デザイナー・山縣良和のファッションレーベル「writtenafterwards (リトゥンアフターワーズ)」の展覧会『ここに いても いいリトゥンアフターワーズ山縣良和と綴るファッション表現のかすかな糸口』が、4月27日(土)〜6月16日(日)、アーツ前橋で開かれる。山縣良和は1980年鳥取県生まれ。2005年にロンドン芸術大学のカレッジのひとつ、セントラル・セント・マーチンズを卒業後、2007年に「装うことの愛おしさを伝える」をコンセプトとして「リトゥンアフターワーズ」を設立。既成概念を超えたファッション表現を試み、2015年に日本人としては初のLVMH Prize に ノミネートされ、2021 年には「第 39 回毎日ファッション大賞」で鯨岡阿美子賞を受賞するなど、注目を集め続けている。そのファッション自体の革新性もさることながら、ファッションを通じて私たちを取り巻く資本主義社会や歴史観への問題提起も行ってきた。例えば、3.11からの再生を祈った《The seven gods》、ファッション業界へのアイロニーを込めた《Graduate Fashion Show》、戦後と日本人の集団性をテーマにした《After Wars》、コロナ禍の都市を離れ無人島で描いた新しい人間像《Isolated Memories》など、多様な表現が見られる。リトゥンアフターワーズ《After Wars》2017山縣は同時にファッションの私塾〈coconogacco(ここのがっこう)〉を主宰し、教育面からも、一人ひとりが生きる場所や社会を見つめ、「ここ」から独自の表現を立ち上げていく学びと実験の場を創出してもいる。そんな山縣にとってこの展覧会は、美術館で初の個展となる。同展では、リトゥンアフターワーズのこれまでの歩みを紹介するとともに、山縣が考える日本社会とファッション表現の〈いま/ここ〉を新作インスタレーションで浮かび上がらせる。日々ニュースを通じて知るウクライナやガザでの戦争による悲劇、能登半島地震など、個人では消化しきれない歴史の大きなうねりを感じながら、いま自分が表現できるとてもパーソナルなことに立ち返り、今回の展覧会に挑むという。もと商業施設をミュージアムに改装したアーツ前橋の空間でどんな展示が繰り広げられるのか楽しみだ。⼭縣良和《Field Patch Work》2023 撮影:⽥附勝<開催概要>『ここに いても いい リトゥンアフターワーズ:⼭縣良和と綴るファッション表現のかすかな⽷⼝』会期:2024年4⽉27⽇(⼟)~6⽉16⽇(⽇)会場:アーツ前橋時間:10:00~18:00(⼊場は17:30まで)休館日:⽔曜料金:⼀般800 円、大学・65 歳以上600 円※5⽉5⽇(⽇・祝)は無料公式サイト:
2024年04月10日株式会社文藝春秋コミック編集部は、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の巨匠・安彦良和のヒロイック・ファンタジー『マラヤ』を電子書籍として4月1日(金)に復刊します。オールカラー366ページの豪華版。マンガアプリ最大手のLINEマンガとピッコマでも同時配信されます。「完璧の城」ハルワタートは、生母エヴァを中心に老師や戦士、役女たちが集う女だけのクニ。かつて、男たちは欲望のおもむくまま戦いに明け暮れ、最終戦争を引き起こし、世界を滅亡へと導きました。それゆえ、ハルワタートでは男は災難をもたらす者として忌み嫌われ、排斥されてきました。マラヤは戦士として、侵入を繰り返す男たちを撃退してきた勇者です。その功績が認められ、次期生母に推挙されますが、マラヤは女王蜂のように生殖のためだけの存在になることを拒否、マラヤに嫉妬する同僚デボラの策略もあって、最下層の役女へと降格されてしまいます。底辺の生活にもかかわらず、前向きに生きるマラヤ。当初は対立していたイザベルら役女たちも、マラヤを慕うようになります。苛立つデボラは、マラヤに止めを刺すべく最下層を襲撃します。必死で闘うマラヤたちはハルワタートを脱出、外界へと向かいます。しかし、そこは獰猛な男たちとドラゴンがうごめく魔界でした……。異界によって引き裂かれ、憎み合う女と男。運命の戦士マラヤは、二つの性の対立を乗り越え、闇夜に光を導くことができるのか──!? 名作『ジャンヌ』、『イエス』に続く、安彦良和のオールカラー・コミック第3弾です。2022年6月3日より、安彦良和氏が監督を務めるアニメ映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が公開されます。公開に先立ち、長らく絶版状態だった傑作『マラヤ』が復刊されることで、大きな話題となることが期待されます。■書誌情報■書名:『マラヤ』販売価格:800円(税込)詳細URL: ■マンガアプリ情報LINEマンガ(全20話) ピッコマ(全20話) ■著者プロフィール■安彦良和(やすひこ・よしかず)1947年、北海道紋別郡遠軽町生まれ。弘前大学中退後、虫プロダクションを経て、フリーのアニメ作家として活躍。『勇者ライディーン』『機動戦士ガンダム』などを手掛ける。1979年、『アリオン』で漫画家デビュー。古代日本に題材をとった『ナムジ』『神武』『蚤の王』『ヤマトタケル』、明治以降の近現代史の裏面を描いた『虹色のトロツキー』『王道の狗』『天の血脈』、西洋史が舞台の『ジャンヌ』『イエス』『我が名はネロ』『アレクサンドロス』など著書多数。代表作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は累計1000万部を超える大ヒットとなった。最新作は「シベリア出兵」をテーマにした『乾と巽─ザバイカル戦記』。2022年6月3日、監督を務めるアニメ映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が公開予定。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月31日第30回「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の開催期間が9月18日(金)~22日(火)に決定。“メロン熊”が描かれた映画祭のキービジュアルも公開された。本来であれば30回目を迎えるアニバーサリーイヤーとなり、さらに「冬から夏開催」の第1回目となる記念すべき年。しかし今回、新型コロナウィルスに感染するリスクを避け、健康と安全を最優先に考慮し、夕張市内での上映開催を中止、オンラインでの開催が発表されていた。今回到着した映画祭の顔ともいえるキービジュアルは、「宇宙戦艦ヤマト」「動戦士ガンダム」など数多くのアニメ作品に携わる日本を代表するアニメーター・安彦良和が手掛けた。30回目開催を盛り上げるべく、映画祭と夕張をつなげる2つ代表的キャラが躍動する、ファンタスティックな世界が強く打ち出されている。安彦さんは「メロン熊にやられました。『絶対描く』と心に決めて描きました。こんなのがいたんですね、夕張には。ゆるくない(これ、もしかして北海道弁?)ゆるキャラ。北海道出身者なのに知りませんでした。ほかにも魅力一杯の夕張。負けるな!(コロナにも!)」とポスターについて語っている。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020」は9月18日(金)~22日(火)オンラインにて5日間開催。(cinemacafe.net)
2020年06月25日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)のデザイナー・山縣良和による初の絵本「ぼくは0てん」が、全国書店にて発売される。常にサプライズの絶えない手法で、数々の作品を世に送り出しているリトゥンアフターワーズのファッションデザイナーの山縣良和。鳥取で生まれ、ロンドンのセントマーチンズ在学中からアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)やジョン ガリアーノ(John Galliano)で経験を積み、2005年に卒業。そして、2年後の2007年にはリトゥンアフターワーズを立ち上げた。妖怪の世界や戦時中の女性などをテーマに、これまで10年強にわたってユーモアあふれるコレクションを発表し続けている。「ぼくは0てん」は、そんな山縣良和が、故郷の鳥取へと帰る深夜バスの中でふと思いついた物語。2009年秋冬コレクション「graduate fashion show」のイメージソースにもなったストーリーだ。勉強もできず自信の持てなかった子供時代を過ごし、やがてイギリスへと飛び立っていった自身の半生を重ね、“レッテル貼り”や“他人の評価”から自由になって、自分の得意なことを見つけ出していくストーリーを、愛らしい「てんすう」たちのキャラクターで描いた。【詳細】ぼくは0てん発売日:2019年12月5日(木)より順次取り扱い:全国書店※取り扱い・発売日は書店によって異なる。価格:1,600円+税
2019年12月09日オダギリジョーを主演に迎えた日本・キューバ合作映画『エルネスト』が、2017年10月6日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほか全国の劇場にて公開される。1967年10月にこの世を去り、今年2017年に没後50年を迎えるキューバ革命戦士“エルネスト・チェ・ゲバラ”。革命家、反帝国主義のカリスマとして、また、革新を想起させるシンボルとして今もなお世界中でゲバラの存在は明確に息づいている。本作は、そんな彼の部隊に帯同し、ボリビアの軍事政権との戦いにおいて25歳の若さで散った実在の日系人で、オダギリジョー演じるフレディ・前村・ウルタードの知られざる生涯を描いた作品だ。日系二世として生まれたフレディは、医者を志し、キューバの国立ハバナ大学へと留学する。そしてキューバ危機のさなかにチェ・ゲバラと出会い、その深い魅力に心酔し、ゲバラの部隊に参加。チェ・ゲバラから、彼のファーストネームである“エルネスト”を戦士名として授けられ、ボリビアの軍事政権との戦いに身を投じていった。本作を手がけるのは、『亡国のイージス』(2005年)や『北のカナリアたち』(2012年)などで知られる阪本順治。主演のオダギリジョーとは3度目のタッグとなる本作で、初めて実在する人物を題材にした長編映画に挑戦する。また、2人の青年の真実を描いた物語である本作にちなみ、戦争という大きな戦いの渦に巻き込まれていくアムロ・レイの物語を描いてきた安彦良和がポスターを制作。2日間かけて描き上げたポスターには、ティザーポスターをベースに、機動戦士ガンダムのタッチで“二人のエルネスト”の姿を見ることができる。なお、同イラストのクリアファイル付き前売り券も販売される。【作品情報】映画『エルネスト』公開日:2017年10月6日(金) TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー脚本・監督:阪本順治出演:オダギリジョー、永山絢斗、ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ、アレクシス・ディアス・デ・ビジェガス©2017 "ERNESTO" FILM PARTNERS.【前売り券情報】発売日:2017年8月5日(土)価格:1,400円(税込)、当日一般 1,800円(税込)
2017年05月23日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)、リトゥン バイ(written by)のデザイナー山縣良和が、初の絵画展「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」を12月16日から25日、表参道ROCKETにて開催する。山縣良和は2005年、セントラルセントマーチンズ美術学校を卒業し、ジョンガリアーノのデザインアシスタントを務めたのち帰国。2007年にリトゥンアフターワーズを設立して、2014年にベーシックラインであるリトゥン バイを発表。昨年はファッションコンテスト「LVMHプライズ」に日本人初のノミネートを果たした。絵画展では、山縣良和が学生時代から現在までに描いたデザイン画、ラフ画、イラストレーション作品、ファブリックデザインに用いた原画等を展示・販売。コレクション発表時に使用されたビジュアルの原画も見ることが出来る。【イベント情報】「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」 会場:表参道ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3F 会期:12月16日~25日時間:11:00~21:00 (12月18日は20:00まで、22日~24日は22:00まで)入場無料会期中無休
2016年12月04日展覧会「GUNDAM PRODUCT ART 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 展」が東京・松屋銀座で開催される。会期は、2016年8月3日(水)から8月22日(月)まで。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、1979年にTV放送された伝説的アニメ『機動戦士ガンダム』のアニメーションディレクターとキャラクターデザインを務めた安彦良和が、同作をコミカライズした漫画作品。親しみある繊細なタッチで、新たな解釈とともに描き出されており、全24巻で累計1000万部を超す大ヒットを記録した。また、アニメ『THE ORIGIN』は、2014年に発表されたガンダム35周年記念作品。安彦良和を総監督に迎え、2015年には第1話「青い瞳のキャスバル」を上映した。「シャア・セイラ編」は2016年秋に最終話がイベント上映され完結するが、2017年には「ルウム編」が始動し、『THE ORIGIN』の継続が決定。これら作品に通ずる3DCGを採用したメカニックなシーンは、“新しいガンダム”として話題を集めている。同展は、37年間進化し続けるガンダムアニメーションの制作プロセスと、ガンダムならではの手描きクオリティの魅力が紹介される本格的なアート展。安彦良和による漫画原画にはじまり、設定資料、アニメ原画、背景画、3DCGなど、アニメ『THE ORIGIN』の制作過程が、オリジナルの資料や映像で一挙に紹介される。また、オリジナルグッズも多数販売される。中には、開催記念のガンプラ「GUNDAM PRODUCT ART 限定(1種)」や「イベント限定(4種)」、 アパレル、雑貨、複製原画などが揃う。 【詳細】「GUNDAM PRODUCT ART 機動戦士ガンダム THE ORIGIN」展会期:2016年8月3日(水)~8月22日(月)※会期中無休時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで、最終日は17時閉場)会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1【問い合わせ先】松屋銀座TEL:03-3567-1211(大代表)© 創通・サンライズ
2016年06月13日「ぴあ」調査による2016年5月20日、21日のぴあ映画初日満足度ランキングは、大ヒットコミックのアニメ化第3弾『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』がトップに輝いた。2位に里見浩太朗が本願寺中興の祖・蓮如上人を演じた歴史アニメ『なぜ生きる-蓮如上人と吉崎炎上-』、3位にクリエイター・雨宮慶太原作による大ヒットシリーズの劇場版アニメ『劇場版 牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』が入った。その他の写真1位の『機動戦士ガンダム…』は、日本ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインを手掛けた安彦良和が手がけたコミックが原作。のちにジオン公国軍のエースパイロット“赤い彗星”と呼ばれるシャアと、彼の妹、セイラ・マスの運命を決定づけた悲劇の始まりと過去が明かされる展開で「シャアの生き様がすごくよく描かれていた。憎しみや母に対する思いが、絵からも言葉からも伝わった」「ザビ家の兄弟愛に感動した」「前作よりアクションシーンが多くてよかった」「これまでの3作の中で1番面白い」などの声があがった。また、劇場には昔からのアニメファンも多く来場しており、「初代ガンダムの前の物語なのでストーリーが繋がった感じがした」「構成、色、どれをとってもすばらしい」「昔の映画よりもクオリティが上がっていて映像の変化も楽しめた」と好評で、コミックのファンからも「コミックと比較すると違った見方ができる」「戦闘シーンに漫画とは全く違う迫力を感じた」「原作に忠実で最高」などの感想が寄せられた。(本ランキングは、5/20(金)、21(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』公開中
2016年05月23日ギャラリー・ロケット(ROCKET)の移転オープニング企画として3月18日から30日まで、インスタレーション展「山縣良和『gege』」が開催されている。同展は、3月18日に表参道ヒルズの同潤館3階に移転オープンしたギャラリー・ロケットのオープニング企画として開催されるもの。リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)とリトゥンバイ(written by)が、16年AWコレクションに引き続き「妖怪」をテーマに掲げたインスターレーションとなっている。会場では、山縣の故郷である鳥取の砂丘の砂を使用した骸骨に、生の野菜や果物を配し「生」と「死」を表現した。また、16日に発表されたばかりのコレクションピースも展示され、直接手に取る事が可能となっている。ロケット20周年を記念して、両ブランドのデザイナーである山縣良和と、音楽プロデューサーの藤原ヒロシによるコラボレーションTシャツも発売。表参道の町並みをモチーフとした「town」(1万円)と、並木モチーフの「trees」(全5色/各1万円)の2種類が用意された。また、リトゥンバイの最新コレクションより、砂のブローチ(小/3,200円、中/3,500円、大/3,800円)が数量限定で販売中。【イベント情報】「山縣良和『gege』」会場:表参道 ロケット住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3階会期:3月18日~30日時間:11:00~21:00(日曜日は20:00まで、30日は18:00まで)入場料無料会期中無休
2016年03月20日セントラルセントマーチンズ美術学校を卒業後、ジョン・ガリアーノのデザインアシスタントを経て帰国した山縣良和さん。昨年からはパリでも定期的に展示会を行っており、最近ではパリのコレットなど、海外のショップのウィンドーで作品を披露する機会も増えてきている。一方、Tex. Boxの澤利一さんはルイ・ヴィトン(Luis Vuitton)、ランバン(Lanvin)、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)など、国内外のブランドのランウェイを飾るファッションのニードルパンチを手掛けている。ファッションにおいて、まさに国境を越えて活躍する2人に、それぞれの視点から見る日本のファッションと世界のファッションについて訊いた。13年春夏のコレクション「七福神」では、前年の東日本大震災以後、山縣さんの心に沸き上がった「日本の古くから使われている素材で造形的なものを作りたい」という思いを日本の素材や文化を咀嚼し大胆にファッションで表現した山縣さん。時が経ち、彼は15年秋冬では、マイケル・ジャクソンの「Heal The World」をバッグに、マイケルやベネトンの広告を手掛けたオリビエロ・トスカーニにオマージュを捧げるようなユニバーサルなコレクションを発表している。どんな心境の変化があったのだろうかと訪ねると…。「ちょうどパリで展示会をはじめたタイミングで泊まったホテルが、その1週間前におきたシャルリー・エブド襲撃事件の目の前だったんです。世界的な事件が、自分にとって身近な存在だと感じたら、ファッションにおいても世界的な視点で表現出来たらという心境の変化に繋がりました」と返ってきた。そして、ファッションの都、パリについてこう語る。「パリ衰退といわれていますが、やはりパリは文化的総合力が高くて強い街だなと思います。ヨーロッパの文化的中心地であり、食、建築、アート、ファッション、音楽、哲学…となんでもある街です。そういった文化に慣れ親しんだ人が住む街は”粋”があると思う」と続ける。「自分たちが日本のいい生地を使って、それを世界に発信出来たらいいなという思いがあります」と山縣さんそして、ここ数年、自身のクリエーションを通じて国内の産地に足を運ぶことが増えたという山縣さんには、一つの目標があるという。伝統的な技法の布地に触れ「この生地を使いたい」と思うことがあっても「値段にたまげてしまうこともある」と山縣さん。訊けば、そういった技術的に優れた生地は着物業界や、シャネルやディオールなどのラグジュアリーメゾンの元に渡るのだという。「せっかく日本にいい生地があるのに、それを自分たちが使えない状況は歯がゆい。自分たちが日本のいい生地を使って、それを世界に発信出来たらいいなという思いがあります。そういう流れを作りたい」とその思いを語る。ニードルパンチを終えた生地明治の文明開化以降、海外からの文化が染み込んでいった現代の日本。この急激な変化というのは、ここ100年余のことだろう。「かつての日本には、文化的な素養があったのだと思います。ただ、この100年でそれを失ってしまった。海外の人たちは憧れだけで作ったフェイクは求めていないし、自分たちにない文化を求めています。だからこそ、洋装やヨーロッパの文化を学ぶのは、その歴史と文化を理解するため。決して、真似をするための勉強ではないはずです。そのために私たちは、自国の先祖代々の真相を知らなくてはいけないし、それがないとクリエーションは世界に通用するものにならないのでは」と山縣さんは続ける。ここまで、頷きながら山縣さんの話を訊いていた澤さんがこう続けた。「日本でも、世界でも各産地で素晴らしいテキスタイルが作られていて、それが本流でありテキスタイルの一番いい形だなと思います。ただ、そこにもっと面白みを加えてもいいんじゃないかという思いがあります。それを可能にしてくれるのが、私にとってはニードルパンチです」と澤さん。「面白い仕事をずっとし続けたいんです」と澤さん「私は、面白い仕事をずっとし続けたいんです。だから、はじめましてのブランドさんからの、なんじゃこりゃっていうリクエストが嬉しい」と澤さん。「僕に出来るとしたら、きっと完成度じゃない。各地で作られる完成度の高い生地を、私が崩してはいけないと思っています。ただ、各地で織ったけれども、そのままでは製品にならないようなものからニードルパンチを使ってアレンジしていくことが出来る」と語る。Tex. Boxに飾られた様々な表情を見せるニードルパンチの作品が物語るように、彼は素材を手にすると、次々のクリエーションのイメージが広がっていくようだ。この日、山縣さんと澤さんの対話を通じて感じたのは、可能性を信じる力の大切さ。そして、ベストを尽くした後のアクシデントを楽しむ心のような気がした。のこぎり屋根から陽射しが差し込むこの場所で、確かにファッションが生まれていた。あなたが手にする洋服が、一体どんな旅路を経てやってきたのか。ほんの一時でも思いを馳せてから纏うことが出来れば、その1着の持つ意味が変わるのかもしれない。リトゥン山縣良和×桐生でニードルパンチを手がける澤利一「ニードルパンチはフリーペインティングと同じ」前編【ファッションが生まれる場所】に戻る
2016年03月05日安彦良和氏の漫画原作をアニメ化した「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」シリーズ第2巻のBlu-ray Disc『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II』(バンダイビジュアル/11月26日発売)が発売初週に4.2万枚を売り上げ、今週発表の12/7付オリコン週間総合BDランキング(集計期間:11/23~11/29)で初登場首位を獲得した。同シリーズのアニメ映像作品による同BDランキング獲得最高位は、2015/5/4付でBD『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I』(2015年4月発売)が記録した2位で、首位獲得は初めて。また同日に発売されたDVDも発売初週売上1.1万枚で、同日付週間DVDランキング総合2位にランクインした。『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン、アニメーションディレクターを務めた安彦良和氏自らが総監督を務めてアニメーション化した「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」シリーズ第2話「哀しみのアルテイシア」として、今年10月に2週間限定で劇場上映された本作。第1話「青い瞳のキャスバル」に続き、赤い彗星シャア・アズナブルとその妹セイラ・マス、2人の兄妹の流転の物語「シャア・セイラ編」全4話中の第2話が収録されている。(C)創通・サンライズ
2015年12月02日KADOKAWAは、安彦良和氏原作のコミック『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のセリフの数々を、英語で学べる英語学習書『「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の英語』を11月11日に刊行する。本書は、劇場アニメ第2作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』が11月13日までイベント上映中のコミック作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を通して英語を学ぶ、新しいタイプの英語学習書。最新作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II』からはもちろん、『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイたちが繰り広げた激闘もストーリー順に紹介している。各シーンのセリフは、現在刊行中の欧米版コミックをもとに日英対訳。英文解説は『世界一わかりやすい英文法の授業』などの著者である英語講師の関正生氏が担当する。各ページには劇中のコマが多数掲載されており、ストーリーを思い出しながら英語を学べる構成に。劇中に登場するシャア・アズナブルの有名なセリフ「坊やだからさ…」は、"Because he was a spoiled kid..."という、欧米版の翻訳を紹介している。spoil は「だめにする・甘やかす」という意味であり、「甘やかされた子ども」という、シャアが持っているガルマ・ザビに対するイメージを表現するなど、『ガンダム』の世界観を反映したものになっている。『「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の英語』はKADOKAWAより11月11日発売。価格は1,200円(税別)となる。(C) 創通・サンライズ
2015年11月06日国内最大級のアニメ見放題サービス「dアニメストア」では、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』のレンタル販売を本日よりスタートする。1979年にテレビ放送された日本ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』。そのキャラクターデザイン・アニメーションディレクターの安彦良和氏が手掛けた、累計発行部数1,000万部を誇る『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のアニメ版第2話がついに登場。dアニメストアでは、イベント上映開始と同じく、10月31日(土)よりレンタル販売が開始となる。視聴は、Android、iOSのほか、PC、Chromecastにも対応。テレビの大画面で楽しむこともできる。なお、第1話『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 青い瞳のキャスバル』もレンタル販売中となっているので、あわせてチェックしておきたい。【レンタル販売開始】2015年10月31日(土)10:00【販売価格】HD画質 : 1,000円(税込)※HD画質を購入すると、SD画質での視聴も選択可能。【レンタル条件】dアニメストア会員※iOS端末では、ブラウザからの購入のみ可能。【視聴可能デバイス】dアニメストア対応のAndroid・iOS・PC端末そのほか詳細は、dアニメストアの公式サイトにて。(C)創通・サンライズ
2015年10月31日経済誌『日経ビジネス』(日経BP社)が10月12日号で『ガンダム』特集を掲載していたことが話題を集めていたが、雑誌だけではなく、日経メディア全体で「ガンダム」を総力特集し、さまざまなコンテンツが展開されている。1979年より放映されたTVアニメ『機動戦士ガンダム』からその歴史をスタートさせた同シリーズ。今年は、かつてない規模となった展覧会「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」が9月まで都内で行われていたほか、10月22日~31日の会期で開催されている「第28回東京国際映画祭」で特集上映が組まれるなど、大きな注目を集めている。事の発端となったのは、『日経ビジネス』10月12日号に掲載された「ガンダム 日本再生計画」と題された20ページにおよぶ特集記事。記事では、依然驚異的な速度で成長を続けている『ガンダム』関連の市場が紹介されるとともに、検証記事として、「技術」「流通」「人材」において『ガンダム』が与えてきた影響を分析する。さらに、『ガンダム』をめぐるビジネスモデルや作中の設定を引用した日本企業への提言で特集はまとめられている。雑誌が販売されるや、『ガンダム』ファンを中心にネットでは歓迎するコメントが書き込まれ、書店にも多くの問い合わせが寄せられるなど話題に。しかし、それだけにとどまらず、日経では関連サイトで次々と『ガンダム』関連記事を展開。『日経ビジネス オンライン』では、10月8日から連動企画を実施し、第1回には『ガンダム』とコラボした「ザクとうふ」を大ヒットさせた相模屋食料の鳥越淳司社長が登場し、同作の魅力を語った。第2回では、『ガンダム』の版権ビジネスを展開する創通の田村烈取締役が、同作関連商品の近年の盛り上がりについて説明している。また、同サイトでは10月13日と14日の2回にわたって"川口名人"ことバンダイ ホビー事業部マーケティングチームリーダーの川口克己氏のインタビュー記事を掲載。"ガンプラ"の歴史とともに、同シリーズが長く愛され続けていることへの一つの見解が語られている。さらに、10月15日掲載記事「ガンプラ販売35年、生き字引の証言」では、長年"ガンプラ"の販売を行ってきた宮沢模型の千葉清取締役が、ブーム前夜を振り返っている。加えて、10月19日に『日経テクノロジーオンライン』に掲載された記事では、バンダイ ホビー事業部のゼネラルマネージャー・佐々木克彦氏へのインタビューを実施。ターゲットに適切化した商品展開を行うことで成長を続けてきた"ガンプラ"の戦略が明らかにされている。さかのぼると、『日経テクノロジーオンライン』7月24日掲載記事「ガンプラ爆買で震撼したアジアの勢い」、『日経ビジネス オンライン』7月17日掲載の「『ガンプラ』の3割はすでに海外で売れている」では、"ガンプラ"がアジア市場で拡大していることを解説。『日経テクノロジーオンライン』8月4日掲載「ガンプラ35周年、進化するものづくり、3Dプリンターと"匠の技"で世界を魅了」では"ガンプラ"の最新事情が語られるとともに、9月19日掲載の「ガンダムよりもザクに思い入れ、描くことよりものづくりが好き」では『機動戦士ガンダム』のモビルスーツのデザインで知られる大河原邦男氏にインタビューを行うなど、日経メディアを挙げて包括的に『ガンダム』を取り上げている。アニメ作品として誕生した『ガンダム』が、このように経済誌で本格的に取り上げられたことにはかなりのインパクトがあった。もちろん、2015年の話題で言えば、6月に公開された『ラブライブ!』劇場版が動員150万人を超え社会現象化したことなどが筆頭に挙げられる。だがそれはあくまで「アニメ」「ゲーム」といったコンテンツを分母にした時のことで、今回のように「経済」を分母に『ガンダム』のようなコンテンツが語られているのは非常に珍しい印象がある。さらに、社会における「成長」「発展」「平和」といった重要なテーマに、『ガンダム』的な方法論からのアプローチが説得力をもった形で提言されていることも特筆すべき点だろう。現在シリーズとしては、最新TVアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が10月よりMBS/TBS系列全国28局ネットで放送がスタート。人気アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の長井龍雪監督、シリーズ構成・岡田麿里氏を迎えて新規ファンを獲得しつつあるほか、『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインを担当した安彦良和氏が総監督を務める『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』が10月31日よりイベント上映開始される。(C)創通・サンライズ
2015年10月28日●無理を承知で青年時代のシャアを自ら志願アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』が10月31日よりイベント上映開始されるのに先駆け、17日に「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 赤の決意 哀しみのアルテイシア プレミア上映会」が豊洲PITにて開催された。イベントには、エドワウ・マス(前作のキャスバル)役の池田秀一、セイラ・マス(前作のアルテイシア)役の潘めぐみ、ランバ・ラル役の喜山茂雄、クラウレ・ハモン役の沢城みゆき、劇中歌「By Your Side」を担当する澤田かおり、さらに安彦良和総監督が登壇。アニメ作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、安彦氏が手がけるコミックス『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を元に制作された全4話編成のアニメシリーズ。本作は、今年2月に公開された『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』に続く第2話で、のちに「赤い彗星」と呼ばれるシャア・アズナブルと、その妹セイラ・マスの若き日の悲劇に満ちた流転の物語を軸に、壮大な人間ドラマが描かれる。ステージは、作中に登場する「CLUB Eden」をイメージした、バーの店内風のセットに。上映前には、キャスト陣(池田、潘、喜山、沢城)が登壇し、トークを展開した。池田は、『青い瞳のキャスバル』冒頭でのシャア(キャスバル)の大活躍をうれしそうに語り、「今日は3倍速い上映会をゆっくりお楽しみください」と、「シャア専用ザク」にかけた定番ネタで会場を沸かせていた。一方の潘は、「アルテイシアとしていくつもの哀しみを経験させていただき、その想いをセリフに込めさせていただきました」と、"セイラ・マス"として宇宙世紀を生き抜くことを決意した役どころに並々ならぬ思いも。喜山は、「地位も名誉も失ったランバ・ラルの生きざまに注目してください」と見どころを紹介。クラウレ・ハモンを演じる沢城は、「前回のハモンは、子供たちをなんとしても逃がしたいとの思いから、雄々しいキャラクターだったのですが、今回は女性らしい一面が見えると思います」とコメントした。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』の世界最速上映が終了すると、会場は万雷の拍手に包まれた。その拍手に包まれる形で、キャスト陣が再び登壇。今回は、さらに安彦良和総監督も登場した。今の心境を聞かれた安彦総監督は「今、舞台袖で皆さんの拍手を聞いて大変うれしかったです。今回の僕の仕事はおいしい役どころで、家に引きこもって絵コンテを切ったりチェックをするだけで、たぶん修羅場であろうスタジオを離れて、自宅でマイペースにやっています」と振り返り、「スタッフを代表してというのはおこがましいですが、皆さんにご覧いただけてうれしいです」とあいさつした。キャストを前にして、アフレコ現場の話題に触れた安彦氏は、「僕は25年間アニメの現場を離れていたので、声優さんの世界を本当に知らないんです。沢城さんは(『ルパン三世』の)不二子さんなんですね?」と発言し会場を笑わせると、「素晴らしいキャスティングをしてくれた藤野さんには本当に感謝しています」と顔をほころばせた。35年目となるシャア役の青年時代を今回演じていることについて池田は、「エドワウ・マスを、士官学校時代を経てシャア・アズナブルへとつなげてみたいという欲があり、年齢的には無理があると思いながら志願してやらせていただきました」と明かし、「一応、頑張りました」と照れながら語った。池田は潘との共演にも言及し、「僕はファーストの20歳近いアルテイシアしか知らないので、潘さん演じる(子供のころの)アルテイシアに出会えてうれしいです。10年前に出会ったあの子が妹を演じるなんてね」と感慨深げ。潘は、「以前から母(ララァ・スン役の潘恵子)を通じて池田さんを存じ上げていて、そのころも今も、守って導いていただいているような関係です」とはにかんでいた。喜山はランバ・ラル役について、人気キャラクターの二代目を演じる難しさを熱弁し、「自分の役がランバ・ラルと知った時から、ずっと緊張し通しでした」と告白。ハモン役の沢城が「みんなすてきだと思っていますよ」とフォローすると、会場は大きな拍手に包まれた。沢城は、「私は『ガンダム』初心者ですので、今日は『ガンダム』では先輩の観客の皆さんの前に立っています」とあいさつ。アフレコ現場では、「役者の皆さんの背中から『あのガンダムの現場に立っているんだ』という気迫を感じました」と充実した収録であったことを明かし、中でも「池田さんの存在感が圧巻でした」と感想を述べた。沢城のコメントを受け、喜山も「池田さんの背中がめちゃくちゃかっこいいんですよ!」と熱く語ると、池田は「最近丸くなってきた背中ですが、ありがとうございます」と照れ笑い。一方で「(キャスバルでもシャアでもない)エドワウを演じるのは初めてだから、大変でした。実は、他の方が収録する別日に録り直させてもらったんです」と新しい役作りには苦労もあったという。●アムロ役・古谷徹も出演熱望、急きょ用意されたセリフ安彦氏は、「池田さんが話した通り、今回の(エドワウの)声は二度目に収録したものなんです。池田さんも私も老けたので、正直池田さんエドワウの声は出るかなと思っていました。最初のアフレコの時に池田さんに昨夜は(酒を)飲まなかった?と聞いたら、一カ月酒絶ちしていると聞いて驚いていたんです。でも、二度目の収録がうまくいったのは前の日に一杯飲んだのがよかったのではないかと思います」と裏話を披露。さらに池田がエドワウをやることを知った古谷徹が、子供時代のアムロに志願し、安彦氏が急きょ作中の幼いアムロにセリフを用意していたことも明かされた。本編の印象に残ったシーンについて、沢城はハモンの「涙」についてコメント。喜山がエドワウの乱闘シーンを挙げると、潘は政治や大人たちの事情に置き去りにされるセイラの哀しみを取り上げ、自身がそのシーンを演じる悩みや想いにも触れた。池田は、ラストシーンに取り入れられた風の演出が印象的だったという。ここでステージには、ハモンの「歌」担当として「By Your Side」を歌った歌手の澤田かおりが登場。ハモンが歌った「CLUB Eden」をイメージしたステージで、歌詞の一番を英語、二番を日本語というスペシャルバージョンで「By Your Side」を披露した。澤田は、「ハモンとして人前で歌うのは初めてで非常に緊張しました」と落ち着かない様子だったが、「最初にお話をいただいた時は私でいいのかと思いましたが、ハモンさんという女性のことを知る内に、彼女の心情がわかって歌えました。彼女のさっそうとした振る舞いには女性として憧れます」とコメントを寄せた。同曲では作詞も担当した澤田は、「女性だって男性を守ってあげたいんだという気持ちを込めました」と歌詞を解説。安彦氏は、「詞もご本人もハモンにぴったりのイメージでした。アフレコの時に澤田さんが入れてくれた振り付けを、昔ながらのやり方で(作画で)ハモンに踊らせています。よかったでしょ? 昔ながらの歌、振りの表現でぬくもりがあったと思います」と太鼓判を押していた。曲を聞いたハモン役の沢城は、「(自分と澤田の)2人でハモンという感じです。私たちのハモンのために、すてきな曲と絵を作っていただいて、ハモンというキャラクターに深みが出たと思います」と感謝。澤田は、「本当に恐縮です。試写や今日の上映を見ていて、こんなに素晴らしい役者さんたちの出演する作品に加えていただいて光栄だと感じました」と応えた。終盤のあいさつでは、池田が「エドワウは今回の『哀しみのアルテイシア』を経てシャアになり、ガルマと出会い、赤をまとっていきます。ご期待ください」と呼びかけると、潘は「表題には『哀しみのアルテイシア』とありますが、主題歌は兄さんの想いをつづった曲になっています。兄さんが赤い彗星になっていく大切なエピソードですので、大切に見てください」と、役さながらに兄想いのコメントした。喜山は、「生粋の『ガンダム』ファンの皆さまに納得してもらえる芝居ができるよう頑張っていきたいです。温かい言葉をいただければと思います」と、歴史あるい作品に参加する覚悟を表明。沢城は「大きな運命の渦の中でハモンがどう関わっていくのかとても気になりますし、ランバ・ラルがどうなっていくかを見届けたいと思います。本編の大きな流れとは別に、われわれ2人の物語も見守っていただければそれ以上はありません」とハモンたちへの愛情をにじませた。澤田は、「映像美、皆さんの演技、音楽、全てに引きこまれてしまいました」と作品の魅力を表現した。最後には、安彦氏が「こういうことはあまり言わないほうがいいんですが、結局売れないと駄目なんです。僕も年を取りましたが絵はまだまだ描けますので、最後までこのクオリティーで描ききりたいです」と決意を語り、「漫画家として歴史物を描いている僕から見ても、『ガンダム』は人間ドラマであり歴史物語。これから描く歴史を、見てくれますか?」と会場に呼びかけると、客席からは大きな拍手が鳴り響いた。安彦氏は「最後まで頑張りますのでよろしくお願いします」とあいさつし、ステージを後にした。アニメーション作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』は、10月31日より2週間限定でイベント上映。同日より、有料配信とBlu-rayの初回限定版も先行発売される。(C)創通・サンライズ
2015年10月20日10月22日~31日の会期で開催される「第28回東京国際映画祭」の特集上映「ガンダムとその世界」に登壇するトークショーゲスト第一弾が発表された。本特集では、『ガンダム』が日本最大級のヒットコンテンツとなった秘密に迫るため、現在までのシリーズを一挙に上映。昨年に放送開始から35周年を迎えた富野由悠季監督の第1作『機動戦士ガンダム』をはじめ、TVアニメや劇場作品、さらに上映自体が稀な短編等数十本の上映を予定している。また、シリーズの草創期から最新作まで、作品に携わったクリエイターの登壇など、東京国際映画祭でしか見ることができないイベントも企画。同映画祭にて、一つのシリーズに特化してアニメーション作品を特集することは史上初となる。トークショーには、10月23日に新宿ピカデリーで行われる『ガンダム Gのレコンギスタ』上映回に、『機動戦士ガンダム』の富野総監督と、メディアアーティストとしても知られる筑波大学助教授の落合陽一氏が登壇。また、10月25日に同会場で開催の『機動戦士ガンダム THE ORINGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』上映回には、同作で総監督を務め、『機動戦士ガンダム』ではキャラクターデザインを担当した安彦良和氏に加え、劇中でキャスバル・レム・ダイクンを演じる声優・田中真弓の参加が決定した。特集上映「ガンダムとその世界」のチケットは、ticket boardにて発売。価格は1,300円(税込)となる。(C)創通・サンライズ
2015年10月20日スカパー!とアニマックスは10月31日(土)から全国15館にて2週間限定でイベント上映される『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』の独占先行オンライン試写会を、スカパー!オンデマンド限定で10月30日(金)午後12時から実施する。同作品は、安彦良和によるコミックス『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のアニメ版として今年2月に公開された『機動戦士ガ ンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』に続く第2話(全4話)。のちに"赤い彗星"と呼ばれるシャア・アズナブルと、その妹セイラ・マスの悲劇に満ちた流転の物語を軸に描かれた壮大な人間ドラマとなっている。全国公開に先立って行われる今回のオンライン試写だが、視聴出来るのは抽選で選ばれた1000名のみとなっている。詳しくはスカパー!公式サイトへ。
2015年09月17日ドワンゴおよびカラーは、日本アニメーションの可能性を探る共同企画「日本アニメ(ーター)見本市」において、全国10カ所の劇場で上映する「劇場上映 日本アニメ(ーター)見本市」のチケットを、各劇場のホームページおよび劇場窓口にて販売することを発表した。料金は2,000円。「劇場上映 日本アニメ(ーター)見本市」は、7月25日~8月7日の2週間限定で全国10カ所の劇場で上映されるイベント。ファーストシーズンの全12作品のほか、サードシーズンより3作品が先行上映される。来場者にはスタジオカラー監修、全17ページのオリジナルパンフレットが進呈される(先着順での配布)。販売開始日時は劇場によって異なり、7月22日が愛知県・109シネマズ名古屋(インターネットは0時、劇場窓口はオープン時)、宮城県・MOVIX利府(インターネット、劇場窓口ともに17時販売開始)、7月23日が新潟県・T・ジョイ新潟万代、東京都・新宿バルト9、神奈川県・横浜ブルク13、京都府・T・ジョイ京都、大阪府・梅田ブルク7、広島県・広島バルト11、福岡県・T・ジョイ博多(インターネットは0時、劇場窓口はオープン時)、7月25日が北海道・ディノスシネマズ札幌劇場(オープン時:劇場窓口のみ販売)となっている。上映作品は、ファーストシーズンより、第1話「龍の歯医者」、第2話「HILL CLIMB GIRL」、第3話「ME!ME!ME!」、第4話「Carnage」、第5話「安彦良和・板野一郎 原撮集」、第6話「西荻窪駅徒歩20分 2LDK 敷礼2ヶ月ペット不可」、第7話「until You come to me.」、第8話「そこからの明日。」、第9話「電光超人グリッドマン boys invent great hero」、第10話「ヤマデロイド」、第11話「POWER PLANT No.33」、第12話「evangelion:Another Impact (Confidential)」、サードシーズンより第25話「ハンマーヘッド」、第26話「コント ころしや 1989」、第27話「ブブとブブリーナ」。
2015年07月22日人気アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズの展覧会「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」が、7月18日~9月27日の会期で、東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて開幕した。このイベントは、富野由悠季監督によるガンダムシリーズの記念碑的な第一作『機動戦士ガンダム』の魅力を、かつてない壮大なスケールで紹介する本格的な展覧会で、シリーズの魅力の神髄に迫るために1,000点にもおよぶ制作資料を一挙公開。初期プロットや各キャラクター、モビルスーツ(MS)の初期設定資料に加え、アニメの名シーンの原画など、ファン必見のアイテムが展示されている。昨年の大阪に続く今回の展示では、「原寸大のガンダム・ヘッド」や、大阪展で実施されたイベント「ガンプラ大作戦」で来場者が製作したガンプラ1,000体によるインスタレーションの展示などが追加されている。博物館などでみ見られる音声ガイド(520円)も『機動戦士ガンダム』ならではの演出が施されており、白、赤、黄の3種類を用意。それぞれの色ごとにアムロ・レイ(古谷徹)、シャア・アズナブル(池田秀一)、ミライ・ヤシマ(白石冬美)の3人のキャラクターが解説をしてくれる。展示の冒頭は、TVアニメ第5話のガンダムとホワイトベースがシャア専用ザクIIと交戦しつつ地球へと降下するシーンを、ホワイトベースのブリッジにいる気分で味わうことのできる映像コンテンツ『オープニングシアター「大気圏突入」』。約5分間の映像を見終わると、第2章「メイキング・オブ・ガンダム」コーナーへ。ここでは、富野由悠季監督による『機動戦士ガンダム』の原型となった「ガンボーイ」の企画書や、連邦、ジオンの各キャラクター、登場するモビルスーツや各種メカニックの初期設定から決定稿、劇場版のポスターなどで使用されたイラスト、安彦良和氏による原画の数々を展示している。それらの中には、今回の目玉のひとつ実物大のRX-78ガンダムの頭部パーツのジオラマも。このジオラマは、一年戦争の最終決戦となったア・バオア・クーで、シャアのジオングとの激戦で失われた頭部という設定のもので、これまで一度も描かれたことのないものとなっている。『機動戦士ガンダム』の展示以外にも、「ガンダムは終わらない」と題した現在も脈々と受け継がれているガンダムシリーズのコーナーも用意。これまでの宇宙世紀シリーズはもちろん、アナザーシリーズ、先日発表されたばかりの『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』なども。展示の最後には物販も用意されており、本イベント限定のガンプラやおみやげ品なども販売されていた。「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」の営業時間は0時~22時(会期中無休)、入場料は一般・大学生2,000円、中・高校生1,500円、4歳~小学生800円(当日)となる。(C)創通・サンライズ
2015年07月21日2015年7月18日~9月27日に、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催される「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」を記念した記者発表会見が17日に行われ、『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイ役を務めた声優の古谷徹が登場した。本イベントは、富野由悠季監督によるガンダムシリーズの記念碑的な第一作『機動戦士ガンダム』の魅力を、かつてない壮大なスケールで紹介する本格的な展覧会で、シリーズの魅力の神髄に迫るために1,000点にもおよぶ制作資料を一挙公開。会場内特設シアターでは、ホワイトベースでブライト・ノアら同艦クルーと大気圏突入をめぐる戦いを体験できる新作映像が特別上映され、ガンダムの魅力を存分に味わう、質・量ともに圧倒的な規模の展覧会となる。昨年の大阪に続く今回の展示では、「原寸大のガンダム・ヘッド」や、大阪展で実施されたイベント「ガンプラ大作戦」で来場者が製作したガンプラ1,000体によるインスタレーションの展示などが追加されている。サンライズの佐々木新GMに続いて登場した古谷氏は、さっそく「殴ったね、親父にもぶたれたことないのに!」とアムロの名台詞を披露。収録当時を振り返り、「ここまで大きな展示ができるとは全然思っていなかったですね。(佐々木GMに対して)だって、打ち切りでしたもんね、はっきり言って。43話で最終回を迎えてしまったんですから。とてもじゃないですけど、その後のガンダムワールドの広がりは想像もできませんでした」と感慨深げにコメントした。会見後には、記者とともに展示を見学した古谷。作品の原案が展示されたコーナーでは、富野監督のデスクも再現されるなど、アニメ企画段階の模様を知ることができる内容に。『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー、作画監督などを務めた安彦良和氏が描いたアムロの初期イラストを発見した古谷氏は、「アムロの名前は最初『本郷東』だったんですね。知らなかった! そうなると、『アムロ行きます』じゃなくて『本郷行きます』になりますね。完璧に日本人じゃないですか」と驚く。また、「『ガンダム』の前までは、『巨人の星』や『鋼鉄ジーグ』など、熱血キャラが多かったんです。それが『ガンダム』では『戦いたくない主人公です』と言われてびっくりしたんです。ナイーブな等身大の16歳の少年を、もう本当に隣に住んでいるような雰囲気が出せればいいなという気持ちで、リアルなお芝居を心がけてオーディションを受けました」と当時のことを明かした。続いて、安彦氏の原画コーナーを前に、印象に残った場面をMCから聞かれた古谷氏は「最後のア・バオア・クーの決戦で、もう最後だっていうところでアムロがテレパシーでみんなに呼びかけるじゃないですか。それでランチのところに集結してみんなで戦場から脱出できた。そこに『ごめんよ、僕にはまだ帰れるところがあるんだ。こんなうれしいことはない』という台詞とともに、コアファイターに乗ったアムロがみんなのもとに帰ってくる。そこにいたるまでシーンが一番好きですね」と明かす。また、「原寸大のガンダム・ヘッド」が展示されたコーナーでは、一番好きなモビルスーツの話題になり、古谷氏は「もちろん愛機ですから、RX-78-2ガンダムが好きです。でも、2番目には量産型ゲルググですね。シャア専用じゃない、あのグリーンの」と、意外な答えで周囲を驚かせた。最後に、全長約14メートルにわたって1,000体のガンプラが飾られたコーナーで『ガンダム』の魅力を改めて問われた古谷氏は、「やっぱり、近未来の人類の、本来なら起こしてはいけない戦争を描いたストーリーですね。昨今、現実の世界でもちょっと緊張感が高まっていますけれども、まさに人類が永遠に抱えるテーマが描かれているというのが一番だと思います」と語った。なお、飾られているガンプラの中には、古谷氏自身が組み立てた『HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.G35th BASE』(1,300円/税込)も展示。これは、「ガンダム展」で先行発売されるという。(C)創通・サンライズ
2015年07月17日2015年7月18日~9月27日に、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催される「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」の追加展示内容が明らかになった。本イベントは、富野由悠季監督によるガンダムシリーズの記念碑的な第一作『機動戦士ガンダム』の魅力を、かつてない壮大なスケールで紹介する本格的な展覧会で、シリーズの魅力の神髄に迫るために1,000点にもおよぶ制作資料を一挙公開。会場内特設シアターでは、ホワイトベースでブライトら同艦クルーと大気圏突入をめぐる戦いを体験できる新作映像が特別上映され、ガンダムの魅力を存分に味わう、質・量ともに圧倒的な規模の展覧会となる。チケット料金は通常前売り券(一般・大学生/7月17日まで発売)が1,800円、当日券(一般・大学生)が2,000円。昨年には大阪で開催され、好評を博した本展示だが、東京へと会場を移すにあたり、新たに4つの要素が追加される。一つ目は、「原寸大のガンダム・ヘッド」。『機動戦士ガンダム』で、一年戦争の最後の戦場となった、ア・バオア・クーを舞台に展開された有名な「ラストシューティング」シーンの後、「吹き飛ばされたガンダムの頭部はどこへいったのか?」という仮説をもとに模型を作成。会場内では写真撮影をすることもできる。二つ目は、大阪展で実施されたイベント「ガンプラ大作戦」で来場者が製作したガンプラ1,000体によるインスタレーションの展示。連邦軍からはジム、ジオン軍からはザク、ドム、ゲルググが登場し、全長約14メートルにわたって1,000体のガンプラが飾られるという。そして三つ目には、『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン・アニメーションディレクターを担当した安彦良和氏が総監督を務め、10月31日からは第2話のイベント上映を控えるアニメーション作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より、最新映像や、生原画、安彦氏直筆のキャラクター設定資料原版、ジオン・ズム・ダイクンの胸像などが展示される。最後の四つ目は『新世紀エヴァンゲリオン』で知られる庵野秀明氏が、『機動戦士ガンダム』のオリジナル原画を構成・編集することで映像作品にした『安彦良和・板野一郎 原撮集』の上映。安彦氏と板野氏はともに『機動戦士ガンダム』で作画を担当しており、本作品は2人の功績をたたえるために製作され、2014年12月に「日本アニメーター見本市」において発表されていた。(C)創通・サンライズ
2015年07月09日アニメーション作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』が、10月31日より2週間限定でイベント上映されることが決定した。同日より有料配信とBlu-rayの初回限定版も先行発売される。本作は、累計発行部数1,000万部を誇る大ヒットコミックス『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』をアニメ化したもの。後に"赤い彗星"と呼ばれるシャア・アズナブルと妹のセイラ・マスの過去から、ジオン独立戦争の開戦に至る物語を全4話構成で描いており、今年2月には第1作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』が公開。サイド3・ムンゾ自治共和国を脱出して3年後が舞台になる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』では、ジンバ・ラルとともに地球に逃れていたキャスバルとアルテイシア兄妹に、再びザビ家の魔の手が迫る。また、公開日の発表に合わせて、「ジオン自治共和国 モビルワーカー MW-01 01式 初期型」と「ジオン自治共和国モビルワーカー MW-01 01式 後期型(マッシュ機)」のビジュアルや先行場面カットも公開されている。監督には、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の今西隆志氏、メカニカルデザインに『機動戦士ガンダムUC』などで知られるカトキハジメ氏、総作画監督に『ダンボール戦機』の西村博之氏、音楽を作曲家の服部隆之氏など、豪華スタッフが集結し、制作された。キャストには、池田秀一、潘めぐみをはじめ、浦山迅、渡辺明乃、喜山茂雄、沢城みゆき、茶風林、古谷徹、関俊彦らが参加。ナレーションを大塚明夫が務めている。イベント上映の特典付き前売券も4種類を用意している。上映劇場で販売される「劇場限定特典付き前売券」(2,000円/税込)では「クラブ・エデン回転キーホルダー」。「バンダイビジュアルクラブ」サイトまたは「ガンダムフロント東京」オフィシャルショップで販売される「バンダイビジュアルクラブ&ガンダムフロント東京限定特典付き前売券」(2,000円/税込)では「クラブ・エデンBOXマッチ型ケース&ふせん」。ガンダム展と「バンダイビジュアルクラブ」サイトでそれぞれ販売される「ガンダム展限定・特典付きA4 BIGサイズ前売券」(2,000円/税込)と「バンダイビジュアルクラブ限定特典付き前売券」(2,000円/税込)では、「セイラの便箋セット(特別便箋2枚+便箋18枚)」がプレゼントされる(特典はなくなり次第終了。特典は前売り券1枚につき1セット)。発売はいずれも7月18日からとなる。上映期間中に「バンダイビジュアルクラブ」と劇場で発売されるBlu-ray 初回限定版『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN Ⅱ Blu-ray Disc Collector’s Edition』(10,000円/税込)は、漫画の原作者である安彦良和氏による「安彦良和描き下ろし飾れる収納箱」、「安彦良和絵コンテ集&設定資料集」(290ページ予定)、「安彦良和描き下ろし飾れる収納箱イラストシート」に加え、10ページの「複製セル画&原画集」が付いた豪華版に。上映劇場では10月31日から予約開始。「バンダイビジュアルクラブ」では、9月27日23:59まで受注を受付、11月7日に発売となる。なお、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』Blu-ray(7,344円/税込)&DVD(6,264円/税込)は11月26日に一般発売を開始する。(C)創通・サンライズ
2015年07月01日安彦良和氏原作で、全4話構成で公開されるアニメーション作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のガンプラ新商品が、静岡県・ツインメッセ静岡にて開催中の「第54回 静岡ホビーショー」にて続々と発表された。会場では、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のMSV企画「Mobile Suit Discovery(MSD)」の始動もアナウンスされ、本作の公式サイトや「GUNDAM.INFO」、「バンダイホビーサイトとも連動して展開していくという。「MSD」のガンプラ化第1弾は「プロトタイプグフ」に決定し、2015年9月発売予定。さらに10月発売予定の『HG モビルワーカー(仮)』、型式番号では同じくプロトタイプグフに該当する『HG YMS-07』などが参考出品されていた。そのほか現在発売中の『HG シャア専用ザク』、5月15日発売予定の『HG ガンタンク初期型』、6月13日発売予定の『HG 高機動型ザクII(ガイア/マッシュ機)』、9月発売予定の『HG 高機動型ザクII(オルテガ機)』など、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』シリーズのガンプラを続々を展示。特に、3体揃った黒い三連星の「高機動型ザクII」は、大型武装を携えたTHE ORIGIN版のため、迫力のディスプレイとなっていた。(C)創通・サンライズ
2015年05月14日2012年11月に公開されたアニメーション映画『花の詩女ゴティックメード』のTCX&爆音上映会』が17日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、声優の川村万梨阿、シークレットゲストとして永野護監督が登場した。今回のイベントは「Newtype 30周年スペシャルイベント」の一環で、4月17日にグランドオープンしたTOHOシネマズ新宿のこけら落とし的なイベントとして開催された。『花の詩女ゴティックメード』は、『ファイブスター物語』の永野護氏が原作・監督・脚本・絵コンテ・レイアウト・原画・全デザインを担当し、永野氏ならではの世界観や圧倒的なビジュアルとクオリティで話題となった作品。今回イベントに冠されたTCXとは「TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN」の略で、TOHOシネマズ独自規格の超大型スクリーンや照り返しの少ない設計などが特徴。「爆音」と題した迫力のサウンドは9.1chで構成されており、永野氏がこだわりぬいた映像と音響を、最新鋭の劇場で楽しむ趣向となっている。上映前のトークには、本作のヒロイン・ベリン役であり、主題歌や劇中歌のボーカルを担当した声優・川村万梨阿が和装で登場。川村は「2012年に公開されたこの作品がこけら落としの作品に選んでもらえるとは思わず、スタッフ共々うれしく思っています。公開以来、だんだん劇場が大きくなっているんです。今回の上映は9.1chという未知の環境なんですが、天井にある緑色の光は全てスピーカーで、音が上から降ってくるような感じなんです」とあいさつした。そして川村がここで、スペシャルシークレットゲストとして、本作の永野監督を呼びこんだ。永野監督は「記念すべきTOHOシネマズの一番大きなスクリーンに2年も前の作品がかかるのも、ドリパスで再上映を求めてくださったりした皆さんのおかげで、幸せだなと思います。最初の公開時の舞台あいさつは皆さんの反応が怖かったんですが、今回は連載再開後である程度ネタバレしているということで、また別の怖さがあります」と語った。永野監督は、Production I.G.の石川社長らの名前を挙げながら、本当に多くの会社や関係者が作品完成に協力してくれたことを語り、先輩である安彦良和氏や富野由悠季氏らが動画スタジオの紹介などで協力してくれたエピソードを紹介すると、「涙が出るぐらいいろんな人たちが声かけて、助けてくれて。俺はかわいがられてるなと思います」と笑っていた。今回の上映では永野監督も事前の映像と音響のチェックに立ち会い、さらに迫力のサウンドになるようにリクエストしたとのことで、「一部のシーンのトリハロンの動きが高速すぎて、スクリーンが大きいから視界から消えるんです。音は9.1chで、特に自然の音ですね。雨の音、風の音。実際に雨の中にいるように錯覚するような音響になっていると思うので、色々なところを楽しんでください」とアピール。さらに「最近のアニメ作りからは離れた自分の作り方をしていますが、ストーリーはオーソドックスな作品です。『ファイブスター物語』を知らない人にも楽しんでもらえると思います」と語っていた。また、永野監督は映像について、原画の解像度が非常に精細で、BG(背景)の容量が通常は一枚30MBほどなのが、本作は1GB~3GBほどのものを使っており、モアレやジャギるのを防いで背景の筆跡すら残しているというこだわりを明かした。川村は「漫画を描いている時、永野の頭の中ではこういう映像が流れているんだと感じてください」と紹介。当日の環境で上映された映像と音声はまさに言葉通りの迫力で、特にカイゼリン(ゴティックメードと呼ばれる主役ロボット)の起動シーンは目の前で機体が起こす空気の震えが伝わってくるようだった。そして、永野監督と言えば気になるのが、待望されている『ファイブスター物語』13巻の発売時期。川村が「13巻はどうしたって(観客が)叱咤激励してください」とからかうと、永野監督は苦笑いしながら「13巻の単行本は6月とかそのへんには出て、夏ぐらいには再開できたらいいなと思います」と予想していた。またトークの後半には、全国のTCX&9.1ch上映に対応できる劇場での『花の詩女ゴティックメード』上映のリクエストが、映画上映リクエストサイト「ドリパス」で今後順次行われることが発表。首都圏以外の劇場でも本作を最高の環境で見られるチャンスがあるかもしれない。
2015年04月20日3月21日~22日に東京・国際展示場で開催された「AnimeJapan2015」にて、企画展示「Production Works Street」が今年も実施された。「Production Works Street」は、アニメーション作品が視聴者に届くまでの流れを、シナリオ、コンテ、デザインなど、実際の制作現場で使われている資料を用いて紹介する企画展示。今年はいよいよ最終回を控える富野由悠季監督のTVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』をケーススタディとして、作品が完成するまでの各工程が果たす役割を、各パート担当者の作業デスクを再現して視覚的に紹介する構成で展示されていた。絵コンテのデスクには、総監督・富野由悠季氏に対するアンケートも展示。アニメの仕事を目指す人に対して「アニメが好きなだけでしたらこの仕事につくことをおすすめしません」「広くいろいろなテーマを自覚的に学んでほしいです。アニメや映画を学ぶことはしない方がいいでしょう」と"富野節"アドバイスも。キャラクターデザインのデスクには、『ガンダム Gのレコンギスタ』キャラクターデザイン、作画チーフの吉田健一氏のアンケート。影響を受けたものとして「安彦良和さんの第1原画」「イデオン(全部)」「宮﨑駿さんのレイアウト」「金田伊功さんの原画が載ったアニメージュの表紙(コスモタイガー)」を挙げていた。そして、今回の展示で最も注目されていたのが、セルデータや背景データ、特殊効果などそれぞれのセクションで作業した素材を、タイムシートに沿ってひとつの絵に落としこんでいく「撮影」の工程。エフェクト処理を加える事で映像がどのように変化するかの比較動画が注目を集めていた。「Production Works Street」の外壁には、「アニメのお仕事についてのQ&A」と題したQ&Aや、実際のアニメーション関連企業からの求人張り紙もあり、これから業界を目指す人に向けた展示企画であることを感じさせた。(C)創通・サンライズ・MBS
2015年03月23日今年で放送開始から35周年を迎えた第1作『機動戦士ガンダム』において中核を担ったアニメーターであり、漫画家の安彦良和氏が、ジュンク堂書店・池袋本店とのコラボレーション企画として「安彦良和書店」を4月11日から開店することが明らかになった。当日13:00からは、オープニングセレモニーが行われる。ジュンク堂書店が実施している本企画は、作家本人が店長となり、自身が影響を受けた本などを漫画、絵本、文学書までジャンルを問わず販売。過去には詩人の谷川俊太郎や小説家の柴田元幸らが店長を務め、今回で二十一代目。会場となる7階特設会場では、現在新刊書店で流通している安彦氏の書籍をすべてそろえ、多岐にわたる選書と合わせて合計700冊ほどが並ぶという。さらに、会場には4月11日14:00~17日の期間に、描き下ろしの自画像の原画を展示するほか、アニメ化も果たした、"赤い彗星"と呼ばれるシャア・アズナブルと妹のセイラ・マスの過去を描いた漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(KADOKAWA)や、現在『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載中の『天の血脈』の複製原画を常時展示する予定。また、本とともに飾られる描き下ろしの手書きPOPは現在50枚以上を予定しており、こちらも大きな見どころとなっている。このイベントの様子は漫画誌『月刊ガンダムエース』(KADOKAWA)でも随時特集されるという。安彦氏は今回のイベントに当って、「こんにちは、安彦です。読書人でもなんでもない僕が、今回、何故か本屋さんをやることになりました。お店は七階の特設会場にあります。漫画本や絵本、ちょっと堅苦しい本、問題な本等、いろいろそろえました。それらは僕がものを考えたり、仕事をしたりするのを助けてくれた本達です。その他に『これから読もう』と思っている本なんかもあります。皆さんに手をとっていただくと本達も喜ぶと思います。どうぞ、よろしく」と直筆のコメントを寄せている。なお、開店当日には14:00から4階喫茶にて安彦氏によるトークイベントも予定。参加は要予約で定員は40名。参加費は1,000円。電話もしくはジュンク堂 池袋本店1階サービスカウンターで受け付けるという。
2015年03月18日ドワンゴとカラーが日本アニメーションの可能性を探る共同プロジェクト「日本アニメ(ーター)見本市」のセカンドシーズン始動に先がけて、3月6日に新作PVが公式サイトおよびYouTubeにて公開された。「日本アニメ(ーター)見本市」は、『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督が代表を務めるアニメ製作会社・スタジオカラーと、ニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。さまざまなアニメーターらが決められた予算と時間の中でオムニバスアニメーション作品を自由に創作し、毎週金曜日に1話ずつ公開していく。これまでには、荒牧伸志監督による『evangelion:Another Impact(Confidential)』、庵野氏が構成・編集し、原画と実際のアニメーションを比較する形で映像化した『機動戦士ガンダム』の『安彦良和・板野一郎原撮集』、円谷プロダクション制作の特撮TVドラマをアニメ化した『電光超人グリッドマン』など、さまざまなジャンル、コンセプトの作品が公開され、新作発表のたびに話題となった。今回公開されたのは、3月13日より始動するセカンドシーズンのプロモーション映像。新シーズンの詳細は現時点で明らかになっていないが、ストップモーションアニメ、3DCG制作と思われるヒーロー、帆船のような巨大ロボット、ラフやコンテ段階の画など、さまざまな作品のヒントが約1分10秒という短い映像につめ込まれている。作品ラインナップは、3月9日に放送されるニコニコ生放送「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」にて発表予定。また、新作PVの公開にあわせて、公開済み作品で使用された楽曲の第二弾配信がスタート。今回配信されるのは、第5話から第11話までの関連楽曲(一部除く)で、dwango.jp、iTunes、レコチョク他で購入可能。さらに、OTOTOYではハイレゾ音源が配信される。
2015年03月06日2月28日より2週間限定のイベント上映がスタートしているアニメーション作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』の主題歌「星屑の砂時計」が、3月1日付のオリコンデイリーCDシングルランキングで3位を獲得したことが明らかになった。シャアの妹・セイラ(アルテイシア)の気持ちに寄り添って作られたという主題歌「星屑の砂時計」は、作曲・編曲を本編の音楽を手がけた服部隆之氏、作詞を「フックブックロー」や「時間よ止まれ」など数々の名曲を生み出してきた山川啓介氏が担当。歌は現在音楽活動を休止中の歌手・yu-yuが務める。2014年6月以降活動を休止していたyu-yuだが、彼女の過去作品を聴いていたという本作の今西隆志監督はじめ、制作スタッフからの粘り強いオファーとラブコールに応える形で、この1曲のレコーディングにのみ限定的に参加。「服部隆之 Presents GUNDAM THE ORIGIN featuring yu-yu」名義で主題歌をリリースすることになった。本作とyu-yuの公式サイトには、今西監督、服部氏、yu-yuそれぞれが同曲に込めた想いが綴られている。「星屑の砂時計」は、通常版CDのほかに映画館にて劇場限定版も発売。劇場限定版は、アナログLPサイズのジャケット仕様にCDが封入され、イラストは、本作のキャラクター・デザインを担当した、ことぶきつかさ氏が描き下ろしている。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、第1作『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー・安彦良和氏による、2001年~2011年に漫画誌『ガンダムエース』(角川書店刊)で連載されていた漫画作品をアニメ化したもの。後に"赤い彗星"と呼ばれるシャア・アズナブルと妹のセイラ・マスの過去から、ジオン独立戦争の開戦に至る物語を全4話構成で描いていく。監督に『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の今西隆志氏、メカニカルデザインに『機動戦士ガンダムUC』などで知られるカトキハジメ氏、総作画監督に『ダンボール戦機』の西村博之氏をはじめとする豪華スタッフが集結し、宇宙世紀の隠された歴史に挑む。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』のイベント上映期間は、2月28日~3月13日。また、第2章『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN II「哀しみのアルテイシア」』は、2015年秋にイベント上映が予定されている。(C)創通・サンライズ
2015年03月03日2週間限定でイベント上映がスタートしたアニメーション作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』の初日舞台あいさつが28日、東京・新宿ピカデリーで行われた。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、第1作『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー・安彦良和氏による、2001年~2011年に漫画誌『ガンダムエース』(角川書店)で連載されていた漫画作品をアニメ化したもの。後に"赤い彗星"と呼ばれるシャア・アズナブルと妹のセイラ・マスの過去から、ジオン独立戦争の開戦に至る物語が全4話構成で描かれる。初日の舞台あいさつには、安彦総監督に加え、キャスバル・レム・ダイクン役の田中真弓、アルテイシア・ソム・ダイクン役の潘めぐみ、シャア・アズナブル役の池田秀一が登壇した。まず安彦総監督は「年月を数えるのが難しいほど、歳を重ねてしまいました。原作を描き始めてから15年、やっとここまで来たと思っております」と感慨深げに語りながら、「総監督というのはしっくりこない。私は自宅に引きこもっていて、今西監督が現場の親分です。アフレコでは一見学者でした」と謙遜。そして「THE ORIGIN とは、ガンダムとは何なのかを知っていただくもので、さまざまな客層に観ていただく第一歩だと思います。よろしくお願いいたします」とガンダムシリーズのさらなる拡大に期待を寄せた。シリーズ初出演となる田中は「ファンの皆さんの熱い気持ちを改めて感じ、正直プレッシャーを感じました」と吐露。普段は、感情を表に出す役を演じることが多いという田中は「それらの少年を感じさせてはいけないなと気をつけました。キャスバルは表現しない少年だったので、自分に縛りをかけて演じました」と、キャスバル役の苦労を明かした。『機動戦士ガンダム』でララァ・スン役の潘恵子を母に持つ潘めぐみは、親子二代でガンダムシリーズへ出演。アルテイシア役については「本当に胸がいっぱいです。母の言葉を借りると『刻(とき)が見える』。自分自身でそう思いました」と粋なコメントを残しつつ、後のセイラの原点であるため、演技の際にはさまざまな考えをめぐらせたという。また、本作について「人との出会いや別れ、愛おしさ、悲しみや憎しみ、すべて私たちの日常でも感じられる感情や生き方が詰まっていると思います。『THE ORIGIN』を愛して、繋いで導いてくださればと思います」と会場に集まったファンに想いを伝えた。そして、冒頭のルウム戦役のシーンでは「冒頭の数分間はこれでいいのかな? という手探り感もあり大変でした」と語ったシャア・アズナブル役の池田。「安彦総監督が25年ぶりにアニメの現場に戻られるとは思ってもいませんでした」と感慨深げに話しながら「アフレコ現場では、安彦総監督は特に口出しはせず立ち会っていただいたのですが"安彦さんがいる"それだけでいいんです」と安彦総監督の心強さを語った。この日の舞台あいさつは、上映後に行われたということもあり、第2章が2015年秋にイベント上映されることも明らかに。第2章について安彦総監督が「第2章の最大の目玉は、池田さんが15歳のキャスバル少年を演じるところです」と話すと、池田からは「今回の11歳のキャスバルも一応やったんですが、一言やってみたらこりゃ駄目だと思ったので、自分から断りました」と裏エピソードも。最後に安彦総監督は「こうしてステージに立つと、客席の中にどれくらい若い方がいるのか気になります。同窓会ではちょっと寂しい。元々『ガンダムとは何か?』ということを若い人に知っていただく意図で始めた作品です」と思いを込めながら、「皆さんの反応次第で今後もいろいろと展開していきますので、『いい作品だ!』と広めてください」と呼びかけた。そして「第2章にはアムロの出番も出てきますので、古谷君にもぜひがんばっていただきたいです」と述べると、観客として劇場を訪れていたアムロ・レイ役の古谷徹から「任せてください!」と力強い一言が寄せられていた。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』は、2月28日~3月13日の2週間限定で、全国13館にてイベント上映。
2015年03月01日KADOKAWAが運営するコミックWEBサービス「Comic Walker」で連載中の、たかぎ七彦氏による漫画『アンゴルモア 元寇合戦記』第1巻(2月10日発売)の重版が決定した。本作は、中世日本を揺るがした大事件「元寇」を斬新な視点で描いた本格歴史大河ロマンで、博多への針路に浮かぶ対馬が舞台。恐怖の大王=アンゴルモアの語源との説もあるモンゴル軍(元軍)と流人である鎌倉武士・朽井迅三郎の戦いが描かれ、緻密な歴史検証、細やかな情景描写、そして大迫力の合戦シーンが魅力だという。連載時には「Comic Walker」のデイリー、ウイークリー、マンスリーの各カテゴリーでいずれも1位を獲得。コミックス第1巻の帯では『ヴィランド・サガ』、『プラテネス』の幸村誠氏が「ボクよりうまい。なにより、たかぎさんの素晴らしい所は『戦争でない部分』を描く事に一切手を抜かない事です。市場の雑踏、干したイカ、町人の姿やしぐさ。それらをバチッと描ける人こそ、本当に戦争漫画のうまい人だとボクは思っております」とコメントを寄せて絶賛。さらに、3月に発売される第2巻の帯では、『機動戦士ガンダム THE ORIGINE』の安彦良和氏が「すでに相当うまいけど、これからすごく『うまくなる人』だろうなァ。特に空間表現がうまい。若い人ではめずらしい。『対馬』という空間を、うまく描いていってほしい」と期待を寄せている。現在は本作のPVも完成し、WEB上で公開中。そして3月10日には、第2巻の発売を控えている。
2015年02月25日