若いときにおしゃれのために毎日履いていたヒールのせいで、気が付けば典型的な外反母趾(足の親指「母趾」が人差し指のほうに「くの字」に曲がる病気)になってしまった私の足。ポコンと親指の下の骨が出っぱっているけれど、少し幅広の靴を選ぶようにして対処していました。でも、44歳になったころから痛みが。ひょんなことから知った外反母趾外来の存在と、痛みを取りたくて通った結果についてお話しします。ある日痛みに耐え切れなくなった…若いころ、おしゃれに見せたくて高さ5cm以上あるヒールを日常的に履いていたのがいけなかったんだなと、半分諦めていた外反母趾。別に人前で靴を脱ぐことはあまりないからと大して気にしていなかったのですが、出産後、運動をあまりしなくなったころから徐々に足の親指の下の骨の出っぱりが目立ち始め、最近になって親指の付け根の周辺に痛みが出始めました。いつか治るだろうと放置していたら、どんどんひどくなって膝や脚の付け根まで痛みが響くように。整体マッサージに行っても痛みは緩和されないため、数カ月悩まされていました。初めて知った!外反母趾外来そんなとき美容院で何げなく手に取った女性誌で外反母趾について特集していました。そこに書いてあったのは人間の体重を支える足の裏にはさまざまなストレスがかかっていて、外反母趾や魚の目をかばって歩いていると足裏のバランスが崩れ、思わぬところに痛みが走ることがあるということ。まさにそこに書かれていたのは私の症状そのものでした。足裏のバランスを整える治療をしない限り、痛みはひくどころかひどくなるとの記事を読み、すぐに掲載されていた外反母趾外来に問い合わせてみることにしました。そもそも外反母趾外来というものがあるなんて、私はそのとき初めて知ったのですが、首都圏を中心に何カ所かあって、近年足の悩みを抱えて受診する大人の女性が増えているそうなのです。ちなみに私はたまたま職場の近くにあった治療院を受診しました。ついに痛みの原因が明らかに!外反母趾外来では足だけ診せればいいのかと思いきや、体全体のバランスに始まり、歩き方や立ったときの頭の位置などを細かくチェック。普段の生活スタイルやどんな靴を履いているかなど生活習慣についての質問もされました。その後の先生の話によると、私の痛みは足の裏をじょうずに使えていないのが原因とのことで、その蓄積によって痛み出したのだとか。靴を変えることがきっかけになる人もいるけれど、多くは長年の悪習慣が積み重なった結果、コップの水があふれるようにある日痛みにつながるということでした。原因がわかったところで、体全体のゆがみを取るストレッチのあと、足裏をじょうずに使うためにかかとから着地させる歩き方を習いました。とても違和感がありましたが、これこそが本来の歩き方であり、きちんと足裏を使うことで足裏の筋肉が鍛えられ、体のバランスを取る土台ができるのだと教わりました。さらに足の指の間を全部開けるように伸ばしてから丸めるという動きを、1日の終わりに10セットほど必ずおこなって足裏の筋肉を鍛えてくださいという指示を受けました。この治療を週に1度、2カ月受けたところ、最初の1週間でほぼ痛みは消え、2カ月目には足の甲が分厚くしっかりした見た目に。ぽっこり出ていた骨も筋肉をつけることで目立たなくなりました。まとめ外反母趾外来を受診することで、外反母趾の痛みがなくなっただけでなく、足裏を鍛えるという習慣を手にした私。今では足裏をしっかり使って歩く意識を持つことで、結果的に歩く姿勢も良くなった気がします。外反母趾はもう治らないと諦めずにきちんと専門医に見てもらったことで、心地良い生活を再び手に入れることができました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/春山サチコ(44歳)小学2年生と年長の男児がいる銀行内勤ママ。ちょっと遅めの出産だったので、周りより高齢。年齢を隠して若作りを心がけているけれど肉体年齢はごまかせないのか、とにかく体の凝りがひどい。
2024年01月08日外反母趾のせいで歩くことがおっくうになっていた私。友人から教えてもらった靴底職人さんに靴底を補修してもらったら、長く歩いても足が痛くならず、靴擦れすることもなくなりました。歩き方から若返ったような感じです。そのときのことについてお話しします。★関連記事:「ある日、足に激痛が!」治らないと諦めていた外反母趾の原因と改善した方法【体験談】外反母趾で歩くのがおっくうに私はもともと足が幅広で合う靴がなかなかないという状態だったのですが、それに加えて年齢を重ねるとともに足の親指の付け根の骨が大きく突き出してきて、いわゆる外反母趾に。そのため、長く歩くと靴との摩擦で突き出た骨が痛くて、歩くのがおっくうになっていました。かといって、大きめの靴を買って履いてみても、これもまた歩くときに変な力が入ってしまい足が痛くなるという結果に……。ある日友人と歩いていたとき、歩き方がちょっとおかしいよと指摘され、外反母趾のことを話すと、足と靴底を見てくれる良い靴底職人さんがいるよと紹介されました。靴底職人に足と足裏を見てもらうと…私は早速教えてもらった靴底職人さんを訪ねました。最初に足首や足の骨を触って状態を見てもらい、足の血流を良くするために足首や足の指のマッサージを受けました。その後、足の裏を見ていただいたところ、足の裏にタコができているとのことでした。外反母趾のせいで親指に力を入れないように歩いているため、小指側の足の裏にタコができているというのです。さらに足の裏全体が固くなっているので、足裏マッサージもしていただいたところ、足がだんだんと温かくなってきました。なんだか足が軽くなったような気がしてきました。靴底を直すと痛みが軽減それから靴底の補修が始まりました。まずは親指の付け根の骨が当たるところにクッションのようなものを付けてもらい、力を入れても痛くないようにしていただきました。さらに足裏が正しい位置になるように、靴底にパットのようなものを貼って調整していただきました。費用は両足で3,500円ほどで済みました。でき上がった靴底を入れて靴を履いて立ってみると足裏に均等に力が入る感じで、背筋までしゃんと伸びたような気がしました。歩いてみても足に変な力が入らず、親指の痛みも軽減されました。またかかとは少し靴底が厚くなるようにしていただいたところ、靴擦れもしなくなったのです。歩き方が変わったおかげで、まるで若返ったような気がしました。まとめ靴底を直してもらってからは、長く歩いても足が痛くならず、また疲れなくなりました。その靴底職人さんによると、そのままにしておくと、外反母趾の突き出た骨が化膿したり、手術をしなければならなくなったりすることもあるそうです。また変な歩き方のせいで脚や腰まで痛める人もいるそうです。本当に悪くなれば病院のお世話にならなければいけませんが、今は少しでも症状が緩和できたので靴底職人さんに感謝です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長・医学博士)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。著者/ラベンダーミント(57歳)子育てを終え、今は義母の介護と仕事に忙しい毎日を送る主婦。日々の楽しみは、おいしいものや体に良いものを見つけてお取り寄せしたり、趣味の手芸でかわいいものを手作りすることにはまっている。
2023年05月30日外反母趾改善メソッド「ゆりかご歩き(R)」を広めることで、「世界中の外反母趾を根絶!」することをミッションに掲げる「ゆりかご歩き外反母趾根絶協会」は、新たなロゴマークを制定しました。新ロゴマークは、「ゆりかご歩き」の動きをシンプルに表現したデザインで、健康的で明るいイメージを与えます。また、当協会は、認定院の治療家のみに開放していた「ゆりかご歩き」メソッドの動画を無料で開放することも発表しました。ゆりかごロゴ「ゆりかご歩き外反母趾根絶協会」は、当協会が独自に開発した外反母趾改善メソッド「ゆりかご歩き」に由来する団体です。「ゆりかご歩き」とは、着地の瞬間に足首をふんわりと動かすことで、外反母趾の原因となる間違った歩き方を改善する方法です。当協会では、「ゆりかご歩き」を広めることで、「世界中の外反母趾を根絶!」することを目指しています。新ロゴマークは、「ゆりかご歩き」の動きを2本の線で表現したシンプルで親しみやすいデザインです。顔とキラキラを付けることで、健康的で明るい印象を加えました。色は、健康と穏やかなイメージのターコイズブルーと元気で明るいイエローを採用しました。当協会では、これまで認定院の治療家のみに開放していた「ゆりかご歩き」メソッドを解説した動画を無料で開放することも発表しました。当協会のミッションに共感頂ける治療家の方は、ぜひ当協会のウェブサイトからご登録の上、ご覧ください。【ゆりかご歩き外反母趾根絶協会 無料会員 説明ページ】 外反母趾は、子供の頃からの歩き方が要因になることが分かっています。外反母趾になってから対処するのではなく、外反母趾にならないように予防することが、外反母趾を根絶する唯一の方法です。当協会では、皆さまの地域の子供たちから、外反母趾の芽を摘み、外反母趾に悩む方の根絶にご協力ください。ゆりかご歩き外反母趾根絶協会と共に根本的に外反母趾を撲滅する活動に賛同いただける方は、是非、無料視聴いただいて、メソッドをご覧頂けましたら幸いです。そして、メソッドと当研究所の理念にご賛同いただけましたら、是非、一緒に外反母趾根絶運動を行っていただきたく思います。【ゆりかご歩き外反母趾根絶協会について】ゆりかご歩き外反母趾根絶協会は、外反母趾改善メソッド「ゆりかご歩き」を広めることで、「世界中の外反母趾を根絶!」することをミッションに掲げる団体です。約25年にわたり外反母趾研究を続けてきた中で編み出した「ゆりかご歩き」メソッドは、「歩き方改善」で原因そのものを取り除くことで、「痛みの改善率97.5%」を誇っています。また、「スポーツパフォーマンスのアップ」「原因不明の膝の痛みの改善」など、多くの効果をもたらします。■団体概要団体名 : ゆりかご歩き外反母趾根絶協会所在地 : 東京都府中市宮西町5-6-5設立 : 1999年業務内容: 外反母趾を改善及び予防するメソッドを治療家向けに技術共有し、外反母趾撲滅に向けて活動している団体です。URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月23日ゆりかご歩き外反母趾根絶協会(旧外反母趾研究所、本社:東京都府中市)は、外反母趾改善治療メソッド講座及び症例紹介動画等を先着10,000名の治療家向けに無料提供させて頂くことにいたしました。ゆりかご歩き(R)で外反母趾改善【ゆりかご歩き外反母趾根絶協会 無料会員 説明ページ】 外反母趾を研究し続けて24年のゆりかご歩き外反母趾根絶協会(旧外反母趾研究所) 名誉会長 古屋 達司氏が考案した「ゆりかご歩き(R)」「バスタオルウォーキング(R)」を推奨し、外反母趾根絶運動、そして外反母趾で苦しまれている多くの方々の痛みの改善を目指して活動しております。日本、そして世界中の外反母趾で苦しみ、悩む人を減らし、無くしていく「世界中の外反母趾を根絶!」をミッションに掲げております。そのためには、一人でも多くの医師及び治療家(柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・理学療法士、作業療法士、整体師・カイロプラクター・トレーナー・セラピスト等)の方々のご協力が必要不可欠です。そこで、これまで門外不出のメソッドとして認定院にのみ視聴頂いていた外反母趾のメカニズムや「ゆりかご歩き(R)」の方法の講座及び症例紹介動画等(26タイトル・症状報告304例)を先着10,000名の治療家向けに無料にて解放させていただくことを決断しました。実は、外反母趾は「子供の頃からの歩き方」が要因になることが分かっています。ですから、これから小学校、中学校などの学校で講義ができる治療家を養成し、子供の内に外反母趾になる芽を摘んで行き子供たちの未来を開いて行く「外反母趾根絶運動」が大きなミッションとなっています。より多くの治療家の方々に「ゆりかご歩き(R)」に触れて頂き、まずは日本で外反母趾を根絶して行きたいと強く考えています。もちろん、既に外反母趾になって苦しんでいる方が対象のメソッドですから、外反母趾でお悩みの方の痛み改善事例の臨床数は数多くあります。また、足のバランスが整うことでアスリートの運動パフォーマンス向上、スポーツ傷害改善、魚の目・タコ改善、腰痛、肩こり等にも効果を発揮するメソッドでもあります。ゆりかご歩き外反母趾根絶協会と共に根本的に外反母趾を撲滅する活動に賛同いただける方は、是非、無料視聴いただいて、メソッドをご覧頂けましたら幸いです。【ゆりかご歩き外反母趾根絶協会 無料会員 説明ページ】 そして、メソッドと当研究所の理念にご賛同いただけましたら、是非、一緒に外反母趾根絶運動を行っていただきたく思います。■外反母趾改善治療メソッド講座及び症例紹介動画等の提供についてLINE公式の最初のメッセージにあるリンク先から無料登録をします。氏名、ID(メールアドレス)、パスワードを入力したら、その記載のあるメールが届き、そこからログインして無料で動画が視聴できます。■団体概要団体名 : ゆりかご歩き外反母趾根絶協会所在地 : 東京都府中市宮西町5-6-5設立 : 1999年業務内容: 外反母趾を改善及び予防するメソッドを治療家向けに技術共有し、外反母趾撲滅に向けて活動している団体です。URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月04日外反母趾・足の痛みの専門施術所『整足院』を運営している「株式会社 整足院(本社:東京都大田区田園調布 代表:柏倉 清孝)」は、「株式会社MARKS 店舗事業部(所在地:兵庫県加古川市 代表:古井 敦士)」と2店舗目となるフランチャイズ契約を交わし『整足院 姫路店』をオープンします。場所は「JR姫路駅」から徒歩5分のビル1F。外反母趾や足の痛みに対する施術「整足テーピング」で使用するオリジナルのテープとその巻き方で特許を取得し、その特許の施術サービスが受けられる今話題の店舗である「整足院」です。※期間限定で、整足テーピングを体感していただく為の「オープニングキャンペーン」実施中!「整足院 姫路店]」詳細URL: 「整足院 姫路店」オープン■整足院について■■店舗の特徴【整足院(せいそくいん)とは】外反母趾や足・足ゆびの痛みに特化した専門施術所として、田園調布で2017年3月に開業。複数の商標登録と特許を取得。整足院独自の理論・ノウハウと、特許「整足テーピング」施術で、どこに行っても中々改善出来なかった足の悩み(外反母趾や浮きゆび、足の様々な症状)の駆け込み寺として存在し、施術人数は延べ3万人以上となります。【サービスの内容】施術の様子≪足に特化した技術≫外反母趾とは足の親指が15度以上「くの字」に曲がった状態のことです。また15度以下でも痛みがあれば外反母趾となります。痛みが無くても変形があれば体に悪影響を及ぼしています。≪テーピングによる保存療法≫変形により生活に問題がある場合には、お医者様で手術適応になります。靴屋さんではインソール・足底板の作成になります。当院では、整足テーピングにより足本来の力を取り戻すお手伝いを行います。【整足テーピングの特徴】施術前/施術後≪足の専門的な判断と解説≫まず足を診させていただき、その診断結果から患者様それぞれの主訴に対して、しっかりと説明をしていきます。≪足ゆび補整≫テーピングは保存療法として最も効果的な手段で、足ゆびを補整し理想的な形を作り出すことが可能です。≪足ゆびの力をつける≫負担を減らすだけではなく、踏ん張る力や可動域を広げることができます。ヒールやパンプスを履ける足を目指すことができます。【足は人間の「土台」です】足の変形や踏ん張る力が無いと、その影響を身体で補い始めます。その結果、足の症状にとどまらず、身体の各部位に不調が起こります。当院では外反母趾や足でお悩みの方が、本来の健康な足を取り戻し笑顔になられています。外反母趾や足の痛みでどこに相談すればよいか分からず悩まれている方は、是非一度当院にご相談ください。【施術について】初回 ¥5,500 (2回目以降 ¥9,900~)カテゴリ:医療、健康、美容対象疾患:外反母趾、内反小趾、浮きゆび、中足骨骨頭痛、足裏の痛み、足ゆびの痛み、足底筋膜炎、かかとの痛み、甲の痛み、モートン病、有痛性外脛骨、足先の冷え、すねの張り・むくみ、足首の不安定等ロゴ■動画動画でも外反母趾の原因や改善法について詳しくご覧いただけます! ■整足院 姫路店概要■■店舗概要店舗名 : 整足院 姫路店開店日 : 2023年1月13日(金)所在地 : 〒670-0961 兵庫県姫路市南畝町2丁目99 南畝町テナント1Fアクセス: 「JR姫路駅」 徒歩5分営業時間: 10:00~20:00電話番号: 079-263-7107定休日 : 木曜日、日曜日 [完全予約制]席数 : 2席URL : ■会社概要社名 : 株式会社 整足院所在地 : 〒145-0071 東京都大田区田園調布2-50-12設立 : 2019年1月16日代表者 : 柏倉 清孝(Kiyotaka Kashiwagura)事業内容 : 整足院の運営.展開(直営店舗及びフランチャイズ店舗)店舗サイト: 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】整足院 姫路店TEL:079-263-7107お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月12日若いときにおしゃれのために毎日履いていたヒールのせいで、気が付けば典型的な外反母趾になってしまった私の足。ポコンと親指の下の骨が出っぱっているけれど、少し幅広の靴を選ぶようにして対処していました。でも、44歳になったころから痛みが。ひょんなことから知った外反母趾外来の存在と、痛みを取りたくて通った結果についてお話しします。★関連記事:「6年間、ただ痛みに耐える日々」更年期の指の痛みが劇的に改善した関節内注射とは【体験談】ある日痛みに耐え切れなくなった…若いころ、おしゃれに見せたくて高さ5cm以上あるヒールを日常的に履いていたのがいけなかったんだなと、半分諦めていた外反母趾。別に人前で靴を脱ぐことはあまりないからと大して気にしていなかったのですが、出産後、運動をあまりしなくなったころから徐々に親指の下の骨の出っぱりが目立ち始め、最近になって外反母趾の周辺に痛みが出始めました。いつか治るだろうと放置していたら、どんどんひどくなって膝や脚の付け根まで痛みが響くように。整体マッサージに行っても痛みは緩和されないため、数カ月悩まされていました。初めて知った!外反母趾外来そんなとき美容院で何げなく手に取った女性誌で外反母趾について特集していました。そこに書いてあったのは人間の体重を支える足の裏にはさまざまなストレスがかかっていて、外反母趾や魚の目をかばって歩いていると足裏のバランスが崩れ、思わぬところに痛みが走ることがあるということ。まさにそこに書かれていたのは私の症状そのものでした。足裏のバランスを整える治療をしない限り、痛みはひくどころかひどくなるとの記事を読み、すぐに掲載されていた外反母趾外来に問い合わせてみることにしました。そもそも外反母趾外来というものがあるなんて、私はそのとき初めて知ったのですが、首都圏を中心に何カ所かあって、近年足の悩みを抱えて受診する大人の女性が増えているそうなのです。ちなみに私はたまたま職場の近くにあった治療院を受診しました。ついに痛みの原因が明らかに!外反母趾外来では足だけ診せればいいのかと思いきや、体全体のバランスに始まり、歩き方や立ったときの頭の位置などを細かくチェック。普段の生活スタイルやどんな靴を履いているかなど生活習慣についての質問もされました。その後の先生の話によると、私の痛みは足の裏をじょうずに使えていないのが原因とのことで、その蓄積によって痛み出したのだとか。靴を変えることがきっかけになる人もいるけれど、多くは長年の悪習慣が積み重なった結果、コップの水があふれるようにある日痛みにつながるということでした。原因がわかったところで、体全体のゆがみを取るストレッチのあと、足裏をじょうずに使うためにかかとから着地させる歩き方を習いました。とても違和感がありましたが、これこそが本来の歩き方であり、きちんと足裏を使うことで足裏の筋肉が鍛えられ、体のバランスを取る土台ができるのだと教わりました。さらに足の指の間を全部開けるように伸ばしてから丸めるという動きを、1日の終わりに10セットほど必ずおこなって足裏の筋肉を鍛えてくださいという指示を受けました。この治療を週に1度、2カ月受けたところ、最初の1週間でほぼ痛みは消え、2カ月目には足の甲が分厚くしっかりした見た目に。ぽっこり出ていた骨も筋肉をつけることで目立たなくなりました。まとめ外反母趾外来を受診することで、外反母趾の痛みがなくなっただけでなく、足裏を鍛えるという習慣を手にした私。今では足裏をしっかり使って歩く意識を持つことで、結果的に歩く姿勢も良くなった気がします。外反母趾はもう治らないと諦めずにきちんと専門医に見てもらったことで、心地良い生活を再び手に入れることができました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/春山サチコ(44歳)小学2年生と年長の男児がいる銀行内勤ママ。ちょっと遅めの出産だったので、周りより高齢。年齢を隠して若作りを心がけているけれど肉体年齢はごまかせないのか、とにかく体の凝りがひどい。
2022年08月24日外反母趾・足の痛みの専門施術店『整足院』を運営している「On foot合同会社(本社:東京都大田区田園調布、代表:柏倉 清孝)」は、この度、新会社「株式会社整足院東海(所在地:愛知県名古屋市、代表:深澤 哲明)」とフランチャイズ契約を交わし、「整足院 名古屋店」をオープンすることが決定しました。名古屋店外装イメージ2【店舗詳細】グランドオープン:2021年12月4日(土)営業時間 :10:00~20:00(定休日:木曜日)[完全予約制]所在地 :名古屋市営地下鉄 名城線/東山線「本山駅」1番出口から徒歩2分〒464-0821 愛知県名古屋市千種区末盛通4-14TEL :052-734-2402(電話受付10:00~20:00)サービス内容 :完全予約制の、外反母趾や足の痛みに特化した専門施術店・特許「整足テーピング」によるオンリーワンの施術・足ゆび補整&アーチ補整サポーター「整足院(イン)ナーサポーター」の販売・スイスの高機能シューズ「On」スニーカーの販売【整足院(せいそくいん)とは】外反母趾や足の痛み・足ゆびの痛みに特化した専門施術店として、田園調布で2017年3月に開業。複数の商標登録と特許を取得。整足院独自の理論・ノウハウと、特許 「整足テーピング」技術で、どこに行っても中々改善出来なかった足の悩み(外反母趾や浮きゆび、足の様々な症状)の駆け込み寺として存在し、施術人数は延べ1.3万人以上となる。首都圏を中心とした直営店舗と、2020年よりフランチャイズ契約による店舗展開事業をスタート。【会社概要】社名 : On foot合同会社所在地 : 〒145-0071 東京都大田区田園調布2-50-12設立 : 2019年1月16日代表者 : 柏倉 清孝(Kiyotaka Kashiwagura)事業内容 : 整足院の運営.展開(直営店舗及びフランチャイズ店舗)店舗サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月18日若いときにおしゃれのために毎日履いていたヒールのせいで、気が付けば典型的な外反母趾になってしまった私の足。ポコンと親指の下の骨が出っぱっているけれど、少し幅広の靴を選ぶようにして対処していました。でも、44歳になったころから痛みが。ひょんなことから知った外反母趾外来の存在と、痛みを取りたくて通った結果についてお話しします。ある日痛みに耐え切れなくなった…若いころ、おしゃれに見せたくて高さ5cm以上あるヒールを日常的に履いていたのがいけなかったんだなと、半分諦めていた外反母趾。別に人前で靴を脱ぐことはあまりないからと大して気にしていなかったのですが、出産後、運動をあまりしなくなったころから徐々に親指の下の骨の出っぱりが目立ち始め、最近になって外反母趾の周辺に痛みが出始めました。いつか治るだろうと放置していたら、どんどんひどくなって膝や脚の付け根まで痛みが響くように。駅前などによくある整体マッサージに行っても痛みは緩和されないため、数カ月悩まされていました。初めて知った!外反母趾外来そんなとき美容院で何げなく手に取った女性誌で外反母趾について特集していました。そこに書いてあったのは人間の体重を支える足の裏にはさまざまなストレスがかかっていて、外反母趾や魚の目をかばって歩いていると足裏のバランスが崩れ、思わぬところに痛みが走ることがあるということ。まさにそこに書かれていたのは私の症状そのものでした。足裏のバランスを整える治療をしない限り、痛みはひくどころかひどくなるとの記事を読み、すぐに掲載されていた外反母趾外来に問い合わせてみることにしました。そもそも外反母趾外来というものがあるなんて、私はそのとき初めて知ったのですが、首都圏を中心に何カ所かあって、近年足の悩みを抱えて受診する大人の女性が増えているそうなのです。ちなみに私はたまたま職場の近くにあった治療院を受診しました。ついに痛みの原因が明らかに!外反母趾外来では足だけ診せればいいのかと思いきや、体全体のバランスに始まり、歩き方や立ったときの頭の位置などを細かくチェック。普段の生活スタイルやどんな靴を履いているかなど生活習慣についての質問もされました。その後の先生の話によると、私の痛みは足の裏をじょうずに使えていないのが原因とのことで、その蓄積がなんらかの原因で痛み出したのだとか。靴を変えることがきっかけになる人もいるけれど、多くは長年の悪習慣が積み重なった結果、コップの水があふれるようにある日痛みにつながるということでした。原因がわかったところで、体全体のゆがみを取るストレッチのあと、足裏をじょうずに使うためにかかとから着地させる歩き方を習いました。とても違和感がありましたが、これこそが本来の歩き方であり、きちんと足裏を使うことで足裏の筋肉が鍛えられ、体のバランスを取る土台ができるのだと教わりました。さらに足の指の間を全部開けるように伸ばしてから丸めるという動きを、1日の終わりに10セットほど必ずおこなって足裏の筋肉を鍛えてくださいという指示を受けました。この治療を週に1度、2カ月受けたところ、最初の1週間でほぼ痛みは消え、2カ月目には足の甲が分厚くしっかりした見た目に。ぽっこり出ていた骨も筋肉をつけることで目立たなくなりました。まとめ外反母趾外来を受診することで、外反母趾の痛みがなくなっただけでなく、足裏を鍛えるという習慣を手にした私。今では足裏をしっかり使って歩く意識を持つことで、結果的に歩く姿勢も良くなった気がします。外反母趾はもう治らないと諦めずにきちんと専門医に見てもらったことで、心地良い生活を再び手に入れることができました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年12月23日■外反母趾と痛み出典:「痛みにサヨナラ外反母趾ガイド」より引用年代に関わらず、外反母趾(がいはんぼし)に悩む女性は、多くいらっしゃいます。女性が8人ほど集まる場に行くと、ひとりないしふたりから、「外反母趾なんです」と打ち明けられることが多いです。もちろんそれは、私が足のトラブル専門サロンを開業していることもありますが、それを加味しても、外反母趾に悩む女性の数は、世に出ているデータよりも多いのではないかと感じています。意外なことに、足の指の曲がる角度と足の変形の痛みはリンクしません。足の親指が隣の指に乗るほど角度が曲がっていても、変形時にはまったく痛くなかったという方も少なくないのです。一方で、見た目はさほど指が曲がってなくても、付け根がじんじん痛むという方も。痛みを感じないと、人間はその状態を放置しがちです。「気づくとこんなに曲がっていた」といったケースをカウンセリングで何度も伺いました。診断基準として、親指が内側に曲がっている角度により、外反母趾であるかないかが診断されます。レントゲン撮影(X線撮影)を行い、外反母趾角(足の親指の付け根の関節の曲がり具合の角度)が、15度以上である場合に外反母趾と診断されます。では、その角度が14度以下であれば問題がないのでしょうか?私はそうは思いません。もちろん角度が大きくなればなるほど、歩きにくくなり、歩行に支障をきたします。ただ、外反母趾角が 20度以上40度未満の中程度でも、痛みもなく腰や膝に負担もなく、問題なく過ごしている方もたくさんいらっしゃいます。■外反母趾の問題は「角度」よりも「痛み」外反母趾の痛みは、種類も原因もさまざまです。歩く度に痛む方、静止をしていてもじくじくと痛む方、 靴が当たって痛い方。痛みをかばって歩くことで、姿勢や立ち方、歩き方に影響を及ぼします。それがやがて、足の指の問題だけでなく、膝や腰、首や肩喉の不調にもつながるケースも少なくありません。まずは、「痛み」を止めることが、第一優先です。曲がった足指を真っ直ぐにすることで、足の痛みがすべて改善されるわけではありません。まずは開張足と呼ばれる、横にベタっと広がった足裏アーチを、整えていくことが大切です。そのためには、「正しい靴選び」が欠かせません。■外反母趾だから幅の広い靴を選ぶ。これって正解?「私は外反母趾だからゆったりした幅広靴を履いているんです」「靴屋さんでも、3E(幅広靴)を勧められました」これらは本当によく聞く言葉です。靴に足が当たらないことで、問題が解決するのでしょうか?さまざまな女性の足を見てきた私の経験上、むしろ悪化することのほうが多いです。横幅の広い靴を選ぶことで、足はどんどん横に広がっていきます。扇状に広がった足は、次の段階で足指が内側に曲がって、外反母趾や内反小趾(小指側が内側に曲がる状態)を引き起こします。加えて、大きい靴の中で足は横揺れをし、常に地震を起こしているような状態に。これでは、 足の痛みは治りません。まずは、小さすぎず、大きすぎない靴を選ぶことが大切です。自分の足にぴったり合う靴を選ぶには、正しい足長だけでなく足囲(幅)も測り、縦も横も合わせていく必要があります。眼鏡を買うときに眼科で処方箋をもらうように、 靴を買うときも自分の感覚で選ばず、「足の実寸を数値で知ること」で、足のトラブルに繋がる靴選びを卒業しましょう。次回は、「外反母趾とおしゃれ靴」をテーマにコラムをお届けします。2017年8月31日公開2019年6月14日更新
2019年06月14日足を形成している時期の靴選びはとても大切。しかし、大人でも自分の足に合った靴選びに苦労しているのに、小さな子どもは自分で合うか合わないかを判断できないので、靴選びは難しいですね。子どもにはどんな靴を履かせるのがいいのか、子ども靴のプロ、シューフィッターの寺杣敦行さんに足の健康を踏まえながらお話をうかがいました。お話をうかがったのは…かかりつけシューフィッターの子ども靴専門店 ジェンティーレ東京代表 寺杣敦行さんFHA(足と靴と健康協議会)認定バチェラー(上級)シューフィッター、幼児子ども専門シューフィッター。革靴好きか高じて靴メーカーに勤務。娘にはかせたいと思う子ども靴が日本では見つからず、ヨーロッパへ探しに行ったのをきっかけに、2008年に子ども靴の専門店をオープン。足の健康を重視し、機能性を第一に考えた子ども靴を、足の特徴や歩き方をチェックしながら調整して販売している。 ・かかりつけシューフィッターの子ども靴専門店 ジェンティーレ東京 ■子どもの足「特徴を知ったうえで靴を選ぼう」――正しい靴選びが足に良い理由は何ですか?寺杣敦行さん(以下、寺杣さん):足の中でも、足首から下の部分の耐用年数はどれくらいだと思いますか? 一生もつものだと思っているのではないでしょうか。実は、およそ4、50年といわれています。足首から下の部分には片方だけで骨が28個ついていて、それがじん帯でつながっています。足は体を支える土台になるので、立ち上がって歩いている時の骨の配列を、いかに正しく長い時間保てるかにかかってくるんですね。元気なお年寄りで歩いている方がいますが、誰もが90、100歳まで自分の足で歩けるわけではないんですよ。靴は、足の健康を保ち骨の配列をくずさないためには大事なもののひとつです。足の骨の配列が全身の骨のバランスにつながっているので、例えば足首が内側にずれてしまうと、すべてに影響してしまいます。健康に自分の足で長く歩くには、日常生活を通して筋力をつけながら骨の配列を守っていくことにつきます。そのための靴の役割は50%くらい。もう半分は先天的、遺伝的な体の性質と、後天的な日常生活による影響に気をつけることですね。――正しい靴選びが健康に大きく関係しているのですね。寺杣さん:正しいサイズと足の形に近い木型の靴をはけば、立った時にまっすぐな姿勢になります。まっすぐな姿勢=まっすぐな骨の配列となり、正しい歩き方と体重移動ができるので、体に負担がかかりません。すると、足の骨の配列が整って成長できるのです。――サイズだけではなく、木型も重要なのですか?寺杣さん:写真のファーストシューズ2足は、デザインとサイズは同じなのですが、木型が違います。靴を作る時は必ず木型を作って、これを革などの素材でくるみますが、右は標準からやや幅広の子まではけるもので、左は足幅が細い子向けです。まず、お子さんの足の特徴を知ったうえで、その特徴になるべく近い形の木型の靴(靴の形)を選ぶのが最大のポイントです。どんなに足に良い靴と宣伝されていても、足の特徴と靴の形が合っていなければ、将来、足のトラブルの原因を作ってしまう可能性があるんです。私の店ではこのように幅や甲の厚みの違うものをいくつか用意して、初めて来たお客さんに対応できるようにしています。しかし、ファーストシューズはひとつの型しかないというメーカーさんもあります。ひとつの木型でさまざまな足の形の子に売っているというのが、今の業界の現状なんです。■正しいファーストシューズの選び方は?――ファーストシューズから意識していかないといけないのですね。どのようなものを選ぶといいのですか?寺杣さん:ファーストシューズの定義というのも曖昧ですよね。生まれてすぐの記念に買えばファーストシューズと呼べるのですが、日本の場合は、家の中で靴をはかない文化なので、外で歩くための靴、初めて買う外ばきがファーストシューズでいいと思っています。ファーストシューズ選びには、いくつかポイントがあります。歩き始めたばかりの赤ちゃんは、ひざを曲げてバランスがくずれないように、足と足の間隔を広くして支持面積を大きく取り、左右にぶれながら歩きますよね。まだバランスをくずしやすいので、靴底の幅が広く安定性のあるものがいいですね。外は家の中みたいに必ずしも平らではなく、普通の道路であっても傾斜が付いていたり、デコボコしたりしています。ソールがふにゃふにゃしていると足を支えられなくなってしまうので、しっかりしたものがいいのです。でも、ソールがしっかりしているだけではダメなんです。足指の骨の付け根は、それぞれが曲がるから歩行できます。その部分と靴の曲がる位置が合っているものを選びましょう。――ハイカットの靴はどうですか?寺杣さん:ハイカットは動きにくいんじゃないかという声もあるのですが、ハイカットをはかせて運動機能のテストをしてみると、まったく遜色がないという論文もあります。確かに、ハイカットはローカットより足首の可動域が狭くなりますが、今は守りながら足をきたえるというのが私たちの考えです。骨の配列を守るために足首をガードしながら、たくさん遊ぶ。それでもちゃんと筋力がついてくるんですね。また、革靴だと土ふまず、足首、かかとの部分がよりフィットするんです。――スニーカーはクッションがあるので良さそうですが…。寺杣さん:今、お年寄りの靴で、ソールのクッションがあり過ぎることで骨刺激が失われてしまうという問題が懸念されていますが、子ども靴にも同じことがいえます。また、それと同様に、赤ちゃんが転んだら危ないからと、室内にジョイントマットをしく家庭が多いですが、実はそのほうがかえって危ない場合もあります。赤ちゃんは倒れてバランス感覚を養っているんですね。赤ちゃんの足はぽっちゃりしていますが、あれはやわらかい骨を保護するためにたくさん脂肪がついているんです。あの脂肪だけで十分なんですよ。日本は過保護的なところがあり、それが靴にも影響されています。脱ぎはきが多い文化なので、特に小さい子は、それを親が手伝いますよね。そのため、親が簡単に脱ぎはきさせられる靴ばかりが重宝され、日本の子ども靴はガラパゴス化しているといえるでしょう。それが靴の本来の機能と反比例しているのです。裏を返せば、脱ぎはきに手間がかかる靴ほど、足に良いと覚えていただけるといいですね。■子どもの足「足が退化している現代っ子」――子どもの足のトラブルはどのようなものがありますか?寺杣さん:最近の子どもは、5本の指の付け根の中足骨の横のアーチが崩れやすくなっています。中年以上の大人は横のアーチが崩れて開帳足になっているのですが、それと同じ傾向がすでに子どもにも見られているのです。本来、子どもは成長期でアーチが作られなければいけないのに、すでに退化しているんですね。――それはなぜでしょうか?寺杣さん:一番の原因は昔に比べて歩いていないからなんです。便利な乗り物ができて、幼稚園や保育園の送り迎えは自転車や車になり、足を使っていない。学会の論文で、家から幼稚園まで歩く距離が長い子のほうが、土ふまずの形成率が高いという研究結果が発表されています。――できるだけたくさん歩いたほうが良いのでしょうか?寺杣さん:昔に比べて現代人は歩かなくなっていることは事実です。足を使うということに関しては、昔の生活のほうがはるかに健康に良かったのです。時間に余裕のある時、自転車での保育園の送迎を週に1~2回は歩いて行ってみる、近所への買い物にベビーカーを使わずに歩いて行ってみる、緩い坂道を散歩したり、かけっこをしてみる。なかなか外で遊べない時には屋内でジャンプしてみる、それも難しければ、つま先立ちをしたり、足指じゃんけんをするだけでも確実に効果があるんです。これは、子どもも大人も同じで、いつも足や足の指を使うという意識が大切ですね。――外反母趾など、大人と同じようなトラブルも増えているのですか?寺杣さん:幼稚園に通っている3~5歳児の20%くらいで、すでに外反母趾が始まっているそうです。また、店の近くの公立小学校のフットプリント検査では、8割の児童が浮き指であることが報告されています。それは、なりやすい骨格や体質の遺伝と、靴が合ってないためです。きつい靴はもちろん足をしめつけるのですが、逆にゆるいと足が前後左右にずれてしまうので、どちらにしても同じことがいえるんですね。現代の子どもの足が退化しているとは、かなりショッキングな現実です。イギリスでは、すでに1800年代に、子ども靴の選び方が健康に影響を及ぼすとうたった靴メーカーの広告ポスターが作られており、「日本は足の健康と靴選びに関して後進国なんです」と寺杣さん。欧米諸国に比べ、日本の靴の歴史は浅いものの、今や私たちの生活に欠かせないもの。もっと知識をもって、正しい靴を選んであげたいですね。次回は、キッズの靴の選び方についてうかがいます。 取材・文/河部紀子
2018年07月28日ハイヒールやキツい靴を履いていることで、骨に無理がかかり外反母趾に…と思っていたら、実はそれ、大間違い!カサハラフットケア整体院院長で外反母趾・浮き指研究家の笠原 巖先生に詳しいお話と改善法をお聞きしました!今や女性だけでなく世代を超えた悩みの種!「外反母趾とは、足の親指が小指側に曲がってしまう状態のこと。原因は、足裏の横アーチを支える中足関節のゆるみ。それにより親指の踏ん張る力が弱くなり、歩くときに親指が小指側に押され曲がり、さらに親指が90度以上反る人は“浮き指”でもあります。いずれも膝、腰、首の痛みや不調を起こすので、要注意」実はこれ、ハイヒールや先の細い靴が原因ではないと、笠原先生。「原因は足の関節を支える足底筋群の筋力低下。小さい頃から靴で足を守りすぎたため、筋力が育っていないんです。足底筋群を鍛え、関節を締める努力をしましょう」今すぐCheck!外反母趾は、親指がどのくらい内側に入っているか、角度を見る。浮き指は足の指をグッと曲げて。たった15度で外反母趾の危険信号が点灯!親指が小指側へ約15度以上曲がるのが目安。30度以上は足の問題だけにとどまらず、体にも悪影響が起こることも。浮き指のチェックは、親指を甲側に押してみる。力を抜き、親指を足の甲に向かって限界まで押す。90度以上指が反る場合は、浮き指の可能性が。指の付け根にタコができる人も多い。《おうちで改善》キーワードは足底筋群の強化&関節のゆるみを正すこと。椅子に座ってカンタンにできる運動を、日課にしよう。「グーパーリハビリ運動」で不安定な足裏を鍛えます。親指の可動域を広げ、踏ん張る力を育てるストレッチ。毎日繰り返し、片足5分ずつ。1 .椅子に座り、左足を右脚の膝に乗せ、手で掴む。左足の場合、右手の人さし指を伸ばし、親指とそれ以外の3本で左足の親指を深く握る。親指は足裏の親指の付け根に当てる。足首が動かないよう、左手で甲をしっかりと握る。2.親指を深く曲げ、回す。付け根から動かそう。左足の親指を、握った3本の指で指の付け根から足裏に曲げる。これが〈グーの運動〉。次に親指を付け根からグルグル回す。これが〈パーの運動〉。片足それぞれ、5分ずつ程度行う。痛いときは、痛みが取れてから行う。「足裏爪刺激」でチクチク刺そう?!裸足で地面の上を直接歩いているような刺激を、足裏に与えるストレッチ。踏ん張るという反射を呼び起こし、掴む力を育てます。両手で足をしっかり掴み、爪を立てて足裏を押す。左足を右脚のももの上に乗せ、足の裏を上に向ける。両手でしっかり持ち、親指の爪を立て、少し痛いくらいに刺激する。毎日片足3分ほど行う。笠原 巖先生カサハラフットケア整体院院長、外反母趾・浮き指研究家、柔道整復師。『外反母趾は今すぐ治す!』(自由国民社)など著書多数。※『anan』2017年10月25日号より。イラスト・吉田トキオ(by anan編集部)
2017年10月24日足が痛い!と思ったとき、あなたはどこへ行きますか? 骨にヒビが入っているかもしれないなら整形外科、タコや魚の目があるなら皮膚科でしょうか? 外反母趾があるなら…果たしてどこへ? 巻き爪の痛みなら…?そんな「足」の悩みやトラブルを総合的に診てもらえる医療機関があったらいいですよね? 日本ではまだ知られていませんが、アメリカではポダイアトリー(Podiatry:足病学)という学問があり、ポダイアトリスト(Podiatrist:足病外科医)という足だけの医師がいます。実は、日本でも足専門のクリニックがあります。それは東京・表参道にある「足のクリニック 表参道」。ここでは、日本初の足の痛みや変形に特化したクリニックで、くるぶしから下の「足」のトラブルなら何でも相談できる医療機関。「日本人は、いわゆる“靴”の歴史が短いので、昔は欧米諸国に比べて足のトラブルが圧倒的に少なかったこともあり、足の専門医学がとても遅れているのだと思います。アメリカには、目が悪いから眼科、歯が痛いから歯科、と同じように足のトラブルに対しては“足科”がある。アメリカ人が日本へ来て“足科がない”と知ると、驚くんですよ。アメリカではポダイアトリーといえばとてもメジャーなんですが、悲しいことに日本では知名度が低いんです。ドクターでさえ、その言葉を知らない方もいると思います」そう教えてくれるのは、「足のクリニック 表参道」院長の桑原靖先生です。確かに、日本の辞書には、ポダイアトリーはおろか足病学という項目もありません。あのウィキペディアにすらないのです。ポダイアトリー(足病学)とはそのままズバリ、人の足についての専門医学。診察に始まり、理学療法、生体力学、薬剤の処方、特別な靴やインソール処方、手術なども含めて足に起こるさまざまなトラブルを総合的に診る医学です。桑原 靖 先生 プロフィール「足のクリニック 表参道」院長。足病学、足病外科、形成外科など。日本には足(くるぶしから下)を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに疑問を持ち、2013年、足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。足に対する専門的な診療を提供することに日々力を注ぐ。「足のクリニック 表参道」 近年多くなった足のトラブル、医師はどう対応する?日本人が、欧米人と同じようにつま先を覆う靴を履くようになったのは明治時代以降。それまでは、下駄や草履を履き、しかも家ではそれも履かなかった日本人には、足に外反母趾などのりクスを抱えていてもそれに気づかなかったことでしょう。足を締めつける靴が、さまざまな足のトラブルを表面化させるようになりました。朝から寝る直前まで靴を履く習慣のある欧米諸国で、早くから足の専門医学が発展したのはうなづけます。「日本も今では、小学生の子供でも外反母趾が多い時代。親が気づいてあげないと、そのまま成長してしまいます。幼い頃から医学的な介入で予防してあげるなど、親への教育も大切だと思っています。そのためにもやはり足専門のホームドクターが必要なんです。アメリカでは足を診る専門の医師、足病外科医の数は17,000人近くいます。そのほとんどが足専門医として開業していると言われるほど。通常の医師と同じで4年間大学で勉強した後、さらに4年間、ポダイアトリーの専門教育を受けけ、その後3年間の研修期間。それでやっと国家資格がもらえるんです。これは一般の医師免許と区別された、ポダイアトリストという医師免許。ポダイアトリストは整形外科、形成外科、外科、皮膚科、血管外科などに通じて、足の病気やトラブルについて専門的に学んだ医師だけが得られる資格なんですよ。それに対して日本では、整形外科の教科書600ページのうち、足について書いてあるのはわずか20ページほど。この差は大きいですよね」(桑原先生)桑原先生の「足のクリニック 表参道」は、アメリカのポダイアトリーの知識を元に日本で治療を行うため、必要な診療科(整形外科、形成外科、皮膚科、内科、外科、血管外科など)と連携する複数の専門医が、同クリニックに勤務する体制をとっています。これだけの医師がいるのは、患者さんが抱えているトラブルや病気がバリエーション豊かだから。外反母趾やハンマートゥなどの足の変形、足底筋膜炎、ハイアーチ、モートン病、巻き爪…他にも多種多様です。「でも、その原因はと言えばほぼ一つだけ。それは足のアライメントの異常です。顔と同じように足の骨格やそれに伴うさまざまなリスクも親から遺伝し、生活習慣や歩き方、履いている靴などがそのトラブルの悪化を助長します。また原因は骨の変形だけとは限らず、皮膚や血管、靭帯や筋肉にも関係しているんですよ」(桑原先生)寝たきり高齢者や、糖尿病で足をなくす人を減らしたい!桑原先生は、もともと形成外科医。簡単に言うと形成外科は「外観や機能の再建を行なう科」で、中でも先生の専門は「創傷治癒学」です。交通事故などによる外傷ややけど、手術などでできた皮膚の傷を治すのも専門領域。実は、先生は主に糖尿病の患者さんの足の切断、いわゆる「下肢切断」を行っていました。日本国内では毎年2万本の足が、糖尿病が原因で切断されていること知っていますか? 糖尿病の方が足を切断するようになるのに、最初はただの靴ずれや巻き爪、タコなど、ささいなことが大半の原因を占めるのだそうです。「糖尿病が重症化すると合併症で神経に障害が起き、足の感覚がなくなっていくので、進行すると痛みに気づかない。靴ずれや巻き爪になっても気づかず、放っておくと、その傷から細菌が感染して潰瘍や壊疽(えそ)を起こす。聞いたことがあるでしょう? 治療が遅れると切断につながるのです。アメリカでは糖尿病患者の下肢切断率は日本ほど高くありません。そこまで重症化する人がいないからです。日本の内科では、糖尿病になった患者さんを眼科に紹介するのですが、アメリカでは眼科に加えて足科にも紹介するのが普通なんですよ」(桑原先生)足をなくす人を減らすには、もちろん、まずは糖尿病を減らすこと。でも、放っておくと治ると思われている足のトラブルを、糖尿病になる前から早い段階できちんと治療することがとても重要です。糖尿病に由来する潰瘍や壊疽を診るドクターはたくさんいます。ただ、その要因となったタコやウオノメ、巻き爪、靴ずれ、外反母趾、水虫、足底筋膜炎などのポピュラーな病気、それと重症化した潰瘍や腫瘍まで、足をトータルに診てくれるところは本当に少ないのが現状です。「もしも、ポダイアトリー(足病学)がもっと国内に広まったら、足の切断率は確実に減ると思います。また、健康で自分の足で歩ける寿命が長くなるでしょうね。そして、寝たきりの高齢者も少なくなるはず。なぜって、転倒が減るからです。寝たきりになるお年寄りの10%は、転倒が原因と言われています。転んで骨折したことがきかっけで寝たきりになってしまうわけです。今よりもっとみなさんが足の健康を保てるようになったら、それも確実に減りますよ! 小さな足のトラブルを放っておかない。ささいなトラブルでも気軽に診てもらえるクリニックが増えたら、それも叶いますね。そのためにも、みなさんにポダイアトリーというものについて、知っておいてほしいと思います」(桑原先生)
2016年02月16日冬のコーディネートに欠かせないブーツ。意外にブーツを履く期間は長いので、できるだけ快適に履きこなしたいものです。でもブーツを履いた時に、足の痛みや違和感、蒸れやかゆみなどが気になっていませんか? 今回は、「足のクリニック 表参道」院長である桑原靖先生に目からウロコの足知識と冬のフットケアを指南していただきました。あなたの靴、足の甲をしっかりホールドしていますか?「ブーツを含め靴というものは、本来、足を保護して衝撃を吸収したり、足の機能を引き出して歩行の補助をする役目を果たします。そこからすると、基本的にヒールは高くないほうがいい。高さがあることの他にも、ヒールによってつま先が前にズレていくことがよくない。ファッション性もあるでしょうけれど、医師の立場上、足によくない靴はやはりオススメできないんですよ」(桑原先生)ヒールがないと言えば、ここ数年ムートンブーツがカジュアル派に人気です。履きやすさも手伝ってすっかり定番化していますが、先生、これはよい傾向ですね?「いいえ。あのブーツが履きやすいというのは、おそらく幻想でしょう。いわゆる長靴のような形のブーツは、正しい歩き方ができている人には履きにくいはず。なぜかというと、あの形では足にフィットしない。特に足の甲の部分は、しっかりホールドされているべき。グニャグニャしたタイプは、ブーツの中で足が動き放題だから、先に挙げた靴の役目を全然果たせてないんです」(桑原先生)先生によれば、靴の部位で動いたり曲がってもいい部分は、足の指のつけ根のみ。それ以外は曲がってはいけないのだそうです。その上で、足首がしっかり固定されていることも大事。革製の細身のブーツなどは足首がフィットしているのでOK。ブーティでも、足の甲をしっかりホールドできる形であれば問題ありません。 あなたのブーツの中で、何が起きているの?間違った靴選びが、足のためにどんなによくないことなのか。「特にアラフォー以降の女性に多いのが『回内足』。これは、足が地面に着いたときカカトの骨が内側に倒れている状態のことです。そもそもカカトの骨は左右に倒れやすい構造をしているのですが、足をしっかりサポートしてくれない靴をはき続けたりした結果、このような変形につながることも往々にしてあるんですよ」この回内が進むことで、骨格の配列が崩れ、土踏まずがなくなってしまう『外反扁平足』も少なくないそうです。土踏まずがなくなると、長時間の歩行が疲れやすくなったり、外反母趾の悪化、足底筋膜炎を発症させることにもつながります。あなたが今日履いたブーツを見てみましょう。真後ろから見て、ゆがんでいませんか? かかとの片側だけ極端にすり減ってはいませんか? 靴底が傾いていませんか? そんな状態になっていたら、足が変形している証拠。一度きちんと診てもらうことをオススメします。大人になると、足のトラブルが増える?!なぜアラフォーでこういったトラブルが多くなるかと言えば、10代20代は体がまだ柔らかく、調整機能があります。合わない靴を履いていても、膝や股関節がフォローし、変形やゆがみが出ないように調整してくれていたのですね。それが40歳になる頃には、体も硬くなってしまいます。足の変形をそのまま放っておけば、今度は膝や股関節に負担がかかり、さらに大きなトラブルを招きます。年を重ねて関節が痛いと言う人、多いですよね? ゆくゆく手術に発展してしまうのもよくある話。「靴が原因で人工関節に… などということは、やはり避けたいじゃないですか。足を見くびってはダメです。変形に気がついたら、とにかく足を診てくれる病院を受診をして、レントゲン撮影などで骨格構造の歪みをチェックしてもらうことをお勧めします」(桑原先生)カカトのひび割れが「水虫」につながるって、どういうこと?!ブーツを履く期間は、乾燥しやすいシーズンでもあります。ブーツと関連したトラブルとして、桑原先生はカカトのカサカサやひび割れを挙げています。確かにストッキングが引っかかるのはイヤですが、ブーツとどういう関係があるというのでしょうか?「カカトのひび割れを放っておくと、水虫になりやすいんですよ。水虫だけでなく、イボなどが移ることもあります」(桑原先生)えっ、水虫やイボが移る??「水虫は、カビの一種である水虫菌(=白癬菌)に感染すること。水虫菌は水虫にかかっている人のはがれた皮膚から、スリッパやバスマットなどを介して他の人に移ります。きちんと毎日お風呂で足を洗えば、普通は菌も一緒に洗い流せるのですが、カカトの角質がめくれていたりひび割れていると、そのすき間から水虫菌が入り込む可能性が高くなるわけです。すると水虫特有のかゆみやカサカサ、発赤などの症状が出てくる人もいれば、無症状で水虫に感染したままにしてしまう人もいます。水虫菌は高温多湿の環境が大好き。ブーツは普通の靴やスニーカーよりも蒸れやすいうえ、ストッキングやタイツを履いていたらなおさら通気性が悪くなります。1日ブーツをはき続けている人などは、水虫菌を増やす原因となります。イボもヒトパピローマウイルスが皮膚に入りこみ、感染するのが原因。思ってもみない原因かもしれませんが、冬の乾燥を見くびってはいけませんよね」(桑原先生)冬のカカト、そのお手入れ方法は?かかとがカサつき、ひび割れるのは、乾燥して硬くなった皮膚に荷重がかかることにより、皮膚が引っ張られてしまうため。角質ケアとしては、クリームを朝晩なじませるのが基本。特に効果的なのは尿素入りのクリーム。尿素は角質を柔らかくして溶かす働きがあります。少し固めのクリームは、手のひらの体温で温め、柔らかくしてからなじませましょう。「軽石でこすって落とすのも悪くはないのですが、必ず清潔なものを使いましょう。バスルームに置きっ放しの軽石は、細菌が済んでいる可能性もあるので要チェックです」(桑原先生)安心してブーツを履くために、今日からしっかり水虫対策を!そして、ブーツを履き続けても清潔な足を保つためには、何より菌が育たない環境をつくること。足をよく洗うことや、ブーツの中の湿気をそのままにせず、風通しをよくすることです。特に汗をかきやすい人は気を使ってみて。ポイントとしては・・・◎ブーツを履く時間を減らすよう、職場では靴を履き替える。◎同じブーツを2日続けて履かない。◎履いたブーツはその日のうちに、新聞紙などを詰めてよく乾燥させる。◎銀や銅入りなど、デオドラント効果の高いソックスなどを履く。◎抗菌作用のあるインソールを入れる。◎足専用の制汗剤を使用する。◎ブーツを履いた後は抗菌石鹸で指の間までしっかりと洗う。特に、1日8時間以上履き続ける人は、少しでもブーツから足を抜くなどの工夫をしましょう。欧米人に比べ靴の文化が短い日本人は、いったん外出したら、その靴を履き替えることがほとんどありません。欧米の働く女性は、1日のうちで何度も靴を替えるのも普通で、例えば通勤ではスニーカー、オフィスでは仕事用パンプス、ジムではスポーツシューズ、レストランでハイヒール、自宅ではフラットシューズ…といった具合。家では靴を脱ぐ日本人がそこまでする必要はありませんが、履きっ放しを避ける意識を持つだけで、靴の傷み具合も、水虫のかかりやすさにも差が付きます。これって水虫?! と思ったら、まずやるべきことそして、水虫菌が付着してしまった場合のこと。すぐに定着&感染してしまうわけではないので、菌が付いてから24時間以内にきちんと石鹸で洗い流せばよいとのこと。要するに、普通に毎日お風呂で足を洗っていれば、感染することはあまりないのだそうです。では、足の指の間などがかゆい、ジクジクする、皮がむける、かさつく、赤くなる、水膨れができる… などの症状が出て、水虫かもしれないと思ったらどうすればよいでしょう?「みなさん、自己判断で水虫だと思い込み、市販薬を使ってしまう方も少なくありません。でも、水虫と似た症状の皮膚病はいくつもあるうえ、水虫かどうかは、医療機関で顕微鏡検査をすることでしか判断できません。水虫だと思い込み、別な病気に水虫薬を塗ってしまうのも困りものですが、自己判断で水虫に市販薬を使い、水虫菌が弱まっているために一時的に顕微鏡で菌が見つからないこともあるかもしれません。とにかく、水虫かなと思ったら、市販薬を買う前に皮膚科を受診しましょう。水虫菌がいるかどうか、必ず検査をしてもらいます。水虫は自然に治ることは決してありません。でも、正しい薬を使えば治りますし再発もしませんからね!」(桑原先生)桑原 靖 先生 プロフィール「足のクリニック 表参道」院長。足病学、足病外科、形成外科など。日本には足(くるぶしから下)を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに疑問を持ち、2013年、足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。足に対する専門的な診療を提供することに日々力を注ぐ。「足のクリニック 表参道」
2016年01月14日年齢を重ねるほど深刻になる大人女子の足先のお悩みといえば、上位にくるのが“外反母趾”ですが、次点、あるいは外反母趾とセットで悩まれている方も多いのが「巻き爪」。巻き爪の主な原因は、遺伝、間違ったお手入れや靴選びなどがあげられますが、“加齢”も遠因のひとつなのだそう。進行すると歩くのもツライほどの痛みを招いてしまう巻き爪トラブルの予防は、日々の正しいお手入れが肝心要です!水分不足による乾燥で爪が巻いてくる?巻き爪は両親のいずれかに傾向があると遺伝しやすい、とされていますが「子供の時は気にならなかったのに最近だんだん巻いてきた気が…」という方もいるのでは。これは年齢を重ねるにつれて体内の水分保持力が下がり、爪の表面が乾燥して縮むことで、巻きこみが強くなってくるためだとか。なので、皮膚や爪から水分が蒸発しやすいお風呂上がりなどにボディローションやオイルをすりこみ、爪の柔軟性を保つことも巻きこみの進行を防ぐ一助となりますね。自己流ケアで悪化を招いている人多数!足の爪を切る時、手の爪と同じ感覚で角を落として仕上げようとしていませんか? 足の爪に関しては、爪切りの刃を爪と皮膚の間に入れこんで角を落とそうとする切り方はとても危険です。とくに巻き爪の場合、切った角がトゲのような状態になってもぐってしまい、靴を履いて歩いた時に鋭利な部分が皮膚の柔らかな組織を傷つけ、そこから雑菌が入りこんで赤みや痛みといった炎症を招きます。深爪は厳禁、理想はスクエアカット炎症がひどくなって化膿すると、肉芽のように皮膚が盛り上がり、爪が肉の中にめりこんだような“陥入爪”という歩行が困難になるほどの痛みを伴う症状に至ってしまいます。足の爪を爪切りでカットする時は、深爪、角を落とすラウンドカットは厳禁と覚えておきましょう。正しい形はスクエアオフ。指の先端の肉からハミ出た分だけを真横にカットして、切り口や両角はしっかりやすりをかけてなめらかに整えます。外出が多いなら靴選びも重要ファクター一日の大半を外で過ごす方であれば、どんな靴を履くかも巻き爪トラブルと密接に関わってきます。巻き爪は足の親指の爪に顕著に見られるため、足の甲でしっかりと固定して足先に余裕を持ったスニーカーなどを履いて過ごせればベストですが、大人の女性たるものパンプスを履かねばならないシーンも出てきます。巻き爪にやさしいパンプス選びは、トゥの形を見て、そして履いてみて判断を。ポインテッドトゥは、一般的に親指の圧迫度が高く外反母趾も進行しやすくなります。自分の足先まわりを計測してオーダーメイド、あるいは短時間で履き替えるといった工夫が必要です。長時間履く場合は、やはりラウンドトゥやスクエアトゥなどのほうが親指の圧迫度が比較的少なく巻き爪対策としてはおすすめです。それでも痛みを感じる場合は矯正ケアをお手入れや靴選びを徹底しても、やはりストッキングやタイツを一日中履いただけで痛みが出てしまうような場合は、ワイヤーを使った矯正法を試すのも手です。クリニックや、足先のトラブル予防に特化したドイツ式フットケア“フスフレーゲ”のサロンなどで受けられます。ただし、赤みや化膿などわずかでも炎症がある場合、足先は雑菌が繁殖しやすい部位なので迷わず早めにクリニックを受診しましょう。
2015年06月23日脚がきれいに見えるから私は断然ヒール派!そんな女性は多いのではないでしょうか?けれど外反母趾(ぼし)に悩む女性もその分多く、予防法を知りたいという多くの相談が寄せられています。ヒールは痛いけどやめられない。外反母趾(ぼし)の予防法ってありますか?(しほ/18歳/157cm 48kg/販売)華奢なデザインのハイヒールやミュールでおしゃれを楽しみつつ、外反母趾(ぼし)にならない方法があるのか、平田雅子先生(私のクリニック目白)に聞いてみました。(以下、平田雅子先生)現代人は歩く機会が少ないため、中足関節の靱帯(じんたい)が弱くなっているの。それが原因で扁平(へんぺい)足になると足は本来の重心バランスを失い、親指の根元付近にばかり体重がかかるようになってしまうわ。女性や子供は男性に比べ足の筋力が弱く骨が柔らかいのに、さらに合わない靴を履くことで中足関節に負担をかけ、足を痛めつけているのよ外反母趾(ぼし)は「ハイヒールを履いた女性に多い」と思われがちだけど、最近ではスニーカーしか履かない子供にも多く見られるわ。ここ数年ブランド志向のママが増えていて、子供にも高価な靴を買い「一つの靴を長い期間」使わせようとするのね。でも子供の成長はすごく速いから、少し大きめの靴を買い与えるの。すると、常に自分のサイズより大きい靴を履く子供の足には重心バランスのズレが起こり、外反母趾(ぼし)になってしまうのよ。華奢なヒールでつま先のとがったデザインのハイヒールやミュールは可愛いわよね。でも足に負担をかけないハイヒールは無いし、本来はパーティーなどで履くための物で日常生活で歩くために作られてはいないの。外反母趾(ぼし)になりたくないのなら、足に合わない靴は履かないのが一番。それでもヒールを履きたいと言う子の靴選びのポイントは……1.ヒールの高さは3センチ以下がベスト。高くても5cm以下の物を選ぶ。2.太くしっかりと安定したヒールと、ストラップがついた物を選ぶ。3.履いたときに、靴の中で「足が前へ滑らない中敷き」が敷かれた物を選ぶ。4.横幅が大きければ「良い靴」という訳ではない。自分の幅とぴったりフィットしていて、かつ足の指が動かせるくらい余裕のある物を選ぶ。5.素材は柔らかく、足の親指の所に縫い目が無い物を選ぶ。6.靴を買う時は、足がむくんで一番大きくなっている「夕方」に。外反母趾(ぼし)はひどくなるとはだしで歩いていても痛むようになるわ。また、肩こり・腰痛など足以外の場所にも影響するのよ。おしゃれしたい気持ちもわかるけど、TPOに合わせて必要の無い時以外は履かないようにする事が大切よ。(ビューティ&ダイエット編集部)【関連リンク】人には言えない女子の悩み相談【ビューティ&ダイエット】寝る時にブラジャーしてる?はずす?オンナの実態アンケート【コラム】最近は男性もなりやすい!?外反母趾のケア法を紹介
2011年09月27日外反母趾というと、なんとなく「ヒールの高い靴を履く女性がなりやすい」と誠に勝手ながら思っていました。ところが!外反母趾になりやすいのは、なにも女性だけではないのだそう。「ハイヒールを履くことがない男性でも、外反母趾になる可能性はあります」と話すのは、『超簡単足指トレーニングであきらめていた外反母趾が治った! (単行本(ソフトカバー))』(メタモル出版)などの著書で知られる“外反母趾研究所”の古屋達司先生。先生いわく、外反母趾を放置していると足にタコができやすいだけでなく、症例写真などでよくみられる、親指が極端に曲がった形になってしまう危険性もあるとか。う~ん、それは非常に困る!というわけで、お話を聞きました!「外反母趾は足指の筋肉が衰え、親指から小指にかけてみられるアーチが崩れることで起きる、足のひずみ。近年の靴の発達や生活習慣(姿勢など)による影響で足指の筋肉があまり使われず、外反母趾になってしまう人が増えつつあります」(古屋達司先生)とはいえ、自分が外反母趾かどうかってちょっとわかりにくいかも……。古屋先生、外反母趾かどうかがわかるチェック法を教えてください。<外反母趾チェック法>■裸足になって立ち上がったときに、足指が床についているかどうかをチェック「足が歪んでいると、足の裏は床についているのに足指が浮いて床につかない状態になります。足を床に置き、足指がちゃんと床につくかどうかをチェックしてみてください」今すぐにチェック!あなたの足指は、ちゃんと床についてる……?■足音をチェック「外反母趾になりやすい人は、かかとから親指にかけて体重移動がうまくできず、足裏をペタペタさせて歩く、ペンギン歩きになっています。まず自分がペタペタと足音を立てていないかどうかをチェックしましょう」わかりづらければ、家族や友人にチェックしてもらうのもOK!■人差し指の付け根にタコができやすいかどうかをチェック「親指から小指にかけてのアーチが崩れると、歩く際に人差し指の付け根あたりが靴とこすれやすくなり、タコができることがあります。普段から人差し指の付け根あたりにタコができやすいようであれば、外反母趾を疑ってください」足裏にタコができちゃうと、靴とこすれて痛いんですよね。あれ?ってことは私も外反母趾の疑いが!?とか?「足指の筋肉はランニングやウォーキングで鍛えられる筋肉とは違うものなので、スポーツをしているからといって外反母趾にならないとは限らない」と古屋先生。最後に、外反母趾ケア法を聞きました!<ケア方法>■かかとから足指の体重移動を意識して!「人は1日約7000歩も歩いているといわれています。ですから、普段の歩き方を意識するだけで大きな効果が期待できるのです。かかとから足指への体重移動を意識するだけでも足指の筋肉を鍛えることができ、ペンギン歩き改善にもなりますよ」■立つときは、1本の棒をイメージ「外反母趾になりやすい人は、かかとにばかり体重をかけてしまうクセがあるため、体を少し後ろへ反っているような立ち姿になっていることがあります。立っているときは親指の裏を意識し、体の重心を前方へかけるようにしてください」■足指の第3関節を動かす!「足指の第3関節(指先から3番目の関節、指のつけねの奥の部分)を動かすことで、親指から小指にかけての筋肉を鍛えられます。足指でタオルやペンをつかんだりして、第3関節の曲げ伸ばしをこまめに行うようにしましょう」ありがとうございました!足は人からは見えにくい部分、だからといっておろそかにしていいはずがない!とかなんとかいいながら、いざチェックしてみると私も外反母趾になりやすい可能性があるかも……。さっそくケア法を実践せねば!※ご紹介した方法はあくまでも自己判断&ケアなので、気になる方は一度、整形外科など専門の病院に診てもらってくださいね。(吉住夏樹/プレスラボ)【関連リンク】外反母趾研究所お話をお伺いした古屋先生のオフィシャルサイト。気になる方は、クリッククリック!超簡単足指トレーニングであきらめていた外反母趾が治った! (単行本(ソフトカバー))(メタモル出版)古屋先生のご著書。外反母趾改善法が満載です!
2009年12月28日