●子育ての情報をシェアしたいとの思いで本を出版10歳の長男と8歳の次男の子育てに奮闘しているフリーアナウンサーの青木裕子にインタビュー。子育てで大切にしていることや夫であるナインティナインの矢部浩之との夫婦生活について話を聞いた。4月19日にFRaUwebの連載『子育て歳時記』を書籍化した『3歳からの子育て歳時記』(講談社)を発売。同書では、自身が実践してきた親子で楽しめる体験を紹介し、子育てに悩むリアルな姿をつづったエッセイや、小学校受験や中学受験などのプロによるアドバイスも掲載しており、「子供の受験を経て、子育てに関する情報をシェアしたいというところから連載を始めさせてもらい、この本は集大成。念願でした」と熱い思いが込められている。「我が家は全く小学校受験を考えてなかった」というところから、長男が受験に興味をもったことで受験を意識するようになったという青木。「自宅から一番近い幼稚園に通っていたのですが、受験する子が多い幼稚園で、周りの子たちが受験をする、こんな塾に通っているという話を聞いて、『僕も塾に通いたい』と言い出したんです。習い事も好きなタイプなので、じゃあやってみようかということになりました」長男に言われるまで小学校受験を考えてなかったため、親として受験のスイッチが入るのは遅かったという。「塾に通っているから大丈夫かなぐらいの感じでしたが、ありがたいことにいろんな方から『どうせ通うならしっかり合う先生を見つけたほうがいいよ』とアドバイスをいただいて、家庭教師の先生を紹介してもらったり。そして、興味が湧いた学校があったので、そこに入るためにやるべきことをやっていくという感じでした」子供の小学校受験を経験し、就職活動と似ていると感じたという。「どこの小学校がいいとか悪いとか、この学校のほうがレベルが上というのは全くなく、教育方針が合致するところを見つけるという作業。この学校の教育方針が素敵だなと思ったら、その学校の求めるものを考えるというのが小学校受験だなと感じています」長男と次男は結果的に同じ小学校に通うことに。「2人の性格が全く違うので、それぞれに合う学校をと考えていましたが、結果的に同じ学校になったので、まさにご縁だなと感じています」2人とも楽しく通っているそうで、青木は「結果的に今の学校と合うところがあり、学校が見抜いてくださったのかなと。だから、あえて言うなら、この学校を受験したことが、私が受験のためにできた一番大きなことだったなと思います」と笑顔を見せる。●矢部は基本「そうやな」 しっかり意見することも子供たちが相性のいい学校に入れたという点では、夫である矢部と教育方針などについてしっかり話し合えたことがよかったと考えている。「受験に臨むにあたって、我が家はどんな子育てをしてきて、これからどうしていきたいのかというのを夫と一緒に考えて、うちはこうですと伝えられたのがよかったのかなと思います。日々家族で楽しんでいろんなことに取り組んだり、子供としっかり向き合っていたり、うちが大事にしているのはそういう教育だよねというところにたどり着きました」矢部のおかげで、無理せず、ありのままの姿でいられていることもよかったと振り返る。「私はかっこよく見られたいとか、いいママって思われたいとか、欲が出てしまうタイプですが、うちの夫はかっこつけず、このままでいいじゃんというタイプなので、うちの家庭はこうで、これ以上ではないよねと。大きく見せすぎず、本質のところを見定められたというのも大きかったと思います」『3歳からの子育て歳時記』で漫画化されているエピソードだが、矢部に相談すると口癖のように「そうやな」と返されることが多いそうで、「ちゃんと聞いているのかな」と思うことはあるそうだが、違うと思ったときにはしっかり「それは違う」と言ってくれるという。「例えば、『こういう学校に入ってバリバリ勉強させたほうがいいんじゃないかな』『こういう塾に通ったほうが優秀になるんじゃないかな』という話をすると、『そういう風にさせたかったわけではないよね。何のために始めたんだっけ?』と言ってくれます」と、矢部の助言で子供がやりたいことを応援するという受験を始めた原点に戻ることができたと感謝。「私はすぐブレるんです。旅行の時も、宿を決めても、こっちの宿のほうが良かったかなという思いが出てきたりするんですけど、そういう時に『もう決めたやん』と夫に言われます」とも話した。●さまざまな体験を通して親子の時間が作れている小学校受験をきっかけに“体験からの学び”の大切さを知ったという青木。同書では、青木が親子で楽しんだ潮干狩りや登山、昆虫飼育など、さまざまな体験を紹介している。「小学校受験は、『いろんな体験をしましょう』と言われるんです。最初は何のためにやっているかわからないまま、山に登ったり果物を収穫したりしていましたが、そこから何を学べるかが大事なのだと知り、今回の本では、身近に家で楽しめる体験をたくさんご紹介しています」体験教育によって親子で多くの時間を過ごせていることもいい経験になっていると感じているそうだ。「これをしたからこの成果が出ましたと現時点で胸を張って言えることはありませんが、何かに結びついていると信じて取り組んでいます。実際、体験することで親子の時間を作ることはできている気がしていて、会話は多いほうだと思います。こう話していて、うちの子がグレたらごめんなさいという感じですが、こればかりはまだ子育て中なので探り探りです」いろいろな体験を通して視野の広がりも期待しつつ、正解はわからないという子育ての難しさを感じる日々だという。「もしかしたら小さい頃から体験なんてそんなにしていないという子のほうが最終的に視野が広がる可能性だってあるというのが子育ての難しいところだなと。子育ては正解というものはないので、とにかく自分が楽しいなと思うことや、子供たちが楽しんでくれているなと思うことを信じてやっていくしかないなと思っています」また、子育てにおいて「一人ひとりとしっかり向き合うこと」も大切にしているという。「特にうちは、本当にタイプの違う兄弟で、お兄ちゃんの時こうだったからこうでしょというのも成立しないし、もちろん兄弟間だけでなく、他の子がこうだからあなたもこうでしょというのも成立しないので、一人ひとりとよく向き合うことを大切にしていきたいと思っています。全力でぶつかっているよというのが伝わると、安心感にもつながると思うので」そして、2人の子供の今後について「自分の考えを持って、自分の言葉できちんと発信できる人間になってほしい」と願う青木。「あとは、人に迷惑をかけないとか、曲がったことはしないとか、親なら当然抱くような思い以上の思いはありません(こんな職業についてほしいとか)」と話した。●矢部は次男が生まれてから家事や子育てに参加3月27日に結婚11周年を迎えた青木。結婚記念日に矢部から贈られたという、「毎日ありがとう! 感謝しています!」というメッセージを添えた花をインスタグラムで公開し、「素敵です」「おめでとうございます」といったコメントが寄せられた。夫婦円満の秘訣を尋ねると、「期待しすぎないことと、相手の一生懸命を認めること」と回答。「この間、『宇宙兄弟』を読んですごく響いたのが、相手に与える優しさもですが、与えられた優しさに気づく優しさもすごく大切だと。本当にそう思うんですよね。ほかのパパを見て、うちのパパもこうなったらいいのにという思いはたくさんありますけど、きっと矢部さんは矢部さんの100をやっていると信じてお互い歩んでいる感じです」矢部は次男が生まれてから家事や子育てに参加するようになったという。「次男が生まれるまでの2年間ぐらいはぶつかることも多かったです。それまではお皿を下げることもやらないぐらいの人だったので。次男が生まれて物理的に手が足りなくなって、やってほしいと私から言いました。どこまで求めていいかもわからなかったので全部言って、そうするとぶつかることもありましたが、徐々に、ここまで頑張ってくれているからここまででよしとしようとか、お互いのいい妥協点が見つかってきたのかなと」衝突もしながら、しっかりと関係を築いてきた2人。夫婦としての抱負を尋ねると、「どうなるか全くわかりません」と笑い、「私と夫は正反対のタイプで、趣味も共通したものがないので、子供が育った後、2人で旅行に行くかといったらたぶん行かないと思います。それぞれで行動しながらも、互いを尊重しながら存在できればいいなと思っています」と話していた。■青木裕子1983年1月7日生まれ、埼玉県出身。2005年に慶応義塾大学を卒業し、TBSテレビにアナウンサーとして入社。『サンデージャポン』や『News23X』をはじめ、バラエティ・報道・スポーツ等多くの番組を担当。2012年12月末にTBSテレビを退職し、フリーアナウンサーとして活動スタート。2014年3月に第1子、2016年1月に第2子を出産し、2児の母として子育てに奮闘中。また、モデル、ナレーション等、活動の幅を広げている。
2024年04月25日朗読劇『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が、4月18日(木) に東京・シアター1010で初日を迎えた。原作は、「昔ばなしなのに新しい!」と話題になり、2020年本屋大賞にノミネートされた本格ミステリ『むかしむかしあるところに、死体がありました。』。誰もが知っている“日本昔ばなし”をベースにした短編ミステリが収録された本シリーズは全3作となり、累計発行部数50万部を突破する人気シリーズとして知られる。今回は、そのシリーズの中から厳選された3作『一寸法師の不在証明』『花咲か死者伝言』『絶海の鬼ヶ島』が朗読劇として上演される。このたび、ミュージカル『テニスの王子様 3rdシーズン』や、ミュージカル/舞台『刀剣乱舞』シリーズでもお馴染みの田村升吾、加藤将、健人が出演した初日公演のオフィシャルレポートが到着した。第一話『一寸法師の不在証明』ミステリアスな音楽とともに、“昔話”を思わせる和柄でデザインされた3階建てのセットがステージ上に現れる。スクリーンに第一話のタイトル『一寸法師の不在証明』と登場人物が投影され、第一話の語り部となる「大臣の家来・江口」役を演じる田村につづき、一寸法師役の加藤と赤鬼役の健人がステージに現れる。赤鬼を退治し村を救った一寸法師は、打ち出の小槌で大きくなり、春姫と夫婦になりめでたしめでたし……ここまでは誰もが知っている“一寸法師”のストーリー。本作の見どころはここからの展開だ。一寸法師と春姫の婚儀の日、春姫の父である大臣の家来である江口のもとに黒三日月という男が現れる。黒三日月は、春姫が赤鬼に襲われた村で冬吉という男が殺されたと語る。その殺害容疑に一寸法師の名前が挙がるのだ。しかし、一寸法師には鬼の腹の中にいたというアリバイがあり……果たして冬吉を殺したのは誰なのか…江口と黒三日月が捜査へと繰り出す。田村升吾18日公演キャストである田村・加藤・健人は共演経験もあり、3人によるコンビネーションある掛け合いがテンポよく物語を進めていく。昔話でありながら、時折見せる現代風のコミカルな会話に、会場からも思わず笑い声が漏れる。物語に緩急をつけながら、田村演じる家来の江口と、健人演じる黒三日月による捜査が進む。推理を披露する江口(田村)はどんどん勢いを増し、容疑をかけられた一寸法師(加藤)もヒートアップ。そして、物語は誰もが予想できない衝撃的な結末へ──。事件解決の後味も爽やかで、まさに、朗読劇ならではの“昔話と本格ミステリの新たな融合”を披露した。第二話『花咲か死者伝言』続いて第二話『花咲か死者伝言』で語り部となるのは、加藤将演じる「犬」。愛らしい犬のキャラクターに加え、健人演じる“花咲か爺さん”と田村演じる“婆さん”の会話も、みんなが知っている昔話らしいやりとりで微笑ましい。しかしある日、花咲か爺さんの死体が発見され……。物語が進むにつれ、次々と現れる怪しい人物たち。加藤演じる犬の次郎(じろ)は、自分なりに推理しながら事件の経過を見守るのだった。爺さんとの楽しい思い出を振り返りながら辿り着く結末とは──。加藤将第三話『絶海の鬼ヶ島』最後となる第三話『絶海の鬼ヶ島』では、お馴染みの“桃太郎”の一場面も披露。桃太郎の鬼退治シーンを迫力満点に表現。緊張感あふれる展開で、加藤演じる桃太郎の堂々とした登場に会場も惚れ惚れする。やがて物語は、鬼退治から数年後、生き延びた鬼たちが残された島へと移る。今回の語り部となるのは、健人演じる「鬼太」。逃げ場のない島で、鬼の仲間たちがひとり、またひとりと殺されるのだ……。そこで疑われた鬼太(健人)は、自分が犯人ではないことを証明するため奮闘するが、まさかの展開が待っていた──。健人アフタートーク田村、加藤、健人の3名は公演初日を終えてホッとした様子で「ありがとうございました!」と観客へ向けて挨拶する。フリートークでは、各物語を振り返りながら、加藤が第一話の『一寸法師の不在証明』について「身長186cmあるけど一寸法師やらせてもらいました」と発言し会場からも笑いが起こる。田村は第二話の『花咲か死者伝言』について「ミステリーものとして一番好き」と語り部の“犬”の最後のセリフを振り返りながら語る。そして健人は、最後の物語は鬼がたくさん登場することについて、「みなさん、後半は何鬼かわからず“鬼鬼パニック”になりませんでしたか!?」と観客に向けて問いかけ、盛り上がりを見せた。最後に、3人はそれぞれ感謝の言葉を述べ、観客からの盛大な拍手で見送られた。<公演情報>朗読劇『むかしむかしあるところに、死体がありました。』原作:『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(青柳碧人 著/双葉文庫)【ストーリー】Story1『一寸法師の不在証明』お姫様を鬼から守った一寸法師。打ち出の小槌で大きくなった彼は、ある計画を心に秘めておりました……。Story2『花咲か死者伝言』灰をまいて、花を咲かせていたお爺さん。お殿様からもらったご褒美を、村に寄付するような優しい人でしたが、殺されてしまいました……。Story3『絶海の鬼ヶ島』鬼ヶ島で行われた桃太郎とその仲間たちVS鬼たちの戦いは、桃太郎側の勝利に終わりました。でも本当の戦いが、そこから始まったのです……。【出演】4月18日(木):田村升吾・加藤将・健人4月19日(金):赤澤遼太郎・宮崎湧・松田岳4月20日(土):下野紘・岡本信彦・松岡禎丞【公演日程】2024年4月18日(木)~20日(土) 東京・シアター1010配信チケット:()公式サイト:青柳碧人・双葉社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
2024年04月19日■「都会でのびのび育ってくれるんだろうか」大都会のオアシス!(※画像はおばたのお兄さんオフィシャルブログより)おばたのお兄さんは2018年3月にフジテレビアナウンサーの山崎夕貴さんと結婚。昨年8月に第一子となる長男が誕生し、夫婦で協力しあって子育てに取り組む様子をSNSでも積極的に発信しています。自身の休日は、山崎さんにリフレッシュする時間を作ってあげるように意識しているというおばたさん。久々のお休みとなった14日も、山崎さんを整体へ送り出して、息子と「人がいつも少ない広場」へ行ったそう。息子と訪れた広場は「人工的に造られた小さな小さな小川」があり、「水が流れるちょろちょろした音が心地いいのか息子はすやすや寝てくれます」。東京都内にありながら緑の鮮やかな公園ですが、背後には高くそびえたつ高層ビルが……新潟・魚沼出身のおばたさんは「ど田舎出身の僕からしたらいまだに慣れず、違和感満々です!笑」と明かし、東京で子育てをすることへの考えを綴りました。「東京は田舎と違って公園の広さも狭いしボール遊びなども限定されてるところが多いし前述した通り、ど田舎育ちの僕からしたら『この子は開放的に、都会でのびのび育ってくれるんだろうか』なんて思うのが正直なところ」(おばたのお兄さんオフィシャルブログより)おばたさん自身は、自然の中を縦横無尽に走り回って育ち、「小2でバク転が出来るようになったり、スズメバチの巣を突いて蜂に追いかけられて足が速くなったり」したそうで、川で魚を突いて遊んだ経験は芸人になって出演した番組のサバイバル企画で役に立ったといいます。だからこそ余計に、我が子が育つ環境について考え込んでしまうこともあるようです。ただ、「東京で暮らしたいのが本音」であり、夫婦の共通認識として「東京は日本の中心であり先端なので何をするにも早く着手出来る。教育、娯楽、情報において、やっぱり東京が1番だと思う」。一方で、地方ならではの自然あふれる環境を我が子にも知ってほしい気持ちはあり、「新潟じゃなくても東京からすぐの自然たくさんの場所もあるしそんなところと沢山行き来をして田舎と東京、いいとこ取りを感じさせるような子育てをしていけたらな」と将来的な希望を明かしていました。(※画像はおばたのお兄さんオフィシャルブログより)(※画像はおばたのお兄さんオフィシャルブログより)■生後7ヶ月、活発に動くから気が抜けない!そんなおばた・山崎夫妻の元ですくすく育っているお子さんは、現在生後7ヶ月。このころの赤ちゃんはどのような様子なのでしょうか。生後半年をすぎ、これまで不安定だったお座りや寝返りが安定すると同時に、ずりばいや手の動きの発達など、さらなる成長も見られます。できることが多くなり、行動範囲も広くなることで活発に動くようになる時期なので、パパママも赤ちゃんと過ごす時間がよりいっそう楽しくなっていくでしょう。ただし、お座りができても、まだ後ろに倒れてしまうことが多いです。床にマットを敷くなど、倒れた時の衝撃を和らげる対策をしましょう。また、移動もできるようになるので、ソファーや階段、玄関などからの転落に十分に気をつけてくださいね。(マイナビ子育て編集部)参照:生後7ヶ月の赤ちゃん|授乳・離乳食やねんねの特徴、歯の様子を徹底解説!5つの注意点って?
2024年04月16日ウーマンエキサイトをご覧のみなさんこんにちは。tomekkoです。クズ文豪シリーズ、女流作家も楽しんでいただけたようなので性別に関わらず書いていけたらと思っていますが、今回は正統派?文豪と言えばこの人!日本人初のノーベル文学賞受賞者、川端康成の人生を見ていきましょう。痩せた身体にギョロリと鋭い眼光。ストイックな古武士のような雰囲気ある姿から生み出される美しい表現に流麗な文体。東京帝大卒のエリートで小説のタイプとしては「新感覚派」と呼ばれます。とても真面目な雰囲気でおかしなところがある…?いやいや(やはり)なかなか波瀾万丈なんです!!身近な人の死の経験が多すぎる…泣川端の人生は、幼い頃から晩年まで身近な人の死と向き合い続けるものでした。特に幼少期から人格形成に影響を及ぼす思春期にかけて大切な家族を次々と亡くしているのを知ると、あまりにハードな運命で辛くなります。“孤独の人“という表現がぴったりくる川端。この経験が人との親密な関わり、そしてあたたかい家庭への強い憧れを作っていったのでしょう。初恋は同性だったかも?!そんな川端の初恋は、同性だったかもしれないと晩年に本人が記しています。寄宿舎生活だった中学校で、自分を慕う可愛い後輩と親密に過ごした川端。後年まで文通は続き、完全に恋文にしか見えないような手紙を送りかけて思いとどまったとか。精神的な繋がりではあったものの、少年のころの淡い恋心を何十年も経った時に思い返すって…めっちゃエモいですね。きっと美しくキラキラした思い出なんでしょう…。悲劇の大失恋を経験そんな川端の人生最大の恋愛はなんと13歳の少女!なのですが、プラトニックなままでの大失恋となったようです。初々しい桃割れに結った可愛らしいカフェの女給、伊藤初代は男性客から大人気。現代の感覚で13歳というとちょっと引いちゃいますが、当時は感覚では庶民向けの舞妓さんというところでしょうか。川端は「ちよちゃん」とみんなに可愛がられる初代に夢中になります。かと言って生真面目な性格なので気軽に絡むでもなく、独特な大きな目でじっと人を凝視する癖を大発揮してわかりやすく目で追いまくっていたようですね。ついに初代に思いを打ち明け、16歳になっていた初代とトントン拍子に婚約まで漕ぎ着けた川端。周りの友人たちにも公表し祝福されて、ウキウキと新婚生活の準備などもしていた矢先に悲劇の電報が…!!初代は決して「非常」の理由を言わず川端から去りますが、他の男性に乱暴されたことが原因か…?とも言われています。(真相は不明です)もしこの説が本当であるとすれば、20歳と16歳の未来あるカップルの将来を根こそぎ奪った人間がいたことに怒りを禁じ得ませんね…。後年生活が苦しい初代が頼って来たようですが川端は受け入れなかったそうです。すれ違った運命は、哀しいけれどもう交わることはなかったようです。また川端康成は、かなり特徴的な「眼力」を持っていて、いくつもの伝説を作っているのですが…。意志の強さは目に宿る…?「眼力」がすごい黙ってギョロリと見つめるだけで家賃を取り立てに来た大家さんを諦めさせ、押し入った泥棒が鉢合わせした川端の睨みにおそれをなして逃げ出した!?この眼力、実はこんなことにも大活躍だったそうで…。真面目そうに見えて、実は『借金の天才』でした。(これも昔の文豪あるある)お金のことに頓着のない川端、「金はある時に払えばいいし、ない時は払わなくて良い」という謎持論を持っていました。お金がない時は節約しようとか、借りたら余裕のある時に返すとか…そういった人としての常識がすっぽ抜けていたようです。普通に無銭飲食無銭滞在して払えなければ踏み倒せば良いという…コレは立派なクズ認定ですね。川端得意の睨みで菊池寛は同人誌の印刷代を渋々出すことになり、ある出版社は欲しい壺があるからという理由で金庫の中身を丸ごと持ち出されました。(その額300万円ほど!)さらに名作『伊豆の踊り子』の取材名目だった旅館逗留は数ヶ月に及んだそうですが、なんと1円も宿泊代を払わず踏み倒した…って知ると読後感が微妙になりそう。川端康成と聞いて一番に思いつく『日本人初ノーベル文学賞受賞者』の肩書きですが、この時の賞金を当てにして趣味の骨董品を買い漁り、結果としては賞金の5倍もの額を買っていたという話もあります。死後は未払金が大量に残されたということで…いやぁ〜欲望の強さと常識のなさが合体して周りは大迷惑だったと思います。(物凄い才能があったのも間違いないですが)狂気あふれる過激で変態的な作品も!そんなちょっと破天荒な一面とは別に、動物好きで犬や小鳥などをたくさん飼っては愛でていたようです。『禽獣』という作品の動物への視線もかなり独特…。初代との恋が破れた後、家族を持ち孫も可愛がっていた川端ですが、晩年も近親者に先立たれ、文人仲間の自死を見送る経験もします。最後は弟子であり唯一無二の師友と言われた三島由紀夫の自決に影響を受け、72歳でガス自殺…。その心境は凡人には計り知れませんが、人生の深淵をものすごい「眼力」で観察し、見つめ続けたのでしょう…。「雪国」「伊豆の踊り子」などが有名なのでお堅い印象のある川端康成ですが、愛憎まみれる過激で変態的な作品も実はあるのです。ただただ眠っている少女を眺める老人たちの話「眠れる美女」や、美しい女性のあとをつける男の話「みずうみ」など、狂気が満ち満ちております…。それなのに美しいのが凄い! さすが文豪!有名作品だけでなくディープな川端康成ワールドを覗いてみたい気持ちになりませんでしたか? …また一味違った世界が広がっていますよ!
2024年04月05日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。前回、文豪クズ男列伝の特別編として女流作家「岡本かの子」をご紹介したところ、女性作家についてもっと知りたいというお声もいただいたので、今回は流行りに乗ってこちらの超有名女流作家たちについて書いてみたいと思います。私の趣味をご存知の方、インスタやXを見てくださっている方からは「ハイハイ知ってるよ」…という声が聞こえてきそうですが、私は幼少期から平安時代の文化や文学が大好きなんです!今年の大河ドラマの紫式部の人生をモチーフにした『光る君へ…』。完全にドハマりで、やや家族を巻き込みながら楽しんでいます!ということで、平安時代を代表する才女といえばやっぱり紫式部と清少納言でしょう!実は直接出会ったことがない清少納言と紫式部ドラマでは同席していたふたりでしたが、史実としては交流した記録は残っていません。同じ天皇時代に宮中で働いていたとはいえ、紫式部が一条天皇の女御(妃)彰子に仕えたのは、清少納言の主人で中宮(皇后)であった定子とその一家が失脚した数年後からなので、少なくとも宮中で遭遇することはなかったはずです。でも、このふたりが同僚だったとしたら…ふたりのそれぞれの作品ももっと殺伐とした内容になっていたかもしれません。というのも、清少納言と紫式部って正反対の性格のようなんです。平安時代の人って絵で見るとみーんな引き目鉤鼻、更に身分によって髪型も身につけるものも同じだから、なかなか個性を見出しにくいんですが文字で残された作品は個性が爆発しています!まずは清少納言からいきましょう。頭がキレて気が強い!キャリアウーマンの清少納言清少納言は祖父も父も百人一首に選ばれるほど有名な歌人である清原家出身。幼いころから歌や漢詩を学び、この時代にはかなり珍しいタイプの女性に育ちました。平安時代の貴族女性に生まれたら、経済力のある男性が通って来てくれるのをひたすら待つだけの人生です。さらに家事は召使がやるので、琴を弾いたり庭を眺めて歌を詠んだりするくらいしかやることがありません。もちろん人に顔を見られてはいけないのでほとんど外出もできず、いくらお金と時間があってもできることが限られます。これってなかなかキツくないですか? ま、正直お家大好き&ひとりが大好きな私はそんなにしんどくないような気もするのですが…。とにかく当時の貴族女性の生き方のスタンダードがこれだった時代に、彼女はこう言ってのけます。「将来の計画性もなく夫に頼りっきりでささやかな家庭の幸せだけ守ってるような人生なんてつまらないし軽蔑しちゃう。それなりの身分の娘に生まれたからには結婚前に宮仕えぐらいして社会勉強した方がいい。できれば典侍(ないしのすけ)ぐらいの地位は経験しておくべき。宮仕えする女は軽くてダメだなんて考えの男はほんっと憎たらしいわ。」(枕草子「生い先なく…」)え、バリキャリの考え方…? 平安時代の女性でこんな考え方する人がいるなんて!!と衝撃でした。頭の良い女性は幸せになれないとまで言われる平安の世で、自身の聡明さに自信を持って人とは違った視点で世の中を捉え、宮中での生活を楽しんだ清少納言は気の強い陽キャな印象ですね。そんな、一見はつらつとして見える彼女の意外な一面について、以前からXで人気の犬アイコンの編集者たらればさん(@tarareba722)の解釈に目から鱗でした!「清少納言の直属の上司、中宮定子さまは清少納言にとって直視できないほど尊いお方。枕草子に書かれた彼女の定子さまへの心酔っぷりはまさに推し活のようだ」といった内容を投稿されていたのです。これは「成功したオタク」ってやつですかね?「初めて宮仕えに出た頃はどうしたらいいかわからなくて泣きそうになりながら毎日夜になったら参上して近くに侍っていると定子さまが絵などを見せてくださるけど、緊張して手も出せず縮こまってしまう。(中略)とても寒い頃で、袖口からちらりとのぞいた指先が本当に艶々とした綺麗な薄紅色で、こんなに美しい人がこの世に実在するのかとびっくりしてお見上げしたものだわ。」(枕草子・第179段「宮にはじめてまゐりたるころ」)教養と感性には自信のある清少納言ですが容姿にはコンプレックスがあったみたい。とてつもなく高貴で美しい定子さまは今で言うなら直接お会いできるなんて夢のまた夢、別世界のキラキラした芸能人のよう。そんな彼女から直接話しかけられ、やりとりしている自分に時々ハッと我に返って「あの美しい推しとこんなみすぼらしいババア(宮仕え当時すでに三十路近く、定子よりだいぶ年上だった)がしゃべってるよ 恥ずかしいー!!」って…頭のキレる皮肉屋なキャリアウーマンがこんなふうに推しに身悶えてる姿を想像すると、この人にもこんな可愛いところがあるのか、と微笑ましくなってきますね。一方紫式部はというと…。華やかな生活に馴染めずしんどくなって休職しちゃった紫式部清少納言と同様、幼いころから学に親しむ環境がバッチリあった学者・藤原為時の娘なんですが、彼女の場合はけっこうコンサバな育てられ方をしたようです。父親が弟の出来の悪さを嘆き「お前が男だったら」と言われた話は有名ですが(今で言えば毒親というやつかも…)こういう言葉で子どもって自己肯定感折られていくんだな、とつくづく思うわけです。ですが、こうして紫式部は「女のくせに学をひけらかすのははしたない」と自分の賢さ、学識を恥じつつもどこか認められたい、そんな陰キャ女子に育ったのかもしれません。一条天皇に入内させた娘の彰子のために教養高いサロンを作りたかった道長。そんな道長に源氏物語がヒットしたことで目をつけられスカウトされた紫式部なのですが…。『紫式部日記』の中には時の最高権力派閥の華やかなサロンでの生活に馴染めず、空気読みすぎてしんどくなって休職しちゃう陰キャ式部が描かれてまして…「その辛さ分かる〜」と共感しかございません。とはいえ『紫式部日記』って、ちょいちょい毒舌部分があるんですよね。なんならそこだけが有名になってる感も…。「清少納言って人ほんと最悪。したり顔でかしこぶってる。漢字を無闇に使ってるけどよく見たら間違ってるとこいっぱいあるし。ああやって人より自分は優れてるように見せたがる人って最後には見劣りして残念な結果になるのよね。どんなつまらないことでも感動して見せて、少しでもいい感じのネタ探しに頑張っちゃってる感じ、かえってダサくない?」紫式部が日記の中で清少納言をガチめにこき下ろしている部分、なんというか…SNSで有名インフルエンサーの悪口言ってる裏垢女子…みたいな…?でもこれ(本音も入ってると思うけど)実は政治の動きが関係しているとも言われています。つまり道長率いる彰子サロン所属の紫式部としては、前勢力定子サロンの風評を下げる必要があってわざわざ書いた可能性もある…と。それだけ清少納言が及ぼした影響力が大きかったとも言えそうです。当時の日記は人に読まれる前提なので、個人の感想風だけど意図が仕込まれていると考えられますよね。ふたりが現代で創作活動をしていたなら…って想像してみました。どちらが良い悪いと言いたいわけではなく、自己表現のタイプの違いを表現してみましたが…いかがでしょうか? 平安時代に文学や和歌で活躍した女性はまだまだいます。心にどのような想いを抱えて生きていたのか…本当のところは本人にしかわからないことですが、彼女たちの境遇や人となりを想像しながら作品を読んでみるとまた一味違った楽しみ方ができそうです!
2024年03月04日朗読劇『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が、2024年4月18日(木) から20日(土) に東京・シアター1010で上演されることが決定した。原作は、「昔ばなしなのに新しい!」と話題になり、2020年本屋大賞にノミネートされた青柳碧人による本格ミステリシリーズ。誰もが知っている“日本昔ばなし”をベースにした短編ミステリが収録された本シリーズは全3作となり、累計発行部数は50万部を突破している。今回は、そんな本シリーズの中から厳選された3作『一寸法師の不在証明』『花咲か死者伝言』『絶海の鬼ヶ島』が朗読劇として新たに生まれ変わる。出演者には、アニメや舞台などで活躍する人気声優や俳優陣が集結。ミュージカル『テニスの王子様 3rdシーズン』やミュージカル/舞台『刀剣乱舞』シリーズでもお馴染みの田村升吾、加藤将、健人による共演をはじめ、舞台『MANKAI STAGE「A3!」』や舞台『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』シリーズなどでそれぞれ共演経験のある赤澤遼太郎、宮崎湧、松田岳が出演する。さらに声優界からは、下野紘、岡本信彦、松岡禎丞が名を連ねた。チケットは1次受付を3月10日(日) まで実施中。■青柳碧人 コメント「むかしむかしあるところに」とはじまる親しみのあるお話を、ミステリにする。この無謀な試みがついに朗読劇になりました。語りで聞くとどうなるのか、僕も子どもに戻ったつもりで劇場に行こうと思います。不穏と欺瞞の昔ばなし、はたして、「めでたしめでたし」で終わるのでしょうか?<公演情報>朗読劇『むかしむかしあるところに、死体がありました。』原作:『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(青柳碧人 著/双葉文庫)【ストーリー】Story1『一寸法師の不在証明』お姫様を鬼から守った一寸法師。打ち出の小槌で大きくなった彼は、ある計画を心に秘めておりました……。Story2『花咲か死者伝言』灰をまいて、花を咲かせていたお爺さん。お殿様からもらったご褒美を、村に寄付するような優しい人でしたが、殺されてしまいました……。Story3『絶海の鬼ヶ島』鬼ヶ島で行われた桃太郎とその仲間たちVS鬼たちの戦いは、桃太郎側の勝利に終わりました。でも本当の戦いが、そこから始まったのです……。【出演】4月18日(木):田村升吾・加藤将・健人4月19日(金):赤澤遼太郎・宮崎湧・松田岳4月20日(土):下野紘・岡本信彦・松岡禎丞【公演日程】2024年4月18日(木)~20日(土) 東京・シアター1010チケット1次受付:3月10日(日) 23:59まで()公式サイト:青柳碧人・双葉社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
2024年02月26日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。2024年も文豪や芸術家の意外な素顔を知って作品にも触れるきっかけになれるよう、楽しい連載をしていきたいと思っております。さて、年の初めということもあり、今回はクズ文豪列伝は特別編です!「クズ」って社会的に逸脱した行動を取って、さらにそれを正当化するような人のことだと思うんですが、逸脱するほどの激しいエネルギーがその人にあったからこそ名作が誕生したり、そこにたどり着くまでの生い立ちを知ると作品への理解が深まったりと…書くたびにその文豪に愛着を見つけています。自分に正直であろうとした人たちの生き様って、勇気を与えてくれますよね。これまで男性作家ばかりを取り上げてきましたが、ずっと女流作家のことも書いてみたいと思っていました。男性に比べ数が少ないので目立たないだけで、きっと女性の文豪にも変わり者やクズな生き方をした人はいるだろうし、そんな人にも共感する部分はあるだろうから…。そんなわけで今回調べてみたのは、太陽の塔や「芸術は爆発だ!」で有名な芸術家、岡本太郎氏の母、岡本かの子です。歌人であり小説家。仏教研究者でもあります。夫と息子と自分の愛人とも一緒に住んでた…?!まぁ、なんというかその風貌からも一風変わった人の匂いは感じられますが、この人「ちょっと個性的な作家」というにはあまりに凄まじい、強烈な人生を送っていたのです。生まれは大地主のお嬢様。そしてなんと、夫と息子がいながらにして愛人をひとつ屋根の下に住まわせ、そのメンバーで海外旅行にまで行っていたと…それも愛人はひとりじゃない…!たったひとりの男を夢中にさせ続けることだって難しいことなのに、愛人が何人もいただなんてどんな絶世の美女…と思っていたのですが!かの子さんは端的に言って、そのイメージを壊す人でした。おかっぱ頭に奇抜な濃い化粧の個性的な見た目に、わがままで横暴、料理も洗濯もできないっていうね…。かの子さんの夫はイケメンの画家・漫画家・文筆家で(放蕩を繰り返すクズでしたけど…)、愛人たちは医師や後の県知事になる人など驚くほどハイスペック。そんな男たちが天女の生まれ変わりで唯一無二の素晴らしい女性と崇拝していたのです。自分の中の常識というか価値観がひっくり返ると言ったら失礼だけど、唖然とするというかなんだか納得いかない複雑な気持ちになりました…。では、なぜ岡本かの子はハイスペ男子たちにモテたのか?その理由は、彼女の生まれ持った気質にあるようです。マイワールドの強さで男を沼らせる女学校時代のあだ名は蛙(かわず)。敬愛する谷崎潤一郎に「白粉デコデコの醜女」「着物の趣味が悪い」と嫌われてしまったようです。作家円地文子も「かの子女史を私は一度も美しいと思ったことはない」と断言しています。そんな周囲の声など本人は意にも介さず、ひたすら独自の美意識でマイワールドを炸裂させていた彼女の女学校時代のペンネームは「野薔薇」。…いや「蛙」との落差よ!ネガティブ思考の私からしたら信じられない自分軸の強さ!!誰になんと言われようと、自分は美しいし、自分の作品には価値がある!…周りの評価や悪意も跳ね返してしまう厚いバリアの中で生きられるってどんな感じなのか…凡人には計り知れません。そんなかの子ワールドに完全沼ったのが夫、一平でした。家柄も良くイケメンでニヒリストの画学生。黙っていても女性は寄ってくるし、斜に構えていたところもあったのでしょう。そんな、やさぐれプレイボーイ一平は、かの子さんに出会い一目惚れ。(え?)あまりに感情丸裸なままぶつかってくるかの子さんは当時はもちろん、きっと現代にいても常識からかけ離れすぎて“ふつう“の人たちからは煙たがられるかも。でも一平には、そんなかの子さんが純真無垢な天女のように見え一気に引き込まれてしまったんです。娘が常人とは違うのを理解していた彼女の両親からはなかなか結婚を許してもらえませんでしたが、一平は血判状まで作ってかの子さんを生涯幸せにすると誓い、結婚したんですって…!そんなふたりが結婚して子どもができると…どうなると思います?普通の子育ては…無理でした!そんなふたりの間には太郎が生まれます。しかし浮世離れした価値観で稀代の不器用だったかの子さんが普通の子育てができるわけもなく…当然ぶっ飛んだ育て方になbようです。その最も有名なエピソードがこれ。自分の仕事を邪魔されたくないから「幼い我が子を柱に縛り付けていた」…今なら虐待で児相に通報待ったなしな大炎上案件ですよね。そもそもふつうの生活も危うい人なのに、子育てなんて…寝ている赤ん坊に蹴躓いたことも一度や二度ではなく、家事炊事は何ひとつもまともにできるものがなかったかの子さん。実はあとふたり子どもがいたのですが、どちらも幼いうちに亡くなっており、太郎自身が「自分は生まれ持った生命力で成長した」と言い切るほど、かの子さんの育児は危なっかしいものだったようです。息子が年頃になれば自分の恋愛相談までしちゃうし(お父さん一緒に暮らしてるんですけどね…。)親子関係というより兄を慕う妹のようになっていくという…。…ってこの状況はかなりスレスレで凡人には理解できないわけですが、息子からは「ユニークで生々しい人間そのもの」として許容され、「対等な人間同士のぶつかり合い」ができたと愛され尊敬されているかの子さん…。他人の親子関係に口を挟むもんじゃないなぁ、とつくづく思いますね。親子も相性です相性! そんな普通じゃない育児をしながら書き上げた『老妓抄』をはじめとした小説は、濃厚な表現力で人間の生々しく素朴な姿を描き文壇で評価を得ました。自分のことは客観視できているようには見えないんだけど、他者への鋭い観察力と表現力は見事な点も不思議な魅力です。良き母とは…? を改めて考えるキッカケに!私も今では子育ては自分の人生の一部ぐらいに気楽に考えられるようになり、ほどほどに手を抜けるようになりましたが、正直ひとり目の時は病的に自分を追い込み、かの子さんとは逆のタイプのヤバい人でした〜。人生全てを子どもに捧げよ!子どものことを常に中心に考えて子どもの生活に全て合わせて、良い母ー世間的に見てそう見えるようーにならなくてはとノイローゼ状態だった頃を振り返ると怖くなります。毎日愛しい子どもといられて幸せ〜と言いながらも思い出すのは家の中で赤ちゃんとふたりで息が詰まりそうだったこと。出先ではコミュ障のくせに社交頑張ってママ友を作り、子ども向けの料理ばかりを必死に調べて作っていたこと。休みの日は疲れている夫を急かして公園やイベントにせっせと出かけ、思い出作りと称して写真を撮りまくっていたこと…。うーん、幸せだったことは間違いないんだけど、同時に大人として、女性としての自分を押し殺しすぎて心が悲鳴を上げていたなぁ。かの子さんの生き方を真似したいわけではなく真似なんてできませんが、でも自分は自分、女性としてもひとりの人間としても自分の尊厳を大事にして生きることを妥協しないで貫く生き様は少し羨ましくも…あります。良妻賢母の呪いを解いて、自分なりのバランスを追求したい…なんて考えるキッカケになりました。かの子さんの小説作品は多くはありませんが、代表作である『老妓抄』はまさにかの子さんの美意識、人生観を表しているのでぜひ読んでみてほしい短編です。
2024年01月19日妻以外の誰かに、セックスレスについて相談したことはありますか「妻に拒否される」「自分が衰えた」など、男性側から見たレスの原因やそれに伴う悩みは人それぞれということがわかりました。だからこそ、妻以外の第三者に話を聞いてもらいたいと思うこともあるかもしれません。友人や同僚など、誰かに夫婦生活について相談したことはあるか、また具体的な相談内容について、パパたち231人に聞いてみました。アンケートの結果は、同じ内容で女性に聞いた場合とほぼ同様となり、「ある」は4.5%、「誰かに相談したいが、したことはない」が15.2%、「相談の必要性を感じない」が80.5%という結果に。女性に比べ、「相談したいがして(できて)いない」の回答が少しだけ多くなりました。セックスレスについて相談した相手は?続いて「レスについて妻以外に相談したことがある」と答えた男性に、誰にどんな内容を相談したのか尋ねてみました。同性の友達や同僚に相談●親友に話しましたが、「楽しめないなら別れた方がいい」と言われてしまいました。(40代/妻40代、長女16歳/結婚して20年以上)●仲の良い同性に相談したが、(彼も)似たような境遇であまり良い結論は得られなかった。(40代/妻40代、長女20歳、長男17歳、次男16歳/結婚して16~20年)●会社の同僚に、レスになった時の原因とかについて話しました。理由は大事かと思います。(40代/妻30代、長男8歳/結婚して6~10年)男性が「実際に相談した」という数少ない相手は、やはり同性の友人や職場の同僚といった気の置けない関係の方のようでした。ただし、一般的に女性よりも“共感力”に欠けるとされる男性同士の相談では、あまり良い結果は得られなかったという意見が目立ちました。相談できない理由次に、冒頭のアンケートで「誰かに相談したいが、したことはない」と回答した男性に、相談するとしたら誰にしたいか、また相談したいと思っているのにこれまでできなかった理由について尋ねました。カウンセラーなどの専門家に聞いてみたいけど……●専門家に相談したいと思いますが、どこに行けば専門家がいるのか、どういった相談をしたら良いのかわからない。(40代/妻30代、長女6歳/結婚して6~10年)●カウンセラーに相談したいが、回答が出る事で追い詰められそうな気がするのでしていない。(40代/妻30代、長男6歳、長女1歳/結婚して6~10年)●夫婦カウンセリングそのものを、妻にどう話せば良いのかがわからない。(30代/妻30代、長女3歳/結婚して2~5年)特に多く見られたのが、「カウンセラーなどの専門家に相談したい」という意見です。結論が出ない仲間内での相談よりも、建設的なアドバイスがもらえそうなカウンセリングなどを好む男性が多いようですが、「相談することでかえって追い詰められそう」と感じてしまう方も。またそもそもどこに行けば専門家がいるのか、どうやって妻に切り出すかなど、スタートからつまずいてしまいがちな実情も浮き彫りになりました。相談をためらう理由は、さまざま●同じ悩みを持っている人に相談したいが、今の夫婦関係を変えようとして悪化してしまうのかもしれないと、心配になります。(40代/妻40代、長男12歳/結婚して11~15年)●どうやって行為に誘えばいいか友人に相談したいが、どこも円満そうに見えるので切り出しにくい。(30代/妻30代、長男5歳、長女2歳/結婚して6~10年)●「こんなプレイがしたい」とか「あんな事がしたい」とか話してみたくなるが、夫婦のプライバシーを誰かに話すのは、マナー違反だと思う。(30代/妻30代、長男7歳/結婚して6~10年)「誰かに相談することで、今の夫婦関係がさらにこじれないか」と心配する人。「友人に聞きたいけど、レスなのは我が家だけなのでは」とためらう人。「そもそも夫婦の性生活について、他人に話すのはマナー違反」だと感じる人……。本当にさまざまな理由から、パパたちが相談を諦めている様子が伺えます。まとめ男同士の飲みの席で、ともすれば性の話題で盛り上がったのも若かりし頃の話。子どもがいるパパたちは、おいそれとレスの相談などできない環境にあるようです。これまで複数回にわたって、「夫婦のセックスレス」に関する調査の結果をご報告してきました。あなた自身の夫婦関係について、参考になれば幸いです。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月08日夫婦でセックスレスについて話し合ったことはありますか妻が妊娠・出産を経て育児に没頭するにつれ、レスの状態が長く続き「他人事じゃない」と初めて気づいた男性も多いのでは?今回は、妻とレスについて話し合ったことがあるかないかについて、子どもを持つパパに聞いてみました。アンケートの結果「ある」は16.9%「ない」は83.1%で、圧倒的に「話し合いをしていない」夫婦が多いことがわかります。話し合いはどちらから切り出した?続いて、「レスについて妻と話し合ったことがある」と答えた男性に、話し合いはどちらから切り出したのか、また話し合った結果どうなったのかについて尋ねてみました。妻の方から話し合いを持ちかけられた●妻から最近回数が減ったと言われ、理由などを話した。(40代/妻40代、長男2歳/結婚して2~5年)●妻から「定期的にはしたいかな」と言われた。(40代/妻40代、長男8歳/結婚して16~20年)●妻より。基本的には仲良くなる事で次の一歩につながると考えて、「子どもをおいて2人で出かける機会も増やそう」となり、実践している。(40代/妻30代、長男6歳 長女1歳/結婚して6~10年)まず目立ったのが、「妻側から言われた」という意見。子作りなどの理由もあるのかもしれませんが、夫婦生活について積極的に話し合いを持とうとする女性が多いことが、浮き彫りになりました。レスに悩み、妻に相談したが解決しなかった●数年前にレスについて自分から切り出した。その時は妻も受け入れてくれて月に1回くらいしていたが、頻度を決めたことで義務感が出てしまい……。盛り上がらないことも増え、そのままなんととなく減ってきた。(40代/妻30代、長男9歳、長女6歳/結婚して11~15年)●行為中にいやいや付き合っているのが分かったため、直後に「少し話せる?」という感じになった。解決策は出なかった。(30代/妻30代、長女4歳/結婚して6~10年)●話し合いをして何度かしたが、妻が気乗りしない時に「いつならできる」と明確な答えをくれないため、毎日誘っていた。その後「プレッシャーになって嫌だ、あなたの期待には応えられない」と言われ、そこから夫婦の中は冷え切っている。(30代/妻30代、長女7歳、長男1歳/結婚して6~10年)一方で、レスに悩んだ男性側から妻に相談をしたにもかかわらず、解消に至らなかったという声も聞かれました。義務的な性行為や気乗りしない態度など、理由はさまざまですが、一度の話し合いだけでレスを解決できるとは限らないようです。腹を割って話すことで状況が改善した●セックスレスの記事を見て、夫婦2人で話し合った。記念日にはセックスすることを約束した。(40代/妻30代、長男19歳/結婚して20年以上)●自分の方から、コミュニケーションや存在意義を感じる大切な行為であることを説明して、妻に理解してもらえた。半年に1回あるかどうかの状態から、月1回まで回数が増えました。(40代/妻40代、長男11歳、次男8歳/結婚して11~15年)●「今はまだできない、授乳が終わるまで」と妻から言われている。なのでそれを信じて待っている。1人目、2人目の時も同じだったので大丈夫だと思う。(30代/妻30代、長男8歳、長女6歳、次男0歳/結婚して11~15年)「レスになりかけていたところ、腹を割って夫婦で話し合うことで状況が改善した」という理想的なケースも見られました。一方的に自分の感情をぶつけるのではなく、“話し合い”をすることが大切ですね。まとめ今回の「セックスレスについて夫婦で話したことがある?」というアンケートでは、「ない」が男性83.1%・女性は83.2%、「ある」が男性16.9%・女性は16.8%と、男女差がほぼ見られないという結果になりました。これは、現代の夫婦の“リアルな実態”を反映していると言えるのかもしれません。次回は、女性側に聞いた「夫以外の誰かに、セックスレスについて相談したことはある?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月07日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか以前のアンケートで、子どもを持つ男性に「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞いたところ、このような結果になりました。1位は「いいえ」の48.1%で、2位は「はい」の37.7%、残りの14.3%は「どちらともいえない」「わからない」の回答となりました。セックスレスにならないように、工夫していることがあれば教えてください今回は「いいえ=セックスレスではない」と回答した男性に、レスにならないために工夫していることを尋ねてみました。積極的にコミュニケーションを取る●日常的なコミュニケーションやスキンシップを大切にしています。また、お互い裸を見せ合わないようにしています。(20代/妻20代、長男0歳/結婚して1年)●夫婦仲を保てていれば自ずといい雰囲気作りができるので、コミュニケーションは欠かさないようにしています。(30代/妻30代、長男0歳/結婚して1年)●だいたい月に1回くらいが習慣になっているが、疲れている時などは無理をせずに伝える。(40代/妻30代、長男6歳/結婚して6~10年)まず目立ったのは、「夫婦間のコミュニケーションを大切にする」という意見。会話を重視し、些細なことでも話し合う・伝え合うようにしている様子が見受けられました。また、「今日は疲れている」といったことも隠さずに伝え、無理をしすぎないのが夫婦円満の秘訣のようです。2人きりの時間を作る。夫婦でデートする●夫婦2人だけになれる日を作るようにしている。(30代/妻30代、長男4歳、長女2歳/結婚して6~10年)●2~3ヶ月に一度は子どもを実家に預けて、夫婦だけでデートしていること。ラブホテルも利用しています。(30代/妻30代、長男2歳/結婚して6~10年)●子どもがいない時間を確認している。(40代/妻40代、長女21歳、次女19歳/結婚して20年以上)子どもがいても、たまには夫婦2人きりで過ごせる時間を持てるよう努力している夫婦は多いようです。実家に子どもを預ける、子どもが不在の時間帯を把握しておくなど、さまざまな工夫が見られました。夫婦の性生活について、積極的に話し合う●セックスについて日頃から話し合っています。(40代/妻40代、長男2歳/結婚して2~5年)●家族会議というか夫婦会議のようなもので、お互いの気持ちを確認する機会を忙しくても作っています。結構あけすけに「セックスがしたい」と言ったりもします。(30代/妻30代、長女1歳/結婚して2~5年)●お互いにやりたい気持ちを確認することが大事だと思います。(40代/妻30代、長男10歳/結婚して20年以上)先に取り上げた夫婦間のコミュニケーションの延長として、性生活についても積極的に話し合うという回答が目立ちました。たとえ恋人時代から長く連れ添った夫婦だとしても、「なんとなく分かり合えているはず」と曖昧にするのではなく、問題ときちんと向き合う姿勢が大事なのかもしれません。まとめ今現在、「妻とセックスレスではない」と答えた男性は48.1%で、全体の約半数近くを占めています。この数は女性よりも多い割合ですが、今回のアンケートから、夫婦関係について真面目に向き合って工夫をしているパパの努力が垣間見えました。次回は、女性側に聞いた「セックスレスについて夫と話し合ったことはある?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月06日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか前回のアンケートで、子育て中のパパに「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞いたところ、このような結果になりました。1位は「いいえ」の48.1%で、2位は「はい」の37.7%、残りの14.3%は「どちらともいえない」「わからない」の回答となりました。続いて「はい」「どちらともいえない」「わからない」と回答した、「妻とセックスレスである(かもしれない)」と感じている男性に、今の状態を解消したいかどうかを尋ねてみました。あなたはセックスレスを解消したいと思いますか「はい」「わからない」がほぼ同数、「いいえ」は4人に1人アンケートの結果、最も多かったのが「わからない」の38.3%でしたが、次の「はい」も36.7%とほぼ同数。一方で「いいえ」と答えた人は25%で、子どもを持つ男性の4人に1人が、妻とのレス状態を解消する気がないことがわかりました。そのように答えた理由を教えてくださいさらになぜそのような回答に至ったのか、理由を聞いてみたところ、次のような声が寄せられました。「はい」と回答|コミュニケーションとして大切だから●夫婦間の大事なコミュニケーションの一つとして考えていますし、受け入れてもらえることで、自分の存在意義を感じることができるから。(40代/夫40代、長男11歳、次男8歳/結婚して11~15年)●妻の気持ちが冷めてしまいそうで、コミュニケーションのために解消したい。(40代/妻30代、長女0歳/結婚して2~5年)●やはり人間なので、交わりがないのは寂しい。(40代/妻40代、長男16歳、次男13歳、長女10歳/結婚して11~15年)「はい」と答えた方の多くが、「性行為は夫婦の大切なコミュニケーション」と考えており、夫婦として生活する上で欠かせないものと認識しているようです。また、夫婦のふれあいがないことで「寂しいと感じる」と答えた男性も多く、この割合は女性よりも顕著でした。「いいえ」と回答|無理に解消しなくても……が多数●今の生活に満足なので。 (40代/妻30代、長男6歳、次男0歳/結婚して11~15年)●無理に解消しなくても良いかと思ってしまう。誘う雰囲気もなし。(40代/妻30代、長女7歳、次女3歳/結婚して11~15年)●ほかで解消すれば良いと思っている。妻に無理強いすることによって感情がマイナスに働くのであれば、無理にお願いしない方がいい。(40代/妻40代、長女23歳、次女20歳/結婚して20年以上)全体から感じられたのは「波風を立てたくない、そこまでしてしたいわけじゃない」といった、諦観のようなムード。また女性側の回答と同様に、「特に困っていない」「現状に満足している」といった声が多く寄せられました。「わからない」と回答|自分の性欲・体力の低下が原因●特に今の自分に性行為が必要ないので。 ただ、妻には申し訳なく思う。(40代/妻30代、長男6歳 長女1歳/結婚して6~10年)●もうすぐ50代になろうとしていて、体力的にも自信がなくなり……。家庭的に幸せならこのままでも、セックスレスは大きな問題ではないのかもと思い始めています。(40代/妻40代、長男19歳、次男17歳/結婚して16~20年)●疲れるだけなので、このままでも良いかなと。(40代/妻40代、長女7歳、次女3歳/結婚して11~15年)「わからない」と回答した男性の多くが、自分自身の体力の衰えと性欲の低下を感じているようです。性行為を「したくない」というより、疲れる・眠いなどの身体的な理由から「できない」場合、レスを解消したくてもできるかどうかわからないと不安に感じるのも無理はありません。まとめいま現在「妻とセックスレスだ」「どちらともいえない・わからない」と感じている男性は、合わせて52%と全体の半数以上。そのうち「レスを解消したくない」と回答した人は25%ということで、レスに悩む男性の3/4は「何らかの形で現状を打開したい」と模索していることが明らかになりました。次回は、女性側に聞いた「セックスレスにならないため工夫していること」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月05日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか前回のアンケートで、子育て中のママに「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞いたところ、このような結果になりました。1位は「はい」の44.7%で、2位は「いいえ」の34%、残りの21.3%は「どちらともいえない」「わからない」の回答となりました。続いて「はい」「どちらともいえない」「わからない」と回答した、「夫とセックスレスである(かもしれない)」と感じている女性に、今の状態を解消したいかを尋ねてみました。あなたはセックスレスを解消したいと思いますか「いいえ」「わからない」が全体の3/4以上を占めるアンケートの結果は、最も多かったのが「いいえ」の42.9%、次いで「わからない」の34.2%となり、両方合わせると77.1%。夫とのレス状態を積極的に解消したいと思っていないママが、全体の3/4以上にのぼることが分かりました。逆に「はい(レスを解消したい)」の回答は23%でした。そのように答えた理由を教えてくださいさらになぜそのような回答に至ったのか、理由を聞いてみたところ、次のような声が寄せられました。「はい」と回答|その理由は●もう一生ないのかと思うと、女として終わったような感じがするから。(30代/夫30代、長男6歳、長女1歳/結婚して6~10年)●夫婦いつまでも仲良しでいたい。夫から女として見られたい。(30代/夫30代、長女2歳、次女0歳/結婚して6~10年)●セックスをしないと寂しいと感じるときがあるから。また、セックスをしたら心が満たされる気がするから。(30代/夫30代、長男1歳/結婚して2~5年)「はい」と答えた女性の多くは、夫とレス状態にあることを「女として寂しい」と感じているようです。また、「性行為をすることで夫婦仲をより円満にしたい」と考えるママも多く、夫婦間の大切なコミュニケーションと位置付ける傾向が見られました。「いいえ」と回答|「なくても困らない」から●レスのような状態でも、家族仲は悪くなく特に困っていないから。 (30代/夫30代、長男5歳/結婚して6~10年)●セックスレスでも特に困っていないから。子育てと仕事が忙しいので、セックスのために睡眠時間を削りたくないから。(20代/夫50代、長女3歳、長男2歳/結婚して2~5年)●そこに焦点がいかない。他に推し活などに興味があるため。(40代/夫60代、長女21歳/結婚して20年以上)「いいえ」と回答した方の理由として圧倒的に多かったのは、「困っていないから」でした。レスでも夫婦仲が悪いわけじゃなく、むしろ睡眠や推し活などに時間を充てられることから、無理に解消する理由が見当たらないといった意見が目立ちました。「わからない」と回答|今はまだ状況的に考えられない●したいようなしたくないような気持ちだが、体力的にはそれ程無理できない。(40代/夫40代、長男16歳、次男14歳/結婚して16~20年)●子どものことを気にしながらでなければ(しても)良いかもしれない。(40代/夫40代長女21歳、長男18歳、次女16歳/結婚して20年以上)●今はその状況ではないのでわからない。(30代/夫30代、長女0歳/結婚して6~10年)「わからない」と回答した女性の多くが、「したいのかしたくないのか、自分の気持ちがはっきりしない」といった感情を抱いているようです。また子育て中のママは「育児が落ち着いたら」「子どもがいない場所でなら」とは思うものの、今はまだそのような状況じゃないため考えられない、という意見も多く見られました。まとめいま現在「夫とセックスレスだ」「どちらともいえない・わからない」と感じている女性は、合わせて66%とちょうど3人中2人の割合。そのうち、「レスを解消したくない・このままでいい」とする人は4割を超え、多くのママが夫との性行為をもう必要としていないようです。次回は、男性側に聞いた「セックスレスを解消したいと思うかどうか」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:244人(20~40代のママ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月05日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか新婚の頃は毎晩一緒に眠っていたのに、妊娠・出産で自然と夫との性行為の回数が減り、そのままなんとなく「しないのが当たり前」になってしまったママも多いはず。今回は子育て中のママに、「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞きました。「はい」が44.7%、5人に1人が「わからない」と回答調査の結果「はい」と答えた女性は44.7%で、4割を少し超えるという結果になりました。一方で「どちらともいえない」「わからない」は21.3%と、5人に1人の割合。「どれくらいの期間していないとそう呼ぶの?」「今は妊娠中でしていないけど、それも含まれる?」などさまざまな疑問の声が寄せられ、セックスレスの定義があいまいであることが浮き彫りになりました。セックスレスになった経緯をわかる範囲で教えてください続いて「セックスレスだと思う」と答えた女性に、そうなった経緯や理由を聞いてみたところ、次のような声が寄せられました。小さいうちも、大きくなっても「子ども」が理由●子どもが同じ部屋で寝ているので、最近はめっきり回数が減った。夫はしたがっているが、私はホテルに行ってまでという気にはならない。(40代/夫50代、長男13歳/結婚して16~20年)●子どもが小さく添い寝が必要なうちは、なかなか難しいと思う。約束しても寝落ちすることがほとんどだし、なにより夫婦で二人きりという時間がほぼない。そもそもお互いそこまで性欲が強くなく、「子ども達と過ごす時間が何よりも楽しい」 という感じだったので、レスだと悩んだこともなかった。気がついたら何年もしていないと思うくらい。(40代/夫50代、長男10歳、長女8歳、次男5歳/結婚して11~15年)●子どもが大きくなり夜遅くまで起きているので、子どもに気づかれてしまうのではと思い、そういう気分になれない。(40代/夫40代、長女16歳、次女12歳/結婚して16~20年)全体的に「小さい子どもがいるから」という理由が圧倒的に多く、これは想定の範囲内といえるでしょう。しかし、興味深いのは子どもが成長してからのこと。子どもが小学校高学年以上になると、「いろいろ分かってくる時期」「子どもが夜更かしする」といった理由からしづらくなるというケースがあがっており、年齢に関わらず、子どもの存在がレスの大きな一因となっている家庭は少なくないようです。夫が原因でできなくなった●2人目は欲しくないと何度も伝えているのに、避妊してくれないのでやりたくなくなった。 (30代/夫30代、長男2歳/結婚して2~5年)●赤ちゃんがいるのが大きいが、産まれるまでの性行為の強要や、産まれてからの育児や義家族との問題などで私の我慢に限界がきた。性行為どころかキスも拒否している。(30代/夫30代、娘10か月/結婚して1年)●相手が達するのが速くなったからだと思う。(40代/夫50代、長男18歳、次男13歳/結婚して16~20年)夫が避妊してくれない、育児や義実家との関係についてのもめ事、はたまた男性側の能力の衰えなど……。夫に対するさまざまな不満から、性生活が遠のいてしまったという意見が聞かれました。「私」の方に問題があった●自分が年齢とともに感度が落ちてきて、濡れなくもなり、挿入しても痛みを伴うようになってしまった。それが怖くてだんだん誘いを断るようになり、夫も徐々に遠慮して誘う回数が減り、今の状態に。(40代/夫50代、長女19歳、長男17歳/結婚して16~20年)●夫を男性として見れず、無理にしても気持ち悪いだけなのであからさまに態度に出していたら、誘われなくなっていきホッとしている。(40代/夫50代、長男10歳/結婚して16~20年)●前に断ったときに私が「きもい」と言ったようで、それがトラウマだというのは聞いたことがある。(30代/夫40代、長男13歳、長女0歳/結婚して11~15年)性行為に気乗りせず、強い言い方で拒絶してしまったことが原因と捉えているママは少なくないようです。また、年齢とともに「濡れなくなった」「性欲が減退した」という声も多く聞かれました。まとめいま現在「夫とセックスレスだ」と感じている女性は44.7%と、全体の4割強。しかし5人に1人以上のママが、わからない」と答えている点にも注目したいところです。育児に追われ「今は無理だけど、落ち着いたらそのうち……」と考えているママにとっては、行為自体はなくとも「うちはセックスレス」と断定できる状態ではないのかもしれません。次回は、男性側に聞いた「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:244人(20~40代のママ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月04日「したい」と伝えている子育て中の男性たちにここ1年での夫婦のセックス頻度を聞いたところ、「1年以上していない」が27.3%で最も多く、およそ4人に1人がセックスレス状態だとわかりました。▼【パパに聞いた】4人に1人が「1年以上していない」子どもができてからの夫婦生活一方、理想的な頻度を尋ねたところ、最多の回答は「週に1回程度」の31.2%。同じ質問に対して子育て中の女性は「月に2~3回程度」が18.9%、次いで「月に1回程度」の16.8%、「週に1回程度」の13.9%となり、男女間でのギャップはありますが、もう少し夫婦のスキンシップが必要だと感じている人は性別問わず少なくありませんでした。では、セックスレスについて夫婦で話し合う機会を持っている人はどのくらいいるでしょうか。今回は子育て中の男性に、「妻と性行為をしたいと思うか、その意思を相手に伝えているか」について率直な意見を聞きました。「したいし、相手にも伝えている」が55%と半数以上円グラフを見ると結果は一目瞭然、「妻とセックスがしたい、相手にもそう伝えている」という男性が55%と半数以上を占めました。2位の「セックスがしたいが、相手には伝えていない」19%と合わせると74%となり、全体の約3/4の男性が「したい」と考えているようです。一方で、「したくない」「わからない」という回答が1/4程度を占める点も見逃せません。1.7%とごくわずかながら、「したくないとはっきり相手に伝えている」人もいるようです。パートナーはどう考えている?続いて、「妻はあなた(夫)との性行為についてどう考えているか」を聞いてみたところ、次のような結果となりました。「したいと思っている」と「わからない」がほぼ同数「わからない」が26.8%で僅差の1位。続いて「相手はしたいと思っている(そう伝えられている)」が2位の25.1%となりました。3番目に多かった「明確に伝えられてはいないが、したそうだ」も23.8%なので、こちらもあまり差がないことが分かります。しかし「したくないと言われている」「したくなさそうだ」も合わせて24.2%。そしてやはり、「わからない」が最多であることが気になります。明確に「したい」「したくない」と伝えられている人よりも、相手の意思がはっきり伝えられておらずわからない人の方が多いですね。まとめ「妻としたい」と考えているパパは全体の約3/4にのぼり、男性は子どもを持っても変わらずに、パートナーを“女性”として見ている人が多いようです。しかしながら、妻はどう思っているか?を聞くと「相手はしたくなさそう」「わからない」が半数以上と、夫婦間でギャップがある様子も垣間見えます。次回は、女性に聞いた「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月03日「1年以上していない」けれど……子育て中の女性たちにここ1年での夫婦のセックス頻度を聞いたところ、「1年以上していない」が37.7%で最も多いという結果になり、出産を経てセックスレスになっている夫婦の多さが浮き彫りになりました。▼この1年でどれくらい? 理想の頻度は? 子育て中の女性に聞いた【夫婦生活調査】しかし一方で、理想的な頻度を尋ねたところ、最多の回答は「月に2~3回程度」が18.9%、次いで「月に1回程度」の16.8%、「週に1回程度」の13.9%。理想と現実にギャップがあるようです。仕事も子育ても忙しいけれど、夫婦のスキンシップを大切にしたいのも本音。けれど、お互いのタイミングが合わなかったり、日々の生活で不満が蓄積していたりで、自然とセックスレスになっているという夫婦は少なくないかもしれません。だからといって、「夫婦だからいいでしょ」と強引にするのも違いますし、良い結果は得られませんよね。レス解消のため、性生活について夫婦で話し合うことはあるのでしょうか。今回は子育て中のママに、「夫と性行為をしたいと思うか、その意思を相手に伝えているか」について率直な意見を聞きました。「わからない」が3割を超え、最多調査の結果、回答にはかなりのバラつきが見られたものの、「わからない」が30.7%で最多となりました。次に多かったのは「セックスがしたい、相手にもそう伝えている」で21.3%と、およそ5人に1人に相当します。続いて「セックスがしたくない、相手には伝えていない」が17.2%で3位ですが、それ以外の2つの選択肢とほぼ僅差となっています。パートナーは「したい」と言っている?続いて、「夫はあなた(妻)との性行為についてどう考えているか」を聞いてみたところ、次のような内訳となりました。「相手はしたいと思っている(はず)」が6割近く「相手はしたいと思っている(そう伝えられている)」が35.7%、「明確に伝えられてはいないが、したそうだ」が23%という結果になり、合わせると6割近くの女性がパートナーから性行為を求められているようです。一方で、「相手がどう思っているかわからない」が32.4%とかなり多いことも見落とせません。性行為について、多くの夫婦がコミュニケーション不足に陥ってるのかもしれません。まとめ「夫と性行為がしたいか?」また「夫はしたいと思っているか?」の質問に対する女性の回答は、「わからない」が目立つ結果となりました。次回は、男性側に聞いた「妻と性行為をしたいと思っているか」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:244人(20~40代のママ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月03日夫婦の性生活についてあまり深く考えていなかった私。気が付いたときには立派なセックスレス状態になっていました。今回は、私が経験したセックスレスについてお話しします。子育てで精一杯だった自分わが家は特にセックスレスという自覚がありませんでした。付き合っているときから結婚してからもしばらく定期的に性生活があり、ほどなくして子どもを授かりました。出産して、自然と性生活がなくなっていった形です。むしろ私は子どもが乳幼児のうちは、性生活がほとんどないことが普通と思っていた節すらあります。性生活にまで考えが至らず…とにかく子育てが大変で、性生活にまで考えを巡らせる余裕がありませんでした。もともと要領が良くない私にとって、子どもの毎日の世話を完了させるのがやっと。子どもを寝かしつけて、そのまま私も夢の中……という状態で、その後夜中に起きて日中できなかった家事に手を付けるという日々の繰り返しでした。そのころ、ふとわが家がセックスレスであることに気が付いたのです。このまま何十年も同じ状態だったらどうしたものか、と少し不安な気持ちもありましたが、性生活のための時間も気力も確保できず、どこの家庭もきっとそう大差はないだろうと半ば諦めの気持ちでいました。子どもの成長とともに変化がそうこうしているうちに数年がたち、子どもは幼稚園へ入園しました。久方ぶりに自分1人だけの時間が持てる状態になり、スケジュールとしても気持ちの上でも余裕が生まれたのか、子どもが幼稚園に通い始めてからは前よりあたふたとすることが減りました。そしてそのころから、また自然と性生活が復活したのです。性生活が定期化したある日、何げなく夫に「このまま性生活がなくなるのではないかと思っていた」と話してみました。すると、私が子育てで明らかに余裕がない状況なのに誘うことはとてもできなかった、と打ち明けられました。セックスレスについて気にしていたのは私だけではなかったこと、そして私の精神的な余裕ができるまで待ってくれたことに、申し訳なさとありがたい気持ちを感じたことを覚えています。まとめ今回のセックスレスは、私の場合は時間の流れが解決してくれたようなもの。次に同じような状況になったとき、同様に解決に至るとは限りません。もし今度セックスレスが起こったら、そのときは自分を顧みて、解決のために動こうと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/江田 うさぎ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年01月03日みんなの「夫婦関係」は良好?発達ナビ会員アンケート結果発表!毎日生活を共にしている夫・妻の存在。発達障害や特性のあるお子さんがいると、子育てについて話し合う機会も多いのではないでしょうか。今回、発達ナビでは「夫婦関係」についてのアンケートを実施。その結果をご紹介いたします。Upload By 発達ナビ編集部夫婦関係は「良好」「おおむね良好」という回答を合わせると59%と、過半数を占める結果となりました。一方で、夫婦関係は「あまり良くない」という回答が18%、「良くない」という回答が23%という結果に……!妻の立場の方から夫へのコメントが多く寄せられていましたが、「一緒に遊んだり勉強を見てくれる」「ときどき喧嘩もするけれど、家族を大事にしようと思う気持ちは十分伝わっている」といったコメントが見られました。「夫はわが子の障害について理解がない」「子どもに対して『怠けている、やる気がない』などと叱責する」といった子育ての考え方の違いについてのコメントも。「夫の協力が得られず、手続きや学校関係の対応はすべて妻が担っている」という声もありました。また、「パートナーにも発達障害があると思う」という方もいらっしゃいました。中には、「夫婦関係がおおむね良好なのは私があきらめているから」という方も……。参考:みんなのアンケート夫婦喧嘩にワンオペ育児、性格豹変まで!?「夫婦関係」にまつわるエピソード今回お寄せいただいた会員の皆さんのエピソードの中から、発達ナビ連載ライター陣がイラストを描き下ろし、漫画エッセイとしてリリースしたコラムをご紹介します。「こんなこと、あるある!」「わが家のことかと思った……!」と共感する部分もあるかもしれません。3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断された娘さんは現在19歳。こちらのご夫婦は、結婚して最初の数年はよく喧嘩をしていたそうですが、娘さんが生まれてから少しずつ、歩み寄れるようになったそうです。そのきっかけとなったのは……?20歳の大学生の息子さん、17歳の高校生の娘さんがいらっしゃる方のエピソードです。お子さんは二人ともADHD(注意欠如多動症)で、小さいうちは特に〇〇が大変だったそうです。そんな中、子どもたちの療育について夫婦で意見が分かれてしまい……。障害受容のタイミングがご夫婦で違うことは、よくあることではないでしょうか。付き合い始めてから11年、一度も喧嘩をしたことがないほど仲が良かったご夫婦。ふたりの関係が少しずつ変わってきたのは、DQ(発達指数)が境界域の息子さんの子育てがきっかけでした。日ごろ仕事が忙しく、子どもの特性への理解があまりないという父親も多いのかもしれません。こちらの体験談では、発達障害のある息子さんに、海外赴任中の夫がゲーム機をサプライズでプレゼント!「我慢が苦手な息子にはまだ早い」と思っていた妻は呆然……すると、予想を超える出来事が!?おわりに長年夫婦として連れ添っていれば、考え方の違いから傷ついたり、喧嘩をしたりすることもあるでしょう。そこに育児が加わってくると、さらに問題は複雑に……。発達に特性があるお子さんの子育ては、最も身近な存在であるパートナーと協力できればいいのですが、アンケートでの回答からは、さまざまなご家庭の様子が垣間見られました。忙しい日常から少し離れることができる年末年始、改めて夫婦関係を見つめ直すきっかけにしてはいかがでしょうか?発達ナビではこれからもたくさんの体験エピソードを募集していきます。あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。あなたのエピソードをぜひ教えてください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年12月31日ここ1年の頻度は?今回は子育て中のママに、ここ1年で何回夫婦で性行為をしたかを聞きました。「1年以上していない」が最多調査の結果、「1年以上していない」が37.7%と圧倒的な1位に。次いで「月に2~3回程度」と「月に1回程度」が同数でそれぞれ13.1%、その次は「半年に1回程度」が7.8%という結果となりました。産後、夫と1年以上していない人が4割近くもいることがわかります。理想的な頻度はどのくらい?次に、子育て中のママに「理想的な夫婦間のセックスの頻度」を聞いてみました。すると意外な結果になって……「理想は月に2~3回」が2割近く最多の回答は「月に2~3回程度」で、18.9%となんと2割近くを占めました。次いで「月に1回程度」の16.8%、「週に1回程度」の13.9%となり、ママたちの理想の頻度は意外と多いようです。グラフからは「少なくとも月に1回以上が理想」と考えているママが半数を超えていることが分かり、実際の頻度とのギャップが大きいことが明らかになりました。まとめ産後の夫婦の性生活に関するアンケートの結果からは、子どもが生まれてからレスになっている女性が多い様子が伺えます。しかし「理想的な頻度」を聞くと実際の回数よりも大幅に上回っており、実際には「したいけどできない」と悩んでいるママがたくさんいるのかもしれません。次回は、夫側に聞いた産後の性生活の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:244人(20~40代のママ)(マイナビ子育て編集部)
2023年12月29日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。クズ文豪シリーズへのコメント、ご感想いつもありがとうございます!リクエストもよくいただくので毎月次は誰の人生と作品を紐解こうかとワクワクしながら書かせていただいております。さて、このシリーズを始めた当初から書きたいけど書きづらいな〜どうしようかな〜と思っていた文豪さんがおりまして…。ご存知三島由紀夫!!美しい日本語の表現、耽美で雅で悲劇的。そしてどこか妖しい薫りが立ち込めるような作品性。谷崎潤一郎とどっちが好きかと聞かれたら…悩みに悩んで決められないくらい好きなんです。とはいえ人生をじっくり知ろうとしたことはなく、どうしても作品のテーマの強烈さと亡くなり方の壮絶さのため、ご本人もさぞかし家族を泣かせたクズ系譜であろうと(ひどい)勝手に思い込んでいました。そんな三島由紀夫をついに書いてみよう、と調べ始めてすぐに、作品から勝手に抱いていた私のイメージは大間違いだったことに気づきました。意外にも家族思いな一面が!官僚を3代務める家柄で本人も幼少期から学業優秀。三島自身も一年間ではありますが大蔵省(現財務省)の役人だったこともあるんです。ま、ここまでは文豪あるあるじゃないですか。なんなら家柄と神童だったという事実はクズ文豪を生成する必須素材のような気がしてきます…。でも三島は違うんです。生涯を通してめっちゃくちゃ純粋で硬派。それ故に晩年は政治的思想に傾いていってしまったのではないかと思われます…。他のクズ文豪と大きく違うな、と感じたのが子どもたちへの思いやり。割腹自決という凄惨な最期を選んだ三島ですが、自分が亡くなった後にも毎年子どもたちにクリスマスプレゼントが届くように百貨店に先んじて手配をし、子ども向け雑誌の定期購読料も先々の分まで先払いしておいたそう。家庭を顧みず酒や賭け事に溺れたり女にだらしなかったり…その挙げ句勝手に死んでしまう(なんなら女を巻き添えにする)ような文豪たちを見てきてのこのエピソード…ちょっと胸に来るものがありませんか?自衛隊駐屯地で檄文を撒きクーデターを煽動する演説の後に切腹して自決するという激しい行動の裏で、家庭の小さな幸せを大切にする心の持ち主でもあったんですね。現代の感覚でも「クズ」という枠に入らなそうな三島由紀夫をどんな切り口で紹介したら楽しめるかなぁ…と考えたのですが、今回は三島由紀夫の『審美眼』に注目してみたいと思います。三島由紀夫 独特の美意識とは?兎にも角にも、三島の特徴は独自の『美』をとことん追求していたこと。それは自分のペンネームへのこだわりにも見られます。16歳という若さで『花ざかりの森』で文壇デビューし、天才が現れたと絶賛された三島。当時は本名を使っていましたが、若すぎることを案じて周囲からペンネームの使用を勧められました。万葉仮名ふうに当て字の名前にすること、そして漢字の見た目から来る印象、並びの美しさ、柔らかさにまでこだわって“由紀夫“となった経緯には既にこの歳から言葉に、響きだけでなく字面の並びにも理想の美を求めて見ていたことがわかります。そんな三島は、実は昭和を代表する名女優や俳優を見出した究極の審美眼を持っていました。たぶん彼はあのまま生き続けていたら文豪としてだけでななく、プロデューサーとしての名声もほしいままにしていたんじゃないかな。中でも有名な方を紹介してみましょう。幼少期は祖母の影響で能や歌舞伎に触れ、その流れで古典文学をこよなく愛し、日本中世の御伽草子や能の筋書きをベースに、自身でも戯曲や創作歌舞伎を次々と発表し上演しました。この時の役者の中で、三島が出会った超弩級の新人が若き日の坂東玉三郎さんです。美輪明宏に「君は、大物になる」とつぶやいた元々梨園出身でもなく歌舞伎で主役を張る家柄ではない14代守田勘弥の養子として育てられた少年を、三島由紀夫は自作の歌舞伎『椿説弓張月』でヒロインの白縫姫に大抜擢。三島は若き日の玉三郎さんを「薄翅蜻蛉(うすばかげろう)のよう」と評し、これまた自作の『サド侯爵夫人』を「将来君がやる作品だから持っていなさい」と手渡したそう。現在の消えてしまいそうな儚い少年美を愛でつつ、将来凄みのある立女形に育つことも見越したその審美眼…恐れ入ります!!もうひとり、三島由紀夫と親交のあった有名な方は、美輪明宏さんです。銀座のゲイバーでアルバイトしていた16歳の頃から、三島だけでなく各界の著名人たちを虜にしていた美輪さん。『仮面の告白』が大ヒットし、周囲から先生先生とチヤホヤされていた三島に、当時アルバイトしていた美輪さんは指名されても媚びることがなかったそう。類稀な美貌だけでなく、遊郭育ちもあってか常連の文豪たちのジョークにも洒脱な切り返しをする頭の良さで既に売れっ子だった美輪さんですが、フランス語で歌ったシャンソン『ばら色の人生』を聴いた三島がいたく感動し「君は、大物になる」とじっと見つめてつぶやいた、そのたった一言が千万の言葉よりも嬉しかったと後に美輪さんは語っています。自決の前には、300本もの薔薇の花束を手に楽屋を訪れ、「もう君の楽屋には来ないからね」と言って、最前列でコンサートを聴いて去っていったそうです。その後…あの自決事件は起こるのです。他にも岸田今日子さんや若尾文子さんのような往年の名女優も多く見出した三島ですが、あまりに美しい話ばかりなので、一つクズ繋がりのエピソードを入れておこうかな…。太宰治に直接「嫌い」と言い切る!そう、クズ文豪代表である太宰治先生!当然っちゃ当然だけど、こういうタイプ苦手そうですよねー。既に売れっ子作家だった一回り以上歳上の太宰の退廃的な生活態度を批判していました。(そりゃそうだ)直接会いに行くことになり、酔って持論を展開する太宰に直接「嫌い」と言い切った三島も三島ですが、「こうして会いに来てるんだから、やっぱり好きなんじゃないか」と平然と返す太宰もいかにも太宰らしくていいですね(事実どうだったのかはわかりませんが…。)でも本当は、この嫌悪感は同族嫌悪に近いものだったのではないか、と言われています。太宰の弱さにイラッとするのは、三島自身も元々は虚弱体質で男らしいへのコンプレックスも強かったようです。(三島は後年 鍛え上げて筋肉自慢の肉体を手に入れました!)こうして見てくると三島由紀夫という人は、並外れた頭脳と鋭敏な感性を持つがゆえに異様に繊細で、言葉や表現に対しても人に対しても究極の美を追求し過ぎる…要するに極端で危険なタイプだったように思えます。(…だから天才なんですけどね) 作品もまた何を紹介しようか悩むほど名作揃いなんですが、悲劇的な愛や美を求めるお話が多いのでとっつきにくい方も多いかもしれません。でも、三島は劇作家としても素晴らしいので本をあまり読まない方でも接しやすい古典をベースにした戯曲も多いんです。もし初めて三島作品に触れるなら珍しくコミカルでハッピーな創作歌舞伎『鰯売恋曳網』が軽めでおすすめですよ〜。
2023年12月07日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。今更ですが、私は自分の職業をコミックエッセイストと読んでいます。自分のこれまでの経験や思い出、家族との何気ない日常に焦点を当てて、そのまま楽しかったモーメントを切り取って絵に描くこともあれば、ある出来事をきっかけに考えたことを文章に綴ることもあります。自分の人生を切り売りしてる…? と言ってしまうとアレなんですが、昔からいろんな作家さんのエッセイを好きでよく読んでいたのでこのエッセイジャンルというのが好きなのです。個人に起きたプライベートな事実をその人なりの切り口や視点で他人が読んでも面白いと思われる作品にする…って面白いですよね。もちろん夫や子どもたちに「これは書いていい?困らない?」と確認を取って許可の出た事実だけを使っているのですが…。今回は自分の人生経験を赤裸々に作品に投影して名を馳せたこの方を! 紹介したいと思います。これまで題材にしてきた文豪もですが、現代の感覚だと明治〜昭和前期の文豪たちって倫理観狂ってんな…って思うことばかりで、島崎藤村の半生も現代なら週刊誌のスクープ記事になりそうな事件ばかりなのです…!さて、島崎藤村の幼少期はやはり同時期の文豪たち同様、学業優秀で順風満帆そうに見えるのですが…。これはツラい…お父さんが発狂して獄中死国学者の父から6歳にして中国古典を教えられ、小学校入学後は国文学や西洋文学にも幅を広げ知識を深めていきました。しかしその立派なお父さんですが、明治維新後の混乱した日本の状況に正気を失い、寺院に放火未遂の罪で投獄されてしまいます…!藤村15歳の時にお父さんは獄中で狂死。これは間違いなく藤村の人生観に大きく影響を及ぼしたでしょう。自分の15歳のメンタルを思い出しても、とても耐えられるとは思えないです…。でも後年、この出来事を題材にして傑作『夜明け前』を執筆します。発表したのは57歳ということからも、父の獄中死を自分の中で消化するのにそれだけの長い時間が必要だったのかもしれませんね。ここまではゴシップというより壮絶な体験をしている藤村…これで歪まない方がおかしい、とも思いますが…20代からはいよいよ色々なことが起きてまいります!仕事が手につかないレベルの「恋煩い」を小説にしました20歳で女学校の英語教師なんてやっちゃうからー!恋しちゃうからー!!なんと生徒の佐藤輔子さんは当時21歳で先生よりも年上で婚約者もいたのだとか。どうやら恋仲…というか藤村の片思いだった可能性が高くプラトニックで終わったようですが、仕事が手につかないほどの恋の病に悩み、藤村は退職してしまいます。その上、輔子は婚約者との結婚後すぐにつわりで衰弱死してしまう、という藤村にとっては更に傷を深める不幸があったのでした。この時の想いと状況をリアルに描いたのが初の長編自伝的小説『春』。これが藤村の赤裸々執筆スタイルの始まりとなったのでしょうか。最高傑作と呼ばれる…問題作が誕生姪を妊娠させた体験を小説に!藤村にはもう一つ、週刊誌の見出しになってしまいそうなクズエピソードがあります。それが『姪っ子孕ませ事件』!!藤村は身内の不幸に苦しめられた人生で、30代ではなんと3人の娘を次々と亡くし、その後妻も亡くなります。その悲しみは計り知れませんが、妻に代わって身の回りの世話をしにきてくれた姪のこま子を妊娠させてしまうという…うわぁ…この時代だから許されてしまったのでしょうが…。現代の感覚だとそれはダメ絶対!! ですよね…。しかもこの後、関係を終わらせるためにフランスに高飛びですよ?(言い方)優雅に(かどうかはわかりませんが)『仏蘭西だより』なんて新聞連載をしながら、騒ぎが落ち着くのを待っていた…とも見えちゃいまして…身勝手感がすごい。さらにすごいのは、その後この体験をまた赤裸々に小説化しちゃうんですよ…。こま子さんも納得の上で作品化されたそうですが、これって純粋に『自然主義派』って言っていいのかな…と個人的にはモヤモヤが止まりません。のちに書かれたこま子さんの手記には「ほとんど真実を記述している。けれども叔父に都合の悪い場所は可及的に抹殺されている。」とあります。そうですか…きっとそうですよね。晩年は文壇の重鎮として落ち着いた?身近な人の不幸を多く見送り苦しんだ前半に比べ、晩年は文壇の重鎮となり『日本ペンクラブ』の初代会長になったり帝国芸術会員になったりと優雅に過ごした島崎藤村。過去に取り上げた他の文豪はやらかした上に若くして亡くなったり自ら命を絶ったりした人が多い中、若い時に現代なら大炎上間違いなしの事件を起こしても晩年は悠々自適となると、まぁなんというかいかにも明治生まれのクズ男って感じが…。「若い時の苦労が報われましたね、先生!」とは手放しで言えない自分がいます。社会問題の闇に切り込んだ作品『破戒』そんな私が学生時代に初めて読んだ島崎藤村の小説は有名な『破戒』でした。わかってはいても目を背け見えないふりをしがちな部落差別問題に正面から向き合った社会的にも意義のある作品ですが、当時の自分にはあまりに難しくてうまく読み取れませんでした。赤裸々自然主義派の藤村、ということはこれも実体験なのかな?と調べたところ彼自身のことではなかったのですが、実在の教員大江磯吉という人物が差別と戦う様子を知って生き方に共感したことがきっかけになっていたんですって。女関係のヒドい赤裸々作品を知ってしまった後だとなんとも言えない複雑な気持ちになりますが、この作品を、3人の娘を相次いで栄養失調で失いながらも断固たる決意で書き上げ社会に投げかけたのですよね。やはり才能のある人は…とにかく色々すごいのでしょう。父の狂死を30年以上経って見つめ直した『夜明け前』と合わせて、私も読後30年近く経た今『破戒』ももう一度読み返したくなりました。ぜひご一緒に秋の夜長に読んでみてくださいね。
2023年11月09日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。前回の 森鴎外編 で、そんなに知らなかった文豪のエピソードを知って興味を持てたよーといったメッセージを編集部宛てにいただいて、とても嬉しかったです!そしてこんな人も扱って欲しいといったリクエストも!文豪、と題したこのシリーズですが、せっかく「いまむかし」をテーマとしているのでちょっと趣向を変えて、近代に限らず歴史に名を残した歌人なんかにも目を向けてみたいと思います。いや実はリクエストをいただいて、私自身が(そういえばよく知らない…どんな人だったんだろう?)と興味を抱いたからなんですけど。関係を持った女性は3千人超えという伝説の男!なんと今回は平安時代まで遡っちゃいます!最近控えめだったたぬ君が嬉しそう〜。「在原業平」歴史に興味がなくても、名前だけは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。でも多分、パッと思いつく歴史上の人物って天下獲ったり何かを成し遂げたり日本で初めて何かをしたり…偉人と呼ばれる人たちですよね…?そんな中、在原業平は何で有名かというと…。『特に何も成し遂げてないけどあまりにモテすぎて歴史に名を残してしまった人物』なのです!なんと関係を持った女性は3千人を超えるという伝説があります…! さすがにアバンチュール多すぎない?その結果イケメンの代名詞のようになった業平は、後に書かれた『伊勢物語』の主人公のモデルにもなっています。エピソードを読み進めていくと気づくと思いますが、長編恋愛小説『源氏物語』にも伊勢物語になぞらえた設定がいくつも出てきて、かの紫式部先生も参考にされたプレイボーイの日本代表なわけです。とはいえ在原業平と言えば最初に出てくるのは歌人としての肩書き。和歌の名手として六歌仙、三十六歌仙にも選ばれています。勅選和歌集『古今和歌集』を編纂した紀貫之をして「その心余りて言葉足らず(あまりに情熱が強すぎて表現する言葉が足りない)」と評させるほど、熱く激しい恋心を少ない文字の中に見事に凝縮した人なのです!お…そういえばこの歌仙の中にはやっぱりモテすぎて有名人がもう1人いますね。そう、美人の代名詞「小野小町」ですー。(業平はもちろん口説いてます! 美女最高峰には断られたみたいだけど…)男女ともに、そんなに身分は高くないのにモテすぎた人が日本を代表する歌人として選ばれている。これは何か事情がありそうな…?身分は高くない、と言いましたが、確かに在原業平は百人一首でも武装した姿で描かれています。彼の最終の官職である蔵人頭のユニフォームなわけですが、蔵人とは位階は高くなくとも天皇の覚えもめでたい側近。実は、在原業平の出自を辿ると本来彼は皇族の血筋なのです。しかし祖父である平城上皇が譲位したのちに天皇に反旗を翻し(薬子の変)それが失敗して一族は零落します。皇族から臣籍、つまり家臣の立場に格下げされてしまうのです。一族は再興のチャンスを狙いますがライバル藤原氏によって妨害され、皇族に戻ることはできませんでした。業平20歳ごろ、ちょうど働き盛り男盛りで周りの貴族の子息たちもどんどん出世街道を邁進しているのを横目に見ながら、落ちぶれた一族はまともに官位を上げてももらえないままくすぶります。高貴な生まれで何不自由ない気ままな皇族暮らしが約束されていたはずなのに、親族の起こした政変によって不遇な運命に翻弄されて…。私なら仕事行くのも嫌になって引きこもっちゃうかもしれない…ところなのですが!業平には物凄い才能…ポテンシャルがあったのです。人がモテる条件は平安時代から変わらない?“容姿端麗で自由奔放、勉強はそんなにだけど和歌がめちゃくちゃ上手い“ー『日本三代実録』(意訳)平安時代当時、女性が顔や姿を家族以外にはうかつに見せない状態で恋はどうやって始まるかと言えば、美しいと噂に聞いた女性の家に訪ねていって、御簾越しに和歌のやりとりをして駆け引きをするわけです。相手はどんな人柄なのかな、教養はどのくらいあるのかな、話は合いそうかな…?現代なら飲み会や職場やアプリなどで出会って、容姿が好みだったり話が合えばその後も何度か会ってみて…お互いに恋愛感情が生まれればお付き合いしましょう〜となる流れを、相手の顔が見えない状況で言葉のやり取りだけで汲み取り合う平安時代!!えーえーえーむっ…ずかしくない?言葉のやり取りが大事な平安時代小野小町や在原業平という和歌の天才は和歌を詠むのが上手い=コミュ力が高い=モテ女・男だということなんですね!!(もちろん当時の感覚で美男美女だったのも事実なのでしょうが。)これからという時に不遇な環境でくすぶっていたであろう業平は、その心の穴を埋めようとしたのでしょうか?ここからがクズ男の本領発揮となりますー。数々の女性たちと浮名を流した業平ですが、中でも一番有名なのが政敵の娘でもあり天皇のお妃候補である高貴な姫君との禁断の恋に情熱をぶつけます。(おっとこれ源氏物語で見たような…?)その関係はまもなくバレて別れさせられることになりますが…。禁断の悲恋から、名歌は生まれるわけですね。平安時代から匂わせポエムはあるんですこちらの歌、百人一首にも収められているので有名ですよね。子どもの頃に暗記した人も多いかと思いますし、漫画のタイトルにも使われています。現代語訳にすると実際の川が紅葉で紅く染まっている様子を見ているようですよね。でも実はこれ、屏風に描かれた絵画を見て歌を作ったものだったようです…!そしてこのネタ元になった屏風は、禁断の恋のお相手、藤原高子さまの持ち物でしたー!はい匂わせー!!その女性の部屋に飾られている屏風を見ることのできたってことですからねぇ。コミュ力が高いって…頭いいよね?ところで業平の人物像には、勉強はあまりできないけど…とありましたが、恋の駆け引きは一流だったようで…古い歌や季節折々の表現をよく知っていて引用したり、相手の思わせぶりな歌の意味を即座に解釈してうまく掛け合わせた返歌を作ったり…こんなの頭が良くなかったできないと思いませんか!?その賢さがよく現れているのが、こちらも有名な伊勢物語の一節にある『かきつばた』の頭を取った即興歌。教科書に載っていたという方も多いのではないでしょうか。あいうえお作文のように、頭の文字を取りながらしっかり意味の通じる文章を作るってかなり難しい。更に文字数制限があって、ただ景色や気持ちを説明するだけでなく表面的な言葉の裏に別の意味を持たせてみたり…。和歌となるとより難易度あがりますよね?今も昔も、やっぱりコミュ力が高い人って頭が良いし、同性異性にかかわらずモテる、人たらしが多いんだなぁとしみじみ思うコミュ障な私なのでした。現代ならカリスマホストやトップアイドルになっていたかも?というわけでプレイボーイ日本代表みたいな在原業平。ちょっと、共感してもらえるかわからないんですが現代で言ったら…。ローランド!? なのか? と思ってしまいました。自らの容姿と才覚だけでのし上がり、女性たちを虜にし数々の名言(歌)を残している…。ここで「我か、我以外か」って言わせてみたかったんです…!現代だとカリスマホストやトップアイドルになっていたかもしれない? 業平さん!エピソードはたくさんあって字数の関係で書ききれないほどでしたが…伊勢物語は現代語訳もありますし、源氏物語のベースにもなったと言われている洒落たプレイボーイエピソード、ぜひ読んでみてくださいね。
2023年10月02日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。文豪クズ男列伝、ここまでに3人の作品と私生活を見てきましたが…時代はあったとはいえ、作家の人間性って…? と複雑な気持ちになってきます。フェティッシュな女好き、借金まみれの放蕩ニート、大騒ぎ系メンヘラとなかなかの逸材揃いのクズっぷりですが、今回はエリート中のエリート! という印象のこの方はどうでしょうか?東京大学予科に最年少で入学 医学博士で文学博士で…小説家!森鴎外。日本陸軍の軍医統帥となりながら『舞姫』『山椒太夫』や『高瀬舟』といった流麗な文体の名作を数々残した文豪…その経歴を列挙するとぐうの音も出ませんわね。家柄もよく神童で、成長すると軍医のトップに君臨しながらも文学でも評価されるだなんてパンピーとしては羨ましい以外の感想が言えません〜!!てか東大入る歳おかしくないです!? 飛び級とか本当にする人っているんだね!でもま、言うても人間ですからね。もしかしてちょっと変なところがあるのでは…?とちょっと興味本位で森鴎外の人生を覗いてみましょうかね!森鴎外の作品として一番有名なのは『舞姫』です。ドイツ留学中の森の実体験を元に書かれたこのお話自体も、美しい文体でありつつ内容は女性側からするとまぁまぁひどい話だよね…?でも事実は小説よりもっとクズかった!!これまでの文豪もそうですが、現代だったらこんなこと立場ある大人がやらかしたら社会的制裁を受けるだろうな…という事件がゴロゴロ転がってますね。留学先で妊娠させた女性の責任を取らずに帰ってきてしまい、日本まで追いかけてきたその女性に対して親族が対応するという…男としてというか人間としてどうなんだと思ってしまいますよね?実際のエリーゼさんは強い女性で、心を病むことはなくその後も鴎外と文通も続けていたり、30代後半で再婚されたりとしっかりと自立して生き抜いたと言われてますが…。森鴎外という人はプライドの高い人だったようで、こういった自身の経験(やらかし?)を昇華するために物語の結末を自分の都合の良いように、なんなら相手から恋焦がれられているという美しいフィクションにした? ということなのでしょうか…。これは…いろいろ生きづらい!さて、ペンネームからも社会的地位からもお堅いイメージのある森鴎外ですが、実はちょっと意外な元祖でもある…!?そう、我が子たちにキラキラネームを付けていたんです!娘でエッセイストになった森茉莉(マリ)さんは有名ですが、実は兄弟みんな洋風かぶれな今で言うキラキラネーム。きっかけは自分自身の本名である「林太郎」がドイツ語では発音しにくく名前を覚えてもらえなかったことだそう。子どもたちだけでなく、長男の於莵(おと←オットー)さんのお子さんたち、つまり孫にもこの流れを受け継ぎ、五人の息子たちは「真章(まくす←マークス)」「富(とむ←トム)」「礼於(れお←レオ)」「樊須(はんす←ハンス)」「常治(じょうじ←ジョージ)」と全員洋風な名前になっているんですね。多種多様な名前が溢れる現代なら驚かないけど、「⚪︎⚪︎太郎」や「△ノ介」などがまだまだ多かった時代にこれはかえって日本での自己紹介で絶対何度も聞き直されて大変だったでしょうな…。また鴎外は、医学、特に細菌学の権威に師事したことで時代に先駆けて細菌の知識を身につけたわけですが…。お湯にいる細菌のことを知った鴎外はお湯に浸かることができなくなり、手桶に溜めたお湯で体を洗うことしかしなかったそう。食事も生物を食べられず果物に至るまで全て火を通して食べるという潔癖ぶり。焼き芋は「消毒」されているから大好物、というのもちょっと…。コロナ禍で無菌状態が長かった子どもたちに手洗いやマスクの習慣が浸透したのは良かったけれど、ちょっと潔癖ぎみになっている子も多いことを思うとわかる気もするなぁ。しかし、名家で金持ちで頭が良かった鴎外の人生なのですが、現代でもよく見かける幼い頃から親の絶大な期待を背負いながら塾や受験に挑む子どもたちの姿に重なって、少し切なくもなります。藩医の家柄とはいえ絶大な勢力を持った長州の藩閥政治を横目に見ていた弱小藩出身。一家の命運はたった1人の男の子であった林太郎(鴎外)の肩にのしかかってしまうのです。幼少期からの徹底的な母親のスパルタ教育が、たまたま地頭よく生まれた林太郎にうまくはまり、どんどん吸収して結果を出すことでますます周囲の期待は膨らんでいきます。両親の期待に応えてエリートコースを突き進み、陸軍軍医のトップに就任。さらに文学の世界にまで…と、人が羨む人生の成功者のように思えるのですが…。なんと!死の床で「馬鹿らしい!」と叫ぶ60歳で肺結核を患った鴎外が、死の間際に残した言葉がこれだなんて、どういうことなんでしょう?そしてこんなに華やかな功績を残した人とは思えない『石見の森林太郎(本名)として死にたい』という遺言も残しています。若い頃は人と喧嘩もたくさんしたけれど『自分以外みんな馬鹿』と思ってからは優しく振る舞うことができるようになった、という本人の言葉も。…どこか歪んだ心が見え隠れしてますよね。賢くて繊細で周囲の期待に応える器があったばかりに、自分の本心をずっと押し殺してきて生きてしまったのかもしれない鴎外。本当は、エリーゼさんと結婚したかったのかもしれないし、医者ではなく文学者として、芸術家としてだけ生きていきたかったのかもしれません。母、姉弟それぞれが「出会いと運」で大きく境遇が変わっていく様子を描く『山椒大夫』や、安楽死とは? 罪とは? という難しい問いを江戸時代を舞台に罪人の島送り船を通して語る『高瀬舟』の中にも、鴎外の本音が散りばめられているのでしょうね。親や周囲の期待が大きいと、その人自身が本当はどんなことがしたいのか、自分がどんな思いを持っているのかを見失うことって大いにあるんでしょうね。もちろん才能がある人の悩みなので、パンピーは心配しなくていいのかもしれませんが(笑)。親としては我が子にも期待しすぎず、本人が本人の意思を見失わないようにしたいなぁ…とつくづく思いました!
2023年09月01日一般社団法人KIO主催、カナダ×日本共同制作作品 『むかし、むかし』が2023年9月28日(木)~10月1日(日)にLOXODONTA BLACK(大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-45)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて9月4日(月) 10:00より発売開始です。カンフェティにて9月4日(月) 10:00よりチケット発売開始 KIO 公式ホームページ KIO Twitter 公開稽古より「ひつじ」でお馴染みのカナダのダンスカンパニー「コープス」と、子どもたちに愛されて50年の歴史を持つ劇団「キオ」国際的に活躍をする2組がコラボレーションを実現させました。この素晴らしい出会いは2011年に遡ります。キオが主催する「TACT/FEST 大阪国際児童青少年アートフェスティバル」に、コープスの代表作「ひつじ」が招聘され、両カンパニーの交流がスタートしました。10年以上にわたり、「ひつじ」は日本各地の会館やフェスティバルにて上演され、多くのファンを魅了すると同時に、キオとの友好関係も深めてきました。2018年からは、日本とカナダを行き来しながら共同制作に取り組んでいましたが、その最中にコロナ禍が発生。昨年、ようやくリアルでの創作活動が再開されました。『ひつじ』コープス『星の王子さま』キオこの共同制作の目標は、異なる文化を超えて普遍的な物語を紡ぐことでした。そのために、コープスの芸術監督である演出家ダヴィッド・ダンゾンが選んだアプローチは、世界中で愛される童話や民話を題材にすることでした。先人達が何代にもわたって語り継ぎ、現在まで残ってきたこれらの物語には、東洋、また西洋特有の精神を見出すことができる。そして、昔話には単なる郷愁では片づけられない奥行きのある何かが隠されている。あたらしい世界、新しい価値観が隠されていると分析し、考察していきました。公開稽古より演出面では、日本の古典芸能から現代のポップカルチャー、西洋の新たな演劇手法を融合させ、民話の詩的かつ魅力的な世界、童話の不思議な世界を描き出しました。ダヴィッド・ダンゾンの得意とする斬新なアプローチが、長いときを経て失われることなくいまに伝えられてきた物語に新たな息吹を与えることに成功しました。ダヴィッド・ダンゾンまた、本公演の会場となるOVAL THEATERは2023年9月1日より、LOXODONTA BLACK(管理運営:一般社団法人KIO)として再始動いたします。2000年、「劇場を中心に発展する街づくり」を目指し、大阪阿倍野に芝居小屋「ロクソドンタ」が誕生しました。2013年には複合施設としてOVAL THEATERへと名称を変更。劇団が運営を行い、創作者の視点に立った劇場づくりを展閉し、常に変化しつづけてきました。イマジネーションを掻き立てる自由度の高いブラックボックスは、沢山のアーティストの方々によって、多種多様な作品が創られてきました。ところが、新型コロナウイルスの影響で、自由な空間が制約だらけの窮屈な場所になってしまいました。もう一度、制限の無い自由な空間に。創り手がわくわくしながら創作活動ができますように。この空間から世界に羽ばたくアートが生まれますように。そんな想いを込めて。OVAL THEATERになってから10周年の今年、「ロクソドンタ ブラック」として再始動いたします。LOXODONTA BLACK(旧OVAL THEATER)公式ホームページ 公演概要カナダ×日本共同制作作品 『むかし、むかし』【豊岡公演】(豊岡演劇祭)※カンフェティ取扱なし2023年9月19日(火)・9月20日(水)/全3ステージ会場:豊岡市民プラザ(兵庫県豊岡市大手町4−5 アイティ 7F)【大阪公演】2023年9月28日(木) - 10月1日(日)/全6ステージ会場:LOXODONTA BLACK(ロクソドンタブラック)(大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-45)【公演内容】visiting old, learn newふるきをたずね、あたらしきをしる世界中で読まれる童話や語り継がれる民話。長い時を経て失われることなく今に伝えられてきたものには、単なるノスタルジーでは片付けられない新たな価値がある。未来を照らすヒントが潜んでいる。「ひつじ」でお馴染みのカナダのダンスカンパニー「コープス」と子どもたちに愛されて50年の歴史を持つ劇団「キオ」国際的に活躍をする2組がタッグを組み、ユニークな視点から物語を描き出す意欲作。古くて新しい、むかし、むかしの世界へようこそ。【大阪公演スケジュール】9/28(木)19:00 ★9/29(金)19:009/30(土)14:00 / 19:0010/1(日)13:00 / 17:00 ★受付:開演 30分前 / 開場:開演 15分前上演時間:60分(予定)※★の回は公演後に開催する打ち上げへの参加券付きチケットです。(フリードリンク、フリーフード付き)※推奨年齢 6歳以上※未就学児の入場は、保護者の同伴が必要です。 照明が一部暗くなるシーンがありますので小さなお子様はご了承の上ご観劇をお願い申し上げます。【チケット料金】一般:前売3,500円/当日4,000円学生(大学・専門学生)*:前売2,500円/当日3,000円中高生*:前売1,500円/当日2,000円小学生以下:前売800円/当日1,000円(全席自由・税込)打ち上げ参加券付きチケット一般:7,500円学生(大学・専門学生):6,500円(全席自由・税込)※1回20枚限定、前売のみ※各回限定40席を予定しています。お早めにご購入ください。※販売予定枚数に達した場合、当日券の販売はございません。※*マークは身分証をご提示いただく場合がございます。本作は豊岡演劇祭でも上演いたしますが、カンフェティでのチケット販売は大阪公演のみです。【スタッフ】作・演出:ダヴィッド・ダンゾン創作キャスト:瀬川貴子、ケイトリン・トーランス、さくらこりん、中立公平舞台監督:伏屋知加照明・セットデザイン:ヤン・ベッカー衣装:清川敦子衣装アシスタント:仲谷萌作曲・サウンドデザイン:アニカ・ジョンソン振付:マシュー・オコナードラマツルグ:キャロリン・リンドナーコープス・カンパニーマネージャー:ジャニン・ゴールドマン宣伝美術:マルオマサヨ共催:コープス主催:一般社団法人KIO 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月24日夫婦円満の秘訣は…「感情的に争う時間がもったいない」滝沢眞規子さんは大学4年生のときに11歳年上のファッションデザイナー・滝沢伸介さんと結婚。2003年に第一子の長女、2007年に第二子の長男、2008年に第三子の次女が誕生しています。結婚から20年以上経っても仲の良い滝沢夫妻には、夫婦関係や子育てに関する質問がたくさん寄せられているといい、眞規子さんの45歳のお誕生日を夫婦水いらずで祝いながら、それらの質問に答える動画を公開しました。2人の出会いは、原宿のカフェでアルバイトしていた眞規子さんに伸介さんが惚れ込んだことだといい、「カフェで働いていた眞規子さんのどんなところに惚れたんですか?」という質問には、「最初は性格なんかわからないからさ、見た目が可愛いから」とストレートな回答!まさに一目惚れだったのでしょうか。若くしての結婚でしたが、眞規子さんにとっては「ゼロもしくはマイナスからでも何か作り出せる人だなと思った。もちろん優しいとか、当たり前のことは大前提にあるけど、結婚してもこの人とだったらゼロからでもやり直せるな」と思ったことが決め手になったそう。一方、伸介さんは「年齢も違うし、生きてきた環境も違うのに、なんとなく似てるところと全然違うところもあっておもしろくて。漠然と任せられると思った、自分の人生を。信頼できるみたいなことなのかな」と明かします。快活な眞規子さんと、穏やかで優しい口調の伸介さんからはいかにも仲の良い雰囲気がにじみでていますが、夫婦円満の秘訣について聞かれると伸介さんが「我慢」と即答。「言いたいこともぐっとこらえてるの?」と尋ねる眞規子さんに、「だってさ、そこでやり合ってどうするの?その先に意味があるならやり合うけど、その瞬間の感情のむき出した部分が刺激し合うんだったら、その時間がもったいない。言い合った後の気分もすごく嫌じゃん。人生の時間って決まってるからそんな時間1秒もないほうがいい」と、穏やかな口調もあいまって神のようなコメントです。ただ、子どもを育てる中で、夫婦の価値観がどうしても合わないこともあるでしょう。「教育方針で合わないときはありましたか?」という質問に対しては、「誰でもそうかもしれないけど、確固たる1本の道筋がはっきり見えてる人ってあんまりいないと思うんだよね。模索していくなかでお互いの考えがあって、お互いを信用して進めたりするじゃない」と伸介さん。眞規子さんも、「どんどん変わっていくし、子どもたちも変わるし、世の中の流れも変わるし。そのなかでベストを探して、もちろん失敗もしてきたし、でもそれも長い人生の中でみたら単に失敗でもないし」「子育てって悩みながらでいいと思うし、正解はない」と話し、子育てのことはいつも夫と相談しながらふたりで決めてきたのだと明かしました。「子育てがひと段落して夫婦ふたりになったらどうやって楽しみますか?」という質問には、「今はゴルフやってみたい。ふたりで海外旅行とかも、してみたいよね」と楽しそうな眞規子さん。「新婚旅行以来だもんね」と相槌を打つ伸介さんに、「意外とふたりでも仲良くいられると思う」と重ね、夫婦だけの時間を楽しみにしている様子でした。そんな仲睦まじい滝沢夫妻に、視聴者からは「美味しい!ってなったあとすぐに『美味しいところ探してくれて、ありがとう♡』とか、『美味しいところ連れてきてくれて、ありがとう♡』って、すんなり感謝の言葉が出るのすごく素敵」「大人なのに押し付けがましくなくて、いつも二人で話し合って決めるって理想の夫婦過ぎる!」など、憧れの声がたくさん寄せられていました。
2023年08月10日ピンクのパンダが親子を救う…かもしれない。今回は、「小学生になると子育てが楽でしょ」、に悩むママとパパのお話です。■「小学生になると子育てが楽でしょ」と言われたけど…今回は、小学生の子どもがいる夫婦の話。ある夜、夫婦で晩酌タイムを楽しんでいると…。パパ!後ろ後ろ!「小学生になって子育て楽になったでしょ」と言われると、確かに昔に比べて楽にはなったけど、なんかモヤモヤする!パパに言われて気づいた、「楽になったけど楽じゃない」って思った理由って何??パンダちゃん、このモヤモヤ解決してー!→次回に続く!(全5回)毎日12時更新!
2023年08月08日みなさんの夫は家事や子育てに協力的ですか?なかにはまったく無関心な夫もいるかもしれませんね。今回は家事や子育てをめぐって喧嘩になってしまった夫婦のエピソードを紹介します!夫は子育てに無関心ゴミ出しすらやってくれないそれって高熱…?夫のズボラさに拍車がかかりそうで不安話し合いは平行線のまま家事も育児も協力してくれない夫がいると、今後に不安を感じてしまうのも無理はありません。負担が1人によりすぎているようでは、いい関係とは言えないかもしれませんね!原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年08月06日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。茹だるような暑さの中 長い長い夏休み…ですね。わが家の3兄弟もパソコンに1人向かう母を尻目に朝から庭のプールに…いいなぁ〜。さて、外に出る気も失せる猛暑なので読書は良いですよね。夏は読書感想文が宿題として出ているところが多いと思うので、小学生高学年になってれば、文豪の名作小説をおすすめしたいところです!例えば『走れメロス』。これは子どもでも、作者の名前を知らなくても聞いたことのある名作ではないでしょうか。人を信じることの大切さを説くような、感動の友情物語…という紹介のされ方が多い作品ですが…作者さんはというと…?文豪界のクズ代表といえば…!そうそうそう!作者の太宰治といえば…『無頼派』と呼ばれる権威・道徳に反発し戦中戦後の抑圧された人々から絶大な支持を得た作家、と言えば聞こえは良いのですが!実生活は乱れに乱れた生粋のクズ!文豪界のクズ代表と言っても過言ではないんですよね…。今でもファンが多く永く読まれる素晴らしい作品を生み出した太宰治とは…?そんなわけで、クズとしても有名すぎる太宰治ですがまたまた人生と作品を振り返ってみましょう。なんと言っても驚くのは、人生で計4回の自殺未遂…5回目についに本懐を遂げたということ。しかも5回のうち3回はお付き合いしていた女性を道連れにしようとしています。うーん、ちょっと子どもには聞かせたくないお話です。ちなみに太宰は経済的に恵まれない生活をしていたのでしょうか…?いやいや、逆なんです。大金持ちの放蕩息子で、学校も裏口のような形で入学する始末。仕送りはなんと現在の価値で月100万円…!!それなのにエリート意識の強い家族や権力構造への反発心だけは強かった…なんてもうこの時点でクズポテンシャル高すぎではないですかぁ!現代ならいかにもネットで炎上するタイプの金持ちお坊ちゃん系クズですよね…。十分すぎるほどに経済的に恵まれた環境というのは一見幸せそうですが、お金はあっても太宰治という人間を理解できた家族はいなかったとも言われています。…他人の家の中も心の中も覗くことはできないので実際のところはわからないですが。見事に自己中な行動の数々!そんな太宰さんの憧れの人は芥川龍之介氏。こちらも有名な文豪のひとりです。芥川龍之介が好きすぎて似顔絵を描いたり講演を聴きに行ったりするほどの入れ込みようでしたが、太宰18歳の時に自死。このこともまた彼の希死念慮を強めたのではないかとも言われています。そして当然のごとく、芥川賞ができると受賞を目指します。25歳の時に第一回芥川賞の最終選考まで残った太宰。それはそれは嬉しかったに違いありません。しかし選考委員の川端康成によって、才能はあれど私生活が荒れすぎていることを理由に落選させられて大激怒。川端康成を名指しして「大悪党」「刺す」などと書いたり、同じく選考委員である佐藤春夫(覚えてますか?谷崎潤一郎と妻を巡って一悶着あったあの人…!)に長さ4mにも渡る超長い懇願の手紙を送りつけたりと大騒ぎ。結局生涯、一度も憧れの芥川賞を獲ることはできなかったそうです。なんだろう、素直に同情できないんだけど…。そして、冒頭の『走れメロス』にも実はこんな裏話が…!宿賃を払えずに借金のカタに親友を置いて帰ったまま、呑気に将棋を打っていた…って愕然ですよ。『走れメロス』は人間不信の暴君に親友を人質に取られ、メロスは死に物狂いで走ってたのに(※実はほぼ歩いていたという検証もされていますが)物語の作者は走りません。えぇ〜? なんで?ちょっとさすがに知りたくなかった…なぁ。あの感動は一体、となるやつですねこれ。とにかく情緒が不安定!最後まで大騒ぎの『グッド・バイ』自分の生きづらさからの自堕落っぷりに強いコンプレックスを持って人生を送った太宰治の絶筆はその名も『グッド・バイ』(未完)。愛人をはべらす男性主人公が心を入れ替えようと美人な女性に妻代わりをしてもらい、愛人たちと別れていくというコミカルながら太宰らしい自虐要素の強い筋書きを書いている途中で、当時リアルに愛人であった山﨑富栄と玉川上水へ入水。これが5回目…享年38歳。生きづらさに苦しむ主人公『人間失格』「恥の多い生涯を送ってきました。」という冒頭の文章があまりに有名な太宰治の代表作の一つである『人間失格』。まさに自身の手記、自伝かと思うほどに人間社会の中で上手に生きられない、生きづらさに苦しむ主人公に…モヤモヤしっぱなしなのですが…。太宰治の生涯を知ってから読むとまた読後感が変わってくるなと思います。自分自身や周りの人たちを見ていても思うんですが、誰だって自分のダメなところって目を背けがちになりません? 自分のダメさを人のせいにしたり、環境のせいにしたりして正当化してしまうことってあると思うんです。でもね、太宰治はそういう人として弱い部分、甘ったれたところ、ダメだとわかっているのに変えられないところを真っ直ぐ見つめて作品にしています。自分の中に強烈な闇を抱えて、それを受け流さず見つめ続けたからこそ素晴らしい作品が生まれたのでしょうが…それと一緒に生きていくのは苦しかったんだろうなぁとも思います。そしておそらくどうやって死ぬかまで含めてあるべき人生を模索していたのかも…。現代は一昔前の人と比べると便利な生活をしているけれど、自分はこれでいいのかな? 常に何かが足りないという思いに追いかけられて不安を感じている人も少なくないのではないでしょうか。そんな現代…いやどの時代においても、太宰作品は多くの人の心を揺さぶる名作なのは間違いない!…のですが こんだけ語ってから言うのもなんだけど、小学生には作者のことは考えずに『走れメロス』を純粋に楽しんでほしいです。
2023年07月30日ウーマンエキサイトをご覧のみなさん、こんにちは。tomekkoです。『文豪クズ男列伝』と称して、ちょっと現代人からしたら受け入れられないわ…な文豪の裏の顔を見てみようシリーズですが、前回の谷崎潤一郎編はいかがでしたか?歴史でも文学でも、モノクロの生真面目そうな写真や難しげな活字の並びだけでは興味を持ちにくいですよね。ワタシは歴史学者でも日本文学研究者でもないただの歴史好き、文学好きなだけのいちファンですが、教科書に載ってる遠い存在の人々の人間臭い一面を紹介すれば、ちょっと読んでみようかなと興味を持ってもらえるんじゃないかな…と。そんな気持ちで伝えていきたいと思います!遊び狂って借金まみれ!天才歌人・石川啄木の激しい人生今回の主人公はわずか26歳で夭折した明治の天才歌人、石川啄木(1886ー1912)。この人に限らずですが、若くして亡くなった文豪や芸術家には儚さや、芸術のために人生を捧げたようなクリーンなイメージがありませんか?特に石川啄木の代表作である『一握の砂』なんてもうタイトルからしてもの悲しいし、とにかくずっと生活に困窮していかにも『清貧』という人生を送っているかのような印象でした。しかし…?こんな苦労と悲しみばかりを背負ったような啄木さんにどんな裏の顔が…?ウズウズしてきたので今回もたぬ君、おこんさんと調べに行ってみようと思います!さてさて、石川啄木の一番有名な歌と言えばこちらではないでしょうか。はたらけど はたらけど猶 わが生活(くらし)楽にならざりぢつと手を見る引用:「一握の砂」石川啄木高度経済成長期並みに働いても税金取られて物価は上がって生活レベルが全然上がらない…まるで現代、ワタシたちのこと言ってます? と思うほど時代を越えて庶民の共感を呼ぶ名歌。……なんですが。知ってました?啄木の死後残されていた大量の借金メモ。それも、生活のためと言いつつ実はほとんどが遊興費に消えていた…なんて。友人たちにお金を借りては寿司や天ぷらを食べたり芸者や娼妓遊びに入れあげていた、とんでもない『たかり屋』だったなんて!あれあれ? 急に作品が薄っぺらく見えてきちゃう…!雪深い東北でアカギレをいっぱい作って働いたのに暮らしが楽にならないとじっと手を見つめている青年のイメージだったのに‼︎でもね、返すあてもないのに見えすいた嘘をついては金をたかる啄木に愛想を尽かして去っていく友人もいる中で、彼が亡くなるまで見返りを求めず金を用立て生活を支え続けた友もいたわけで、ついつい助けてあげたくなるような人柄でもあったのでしょうね。更に啄木さん、ローマ字日記なるものもつけていたそうです…なぜか?それは学生時代から愛を育んできた妻節子に読まれたくないことを書いていたから。どんな内容だったかはお察しください(汗)。でもこれで思い出しました。中学生の頃、授業中に友達と手紙を回しあったりしませんでした?ワタシは手紙を中継してくれる人に中身を読まれないように、ローマ字で書いてたこと、あったあった!(笑)中学生の自分と発想が同じで笑ってしまいました。でもちょっと笑い事では済まされないこともやってしまいます。長年の仲であった節子と両家の反対を押し切ってついに結婚することになったというのに、なんと結婚式当日にバックれたんですって…‼︎ドラマとかでたまにある、結婚式に新郎が現れないってヤツ…これ現実にやる奴おるんかい!新郎不在のまま執り行われた結婚式、当の妻節子は夫を庇ったそうですが、なかにはこれを機に絶交した友人もいたとか。そりゃそうなるわ…。自分の結婚式に出なかった理由は、責任や重圧からの逃避だったのではないかと言われています。(※この時の啄木の行動の理由には後述する父の仕事復帰のため宗教上の謹慎をしていたとする説もあり、真相は不明です。)ここまでの行動を見て、ちょっと変わった人〜とかお騒がせな人〜では済まされないレベルの人だったんだ…ということに気付きますよね。ところで、そんな彼の幼少期、育った環境はというと…。お金にルーズで逃げ癖があるのは父親譲り…?父は村のお寺の住職、その唯一の男児で少年時代は成績優秀で神童として育ちます。病弱だったこともあって母からは溺愛され…わがままで自己愛が強い、いわゆる『自己中』な性格に育ってしまった(らしい)啄木。そして住職であった父親が村人への強引な借金などで住職の座を追われることになり、それまでチヤホヤされていた啄木はハシゴを外された状態に。一家は経済的にも困窮します。金にだらしなく、強引な行動に出たり嘘をついては責任から逃れがちな性格は父親譲りのようですね。お父さんもまた、自分の責任と向き合わなければならなくなると失踪してしまうんです(あぁ…なんてことだ…)。こういったエピソードからは他罰的で心の弱さが目立つ、正直かなりのダメ人間に見えてしまう石川啄木。でも、知っていくにつれ、ワタシは個人的にとても彼に親近感を感じるようになりました。自分だって人の悪いところは妙に目についてイライラするくせに自分には甘いことってあるじゃないですか。自分の自信のなさや心の弱さに向き合えず、言い訳や責任逃れをしてしまうことって人間誰しもありますよね。…でも、じゃあ、そんな自分の弱さに向き合って、言葉を磨き抜いて、清らかささえ感じられるほどの作品として芸術の域にまで昇華できる人はなかなかいません。やはり天才…石川啄木! センスある言葉選びと儚さを感じさせるリズム、三行分かち書きという当時としては斬新な手法。リアルな感情を、言葉に、歌にして人々の共感を得た石川啄木の才能は…もっと生前に讃えられるべきだったと思います。26歳で結核により亡くなったのは本人だけでなく周りも似たような状況でした。そんな貧困や社会的要因、生来のメンタルの生きづらさ、いろんなことが重なって誕生した作品だった…と別の気づきにもなった探究でした。そんな背景を感じながら…石川啄木作品、読んでみると、きっと味わい深さが変わりますよ!
2023年06月29日子育てで大変なときは夫婦で協力して乗り越えたいですよね。しかし世の中にはなにも手伝わずに妻を責めてしまう残念な夫もいるようです。今回はマザコンな言動で妻をイラッとさせる夫のエピソードを紹介します!育児で忙しい妻に夫の冷たい言葉大変さをなにも理解してくれない義母に言いつけようとする言葉に唖然マザコンな夫にウンザリ夫の呆れた行動に妻も激怒なにかあるとなんでも義母に言いつける夫。家事も子育ても手伝ってくれないのはひどいですね。妻に怒られ、きちんと謝ってくれてよかったです。原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年06月08日皆さんは、夫婦関係のお悩みはありますか?今回は子育てに文句をつけるモラハラ夫を紹介します。イラスト:ぬゆのモラハラ夫主人公の夫はモラハラ気質で、文句を言うのが日常茶飯事でした。ある日、主人公は子どもの学校の懇談会に出席します。すると、担任の先生が子どもの学校生活について教えてくれました。いくつかアドバイスをもらったので、夫にも報告すると…。夫が激怒出典:CoordiSnap普段は子育ての話をするとめんどくさがる夫が「お前の子育ての仕方が悪いんだ!先生の話を真に受けるな!」と激怒したのです。ついに堪忍袋の緒が切れた主人公は、先生のアドバイスを素直に聞き入れない夫に反撃。今後すべての懇談会に参加するよう求めます。何も言えなくなる夫の姿を見た主人公は、スカッとしたのでした。モラハラ夫に反撃懇談会に参加もしない夫が先生のアドバイスに文句を言うのは驚きですよね。モラハラ夫にガツンと反撃した主人公のおかげでスッキリするエピソードでした。※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。
2023年06月08日