【The SG Club】の魅力世界NO.1バーテンダー・後閑氏がプロデュースする店後閑氏がつくる世界レベルのカクテルが味わえる地下空間初心者は昼間からカジュアルに使える1階がオススメカクテルのテイクアウトも可能今まで味わったことのない“美しい”香りと味に、カクテルの新境地を体験カクテルといえば、スタンダードが主流で「どこで飲んでもあまり変わらない」とか、「アルコール感が高く飲みづらい」、「甘くて飲みやすいけれど、酔いが一気に回る」など、いまひとつ魅力にはまれないまま敬遠している人も多いかもしれない。しかし、渋谷にある【The SG Club】は、そんな従来のイメージを覆し、新たな世界へ誘ってくれる場所なのだ。『ベルガモット足ス珈琲ハ マルデ香水ノヨウ』1.700円(税込)。広島産の極めて希少な柑橘・ベルガモットと、水出しコーヒー、国産の生蜂蜜、シャンパンヴィネガー、グレープフルーツなど使用例えば、4月からの新作、『ベルガモット足ス珈琲ハ マルデ香水ノヨウ』は、コーヒー味なのに、苦味ではなく美しい酸味と香水のような香りの余韻に思わずため息が漏れる。また、『ブルースムーン』は、味わったことのない色と香りに洗練されたロマンチシズムを感じる。 美味しいだけでなく、見た目からは想像できないサプライズも後閑スタイルなのだ。『ブルースムーン』1.700円(税込)。香り華やかなジン、スパイスを漬け込んだジンなど数種のジンと、ラベンダー、ローズなど数種の花、そして数種の柑橘、少しだけブルーキュラソーを使用スタンダードカクテルをモダンに表現したものからオリジナルまでさまざまで、いずれも考え抜かれた緻密な味と香りの構成なのだが、共通するのは一つ一つの素材がクリアなこと。素材を厳選し、香りや色を抽出するものはできる限り自家製にしているからこその柔らかで繊細なハーモニー。まるで一皿の料理を食べているような充実感と、誰もが感動できるピュアな味わいも魅力なのだ。NYを拠点に12年。世界の覇者として名を上げ、遂に日本へ凱旋帰国2006年、バーテンダーの技量にさらに磨きをかけるために単身NYへ渡った後閑氏。研鑽を積み、ついに2012年に開催されたバカルディ レガシー グローバル カクテル コンペティションの世界大会で世界一の頂点に立った。NYを拠点にしながら、世界各国のイベントでゲストバーテンダー、カクテルコンペの審査員や講師などワールドワイドに活躍する後閑信吾氏。上海に3店舗の店を持つさらに、2014年に上海でオープンさせたバー【Speak Low】は、2016年から3年連続で「THE WORLD’S 50 BEST BARS」に選出されるなど名バーテンダーであるのはもちろんのこと、バーのプロデュースでも注目されている。バーやカクテルに詳しい人たちの間では、後閑信吾氏はまさに憧れのバーテンダー。この店へ訪れることを目的の一つにして日本にやって来る外国人旅行客もいるほど。カクテルだけでなく、空間作りでも驚かせてくれるのだ。コンセプトは「幕末にNYに渡った日本人がもしも日本にバーを作ったら…」店名にある「SG」は、後閑信吾氏のイニシャルかと思いきや、他にもシップ(Sip=すする、じっくり味わう)&ガズル(Guzzle=ごくごく飲む)、侍(Samurai)&ギャング(Gang)といったストーリーも込められている。「もっといろいろあるんですけど」と茶目っ気たっぷりにニヤリと笑う後閑氏。路面に面した1階のカジュアルなバーから階段を降りると、秘密の隠れ家のようなこの空間が現れる。ゆっくり飲むという意味の「Sip」がテーマ「日本では、バーは敷居が高いと思っている人も多いですよね。カクテルの注文も、メニューがないお店が多く不慣れだとオーダーもしにくい。その敷居を取り払って、もっと楽しんで欲しい」と話す後閑氏。目指すのは、日本におけるバー革命。この店の内装、メニュー、スタッフのファッションなどなど一つのコンセプトを軸に相当なこだわりを持ち、テーマパークさながらの精密さでストーリーを作り上げている。1860年、遣米使節団がNYのブロードウェイをパレードした時の写真から始まるメニュー。メニュー名もウィットに富んでいるそのコンセプトとは、幕末、1860年に日米修好通商条約の批准書交換のためにアメリカへ渡った遣米使節団。「多分初めてカクテルを飲んだ日本人だったのではないでしょうか。アメリカでいろいろな体験をし、刺激を受けた彼らが帰国してバーを作ったら…という発想で空間を作り込んでいきました」例えば、暖簾、行灯のような照明、畳の目模様の壁など、今までにない和洋折衷。「えっ、ここにも和の要素が!」という小さな驚きが数知れず仕込まれている。カウンターに座った折には、後閑氏はじめバーテンダーとの会話のきっかけとして店のストーリーを尋ねてみるとより深く楽しむことができる。バー初心者なら、まずはカフェ感覚でカジュアルに楽しめる1階から入門今まで紹介してきた地下のスペースにバー初心者がいきなり降りて行くのはやはりハードルが高いかもしれない。順番としては、ゴクゴク飲むという意味の「Guzzle」がテーマの1階でウォーミングアップを。1階は11時30分からオープン。昼飲みも楽しめる。「欧米のように、もっとカジュアルに自由に楽しんでほしい」という後閑氏の真骨頂を味わうことができるからだ『レモンズサワー』1,200円(税込)。レモン果汁にレモングラス、レモンバーベナ、レモンバーム、ボンベイジンを使用。水出し玉露とウォッカの『茶割』と人気を二分する。1階はチャージなし※チャージ(席料)はどちらもなし。B1Fはサービス10%先月から2種のカレーメニューが登場。その味もまたこの店のストーリー性を盛り込み、遣米使節団が旅先で出合ったかもしれないスパイスを想像して使用。ひとつは四川山椒を効かせたポークキーマ『マーラ』、もう一つはガラムマサラやカカオを使ったメキシコの郷土料理を取り入れた『モーレ』。2種を盛り合わせた欲張りバージョン(写真)も用意されている。ポークキーマ『マーラ』1,300円(税込)ともう一つはメキシカン風『モーレ』1,300円(税込)の2種盛り1,600円(税込)。最後に八角の香りのアブサンやテキーラの香りを炎とともに吹きかけるサプライズの演出もテイクアウトでカクテルを楽しむ新スタイルも提案カジュアルに、楽しいバー使いを提案する【The SG Club】の極め付けは、カクテルをテイクアウトできること。公園も至近にあり、これからの季節は特におすすめ。体に染み入るピュアなカクテルを太陽の下で味わえば、バーの楽しみの幅も広がるに違いない。1階のカクテルはテイクアウトも可能。テイクアウトのカップには、NYにあるバーのメニューにてコミック化された後閑氏のイラストシールが貼られている2階には、「幕末にアメリカに渡った侍達がカリブを経由した時に葉巻に出会っているのでは?」という想像から、シガーバーも設えている。透かし彫りや障子風の間仕切り、葛飾北斎の浮世絵が掛かり、ジャポニズムの色がさらに濃くなる。湿度管理のされたウォークインヒュミドールには20種前後のキューバ産の葉巻が揃い、どこか不思議な次元にトリップしつつ、極上のリラックスタイムを過ごすことができるのだ。会員制なのだが、実は深夜2時以降閉店の4時までは一般客も利用することができる嬉しいサービスも。葛飾北斎の『富獄三十六景』のうち7枚が掛かるシガーバー。水場であるカウンターバックには「神奈川沖浪裏」と、シチュエーションも考慮してのセレクト。そのこだわりにもウイットを感じる格好良くて、しかも面白い。まるでしかけ絵本を見ているように、行くたびに新たな発見がある。カクテルも、おそらく今まで味わった味とは違い、後閑氏がクリエイトした空想の世界が脳裏に広がるよう。ファンタジーの世界へと誘うエンターテインメント性の高さに、「バーをもっと楽しく、もっと日常的に使って欲しい」という後閑氏の思いを受け取ることができる。後閑信吾氏プロフィール2001年に神奈川県・川崎でバーテンダーのキャリアをスタート。当時から抜きん出た才能を持ち、周囲の勧めもあって腕にさらに磨きをかけるため2006年、渡米。2012年バカルディ レガシー カクテル コンペティション 世界大会で優勝。上海で出店した店でも成功を収め、満を辞して昨年の6月にこの店をオープンさせた。【The SG Club】電話:03-6427-0204住所:東京都渋谷区神南1-7-8営業:1階【Guzzle】[日~木]11:300翌2:00、[金・土]11:300翌3:00/地下【Sip】[日~木]18:000翌2:00、[金・土]18:000翌3:002階【Savor】18:00~翌4:00 ※会員制だが、2:0004:00は一般の方も利用可能定休日:不定休
2019年04月17日徳川第8代将軍・徳川吉宗の時代を舞台に描く「大奥」シリーズ完結作「大奥 最終章」。この度、木村文乃主演で贈る本作に浅野ゆう子、北村一輝、谷原章介、葛山信吾と、「大奥」シリーズ出演経験者の出演が明らかになった。フジテレビドラマ初主演となる木村さんが、夫・吉宗を献身的に支えた側室・久免を、大沢たかおが吉宗を演じるほか、小池栄子、浜辺美波、岸井ゆきのら徐々に出演者が発表されている本作。今回新たに明らかになった浅野さんは2003年の「大奥」をはじめ、映画『大奥』、舞台版「大奥」、スペシャルドラマなどに大奥総取締役で出演。北村さんも「大奥」、「大奥~第一章~」、「大奥~華の乱~」、映画『大奥』、スペシャルドラマ。谷原さんは「大奥~華の乱~」、映画『大奥』、スペシャルドラマ。そして葛山さんは「大奥」に出演と、「大奥」シリーズレジェンドキャストが大集結。浅野ゆう子、「大奥」は「参加することに意義がある」菅野美穂主演の「大奥」では大奥総取締・瀧山を演じ、シリーズ常連の浅野さん。最終章の今作では、吉宗の緊縮政策により賜り金が滞っていることなどに関して天英院(鈴木保奈美)に嫌みを言う、天英院の叔母・万里小路良子(架空の人物)に決定。「40代に入り、“女優として、果たしてこれからどういう風に生きていこうか?”と考えていた時期に、『大奥』にお声がけ頂きました。『大奥』は、40代になった“新しい浅野ゆう子”を作って頂いた作品」と特に思い入れのある作品だと語る浅野さん。実は「『大奥』では奥女中以外、演じたくないとお願いしてきました」と明かし、「今回は公家役ということで少し残念ではありましたが、私としては『大奥』はオリンピックのように参加することに意義があると考えていますので(笑)、お声をかけて頂きありがたく思います。初めての公家役ですので、大きなカツラや長い袴といった公家の扮装が似合っているかどうかは不安です(笑)」とビジュアルに少し不安がある様子。北村一輝、“最終章”は「真骨頂」かつては本シリーズで第13代将軍・徳川家定や柳沢吉保などを演じ、「大奥」全シリーズ出演の「大奥スリーアミーゴス」や山田明郷に次ぐ出演数を誇る北村さんが、今作では尾張藩主の徳川宗春に挑戦。かぶき者の宗春は、緊縮政策の吉宗とは真逆の解放政策をとり、吉宗をしのぐほどの人気者という役どころだ。「林監督をはじめ、スタッフの方々がいつも変わらず、家やふるさとに帰ってきたという感覚ですね」「『大奥』シリーズは仕事というよりも家に帰るという気持ちが強いかもしれません」とシリーズについて語った北村さん。衣装合わせの際、「想像以上の衣装に“本当に、これを着るんですか?”と(笑)。キセルも長くて重くて。劇中でキセルを吸っていますが、長い分、ものすごく肺活量が必要でした(笑)」と今回の宗春役は驚きの連続だった様子。また「個人的には、今回の『大奥 最終章』は『大奥』シリーズの“真骨頂”だと思っています。これまでの歴史が積み重ねられて、“大奥”という華やかな設定以上に、豪華できらびやかな撮影現場でしたので、そういう部分も含めて楽しんで頂けたらうれしいです」と放送を待つ視聴者へメッセージを寄せた。谷原章介「大きな転機となった作品」内山理名主演「大奥~華の乱~」では第5代将軍・徳川綱吉に扮した谷原さんだが、今回は月光院(小池栄子)の側用人・間部詮房役で、月光院から様々な面で頼りとされる人物を演じる。本シリーズについて「僕にとって、役者としての大きな転機となった作品」と話す谷原さんは、「柳沢吉保役の北村一輝さんとずーっとイチャイチャしてました(笑)。あの頃はまだ京都の東映に御鈴廊下が設置されていた1ステージがあったんですよね。あのセットは見ものでした」と過去シリーズをふり返った。葛山信吾「違う作品でも演じてみたい」「大奥」では第14代将軍・徳川家茂役を演じた葛山さんは、今回「大岡越前」の通称で有名な大岡忠相に扮する。今作における大岡は、吉宗からの信頼が厚く、側近として彼に助言をするという役どころ。葛山さんは「これから撮影なので、林監督のイメージをうまく取り込んで演じたいと思っています。大岡越前というと加藤剛さんのイメージが強く、清廉潔白なキャラクターという印象ですので、その役を演じさせて頂けるのは光栄ですし、今後もし機会があれば違う作品でも演じてみたい役柄です」と大岡忠相役についてコメント。そして「今回の『大奥 最終章』は、『大奥』シリーズの面白さが全て詰め込まれた作品です。3アミーゴスさんのふと笑えるシーンもあれば、女性同士の激しいバトルもある中で、作品のテーマにもなっている家族愛がしっかりと描かれていて、とてもバランスの良い内容となっています」と見どころを語っている。そのほか、映画『大奥』で浪人・谷口新八を演じた竹中直人が吉宗の側近・加納久通を、「大奥」で桐野利秋、映画『大奥』で船頭を演じた木下ほうかが第6代将軍・徳川家宣として出演することも分かった。フジテレビ開局60周年特別企画「大奥 最終章」は3月25日(月)20時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2019年03月18日「ちゃんと作る、ちゃんと食べる」。これは映画『はなちゃんのみそ汁』のなかで主演の広末涼子さんが幾度となく口にしたセリフだ。乳がんを宣告された千恵(広末)が、自分がいなくなっても娘のはなが元気に暮らしていけるようにと、おみそ汁の作り方を教える、料理を教える、生きていくことを教える──母と娘の“約束”を描いている。乳がんと闘う女性が主人公ではあるけれど、泣かせるだけの感動作ではなく、笑って泣ける温かい家族の物語。それが広末さんをはじめ、阿久根知昭監督が目指したものだった。「この物語は実話で原作があります。ドキュメンタリーもあり、テレビドラマ化もされていて、みんなが知っているお話でもある。だからこそ映画でしか描けないことをやりたい、悲しく苦しい闘病記にしたくない…という思いがありました。とは言え、私の演じた千恵さんは病気と向きあい命と向き合いながら生きた女性なので、矛盾しているかもしれません。それでも病気のシリアスさを押さえて、彼女がどんなふうにポジティブに生きようとしたのか、それを前面に出したかった」。広末さんがそんなふうに千恵さんを演じようと思ったのは、夫の安武信吾さんと娘のはなさんに実際に会ったときに感じたことがきっかけとなった。「最初は千恵さんがどんな人だったのか、おふたりに取材をして千恵さんに近づきたいと思っていましたが、お会いしたときに、私が千恵さんを演じること、滝藤賢一さんが信吾さんを演じること──映画のキャスティングをとても喜んでくださいました。その笑顔を見たとき、映画のなかで千恵さんがキラキラ輝いていたら、おふたりに喜んでいただけるのではないか…と。それで“ポジティブで明るい”千恵さんを演じようと思いました。いつもなら“自分だったらどうするだろう?”と、役柄を自分に置き換えて考えることもありますが、今回はいつもと違い、自分のなかに内存する母性が自然と湧き上がってくるというか、自然体でお芝居できたというか、まるで千恵さんと同化しているような感覚でした」。母親の強さと優しさを千恵さんを通して伝えるためにも「絶対に泣かない」と心に決めて現場に入ったそうだが、「やっぱり泣きそうになってしまうシーンもありましたね…」と感情を抑える苦労もあったと語る。その表情はやはり母の顔だ。「涙を見せないことが母親の強さであり優しさだと思います。守るべきもの(=娘)のことを考えると、自分が泣いている場合ではない、と。だから私も泣いてはダメだと言い聞かせながら演じていました。それでも、娘に生きていく術を教えようとするなかで、ときには怒ることもある。そういうシーンでは怒っているのに泣きそうになっていました。きっと千恵さんも葛藤があったのだろうなと想像しましたし、はなちゃんの言葉からも役作りのヒントをもらいました。初めて会ったときにひとつだけ聞いたことがあるんです。『ママはどんな人だった?』と。はなちゃんはお淑やかでキチンとした女の子なのですが、ママのことを(優しいだけではなく)『恐かった』って言ったんですね。その言葉を聞いて、彼女のなかで千恵さんは思い出と一緒に美化されているのではなく、ずっと“お母さん”として生き続けているんだとわかりました。だから私は等身大のリアルな母親を演じればいいんだと、背中を押してもらいました」。はなちゃんが千恵さんから教えてもらった最初の料理は、おみそ汁。「ちゃんと作る、ちゃんと食べる」という母の言葉を胸に毎日おみそ汁を作って、彼女は成長していく。また、この映画のなかで使っている“お味噌”は、安武信吾さんとはなさん監修のもとに作られた味噌、千恵さんとはなさんが大好きだという豆腐とワカメのおみそ汁は劇中にも登場する。広末さんにも思い出のおみそ汁があると言う。「思い出したのは、私の母の言葉でした。学生時代、試験の日は必ず『お味噌汁を食べていきなさい』と言われていたのを思い出したんです。年頃になるとご飯よりもパンを食べたくなる時期があって、パンなのに何でおみそ汁?いらないのになぁと思っていたのですが、私の母も体のことを考えてくれていたんだな、おみそ汁で体調を整えてほしいという理由があったんだなと、この映画を撮影しながら母親のあたたかさに気づきました」。誰もが幼い頃に作ってもらった我が家のおみそ汁を思い出すだろう。そして、思い出に寄り添うように広末さんのなかで生まれた新たな気づきも素敵だ。「私はなんて欲張っているのだろうと思ったんです。仕事が忙しいことは女優として求められていることで嬉しいことなのにおうちの事をする時間が欲しくなったり。逆に、おうちの事をしていると仕事のための何かをしたくなったり、つい欲深くなってしまいがち。でも、この現場にいるときはすべてのことが有難くて感謝の気持ちでいっぱいになりました。撮影はとてもハードで、声楽や三線のレッスン、方言を身につけることなど1日24時間では足りなくて、家族にもなかなか会えませんでしたが、今の自分にできる最大限のことをしよう、あれもこれも求めるのではなくきちんと優先順位を決めて欲張らずに自分にできる精一杯のことをしよう、と考えるようになりました。感謝と謙虚な気持ち──この映画が教えてくれた大切な気づきです」。(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)
2016年01月07日1月9日より全国公開される映画『はなちゃんのみそ汁』の全国公開直前イベントが6日、都内で行われ、広末涼子、一青窈が出席した。同名エッセイ(安武信吾・千恵・はな著)を実写化した本作は、ある家族の日常を描くヒューマンドラマ。がんを宣告された千恵(広末)は、信吾(滝藤)と結婚して娘のはな(赤松)を出産する。自分がいなくなっても家族が元気に暮らせるように、千恵ははなに料理や家事の大切さを教え始め――というストーリーだ。1月9日の全国公開を目前にしたこの日は直前イベントが行われ、試写会後の舞台あいさつに広末と一青窈が登場。広末扮する千恵の姉・松永志保役と映画の主題歌「満点星」を担当した一青窈は昨年11月に待望の第1子を出産したばかりで「妊婦で撮影を迎え、公開と同時に出産ということで非常にめでたい幕開けとなりました」と出産と公開を喜び、共演した広末について「広末さんは笑顔の種類がたくさんあって、人の笑う顔ってこんなにもたくさんの表情があるということを学びました。本当に可愛いなと思ってずっと見てました」と笑顔。一方の広末は「初共演なのであまり突っ込んじゃいけないかなと思いましたが、一青窈さんはフラットの衣装ですごく細くて、お腹がぽっこりしていたから胃下垂だと思っていたんですけど、そんな訳なかったですね(笑)」とロケ中に一青窈が妊婦中だとは知らないことを明かして会場の笑いを誘った。イベントの最後には一青窈が「満点星」を熱唱。それを間近で見た広末は思わず涙を流して「やっぱりいい曲ですね。映画を見て下さった方たちとこの曲を共有できたことが嬉しいです」とこみ上げてくるものを我慢している様子だった。映画『はなちゃんのみそ汁』は、テアトル新宿&福岡県内先行公開中、1月9日より全国拡大公開。
2016年01月07日広末涼子が、がんでこの世を去った安武千恵さんに扮し、5歳の娘・はなちゃん、夫・信吾の家族との日々をつづったブログを基にしたエッセイを映画化した『はなちゃんのみそ汁』。先週12月19日(土)に、舞台となった福岡にて本作の初日舞台挨拶が行われ、主題歌を担当した一青窈が第一子の出産後初めてイベントに登場、主題歌「満点星」を生披露した。関連書籍やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした、ある家族の日常が満を持して映画化された本作。結婚、妊娠、出産と人生の転機をがんと闘い、食を大切に生きてきた主人公・千恵を演じるのは、自身も3児の母である広末さん。明るくひたむきに支える夫・信吾を滝藤賢一。はなは、演技経験ゼロの新星・赤松えみなちゃんが初々しく演じている。この日、先行公開の初日を迎えた福岡では、広末さん、滝藤さん、一青さんと阿久根知昭監督が舞台挨拶に登壇。鑑賞を終えたばかりで感動冷めやらぬ中、一青さんによる主題歌「満点星」にのせて広末さんらが登場すると、家族連れなどで満席状態の会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。まず、広末さんは「家族や命の温かさを感じさせてもらえる映画になったのではないかな、と思っています。初日を迎えて、皆さんの温かい笑顔を見ることができて、本当に幸せです。この映画に関われてよかったな、と思います」と初日の喜びを口にする。また、滝藤さんは「安武信吾を演じました、滝藤賢一、ばい。福岡の皆さんと迎えられたことがとってもうれしい、ばい」と博多弁風にあいさつ、客席からは爆笑が起こった。さらに、広末さん演じる千恵の姉役で出演し、出産後これが初イベントとなった一青さんは、「この映画に携わっていた間中、妊娠、そしていま、出産したあとで、私にとってはものすごい人生の大きな変換期をこの映画と過ごすことができました。それを見てくださったことがすごく私の中でうれしい」とコメントした。本作について、広末さんは「本当にどのシーンも大切なエピソードがいっぱい詰まっていて」と前置きし、「急に涙を誘われたり、また笑わされたり、そしたらまた次ちょっと切なくされたり。それがすごく日常的というか、淡々とした日常の中の小さな大切なことを教えてくれるから、すべてのエピソードが愛しくて大切です」と噛みしめるように思いを語る。思い入れのあるロケ地は、実際の安武さんが勤務する西日本新聞社だという滝藤さんは、「僕のファーストシーンで、広末さんと芝居するのも初めてだったので思い入れがありますね。実際の場所でやれるって気持ちが違いますよね」とふり返った。すると、なんと一青さんがサプライズで「満点星」を初めて生披露!本作のために書き下ろしたという主題歌を丁寧に歌い上げて会場中を魅了し、映画の余韻も相まってか、涙を拭う人の姿も見られた。隣で聞いていた広末さんも口ずさみ、体を揺らしながら聴き入っていたが、曲が終わると「滝藤さんが汗を拭いているのか涙を拭いているのか分からなくて」とツッコミが。滝藤さんは「もちろん涙です。生で聴けると思わなかったんで、鳥肌が立ってきました」と、また笑いを誘った。歌い終えた一青さんは、「生まれてくれてありがとうという気持ちを毎日実感しながら、自分の音楽と対峙しているんです。それが実際歌詞に書けて、これから歌い続けていけることが自分にとってもすごくうれしいです」とその思いを明かし、阿久根監督も「この曲を作っていただいて映画の魅力がさらに増したと思います。ありがとうございます」とコメントした。さらに広末さんは、「この映画の力というか、もしつらいことがあったり困難があっても、きっと打ち勝てると思わされる力強い歌声」と大絶賛を送り、続けて「この映画もみなさんの勇気につながったらうれしいなと改めて感じさせられました」と語り、舞台挨拶は温かな感動に包まれ、終了した。『はなちゃんのみそ汁』はテアトル新宿&福岡県内にて先行公開中、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月21日映画『はなちゃんのみそ汁』のジャパンプレミアが8日、都内で行われ、キャストの広末涼子、滝藤賢一、赤松えみなと阿久根知昭監督が出席した。同名エッセイ(安武信吾・千恵・はな著)を実写化した本作は、ある家族の日常を描くヒューマンドラマ。がんを宣告された千恵(広末)は、信吾(滝藤)と結婚して娘のはな(赤松)を出産する。自分がいなくなっても家族が元気に暮らせるように、千恵ははなに料理や家事の大切さを教え始め――というストーリーで、映画は来年1月9日から全国公開する。主演を務めた広末は、「安武さんファミリーの温かい絆と日常が、素敵に描かれた優しい映画に仕上がった」と胸を張り、「悲しい映画ではありません。思いっ切り笑って欲しい。日常のありがたさや喜びを感じてくれれば」と笑顔でアピール。また、夫役の滝藤に、「僕の演技に対する広末さんの演技が、とても笑いにあふれたものになっている」と絶賛されると、「私は笑い担当じゃない!」と照れ笑いしていた。そんな2人の娘を演じたえみなちゃんは、オーディションで約1,000人の中から抜てき。「まだ4歳だったから、眠いとか寒いとかワガママ言ってごめんね。また千恵ママと一緒におみそ汁を作りたいな。信吾パパもまた食べてね」と感謝の手紙を読む“愛娘”のえみなちゃんに、広末は、「うれしいですね。バックミュージックにやられました……」と感激で瞳を潤ませた。しかし、「現場ではシリアスなシーンもあったけど、本当に彼女が楽しそうに生き生きとしている姿に励まされた」と続ける広末の横で、えみなちゃんは衣装のタイツがかゆかったのか、ワンピースをたくし上げてパンツ丸見え状態に。滝藤が大慌てでパネルで隠すも、その天真爛漫な行動に会場は爆笑に包まれ、広末も「何を言ってたか忘れちゃった(笑)」と思わぬハプニングに吹き出してた。
2015年12月09日「平成仮面ライダー」の原点となる『仮面ライダークウガ』のBlu-ray BOXが2016年に発売されるのを記念し、一条刑事役を演じた俳優の葛山信吾が会見に登場した。『クウガ』は2000年に放送開始され、現在の『仮面ライダーゴースト』(2015年)にまでつながる「平成仮面ライダー」の偉大なる原点となった記念碑的作品。特撮ヒーロー作品の歴史を塗り替え、まったく新しい「仮面ライダー」像を作り上げるために意欲的な要素を多く入れ込んだ作品だけに、ストーリーの密度感やアクション面での迫力は、15年後の現在の目で見ても驚く部分が少なくない。今回発売されるBlu-ray BOXのラインナップは、第1~16話を収録したVOL.1が1月6日に発売、そして第17~33話を収録したVOL.2が3月9日発売、第34~49(最終)話を収録したVOL.3が5月11日発売となる。3巻ともに映像特典を収録したボーナスディスクが付属するが、特に主人公・五代雄介を演じたオダギリジョーや、雄介を警察組織の側から支援する一条刑事役・葛山信吾、そして荒川稔久氏(シリーズ構成・脚本)、石田秀範氏(監督)、阿部卓也氏(キャラクターデザイン)、野中剛氏(キャラクターデザイン)、髙寺成紀プロデューサーらの証言を集めて構成された入魂のドキュメンタリー『「検証」~ドキュメント・オブ・クウガ』が収録されたVOL.2には、熱い注目を注がずにはいられない。『クウガ』放送から15年を経てもなお、当時と変わらないさわやかな笑顔で取材に応えてくれた葛山は、このたびのBlu-ray発売に対して「つい最近、高寺(成紀/プロデューサー)さんのラジオ番組に出させてもらったんですが、出演するにあたって『クウガ』をもう一度見るという宿題をもらいまして(笑)、あわてて全話をDVDで見たんですよ。でもその後、Blu-rayが出るとうかがって、せっかくだから画質がよりキレイになったBlu-rayで全編見てみたいな、なんて思いました」と感想を述べた。さらに葛山は「改めて、すばらしい作品だと思いました。当時は毎日キャスト、スタッフみんなで大変な撮影をこなしていたので、じっくりと作品そのものを客観的に見られていなかったんです。今見返すと、従来のヒーロー作品、子ども番組とは違うものにしたいという気持ちがはっきり伝わってくる。全体のスタイルを貫き通した高寺さんのこだわりが感じられます」と、『クウガ』という作品が独自のスタイルを貫き通し、見ごたえのある連続ドラマを作り上げたことについて改めて感銘を受けたことを明かした。俳優としてすでに実績のあった葛山が「変身ヒーロー」作品に出演するにあたっては「最初は不安があったけれど、撮影に入ってみると昔ながらの映画人の方々がしっかりと作られている作品だとわかりました。第2話での教会のセットなんて、すごく大がかりで最初から圧倒されました」と、東映東京撮影所のベテランスタッフによる確かな仕事ぶりにリスペクトをささげていた。撮影当時の思い出を聞かれた葛山は「いろんな思い出が残っています。僕自身、刑事ドラマが大好きで、一条刑事役は乗って演じることができました。今だったら自分でやらせてもらえないような、専門的なスタント・アクションをやらせてもらったことも思い出深いです。コートに火をつけて燃やしたり、ヘリコプターから身を乗り出して銃を撃ったり、川に叩き込まれたり、ロープ一本で宙づりしたり……。大変ではありましたが楽しい思い出です。細かなところでは、僕の運転するパトカーの走りなども見てほしいですね」と語った。これら一条刑事の名場面は、Blu-rayでぜひ見てもらいたいところ。『クウガ』は『仮面ライダーBLACK』(1989年)以来10数年ぶりにテレビで復活した『仮面ライダー』であり、葛山やオダギリジョーの魅力によって子どもだけでなくその母親たちまでが熱狂する「イケメンヒーロー」ブームの先駆けとなった作品。葛山は「オンエアが始まると、ロケ撮影を見に来られるお子さんやお母さんたちの数がどんどん増えてきて、ロケバスの中でオダギリくんと2人、驚いていました(笑)。彼とはバスの中で一緒になることが多かったんです。いつも広いバスの中で横になってたり、一緒に弁当を食べてたり、自然に仲良くしていたように思います」と懐かしそうに回想。やはり当時の人気ぶりは相当なものだったようだ。15年前に『クウガ』を見ていた子どもたちも、今では立派な大人に成長している。葛山の周りで、かつて一条刑事のファンだったという人たちから声をかけられることがあるか?という問いについては「しょっちゅうあります。つい最近も取材を受けた雑誌のライターさんが5歳のころ見ていたって話していました(笑)。不思議な感覚ですね」と答えた葛山。続けて、一条刑事に憧れて警察官を目指したという人は?という質問には「僕はお会いしたことがありませんが、もしもそういう風に思ってくださる方がいらっしゃったら、うれしいですね」と笑顔を見せた。最後に葛山は、『クウガ』をBlu-rayで見るファンに向けて、「『クウガ』は自分の中でも大きな存在です。『クウガ』の一条刑事を演じたことで、たくさんの人たちに自分を認識していただいた。俳優として、個人として、とても大切な作品だと思っています。キャスト、スタッフが1年以上の歳月をかけ、団結心を増しつつ作り上げた作品。そういう気持ちが全編に込められています。ぜひみなさんBlu-rayで『クウガ』をご覧ください」と呼びかけた。(C)石森プロ・東映
2015年12月01日女優の広末涼子が、アメリカ・ホノルルにて開催中の「第35回ハワイ国際映画祭」で、日本人の女優初となる"キャリア功労賞"を受賞した。"キャリア功労賞"は、これまでのキャリアを総括して評価された俳優に贈られる賞。日本人では渡辺謙や役所広司、海外ではサミュエル・L・ジャクソンらが受賞した。広末は10代から活躍していたキャリアが評価されたとみられ、15日(日本時間16日)に行われた授賞式では、英語で「この場にこうして立てることをうれしく思っています。とても興奮していて幸せな気持ちです。ありがとうございます!」と喜びを伝えた。同映画祭には、広末の主演映画『はなちゃんのみそ汁』(12月19日よりテアトル新宿と福岡県内で先行、2016年1月9日より全国公開)が長編部門に出品された。広末は、自身が出演した『おくりびと』(2008年)がかつて同映画祭で観客賞受賞を経て、その後もアカデミー賞外国語映画賞など国内外を席巻したことに触れ、「本当に自分にとってはこの映画祭は思い出深く、幸運なイメージのある場所です」としみじみ。「この場に足を運ばせていただき、本当に光栄でうれしく思います」とあらためて喜びを表現し、「『はなちゃんのみそ汁』も世界に羽ばたくことを夢見て、たくさんの方に愛される映画となるといいなと思います」と期待を寄せた。本作の原作は、ガンによって33歳の若さで亡くなった安武千恵さんが、自身と夫の信吾さん、そして娘のはなちゃんの日々をつづったブログ「早寝早起き玄米生活」を基とした同名のエッセイ。千恵さん役を広末が務めるほか、信吾さん役を滝藤賢一、はなちゃん役を1,000人超の応募者から選ばれた子役の赤松えみなが担当する。メガホンを取るのは、『ペコロスの母に会いに行く』(2013年)の脚本を手がけてきた阿久根知昭監督。本作で長編作品監督デビューすると同時に、脚本も担っている。現地時間14日にはワールドプレミアが実施され、広末も参加した。会場前には長蛇の列ができるほどの大盛況で場内は満席。上映中は、物語に涙する人が続出し、上映が終わると割れんばかりの拍手が送られた。観客の様子を見ていた広末も、「観客の皆さまがたくさん笑っていてくださり、安心しました」と思わず安堵。「この作品を通して、千恵さんに感謝したいです。そして、安武信吾さん、はなちゃんに出会えたことが何よりの幸せ」と笑顔を浮かべた。(C)2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ
2015年11月17日女優・広末涼子が結婚、妊娠、出産と人生の転機をがんと闘い、食を大切に生きてきた主人公を体当たりで演じる『はなちゃんのみそ汁』。この度、ハワイにて行われている「第35回ハワイ国際映画祭」で本作のワールドプレミアが開催され、参加した広末さんが日本人女優として初の「キャリア功労賞」を受賞したことが分かった。ある日、乳がんを宣告された千恵。見えない不安に怯える千恵に、恋人の信吾は優しく寄り添いプロポーズ、2人は晴れて夫婦となる。やがて、抗がん剤治療の影響で卵巣機能が低下し、出産をあきらめていた千恵に、妊娠が判明。だが、出産するということは、がんの再発リスクが高まり、自らの命が危険にさらされることを意味していた。周りの支えで命を懸けて産むことを決意し、はなを無事出産した千恵。しかし、再び病魔が彼女を襲う。「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」。千恵はまだ幼い娘に、鰹節を削り、だしをちゃんととって作るみそ汁から、料理や家事の大切さを教えていく――。がんのためこの世を去った33歳の千恵さんと5歳の娘と夫、そんな家族の日々をつづったブログを基にした同名エッセイを映画化した本作。広末さんを始め、滝藤賢一、一青窈ら豪華キャストが出演する。会場前に長蛇の列ができるほどの大盛況で、場内は満席となった今回のワールドプレミア。上映中は温かい家族の物語に涙する人が続出し、上映後は割れんばかりの拍手が鳴り響いた。観客の様子を観ていた広末さんは「観客の皆様が沢山笑っていてくださり、安心しました。この作品を通して、千恵さんに感謝したいです。そして、安武信吾さん、はなちゃんに出会えたことが何よりの幸せです」とコメント。さらに広末さんは、10代の頃から第一線で活躍してきたキャリアに対して、高い評価が与えられ、日本人女優として初の「キャリア功労賞」を受賞。過去日本人では渡辺謙や役所広司、海外ではサミュル・L・ジャクソンらがなど錚々たるメンバーが受賞している。広末さんは英語で「この場にこうして立てることを嬉しく思っています。とても興奮していて幸せな気持ちです。ありがとうございます!」と感謝の意を示し、「『はなちゃんのみそ汁』でこの場に足を運ばせていただき、本当に光栄で嬉しく思います。それと同時に、『はなちゃんのみそ汁』も世界に羽ばたくことを夢見て、沢山の方に愛される映画となるといいなと思います」と笑顔で語った。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月17日東京・神宮前のギャラリーショップ「EDIT LIFE TOKYO」で、写真家の若木信吾と、アーティストのマイク・ミンによる展示会「Let’s go for a drive in Singapore」が開催される。期間は4月25日から7月17日まで。若木は写真家として活動する傍らで、これまでに雑誌『youngtreepress』の編集、映画『星影のワルツ』などを手掛けてきた。10年には浜松に書店「BOOKS AND PRINTS」をオープン。近年では幼なじみ『英ちゃん 弘ちゃん』の新作写真集をクラウドファンディングによって発刊した他、4月25日に監督を手掛けた映画『白河夜船』が公開される予定だ。一方、ニューヨークを拠点に活動するマイクは、クリエイター集団「Barnstormer」に所属するペイントアーティスト。旅をこよなく愛し、若木とは深い信頼関係を築いている。そんな両者のコラボワークは96年のアメリカ横断で、後の代表作となる「Let’s go for a drive」を生みだした。今回発表される作品はその続編となり、舞台には今年建国50周年を迎えたシンガポールが選ばれている。大型タンカーが行き来するマラッカ・シンガポール海峡、道路拡張によって撤去が予定されているブキット・ブラウン華人墓地、マレーシアから続く水のパイプライン。作品の中で、若木は急速な経済成長の裏側にある、シンガポールのもう一つの顔を写し出している。更に、建国の父リー・クアンユー元首相の逝去を乗り越え、様々な歴史背景を抱えながら、生き生きと活躍しているローカルクリエイターにもフォーカスした。これらの写真にマイクがアートペイントを施すことで、全部で37点の作品が完成した。この作品群は4月24日から26日までの3日間にかけて展示され、その後は1か月ごとに大サイズで4点、ポラロイドサイズで8点の作品が順次紹介されていく。なお、26日の18時からは、若木とマイクによるトークショー(要予約)を行う予定。また、展示期間中にはショップ内で「MAKERS MAKE A CITY /ものづくり、まちづくり。」が同時開催される。
2015年04月23日死にゆく女性とその夫、そして幼い娘の実話に基づく映画『はなちゃんのみそ汁』の撮影を前に12月4日(木)、記者会見が行われ、主演の広末涼子に滝藤賢一、主題歌を手がける一青窈、阿久根知昭監督、そして本作のモデルとなった安武はなさんと父親の信吾さんが出席した。乳がんを患い余命いくばくもない母親が幼い娘に何を遺せるかを考えた末、みそ汁作りを通して愛情と生きていく強さを伝える。安武信吾さんと娘のはなちゃん、そして亡くなった千恵さんの共著という形で出版され、13万部を超えるベストセラーとなった原作が映画化される。広末さんは「脚本を読んでたくさん笑い泣きしました」と述懐。これまでにドキュメンタリー番組が作られ、ドラマ化もされているが、広末さんはドキュメンタリーを見ていたそうで、今回のオファーに「二つ返事で『出演したいです』と伝えました」と語る。試行錯誤の末に書かれた脚本については、改めて「声を出して笑いそうなのに、涙が止まらなくて…。飛行機で読んで、(涙目を落ち着かせるために)空港で保冷剤を買いました(笑)。でも『悲しい』『苦しい』『つらい』ではない涙だと感じました」と語った。母としてひとりの女性として、千恵さんの姿に共感する部分も多かったようで「食事を大事にし、笑いを大事にし、そして娘のはなちゃんを大事にするという三本柱があるから、地に足がついている」と語る。撮影はこれからであり、はなちゃん役のオーディションは現在も進行中だが「ドラマとも原作とも違う映画になる予感がしています。絶対にいい映画になります。泣かせるでも考えさせるでもなく、笑い泣きする温かい映画をみんなで作りたいです」と意気込みを口にした。はなちゃんは、現在もお母さんから教わったみそ汁を毎朝、作っているそうだが、この日は登壇陣と報道陣のためにわざわざみそ汁を作り振る舞ってくれた。みそも手作りで「かつおぶしと昆布でだしを取って、油揚げとワカメと豆腐を入れました」とやや緊張した表情で語ったが、広末さんや滝藤さんの「おいしい!」「すごい」という絶賛の声に嬉しそうな笑みを浮かべていた。亡くなった母の役を演じる広末さんと初めて対面し「お母さんは広末さんみたいに、そんなに美人じゃないけど…笑顔がとても似ていると思います」と少し照れくさそうに語る。広末さんは「勝手に抱きしめたくなっちゃいました!」と愛情あふれる眼差しではなちゃんを見つめていた。千恵さんが生前、大好きだったという「ハナミズキ」を歌う一青さんは本作のために新たに主題歌を手がける上、広末さんの姉の役で出演もする。「はなちゃんと一緒に話して(曲のイメージを)膨らませていきたい」と語る。また自身の母親の看病が満足に出来なかったという悔いが心の中にあるそうで「(映画の中で)千恵を目いっぱい看病したいです」と言葉に力を込めた。『はなちゃんのみそ汁』は2015年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月04日