ドラマも映画もイケメンなしには楽しめない!今回、ご紹介する作品は、国内外で注目を集める鬼才・SABU監督と劇団EXILEがタッグを組んだ『jam』。北九州を舞台に、善いことをすれば報われる、悪いことを重ねると自分に跳ね返ってくるという因果応報を体感する男たちを演じた町田啓太さんと鈴木伸之さんにお話をうかがいました。写真・大内香織 文・田嶋真理【イケメンで観る海外ドラマ&映画】vol. 23作品ごとに新境地を開拓する実力派俳優映画『jam』は、劇団EXILEのメンバーが総出演したオリジナル作品です。物語の中心となるのは、全く違う生活を送る3人の男たち。場末のアイドル演歌歌手・ヒロシ役に青柳翔さん、意識が戻らない彼女のために “善いこと” 貯金を続けるタケル役に町田さん、自分を刑務所に送ったやくざたちに復讐を仕掛けるテツオ役に鈴木さんがそれぞれ扮しています。物語が進むにつれ、3人の男たちの運命は絡み合い、やがて予想外の結末を迎えます。イケメン・ドラマ『PRINCE OF LEGEND』で演じる王子キャラも好評な町田さんと鈴木さん。作品ごとに新境地を開拓するおふたりが、演技力をぶつけ合う姿は必見です。ーー脚本を読んだときの第一印象は?町田さん 誰がどの役を演じるのか、はっきりと分からない段階で脚本を読みましたが、予想通りの配役に決まって。後日、ヒロシ、タケル、テツオに関してはSABU監督が僕らをイメージしながら役を作ってくださったことを知りました。そのこともあって、劇団EXILEのメンバーの個々の魅力がしっかりと出せる映画になりそうだと感じました。特に、青柳さん演じるヒロシのシーンは、大笑いしながら脚本を読みました。鈴木さん まず、自分のセリフが一言もないというところに衝撃を受けました。作品全体としては、劇団EXILEのメンバーが総出演し、三者三様の物語が予想外に交錯していくところに魅力を感じました。いろいろな楽しみ方がある作品だと思います。ーー役作りとして、どのようなことを?町田さん タケルのピュアな部分をしっかりと理解して演じようと心掛けました。ーーもし、タケルのような立場になったら、どうしますか?町田さん 大切な人を失いかけて、万策尽きたときは、自分もタケルのように神頼みしてしまうと思います。大切な人と一緒に困難を乗り越えたいです。鈴木さん 僕も町田くんと同じ意見です。つらいことは分かち合いたいですね。ーー鈴木さん演じるテツオの半端ない強さはとても印象的でした。鈴木さん 鉄の男だから、テツオという役名なんです。これまでの作品で培ったアクションのスキルを出せるように一生懸命演じました。町田さん テツオは、生命力の塊で、撃たれても殴られても刺されてもほとんど表情に変化がなくて。ところが、冷たい池から上がってくるシーンでは「ウッ」と小さく声を出しているんです。そこはノブが人間味を出したのかなと思いました。鈴木さん 町田くん、細かいところまで観察していますね(笑)。あのシーンは12月に撮影したので、ものすごく寒かったんです。ーーテツオは復讐に燃えるいっぽう、おばあちゃんを大切にする心優しい面も持ち合わせています。町田さん おばあちゃんっ子なんだよね?鈴木さん もう亡くなってしまいましたが、おばあちゃんが大好きでした。ーーお互いの性格を言葉で表現すると?町田さん 劇団EXILEイチの切り込み隊長で、冒険家です。鈴木さん 良いフレーズですね。僕は町田くんのことを劇団EXILEイチの探検家だと思っています。町田さん ノブは何も下調べをせず、においを嗅ぎつけて行く冒険家タイプ。僕はある程度、ここにあるんじゃないかと考えてから行くタイプなので、探検家です。ーーとてもわかりやすい例えですね。町田さん 劇団EXILEとして、約8年の間、一緒に活動して、自然とお互いを理解できるようになりました。鈴木さん 今の町田くんは上品な二枚目ですが、昔はツイストパーマにひげを生やしたワイルドなルックスだったんです。ところがいつの間にか、おじいちゃんみたいに落ち着いてしまって(笑)。町田さん 僕も28歳ですから、年相応に落ち着いてきました(笑)。鈴木さん 町田くんはとてもピュアな人で、役への向き合い方もすごく真面目なんです。そこはうらやましく思っています。ーー初めて出会った頃と比べて、鈴木さんはどのように変わりましたか?町田さん 今のほうがアグレッシブさに拍車がかかっていますね。どんどん心を全開にして、大胆になっている(笑)。そこは彼の変わらない魅力で、僕も見習うところがあるなと。『jam』にも彼の良さが生きていると思います。インタビューのこぼれ話撮影のために動かした大きなテーブルを、真っ先に元の位置へと戻したのは、なんと町田さんと鈴木さん! ちなみに、エレベーターもレディ・ファーストを心掛けているそう。ルックスだけでなく心もイケメンなおふたりでした。Information『jam』12月1日(土)より新宿バルト9ほか全国公開出演:青柳翔、町田啓太、鈴木伸之ほか配給:LDH PICTURES©2018「jam」製作委員会衣裳協力:スーツ、ニット、ベルトすべてジョルジオ アルマーニ / ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7060(町田啓太)
2018年11月30日寒さがどんどん増してくる季節になると、心だけでも温かくしてくれるものが恋しくなるところ。そんなときにオススメしたいのは、温かい涙と感動で胸いっぱいになると話題の映画『家族のはなし』です。そこで、今回はこちらの方にさらなる見どころを聞いてきました。それは……。写真・大内香織(岡田将生)主演を務めた岡田将生さん!【映画、ときどき私】 vol. 203本作では、夢に近づきかけては挫折を繰り返してしまう青年・拓也を演じている岡田さん。家族をテーマにした作品を通して感じる家族への思いや理想の父親像、そして現場での様子などについて語っていただきました。―この作品は鉄拳さんのパラパラ漫画が原作ですが、最初に読んだときはどのようなところに魅力を感じましたか?岡田さん本当にシンプルでわかりやすいし、見たあとにすごく温かい気持ちになる素敵なお話だなというのが一番。最近、こういうストーリーはなかったので、ウルっともしましたね。あとは、僕自身がどうしても親に対して、どこかまだ素直になれないところもあるので、そういうことをお芝居でできるのもいいなと思うところもありました。『家族のはなし』というストレートなタイトルも素敵ですよね。―物語としては、どこの家族にもあるような普遍的なことが描かれていますし、お父さんと息子の関係もリアルでしたが、共感するところもありましたか?岡田さんそれはけっこうありましたね。もがいている人が親のありがたみを改めて知るというのは、みなさんも感じる部分があると思いますし、僕にもありました。実際、こういう年齢のときは僕もすごくナーバスになってしまうことがありましたし、そういうときにはすごく親に助けられたと思っています。やっぱり帰れる場所があるというのはすごく大きなことですよね。なので、この作品ではそういうことを表現できるのはうれしかったです。父親が隣にいるだけで安心できた―岡田さんも何かあったときには、実家に帰ることが多かったですか?岡田さんそうですね。あえて何があったかは言わないですが、親もそういうことは理解していたみたいです。だからこそ、僕も意識せずに帰れたんだと思います。「温かいご飯が食べたいな」とか、そういうことを口に出して言うことはなかなかないできないですから。なので、今回は両親に電話してみるとか、実家に帰ってみるとかしてもらえるような映画にしたいなという思いはありました。―ちなみに、お父さんとの忘れられないエピソードや愛情を感じて感動した出来事などはありますか?岡田さん僕は中学受験をしたんですけど、合格発表のときに父親と2人で見に行きました。結果は落ちてしまったんですが、そのときに父が温かい言葉をかけてくれたのは覚えています。僕はすごくくやしかったんですけど、隣に父親がいてくれるだけですごく安心した記憶があるんです。父はわりと寡黙なほうなので口数は少なめですけど、いてくれるだけでいいという感じでした。それを大人になって改めて気づくようになったところはあったと思います。―岡田さんも「将来はこんな父親になりたい」という理想の父親像はありますか?岡田さん僕は父のことを尊敬しているので、僕もやっぱり尊敬される父親でありたいなとは思います。父は仕事人間でしたが、それでも僕との距離を縮めるために、少年野球に一緒に入ってコーチをしてくれたりもしました。日曜に自転車で一緒に通ってるときはすごく楽しかったですし、コーチをしているときは怖い父もそのときはすごく優しかったです。僕のために全力でコーチをやってくれたんだなというのがすごく伝わってきましたし、姉妹に挟まれている僕に「男の時間」というのを作ってくれてたんだなというのは感じました。―ということは、お父さんの存在に救われてきたことが多かったと感じているんですね。岡田さんそれはありますね。結局、家族との間を取り持ってくれていたのは父親だったなと思います。本物の家族のような空気感を作れた―劇中では、お父さんに怒りをぶつけるシーンがありましたが、ご自身は反抗期で感情をぶつけたはことなどはありましたか?岡田さん感情をぶつけるというのはなかったかなと思います。逆に、父はよく僕の相談に乗ってくれていました。今回のシーンはわりとすんなりと撮れましたが、それはお父さん役でもある時任(三郎)さんが僕のしたいことを全部受け止めて、ドンと構えてくださったからだと思います。やっぱり偉大なる先輩だというのは撮影中ずっと感じさせていただきました。―では、時任さんとはすぐに親子の距離感を作り出すことができましたか?岡田さん以前、共演させていただいたこともあって、すぐにそういう関係になりましたが、僕の好きなようにさせていただいていました。今回はかわいいくらい反抗期ということで、ツンツンしてましたが、撮影の間はセットのリビングで時任さんとお母さん役の財前(直見)さんと3人でテレビをつけて、みんなでオリンピックの羽生くんの試合を見たりもしていました(笑)。そのとき、「こういう家族の空間っていいですね」って話をみんなでしていたくらいです。―自然体でいられたからこそ、本物の家族のような空気感が出せていたのですね。岡田さんそうですね。本当に余計なことを考えなくていいというか、時任さんと財前さんがそういうスタンスでいてくださったので、若手としては「ちょっとだけ甘えさせてもらいます」という雰囲気の現場でした。―撮影中は原作者の鉄拳さんも現場にいらっしゃったそうですが、どのような印象でしたか?岡田さん素顔でいらっしゃったので、最初は全然気がつかなくて、「知らない人が現場いるな」と思っていたら、「鉄拳さんです」と紹介されて、「ええっ!?挨拶が遅れてすみません」という感じでした(笑)。鉄拳さんは現場を盛り上げようとしてくださって、「いつでもエキストラで出ます!」とおっしゃってくれたりもしていましたが、鉄拳さんの温かい人柄と雰囲気だからこそ、こういうお話ができるんだなというのはすごく納得しました。―鉄拳さんの原作は世界中で絶賛され、「涙が止まらない」とも言われていますが、ちなみに岡田さんが最近涙した出来事はありますか?岡田さんもともとあまり泣かないほうで、最近も泣いてはないですけど、疲れているときに犬が出てくる感動モノのCMとかを見るとけっこうウルウルします(笑)。犬の表情がかわいくて、自分の実家の犬に会いたいなと思ったりします。誰にも負けないこだわりのものとは?―また、今回はリンゴ一筋のお父さんの姿も、かっこいいなと思いましたが、岡田さんはこれだけは誰にも負けないくらい好きなものはありますか?岡田さん朝ごはんはすごく大切にしています。というか、朝ごはんを食べないと元気が出ないんです。―岡田さんにとって、こだわりの朝食を教えてください。岡田さん和食がいいので、ご飯とみそ汁と焼き魚と納豆です。撮影中はなかなか作れないのでおにぎりくらいですけど、休みの日は家でなるべくそういうものを食べるようにしています。ご飯は本当に大事なんだなということを改めて思います。―ちなみに、本作で演じた拓也のように、うまくいきかけては挫折を繰り返すみたいな経験を味わったことはありましたか?岡田さんこの仕事をしていると、挫折ばっかりです。10代からやらせてもらってますけど、だいたい毎年挫折してます(笑)。でも、そういうときは実家に帰ったり、共演者の方々やマネージャー、あとは友人たちに自然と助けられていることが多いです。聞いてくれる人がいることで、乗り越えられてきたんじゃないかなと思っています。―まさにこの映画と同じような感じですね。岡田さんそうですね。そういう風に支えてくれる存在がいるだけで、挫折する前に気が付くときもあります。これはあの人に相談しようって先に決めてるときもありますけど、本当にズタズタになってるときは、やっぱり家族に会いに行くことが多かったです。落ち込んだときは家族といることが一番―挫折を感じるというのは、役作りの過程で起きることが多いですか?岡田さんそれもありますが、現場で全然できないときもあります。基本的に仕事においてですけど、「なんで今日はこういう感じになちゃったんだろう……」と落ち込むときもあります。そういうときは自分が欲しいものを買ったりして、「がんばろう!」みたいなときもありますけど、一番はやっぱり家族といることかなと思います。―それでは最後に、ananweb読者に向けて、この作品で感じて欲しいことをメッセージとしてお願いします!岡田さんこの作品は、男女問わず誰にでも観ていただきたいと思いますが、親の存在というのを改めて考えて欲しいので、そういったところが伝わればいいなと思います。ぜひ、親子で観て欲しいですね。インタビューを終えてみて……。親に対して反抗期という役どころであるため、劇中は笑顔が少なめではありますが、岡田さん自身は優しい笑顔がとても印象的。取材中もいかに家族を大切に思っているのかが伝わってきて、こちらまで温かい気持ちになりました。金髪でちょっとやんちゃな岡田さんは、ぜひ映画のなかだけでお楽しみください。当たり前だけど、忘れがちな気持ちを思い出す!家族とは面倒くさいことも多いけれど、やっぱり何よりも愛しい存在であることを改めて感じさせてくれる本作。きっと誰もが一度は経験したことのある感情がよみがえり、涙があふれ出してくるはずです。劇場を出たら、その足で家族に会いに行ってみては?ストーリーリンゴ農園を営む優しい両親のもと、一人息子として育てられた拓也。幼少期には、スポーツで神童とまで呼ばれるものの、ケガが原因で夢を絶たれてしまう。その後、大学に通うために上京した拓也は、バンド活動をはじめることに。華々しいデビューを飾るものの、ふたたび挫折を経験。上手くいきかけてはつまずくことにいら立っていた拓也は、田舎でリンゴに愛情を注ぐ父親を疎ましく思うようになる。しかし、夢破れて久しぶりに里帰りした拓也に、あるささやかな奇跡が起こるのだった……。大切なものに気づかされる予告編はこちら!作品情報『家族のはなし』11月23日(金・祝)、イオンシネマにてロードショー!(一部劇場を除く)配給:KATSU-do©『家族のはなし』製作委員会
2018年11月26日今年、日本では「平成の歌姫」の引退によって、ひとつの時代が終わりを告げましたが、どの国にも時代を象徴する伝説的な歌姫の存在はいるもの。今回ご紹介する映画は、1950年代から「シャンソン界の女王」と呼ばれていたフランスの国民的歌手バルバラの人生を描いた『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』です。そこで、本作の裏側について、こちらの方に語っていただきました。それは……。写真・大内香織(ジャンヌ・バリバール)フランス人女優ジャンヌ・バリバール!【映画、ときどき私】 vol. 198女優としても歌手としても活躍しているジャンヌさんですが、本作ではかつて実生活でパートナーだったフランスを代表する俳優であるマチュー・アマルリック監督の作品に主演し、バルバラを見事に演じています。そんななか、映画にかける思いや人生観などについてお話いただきました。―このバルバラという役は、これまでも映画や芝居で何度もオファーがあったそうですが、そららはすべて断ってきたとおうかがいしました。そのなかで、今回出演を決めた理由はなぜですか?ジャンヌそれは監督ね。なぜなら、私にとって一番大切なのは、テーマではなくて監督であり、その監督が題材をどうとらえているかという視点がとても重要なことだからよ。マチュー・アマルリック監督とは強い信頼関係がある―では、ジャンヌさんからご覧になったマチュー・アマルリック監督とは、どんな方ですか?ジャンヌ彼はいつもすごく深みがあるとてもオリジナルな作品を作る監督。だからこそ、今回も単なる伝記映画ではなくて、独創的なものを作ってくれるだろうという確信が私のなかにあったの。特に今回の主人公はバルバラということもあり、なおさらそういうものを作る必要があったのよ。というのも、バルバラという人は私たちフランス人にとってもミステリアスな人だったから、伝記映画といいつつも、ミステリアスな部分を残すということが私にとっても彼にとっても大事なことだったと言えるわね。―それだけ有名な人物を演じることに対しては、どのようなお気持ちでしたか?ジャンヌとても興奮していたわ。なぜなら、バルバラというシンガーは、私が若い頃にとても重要な存在だったのよ。彼女の歌には、人間としての生き方だけでなく、「自由であるためにはどうすればいいか?」ということが透けて見えるところがあったの。誰にとっても自由に生きることはとても大変なことではあるけれど、とりわけ女性にとっては難しいこと。でも、バルバラのおかげで、たとえ完璧な自由というものがなくても、できるだけ自由であろうという気持ちになったのよ。映画よりも人生のほうが難しいことでいっぱい―今回、劇中ではブリジットという女優の役を演じながら、ブリジットが演じるバルバラを表現するという難しい役どころだったと思います。女優としても、チャレンジだったことはありましたか?ジャンヌ何も難しいことはなかったわね。だって、実際の人生のほうがよっぽど難題が多いのよ(笑)。それもあって、映画のなかでは難しさを感じることはなかったし、むしろ映画を作れることに幸せを感じていたわ。―映画の現場では、大変なことがあっても、幸せな気持ちのほうがより強いということですか?ジャンヌもちろんそうよ。だから、ダメ出しばっかりするような監督とは一緒に仕事したくないの(笑)。―だからこそ、最初にお話されていたように、作品選びでは監督が一番大切だということにつながっているのですね。ジャンヌそういうことになるわね。ちなみに、私にとってマチューとの仕事が合う理由は、極めて楽だから。というのも、私たちは若いときに映画作りを一緒に始めて、映画を作ることの楽しさを一緒に発見したという経緯があるからなの。だから、私たちはすごく強い信頼関係で結ばれているのよ。今回の映画では、歌手としてのバルバラを生きると同時に、私たちが若かったころに彼女の曲を聞きながら自分がどんな青春を送ってきたのかというのをもう一度思い出し、追体験するような部分もあったわね。歌手と女優で違うこととは?―撮影を進めるなかで、これまでご自身が抱いていたバルバラ像に変化はありましたか?ジャンヌ確かに違いはあったわね。発見したのは、彼女のなかにはすごくやさしい部分とすごく不愛想な部分が共存しているということ。あと、今回はピアノでの弾き語りをしないといけなかったので、過去の映像もたくさん見たんだけれど、そのときに気がついたのは、彼女はいつもどこを見ているのかわからないような視線をしているということなの。そこで私は、「彼女はきっとその視線を自分の内側に向けているのではないか」思うようになったわ。―では、実際に演じてみてどう感じましたか?ジャンヌだから、私も同じようにしてみようと思って演技していたら、ちょうどカメラのレンズに映る自分を見つけたんだけど、そのときに「もしかしたらバルバラは、内側だけでなく、歌いながら自分の姿を見ていたのかも」と感じるようになったの。それはとても興味深いことだったわね。なぜなら、女優は演じている自分の姿を見ながら演技なんてできないもの。そこが女優と歌手との違いだとも感じたわ。変わっている部分も含めて自分を受け入れている―そのなかで、同じ表現者として影響を受けたり、共感したりしたことはありましたか?ジャンヌもちろんあったわ。たとえば、私もちょっと変わっている部分があるんだけど、彼女と同様にそれを受け入れているということね(笑)。あと、共感するところで言えば、自分だけの世界で生きるのではなく、人道的な関わり合いを持って世界を見ているというところかしら。彼女は不幸な状況にいる人たちを何とか助けられないかという思いで歌っていたと思うんだけど、私も同じ思いで女優をやっているのよ。オンとオフはボタンを押すように切り替える―今回はバルバラという役にどんどんと引き込まれていくブリジットという女優の姿も演じていましたが、ご自身も役に引きずられるようなことはありますか?ジャンヌ私はそういうことはないわね。でも、私とブリジットが全然違うタイプの女優だからこそ、この作品ではおもしろいものが撮れたと思うわ。―ということは、ご自身は仕事とプライベートのオンオフは、うまく切り替えられるタイプということですか?ジャンヌそうね。私はまるでボタンを押すようにすぐに変えられるの(笑)。特に何か意識してはいないけど、自然にできるのよね。―だからこそ、楽しみながらお仕事を続けられるのだと思いますが、モチベーションになっているものは何ですか?ジャンヌほかのことは何もできないし、演技をしている瞬間が私は大好きなの。もちろん、それ以外のことでうんざりすることもあるけれど、舞台やカメラの前で演技するのがとにかく楽しいのよ。女性の人生はやることがいっぱいだから疲れすぎてはダメ―ジャンヌさんのように自分らしく人生を謳歌しているフランス人女性に憧れている日本の女性は多いので、ぜひananweb読者にもメッセージをお願いします!ジャンヌ人と同じでいなきゃいけないという思いに疲れるときもあると思うけど、女性として人生でやることはいっぱいあるわよね?だから、疲れすぎないで、ちゃんとエネルギーを残しておかなきゃダメなのよ!あと、この映画から感じて欲しいのは、バルバラのように自分の恐怖や不安というものをうまく使えるようになって欲しいということね。彼女は父親からの虐待やユダヤ人であったことでつらい時期も経験しているし、下積みも長かったから強い不安をつねに抱いていた女性。でも、だからこそそれをうまく使って、周りの人たちに感動するものを差し出したことができたんだと思うから、そういう部分をぜひ見てもらいたいわね。インタビューを終えてみて……。チャーミングな笑顔とクールな大人の女性の表情とのギャップに、思わずドキッとさせられてしまうほど魅力的なジャンヌさん。独特な空気感とオーラには、終始引き込まれっぱなしになりました。バルバラ同様に芯の強さを持つジャンヌさんのような女性には、ただただ憧れるばかりです。女の生き方は、十人十色!歌手のバルバラと、それを演じる女優のブリジットという2人の女性たちの人生が交錯して描かれている本作。波乱に満ちた彼女たちとともに、まるで一緒に旅をしているかのような感覚を味わえるだけでなく、魂の歌声にも心を揺さぶられるはずです。ストーリーパリにある撮影スタジオでは、フランスを代表するシャンソン歌手であるバルバラを描く映画の撮影準備が行われていた。主演を務めるブリジットは、役作りのために映画のセットさながらの部屋に暮らすこととなる。しかし、いつしかブリジットはバルバラにとりつかれたようになってしまうのだった。世界を熱狂させた“孤高の歌手”バルバラの本当の姿とは?美しさに引き込まれる予告編はこちら!作品情報『バルバラ ~セーヌの黒いバラ~』11月16日(金)、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開配給:ブロードメディア・スタジオ© 2017 - WAITING FOR CINEMA - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA – ALICELEO
2018年11月15日ドラマも映画もイケメンなしには楽しめない!今回、ご紹介する作品は、『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』。人気UKバンドblurの名盤アルバム『Modern Life Is Rubbish』と同名タイトルの本作で、長編映画初主演を果たしたジョシュ・ホワイトハウスさんにお話をうかがいました。写真・大内香織 文・田嶋真理【イケメンで観る海外ドラマ&映画】vol. 21モード界も熱視線を送る、気鋭の英国イケメン俳優物語の中心となるのは、交際10年を経たカップル。燃え上がりつつも時にイラつく10年間をともに過ごしたリアムとナタリーは別れを決意し、レコード・コレクションを分けることに。このツラく悲しい作業の途中で、ふたりはレコード店での最初の出会いや音楽を通して分かち合った素晴らしい経験を回想していきます。ジョシュ自身も、インディーズバンド “MORE LIKE TREES” でリードボーカルを務めるミュージシャン。2016年にはBurberryの新作フレグランス、ミスター・バーバリーのキャンペーンモデルに起用され、モード界でも注目を集める存在です。ーー出演のきっかけを教えてください。ジョシュ 一気読みしてしまうほど脚本がおもしろくて、読み終わった後は涙が出た。きっとおもしろい映画になるだろうと思い、ぜひ出演したいと思ったんだ。1度目のオーディションでは、仕事の疲れが残っていてセリフを全部覚えられなくて。ところが僕の疲れた雰囲気が役に合っていると思われたようで、2度目のオーディションに呼ばれたんだ。そのときには完璧にセリフを覚えていたから、役を勝ち取ることができたよ。ーー役作りとしてどのようなことを?ジョシュ 僕が重要な役を演じるとき、役になり切るため、すべてのセリフを録音したオーディオ・ブックを作るんだ。監督が僕にリアムの聴きそうな曲を集めたプレイ・リストをくれて。オーディオ・ブックとプレイ・リストを繰り返し聞いたよ。さらに、監督にもらったノートにリアムとして日記をつけ、ナタリーにラブレターを書き、彼が所属するバンド、ヘッドクリーナーとして曲を作る、といったことをした。ナタリー役のフレイア・メーバーとの絆を深めようと、ボーリングやライブへも行ったよ。ーーリアムに共感したところは?ジョシュ メインストリームが好きじゃないところかな。僕がミュージシャンを志したきっかけは、子どもの頃に両親の車に乗っていて、ラジオから流れる曲をゴミだと感じたからなんだ(笑)。ーー日本語タイトルには、“ロンドンの泣き虫ギタリスト” という副題がついています。あなたが泣くのはどんなとき?ジョシュ 何かに心を動かされたときだね。誰かのパフォーマンスが素晴らしかったり、すごいことを成し遂げた人を見たりすると涙が出る。悲しいときに泣くことは滅多にないよ。ーーレコード店で恋に落ちた経験は?ジョシュ ないよ(笑)。リアムとナタリーはお互いの性格を好きになったわけで、音楽は恋に落ちたきっかけに過ぎない。僕も同じで、相手の性格に惹かれて、恋に落ちるんだ。ーーお母さまは画家、お父さまは詩人だとか。芸術の才能は遺伝?ジョシュ 僕の母はペネロペ・シンクレア。すごく売れている画家ではないけれど、とても良い絵を描くんだ。僕のバンドのアルバム・カバーを手掛けていて(と言って、私物のスマホに入った絵の画像を探して見せる)。どう、クールだよね? 僕にとって、憧れのアーティストさ。ーー劇中のリアムのように、愛を取り戻すために行動した経験は?ジョシュ 大きな絵を描いてプレゼントしたことがある。僕は子どものころから愛情を派手にアピールしてきた。アート一家に生まれたおかげで、ロマンチストの遺伝子を受け継いでいるのかもしれないね(笑)。インタビューのこぼれ話ジョシュが手にしているギターは彼の私物で、カスタムメイドの逸品。次回作は、80年代にMGMが製作したカルトミュージカル映画のリメイク『ヴァレー・ガール』だそう。今後の活躍にも注目です!Information『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』11月9日(金) より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開出演:ジョシュ・ホワイトハウス、フレイア・メーバーほか配給:S・D・P©Modern Life Pictures Limited 2016
2018年11月08日1年のなかでも、世界各国であらゆる映画祭が行われていますが、アジア最大級の国際映画祭といえば「東京国際映画祭」。日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭として、毎年注目を集めています。第31回を迎えた今年も10月25日から11月3日まで六本木を中心に開催され、大きな賑わいを見せました。そこで今回は、総勢400名を超すゲストが登場した豪華絢爛のレッドカーペットの様子から映画祭をプレイバック! まず、Part1では本映画祭を彩った話題の女優たちにフォーカスしちゃいます。写真・角戸菜摘、大内香織最初は、アンバサダーを務めた松岡茉優さん!【映画、ときどき私】 vol. 196淡いピンクのロングドレスを身にまとい、天使のような笑顔を見せる松岡さん。会場の空気を一気に柔らかくし、観客たちを魅了してしまうのはさすが。松岡さんは、昨年新設された「東京ジェムストーン賞」という若手俳優に贈られる賞を前回受賞しています。若手女優の筆頭として今後の活躍がますます楽しみなところです。日本映画界を未来を支える女性監督&女優が勢ぞろい!特別上映された『21世紀の女の子』は、15名の女性監督たちがそれぞれ制作した短編オムニバスを集めた作品で、出演した若手女優たちを含め約40名が大集結。山戸結希監督を筆頭に、女優の石橋静河さんや松井玲奈さんなど、瑞々しい女子たちの魅力でレッドカーペットが埋め尽くされ、堂々と歩く姿も印象的でした。注目の若手女優・山本舞香さん!『ギャングース』(11月23日公開)に出演の山本さんは、このところどんどん大人っぽさが増していて、大胆に入ったスリットがなんともセクシーです。現在、大活躍中の広瀬アリスさん!今回は、公開中の映画『旅猫リポート』と11月17日公開の『銃』で参加した広瀬さん。一部分が白に切り替えられている個性的な黒のロングドレスは、キュートな広瀬さんにぴったりです。さらに、ananの連載でおなじみの横澤夏子さん!横澤さんは、11月23日公開『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』で映画初主演を務めています。今回は赤のドレスに身を包み、女優オーラ全開です!すっかり大人の女性になった篠原ともえさん!『漫画誕生』(2019年秋公開)で共演したイッセー尾形さんらと登場した篠原さん。「やっぱり日本人なら和服!」と言いたくなるほど、しっとりとした着こなしを見せていました。いまや国際的な女優・寺島しのぶさん!オープニング作品の『アリー/ スター誕生』(12月21日公開)でスペシャルサポーターを務めた寺島さんは、フリンジから足元がチラリと覗く黒と白のドレスで登場し、大人の余裕を感じさせます。日本人で唯一の審査員に選ばれた南果歩さん!コンペティション部門の審査員を務めた南さんは、ピンクのドレスを上品に着こなし、審査委員長のブリランテ・メンドーサ監督らと登場されました。海外の女優陣も負けてない!ここまでは日本人の女優陣たちを取り上げてきましたが、映画祭のために来日した魅力的な海外の女優たちもレッドカーペットを歩き、会場の視線を虜にしていたので、こちらもご紹介します!まずは、新進女優クロエ・ヤーマン!今回はコンペティション部門の『三人の夫』で映画初主演をはたしたクロエ。あまりのセクシーさに、隣にいるフルーツ・チャン監督も圧倒されている様子です(笑)。セクシー対決ならシャイーナ・マグダヤオ!胸もとが大きく開いている大胆なドレスを見事に着こなしているのは、『悪魔の季節』という作品に出演したフィリピン人女優のシャイーナ。中国からも女優陣が大集合!「2018東京・中国映画週間」では、監督や俳優陣など多数が参加していましたが、思い思いのドレスで一堂に会する様子は、なかなかの迫力です。伝統衣装も見逃せない!映画祭では、世界中の映画人が集まっていることもあり、その国の伝統衣装などが見られるのも楽しみのひとつ。長谷川博己さんなども出演している『アジア三面鏡2018:Journey』からは、ヒロインを演じたナンダーミャッアウンさんが着ている鮮やかな青が目を引くミャンマーの衣装なども見ることができ、興味深いところです。人気のキャラクターも参戦!そのほか、女子が大好きなちびまる子ちゃんをはじめ、くまモンなどの人気キャラクターまで登場し、会場を盛り上げていました。女優たちの美の競演により、豪華なレッドカーペットとなりましたが、続くPart2では、イケメン俳優から話題のあの人までを一挙にご紹介します!
2018年11月07日「十年一昔」という言葉があるように、文化や技術も10年をひと区切りに大きく変化してしまうもの。それだけに、アラサー女子たちもこの10年の重みを感じているのでは?そんなananweb読者のみなさんにご紹介したい映画とは、10年後の日本を5人の若手監督がそれぞれの目線で描いた注目作『十年 Ten Years Japan』です。そこで、オムニバス形式で5作品並ぶなかの1作を手掛けたこちらのおふたりにいまの心境などについてお話いただきました。その方々は……。写真・大内香織 (杉咲花・津野愛)杉咲花さん&津野愛監督!【映画、ときどき私】 vol. 195現在、若手女優のなかでも映画やテレビで大活躍中の杉咲さんですが、今回は『DATA』で主演を務め、亡くなった母親のデータが入った「デジタル遺産」をもとに母親の姿を追い求める女子高生の舞花を演じています。いっぽうの津野監督は、本作のエグゼクティブプロデューサーでもある是枝裕和監督のもとで現在活動中。念願の監督デビューを果たしています。そんなおふたりに、作品を通じて感じた思いやこれからのことについて語っていただきました。―この作品で監督がテーマにしたのは、「デジタル遺産」というものでしたが、いまのデジタル文化やSNSの在り方などに疑問を感じられていたのですか?津野監督「SNSやインターネット上にアップしたデータはいつまで残って、誰に見られているんだろう?」みたいな漠然とした怖さみたいなものは以前から感じていました。これから先、どんどん詳細な個人データや情報が増えていくなかで、目に見えるものや形に残るものというのはとても信じやすいですよね。でも、そのいっぽうで目に見えない存在や記憶というものがないがしろになってしまうのではないかなという危機感もあったので、今回の作品ではこういった題材を選びました。デジタルな情報を信じすぎていることに気がついた―杉咲さんは幼い頃からデジタルな環境で育ってきたと思いますが、このテーマを聞いたときはどのような印象を受けましたか?杉咲さん私自身も目に見えるものを信じがちで、そういうものばかりを求めていたところがあったなと自分の経験を通して感じていました。というのも、3年くらい前からその日に起こったことや思ったことを日記にしていましたが、ある日そのデータが全部消えてしまったんです。そのときはこれまで過ごした日々までも消えてしまったような思いに駆られて、ものすごい喪失感に襲われました。結果的にそのデータは残っていたのですが、自分自身の感じたことを何かに残すということで、安心しきっていましたし、それがあるから新しいことが更新されるたびに前のことを忘れてもいいと思うようになっていたところがあったんじゃないかなと思ったんです。「それってどうなんだろう?」と考えたときに、情報を信じすぎている部分や自分のなかにあるものを大切にすることを忘れていた部分があったと気づかされました。―デジタルに頼りすぎているように感じていたんだと思いますが、そこで手書きにしようとはならなかったですか?杉咲さんそれは……書くのが面倒になってしまったからですね(笑)。それまでは、買い物リストとかも手書きでリストアップしていたんですけど、それもいまではスマホのメモを使ったりするようになったので、結局デジタルに頼っています。自分で選択しながらうまく使っていきたい―では、デジタルやSNSが発達したことでよかったと感じることはありますか?杉咲さんたとえば、インスタグラムを始める前までは、ファンのみなさんからのコメントを受け取れる場所がなかったので、そういった声がリアルに感じられるという意味では、うれしいですね。ただ、楽しさだけではなくて、一言一言に責任のあるお仕事でもあると思うので、そのあたりをちゃんと考えてこれからも続けていかないといけないなとは感じています。津野監督これはポジティブであり、ネガティブでもありますが、たとえばAmazonで本を買うと、「これを選んでいる人はこれも買っています」というオススメが出てきますよね?そこで自分好みの作品に出会えるうれしさがある反面、それはデータに基づいた誘導に乗ってしまっているということ。つまり、本屋さんに行っていたら手に取っていたかもしれない作品と出会えなくなってしまっているということなんですよ。クリックするだけですぐに届いて便利ではありますけど、“寄り道”みたいなことができなくなっていることは寂しいなと思うこともありますね。なので、そのあたりは自分できちんと選択しながら、うまく使っていきたいなと思います。家族だけに残したいものとは?―今後、もし「デジタル遺産」という制度ができたら、そこに残したいものはありますか?杉咲さん家族だけが見られるという条件なら、日記ですね。そのときは、家族に恥ずかしくて普段伝えられないこととかも書いて読んでもらうのもいいかなと思っています。津野監督私も日記を書いているんですけど、全部ノートなんですよね……。だから、残された人は嫌かもしれないので、どうしたらいいんだろうかと悩んでいます。とはいえ、自分で燃やす気にもなれないんですよね(笑)。あと、困っているのは昔の写真とかも処分できないのでどうしようかなと。私はウェブのページでも「いつかなくなっちゃうかも」と思って印刷してしまうほうなので、けっこうアナログな人間かもしれないですね(笑)。杉咲さんの佇まいを見て役の設定を変更した―それでは、作品のことについてもおうかがいしますが、杉咲さんを本作でキャスティングした理由と、実際に現場に入ってからの印象を教えてください。津野監督初めてお話したときに、投げかけた質問に対して答えていただく姿勢を見て、すごく大切に考えて自分の言葉を探し出して話される方だなというのが印象的でした。それがステキだなと思ったので、舞花という役はもともと思ったことを全部口にしてしまう少し幼さが残る中学2年生の設定でしたが、年齢を高校3年生まで引き上げてもう少し自分の内側で考えるシーンを増やしました。それは言葉には出さないけど、杉咲さんの思い悩んでいる表情を撮っていきたいなと思ったからです。津野監督の現場はスタッフの愛情であふれている―監督のおっしゃる通り、舞花と杉咲さんの芯の強さがリンクしていてハマり役だったと思います。杉咲さんは、津野監督の現場を経験されてみていかがでしたか?杉咲さん今回、撮影は3日間だけだったのですが、津野監督と長いお付き合いのある是枝組のスタッフの方々が集まっていたこともあり、現場の空気感がとても心地よくて、初日なのに初日じゃない感じがしました。監督にとっては初めての作品ということもあり、みなさんの監督に対する愛情というのを感じられる現場だったと思います。お互いに補い合って、助け合う気持ちがみなさんにあったので、3日間以上の充実感を感じさせていただけるとてもステキな時間でした。10年前の夢は叶えられたと思う―本作は10年後の日本が舞台ということで、10年がひとつのキーワードですが、ご自身の10年前を振り返ってみて、いまの自分は想像できていましたか?津野監督映画の仕事をしていきたいと思いながら大学にも通っていましたが、不安な気持ちももちろんあったので、それが10年後のいま、杉咲さんに出ていただいただけでなく、劇場で作品が公開されるというのは夢のようですね。まずはひとつめの夢を叶えたというか、やっと土俵に立てたというふうに感じています。杉咲さんまだ11歳だったので、いつか女優のお仕事をして演技をしたいという思いは漠然としていました。でも、夢は叶ったと思っています。これからの10年は幅広い視野を持って作品と向き合いたい―では、次の10年はどのように過ごしていきたいと思っていますか?杉咲さん一緒にお仕事をしてみたい方はたくさんいますし、いっぱい夢はあるのですが、いまはとにかくいろいろな経験をしたいですね。こういうのをやりたいという思いももちろんありますが、それだけではなくて、声をかけてくださったものは全部挑戦していきたいです。あとは、プライベートだと、いつかは結婚して子どもも欲しいですね。それが10年後かはわからないですけど、プライベートも充実しているといいなとは思います。津野監督私は目の前にあるものだけに集中してしまうところがあるので、今後も1つひとつ大切に作り続けていきたいですが、目の前のことだけではなくてほかのことも同時にできるような広い視野を持ちながら精力的に作品を生み出していけたらいいなと思っています。インタビューを終えてみて……。とにかく仲良しな杉咲さんと津野監督からは、現場の和やかな雰囲気が伝わってくるほど。今後の映画界をさらに盛り上げてくれるおふたりだけに、これからの10年でどんな作品を生み出してくれるのか、ますます楽しみなところです。「理想の日本とは何か?」を考える!あらゆる角度から描かれた10年後の日本に、これから自分たちがどんな未来を作っていきたいかを考えさせられる本作。輝く未来にしていくために、いまをどう生きていくべきか、自分ができることをここで一度見直してみては?作品概要香港で社会現象となったオムニバス映画『十年』をもとに、新鋭監督たちが自国の抱える問題点を軸に10年後の社会・人間を描く、日本、タイ、台湾の国際共同プロジェクト「Ten Years International Project 」。日本版では総合監修をつとめた是枝裕和監督が選んだ才能あふれる5人の新鋭監督たちが、いまの日本が抱えている問題を題材に“5つの未来”を描いている。未来を考える予告編はこちら!作品情報『十年 Ten Years Japan』11月3日(土)より、テアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開出演:杉咲花、國村隼、太賀、川口覚、池脇千鶴配給:フリーストーン© 2018 “Ten Years Japan” Film Partners
2018年11月02日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。 前回 に引き続き、今回も新型である「マウンティング系モンスターワイフ」のエピソードをご紹介します。今回の舞台は、ママ友社会。ママ友同士の派閥や見えの張り合いなんてバカみたい! と思っていても、気づくとはまっているおそろしいママ友の世界。うっかり無益な戦いに身を投じてしまわぬよう、ご用心。「人のふり見て、わがふり直せ」とはまさにこんな場合です。■「最高の街、最高のマンション、最高の私」「マウンティング系モンスター 見下しママ」代表:香織(仮名)34歳の場合人気私立幼稚園の園庭の片隅。カチッとした紺のパンツスーツ姿で娘の恵里菜を迎えに来た香織は、今日もママ友の井戸端会議の中心となって笑顔を振りまいている。「この間お話したうちのマンションのスカイラウンジ、皆さんぜひ遊びにいらして! お茶はスタッフが出してくれるから、お菓子を持参すればすてきなお茶会ができるわ」みんなが私の“お城”に興味津々。私の暮らしがうらやましいに違いない。声高に話しながら、香織はほおがゆるむのを止められなかった。香織家族は、娘・恵里菜の幼稚園入園に間に合うよう、この街に引っ越してきた。みんなの憧れの街。上品な雰囲気に豊かな緑、そして幼稚園から大学にいたるまで、一流の教育機関が集まっている。わが子に最高の環境を。それが香織の信念だった。だから、娘の幼稚園入園を前に完成する高級マンションの情報を、香織はいち早く入手した。人気幼稚園まで徒歩5分、入居者専用のジムに共有スカイラウンジ…なんてすてきな生活。香織はすぐさま資料をそろえて夫の秀樹に掛け合ったが、夫は「価格が高過ぎる」とおよび腰だった。秀樹は勢いのあるITベンチャー企業の役員だ。年収は同世代の会社員よりはるかに良い。しかし、タワーマンションともなると、その価格にも敷居の高さにも決意が揺らいでいるのだろう。「でも、子どもには、最高の環境を与えてあげなくちゃ」香織は「自分も職場復帰するから」と説得した。実家の両親が頭金を半分出してくれることも伝えた。香織の父親は数年前、祖父の土地を相続して余裕がある。妻にそこまで詰め寄られると、秀樹も最終的には首を縦に振らざるを得なかった。■ブランドスーツで武装「バリキャリママ」のフリ香織は、結婚前に働いていたメーカーにアルバイトの事務職で戻ることができた。社員の服装にうるさい会社ではないので、スーツで出勤する必要などまったくない。けれども、香織は高価なブランドスーツを買いそろえ、秀樹を仰天させた。マンションに引っ越して来て、香織は焦りを感じていた。いわゆる「ママ友」たちが皆、有閑マダムか外資系企業に勤めるバリキャリタイプなのだ。住宅ローンのために働いているだなんて、口が裂けても言えない。だから自分も「バリキャリ風」に見えるよう、スーツで武装することにしたのだ。効果はテキメンだった。幼稚園でできたママ友たちは香織のことを、「あの新築マンションに引っ越してきた、キャリアウーマンのカッコいいママ」と認識してくれているようだった。17時までの勤務は週1回、ほかの日は早めにあがれて、子どものお迎えにも差し障りがない。遅くなる日はお迎えサービスを頼んでなんとかなる。ママ友たちには「子どもが小さいうちはワークシェアできるの。夜は在宅ワーカーなの」と、かっこいい体裁を作る。完璧なストーリーを作り上げた。 ■タワーマンション最上階に住む“敵”夢のお城を手にした私に集まる、羨望(せんぼう)のまなざし…香織は優越感にひたっていた。幼稚園のママ友の中にいる、たった一人の“敵”を除いては…。「あら、茉奈ちゃんママ。こんにちは」井戸端会議に参加していたママの一人が声を上げた。茉奈ちゃん一家は、香織のマンションの最上階の住人だ。41階。マンションの販売前から説明会に参加していた香織は、最上階の部屋のびっくりするような価格を知っている。茉奈ちゃんママはいつも流行とは無縁だけれど、ひと目で上質なものと分かるものを身に付けている。肌など白雪姫のように真っ白で、幸せそうな顔。専業主婦。おっとりした話し方は、「人生で忙しかったことなど一度もございません」と言わんばかりだ。別のママがたずねた。「茉奈ちゃんのバレエ教室、どうですか?」バレエ? 茉奈ちゃんはピアノも英会話も習っていたはず。それに加えて、今度はバレエ? うちの恵里菜は英会話だけだ。顔の引きつりを無理やりほぐすように笑顔を作って、香織は言った。「いいねぇ、茉奈ちゃん。頑張ってね。うちも習い事を増やしたいのは山々なんですけど、私の仕事がさらに忙しくなってしまって。大きな案件を任されたもので…おかげでまたやつれてしまって」「仕事で忙しい」「やつれてしまう」というのは、香織の常套句だった。ある日の井戸端会議で、有閑マダムのママ友たちが「子どもが幼稚園に行っている間、何をして過ごすか」と話し合っていた時、「私は仕事が忙しくて」と言うと「まだ子どもが小さいのにすごいわね」と言われたからだ。彼女たちの持っていないもの、それは仕事だ。社会でハツラツと働き、経済参加をしているという事実が彼女たちには憧れのフックになる。そして、ママ友たちがダイエッの話題で盛り上がっているのを聞いて、一番細身だった香織は「私は仕事が忙しくて、やつれてしまうんです」と付け足した。すると、ママ友たちからは嫉妬のまなざし。それからというもの、香織は「仕事で忙しい」「やつれてしまう」をキーワードに、ママ友社会で闘っている。■ママ友ヒエラルキーの闇「すべて一番じゃないと気がすまない!」その晩、香織は夫の秀樹が帰宅するなり切り出した。「習い事、やっぱり英会話だけじゃ恵里菜がかわいそうよ。ほかのお友だちはみんな、いろいろ習っているのに」「恵里菜が何かやりたいって言ってるのか?」「そういうわけじゃないけど…。でも、親が機会を与えてあげなくちゃ」何か言おうとした秀樹をさえぎるようにして、香織が続けた。「それから新しい車のこと。やっぱりファミリー向けの国産車なんてダメよ。習い事の送り迎えの時にうちだけそんな車だったら、恵里菜が恥ずかしい思いをするわ。国分寺のおとうさんに言って、アウディを買ってもらおうかな」秀樹はいつも実家をあてにする香織の態度に嫌気が差していた。まるで自分の稼ぎが少ないことを馬鹿にされているような気がする。「恥ずかしい思いをするのは、恵里菜じゃなくて、おまえだろ」そんな言葉を秀樹は飲み込んだ。言おうものなら「私は恵里菜のためを思って!」「あなたは恵里菜がかわいくないの?」と、ものすごいけんまくでお決まりの反論が始まるのが分かっていたからだ。ママ友社会のヒエラルキーの上位に君臨するのに必死な香織さん。経済的マイナスを実家に頼る幼稚さ。そんな彼女に、夫はウンザリしています。同年代の女性が集まるママ友社会では、女性の虚栄心や、同性に負けたくない気持ちが刺激されます。そこでつい、何かにつけて相手より上に立とうとしたり、「幸せなフリ」合戦を始めてしまったり…。夫から見ると「イヤな女」まっしぐら、という危険が潜んでいます。次回ご紹介するチェックテストで、あなたが抱える「マウンティング系モンスター 見下しママ」リスクを確認してみてください。
2018年06月03日スタリスト酒井美方子と、セレクトショップバイヤー経験をもつ松本香織の期間限定のポップアップストアが、5月17日から20日の4日間限定で原宿にオープン。「MAISON No.8」は、数々のモード誌や広告を中心に活躍している旅好きなスタイリスト酒井美方子と、セレクトショップバイヤー・MD経験を持つ松本香織のフィルターを通して、シーズンごとにいま気になる8つの宝物を紹介するミュージアムショップ。2018年春夏の宝物は「Feel Vintage」をテーマに、LV、CHANEL SHOES、ART POSTER、NIKE T SHIRTS、DENIM、A PUPIL、MIHOKO & SAKAI、MAISON No.8をピックアップ。さまざまな価値観が広がる現代で、日々に彩りを与えてくれる、心を豊かにしてくれるものとの出会い。宝物のような一点物を探すこと、蘇る名品との出会い、アートと暮らす日常、ヴィンテージを愛することなど「MASION No.8」の世界観を堪能しながら、またとない逸品との巡り会いを探しに訪れてみては。なお、5月17日からはオンラインストア()でも商品の購入が可能。【イベント情報】「MAISON No.8」 POP-UP STORE会期:5月17日〜20日住所:東京都渋谷区神宮前3-27-15 HIサンロード原宿ビル時間:12:00〜20:00
2018年05月09日俳優・神木隆之介が、人気女流小説家・江國香織と作詞家・森雪之丞による“連弾”詩集「扉のかたちをした闇」発売記念スペシャル朗読会に出演することが決定した。それぞれに作詞・小説と異なるフィールドで活躍する森氏と江國氏が、番組出演を機に交流を深める中で、2012年に朗読会「扉のかたちをした闇」を2人で開催。この朗読会がきっかけとなり、2013年から2016年まで、同タイトルで「本の窓」(小学館)に連載を持ち、書き下ろしや往復書簡を含む詩集として今年書籍化。今回の朗読会は、その書籍の発売を記念して行われるイベントとなっている。国内外でますます注目を集める大ヒット作『君の名は。』で、声の演技にも注目が集まる神木さん。昨年12月には、武道館で開催されたエイズ啓発を目的としたチャリティ・イベント「Act Against AIDS」のステージで、森氏の詩「あなたに泣いてほしくて」を朗読しており、それを聴いた森氏が神木さんの朗読の才能に惚れ込み、今回の朗読会への出演をオファーし実現。神木さんは「僕自身初めての経験なので期待と不安で一杯ですが、雪之丞さんの書かれた想いと、ひとつひとつの言葉の音を大切に読みたいと思います。会場でお待ちしています」とコメント。また、神木さんの声は“無垢で静謐な魂の振動”だと話す森氏は、「江國さんと連弾で生み出した詩たちが、神木君の魂を震わせて、どう響くのか?それはもう楽しみでしかありません」と期待を寄せている。本公演は、近年舞台やミュージカル作品での活躍も目覚しい森氏自らが構成を担当し、自身も訳詞・作詞やコンサートの演出も手がけ、女性ならではの繊細な世界観が人気の舞台演出家・小林香が演出を担当。さらに、江國氏との共演も多いピアニスト・作曲家の園田涼が演奏で加わることも決定した。江國香織×森雪之丞 新作連弾詩集発売記念朗読会「扉のかたちをした闇」は2017年1月23日(月)日本橋三井ホールにて上演。(cinemacafe.net)
2016年12月21日元グリモワール(Grimoire)バイヤーの野村仁美とマネージャーの三好香織が、ヴィンテージショップ「マルテ(MARTE)」を原宿キャットストリートに2016年4月30日(土)オープンする。またオープニングスタッフには、独自のファションセンスを発信する佐々木茜を迎える。「MARTE」はイタリア語で“火星”を意味し、“新たなる土地、未知なる感覚”をコンセプトに掲げる。内装・ブランディングに至るまで従来のヴィンテージショップでは見る事のできないクリエイティブな感覚を刺激する店作りを目指すようだ。店内では、レディースヴィンテージ衣類を軸に、オリジナルアイテムやセレクトアイテムなども取り扱い、新たなスタイルと価値を提案。ヴィンテージアイテムは、欧米・欧州・アジアなどに直接赴き、商品を一点一点セレクト。1920〜80年代を中心としたヴィンテージワンピースやボトムス、トップスなどを中心に、シューズ、ベルト、バッグ、アクセサリーなどの服飾小物も展開する。■店舗情報マルテ(MARTE)オープン日:2016年4月30日(土)場所:東京都渋谷区神宮前6-6-11 ヴィラハセ202営業時間:13:00〜20:00(平日) / 12:00〜20:00(土・日・祝日)■商品価格帯・ヴィンテージ ワンピース 6,800円〜・ヴィンテージ トップス 5,000円〜・ヴィンテージ スカート 4,500円〜・ヴィンテージ バッグ 5,000円〜・ヴィンテージ アクセサリー 5,000円〜■オープン記念キャンペーンオープン記念として、10,000円以上の購入者の中から、先着100名にマルテ オリジナルクリアポーチをプレゼント。
2016年04月21日AmebaFRESH!&ニコニコ生放送で隔週木曜日に放送されている「アニメぴあちゃんねる」。2月25日(木)の放送では、ゲストに、声優の加藤英美里と福原香織によるユニット「かと*ふく」を迎えて放送する。2月28日(日)に東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールで3度目のライブを開催するかと*ふくのふたり。番組ではかと*ふくVSレギュラー出演者(タカオユキ、秦佐和子、前田玲奈)で、スイーツを賭け、以心伝心ゲームやジェスチャーゲームで女の戦いを繰り広げる。美味しいスイーツの後は、奇抜なビジュアルと味と匂いで、毎回、出演者を苦しめるタカオユキのキャラ弁当「タカ弁」の試食にかと*ふくのふたりが挑戦する。会員放送では、CCDカメラで、レギュラーのタカオユキ、前田玲奈、秦佐和子とかと*ふくに大接近するファッションチェックを行う。さらに、加藤英美里の子供の頃の写真を初公開!番組最後のコーナー、「アドリブ芝居対決」ではシチュエーションに沿った即興芝居を披露。以前かと*ふくがレギュラーを務めていた番組「アドリブアニメ研究所」でアドリブ芝居を披露し、慣れているであろうかと*ふくに対し、アドリブ芝居が苦手なレギュラー陣はどんな芝居を見せるのか。「アニメぴあちゃんねる」は、ニコニコ生放送に加え、AmebaFRESH!でも同時生放送を実施。20時からはAmebaFRESH!のみ、20時30分からはAmebaFRESH!とニコニコ生放送、21時30分からはニコニコ生放送のみで放送する。また、2016年2月1日にサービススタートしたぴあ株式会社と株式会社グッドスマイル ロジスティクス&ソリューションズによるアニメ系WEBサイト「Character JAPAN」にて、「アニメぴあちゃんねる」の番組レポートが紹介される。番組のファンはチェックしよう。■アニメぴあちゃんねる日時:2月25日(木)午後8時~午後10時20:00~20:30「AmebaFRESH!」のみ20:30~21:30「AmebaFRESH!」と「ニコニコ生放送」21:30~22:00「ニコニコ生放送」のみ(アニメぴあちゃんねる会員放送)出演:前田玲奈 / 秦佐和子 / タカオユキ / 美濃部達宏ゲスト:かと*ふく(加藤英美里 / 福原香織)
2016年02月24日みなさん、こんにちは。ライターの大宮冬洋です。読者の方々の中には本連載のタイトルを見て、「スナック大宮って何?」と思っている方もいるでしょう。今さら説明しますと、僕は「 スナック大宮 」という読者交流イベントを東京・西荻窪および愛知・蒲郡で不定期開催しています。飲食店はお客さんと対面しながら仕事ができるのに、ライターはお客さんである読者と接する機会はほとんどありません。寂しいです。たまには叱咤激励してほしいし、どんな人が僕の文章を読んでくれているのかを把握したい。ならば自分で「大宮冬洋を囲む会」を主催しようと思ったのです。2011年秋から毎月のように開いているので、すでに40回以上になります。開催月の初めに自分のブログで告知する他、一度来てくれたお客さんには「営業メール」も送っていますよ。われながらまめだな…。毎回平均20人程度のお客さんが来てくれます。常連もいますが3割ぐらいは初めての方です。独身の女性がおひとりで、もしくは女友だちを連れてくる、というケースが多いですね。この連載も含めて、僕は男女関係について取材・執筆をすることが多いので、「大宮なら相談にのってくれるだろう。すてきな男性との出会いもあるかも」と期待しているのかもしれません。残念ながら前者に関しては期待外れだと思っています。僕はバカではないと思うのですが、「頭と口の回転がちょっと遅い」人間です。お話を聞くことはできますが(すぐに頭に入らずに聞き返すことも多いですが)、当意即妙の答えを返すのは苦手。悲しい失恋話を聞かせてもらっても、「フラれちゃいましたか。つらかったですね。でも、来月はきっといいことありますよ!」みたいな無責任な応答に終始しています。■それでも出会いは期待できる…?後者はごくたまに成果があります。あくまで読者交流会なのですが、当然ながら独身男性の読者の方も参加するので、ゆるい合コンみたいな雰囲気になることもあります。僕の文章という共通の話題もあるので、けっこう会話が弾んでいるようです。今年8月に西荻窪で開いたスナック大宮(男性10人、女性20人でした)では、実験的にアンケートを取ってみたのです。「食事の量と味はいかがでしたか。5点満点で教えてください」などの項目に混ぜて、「魅力的だ! と思った異性のお客さんがいたら名前と理由を教えてください 記述式」という質問をしました。男女ともに半分ぐらいの方が回答を寄せてくれたので、ひとりで熟読して楽しんでいますよ。■アンケートで人気No.1の女性は、綾瀬はるか似の看護師その中で男性の人気が集中した女性がいました。看護師の村田香織さん(仮名、26歳)です。きめ細やかな肌が印象的で、ちょっと綾瀬はるかに似ています。スナック大宮では積極的におしゃべりしているようには見えませんでしたが、周囲の人の話よく聞いて楽しそうに笑っていました。服装は清楚(せいそ)なスカート姿。男性が好きな女子要素が満載ですね…。しかし、香織さんのアンケートには「魅力的な異性」は誰も書かれていませんでした。自分の美しさや魅力を認めている人は目線が高くなりがちですよね。理想を追求していたら独り身のまま10年がたってしまった、という事態にもなりかねません。香織さんも危機感を持っているようで、「大宮さんともっとお話ししたかったです」とのこと。二人きりで会えば僕もゆっくりアドバイスをできるかもしれませんし、こうして改めて原稿を書きながら考えることもできます。新宿駅前の蕎麦店「大庵」を予約して、香織さんの話を聞くことにしました。■(そこに下心はないんでしょうか! 大宮さん!!※編集部員心の声)約束した時間の5分ほど前にお店に行くと、香織さんはすでに席に座って待っていてくれました。やや緊張気味の様子です。先日のスナック大宮で香織さんは大人気だったよ、このモテ女め! という雑談から始め、本題に入ることにしました。いま、恋人はいるんですか?「いません。6月に別れたばかりです。2か月間だけのつきあいでしたけど…。ネットで知り合って1か月間ぐらいはメールでやりとりをした男性です。初めてデートをしたときもあいまいな態度だったので、『遊びなら他の人を探してください。本気なら付き合ってください』と言いました」お嬢様風の雰囲気を漂わせる香織さんですが、かなりはっきりした性格のようです。女子大を卒業してから親の反対を押し切って公立の難関看護学校に入り直し、昨年から念願の看護師として病院で熱心に働いている香織さん。意思が強くなければできませんよね。「職場の先輩から、『子どもを産むなら30歳までのほうがいい。体の負担が全然違うから』と言われて焦っています。あと4年しかない。その前になんとか結婚したいです」計画力も行動力もあり、美貌も備えている香織さんですが、弱点があります。恋愛経験が少ないこともあって男性を見る目が肥えていないのです。■つきあってからも恋人探しをやめない彼氏6月に別れたAさん(27歳)は、「Mr.Childrenの桜井和寿さん似のオシャレな公務員」でしたが、2回目のデートでセックスをしてからは急激に冷たくなったと明かしてくれました。「私とつきあってからも恋人探しのネットをやめないのが気になっていました。しかも、わざわざプロフィールの写真を替えて、『結婚まで考えられる人を探しています』なんてPR文まで載せていたんです。私と会っているときも前の彼女の話ばかり。大切にされていないとわかり、メールでサヨナラを伝えました」よく聞けば、Aさんは初対面である初デートで香織さんにたくさんのお酒をすすめ、酔った香織さんに路上でキスをし、ホテルに誘ったそうです。香織さんはさすがに断ったそうですが、この行動だけでAさんは真剣に結婚相手を探しているのではなく、いろんな女性とのセックスが主目的であることは歴然としていますよね。しかし、香織さんは最初の印象が好きだと「ドハマり」しやすいのだそうです。「とくにワシのような形の高い鼻がある人を好きになりやすいです。見た目が好きだとたいていのことは耐えられてしまいます。前の彼氏はあまりに冷たいので無理でしたけど…」ワシ鼻がどうしようもなく好きだと言い切る香織さんの若さとバカさが僕は好きです。だからこそ、基本的なアドバイスをさせてください。「本気なら付き合ってください」と明確な返事を迫るのは正解だと思いますが、「じゃあ、付き合おう」と言った後の男性を冷静に観察しましょう。彼はあなたと一緒にいることを心底楽しんでいるでしょうか。あなたに興味と敬意を持っているでしょうか。表面だけの「やさしさ」でごまかして、キスやセックスをすることだけを目的としているのではないでしょうか。一般的に、男性は一度セックスをした女性への興味は薄れてしまいます。それを補うものは見た目以外の魅力でしかないのです。仕事、知性、趣味、家柄、学歴など、男性が女性に対してグッとくるポイントは千差万別です。あえてアピールする必要はなく、何度かデートを重ねているうちに「私のこんなところが彼は好きなんだな」と感じる瞬間が来るのを待てばいいのです。そのときまで肉体関係は持たないほうが無難だと僕は思います。■中身は「男っぽい」 本当に理想的な男性とは香織さんには看護師という揺るぎない国家資格以外にも魅力があります。しかも女子校時代からの友だちからはリーダーシップのある人柄と頼られているのだそうです。一見すると人見知りでおとなしそうな香織さんですが、中身は「男っぽい」と自覚しています。外面は男らしくて頼りがいがあっても、実は優柔不断な男性もたくさんいますよね。そんな男性にとって香織さんは理想的な恋人だと思います。香織さんが持っているもうひとつの武器は、「朝8時出勤でも5時には起床してゆっくりと目を覚ます」生活が支える前向きな姿勢です。「夜勤がない日は、定時の17時に仕事を終わらせることが目標です。朝のボーっとした時間でマイナス思考は出し切ってしまうので、日中は元気に働けています。職場の人間関係にも恵まれています。医者は遊び人の既婚者ばかりですけどね(笑)」一時は恨んだAさんに対しても今では「オシャレな彼の影響で私も服装を改善できた」と感謝しているそうです。憎しみでしばられるよりも、人生勉強の糧にしてしまったほうがお得ですよね。26歳で実践できている香織さんには生きる力のようなものを感じます。■でも、モテているうちが華!いま、香織さんは女子高時代の友だちによる合コンに参加しながら、ネットの結婚情報サービスにも登録しています。しかし、ワシ鼻で気づかいのできるオシャレな男性には出会えていません。「見た目のせいなのか、私はオタク気質の人ばかりに好かれるんです。別にアイドルファンでもかまわないんですが、人の話を聞かずに自分だけが話し続けたり、気遣いがまったくできない人が多くて…。以前に男女4人で食事をしたときに、4切れしかないピザをひとりで2切れも食べてしまった男性がいて驚きました」結婚情報サービスでも、コミュニケーション能力に疑問を感じる男性にしか会えていません。食事中に香織さんが懸命に話題を振っても「はい」としか返事をせず、食事代は持ってくれたのでお礼のメールをしても返信がない34歳の公務員。常にナヨナヨとして頼りないのに「ドライブに行きませんか?」と唐突に誘ってくる33歳のメーカー社員など。「外見や立ち振る舞いではなく、中身で男性を好きになりたいとは思うんです。一緒に働いていたら少しずついいところを見つけられると思うのですが、合コンやお見合いの短時間では難しいです。どうしたらいいのでしょうか?」うーん、とってもいい質問ですね。はっきり言って僕にもどうしたらいいのかわかりません。でも、ひとつだけ言えることは、異性に求める基準を下げると自分が「楽」になることです。女性に比べると男性はプライベートにおけるコミュニケーション能力が圧倒的に低いのが現実です。とにかく気が利かない、動きが悪い。いったいどんな家庭教育を受けて来たのか、と叫びたくなることもあるでしょう。だけど、モテ技だけを磨いている不誠実なAさんのようなイケメンよりも、レディファーストすら知らないけれど香織さんをまっすぐに好いてくれる働き者のほうが頼りがいがあるし、将来の「のびしろ」も大きいのではないでしょうか。香織さん、よかったら参考にしてくださいね。モテているうちが華ですよ!「大宮冬洋の薄口アドバイス」ワシ鼻の人が好き、という香織さんにはあきれつつも共感します。誰にだって外形的な好みはありますよね。ちなみに僕は、爬虫類並みに目鼻立ちがはっきりしている女性が好きです。自分が典型的な日本人顔なのでコンプレックスの裏返しなのかもしれませんね。ならば、他の要素では「たいていのことは許す。コミュニケーション能力は少しずつ私が改善してあげる」というゆるい姿勢でいましょうよ。そのほうが人生が豊かになる気がします。
2015年10月09日「アジアで最も美しいサックス奏者」と評され、音楽面のみならずビジュアル面でも大注目されているサックス奏者の小林香織さん。彼女のデビュー10周年記念アルバムが『STORY – 10th Anniversary』です。小林さんのサックスの特徴は、「歌っている」ことです。サックスという楽器の性質上、伴奏であったり、メインの旋律であったり、サックスでしか表現できないようなラインを作るプレイヤーが多いのですが、小林さんの作るラインは、ヴォーカリストが歌っていても不思議でもないものばかり。しかもジャズフィールドで語られることが多いですが、明らかにロックやR&Bなど、ジャズというジャンルにとらわれない表現をしています。この“突き抜け感”は、他のサックス奏者からは感じられない特別なものです。『STORY』には、10年のベスト的選曲に新曲3曲(マイケル・ジャクソンのカバーもあり)が加わり全13曲を収録。歌えるサックスを堪能できる、この夏のBGMにもぴったりの1枚です!リリース情報:『STORY -10th Anniversary/小林香織』(2015.6.24発売/¥2800(tax out)/VICJ61739)※初回限定盤(¥3200(tax out)/VIZJ20/DVD付)も同時発売
2015年06月23日声優の福原香織が、アイドルやアーティストとインターネット上でコミュニケーションが楽しめる仮想ライブ空間「SHOWROOM」にて、5月21日21:00より放送される『福原香織がファンのみんなとただ雑談するだけの60分』に出演する。本番組は、『マクロスF』、『咲-Saki-』などに出演する声優としての活動に加えて、ボーカル&ダンスユニット「FUNCTION 6ch」のボーカルとしても活躍する福原が、台本なしで視聴者から寄せられた質問に答え、企画を通じて視聴者とコミュニケーションを取りながら進行する番組。あえて台本を作成せずに進行するため、普段はなかなか見る事ができない、素の福原の表情を見ることができるという。「SHOWROOM」は、PCおよびAndroid端末、iPhone、iPad向けのアプリ。視聴者はアバターとなって動画を訪問し、ガヤコメントやデジタルアイテム(ギフトアイテム)をステージに向かって投げ込むギフティングを使ってパフォーマーとコミュニケーションをとることができる。対応OSはiOS7.0以上、Android4.0以上(配信は4.3以上)で、一部非対応の端末もあり。利用料は無料だが、一部のギフトアイテムと番組視聴は有料となる。(C)DeNA Co.,Ltd.
2015年05月20日ニコニコ生放送で隔週木曜日放送されている「アニメぴあちゃんねる」。本日5月7日(木)放送分のゲストに声優の福原香織が出演する。【チケット情報はこちら】福原香織は2005年にデビュー。2007 年に放送されたテレビアニメ『らき☆すた』の柊つかさ役などで人気を博す。加藤英美里との声優ユニット「かと*ふく」や、六人組ボーカル&ダンスユニット「FUNCTION6ch」などでも活動している。番組では検定資格を持っているというアロマテラピーをスタジオで披露。レギュラーの前田玲奈と相坂優歌は乙女の香りが大好きということもあり、福原が持ってきたいい香りにテンションが上がりそうだ。ほかにも福原は部屋着の写真を披露したり、過去に参加したアニメで覚えたという趣味のマージャンの牌を使ったゲームに挑戦する。またユニット「FUNCTION6ch」についての裏話も番組で披露。6月の全国ツアーを控えた福原はダンスなどの練習に余念がないとのことで、番組では貴重なリハーサル動画を見ながら、ライブへの意気込みを語ってくれる。そのほか番組ではFUNCTION6chライブツアーの番組限定特典付きチケットの受付詳細も発表される。番組後半の【会員放送】では、福原が過去にやっていたバンドの写真を公開。スタイリッシュなFUNCTION6chと打って変わって、ゴシックロリータなバンド少女だった時代の福原を見ることのできる貴重な機会と言えそうだ。そのほか人気コーナー「カメラ目線で胸ドッキューン!」を実施。「中学生のゴールデンウイーク明けのひとコマ」というテーマで、甘酸っぱいセリフと福原とレギュラー陣が朗読してくれる。レギュラー出演者は声優の相坂優歌、前田玲奈、構成作家の美濃部達宏。今回の日直MCはタカオユキが進行役を務める。また番組ではタカオユキのユニット、みみめめMIMIの次回公演チケットのアニメぴあちゃんねる会員限定特別予約の詳細を発表。タカオが毎回披露してくれるユニークなお弁当コーナーも必見だ。番組は20時30分にスタート。また、YouTube「アニメぴあちゃんねる」ではオリジナル動画第2弾「もうすぐアレでる」を公開中。前回に引き続き、前田玲奈と、怪しいゆるキャラ “がまぴぃ”が、気になる話題について語っている。今回のテーマは「異性に好かれるLINEテクニック」。ちょっとセクハラ気味のがまぴぃと、それを笑顔でかわす玲奈様こと前田玲奈の楽しいやり取りに注目だ。「もうすぐアレでる」は、女性向けWEBサイト、「オネガマ」とも連動中。■アニメぴあちゃんねる日時:5月7日(木)午後8時30分~午後10時00分出演:前田玲奈 / 相坂優歌 / タカオユキ / 美濃部達宏ゲスト:福原香織
2015年05月07日(画像はプレスリリースより)持田香織が表紙に登場する「フィッテ」5月号の内容は?月刊の女性誌「フィッテ」(FYTTE)は、人気の持田香織を、月刊フィッテ 5月号の表紙に起用した。フィッテは株式会社 学研パブリッシングが管理している。デビュー当時から水泳を継続している彼女の、美しい魅力的な脚が印象的だ。「体を整える」ことが、彼女のボディ コントロール方法だという。またフィッテ 5月号には、2014年 FYTTE ダイエット&ヘルス大賞や、ダイエットに活用できる、最善のやせアイテムなどをチェックできる巻頭特集がある。またとじこみ第1付録には、おいしい作りおきの、サラダ ダイエット レシピ ブックがついており、さらにとじこみ第2付録では、モデルや女医、女優など総勢25人が実施している、美の秘密について知ることができる。そのほか、やせ体質になる為の、耳をひっぱるダイエットや、ダイエットが楽しくラクになる、メンタル トレーニングなどの特集がある。さらに、やせる為に役立つ最新のウォーキング テクなど、充実した内容となっている。月刊「フィッテ」(FYTTE)について1989年に創立された。健康やダイエット、また美容をモチーフとする、今年で創立25周年目になる月刊の女性誌だ。主に健康運動の指導士や、管理栄養士の指導による、正しいダイエットの方法を伝えることを大事にすることで、読者からの高い評価を得ている。また読者モデルによる、参加型の方法も評価を得ている理由のひとつだ。【参考リンク】▼株式会社 学研パブリッシング プレスリリース (PR TIMES)▼月刊「フィッテ」(FYTTE)WEB
2014年03月28日(日本メナード化粧品株式会社より)「フェアルーセント」のCMに持田香織を採用フェアルーセントは、「薬用ホワイター エッセンス」(医薬部外品)のCMと、美白ファンデーションのCMに、シンガー ソングライターの「持田香織」を採用した。フェアルーセントは、日本メナード化粧品株式会社からのメイクアップやスキンケア、健康食品のシリーズだ。2014年1月、まだ厳しい寒さの中、彼女はノースリーブの衣装で寒さを感じさせない、自然な演技を披露した。CM放送は3月からスタートしている。フェアルーセントの、さわやかなCMの内容「薬用ホワイター エッセンス」(医薬部外品)のCM「つづけられる美白」編は、ナチュラルなメイクにマッチした、ワンピースとノースリーブの、シンプルで上品なファッションの持田香織が登場して、「つづけられる」アイテムの心地よさを、さわやかな表情と言葉で上手に表現している。また「美白ファンデーション」の「不思議」編は、同じように上品でシンプルな衣装の彼女が、目と光の錯覚を活用することで自然に、気になるソバカスやシミを隠してくれる、美白アイテムの「不思議」な力を上手に表現している。魅力的で、さわやかな持田香織のCMと、アイテムに興味のある方は、ホームページを見てみては。【参考リンク】▼日本メナード化粧品株式会社▼日本メナード化粧品株式会社 (CM紹介)
2014年03月19日女性サックス・プレイヤー、小林香織がニュー・アルバム『SEVENth』を2月1日にリリースした。小林香織の公演情報彼女自身が初めてプロデュースを手掛けたこのアルバムには、都会的で洗練されたヴィヴィッドなオリジナル曲のほか、ラテン・アレンジで演奏したショパンの『ノクターン』や、ガールズロックバンド、ブラック・ベリーズによる『哀愁のヨーロッパ』などが収録されている。小林香織はアジアでも大変人気があり、2010年に台湾でアップされたYouTubeのライブ映像の閲覧数は、460万回を超え、このアルバムもアジア各国でほぼ同時に発売される。また、タイのサックス・ソサエティで、今年1月20日に「アジアで最も美しいサックス・プレイヤー」(The Most Beautiful Saxophonist in Asia)を受賞した。■小林香織/『SEVENth』2月1日発売初回限定盤(DVD付):3600円通常盤:3150円
2012年02月02日女性から絶大な人気を誇る江國香織の同名小説を中谷美紀×大森南朋という組み合わせで映画化し注目を集める『スイートリトルライズ』の予告編がこのほど初めて公開された。一見、理想的な家庭を築いているかのようで、心のすれ違いを感じている一組の夫婦。それぞれに家の外に心惹かれる相手を持ち、家の中では嘘と秘密を重ねつつも、互いへの愛の深さを確認し合う姿が生々しく描かれる。映画の製作が決定した当初から、江國作品独特の言葉遣いが、生身の俳優によってどのようなトーンでどのように表現されるのか?と注目を集めていたが、今回解禁となった予告編では、妻・瑠璃子(中谷さん)の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」などのセリフが登場している。小林十市が演じる不思議な青年、池脇千鶴扮する大学の後輩に、瑠璃子と聡(大森さん)がそれぞれ惹かれていく様子もしっかりと描かれているので、こちらもぜひチェック!ちなみに原作者の江國さんは、映像化された本作について「書いたことではなく書きたかったことを、視覚化されて愕然とした、というのが正直なところです。一体どうしてこんなことができたのかわかりません。小さな、美しい映画」と独特の表現で称賛している。原作者を“愕然と”させるとは、一体どのような作品に仕上がっているのか?『スイートリトルライズ』は2010年3月、シネマライズほかにて公開。こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月、シネマライズにて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中谷美紀、官能&ドッキリ表現「肌の上をなめくじが這うような作品」「変態監督?」大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つスガシカオが江國香織×中谷美紀×大森南朋『スイートリトルライズ』の主題歌を担当!『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年12月19日江國香織の人気小説を中谷美紀×大森南朋という、この世代を代表する実力派俳優2人を主演に迎えて映画化した『スイートリトルライズ』の主題歌が、スガシカオの書き下ろし曲「雨上がりの朝に」に決定した。原作小説は、2004年に刊行され、透明感あふれる文体の中に強烈な“孤独”と“恐怖”を散りばめた名作として江國ファンの間でも人気の高い作品。結婚生活3年目を迎えた夫婦が、それぞれに家庭以外の場で恋をし、小さな嘘を積み重ねつつも寄り添って共に生きていくさまが綴られる。スガシカオさんにとっては、『DEATH NOTE デスノート』に挿入歌として提供した「真夏の夜のユメ」以来、3年ぶりとなる映画とのタイアップ。今回の「雨あがりの朝に」は、スガシカオさん自身が映画を観た上で書き下ろした。映画化に際し、原作の中の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」といった女性の心に強く響く、江國さん独特のセリフが映画でどのように再現されるのか?といった声が多数聞かれたが、スガシカオさんによる、軽やかさの中にもどこか切なさを含んだ詞とメロディは、江國作品に通じるものが。スガシカオさんはこの主題歌について「大人になってもうまくいかないことは多くて、自分が思っていた“大人”とはずい分違うなぁ…なんて思ったりして…。そんなことを映画を見ながら感じて出来上がった曲です」と説明。中谷さんは「横断歩道で信号待ちをしながら『君に会いにいくよ』と、思わず口ずさみたくなるような素敵な曲ですね」と曲を聴いての感想を寄せている。美しく切ない大人の恋愛映画のラストにスガシカオさんの艶やかな歌声が響き渡る!『スイートリトルライズ』は2010年春、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つ『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年11月13日美しくも切ない恋愛模様を独特の表現で切り取り、圧倒的な人気を誇る江國香織。竹野内豊とケリー・チャン共演の『冷静と情熱の間』、岡田准一と黒木瞳による『東京タワー』を始め、これまで多くの作品が映画化されてきたが、このたび、江國作品の中からまたひとつ新たな恋愛映画が誕生!小さな優しい嘘を重ねながらも共に歩んでいく夫婦の姿を描いた「スイートリトルライズ」(幻冬舎)が中谷美紀と大森南朋主演で映画化されることが決まった。物語はテディベア作家の瑠璃子とIT会社に勤務する聡の夫婦を軸に展開。傍からは幸せそうに見える瑠璃子と聡だが、実は家の中でも携帯電話でやり取りし、3年間セックスレスで心のすれ違いが続いていた。そんな2人それぞれに、新たに心惹かれる相手が現れ…。中谷さん扮する瑠璃子が恋に落ちるのは、個展で出会い、瑠璃子の作ったテディベアを欲しがる青年・春夫。一方の大森さん演じる聡が心惹かれるのは、同窓会で久々に再会した大学時代の後輩のしほ、という具合に、共に年下の相手と恋に落ちるというところも物語のポイント。この年下の恋人たちを誰が演じることになるのかも気になるところ。池脇千鶴主演の『ストロベリーショートケイクス』などを手がけた矢崎仁司がメガホンを握る。「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」など女性読者の心に強く響く、江國ワールドの独特のセリフが、映画でどのように再現されるのかも楽しみだ。2人の心の距離を埋めるように積み重ねられていく優しい嘘がもたらすのは――?『スイートリトルライズ』は2010年公開予定。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会
2009年06月10日