今まで子どもに関して話すことがなかった夫が、急に「子どもが欲しい」と言い出すこともあるようです。それは、彼が単純にそう思ったからではなく、他に意図があって言った場合もあるそう。では、そこにはどんな本音が隠されているのでしょうか。今回は経験のある男性たちに話を聞いてみました。「酔った勢いだった」「妻とお酒を飲みに行った翌日のこと。かなり飲んでいたせいで、頭がボーッとしていました。しかし、妻の機嫌がいつになくいいんですね。しばらくして、妻は“子どもができたらここは狭いよね”なんて言い始めたんです。どうやら酔った勢いで、“子どもが欲しい”と僕が言っていたようで……。“覚えていない……”とは言えなかったですね」タケル(仮名)/30歳お酒の勢いで調子のいいことを言ってしまったパターンですね。なかには、覚えていないというショックなケースもあるようなので、パートナーの泥酔時の発言にはあまり期待しないほうがいいかもしれません。「親の年齢を考えて」「僕は親が40歳のときに生まれた一人息子なんですね。そのため、妻と結婚したときにはすでに僕の両親は高齢でした。そんななか、最近になって父の持病が悪化したんです。“子どもはまだ先でいいかな”と思っていたんですが、親のことを思うと早めに初孫を見せてあげたいと思い、妻に“子どもが欲しい”と伝えました。そのとき、妻はかなり喜んでいましたね」ダイスケ(仮名)/35歳親が高齢の場合、この先何があるか分かりません。父親の病気をきっかけに、「早く孫の顔を見せてあげたい」と思うのは当然かもしれませんね。「浮気をごまかすために」「妻と一緒にテレビを見ているとき、途中でトイレに行ったんですね。戻ってくると、妻の真横に置いていたスマホがピカピカと光っていました。どうやらLINEが届いていたようで、見たらなんと浮気相手からでした……。確実に怪しまれているだろうなと思い、慌てて“子どもが欲しい”という話をすることでごまかしたことがあります」ハルト(仮名)/32歳子どもの話題で気を反らせようという作戦ですね。一瞬はごまかせたとしても、その疑惑を妻が忘れることはないでしょう。「2人でいるのが限界」「結婚して3年。会話が少なくなり、関係がどこかギクシャクし始めました。いつの間にか家庭に険悪なムードが漂うようになり、これはヤバいと思ったんです。なにか改善するキッカケは……と考えた結果、“子ども欲しい”と伝えることに。妻はかなり喜んでくれて、そこからはいい雰囲気になりましたね。実際に子どもができてからは、妻とも楽しく暮らせています」コウジ(仮名)/34歳「子はかすがい」とも言います。子どもという新たな家族が増えることが、夫婦にとってよい転機となったのでしょう。“子どもが欲しいと言い出した男性の本音”をご紹介しました。パートナーに「子どもが欲しい」と言われると、思わず嬉しくなってしまうかもしれません。しかし、その言葉の裏にはとんでもない本音が隠れていることもあるようです。彼にそういった話を切り出された場合、彼の発言の意図や今後の計画を話し合うことから始めたほうがいいでしょう。©Georgijevic/gettyimages©AndreyPopov/gettyimages文・塚田牧夫
2021年06月01日■前回のあらすじ結婚後、無職になった夫を支える生活がはじまった…。※この話は「ひとり親世帯」の経済的支援と心の支援に取り組んでいるサービスwaccaに投稿された実話を元に漫画化しています。結婚後、働かなくなった雅人に不安を感じつつも、私の姉に子どもが生まれたので、お祝いに行ったところ…。姉には雅人が仕事を辞めたことを話していませんでした。すぐに次の仕事を見つけてくれると思っていたので、実家の家族に余計な心配をかけたくなかったのです。 私は今のこの状況で子どもを産むなんて、考えられませんでした。まずは生活を安定させないと…雅人もそれは理解しているだろうと思っていたのですが…。私の姉の子どもをみて自分も欲しくなったのでしょうか…雅人は子どもができれば変われるから、どうしても子どもが欲しいと言い出したのです。しかし雅人は「子どもができれば自分は変われる」の一点張りで、夜の生活も無理やりされるようになりました…。どこのクリニックに電話しても中絶手術には夫の同意書が必要でした。悩んでいるうちにだんだんと人の形をしてくる我が子。命の実感をひしひしと感じました。不安でいっぱいの私に母は「いざとなったら私も一緒に面倒見てあげるから」と言ってくれました。そして、私は産む決心をしたのです。次回に続く!※この漫画は実話をべースにしたフィクションですウーマンエキサイトのTwitter( @WomanExcite )をフォローすると、このマンガの更新を最速でお知らせ!記事協力:waccaのご紹介▼ひとり親のみなさまへ〜無料でお金や心の支援が受けられますwaccaとは、ひとり親のみなさまが「万が一(失業、入院、癌)の時やお子様の入学の際のお金の支援」や「生活に関する質問相談」を、会員登録するだけで”無料”で受けられるサービスです。 詳しくはこちら ▼社会問題解決に興味がある方へ〜温かい社会作りチャレンジwaccaに参加すると、生活に困難を困難を抱える方々をお金や心の面で直接支援し、社会に感謝の輪を広げることができます。 詳しくはこちら 原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ タキノユキ
2021年02月25日こんにちは!姉妹を育児中の雨と申します!産後クライシス…私は長女のとき産前産後ともに夫のことが大嫌いになってしまいました。私は妊娠中から辛いのに、なんで夫は分かってくれないの?出産後、私は変わったのに、なんで夫は変わらないの?長女を妊娠中だったあの時から、現在に至るまでのことを綴ります。■子どもをもつことに不安な私と、早く子どもが欲しい夫夫婦の意見が食い違い、子どもをもつ決心がつくまでたくさん話し合いを重ねました。「俺も育児する、2人で頑張ろう」という夫の言葉を信じていたのに…。現実は違いました。次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 私の産後クライシス この連載の全話を見る >> 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年02月20日前回 のあらすじパニック障害を発症する原因はいろいろあるようですが、私の場合は‥この二週間の間は、とにかく休むことが大事とのことで…とにかくのんびりダラダラ、穏やかな気持ちでなるべく過ごすことを心掛けました。休息をしたことで、発症時の全く動けない体はだいぶ良くなり、爆発しそうだった心臓も通常にもどりました。ありがたいことに私にはこうして理解のある配偶者がいてくれましたが、1人でパニック障害を抱えている人たちのことを考えました。外へ行くにも誰かが一緒でないと本当に不安になるので、助けがない人たちはどんなに苦労をしているのだろう…それを考えるととても辛い気持ちになりました…。抗うつ薬は今は一錠(25mg)を飲んでいたのですが、薬の増量をすることに。それを聞いて…そう、結婚前から思っていた事。「なるべく早く子どもが欲しい」しかし新婚早々、それが難しくなったことがずっと心の重しになっていました。でも子どもは焦ってでも、なるべく早く欲しい…!早くパニック障害を治して子どもが欲しい…!主治医の先生の答えは…半年…それは、人によっては長いと感じる時間ではないのかもしれないけれど、この時の私はやはり落ち込みました。もちろん苦しいパニック障害を治すことが先ですが、それと同時に子どもも欲しい…。もっと私が若く20代前半くらいだったらこんなに焦ることもなかったのだろうか…と思ったのですが、パニック障害の発症の時期と、子どもが欲しい時期が被ってしまいました。ですが、この時は「まあ薬飲んで寝てさっさと治そう!」くらいにしか思っていませんでした。しかし現実はそう甘くもなく…。今日は体調もいいから、外食にチャレンジしよう!→ご飯待ちの時に発作車なら買い物に行けそう!→ショッピングモール目前に発作この時は、目の前なのになぜ…? と自分でも理解ができないのと歯がゆい思いでかなり落ち込んでいました。次回に続く『パニック障害とは』理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、手足の震えといった発作が起こり、そして発作が繰り返されることで、発作に襲われることに対する不安を感じるようになり、毎日の生活に支障をきたすようになってしまう症状です。本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。
2020年11月16日結婚したら子供を持つのが自然の流れ…という考えはもはや昔の話。現代ではそれぞれの価値観から子供を持たない夫婦も増えています。夫婦間で意見が一致していればよいのですが、意見が一致しない場合はどうしたらよいのでしょうか。理由を二人で話し合う二人の意見が一致しないときは、まず二人で「どうして子供が欲しいor欲しくないのか」をとことん話し合います。例えば「子供が欲しい」であっても、自分が心から望んでいるだけでなく、周りがみんな子供を持っているから、親が孫の顔を見たがっているから、など自分の意志ではないときもあります。反対に「子供が欲しくない」というのも、子供が嫌いなわけではなく経済的理由や生活環境が心配という理由の場合もあります。話し合ってみることで、実は根本的には二人とも同じ意見だった、ということも少なくありません。理由につて細かく二人でじっくり話し合ってみましょう。歩み寄って“妥協点”を探すそれでも二人の意見が一致しないときは“妥協点”を探します。理由をお互いに話し合えば、将来的なビジョンが見えてきます。収入が少ないから子供を持つことは考えられなかったけど経済的に安定したら子供を持とう、子供が欲しいと思っていたけどずっと二人の時間を大切にしていけるなら子供は持たなくてもいい、などとお互いに納得できれば大丈夫。二人の考えが違うときにお互いに歩み寄ることはとても大切です。どうしても歩み寄れず妥協点が見つからなときは、どちらかが我慢することになります。自分の気持ちを優先するか、我慢してこの人と人生を歩んでいくのか、それは当人にしか決められないことです。実際に子供に対する考え方の違いで別れを選ぶ人もいますし、最初は我慢と思っていたけれど時が経過するにつれてこれでよかったと思えるようになる人もいます。結婚後も定期的に確認を人の考えは日々変化するものです。結婚前に考えていた生活環境と違っている場合もありますし、結婚生活が進むにつれて考え方そのものが変わっていく場合もあります。それは自分だけではなく、相手も同じように気持ちの変化を感じているかもしれません。「結婚前にああ言っていたから」と自分の気持ちの変化を飲み込む前に、しっかりとふたりで話し合っていくことが大切です。お互いの気持ちを確認しあうことはとても大切子供のことで意見が一致しないときは、とにかくよく話し合うことが大切です。これから結婚生活を考えていくうえで、二人の意見が一致しないことはよくあります。結婚する前から問題を解決していく方法を身に着けていれば、結婚してからもお互いに歩み寄って仲良く過ごすことができますね。
2020年08月21日パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。今回はもうすぐ3歳になる子どもに奮発して買ったものがテーマ。その結果と言うと……。このご時世ですので、現在お出かけを自粛しております。とはいえ、遊び盛りの子どもを室内に閉じ込めておけるわけもなく、人が少ない時間を選んで近所の公園で遊ぶ毎日です。これを機会に奮発して、子どもが欲しがっていた「ストライダー」を購入しました。 息子はピカピカの車体にはじめは目を輝かせていたのですが、いざ乗ってみるとなかなか思うようにいかず、集中していたのはほんの数分……。練習ぎらいは親の血なのでしょうか、無理やり乗せ続けるわけにもいかずに帰宅。 空のペットボトルや、お菓子の空き箱などでは長い時間遊ぶのですが、こちらが気合を入れたおもちゃではこのありさま。少しずつ練習してくれるといいなぁ……。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2020年05月29日こんにちは! おにぎり2525です~もうすぐ息子の誕生日なんですが、ちょっと悩んでいるです!■「わが子が欲しいもの」と「親が与えたいもの」悩みの内容は・・・予算もばっちり。買うのにも苦労しないゲーム。息子がほしい物をあげるのは簡単なんですが…もうすぐ息子も小学生ですし、そろそろ自転車に触れさせてあげたい!!あと、長年使えるものを買いたい!ゲームだとすぐ飽きそうだし…でもわたし、思い出したんです。自分が小さい頃のことを… ■やっぱり欲しいものをもらいたかった…親の予算の関係なのか? 「わたしにはそのおもちゃはまだ早い!」という親の判断だったのか?細かいことは覚えていないんですが、私の欲しかったおもちゃは買ってもらえず、実際に親からもらったプレゼントに対して不満を感じたことはよーーーーく覚えています(笑)プレゼントは相手が欲しいものをあげるのが1番ですよね。(わたしみたいにずっと覚えられてるのもね…笑)今年はどんな喜ぶ顔が見れるか楽しみです!!
2020年05月15日ウーマンエキサイトをご覧のみなさん、はじめまして、でっかいおっさんです。保育士、僧侶、親などなどこれまで、経験したことを元に、ウーマンエキサイトの読者のみなさんのお悩みや相談に答えていく連載です。<前回の相談>中学2年生の息子の人見知りが激しく自分から会話に入って行く事ができないようです。本人も変わりたいけど変われず悩んでいます。どうしたらよいでしょうか?それではさっそく、今日の相談についてお話ししたいと思います。相談内容:私は妊娠、出産、育児が怖いです。なぜかというと、雑誌の記事や漫画、Twitterなどで妊娠、出産、そして育児のデメリットや怖い部分、嫌な部分をたくさん見てきたからです。なぜ子どもを産まないといけないのかネガティブなイメージしかなく怖いです。将来的に子どもが欲しいと思えるのでしょうか。◆おっさんからの回答ど~も~、でっかいおっさんです。妊娠、出産、育児について、雑誌の記事や漫画、Twitterなど読むと本当に大変なイメージですよね。おっさんも5人の子どもを育てていますが、本当に大変です。なにが大変かというと、まず結婚することで独身時代よりは自分の時間が減ります。そこに子どもが生まれると、さらに自分の時間が夫婦ともに削られていきますし、子どもの数が増えるともっともっと自分の時間が削られていきます。自分の時間が極端に減るんです。父親のおっさんでも時間が減るのですから、母親はもっともっと減ります。そして、お金もかかります。おむつ代、ミルク代、それに働くためには保育園に入れないといけないので、保育料もかかります。おはずかしながら、小学校は"義務教育なので無料だろう"と思っていましたが…少しお金がかかります。親の時間は削られる、お金はかかる、もはや何のメリットがあるのかとふと思ってしまいます(笑)おっさんは、無理に子どもを産み育てる必要はないと思っています。怖いと思っているうちは、できるだけ自分が納得いくまで待つのが良いと思います。(妊娠出産の適齢期はあるので、それについて考える必要はありますが)もし今パートナーがいるのであれば、子どもを欲しいと思っていないことを伝え、何を怖いと思っているのか、話し合えるといいと思います。漠然した怖さは、何が怖いのかということを突き止めることで解決するかもしれません。そしてもし、怖いという気持ちがなくなり『子どもが欲しい』と思えれば、そのときに…でいいと思います。子どもを産まないといけないのか…への回答は繰り返しになりますが「無理して産まなくてよい」です。雑誌の記事や漫画、Twitterには、ネガティブなことが書かれていることもありますが、それだけが出産と子育ての全部ではありません。おっさんは『子育ては大変やで ほんまに大変やけど…、この子たちのいない人生は考えられない、産まれてきてくれてありがとう』と思っています。そして、そう思えるだけの何かが「子どもを授かり育てることの中にはある」と、おっさんは思っています。でっかいおっさんより
2020年02月15日男性はどちらかというと、結婚に対して消極的な場合が多いです。それでも、子どもが欲しいと思う瞬間も訪れます。そこで今回は、“彼女の子どもが欲しいと思う瞬間”について、男性たちに聞いた話をご紹介します!文・塚田牧夫とびっきりの笑顔を見て「彼女の笑顔に惹かれて、好きになりました。大きく口を開けて、思いっきり笑う姿が良かった。あるとき、そんな彼女のとびっきりの笑顔を見て、子どもがこんなに笑ってくれたら楽しいだろうな……って思ったんです。彼女の笑顔を受け継いで欲しいと思い、子どもが欲しくなりました」レン(仮名)/27歳自分の大好きな彼女の笑顔を絶やしたくなくて、家族の笑顔に囲まれた幸せな将来を、思い描いたのでしょう。ギスギスが解消され「彼女とは付き合って3年。仲はいいし、結婚も考えているけれど、ケンカも増えていました。ちょっとしたことでギスギスしてしまう……。2人で出掛けたときも、そんな空気になってしまったことがありました。すると、近くにいた小さな子が近付いてきて、一気に空気が変わった。子どもの存在って大事なんだなって感じました」カズヤ(仮名)/30歳「子はかすがい」という言葉があるほどですから。子どもの存在というのはとても大きい。それを実感すると、やっぱり必要だと思うのでしょう。仕事が落ち着いてきて「勤めていた会社を辞め、友人と共同で起業しました。最初はとにかく忙しくて、休む日がなかったのですが、2年ほどしてようやく安定してきました。で、ずっと支えてくれた彼女がいるのですが、次は彼女の願いを叶えてあげたいと思いました。子どもが好きで、ずっと欲しがっていたので、そろそろいいかなと」マナブ(仮名)/32歳彼女への感謝の思いを、形にしたいという思いからでしょう。仕事が落ち着き、収入も安定してこないと、男性はなかなか踏み出せないのですね。彼女がフラフラし始めて「彼女とは4年以上の付き合いで、一緒に住んでいます。ただ、夜によく出かけるようになりました。浮気はしていないと思うけれど、やっぱり心配じゃないですか。どうしたら落ち着いてくれるのか……と考えたとき、身を固めて子どもを作るべきなのかと思いました。子育てが楽しければ、出歩く必要もなくなると思って」タクマ(仮名)/33歳彼としては、彼女に出歩かれるのが心配なため、子育てが楽しければ、それがなくなると考え、子どもを作ろうという考えを持ったようです。“男が彼女の子どもが欲しいと思う瞬間”をご紹介しました。子どもが欲しいとなれば、2人の関係は安泰であり、結婚という話にも自然となってくるでしょう。なので、子どもの顔が見たいと思わせるような、魅力あふれる行動ができるといいですね。©George Rudy/shutterstock©Studio Romantic/shutterstock©KieferPix/shutterstock
2019年11月05日家庭によってさまざまな事情があると思いますが「子どもは何人欲しいか」という問いには、多くの家族が向き合っていることでしょう。ママ向け情報サイト「ママスタジアム」を運営する株式会社インタースペースでは、現在子育てをしているママ539人を対象としたアンケート調査を実施。ひとりっ子をもつママ191人、複数の子をもつママ348人それぞれのアンケート結果から、日本の子育て事情のリアルが浮き彫りになりました。■ 理想の子どもの人数は平均2.6人!アンケートではまず、理想の子どもの人数を聞きました。すると8割以上が「2人」もしくは「3人」と回答。そして「1人」と回答したのは、わずか5.8%にとどまりました。アンケート対象者の30%以上がひとりっ子ママであることを考えると、理想としてはもう1人子どもが欲しい考えている人が多いことがうかがえます。また、子どもが3人以上のママになると、実数よりも理想の子ども人数の平均値が下回ったことから、3人以上をもつママの多くは「子どもは3人で十分」と考える傾向が見られました。次に、現在ひとりっ子を育てており、かつ今後も子どもは1人を予定している、もしくは希望しているママ67人にその理由を聞くと、半数以上が「2人以上育てる経済的余裕がないから」と回答。子どもはもう1人欲しいけれども、現実的なお金の厳しさから諦めるしかないと考えている人が多いようです。年齢的なことや体力の理由も上位にきた一方で、特筆すべきなのは「1人に愛情を注ぎたいから」(38.8%)という理由も多くあがったこと。子どもが2人以上となると、専業主婦だろうと働くママであろうと物理的にそれぞれの子どもに多くの時間を割くことは難しくなってきます。もしかしたら自身も複数きょうだいで育ち、幼い頃から親が日々忙しそうにしていたり、時間のかけられ方が他のきょうだいとは違うと感じていたのかもしれません。「1人に愛情を注ぎたいから」と回答した人が多かったのは、自分とは違って子どもには寂しい思いをさせたくないと考えているママが多いのではないか、とも予想されます。■ 「ひとりっ子」と「きょうだい」育てる上でのメリットは?次に、ひとりっ子をもつママと複数の子をもつママに、それぞれのメリットを聞いてみました。ひとりっ子ママは「100%子どもに寄り添える」「時間も愛情もお金もかけられる」「微妙な変化に気づける」など、愛情も時間もお金も1人に注げることをメリットにあげています。また「1人の時間がもちやすいし、一緒に出かけるのも楽」「精神的にも経済的にもゆとりがあるので、子どもに優しくなれる」という回答も。自分の時間の確保や育てやすさというゆとりが、何よりのメリットだと考えている人も多いようです。一方、複数子ママは、きょうだいで喧嘩したり遊んだりする中で「優しさや忍耐力がつく」「社会性が身につく」「支え合える」など、子ども同士で成長し合えることをメリットとしてあげました。また「きょうだいで遊んでくれるので息抜きがしやすい」というコメントも。ママの負担という面から見ると、それぞれどちらも自分の状況をポジティブに捉えようとしていることが見受けられました。続いて、ひとりっ子ママに「ひとりっ子を育てる上で心掛けてきたこと」を調査。すると「お友達と遊ぶ機会をたくさんつくる」(51.3%)、「活動や習い事に積極的に参加させる」(38.7%)、「園に早めに通わせる」(35.1%)など、社会性を身につけさせる心掛けをあげている人が多くいました。先ほどの回答で複数子ママからあがったきょうだいがいるメリットを、ひとりっ子のデメリットにならないようにカバーする姿勢が見られます。また「わがままを聞きすぎない」(48.7%)、「甘えさせすぎない」(36.6%)という回答もありました。ひとりっ子のデメリットでも「わがままに育ったり、自己中心的になりそう」「親が子を構い過ぎて過保護になりがち」という回答があったことからも、ひとりっ子ママは子どもと1対1でしっかり向き合いつつも、いかに甘やかさないかという点を気にしていることがうかがえます。■ 不公平さや接し方の差…心掛けていても難しいきょうだい育児複数の子どもをもつママにも同じように、心掛けてきたこととデメリットを聞きました。心掛けてきたことについては「不公平にならないように」(58.6%)、「それぞれの希望や主張を尊重する」(51.7%)、「兄弟姉妹のトラブルには公平な立場で介入する」(45.4%)など、子どもたちに不平不満を感じさせないように気をつけている人が多いことが分かります。デメリットを聞いても「どうしても下の子優先になってしまう」「上の子に我慢させてしまう」「平等に愛情が届いているか心配」といった声が目立ち、やはり心掛けていても平等に対する難しさは感じているようです。また3人以上の子どもをもつママになると、金銭的な不安感はどうしても拭えない様子でした。複数の子どもをもつママの半数以上が不公平にならないように気をつけていると回答した一方で、子どもに対して、兄弟姉妹で可愛さや接し方に差があるかどうかを聞くと、結果はこのようになりました。理由を深掘りすると「一番下の子(末子)だから」(55.9%)、「最初の子(長子)だから」(22.5%)のように、子どもの性格などではなく生まれた順番が可愛さや接し方の差につながってしまうようです。■ 子どもに関する周囲の言葉でママの多くが傷ついている最後に、子どもの出産や人数のことを言われて嫌な思いをした経験について聞きました。ひとりっ子ママでは「2人目以降の催促」や「男の子2人兄弟なので、次は女の子だねと言われる」「上司から妊娠のタイミングを考えろと言われた」などプライベートな事情に首を突っ込まれて嫌な思いをした人がとても多いようです。一方、3人以上ママも「3人目まではおめでとうと言われたが、4人目となるとできちゃったの?と言われた」「三男が生まれたあとに、気の毒ねと笑われた」など、否定的なことを言われた経験がありました。Ushico / PIXTA(ピクスタ)パートナーや親、行政などの協力体制はもちろんのこと、周囲の心ない言葉ひとつとっても多くのママが子育てしにくいと感じがちな昨今。子育ての負担が減ったり家庭の経済状況が改善するなど、少しでも多くの人が自身の考えのもとに安心して子育てができる社会になるといいですね。【参考】※いまどきのママに実態を調査:ママリサ~いまどきママリサーチ~「ひとりっ子ママ・複数子ママ」調査
2019年10月08日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)もしかすると私の中に、「私があなたの面倒を見るから、子よ、お前も私の老後の面倒を見てください」って気持ちがあったのかもしれない。そもそも私が母の介護をしたのは、「自分がしたかった」からであり、強制されたものではない。母が病院を退院する前に先生から「本当に大変ですよ」と言われたけど、その場で姉弟3人とも自宅介護をすることを決めた。そのくらい「自分たちでお母さんを介護したい」という気持ちが強かった。なのに、介護をしていくうちに、ストレスやフラストレーションが溜まって、「自分で決めてやっている」ことを忘れ、「介護をしなければいけない」「私もこれだけやったんだ、もし私に子どもができたら同じくらいやってくれるだろう」なんて思うようになっていた気がする。あんなに「年長者が自分の理論を押し付けるのは言語道断」とか、いろんな本に書いてたくせに……。私にもそういうところがあった……。だからMちゃんの「1人の人間としてサポートしようと思った」という言葉が、本当に本当に私にしっくりときた。大げさじゃなくこの言葉を聞いて、目の前の霧がさっと晴れた感じがした。そして また一つ、子どもを産むことへの怖さが少なくなった。いまは生まれてくるのが本当に楽しみ「世の中にはDVに耐えてるお母さんがいるけど、子どものために別れないとか、子どものために逃げられないのって絶対良くないって思う。友人に言われて一番心に残ってるのが、『一番大事なのはお母さんの笑顔だよ、笑顔でいられる環境にしな』っ てこと。いまは子どもが生まれてくるのが本当に楽しみだし、周りのみんなも楽しみにしてくれてるのがすごく嬉しい」Mちゃん、無事に元気な女の子を出産した。彼女から嬉しそうなメールがくるたびに、私もすごく嬉しい気持ちになる。温かい友人に囲まれて、家族も応援してくれていて、すごく幸せそうなのがメールの文章から伝わってきた。Mちゃんが友人の言葉で勇気が出たように、Mちゃんの経験はまた誰かを勇気づけるだろう。実際私も大事なことに気がついて、強くなれたような気がする。おわり 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月10日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)Mちゃんは勇気を出して2人の友人に相談した。2人とも「別れたほうがいい、そいつおかしいよ」と言ってくれ、それで自分の判断が正しいと信じられたという。 別れ話は数日に渡ったが、「私が本気だってことが分かったら、『それなら、もう金輪際連絡しない!』って急変。そこから連絡は一切なくなったの。向こうは子どもは堕ろしたと思ってるから、もう関わってこないと思うけど、いまでもあいつがストーカーみたいになったらどうしようとか、実はすごく怖い」と話す。別れられて本当に良かった。でも彼は、Mちゃんがどうして別れたかったのか、その理由には絶対に気づいていないだろうな。そしていまでもMちゃんに後遺症を残していることが、腹立たしくてならない。「別れ話の最後の方は頭がパニックになってた。堕ろすのは本当に嫌だったけど、とにかく何もなかったことにしたくて、この子がいなければ、あいつのこともなかったことにできるし、私は元の生活に戻れる。それで中絶しようって、実際に病院の予約もしたの。でもその日の夜、いままででありえないぐらい、寝られないぐらい骨盤が痛くなって……。その時に初めて、この子は生きたがってるんだなって思ったの。昔から子どもは好きだったけど、結婚して産んで育てるのは、人の人生を背負うって考えちゃってなんか怖かったんだよ。でもできちゃって、その子どもの生きたいって意思を感じたら、自分が育ててあげるなんて、おこがましいなって思った。自分の分身とかそんなんじゃなくて、1人の人間として、私はこの子のサポートをしていきたいって思ったの」Mちゃんの出した結論に私はハッとした。そうだった。赤ちゃんというのはお母さんの分身とか、お母さんの所有物とかじゃなくて、違う人間なのだ。母親と子どもの人生はセットじゃない。当たり前のことにびっくりしてしまった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月09日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)「最初からすごく嫉妬深かった。付き合って数か月で遠距離恋愛になったんだけど、そのタイミングで妊娠が分かってからは、さらに束縛が異常になってきたの。起きてすぐ、出勤前、昼も夜も全部FaceTimeを長時間……。寝てる時も見えるようにFaceTimeにしておかないといけない。はっきりいって監視だったと思う。でもね、最初はまだ付き合いたての時期だし、遠距離恋愛したてだからしょうがないなと思ってたの。それがどんどんエスカレートして、妊娠初期は体調が悪くなるから横を向くのも辛くてFaceTimeに付き合えないと、『冷たくなったね、変わったね』と言われるようになってきて」妊娠した身体や心をケアするどころか、自分の寂しい、かまってほしいという欲求を通そうとする。そして、その自分のわがままな願いが叶わないと分かると、いたわるべき相手を罵る。辛い妊娠初期をそんな相手に束縛されたMちゃんを思うと、やるせない気持ちになる。この頃から、私はMちゃんと連絡が取りにくくなってきた。後から聞くと、Mちゃんの趣味だったホームパーティーや、女友達とのちょっとしたランチでさえ、彼から咎められていたという。いま思えば、Mちゃんは少し洗脳されてしまっていたのかもしれない。どんなに理不尽なことだって、「こういうことをすると彼に怒られる」という嫌な体験が繰り返されれば、それを避けるように動いてしまうだろう。「そのうち、体調が悪くて朝の電話に出られないだけで怒られるようになってきて。 それでやっと彼は、私の身体を気遣ってるんじゃなくて、本当に、私を自分だけのものにしたいのだというのが分かってきたの」つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月08日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■Mちゃん(37歳・4か月の女の子)の場合私の友人にMちゃんという女性がいる。動物好きでアクティブ。辛いことがあっても人前では笑い飛ばして話す強さを持っていて、彼女に話を聞いてもらったらスッとできそうだな、そんなふうに思わせてくれる女性だ。そんな彼女からある日、「パートナーと別れ、シングルマザーになる決心をした」というメールがきた。実はMちゃん、パートナーから精神的DVを受けていたという。 もし妊娠中に、パートナーがひどい人間だと分かったら……。別れたほうがいい、絶対いい。客観的にはそう思う。でも、自分がその立場だったら、私が想像してる何十倍、何百倍もの迷いと悩みが襲うんじゃないだろうか。そんなMちゃんの話を聞いたら、私の中で子どもに対する気持ちや考え方が大きく変わったので、書かせてもらいたい。最初はすごく優しくて、すぐに結婚しようと思った「相手は5つ年下で、最初の頃は、すごく優しかった。食事でもなんでも、女には支払いはさせちゃいけないみたいなタイプ。結婚願望も強いんだけど、『結婚してもご飯は外食で構わない。朝もお弁当なんて作らなくてゆっくり寝てていい。洗濯も炊事も僕がやるよ』とか言ってくれて。子どもも最初の頃から欲しいって言ってて。釣りを教えたいとか、キャンプに行きたいとか、いろいろ話してくれたの」 付き合いだして「結婚したい」「子どもが欲しい」という意思が同じだと分かった時というのは、急に未来が開けたような気持ちになる。2人で並んで「将来、子ども とこんなふうに遊ぼう、こんな家庭にしよう」と話をする時間は、すごく甘くて愛おしい時間だろう。私も夫に「50歳、60歳になっても、私たちの友達がうちに来てくれて、みんなでお酒を吞んだりゲームをいっぱいやりたい。柴犬もいたらいいね」という将来の夢を話す時、幸せのなんとかホルモンがドッバドバ出ている。 でもMちゃんの幸せは、あんまり長くは続かなかった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月07日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)でもそんなCさんたちにも悩みはある。それが、2人目問題。「保育園でも、2人目産みますっていう人がけっこう多いの。私がひとりっ子だから、もう1人いてもいいかなって漠然と考えたりもする。でもやっと社会生活に復帰していろいろ戻りだすと、もう一度最初から子育てってちょっと大変だなとか思っちゃう のが本音……。夫とも2人目については話したことあるけど、なんというか……、やっぱりもうセックスレスなんだよね。子どもがいると、そういう感覚がどんどんなくなっちゃう。夫も子どもといることをエンジョイしすぎて、私と2人で何かってのはそもそももうあんまりないんだ。でも、これはどこの家にも共通する悩みな気がする。2人目を産むってことは奥さんの身体を長い間拘束しちゃうから、夫からもおいそれとは言えないみたいで。だかららこそ2人目のきっかけって奥さんから『そろそろ2人目』って言うことが多いみたい。私たち夫婦の感情は、たぶん結婚前とあんまり変わってない気がするけど、もうロマンチックにはならない。しいていえば旅行の時かな! だから旅行に行くってのもあるのかも」やっぱり、セックスレスは、どの家庭でも見られるポピュラーな問題なんだなあ。それに2人目どうするかってことも。いままでは1人産んだら「子ども欲しいけど、どうしよう」という悩みから解放されると思っていた。けれど、私は年齢もあるし、もし2人目が欲しいとしたらすぐに 考えないといけない。どうしよう。いまから1人産むのと、2人目どうするのかということと、同じ熱量で悩み始めてしまった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月06日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)さらにCさんの旦那さんは海外出張が多く、Cさんたちも便乗して、子連れで海外に旅することも多いらしい。ううう、羨ましい……! 「息子との最初の旅行は、出産後5〜6か月で行ったシンガポール。飛行機代って座席を取らなければ2歳までは無料なの。ちょうど育休中だから、その時期に海外旅行する人たちって実はすごく多いんだよね。だからCAさんたちも扱いに慣れてて、すごく楽だった。航空会社でいうと日系より外資系のほうが優しい感じがするな」仕事の関係でアジア圏が多いそうだが、子連れのアジア旅行は「すっごく、おすすめ」らしい!「なんせ国内旅行よりぜんぜん気楽。どの国も子どもにすごく優しいし、お店に入る時もだめって言われたことはないし、みんなニコニコしてる。とくにシンガポールはおすすめで、中華圏の人は子どもが大好きだし、街が綺麗に整備されてて行けるところが多い。ナイトサファリとか子どもが飽きない場所も充実。都市部からリゾートに行くこともあるけど、街がコンパクトで移動も楽だし、海とホテルが近くて歩いて回れる。あとは国内旅行より、ぜんぜん安いしね(笑)」国内旅行よりも気楽なんだ! 子どもに対して優しいってのもいいなあ。子どもが 泣いたり騒いだりするのを温かい目で見守ってくれる土壌があるのかな。日本だと公共機関やお店を利用する時、母親が「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝っているのを見かけるけど、不必要に謝らなくていい空気があるなんて最高だ。うう〜ん、Cさん一家、めっちゃいい! なんといっても旦那さんの愚痴が一つも出てこない。旦那さんと仲良しのまま、ずっといることは可能なんだ!けっこう難しいことだと思っていたから、夫婦で仲良しというだけですごいことのように思える。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月05日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■Cさん(38歳・外資系会社勤務・3歳の男の子)の場合復職して2年目のワーキングマザーCさんは、旦那さんといい感じで子育てを分担している。働きながら子育てをすると、夫との関係ってどうなるのだろう。「産後クライシス」という言葉もよく目にするし、実際「その期間は夫が大っ嫌いになった」という話もよく聞いている。廊下ですれ違う時に身体が触れるのも嫌で、横歩きをしていたという夫嫌い過激派の人もいたっけ……(そして、その前情報を受けてつるちゃんは怯えている)。でもCさん夫婦は、そんなことはなさそう。お互いに協力し合って、結婚前とあまり変わらない生活を送っているみたい。う、羨ましい。その秘訣が知りたい!そして、1人産んだ後って2人目を産むかはどう考えるんだろう。セックス自体ハ ードルが高そうだと思うのだけど……。そのへんの本音を、Cさんに聞かせてもらった。旦那とは予定を共有してる「子どもが生まれてもライフスタイルを変えたくなかった。だから旦那とは予定を共有していて、どちらかに飲み会や遊びの予定が入ったら、どちらかが家で息子と過ごすようにしてる。子どもがいても、飲み屋でもご飯屋さんでも、入れる店なら一緒に連れてもいくよ。最近は子ども連れてくる人、多い気がする。区の保健センターの健診で集まる時も、お店の情報交換してるしね(笑)」母親が吞みに行っても怒らない、お互い外出したい時には協力し合う。これって当たり前であるべきなんだけど、まだまだ女と男で役割が分かれている日本では、父親のほうが優先されている気がする。夫の予定ばかりが尊重されたら、「私は我慢しているのに……」なんて不満を感じて、どんどん愛が薄れそう。Cさんの家庭は、お互いのプライベートな時間を大事にしてるんだろうな。 ちなみに、どんなお店が子連れに適しているか教えてもらった。「適度にほうっておいてくれて、子どもがいても過剰なサービスをしないお店は居心地がいいかな。パッと食べて出られるような、近所の居酒屋とか焼き鳥屋とかがけっこう多い。焼き肉は座敷があるのがいいんだよね。街の中華屋さんも、おすすめ。あと重要なのは時間帯で、オープンすぐとか、20時前までに帰るとか。平日は混んでても週末は家族連れが多くて使いやすかったりもするんだよね。もちろんバーや完全に大人向けの店には最初から行かないけど。……本当は家で食べるほうが疲れないけど、それだと私が一緒に食べられない。それを旦那さんはあんまり好きじゃないみたいで、土日はちょっと外に出ようかってことになるの」私も甥っ子や姪っ子と一緒に外食することがあるのだけど、子連れの外食は周りに気を使うし、出かける支度も疲れる。でも、献立を考えて買い物をして料理をして食べさせて……という流れを考えると、かなリフレッシュになるはず。それに、家だと他の家事もあるし、なかなか夫婦でゆっくり会話するっていうのも難しそうだし。Cさんの家みたいに夫から誘ってくれるのもいいな。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月04日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)最後に一つ、疑問が生まれた。これだけのサービスをいろいろ使いながら、職場にフル復帰して、2歳の男の子を育てるというのは、「忙しくて死ぬ……」なのか、「けっこう余裕ある!」なのか、どっちなんだろう。「自分の時間はけっこう作れるんですが、実は仕事が、暇すぎて死ぬ……なんです。会社が古い体質で、自分たちの上司も奥さんが専業主婦という人が多いから、結婚や妊娠を報告すると、まずは『仕事、どうするの?』みたいな感じで。独身時代は仕事が好きで働くことにやりがいを感じて、毎日23時くらいまで働いてました。これからって時に思いがけず妊娠しちゃったんですが、それでも仕事が形になっていたので、復帰しても戻る場所があるとは思ってたんです……。でも、結局、同じ部署に戻ってみたら、仕事が何もなくなって……。それが一番辛いです。なんの担当も振られなくて……。そうなるとだんだん働くことへの意欲もなくなってきそうで。ここでどう踏みとどまるかって、本当に悩みます」そんな……、そんな落とし穴があったのか。仕事にやりがいを持てないって、Kさんのように働きたい女性にとって一番辛いことだと思う。私もまったく興味のないバイトをしていた時は、どれだけ楽でも時間が永遠に続くように感じられて地獄のようだった。逆にやりたかった編集者の仕事の時は、ぜんぜん睡眠が取れなくても、給料が安くても、毎日がすごく楽しかった。「もちろん職場を追われるってことはなくて、『子どもが小さいうちは家庭を優先して、また成長したらバリバリやれる時期がくるんだから』って言われるんですけど。そのバリバリ働きたい時期っていうのが、私にとってはまさにいまなんです。それが急に初期化されたというか、いきなり新入社員になったみたいな感じで、本当にもがいています」もし私に子どもができたとして、やりたい仕事ができなかったり、相手が遠慮して仕事を振ってくれなくなったらと思うと、悔しくて辛くて発狂しそうだ。 「くう〜私がやりたかったあの仕事、子どもを産んだことによって、あの子がやってるっ!」なんて嫉妬に狂うかもしれない。子育てしながら働くというのは、予想以上に険しい道なのかもしれない。でもKさんが、いろいろなサービスを効率よく使えば、「自分の時間は持てる」と言ってくれたのは大きな勇気になった。私が予想していたよりもたくさんの子育て・家事のサービスが充実して進化していた。子どもを育てているからといって、自分の人生を生きてはいけないわけじゃない。自分がどうしても辛くなったり、日々悶々として過ごすくらいなら、私はこれらのサービスをどんどん頼みたいし、広めていきたい。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月03日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)まずは「ファミリーサポート」について。これは、「子育てを経験してる近所のおばちゃんとかが、子どものお迎えに行ったり預かってくれたりする有償ボランティアみたいなもので、1時間800〜900円です。いまは週1でお願いしています」と言う。初めて聞くサービスだけど、使いやすい値段! でも担当の方との相性もあるだろうし、もし家庭の事情に踏み込まれたら、私はけっこう嫌だなあ……。「それが、遠くの親戚より近くの他人って感じで、かなり分かってくれるんです。区のサービスなので研修がしっかりしてたりと安心もできますね。忙しい時は、保育園の延長保育をマックス19時15分まで使って、おばちゃんに保育園にお迎えに行ってもらって、ご飯は彼女の家で手料理を食べさせてもらって、私が20時15分にお迎えに行きます。ちなみに食事代は300円の実費です」食事代300円とはありがたい……! でもでも仕事が遅くなったり、たまには飲み会だったり、その時間にも帰れないこともありそう。そんな時に活用するのが、「ベビーシッター」さんだと言う。「もっと遅くなる時は、シッターさんにファミサポのおばちゃんの家まで迎えに行ってもらって、シャワーと寝かしつけをお願いしています。非常時に備えて、鍵は常に保育園の鞄に入れてあるんです」Kさんが登録しているシッター会社は、 『キッズライン』 と 『スマートシッター』 の2社。金額は1時間1500円程度だそうで、Webを見て自分でどのシッターさんにお願いするのか選べるらしい。「シッターサービスには、女子学生さんや保育士を辞めた方が登録しています。登録してる人のプロフィール画面には、顔写真や評価も載っていて、住んでる場所や時間など条件に当てはまる人を選べます。私は医学部の学生さんにお願いすることが多いです」実際にサイトを見てみたら、「明日来られる!」、「保育士などの資格あり」という条件で選べたり、自己紹介の動画があったり、値段も1500円以下の人もいた。想像より、自分にとってどういう人がいいのかを選びやすいし、顔が見られるからすご く安心だと思った。「シッターさんには基本は23時ぐらいまでいてもらうのですが、遅くなりそうな時は終電までお願いしたり、終電をすぎたらタクシー代を負担してもっと遅くまでお願いすることもあります」ということは、 時間ご飯を食べに行くのに、シッター料金が4500円。自分のご飯代が5000円とすると、結局1万円になるのか……。「そう! だから子どもを産む前と大きく変わったのが、お金を使ってでも会いたい人とか行きたい場所。職場の流れで吞みに行くことは、もうなくなりました」そりゃ、そうだよなあ。いま、私が自由に人と好きな時に遊べているのって、とても贅沢なことなんだと実感。子どもができたら、自分の時間を作るためには、お金を使う必要があるんだ。「あとは 『タスカジ』 っていう家事代行サービスも使っています。週に1度、3時間来てもらって、1回6000円もしてないかな。私がお願いしてるのは、仕事に行ってる間に、掃除洗濯と料理の作りおき。19時に帰ってきて、ご飯作って、お風呂に入れて、寝かしつけまで私にはできないんですよ! その作りおきの料理を小分けに冷凍して、毎日食べてます(笑)」 ええっ、このサービスも知らなかった。なんて便利なんだろう。いますぐにでも使いたいよ! 週1でそれだけやってもらえたら、生活はぐっと楽になるだろうし、気持ちも楽になるだろうな。シッターさんや家事代行は、夫の理解が得られなかったり、家に知らない人が来るのが嫌で躊躇する人も多いと思うけど、いざという時にはきっと助かるから、頭の片隅に入れておいてもらいたいなあ。もちろん、私は赤字が出ても絶対使いますけど!つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月02日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■Kさん(29歳・大手企業勤務・2歳の男の子)の場合私は、子どもができたとしても、仕事はしたいし、生きるためにしなければならない。でも、親は東京にいないし、夫以外でパッと頼れる人もいない。その夫と協力するにしても、彼にも仕事がある……。それに無事に保育園が決まったとしても、子どもを保育園に預けている間にフルで働いて、そのまま子どもを迎えに行って、家事と子育てもして。う〜ん、自分が休める時間がほぼなさそうなんだけど……。 使っているのは、保育園、ファミリーサポート、ベビーシッター、家事代行 Kさんは2013年の冬に出産し、2015年4月に職場復帰した。2歳年上の旦那さんは結婚して数か月後に海外へ単身赴任、そのため妊娠中からずっと一人暮らし。 双方のご両親も地方在住のため、子育ては自分だけでなんとかしないといけないという、私だったらとても一人じゃ抱えられなさそうな状況だ。それなのに現在は時短勤務もせずに、様々なサービスを駆使して、フルタイムで働いているという。しかもKさんの肌は、疲れ知らずのピチピチである(それはKさんの遺伝子のせいかもしれないけど)。 「子どもが11月生まれなので、1歳半になってから次の4月に区立園に入りました。 認可園ですが区が運営しているので、ややお役所的で設備も古め。でもうちは夫婦共 働きっていう基礎点だけだったので、人気の少ない区立園でも入れるかどうか難しかったんです」エーッ! 夫が海外に単身赴任って加算されないの! これは制度としておかしいんじゃなかろうか。男女共に協力して子育てする方向に進んでる世の中で、夫が離れ ていることが考慮されないなんて......。ちなみに区立園の保育料は夫婦の年収で決まるそうだが、Kさんの場合は夫婦共に 若いので、月に2〜3万ほどですむという。認可外保育園の半分以下だ。やはり、認可なのか認可外かで、負担は相当違ってくるんだな。そんなKさんを支えるのが、保育園のほかに利用している複数のサービスだ。でもそれって、高すぎない? 予約は取れるの? 安心して任せられる? ぶっちゃけた本音を聞かせてもらった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月01日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■産後うつで、とてつもない反抗期がやってきた「産後は母親が田舎から2か月くらい来てくれた。でも中学の頃以上の反抗期がやってきて、すごいけんかしたんだよね(笑)。それこそ取り戻せないぐらい酷いことも言っちゃって。たぶん産後うつみたいな感じになっていたんだと思う」出産後の身体って、大怪我をしたのと同じような状態だと思う。その身体で、これ までとガラッと変わった生活を送らないといけないというのは、想像するだけで身震いしてしまう。「でも、やっぱり産後うつにならないためには、人に手伝ってもらうのが、すごく大事だと思う。私はもともと誰かが家に来るのがすごく苦手だったけど、一人の友達がしょっちゅう遊びに来てくれて、その間ずっと子どもを抱っこしてくれたの。その子は子どもを二人育てているから、本当に任せられて、気分もリフレッシュできて。お昼ごはんも買ってきてくれるから、それがすごく助かった。やっぱ人に頼らないとダメなんだなって、甘えられるようになった」人に頼るのって、本当に大切。私も生きていく上で痛感していることだ。でも、やっぱり一番頼りにしたいのは夫だと思うんだけど、夫にはどういうふうに接してもらうのがいいのだろう。「イエスマンになれ! 夫も頑張ってるのは分かるんだけど、この時期はとにかく『ありがとう』の気持ちで接してほしいかなあ。でも夫とは、妊娠中がいままでで一番仲良かったな。すっごく優しくなって(笑)。出産したら行けなくなるからって、高級 なお店に食べに行ったり。でも産んだらケンカばっか!」これも他の人から聞いたことがある。出産後、とにかく夫にイラつくと。私も、「もし妊娠・出産したらそうなるかも」ということをつるちゃんに伝えたら、だいぶおびえていたな……。それでなくても怖い私が更に怖くなるって、彼にとったら恐怖だろう。「でもいまはもう元通り。ケンカも少なくなって普通に戻ったんだよね。というか、とにかく子どもがかわいくてしゃーないから、子どもを通じて会話が生まれるんだよ」最終的にFさん、めっちゃニコニコしていた。私が尊敬していたFさんは、相変わらず尊敬できる人で、さらに強くなった感じがした。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月31日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■お金の不安はきりがない問題Fさんの家庭は、Fさんの収入の占める割合も大きいと思う。お金の不安はなかったのだろうか。「実は不安はなかったんだよね。貯金もぜんぜんしてなかったし、使いたい時に使ってきた人生だったけど、なんとかなるって思ってて。もちろんいまは子どものために必死で貯金してるよ。でもお金のこと言って先延ばしにしてたら、2年後、3年後、4年後って、どんどん妊娠しにくくなるし、お金の心配はずっとつきまとうんだよね。いまより重要な仕事についてたらもっと悩むし、結局きりがない問題だと思うよ」犬山、このFさんの言葉で、不安ですくんでいた足がすっと伸びた感じがした。いつまでたっても仕事やお金の不安はつきものなんだよね。Fさんみたいにキャリアを積んでいる人だって、仕事がなくなる恐怖を感じていた。 子どもを欲しいと思っているのに、もうちょっと仕事ができるようになってから……、 なんて理由でその場に踏みとどまるのは、私の場合、とりあえず現実から逃げる行為だったのか……。いままで子どものことになると、不安だ不安だとネガティブなことしか考えてこなかった私にとって、Fさんの話は「当たり前だけどポジティブな面がたくさんあるんだ!」と思わせてくれた。■保育園、どうでした?続いて、私が子どものいる人に会うと必ず聞いている「保育園、どうでした?」を聞いてみた。この、「どうでした?」は、「入った保育園、どんな感じ?」ではなく、「ど うやって入った? 入れなかった?」の意味である。都内で保育園に入る難易度について聞くと、皆青ざめた顔で口を揃えて「大変だった」と言い、私は「出産の痛みやばすぎ死ねる」と同じレベルで恐れおののいている。「保育園は、まだ結果待ち。11月に申し込みがあるんだけど(区によって違う)、フリーはすごく不利なの。うちは旦那もフリーだから、もう一番ダメなパターン(笑)。点数が超低いわけ。この点数ってのが、本当に奥深くて。点数を稼ぐために、すでに子どもを無認可やシッターさんに預けて復職してるんですっていう証拠が必要で。正直まだ預けたくなかったけど、とりあえず1か月無認可に預けて復職の証拠書類を揃えたよ。ちなみにフルで預けたら月に15万円ちょっと……。だったら仕事しないで子どもといるわ! ってくらいの金額」15万って、都内のOLさんの月収手取りからと考えるとほんと働くのがアホらしくなる金額……。認可に受からなかったら……年間180万以上か……、あっ、死にたくなってきた……。「ちなみに私がこれだけ必死なのは、0歳児のうちに預けないと、1歳児では認可保育園にまず預けられないからなんだよね、東京は。 歳児で一つの園に対して10人くらいしか枠がないのに、1歳児の枠も11〜12人。そのうち10人は0歳児が進級するから、実際の枠は一つ二つくらいしかなくなる」東京に住む限り0歳のうちは預けないで一緒にいるという選択すら難しいのか……。 妊娠したら、待機児童の少ない区に引越しをするという話もよく聞く。想像はしていたけど、現実はもっと厳しそうだ。そして保育園問題と同じように気になるのが、産後うつのことだ。 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月30日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■Fさん(39歳・フリー編集者・0歳の女の子)の場合子どもを産むことで不安なのは、出産後の仕事復帰、仕事と子育ての両立について。フリーの私は産休をとると収入がゼロになるから、貯金を切り崩す日々が待っている……。それで、仕事に復帰できたとして、私の居場所はあるのだろうか。うーん、不安……。子どもがいなくたって、不安なのに……! そんなぶっちゃけた質問を、抜群のセンスで数々の書籍のヒットを飛ばしてきた、フリーランスの編集者Fさんにぶつけてみた。私は大学生の頃から彼女に憧れていてずっと尊敬している。Fさんは2016年6月に女の子を出産、SNSを見ていると仕事に復帰しているようだけど、どんな感じなのだろう。妊娠してることで仕事を減らしたくない「フリーだと急に『ここから休みます』ができないんだよね。だから徐々に仕事を減らしてた。復帰のことを考えるといろいろ怖くて、本当に近い人以外にはギリギリまで言えなかった。それに私は年齢も上になってきて、若い子たちとチェンジする時期でもあったの。だから、すごい不安だった。『子どもいるみたいだから』って遠慮されるのが本当に嫌で、取材も妊娠していることが分からないように、ダボダボした服で行ってた(笑)」以前、他の女性からも妊娠を言い出せなかったという話を聞いたことがある。みんな、ものすごく不安なんだ。私だけじゃないんだ。「妊娠中は頭がぼーっとしてきて、集中力がなくなってぜんぜん書けなくなった。アイデアとか求められてもなんにも浮かばなくて……。バリバリやってる人が周りにいるから、すごく焦ってドキドキしてくるし、あの時は孤独だったな……。身体が完全に戻ってきたなって感じがしたのは、子どもを産んで半年くらいたってからかな。いまは昼間は子どもを預けて、事務所を借りて仕事を再開したの。0歳児がそばにいると、横で寝てるだけで気になるし、電話もままならないし、相手にも気を使うし、集中力が切れるから、私は預けないと仕事は絶対に無理」うーーーん、妊娠中も出産後も仕事はかなり制限されるのだろう。仕事の内容や人によって違うと思うけど、これって精神的に辛くはないのかな。 「ただね、出産したら育児が本当に楽しい。楽しすぎて仕事したくないもん(笑)。こんなにかわいい時期に、仕事にすぐ戻るのもなあって思ったぐらい!」私は復帰のことを考えると不安に頭が支配されすぎていて、子どもといる時間の幸せや楽しさをまったく想像できていなかった。仕事だけが楽しいんじゃないんだ。いろんな楽しさがあるんだ。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月29日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■「当たり前のように子どもが欲しい」Cちゃん(独身・38歳)の場合出版社勤務のCちゃんは、激務に追われながらも、ふんわりと人を包み込む優しさを持つ。友人思いで、私のこともよく気にかけては励ましてくれたり、会うたびに手土産を渡してくれたり、その気遣いにいつも癒されている。そんな彼女は「理由なんて考えたことないくらい当たり前のように子どもが欲しい」 と言う、かなり“子どもが欲しい”派。 私は昔から、「子どもが自然と欲しかった」という人に出会うたび、その気持ちが分からなくて、自分には母性みたいなものが欠如しているのだろうかとずっと悩んでいた。人と話していて、「子ども欲しいよね?」前提で話が進むたびに戸惑ったっけ。人間いろんな考え方があって当たり前だよなーと、むやみに悩まなくなったのは最近のことだ。「生命の最大の神秘、命を授かって産む、という体験をしてみたいのかもしれない。 好きな人の遺伝子も残したいし、子育てもしたい。子どもがいないと参加できない人生のイベントにも参加したいし、家族を増やしたい。好きな人ができると自然とその人の子どもが欲しいって思うよ」と、Cちゃんは言う。うーん、やはり私とは違うんだな。私は「子どもの面倒を見ることが苦手」だから、子育てには正直「辛そう」というイメージばかり。でも彼女は「子育てをしてみたい」と、かなりポジティブな感じ。その理由の一つが、「自分のための欲望みたいなものが年々少なくなってきてるから、 この先は誰かのために頑張りたい」からだと言う。誰かのために何かをしてあげたいなんて、私のような自分大好き、自分優先人間には、想像ができない。なぜこんなに、趣味や仕事の優先順位が一番になってしまったのか考えると、それはやっぱり、母の介護を20歳からずっとやっていることに繫がっていると思う。あの頃は、自分の時間がまったくない強烈な辛さがあった。いまはそのリバウンド中だから、好きな時にだらけて、遊んで、思いっきり仕事したいと思ってしまう。子育てにネガティブなイメージがあるのも、まだヘルパーさんがそんなに来なかった時代のかなり重労働な介護を思い出すからなのかもしれない(何度も腰を痛める、 夜中に何度も起きなければいけない、ちょっとでも遊んだら罪悪感が生まれるなどなど書ききれないほど)。もともと自己中という性格(昔から人によく言われる)なのも、 もちろん関係しているとは思うが……。Cちゃんにも、子どもを持つ友人のことをどう思うか聞いてみたら、「5年前なら『大変そ〜』と思っていただろうことも、いまはただただ、全てが羨ましく感じる」と言う。これがけっこうぐさりと刺さった。Cちゃんの5年前といえば33歳、ほぼいまの私の年齢だ。いま、私は子どもを持つ友人を見ると、「きっと幸せなんだろうな……。でも私に、あんな大変なことできるのかな〜」と、当時のCちゃんのような心境になる。でも、このまま5年たったら、 今度はその風景を羨ましく思うかもしれない。私はいま、子どもを欲しいという方向に心が傾いている。その理由の一つに、子どもを作らなかったらすごく後悔するんじゃないかという怖さがある。Cちゃんは、「私の場合は本当に子どもを諦めたら、初めて産まない人生の楽しみが見えてくるのかもしれないなあ。産んでも産まなくても、パートナーと一緒に決めたことなら、これが私たちの生き方、と思えるんだろうな」と言う。きっと人生どんな選択をしても、後悔や、人を羨ましく思う気持ちはずっとあるはずだ。でもどんな選択をしても、考えて悩んで決めて行動していけば、ちゃんと肯定できるようになると思うし、思いたい。母の介護に悩み苦しみながらも、ちゃんと介護をしたと胸を張って言えるいま、あの時代を素直に受け入れられているのと同じように。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月28日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■「子どもは欲しいと思わない」Bちゃん(既婚・35歳)の場合ヘアメイクのBちゃんは、「子どもは欲しいと思わない。でも、絶対いらない! と キッパリ言える感じでもない」と言う。いつも攻めたファッションをしていて、年に6回は海外旅行に行ってるBちゃん。 趣味に生きていて、その姿が非常に魅力的な女性だ。そんな彼女が子どもを欲しくないと思う理由は、「そもそも子どもがそんなに好きではないし、自分の生活レベルやリズムが狂うのが嫌。経済的、体力的にも自信がない」だそう。「もし、子どもを産んでも働くと思う。きっと自分の時間が欲しくなるし、経済的にも働かなくてはいけない。『産んだらなんとかなるさ〜』って言ってる友人もいるけど、 彼女たちの子どもってまだそんなにお金のかからない小学生くらいだから、鵜吞みにできないしね」ああ、これ、これです。私も、子どもにかかる費用が3000万とかよく聞いて、 めちゃめちゃ不安に思ってる! 自分1人が生きるだけでも精一杯なのに。じゃあ「子どもを産んだ友人を見てどう思う?」と聞くと、「大人だけの時間がなかなか持てなくなるのか……って思ってしまう。自分が本当に行きたいところや食べたいものではなく、子どもの好きそうなほうを選ぶようになるのが、私の場合ストレスになりそう。ただ、みんな子どもはかわいいと言ってるので、産んだら変わるのかも、とも思うけど、試しに産んでみよっかな、とはできない」。ううーん、このBちゃんの気持ちは、かなり私にリンクするものがある。趣味が大事で、子どもがそもそもそんなに好じゃなくて、お金に不安があって……。でも自分の子どもはやっぱりかわいいんだよね? 子どもを産んだ友人は大変そうだけど、 すごく幸せそうに見えるしなあ、と気になっている感じ。私はいま、大好きな趣味があって、趣味に浸かっているその時間が最高に幸せ。 子育てに追われたら、この時間がなくなるかもと思うと、「やっぱり産まない人生の方が、自分には合っているのでは?」と思ってしまう。でも、子どもと趣味を両立させることだってできるかもしれない。子育てしながら、自分の趣味があってもいいんだもんね。どうしたら時間をうまく振り分けられるのか、自分の時間が作れるのか、その方法も考える意味がありそうだ。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月27日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)「そういえば、私の友達で子どもがいる人って少ないなあ」。子どもを欲しいかもと思ってから、ふとそんなことに気づいた。ええと……ここ5年間で仲良くしている女性が30人くらいいて、そのほとんどが子どものいない人(子どもがいる人は3人ぐらい)。飲み会や仕事で集まった時に、何度か子どもについて話したことはあるけど、そういえばお互いに本音はなかなか話せ なかった。彼女たちは、本当はどう思っているんだろう。思い切って、「子どもについて考えていることを良かったら聞かせてほしい。めちゃくちゃプライベートなことを聞くので、もちろん答えなくてもいいからね」と何人かにメールしてみた。■「子どもが欲しい」Aちゃん(独身・30歳)の場合フリーのスタイリストのAちゃんは、「子どもが欲しい」と言う。Aちゃんは海外に渡り、超厳しい有名スタイリストの弟子を6年間やって、日本に戻ってから活躍しまくっている。そんな彼女は「子どもが好きで、家族が欲しい。友人が子どもを産んだ姿を見ると素直に羨ましいし、母親の顔になって子どものために人生を送るって素敵なことと思う」と、はっきりしている。私は自分の仕事に自信がないから、「子どもが生まれたら仕事をセーブしないといけないし、もしかしたらなくなるかもしれない」なんて思ってしまうけど、彼女は何年もかけて自分の仕事を確立させている。その自信が、「仕事がなくなる」という不安を吹き飛ばすのかもしれない。だから、こんなにはっきりと「子どもが欲しい」と言えるのかな。子どもができても働きたい? と聞くと、「もちろん」とのこと。 うーん。Aちゃんのおかげで、自分がいかに仕事に不安があるのか浮き彫りになったな。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月26日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)犬山紙子、 34歳。2014年8月32歳の時に同世代の夫・つるちゃんと結婚した。それからずーーーっと悩んでいることがある。いまは、非常に楽しい。私は小学生の頃から、「一生働きたいな。私が働いて、旦那さんが家事をやってくれるのがいいな」と夢見ていて、ラッキーなことにつるちゃんは、家事をするのを楽しいと、なんでもやってくれている。うん。この生活には心の底から満足しているんです。でもずっと、「子どもを持つかどうか」ってことをめちゃくちゃ悩んでいる。周りから「子どもはどうするの」なんて言われることも増えてきて、焦りもある。でも、自分の本当の気持ちが分からない。だって私、「うおーーー子どもが欲しい 」って思った瞬間が……、一度もないんです。いままでの人生、「漫画読みたい」「彼氏が欲しい」「美味しいご飯が食べたい」「お金が欲しい」「ちやほやされたい」みたいな欲求があって、そのために行動してきた。もともとニートだった私が、4年前、ブログをきっかけに『負け美女』という本を出すことになって、ありがたいことに執筆のお仕事も増えて、いまではテレビのコメンテーターもやらせてもらっている。なんとかいままで、自分のことは、辛くて逃げ出したいこともあるけど、とにかく必死に向かい合ってきました。けど、子どもに関してはそういう感じじゃない。「あれ? 年も年だし産むのならもう産んだほうがいいんじゃないの?」「いま、仕事もプライベートもめっちゃ楽しいから変わりたくない、いまのままでいたい」「でも、健康で仕事が充実してるいまが楽しいのは当たり前で、人生ずっとこのままという保障はない」「フリーだから、産休で仕事を休むとダイレクトに収入がなくなりそう、不安」「友達からは保育園に入れるのもすごく大変って言われる……」「でも、将来子ども産んどきゃ良かったって後悔するのも怖い」「でもでも、子ども産んだら自分の時間、なくなるんでしょ?」「でもでもでも、自分が将来、病気になっても、子どもがいてくれたらどれだけ心強いだろう」「でもでもでもでも、子どもが面倒見てくれるって考え方って、どうなの?」楽しいことよりも、ネガティブな考えがフワフワと現れてはどこかへ行っての繰り返し。目を閉じて老後を想像しても、孫に囲まれてニコニコしている自分は想像つかない。むしろじーさんばーさんで集まって、茶を飲みながら、めっちゃモンハンやってる場面ばっかり思い浮かぶ(これは老後の夢の一つ)。将来のことを考えるのは、実は、ものすごく不安です。だから、分かりもしない未来を想像して、自分勝手な意見で逃げてるだけなのかもしれない。適当な御託並べて、逃げて、逃げて、逃げて、酒吞んで、寝て、忘れて。そんなふうに毎日を過ごしていたある日、地元に帰った時に二人の子どもを持つ姉がこんなことをボソッと言った。「もっと早く産めば良かったなあ。そしたらこの子と一緒に過ごせる時間がもっと長 かったのになあ。自分が死ぬまでしかおられへんねんで。短すぎる」もしかしたらこの姉のセリフは、ドラマや小説なんかで言われていたりして、皆さんは聞いたことがある言葉かもしれない。でも、私にはすごく響いたのです。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月24日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)私は33歳の時に「子ども欲しいかもしれない、でもやっぱり子どもいな くてもいいかもしれない、どうしよう」と思い悩みはじめ、 歳で妊娠して「妊娠しながら仕事大変、どうしよう」とまた思い悩み、 35歳で子どもを産み「子ども産んだけど、どうしよう」とまだまだ思い悩みながら、たくさんの方にお話を聞きまくったり、アンケートをとったりしました。いろんな人の人生の話を聞いてそのことについて考えるのって、結局自分の人生に ついて考えることにつながって、自分の気づいてなかった感情や気持ちがどんどん整理されてゆくんですね。最初は参考になるといいな、偏りたくないなと思いながら聞いていたけど、自分のこれまでの人生や、いまの自分の気持ちと深く深く向き合うことになりました。だからといって、「子どもは産んだほうがいいよ!」とか、そういう答えがあるわけではありません。まあ、当たり前ですよね、子どもを持つか持たないかなんて人それぞれです。良い悪いなんてないものです。私自身、「ああ、この人の話を聞いたから子どもを産むぞ!」とはなっていないです。 子どもができるまでは「やっぱり子ども欲しくないかもしれない、だってお金も不安定だし、自分の時間が本当に大切だもの」って思ったり、「いや、でも子どもがかわいいってどれくらいかわいいのか知りたい」って思ったり、いったりきたりしていました。でも、たくさんの人のお話が「どうしよう」って立ち止まって悩んでいる気持ち を優しくほぐし、人生を一歩踏み出すのに必要な勇気をくれたのです。そして私は、「私は子どもを産むべきか、産まないべきか?」では なく、もっともっと大切なことが分かったのです。それは当たり前のようなことでいて、確信に変わった時に人生がパッと明るくなる ようなこと。なのでいまとってもホクホクしています。良ければ皆さんもぜひ最後までご覧ください。その大切なことは、どんな立場の人にも優しく平等に寄り添って、勇気をくれるものですから。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月23日こんにちわ。 我が家は子どもが3人いるんですけど、これは結婚当初から私が「子どもは3人欲しい」と希望していたからなんです。 しかし夫はというと「子どもは2人がいい」という希望でした。 3人欲しい私と、2人でいい夫との間で折り合いがつかないまま、なんとなく月日が流れ、次男も1歳半になった頃の話です。 ふとしたことがきっかけで折り入って話をする機会がやってきました!! その時の話を記録していたものがあったので、今日はそのお話を書いていきたいと思います。 ■「3人目が欲しい!」夫に切り出したタイミングこの日私たち夫婦は、ある会話をしていました。 きっかけは、大量にある布オムツのカバー。 次男の布オムツもほとんど使わなくなったので箱の中にしまったままだったんです。それを見つけた夫が、夫:「もう使わないんだったら捨てたら??」 と言ってきました。 私:「ちょとっ!! まだいるしっ!」 夫:「もういらんやろ」 私:「いや、まだ3人目への夢が!!」 心の声:よし、今がチャンス!! この機会を逃すまじ!! 私:「あのさ、ちょっと折り入って話があるんだけど…」 夫:「…なに」(ごくりっ) 私:「あのさぁ…あのさ、あのさ… 今、本気で3人目が欲しいんねんけどっ! お願い! お願い! お願い!!」 (どんなお願い方法だよ!!! 必勝祈願か!!) 夫:「えぇ?!」 私:「違うねん! 秋ぐらいに…って思ってたけど、でたら春に欲しいなーーって思うようになってさ」 夫:「え?! 春に産みたいってこと?」 私:「違う。今、妊娠したいってこと」 夫:「でぇぇぇぇぇーーーーー!!!!」 出た! 妻の大暴走!しかしここから私の猛攻撃開始です!! 私:「お願いっ! お願いっ! お願いーーー!! 100万円あげるからっ!!」 夫:「はぁ? なにを言うてんねん無茶苦茶か!」 私:「お願い! お願い!!」 夫:「えぇーーー!? ちょっと考えさせて…」 私:「じゃぁ、わかった! 1週間考えて!!」 夫:「えぇ!? 1週間? 短かっ!!」 妻:「何よ! 1週間あれば十分でしょ」 夫:「はいはいわかったわかった…」(呆れモード) というわけで、まだ先かと思われた我が家の3人目会議が、妻の気分が変わったために予定より早めで大詰めに~~。 さて、この1週間で果たして吉と出るか、凶と出るか…。 いよいよ運命のとき。ついにやってきました! このあいだの土曜日!! 出張から帰ってきたばかりの夫をつかまえて聞きましたわ。 私:「1週間たったけど答えは出ましたか?」 夫:「…は? なにが?」 私:「……!? …なにがって…3人目どーすんのかって話やんか!!」 夫:「あぁ…忘れてた」 私:「ちょとっ! ちょとちょとちょとーーーーー!! 考えるって言ったのアナタじゃないの!!」 夫:「……そんな暇なかったし」 私:「はい、そんなん絶対ウソだし。考える暇がなかったんじゃなくて、考える気がなかったんでしょ」 夫:「ほんとだってー。じゃぁ、まぁ、……長男に聞いてみ」 おっとここで突然巻き込まれた長男(当時4歳) 私:「なんじゃそりゃ(爆)! 長男に聞いたら絶対欲しいって言うに決まってるやん」 夫:「分からへんやん。聞いてみ?」 私:「長男~~、もう1人、赤ちゃんがいたらいいなぁって思う?」 長男:「うん」 ほらーーーー!!!!(笑) 夫:「ぎゃっ!!!」はい、じゃぁ、いいってことだね! わーーいわーーい! 夫:「え、もうこれで決まりってことなん?」 私:「うん。だって長男がいいって言ったらいいんでしょ?」夫:「わぁーー…えぇ~~~…いいけどぉ~~。いいけどまた赤ん坊かぁーー…大変やぁーーん…」 私:「ちょっと!! なにが大変なんよっ! つわりで苦しむのも私だし、産むのも私なんだから別にあなた大変じゃないじゃん!!」 夫:「いやあーー、俺だって無言の圧力に耐えてるんだから」 私:「なによ。無言の圧力って!」 夫:「なんか感じるやん? ダラダラしてたら、明らかにイラついてる空気みたいなやつ?」 私:「そーーーお!? あたし、できるだけ自由にさせてあげてると思うけど!?」 夫:「そんなこと言ったってイライラしてるときとかあるもん。俺だって怯えながら寝てんねんからー」私:「知らないしっ! 勝手に怯えて寝てるだけやんっ! そんなにイライラしてないしっ!」 夫:「…まぁ、いいや。はいはい、いいよ」 やったーーーー!!! 私:「わーーーい! わーいわーいわーーーい!」 というわけで3人目を作る合意が得られました。パチパチパチ。 なんだかんだ言って、結局最初っから夫の答えは出ていたのだと思う。俺の嫁は譲らないところは譲らないとわかっていたのだと思います。 それだったら、一体なぜ、「ちょっと考えさせてくれ」と言ったのだろうか。とりあえず1回抵抗してみたかったのかな(笑) なにはともあれ、我が家の3人目の許可が下りました。 ■実際に三男が生まれると、夫は…はい、というわけでその1年後、めでたく三男が爆誕したのでございます。今となっては「三男が生まれてきてくれてよかった」とデレデレです。 めでたしめでたし~~~~。 ↑ウーマンエキサイトベストコミック大賞はこちらから!
2019年05月02日いよいよゴールデンウィークですね!10連休もあると必然的に外出も増えますよね。我が家の場合、どこかにお出かけすると、子どもの「買って買って攻撃」がすごいんです。そこで長男長女が小学生のころにやってみた「買い物予算」計画を紹介しようと思います。外出すると…こうなるわけで…そこでまずはお金を渡します。金額は500円とかでもOK!出かけた場所や滞在時間にもよりますよね今日1日のお菓子や飲み物などを、渡した千円で子どもが自分でやりくりするのです。大金をもらって興奮する長男長女!さてどうなるかな~?いつもは何を見ても「買って~ほしい~!」と言っていたのですが…おお~考えてる考えてる!いつもは値段なんて気にしないのに、いざ自分で買うとなると「これは高い」とか「本当に欲しいのはこれじゃないし~~」なんて考えています。結果、「買って攻撃」は一度もなかったです。長男も長女も千円未満しか使っておらず、残ったお金は貯金箱へいれていました。みなさんもこの方法、GW中にためしてみてはいかがですか?うちも次男次女にやらせてみようと思います。
2019年04月27日