00~16:00※毎週金・土は19:30までライトアップ実施。<東京国立博物館詳細>開館時間:9:30~17:00(金・土は21:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)住所:東京都台東区上野公園13-9観覧料:・2020年3月31日(火)まで一般 620円、大学生410円・2020年4月1日(水)より一般 1,000円、大学生 500円※高校生以下および18歳未満、満70歳以上は無料。※特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」(3月13日(金)~5月10日(日))は別料金。【問い合わせ先】東京国立博物館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2020年02月21日時の流れを感じる店内で味わうやさしい甘さの団子「言問団子(ことといだんご)」は、歴史情緒あふれるのれんをくぐると、時代を遡ったかのようなどこか懐かしい甘味処の雰囲気を感じることができます。隅田川沿いにあるため、散歩の合間にふらっと立ち寄る人も多いです。メニューは、お店の看板メニューでもある「言問団子」と、手土産に便利な「言問最中」の2種類のみ。ゆったりとした時の流れの中で味わう、上品な甘さは格別。老舗ならではの趣ある店内は、歴史好きにもおすすめ!江戸時代末期、植木屋を営んでいた当時の創業者が団子を作って振舞ったところ、評判が良かったため商売として始めたのがお店の原点。シンプルな甘さと串に刺さずに爪楊枝を使っていただくスタイルは、創業以来変わっていません。言問団子というのは、その昔、古今和歌集の歌人でもある在原業平朝臣が、東国を旅していた際に読んだ和歌にちなんで名づけられました。団子を頬張ると、文学の香りを感じさせる雅な名称も相まって、まるでタイムスリップしたかのような感覚を楽しむことができます。時代を超えて愛される名物メニュー「言問団子」店名にもなっているこのお店の定番商品。白餡、小豆餡、味噌餡の3種類の餡に、もっちりとした白玉が包まれています。原料にもこだわった餡は、少量でもしっかりと豆の存在感を感じられる一品。余分なものをすべて省き、上品な甘さと滑らかな食感が際立つその味は、長い歴史の中で多くの人が愛したのもうなずける感動のおいしさです。コロンとした都鳥の中には餡がたっぷり「言問最中」もう一つの商品である「言問最中」。都鳥の形の皮の中には、餡が隙間なくぎっしりと詰められています。餡は小豆餡と白餡の2種類あり、手の中に収まるほどのかわいらしいサイズながら、しっかりと満足感を与えてくれる最中です。「言問団子」が一日しか日持ちしないため、手土産にできるお菓子を作ろうということで生まれたのが「言問最中」。東京土産としてもおすすめです。江戸時代から愛されてきたシンプルで本物の味創業以来、品数を増やさず、製法を変えずにずっと続いてきたのは、その味が多くの人に愛されてきた証拠です。余計なものをいれないシンプルなおいしさが、訪れた人の心をほっとさせてくれます。団子のおいしさはもちろんですが、店内にも歴史を感じさせるものが飾ってあり、眺めているだけでも現実を忘れさせてくれる空間も魅力のひとつ。東京観光の際には、ぜひ味わってほしい東京の名品です。東武伊勢崎線「東京スカイツリー駅」から徒歩12分。店舗駐車場はないため、来店時には公共交通機関を利用しましょう。東京スカイツリーや浅草からも近い場所にあり、東京散策のスポットとしても人気のお店。言問団子の上品な甘さとかわいらしい見た目は、ほっと一息つきたいときにぜひ立ち寄ってみてください。スポット情報スポット名:言問団子住所:東京都墨田区向島5-5-22電話番号:03-3622-0081
2018年08月03日琵琶湖ホテルにて、百人一首を題材にしたカクテル「百人一首カクテル」の第3弾が、2018年4月1日(日)から6月30日(土)まで提供される。2017年9月より開始した「百人一首カクテル」が好評なことを受け、第3弾のカクテルが登場。今回は、"美"や"絶望と希望の光"、"熱い恋心"をテーマにした歌が選ばれ、カクテル4種が作られた。小野小町の美しさをグラスに浮かべた花々で表現誰もが知る小野小町の歌「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」をイメージして作られたのは、ハーブティーをベースにエルダーフラワーのシロップで甘みを加えたノンアルコールカクテル。絶世の美女と言われた小野小町の美しさを、グラスに浮かぶ花々で表現している。お酒が苦手な人にもおすすめの一杯だ。熱い思いをとうがらしの激辛パウダーで表現藤原実方朝臣が詠んだ「かくとだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじなもゆる思ひを」のカクテルは、爽やかな緑色で"さしも草"を表現。珍しいよもぎのリキュールや抹茶ゼリーを組み合わせ、和風な味わいに仕上がっている。秘めた恋心が向かう伊吹山は、小豆とごまのフローズンカクテルで表現。さらに、お好みで滋賀県湖南市の弥平とうがらしの激辛パウダーを振りかければ、実方の熱い思いをより感じることのできる味わいに。ほかに、絶望と希望の光を、黒いビールと白いはっさくリキュールの二層で表したカクテルや、竜田川の紅葉を色鮮やかなフルーツで表したシャンパーニュ入りカクテルがラインナップする。詳細百人一首カクテル第3弾提供期間:2018年4月1日(日)~6月30日(土)場所:琵琶湖ホテル2階「バー ベルラーゴ」住所:滋賀県大津市浜町2-40営業時間:17:00~23:00<メニュー詳細>・花の憂い 1,400円「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」(小野小町)・さしも草 1,300円「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな もゆる思ひを」(藤原実方朝臣)・あまのつりぶね 1,400円「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ あまのつりぶね」(参議篁)・からくれなゐ 1,600円「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」(在原業平朝臣)※税・サービス料込【問い合わせ・予約先】琵琶湖ホテルレストラン予約TEL:077-524-1225(9:00~20:00)
2018年03月19日1月11~15日は第六十八候「水泉温かを含む(しみずあたたかをふくむ)」。雪が積もり、地上の水もすべて凍ってしまうような寒さの中、地中から湧き出る水にもかすかな動きや、あたたかさを感じる頃という意味です。いにしえの人々はそんな自然の小さな気配にも、抑えきれない恋心を重ね、和歌にしたためてきました。今日は「水泉温かを含む」がごとく、悲しみの涙もとけて、ふたたび出会った二人の恋物語をご紹介しましょう。七十二候とは?時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか?流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。宮廷を揺るがしたスキャンダラスな恋「昔、男ありけり」の有名な書き出しで始まる「伊勢物語」には、平安の歌人・在原業平(ありわらのなりひら)と、名門藤原家の美しき娘・藤原高子(ふじわらのたかいこ)の悲恋を題材にしたお話があります。高子は生まれたときから、清和天皇の将来のお后候補として、蝶よ花よと大切に育てられました。そんな美しい高子に恋をした17歳年上の在原業平は、高子のもとへ通い、思いを伝えます。強く惹かれ合い、愛し合う仲となった二人は駆け落ちを決意。屋敷を抜け出したのですが……。露と消えた恋逃げる途中、草の上に輝く露を見て、「あれはなに?」と業平にたずねた高子。高子は深窓の姫君ですから、露を見たことがなかったのです。雨が降りしきる中、二人は追手につかまってしまい、引き裂かれてしまいました。そのときの思いを、業平は和歌にこう詠んでいます。「白玉か 何ぞと人の 問ひしとき 露と答へて 消えなましものを」「あれはなに?とあなたが聞いたとき、露だよとこたえて、わたしもあの露のように消えてしまえばよかったものを」平安時代には、露を涙に見立て、多くの和歌が詠まれました。今では暮らしの中で露を見ても、気にもとめない人が多いかも知れません。揺れる葉からぽたりと落ちる露は、まさに頬をつたう涙のようだと思いませんか?露から涙を思い浮かべる感性こそ、いにしえの昔より伝わる日本人の心と言えるのではないでしょうか。再会その後、天皇の后となり、貞明親王(後の陽成天皇)を産んだ高子。幼い帝を補佐しながら、政治の場で活躍するようになります。一方、業平は「蔵人頭」という、天皇の秘書官長のような立場となり、天皇に近侍するようになっていました。そんなある日、高子が藤原氏の氏神である京都・大原野神社に参拝した際、供として従ったのが業平だったのです。長い年月を経てふたたび出会った二人。若かった業平もすでに50代半ば。「愛し合った歳月は、神代の昔ほどに流れてしまった」と悲しむ業平。そのときの高子の和歌が、『古今和歌集』に残っています。「雪のうちに春は来にけりうぐいすのこぼれる涙今やとくらむ」「雪が降っているというのに春がやってきました。うぐいすの凍った涙もようやく、とけるでしょうか」うぐいすが涙を流す、という視点の美しさに驚きませんか?あまりの悲しみに凍ってしまった涙も、かすかな春のあたたかさを感じて、まるで魔法がとけるように流れていく……。高子はうぐいすに自身の思いを重ねて、和歌を詠んだのでしょうか。うぐいすが涙を流す、という視点もさることながら、その涙が凍り、そしてとけるという実際にはありえない表現からもまた、いにしえの人々の感性が伝わりますね。これを恋の歌と捉えれば、どこか淡い希望を感じる表現の中に、意味深な響きも感じられてなりません。しかし、再会の喜びからほどなく業平はこの世を去り、二人の恋は終わりを告げたのです。移り行く自然に恋心を託し、多くの和歌を詠んだいにしえの人たちの感性。目には見えない自然のかすかな兆しや、気配さえも感じとる感性を磨くことは、恋はもちろん、人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。【参考】『くらしを楽しむ七十二候』広田千悦子/泰文堂、『伊勢物語』坂口由美子/角川学芸出版、『福を呼ぶ四季みくじ』三浦奈々依/株式会社プレスアート
2017年01月10日いにしえの人は、夢のように美しく儚く散っていく桜を「夢見草」と呼んだそうです。まさに桜の美しさは、儚い夢のよう。一瞬で消えてしまうからこそ、人は「今この瞬間の美」を心に深く刻みたいと思うのかもしれませんね。桜はいにしえの時代より、和歌、絵画、文学、音楽と、さまざまな芸術を生み出してきました。今回はお花見でちょっぴり自慢できる「桜にちなんだ教養」をご紹介します。みんなが憧れる、日本女性としての品格にあふれた心美人を目指しましょう!何があっても「美しく」とらえられる感性を持とう日本人は何故こんなにも、桜の花が好きなのでしょうか。その根底にあるのは「諸行無常」。すべてのものは時とともに移り変わってゆく。儚いからこそ美しいという、日本人ならではの考え方です。日本人はいきいきと輝くものより、散りゆく桜、枯れた野原など、命が終わるさまに「情緒」や「美」を見出してきました。時の流れに無情に逆らわず、すべてを受け入れ、それさえも美に変えてしまう、まるで魔法のようです。私たち一人一人の心のなかにも、そんな日本人の豊かな感性が受け継がれているんですよ。世界三大美女が考える「美しさ」とは?世界三大美女といえば、クレオパトラ、楊貴妃、そして平安時代の女流歌人、小野小町ですね。秋田生まれの美女と伝えられる小野小町。秋田の美味しいお米「秋田こまち」や新幹線「こまち」は、小野小町に由来しています。女性なら誰しもぐっときてしまう小野小町の和歌といえば、こちら。「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」〜春の長雨を眺めていた短い間に、桜の花の色もすっかり色あせてしまったことよ〜あまりに有名な和歌ですね。この和歌は桜の美しさと、女性の「若さ」の美をかけています。「桜の花が咲き、散っていくように、絶世の美女といわれた自分も、恋の物思いにふけっている間に、あっという間にその美貌も色あせてしまった」そんな思いが込められていると思ったら、切なくなりますね。でも小野小町は、その嘆きさえも文学に変えてしまったのです。この和歌は、どんなに時を重ねても永遠に色あせることなく、小野小町の美貌とともにさらに後世に伝えられてゆくでしょう。桜に恋したイケメン歌人たち小野小町は桜の花に、散りゆく若さという「美」を思いましたが、平安の男性たちはまるで桜に恋をしていたかのよう。花が咲くといっては、今か今かと心をときめかせ、花が散るといってはさびしさで胸がいっぱいになる……。考えてみれば、人が桜に感じる思いは、どこかせつない恋心にも似ていますね。平安時代に書かれた「古今和歌集」には、散りゆく桜に思いをよせた和歌が数多く残されています。「久方の(ひさかたの)光のどけき春の日に 静心(しづこころ)なく 花の散るらむ」紀友則~日の光がのどかな春の日に、どうして桜の花はあわただしく散ってゆくのだろうか~「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」在原業平~もしもこの世に桜の花がなかったら人々の春の心は本当にのどかでいられるのだが~教科書にも載っている紀友則(きのとものり)や、数多くの女性とロマンスを重ねた平安時代の貴公子・在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだ和歌は有名ですよね。今年の春は満開の桜はもちろん、散り際の桜にも思いをよせて、いにしえの和歌に胸をときめかせてみてはいかがでしょう?今年のお花見では、感性を磨きましょう桜には、種類ごとに花言葉があることをご存じですか?染井吉野は「精神美」、しだれ桜は「優美」、八重桜は「豊かな教養」、山桜は「高尚」。どれも外見にまつわる美ではなく、内側からにじみ出る美しさをあらわす言葉ばかりですね。何かと忙しく毎日を過ごしている私たち。でも、桜の季節だけは、誰もが足を止めて、今この瞬間しか味わえない花の美しさを心に焼きつけます。「心を込めて、この一瞬を味わう」そんな時間こそが、多くの知識を身につける以上に、日本女性としての品格を養ってくれるでしょう。大切な時間。桜の女神からの贈り物かもしれません。桜の木の下で乾杯をしながら、女を磨きましょう!
2016年04月02日「むかし、まねきんありけり」と後年、好事家が書き記すかもしれないが、確かに2016年の梅の季節に「FEMM(フェム)」と呼ばれる歌い踊るマネキン2体が東東京・墨田向島の言問団子の茶店に居た。平安時代に在原業平が詠んだ歌を採録した伊勢物語を所以とするこの茶店の歴史は、江戸末期、約170年前にさかのぼる。そこに突如現れたラテックスに身を包んだ美しきマネキン2体は手亡の団子を食べるふうでもなく、ただ観察している。1970年代後期のクラフトワーク、ディーボなど洋楽シーンの動きを受けて、YMO、プラスチックス、Pモデルなど80年代初頭に世界に冠たるテクノポップカルチャーを誕生させたトーキョーで、2010年代に現れたのは進化型ピンク・レディー?あるいはWinkのアンドロイド?そのピンク・レディーの『UFO』をもカバーする(『UFO feat. Fz from sfpr vs Invaderous』)このマネキンデュオは、EDMと共にインターネットシーンから現れた。ダンス、RAP、はたまたファッションショーにモデルとして出演するなど、既に2年ほど前から、デジタルメディアではよく知られているFEMM(FAR EAST MENTION MANNEQUINSの略)。東京で発見されたにも関わらず、海外のメディアでその評判が高まり、最新の3月号の『VOGUE JAPAN』では「TOKYO NEW GLAM」と題されたファッションページにも“表現者”として登場している。はてさて今回、東東京に現れたる未来型マネキン。マネキンは話すことができないため、RiRiのエージェントであるハニービー(Honey-B)、LuLaの代弁者としてエージェントのダブルトラブル(W-Trouble)の二人に話を聞いた。ー今回の東東京エリアの撮影はいかがでしたか?Honey-B(RiRi担当):かわいいロケーションで楽しかったですね。これまでも雷門の前で撮影したり、浅草は来たことがあったのですが。W-Trouble(LuLa担当):花やしきは初めてだったのですが、色がとてもポップで良かったですね。ー最初にFEMMというユニットが誕生したきっかけを教えて頂けますか?Honey-B:そもそもFEMMの普通のマネキンだったんです。そのマネキンは何か特別な能力を持っていると、私たちエージェント二人が感じて、特別な能力が与えられてFEMMになったことが始まりです。2013年頃から街中に出て行くようになりました。ーあなたたちエージェントお二人に特別な能力を与える力があるのですか?Honey-B:いいえ。私たち自身がそういうテクノロジーを持っているわけではなくて、私たちが所属しているFEMM's Agency Syndicateという組織がそういうことができるということです。ーそのシーンはYoutubeで発表されているティーザーのムービーにも収録されていますね。W-Trouble:そうです。彼女たちのバックグラウンドのストーリーはそのムービーで伝えており、実際に命を吹き込むシーンもあります。ーFEMMの映像は「IKIOI」が制作、コレオグラフは「Hidali」と今の日本を代表するクリエイターたちが参加しているのにも驚かされました。FEMMとうユニットはダンスと音楽というエンターテイメントに特化したスーパーマネキンなんですか?Honey-B:エンターテイメントをすることがFEMMの存在意義ではなく、道具として不当に扱われてきたマネキンの存在をもっと人々に知ってもらいたいということを発信するリーダーがRiRiとLuLaなのです。そのメッセージを伝える時、人々の心に届きやすい手段が音楽やダンスなので、そういう手法を使っています。まずはマネキンの置かれている現状を知ってもらうことが目的です。W-Trouble:FEMMは人間に似せられたマネキンなのですが、本当は感情があったり、人権があったりするのではないかという問題意識のもとに生まれたという背景があります。現在もマネキンは世界中で増え続けているのですが、個々のマネキンが元々持っていた能力を最大限引き出せるのがFEMM's Agency Syndicateという組織で、FEMM.jpという私たちのWEBサイトでエージェント登録すれば、だれでもアバターとしてFEMMが持てます。ーRiRiとLuLaはそれぞれ違う性格を持っているのですか?W-Trouble:LuLaはハウスキーパー型のマネキンです。RiRiが壊れやすく、ライブの途中などで止まってしまうことがあるので、それを直してあげるような女らしい性格です。ナースの衣装が好きで、『Kiss The Rain』や『Kill The DJ』といったやや女性らしい曲などが似合いますね。Honey-B:RiRiは攻撃的な強い性格で、マーシャルアーツなど格闘技の素養があります。衣装もアーミーなどの格好が似合います。24日にリリースされる新曲『PoW!』のようなRAPや、ビートの強い曲が気に入っているようです。ーRAPやダンスなど音楽シーン以外でも、山本寛斎のショーでは三越伊勢丹の大西洋社長と一緒にランウェイを歩いたり、ファッション誌に登場にしたりと、モデルの仕事も多いようですね。W-Trouble:マネキンなので、世の中の人々がFEMMにどういう衣装を着せたいのかは、エージェントとしても気になります。やはり服を着るということは彼女たちの本来の役割なので、こういうファッションしかしない、というこだわりはなく、どんな洋服でも着せたいという思いが強いです。逆にFEMMを素材としてプロデュースしたいという声を大切にしたいですね。ーメジャーデビューすることで期待することはありますか?W-Trouble:彼女たちのことをより多くの人に知ってもらえる機会が増えて楽しみです。これによってマネキンが人間とどう共存していけるか、興味があります。Honey-B:今まで2年間は彼女たちの声をより広く届けるためにインターネット配信というデジタルだけで問題ないと思っていたのですが、ファンやエージェントの方から、歌詞が読めたり写真を飾ったり出来るものがほしいと言う声があったので、良かったと思います。ー配信限定アルバム「Femm-Isation」は、全米ビルボードチャートWORLDで10位を獲得。海外の活動はこれからも増えていくと思いますが、インタビューはいつも英語でエージェントのお二人が答えているとか? お二人についても少しお話しを聞きたいのですが?Honey-BW-Trouble:私たち二人のプライベートに関しては残念ながらお答えできません。トップシークレットです。【FEMMプロフィール】2013年に“発見”されて以来、ネット配信だけだった活動は2月24日にFEMM's Agency SyndicateよりいよいよCD2枚組(オリジナル新曲2曲、リミックス等の新録 3 曲に加え、リミックス音源を5曲収録した DISC1と 昨年発売された配信限定アルバム「Femm-Isation」を完全収録した DISC2 、2枚あわせて全23曲収録)によるメジャーデビューを果たす。Text: birds-nest
2016年02月23日11月5日は「いい男の日」です。あなたの周りに「いい男」はいますか?そもそも「いい男」ってどんな男性のことでしょう。イケメン?包容力のある人?それとも経済力?諺では「色男、金と力はなかりけり」と言いますが、歴史を振り返ると、色男=イケメンで金と力を備えた人物って結構いるんですよね。今回は日本史のいろいろな時代から「モテ男」の代表選手をピックアップし、「いい男」について考察していきます。【平安時代】元祖モテ男、在原業平日本の「モテ男」を考えた際、どうしても外せないのが平安時代の貴族・在原業平(ありわらのなりひら)。『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルの一人と伝えられている人物です。≪どんな人?≫平安京をつくった桓武天皇のひ孫。皇位継承争いに巻き込まれて皇族から離れ、在原姓を名乗りました。業平は「体貌閑麗、放縦不拘、略無才学、善作倭歌」。今風に訳すと「イケメンで自由奔放。勉強はそこそこだけど、歌が超うまい」。和歌の名手で百人一首には「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」という歌が収録されています。≪モテエピソード≫「生涯を通じて3,733人の女性と交わった」という逸話の持ち主。貴族の女性だけでなく、町娘から91歳の女性まで相手にしたと言われています。彼のエピソードとして有名なのが、藤原氏が天皇に嫁がせるため、文字通り「箱入り娘」として育てていた高子をものにしたこと。他にも、女性の中で最も高貴な人物とされた伊勢神宮の斎王(天皇の代わりに伊勢神宮に仕えた未婚の女性)とも交際しました。。高子との関係は、政敵である藤原氏の企みを妨害するためという説も。ただのイケメンではなく、権力者に対抗したり、普通の人なら恐れ多くてアプローチできない女性にもアタックしたり。恋に関して桁外れに「自由奔放」な人物だったようです。その型破りな姿勢に多くの女性が憧れたのでしょう。【戦国時代】「日本一の兵」真田幸村数多の武将が腕を競った戦国時代には、魅力的な武将がたくさん現れました。織田信長、伊達政宗、上杉謙信…その中から選んだのは、来年のNHK大河ドラマの主人公、真田幸村(本名は信繁)です。ここ数年、小説やゲームの影響で女性にも大人気の幸村。その男らしさからイケメンと称されていますが、なぜここまでもてはやされるようになったのでしょうか?≪どんな人?≫秀吉亡き後、天下を狙う徳川家康と豊臣勢が戦った「大阪冬の陣」「夏の陣」で豊臣勢の武将として大活躍しました。大河ドラマのタイトルにもなった「真田丸」とは、「冬の陣」で戦いの拠点となった小さな城のこと。「夏の陣」では幸村の奮闘により、あと一歩のところまで家康を追いつめたと伝えられています。≪モテエピソード≫幸村は「柔和で辛抱強く、物静かで言葉も少なく、怒って腹を立てることはなかった」人物。しかし戦場に出ると一変。その戦いぶりや味方を裏切らない忠義は、敵である徳川の武将からも「日本一の兵(つわもの)」と讃えられました。日頃は静かでイザという時に頼りになるってステキですよね。妻・竹林院はそんな夫に心底ほれていたのか、戦いに敗れた幸村が九度山に幽閉された時には「真田紐」という紐を考案し、それを売って幸村を支えます。大河ドラマには妻のほか、幸村の初恋の人にして、最初の子の母となる梅という女性も登場する予定。なお、池波正太郎の『真田太平記』には、真田家のために命をかけて尽くすお江という忍者が出てきます。信州・別所温泉の隠れ湯で18歳の幸村を「男」にしたお江は、年下の彼の前でだけ、不死身の女忍びから生身の女に戻ったとか。恋にまつわる記録はそれほど多くありませんが、敵もほれる「男の中の男」幸村。関わった女性にとって、何があっても愛さずにはいられない存在だったのでしょう。【江戸時代】実はヤンチャだった水戸光圀水戸光圀といえば、何といっても「この紋所が目に入らぬか!」のセリフで有名。助さん・格さんと共に全国を巡り、悪代官や悪徳商人を懲らしめる水戸黄門像は、多くの日本人の脳裏に焼き付いているはず。≪どんな人?≫ドラマに描かれる水戸光圀は、実は大部分が作り話です。実際には水戸と江戸を行き来したぐらいで、遠くても鎌倉に足を伸ばした程度。そんな光圀に「全国を歩きまわる」イメージが生まれたのは、日本の歴史をまとめた「大日本史」の編纂を行ったから。この作業は、結局250年もかかり、完成したのは明治時代でした。これがきっかけで誕生した「水戸学」は幕末の尊皇攘夷の思想を生み出し、そこから明治維新へとつながります。≪モテエピソード≫若い頃はだいぶヤンチャをしていたみたいです。派手な着物で遊郭に通うなど、かなりの「かぶき者」。しかも色白で面長のイケメンだったので、江戸城に登城するときには、その姿を見るために多くの人が集まったそう。また、日本で初めてラーメンやチーズを食べたグルメとしても知られています。当時は「生類憐れみの令」で知られる将軍・綱吉の時代でしたが、これに反対するばかりか、禁止されていた牛や豚、羊も食べたとか。権力に流されることなく自分を貫く姿に、いつの時代も人は魅了されるようです。【幕末】新選組「鬼の副長」土方歳三戦国時代同様、激動の時代である幕末にも、魅力的な人物が大勢現れます。坂本龍馬や新撰組の面々にキュンキュンしちゃう女性は少なくないのでは?ここで紹介するのは新撰組副長の土方歳三。彼は実際にかなりのモテ男でした。≪どんな人?≫農家に生まれた土方は、子どもの頃から「武士になりたい」と願っていたようです。同じ夢を持つ近藤勇と出会った彼は、一緒に京都に行き、近藤を局長とする新選組を結成。自分は副長となります。「局中法度」と呼ばれる厳しい規則をつくり、「背くものは切腹」という厳しさから鬼の副長と呼ばれました。≪モテエピソード≫2004年の大河ドラマ『新撰組!』に続き、現在放送中の連続テレビ小説『あさが来た』でも土方歳三役を演じたのは山本耕史さん。残された写真を見るかぎり、山本さんって土方と本当によく似ていますよね。それほどのイケメンだからか、京都では芸者や舞妓に大人気。親戚宛ての手紙には「モテて大変だ」と書かれていたそうです。ある時、土方が送った荷物を開けてみると恋文が箱にギッシリ入っていた、なんて逸話も。そんな彼ですが、「知れば迷い しなければ迷わぬ 恋の道」という俳句を残しています。モテることはわかっていながらも、自分を武士にしてくれた幕府に尽くすために恋はしない、と考えていたのかもしれません。その一本気な部分も土方の魅力なのでしょう。◆モテ男は、いい男なのか?ここまで、在原業平、真田幸村、水戸光圀、土方歳三と歴史上のモテ男たちのエピソードを探ってきました。いわゆるプレイボーイから「男の中の男」までいろいろなタイプがいますが、4人には共通点があります。それはストイックで自分の信念を絶対に曲げないところや、スケールが大きく行動力があるところ。もちろん見た目の良さや本人の雰囲気もあるのでしょうが、女性というのはそういう、どこまでも真っすぐで、且つ非凡な男に惹かれるものなんだろうなと改めて考えさせられました。タブーをものともせずに行動するとか、敵からも賞賛されるほどの戦いぶりを披露するとか、同じ男でもかっこいいなと思っちゃいますからね。しかしながら、実際のところ、「モテ男」は「いい男」なのでしょうか?もし3千人以上の女性と寝た業平が恋人だったら…。時代が違うとはいえ、1/3000の立場なんて嫌ですよね。幸村は最高の男かもしれませんが、支える女性は大変そう。光圀も若い頃はヤンチャだったし、土方はモテるのに恋を捨てた生き方をしていたし…。誰もが認める「モテ男」を手に入れたら、羨望はされるでしょうが、かなりの苦行になりそうですね。そう考えると、「モテ男」は必ずしも女性にとって「いい男」ではないのかもしれません。著者の勝手な見解ですが、あなたを大切にしてくれるのはきっと、みんなに「モテる男」ではなく、あなたにだけモテる「いい男」。どんな人が自分にとって最も「いい男」なのか…考える際の参考になれば幸いです。(文=マサル)あなたとの結婚に向いていない男の特徴【無料占い】
2015年11月05日