展覧会「イメージの力 河北秀也のiichiko design」が大分県立美術館にて、2023年2月11日(土・祝)から3月29日(水)まで開催される。大分県産ロングセラー商品「いいちこ」アートディレクター・河北秀也大分県宇佐市の酒造メーカー・三和酒類によるロングセラー商品「いいちこ」。壮大な景色や心地いい風景の中に佇み、あるいは隠れるかのように配置されたボトルのポスターをはじめ、遊び心溢れるデザインの雑誌広告やテレビCMなど、そのプロモーション全てを手掛けてきたのがアートディレクターの河北秀也である。1979年の発売以来、九州で少しずつ売り上げを伸ばしていた「いいちこ」は、次第に他の地域からも注文が来るように。その頃、「広告を作りたい」と三和酒類より依頼を受けた河北は、ポスターを制作。当時の広告の手法と違い、何年か先に効果が出るようにと定期的にポスターを貼り出し、河北が作り上げた“イメージの力”も相まって、「いいちこ」は一気に全国で名を馳せるブランドになった。本展覧会では、一貫した世界観でデザインの本質を提示してきたiichiko designの全貌を紹介。同時に、河北が過去に手掛けた地下鉄マナーポスターなどの作品を展示すると共に、河北のデザイン思考についても掘り下げる。「いいちこ」試飲ブース&三和酒類コラボメニューもまた3月11日(土)には大分県立美術館 1階 アトリウムにて、「いいちこ」をはじめとする商品の試飲や、アルコール体質の理解を深めるブースなども用意する。さらに、美術館2階のカフェ シャリテ(café Charité)では、展覧会開催を記念して三和酒類とコラボレートしたメニューを展開。下町のナポレオン「いいちこ」をベースにしたオリジナルカクテル「いいちこ苺ジンジャー」や、大分県産豚ヒレを使用し、麦のプチプチとした食感と芳醇な味わいの「もろみ」が特徴の「麹×麹 みそカツ」を味わうことができる。【詳細】「イメージの力 河北秀也のiichiko design」会期:2023年2月11日(土・祝)~3月29日(水)会場:大分県立美術館 1階 展示室A住所:大分県大分市寿町2-1開館時間:10:00〜19:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館30分前まで観覧料:一般 800円(600円)、大学・高校生 500円(300円)※( )内は前売りおよび20名以上の有料団体料金。※中学生以下は無料。※大分県芸術文化友の会 びびKOTOBUKI無料(同伴者1名半額)、TAKASAGO無料、UME団体料金。※障がい者手帳などの提示者とその付添者(1名)は無料。※学生は入場の際に学生証を提示。※「イメージの力 河北秀也のiichiko design」の会期中に限り、本展の半券提示でコレクション展を無料で観覧できる。■ギャラリートーク日時:2月25日(土)、3月18日(土) 各日 14:00~15:00※予約不要、要展覧会観覧券。■三和酒類 特別ブース日時:3月11日(土) 10:00~17:00場所:大分県立美術館 1階 アトリウム■iichiko presents ビリー・バンバン コンサート日時:2023年3月11日(土) 14:00開演場所:iichiko音の泉ホール■展覧会開催記念メニュー・いいちこ苺ジンジャー 800円・麹×麹 みそカツ(大分県産豚ヒレ使用) 1,580円場所:カフェ シャリテ営業時間:11:00~17:00(ランチタイム 11:00~14:00)定休日:不定休(原則年中無休、臨時休業日あり)TEL:097-578-7788【問い合わせ先】大分県立美術館TEL:097-533-4500
2023年02月12日次が大事だ。前節、柏レイソルを相手に大勝を飾ったFC東京は7位に浮上。25試合を戦い11勝5分9敗・勝点38としたのだ。3位・サンフレッチェ広島は勝点47だが、消化ゲームはFC東京よりも2試合多い。4位・鹿島アントラーズも5位・柏も27試合と踏まえると、『AFCチャンピオンズリーグ(ACL)』出場圏内の3位を諦めるのはまだまだ早い。それにしても前節は見事だった。8月27日『明治安田生命J1リーグ』第27節の三協フロンテア柏スタジアムで、先制点が生まれたのは40分だった。ゴール前でボールを受けたCFディエゴ・オリヴェイラが個の力でペナルティエリア右を突破、グラウンダーの速いクロスにインサイドハーフ松木玖生が滑り込んでゴールネットを揺らした。すると5分後には右ウイング紺野和也がボールを受け前進すると、ゴール前の左ウイング渡邊凌磨へ。渡邊がボールを左へはたくと、走り込んだ左SBバングーナガンデ佳史扶がダイレクトで左足を振り抜き追加点をマーク。2-0の前半から一転、後半は乱打戦の様相を呈した。54分FWドウグラスのヘディングは不発に終わるも、こぼれ球をMFドッジに決められて1点返されると、3分後に右SB長友佑都のクロスを途中出場のFWアダイウトンがドンピシャヘッド。シュートは惜しくもクロスバーを叩くと、跳ね返りを同じく途中出場のMF安部柊斗が頭で押し込んだ。62分に柏がFW武藤雄樹の作り直しのクロスにドウグラスが飛び込むと、6分後にFC東京は自陣ゴール前でボールを確保した松木がハーフウェイライン手前まで進み、58分にピッチに入ったFWルイス・フェリッピへパス。フェリッピはすぐさまアダイウトンへボールを託すと、そのままゴールへ一直線。再び2点差とした。諦めない柏は74分、左サイドを突破したドウグラスのクロスにファーサイドへ走り込んだMF大南拓磨がダイレクトで右足一閃、強烈な股抜きシュートをズバリ。三たび1点差に迫った。ホームの声援を受け、大逆転勝利へテンションを上げた柏だったが、81分DF上島拓巳が2枚目の警告を受けて退場。FC東京が数的有利をきっちり生かす形となった。84分アダイウトンのロングパスにフェリッピが巧みに抜け出し移籍後初ゴールを決めると、89分にはアダイウトンが安部とのワンツーからとどめの一撃。FC東京が6-3で打ち合いを制したのだった。試合後、アルベル・プッチ・オルトネダ監督は「前後半で明確に異なった試合展開だった。前半は我々の期待する試合展開だった。後半は期待していない試合展開だった。前半の内容はとても満足している。試合とボールをコントロールしながら、しっかりとゴールを目指す意図的なプレーができていた」と手応えを口にしつつ、「後半は立ち上がりからミスがいくつか重なってコントロールを失う展開になった。後半の最初の10分のプレーが課題に残る。その後はコントロールできた時間と試合をコントロールできなかった時間が交互に訪れた。簡単にボールを失ってしまうと相手にチャンスを作られてしまうのがサッカー。けれど、今日の試合は、前半にチームが成長している証を示したことにフォーカスして、いい気分でこの場を去りたい。今日、勝ててホッとしている部分は正直ある(笑)」と課題を挙げることも忘れなかった。さらに54分の失点直後にアダイウトンと安部を投入した意図を問われると、指揮官は「最大の守備とはボールを保持すること。サッカーはボールひとつでプレーするもの。そのボールを支配するということは最高の守備をしているということ。それをあの交代でチームに求めた」と返答した。次が重要なのはFC東京だけではない。対戦相手の横浜FMも同じだ。首位川崎フロンターレより1試合消化ゲームが少ない横浜FMは24試合を戦い14勝6分4敗・勝点48の勝点1差で追う。リーグ戦は1試合だけだが、公式戦4連敗中。8月は4戦全敗である。8月3日『JリーグYBCルヴァンカップ』プライムステージ準々決勝第1戦・広島戦では14分に先制点を献上。43分にマルコス・ジュニオールが抜け出しGKと1対1となるも、大迫敬介に阻まれ前半の内に追い付けなかった横浜FMだが、46分右ウイング水沼宏太のクロスをCFレオ・セアラが詰めて後半早々に同点とする。しかし、その後は広島がスコアを重ねた。71分左CKが流れて作り直しのクロスからヘッドで失点すると、戦線復帰したドウグラス・ヴィエイラにも決められた。ドウグラスのゴールはVARによってオフサイドの判定で取り消しとなったが、試合終了間際にもFKの跳ね返りを蹴り込まれて1-3。力負けを喫した。7日『明治安田J1』第24節では川崎Fとインテンシティの高い手に汗握る好ゲームを披露。互いに勝点1を分け合う1-1に終わるかと思われた試合終了ラストプレーで劇的ゴールを決められて1-2。3連覇へ黄色信号が点ろうとしていた川崎Fを勢い付けてしまった。10日の広島との『ルヴァンカップ』準々決勝第2戦では立ち上がりに失点を喫し、さらにCB角田涼太朗が一発退場……。数的不利の中1点返すも1-2で逆転4強は叶わなかった。続く18日の『ACL 2022』ラウンド16・ヴィッセル神戸戦も相手に先制された。それでも失点した3分後の10分、右ウイング仲川輝人のクロスをトップ下の西村拓真がヘッドを叩き込み、すぐさま試合を振り出しに戻した。しかし、神戸ペースで試合は進み、31分にはPKを献上し、再び1点ビハインドに。後半、横浜FMが猛攻を仕掛けるも、ゴールには至らず。自分たちの時間帯に決められなかった横浜FMは代償を払うこととなった。80分、神戸に勝負を決める3点目を決められたのだった。90分、CFアンデルソン・ロペスがゴールをマークするも、反撃はここまで。『明治安田J1』で首位に立っていた横浜FMは残留争いに甘んじている神戸に敗退。またしても『ACL』をラウンド16で去ることになった。ケヴィン・マスカット監督は「悔しい気持ちでいっぱい。前半は自分たちがアプローチをしようとしたことがピッチで表現できなかった。後半はアプローチをしようとしたことが表現でき、アグレッシブさ、最後まであきらめない姿勢も見せられた。でも、終わってみれば敗退。やはり悔しい気持ちでいっぱい」と悔しさを露わにした。また失意の中でも「この試合で得たもの、学んだものを次に向けての糧にしないといけない」と先を睨んだ。早期敗退により、横浜FMは真夏の過密日程から解放された。『ACL』ラウンド16から半月、横浜FMは何を学び、リーグ戦にどう生かしてくるのか。次節・FC東京戦で問われることになるだろう。直接対決の通算成績を見ると、FC東京の18勝8分17敗とほぼ互角の展開だが、ここ最近のゲームでは横浜FMが4連勝。昨年11月の第35節、衝撃的な8-0は両軍サポーターに強烈な印象を残していることだろう。『明治安田J1』第28節・FC東京×横浜FMは9月3日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。当日は『ぴあ Day』として開催。来場者先着3万名に無線制御型ライトFreFlow(フリフラ)が配布。『FIREWORKS NIGHT』も行われ、選手紹介や選手入場時に味スタ屋根上より450発もの特殊効果花火が打ち上がる。またスペシャルゲストとして『東京五輪』スケートボード・男子ストリート金メダリストの堀米雄斗が来場。石川直宏クラブコミュニケーターとのトークショーやスケートボードのデモンストレーションなどを実施する。チケットはチケットFC東京(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2022年09月02日前代未聞の事件が起こりつつも、自由民主党の大勝で終わった参議院選挙。その結果が招くのは高齢者やそれを支える家族に厳しい未来だーー。7月10日に第26回参議院選挙の投開票が行われた。これから3年間は大きな選挙がないことから、岸田文雄首相(64)は思いどおりの政策ができる「黄金の3年」を迎えることになるーー。「“世論の支持”を大義名分に岸田首相は2024年の介護保険制度の“改悪”に突き進むのではと、介護現場は危機感を募らせています。財務省の諮問機関である財政制度等審議会が、介護保険サービスの利用者負担を“原則2割”にすることを提案しているからです」そう語るのは「認知症の人と家族の会」の花俣ふみ代副代表だ。“介護の社会化”のフレーズを掲げ、2000年にスタートした介護保険制度。それまで家族が担っていた介護を社会全体で支えていくはずだったが、少子高齢化によって膨れあがる社会保障費に、これまでも「負担の見直し」が何度も議論されてきた。介護度によって決まる支給限度額の範囲内であれば、一定の負担割合で介護サービスを利用することができる。負担割合は、所得に応じて1〜3割の範囲内で決まる。年金やその他収入の合計額が単身世帯では280万円未満、65歳以上が2人以上いる世帯では346万円未満であれば、負担割合は1割になる。現在、この「1割負担」の世帯が全体の約9割を占めている。■介護負担増で懸念される“介護控え”しかし、今年5月25日付の財政制度等審議会の「歴史の転換点における財政運営」と題された提言集にはこんな記述が。<介護保険サービスの利用者負担を原則2割とすることや2割負担の対象範囲の拡大を図る>介護保険制度は3年ごとに改定されるが、同審議会が提案しているのが、2024年の改定で2割負担を原則化したり、その対象者を増やしたりすることだ。これは実質的に財務省の意向といってよく、「黄金の3年」でこうした提案が実現する可能性は高まったという。「その影響は計り知れない」と警告するのは、社会福祉学が専門の淑徳大学の結城康博教授だ。「原則2割負担になれば、多くの利用者の負担は2倍になります。訪問介護(ヘルパー)や通所介護(デイサービスなど)の介護保険サービスの利用料を毎月2万円払っている人は4万円に。物価高に加え、社会保障費や税金が上がっているのに、昨年度から年金は0.4%減額されました。介護サービスの利用負担が2倍になれば、要介護者がいる世帯の家計への影響はさらに大きくなる。必要なサービスを減らす人や、利用そのものをあきらめる“利用控え”が増加します。認知症の症状が進んだり、身体機能が低下したりすることが危惧されます」【図解】「2割負担」原則で介護のお金はこんなに増える!■「要介護2」で年24万円の負担増もそこで、本誌では「原則2割負担」になった場合を想定し、介護サービス利用時の限度額を「目安」に自己負担額を試算してみた。その結果、認定者数が多い「要介護1」では年20万1千180円、「要介護2」においては年23万6千460円も負担が増えることが明らかになった。「要介護3」以降は、所得に応じて決まる自己負担額の上限を超えた分が還付される〈高額介護サービス費〉が適用される。現在の1割負担の世帯のなかでもっとも多いと思われる“住民税が課税されている人がいる世帯”の上限額は月4万4千400円。これ以上の負担額は払う必要はないが、2割になったら、要介護3の場合は年20万8千224円の負担増となる。原則2割で懸念される介護費による家計の破綻や利用控えによる症状の悪化。自民党を支持した人も、支持しなかった人も、等しく待っているのは“介護地獄”のようだ。
2022年07月19日新潟、東京、金沢、魚津、沖縄の5都市による全国共同制作プロジェクトとして、プッチーニのオペラ『トスカ』が上演される。新潟、魚津、沖縄で大勝秀也、東京、金沢で広上淳一が指揮し、映画監督・河瀬直美が演出を手がけることでも話題だ。公演に先駆けて稽古の様子が公開された。歌劇「トスカ」チケット情報『トスカ』といえば19世紀初頭のローマを舞台にした物語だが、河瀬は、古代日本の雰囲気漂う架空の場所、“牢魔”と設定。役名も、ヒロイン・トスカはトス香、その恋人カヴァラドッシはカバラ導師・万里生、トスカに横恋慕するスカルピアは須賀ルピオ、といった具合に改められている。公開された稽古は2幕、ルイザ・アルブレヒトヴァ演じるトス香が三戸大久扮する須賀ルピオに、捕らえられた万里生を自由にしてほしいと頼む場面だった。映画監督だけあって、河瀬の演出は細かい。身体の向きや振り返り方、タイミング……。演技がリアルであることに加え、河瀬が特にこだわるのは、須賀ルピオのあり方だ。三戸に「身体が流れないよう、背筋を伸ばして」「カッコイイほうがいいです」と指示する河瀬。トス香に野卑に襲いかかろうとはせず、余裕をもってじっくりと追い詰めるのが、河瀬の須賀ルピオ像なのだ。その演出に応え、三戸の須賀ルピオはトス香を心理的に追い込んでいく。トス香が嘆くアリア「歌に生き愛に生き」の切ない調べ。『トスカ』で必ず拍手が起きる名アリアだ。すると、須賀ルピオも拍手しながらトス香に近づく。そんな須賀ルピオの求愛に応じたかに見せかけ、ナイフで刺すトス香。須賀ルピオの死体に、彼女は腰に刺していた赤い羽根を置く。「トス香は鷹のような女」とする河瀬の言葉に呼応する演出だろう。稽古場には、河瀬をサポートしながら歌手に助言する大勝、広上の姿もあった。続いて行われた会見では、河瀬は「映画とは違い、既に脚本があり、その脚本を一言一句変えることができず音楽も必ずそのリズムでついてくるという中で、どれだけオリジナリティを出せるかを考えています」「世界から戦争がなくなったことはないけれど、芸術がひと筋の光を見出す力になると信じています。今回の『トスカ』では、須賀ルピオが悪いのではなく、その時代、その瞬間の人間関係が生んだ悲劇として描きたい」と抱負を語った。そんな河瀬を、広上は「監督が非常に新鮮な感覚で僕らに色々なアイデアを提供してくれるのが一番嬉しい。畑の違う才能のある方の手にかかるとこんなに面白いのかと、お客さんと共有できる舞台になりつつあります」、大勝は「僕達は楽譜を読んで歌い手達と作るが、河瀬さんはテキストから誰もが持つ欲望やエゴを読み解き、奇をてらわず、今の世の中もこんなこといっぱいあるよね、というふうに新風を吹き込んでくださる。それがオペラの普遍さになるでしょう」と笑顔で讃えた。新潟での公演を終え、この後、10月27日(金)より東京公演が開幕。取材・文:高橋彩子※河瀬直美の「瀬」は正しくは旧字体
2017年10月18日JALは12月1日からの冬メニューで、"つけめんの元祖"である「大勝軒」と行列ができるハワイカフェ「カフェ・カイラ」とコラボレーションした機内食をエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスで提供する。どちらも「機内でおいしく」をコンセプトに特別に開発された味に仕上げられているという。どんなこだわりが詰まっているのか、実際に食べてみた。○一番苦労したのは麺の開発大勝軒の機内食「AIR大勝軒『つけめん』」はJAL機内食AIRシリーズの第18弾で、同シリーズでは過去に、吉野家やモスバーガー、俺のイタリアン等とコラボレーションを展開している。JALのエコノミークラスでカップ麺以外のラーメンが提供されるのは今回が初めてであり、機内で調整して提供するのにベストの味になるよう、約1年かけて開発されたという。提供期間は12月1日~2016年2月29日で、対象路線は成田発シカゴ/ボストン/ニューヨーク/ロサンゼルス/サンディエゴ/ダラス/バンクーバー/フランクフルト/ヘルシンキ/パリ/シドニー行き、羽田発ロンドン/パリ行き、関西発ロサンゼルス行き。対象クラスはエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスで、いずれの路線も到着前の2回目の食事として提供される。開発には、亡き山岸一雄氏が創り上げた味を受け継ぐ東池袋大勝軒本店の二代目店主・飯野敏彦氏が携わり、特に苦労したのが麺だという。「私たちは通常、生の麺をその場で調理して提供していますが、機内食として提供するにはゆでたものを機内で温めて調整するというフローになります。大勝軒は麺絆(めんばん・小麦粉)を用いたもちっとしたコシのある麺が特長です。麺がのびてしまったりくっついてしまったりするのを防ぐために、同じ材料を使いながら配合を変え、また、少し油を加えるなどと絶妙なバランスも模索しました」(飯野氏)。もうひとつの工夫はスープのバランスだ。スープそのものは大勝軒ならではの甘酸っぱくコクのあるスープを踏襲しているが、客室乗務員たちがスペースの限られた機内でサービスすることを考えると、スープの量は少なすぎても多すぎても駄目ということになる。「足りないのは論外ですが、店舗でのようにスープ割りを提供することはできないので飲み干すということも難しいです。なので、誰が食べての適量が残るように工夫しました」とJALの機内食開発担当者は話す。○デザートのリンゴにもストーリーを提供されるつけめんは「あつもり」タイプで、機内で麺とスープを温めて提供される。具にはチャーシューにメンマ、モヤシ、ナルト、味玉(煮玉子)、そして焼き海苔を用意。この具はそのままおつまみとして食べるという選択もできる。機内食が提供される際、英語も併記された「AIR大勝軒のおいしい食べ方」のカードも配られ、カードには大勝軒の歴史も紹介されている。スペースの限られた機内では、つけめんのような汁ものは食べるのにやや苦労するもの。そこでこのAIR大勝軒はボックスの底にスープの器を入れ、ボックスの中に麺や具を加えて食べるというスタイルになっている。開発の肝となった麺は簡単にほぐれるものの、もちっとした食感はそのまま。つけ麺ならではの太麺は食べごたえも十分だ。注目したいのがデザートにリンゴが添えられていること。創業者の山岸氏は実家がリンゴの名産地・長野県ということもあって、今でも大勝軒ではリンゴを加えたスープを提供している他、山岸氏の奥様が昔、客にリンゴを振る舞ったというエピソードもあるようで、リンゴは大勝軒のファンにとっても馴染みがある食材となっている。そんなリンゴはつけめんの後にさっぱりさせるものとしての役割以外にも、大勝軒のストーリーを感じるものとして加えられているようだ。なお、この機内食で提供されるのは青森産のリンゴである。○スパムとシロップのコントラストもうひとつの機内食としてコラボレーションをしたカフェ・カイラは、2007年にハワイオワフ島にオープンしたカフェ。オーガニックやフレッシュな素材にこだわったパンケーキやワッフルが人気で、日本にも表参道や舞浜に店をかまえており、行列ができる店として知られている。機内食ではパンケーキサンド「カフェ・カイラ for Resort」を、12月1日より羽田発ホノルル行きの到着前の食事として提供する。開発のポイントとして「朝食であること」「食べやすいこと」「意外性を感じれること」の3つを念頭に入れ、約半年かけてオリジナルメニューを開発。朝一番のご飯のため重すぎないもの、限られたスペースである機内ということを考えてフォークやナイフを使わなくても食べられるものを、そして、ファンも多い同店の常連を満足させる味を目指したという。カフェ・カイラも大勝軒同様、英語も併記された作り方のカードを添えて提供される。具はたっぷりチーズを挟んだチーズオムレツとスパム、レタス、トマトで、それを温かいパンケーキに挟んでいただく。朝食だから軽めのものをと言いつつも、ボリュームもしっかり。そしてこのパンケーキにはメープルシロップが添えられている。スパムのしょっぱさとメープルシロップの甘さのコントラストで、また食欲が増していく。サイドメニューとして、トマトソースを添えたハーブローストポテトとフルーツがごろっと入ったヨーグルトが並んでいる。大きめのポテトはホクホクで、ラズベリーやパイナップルの酸味もまたちょうどいい。「料理でレストランを選ぶように、『この料理が食べたいからJALに乗る』とお客さまが思ってくださるような機内食を作っていきたい」とJALの機内食開発担当者が語るように、今回の機内食も"JALスペシャル"となっている。大勝軒やカフェ・カイラのファンはもちろん、まだ味わったことがないという人も、ここだけの味を"空の上のレストラン"で存分に楽しんでいただきたい。
2015年11月27日エースコックは2015年1月19日、「池袋大勝軒」の店主 山岸一雄氏監修のカップ麺「タテロング 池袋大勝軒 復刻 特製みそラーメン」を発売する。○山岸氏の「こころ」と名店「大勝軒」の歴史を感じられる一杯ご当店商材はカップ麺市場で根強い人気を誇るという。同商品はその一つとして発売される、屈指の老舗行列店「池袋大勝軒」の店主「山岸一雄」氏監修のカップ麺。創業当時(昭和36年)に人気を博していたメニュー「みそそば」を"量もおいしさのうち"という山岸氏の信念に基づいて、タテロングサイズで再現。今ではもう食べることのできない幻のメニューを手軽に味わえ、山岸氏の「こころ」と名店「大勝軒」の歴史を感じられる一杯に仕上げているという。麺は、適度な弾力と滑らかさを併せ持った角刃の太めんを採用。湯戻し時間は5分となる。スープは大勝軒の特徴である動物系と魚介系のうまみに、甘味ある白味噌を加えた濃厚な味噌スープ。まろやかなポークのうまみにすりごまや香辛料をしっかり加えることで、飽きの来ない味わいに仕上げたという。かやくは、味付けした肉そぼろ、メンマに、ナルト、ねぎ、唐辛子を加えている。内容量106g(麺80g)で、希望小売価格は205円(税別)。
2015年01月05日ロッテリアは5月20日から6月中旬まで、「東池袋 大勝軒」監修「大勝軒 元祖つけ麺バーガー」を販売する。価格は650~750円(単品)。○パティにした麺はつけ汁付き同商品は、行列の絶えない店として有名なラーメン店「東池袋 大勝軒」監修のもと、コラボレーション商品として開発されたもの。麺をパティに見立てたバーガーと共につけ汁と割り箸が提供され、そのまま食べる、つけ汁につけるなど、好みの食べ方を試すことができる。また、つけ汁はスープ割りのサービスにも対応している。同商品に使用している麺パティは、つるりとしたソフト感の中にしっかりとしたコシがあり、もちもちとした食感をしているのが特長。表面を軽く焼くことでバンズとのメリハリがついている。共にサンドされるチャーシューだれは、りんご酢の風味と酸味を守りつつ、かつお節などの魚のうま味や、豚骨、鶏ガラなどでコクを高めた。マヨネーズも加わり、食べ応えのあるバーガーとなっている。"元祖つけ麺"のスタイルにこだわり、客は麺パティの量を「並」(1枚/100g)、「大盛」(2枚/200g)、特盛(3枚/300g)から選べる。つけ汁は豚骨、鶏ガラから抽出したスープをベースに、煮干し、さば節、かつお節など魚介系のダシを合わせることで、魚の風味とコクがしっかりと生きた味わいになっている。また、具として約8mmの厚さにスライスした特製チャーシューや、メンマ、なると、刻みねぎをトッピングした。価格は並650円、大盛700円、特盛750円。
2014年05月12日東京都お台場の温泉テーマパーク「大江戸温泉物語」と「東池袋大勝軒」は、1月11日に「大江戸温泉物語」施設内に新業態の店舗「大勝軒大江戸温泉お台場店」をオープンした。「東池袋大勝軒」はつけ麺(もりそば)発祥の店で、日々長蛇の列ができる店として有名なラーメン店。また、「大江戸温泉物語」は、温泉テーマパークとして「癒やし・美・健康・グルメをはじめとする様々なエンターテインメント」を提供してきた。このほどオープンした「大勝軒大江戸温泉お台場店」は、強烈なオリジナリティーを持つ両者がコラボした新業態店舗となる。今回のようなブランドを確立した飲食店がのれん分けではなく、テーマパークに新業態として出店することは非常に珍しいケースとのこと。東池袋大勝軒は今回の出店に関し、「テーマパークへの出店を決断した理由のひとつは、女性客への取り組み。リラックスした女性客の皆さまに、『東池袋大勝軒』の味をぜひご堪能いただきたい。また、外国人観光客の皆さまにも、日本体験のひとつとして当店の味を試してほしい」とコメントしている。「大勝軒大江戸温泉お台場店」お台場店の営業時間は11時から。元祖特製もりそば(800円)ほか、中華そば(780円)、手作り焼きギョーザ(480円)などを販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年01月17日