コーチもチームメイトも良い人で本人も楽しく通っている。親としてクラブには特に不満はない。だけど、「本人が行きたいといった」と高熱でも試合に参加させたり、学校行事よりサッカーを優先させる周りの保護者とのやり取りに悩んでいる、というご相談。【サッカー>学校行事】を「本気でやっていくなら当たり前」と周囲は言うそうですが、みなさんはどう感じますか?スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、子どもをサッカー漬けにする4つのリスクについてお伝えします。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<サッカーやっている息子は自分の理想と正反対、と息子のサッカーを嫌う妻を何とかしたい問題<サッカーパパからの相談>現在小学1年生(4月から2年生)の息子がいます。今息子が入っているクラブチームでの保護者同士のやりとりに悩んでいます。小学校に入学する前に幼稚園のサッカー教室で1年間程サッカーを習っていましたが、小学校入学の際に別のクラブチームに入りました。幾つかのクラブチームやスポーツ少年団に体験に行ったのですが、息子が行きたいと言った今のクラブチームに入ることを決め、息子は楽しく通っています。コーチもチームメイトも良い方ばかりで、親としてチームに何も不満はありません。ただ、周りの保護者がとても熱心で、たまに不安になることがあります。例えば、試合の日に子どもが高熱を出しているのに「本人が行きたいと言ったから」と参加していたり、学校行事よりも試合を優先させるのが当たり前など......。「サッカーを本気でやっていくなら当然。みんなそうしてるよ」と言われるのですが、私はどうしても理解ができずにいます。小学校1年生でも、そのようにする必要があるのでしょうか?とても熱心な保護者さんと話していると、うちもそうしなきゃいけないんじゃないか、息子にさせることができていない私はダメなのかな......。と思ってしまいます。私は息子が体調不良の時は休ませています。学校行事や月に1度しかない夫の土日休みは試合を休んで旅行に行くこともあります。それも毎月ではないですし、練習試合が月に3回程度あるので、1回休んだとしても他にも出ることができます。私が息子を甘やかしているのでしょうか。これでは息子のサッカーは上達しないでしょうか。教えてください。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。いやはや、驚きました。高熱でも試合に行かせるなんて正気の沙汰ではありません。学校行事より試合を優先させるということは、例えば遠足などを休ませて試合に行かせるということでしょうか。しかもまだ小学1年生で、そこまで親御さんが過熱するとは。もちろん高学年であったとしても、熱があるのに試合に出してはダメだし学校行事を優先させるべきです。■学生の本分は勉強子どもに試合を優先したいとせがまれても毅然とした態度を見せて小学生の本分は勉強です。学校で仲間と一緒に学ぶことが彼らの軸です。例えば学校の少年団ではなくいくつかの小学校から子どもが集まるクラブでは、全員の予定に合わせられません。そこで子どもが学校を休んでサッカーの試合に行きたいとせがんだとしても「小学生は学校を最優先にしなくてはいけない。それはわが家の方針です」と毅然とした態度を見せてください。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■チームの保護者はクラブのありようを映す鏡それにしても、このように親御さんの暴走を許しているということは、クラブ自体やコーチが、何よりもサッカーを優先せよという姿勢なのかも知れません。以前取材で訪れた少年サッカーの大会会場で、コーチの方が祖父母の法事で練習を休んだ子どもを「サッカーは大事ではないのか」となじっていました。そのコーチをとがめる大人がいない事実が何より残念でした。子どもをサッカー漬けにしたいコーチよりも、そうでないコーチのいるチームを選んでください。そこに集う親の姿は、そのクラブのありようを映す鏡だと私は思います。試合で、ベンチが静かでポジティブなかけ声が多いチームの親御さんは、また同じように穏やかに見守っています。逆にベンチが怒鳴ったり指示の多いチームは、親御さんもまた同じように感情的になっています。■あなたの感覚は間違っていない、このままでいて結論から言うと、お母さんはそのままでOKです。どうか、今お持ちになっている教育観をブレずに持ち続けてください。体調不良の時は休ませてください。学校行事や月に一度しかないお父さんの土日休みは、サッカーの試合を休ませて旅行に行きましょう。小学生時代の家族の思い出がサッカーしかない。音楽、科学、他のスポーツなどサッカー以外のことに触れる機会がないといった環境は、子どもの健やかな成長を促せません。■子どもをサッカー漬けにすることで懸念される4つのリスク(リスク1~3)そのようにサッカー漬けにすることは、4つのリスクがあると私は考えます。1つめがスポーツ障害です。まだ骨の発達が伴わない小児期にスポーツをやり過ぎてしまうと、疲労骨折や膝や足首にスポーツ障害を抱えることになりかねません。過度な活動がたたって、ドクターストップがかかったり、手術をした小学生もいます。2つめはバーンアウト。精神疲労です。お腹いっぱいになるまでサッカーをやり過ぎて「もうサッカーはいいや」と燃え尽きてしまった子も複数知っています。3つめが重要です。小学生からスポーツをやり過ぎてしまうと、脳の成長が阻まれます。私はこのことを『高学歴親という病』(講談社α新書)という書籍を企画構成したことで知りました。脳科学者で小児科医の著者、成田奈緒子先生が同書で詳しく説明しています。まず小学校低学年くらいまでに育てなければいけないのは「からだの脳」です。別名「原始人の脳」ともいいます。睡眠、食欲、呼吸など生命の維持、心身の成長に欠かせない部分を育てなくてはいけません。姿勢の維持も、「重力に逆らって立つ」「椅子にきちんと座る」といった、もっとも基本的な身体の力です。自律神経は、血液の運搬や体温調整、心臓や内臓の働きなどの体内活動を司ります。これらにかかわる脳を育てるには、早寝早起き朝ごはん。生活リズムが重要です。その次に、より高度な機能を司る「おりこうさんの脳」を育てます。計算したり、文章を読解したり、言語を理解する知能、五感をつかって自分の周囲を認知する知覚もここに含まれます。いずれも大切な能力ではありますが、さまざまな研究で、人間の基本的な動きを支える「からだの脳」が育っていなければ、おりこうさんの脳もうまく育たないことがわかっています。そして3番目、最後に育てるのが「こころの脳」です。コミュニケーション能力や社会性をつけていきます。脳は「からだの脳」→「おりこうさんの脳」→「こころの脳」の順番に育てなくてはいけません。平日遅くまで練習して食事も睡眠も遅くなっていけば生活リズムが乱れます。■家庭崩壊にもつながりかねない4つ目のリスク(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)リスクの4つめは、親子関係性が悪化する懸念です。親が子どものサッカーに入れ込みすぎる家庭では、子どもに過大な期待をかける傾向があります。レギュラーで活躍している時は楽しいでしょう。そこには悦びがあります。ところが、親が思うとおりにいかないこともあります。すると、子どもに対し嫌悪を抱く親御さんは少なくありません。そうなると、子どもは追い詰められます。自著で申し訳ないのですが、それについては『スポーツ毒親』(文藝春秋)に詳しいです。家庭は、子どもにとって安全基地です。他人の言動に振り回されることなく、どうか安心して子育てを楽しんでください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
2024年03月27日小学生になり新しく友だちもできて、よく昼休みに外で遊んでいた長男。ある日、私の職場に学校から電話がかかってきて、長男がけがをしたため「すぐ学校に来てください!」とのこと。診てもらうと、まさかの骨折! 転んだだけだと言う長男に、詳しく話を聞いてみると……。 お迎え要請の連絡小学校に入って同じ保育園からの友だちは1人もいませんでしたが、新しく友だちができ安心していました。「昼休みにはみんなで外で遊んでるんだよ」と話してくれていたある日、私の職場に学校から「長男くんが転んでけがをしたのですぐ来てください」と連絡があったのです。私は転んだだけで呼び出されることに驚きつつ、心配になって急いで小学校へ向かいました。 保健室に着くと、長男が足をけがして歩けない状態でした。「お友だちと鬼ごっこをしていて、花壇のところで転んだようです」と改めて先生からの説明がありました。長男の足はみるみるうちに腫れていったので、急いで病院に連れていきました。 衝撃の診察結果、そして本当の原因は…診察してもらったところ、レントゲンを撮るとなんと骨折していることが判明。ギプスで固定され、しばらく松葉杖で生活することに。 病院の帰りに長男にどうやって転んだか聞いてみると、「鬼ごっこをしていて、Aくんが鬼で、逃げていたらちょうど花壇のところで押されちゃったの……」と言いました。Aくんに悪気があったわけではないことを知っていた長男は、先生には自分で転んだと言っていたのです。私はモヤモヤしてしまいましたが、長男は自分がけがをしたことで大事にしたくなかった様子でした。 初めてのギプス生活。通学は送迎し、お風呂はギプスが濡れないようにビニールで巻いてなどギプスがとれるまでは大変な毎日でした。ただ、学校で不便なところは友だちが助けてくれていたようで、長男を押した子もよく荷物を持ってくれたりと助けてくれました。それを見て、大事にしたくなかった長男の気持ちがわかったような気がしたのです。 小学校生活ではけがをすることもあった長男でしたが、その後もその友だちとは良い付き合いをしているようです。友だちとの関係性をいつの間にか自分で築けるようになったんだと感心した出来事でした。 イラスト/はたこ著者:松田みさと監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月23日心身が疲れた時に、息抜きや休息は必要不可欠。休日である程度は回復することができますが、疲れ具合によっては、その日まで心身がもたない時もあるかもしれません。あなたも、発熱など明確な病気の兆候がなくとも「今日はなんだかつらいから、休みたいな」と思った経験が、一度はあるのではないでしょうか。学校を休み、『スタバ』に行ったら店員が?5児を育てる母親の、みー(@3mama37)さんは、コーヒーチェーン店『スターバックス(以下、スタバ)』でのエピソードをX(Twitter)で紹介しています。その日、親子で『スタバ』を訪れると、学校を休んでいた娘さんは、店員にこう告げました。「学校に行きたくないから、ケーキを食べに『スタバ』に来た!」人によっては、出かける元気があるにもかかわらず学校を休むのは、『サボり』としてマイナスの印象を抱くかもしれません。しかし、店員の反応は…。「私も不登校児だったから、気持ちが分かるよー!」※写真はイメージ娘さんの話を受け入れ、気持ちに共感してくれたのです!この反応に、娘さんは久しぶりに笑顔を見せました。また「これを許してくれるお母さんって、本当にありがたいんですよ」といわれたみーさんも救われた気持ちになり、「『スタバ』のお姉さん、大好き」と思ったとのこと。親子両方に満点の対応をした店員について、ネット上で称賛の声が続出しました。・さすが『スタバ』。理解力と寄り添う力が高くて、感動する。・登校拒否した子供と『スタバ』に行った日のことを思い出しました。正解だったようでよかった。・お出かけして「世界は学校だけじゃない」と知るのは大切。・心が疲れた時、カフェやファミリーレストランに連れて行ってくれた親には、今も感謝しています。・あってもいいのに、学校にはなんで有休がないんだろうね。店員側も、リフレッシュ先として『スタバ』が選ばれたのは、嬉しかったことでしょう。心身を癒すのに必要な時間や方法は、人それぞれ。自身の心身の調子を確認して、大事に至る前に回復するのが一番なのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2024年02月24日小学校が大好きで毎日楽しそうに通っていた息子。しかし小学3年生の冬休み後、急に「学校へ行きたくない」と言いだします。はじめは休み明けで気がのらないだけだと思っていた私ですが、ある日ずる休みをするまでに……。心配した私は夫に相談。夫が息子に話を聞くと、学校に行きたくない理由が明らかになったのです。 息子が学校に行きたがらない理由 小学3年生の息子は学校が大好き。毎日下校後に学校であったことを楽しそうに話してくれます。 しかし3年生の冬休み後、急に「学校に行きたくない」と言い出しました。休み感覚が抜けていないだけだと思った私は「なまけないで、ちゃんと行きなさい」と無理矢理送り出すことに。 このやりとりが数日続いたある日の朝、とうとう「絶対行かない!」と学校をずる休み。学校で何かあったのではと心配になった私は、仕事から帰宅した夫にこのことを相談。夫は「俺からちょっと聞いてみるよ」と言い、息子と2人でお風呂に入っていきました。お風呂からあがった夫に話を聞いてみると、保育園時代からずっと仲良しのAくんとケンカをしてしまい、まだ仲直りができていないとのこと。息子は謝り方がわからないと言っていたそうです。夫が「ごめんねって、ひと言伝えるだけでも良いんだよ」と教えると、謝る勇気が湧いて学校へ行く気になったようでした。 次の日、学校から帰宅した息子が「ちゃんと謝れた! 昼休みにAくんと一緒にサッカーして遊んだ!」と、とてもうれしそうに話してくれました。それ以降、息子はまた楽しそうに学校へ通っています。私は、「学校に行きたくない」と最初に言っていたときに、きちんと話を聞いてあげればよかったと後悔。学校のことに限らず、もっと息子と向き合い、寄り添うべきだと学んだ出来事でした。 作画/mosu著者:杉本加奈
2024年02月08日元タレントで現在はクリエーターとして活動するおかもとまりが15日に自身のアメブロを更新。息子が学校に行きたくない理由を明かした。この日、おかもとは息子について「朝ごはん食べながら、初めて、『学校行きたくない・・・』と言いました」と告白。「聞いたら、つまらないからとのこと」と息子が学校に行きたくない理由を説明し「『前の学校みたいに友達もまだ少ないし、寂しいよね』って話を聞きました」とつづった。続けて「休み時間、楽しそうに遊んでいる子たちに頑張って、一緒に遊ぼうって声掛けてみようか!」と提案したことを明かしつつ「出来ない」と返答があったといい「学校は休みたくないから頑張って行く、とは言っていたので、帰宅したらマリカとスイカゲーム対決しようねって約束しました」と報告した。また「まだ転入して2週目だからね」と述べ「パパもママも味方だし、家族だから、辛い時は恥ずかしいと思わず、辛いって言ってね、と話しました」と説明。最後に「放課後どうかな・・・」と心配そうにつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「心配ですね」「不安ですよね」「楽しい学校生活を送れますように」などのコメントが寄せられている。
2024年01月16日私には小学5年生の息子がいます。ある日突然学校に行かなくなり、どうやら嫌がらせをされていることがわかったのですが……。息子の担任は私の幼なじみです。理由も言わず、学校に行かなくなった息子を心配して、私は彼にそれとなく事情を聞くことに……。状況を把握するためしばらく様子を見てみると言う幼なじみの言葉に、私はすこし安心しました。しかしその後、信じられない現実と向き合うことになったのです。 不登校の原因は幼なじみの担任!?結論から言うと、息子を孤立させていたのは私の幼なじみである担任でした。問い詰めると、そんなことをする教師はいないと反論してきました。しかし私には心当たりがあり……。 じつは彼、10年以上前に私にプロポーズしてきたんです。でも私はその申し出を断り、今の夫と結婚。もう昔のことなので、子どもの担任として再会したときにも気にしていませんでした。 ですが、彼のほうは断られたことを根に持っており、久しぶりに会ったことで怒りや恨みが再燃。私ではなく息子に矛先が向いたようです。息子に私のことを悪く言ったり、クラスメイトに圧力をかけて息子との会話を禁止したりしたようです。 人としてどうなのかと詰め寄ると、薄笑いを浮かべて「子どもの言うことを信用するのか」 と詰め寄ってきて……。「証拠はあるのか」 とも言ってきましたが、私が息子を信じることに証拠の有無は関係ありません。 それを知った彼は安心したらしく、とんでもないことを言い出したのです。「俺の叔父、教育委員会にいるからな!」「もみ消してくれんだよw」私は彼の言葉に呆れてしまい……。でも彼は肝心なことを知りませんでした。「偶然ね、私の義父もいるのよ」 証拠が見つかり、幼なじみの彼は…義父は教育委員会でも偉い立場です。その事実を知ったとき、彼は焦り始めました。そして、私が彼の暴言を録音したデータを持っていると伝えると、また鼻で笑いました。 携帯電話や録音機器は校則で禁止されているため、そんなことはありえないと言うのです。しかしそれは実在しました。怒られるかもしれないとわかっていても、息子を助けたいと必死に録音してくれた子がいたのです。 悪事が明るみに出たことで、担任である幼なじみは処分されることになりました。最後になって、自分と人生をやり直さないかと言い出したときにはもう何と返したらいいか……。なにせ私、彼とはお付き合いをしたことがないのです。すべては彼の妄想のなかにあるようです。 周りの人たちの協力に感謝!私が担任を怪しみ始めたのは、休んでいる息子の様子を見に来たときでした。あのとき息子の情緒が急に不安定になったのです。しかもそのすぐ後に、同じクラスのお母さんから担任の嫌がらせを聞き、主犯が彼だと確信しました。 その後、私はクラスのお友だちや親御さんに協力してもらい、証拠集めに奔走しましたが、なかなか証拠を手にできませんでした。ですが、ひとりの女の子が担任の悪事の証拠を音声で録ってくれたのです。おかげで私は学校と教育委員会に報告ができ、幼なじみは処分されることになりました。 この一件が落ち着いた後、息子はまた学校に通い出しました。幼なじみの逆恨みを心配しましたが、今のところ問題なく登校しています。送迎は欠かせませんが、お友だちやその親御さん、学校の先生方の協力があり、ここまでやってこられました。とても感謝しています。 ◇ ◇ ◇ ほとんどの先生は生徒のことを第一に考えていると思いますが、担任の卑劣な行為は許せませんね。親のほうは子どものSOSに気づけるよう、ふだんから心がけを大切にしたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月28日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。小さなころから常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたねこじまさんは、悶々としてしまいます。結局あまり登校できないまま1学期が終了。あっという間に夏休みが終わり、2学期が始まりました。2学期が始まると、まっちくんの登校しぶりはますますひどくなってしまいます。そんな中、予約していた大学病院の心理発達科を再び受診し、医師に悩みを相談したところ、「お母さんじゃなくて、本人の困りごとは?」「慣れたらまた変わってくるでしょう」と言われてしまいました。 診断名もつかず、言われることはいつも同じ……。受診する意味がわからなくなってしまい、つらい気持ちになったねこじまさんは、もうこの病院へ訪れることをやめる決断するのでした。 そして、10月ごろのある朝……。 どうしてこんな日に限って…! その日は、下の子のための保健センターの1歳児教室の日でした。保健士さんに個別相談ができる日だったので、どうしても参加したかったそう。 前日からまっちくんには説明していたものの、当日、結局登校しぶりになってしまい、まったく予定通りに事が運ばず、ねこじまさんは焦ってしまうのでした。 子育ては予測不可能な事態の連続。時間がないときに限って予想外なことが重なり、うまくいかないことってありますよね。いつもなら待てることでも、日頃の「勘弁してよ……」という思いが積み重なり、思わず涙が出そうになってしまうことも。ねこじまさんの言動に共感できる方も多いのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年11月10日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。小さなころから常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたねこじまさんは、悶々としてしまいます。結局あまり登校できないまま1学期が終了。あっという間に夏休みが終わり、2学期が始まりました。2学期が始まると、まっちくんの登校しぶりはますますひどくなってしまいます。そんな中、予約していた大学病院の心理発達科を再び受診することに。 事前に先生に聞きたいことをメモして、診察に臨んだねこじまさん。しかし、ねこじまさんがまっちくんへの対応に困っていることを話し始めると、医師から「お母さんじゃなくて、本人の困りごとは?」と遮られてしまいました。 まっちくん自身、「困っていることはない」という返答だったので、今回も医師に「慣れたらまた変わってくるでしょう」と、サラッと言われてしまったのでした。 その後、この診察に意味はあるのだろうかと疑問を抱いてしまったねこじまさんは……。 相談したいだけなのに、間違ってた? 診断名もつかず、言われることはいつも同じ……。受診する意味がわからなくなってしまい、つらい気持ちになったねこじまさんは、もうこの病院へ訪れるのをやめることにしました。 これまでの医師の言葉や態度によって、「私の悩みはたいしたことないのだろうか」「私が大げさにしてしまっているのだろうか」「でも、それで片付けていいのだろうか」と悩んでしまったと振り返ります。 SNSのコメント欄には、「医師にとっては大勢いる患者のひとりかもしれないけど、受診する人はみんな、大切なわが子を思って来ているのだから、もう少し言葉を選んで寄り添ってほしい」 「一時期、長男を発達センターに連れていったとき、『他の子と比べてどうか、周りに迷惑をかけてないかよりも、お母さんが困っていなければいいんですよ』と言われて、気持ちが救われました」 「たしかに本人の困りごとをどうするかは大事だけど、その子を見守る親だって相談したいことがあると思います。子育てのいろいろな場面で、もう少し保護者への支援があってもいいのに。保護者の心に余裕がないと、結果的に子どももしんどい思いをしてしまう気がします」 など、病院・親・子の関係性について、多くの意見が寄せられました。 人にはそれぞれ悩みがあります。すがるような思いで受診したときに、機械的に判断されるだけでは悲しくなってしまいますね。悩みに寄り添ってくれて、自分や子どもと相性が良いと思える医師に出会うために、病院を変えてみることも一手です。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年11月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。小さなころから常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたねこじまさんは、悶々としてしまいます。結局あまり登校できないまま夏休みに突入し、2学期が近づいたある日。「なんで学校って行かなきゃいけないの?」と、本質を突くような質問をしてきたまっちくん。ねこじまさんは「学校はいろいろなことを体験し、自分の可能性を広げたり見つけたりする場所」と前向きに話しました。 2学期が始まると、まっちくんの登校しぶりはますますひどくなってしまいます。そんな中、予約していた大学病院の心理発達科を再び受診することになり……。 「お母さんじゃなくて、本人の…」 事前に先生に聞きたいことをメモして、診察に臨んだねこじまさん。ねこじまさんがまっちくんへの対応に困っていることを話し始めると、医師から「お母さんじゃなくて、本人の困りごとは?」と遮られてしまいました。 このときのことを振り返り、「なんか私、ここに来ちゃいけない感じなのかな」「この時間に意味はあるのかな」という疑問が頭に浮かんだとのこと。まっちくん自身、「困っていることはない」という返答だったので、今回も医師に「慣れたらまた変わってくるでしょう」と、サラッと言われてしまったのでした。 医師と受診者という関係上、なかなか聞きにくいこともありますよね。ねこじまさんは簡潔に伝えるためにメモにまとめて準備していきましたが、今回もまた、親の悩みには寄り添ってもらえないと感じてしまいました。 育児の問題が一瞬で解決するような必殺技はありません。しかし、子どもに関する悩みを抱えて病院を訪れている以上、その背景にある親の困りごとについてもフォローしてほしいところ。ねこじまさんが心から信頼できる医師や専門家に出会い、まっちくんとの関わり方のヒントを得られることを願うばかりです。 小児神経専門医の松井先生によると、不登校のお子さんは、主に2つのパターンがあるとのこと。それは、「学校に行きたくないタイプ」と「行きたいが体がつらくていけないタイプ」。前者の場合は、発達の問題の可能性があるかもしれません。本人は学校に行かなくても、家では普段と同じように生活ができます。後者の場合は、午前中は体調が悪く、朝起きることができないということも。小学校高学年以降に多く、学校がある時間帯は外に出たがらず、夕方になると調子が良くなっていくパターンです。 発達の問題に限らず、家族が困っているときは、まず近所の小児科や役所の保健師さんに相談すると良いそう。必要があれば適切な相談・支援先や専門機関などを紹介してくれるでしょう。 そして、「学校になかなか行けないときは、学校と相談し、1限だけ学校に行くことをおすすめします」とのこと。別室で短時間の勉強をするのも良いそうです。 その場合は、下記の対応が望ましいと言います。・給食は潔く食べないようにする・学校行事はストレス度が高いので休む・調子の良いときも悪いときも1時間だけ行く・時間帯は本人や学校と相談する 1限だけでも行けると、基本的には出席扱いとしてもらえることが多いでしょう。もちろん本人の希望があれば、行事への参加や、逆に学校をお休みするのもOKです。調子が良くなったら、本人と相談して2限目まで行くなど、学校での滞在時間を少し伸ばしてみましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年11月08日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。小さなころから常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたねこじまさんは、悶々としてしまいます。そんな中おこなわれた夏休み前の個人懇談で、先生に登校しぶりについて相談すると、「無理なく、ゆっくりやっていきましょう」と言ってくれました。 そして、次の席替えでまっちくんの席を、先生がサポートしやすく、声も聞き取りやすい一番前の席にすることを提案してくれたのでした。 結局あまり登校できないまま夏休みに突入し、「しばらく毎朝の戦いをしなくていいと思うと、気がラクだ」とホッとするねこじまさん。 そして、あっという間に夏休みも残り2日となった日のこと……。 学校へ行くのは、何のため? 2学期が近づくある日、「なんで学校って行かなきゃいけないの?」と、本質を突くような質問をしてきたまっちくん。ねこじまさんは、「学校はいろいろなことを体験し、自分の可能性を広げたり見つけたりする場所」と前向きに話しました。 まっちくんには笑顔で答えつつも、内心「『好きなことなんて学校じゃなくても見つけられる』と言ってしまうと、本当に学校へ行かなくなってしまうのではないか」と感じていたようです。 SNSのコメント欄には、「子どもがつらそうにしていると、『じゃあ行くのやめちゃおっか〜』と言ってあげたくなってしまうけれど、行くことで広がる可能性について考えると、そんな簡単に発していい言葉でもないだろうし……と悩みます」 「私は『将来の選択肢と視野を広げるために学校に行くんだよ』と話しているかな。絶対の正解がない難しい問題だと思う」 「私は『行くのやめようか』と言われると、逆に『行かなきゃ行かなきゃ』となってしまうタイプの人でした」 など、いろいろな意見が集まりました。 何のために、学校へ行くのか……、という正解のない難しい問題。たとえ今は完全に理解できなくても、信頼できる存在である家族が、自分のことを心から思ってくれていることは、きっと伝わっているはずです。皆さんがもしこの質問をされたら、どのように答えますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年11月07日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。小さなころから常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたねこじまさんは、悶々としてしまいます。そんな中おこなわれた、夏休み前の個人懇談。 ねこじまさんが、まっちくんの登校しぶりについて毎日葛藤していることを先生に相談すると、親身に聞いてくれ、「無理なく、ゆっくりやっていきましょう」と言ってくれました。 そして、次の席替えでまっちくんの席を、先生がサポートしやすく、声も聞き取りやすい一番前の席にすることを提案してくれたのでした。 結局あまり登校できないまま、1年生の夏休みがやってきて……。 大丈夫。あなたなら大丈夫。 ※訂正:(誤)聞いて見たい→(正)聞いてみたい 少人数の幼稚園に通っていたころ、まっちくんは「みんなを笑わせてくれるムードメーカー」なのだと先生がよく教えてくれたそうです。 家でもいつもおもしろいことを言って家族を笑わせてくれるまっちくん。いつか小学校でもそんな良いところが出せるといいな、とねこじまさんは幼稚園のころを振り返って思いました。 SNSのコメント欄には、 「学校の評価では表せない良いところがたくさんたくさんあるんですよね」 「周りを笑顔にするって、まっちくんの才能ですよ」 など、まっちくんの良いところを見つけてくれる読者の方々も。 毎日子どもの近くにいて、必死に子育てをしていく中で、その子自身の良さが当たり前のように感じてしまい、見えづらくなってくることも。時には肩の力を抜いて、子どもの良いところを発見したら、本人に直接伝えてあげることが大切かもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月21日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、まっちくんは発達検査を受けたものの、診断名はつかず、常同行動(※)やこだわりなどに関しては「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたねこじまさんは、悶々としてしまいます。 (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと そんな中おこなわれた、夏休み前の個人懇談。学校生活についての生徒向けアンケートで、新しくできたお友達の名前を書く欄があり、まっちくんは白紙で提出していたものの、まっちくんの名前を書いている子が何人かいたとのこと。 先生は「まっちくんはなかなか『友だち』とは思えないかもしれないけれど、相手の子が『友だち』と思える受け答えができているんだと思います」と話してくれました。 ねこじまさんは、思わず涙して……。 見えない部分こそ、信じてあげなきゃ… ねこじまさんは「親は他の子との関わりまで見ることはあまりできません。だから余計に不要な心配をしてしまいがちに。だけどやっぱり見えていない部分こそ、信じてあげることが大切なんだと思いました」と振り返ります。 「結局、毎日葛藤です」というねこじまさんの言葉に共感する方も多いのではないでしょうか。子どもへの対応は、どれくらい甘くしてもいいのか、あえて厳しくしたほうがいいのか……など、日々悩むことだらけですよね。 担任の先生が言うように、「お母さんがわかってくれていること」がとても大切なのかもしれません。つらいことや悩みがあったとき、自分のことを理解してくれている人が近くにいるだけで、心が強くなれることも。しかし学校にいる間は、物理的に家族と離れて過ごすため、不安な気持ちが大きくなってしまいがち。離れていても家族はいつでも味方であること、学校で困ったときには、家族はもちろん先生に相談していいということを子どもに伝えることで、学校にいる間の寂しさや不安感が少し解消されるかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月20日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けたものの、診断名はつかず、常同行動(※)やこだわりなどに関しては「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのことでした。 (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと とはいえ、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかったねこじまさんは、悶々とした気持ちを抱えることに。 そんな中おこなわれた、夏休み前の個人懇談。学校生活についての生徒向けアンケートで、まっちくんは「学校生活は楽しい」にマルをつけていたとのこと。他の質問もねこじまさんがまっちくんから聞いていた話とは真逆の回答だったことに、戸惑いを隠せません。 そして、アンケートの裏面には新しくできたお友だちの名前を書く欄があり……。 息子に友だちはいないと思っていた… まっちくんは白紙で提出していたものの、まっちくんの名前を書いている子が何人かいたとのこと。先生は「まっちくんはなかなか『友だち』とは思えないかもしれないけれど、相手の子が『友だち』と思える受け答えができているんだと思います」と話してくれました。 ねこじまさんは「友だちの定義はそれぞれ。深く考える子もいれば、気軽に付き合える子もいて、まっちは悶々とした日々を送っていると思います。しかし、まっちを友だちと思ってくれる子がいて、私は素直にうれしかったです」と振り返ります。まっちくんなりに考えて過ごしているのだろうなぁと思い、胸がいっぱいになったそうですよ。まっちくんが考える友だち像とは少し違うかもしれないけれど、周囲の子は友だちだと思ってくれていることは、親としてもうれしいですよね。 心やさしいまっちくん。学校ではまっちくんなりに、いろいろ考えながら頑張っているのでしょうね。普段、子どもたちは子どもならではの小さな社会の中で、精いっぱい歩んでいます。普段の自宅での様子や、親への発言だけでは子どもの本心がわからないことも。学校での様子を教えてもらうことで、初めて新しい一面が見えてくるのかもしれません。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月19日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、まっちくんのことを気にして休み時間に様子を見に行ってくれたお姉ちゃんは、まっちくんが机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けたものの、診断名はつかず、常同行動(※)やこだわりなどに関しては「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのことでした。 (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと とはいえ、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかったねこじまさんは、悶々とした気持ちを抱えることに。 登校しぶりが悪化していくまっちくんに対して、心の余裕もなくなり、感情的になってしまうことも増えていきました。 そして、夏休み前の懇談で……。 息子の本心がわからない…! 学校生活についてのアンケートで、まっちくんは「学校生活は楽しい」にマルをつけていたとのこと。他の質問も、ねこじまさんがまっちくんから聞いていた話とは真逆の回答でした。 「いろいろ聞かれたり言われたりするのが面倒くさいのか、まっちは妙に真面目なので、『楽しくない』にマルをつけてはいけないと思ったのか。真相は本人しかわかりません」と、ねこじまさんも戸惑います。 SNSのコメント欄には、「子どももいろいろ考えて、本音とは違うこと言ったり、空気を読んだりしますよね。そのぶん、おうちではさらけ出しているのかな」 「大人にいろいろ聞かれたり、気を使われたりするの恥ずかしいのかも」 「大人からの反応を予測して、本音と裏腹の回答をしていたとしたらすごい!」 など、「大人の反応を予想して答えているのでは?」といったコメントが寄せられました。 きっとまっちくんは、周りのことをよく観察しているからこそ、繊細で心やさしいのでしょう。子どもは大人が思っている以上に、周囲の状況を把握しているのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月18日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けるため、ねこじまさん親子は大学病院の心理発達科へ。まっちくんのためだけではなく、ねこじまさん自身の迷いや悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していました。 しかし、発達検査の結果、「特に診断名はつかない」と言われました。人の手を借りないと生活できないわけではなく、常同行動(※)やこだわりなどに関しては、年齢とともに緩和してくることもあるため、「様子を見ていきましょう」と言う先生。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと とはいえ、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかったねこじまさんは、悶々とした気持ちを抱えることに。 「このままではいけないのかな」「私の育て方が間違っているのかな……」と、母親としての自信がなくなってしまったねこじまさんは……。 私が甘やかすからダメなんだ…! やさしく接して受け入れてみても、厳しく接してみても、結局何も変わらないように見える日々が続きました。 ねこじまさんの心の中で「無理して学校に行かなくてもいい。まっちには良いところがたくさんある」という考えと、「結局このまま学校に行けなくなってしまったらどうしよう」という思いが葛藤することに。 この時期は、『休んだら次の日には行く』ということもできなくなり、予定も立てられずイライラが募っていたとのこと。ねこじまさん自身も余裕がなくなっていたそうです。 心の余裕がなくなると、感情的に判断してしまうことが増え、客観的な視点を持つことが難しくなってくるものです。忙しく過ぎる日々の生活の中で、子どもたちの笑顔や成長の瞬間を見逃してしまうことも……。時には思い詰めすぎずに肩の力を抜いて、状況を俯瞰することも大切かもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月17日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けるため、ねこじまさん親子は大学病院の心理発達科へ。まっちくんのためだけではなく、ねこじまさん自身の迷いや悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していました。 しかし、発達検査の結果、「特に診断名はつかない」と言われました。人の手を借りないと生活できないわけではなく、常同行動(※)やこだわりなどに関しては、年齢とともに緩和してくることもあるため、「様子を見ていきましょう」と言う先生。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと とはいえ、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、「今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかった」というのがねこじまさんの本心。 ねこじまさんは、悶々とした気持ちを抱えながら帰路につき……。 モヤモヤは残ったままで… 義母をはじめ、周りの人に気になることを言われたこともあり、「このままではいけないのかな」「私の育て方が間違っているのかな……」と思うようになっていったというねこじまさん。 何も考えていなかったわけではなく、まっちくんの行動は主に人に迷惑をかけたり傷つけたりするものではなかったため、見守ることが多かったのだそう。そして、ねこじまさんは考えれば考えるほど、母親としての自信もなくなっていってしまったのでした。 頭の中では確かな答えなどないとわかっていても、信頼できる誰かに答えを示してほしいと思ってしまうことってありますよね。しかし、育児には「これさえすれば大丈夫!」という正解はありません。周囲に相談して情報を集めつつ、その時々で子どもの様子を見ながら、より過ごしやすい方法を見つけられるといいですね。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月16日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けるため、ねこじまさん親子は大学病院の心理発達科へ。 まっちくんのためだけではなく、ねこじまさん自身の迷いや悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していました。 ついに、検査結果を聞く日がやってきて……。 じゃあ、どうすればいいの…? 検査の結果、特に診断名はつかないとのこと。人の手を借りないと生活できないわけではなく、常同行動(※)やこだわりなどに関しては、年齢とともに緩和してくることもあるため、「様子を見ていきましょう」と言う先生。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと 淡々と事実を話す先生の雰囲気にのまれてしまい、「もしかして、ものすごくたいしたことない相談してる……?」と不安になったねこじまさん。「何を聞きたかったのか、話したかったのか、わからなくなった」と振り返ります。しかし、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、「今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかった」というのがねこじまさんの本心。 病院の先生が相手となると、どうしても自分の意見や気になっていることを伝えるのに気が引けてしまうこともありますよね。子どもと一緒にいるときなら、なおさらかもしれません。専門家の見解や診断は、ヒントや方向性を示してくれることも多いですが、一方で期待と現実のギャップに戸惑いを感じることも少なくありません。疑問に思ったことや不安なことは、臆せず素直に質問することが大切ですね。 小学1年生は幼稚園や保育園と環境が変わる上に、まだ体力がないこともあって、今までとの違いに混乱してしまうことも。そのため、発達専門の先生の診断により大きな問題がなければ経過を見たり、学校生活の不安は担任の先生と相談したりするのが良いでしょう。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月15日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてししまい、夫婦で話し合うことに。 話し合いの結果、登校しぶりに対する考え方は違えど、「自分で乗り越えられる心の強い人になってほしい」と、まっちくん願うことは夫婦で同じだということを再認識。 後日、ねこじまさん親子が発達検査のために大学病院の心理発達科を訪れると、先生からのヒアリングは、すべてまっちくん本人の前でおこなわれました。「本人の前で話しづらい」と感じたねこじまさんは、言葉を選びながら、まっちくんの特性や性格を説明したのでした。 そして、検査の日程を決め、病院を後にしたふたりは……。 検査を受ければ解決するよね? ねこじまさんは、・この先、何か困ったことがあったとき、お母さんにできる手助けは何かを知りたい・先生に相談した内容について、それがダメとか嫌という意味ではないということをまっちくんに伝えました。 まっちくんのためだけではなく、ねこじまさん自身の迷いや悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたと振り返ります。 悩み事や心配事があるとき、専門家の意見や助言は、新しい視点やヒントを得るきっかけになることもあるでしょう。小学校に入学してはや2カ月。発達検査を受けることで、ねこじまさんの悩みが軽くなり、まっちくんが学校生活を過ごしやすくなるようなアドバイスがもらえるといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月14日中3次男は受験のために塾に通っています授業のない日も自習をしに塾に行くようにしているのですが、先生からあるアドバイスをいただきました。確かに出かけていて、いったん帰ってきて再び外出するのは面倒くさい!一気にいろいろすませたほうがラクな気がします。先生の考えに完全に同意!学校の帰りに塾に寄って自習することをすすめてみました。(ちなみに塾の授業がある日は時間が遅いので、いったん帰ってきて夕飯を食べたりしてから塾に行っています)次男は「はあ…」って感じであんまり乗り気でない様子。そして次の日…!?休憩してから塾へ出かけた次男。私なら一度休憩したら、お尻に根が生えた状態で面倒くさくなるけどな~そしてまたその次の日も塾に行かずに帰ってきた次男次男的にはどうしてもいったん家に帰ってきたいらしい!重い学校の荷物をおろして、休憩しておやつを食べて…回復してから塾へ行きたいんだって!私の思い込みで「こっちのほうがラクだよ~」と押し付けになっていたのかも?次男には次男のやり方があるみたいなので、自分のやりやすい方で頑張ってもらいます。次男が塾に通いだした頃の話。「 塾の自習室に通い始めた中3次男 入退室メールでキャッチした息子の行動 」今は自習に行くと1時間半~2時間頑張っています!
2023年10月14日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてししまい、夫婦で話し合うことに。話し合いの結果、登校しぶりに対する考え方は違えど、「自分で乗り越えられる心の強い人になってほしい」と、まっちくん願うことは夫婦で同じだということを再認識。 まっちくんのことを「小さいころから神経質なところがあるし、不思議な空気がある」と感じていた夫に、発達検査時に登校しぶりのことも相談するつもりだと共有したねこじまさん。 そして、まっちくんと一緒に大学病院の心理発達科へ行くと……。 言葉を選びながら話す自分 まっちくんの特性や性格について先生に説明したねこじまさん。話し始めてから、「本人を前にしては話しにくい……!」と気づいたそう。このときの教訓を生かして、現在通う児童精神科外来の診察は、状況によってねこじまさんのみのときを作ってもらっているそうです。 「私が人に相談している姿を見せることで、話している何気ない言葉によって、息子に不信感を与えてしまわないか気になった」とねこじまさんは振り返ります。 小学生にもなると、大人同士の会話の内容を理解できるようになってきますよね。特に子どもに関する相談の場合、あまりにも親が悩んでいる様子を見せると、本人が気にしてしまう可能性も。専門機関や医療機関などに相談する場合は、必要に応じて、親子別にしてもらうなどの配慮をお願いするのもいいかもしれませんね。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月13日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてしまったのです。「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」と考える夫には、生まれつき四肢障害があります。小学校でつらい思いをしたとき、お父さんには「そんなことで負けるな。行きなさい」と言われ続けたそう。そして努力していくうちにできることが増え、楽しく学校へ通えるようになりました。その経験があるからこそ、夫は休まずに学校へ行くべきだと強く思っています。 そんな夫の話を聞いたねこじまさんは……。 夫婦で願うことは同じ※訂正:(誤)身を持って→(正)身をもって 登校しぶりに対する考え方は違えど、「自分で乗り越えられる心の強い人になってほしい」と、まっちくんに願うことは夫婦で同じ。まっちくんのことを「小さいころから神経質なところがあるし、不思議な空気がある」と感じていた夫に、発達検査時に登校しぶりのことも相談するつもりだと共有しました。 SNSのコメント欄には、「こんなふうに夫婦で話し合いできる関係、理想です! ついつい衝突しまいがち……」 「お互いを尊重し合い、話し合えるのは素敵」 「夫は夫なりに、妻は妻なりに、子どものこと考えてるんですよね。子どもを思う気持ちは一緒ですよね」と、夫婦でしっかり話し合える関係性が素敵だという感想が集まりました。 子どもの幸せを願う気持ちは一緒だからこそ、感情をぶつけるのではなく、冷静に自分の思いや考え方を伝えることで、お互いが相手の意見を聞き入れやすくなるのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月12日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、まっちくんのことを気にして休み時間に様子を見に行ってくれたお姉ちゃんは、まっちくんが机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんに、ねこじまさんは「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてしまったのです。 「泣いてもわめいても行かせなよ」と言うくらい、学校へ行くべきとう強い信念を持つ夫は、自身の過去につらい経験があって……。 夫は生まれつき四肢障害 生まれつき四肢障害がある夫は、学校でつらい思いをしたことがあり大嫌いだったそう。お母さんは「無理しなくていいよ」と言ってくれる一方、お父さんは「そんなことで負けるな。行きなさい」の一点張り。 そして努力していくうちにできることが増え、楽しく学校へ通えるようになりました。その経験があるからこそ、夫はまっちくんが学校に行くべきだと強く思っています。 「自分が子どものころできたのだから、きっと自分の子どももできるはず」と前向きに信じるのも一つの考えです。 ・子どもの力を信じて、無理にでも学校に行かせる・子どもの特性を考えて、今は様子を見てみるどちらもまっちくんのことを思ってのこと。子どもの登校しぶりが続いたとき、皆さんならどのような対応をしますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月11日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、まっちくんのことを気にして休み時間に様子を見に行ってくれたお姉ちゃんは、まっちくんが机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんに、ねこじまさんは「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてしまったのです。 ねこじまさんは、毎日葛藤しているということを打ち明けて……。 毎朝対応しているのは私… 「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」と考える夫と、「頑張りたくても、できないことがあるかもしれない」と考えるねこじまさん。夫は、自分自身が学校が嫌いな子どもだったからこそ、「行ったほうがいい」という強い信念があるようです。 ねこじまさんは「夫とケンカをしたいわけではないので、意見を受け止めて、うまく話をするよう心がけています」と話します。 夫婦で意見が合わないとき、常に近くにいる存在だからこそ「どうしてわかってくれないの!?」「じゃあ、あなたがやってよ!」と口に出してしまいそうになりますが、子どものことを思う気持ちは2人とも同じ。相手の意見を一度受け止めて、感情的になりすぎず冷静に話し合いをしたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月10日冴島(@ontine9neo)さんがSNSに投稿した、娘さんのエピソードを紹介します。娘さんは、学校に持って行かなければならない物を忘れないよう、1枚の紙にメモを残しました。それを見た、冴島さんは「急すぎて、全然手持ちがない」と動揺します。なぜなら…。ペソをもってくるメモには、「ペソを持ってくる」と書かれているではありませんか!『ペソ』は、メキシコやフィリピン、アルゼンチンなど数か国で使われている通貨のこと。外貨となれば、円と両替できるATMや銀行に行かなくてはなりません。また、数か国が『ペソ』を使っているため、どの国の通貨なのかを確認する必要もありますね…。しかし、結論からいうと、このメモは『ペソ』ではなく、『ペン』の書き間違い!『ン』と『ソ』の字が似ているために、娘さんは間違えて書いてしまったのでしょうか。ちなみに、メモには怒りマークも書かれていますが、その理由を娘さんは「学校にちゃんと持っていかなきゃー!」という気合を表現したと語っていたそうです。個性的な怒りのマークの使い方にも、頬がゆるんでしまいますね。「我が家にはかろうじてありました」「急いで外貨を両替しに行かなきゃ!」「3日くらい猶予がほしい」といった反響を呼んだ、娘さんのメモ。もし本当に『ペソ』だったら、焦ってしまうと同時に、先生に聞いてみたくなります。「なんの授業ですか…?」grape HIT(グレイプ ヒット)ウェブメディア『grape』で、過去に多くの共感を得た記事や反響の大きかった投稿を再構成してお届けしています。[文・構成/grape編集部]
2023年10月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたまっちくんの様子が気になり、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれていたお姉ちゃん。休み時間中のまっちくんは、机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんにとって、周囲の大人から「友だちできた?」と聞かれること自体がストレスだったのです。ねこじまさんはそんなまっちくんの気持ちを受け入れ、「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝……。 ほんと甘やかしすぎだわ 出勤が遅めだった夫にまっちくんが休んでいることをつっこまれてしまいました。まっちくんのことが心配だからこそ、あえて厳しく学校に行かせようとする夫。「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」というのが夫の考えでした。 そんな夫にねこじまさんは、これまでまっちくんができる範囲で頑張ってきたことや、自身の葛藤する気持ちを伝えたのでした。 夫婦で意見が異なることはよくありますよね。お互いに家族のことを思うが故にぶつかってしまう場合、正解がないからこそ折り合いをつけるのが難しいことも。ねこじまさん夫婦は、まっちくんが学校に行ったタイミングで、冷静に話し合いました。 皆さんはこのような場合、夫婦でどのようにしてコミュニケーションを取りますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたまっちくんの様子が気になり、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれていたお姉ちゃん。 休み時間中のまっちくんは、机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。 気になったねこじまさんは、さりげなくまっちくんに「休み時間、いつも何してるの?」と聞いてみると、「何も」という答え。 そして、「友だち」についての話題になり……。 どこからが「友だち」? 「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくん。そうでなければ、友だちと呼べないと思っているそう。だからこそ、「友だちができる気がしない」「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでしまっていたのでしょう。 周囲の大人から何気なく「友達できた?」と聞かれること自体が、まっちくんにとってはストレスだったのです。ねこじまさんはそんなまっちくんの気持ちを受け入れ、「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 「友だち」という概念は、人それぞれで違うものですよね。 SNSのコメント欄には、 「普通に『楽しかった?』『友だちできた?』とか聞いていたけど、こういう捉え方もあるということを学びました。なんとなく聞いたひと言に、子どもがプレッシャーを感じることもあるんですね」 「何気なく聞いちゃう質問だよね。ハッとさせられる!」 「なるほど! 本当に人それぞれ価値観は違って、『自分の当たり前=相手にとっても当たり前』だと思ってはダメだということを、まっちくんに教えてもらった気がします」 など、まっちくんの言葉から新たな気づきを得られたという感想も。学校での様子が知りたいからこそ何気なくアレコレ聞いてしまいがちですが、受け取り方は人それぞれ。大人側がもっとおおらかに構えていてもいいのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月08日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしているまっちくんの様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。翌日は学校に行けなかったまっちくん。心配した先生から電話があり、ねこじまさんはまっちくんから聞いた話や、自身の見解を伝え、小さいころから「順番や列を覚えて並ぶこと」が苦手であることも話しました。 その後、先生は相手の子とまっちくんと一緒に話をして誤解をとき、和解させてくれました。さらに、体育の授業ではビブスを着て色と順番をつけて並ぶようにし、まっちくんにもわかりやすくなるよう対策してくれたのです。 しかし、今回のことが解決しても、相変わらずまっちくんの登校しぶりは続きます。そんなある日、お姉ちゃんから気になる話が……。 クラスでの様子を知って心配に… (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと まっちくんのことが気になって、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれたお姉ちゃん。まっちくんが休み時間に「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。 気になったねこじまさんは、さりげなくまっちくんに「休み時間、いつも何してるの?」と聞いてみると、「何も」という答え。鬼ごっこに誘われてもうまく入れず、友だちがなかなかできないことを気にしている様子だったそうです。 「もちろんひとりで過ごしたいときもあると思うし……」と理解しつつも、心配になってしまったねこじまさん。とりあえず、まっちくんが好きなお絵描きができるように、自由帳だけは絶やさず渡していたとのこと。 学校で起きたことの話を後から聞くことはできても、実際に本人が困っているその瞬間には、親は何もしてあげられません。話を聞いていて、もどかしい気持ちになることもあるでしょう。親のそばを離れ、ひとりで頑張っている子どもに対し、「家族は常に味方だよ」ということを伝え続けることで、心の支えになってあげたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月07日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしているまっちくんの様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。翌日は学校に行けなかったまっちくん。心配した先生から電話があり、ねこじまさんはまっちくんから聞いた話や、自身の見解を伝え、小さいころから「順番や列を覚えて並ぶこと」が苦手であることも話しました。 先生は当時の状況に気づいていなかったとのことで、謝罪の言葉とともに、「相手の子の言い方もよくないので、話した上で学ぶ機会にさせていただきます」と言ってくれました。 そしてその翌日、嫌と言いつつも学校へ行ったまっちくん。先生はまっちくんのために、体育の授業で対策を考えてくれたようで……? 先生のあたたかい言葉に感謝 先生は相手の子とまっちくんと一緒に話をして誤解をといて和解させてくれました。そして、並ぶ場所が分かりにくいというまっちくんのために、ビブスを着て色と順番をつけて並ぶという対策を講じてくれたのです。 先生からは、「普段、当たり前に『できるだろう』と思い込んで接してしまっていた部分があったので、勉強になりました」と感謝されました。 「自分にとって当たり前でも、相手にとってはそうじゃない。大人同士でもありますよね。大人は経験して知っていることが多いし、子どもよりできることも多いから『できる』と錯覚して声かけを間違えてしまうときがあります。特に大きくなるにつれてその意識が薄れていくので、気をつけなくてはと思ってます」と自身の行動を振り返るねこじまさん。 相手の気持ちを想像することはできても、100%理解することはできません。たとえ親子であっても、自分が子どものころはできたからといって、「わが子もできるはず」と思い込まないように配慮が必要です。逆に、「子どもにはまだ無理」と思っていたことが、予想に反してできることもあるでしょう。自分の考え方や経験に固執するのではなく、子どもの成長に合わせて対応していきたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月06日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。傷ついたまっちくんの気持ちに寄り添いつつ、次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 しかし案の定、翌日は学校に行けず、心配した先生から電話がかかってきて……。 先生に苦手なことを伝えてみた 先生に、昨日まっちくんから聞いたことをすべて伝えたねこじまさん。その上で、・以前からちゃんと並んでいないまっちに、相手の子も不満が募っていたのでは・まっち自身は悪さをしたつもりはないので、まったく気づいていなかったと、ねこじまさんの見解を伝えました。 小さいころから並ぶ場所が分からずにウロウロしてしまうことがあったというまっちくん。今回のように、まっちくんの苦手なことを担任の先生に伝えておくことで、スムーズに学校生活を送れるようになるかもしれませんね。 学校の先生に電話することは「過保護だと思われないか」「迷惑がかかるのでは」と思ってしまいがちですが、今回のように包み隠さずすべて伝えることは、先生と生徒が話し合って学ぶ機会となることもあります。子どもが快適に学校で過ごすために、親と先生の連携は大切です。気になることがあれば、ねこじまさんのように冷静に伝えるようにするといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月05日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。傷ついたまっちくんの気持ちに寄り添いつつ、次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 しかし、翌朝になると……。 生きづらさか、わがままか ※訂正:(誤)伺ってさ→(正)うかがってさ ※訂正:(誤)熱苦しさ→(正)暑苦しさ 人の目が気になるまっちくんの気持ちがすごくわかる、というねこじまさん。「『嫌なことがあったからすぐ逃げる』というふうになっていないだろうか。休む日も多かったので、甘やかしているだけになっていないだろうか。逃げる癖がつかないか。弱い大人にならないか。不安で、自分自身、葛藤していました」と振り返ります。 まっちくんの気持ちが痛いほどわかるねこじまさんだからこそ、前向きな言葉をかけて無理やりにでも学校に行かせるべきか、それとも「無理なら休もう」と言い続けてしまっていいかどうか、親としてどの選択が最善なのか悩んでいたそうです。 大人になっても人生にはいろいろなことが起き、さまざまな困難も訪れるでしょう。子どものころから困難を少しずつ乗り越えていくことで、自分なりの軸を見いだせるといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月04日