1月9日より全国公開される映画『はなちゃんのみそ汁』の全国公開直前イベントが6日、都内で行われ、広末涼子、一青窈が出席した。同名エッセイ(安武信吾・千恵・はな著)を実写化した本作は、ある家族の日常を描くヒューマンドラマ。がんを宣告された千恵(広末)は、信吾(滝藤)と結婚して娘のはな(赤松)を出産する。自分がいなくなっても家族が元気に暮らせるように、千恵ははなに料理や家事の大切さを教え始め――というストーリーだ。1月9日の全国公開を目前にしたこの日は直前イベントが行われ、試写会後の舞台あいさつに広末と一青窈が登場。広末扮する千恵の姉・松永志保役と映画の主題歌「満点星」を担当した一青窈は昨年11月に待望の第1子を出産したばかりで「妊婦で撮影を迎え、公開と同時に出産ということで非常にめでたい幕開けとなりました」と出産と公開を喜び、共演した広末について「広末さんは笑顔の種類がたくさんあって、人の笑う顔ってこんなにもたくさんの表情があるということを学びました。本当に可愛いなと思ってずっと見てました」と笑顔。一方の広末は「初共演なのであまり突っ込んじゃいけないかなと思いましたが、一青窈さんはフラットの衣装ですごく細くて、お腹がぽっこりしていたから胃下垂だと思っていたんですけど、そんな訳なかったですね(笑)」とロケ中に一青窈が妊婦中だとは知らないことを明かして会場の笑いを誘った。イベントの最後には一青窈が「満点星」を熱唱。それを間近で見た広末は思わず涙を流して「やっぱりいい曲ですね。映画を見て下さった方たちとこの曲を共有できたことが嬉しいです」とこみ上げてくるものを我慢している様子だった。映画『はなちゃんのみそ汁』は、テアトル新宿&福岡県内先行公開中、1月9日より全国拡大公開。
2016年01月07日国内ランキングでは“妖怪”に及ばなかったものの、全米興行収入の初日記録やオープニング週末記録を塗り替え、全世界のオープニング興行収入でも約5億2,800万ドル(約640億円)を突破し、これまで最高だった『ジュラシック・ワールド』を超えて1位となった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。ジョージ・ルーカスからシリーズを受け継いだJ.J.エイブラムス監督によって、シリーズ初の女性の主人公・レイ(デイジー・リドリー)を中心に、ストームトルーパーの脱走兵フィン(ジョン・ボイエガ)、赤十字のライトセーバーを持つカイロ・レン(アダム・ドライバー)ら若手キャストと、もはや“至宝級”となったハン・ソロ(ハリソン・フォード)、レイア(キャリー・フィッシャー)、ルーク(マーク・ハミル)ら旧シリーズのキャストが見事な融合を果たし、また新たな伝説を作り出したといえる。さらにいま、本作以外にも、単なる世代交代や新章の幕開けと言うだけでは足りない、“愛と魂”を受け渡し、受け継ぐ、心揺さぶる作品が相次いでいる。まず、新3部作の第1作目となる今回の『スター・ウォーズ』が、『フォースの覚醒』であることに注目。フォースといえば、ヨーダやオビ=ワンらジェダイ騎士たちが操り、後にダース・ベーダーとなったアナキン・スカイウォーカー、その息子ルークと双子の妹レイアといったジェダイの家系に受け継がれてきた、万物が有するエネルギー。ルークたちが活躍した『ジェダイの帰還』から30年後が舞台となる本作では、何者かがそのフォースを受け継ぎ、“目覚め”を遂げることになる。もちろん劇中には、シリーズを通じて描かれ続けてきた、家族愛や友情などもしっかりと受け継がれている。アナキンが暗黒面に落ちダース・ベーダーとなったのも、元はといえば妻への愛のためであり、その子ルークがベーダーを暗黒面から救ったのも父を思う愛ゆえ。しかも、アナキンやルークとR2-D2&C-3POのように、レイやポー・ダメロン(オスカー・アイザック)と新ドロイドBB-8との関係性にも、愛情はたっぷりだ。それには、J.J.監督はもちろん、製作のルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディらスタッフ陣、前述のキャスト陣やカメオ出演を果たしているサイモン・ペッグらも含めて、『スター・ウォーズ』をとことん愛し、その魂をリスペクトしてやまない姿勢から生まれたものにほかならない。また、新章といえばもう1作、往年の名作の新シリーズがこの冬、登場する。アクション界の大スター、シルベスター・スタローンの代名詞ともいえる『ロッキー』を継承する『クリードチャンプを継ぐ男』だ。本作も、全米ではこれまでの『ロッキー』シリーズ全6作をしのぐ大ヒットとなっている。愛する妻や仲間に先立たれ、孤独な日々を送るロッキーの前に突然現れたある若者。アドニスと名乗るその若者(マイケル・B・ジョーダン)は、かつてロッキーの宿敵であり、親友であり、リングの上で亡くなったアポロ・クリードの愛人の子だった。その純粋なまなざしとボクシングへの熱い思いに盟友の面影を見たロッキーは、彼のトレーナーとなり、持てる技術のすべてを彼に託すことを決める。実はスタローン自身は、2006年の『ロッキー・ザ・ファイナル』を最終章としてシリーズに終止符を打っている。だが、本作は、珠玉作『フルートベール駅』で注目を集めた新鋭ライアン・クーグラー監督が、「もし、あのアポロに息子がいたら…」というアイディアをスタローンに直談判したことがきっかけとなり、始まった。クーグラー監督は、まるでアドニス青年がロッキーにそうしたように、スタローンに意見をぶつけ、アドバイスを受けながら、シリーズをリスペクトする新しい物語を構築していったという。ロッキーとしては、かつて自身と名勝負を繰り広げ、もう一度戦う気持ちを思い起こさせてくれた盟友と同じハートを持つ青年を指導することが、新たな生きがいとなっていく。老いたチャンピオンが再び闘志を奮い立たせていく姿は、思わず胸アツに。また、勝ち気な一方で、偉大な父の名に傷をつけたくないと「クリード」を名乗れずにいるアドニスの葛藤も、胸を打つ。そして、ロッキーにはエイドリアンという背中を押してくれる大切な女性がいたように、アドニスは、進行性難聴という障がいを持ちながらもシンガーソングライターの夢を諦めない女性・ビアンカと出会うことにも注目。迫力のボクシングシーンのみならず、こうした人間ドラマにもきちんと焦点が当てられているのが、このシリーズの醍醐味。『ロッキー』1作目はその年のアカデミー賞「作品賞」を受賞しているが、本作でスタローンは「助演男優賞」ノミネートに期待が寄せられている。一方、ある家族の愛を受け継ぐ日本映画『はなちゃんのみそ汁』では、結婚、妊娠、出産といった人生の転機をがんと闘ってきた主人公・千恵(広末涼子)が、みそ汁を始めとする日本食や日常の大切さを、愛娘の“はな”に伝えようとする姿が描かれる。乳がんのため、2008年に亡くなった安武千恵さんが生前つづったブログをもとにし、関連書籍の出版やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象ともなったエッセイが原作となる本作。がんの治療のため諦めていたさなかに妊娠、そして出産を経た千恵さんをさらなる病魔が襲う。彼女は「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」との思いから、幼い娘に、まずかつお節を削ってだしを取ることから、みそ汁作りを伝えていく。自身も3児の母である広末さんや、とことん明るい夫・信吾役の滝藤賢一、天真爛漫なはな役の赤松えみなちゃんが、実の家族のように息の合ったところを見せる本作では、病気を描きながらも不思議と笑顔が絶えない。毎日の食の大切さはもちろんのこと、家族で食卓を囲む日常のありがたさやそばにいてくれる人の温かさといった、ごく当たり前のことを、ユーモアたっぷりに教えてくれるからに違いない。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は全国にて公開中。『クリードチャンプを継ぐ男』は全国にて公開中。『はなちゃんのみそ汁』はテアトル新宿&福岡にて先行公開中、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2016年01月05日広末涼子が、がんでこの世を去った安武千恵さんに扮し、5歳の娘・はなちゃん、夫・信吾の家族との日々をつづったブログを基にしたエッセイを映画化した『はなちゃんのみそ汁』。先週12月19日(土)に、舞台となった福岡にて本作の初日舞台挨拶が行われ、主題歌を担当した一青窈が第一子の出産後初めてイベントに登場、主題歌「満点星」を生披露した。関連書籍やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした、ある家族の日常が満を持して映画化された本作。結婚、妊娠、出産と人生の転機をがんと闘い、食を大切に生きてきた主人公・千恵を演じるのは、自身も3児の母である広末さん。明るくひたむきに支える夫・信吾を滝藤賢一。はなは、演技経験ゼロの新星・赤松えみなちゃんが初々しく演じている。この日、先行公開の初日を迎えた福岡では、広末さん、滝藤さん、一青さんと阿久根知昭監督が舞台挨拶に登壇。鑑賞を終えたばかりで感動冷めやらぬ中、一青さんによる主題歌「満点星」にのせて広末さんらが登場すると、家族連れなどで満席状態の会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。まず、広末さんは「家族や命の温かさを感じさせてもらえる映画になったのではないかな、と思っています。初日を迎えて、皆さんの温かい笑顔を見ることができて、本当に幸せです。この映画に関われてよかったな、と思います」と初日の喜びを口にする。また、滝藤さんは「安武信吾を演じました、滝藤賢一、ばい。福岡の皆さんと迎えられたことがとってもうれしい、ばい」と博多弁風にあいさつ、客席からは爆笑が起こった。さらに、広末さん演じる千恵の姉役で出演し、出産後これが初イベントとなった一青さんは、「この映画に携わっていた間中、妊娠、そしていま、出産したあとで、私にとってはものすごい人生の大きな変換期をこの映画と過ごすことができました。それを見てくださったことがすごく私の中でうれしい」とコメントした。本作について、広末さんは「本当にどのシーンも大切なエピソードがいっぱい詰まっていて」と前置きし、「急に涙を誘われたり、また笑わされたり、そしたらまた次ちょっと切なくされたり。それがすごく日常的というか、淡々とした日常の中の小さな大切なことを教えてくれるから、すべてのエピソードが愛しくて大切です」と噛みしめるように思いを語る。思い入れのあるロケ地は、実際の安武さんが勤務する西日本新聞社だという滝藤さんは、「僕のファーストシーンで、広末さんと芝居するのも初めてだったので思い入れがありますね。実際の場所でやれるって気持ちが違いますよね」とふり返った。すると、なんと一青さんがサプライズで「満点星」を初めて生披露!本作のために書き下ろしたという主題歌を丁寧に歌い上げて会場中を魅了し、映画の余韻も相まってか、涙を拭う人の姿も見られた。隣で聞いていた広末さんも口ずさみ、体を揺らしながら聴き入っていたが、曲が終わると「滝藤さんが汗を拭いているのか涙を拭いているのか分からなくて」とツッコミが。滝藤さんは「もちろん涙です。生で聴けると思わなかったんで、鳥肌が立ってきました」と、また笑いを誘った。歌い終えた一青さんは、「生まれてくれてありがとうという気持ちを毎日実感しながら、自分の音楽と対峙しているんです。それが実際歌詞に書けて、これから歌い続けていけることが自分にとってもすごくうれしいです」とその思いを明かし、阿久根監督も「この曲を作っていただいて映画の魅力がさらに増したと思います。ありがとうございます」とコメントした。さらに広末さんは、「この映画の力というか、もしつらいことがあったり困難があっても、きっと打ち勝てると思わされる力強い歌声」と大絶賛を送り、続けて「この映画もみなさんの勇気につながったらうれしいなと改めて感じさせられました」と語り、舞台挨拶は温かな感動に包まれ、終了した。『はなちゃんのみそ汁』はテアトル新宿&福岡県内にて先行公開中、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月21日女優の広末涼子が主演作『はなちゃんのみそ汁』で、乳がんと闘いながら、幼い娘に料理や家事といった“生きるすべ”を伝えようと奮闘する母親を熱演している。「改めて命のありがたさ、日常の小さな幸せを気づかせてくれる作品との出会いに感謝したい」と語る広末が、娘・はなちゃんを演じる子役の赤松えみなちゃん(5歳)とともに取材に応じた。その他の画像2008年に乳がんで亡くなった安武千恵さんが、生前家族との日常をつづった個人ブログをもとに、関連書籍の出版やドラマ化などで大反響を呼んだ感動エピソードを映画化した。千恵さんを演じた広末は「多くの皆さんに勇気を与えた実話ですし、実在のご家族もいらっしゃいますから、いつも以上に責任とプレッシャーを感じました。何よりはなちゃん(現在12歳)に、喜んでもらいたいという思いがありました」と本作への強い決心を明かす。「ご家族から『明るく前向きな作品にしてほしい』という言葉をいただいたので、ドキュメンタリーとは違う、映画らしいある種の“ハッピーエンド”を伝えられたらいいなと思いました。もちろん、家族への思いや死への恐怖を考えると、演じながら精神的にいっぱいいっぱいでしたが、千恵さんの気持ちになると、絶対泣けない。撮影中、涙を我慢していた分、完成した作品を見たら号泣してしまいました。こんな経験は、女優として初めてでした」演技経験はゼロにもかかわらず、約1000人のオーディションから選ばれたえみなちゃんは「大人になったらアイドルになりたい!」と夢を語る、元気で自由奔放な女の子だ。「スケジュールもタイトですし、撮影時は4歳でしたから、私も含めて現場全体でなるべく負担を軽くしてあげたいと思いましたね。一緒に料理するシーンは、自然な流れに任せながらの撮影で、子どもらしい“不意打ち”の言葉や動きに、キュンキュンしていました」(広末)そんなえみなちゃんのピュアな姿に、広末本人も女優を夢見ていた幼少期を思い出すという。「当時は無意識にキラキラした世界にあこがれていたんだと思いますが、こうして女優という仕事を続けられることで、(作品を)ご覧になる皆さんにパワーを与えられるのであれば、こんな幸せな職業はないですよね」『はなちゃんのみそ汁』12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡先行公開2016年1月9日(土)より全国拡大公開取材・文・写真:内田涼
2015年12月14日実話エッセイを映画化した感動作『はなちゃんのみそ汁』のプレミア試写会が12月8日(火)、都で行われ、夫婦役で共演した広末涼子と滝藤賢一、娘の“はなちゃん”を演じる子役の赤松えみなちゃん、阿久根知昭監督が出席した。乳がんのため、2008年に亡くなった安武千恵さんが、生前ご家族との日常をつづったブログをもとに、関連書籍の出版やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした作品を映画化。病魔と戦う千恵さんが「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」という思いから、幼い娘に料理や家事の大切さを教えていく。主演を務めた広末さんは、「家族の絆や暖かさ、日常のありがたさや健康の喜びを再確認してもらえれば。病気や死を見つめざるをえない現場でしたが、決して悲しい映画ではありませんので、大いに笑ってもられば」とアピール。「きっと、お空から見守ってくれたんだと思う」とモデルとなった千恵さんに感謝の意を表した。この日はサプライズで、えみなちゃんが感謝の手紙を読み上げ、広末さんは号泣…と思いきや、壇上のえみなちゃんが持ち前の明るさを発揮し、自由奔放に動き回る姿にカラッと笑顔を見せ、「うれしいですね」と母の顔。その後も子どもらしく振る舞うえみなちゃんに対して、滝藤さんは「こんな舞台でも、自由でいられるのは大女優の予感」、阿久根知昭監督は「現場でも元気をもらっていた」と目を細めていた。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)
2015年12月08日女優の広末涼子が、アメリカ・ホノルルにて開催中の「第35回ハワイ国際映画祭」で、日本人の女優初となる"キャリア功労賞"を受賞した。"キャリア功労賞"は、これまでのキャリアを総括して評価された俳優に贈られる賞。日本人では渡辺謙や役所広司、海外ではサミュエル・L・ジャクソンらが受賞した。広末は10代から活躍していたキャリアが評価されたとみられ、15日(日本時間16日)に行われた授賞式では、英語で「この場にこうして立てることをうれしく思っています。とても興奮していて幸せな気持ちです。ありがとうございます!」と喜びを伝えた。同映画祭には、広末の主演映画『はなちゃんのみそ汁』(12月19日よりテアトル新宿と福岡県内で先行、2016年1月9日より全国公開)が長編部門に出品された。広末は、自身が出演した『おくりびと』(2008年)がかつて同映画祭で観客賞受賞を経て、その後もアカデミー賞外国語映画賞など国内外を席巻したことに触れ、「本当に自分にとってはこの映画祭は思い出深く、幸運なイメージのある場所です」としみじみ。「この場に足を運ばせていただき、本当に光栄でうれしく思います」とあらためて喜びを表現し、「『はなちゃんのみそ汁』も世界に羽ばたくことを夢見て、たくさんの方に愛される映画となるといいなと思います」と期待を寄せた。本作の原作は、ガンによって33歳の若さで亡くなった安武千恵さんが、自身と夫の信吾さん、そして娘のはなちゃんの日々をつづったブログ「早寝早起き玄米生活」を基とした同名のエッセイ。千恵さん役を広末が務めるほか、信吾さん役を滝藤賢一、はなちゃん役を1,000人超の応募者から選ばれた子役の赤松えみなが担当する。メガホンを取るのは、『ペコロスの母に会いに行く』(2013年)の脚本を手がけてきた阿久根知昭監督。本作で長編作品監督デビューすると同時に、脚本も担っている。現地時間14日にはワールドプレミアが実施され、広末も参加した。会場前には長蛇の列ができるほどの大盛況で場内は満席。上映中は、物語に涙する人が続出し、上映が終わると割れんばかりの拍手が送られた。観客の様子を見ていた広末も、「観客の皆さまがたくさん笑っていてくださり、安心しました」と思わず安堵。「この作品を通して、千恵さんに感謝したいです。そして、安武信吾さん、はなちゃんに出会えたことが何よりの幸せ」と笑顔を浮かべた。(C)2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ
2015年11月17日実話エッセイを映画化した感動作『はなちゃんのみそ汁』のPRイベントが11月4日(水)、都内のキッチンスタジオで行われ、主演の広末涼子と娘の“はなちゃん”を演じる子役の赤松えみなちゃんが、みそ汁づくりに挑戦した。2008年に乳がんのため亡くなった安武千恵さんが、生前ご家族との日常をつづったブログをもとに、関連書籍の出版やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした作品を映画化。病魔と戦う千恵さんが「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」という思いから、幼い娘に料理や家事の大切さを教えていく。イベントでは劇中同様、広末さんとえみなちゃんが協力し、かつおぶしを削ったり、豆腐を切ったりしながら丁寧にみそ汁づくりを実践。「お豆腐、くずさないようにね」(えみなちゃん)、「OK!」(広末さん)、「いっぱい切れたよ。すごいでしょ」(えみなちゃん)と本当の母娘のような仲睦まじさで、会場を暖かな空気で包んでいた。この日、ふたりは久しぶりの再会だといい、広末さんは「撮影したときが4歳でしょ。いま5歳になって、すっごく成長していますね。やっぱり女の子は成長が早い。私自身もこの子の存在が原動力になって、毎日千恵さんを演じるのが幸せでした」とすっかり母の顔。「日常のありがたさ、子どもの成長と食の大切さを痛感した。重たいテーマに受け取られがちだが、笑って泣ける暖かい映画」とアピールした。えみなちゃんは演技経験ゼロながら、1,000人超の応募者から選ばれた新星で、イベント中も大勢の報道陣を前に、「玉ねぎは冷やすと、涙が出ないよ」「お味噌は大豆が出来ているんでしょ?あと納豆も」など自由な発言で大物ぶりを発揮。「映画は12月から始まるんだよねー。絶対見てねー!」と大人顔負けに映画を宣伝していた。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)
2015年11月04日がんでこの世を去った母と5歳の娘と夫、その家族の日々をつづったブログを基にしたエッセイを、広末涼子主演で映画化した『はなちゃんのみそ汁』。このほど、一青窈が書き下ろした主題歌「満点星」が彩る待望の予告編が解禁となった。ある日、乳がんを宣告された千恵(広末さん)。見えない不安に怯える千恵に、恋人の信吾(滝藤賢一)は優しく寄り添いプロポーズ、2人は晴れて夫婦となる。やがて、抗がん剤治療の影響で卵巣機能が低下し、出産をあきらめていた千恵に、妊娠が判明。自らの命を懸けて、“はな”を無事出産した千恵だったが、病魔が再び彼女を襲う。「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」千恵はまだ幼い娘に、鰹節を削り、だしをちゃんととって作るみそ汁から、料理や家事の大切さを教えていく――。『ペコロスの母に会いに行く』の脚本を担当した阿久根知昭が、脚本と監督を手掛ける本作。結婚、妊娠、出産という人生の転機を、がんを抱えながら迎え、食を大切に生きてきた主人公・安武千恵を、広末さんが務めている。そんな本作で主題歌を務めるのは、千恵の姉役として出演も果たしている一青窈。生前の千恵さんが、一青さんの「ハナミズキ」が好きでよく歌っていたという縁もあってオファー、一青さんがこれを快諾し、「はなちゃんといっぱい話していい作品にしたい」と意気込みを語っていた。今回、解禁された予告編映像では、「私はツイていた」と語る前向きで明るく、娘のはな(赤松えみな)を大切に思う千恵を、広末さんが熱演している姿が伺える。広末さんがはなと一緒にみそ汁を作る姿や、「うまかー!!」とおいしそうにみそ汁を飲む夫・信吾を快活に演じている滝藤さんの表情からは、本当の家族のようなぬくもりに満ちた雰囲気が伝わってくる。さらに、一青さん書き下ろしのオリジナル楽曲「満点星」の感動的なメロディが、映像を温かく彩る。「満点星」は、春に白い花をつける “満天星躑躅(ドウダンツヅジ)”をイメージして制作されたそうで、その歌詞からは、本作に込められている千恵さんの家族を思う気持ち、3人で過ごした日々のぬくもり、そして家族の絆が感じられ、映像の余韻が爽やかに胸いっぱいに広がっていく。「初めて聴いたとき、とても大きな優しさに包まれた気持ちがしました。聴く度に、心に沁みる体に響く楽曲」と語る広末さん。劇中では実際に「満点星」を歌って演じるシーンがあったというが、「役を通じてこの曲を歌わせていただいたときには、涙が止まらなくなってしまい…困りました。この映画を物語る素晴らしい楽曲を作ってくださった一青さんに、深く心から感謝しています」とコメントを寄せた。また、一青さんは、「(ドウダンツツジの)花言葉は…『素直な告白』です。母としてまっすぐにはなちゃんに愛を注いだ千恵さんと、それを一心にサポートする安武さんと、その愛に応えるはなちゃんと気持ちをいつもいつも素直に伝える家族のあり方が素敵だなぁと思って、これに決めました」とコメント。「膨らんだ花の形が、はなちゃんがいつかママと同じように美しい子どもを宿すように純白のドレスの裾をイメージして、はなちゃんの未来のウエディングドレス姿と重ねて書きました。この樹は秋の紅葉も鮮やかで菱形の葉っぱです。ぽこっとつぼみから花が咲き出すのも、可愛らしいはなちゃんの笑顔に重なりました」と、この曲に秘めた思いを明かしている。劇中、そして主題歌で、夢のタッグが実現した広末さんと一青さんの共演を、予告編からも確かめてみて。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月12日ベストセラーエッセイを広末涼子主演で映画化する『はなちゃんのみそ汁』のポスタービジュアルが解禁された。本作は12月19日(土)よりテアトル新宿・福岡で先行公開される。その他の画像原作のエッセイは、結婚、妊娠、出産という人生の転機を、がんと闘いながら過ごした安武千恵さんとその家族によるブログが基になっている。千恵さんはエッセイで、自分がいなくなっても家族が元気に暮らしていけるように“ちゃんと作る、ちゃんと食べる”という食の大切さを、みそ汁づくりなどの料理を通して伝えており、2012年に書籍化されると、関連書籍の発売やテレビドラマ化、教科書への採用など大きな反響を呼んだ。ポスタービジュアルは、千恵役の広末が、娘のはなちゃん(赤松えみな)に台所で、みそ汁づくりを教える重要なワンシーンを捉えたもの。残り少ない命を覚悟した千恵は、“生きる力”を身につけてほしいと、鰹節を削ってみそ汁を作ること、そしてある“約束”を5歳のはなちゃんと交わす。映画では、夫の信吾役を滝藤賢一、千恵の姉役を一青窈が演じ、『ペコロスの母に会いに行く』で脚本を担当した阿久根知昭が、監督と脚本を務める。公開に先がけ、9月12日(土)より“オリジナル万能手ぬぐい”付のムビチケカード(1400円/税別)が各上映館にて発売される。『はなちゃんのみそ汁』12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡先行公開2016年1月9日(土)より全国拡大公開
2015年09月03日本日17日(金)、女優の広末涼子が第3児となる女児を無事出産したことが明らかとなった。公式サイト上にて所属事務所代表取締役・井上義久による報告コメントと、広末さん本人の喜びのコメントがアップされており、母子ともに健康であるようだ。本人のコメントは、無事に女の子を出産した報告に始まり「透き通るような新しい命を目の前にし、今は改めて、この世界の美しさを感じさせてもらっています」と、新しい命への感動を表現。広末さんは、2004年に長男を、2011年には次男を出産しており、女の子が生まれるのは初めて。第1子、第2子出産後も『ゼロの焦点』『想いのこし』NHKドラマ「聖女」と多数の作品に出演し、女優としても女性としても、ますます輝きが増す広末さんだが、「たくさんの皆さまへの感謝の気持ちと同時に、これから益々精一杯作品に関わらせていただくことで、幸せと笑顔の連鎖を生み出すことができるような女優さんになれるよう、決意を新たに努力してゆいたいと感じております」と更なる活躍を誓った。所属事務所代表取締役・井上氏も「今後は体調を見守りながら、仕事を再開していければ」とコメントしており、これからも女優業を続けるという。広末さんは、12月に公開となる『はなちゃんのみそ汁』にて主人公・安武千恵役での出演を控えている。(text:cinemacafe.net)
2015年07月17日歌人で小説家の加藤千恵、放送作家の町山広美がこのほど、東京・渋谷区のBunkamuraル・シネマで行われた、映画『サンドラの週末』の公開記念トークイベントに出席した。全国公開中の本作は、ダルデンヌ兄弟監督が描く一人の女性の物語。休職中に解雇を言い渡され、同僚がボーナスを諦めれば仕事を続けられるという選択が与えられたサンドラ。その週末、同僚たちの説得にまわるサンドラだったが――というストーリーで、主演のマリオン・コティヤールは第87回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。試写会後、加藤は「最初はサンドラにイライラしてたけど、女性として人間として立とうとする姿勢に胸を打たれた。マリオン・コティヤールが美人に見えないほど、のめり込んだ」と話し、「弱さと強さが絶妙でリアル。ラストはカタルシスがあり、意外で良かった」と感想を。一方の町山も、「不幸になって欲しくなかったから、最後は痛快に終わって気持ち良かった」と満足げな表情を見せた。"理不尽な選択"をテーマに描かれる本作だが、「いつもヒドい環境にいる主人公が多いダンデンヌの作品にしては、本当に珍しいタイプの主人公」と語った町山は、「日本の政治でもポピュリズムの方法で2択を迫られるけど、実際は何も選べていない。そんな状況はたくさんある」と熱弁。町山の持論を受けた加藤も、「本当は見えないところで選択を迫られていると考えさせられた作品でした」と刺激を受けた様子だった。
2015年06月16日