1980年代末より多岐にわたる活動を展開してきた全方位的アーティストの宇川直宏が、2010 年に個人で開局した日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE(ドミューン)」。その13年分のアーカイブを振り返り、それらを題材とした美術作品を紹介する展覧会が、東京の練馬区立美術館で、9月10日(日)から 11月5日(日)まで開催される。宇川直宏(1968−)は、既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、自由な表現活動を展開しているアーティストだ。その彼が開局した「DOMMUNE」は、毎夜、多種多様なトーク、DJプレイ、ライブやトークセッション等を世界に配信するメディアであり、宇川自身は、自身のスタジオで日々産み出される番組の撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの「現在美術表現」と位置づけている。国内外の先端的なアートシーンに大きな影響を与えた「DOMMUNE」は、記録的なビューワー数を誇り、2011年には文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出。2019 年には、リニューアルした渋谷PARCO内にスタジオを移転し、「SUPER DOMMUNE」の新名称のもとで、未来を見据えたアップデートを図った。2021年、宇川はその活動により、第71回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。「DOMMUNE」がこれまでの13 年間で配信した番組だけでも、約5000番組/約1万時間/150 テラを越え、トータル視聴者数も1 億人を超えるという。今回の展覧会は、その13年間分の膨大な番組アーカイブを一挙に紹介するものだ。また、アーカイブの映像を素材として、絵画や立体作品といった他のメディアに拡張・変換し、新たに創造した様々な作品も展示される。同展で特に興味深いのは、その映像を素材として新たな作品を生むにあたり、近年広く普及し始めた「ジェネレーティブAI」(クリエイティブな成果物を生成するための人工知能)による画像生成も取り入れていることだ。「描く」とは何か、作家や作品のあり方とは何かなど、美術の価値について問い直しも行う、今日的な問題を扱ったプログラムとなっている。なお、会期中は、美術館を舞台として、ライブ・ストリーミング配信も行われ、来館者も番組に参加することが可能だ。スケジュールについては、館の公式サイトでご確認を。<開催情報>『宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE』会期:2023年9月10日(日)~11月5日(日)会場:練馬区立美術館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)料金:一般1,000円、大高・65~74歳800円公式サイト:
2023年08月03日今や、求められるのは音質だけじゃない。より立体的に、音の世界に浸れる時代へ。新しい時代の音楽体験について、現代美術家、映像作家、VJの宇川直宏さんにお話を伺いました。メタバースやXRを駆使して音楽はさらに臨場感たっぷりに。コロナ禍によって大人数で集まることがタブー視され、ライブやフェスの開催手段を変えざるを得なくなってしまった音楽シーン。オーディエンスを入れてライブを行うのが難しくなる中、急速に拡大していったのが配信サービスだ。電子チケット販売プラットフォーム「ZAIKO」が有料ライブ配信のサービスを開始したことも大きな反響を呼び、有料で配信を観ることや、視聴時に投げ銭をすることが広く浸透していった。「ここ数年は、日本中のライブハウスやクラブから“配信のノウハウを教えてほしい”という連絡が来ましたよ。僕らもできるだけ力になりたいから、『DOMMUNE』で蓄積してきた配信システムの知識を託してサポートしてきました。エンターテインメントが一気にサイバースペースに押し寄せてきて、現実から避難しているような状態が長らく続いていましたが、今はウィズコロナ時代に差し掛かり、少しずつ付き合い方がわかってきたような。オンラインの中で生まれた流行がいったん落ち着き、フィジカルの価値が見直されつつあると感じます。ライブストリーミングが日常化したからこそ、“お金を払うなら身体体験として感じたい”という欲求が高まっているのではないでしょうか」ライブ配信の普及に伴い、より良質な映像と音を届けるためにさまざまなテクノロジーが誕生したが、もちろん観る側の環境も重要。大画面のテレビや高音質なスピーカーなど、自宅での視聴を楽しむためのデバイスがいっそう注目を集めた。「坂本龍一さんや山下達郎さんが配信ライブを行い話題となった『MUSIC/SLASH』は、高解像度・高音質の動画を届けられるプロミュージシャン向けの配信サービス。これを堪能するためには、自宅の視聴覚環境にもこだわりたいですよね。個人ユースのオーディオとして比較的手に入れやすいであろうヘッドホンも、ここ数年でかなり進化しています。なかでも感動したのが〈ソニー〉の『360 Reality Audio』認定ヘッドホン。専用のスマホアプリで自分の耳を撮影して送信すると、そのデータや使用するヘッドホン固有の音響特性をもとに最適化を行い、より立体的で臨場感のある音の体験を作ってくれるんです。例えるならば、頭蓋骨の中がクラブのフロアになるような感覚。これは、ここ数年で最も画期的なサウンドシステムと言っても過言ではないかもしれません」このような立体音響技術は、音楽だけでなくゲームにおいても活用の幅が広がっている。例えば、ゲーム内のどの位置にいるかによって聞こえる音が変化したり、移動することで音との距離も遠ざかったり。その技術を応用して、メタバースと「360 Reality Audio」を組み合わせれば、日本にいながら海外の音楽フェスを臨場感たっぷりに楽しめる日も近そうだ。「マスク着用義務やソーシャルディスタンシングが緩和された今、実在する空間を模倣してミラーワールドを作るより、現実世界を拡張した仮想空間を生み出そうという動きが強まってきています。先日、デジタルアートコレクティブ『METADIMENSIONS』が渋谷の街にARアートピースをちりばめて話題となっていました。これは、リアルな都市の上にデジタルレイヤーを重ねて、そこにコンテンツを展開するというもの。このARの仕組みを使えば、渋谷のスクランブル交差点を舞台に、普通に見ると単なるストリートだけど、スマホを通して見るとライブが行われている、という拡張構造が実現するわけです。移動するたびに違う映像と音が脳内に届く。そんな新しい音楽の楽しみ方が実現するのではと期待が膨らみますね」新しい時代の音楽体験を盛り上げる注目コンテンツ「MUSIC/SLASH」いつ、どこにいても上質なライブ配信を楽しめる。業界最高レベルの音質を実現した配信プラットフォーム。動画には視聴制限が設けられ、違法コピーからアーティストを守るためにデジタル著作権管理機能を搭載。複数ステージから同時配信されるコンテンツを自由に切り替えて視聴できるマルチ・タイムテーブル配信機能も発表されている。「ミュージシャンも認める高音質はさすがです」「360 Reality Audio」全方位から音が鳴る感覚はまさに“体感する音楽”。ボーカルやコーラス、楽器などの音源一つ一つに位置情報を付け、球状の空間に配置。生演奏に囲まれているかのような、〈ソニー〉の技術による立体的な音楽体験。対応の音楽ストリーミングサービスを通じて、体験可能。「アーティスト側も没入感をどう表現するかを意識して音楽を設計するので、昔からある曲でも聞こえ方がまったく違います」「METADIMENSIONS」いつもの場所が、まったく違う光景に!別のレイヤーを生み出す技術。空間をNFTで売買可能にする世界初のプロジェクトとして発足。都市を活用したXRコンテンツを展開し、リアルの体験価値を高める取り組み。2022年10月には、渋谷スクランブル交差点をXR化した「渋谷スクランブルレイヤー」が話題に。「移動する先々でさまざまなNFTに出合えるのが面白い。他のジャンルにも活用できそうな予感!」「emorip」音楽だけでなく、ガイド音声まで。街に根付くカルチャーをより深く知れる。位置情報と連動し、その場所に合った音声コンテンツや音楽を届けるアプリ。徒歩に適した街歩き版のほか、車などの移動にも対応。アプリの一般リリースは、2023年春を予定。宇川さんが渋谷を舞台に選曲と解説を担当した「渋谷オルタナティブカルチャーの源流」のように、土地によってナビゲーターが異なるのも楽しみなポイント。うかわ・なおひろ現代美術家、映像作家、VJ。映像やグラフィックデザイン、文筆業や大学教授など、幅広い領域で活動する。2010年に日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を開局。※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。取材、文・大場桃果(by anan編集部)
2023年01月02日日本のアートフィルム界を代表する勅使河原宏監督の特集上映が6月5日(土)からシネマヴェーラ渋谷で開催される。『砂の女』をはじめ常にベストテン入りした60年代の代表作から、なかなか観る機会の少ない秘蔵短編作品まで集めた稀有な特集。没後20年にあたって企画された。いけばな草月流の創始者勅使河原蒼風の長男であり、前衛的な映画作品の監督としても活躍した勅使河原宏の、長編から短編、関連作品を集めた文字通り「勅使河原映像の全て」。安部公房、武満徹、ジョン・ケージ、そして勝新太郎といった世界のアーティストたちとのコラボレーション、多岐にわたるテーマ、前衛的な映像美は今見てもまさに「前衛」といえる。安部公房原作・脚本の初期長編がなんといってもプログラムの中核。ふたりが初めて組んだ『おとし穴』(1962)は外国映画が中心だったATGの日本映画初配給作品。ショッキングなテーマ、官能美が話題をよび、カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞した『砂の女』(1964)、『他人の顔』(1966)。公房+勝新太郎主演という大胆な組み合わせで作られた『燃えつきた地図』(1968)。長編映画では他に、インターバルをおき80〜90年代に発表された『利休』(三國連太郎主演、1989)、『豪姫』(宮沢りえ主演、1992年)はスクリーンで見られる機会はなかなかない作品。『豪姫』ブルーレイ発売、配信もされていない。短編では、1953年のデビュー作『北斎』、木村伊兵衛や土門拳などを捉えた『十二人の写真家』(1955)、父・蒼風をテーマにした『いのちー蒼風の彫刻』(1962)などのアート・ドキュメンタリーや、70年の大阪万博の自動車館で上映された『1日240時間』(安部公房脚本、1970年)、カーレースを扱った『インディレース 爆走』(1967)といった作品も上映される。盟友勝新太郎との仕事としては、TVドラマ『新・座頭市Ⅲ』での2本、『虹の旅』と『夢の旅』の演出。東京12チャンネルで放送されたドキュメンタリーシリーズ『われらの主役 勝新太郎』もプログラムに加えられている。ゲストトークも多彩な顔ぶれが登壇する。6/5、『おとし穴』『すさのお異伝』上映後にピアニスト・高橋悠治さん(聞き手は高崎俊夫さん)。6/6、『他人の顔』終了後に宇川直宏さんと樋口尚文さん。6/12、『砂の女』の後には石井岳龍監督と長嶌寛幸さんの登壇が予定されている。「没後二十年記念 アートを越境する 勅使河原宏という天才」シネマヴェーラ渋谷 6/5(土)〜18(土)
2021年06月02日今回のコロナ禍で、音楽ライブや演劇などのイベントが中止に追い込まれ、エンタメ界は軒並み厳しい状況に直面。そんな中、急速にニーズが高まったのがライブストリーミングや動画配信サービス。今やYouTubeにとどまらず、インスタライブなど、SNSを利用して簡単に自己表現できるようになった。そのライブストリーミングの先駆け的存在ともいえるのが「DOMMUNE」。2010年、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネルを個人で開局した、代表の宇川直宏さんに、コロナ禍における新しいエンタメの動きについて伺いました。――DOMMUNEは、昨年秋に、渋谷パルコ9階のクリエイティブスタジオに移転し、「SUPER DOMMUNE」として進化。新たな文化の発信拠点を築いていこうと思った矢先に、自粛要請があり、すぐさま無観客でのライブストリーミングに切り替え、さまざまな活動を行っていますよね?2月末、政府から大人数が集まるイベントの自粛要請があり、PerfumeとEXILEは当日のドーム公演を中止し、ライブ業界に激震が走りました。そんな中、3月1日に横浜アリーナでライブを行う予定だったBAD HOPが、コロナ禍において初めて無観客でのライブ配信を決め、投げ銭システムやクラウドファンディングを導入。これをきっかけに、日本のエンタメはオンラインの世界を求める動きが加速したように感じます。その直後、DOMMUNEは営業自粛を行うライブハウス、ナイトクラブなど文化施設に対する助成金を求める「Save Our Space」の記者会見を行いました。また小規模映画館支援のためのクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」立ち上げの記者会見は、DOMMUNEのスタジオで、無観客、無出演者、無記者で行ったんです。スタッフ以外、会場は無人で、各出演者をオンラインでつないでモニター越しに会見したのですが、従来の記者会見の様子を彷彿とさせるために、ソーシャルディスタンスの目安となる2m置きに水入りのペットボトルを置いて、人の気配を感じられる配慮も斬新な試みと絶賛され、3億円以上のクラウドファンディングが集まりました。この新しい記者会見のスタイルは、民放各局でも取り上げられ、さまざまな業界に大きな影響を与え、まさに世界がDOMMUNE化!ここまで注目されるようになったのは、我々が開局以来10年にわたって培ったノウハウを生かし、いち早く世の情勢に対応できたからこそだと思っています。オンライン配信、Zoom、新たな視覚表現が定着。――今回のコロナ禍で、世界中のアーティストたちが無観客ライブをオンラインで有料配信する動きがさかんになり、演劇人たちがZoomなどを利用して完全リモートで芝居やドラマを作成する動きが進みました。ライブストリーミングやオンライン配信は、新たな視覚表現の定型として、今後もエンタメ業界になくてはならないものですよね?そうですね。さまざまな動画配信プラットフォームの勢いが加速し、メディアのヒエラルキーが完璧に崩れ始め、個の発信力や影響力が一層大きくなってきています。その代表ともいえる動きが、レディー・ガガが発起人となって世界中に呼び掛けた、医療従事者を支援するためのテレワークチャリティライブ。世界中の音楽ファンを魅了し、集めた資金はなんと約1億2800万ドル(約137憶円)!これこそ究極のエンターテインメントだと思いました。またZoomの爆発的な普及もエンタメ業界を大きく変えた要因です。フルリモート劇団「劇団ノーミーツ」が旗揚げしたり、上田慎一郎監督は短編映画『カメラを止めるな! リモート大作戦!』をZoomで製作。さらに、テレビのワイドショーやドラマまでもが、ソーシャルディスタンシングを意識して出演はリモート化し、Zoomを模したレイアウトで番組が制作され始めました。エンタメにとどまらず、これまでに対面で行ってきたミーティングやセミナー、飲み会、婚活、デートなどもクラウドミーティングで行われるようになり、何もかもスプリットスクリーン上に集約され、全ての表現がフラットになってしまいました。そこで改めて、今までは当たり前だった“人に会う”という行為の真の意味について考え始めた人も多いと思います。オンラインでも会う感覚が得られる仕組み作りが大切。――たしかにZoomを活用すれば時間や労力の節約にはなるけれど、直接コミュニケーションをとった感覚は得られませんよね?会話はできても、会合はできないと思うでしょ?しかし、その一方で場所性を体感できるような実験も行われています。たとえばエンジニア集団の「ライゾマティクス」が行ったストリーミングパーティでは、現実のクラブ空間と同じように、オーディエンスのアバターに自分のアバターを近づけると相手と会話ができるようになり、逆に離れると相手の声は聞こえなくなるんです。会場に流れる音楽も同様で、DJブースとの距離を聴覚的体感に置き換え、リアル体験に近いオンラインコミュニケーション環境を作り込んだんです。僕が先日、アバターとして参加した「バーチャル渋谷」のオープニングイベントでの体験も新感覚でした。若槻千夏さん、SEKAI NO OWARIのDJ LOVEさん、バーチャルライバーのアンジュ・カトリーナさんとともに参加して、渋谷の街並みを完全に再現したVR空間を4人で散策したんです。もちろんみなさんと直接会ってはいないのですが、VRコントローラーを装着して、体を動かしながら自分のアバターを操作して会話することで、リアルにみんなで渋谷を歩いている感覚が得られたんです。これはそれぞれが渋谷に持つノスタルジアが発動し、人が発するエネルギー「アウラ(オーラ)」を感じて、共有性が深まったからだと、僕は思っています。まさに実世界を超えたところにある別世界。バーチャルやオンライン上の世界でも、場所や時間軸、はたまたノスタルジアなど、何かを共有することで、会ったり、一緒に体験したりという感覚が得られるんです。これは自粛要請中に話題になった星野源さんが作詞・作曲した「うちで踊ろう」のコラボ企画にも同じことがいえます。あれは、最初にインスタライブで投稿されたことがとても重要で、縦レイアウトで、1フレームの中でコラボレーションできる隙間を作ったことで、さまざまな人が音楽と映像をエディットしやすくなり、星野源さんと同じ空間の中にいるレイアウトが果たせたからこそ、プロジェクトは大成功したんだと思います。うかわ・なおひろ映像作家。1968年4月12日生まれ、香川県出身。DOMMUNE代表。グラフィックデザイナー、ミュージック・ビデオディレクター、VJ、文筆家、司会業など、多彩な顔を持つ。※『anan』2020年7月15日号より。インタビュー、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2020年07月08日渋谷PARCO営業再開の前日5月31日に、「SHIBUYAPARCO ReOPEN前夜祭」を開催。BiSHやNINJASによる音楽ライブやオカモトレイジ(OKAMOTO’S)とJUN INAGAWAによるDJ×ライブペインティングのセッションなどを行います。イベントは感染症予防を考慮し、完全無観客にて開催。渋谷PARCO・9F「SUPER DOMMUNE」よりライブストリーミングされ、Youtubeのdommuneチャンネルより誰でも視聴ができます。各アーティストのパフォーマンスは、バーチャルの渋谷PARCOの映像と共に配信され、あたかもバーチャルの渋谷PARCO空間の中で行われているかのような、新感覚のイベントになります。■イベント概要イベントタイトル:SHIBUYAPARCO ReOPEN(シブヤパルコ リオープン)前夜祭日時:2020年5月31日(日)20:00スタート配信ページ:※当日UPされるイベントページよりYoutubeへアクセスいただけます。出演者:BiSH / NINJAS / suimin / オカモトレイジ(OKAMOTO’S)×JUN INAGAWAVJ:THE RKP ※アルファベット順・敬称略イベント概要ページ:■バーチャル渋谷PARCOイメージ動画Youtube:動画instagram: この投稿をInstagramで見る■出演アーティストBiSH(ビッシュ)アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる“楽器を持たないパンクバンド” 。2015年3月結成。5月にインディーズデビュー。2016年5月 avex traxよりメジャーデビュー。以降、高い音楽性、エモーショナルなライブパフォーマンス、大胆なプロモーションが話題を呼び、横浜アリー ナや幕張メッセ展示場、大阪城ホール等でワンマンを開催し、大型ロックフェスにも多数出演。 人気番組「アメトーーク!」で「BiSHドハマり芸人」が放送され大きな話題を呼んだ。2020年7月8日には、ライブハウス,CDショップ支援を目的とした初のベストアルバム「FOR LiVE -BiSH BEST-」、7月22日にはメジャー3.5thアルバム「LETTERS」を発売する。オカモトレイジ(OKAMOTO’S)1991年生まれ、東京都出身。中学校の同級生で結成された4人組ロックバンドOKAMOTO’Sのドラマー。2010年CDデビュー。デビュー当時は年間平均100本を超えるライブを展開し、海外公演等も積極的に実施。幅広い音楽的素養を生かし、DJとしても活動中。さらにファッションモデルとしての活動やMVのプロデュース、また、自身でエキシビジョンを手掛けるなど、クロスジャンルな活躍で現代のカルチャーシーンを牽引。4月から全国ツアー「OKAMOTO’S 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2019“BOY”」を敢行し、6月27日(木)にはOKAMOTO’S史上“最初で最後”の日本武道館ワンマンを開催。2020年4月15日には初のベストアルバム「10’S BEST」をリリースなど、ますます加速を続け精力的に活動を続けている。NINJAS(ニンジャス)“We like what you don’t like.”〈あなたの嫌いなものが好き〉をスローガンにライブハウス、クラブ、ギャラリーなど場所を問わず奇妙な音楽をばらまく。時代に左右されるどころか逆行するサウンドで一部の音楽ファンを魅了している。アートワークやMVには日本の気鋭アーティストが参加しており、そちらも注目を集めている。ある者はパンクと言い、ある者はニューウェーブと言うが、彼らにとっては関係ない。HP @ninjastokyosuimin(スイミン)『覚醒、瞑想、殺人。』 INAGAWA(ジュン イナガワ)弱冠19歳で「ディーゼル(DIESEL)」をはじめ、「PARADISE」や「ヴィーロン(VLONE)」など様々なファッションブランドとタッグを組む気鋭アーティスト JUN INAGAWA。アニメ作品をこよなく愛する彼が生み出す“萌え”とストリートカルチャーを融合させた独自の世界観が国内外で注目を浴びている。instagram:@jun.inagawa__ www.instagram.com/jun.inagawa__Twitter:@JunInagawa1 twitter.com/JunInagawa1遠藤治郎(えんどうじろう)バーチャル渋谷PARCOの映像作成。建築を起点に、美術、演出、照明をすべて手掛け、美術 / 音楽 / モード / 大学教育 / 社会政治といったジャンルを横断しながら、オランダ3年 / スリランカ1年 / タイ13年を経て4年前より東京を起点に、日本科学未来館にも籍を置きながら慌ただしい日々を。近年はGallery X by PARCO(内装 / 照明)、BloodOrangeバンコク公演、モーラムバスステージ@Wonderfruits Festival、水曜日野カンパネラ / 横浜アリーナ、パシフィコホール、O-EAST(ステージ演出 / 空間 / 照明)、KUMA EXHIBITION(会場構成、展示ディレクション)などを手掛ける。MES(メス)NINJASの演出を担当。谷川果菜絵(KANAE)と新井健(TAKERU)を中心として、2015年、東京芸術大学在学中に結成された日本のアーティストチーム。演劇や音楽、カウンターカルチャーに影響を受け、展覧会やパフォーマンス、ライブイベントを国内外で展開。近年は、クラブカルチャーと現代アートの接触を試みる制作や、レーザーを用いた彫刻インスタレーションの制作、ゲーム実況などを行っている。また、オリジナルの〈レーザー・アニメーション〉と〈ライブ・テーピング〉を駆使したフューチャリスティックでサイケデリックなコミッションワーク(イベント、ミュージックビデオ、ファッション等の演出)を広く展開している。〈ライブ・テーピング〉使用のgbkテープのスポンサーは古藤工業株式会社。SUPER DOMMUNE(スーパードミューン)現代日本のアートシーンの中でも際立った存在感を放つ宇川直宏が、今や世界的な伝説となった『Mixrooffice』(2006~2008)の後、ソーソャルストリームの時代を見据えた新たな文化の発信拠点として、2010年に開局させた日本初のライブストリーミングスタジオ『DOMMUNE』。 SNSの夜明けと言われた時代に「ファイナルメディア」として忽然として現れ、百花繚乱のライブストリーミング番組の中でも、圧倒的な番組の質とビューワー数を誇り、開局以来、世界各国から様々なゲストが来日のたびに出演する唯一無二の文化プラットフォームとして存在し続けている。2019年11月に進化形態『SUPER DOMMUNE』として渋谷PARCO・9Fにオープン。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月31日大阪府が主催する「大阪万博50周年記念展覧会Expo 70ʼ 50th Anniversary Exhibition」がスタートした。2月24日まで東京・天王洲のT-ART HALLで開催されている。今年3月に50周年を迎える日本万国博覧会(大阪万博)。今回の展覧会では「人類の広場 交歓の記憶と継承」をテーマに、岡本太郎などによる当時の作品や、大阪万博に影響を受けた現代美術家やクリエーターの作品などを展示している。開催に先駆け、2月14日には内覧会が行われた。会場となるT-ART HALLに入って最初に展示されているのは、大阪万博タイムライン「大阪の森から世界の森へ」。万博の敷地に選ばれた千里丘陵から開幕式、期間中の様子、閉幕式、現在の万博公園までを絵巻物のように並べ、らせん状につなげた記録写真や記録映像が展示されている。展示空間で使われている鉄パイプなどは、当時の会場で使用したものをリサイクルしたものだという。次の「大阪万博とアート」では、岡本太郎による作品「マスク」とフランソワ・バシェによる音響彫刻「勝原フォーン」を展示している。会場には蓮沼執太が「勝原フォーン」を使って演奏した作品「響のあいだ」が流れている。その隣の「EXPO’70パビリオンサテライト」では、大阪府日本万国博覧会記念公園事務所が保管する19万点の資料の中から、議事録、調査資料、模型ポスターパネル、ユニフォームなど、5,000点を紹介。中を見ることができない資料も多いことから、大阪の5人のクリエーターによる映像やトークの映像なども紹介。太陽の塔の腕部分の建築図面など珍しい資料もそろっている。「万博記念公園FUTURE&PAST」には、万博記念公園の当時と現在の空撮写真のほか、宇川直宏の作品「NO BREATH/EXPO70EDITION」を展示。岡本太郎と小松左京が万博について語る言葉を隙間なくつなげた音声が流れる空間の奥にあるフラードームでは、音楽とモミ玉やバイブレーションがシンクロするマッサージチェアが設置してある。ヘッドホンから流れる、パビリオンのために作られた現代音楽を聞きながらマッサージを受けることで、全身で万博を体感することができる。また、屋外やT-PASSAGEでも作品を展示している。天王洲オーシャンスクエアには、乗用車やバスなど3台の車と、リビングルームや洗面所などの3つの部屋を交互につないだ、全長15メートルの作品の中を歩くことで、日常的な風景が異質なものになる、西野達の「日常のトンネル」を展示。T-PASSAGEでは、蓮沼の「響のあいだ」の制作記録映像を見ることができるほか、ボンドストリートやボードウォークに置かれたたくさんのスピーカーからも作品の音楽が流れている。内覧会で、宇川は「50年間保管されていた1,000本以上のオープンリールのテープというパンドラの箱を開けた。当時の時代の空気感、世界観をコラージュし、最新のマッサージチェアと万博の音で体をもまれるようにした」。西野は「パビリオンからパネルパビリオンに移る驚きを表現したかった」などと話した。
2020年02月17日『大阪万博50周年記念展覧会EXPO‘70 50th ANNIVERSARY EXHIBITION』が、天王洲エリア一帯と渋谷パルコにて、2月24日(日)まで開催されている。1970年にアジアで初めて開催された日本万国博覧会(大阪万博)。77の国と地域が参加し、国内外から6,400万人を超える来場者が訪れた。そんな万博開催から50周年を記念して開催される同展は、万博のレガシーの再現とともに、継承(=バージョンアップ)を試みるもの。岡本太郎らの当時の貴重な作品や資料をはじめ、万博協会が保管している大阪万博関連資料19万点の中から厳選した資料5,000点以上を展示。特に音の資料に関してはこれまで例がないほどの貴重な資料が公開されるほか、大阪万博に影響を受けたアーティストたちによる新たな作品も紹介される。会場となるのは、天王洲のエリア一帯。T-ART HALL TERRATORIA、T-PASSAGE、T-LOTUS M、ボンドストリート、天王洲オーシャンスクエアを中心に作品が点在し、天王洲の街に万博の風景を重ねて観覧できるようになっている。「T-ART HALL」では、岡本太郎のマスクや、フランソワ・バシェによる音響彫刻《勝原フォーン(修復)》が展示され、「ボンドストリート」「ボードウォーク」「T-PASSAGE」では、バシェの作品をモチーフに、蓮沼執太によって作られた音楽が響き渡り、「天王洲オーシャンスクエア」では、西野達によるバスをカットした巨大な作品が登場する。また、「TERRATORIA」では、宇川直宏による、大阪万博の音のアーカイブ(演説や語り)とモミ玉がシンクロするマッサージチェアーを設置。一柳慧、小杉武久、松下真一による現代音楽とモミ玉&バイブレーションがシンクロするマッサージが体験できる。すべての会場が入場無料となっているので気軽に足を運べるのも嬉しいところ。新たな「大阪万博」の開催まで後5年。50年前の「大阪万博」と、そのレガシーを今に受け継ぐ新たな作品をともに堪能してほしい。【開催情報】『大阪万博50周年記念展覧会EXPO‘70 50th ANNIVERSARY EXHIBITION』2月15日〜2月24日(日)T-ART HALL TERRATORIA、T-PASSAGE、T-LOTUS M、ボンドストリート、天王洲オーシャンスクエア、寺田倉庫など天王洲エリア一帯、渋谷パルコにて開催※2月17日(月)は休館【関連リンク】 大阪万博50周年記念展覧会EXPO‘70 50th ANNIVERSARY EXHIBITION()岡本太郎フランソワ・バシェ (c)Ana Sanchez Bonet-Courtesy Succession Brothers Baschet日本万国博覧会(大阪万博)風景 1970年日本万国博覧会(大阪万博)風景 1970年日本万国博覧会(大阪万博)風景 1970年日本万国博覧会(大阪万博)風景 1970年
2020年02月16日開催から50年を迎える日本万国博覧会(大阪万博)を記念した展覧会「大阪万博50周年記念展覧会 Expo 70ʼ 50th Anniversary Exhibition」が、2月15日から24日まで天王洲エリア一帯と渋谷パルコにて開催。当時の貴重な作品や大阪万博に影響を受けたアーティストたちによる新たな作品が展示される。1970年、アジアで初めて開催された日本万国博覧会(大阪万博)は、今年50周年を迎える。77の国と地域が参加し、国内外から6,400万人を超える来場者が訪れ、世界中の人々が交歓する広場となった会場は、その後、太陽の塔などのレガシーを残しつつ、緑に包まれた記念公園として整備され多くの人に愛されている。今回の展覧会では、当時の記憶を紐解くように、岡本太郎らの当時の貴重な作品や資料を始め、大阪万博に影響を受けたアーティストたちによる新たな作品を展示し、レガシーの再現とともに、継承(=バージョンアップ)を試みる。また、万博記念機構が徹底的にアーカイブしてきた資料を5,000点以上展示。特に音の資料に関しては、これまで例がないほどの貴重な展示となる。会場の一つ、T-ART HALLでは、岡本太郎がプロデュースしたテーマ館の地下に若手研究者らが47カの国と地域から収集した仮面とともに展示されていた岡本太郎のマスクを展示。また当時、助手や通訳などサポートをしてくれた人たちへ感謝の気持ちを込めて日本人の名前がつけられたフランソワ・バシェの「勝原フォーン」(修復)も展示する。万博終了後、長い間倉庫に眠っていたままだったこのフォーンは、2017年東京藝術大学バシェ音響彫刻修復プロジェクトとマルティ・ルイツが修復した。また、大阪万博で初来日したバシェによって制作された「音響彫刻」と呼ばれる作品をモチーフに、作曲、パフォーマンス、演奏、録音の手法を使って蓮沼執太が音楽を作り上げる。その音楽は天王洲のリバーサイドにインストールされ街に響き渡り、当時の万博の記憶、現在の天王洲の記憶をバシェによる「音響彫刻」を使って交差させる試みとなる。T-PASSAGEではアーカイブ映像が展示される。天王洲オーシャンスクエアでは、西野達が、アートの持つ常識を揺さぶる力を通し、大阪万博当時のセンセーショナルな体験に思いをめぐらせることに取り組む。西野の手法の「逆転」は、観客の常識やこれまでの経験も凌駕し、また、仮設作品のために展示期間が終わると、跡形もなくなりストーリーだけが残るのも万博的。4つ目の会場となるTERRATORIAでは、宇川直宏による作品が登場。大阪万博の音のアーカイブ(演説や語り)を波形上で間と呼吸を一切カットした完全なノーブレスに編集した音源を、音声とモミ玉がシンクロするマッサージチェアーで再生し、そこに今回発掘された各パビリオンのための現代音楽をオーバーラップさせる。一柳慧「環境音楽」、小杉武久「虹の音楽」「星座の音楽」「広場の幻想」、松下真一「おはようの音楽」のその一部始終が、モミ玉&バイブレーションにシンクロし、観客の全身をマッサージする体験型作品だ。さらに、武満徹を中心に黛敏郎や一柳慧など音楽家の他にも、世界中から音楽界のスターが勢ぞろいした万博の半年間の全貌が今回初めて明らかにされる。2月7日の19時からSUPER DOMMUNE@渋谷パルコにて開催される「EXPOʼ70_50th/大阪万博解体新書」第一夜「万博音楽大百科」―Encyclopedia of EXPO MUSICと、2月16日の14時からT-LOTUSM 東京・天王洲にて開催される第二夜「万博と美術」―Encyclopedia of EXPO ARTSで衝撃の音資料を公開。いずれのイベントも、先着100名が無料で参加できる。また「EXPO70 アーカイブサテライト」では、万博協会が保管している大阪万博関連資料19万点の一部を天王洲に移設し、サテライトアーカイブルームを開設。2月15日にTERRATORIAで開催されるトークイベント「PLAYBACK ARCHIVES EXPO70」では、様々な分野からアーカイブの読み解き手を招き、各自が気になる資料を選んで、現代的な視点から読み解く。【展覧会情報】大阪万博50周年記念展覧会 Expo 70ʼ 50th Anniversary Exhibition会期:2月15日〜2月24日会場:T-ART HALL TERRATORIA、T-PASSAGE、T-LOTUS M、ボンドストリート、天王洲オーシャンスクエア、寺田倉庫など天王洲エリア一帯、渋谷パルコ時間:平日13:00〜19:00、土日祝11:00〜20:00休館日:2月17日入場無料
2020年01月22日パルコミュージアムトーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)では、世界第一線で活躍する国内外のアーティスト12組が共演するグループ展「Wanderlust」を2020年1月6日まで開催する。渋谷パルコの4階に名称新たにオープンしたパルコミュージアムトーキョー。そのオープニング企画展第2弾となる「Wanderlust」では、ミュージアムの新たなスタートに、世界第一線で活躍する国内外の総勢12組のアーティストが共演。新生渋谷パルコの新たなスタートに際して、「旅行熱・旅立ちへの衝動・放浪癖」などの意味をもつ「ワンダーラスト(Wanderlust)」をタイトルに、「未来を恐れずに新たなスタートを切る」というメッセージが込められた企画展だ。各参加アーティストやブランドが、タイトルテーマに沿った新作や国内未発表作品等を一挙に展示する。参加アーティストは、「東京2020公式アートポスター」制作アーティストに決まった写真家の蜷川実花の他、写真家のヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)、アートディレクターのテセウス・チャン(Theseus Chan)や井上嗣也、デザインスタジオのグルーヴィジョンズ(groovisions)、アーティストの田名網敬一や日比野克彦、アンリアレイジ(ANREALAGE)デザイナーの森永邦彦、リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)デザイナーの山縣良和、イラストレーターの山口はるみ、アーティストのKOHHこと千葉雄喜、“現在美術家”の宇川直宏。なお、パルコミュージアムトーキョーでは、2020年3月中旬までのオープニング企画として、世界的フルスタック集団、Rhizomatiksが、Perfumeと共に作り上げてきた舞台演出やアートワークの裏側までみせる企画展「Rhizomatiks inspired by Perfume 2020」、写真家・奥山由之とフラワークリイエイター篠崎恵美(edenworks)による企画展「flowers」、約7年ぶりとなる「レゴ®ブロックで作った世界遺産展」が予定されている。【展覧会情報】Wanderlust会期:12月20日〜2020年1月6日会場:渋谷パルコ4階 PARCO MUSEUM TOKYO時間:10:00~21:00(入場は閉場の30分前まで) ※最終日は18:00まで休館日:2020年1月1日料金:一般500円、学生300円、小学生以下無料
2019年12月27日渋谷パルコ内「パルコミュージアムトーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)」にて、グループ展「ワンダーラスト(Wanderlust)」が、2019年12月20日(金)から2020年1月6日(月)まで開催される。国内外を代表するアーティストのグループ展「ワンダーラスト」は、大友克洋による『AKIRA』の展覧会「AKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura AKIRA ART EXHIBITION」に続くオープニング企画第2弾。世界の第一線で活躍する国内外のアーティスト12組が参加し、新作や国内未発表作品などを公開するタイトルに掲げた“Wanderlust”とは、旅行熱や旅立ちへの衝動、あるいは放浪癖といった意味をもつ言葉。渋谷パルコの新たなスタートに掛けて、“未来を恐れず新たなスタートを切る”というメッセージを込めた。参加アーティストには、映画『Diner ダイナー』の監督を務め、東京2020五輪の公式アートポスター制作も手掛ける蜷川実花、カラフルなサイケデリックアートで知られる田名網敬一、写真家のヴィヴィアン・サッセンやアートディレクターのテセウス・チャンらが名を連ねる。またファッション界からは、アンリアレイジ(ANREALAGE)デザイナーの森永邦彦や、リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)の山縣良和らが参加。さらに、グラフィックから映像、文筆まで手掛ける宇川直宏や、ラッパー/ミュージシャンの枠を超えたアーティスト活動を続ける「KOHH」こと千葉雄喜などジャンルに囚われず活躍するアーティストも加えて、“Wanderlust”な世界観を繰り広げる。第3弾〜第5弾企画も発表「ワンダーラスト」に続くオープニング企画も続々と発表。第3弾として、世界的エンジニア集団「Rhizomatiks」が、テクノポップユニットPerfumeとともに作りあげてきた舞台演出に迫る企画展「Rhizomatiks inspired by Perfume 2020」を、また第4弾として写真家・奥山由之とフラワークリイエイター篠崎恵美(エデンワークス)による企画展「flowers」を開催する。さらに約7年ぶりとなる「レゴブロックで作った世界遺産展 」が第5弾として予定されている。展覧会概要グループ展「ワンダーラスト」期間:2019年12月20日(金)~2020年1月6日(月) ※2020年1月1日(水)は休館時間:10:00〜21:00(最終日は18:00閉場 ) ※入場は閉場の30分前まで場所:渋谷パルコ 4F パルコミュージアムトーキョー住所:東京都渋谷区宇田川町15-1入場料:一般 500円、学生 300円、小学生以下 無料 ※各種入場割引あり■オープニング企画展・第3弾「Rhizomatiks inspired by Perfume 2020」会期:2020年1月11日(土)〜1月27日(月)場所:渋谷パルコ 4F パルコミュージアムトーキョー入場料:あり・第4弾「奥山由之×edenworksExhibition “flowers”」会期:2020年1月31日(金)〜2月16日(日)場所:渋谷パルコ 4F パルコミュージアムトーキョー入場料:あり・第5弾「“PIECE OF PEACE「レゴブロック」で作った世界遺産展 PART-4”」会期:2020年2月22日(土)〜3月15日(日)場所:渋谷パルコ 4F パルコミュージアムトーキョー、池袋パルコ 本館7F パルコ ファクトリー入場料:あり
2019年12月06日田名網敬一の個展「田名網敬一の現在-Keiichi Tanaami Dialogue」が、2018年8月28日(火)から10月23日(火)まで京都dddギャラリーにて開催される。デザイン、イラストレーション、アニメーション、実験映画、立体作品、絵画と多岐にわたり作品を生み出してきた田名網。「田名網敬一の現在-Keiichi Tanaami Dialogue」では、約20点の新作プリント作品、アニメーション、立体作品から、ファッションブランドとのコラボレーションアイテム、出版物、プロダクトアイテムなどを紹介。展示を通して、現在の田名網の姿に迫る。田名網は近年、自身の実体験に基づく様々な記憶や夢を原風景に、その80年以上もの歴史を記した「曼荼羅図」を制作。幼少期に体験した戦争の記憶から表現された、アメリカンコミックから引用したアメリカの爆撃機、その中で光を放つ擬人化した爆弾、威嚇するように蠢めく鶏、金魚といったモチーフが描かれている。また、田名網の敬愛するアーティストやSF雑誌、漫画からの引用も多数見て取れる。作品を通して記憶をポジティブなものへと変換しようとする姿勢と、田名網ならではのポップな世界観が表現された作品となっている。【詳細】京都dddギャラリー 第218回企画展「田名網敬一の現在-Keiichi Tanaami Dialogue」会期:2018年8月28日(火)~10月23日(火)会場:京都dddギャラリー住所:京都市右京区太秦上刑部町10TEL:075-871-1480開館時間:11:00~19:00 ※土曜日と9月9日(日)は18:00まで※日曜・祝日休館※特別開館9月9日(日)は入場無料■田名網敬一 / 宇川直宏(京都造形芸術大学教授) ギャラリートーク日時:8月28日(火) 16:30~18:00会場:京都dddギャラリー ※入場無料、要予約
2018年08月25日世界で活躍するDJ/プロデューサー・石野卓球さんがアルバム『LUNATIQUE』を発売。そこで作品の話を伺ったのですが…。「音楽ページで音楽の話をする“つまんねーやつ”と思われたくないので、セックス特集号ですし、アルバムのテーマが“官能”なのでエロい話でも。僕は性欲が強くニッチな性癖があり、しかも、気になることを突き詰める性質です。そして、2年前から生活の中心のひとつにセックスを置きました。すると、不特定多数じゃ物足りなくなったんですよ。初対面のスタジオミュージシャンとジャムれないのと同じ。キース・リチャーズとミック・ジャガーみたいな、瀧と卓球でもいいですけど(笑)、とにかく波長の合うセックスをしたいと」衝撃の性生活トーク…!でも、そんな性生活の変化が、テーマの“官能”につながったのでしょうか。「収録曲の元になっているのはぜんぶ6~7年前の曲で、アルバム制作のために作ったけど、結局使わないままになっていたもの。それを今年の頭に聴いてみたら、寝かした甲斐があり、今の気分と合ったんですよ。100曲以上のなかから、DJがセットを決めるように10曲を選びました。そのテーマが“官能”です。先ほども話したように、僕は今、セックスのことばかり考えて過ごすという夢のような場所=“エロトピア”に本籍地を移したエロトピアン。もともとエロに興味があったけど、あらためて、生きる原動力となる性欲をもとにした曲だけのアルバムを作ろうと思ったんです。『LUNATIQUE』は、英語では“狂気”、仏語だと“気まぐれ”という意味。その違いがいいと思ったのと、どの曲も架空の女性をイメージして作っていて、その象徴が月(Luna)なので。みなさんもぜひ、セックスするときに流してください」パートナーと楽しんでほしいと。「というか、セックスレスカップルはダメですよ。そうなるってことは、パートナー選びの時点で失敗してる。…って俺、何様なんですかね(笑)」◇いしの・たっきゅう1989年に電気グルーヴを結成。1995年にソロアルバム『DOVE LOVES DUB』を発売し、DJ 活動を本格的にスタート。プロデューサー、リミキサーとしても活躍。◇『LUNATIQUE』¥2,500全10曲入り、約70分収録。アートワークは盟友である美術家・宇川直宏。ジャケットは1978年発行の成人向け雑誌『漫画エロトピア』の表紙に“ハードコアレタッチ”を施して再構築。(Ki/oon Music)※『anan』2016年8月17・24日号より。写真・小笠原真紀文・重信 綾
2016年08月19日東京都・渋谷のBANK GALLERYは荒木経惟、田名網敬一、村上隆などのクリエイターによる赤塚作品のパロディーやオマージュ作品の展覧会「赤塚不二夫のビチュツ展」を開催する。会期は12月3日~12月16日。開催時間は11:00~20:00。入場料は1,000円(オリジナルバッヂ付き)。同展は、荒木経惟、田名網敬一、村上隆などクリエイター約20組による赤塚作品のパロディーやオマージュ作品を「ビチュツ作品」と名付け、一堂に展示するもの。赤塚不二夫の生誕80周年を記念して開催され、2015年9月に開催された「バカ田大学祭ライブ 電気グルーヴ&スチャダラパー篇」、2015年12月から東京大学で行われる「バカ田大学」の開講につづくメインイベントである同展は、赤塚不二夫生誕80年企画における「バカ田大学文化祭」の位置付けとなる。なお、展覧会の構成および展示デザインはブックデザイナーの祖父江慎が手がけるということだ。参加アーティストは、赤塚藤雄(漫画家)、赤塚りえ子(アーティスト)・朝倉世界一(漫画家)・荒木経惟(写真家)・安斎肇(イラストレーター/アートディレクター)・伊藤桂司(イラストレーター)・宇川直宏(アーティスト)・金氏徹平(アーティスト)・五木田智央(アーティスト)・白川東一(KOO-KI 映像ディレクター)・白根ゆたんぽ(イラストレーター)・スージー甘金(イラストレーター)・田名網敬一(アーティスト)・都築潤(イラストレーター)・パラモデル(アーティスト)・村上隆(アーティスト)・横山裕一(漫画家、アーティスト)ほか。また、赤塚藤雄(不二夫)が漫画家デビュー前、新潟の小熊塗装店に勤務していた時代(中学卒業から上京までの約2年間、16~17歳頃)に制作した絵画作品が特別に初出品される。そのほか、赤塚不二夫のキャラクターグッズや厳選されたコレクターアイテムの展示も行われるということだ。また、関連企画として、「これでいいのだ」に代表される「赤塚イズム」を再発見するべく、さまざまな分野の第一線で活躍する著名人の方々が、それぞれの表現方法で「バカとは」について解き明かし、東京大学の教壇で熱弁を振るう「バカ田大学」が東京都・文京区の東京大学山上会館にて開講される。講師は、河口洋一郎、みうらじゅん、安齋肇、宮沢章夫、坂田明、浅葉克己、喰始、三上寛、宇川直宏、泉麻人が予定されている。開講期間は12月1日~2016年3月31日。授業料は1コマ5,500円(受講者全員にオリジナルノート付き)。詳細は同イベントWebページにて案内されている。
2015年11月18日9月19日(土)~23日(水・祝)までの計5日間にわたり、今年で3回目となる米国アカデミー賞公認国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 大阪 2015(SSFF&ASIA 大阪 2015)」が、グランフロント大阪北館4Fナレッジキャピタル「ナレッジシアター」で開催される。今回は、「Cinematic Moment ~映画になる瞬間~」をテーマに、100を超える国と地域から集められた作品の中から、「SSFF&ASIA 2015」(6月4日~6月14日東京・横浜開催)オフィシャルコンペティションの受賞作品や、第87回米国アカデミー賞短編実写部門受賞作品を全プログラム無料で鑑賞することができる(要事前予約)。ナレッジキャピタルで開催される本映画祭では、初となるキッズ向けショートフィルム、チルドレンプログラムなどを展開される予定だ。注目は、アカデミー賞主演男優賞を受賞のエディ・レッドメインほか、英国を代表する総勢44名の俳優たちが集結した「イギリス特集」の作品。また日本初公開となる台湾青春・未来映画祭(未来電影日)の作品、海外各国のセレクト作品など計80作品の上映が予定されている。映画祭初日となる9月19日(土)には、スペシャルトークプログラムを開催。SSFF&ASIA 代表の別所哲也氏と上映作品のひとつでもある『ブーケなんていらない!』に出演した女優の足立梨花が登壇する。そのほか、映画鑑賞以外にも、さまざまなアーティスト、文化人、クリエイターを招いてのアフタートークの出演者に、「キュピキュピ」主催の石橋義正氏や現“在”美術家の宇川直宏氏、クリエ一ティブディレクターの原野守弘氏などが決定しており、上映後も多彩なトークイベントを楽しめる。「SSFF&ASIA 大阪 2015」独自企画として、“食”と“ショートフィルム”を掛け合わせた新しい鑑賞スタイル「EAT FILM」を提案する。各日第一プログラムでは来場者先着300名に日替わり朝食を無料でプレゼントするほか、最終日(9月23日)の午後のプログラムでは「ワールド・ワインバー by ピーロート」のワインを飲みながら、映画観賞を楽しめる。(ワインプレゼントは成人のみ:先着300名)さらに「SSFF&ASIA 2015」で話題賞を受賞した、「泣けるパラパラ漫画」と言われ国内外で注目を集める鉄拳の作品展「鉄拳のパラパラマンガの世界展」も同時開催されるので、ぜひ合わせてチェックを。(text:Miwa Ogata)
2015年08月11日今年、10周年を迎えた金沢21世紀美術館が、「ザ・コンテンポラリー 1 われらの時代:ポスト工業化社会の美術」を8月30日まで開催。同展は、金沢21世紀美術館の開館から10年を迎えたことを機に企画された、“美術の今”を問い直す展覧会シリーズ「ザ・コンテンポラリー」の一環となるものだ。3つの展覧会のうち第1弾となる同展では、現代の日本にフォーカス。工業を中心とする社会からサービス業や情報産業へ軸足を移し、少子高齢化や孤独死の増加といった社会問題から関係性を創ろうとする試みが強まる一方、SNSなどの個人メディアが発達と進化を遂げている現在の日本の姿を“ポスト工業化社会”という言葉で表現し、こうした時代に生きる10人の作家たちの作品を紹介する。参加する作家は、テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会に強い関心を持ち、社会問題を軽快なポップミュージックで表現するスタイルで新しい人間像を提示するスプツニ子!を始め、個体がたえまなく流動的に変化していく様を立体作品で表現する金氏徹平、大久保あり、宇川直宏、小金沢健人、泉太郎、三瀬夏之介、束芋、八木良太など。日本を始めとした世界21カ国が共同運用する史上最大規模の高性能電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」を用いたアート作品も登場する。【イベント情報】「ザ・コンテンポラリー 1 われらの時代:ポスト工業化社会の美術」会場:金沢21世紀美術館住所:石川県金沢市広坂1-2-1会期:4月25日~8月30日時間:10:00~18:00(金曜、土曜は20:00まで)料金:一般 1,000円、大学生 800円。小中高生 400円、65歳以上800円休館日:月曜日(8月17日は開館)
2015年08月06日9月14日(月)に東京・CLUB QUATTROで「赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学祭ライブ 電気グルーヴ&スチャダラパー篇」の開催が決定した。【チケット情報はこちら】公演当日の9月14日に生誕80年を迎える赤塚不二夫。周年イベントの皮切りに、電気グルーヴ、スチャダラパー2組によるライブを開催することが決定。2組によるライブのほか、赤塚と親交が深かったアーティストの三上寛と、赤塚に大きな影響を受けた映像作家、宇川直宏によるトークショーや、秘蔵映像の公開が予定されている。チケットの一般発売は8月22日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけてオフィシャル先行を実施中。受付は8月7日(金)昼12時まで。■赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学祭ライブ 電気グルーヴ&スチャダラパー篇日時:9月14日(月)開場18:00/開演19:00出演:【ライブ】電気グルーヴ / スチャダラパー【トーク】三上寛 / 宇川直宏※アーティストの都合により出演者が変更になる場合があります。予め御了承下さい。会場:CLUB QUATTRO(東京都)料金:スタンディング 6,500円(税込・ドリンク代別)※未就学児入場不可※赤塚不二夫80th特製ステッカーつき※特製ステッカーは公演当日、ご入場時のお渡しとなります。
2015年08月03日東京都現代美術館は、トップモデルとして活躍すると同時に、クリエイター、パフォーマーとしても実験的な試みを行っていた山口小夜子の軌跡をたどる「山口小夜子未来を着る人」展を開催している。開催期間は6月28日まで(5月4日を除く月曜、5月7日は休館)、開場時間は10:00~18:00、入場料は一般1,200円、大学・専門学校生・65歳以上900円、中高生600円、小学生以下は無料。同展は、コラボレーションを通じて、世代やジャンル、東洋と西洋など異なるものを繋ぎ、"SAYOKO"という1つのジャンルを打ち立てた山口小夜子の軌跡をアーカイブとともにたどる。1970年代初頭より、神秘的な東洋の美を体現するアジア人初のトップモデルとして世界のモードを席巻する一方で、晩年の数年間、彼女が若い世代の表現者たちと、ファッション、音楽、映像、演劇、朗読、パフォーマンス、ダンスなどが混在する実験的な試みを行っていたことは、あまり知られていない。宇川直宏、山川冬樹、生西康典、掛川康典、エキソニモという、彼女の身辺で活動し、現在のシーンにおいて大きな影響力を持つ表現者たちが、小夜子に捧げる新作インスタレーションを発表するほか、彼女が急逝する直前に、新聞紙上での往復書簡が予定されていた森村泰昌も新作を出品する。なお山口小夜子は、1949年生まれのモデル、クリエイター、パフォーマー。1972年にパリコレクションに参加して以来、トップモデルとなりパリおよびニューヨークコレクションで活躍。1974年には、米ニューズウィーク誌において「世界の4人のトップ・モデル」として紹介される。1977年、寺山修司の舞台「中国の不思議な役人」に出演して以降は、女優としても多数の舞台、映画に出演。2000年代に入り、六本木のSuperDeluxeなどアンダーグラウンドなスペースを舞台に、ファッション、映像、音楽、文学、舞踏などさまざまな表現が融合するパフォーマンスを展開。2007年に急逝。
2015年05月01日故・山口小夜子の展覧会「山口小夜子 未来を着る人」が、4月11日から6月28日まで東京都現代美術館で開催される。小夜子はアジア系モデルとして初めてパリコレクションに起用された、東洋の美を体現するトップモデル。パリ及び、ニューヨークコレクションで活躍し、資生堂の専属モデルも務めた。74年にはアメリカの『ニューズウィーク(News Week)』誌に“世界の4人のトップ・モデル”として紹介され、77年にはロンドンのアデルー社で製作されたボブヘアの「SAYOKOマネキン」が世界各国のショーウインドウを飾っている。一方で、寺山修司監督の舞台『中国の不思議な役人』に出演すると、女優としての活躍もスタート。山海塾のオペラで衣装デザインなどを行うなど、クリエーターとしても活躍した。その後はファッション、映像、音楽、文学、舞踊などを融合させたパフォーマンスを展開。01年には各デザイナーが彼女にインスパイアされた作品を展示する「モーリの色彩空間 Part5 小夜子」展を開催されるなど、07年に急逝するまで常に時代の最先端を走り続けた。同展では、雑誌や写真、スクラップブックなどの秘蔵資料や、資生堂のアーカイブ作品などとともに小夜子の軌跡を辿る。また、彼女をミューズとしたデザイナーの作品や、彼女が所有していた服を「SAYOKOマネキン」によって展示。“ウエアリスト”と名乗り、“着る”ことをパフォーマンスにまで高めた彼女の創造性に迫る。更に、晩年に発表したパフォーマンスを高画質映像で上映。過去に彼女とコラボし、現在ではそれぞれの分野で活躍する宇川直宏、山川冬樹、生西康典、掛川康典、エキソニモなどが小夜子に捧げるインスタレーションも展開される。また、小夜子の急逝の直前に新聞紙上で往復書簡を行うはずだった森村泰昌も、彼女に捧げる新作を発表する予定だ。会期中には小夜子も習ったダンス・メゾット、伊藤道郎による「テン・ジェスチュア」を体験するワークショップを開催。他にも、“小夜子メイク”を完成させた富川栄によるメーキャップ・ワークションやトークイベントに加え、ファッションショーやパフォーマンスナイトなど様々なイベントが催される。【イベント情報】山口小夜子 未来を着る人会場:東京都現代美術館住所:東京都江東区三好4-1-1会期:4月11日から6月28日まで時間:10:00から18:00まで(入場は17:30まで)休館日:月曜日(5月4日は開館)、5月7日
2015年03月17日「ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)」が10月20日、東京・恵比寿のガーデンホールにて15SSコレクションを発表した。ブランド創立20周年を迎える今シーズンのテーマを「SPACEMEN」とし、好きなテイストで固めることを試みたデザイナー・黒田雄一。本人が最も好きなミュージシャン、ソニック・ブーム(SONIC BOOM)へも今回のコレクションのために声を掛けたという。レーザーとスモークによるオーロラのベールに包まれた会場。最初に目を引いたのは、サイケデリックでグラフィカルなプリントだ。これはソニックブームとのコラボレーションによるシリーズで、氏が中心メンバーであったバンド、スペースメン3(SPACEMEN 3)や、スペクトラム(SPECTRUM)のアートワークを使用したもの。その後も、首元に十分ゆとりを持たせた宇宙服を髣髴とさせるフード付きのパーカーなど、立体的で構築的なディテールや、ブレてぼやけたような柄のブルゾンやシャツなどサイケかつフューチャリスティックなムードが続く。しかし、細身のパンツとスタイリングしたり、プレーンな質感の素材を用いたりとミニマルにラッドらしく統一。レーザーのように細く華奢なネックレス・ブレスレットなどのアクセサリーもさりげなくアクセントを与える。終盤になるとモデル達はシルバーグレー一色となり、静かな迫力を感じさせた。ショー終了後には同会場でアフターアニバーサリーパーティーを開催。ソニック・ブーム、日本のオルタナディブロックバンド「ザ・ノーベンバーズ(THE NOVEMBERS)」、宇川直宏が率いるVJチーム「DOMMUNE VIDEO SYNDICATE」などがライブパフォーマンスを行った。
2014年10月26日東京都・神田の3331 Arts Chiyodaでは、「DOMMUNE University of the Arts -Tokyo Arts Circulation-」が開催されている。開催期間は11月3日まで(月休)、会場は3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリー。開場時間は12:00~19:00(番組配信日は23:30まで)、入場料は展示のみ800円、番組観覧1,800円(展示入場料含む)。同展は、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、そして"現在美術家"など、幅広く活動を行う宇川直宏が主宰するインターネット放送局「DOMMUNE」が、3331 Arts Chiyodaに場所を移して展開するライブトーク/DJパフォーマンスと作品を展示するもの。現代日本を代表するアーティスト100人の個人史をひたすら掘り下げる新番組「THE 100 JAPANESE CONTEMPORARY ARTISTS」を本人の出演で生配信(翌日より会場にてアーカイブとして視聴可能)するほか、参加アーティストの作品を見ることができる。その冒頭を飾るゲスト20組には、横尾忠則×椹木野衣(10月22日)、森山大道×長澤章生(10月23日)、田名網敬一×宇川直宏(10月30日)、杉本博司×都築響一(10月31日)、Chim↑Pom(11月2日)らの名前が挙がっている。また、開局以来5年間にわたって全世界からスタジオにアーティストを招き、宇川本人が日夜、撮影・配信・記録したDJ1,000人分のアーカイブを、ジョン・ケージの指揮のもと同時再生させるインスタレーション作品「DJ JOHN CAGE & THE 1000 WORLD WIDE DJS」を宇川の最新作として初披露している。
2014年10月20日9月20日、開発に伴い生まれた一時的な空間を使ったクロスジャンルなアートプロジェクト「トランス・アーツ・トーキョー(TRANS ARTS TOKYO 2014)」が、東京・神田でスタートした。期間は11月3日まで。今年で第3回目となる同プロジェクト。今年は、“家族がリビングで過ごす時間のように人々が集まり対話を生み、多様な価値観を交換出来る場”をテーマに、旧東京電機大学11号館跡地、アーツ千代田3331、ワテラスコモンなどの神田エリアに会場を設け、音楽ライブ、巨大アート作品展示、キャンプ体験、カレーとスポーツのエキスポなど多彩なコンテンツを行う。開催初日の20日にはオープニングレセプションが行われた。それに合わせて、直径30m以上の巨大生物の気球作品「スカイホエール(Skywhale)」を展示するオーストラリアの現代美術家パトリシア・ピッチーニ(Patricia Piccinini)が来日。Skywhaleは今回のメイン会場・旧東京電機大学11号館跡地に展示され、しかも空を飛ぶデモンストレーションを行う(9月21・27・28日)。日本で飛行するは今回が初だ。ピッチーニ氏は、「この新しい取り組みを行うイベントだからこそ、『これはなんだろう?』と考えさせるインパクトのある作品を選んだ。『この生物がどんな生活をしているのか?』『どんな食物を食べているのか?』と考えながら見て欲しい」と話す。同作品は、海中で生きている生物は、空中でも生きることが出来るのではないか?という発想の下、生まれたという。その他、宇川直宏が設立した「ドミューン(DOMMUNE)」のキュレーションによるライブ「ドミューン・ライブ・プレミアム“カンダ・インダストリアル”(DOMMUNE LIVE PREMIUM “KANDA INDUSTRIAL”!!!!!!!)」(10月12日)や、都心のど真ん中に出現したキャンプ場にてテント泊を行い、非日常を体感出来る「アーバンキャンプ・トーキョーホテル」(11月1日から3日)、スポーツ体験とカレーの食べ比べ、アーティストの岩田草平によるワークショップなどを実施する「神田スポーツ&カレー エキスポ」(10月4・5日)、現代美術作家・椿昇と社会学者の室井尚によるバルーン作品「インセクト・ワールド―飛蝗(ばった)」の展示(10月19・20日)、ビルの谷間に設置した大規模スクリーンに、池田嘉人を始めとする主催の東京藝術大学にかかわる様々な映像作家の作品を上映するプロジェクト(10月11・12・13日)、「ジェニー・ファックス(JENNY FAX)」15SSコレクションファッションショー(10月19日)など盛り沢山のイベントが予定されている。トランス・アーツ・トーキョーは、神田に新たな産業・コミュニティーの場を生み出すための一歩として2012年10月に開始。初開催時には約300名のアーティストと1万人以上の来場者が集結し話題を呼んだ。統括ディレクターを務める中川政人氏は、「新しい縦構造の街を作るモデルとなるプロジェクトだと思っている。これからも4年、5年と続け、更には2020年のオリンピックに向けて、東東京の魅力をどんどん発信して行きたい」と意気込んでいる。【イベント情報】TRANS ARTS TOKYO 2014会場:旧東京電機大学11号館跡地、アーツ千代田3331、ワテラスコモンなど神田エリア会期:9月20日から11月3日
2014年09月21日ラフォーレ原宿は、12月22日と23日の両日、パフォーマンスイベント「HARAJUKU PERFORMANCE+DOMMUNE2012」をラフォーレミュージアム原宿で開催する。同イベントは、美術家・宇川直宏氏が主宰する、ライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE(ドミューン)」とコラボレートし、次代を担うクリエーターの発掘と、日本が誇るクリエーターの世界発信という2つの軸で展開される。初日の22日には、身体を使った表現者であれば、誰でもエントリーすることのできるオーディション形式のイベントを開催する。音楽、アイドル、演劇、コンテンポラリーダンス、バレエ、伝統芸能など、事前審査で選ばれたクリエーターが登場。また、同公演に出演したクリエーターの中から、「ラフォーレ原宿賞」として、ラフォーレミュージアム原宿で1日上演を行うことができる権利、「DOMMUNE賞」として「ドミューンスタジオ」で放送される番組へ出演する権利などを授与する。発表の場を提供することで、次代を担うクリエーターの活動をサポートするという。2日目の23日は、「HARAJUKU PERFORMANCE+2008」に出演した、映像作家・音楽家の高木正勝氏によるスペシャルライブを開催。今回は、彼が音楽と主題歌を手掛けた「おおかみこどもの雨と雪」の楽曲など、最新作も含めたピアノ公演が行われる。なお、22日は19時開演で、入場料が前売り券2,000円、当日券2,500円。23日は18時開演で、当日券4,000円。各日ともに、開場は開演の30分前となる。詳細は、同イベント公式ホームページから。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日“クドカン”こと宮藤官九郎の4年ぶりの監督作にして、主演を務める「SMAP」の草なぎ剛が謎のシングルファーザーを演じる異色のアクション映画『中学生円山』。先日、草なぎさんを含む個性豊かなキャスト陣が発表され話題を集めたが、このほどさらなる個性派俳優の参加が明らかに!さらに、この決定を祝福するかのように、大型イベントが開催されることも決定した。団地と学校の往復が日常の中学2年生、思春期真っ盛りの円山克也(平岡拓真)は毎日毎日、あるエロい目的のため、身体を柔らかくする「自主トレ」に精を出していた。やがて、限界まで背骨を折り曲げると妄想の世界にトリップしてしまうことに気づく。そんなある日、団地の上の階に下井辰夫(草なぎさん)というシングルファーザーが引っ越してくる。妙に団地の主婦の輪に溶け込み、仕事をしている様子もない謎の男だったが、偶然、道端で彼と会った克也は驚愕の一言をささやかれるのだが…。今回、明らかとなったキャストは、監督・主演を務めた『息もできない』で鮮烈な印象を残し、続く『かぞくのくに』、『夢売るふたり』でも注目を集めてきたヤン・イクチュンが韓流好きの団地妻の家にやってきた、韓国人の電気屋に。さらに中学生の同じ団地に住むちょっとボケたお爺ちゃん役にはミュージシャンであり『アイデン&ティティ』に音楽でも参加した遠藤賢司が出演。さらにYOU、田口トモロヲ、岩松了といった日本映画界が誇る曲者俳優たちがずらり勢揃い。果たして、彼らが宮藤ワールドでどんな暴れっぷりを見せてくれるのか?さらに、11月23日(金・祝)にはこの日立ち上がる、宇川直宏が主宰する、東京・渋谷のライブストリーミングチャンネル「DOMMUNE」と老舗レコード店「TOWER RECORD」がコラボレーションを果たした新メディア「TOWER RECORDOMMUNE Shibuya」のオープニングイベントとして、宮藤監督、遠藤賢司が、アナーキストと知られる、みうらじゅんと共に『中学生円山』を語り尽くす「映画『中学生円山』早すぎる特別番組」の配信が決定したことも明らかとなった。次々と驚きの情報が明らかとなる『中学生円山』。次はどんなことで私たちを驚かせてくれるのか、期待して続報を待ちたい。『中学生円山』は2013年4月20日(土)より全国にて公開。「TOWER RECORDOMMUNE Shibuya」オープニング企画番組名:『中学生円山』早すぎる特別番組出演者:宮藤官九郎監督、遠藤賢司、みうらじゅん日時:11月23日(金・祝) 22:30~24:00(90分)場所:タワーレコード渋谷店B1 ※入場無料■関連作品:中学生円山 2013年、全国にて公開© 『中学生円山』製作委員会
2012年11月14日