この漫画は書籍『すべては子どものためだと思ってた』(著者:しろやぎ秋吾)の内容から一部を掲載しています(全16話)。 ■これまでのあらすじ1学期のこうたの通知表がBばかりで「普通」であることに、どこか複雑になる母親のくるみ…。夫のけんじも見たいと言うので見せると、ついこの間まで「ありのままでいい」と言っていたのに、急に「塾に行かせる?」と心配し始めたのでした。実際、けんじ自身が学歴にコンプレックスを感じていて、仕事にもそれが影響していると愚痴をこぼすことも…。くるみは、けんじが感じたように、子どもの人生は育ちで決まるのかもしれないと思うのでした。未熟児で生まれたこうたに、人よりもマイナスからスタートさせてしまったと責任を感じるくるみ。気にかけてくれていた義母とも距離を置き、仕事しか見えていない夫も頼れず孤独な中、唯一頼れたのはスマホだけでした。ゆっくりながらも確実に成長するこうたを暖かく見守ってきたくるみですが、同じ年齢の子どもと比較してしまうと不安を感じずにはいられず…。毎日注射を打つ治療を始めることにしたくるみ。こうたに不安を感じさせないよう、こうたの代わりにすべて自分が抱えてしまえばいいのだと思うのでした。次回に続く(全16話)「すべては子どものためだと思ってた」連載は7時更新! 『すべては子どものためだと思ってた』 著者:しろやぎ秋吾(KADOKAWA) 「すべては子どものためだと思ってた」はこちら 未熟児で生まれた長男・こうたは、体が弱く大人しい性格。小学校内のクラスメイトからこうたが下に見られがちであることを知ってた母・くるみは、こうたに普通の生活を手に入れて欲しいという思いから中学受験を決意しますが、その決断が後に家庭を犠牲にしてしまうことになるとは思ってもいなかったのでした。
2024年03月06日「この映画は、ゲーマーとしての僕の人生を肯定してくれました。子どものころから“ゲームはよくないものだ”と言われてきましたが、素敵なこともたくさんあるんです!」弾けるような笑顔でゲーム愛を語る佐藤健(30)。映画『ドラゴンクエストユア・ストーリー』(8月2日より全国東宝系にて公開)で声優に初めて挑戦した。今年は主演映画が3本と、多忙を極める佐藤。そんな人気者の気になるオフの過ごし方は?「オフの日は映画を見たり、脱出ゲームに行ったり。家で一人、本を読んで、謎解きをやることもあります。(趣味の)オセロゲームはしばらくやっていないけど、強いのは変わらないかなあ(笑)。交友関係に関しては、興味がある人がいたら積極的にいきますよ。千鳥のノブさんとか、どんなジャンルでも尊敬する人って不思議と気が合う」一方、仕事モードに切り替わる瞬間は「意識したことがない」ときっぱり。「あえて言うなら、本番の直前に深呼吸をするときですね。セリフはリハーサルをやると入るので、台本はほとんど見ません。現場で考えていることは、いいものを作るためにベストを尽くすことだけ。この作品の現場は初めてのことが多かったので、監督の指導を素直に聞いて一生懸命やる、を徹底していました」今年の後半は、時間に少し余裕ができるという。「旅行します!国内外問わず、行く計画を立てていて。好奇心があるのでやりたいことはたくさんあります。ただ、手配や準備は、一緒に行く友人に丸投げするタイプですね(笑)」
2019年08月02日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)Mちゃんは勇気を出して2人の友人に相談した。2人とも「別れたほうがいい、そいつおかしいよ」と言ってくれ、それで自分の判断が正しいと信じられたという。 別れ話は数日に渡ったが、「私が本気だってことが分かったら、『それなら、もう金輪際連絡しない!』って急変。そこから連絡は一切なくなったの。向こうは子どもは堕ろしたと思ってるから、もう関わってこないと思うけど、いまでもあいつがストーカーみたいになったらどうしようとか、実はすごく怖い」と話す。別れられて本当に良かった。でも彼は、Mちゃんがどうして別れたかったのか、その理由には絶対に気づいていないだろうな。そしていまでもMちゃんに後遺症を残していることが、腹立たしくてならない。「別れ話の最後の方は頭がパニックになってた。堕ろすのは本当に嫌だったけど、とにかく何もなかったことにしたくて、この子がいなければ、あいつのこともなかったことにできるし、私は元の生活に戻れる。それで中絶しようって、実際に病院の予約もしたの。でもその日の夜、いままででありえないぐらい、寝られないぐらい骨盤が痛くなって……。その時に初めて、この子は生きたがってるんだなって思ったの。昔から子どもは好きだったけど、結婚して産んで育てるのは、人の人生を背負うって考えちゃってなんか怖かったんだよ。でもできちゃって、その子どもの生きたいって意思を感じたら、自分が育ててあげるなんて、おこがましいなって思った。自分の分身とかそんなんじゃなくて、1人の人間として、私はこの子のサポートをしていきたいって思ったの」Mちゃんの出した結論に私はハッとした。そうだった。赤ちゃんというのはお母さんの分身とか、お母さんの所有物とかじゃなくて、違う人間なのだ。母親と子どもの人生はセットじゃない。当たり前のことにびっくりしてしまった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月09日5人の子どもたちの日常を、ありのままに映すドキュメンタリー映画『子どもが教えてくれたこと』が7月14日(土)に公開されます。主人公である5人に共通するのは、大きな病を抱えていること。そして、毎日を精一杯生きていること。治療をしながら、まっすぐに生きる彼らが気づかせてくれるのは、自分の人生を愛することの素晴らしさ。思いどおりにいかない育児を嘆く私たちに“必要な何か”をそっと教えてくれます。■娘を病気で亡くした女性が撮る“子どもの生きる力”監督は、自身の子どもを病気で亡くした過去があるフランスの女性ジャーナリスト・アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン。自らの経験をもとに、子どもの持つ力を映し出した本作は、フランスで23万人を動員する大ヒットとなりました。主人公は、お芝居が好きなアンブル、サッカーの練習に勤しむカミーユ、大人びたしゃべり口調が印象的なイマド、親友の少年と病院を駆け回るシャルル、植物に詳しいテュデュアルの5人。それぞれ治療を続けながら、毎日を力強く生きている5歳~9歳の子どもたちです。映画を撮る際、監督は「似たような環境で暮らす子どもたちではなく、住む場所もバックグラウンドも異なる子どもたちを映し出したい」と願い、たくさんの子どもたちと会うことから始めました。つまり登場するのは、まったく違う場所で、違う病と闘いながら、異なる人生を歩む子どもたち。そんな彼らに共通するのは、自分の病を受け入れ、ポジティブな毎日を送っていること。劇中にナレーションはなく、自身の病状についても子どもたちの口で語られます。けれども彼らは決して悲観的ではなく、淡々と、時にはユーモアを交えて病気について伝えてくれる。大人である私たちが想像する以上に、子どもたちはたくましく、生きる力に満ちあふれているのです。■子ども目線で見つめる、ありのままの日常子どもを主人公としたドキュメンタリー作品は、親、医師、教師といった大人目線も含めて描かれる作品が多いなか、この『子どもが教えてくれたこと』は終始、子ども目線でストーリーが進みます。誇張するわけでも、押し付けるわけでもなく、ただただナチュラルに子どもたちの日常を映し出すのです。それは、病状についても同じ。仲間と力強く走り回り、とびきりの笑顔がスクリーンを彩る一方で、思わず目を背けたくなるような治療の現実までも描かれます。なぜなら、それが彼らの日常であるから。つらい治療に顔をゆがませ、涙する子どもたちの姿には、子を持つ親であればいたたまれない気持ちになることは避けられません。けれども病気と向き合いながら、自分のできること、やりたいことを存分に楽しむ…。そんな彼らの人生は清らかで、私たちに“今を生きることの喜び”をやさしく教えてくれるのです。■子どもたちを支え、支えられる家族たち映画には、子どもたちの周囲にいる仲間や友人、家族も登場します。とはいえ、両親に子どもの病気についてインタビューするシーンなどはなく、子どもとの関わりがさらりと映るのみ。ここでも、あくまで子ども目線です。だからこそダイレクトに伝わるのが、子どもたちが持つ“愛にあふれた思いやり”の心。とりわけ、イマドが父親に「(移植手術をすれば)病院にもこなくなって、パパを疲れさせずに済む」と無邪気に話すシーンには、なんとも言い表せない複雑な感情が込み上げます。監督はこの映画を制作するきっかけについて「病気の子どもを持つ家族は、子どもたちの生き方に勇気づけられ、支えられているんだ、ということをひとつの作品として描きたい」と語っていますが、大きな愛持って生きる子どもたちは、家族を支える特別な存在であることは間違いありません。そしてそれは劇中の子どもたちに限らず、私たちの横で泣き、笑い、時にはママを困らせる、すべての子どもたちにいえることではないでしょうか。■「愛してくれる人たちがいれば 幸せ」心に刺さる言葉の数々劇中にちりばめられた、個性豊かな子ども達の言葉もまた印象的。「病気だからって不幸なわけじゃない」「死んじゃったら、その時はもう病気じゃない」「うまくいかないことがあってもなんとかなるわ。それが人生よ」…子どもたちの飾らない言葉は、達観しているようにも感じる一方で、純粋すぎるほどに純粋です。「悩みごとは脇に置いておくか、つきあっていくしかないの。愛してくれる人たちがいれば、幸せだわ」――。弱音を吐くこともある、つらいと嘆くこともある。それでも、自分自身の人生を愛し、エネルギッシュに生きる彼らの一言一言は、私たちの心にストレートに響きます。『子どもが教えてくれたこと』が伝えるのは、「病気の子どももがんばっているのだから、あなたもがんばらないと」そんな安直なメッセージではありません。病を患いながら生きる彼らには、たくさんの制限があることは事実。けれども、彼らが生きる世界はとてつもなく広く、大きな希望が広がっています。豊かに生きるというのはどういうことなのか。彼らの生きる姿を目にしたら、自身の心から湧き出す勇気、希望、愛情、幸福、感謝…たくさんのものが詰まった涙が、頬を伝うかもしれません。そして、何ものにも代えがたい尊きわが子を「愛してる」と、心の底から抱きしめたくなるはずですよ。映画『子どもが教えてくれたこと』主人公は、病気を患う5人の子どもたち。治療を続けながらも、彼らは毎日を精一杯生きている。家族とのかけがえのない時間、学校で仲間達と過ごすひと時。彼らが発する言葉、そして生き方は、観る者を勇気づけ、パワーを与えてくれる。公開情報:7月14日(土)シネスイッチ銀座 ほか全国順次ロードショー公式サイト:
2018年07月12日こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。ドラマ『過保護のカホコ』が人気ですが、現実はもっとドン引きするような過保護で人生を台無しにしている子どもが大勢おります。お見合い写真を撮るカメラマンの方からお聞きした話ですが、 『就活の写真も撮るけれど、子どもじゃなくて親がカメラマンを探して、親が申し込んでくる人がいる。あれは就活もうまくいかないね』と。私もアラサーの娘を持つ親から恋愛相談が来たことがありました。本人じゃないため、お断りしましたが。親が子ども以上に就活、婚活に熱心でそのために主体性がなさ過ぎてうまくいっていない事例は多いです。子どもは真面目で高学歴の場合もあり、周りからは「良い家族」と思われている場合も。親の人生を歩み自分の人生を生きない子どもの過程はこんな感じです。●(1)親のために就職をする親が子どもの進路に口を出すのはよくある話です。こんなことを言われたことはないでしょうか?「お前はのんびりしているから民間企業じゃなくて公務員が向いている」「どこでも仕事に困らないから薬剤師がいい」「銀行は安定しているから」「安定している企業が良い企業」これを一意見として参考にする分にはいいでしょう。ここで親の意見を鵜呑みにして、その通りに就職します。就職できればまだいいですよね。仕事は親がカバーしません。その仕事を通して親離れして自立する こともあるでしょう。●(2)親のために結婚しようとする「親が反対したから20代に付き合っていた彼氏と別れた」「私の親のことも大事にしてくれる男性がいい」「親が結婚しろとお金を出して結婚相談所に入会させた」など、結婚がすべて“親”ありきの女性がおります。理想の男性の条件でいう収入、家柄、学歴など探っていくと全て「親がいいというから」。ここで自分が親のペットであること に気が付いてほしいのですが……。●(3)親のために離婚をしようとする仮に結婚しても困ったことがあればまず親に相談して、子どもができても教育方針は夫より自分の親に相談 。そんなことが続けば夫婦関係は冷めていきます。そして離婚し実家に戻る。「良い会社」「良い男」「良い人生」の「良い」っていうのが自分にとっての理想ではなく親の理想のまま。いつ、自分の人生を歩むのでしょうね。●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)●モデル/沖まりね
2017年08月31日いくえみ綾原作、波瑠主演で贈るTBSの新火曜ドラマ「あなたのことはそれほど」。この度、本作に出演する中川翔子が、人生初の人妻役に挑戦。子どもを抱きかかえた写真も到着した。本作は、2組の夫婦のマリッジライフと、四者四様に揺れる恋愛模様を、予測不能な展開で繰り広げていく物語。“2番目に好きな人”と結婚した主人公・ 渡辺美都(波瑠)が、ずっと想い続けていた初恋相手と偶然再会したことから全てが始まり、それぞれがそれぞれのやり方で大切なものを守ろうとする姿に、人間の狡さや弱さだけでなく、可愛くも切ないドキドキ感が散りばめられた、大人のラブストーリーだ。主人公・美都役を波瑠さん、その夫・涼太を東出昌大が演じ、またもう一組の夫婦には仲里依紗と「劇団EXILE」の鈴木伸之が扮する。そのほか大政絢、中川さん、黒川智花、山崎育三郎、橋本じゅん、麻生祐未らが脇を固める。今回、中川さんが演じるのは、美都が偶然再会する初恋の人・有島光輝(鈴木さん)とその妻・麗華(仲さん)夫妻が住むマンションに引っ越してきた、距離なしタイプの怖い主婦・横山皆美。何かと有島夫妻に関わり、麗華を苦しめ ていく役どころだ。役作りのために中川さんは、初めて黒髪のボブヘアーにし、また左手には結婚指輪がキラリ…と、夫も子どももいる役柄に初挑戦。中川さんは、「32歳になる年、夢だった旦那と子どもが出来た~!!」と喜びながら、皆美役を熱演しており、いままでのイメージとは全く違う中川さんが見られそうだ。「あなたのことはそれほど」は4月18日(日)より毎週火曜日22時~TBSにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2017年04月06日・ 【第1回】発達障害の子育てに「療育」よりも大切なこと のつづきです。わが子の発達が気になり、「もしかしてうちの子は発達障害なのでは?」と不安に思ったことがあるかもしれない。発達障害をもっと理解するために必要なことを、『療育なんかいらない!』の著者であり、独自の理論で放課後デイサービスを展開する「アイム」の佐藤典雅さんにインタビュー。今回も引き続き、「療育よりも大切なもの」についてお話を伺った。佐藤典雅(さとう・のりまさ)さん川崎市で発達障害の子どもをサポートする放課後デイサービス「アインシュタイン放課後」「エジソン放課後」を運営している、(株)アイムの代表。自身の自閉症の息子さんの療育のために、息子さんが4歳の時に渡米して、ロサンゼルスで9年間過ごす。前職は、ヤフー・ジャパンのマーケティング、東京ガールズコレクションとキットソンのプロデューサーという異色の経歴の持ち主。福祉という範囲を超えた目線で、自身の息子さんの成長を見守りながら、発達障害児が社会で幸せに生きるための道を広げる挑戦をしている。著書: 『療育なんかいらない!』 (佐藤典雅・著/小学館 ¥1,296 税込)※放課後デイサービス(= 放課後デイ):6~18歳までの障害のある子どもが放課後や学校休業日に利用できる、就学時向けの福祉サービスのこと。■いろいろなものに肌で感じる接点を持たせること―― 引き続き、佐藤さんが発達障害の子育てにおいて、療育よりも大切だと感じていることについて伺いたいと思います。佐藤典雅さん(以下、佐藤さん):いろいろなものに接点を持たせることだと思っています。「こんな場所があるんだ」「こういう大人もいるんだ」と、肌で感じさせること。それ自体がその子の人生を変えるわけではありませんが、肌で感じることの重要性はあると思っています。だから、うちは遠足でアップルストアとかに連れて行ったりしています。―― それは楽しそうですね! でも、子どもたちの高価な電子機器の扱いに不安はありませんでしたか?佐藤さん: それが、スタッフの心配をよそに、みんなちゃんとテーブルについて、iPadが配られると指示に従って操作していたんですよ! 普段教室ではみんな全然人の指示を聞かないのに(笑)。これには本当に驚きました。アップルストアも発達障害の子を受け入れるのは初めてだったらしいけど、「普通の子たちとまったく変わらないペースで体験プログラムができましたよ」って喜んでいました。―― 発達障害があってもなくても、子どもはみんなiPadやスマホをいじるのが大好きですよね。佐藤さん: 僕は、障害者だろうが健常者だろうが、子どもの頃から電子機器にどんどん触わらせるべきだと思っています。これからの世の中、仕事をするときにPCスキルがないことは致命的。だから、うちは電子機器がすごく充実しています。パソコンが8台にiPadも数台、それに最新のVRも。子どもたちがVRのゴーグルとつけると、みんな大興奮して遊んでいますよ。―― でも、子どもが電子機器やゲームに夢中になることに、否定的なお母さんも少なくないように思いますが?佐藤さん: うちに通っている親にも、子どもにパソコンやiPadをやらせることを嫌がるお母さんはいますよ。でも、そういうお母さんには、いつも「ビルゲイツが1日30分しかパソコンさわっていなかったら、マイクロソフトを作っていませんよ」と言っています。昔、「漫画を読むとバカになる」とか「ビートルズを聴くと不良になる」などということも言われていたけど、それと同じで、どの時代にも常に新しいものに対するアレルギーはあるものなんです。―― 私も息子を見ていて、電子機器との相性の良さを感じています。「いつどうやって覚えたの?」とビックリするほどiPadやスマホをスラスラと操っていたり、勝手に新しい知識を仕入れてきたり。でも、一人でiPadに没頭している姿を見ていると、ちょっと不安を覚えてしまうことも。やはり、子ども同士で交流を持って遊んでほしいという願望が湧いてしまうのですが(苦笑)。佐藤さん: うちに通う親からも、よく「同じ年頃の子どもと交流させたい」って言われるんだけど、うちの子たちにWiiを与えると、同世代の子たちが集まって遊びますよ。しかも、誰にも言われなくても、ちゃんと順番とルールも守って(笑)。それに、NHKスペシャルで東田直樹君(※)も言ってたじゃない?「大人は友達作れって言うけど、僕、いなくても幸せです」って。うちに通っている子どもたちも、一緒に遊んだりしなくても友達の名前は憶えているし、だいたい一緒にいるのが嫌だったら違う部屋に逃げるから。遊んでいないから交流してないというわけではない。それは、全部大人の既成概念の押しつけなんですよ。 ■子どもの将来を心配する前に、まず目の前のことに全力で取り組もう。―― その子なりの距離感があるはずだし、友達の定義だって人それぞれ違うはずですものね。自分の既成概念の枠の中で子どものことを見てしまう、この癖は意識して外す努力をした方がよさそうですね(苦笑)佐藤さん: 僕が放課後デイをやるようになって感じるのは、やればやるほど、日常の積み重ねでしかないということ。日々のトライ&エラーです。でも、僕は、小さいことの積み重ねが大きな奇跡を起こすと思っています。みんな、「ここの療育に通っていれば良くなる」って大きな奇跡を期待するけど、そんなのはない。いろいろやってきて、1年間振り返った時、「あれ? なんか最近言葉が増えた?」というふうに、奇跡って振り返って実感するものだと思っています。―― 発達障害の子どもも、スピードはゆっくりだけど成長します。今の子どもの姿がすべてではない。……でも、頭ではわかっているはずなのに、先のことばかり考えて不安になってしまうときも(苦笑)。佐藤さん: 子どもの将来に対して、そりゃ、僕だって不安はありますよ。でも、わからないこと悩んだって仕方ないでしょう? それは、独身の女性が「将来の私の旦那さんは……」って言っているのと同じだよね(笑)。人生には順序があって、AをクリアしなければBはこないんですよ。それをすっとばしてZのことを考えても仕方ない。まず、目の前のことをしっかり考えましょうよ!―― 先のことがわからないのは、発達障害の子育ても普通の子育ても一緒ですね。佐藤さん: そうです。親は、今自分の子どもには何ができるか? 何だったら期待していいか、また期待できないか? しっかり精査すること。例えば、動物が好きだったら動物図鑑をそろえてあげたり、パソコンが好きだったらある程度の環境設定をしてあげたり、その子が興味を持っている環境をそろえて、その子の進歩を促すことが大事だと思います。―― がっちゃんはもうすぐ高校生ですよね? 息子さんのために、今、佐藤さんが取り組んでいる目の前の課題は何ですか?佐藤さん: 僕は、アメリカから帰国した時、がっちゃんを通わせたいと思える施設がなかったから、自分で作ろうと思って、たまたま放課後デイから事業を始めました。だから、うちの子の成長に合わせて、フリースクールや就労支援の事業も計画しています。今年の4月には、フリースクールもオープンしますよ!―― 常に、息子さんが充実した人生を送るにはどうしたらいいのか、ということを考えて行動している、佐藤さん。その行動力、見習いたいものです!佐藤さん: 今は、普通に就職することが難しい子たちに対して、その受け皿は就労支援という一つしかない。だったら、うちでその受け皿も作ろう!と。もっと儲かりながら楽しい就労支援を計画しています。―― 確かに、今の就労支援で得られる報酬はほんのわずかです。このシステムでは障害者の自立は難しい……。佐藤さん: みんな、福祉は感動とか想いだと思っている。でも、そんなのは働き手の都合であって、僕は、福祉で一番重要なのはシステムだと思っています。例えば、駅で車いすの人が電車に乗りやすいように、エレベーターをつける。このエレベーターというのはシステム。やった人の感動や気分の問題ではないんです。社会の多くの一般の人と障害を持っている人とのギャップを埋めるシステムをどうやって福祉で作っていくか、そこを考えていきたい。発達障害と就労支援はとても難しいテーマだ、という佐藤さん。でも、もうすでに、具体的な就労支援の計画を3つも持っていた!(ただし、計画段階なのでまだ記事にはできません)ぜひ、この難題に対する答えを開拓し続けてほしいと思う。次回、第3回は、「発達障害の子育てにおいての親の心の持ち方」についてお伺いします。※東田直樹くん 「自閉症の僕が跳びはねる理由」 (エスコアール)や絵本、詩集など多数執筆。2016年12月11日(日)のNHKスペシャル「自閉症のきみがおしえてくれたこと」で出演されました。取材・文・撮影/まちとこ出版社
2017年02月13日子どもが将来、自分の人生を切り開いていけるだろうか、結婚し、周囲の人々ともうまくやり、幸せな人生を歩めるだろうか――親なら誰もが、愛する子どもの将来に思いを巡らすもの。そんな子どもの将来の方向性が、2歳の段階で予測できるとしたらどうでしょう?今回は、イギリスのニュースサイト『Daily Mail Online』を参考に、2歳児とその子の将来性についての意外な関連に迫る研究について見ていきたいと思います。■8,600人超のデータを分析して分かった傾向アメリカ・ペンシルバニア州立大学などの研究チームが、「子どもの2歳時点でのことばの習得状況を見れば、その子が将来成功するかどうかがわかる」という学説を発表しました。子どもを持つ親にはかなりショッキングな説ですね。研究チームによると、2歳時にことばの習得が充分にできている子どもは、幼稚園に入る時点で字が読めている、数の概念を理解できているなどの学問的基礎を備えることができ、さらに成長してからもより高い教育を受け、結婚し、より高い経済的地位を得られる可能性が高いのだそう。この研究のポイントは、将来の学習能力や生活力の基盤をかなり早い段階で判断できるとする点、そして、その判断基準として“ことばの習得”に注目している点にあります。この研究は、アメリカ全土で8650人の子どもたちを対象にしたデータを基に行われました。2歳時点でのことばの発達状況については両親への調査を、幼稚園での学習状況は文字を読む能力と数字への理解度をもとに判定しています。また、子どもたちを2つのグループにわけ、ことば習得と家庭環境についての調査も行っています。この調査によると、経済的に困窮していない家庭で、かつ、きちんと手をかけて育てられた子どもたちのグループは、2歳になった段階で、そうでない子どもたちのグループよりもより多くのことばを習得していたのだといいます。また、母親が病気がちな場合、子どものことばの習得が遅れがちであることもわかりました。研究チームはさらに3年後、5歳になった子どもたちに追加調査も実施。2歳のときに多くのことばを身につけていた子どもたちのほうが、読む力や数字を理解する力が身につき、自分の感情をコントロールできるなど、幼稚園に上がる準備が整っていたそうです。■習得のペースは個人の能力の問題ではない!研究チームによると、2歳児のことばの習得にばらつきがある理由について、子ども自身の能力や親の経済的な背景だけでは充分な説明ができないとのこと。それらよりももっと大きく影響しているのが、両親の子どもへのかかわり方だといいます。研究の筆頭著者、ペンシルバニア州立大学のポール・モーガン准教授はいいます。「ことばの習得と生育環境について、はっきりしていることがあります。ストレスを感じたり、働きすぎていたり、社会の手助けをあまり受けられていないと感じる両親に育てられると、その子どもも話したり読んだりすることが少なく、ことばの数も少ない、ということです」両親がほかのことで頭がいっぱいだと、子どもとのかかわりが減り、自然ことばの習得にも影響が出てくるということのようです。では、もしわが子のことばの習得が遅れていたらどうでしょう?あきらめるしかないのでしょうか?この疑問について、共著者でカリフォルニア大学アーヴァイン校の教育学教授、ジョージ・ファルカス氏はいいます。「はっきりとしたことばの習得の違いが初めて現れてくるのが2歳ごろ。この2歳という早い段階で子どものことばの習得を手助けすることで、幼稚園に入る頃には読む力や数を理解する力を高めることが可能です」子どものことばの習得は、親のサポートで後押しすることが可能なのです。■自治体の支援サービスも賢く利用しよう!ことばを話し始める2歳前後の時期に両親がよく手をかけて育て、ことばのシャワーを浴びせて習得を促してあげることが、そのときだけでなく将来にわたって、子どものさまざまな能力や機会に影響を与えていくのだということ。よく話しかけてあげたり、遊びの時間や寝る前に絵本を読んであげたりすることもとても大切です。ゆっくりと、繰り返し語りかけてあげることで、子どもは聞き取ったものから自分のことばにしていきます。こどものことばの発達については、自治体の発達相談や小児科などの医療機関でも相談することができます。周囲のサポートを受けながら、わが子にとって一番よいかかわり方を見つけてあげることが、その子の将来をよりよいものにしていくことにつながります。子どもを育て上げることは、本当に偉大な仕事ですね。(文/よりみちこ)【参考】※Why your toddler’s vocabulary at age TWO can predict their success in later life―Daily Mail Online
2015年09月02日「幸せなお金持ちの“お金の教育”」 では、お金持ちの人が、自分の子どもに実際に行っている教育の一端を教えてもらった。引き続き、「人生の幸せは“お金のIQ”と“お金のEQ”のバランスで決まる!」 と言う本田健さんにお話しを伺おう。■人生の豊かさを実現させる2大要素「豊かさには、2つの要素があります。1つ目は自分の好きなことをやる自由があること。もう1つは、今の状況に心から満足できることです。1つ目の要素には、お金のIQが関係しています。そして2つ目の要素に、お金のEQが関わってきます」(『子どもに教えたい「お金の知恵」』より抜粋)お金のIQ、お金のEQって何? 具体的に説明してもらった。■「お金のIQ」の4大原則「世界のお金持ちは、子どもに体系的な金銭教育を与えています。彼らは“お金を残す”ことよりも、“お金の知恵を残す”ことのほうが重要だと考えているからです。私はこのようなお金の知性のことを、“お金のIQ”と呼んでいます。お金のIQには、大きく分けて、以下の4つの原則があります」<お金のIQ 4原則>1.お金を稼ぐお金持ちになるには、最初に稼がなければ話が始まらない。多くの人は、手っ取り早くお金が儲かりそうなことを仕事にしようとするが、そのような仕事は競争相手も多く、簡単にはうまくいかない。また、流行り・すたりもあるので意外にダメになるのも早い。お金持ちになるためには、長期間にわたって成功し続ける必要がある。そのためには人に喜ばれるサービスや物を提供して多くの人から支持を得るのが一番の近道だ。2.お金を使う稼いだ後は、お金をうまく使うことが鍵となる。「生き金」という言葉があるが、お金はうまく使うと、自分のところから出て行ったあと、仲間を連れて返ってきてくれる。だから、何が「生き金」になるのか、「死に金」になるのかをよく見極めることが大切となる。“お金を使うことで自分と周りが幸せになるか”ということを考えてみると、「生き金」になるかの判断基準となる。3.お金を守る稼いでうまく使ったあと手元に残ったお金も、守りが甘いとあっという間になくなってしまう。「“お金を守る”というのは、他人との境界線をはっきりさせておくということです。だからといって、“心を鬼にして、冷たい人間になれ”ということではありません。誰かにお金をあげたり保証人になったりすることが、結果的にその人のためにならないことがあるという事実を、しっかり知っておく必要があります」4.お金を増やす最後のステップは、稼いでうまく使って守ったお金を、増やすこと。投資に成功すると、あなたの代わりに、お金が働いてくれるようになる。ただし、投資で成功するためには、経済、マーケット、お金の流れ、税金、投資手法、お金の心理学など、さまざまなことをマスターする必要がある。■「お金のIQ」を高める4つの方法“お金のIQ”という発想がないと、何やら難しそうだと感じてしまうが…。「お金のIQを高める方法は、いくつかあります。そして、その方法は決して難しいことではありません。今日からでもぜひ始めてみて下さい」と本田さん。(1)お金と真剣に向き合うと決めるまず、「お金と真剣に向き合おう」と決めることが第1ステップだ。ほとんどの人は、「お金について、ちゃんと考えなくちゃ」と思いながらも、どこかで逃げている。具体的には、「稼ぐこと」「使うこと」にもっと意識的になる。自分の付加価値を高めたり、労働以外による収入を増やしたりすることを考えるのも良い。「最初は不安も感じるでしょうが、真剣に向き合い続けていれば、必ずお金とうまく付き合えるようになります。逆にお金から逃げ続けていると、常にお金のストレスに悩まされ続けることになるでしょう」(2)「入るお金」と「出るお金」を意識する入ってくるお金と出ていくお金の両方に意識を向けることができれば、お金と向き合うのは楽になる。「感謝してお金を受け取り、感謝してお金を払うことを心がけてみてください。それだけで、お金との関係がかなり健康的になっていくはずです」(3)お金について楽しみながら学ぶ「多くの人がお金と縁がない原因は、お金について、よく知らないからです。お金について知れば知るほど、親しみが沸いていきます」。(4)人間的な魅力を身に着ける「お金は、獲得するものではなく、引き寄せるものです。そのためには、あなた自身が、魅力的な人になる必要があります魅力的な人になるためには、まず毎日を心から楽しむことです」そんな本田さんが「この1冊で子どもは将来、お金に困らない!」というメッセージブックが「子どもに教えたい「お金の知恵」 一生お金に困らない子に育つ47のルール」だ。 「子どもに教えたい「お金の知恵」 一生お金に困らない子に育つ47のルール」定価:本体560円(税別)【連載:子どもに教えたい「お金の知恵」特集】・ 案外知らない!「お金の3つの機能」(子どもに教えたい「お金の知恵」特集1) ・ お金の流れを呼び込む鍵とは?(子どもに教えたい「お金の知恵」特集2) ・ 幸せなお金持ちの「お金の教育」(子どもに教えたい「お金の知恵」特集3)
2014年11月09日漫画から学んだ人生の大切なことを子どもにも伝えたい大事なことは漫画が教えてくれた……、そんな人も多いのではないでしょうか?子どものころから現在まで、読んで感動した漫画は誰でも一つはあると思います。そこで自分に子どもができたら、ぜひ読ませてみたいスポーツ漫画は何ですか。20代女性573名に聞いてみました。>>男性編も見るQ. 子どもに読ませたいスポーツ漫画を教えてください(複数回答)1位『SLAM DUNK』(バスケットボール) 51.1%2位『タッチ』(野球)25.3%3位『ROOKIES』(野球) 13.6%4位『H2』(野球) 8.4%4位『YAWARA!』(柔道) 8.2%■『SLAM DUNK』(バスケットボール)を選んだ人は……・「自分が読んできたから」(28歳/卸/事務/)・「夢もあって、友情が大切だと教えてくれたから」(25歳/フリーター)・「笑いのセンスと真剣さが好き」(22歳/金融/営業)・「永遠のバイブル。子どもと共有したい」(22歳/商社/営業)・「あきらめないことの大切さが学べると思う」(23歳/化粧品/総務)■『タッチ』(野球)を選んだ人は……・「キュンとくるから」(25歳/建築/秘書・アシスタント)・「昔、自分が読んでハマったから」(23歳/教育関連/サービス)・「子どもにも自分と同じ感動を味わってほしい」(26歳/食品/営業)■『ROOKIES』(野球)を選んだ人は……・「自分も感動したから」(22歳/化粧品/秘書・アシスタント)・「登場人物のガラはよくないが熱いところが好きだから」(23歳/自動車関連/管理)・「努力することの大切さと、仲間の大切さを教えてくれそう」(22歳/医薬品/企画開発)■『H2』(野球)を選んだ人は……・「一生懸命スポーツに打ち込む姿や、人を思いやる気持ちを読み取ってほしい」(24歳/食品/財務)・「単なる根性物ではなく、面白くて楽しめる」(26歳/アパレル/営業)・「現実味があって『青春!』という感じがする」(25歳/卸/販売)■『YAWARA!』(柔道)を選んだ人は ……・「まじめな感じがする作品だから」(25歳/官公庁/財務)・「自分もこれを読んで子ども時代を過ごしたから」(21歳/飲料/営業)・「汗臭くなく、さわやかで一生懸命なのがいい」(28歳/化学/研究開発)総評なんと他を大きく引き離して堂々1位になったのは、『週刊少年ジャンプ』に連載された『SLAM DUNK』でした。少年漫画でもよい作品は女性の心をもとらえるんですね。『タッチ』はスポーツを通してのさわやかな青春に憧れる声が多く、子どもにもそんな青春を送ってほしい、チームプレーを通して仲間の大切さや人の心の機微を知ってほしいとのコメントも多くありました。一方少数派ですが、「子どもに漫画は読ませない」という声も……。でも、やっぱり自分が学んだ経験を伝えていきたいようですね!調査時期:2010年10月6日~10月17日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性573名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク漫画のキャラクターを参考に、モテ男になる秘訣【女性編】名作と思える少女漫画ランキング【女性編】実写映画化してほしい漫画ランキング完全版(画像などあり)を見る
2010年11月07日