俳優の窪田正孝が、映画『決戦は日曜日』(2022年公開)の主演を務めることが20日、明らかになった。宮沢りえが出演し、初共演となる。同作は坂下雄一郎監督の脚本によるオリジナル作。とある地方都市を舞台に、衆議院議員・川島昌平の事務所で私設秘書として働いている谷村勉(窪田)が、次の選挙で川島の地盤を引き継ぐ人間として白羽の矢が立った川島の娘・有美(宮沢)に振り回されながら、有美の当選を目指す姿をコミカル&シニカルに描く。主演を務める窪田は、そつなく仕事をこなすが政治への熱意は今やない、衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉を演じ、初共演となる宮沢は突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった……といいながらも実はやる気満々で世間知らずなご令嬢・川島有美を演じる。宮沢は、本格的なコメディ映画に初挑戦となる。脚本は監督自らが手がけ、執筆には5年の月日をかけたという。作品の画像も公開され、有美の公示ポスターを前に「まいったな…」と言わんばかりに谷村が頭をかいている1枚は、前途多難な選挙戦が2人を待ち受ける様子を表している。○窪田正孝 コメント・本作に出演を決めた理由坂下監督とは、いつかご一緒させていただきたいと思ってたのでとても幸せです。監督の描く人の醜さ、谷村の視点から見る景色が滑稽すぎて笑いが止まりませんでした。ぜひ劇場にて坂下ワールドにどっぷり浸かってほしいと思います。・演じられた谷村というキャラクターはどういう人物ですか?谷村は何でも卒なくこなす事ができるけど、何かが欠けていてどこか屈折しています。そこが魅力的で演じる楽しみを感じてました。この仕事なんてこんなもんだとあきらめてる谷村も、有美と出会い少しずつ成長していき、忘れかけていた正義感に変化が起きます。・宮沢さんとは初共演ですが、共演していかがでしたか?有美役の宮沢りえさんとは今作が初でしたが、一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみでした。こんなりえさんを今まで誰も見た事がないのではないでしょうか。笑○宮沢りえ コメント・本作に出演を決めた理由滑稽で愉快だから、クスっと笑ってしまうのだけれど、、、よく考えたら笑えない。。。そんな事の連続で、、監督の強いメッセージが溢れていると感じました。今までに全く無縁な役柄だったので、演じられるか不安でしたが、演じてみたい、この作品に参加したいという気持ちが勝りました。・演じられた有美というキャラクターはどういう人物ですか?有美は、直球しか投げられない不器用さと強さがある人だと思いました。彼女の考える正義に皆んなを巻き込んでしまう不思議なオーラがあるようにも感じました。真剣になればなる程、滑稽で面白い人だと思ったので、面白さを一ミクロも考えず、、ただただ真剣である事に集中しました。。。結果、監督がモニターを見ながら笑っていたという噂を聞き、ホッとしました。・窪田さんとは初共演ですが、共演していかがでしたか?その場の空気を瞬時に読み取って柔軟に対応できる安定感と細やかな事へ目を向けられる心があって、頼もしい方だなぁと思いました。○坂下雄一郎(脚本・監督) コメント始まりは5年ほど前「なにかやりたい企画はありますか?」と聞かれました。そういう打ち合わせと思ってなかったのでなにも用意しておらず、その場でひねり出したのがきっかけです。軽い思い付きで始まったものの、議員事務所への取材など企画開発しながら、政治業界の持つ独特なルール、誰でも関わりがあるはずなのにあまり知らない選挙の世界に、この題材の可能性が膨らんでいきました。主人公を候補者本人ではなくその秘書にしたのは、体制に反発しがちな候補者側よりも、保守的な体制側の人間である秘書目線の方が皮肉さが増して面白いのではという定番の発想からです。脚本に何度も改稿を重ねた数年の間、政治に関する様々なニュースが物語に影響をおよぼしました。現代社会を描いた映画というと大げさですが、今の時代を生きる人に、なにかしら思うところのある映画になっているかもとは思っています。キャスティングに関して説明するのが難しいのですが、基本はいつも感覚です。役柄がどうとかあまり理屈で考えずに、脚本をその役者さんが演じている姿を頭の中で思い浮かべます。窪田さんと宮沢さんを想像したとき、曖昧ですが言葉では説明できない優れたイメージが浮かび興奮しました。これは絶対よくなるに違いない、と思いました。想像ですが。その後の撮影では当然自分の想像なんてちっぽけに感じるほど、お二人によって鮮やかな人間像が形づくられていきました。窪田さんが演じる真面目だけど諦念を抱えた秘書、宮沢さんが演じるお嬢様育ちでわがままにも見えるけど芯の通った候補がどうなったか、ぜひ劇場でご覧いただければ嬉しいです。(C)2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年04月20日窪田正孝と宮沢りえが初共演、事なかれ主義の議員秘書と熱意空回り議員候補者の選挙活動の行方を描く社会派コメディ『決戦は日曜日』が2022年に公開されることが決定した。主演を務めるのは数々のヒット映画・ドラマに出演し、2020年NHK連続テレビ小説「エール」で主演を務めた窪田正孝。そつなく仕事をこなすが、いまや政治への熱意はない衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉を演じる。そして、突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった…といいながらも実はやる気満々。世間知らずな令嬢・川島有美を演じるのは、本格的なコメディ映画は初挑戦となる宮沢りえ。初共演の2人は、新鋭監督の脚本に惚れこみ出演を快諾した。脚本・監督を務めるのは、一文字違いでアマチュア・オーケストラのコンサートを開催することになった市役所職員の騒動を描いた王道コメディ『東京ウィンドオーケストラ』、アラフォーの元アイドルたちが再結成のために恥も外聞も捨てて大勝負に出る『ピンカートンに会いにいく』など、オリジナル脚本で次々コメディ作品を世に発表してきた坂下雄一郎。執筆に5年の月日をかけた脚本、そしてこの上ない豪華キャストで選挙活動をコミカル、かつシニカルに描いた新境地に挑む。窪田さんは宮沢さんの印象について、「一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみだった」と話し、宮沢さんは「その場の空気を瞬時に読み取って柔軟に対応できる安定感と細やかな事へ目を向けられる心があって、頼もしい方」と称賛する。坂下監督も、この共演を想像以上だったと明かし、「お二人によって鮮やかな人間像が形づくられていった」と話す。「窪田さんが演じる真面目だけど諦念を抱えた秘書、宮沢さんが演じるお嬢様育ちでわがままにも見えるけど芯の通った候補がどうなったか、ぜひ劇場でご覧いただければ」と自信を込める。また、坂下監督は「主人公を候補者本人ではなくその秘書にしたのは、体制に反発しがちな候補者側よりも、保守的な体制側の人間である秘書目線の方が皮肉さが増して面白いのでは」という発想があったと語る。「脚本に何度も改稿を重ねた数年の間、政治に関する様々なニュースが物語に影響をおよぼしました。現代社会を描いた映画というと大げさですが、今の時代を生きる人に、なにかしら思うところのある映画になっているかもとは思っています」と明かしている。合わせて解禁された画像は、議員秘書・谷村(窪田正孝)と二世候補・川島有美(宮沢りえ)を映したもの。自由奔放で、一般常識からちょっとずれた有美を当選させるために奔走する。有美の公示ポスターを前に「まいったな…」と言わんばかりに谷村が頭をかく1枚は、前途多難な選挙戦が待ち受けていることを予感させている。『決戦は日曜日』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年04月20日主演の窪田正孝と、女優・宮沢りえが初共演を果たす映画『決戦は日曜日』が2022年に公開されることが決定。あわせて、新画像と窪田・宮澤からのコメントが到着した。本作は選挙活動をコミカルに、且つシニカルに描いた今を生きるすべての人に贈る笑いとアイロニーに満ちた社会派コメディ。数々のヒット映画・ドラマに出演し、2020年NHK 連続テレビ小説『エール』で名実ともに国民的俳優となった窪田が、そつなく仕事をこなすが政治への熱意は今やない、衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉を演じる。そして突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった……といいながらも実はやる気満々、世間知らずなご令嬢・川島有美を演じるのは、本格的なコメディ映画は初挑戦の宮沢。初共演のふたりが、新鋭監督の脚本に惚れこみ出演を快諾した。脚本・監督を務めるのは一文字違いでアマチュア・オーケストラのコンサートを開催することになった市役所職員の騒動を描いた王道コメディ『東京ウィンドオーケストラ』、アラフォーの元アイドルたちが再結成のために恥も外聞も捨てて大勝負にでる、イタいけどラストは胸が熱くなるコメディ『ピンカートンに会いにいく』など、オリジナル脚本で次々コメディ作品を世に発表してきた坂下雄一郎。執筆に5年の月日をかけた脚本、そしてこの上ない豪華キャストで選挙活動をコミカル&シニカルに描いた新境地に挑む。窪田と宮沢は本作が初共演。お互いの印象を聞くと「一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみだった」と窪田が話し、宮沢は「その場の空気を瞬時に読み取って柔軟に対応できる安定感と細やかな事へ目を向けられる心があって、頼もしい方」と称賛する。坂下監督もふたりの共演を想像以上だったとし「おふたりによって鮮やかな人間像が形づくられていった」と話すなど、今から公開が楽しみになるコメントだ。本作で窪田演じる主人公・谷村勉は宮沢演じる二世候補・川島有美の議員秘書を務めることに。そして、勉は自由奔放で一般常識からちょっとずれた有美を当選させるために奔走する。今回解禁となった画像は、有美の公示ポスターを前に「まいったな…」と言わんばかりに谷村が頭をかく一枚。前途多難な選挙戦がふたりを待ち受ける。映画『決戦は日曜日』は2022年公開。キャストや詳しい公開日などは、続報を待とう。映画『決戦は日曜日』2022年公開
2021年04月20日山田孝之を主演に迎え、“放送禁止のパイオニア”として時代の寵児となった村西とおると仲間たちの狂乱を描いたNetflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』が6月24日(木)に全世界同時配信されることが決定。そして、前シリーズ『全裸監督 シーズン1』にて、日本のみならず世界中で大きな話題をさらったあの“ホラ貝”が再び登場する特報映像と、スペシャルアートが公開となった。2019年8月に全世界独占配信されるや、キャスト陣の渾身の熱演と痛快なストーリーで、社会現象と言っても過言ではない一大旋風を巻き起こした『全裸監督』。村西にとって新たなヒロインとなる乃木真梨子を恒松祐里が演じることや、渡辺大知、MEGUMI、西内まりや、笠松将、増田有華、室井滋、吉田栄作、伊原剛志、宮沢りえ、石橋蓮司ら豪華キャストが「全裸監督」に参戦する事を発表し、益々注目が集まる本作から、新たに超特報映像と共にスペシャルアートが公開となる。到着した映像では、シーズン1で村西を覚醒させたミューズ・黒木香(森田望智)が、そのキッカケともなった本作を語る上で、絶対に外す事の出来ない“ホラ貝”をゆっくりと手に取り吹く。そして、妖艶な笑みを浮かべながら「お待たせいたしました」と語りかける姿は、あの村西節ともいえる「お待たせしました、お待たせしすぎたかもしれません」を彷彿とさせる。さらに併せて公開となったスペシャルアートでは、シーズン1のキーアートで村西がカメラを担いで腰かけていたディレクターズチェアが空席となって再び登場。前作では、まさに“裸一貫”から業界の風雲児となった村西とおるの暴走爆走劇は、続編で一体どうなるのか。『全裸監督 シーズン2』特報映像Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』6月24日(木)より、Netflixにて全世界独占配信
2021年04月17日前日までのうららかな春の陽気から一転、寒気が日本を包んだ昼下がり。コート姿で東京・原宿の路上を悠然と歩くのは宮沢りえ(48)。そして、身を寄せ合うように隣を歩くのはもちろん夫の森田剛(42)だ。記念すべきりえの48歳の誕生日を迎えた4月6日。2人は高級ブランドが並ぶ原宿でも屈指の複合施設へと向かった。「2人はアンティーク家具も販売しているおしゃれなセレクトショップで、椅子に並んで腰かけて談笑するなどとても楽しそうでした。りえさんが熱心に見ていた約10万円もするシックなセットアップを森田さんが会計に持っていって、プレゼントしていましたよ。よっぽどうれしかったのか、りえさんは店内のBGMに合わせて踊っていました」(居合わせた客)買い物を終え、再び原宿の大通りを歩く2人。その手は固くつながれており、森田がりえを優しくリードしながらそのまま雑踏へと消えていった――。人目を気にすることなく、終始ラブラブな様子のりえと森田。本誌は結婚前から2人の熱いデート現場を何度も目撃している。’16年10月、旅行先の沖縄へ向かう飛行機内で森田にもたれかかるりえの姿を目撃。’17年12月には、訪れたゴルフ練習場で、ソファに座る森田にりえがそっと唇を重ねる一幕も。そして、練習場に入る際も2人の腕は固く組まれていたのだった。独身時代、森田は理想の夫婦像についてこう語っている。《結婚したら、奥さんを大切にするよ。安らぎがあって“空気”みたいな存在になるのも大事だけど、結婚記念日はデートするとか、ドキドキも必要かもね。そういう機会は、男性が作るべきだし。とにかく、ごくふつうの、あったかくて笑いの絶えない家庭を作りたい》(『ポポロ』’10年4月号)■悲痛のりえ救った娘と森田の交流’18年3月の結婚発表から3年たった今も、情熱的に愛を伝え合うりえと森田。しかし、そこにいたるまでの道のりは決して平坦ではなかった――。’16年10月、一部週刊誌による“お泊まり報道”で2人の交際が発覚。世紀のビッグカップルに世間は沸いたが、りえは“心の傷”を抱えていた。「’09年2月にりえさんは妊娠6カ月であることを発表。お相手の実業家男性・Aさんと4月に結婚し、5月に長女(11)を出産しました。しかし、それから3年後の5月にAさんと離婚協議中であることを発表し、約4年後の’16年3月にようやく離婚が成立。成立までに4年もかかったのは、娘さんの親権をめぐり、Aさんとの協議が紛糾したためといわれています。協議中、りえさんは女優業と並行しながら女手一つで娘さんを育ててきましたが、“りえがAさんに娘を会わせようとしない”といった報道が出たこともありました。また、’14年9月には最愛の母・光子さんが65歳の若さで亡くなりました。以来、りえさんはふさぎこむことも多くなったそうです」(スポーツ紙記者)相次ぐ悲劇からりえを救い出したのがほかならぬ森田だ。「2人は’16年8月に舞台で初共演。ともに尊敬する蜷川幸雄さん(享年80)の追悼舞台ということもあり、意気投合し、交際に発展しました。しかし、当初は娘さんが大きくなってきたこともあって、森田さんとの交際を続けることに迷いもあったそうです。そんなりえさんを気遣い、森田さんは人見知りながら娘さんと積極的にコミュニケーションを取ったそうです。娘さんもそんな森田さんのことを気に入り、“家族公認”の仲となりました。りえさんは彼にとても感謝しているそうです」(舞台関係者)■仕事のオファーも夫婦で事前に相談昨年4月、りえは本誌で行った瀬戸内寂聴さんとの対談で森田についてこう語っている。《私も愛する存在がいてくれることはエネルギーの源のような気がします》森田にとっても、りえは未来を照らす灯台のような存在だった。先日、森田は今年の11月1日をもってジャニーズ事務所を退所し、俳優業に専念することを発表。V6の解散も発表された。人生を左右する夫の決断をりえは陰で支えていたという。「’10年にもV6解散の議論がありましたが、当時の森田さんは『まだ燃焼しきっていない』と反対派だったと聞いています。それだけに今回の退所については、相当悩んだそうです。話し合い自体はメンバー6人だけで進められましたが、森田さんもりえさんには相談していたといいます。結婚発表時、連名で《表現者として志高く歩んでいきたい》とコメントしていたように、りえさんと森田さんは互いに俳優として尊敬しています。どちらかにオファーが来た際は、脚本などを見せ、事前に相談し合うそうです。そんなりえさんが背中を押してくれたことで、森田さんも退所を決断し、役者一本で勝負していく覚悟ができたのでしょう」(前出・舞台関係者)夫婦としてだけでなく“同志”としても手を取り合ってきたりえと森田。“長女をともに育てあげ、共白髪になっても手をつないで”という誓いを体現した誕生日だった――。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月13日現在放送・配信中の多彩な女性陣を迎えた新感覚ミュージカルドラマ「FM999 999WOMEN’S SONGS」(脚本・総監督:長久允)より、総勢28人の女たちが集結した新ビジュアルが到着した。本作は、誕生日を迎えたばかりの高校生・清美(湯川ひな)が主人公。彼女が「女ってなに?」と呟くと、突如として脳内ラジオ「FM999」がスタートし、DJ(声:TARAKO)が清美の悩みに応じた曲をオンエアすると告げ、3人の女が登場、“女のうた”を披露していく。そして、「女ってなに?」と呟く度にラジオは発動。清美の日常と並行して、頭の中では“女のうた”を聴きながら巡る、奇妙な冒険を描くオムニバスドラマだ。今回到着した新ビジュアルは、出演者の顔だけが集結したインパクト抜群の1枚となっており、清美を取り巻くように、宮沢りえ、ともさかりえ、松本穂香、西田尚美、真矢ミキら歌い手ゲストが配されている。全曲の作詞を務めた長久総監督が「この作品は先に歌詞があって、演技経験などがなくてもその歌を歌って欲しいなと思う方にオファーさせて頂きました」と語る通り、女優やダンサー、芸人など、実に多彩な女性陣が集結していることが分かる。そしてこれは、それぞれが歌いだす瞬間を切り取っており、何か内に秘めたような、こちら側に訴えかけてくる表情が印象的だ。なお、「まだ間に合う!1~3話一挙放送」と題して、4月18日(日)午前5時15分から、第1話~第3話がWOWOWプライムにて放送される予定となっている。WOWOWオリジナルドラマ「FM999 999WOMEN’S SONGS」は毎週金曜日21時30分~WOWOWオンデマンドにて配信中、毎週月曜日21時30分~WOWOWプライムにて放送中(全10話)。(cinemacafe.net)
2021年04月12日きょう9日に公開された、大塚製薬「ポカリスエット」の新CM「でも君が見えた」編が大きな話題となっている。メディアリリース向けパンフレットで、新ヒロインに抜擢された中島セナと、映像を手掛けた柳沢翔監督が、CMへの思いを語った。公開後、Twitterでは「ポカリのCM」「ポカリスエットCM」がトレンド入り。「撮影方法がすごい」「CGじゃなくてセットなの? 信じられない」と映像美を語る声のほか、「中島セナさんの笑顔が素敵」「女の子同士の友情がかわいい」など、出演者と物語へのコメントも寄せられている。人気女優の登竜門と言われるポカリスエットのCMガールは、これまで森高千里、宮沢りえ、綾瀬はるか、川口春奈、中条あやみらが務めてきた。今回抜擢された中島は、高校1年生の15歳。撮影時の心境を「スタッフさんやエキストラの皆さん、私といっしょに頑張っているので、自分のやることをやらなきゃ、と感じていました。あとは、転ばないようにしなきゃと」と、走るシーンの多かったCMを振り返る。また、将来どうなりたいかという質問には「まだ具体的には考えていないんですけど、ちょっとずつでも成長できたらいいな」と初々しい回答を。「見たことのない映像表現が得意」と評される柳沢監督は、これまでポカリスエットはもちろん、資生堂やdocomo、日清食品、 Googleなど多数のCMを担当し、世界三大広告祭をはじめとする数々の賞を受賞してきた映像監督だ。柳沢監督はコンセプトについて「最初クリエイティブチームから、今の世界の状況に対して、ポカリスエットのヒロインは『アゲインスト』することをやりたい。と話がありました」と明かす。逆風や抵抗といった意味を持つ『アゲインスト』という言葉。どう表現すれば高校生に響くかを考えた結果、「すごく些細なこと、たとえば『一緒に帰ろう』と友達に伝えるためだけに逆走していくのは、身近に感じてもらえるのでは? と思いました」とストーリーが出来上がっていったという。演出面でもポカリスエットの象徴として『風』の表現にこだわった。「勇気を出して、自分の道を進んだら『逆風』が『追い風』に変わるというのも、ポカリっぽいかな」と柳沢監督。また、もともとはCGを予定していたというが「ポカリらしさはフィジカルだから、実際にヒロインの子が走って汗をかくのを表現したい」という話から、85メートルの動く舞台セットが制作されることに。セットが組まれていく様子を見て「なんてものを描いてしまったんだ! これはとんでもないな……」と感じ、「全員が猛烈に準備を進めてくれて」と制作陣に感謝の意を示す。そして、中島については「いざ撮影が始まると、セナちゃんの熱量にみんなが引っ張られた。撮影中に、セナちゃんの表情がどんどん変わった」と驚き、「CMの冒頭と最後で表情がまったく違うのは、2日間、順番に撮り進めていくなかで、完全にセナちゃんが覚醒していったから。狙っても、もう撮れないですね。コンテを描いていたときの数百倍くらい、全然違うものになりました。本当にセナちゃんがヒロインでよかった」と大絶賛した。昨年10月に企画がスタートし、1月に400人が参加するヒロインオーディションで中島の起用が決定、3月に7日間撮影と、約半年かけた壮大なプロジェクトで完成したCM。メイキング映像では、巨大なセットで行われた映画のような撮影風景を見ることができる。
2021年04月09日「女ってなに?」の問いから始まる脳内ラジオを舞台に描く、WOWOWオリジナルの新感覚ミュージカルドラマ「FM999 999WOMEN‘S SONGS」がスタート。「展開が気になりすぎる」「歌が頭から離れずクセになる」と放送・配信後から話題を呼んでいる本作から、第2話&第3話の場面写真が到着した。16歳の誕生日を迎えたばかりの主人公の高校生・清美(湯川ひな)が「女とは?」とふと呟くと、突如として脳内ラジオ“FM999”がスタート。DJ(声の出演:TARAKO)が清美の悩みに応じた曲をオンエアすると告げるやいなや、3人の女が代わる代わる “女のうた”を披露していくというユニークな設定のもと物語は始まる。「女とは?」と呟くたびにラジオは発動。清美の日常と並行して、頭の中では“女のうた”を聴きながらめぐる奇妙な冒険がはじまるのだが…。多様な女性たちが披露するうたに出会い、女とはなにか、清美は答えを掴むことはできるのか。映像クリエイター・長久允が作り出す、独創的な世界観に想像と期待が膨らむミュージカル&オムニバスドラマとなっている。宮沢りえ、メイリン、菅原小春といった豪華ゲストが登場した第1話が配信・放送されると、SNSでは話題沸騰。第2話からは清美の恋も動き出し、さらに物語は予想しない方向へと加速していく――。今回は、そんな第2話「女と労働」と第3話「女と恋」から場面写真が到着。第2話からは「サイの女」(塩塚モエカ)、「漁に出る女」(太田莉菜)、「総理大臣の女」(八代亜紀)、第3話からは「女に恋した女」(モトーラ世理奈)、「ハサミの女」(後藤まりこ)、「泥棒猫の女」(ともさかりえ)の豪華歌い手キャストの場面写真がお披露目に。役柄のネーミングとともに、美術も衣装も超個性的で細部まで見どころ満載。恋や将来…悩み多き清美に彼女たちはどんな歌を披露するのか注目だ。第2話あらすじ清美は放課後の教室で、進路や受験や男社会などに悩み将来の夢についていらだちを感じていた。清美にそもそも夢などなく思わず「女ってなに?」とつぶやく。すると再び頭の中にDJの声が響き“FM999”が始まる。「サイの女」(塩塚モエカ)、「漁に出る女」(太田莉菜)、「総理大臣の女」(八代亜紀)の3曲が流れる、その歌から「女」について学ぶ清美。われに返ると教室にちょうど新海先輩(倉悠貴)が現われる…。なお、都営地下鉄大江戸線の汐留駅・六本木駅のホームでは、主人公・清美と総勢27名の歌い手ゲストが登場する、インパクト大のサイネージ広告が4月11日まで期間限定で展開中となっている。「FM999 999WOMEN’S SONGS」は毎週金曜日21時30分~WOWOWオンデマンドにて配信。毎週月曜日21時30分~WOWOWプライムにて放送中(全10話)。(text:cinemacafe.net)
2021年04月02日占星術などでも今年は「変化の年」といわれるが、大手事務所から独立するタレントたちが次々と後を絶たない。著書『1秒で分かる!人相術』(光文社)も好評発売中の占い師・Love Me Doの顔相によるとそれぞれ納得の理由があった!彼らの未来を含めた鑑定結果は、進路に悩んでいるあなたの参考にもなる!?【佐藤健・32】デビュー15年で大作公開を控え電撃退社「耳の位置が高めなので変化や新しい環境を好みます。また、耳が長方形の人は時代の動きに敏感。コミュニケーションツールをまめに使いこなしますね。仕事運を表すおでこが広いので、今後の役者人生でも幅広く活躍されるはず。頬のほくろは『注目』『sexy』『サポート』の3つの要素が入っていて、うまく活用すれば怖いものなしです」(Love Me Do・以下同)【神木隆之介・27】小学生から所属した事務所を飛び出し佐藤健に同行「小鼻が横に広がっているのはフレンドリーで親しみやすさ抜群の相。みんなから愛されるのでこの先も不安はないでしょう。世間を表す頬にほくろがあるので、注目されやすい存在でもあります。耳の位置は高ければ高いほど、精神的な高みを目指す人なので、常に何か新しいことにチャレンジしたくなるのではないでしょうか」【森田剛・42】妻・宮沢りえの後押しを受けV6解散し俳優業専念「耳の中の殻が出ている人は自己表現にたけていて大黒柱タイプ。有吉弘行さんと同じように顔のパーツが真ん中に集まっていて、真っすぐな人ですね。自分の思いを貫き、賛同する人が集まってきます。眉間から鼻筋が通っていて自分のエネルギーを高められる力を持っているし、ほうれい線も長いので仕事への意欲も高まっています」【加藤浩次・51】ぶち切れ生放送から1年半での契約解消に“スッキリ”せず「耳が顔に張り付いている人は、なかなか周囲の意見に耳を貸しません。政治家に多いんですが、加藤さんはワンちゃんのような愛され系のタレ眉なので、何を言っても許されちゃうのが役得。昔より自分自身を表す鼻が大きくなっていて自信がみなぎっているようです。唇が薄く冷静な人なので、今後のことも冷静に考えればいい方向に」【ONE OK ROCK/Taka・32】森進一の息子、バンドは海外活動を加速!眉尻の上、おでこの両サイドまで髪が生えています。これは遷移という意味があり、海外運が強い人。組織や日本、という枠にとらわれずに活躍したほうが成功するタイプです。大きな耳は音に対する意識が強い傾向にあり、音楽関係の仕事に役立ちます。大きな黒目は意志の強さを表し成功者に多いので、今後も安泰のようですね」「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月27日今回、ご紹介するのは、多彩で豪華なキャスト陣が登場する、新感覚のミュージカルドラマ『FM999 999WOMEN’S SONGS』。主人公の清美を演じた湯川ひなさんと、長久允監督にお話をうかがいました。【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 76「初めから終わりまで楽しめる作品です」短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』で、日本人として初めてサンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを受賞した長久監督。世界が注目する映像作家・長久監督が初めて手掛けた連続ドラマが『FM999 999WOMEN’S SONGS』です。主人公は、16歳の誕生日を迎えたばかりの女子高生・小池清美。彼女が「女とは?」とふとつぶやくと、突如として脳内ラジオ・FM999がスタート。DJが清美の悩みに応じた曲をオンエアすると告げた途端に代わる代わる女性が登場し、それぞれの想いを込めた、“女のうた”を披露していきます。ユニークな設定とともに、大きな話題を呼んでいるのが、歌い手として登場する多彩で豪華な女性キャストたち。宮沢りえさん、メイリンさん、菅原小春さん、塩塚モエカさん、太田莉菜さん、八代亜紀さん、モトーラ世理奈さん、後藤まりこさん、ともさかりえさん、アオイヤマダさん、三浦透子さん、ゆりやんレトリィバァさん、なみちえさん、研ナオコさん、豊田エリーさん、青山テルマさん、松本穂香さん、長井短さん、吉住さん、坂井真紀さん、眉村ちあきさん、真矢ミキさん、MEGUMIさん、西田尚美さん、水原希子さん、内田慈さん、坂本美雨さん……ひとつの作品に集結したことが信じられないほど、ミラクルなキャスティング!本作でしか観ることのできない、オリジナル曲の歌唱シーンは必見です。主人公の清美を演じたのは、若手実力派女優の湯川ひなさん。長久監督作『そうして私たちはプールに金魚を、』で映画初主演を飾り、本作で長久監督と3度目のタッグを果たしています。ーー『FM999 999WOMEN’S SONGS』のアイデアは、どのようにして生まれたのでしょう?長久監督今こそ、女性に対する問題提起をすべき、という使命感に駆られたんです。僕は男性ですが、性差についての社会構造や意識の問題について思うところが多くありました。難しいテーマですが、説教くさくならないよう、書き溜めてきたモチーフを散りばめて映像にしました。ーー主人公の清美役に湯川ひなさんを選んだ理由を教えてください。長久監督湯川さんは、チャーミングで無邪気なところを残しつつ、不機嫌さや苛立ちという細かい感情の表現ができる方なんです。役者として、とても精度が高い方だと思います。今回、たくさんの方をオーディションさせていただいたのですが、彼女を選びました。ーーオーディションで、主人公に選ばれたときのお気持ちは?湯川さん素直に嬉しかったです。ドラマは一話ごとに終わりがあります。私は連続ドラマ初出演でしたから、全体的な流れをしっかり把握して演じなければならないという責任を感じました。ーーオーディションの内容はどのようなものだったのでしょう。湯川さんイライラと歩きながら抜粋されたセリフを読む、怒りながら監督が用意した音楽に合わせて踊る、すごく早口でセリフを読むといった課題がありました。すごく難しかったです。ーー実際の撮影で踊るシーンは……。湯川さんほぼありません(笑)。ーー対応力を試すオーディションだったのでしょうか(笑)。歌い手の方々の顔触れを初めて知ったとき、どう思いましたか?長久監督僕が先に脚本を書いて、この方に歌ってほしいというお名前を挙げたのですが、これほどまでに集まっていただけるとは思えないほどの実現度でした。最初の打ち合わせの際、歌い手の方々が口をそろえて「どうして私なんでしょうか」「私はこういうイメージなんでしょうか」と戸惑い気味におっしゃっていたことを覚えています(笑)。このタイミングで歌声をお借りできて、本当によかったです。湯川さん歌い手さんの方々は、いろいろな分野で活躍されています。なかなか出会えない方々とご一緒することで、自分も刺激を受けるに違いないと思いました。現場では、みなさんのパフォーマンスをしっかり観察しようと意気込んで撮影に挑みました。ーーとくに印象に残った歌い手の方は?長久監督僕は劇中の歌をセリフや役柄の一部ととらえています。宮沢りえさんは、まさに「一番目の女」(第1話)がそこにいるという感じでした。ご自身の生き方やたたずまいも含めて、とても魅力的でした。湯川さん皆さん、とても純粋な方ばかりでした。撮影現場で宮沢りえさんは「緊張している」とおっしゃっていて。“あの宮沢りえさんが緊張するんだ、なんてかわいらしい方だろう!”と親近感を覚えました。八代亜紀さんと真矢ミキさんは、撮影が終わった後に「イエーイ!」と言いながらハイタッチをしてくださって、元気をいただきました。歌やお芝居などで人に元気を与える方は、陽のエネルギーをお持ちなんだなと実感しました。ーー監督の言葉で、印象に残っているもの教えてください。湯川さんあらゆる人を肯定できるような作品にしたいという言葉が印象に残っています。個人的には、ゆりやんレトリィバァさんが歌う「まゆげの女」の自己肯定に共感しました。どんな状態の自分でも肯定する、そんなことを自分もやってみたいなと思いました。ーーこの作品の見どころを教えてください。長久監督問題提起の観点からすると、男性に観てほしいと思っています。男性は戒められる気持ちで観ていただきたいですが(笑)、シンプルにエンターテインメントや歌番組を楽しむという感覚でも楽しめる作品です。湯川さんいろいろなメッセージを持った作品で、頑張って生きている方は性別に関係なく共感できる作品だと思います。でも初めから終わりまで楽しめる、エンターテインメント性の高い内容にもなっています。物語と音楽、そして歌い手の方々の個性を楽しんでいただきたいです。インタビューのこぼれ話湯川さんは、宝塚歌劇団に所属する柚香光(ゆずか・れい)さんの大ファン。宝塚歌劇団のレジェンドである真矢ミキさんと共演した際、宝塚が好きだという気持ちを直接伝えることができたそう。それに対して真矢さんは、「え、好きなの?宝塚」(真矢ミキさん風の、キリっとした言い方で)と、反応してくださったそう。真矢さんの凛々しいたたずまいを現場で観た湯川さんは、「本当にかっこよかったです!一生の宝物です(笑)」と感激しきりでした。Information『FM999 999WOMEN’S SONGS』3月26日(金)配信スタート毎週金曜よる9:30より配信/無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】3月29日(月)放送スタート毎週月曜よる9:30より放送【WOWOWプライム】(全10話)出演:湯川ひな岡部たかし倉悠貴/TARAKO宮沢りえメイリン菅原小春(第一話ゲスト)文・田嶋真理 スタイリスト・岡本さなみヘアメイク・山下亜由美文・田嶋真理 スタイリスト・岡本さなみ ヘアメイク・山下亜由美
2021年03月25日こういう役をやらせたら右に出る者はいない。そう周囲に思わせる個性を持った俳優は、強い。宮沢氷魚は、まさにそんな俳優のひとりだ。俗っぽさがまるでなくて、どこか謎めいている。そのミステリアスな佇まいで、これまでも衆目を集めてきた。3月26日(金)公開の映画『騙し絵の牙』で演じた矢代聖も、宮沢氷魚にしか演じられない役だ。突如世に現れた、正体不明の新人小説家。宮沢の浮遊的な存在感が、矢代のカリスマ性に説得力を持たせている。その笑みは、優雅でいて、底が知れない。曲者揃いの本作に、きっとあなたもダマされるはずだ。得意な役どころがあることが、役者としての自信になる「(監督の)吉田大八さんと衣装合わせのときにお話をして。とにかく何を考えているのかわからない男の子にしようと決めました」そう矢代聖として過ごした日々を、宮沢は追憶する。「矢代聖は、登場シーンからすでにもうミステリアス。一体どういう人間なのか誰もわからないというキャラクターです。だから、まずはあまり感情を表情で出さないようにしようと。実際に思っていることや感じていることと表情がいい意味でリンクしない方が面白くなるんじゃないかなと考えながら演じていました」その狙いは、当たった。矢代聖の初登場シーンは、本作の重要な転換点。宮沢の演じる矢代は、ただ立っているだけで、まとう空気が違っていた。こうしたミステリアスな役どころは、宮沢氷魚の十八番だ。「『賭ケグルイ』や『偽装不倫』もそうですけど、今いち掴めないというか、何を考えているのか読み取れない役柄をいただくことは確かに多いですね。その分、こうすれば面白いよねという今までの経験を活かせることもあったので、演じていてとても楽しかったです」絵画のような顔立ちからは、品格と、どことなく翳りがにじみ出る。俳優として、得意な役どころがあることはどんな気持ちなのだろうか。「うれしいです。特に僕はまだそんなに長くお芝居をやっているわけではないので、こういうことができるんだというものがひとつあるだけで自信になる。それに、得意な役柄があるからこそ、他のスタイルのお芝居にも恐れず挑戦していこうという気持ちにもなれる。そういった意味でも、自分にとってはプラスなんじゃないかと思っています」役者業を始めたことで、表情が豊かになった気がします『騙し絵の牙』は、オールスターキャストと呼ぶにふさわしい豪華な顔ぶれが揃った。一筋縄ではいかない演技派・個性派が立ち並ぶ中、役者5年目の宮沢も異質の空気感を放っている。「みなさん上手いし、クセのある方ばかりなので、勝とうと思ったら絶対に負けちゃう。だから、あくまで自分は自分のペースでやろうと。特に矢代においては、周りに左右されずに、自分の温度感を保ったまま佇んでいる方が、矢代らしさが出るんじゃないかなと思いましたね」一癖も二癖もある面々の中で、強烈なパワーを発しているのが主演の大泉洋だ。多くの映画で主演を張り、今や国民的な人気者となった大泉と現場を共にしたことで、宮沢はどんなことを学んだだろうか。「大泉さんはスイッチのオンオフがすごく上手なんです。カメラがまわっていないときから、みんなを笑わせようとしてくださる素敵な方なんですけど、『よーい、アクション!』の声がかかった瞬間から、また違うプロの役者の顔になる。でも、撮影が終われば役を引きずることなく、しっかりスイッチをオフにしてらっしゃるんです。僕は現場でオンオフの切り替えをするのがすごく苦手で。同じ日に何シーンも撮らなきゃいけないときとか、一度オフになっちゃうと集中力も切れちゃうし、役の気持ちがつかめなくて迷子になることがあって。だからこそ、大泉さんをはじめ、みなさんのメリハリのつけ方を見て、またひとつ勉強になりました」メガホンをとったのは、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八。初めて吉田組の現場を経験した宮沢は、長年CMディレクターとして活躍してきた吉田ならではの演出にまた新たな発見があったという。「吉田監督は立ち位置や台詞の間尺にもすごくこだわりがあって。台詞の言い出すタイミングにも細やかて、『芝居はいいし立ち位置もいいけど、この台詞を言い出すまでにあと0.何秒ほしい』と何テイクも重ねられる方。『言葉と言葉の間にもうひと息入れてくれ』とか他の現場では言われないような緻密なオーダーもたくさんいただきました。きっとそれは大八さんの中でイメージしている絵がはっきりとあるから。カット割りも事前にしっかりと決められるんです。広告の場合、このフレームの位置に誰がどういて、ということがすごく大事になってくるので、そこは広告出身の大八さんならではなのかなと。今までにない経験だったので、すごく面白かったです」モデルと俳優、二足の草鞋が活きるとき異なる2つのフィールドを持つという意味では、宮沢も同じ。『MEN’S NON-NO』専属モデルとしての顔を持ち、俳優とモデル、2つの世界を行き来しながらキャリアを重ねている。そのバックボーンが活きるのはどんなときだろうか。「モデル業も表現するという意味では同じ。映像とスチールの違いはありますが、いかに自分の着ている服をカッコよく見せるか、どう服を表現するかを考えながらカメラの前に立つので、それは役者をするときにも自分をどう見せるかという部分で通じるところはありますね」そして、二足のわらじを履き分けるからこそ、良い相互作用が生まれるのだと手応えを深めている。「役者をやって、またモデルの現場に戻ると、それはそれで面白い自分の成長があるんです。特に変わるのが、表情。1本、映画とかドラマをやったあとに、久しぶりにメンノンの撮影に行くと、そういう顔もできるんだってカメラマンさんや編集の方がびっくりすることが結構あって。そう言われてみると、確かに表情は豊かになった気がします」賞よりもうれしいのは、いろんな方からお話をいただけることその言葉通り、2017年の俳優デビューから着実に階段を上ってきた。作品を重ねるごとに、芝居が伸びやかに、感情のグラデーションがより細やかになった。宮沢自身も、自らの成長を実感している。「いろいろやっていくうちに、監督が求めているものとか他の役者さんが求めていることを聞かなくてもわかるようになってきたんですよ。最初のうちは考えなきゃいけないことが多すぎて、どういう気持ちで現場にいればいいのかわからなかったのが、今は無意識にそういうことがわかるようになったおかげで、より芝居に集中できるようになった。心の余裕がだんだん生まれてきた気がします」そんな成長が、結果をもたらした。2020年は主演映画『his』の演技で第12回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞、第45回報知映画賞 新人賞、第42回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞、第30回日本映画批評家大賞 新人男優賞を受賞。名実ともに日本映画界の次世代を担う存在と目されている。「賞は評価の面ではひとつの大きなものではあるんですけど、僕が役者をやっていていちばんうれしいのは、いろんな監督さんやプロデューサーの方から僕と仕事をしてみたいと言ってもらえることなんです。自分がやってきた過去の作品を観ていただいてのことだと思うので、どんどんお話をいただけることが役者としての評価なのかなと。最近は一度ご一緒した監督さんや演出家さんから何年後かにまたお話をいただけて、同じチームで仕事ができることがすごくうれしい。ある程度結果を残せないと次がないのが役者の仕事。そうやってまた呼んでいただけることが、役者にとっては最上級の評価のような気がします」5年かけて耕した土から、今、力強い芽が伸びようとしている。宮沢氷魚は、俳優としてこれからどんな色の花を咲かせるだろうか。「役者というのは、その人にしか出せない色や空気感を持っていないと長続きしないと思うんですね。だから、僕も自分自身の容姿や空気感、性格というものをちゃんと理解した上で、宮沢氷魚だから演じられる役をまずしっかりと確立させたい。そのためにも20代のうちはいろんなことに挑戦するのが必要なのかなって。絶対この役は自分にはハマんないでしょうと思うものでも、自分が気づいていない引き出しが意外とあるのかもしれない。今はいろんなことに挑戦して、自分で自分に驚かされたいですね。そうやって宮沢氷魚という俳優はどういう人間か発見していく時間を、この20代で過ごしたいです」きっとこの矢代聖という役も、宮沢が自身の可能性を知る手がかりのひとつとなるだろう。唯一無二の個性を持った青年は、いつか必ず他の誰にも出せない色の花を咲かせるはずだ。宮沢氷魚さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=83056027-01c4-463a-acd8-caafb3747199&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/須田卓馬、取材・文/横川良明
2021年03月24日「’08年にV6の人気番組であった『学校へ行こう!』(TBS系)が終了すると、同時期に嵐や関ジャニ∞といった後輩グループが次々に台頭してきていました。いっぽうV6はデビューから13年が経過し、最年少の岡田さんも30歳が目前に迫ってきていました。『自分たちはこのままでいいのか?』、そんな悩みをメンバーたちが感じ始めていたのです」こう語るのは、かつてV6メンバーと数年間にわたり仕事をしていた男性・Aさん。3月12日に森田剛(42)が11月1日をもってジャニーズ事務所を退所し、グループの解散も発表したV6。26年間、誰も脱退することなく活動を続け“ジャニーズの優等生”とも呼ばれる彼らだが、実は約10年前にも“解散の危機”を迎えていた。「具体的に解散の危機が表面化したのは’10年ごろ、V6のデビュー15周年の前でした。『15周年を花道にしては』と、解散を主張するメンバーが2人、存続を主張するメンバーが4人で、真っ向からぶつかりました」(前出・仕事関係者Aさん)解散派は岡田准一(40)と井ノ原快彦(44)だったという。「岡田さんは『SP 警視庁警備部警護課第四係』(フジテレビ系)で、俳優として手ごたえを感じていました。また井ノ原さんも、『あさイチ』(NHK)のキャスター就任が決まるなど、マルチタレントとしても開花していました」(前出・仕事関係者Aさん)いま振り返ると意外にも思えるが、森田は“存続派”だったという。「デビュー前から特に仲がよかった三宅さんも存続を願っていたこともあったのでしょうが、『V6としてまだ燃焼しきっていない』というのが彼の主張でした。両派は激論を続けましたが、森田さんが頑張ったこと、さらにジャニー喜多川社長(当時)の説得もあり、解散の危機を脱したのです」(前出・仕事関係者Aさん)■宮沢りえとの結婚も森田のモチベーションにその全力の解散阻止から11年、26周年での解散のきっかけになったのが森田の発言だったということにAさんは感慨を覚えたという。「’14年には紅白歌合戦への初出場も果たしましたし、森田さんも“やりきった”と感じることができるようになったのでしょう。若いころから事務所内でも“天才肌”と呼ばれてきた森田さんですが、初めての単独主演映画となった『ヒメアノ~ル』(’16年)のサイコキラー役は圧巻でした。彼は性風俗などをテーマにした過激な作品で知られる劇作家の三浦大輔さんにも傾倒していると聞いています。今後はそういった作品にもチャレンジしていきたいのでしょう。もちろん宮沢りえさん(47)との結婚生活もモチベーションになっていると思いますよ」’19年春ごろから始まった6人の話し合いは、1年足らずで同意にいたったという。’20年末にV6と仕事現場をともにした音楽関係者はこう語る。「井ノ原さんが三宅さんとまるできょうだいのようにじゃれ合っていたり、カメラが趣味だという岡田さんがメンバーたちの写真を撮影していたり……。すごく和気あいあいとしていたので、今回の解散発表は信じられませんでした」26年間、本音でぶつかり合ってきたからこそ、音楽関係者が目撃したような空気感にたどり着くことができたのだろうか。11月1日以降、それぞれ新しいステージに立つ6人も応援していきたい――。「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月23日映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』が国内外の映画祭を席巻した映像クリエイター・長久允と宮沢りえら豪華女優陣で贈るミュージカルドラマ「FM999 999WOMEN‘S SONGS」。今回、第4話の歌い手ゲストとして登場する、ゆりやんレトリィバァ演じる「まゆげの女」歌唱パートの本編映像が到着した。16歳の誕生日を迎えたばかりの主人公の高校生・清美(湯川ひな)が「女とは?」とふと呟くと、突如として脳内ラジオ“FM999”がスタート。DJ(声の出演:TARAKO)が清美の悩みに応じた曲をオンエアすると告げると、3人の女が登場し代わる代わる “女のうた”を披露していく…というユニークな設定で贈る本作。サンダンス映画祭にて日本人初のグランプリに輝いた長久允が脚本&総監督、そして全楽曲の作詞も担当した、独創的な世界観に想像と期待が膨らむミュージカル&オムニバスドラマだ。第4話「女とかわいい」では、“かわいい”をテーマに物語が展開される。“かわいいとは何か?”に悩む清美のもと脳内ラジオ“FM999”が発動。3人の女が登場し、その悩みにこたえる歌を披露していくが、その中のひとり、「まゆげの女」として登場するのが、ゆりやんレトリィバァ。ドラムを叩きながら歌い出すのだが、長久総監督の自ら担当したその歌詞はなんともキャッチ―で印象的!「わたしのまゆげかわいい」「わたしは最高」とアップテンポで歌い上げ、もっと自分自身を褒めてナルシストになれと清美に訴えかける。一度聴いたら、もう忘れられない中毒性のある楽曲だ。以前から、所属する「吉本坂46」などでも歌声を披露、渡辺直美との「Rain On Me」パロディではアリアナ・グランデに扮してきたゆりやんさんだが、今回演じる個性的、かつ独創的なキャラクターもまたチャーミング。初挑戦となるドラム姿も披露している。このほかにも本編では、宮沢さんや八代亜紀らを筆頭に女優・芸人・アーティストら各ジャンル第一線で活躍する超豪華な歌い手女性陣が続々と登場する。WOWOWオリジナルドラマ「FM999 999WOMEN‘S SONGS」は3月26日より毎週金曜日21時30分~WOWOWオンデマンドにて配信(無料トライアル実施中)。3月29日より毎週月曜日21時30分~WOWOWプライムにて放送(※全10話)。(text:cinemacafe.net)
2021年03月19日若手俳優の登竜門ともいえる雑誌『MEN’S NON-NO』で専属モデルを務め、昨年には念願の表紙を初めて飾った宮沢氷魚(26)。最新出演作の『ドラマWスペシャルあんのリリック−桜木杏、俳句はじめてみました−』(WOWOWにて前後編で放送・配信。前編は2月27日21時〜。後編は3月6日21時〜)では、若きコピーライター・連城昴役を演じている。「この役を演じてから、雑誌の企画名や見出しを意識して読むようになりました。僕が史跡や古い街並みをめぐる『タイムレスに会いに行く』という『MEN’S NON-NO』の連載も、すごくいいタイトルだなって。この『タイムレス』という言葉には、『古いなかにも無限の可能性がある』って意味が込められている気がしたんです。名づけてくれた編集さんは、本当にさすがだなと思います!」昴は、若くして才能を開花させた俳人という顔を併せ持っている。俳句を詠むシーンも多いため、クランクイン前には共演者やスタッフたちと「模擬句会」を行った。「僕は、『銀杏のにおい嫌えどかぎにゆく』という句を詠みました。銀杏のにおいってあんまりすきじゃないんですけど、秋を感じたいがために、思わずかいじゃうんですよね(笑)」「俳句にふれるのは小学生以来」と語るが、秋の情景が浮かぶ秀逸な一句からは、隠れた才能が感じられる。一方、劇中の昴はスランプに陥り、思うように才能を発揮できずにいるのだが……。「昴は、どんなに悩んでいても周りの人に相談できないんですけど、僕も同じようになんでも1人で解決しようとするタイプです。たぶん、小さいころから『強くて優しい人間でいたい』と思い続けてきたから、つい強がっちゃうんだと思います(笑)」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月01日湯川ひな主演、WOWOWオリジナルドラマ『FM999 999WOMEN’S SONGS』が、3月26日(金)よりWOWOWオンデマンドにて配信、3月29日(月)よりWOWOWプライムにて放送されることが決定。さらに第4話までの豪華ゲスト陣として宮沢りえ、メイリン、太田莉菜、八代亜紀、モトーラ世理奈、後藤まりこ、ともさかりえ、アオイヤマダ、三浦透子、ゆりやんレトリィバァらの出演が発表された。本作は主人公の高校生・清美の脳内ラジオ“FM999”でDJが清美の悩みに応じた“女のうた”を3人の女が披露していくというユニークな内容になっている。「女とは?」と呟くたびにラジオは発動し、清美の日常と並行して頭の中で“女のうた”を聴きながら奇妙な冒険が始まる。数々の歌に出会い、女とはなにか、清美は答えを掴むことはできるのか。独創的な世界観に想像と期待が膨らむミュージカル&オムニバスドラマだ。脚本&総監督、そして全楽曲の作詞も担当するのは『そうして私たちはプールに金魚を、』が若手映画監督の登竜門・サンダンス映画祭にて日本人初のグランプリに輝き、『ウィーアーリトルゾンビーズ』でも国内外の映画祭を席巻した新鋭・長久允。連続ドラマを手掛けるのは本作が初になり、女性をテーマにした完全オリジナル作品に挑戦する。主人公の高校生・小池清美には、長久監督作『そうして私たちはプールに金魚を、』で映画初主演を飾り、長久とは今回3度目のタッグとなる湯川ひな。圧倒的な透明感、そして10代とは思えぬミステリアスな雰囲気が魅力の期待の新星だ。また、早くに妻を病気で失い男手ひとつで清美を育てる父親の小池徹には、様々な作品で唯一無二の存在感を放ち、自身が立ち上げた演劇ユニット「切実」では演出も担当するなどマルチな才能を魅せる岡部たかし。清美が恋する同じ高校の先輩・新海には、池田エライザ監督作『夏、至るころ』で主演に大抜擢され、以後『樹海村』『まともじゃないのは君も一緒』など話題作への出演が後を絶たない倉悠貴。そして“FM999”のDJ(声の出演)には、国民的人気アニメ『ちびまる子ちゃん』のまる子役などでお馴染み、ナレーター・歌手としても活躍するTARAKOを迎える。公開されたゲストは1話につき3人が“FM999”に登場しミュージカルパートを彩る。ダンサー・芸人など各ジャンル、そして各世代の第一線で活躍する彼女たちが、どんな歌を披露するのか、期待が高まる。今後も更なる多彩なゲストが登場予定。続報を期待するとともに、『FM999 999WOMEN’S SONGS』をぜひチェックしてほしい。監督とキャストからのコメントは以下。脚本&総監督:長久允この物語は、女性のための物語です。男が作るものではないかもしれない。しかし、作らざるをえない使命感を感じています。社会にまだ残る男女差のこと。身体的なこと。性について。とても繊細で、難しいテーマですが、歌という、詩的な表現で、脳だけではなく心に、届けることができたなら、と思っています。湯川さん、TARAKOさん、そして歌うキャストの方々のバラバラの魅力も、爆発させていただき、見たことのないドラマにしてゆきます。主演:湯川ひな / 小池清美役2020年を経た今、時代は新しい価値観へと動いているように感じます。私が演じる清美は、子供から大人への移行期として混乱の中にいます。それは私たちの状況と重なるところがあると思っています。今、この作品が生まれることの意味を強く感じます。長久監督と素晴らしいスタッフの方々、TARAKOさんはじめ、魅力的な”女”たち、キャストの皆様との創作時間が楽しみでなりません。未熟ながらも精一杯努めますので、ぜひご覧ください!TARAKO / DJ役(声の出演)初めて本を読ませていただいた時、長久監督の視点のすごさにまずやられました。そして本読みでお会いした主役のひなちゃんの透明な空気に幸せを感じました。私はまだクランクイン前なのですが、早くその世界を目の当たりにしたいです。そしてそれを紡ぐパーツになれることが嬉しくてたまらない。女?おんな?オンナ?Onna?もっと知りたいもっと観たいもっともっと…って求めて求めて…エンドレスの始まり始まり~♪ぜひご覧下さいね!■番組情報WOWOWオリジナルドラマ『FM999 999WOMEN’S SONGS』3月26日(金)WOWOWオンデマンドで配信スタート毎週金曜配信[無料トライアル実施中]3月29日(月)WOWOWプライムで放送スタート(全10話)毎週月曜よる9:30より放送出演:湯川ひな、岡部たかし、倉悠貴 / TARAKO第1話ゲスト:宮沢りえ メイリン ほか第2話ゲスト:太田莉菜 八代亜紀 ほか第3話ゲスト:モトーラ世理奈 後藤まりこ ともさかりえ第4話ゲスト:アオイヤマダ 三浦透子 ゆりやんレトリィバァ
2021年02月15日俳優の宮沢氷魚が4日、都内で行われた「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」のレッドカーペット・授賞式に出席し、「若手俳優賞」を受賞した。同アワードは、中国最大のソーシャルメディアであるWEIBO(微博)で活躍し、中国で大きな影響力を持つ俳優やアーティスト、文化人、キャラクター、企業を表彰するもの。日本では3回目の開催となる。レッドカーペットを歩いた後、授賞式でトロフィーを受け取った宮沢。中国語も披露しつつ、流ちょうな英語でスピーチし、受賞の喜びを語った。そして日本語で「今年も個人的にたくさん面白い作品が控えていますので、みなさん応援よろしくおねがいします」と呼びかけた。撮影:蔦野裕
2021年02月04日動画配信サービス「GYAO!」は、「2020年第94回 キネマ旬報ベスト・テン」と連動し、過去のキネマ旬報ベスト・テン受賞作品を無料配信することを決定した。1924年に当時の編集同人の投票によってベスト・テンを選定したことを発端とする映画賞「キネマ旬報ベスト・テン」。第94回の発表&表彰式は、2月4日(木)に開催される予定となっている。そんな同賞で過去に受賞した作品、邦画・洋画含めて約60本を配信していく今回。邦画では、沼田まほかるの人気ミステリー小説を蒼井優&阿部サダヲのW主演で映像化した本格的大人のラブストーリー『彼女がその名を知らない鳥たち』や、宮沢りえ主演・角田光代原作の『紙の月』。孤児となった花と彼女を引き取る遠縁の腐野淳悟の禁断の愛を描き出す、直木賞受賞作の映像化『私の男』。西島秀俊、竹内結子、香川照之という豪華キャストが出演する、黒沢清監督作の驚愕のサスペンス・スリラー『クリーピー 偽りの隣人』。宮沢りえと杉咲花が母娘役で共演し、数多くの映画賞を賑わせた『湯を沸かすほどの熱い愛』。Web初無料配信となる鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』、『陽炎座』がラインアップ。また海外作品では、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を原作に、物語を大胆にアレンジして描いたミステリー『バーニング 劇場版』や、アカデミー賞作品賞を含む3部門を受賞した『ムーンライト』。ポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物-』。ベルンハルト・シュリンクの「朗読者」を、ケイト・ウィンスレット主演で映画化した『愛を読むひと』。2016年カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した、巨匠ケン・ローチ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』などが観られる。キネマ旬報ベスト・テン特集は2月1日(月)15時~3月31日(水)23時59分まで展開予定。(cinemacafe.net)
2021年02月01日2020年、行き先不透明なエンターテイメント界でも、その魅力で私たちを照らし、笑顔にさせてくれた人気俳優たち。その中でも印象深い10人を振り返った。佐藤健&上白石萌音:「恋つづ」で“たけもね”ペアに1~3月に放送された「恋はつづくよどこまでも」(以下「恋つづ」)。そのクランクイン前、「二人セットで応援してもらえるよう頑張ります」と語っていた天堂浬役の佐藤健。主演の上白石萌音とは、現在でも「たけもね」というペアで推されるほど大好評となった。新型コロナウイルスの直接的影響を受ける以前の撮影であり、もはや本作ほどの“イチャイチャ”濃厚接触のあるドラマはしばらく現れないのではないか。佐藤さんは1989年3月21日生まれ、埼玉県出身。仮面ライダー出身俳優にして実写版“剣心”としてもお馴染み。 31歳で出会った「恋つづ」の“魔王”天堂先生はストイックだが実はツンデレで、「天堂担だろ」「これは治療だ」などの名言を続々と生み出し、「佐藤健あんなにかっこいいなんて知らなかった」「ニヤニヤ、ジタバタが止まらない」と観る者を夢中にさせた。前年と比べて検索数が最も急上昇した人物や作品などに贈られる「Yahoo!検索大賞2020」で“今年の顔”にあたる大賞と俳優部門賞を獲得。上白石さんも同女優部門賞を受賞した。登録者と抽選で実際にトークできるアプリ「SUGAR」をいち早く導入していた佐藤さんだが、「恋つづ」最終回後3月18日に開設したYouTubeチャンネル登録者数はすでに196万人(12月25日現在)にも及ぶ。今後は延期となっていた『るろうに剣心』シリーズの待望の最終章や、同じく主演を務める『護られなかった者たちへ』の公開が控える。また、「恋つづ」で新米ナースからの着実な成長ぶりも注目を集めた上白石さん。1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。今年は初のオリジナルフルアルバム「note」を発売したほか、『トロールズ ミュージック★パワー』ではハリウッドの歌姫アナ・ケンドリックが演じた主人公を吹き替え、伸びやかな歌声を披露している。1月から「恋つづ」スピンオフ「まだまだ恋はつづくよどこまでも」を担当した田辺茂範のオリジナル脚本で、同スタッフが再集結するお仕事&ラブコメディ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」が再び火10枠でスタート。大河ドラマ「青天を衝け」に続き、2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では川栄李奈、深津絵里と朝ドラ史上初めてヒロイン3人による作品に挑む。森七菜:ナチュラルな“陽”のエネルギーを振りまく2001年8月31日、大分県出身(大阪府生まれ)。いまをときめく中村倫也と縦横無尽の活躍を見せる仲野太賀、さらには石橋静河と四角関係を演じたドラマ「この恋あたためますか」(以下「恋あた」)で連続ドラマ初主演ながら、ナチュラルでポジティブなエネルギーを振りまき、コンビニスイーツ大好きなヒロイン・井上樹木として躍動した森七菜。新海誠監督の大ヒット作『天気の子』の天野陽菜役は2,000人以上の中から選ばれ、小学生役まで演じた『最初の晩餐』もオーディションから起用された。2020年の幕開けもまた、オーディションから大抜擢された岩井俊二監督の『ラストレター』。松たか子の娘役とその高校時代役を一人二役。広瀬すずや神木隆之介との共演シーンが多かったが、重要な役回りでみずみずしい存在感を放った。岩井監督も、同作の主題歌「カエルノウタ」のMVを手がけた永瀬正敏も森さんを絶賛。その歌声には定評があり、公開されたばかりの「スマイル-WINTER MIX-」のMVは仲野さんが撮影、「恋あた」ファンを喜ばせている。仲野さん主演のドラマ「あのコの夢を見たんです。」にもゲスト出演した。連続テレビ小説「エール」では二階堂ふみ演じる音の妹・梅を好演して作品のアクセントとなり、お茶間に笑顔をもたらした。映画『青くて痛くて脆い』『461個のおべんとう』に出演したほか、松村北斗(SixTONES)とW主演する『ライアー×ライアー』も待機、コロナ禍を明るく照らしてCM界からも引っ張りだことなりそう。北村匠海:主演映画4作に「猫」も大ヒット俳優として、シンガーとして、今年何度も驚かされたのが北村匠海。『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『とんかつDJアゲ太郎』『さくら』と4本の主演映画が公開されたほか、「おカネの切れ目が恋のはじまり」の堅実すぎるゆえ恋がうまくいかない“節約男子”も印象深い。また、「DISH//」として「猫~ THE FIRST TAKE ver.~」が大ヒットし、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」では再生回数8,000万回超えとなった。1997年11月3日生まれ、東京都出身の北村さん。歌といえば、SFファンタジー要素のある青春音楽映画『サヨナラまでの30分』でもバンドのボーカルとなった。正反対なキャラの新田真剣佑演じる“アキ”とのやりとり、一人二役といえる場面もあった難役ながらその歌声も存分に堪能することができる。DJを目指すとんかつ屋のお調子者から、『影踏み』『アンダードッグ』といったシネフィルに愛される作品でもまるで雰囲気の異なる表情を見せ、『さくら』では主演と共にナレーションも。いずれの作品でも、表現者として1つ高みに上ったであろう北村さんを目にすることができる。2021年はドラマ「にじいろカルテ」で主演・高畑充希が出会う看護師役を演じるほか、山田裕貴、杉野遥亮、鈴木伸之、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮ら人気俳優が大集結する『東京リベンジャーズ』も控えている。横浜流星:ブレイクの熱を持続させドラマ・映画に活躍1996年9月16日生まれ、横浜市出身。大ブレイクした2019年に続き、「エルシネマアワード2020」では今年最も輝いた俳優に贈られる「エルメン」賞、LINE NEWSが選ぶ「2020年を彩った“話題の人”」俳優部門を獲得した横浜流星。「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」で清野菜名とW主演で連ドラ初主演し、クールなポーカーフェイスとアクションで本領発揮。一転、「私たちはどうかしている」では浜辺美波と和菓子作りに挑んだ。7月に新型コロナウイルス感染が公表されるも、無事に撮影に復帰、凜々しい和装姿は新境地となり「きものベストドレッサー賞2020」男性部門にも選ばれている。一転、吉高由里子とW主演した映画『きみの瞳(め)が問いかけている』では極真空手の経験を活かしながら、孤独で無骨、でも心根は優しい元・天才キックボクサー役に。口数少なく、表情だけで物語る演技は涙を誘い、心揺さぶる純愛を体現。「BTS」書き下ろしの主題歌「Your eyes tell」も映画の世界観にマッチし、ロングランヒットとなった。2021年には、いったいどんな活躍を見せてくれるだろうか。松下洸平:“八郎沼”から“受け止め男子”まで大ブレイク連続テレビ小説「スカーレット」で戸田恵梨香演じるヒロイン・喜美子の夫・十代田八郎役で一躍ブレイクした松下洸平。“八郎沼”を生み出したかと思えば、最終回がハッピーに包まれた「#リモラブ~普通の恋は邪道~」では主演・波瑠と恋に落ちる令和の“受け止め男子”・青林として愛されることに。「MIU404」では最も犯人に見えない、犯人であってほしくない役柄でゲスト出演した。1987年3月6日生まれ、東京都出身。音楽専門学校のヴォーカル学科を卒業しており、2008年から絵を描きながら自作曲を歌う「ペインティング・シンガーソングライター」として活躍、CDデビューもしている。舞台作品に多数出演し、柿澤勇人との2人芝居ミュージカル「スリル・ミー」や山田洋次監督映画の舞台化「母と暮せば」などで認められ、文化庁芸術祭・演劇部門新人賞、読売演劇大賞杉村春子賞・優秀男優賞と栄誉ある賞を受賞。TVドラマにもコンスタントに出演しており、思い返せば市原隼人、斎藤工、林遣都が3兄弟で吉田鋼太郎の息子役を演じた「カラマーゾフの兄弟」(2013)では重要な役を担っていた。そして、4度目の朝ドラオーディションで八郎役を掴みとった松下さん。音楽活動や舞台で磨かれた美声、そして受け止めるだけじゃない、物腰柔らかく不器用な優しさ。その長い手指で繊細に陶芸をするという点もポイントとなった。2021年は1月期ドラマ「知ってるワイフ」や岡田准一主演『燃えよ剣』、舞台「母と暮せば」の再演、さらにライブツアーも予定されている。小芝風花:令和の“共感”コメディエンヌ爆誕!彼女がいれば絶対に面白いはず、と期待させてくれる若手女優のひとりとなった小芝風花。東村アキコの初サスペンス漫画をドラマ化した「美食探偵 明智五郎」では、中村倫也演じる私立探偵・明智の助手として振り回されながらも奮闘。放送中に緊急事態宣言となり撮影・放送も休止となってしまったが、ときにどぎついまでにハラハラさせる展開と小芝さんのコメディエンヌぶりが好評となった。1997年4月16日生まれ、大阪府出身。2014年、実写版『魔女の宅急便』のキキ役に抜擢され、その後は朝ドラ「あさが来た」でヒロイン(波瑠)の娘・千代役でも話題に。そして2019年、「トクサツガガガ」で演じた特撮オタクぶりなどでコメディの才能が注目される。コロナ禍で鬱屈した今夏には、民放連ドラ初主演「妖怪シェアハウス」で大活躍。“これが私の幸せ”と自分に言い聞かせてきた主人公・目黒澪が自分の人生には何が必要か、本当の幸せに気づいていく最終回は去年までの常識が一変した今年にぴったりマッチし、絶賛が贈られた。松本まりかや毎熊克哉らが演じた強烈な“妖怪”に囲まれても、求心力を持って共感を集めた小芝さん。1月から「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」で再び土曜ナイトドラマ枠に帰ってくる。岡田健史:「MIU404」でエリート刑事に!劇中での変化が話題に鮮烈なデビュー「中学聖日記」から2年、今年は話題となったドラマ「MIU404」で大きく成長した姿を見せたほか、映画『望み』では物語のキーパーソンに起用された岡田健史。1999年5月12日生まれ、福岡県出身の現在21歳。2019年の「フォローされたら終わり」でドラマ初主演。今年の夏はいくえみ綾原作のFODオリジナルドラマ「いとしのニーナ」、時代劇に初挑戦したNHKBSプレミアム「大江戸もののけ物語」、NHK大阪制作のショートドラマ「これっきりサマー」が相次いで放送。秋以降も『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『新解釈・三國志』など出演作が続いた。1月は浜辺美波の相手役を演じる新水曜ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」がスタート。吉沢亮主演「青天を衝け」では大河初出演、『奥様は、取り扱い注意』では綾瀬はるかの“親友”を演じる。奈緒:『事故物件』から「姉恋」までさらに活躍2019年に「あなたの番です」で大躍進した奈緒は、2020年も映画、テレビにさらに大活躍。「姉ちゃんの恋人」では主演・有村架純と初共演ながら親友役を好演、2人がコンビニ前で織りなす会話は視聴者を和ませ、「King & Prince」高橋海人とのキュンとするシーンも話題に。1995年2月10日生まれ、福岡県出身。今年『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』に続いてタッグを組んだ中田秀夫監督『事故物件 恐い間取り』は『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』超えの国内大ヒットに。『僕の好きな女の子』(玉田真也監督)、『キスカム!Come on,kiss me again!』(松本花奈監督)、『みをつくし料理帖』(角川春樹監督)と出演映画が5本公開、2021年公開予定の佐久間由衣共演『君は永遠にそいつらより若い』は東京国際映画祭でも上映された。リモートドラマ「ダブルブッキング」や、ろう者の俳優と共演した謎解きドラマ「Lの招待状」など出演作は途切れない。親しみやすい、癒しの笑顔からサスペンスまで七変化する奈緒さん。『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』(2021年4月2日公開)にも出演が決定している。宮沢氷魚:初主演映画『his』、初朝ドラ「エール」で話題今泉力哉監督が手がけた初主演映画『his』で共演の藤原季節とともに絶賛を集め、TAMA映画賞、報知映画賞、ヨコハマ映画祭と新人賞を受賞している宮沢氷魚。「エール」終盤ではロカビリー歌手・霧島アキラとして朝ドラ初出演。リーゼント姿やギター弾き語りも披露して華(古川琴音)と晴れて結婚、注目を集めた。1994年4月24日生まれで現在26歳、カリフォルニア州サンフランシスコ出身。「MEN’S NON-NO」専属モデルでもある俳優として、成田凌らに続く存在となるのはもはや説明不要か。『his』では共同生活を経ての藤原さんとのラブシーンから、畑仕事をしたり子どもと遊んだり、無思慮な差別に傷つくシーンもあり、多彩かつ繊細な演技で魅せた。また、齊藤工が監督・企画・脚本を務めた『ATEOTD』では門脇麦と共演した。新PARCO劇場オープニング・シリーズ第1弾の舞台「ピサロ」では“大先輩“渡辺謙の胸を借りて挑んだが、残念ながら一部公演が休演・中止に。PARCOプロデュース「ボクの穴、彼の穴。 The Enemy」は何とか上演されたが、宮沢りえ共演の「アンナ・カレーニナ」も全公演中止。改めて、舞台での彼の勇姿を見たいファンも多いはず。2021年は大泉洋主演の『騙し絵の牙』が控え、広瀬すず主演「ドラマWスペシャル あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました- 」などに出演する。※12月28日11:25更新:「DISH//」と松下洸平さんの紹介文を修正致しました。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会僕の好きな女の子 2020年8月14日より新宿シネマカリテほかにて公開Ⓒ2019吉本興業サヨナラまでの30分 2020年1月24日より全国にて公開©2020『サヨナラまでの30分』製作委員会his 2020年1月24日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2020映画「his」製作委員会きみの瞳(め)が問いかけている 2020年10月23日より全国にて公開©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会事故物件 恐い間取り 2020年8月28日より全国にて公開©2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会望み 2020年10月9日より全国にて公開© 2020「望み」製作委員会
2020年12月28日2020年8月15日、コロナ禍での野外コンサートを開催し、生で音楽を伝える必要性をあらためて感じた宮沢和史が、この時期だからこそできるコンサートを、と10月から「詩の朗読と歌によるコンサートツアー」をスタートさせたが、ツアー終盤に新型コロナウイルス感染者数増大を受けて、山梨、札幌、小樽公演はやむなく断念…。【動画配信】宮沢和史 詩の朗読と歌によるコンサートツアー2020 ”未来飛行士” チケット情報中止したコンサートに来場予定だった方々、それ以外の会場に来場予定だったけれど断念された方々、行きたくても行けない環境におられるファンに対して、あらゆる場所で観られるよう、急遽、大阪市中央公会堂のコンサートを収録して動画配信することが決定した。また、2021年1月20日(水)にはニューアルバム『次世界』がリリースされる。“今”を宮沢和史の視点で捉えた上で、“未来”へ向けたメッセージとして新たに生み出された作品4曲や、1998年に発表され合唱などで歌われ続けている『旅立ちの時』の新録音源などが収録されている。動画配信は、12月6日(日)18:00から12月31日(木)23:59までPIA LIVE STREAMにて。チケットは発売中。この時期だからこそ胸に迫る楽曲、朗読、メッセージをお届けします。是非ご覧ください。
2020年12月04日俳優の宮沢氷魚が29日、東京・府中の森芸術劇場 どりーむホールで行われた第12回TAMA映画賞 授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。初主演作『his』で最優秀新進男優賞に選ばれた宮沢は「役者を3年やっていますが、賞をいただくのは初めてなので、一生忘れないものになると思います」と喜ぶ。『his』について「初主演映画ということでプレッシャーはあったんですけど、相手役の藤原季節くんに助けられて、すごく楽しい作品にもなった」と振り返る。「LGBTQをテーマに作ったので、どういう意見が飛び交うのかなと思っていたんですけど、実際公開されて、たくさんの方に見ていただいて、たくさんの意見をいただいて、本当に幸せに思っています」と感謝の気持ちを表した。藤原については「白川で10日間共同生活を送ったんですけど、本当に変わってる子で」と笑顔に。「Tシャツ1枚と下着1枚くらいしか持ってこなくて、『ごめん氷魚、タオル貸して!』というところから始まったので、季節くんが自分を開いて受け入れてくれたことに感謝しているし、季節くんじゃなければ成立しなかったと思います」と語る。今泉力哉監督についても「このタイミングで今泉さんに出会えたことは、役者人生の中では宝物ですし、また成長して今泉さんの作品に出られるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。同賞には俳優の北村匠海も選出され、ビデオメッセージで登場。「とにかく前に進んで色んな作品を打ち出したいと思っています。"新進"という言葉がさらに似合う俳優として、2021年も頑張っていきたいと思います」とメッセージを寄せた。■最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『音楽』)■最優秀男優賞福山雅治 (『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳 (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか)■最優秀女優賞水川あさみ (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ (『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』)■最優秀新進監督賞HIKARI監督 (『37セカンズ』)ふくだももこ監督 (『君が世界のはじまり』)■最優秀新進男優賞宮沢氷魚 (『his』)北村匠海 (『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)■最優秀新進女優賞松本穂香 (『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜 (『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)
2020年11月29日俳優・宮沢氷魚の2021年日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2021」から、貴重な使用カットが一部解禁された。オフィシャルWEBサイトの開設とともに発売が開始された、宮沢氷魚の2021年日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2021」。“日をめくり(氷魚めくり)”と名が付いている通り、1日1枚ずつめくっていく形のカレンダーだが、2021年の365日分全てが異なるカットで構成されており、毎日違った表情の宮沢さんが1日を彩る、贅沢かつ大ボリュームな内容となっている。宮沢さんといえば先日、NHK連続テレビ小説「エール」への出演が発表されたばかり。物語終盤でのゲスト登場で朝ドラデビューを果たすなど、躍進が続いている。そんな宮沢さんの今回解禁されたカレンダー使用カットでは、俳優としてだけでなく、雑誌「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして第一線で活躍する彼ならではの凛々しい表情や、ベッドに横たわっている姿や海の中で手を引くような仕草を見せていたりと、どれも貴重なカットばかりとなっている。宮沢氷魚日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2021」は発売中。(text:cinemacafe.net)
2020年11月15日小林薫が吉田茂、浅野忠信が白洲次郎を演じるほか、宮沢りえ、柄本明、松重豊、佐野史郎、石橋蓮司ら豪華キャストが集結した映画『日本独立』。この度、本作の予告編が到着した。本作は、吉田と白洲の“日本独立”への思いを軸に、新憲法制定にまつわる熱い日々をスリリングに描く人間ドラマ。白洲次郎が終戦したことを妻(宮沢りえ)から知らされるシーンから始まる今回の予告編では、日本独立を願い、吉田と白洲の2人が本音で激論を交わすシーンが登場。勝目のない現実に直面しながらも、可能性を追求し戦う白洲に対し、吉田は「従うふりして早く独立することだ」と冷静に諭すも、白洲は「いい加減にしろ!」と声を荒げる――男たちの熱い思いが垣間見える映像だ。ほかにも、国務大臣・松本烝治(柄本さん)、内閣総理大臣・幣原喜重郎(石橋さん)、元内閣総理大臣・近衛文麿(松重さん)らの姿も確認することができる。なお、ナレーションは奥田瑛二が担当している。『日本独立』は12月18日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:日本独立 2020年12⽉18日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開©2020「⽇本独⽴」製作委員会
2020年11月10日第二次大戦終戦直後、GHQと互角に渡り合った2人の男を浅野忠信と小林薫が演じる『日本独立』の公開が12月18日に決定。ポスタービジュアルも解禁された。連合国軍占領下の日本で、のちの首相・吉田茂の側近として「従順ならざる唯一の日本人」と言われた白洲次郎を演じるのは、『マイティ・ソー』シリーズや『バトルシップ』などハリウッド映画にも多数出演し、『私の男』でモスクワ国際映画祭最優秀男優賞やヴェネチア国際映画祭コントロコレンテ部門最優秀主演男優賞を受賞するなど国内外で高く評価されている浅野忠信。そして、白洲次郎の妻・正子を演じるのは、『たそがれ清兵衛』『紙の月』『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞ほか、数々の映画賞を総なめにし、昨年公開された『人間失格太宰治と3人の女たち』で5度目となる日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞という快挙を成しとげた宮沢りえ。吉田茂には、『恋文』や『それから』『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞、「深夜食堂」シリーズでも知られる日本を代表する実力派俳優の小林薫。マッカーサーとも渡り合う度胸満点の政治家の顔と共に、短気で包容力やユーモアのある人間・吉田茂に扮する。吉田茂と白洲次郎、本音で激論を交わすことをいとわない、親子ほども年の違う2人の絆と日本の未来を見据えた熱い思いと覚悟を人間ドラマとして描き出す。今回解禁となるポスタービジュアルでは、占領下の日本にやってきたマッカーサー率いるGHQに日本の独立を思い、日本人のプライドと国際感覚を武器に闘いを挑んだ白洲次郎と吉田茂たちを中心に据えたもの。キャストは、国務大臣・松本烝治を演じる柄本明、内閣総理大臣・幣原喜重郎役の石橋蓮司、元内閣総理大臣・近衛文麿役の松重豊、戦艦大和からの生還者・吉田満役の渡辺大、その母・ツナ役の浅田美代子をはじめ錚々たる俳優陣。監督は、『プライド運命の瞬間』『ロストクライム -閃光-』を手掛けた社会派としてならす名匠・伊藤俊也。吉田茂と白洲次郎の絆を軸に、終戦から憲法制定、独立に至る歴史の裏側のドラマを、日本側とアメリカ側の両方の視点から描き出す。浅野忠信:白洲次郎ダンディで魅力的な白洲次郎さんを演じることにワクワクしたのを覚えています。彼の情熱やピュアな面に想像を膨らませて役作りさせていただきました。あの当時、いち早く世界に目をむけ、語学にも長けていて、外国の方とも対等にやり合うところに興味を持ちました。僕自身、アメリカの血も入っていて子供の頃から外国に興味があったので、そういう部分では共通する部分があったのかもしれません。神戸での撮影はとても素敵な時間でした。監督に感謝します。白洲さんの熱い生き方から何か受け取っていただけたら嬉しいです!宮沢りえ:白洲正子当時その場所が本当にそこに存在していたんだろうと思うような素敵なロケ場所で撮影をして、そこの空気感に馴染むように自然と正子さんになれたような気がします。この脚本を読んで目から鱗が落ちた、という、この感覚が観てくれた人達に伝わりますように小林薫:吉田茂当時の背景や歴史上のことなどはわからないことも多いので、ある意味監督にお任せして楽しみながらやれたらいいかなという想いで演じました。今回登場する人物のなかでも吉田茂という人は、顔つきから人物像からよく知られているので、あまりにも顔付が違ったりしてると、いくらなんでもあれは吉田じゃねえ、となっちゃうのもやりにくいなと思っていたんですよね。それで冗談ぽく「とりあえず吉田さんにしてください」というのでこういうメイクになったんですけどね(笑)。まあ、そういう言い方するとあれですけど、見た目から入ったというところはあるかもしれませんね。伊藤俊也監督『プライド運命の瞬間』(98)で東京裁判を描いた際、主人公の東条を取り上げることとか、東条の罪を描かずして人間性を描いた、とか、いろいろ批判は受けたのですが、日本の戦後における二大事件の一つである、極東国際軍事裁判がどのようなものであったかを描いたつもりです。その後、どうしてももう一つ事件である日本国憲法の成立に関わる映画を作りたいと思いまして、2000年のはじめに発想し、『日本独立』の基となるシナリオを作ったのです。依頼、17~18年もの間、企画が浮上してはダメになったりの経過を繰り返し、ようやく今回映画化が実現しました。今もって日本の憲法9条をめぐる問題には、平和条項とか永久平和とか、憲法成立時に作られたある種の美名の中に包み込まれていて、多くの日本人が誤解しているということが、今の曖昧な日本、そして国の形を作っているのだという強い思いがあります。本作がようやく世に出るということは、とても意義があることだと思ってます。『日本独立』は12月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月30日南カリフォルニアを拠点とするグローバルライフスタイルブランドのUGG(R) は、UGG(R)のウェザープルーフ技術を主要スタイルのシルエットに搭載した、2020秋冬コールドウェザーブーツコレクションの最新スタイル、CA805 Classic Weather(CA805 クラシック ウェザー)のキービジュアルに宮沢氷魚さんを起用することを発表します。10月21日より、「FEEL YOU. あなたらしさをUGG(R)で感じて。」をメッセージに、カリフォルニア出身、モデルで俳優の宮沢氷魚さんを起用したキービジュアルを展開します。UGG(R)ブランドのDNAであるCOZYな心地良さや、寒さから守られパワフルに感じるフィーリングなど、UGG(R) CA805 Classic Weatherを履いた気分を ”FEEL WARM. FEEL POWERFUL.”と表現します。今年7月に、 「明るく平穏な未来のために」と自ら版画でデザインしたチャリティTシャツを販売し、収益の一部をセーブ・ザ・チルドレンに寄付するプロジェクトをゼロから企画立案した氷魚さん。世界を襲ったコロナウイルス、アメリカや世界の黒人コミュニティへの人種差別問題、日本国内で大きな犠牲をもたらした自然災害。今のこの時代だからこそ、社会に対してアクションを起こせないかと考え、実行したという、その強い意志と行動力に共鳴し、起用を決定しました。宮沢氷魚さんが登場するアニメーションも同時公開。UGG(R)公式サイトおよびSNS(Twitter、Instagram、 Facebook、YouTubeなど)でご覧いただけます。YouTubeリンクはこちら: Classic Weather は、UGG(R)の新定番となったCA805 スニーカーの超軽量クッションソールに加えて、クラシックブーツのラグジュアリーな履き心地を楽しむことができる、スニーカーとブーツのハイブリッドデザイン。シームシールド構造、防水性のあるスエード、止水テープを使用したガゼットジッパーを採用した防水仕様だから、雨や小雪が降っても安心!着脱も簡単なサイドジッパーで、ブーツインやカジュアルなスタイルなど、タウンユースにも最適です。また、地表の冷気を遮断するチャンキーなソールユニットには軽量性と衝撃吸収性を兼備したEVA(エチレンビニルアセテート)を採用し、アウトソールには、抜群のグリップ性を確保するUGG(R)独自のテクノロジーTreadlite by UGG™を用いる事で実用的なトラクションとコンフォータブルな履き心地を具現化。ミニマムなブラックを基調にしたカラーリングの2色展開で、UGG(R)ならではの機能美を引き出しています。また、そのスタイルにアッパーが異なる、CA805 Classic Dalmatian(CA805 クラシック ダルメシアン)も新たに登場。毛付きレザーの高級感溢れるダルメシアン柄のブーツは、大人気のCA805 Dalmatian(CA805 ダルメシアン)スニーカーに次ぐ、ダルメシアンコレクションとして、フーディやバンダナ、ミトンなどと一緒にラインアップ。CA805 クラシック ウェザー (チェスナット)2万6,000円(税抜)CA805 クラシック ウェザー (ブラックTNL)2万6,000円(税抜)CA805 クラシック ダルメシアン(オフホワイト/ブラック) 2万7,000円(税抜)10月7日から11月30日までの期間、「#FEELUGG」インスタグラムキャンペーンを実施。是非この機会にUGG(R)を着用して感じたコメントと共に、ストーリーやフィードへ投稿してください。UGG(R)JAPAN公式インスタグラムのプロフィールよりダウンロードできるARフィルターを使って#FEELUGGをつけてUGG(R)商品とともに「あなたのベストFEELフォト」を投稿すると、UGG(R)からスペシャルなクリスマスプレゼントがもらえるチャンスが!詳細はUGG(R)JAPANの公式インスタグラムプロフィールをご覧ください。本商品は、全国のUGG(R)直営店、UGG(R)公式サイト(、正規取扱店でご購入いただけます。※アイテムにより取扱い店舗が異なるため、詳細に関しましては、フリーダイヤル0120-710-844までお問合せください。About UGG(R)1978年、カリフォルニアの海岸で一人のサーファーによって設立されたUGG(R)は、アイコニックなクラシックブーツで知られるグローバルライフスタイルブランドです。ハリウッドのセレブリティに続き、ファッションエディターに愛用され、やがて世界中に広がりました。以来UGG(R)は、品質、クラフトマンシップに対する妥協のない姿勢を貫きながら、フットウェア、アパレル、ファッション小物、ホームウェアのデザインと販売を手掛けています。世界各国の一流小売業者と提携しながら、UGG(R) のコンセプトストアおよびアウトレットストアを、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンジェルス、パリ、ロンドン、東京、上海、北京など、世界主要都市に130店舗以上を展開し、年間10億ドルを超える売上高を実現しています。詳しくは、www.ugg.com/jp/ @UGGJAPAN #FEELUGG #UGGブーツをご覧ください。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月22日『COCOONMovie!!』初日舞台挨拶が6日にBunkamuraシアターコクーンで行われ、松尾スズキ、大竹しのぶ、宮沢りえ、小池徹平、中井美穂(MC)が登場した。同企画はシアターコクーン過去作品の収録映像蔵出し上映会となっており、芸術監督の松尾がこの20年間シアターコクーンで上演した作品の中から3作品(『女教師は二度抱かれた』『キレイ-神様と待ち合わせした女-』『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』)、初代・芸術監督である串田和美作品(『もっと泣いてよフラッパー』)、二代目・芸術監督である蜷川幸雄作品(『下谷万年町物語』)、松尾が“演劇を始めたころの素朴な喜び”を求めプロデュースした二人芝居『命、ギガ長ス』と、その創作過程を追った WOWOWオリジナル・ドキュメンタリー『ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也』を上映する。演劇の配信なども増えているものの、松尾は今回の試みについて「大きなところでやったものは大きなところで見たいんじゃないか。どうせならコクーンという劇場が空いてる時間を使って、過去のものいっぱいありますから、上映できる機会があれば」と意図を明かす。大竹は「自分の出てる劇場中継とか見ること自体があまり好きじゃなくて。『アップになるな~!』みたいな」と苦笑。「あとは全体を見てお芝居なので……というのがあったんですけど、松尾さんのお話を聞いて、今だからこそできることだし、劇場の空気を味わいたいと思ってこの企画を考えてくれたことが素敵だなと思います」と称賛した。ラインナップの中でも、蜷川幸雄演出の『下谷万年町物語』に出演していた宮沢は「それまでも何度かご一緒できる機会があったんですけど、何せ弱虫な私はとけこむことができなくて。『下谷万年町物語』で改めて『ここで飛び込まなきゃ私はダメになると思ったところがあった」と振り返る。「本当にもう希望と絶望のシーソーに乗っているような。毎日稽古で叱咤を受け、死に物狂いでやってて、本番も暗転前にヒロポンを持って踊るシーンがあるんですけど、終わった直後にもう立てなくて。これ以上できないという限界を毎日超えていた」と語った。『キレイ-神様と待ち合わせした女-』に出演した小池は、「松尾さんが『歌を聞かせてくれ』というので、アカペラでWaTの『僕のキモチ』を1人で歌ったのを覚えています」と明かす。松尾は「小池君はコクーンのデビューが『キレイ』だったんだよね。すごく力が入ってます。力が入った小池君を見てください」と紹介し、小池は「ありがとうございます」と苦笑していた。
2020年10月06日『COCOONMovie!!』初日舞台挨拶が6日にBunkamuraシアターコクーンで行われ、松尾スズキ、大竹しのぶ、宮沢りえ、小池徹平、中井美穂(MC)が登場した。同企画はシアターコクーン過去作品の収録映像蔵出し上映会となっており、芸術監督の松尾がこの20年間シアターコクーンで上演した作品の中から3作品(『女教師は二度抱かれた』『キレイ-神様と待ち合わせした女-』『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』)、初代・芸術監督である串田和美作品(『もっと泣いてよフラッパー』)、二代目・芸術監督である蜷川幸雄作品(『下谷万年町物語』)、松尾が“演劇を始めたころの素朴な喜び”を求めプロデュースした二人芝居『命、ギガ長ス』と、その創作過程を追った WOWOWオリジナル・ドキュメンタリー『ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也』を上映する。『女教師は二度抱かれた』に出演した大竹は、「とにかく阿部(サダヲ)ちゃんとか大人計画の方のお芝居がびっくりで、毎日楽しいんですけど、大人計画の方って舞台ではあんなに思い切ったことなさるくせに普段はすごい喋らなくて、おとなしくて。恥ずかしがり屋なのかよくわからないところがある」と振り返る。「私は誕生日だったんですけど、普通は稽古場でハッピーバースデーとかやるのに何にもなく終わっちゃって。そうなんだって思ったら帰りにプロデューサーの方が『しのぶさん、お誕生日おめでとう』ってケーキをくれて、『そんならみんなで言ってくれたらいいじゃんか!』と言ったのが思い出です」とエピソードを披露した。さらに大竹が「『松尾さん、お誕生日おめでとうくらい言ってださいよ』と言ったら、『僕はそういうの苦手なんで』と言ってそれからずっと変わってないです」と訴えると、松尾は「その後からやるようになりました」と苦笑。また、同作には星野源が出演し音楽も務めたが、大竹は「すごくいい、覚えやすいし独特なメロディ」と星野の楽曲を称賛する。「源ちゃんも繊細な方でした。みんな繊細だからいやになっちゃいます。でも大好きなんです」とラブコールを送った。
2020年10月06日写真家・浅田政志による2冊の写真集を原案に、新鋭・中野量太監督のオリジナルストーリーで贈る『浅田家!』(公開中)。主演の二宮和也をはじめとする主要キャストに妻夫木聡、菅田将暉ら日本アカデミー賞にも名を連ねる主役級の実力派俳優が集結。本作は<家族の絆>と<一枚の写真のチカラ>を描く、ユーモアと温もりにあふれた感動の実話だ。モチーフは家族!写真家と映画監督が起こす化学反応「一生にあと一枚しか写真が撮れないとしたら?」との問いに“家族”を選び、その後、父・母・兄・本人の家族4人総出で作り上げたコスプレ写真集「浅田家」が写真集の芥川賞とも呼ばれる木村伊兵衛写真賞を受賞。以来、日本各地をめぐり、様々な家族の写真を撮ってきた浅田さん。一方の中野監督は、別れて暮らす父親に会いに行く姉妹の姿を追った『チチを撮りに』(2012年)が第9回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で日本人初の監督賞を受賞し、ベルリン国際映画祭ほか世界の映画祭で高評価を獲得。商業映画デビュー作となった宮沢りえが銭湯を切り盛りする“おかあちゃん”を演じた『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)や、認知症を患う父と家族の心の準備期間をテーマにした『長いお別れ』(2019年)など、これまで一貫して笑って泣けるヒューマンストーリーをスクリーンに活写してきた。ともにオリジナリティにあふれ“家族”を共通テーマとする2人は、“人々の絆と温もりを作品内に留める”という作風において、とても似ている。それらの共通項が縁となって本作のオファーにつながった中野監督は、消防士やレーサーなど様々なシチュエーションで撮られた写真集「浅田家」を見たとたん、頭の中にユニークな一家のドラマが浮かび上がったと告白。そしてもう1つの原案である東日本大震災の津波で汚れた写真を洗浄するボランティアの人々を2年間に渡り撮影した「アルバムのチカラ」を読み、自由かつ個性的な発想を持った浅田さんというフィルターを通すことで、自分なりの3.11が撮れると直感したのだという。二宮和也、妻夫木聡、菅田将暉が競演!本作で二宮さんは、自由奔放で魅力的な主人公・政志の19歳からの20年間を演じている。家族を巻き込み、恋人を振り回すようないい加減なところがありながらも、どこか人を惹きつける政志。二宮さんはそんな“人たらし”の政志を自然体に演じ、その一方で被写体を理解しないとシャッターを切ろうとしないアーティストの繊細な感性も見事に表現してみせた。茶髪で“カラフル”な若者から、人々に勇気を与える写真家へと成長していく過程の中で見せる表情や、その時々で違った感情がこもる涙など、その味わい深い演技には誰しも心打たれることだろう。また、本作には政志を支え、力となった様々な人物が登場する。写真家・浅田政志が誕生するうえで最も貢献したのが、妻夫木さんが演じる浅田家の長男・幸宏だ。劇中では政志に対して「自分一人で写真家になったつもりでいる」とボヤく幸宏のセリフが登場するが、その言葉通り、消防車や消防服の手配などコスプレ写真を撮る際に必要となる面倒な交渉事は彼が担当。妻夫木さんは、なかなか定職につかない政志に苦言を呈しながらも応援する兄役を包容力をもって好演し、作品に抜群の安定感を与えている。そして写真が撮れなくなった政志が運命的にめぐり合うのが、菅田さんがふんする震災ボランティアの小野陽介だ。1人黙々と写真の泥汚れを落とす小野はある事情を抱えているが、菅田さんはどこか不安げな佇まいの普通の大学院生を体現。黒縁メガネに無精ひげを薄く生やし、完璧にオーラを封印したその驚きの成り切りぶりをお見逃しなく!“誰かを喜ばせたい”という想いを原動力とする映画監督・中野量太と人間を愛し、写真を撮ることの意味を模索する写真家・浅田政志。2人の奇跡のコラボレーションで生まれた『浅田家!』が映す、悩ましくも心温まる半生を豪華キャストの名演とともに堪能して欲しい。《text:足立美由紀》(text:Miyuki Adachi)■関連作品:浅田家! 2020年10月2日より全国東宝系にて公開©2020「浅田家!」製作委員会
2020年10月05日私はファッションが大好き、おしゃれが大好きで、トレンドを取り入れるのにファストファッションをよく利用してきました。ところが最近、ファストファッションの服でしっくりこないものが増えてきました。今でもファッションは大好きなのですが、せっかく買っても袖を通すことなく娘にあげることもしばしば。自粛期間中の断捨離を経て、好きだからこそやたらと洋服を買わなくなった体験談です。ファストファッションが似合わない?これまで定期的に訪れ、ネットでも店頭でも毎月と言っていいほど何かしらお世話になっていたファストファッションの洋服。今でも見ているだけならトレンド感があり、かわいと思う服がたくさん並んでいるのですが、最近いざ試着室で着てみると、どこか違和感を覚えるようになりました。強いて言うなら、顔が浮いてしまっているのです。好みのスタイルに顔がついてこなくなっていると言ったらいいのでしょうか。若作りのおばさんにはなりたくないと強く思うあまり過敏になっているのか、欲しいとは思うのですが買うまでに至らなくなり、このところ足が遠のいています。要は、着たい服と似合う服が一致しなくなってきているのだと気付きました。では、似合う服とはどのような服なのか。ここ10年ほどずっと同じような感じで定番服にファストブランドで購入したトレンドアイテムを合わせて最新のファッションを楽しんできましたが、今後もトレンドアイテムを足す必要があるのか、限られた予算をどこに投入するべきか、50代のファッションについて改めて考えてみました。残す服とさよならする服を選別これからのファッションについて考えるきっかけとなったのは、コロナ禍の自粛期間でおこなった断捨離でした。たくさんの服とさよならをしながら、こういうことを続けていてはいけないと強く思いました。似合うと思ったら堂々と着たらいいと思うのですが、違和感を覚えるのであればファッションをがらりと変えていくべきだと感じました。先日、偶然手にした雑誌のインタビューで、宮沢りえさんが自粛期間におこなった断捨離の話をしていました。自分と同じだったので親近感を抱きながら読み進めていくと、宮沢さんもたくさんの服を処分したと書いてありました。「流行を追ってたくさんお買い物をしてきたけれど、それらの物を処分しながら、もう二度とこういうことはしたくない。これからは、長く使える物だけを買おう。娘に残してあげられる物だけを買おうと決めました」と言うのです。もともとファンだったこともあり、彼女の思いに激しく同感した私は、自分もそうしようと思いました。これからは多少値が張っても、肌触りの良い仕立ての良い服を着たい。体に合った上質なコートを大切に長く着よう。そう思ったら、自然と残しておく服、さよならする服がはっきりとわかるようになり、ベーシックで素材の良い服、流行にとらわれない定番の服だけがクローゼットに残りました。ゆとりのあるクローゼットを楽しむ日々断捨離を経てずいぶん整理されたクローゼットは、がらんとしたまま2カ月がたちました。その間、洋服を買うことはありませんでした。こんなことは初めてですが、欲しいと思わないのでストレスは感じていません。さらに残した服のなかにやはりさよならしようと思う服がしばしば見つかるので、このままいくとまだまだ減っていきそうです。不思議なのが、クローゼットが服であふれていたときは「着たい服が1着もない」「まともな服がまったくない」と嘆いては新しい服を探すということを繰り返していたわけですが、今は自分がどんな服を持っているのか把握しているため、コーディネートもすぐに決まりますし、前より服選びはラクになりました。少数精鋭で、どれも安心して着られるアイテムばかりなので、迷う必要がないのです。まとめ洋服は買わなくなりましたが、物欲がまったくなくなったわけではなく、先日デパートを訪れた際に見かけた新作バッグは今注目のキャンバス地でかわいかったなと気になっていますし、今度購入したいものもあります。また、これまでより心がけるようになったのは、衣類のメンテナンスです。洗濯表示を確認して正しい洗濯をすることが毛玉や形崩れを防ぐため、失敗したくない衣類は必ず専用洗剤を使って手洗いをし、置き干しをするようにしています。またTシャツにもアイロンをかけて、きれいに服を着るようにしています。これからも自分の変化を受け入れ、好きなファッションを追求して楽しみたいと思っています。グレイヘアに細身のバーバリーのトレンチを着て、サングラスをかけているような、そんなおばあちゃんになるのが今の私の目標です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年09月27日久々の明るい話題。しかも清潔感のある、お似合いの美男美女の結婚報道!ということで、ハッピーな気持ちになった人も少なくないでしょう。派手なイメージの芸能界に身を置きながら、5年間、じっくり愛を育んでゴールインっていうのも好感度が高いし。生田斗真さん、清野菜名さん、本当におめでとうございます。■相次ぐ結婚!イケメンたちの運気を占うこのところ、ジャニーズ事務所のタレントさんの結婚が相次いでいますよね。2019年にはTOKIOの城島茂さん、嵐の二宮和也さんが、2018年にはV6の森田剛さんが結婚。長年、テレビや雑誌で見続けていたイケメンが結婚するのって、うれしいような、寂しいような不思議な気分になりませんか?ファンの方なら、その気持ちはもっともっと強いだろうなと。さて、ここ最近、結婚したジャニーズ事務所のタレントさんには、何か共通点でもあるのでしょうか?ちょっと気になったので、占いサイト『HappyCycle』で彼らの運気を占ってみました。『HappyCycle』とは、女優やモデルが絶大な信頼を寄せる占い師・イヴルルド遙華さんが監修するサイト。人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル(※)」で、運気や転機を占えます。※フォーチュンサイクルの24の節目は「種まきゾーン」「愛の収穫ゾーン」「黄金ゾーン」「モヤモヤゾーン」「運命の分かれ道ゾーン」「転機のゾーン」「運命のゾーン」の7つに区切られ、自分がその時期、どのゾーンにいるかによって、どのように行動したらいいかがわかります。■森田剛、城嶋茂、二宮和也の結婚の運気森田剛さんは2018年に宮沢りえさんと結婚。城島茂さんは2019年に菊池梨沙さんと結婚しました。ゴールインした年の運気を占うと、共に「モヤモヤゾーン」で「将来についてじっくりと考えるとき」という結果に。バツイチ子持ちの宮沢さんと結婚した森田さんも、24歳年下の菊池さんとの結婚を決めた城島さんも、今後のこと、世間の目など、考えることは多かったはず。きっと熟考した結果の結婚だったのでしょう。二宮和也さんはどうだったかというと、2019年は「愛の収穫ゾーン」で「愛を育み、人との絆を深めるとき」。サイトには「恋は将来を視野に入れて」「恋人がいるのなら結婚の話が出る予感」とのメッセージが出ていました。つまり、結婚には最高のタイミングだったようです。■新婚・生田斗真の結婚の運気は?それでは、新婚ほやほやの生田斗真さんはどんな運気なのでしょうか?生田さんの場合は、今は「黄金ゾーン」で「分岐点で大きなチャンスをつかむとき」。詳しく言うと「仕事とプライベートのバランスが崩れたり、するべきことが多くて多忙を極めたり」しがちだけれど「バランスよくその状況を切り抜けていくことで、大きく成長する」タイミングらしいです。30代半ばになり、これからますます大きな仕事をしていくであろう中での結婚。ON・OFFを上手に切り替えていけば、俳優としても家庭人としても、充実した日々を過ごせるのではないでしょうか。■生田斗真と清野菜名の相性は?なお、占いサイト『HappyCycle』で、生田斗真さんと清野菜名さんの相性も調べてみました。◎恋愛相性『まずはお互いに、強烈なほどの魅力を感じる相性。自分にはないものを持っていると感じて「もっともっと相手を知りたい」という気持ちが一気に高まっていくはず!その勢いで、出会ってすぐにカップルになることも多い相性(後略)』◎結婚相性『夫として、妻として、きちんと責任を果たしそう。そういうムードが、結婚すると自然に生まれ、夫婦になると、周りからも「落ち着いたカップルだね」と言われるようになるでしょう。そして、穏やかな日常を重ねながら、夫婦で大きな財産を築く可能性も大!(後略)』5年前に出会ったときは衝撃を受け、それゆえに惹かれ合ったようですが、一緒にいることが当たり前になった今は、既に長年連れ添った夫婦みたいな感覚なのかもしれません。お互いに高め合いつつ、いい仕事をたくさんして、2人で財産を築くなんてうらやましすぎ!お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の吉田敬さんがテレビで「美男美女に生まれて、仕事も成功して…前世なにしたんや?よっぽど、ええことしたんやないか?」と言っていましたが、本当にそう。どれだけ徳を積んできたんだろう?と思ってしまいますよね。■相葉雅紀も結婚間近?ところで、最近は嵐の相葉雅紀さんも結婚秒読み?という噂が。そこで、相葉さんの運気も見てみました。12月24日の誕生日までは「黄金ゾーン」で「分岐点で大きなチャンスをつかむとき」、それ以降は「モヤモヤゾーン」で「将来についてじっくりと考えるとき」。どちらも結婚にはよさそうですが、誕生日をまたぐと1年間は「思うようにいかないこともあって、試練を感じる運気」らしいので、できれば早めに結婚したほうがいいのかも?■人生の周期を知って幸せを手に入れてここまで書いてきたように占いサイト『HappyCycle』でそれぞれの「フォーチュンサイクル」を見ると、みんなちゃんと運気の流れに乗って結婚しているんだな~という印象を受けます。相葉さんも仲間たちに続いて、幸せをつかんでくれたらうれしいですね。自分にとって最高のタイミングがわかれば、誰よりもハッピーな恋愛や結婚を引き寄せられるのかもしれません。みなさんも『HappyCycle』で、自身や愛する人の“人生の周期”をチェックしてみてはいかがでしょう。併せて2人の「恋愛相性」や「結婚相性」もぜひ!(文=ココロニプロロ編集部)イヴルルド遙華イヴルルド研究所主宰。海外で魔女修行の経験をもち、タロット、占星術、姓名 判断、血液型占い、九星気学、数秘術、と幅広いジャンルの占いを駆使。人生の流れを24の節目で区切るオリジナルの「フォーチュンサイクル」占いにも注目が集まり、「よく当たる」と評判で、モデルや女優、経営者なども足繁く通う。
2020年06月08日俳優やダンサー、ミュージシャンに、能楽師や書道家、美術家といったジャンルレスなアーティストと、アイヌ古式舞踊や琉球舞踊といった日本各地の土地に根付いた伝統の芸能をミックス。東京都の文化イベントとして、2015年の東京・駒沢からスタートし、さまざまな土地で開催されてきた「東京キャラバン」。この企画の発案者であり、総監修の立場から演出を手がけるのが野田秀樹さん。「もともとは、東京オリンピック・パラリンピックに向けて日本各地から盛り上げていくことを目的として、文化の観点から何か立ち上げられないかという発想から始まっているプロジェクトです。僕は東京都が運営している東京芸術劇場の芸術監督という立場で会議に参加していたんだけれど、じゃあ一体何をやるのかという具体的なアイデアが一向に出てこない。それで僕が、例えとして出したのが“文化サーカス”というもの。日本にあるいろんな文化がクロスする場を用意すればいいんじゃないかと思ったんですよね。もともと文化ってそういうものだからって。そしたら、じゃあ野田さんがやってくださいと言われてしまったという、ね(笑)」文化サーカスとしてイメージしたのは、ロンドンに住んでいた時に年に一度家の前でおこなわれていた移動遊園地。「毎年6月に来るんだけれど、設営の準備で2~3日前から賑わいだす。そろそろだなって思うと、何だかすごくワクワクしたりして。そういう、街角に神出鬼没に現れて、何が始まるんだろうなって周りの興味を惹きながら本番を迎えて、終わったら跡形もなく去っていく。あの感じがいいなと思ったんです」容易に混ざるけれど完全に混ざらないのが面白いなと。とはいえ引き受けた当初は、漠然とイメージはあったものの、新しい“試み”すぎて、すべてが手探り状態で、困惑のほうが大きかった。それでも、「関わるうちに、だんだん自分のなかで前向きに変わっていった」そう。「何より、集まってくれたパフォーマーたちのクオリティの高さですよね。事前にいろんな場所に行って土地に残る伝統芸能をたくさん見せてもらったんですが、当たり前の話なんだけど、長く残ってきている芸能ってとてつもないパワーに満ち溢れていると改めて思い知ったことも大きいです。秋田の竿燈(かんとう)なんかは、あまりの迫力に演出家であることを忘れ、ただのおっさんとして感動したし。そういう、通常交わらないもの同士が交わった時、普段なら絶対に観られないようなパフォーマンスが生まれてくるんです。回を重ねていくうちに、この企画で一番得をしているのは、じつは俺かもしれないと思うようになりました」パフォーマーとして参加した人のなかには、松たか子さんや、谷中敦さんの所属する東京スカパラダイスオーケストラのほか、宮沢りえさん、木村カエラさん、EGO‐WRAPPIN’の中納良恵さんら、一線で活躍するアーティストたちが多く名を連ねる。「’18年の秋田でのキャラバンでは、ニューヨークで活躍しているタップダンサーの熊谷和徳さんと民謡の人たちとがコラボレーションしたんです。最初はやっぱりお互いに慣れないものだから、戸惑いもあって。でも、やっていくうちにお互いに『こんなふうにやってみたらどうか』とアイデアを出し合い歩み寄って、みるみる良くなっていくわけです。キャラバンをスタートさせたばかりの頃は、この“混ぜる”っていうことをおっかなびっくりやっていたんだけれど、回を重ねるうちに、それぞれが持っているリズムを掴んでしまえば容易に混ざるんだっていうことがわかってきた。それでもやっぱり完全には混ざらない部分があって、そこもまた面白いんですよ。終わった後に、パフォーマーのなかに『いままで経験したことがなかったけれど、こういうことをもっとやってみたくなった』って言ってくれる方がたくさんいて、また『全然違うからこそ面白かった』って言われたり、そういう言葉を聞くたびに自分の力になっているし、喜びを感じています」誰もがお祭りや遊園地と同じ感覚で気軽に立ち寄って体験できるのが東京キャラバンの魅力だ。「演劇やダンスのようなカルチャーとか、パフォーマンスに興味のなかった人が、ちょっと覗いて、こういう面白いものがあるんだって気づいてくれるかもしれない。その人が興味を持って、観る側もしくはやる側に回ってくれるかはわからないけどね。普段クラシック音楽を聴かない人が、バイオリンって生で聴くとこんなにいいものなんだって、まずは知ってもらうことが大事だと思っています。日が暮れて夕景のなかで見ると、さして興味のなかったものが素敵に見えたりもするっていう効果もあるだろうし」もうひとつ、野田さんがここで目指していることがある。それは東京と地方との文化をつなげていくということ。「東京芸術劇場の芸術監督に就任した時から、自分のなかで柱にしてきたことがいくつかあるんです。若い演劇人の育成、海外の優れた舞台芸術の招聘…もうひとつあるのが、東京と地方とのラインを作りたいということ。僕は演劇しか知らないけれど、作品も観客もやはり東京に集中しがちです。地方は面白いものもあるけれど、あまり注目されないために、自分たちのやっていることへの誇りを失いかけている人もいる。キャラバンを通じて多くの人に観てもらう機会を増やすことで、少しでも地方の文化に活力がみなぎればと思っています」’17年、京都・亀岡で2日間にわたっておこなわれたワークショップ。撮影:井上嘉和のだ・ひでき1955年生まれ、長崎県出身。劇団夢の遊眠社を結成。’80年代に日本の小劇場ブームを巻き起こす。NODA・MAPを率い、国内外で演劇を創作する。さらに東京芸術劇場の芸術監督も務め、精力的に演劇界を牽引している。東京キャラバンは、東京オリンピック・パラリンピック開催により世界からの注目が日本に集まるタイミングで、東京を文化の面から盛り上げるために立ち上げられた。発案者である劇作家・演出家・役者で東京芸術劇場の芸術監督を務める野田秀樹さんが提唱するのは、多種多様なアーティストが東京キャラバンの旗印のもとに集い、ジャンルを超えて交わることで、新たな可能性を見出す場を作ること。’15年の東京・駒沢を皮切りに、これまでにリオデジャネイロや、東北、京都、九州、四国、岡山、富山、北海道など各地を旅しながら、様々なアーティストが集い、全16か所で開催。出演するのは、俳優、ダンサー、ミュージシャンなどのほか、地方に根付いた伝統芸能の担い手やパフォーマーたち。あらゆる表現が入り乱れたパフォーマンスは、各地で観客を熱狂させている。今年5月に予定していた公演は延期となったが、今後の開催が注目されている。※『anan』2020年5月27日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)ヘア&メイク・赤松絵利(esper.)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月21日