映像配信サービス「dTV」では、これまで制作したオリジナル作品から厳選した12タイトルをバレンタインデーの2月14日(日)0時から23時11分まで、dTV公式Twitterにて無料配信する。約24時間にわたるドラマの配信は、Twitter社としても“初”となる取組み。配信はTwitterの動画アプリ「Periscope」を使ったライブ配信で、各タイトル1回限りの配信となる。2009年のBeeTV(前身)の開局からこれまで、約250作品を超えるオリジナル作品を制作してきたdTV。本企画は、大切な人に想いを伝える2月14日(日)のバレンタインデーという特別な日に配信。今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、外出自粛が求められる特別な状況で迎えるバレンタインデーということで、これまでとは趣向を変え、自分自身のためにおうちでゆっくりドラマを楽しむ特別な1日にしてもらおうというメッセージを込めて、“バレンタインをサボろう”をテーマにオリジナル作品の無料配信を決定。配信タイトルは、ラブストーリー特集、映画連動ドラマ特集、プレミアム作品特集の3部から構成される計12作品。第1部のラブストーリー特集では、真野恵里菜が横浜流星をローンで彼氏として買う、センセーショナルな展開が話題を集めた野島伸司脚本作品「彼氏をローンで買いました」、本田翼がドラマ初主演を務め、人気原作コミックを実写化した「午前3時の無法地帯」、飯豊まりえと渡部篤郎共演「パパ活」、栗山千明や安達祐実ら共演の「婚外恋愛に似たもの」など計5作品をラインアップ。映画連動ドラマ特集では、興行収入38億円を超えるメガヒットを記録した映画『銀魂』と連動した実写版オリジナルドラマ「銀魂-ミツバ篇-」と「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん-」の2作品をはじめ、大人気コミックの人気エピソードを実写化した「闇金ウシジマくん スーパータクシーくん編」、dTVオリジナルドラマ「不能犯」、劇場公開中の最新映画『名も無き世界のエンドロール』の半年後を描いた「Re:名も無き世界のエンドロール~Half a year later~」第1話などの計5作品をラインアップ。さらにプレミアム作品特集では、「Kis-My-Ft2」の玉森裕太と宮田俊哉の大人気ユニット曲をドラマ化し配信時には日本・世界トレンド第1位を獲得、2020年度のオリジナル作品視聴ランキング1位を記録した「BE LOVE」に加え、宮藤官九郎が脚本を務め、主演の綾野剛をはじめ、北川景子、東出昌大、染谷将太など日本を代表する豪華俳優陣が勢ぞろいしたdTV初の劇場公開映画『パンク侍、斬られて候』の2作品をラインナアップ。普段はdTV会員しか見ることのできない作品が、1日限りで無料公開。dTV公式Twitterアカウントから、誰でも視聴が可能となっている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パンク侍、斬られて候 2018年6月30日より全国にて公開ⓒ エイベックス通信放送名も無き世界のエンドロール 2021年1月29日より全国にて公開©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会
2021年02月12日現在、第3話まで放送されている長瀬智也(42)主演の『俺の家の話』(TBS系)。長瀬演じるプロレスラー・観山寿一が能楽の人間国宝である父・寿三郎(西田敏行)を介護するため、リングを離れて実家へ戻ることから始まるホームドラマだ。本作で見どころの一つである、長瀬のプロレスシーンに圧倒される視聴者が急増しているという。「第1話から長瀬さんは、迫力あるプロレス技を披露しています。リングを離れた寿一は、父の介護と能の練習に奮闘。ところが第3話では、金策のために現役時代の所属団体に覆面レスラー『スーパー世阿弥マシン』として復帰しました。ハンドスプリング(跳ね起き)から対戦相手の頭を両脚で挟み込んで投げ飛ばすなど、長瀬さんは難易度の高い技を披露しているのです」(テレビ誌ライター)そんななか注目を集めているのは、「ガンバレ☆プロレス」所属の翔太選手(32)が2月5日に投稿したツイートだ。《これだけは一人でも多くの人に知って欲しい。スーパー世阿弥マシーンのプロレスシーンは全て長瀬さん本人です》本ドラマはDDTプロレスリングの木曽大介レフェリー(43)が監修し、翔太選手もプロレス興行シーンにおいて撮影協力している。現場を知る翔太選手のツイートに、《てっきり吹き替えかと思ってました》《長瀬智也すごいな》など反響が広がっている。■プロレス界も長瀬に熱視線そんななか「NEWSポストセブン」は9日、“ジャニーズ伝説の振付師”であるボビー吉野さん(62才)のインタビュー記事を掲載。吉野さんは「レッスンも長くやっていたし、少年隊のバックダンサーをやっていたぐらいなんで、むしろうまい」などとTOKIOのダンスのスキルを絶賛している。そんなTOKIOのメンバーである長瀬の身体能力の高さは、これまでダンス以外でも注目を浴びてきた。「長瀬さんはスケボーやサッカーも得意で、身体能力が高いことはファンの間では周知のこと。5年前に『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)で空手対決を行った際は、相手の胸元の位置までジャンプして蹴りを決めていました。ドラマ内でのパフォーマンスにも、衰えを一切感じさせません。共演した蝶野正洋(57)さんも、『プロレス業界から引っ張りだこになると思う』と熱視線です」(テレビ局関係者)本誌は昨年12月上旬、本ドラマの撮影現場をキャッチ。そこにはプロレスのコスチュームをまとい、がっちりとした体格の長瀬が佇んでいた。彼が最もこだわっているのはプロレスのシーンだというが、その熱量はドラマに説得力をもたらしているようだ。「プロレスのシーンは、主に長瀬さんの意向が取り入れられているといいます。『世阿弥マシーン』が能面を着けて登場するのも、ストーリーに添った彼のアイデアなのでしょう。なんでもこなす長瀬さんは『スーパーマンじゃない』と苦笑するそうですが、周囲の期待を大きく超えてくるとも。そんな本作のテーマは介護。脚本を書いた宮藤官九郎さん(50)は、長瀬さんに『長男の悲哀を表現できるはず』と語っていました。等身大で演じる長瀬さんから滲み出る“現実味”や家族を思う気持ちは、視聴者から共感を呼んでいます」(制作関係者)
2021年02月09日長瀬智也主演、西田敏行、戸田恵梨香、桐谷健太らが共演。宮藤官九郎脚本による「俺の家の話」の第3話が2月5日放送。今回は戸田さん演じるさくらの生い立ちを“能”で再現するシーンと、長瀬さん自身による本格的プロレスシーンに多くの視聴者が反応した。長瀬さん演じるピークを過ぎたプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退、久々に再会した兄妹や“後妻業”ヘルパーらとバトルの繰り広げる“濃すぎる家族”の王道ホームドラマ。長瀬さんが観山寿一を、西田さんが寿一の父・寿三郎を、戸田さんが寿三郎と結婚しようとするヘルパー・志田さくらを、桐谷さんが寿三郎の芸養子となった観山寿限無を、永山絢斗が観山家の次男で弁護士の観山踊介を、江口のりこが観山家の長女で進学塾講師の長田舞を、井之脇海が寿一の後輩レスラー・プリティ原を、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)が舞の1人息子・長田大州を、荒川良々がケアマネージャーの末広涼一を、平岩紙が寿一の別れた妻・ユカを、秋山竜次が舞の夫でラッパーのO.S.Dを、三宅弘城、羽村仁成(ジャニーズJr.)、長州力らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。寿一はさくらに借りた10万円を返すためリングに上がる。一方、自宅に1人になった寿三郎は廊下で転び病院へ運ばれてしまう。退院後、自分とさくらには時間がないことを痛感したとエンディングノートを作る寿三郎。そのなかに二重線で消された“家族旅行”という文字を見た寿一は、その夢を叶るべく、“スーパー世阿弥マシーン”としてプロレスに本格復帰する。が、その試合を試合会場前にたまたま居合わせた寿三郎とさくらが観戦することになり…というのが今回のストーリー。また今回のエピソードではさくらがの生い立ちも明かされたのだが、そのシーンが“能”で再現されるという趣向。さくらの母が次々とろくでもない男と付き合い、彼らに暴力を振るわれ、極貧のなか金銭感覚が研ぎ澄まされていった過程が、江口さん、道枝さんらによる能でつづられていく。「回想シーンを能でやるのドラマ史上初だろうな」「能が挟まるの斬新すぎる」「斬新だし、ありそうでなかった」など、この演出に絶賛の声多数。またプロレス復帰した寿一のプロレスシーンにも大きな反響が。能の稽古で体幹が鍛えられた寿一は圧倒的な強さを見せるのだが、本作に「さんたまプロレス」のレスラー役で出演している翔太もツイートしているように、本作のプロレスシーンはすべて長瀬さん本人によるもの。これだけは一人でも多くの人に知って欲しい。スーパー世阿弥マシーンのプロレスシーンは全て長瀬さん本人です。#俺の家の話— 翔太 (@shota0810) February 5, 2021「プロレスシーンがスタントなしの長瀬の演技とは鳥肌立った」「プロレスのフライング技で後ろ側から撮ったやつは完全に別の人だと思ってた」「こんな技までできるのかと本当にビックリ」「飛ぶシーンは違うだろーと思ってた。肉体改造からプロレスからすげーな」など、長瀬さんのレスラーぶりにも感嘆の声が数多く寄せられている。(笠緒)
2021年02月06日主演ドラマ『俺の家の話』(TBS系)がスタートし、プロレスラーの役作りのために3カ月で約12キロ増量したことが話題になっている長瀬智也(42)。3月でジャニーズ事務所を退所する彼の個性的すぎる俳優人生を振り返ります。そこには、老若男女問わず誰をも引き寄せてしまう、唯一無二の魅力がありました――!【’95年7月】ドラマ『カケオチのススメ』家庭教師の彼女(永作博美)を持つ浪人生を演じた。当時16歳。ドラマの制作発表には子犬を抱っこしながら登場。【’96年1月】ドラマ『白線流し』卒業式に学帽の白線とスカーフを川に流す儀式をもとに作られた青春群像劇。連ドラ初主演ドラマで繊細な高校生役を。【’97年7月】ドラマ『D×D』特殊能力を持つ2人の青年が、数々の怪事件を解決していくサスペンスホラー。岡田准一との共演が話題となった。【’98年7月】ドラマ『ラブとエロス』未亡人のカスミ(浅野温子)のかわいい年下彼氏・次郎を熱演。このドラマの影響で年下彼氏が女性の憧れに。【’00年4月】ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』宮藤官九郎と初めてタッグを組んだドラマ。渡辺謙に小雪、窪塚洋介と、錚々たるメンバーのなか主演を務めた。【’05年4月】ドラマ『タイガー&ドラゴン』ヤクザが落語に目覚め、弟子入りして奮闘する物語。岡田准一とW主演。落語ブームの火付け役となった作品。【’05年4月】映画『真夜中の弥次さん喜多さん』しりあがり寿の人気漫画の実写化。歌、ダンス、お色気ありのドタバタ時代劇。中村七之助との共演も話題に。【’06年7月】ドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』ヤクザの組長を目指す27歳の真喜男(長瀬)が、ひょんなきっかけで高校生になるというはちゃめちゃコメディ。【’07年10月】ドラマ『歌姫』笑って泣けるラブストーリー。会見では共演の高田純次が得意の適当発言をし大爆笑。豪快な笑顔も長瀬の魅力のひとつ。【’13年1月】ドラマ『泣くな、はらちゃん』漫画の中のキャラクターが現実世界に生きている女性に恋をする物語。ロケ地巡りがはやるほどの人気ぶりだった。【’13年10月】ドラマ『クロコーチ』昭和の未解決事件“三億円事件”を追いかけながら、政治家の弱みを握って恐喝する悪徳刑事役を演じた。【’16年6月】映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』こちらも宮藤官九郎監督・脚本の超絶地獄コメディ。長瀬の演じた鬼は元々人間だったという深いメッセージも。【’17年7月】ドラマ『ごめん、愛してる』韓国で社会現象を起こしたドラマのリメーク。不遇の人生を送っていた男が初めて本気で人を愛するラブストーリー。「長瀬さんは宮藤官九郎さんとの出会いによって、イケメン王道路線からキャラ変し、役者としての幅を広げられましたね」そう語るのは『ジャニーズは努力9割』を著書に持つ、元祖ジャニヲタの霜田明寛氏。「ご本人が『僕はドラマに育ててもらったし、好きなんです』と話されていましたが、実際にずっと連ドラで活躍されていますね。役者を始めたころは『白線流し』で繊細な青年を、『ラブとエロス』では年下彼氏を演じ、王道路線だった長瀬さん。しかし『池袋ウエストゲートパーク』で“素人童貞”を演じ、ジャニーズではなかった“非モテ系”を確立しました。その後、二宮和也さんが童貞役を演じるなど、後輩たちに新しい道を作りました」そんな霜田氏の印象にとくに残っているのは、『泣くな、はらちゃん』だという。「顔芸がすごかったし、そもそも人間の役でもなかった(笑)。ついにここまできたか、と。物語のピュアな代弁者でありながら、色気を出したり消したりできる類まれな魅力の持ち主です」クドカンとの作品についてはこう続ける。「ただ面白いだけじゃない。登場人物の背景が奥深く描かれています。『俺の家の話』はまさに2人の集大成、介護や相続など社会問題を詰め込みながら説教臭くなく、純粋に楽しめます。長瀬さんは後輩から慕われ、年上の人からも好かれてカリスマ性も持っている。今後もその人柄と才能を発揮されるでしょう」「女性自身」2021年2月16日号 掲載
2021年02月05日長瀬智也が主演し宮藤官九郎脚本のオリジナルストーリーをドラマ化する「俺の家の話」の2話が1月29日放送。西田敏行演じる寿三郎がトイレに行こうとして倒れ…そのラストに“寿三郎世代”の家族を持つ視聴者たちから数多くの反応が寄せられている。能楽の人間国宝を父に持ち、その父に反抗してプロレスラーの道に飛び込んだ主人公が、ピークを過ぎ父の介護のため引退。実家に戻ると待っていたのは介護と遺産相続を巡る激しいバトル…というストーリーが展開する本作。観山流宗家の長男として生まれ、プロレスラーを経て再び観山流を継承する道を選ぶ観山寿一を長瀬さんが、寿一の父で二十七世観山流宗家だが現在は要介護状態となった寿三郎を西田さんが、そんな寿三郎を献身的に介護、結婚を申し込まれ妻となる介護ヘルパー・志田さくらを戸田恵梨香がそれぞれ演じる。また、寿一の幼馴染みで、寿三郎の弟子として幼い頃はともに稽古に励み、寿三郎の芸養子として門弟たちの信頼も厚い観山寿限無を桐谷健太が、観山家の次男で現在は弁護士をしている観山踊介に永山絢斗、観山家の長女で現在は進学塾講師の長田舞に江口のりこ。寿一に憧れプロレスラーになったプリティ原に井之脇海、寿一の別れた妻で秀生の母のユカに平岩紙、舞の夫でラッパーのO.S.D(オーエスディー)に秋山竜次、舞の息子。大州に道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、寿一とユカの息子、秀生に羽村仁成(ジャニーズJr.)といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2話では踊介がさくらの過去を調べ、彼女が“後妻業”をしている詐欺ヘルパーだと確信。寿三郎の前でさくらに証拠を突きつける…という展開に。「晩節を汚すことになる」と説得する踊介。寿三郎は「さくらさんがいるから今私は頑張れる」と反論するが、そんな寿三郎を前にさくらは3年前に亡くなった男性の話を始める。その男性は自分の介護のおかげで余命が1年伸び、自分の介護を嫌がり押し付けあった子どもたちではなくさくらに遺産を相続させることにしたという。さくらは「だますつもりはない。遺産目当てでは決してないけどもらえるものはもらいます。いけませんか?」と自分の本心を明かす。「追い出されても構いません。今ならまだ何も受け取ってないし」と話すさくらに、寿一は「今出て行かれちゃ困る」と寿三郎の元に残るよう説得するも「ただ1つ訂正してくれ、親父は寂しい老人なんかじゃない」と続ける…。言い訳することなく自らの考えを主張するさくらに「利用者さんのADLの向上させて、生きがいを与えて、最高のヘルパー」などの声が上がり、演じる戸田さんにも先週に引き続き「さくらの立ち位置が、いい感じにグレーなのがたまらないな。戸田さんの芝居がよすぎる」「戸田恵梨香さんがめっちゃめちゃミステリアスで品がある」などの感想が相次ぐ。その後、寿一は10万円のギャラにつられピンチヒッターとして覆面で“プロレス復帰”。しかしそれによって寿三郎は誰も介護する人間がいない状態となり、トイレに行こうとして倒れてしまう…という展開に。このラストにSNSには「介護していた私の父の事を思い返し、思わず涙ぐんだ」など悲痛な声も多数投稿されている。(笠緒)
2021年01月30日主演に長瀬智也を迎え宮藤官九郎が脚本を手がける“濃すぎる家族”のホームドラマ「俺の家の話」が1月22日放送開始。介護にまつわるストーリーに「リアルでしんどい」「現実を畳みかけてくる」などの声が続出。戸田恵梨香の“小悪魔”ぶりも話題になっている。本作は長瀬さん演じるピークを過ぎたプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルを繰り広げるというストーリー。観山流宗家の長男として生まれ神童と呼ばれるが17歳で家出、「ブリザード寿」のリングネームで人気レスラーになるが、武者修行の旅に出てプエルトリコチャンピオンになるも防衛戦で大怪我。妻から離婚を切り出され現在は新団体「さんたまプロレス」に所属、年齢的にもレスラーとして限界を迎えつつある観山寿一に長瀬さん。寿一の父で二十七世観山流宗家にして重要無形文化財「能楽」保持者、人間国宝で全国に1万人以上の門弟を持ち全日本能楽協会理事長でもある寿三郎に西田敏行。寿三郎がデイケア先で出会い、寿三郎から結婚を申し込まれ快諾する謎の介護ヘルパー・志田さくらに戸田さん。寿一の幼馴染みで寿三郎の弟子として育ち、寿三郎の芸養子となった観山寿限無に桐谷健太。観山家の次男で寿一を反面教師に弁護士となった観山踊介に永山絢斗。観山家の長女で進学塾の講師をしている長田舞に江口のりこ。そのほか井之脇海、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、荒川良々、三宅弘城、平岩紙、秋山竜次らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。寿三郎危篤の知らせを受け久々に実家に戻った寿一は、ベッドに横たわる寿三郎を前に観山流宗家を継ぐと涙ながらに語る…すると寿三郎の心拍に変化が。そして寿三郎は復活。集まった門弟らを前にさくらと結婚、遺産もさくらに渡すと宣言する。混乱する寿一らを前に寿三郎は自分の介護をするよう指示。寿一はさくらの指導のもと、寿三郎を風呂に入れおむつの処理をする…。リアルな介護描写に「クドカン節なんだけど、介護サバイバル経験した人が見るとすげぇ重くてエグいやつだ」「高齢化社会と家族の介護の現実を畳みかけてくるストロングスタイル」などの声が上がるとともに、「介護の話がリアルで色々思い出してしんどい」「非現実な設定に見えますが、"介護あるある"が散りばめられていて…少しでも多くの人にしってもらうきっかけになるといいな」という声も。また寿三郎と結婚、ラストでは“後妻業疑惑”も飛び出したさくらを演じる戸田さんに「俺の家の話の戸田ちゃん小悪魔すぎん」「これでもかってくらいかわいすぎる」などの声も多数寄せられている。(笠緒)
2021年01月23日いよいよ2021年、今年も新ドラマのスタートです。この冬はどんな作品が顔を揃えているのでしょうか。今日はドラマニアな筆者が選ぶ、おすすめ作品をピックアップしてご紹介していきます。クドカンら、実力派脚本家がオリジナル作品で冬ドラマに参戦今期は、抜群の安定感を持つ人気脚本家が続々参戦!満を持して金曜10時枠にやってくるのは、主演に長瀬智也さんを迎えて宮藤官九郎さんが描く「俺の家の話」です。過去に「池袋ウエストゲートパーク」をはじめ、「タイガー&ドラゴン」「うぬぼれ刑事」など、名タッグを魅せた二人の新作とあって大きな注目を集める本作。長瀬さんが演じるのは、ブリザード寿というリングネームで活動する現役プロレスラー。ケガや年齢もあり限界を感じ始めていたところ、父危篤の連絡を受け、遺産相続のいざこざもあって引退を決意――実家に戻り父の介護を手伝うことになるという新感覚ホームドラマとなっています。また、朝ドラ「ちゅらさん」や「ひよっこ」で知られる岡田惠和さんが紡ぐ至高のヒューマンドラマ「にじいろカルテ」が木曜9時枠にて放送決定。高畑充希さんを主演に迎え、ドラマ史上最も普通の医療ドラマと題し、ヘンテコ外科医と看護師が暮らす山奥の診療所を舞台に、人の弱さを知る医療者たちの心温まるヒューマンドラマを展開していきます。さらには、「世界の中心で、愛をさけぶ」や「JIN-仁-」の脚本家・森下佳子さんが日曜9時放送「天国と地獄 ~サイコな2人~」を執筆。“刑事と殺人鬼”という相反するふたりの魂がある日突然入れ替わり…!?善と悪、女と男が複雑に交錯する展開は、見る者を虜にすること間違いなし!綾瀬はるかさん×高橋一生さんの演技対決――新たな化学反応に、期待が高まります。ハラハラから胸キュンまで――感情を揺さぶる話題作が続々登場見応えのあるミステリーをお好みの方には、こちらがおすすめ。竹内涼真さんが主演をつとめる「君と世界が終わる日に」です。同棲中の恋人にプロポーズすべく準備を進めていたある日、トンネル崩落事故に巻き込まれた主人公が命からがら脱出すると、外の世界は一変…。自分のいる街が警戒区域として封鎖されているという絶望的な状況の中、恋人を探し始める絶体絶命サバイバルラブストーリーとなっています。また、SNS誹謗中傷問題に焦点を当てた、全く新しいサスペンスドラマ「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」もお忘れなく。警視庁の捜査官・主人公(香取慎吾)は、ある事件をきっかけに捜査一課の第一線から外された一匹狼ながらも、クセの強いメンバーとともに指殺人に苦しむ人々の事件を解決に導いていきます。顔の見えない犯罪者――社会に潜む闇との対決の行方は…?さらには、面白そうなラブストーリーにも注目。「救命病棟24時」や「僕の生きる道」シリーズで有名な橋部敦子さんが韓国ドラマのリメイクに初挑戦。ドラマ「知ってるワイフ」が木曜10時枠にて放送されます。本作は、恐妻を持つ主人公(大倉忠義)が「結婚生活、こんなはずじゃなかった…あの頃に戻って人生をやり直したい!」と嘆く日々の中、ある日突然過去にタイムスリップして、妻を入れ替えてしまうところからスタート。果たして、過去に戻って選択を変えることで、人生をプラスに変えることができるのでしょうか。火曜10時放送「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」は、「仕事も恋愛もほどほどに。人並みで普通の幸せを手にしたい」というイマドキの安定志向主人公(上白石萌音)が、バリキャリの鬼上司・編集長(菜々緒)と出会うことで、仕事に恋に大きな転機が訪れるというハッピーラブコメディー。玉森裕太さん、間宮祥太朗さんらイケメン勢との胸キュン展開は、新たなブームの予感がぷんぷんしますよね。以上、いかがでしたか?2021年のスタートを飾る冬ドラマ、視聴選びの参考にしてみてくださいね。(text:Yuki Watanabe)
2021年01月02日長瀬智也主演の新金曜ドラマ「俺の家の話」に関西ジャニーズJr.(なにわ男子)の道枝駿佑が出演することが決定。大先輩、長瀬さんと初共演を果たす。宮藤官九郎が描く本作は、濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマ。長瀬さん演じるピークを過ぎたプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込んで激しいバトルを繰り広げる。「母になる」で初めて連続ドラマに出演し、「BG~身辺警護人~」や『461個のおべんとう』などに出演している道枝さん。初の宮藤作品となる今回は、長瀬さん演じる観山寿一の甥っ子・長田大州を演じる。母親役は江口のり子、父親役はロバート・秋山竜次と、個性派揃いのメンバーに囲まれることに。長瀬さんについて道枝さんは「最初はワイルドでクールな方だと思ってましたが、クールな一面もありながら、すごく優しい方でした。現場を引っ張っている姿をみて、すごくかっこいいなと思いました。また現場でも優しく話しかけてくださり、その背中を見て自分も勉強していきたいです。演技に関しても、これから吸収できるところは吸収していきたいです」と初共演の印象を明かす。両親役の江口さんと秋山さんについては「お母さん役の江口さんは同じ関西出身なので、話していると関西弁が自然とでてきてすごく会話が弾みましたし、ずっとテレビで観てきた方なのでお会いできて光栄です。接しやすいので本当のお母さんのように自然と演技に入っていけました。お父さん役のロバート秋山さんのネタはよく観ています。自称ラッパー兼ラーメン店経営者の息子役なので、自分もラップを極めて本当の親子のようになりきれればと思います」とコメント。また「家族の1人1人のキャラが本当に際立ったホームドラマで、しかも能楽とプロレスも題材にしており、もう1つ新しいジャンルのドラマが生まれたのではないかと思います」と物語について話し、「金曜よる10時はこのドラマを楽しみに3カ月間、毎日お仕事、学校を頑張っていただければと思います」と視聴者へメッセージを寄せている。金曜ドラマ「俺の家の話」は2021年1月22日より毎週金曜日22時~TBSにて放送(初回は15分拡大)。(cinemacafe.net)
2020年12月29日2020年12月初旬、アメリカ・カンザス州のフランクリン郡保安官事務所に「ハイウェイを歩いている女性がいる」という通報がありました。時間は午前7時頃で、女性を見かけたドライバーが心配して通報してきたのです。女性の名前はクリスティン・ウィーラーさん。クリスティンさんはハイウェイ沿いにあるコンビニエンスストア『ラブズ』の従業員で、自家用車を持っていないため往復約20kmの距離を徒歩で通勤していました。寒空の下、そんなに長い距離を歩いて通勤するのは大変なことです。しかし彼女が頑張っているのには理由がありました。24歳のクリスティンさんは2人の子供を育てるシングルマザーなのです。頑張るシングルマザーを何とか助けてあげたいその後もクリスティンさんについての通報が何度もあり、その度に保安官が現場へ行って、彼女をパトカーで職場まで送り届けていました。12月9日、この日もクリスティンさんを職場まで車で送った後、数人の保安官たちが「何とか彼女を助けてあげられないかな」と話し合ったのだそう。数日後、この思いに賛同した保安官たちと市民や企業から寄せられた寄付金、さらに11月に行ったイベントの収益を合わせてバンを購入。それをクリスティンさんにプレゼントすることにしたのです。そして12月15日、保安官たちはサプライズでクリスティンさんにひと足早いクリスマスプレゼントを届けに行きました。Here is a short video of the gift that was given this morning. Our deputies went above and beyond!!!Posted by Franklin County, KS - Sheriff's Office on Tuesday, December 15, 2020Here is a short video of the gift that was given this morning. Our deputies went above and beyond!!!Posted by Franklin County, KS - Sheriff's Office on Tuesday, December 15, 2020思いがけないプレゼントに大興奮のクリスティンさんは「これで子供たちを公園に連れて行けるわ!」と大喜び。フランクリン郡保安官事務所はFacebookにこの出来事について投稿。たくさんのコメントが寄せられています。・嬉しくてもらい泣きした。彼女と子供たちが幸せでありますように。・子供たちを養うために一生懸命に働く母親には尊敬しかない。・保安官たちや寄付をしてくれた人たちの寛大さに感動した。Posted by Franklin County, KS - Sheriff's Office on Tuesday, December 15, 2020Posted by Franklin County, KS - Sheriff's Office on Tuesday, December 15, 2020Posted by Franklin County, KS - Sheriff's Office on Tuesday, December 15, 2020Posted by Franklin County, KS - Sheriff's Office on Tuesday, December 15, 2020保安官たちは車だけでなくチャイルドシート2個と車の税金、さらに1年分の保険料もプレゼントしました。これでクリスティンさんは初期費用などを心配することなく、すぐに車に乗ることができます。保安官はクリスティンさんを職場まで送っていった時、「子供たちに出来る限りの世話をしたい」という彼女の意欲を感じたのだそう。頑張っている人を見ると、応援したくなるものです。そんなクリスティンさんの前向きさが人々の心を動かしたのでしょう。多くの人たちの温かい支援の気持ちが込められた車は、クリスティンさんと彼女の子供たちにとって最高のクリスマスプレゼントになったことでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月27日元自衛官のかざりが初の著書を出版へ2021年1月12日、宝島社から『YouTubeで超人気! 元女性自衛官かざりの即やせダイエット個人授業』が発売される。著者は陸上自衛隊出身でタレントのかざり。同書では、短期間で超やせる自衛隊体操をはじめ、ダイエット効果のある運動やストレッチをレクチャー。美尻トレーニングや、ジャンプだけでやせる自衛隊式跳躍など、短期間でやせるメソッドに注目だ。販売価格は1,518円(税込み)。宝島CHANNELやAmazon.co.jpなどで予約を受け付けている。2021年こそ絶対にやせたい人や、動かないで腹筋を割る方法を知りたい人、二の腕を細くしたい人などにオススメだ。YouTubeのチャンネル登録者数は20万人以上!かざりは三重県出身。2月24日生まれ。日本大学芸術学部デザイン学科を卒業後、陸上自衛隊に入隊。任期満了に伴い退職し、現在は、タレント、女優、モデルとして活動している。自衛隊の広報活動を行う他、映画やCMなどでも活躍している。YouTube公式チャンネル「かざりぷろじぇくと」では、自衛隊での経験を活かした自衛隊式ダイエットや、ソロキャンプの様子などを公開。チャンネル登録者数は20万人を超えている。(画像はかざりぷろじぇくと 元自衛官タレントかざり公式サイトより)【参考】※宝島CHANNEL※かざりぷろじぇくと 元自衛官タレントかざり公式サイト※YouTube公式チャンネル「かざりぷろじぇくと」※Amazon.co.jp
2020年12月27日《text:SYO》ついに…いや、ようやく彼の時代がやってきた。仲野太賀、27歳。間もなく芸歴15年目に突入する若き演技派は、いま大輪の花を咲かせようとしている。映画好きを中心に、「外さない俳優」として支持されてきた仲野さん。10月クールのテレビドラマ「この恋あたためますか」や「あのコの夢を見たんです。」で新たな注目を浴びる彼の魅力を、改めて深堀りしていきたい。錚々たるメンバーの中でも際立つ存在感まずは、時計の針を2007年に戻そう。この年に公開された映画『バッテリー』は、林遣都の俳優デビュー作として有名だが、野球を志すチームメイト役で仲野さんも出演しているのだ。本作では、現在のどっしりとした演技につながる安定感ある芝居を早くも披露しており、再観賞すると「おお!」と思うはず。その後、2008年の映画『那須少年記』で初主演を飾り、『さんかく』(2010)や、ドラマ「黒の女教師」(2012)に出演。この「黒の女教師」、いま観ると千葉雄大、土屋太鳳、山崎賢人、広瀬アリス、杉咲花、中条あやみといった錚々たるメンバーが生徒役を演じている。そして…2012年に公開された『桐島、部活やめるってよ』で、仲野さんは頭角を現す。神木隆之介、橋本愛、東出昌大、山本美月、松岡茉優とこちらもすさまじいキャストだが、その中でも仲野さんはキーパーソンを演じているのだ。本作は、バレー部のキャプテンだった桐島が部活を辞めたことで、学内のヒエラルキーに異変が生じる物語。仲野さんが扮したのは、桐島の抜けた穴を埋めることになった部員。自らの才能が足りないことに悩み、「何とかしようとしてこの程度なんだよ、この程度なんだよ俺は!」と絶叫する姿が痛々しく、切ない。仲野さんならではの得意技として、「人生が思い通りにいかない弱者」を演じると、他の追随を許さないほどにハマる、というものがあるが、その特長を決定づけた1本でもあろう。ブレイクを経て、成長、進化…その後、『私の男』(2014)、『あん』(2015)、ドラマ「恋仲」(2015)などに出演し、活動の幅を広げていた仲野さんに、運命的な出会いが訪れる。それが、宮藤官九郎が脚本を務め、岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥が共演したドラマ「ゆとりですがなにか」だ。この作品の中で仲野さんは、岡田演じる先輩を振り回すトラブルメーカーの“モンスター後輩”を憎たらしいほど見事に演じ切り、ブレイクを果たす。その人気ぶりは圧倒的で、スピンオフ作品「山岸ですがなにか」まで制作された(こちらも傑作なので、未見の方はぜひ)。その後、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した『淵に立つ』(2016)が公開され、コツコツと積み上げてきた「独立系の良作・力作に出続ける」部分と、知名度が融合。2017年には、映画ファンのお気に入り作として名高い『南瓜とマヨネーズ』で、現実にもがき苦しむミュージシャン志望の若者を切々と演じ、高く評価された。ドラマから映画と派生し、ヒットした「今日から俺は!!」(2018~2020)といった大衆作品にも出れば、『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(2018)や『タロウのバカ』(2019)、『MOTHER マザー』(2020)、『生きちゃった』(2020)といった攻めた作品にも出演し続ける。2020年は、なんと7本もの出演作が公開され、完全に覚醒した印象だ。中でも、2016年の『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』で組んだ佐藤快磨監督と再び顔を合わせた主演作『泣く子はいねぇが』(2020)での彼の演技は、圧巻。泥酔したあげくに不祥事を起こし、妻子に去られてしまった男が、数年ぶりに帰郷。七転八倒しながら人間として成長していく姿を、泥臭く体現した。大人になりきれず、未熟で、それでも前に進もうともがくどうしようもない人間らしさは、仲野さんにしか出せないだろう。そして、同時期に始まったドラマ「この恋あたためますか」と「あのコの夢を見たんです。」では、全く異なる演技を披露。後者は、南海キャンディーズの山里亮太による「妄想エッセイ」の映像化で、仲野さんは赤メガネをかけ、山里を好演。さらに、劇中劇(妄想)の中で、中条あやみや森七菜といった毎話交代するヒロインと、息の合った掛け合いを見せた。仲野さんと森さんは共演作が多く、本作「この恋あたためますか」、さらにはティファニー×ゼクシィのCMでも共演(これまた泣けるのだ)。「この恋あたためますか」では、森さんが扮するヒロインをめぐって、中村倫也演じる会社の社長と恋愛バトルを繰り広げている。お菓子作りにひたむきで、ヒロインを支える実直なキャラクターは、仲野さんの新たな“進化”を感じさせる。2021年も話題作に出演、もはや“無敵”の俳優にここまでは、現在公開&放送された内容。来年も、仲野旋風は収まらないどころかさらに拡大する。まずは、2021年2月11日に公開する『すばらしき世界』。日本が世界に誇る実力派監督・西川美和の最新作で、第56回シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞(役所広司)の2冠に輝いた力作だ。人生の大半を刑務所で過ごした殺人犯(役所さん)が、社会復帰を目指す物語だが、本作で仲野さんは準主役に抜てきされた。主人公を取材するうち、情が移ってしまう元テレビ番組の制作者をリアルに演じており、物語の“良心”として、さらには観客と物語をつなぐポジションとしても機能している。仲野さんを追ってきた身としては、万感の思いが込み上げてくるほどのベスト・アクトだ。ぜひ公開を楽しみにお待ちいただきたい。その翌週の2月19日に公開する『あの頃。』では、重度のハロプロファンをエネルギッシュに演じており、観る者を爆笑させるだろう。口やかましく、ひねくれ者で見栄っ張りだが、その実小心者でもあるという、なんとも憎めない男を好演。ホロリと泣かせる名演も披露しており、主演の松坂桃李(「ゆとりですがなにか」コンビだ)とも好相性を見せつける。今泉力哉監督に加え、『南瓜とマヨネーズ』の冨永昌敬が脚本を手掛けている点にも注目だ。2018年に、盟友・菅田将暉のオールナイトニッポンにゲストとして登場したとき、仲野さんはこう言っていた。「『共喰い』のオーディションで、俺は芝居さえ見てもらえなかったのに(菅田)将暉は見てもらえて、あっという間に主役ですよ。(中略)一番最初のジェラシーだわ、お前に対して(笑)」と。同エピソードでは、菅田将暉と染谷将太への嫉妬に苦労したと振り返っており、雌伏のときを過ごしていたことがうかがえる。しかし、だからこそ、人気がついてきた仲野太賀はもはや無敵。この先ますます絶対的な存在になっていくであろう彼の視界は、もう曇天でも向かい風でもない。どこまでも真っ青な晴天の下を、仲野太賀はひた走っていく。(SYO)
2020年12月22日都内のスポーツ施設前に長髪を後ろで束ねた長身の男性が。12月上旬の寒空の下で、たばこをくゆらせていた長瀬智也(42)。顎ひげが伸びワイルドな風貌になっていた。黒のパーカを羽織っていたが、ボトムスはド派手!なんと、パンツの両サイドに青と黄色のヒラヒラとした飾りがついている。彼は’21年1月スタートのドラマ『俺の家の話』(TBS系)でプロレスラーを演じるが、そのコスチュームということのようだ。「同作は長瀬さん演じるプロレスラーが、父親の介護を機に遺産相続バトルを繰り広げるというストーリーです。戸田恵梨香さん(32)や西田敏行さん(73)といった豪華俳優陣が脇を固めます」(ドラマ関係者)ドラマの脚本を務めるのは宮藤官九郎(50)。長瀬とは’00年、宮藤にとって初の連ドラ『池袋ウエストゲートパーク(以下・IWGP)』(TBS系)以降、幾つもの話題作をともに作り上げてきた盟友同士だ。「長瀬さんは来年3月末で約30年所属していたジャニーズ事務所を退所します。一部では、俳優を引退し、裏方に回ると報道されています。つまり、『俺の家の話』は俳優・長瀬智也として“最後のドラマ”になるかもしれないのです」(芸能関係者)これまで何度もタッグを組んできた宮藤と、有終の美をかざりたいということなのだろうか。「昔から宮藤さんは長瀬さんの演技を絶賛して、『僕の伝えたいことをうまく視聴者に伝えてくれる』と言っています。いっぽう長瀬さんも『宮藤さんの作品にはすべて出たい!』と語っていたほど相思相愛なんです。そのような歴史があり、長瀬さんは『ジャニーズ最後の作品は宮藤さんと!』と熱望したため、今回のドラマが実現しました。気合も十分に入っており、近年はツーブロックのイメージが定着していたものの、久々に髪を伸ばしロン毛に。さらには、筋トレと食事によりプロレスラー並みの体格を作り上げ、役作りは完璧です」(前出・ドラマ関係者)宮藤との20年にわたるタッグの集大成ともなる『俺の家の話』。2人は男同士の“熱い約束”を交わしたという。「2人による初めての作品『IWGP』は平均視聴率14.9%と高い数値を記録し、社会現象にまでなりました。2人は『20年越しにIWGPを超えよう!』と誓い合い、さらに結束を固めたようです」(前出・ドラマ関係者)『IWGP』では長髪が印象的だった長瀬。伸ばした髪には2人で初心に戻り、“最後のドラマ”を成功させたいという願いも込められているに違いない。「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月16日長瀬智也・主演×宮藤官九郎・脚本で2021年1月よりスタートする金曜ドラマ「俺の家の話」の放送を記念し、動画配信サービス「Paravi」では長瀬さんと宮藤さんがタッグを組んだTBSの過去ドラマ2作品「池袋ウエストゲートパーク」と「うぬぼれ刑事」を配信。この2作品が配信されるのは今回が初めてとなる。「俺の家の話」で宮藤さんが手掛けるオリジナルストーリーで長瀬さんが演じるのは、“ブリザード寿”というリングネームで活躍するプロレスラーの観山寿一。ピークを過ぎたプロレスラー・寿一が能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込み、介護と遺産相続など家族の問題を解決していくというホームドラマ。長瀬さん扮する主人公・寿一を取り巻く個性的なキャラクターとして、戸田恵梨香、桐谷健太、永山絢斗、江口のりこ、井之脇海、平岩紙、そして西田敏行の出演が決定するなど、その豪華キャスト陣にも期待が高まっている。■20年経ったいまも熱狂的ファン多数「池袋ウエストゲートパーク」2000年4月期に放送された「池袋ウエストゲートパーク」は宮藤さんの連続テレビドラマ脚本デビュー作となる。原作は石田衣良による同名小説で、「I.W.G.P」の愛称でも知られている人気シリーズ。池袋を舞台に、果物屋店番兼トラブルシュータ―である主人公の真島誠(長瀬さん)がストリートギャング・Gボーイズの安藤崇(窪塚洋介)らとともに次々起こる難事件を解決する青春ミステリー。長瀬さん、窪塚さんのほかにも、当時は若手俳優だった加藤あい、山下智久、妻夫木聡、坂口憲二、小雪、佐藤隆太、阿部サダヲら、いまとなっては錚々たる顔ぶれが集結しており、それぞれ人気が急上昇するなどの大ヒットドラマとなった。登場人物それぞれが強烈なキャラクターであると同時に、劇中では斬新でユニークな演出が随所にちりばめられており大きな話題に。伝説の作品として放送から20年たったいまでも熱狂的なファンが多い。なお、連続ドラマから3年後に放送されたスペシャルドラマ「池袋ウエストゲートパークSOUPの回」も合わせて配信する。■生田斗真ら豪華な共演者や長瀬智也のダンスにも注目!「うぬぼれ刑事」2010年7月期に放送された「うぬぼれ刑事」は宮藤さんにとって初めてのオリジナル刑事ドラマの脚本であり、第29回向田邦子賞を受賞した記念すべき作品でもある。長瀬さんが演じたのは、超恋愛体質で捜査に支障をきたすほど惚れっぽく、その惚れてしまう女性はことごとく怪しい容疑者という、理不尽を抱えてしまう刑事。共演者には生田斗真、中島美嘉、荒川良々、要潤、矢作兼(おぎやはぎ)、坂東三津五郎、西田敏行といった超豪華俳優陣。また、長瀬さん演じる“うぬぼれ”が惚れてしまう女性ゲストが毎回豪華なことでも話題を呼んだ。ほかにも、バーで恋愛話に興じるうぬぼれ屋の男5人「うぬぼれ5」の会話や、惚れてしまった犯人の女性に白いスーツで踊りながら近づく長瀬さんのダンスシーンは必見。「俺の家の話」をはじめ、上記2作品にも関わってきたプロデューサー・磯山晶氏は「コロナ自粛の日々、海外のいろいろな配信ドラマを見ましたが、そのたびに『池袋』や『うぬぼれ』も人気配信ドラマに負けないクオリティなので、いつかラインナップに並ばないものだろうか? と思っていました。今回、改めて皆さんに見ていただける機会を得て、大変うれしく思います」とコメント。「私たちの熱いタッグはここから始まりました。宮藤官九郎初めての連続ドラマであり、いまはもう集められないようなスターたちが野放図に集合していた『池袋』、その10年後、宮藤官九郎さん自身が演出した作品で、女優さんたちのキャスティングと慣れないトリックに奮闘した『うぬぼれ』、どちらも自信作です。ぜひ、お楽しみください!!」と熱くアピールしている。「池袋ウエストゲートパーク」(2000)「池袋ウエストゲートパークSOUPの回」(2003)「うぬぼれ刑事」(2010)は12月19日(土)12時~Paraviにて配信開始。金曜ドラマ「俺の家の話」は2021年1月、毎週金曜日22時~TBS系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年12月13日戸田恵梨香が、主演・長瀬智也×脚本・宮藤官九郎のタッグで贈る1月スタートのTBS系新金曜ドラマ「俺の家の話」に出演することが分かった。本作は、長瀬さん演じるピークを過ぎたプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込み激しいバトルを繰り広げる、濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマ。桐谷健太、永山絢斗、江口のりこ、井之脇海、平岩紙、西田敏行に続き今回出演が明らかになった戸田さんが演じるのは、謎の介護ヘルパー・志田さくら。訳あって家族と音信不通だった寿一(長瀬さん)は、父・寿三郎(西田さん)の危篤の報せを受けて病院に駆け付ける。奇跡的に一命を取り留めた寿三郎が婚約者として紹介したのが、介護ヘルパーのさくら。さらに、遺産を全て彼女に譲ると宣言したため、家族は仰天してしまうのだ。ヒロインを務めた連続テレビ小説「スカーレット」以来、今作が初のドラマ出演となった戸田さん。TBSの連続ドラマは、同枠で放送され大きな話題となった「大恋愛~僕を忘れる君と」以来。出演に関して「『流星の絆』では桐谷健太さんに『地味』と書かれたポストイットを貼られましたが、今回は脚本のト書きに『地味な女』と、宮藤さんの私のイメージなのか願望なのか分かりませんが書かれておりましたので、このホームコメディを真面目に、そして地味に頑張りたいと思います」と意気込み、「なーんにも考えず、ただ見ていてくすっと笑えてホッとしてもらえるような、家族っていいなと思ってもらえるような作品になったらいいなと思います。楽しみに待っていてくださいね」と視聴者へメッセージを寄せた。「俺の家の話」は2021年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年12月03日1月スタートの長瀬智也主演TBS新金曜ドラマ「俺の家の話」に、桐谷健太、永山絢斗、江口のりこ、井之脇海、平岩紙、そして、西田敏行の6名が出演することが分かった。宮藤官九郎脚本で贈る本作は、濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマ。長瀬さん演じるピークを過ぎたプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルを繰り広げる物語。今回明らかになった俳優陣が演じるのは、主人公・観山寿一(長瀬さん)を取り巻く個性的なキャラクターだ。桐谷さんが演じるのは、寿一の父・寿三郎の一番弟子にして芸養子でもある寿限無。永山さんが演じるのは、能を愛しているが、自分には才能がないことを悟り、弁護士になった寿一の弟・踊介。寿一と踊介の兄弟バトルにも注目だ。桐谷さんは「物腰が柔らかくて、優しくて、いろいろなことを包み込んできた男性です」と今回の役どころを説明し、「寿一が帰ってきたことで、いろいろな事件が起こっていくと予想しているんですが、寿限無がどのように変わっていくのか!? 能楽師のように重心をしっかり下げ、しなやかに演じていきたいです」と意気込む。また、長瀬さんと初共演となる永山さんは「『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』はもちろん、ずっとテレビで観ていた方なので、今回共演させてもらえて(しかも兄弟です)本当に感激しています」と話し、「能楽についてはまだ少し触れた程度なのでこれから勉強していくつもりです」とコメント。そして、江口さんが観山家の長女であり寿一の妹・舞を、プロレスラー・プリティ原を井之脇さん、寿一の別れた妻・ユカを平岩さん、そして、宮藤作品に欠かせない西田さんが、観山流の宗家であり、寿一の父・寿三郎を演じる。江口さんは「主演の長瀬さんは、強いエネルギーを発していて、ほかの方にはない魅力を持っている方なので、一緒に芝居ができるのがとても楽しみな方です。宮藤さんが描かれるホームドラマは、今の時代の人たちに必要な作品であると思うので、ご覧になる方にはぜひ笑ってほしいですね」と話す。井之脇さんは「初めて脚本を読んだ時に、嫌なことや辛いことを全て忘れて、笑いながらあっという間に読んでしまいました。この笑いを早くみなさんに届けたいです。物語全体はもちろんですが、ぜひプロレスチームの面白くも熱い部分にも注目して笑っていただきたいです」とアピール。演じるにあたって身体作りをし、いま10kg以上増量したそうだが、「長瀬さんの身体の仕上がりを見て、さらに気合を入れて頑張らなくてはと思いました。髪型やコスチュームにもこだわって、“プリティ”に演じたいと思います!」と熱を込めた。「脚本を読ませていただき、想像しただけで、もう、いろんなことが豪華ですし、絶対面白いやん! て、ニンマリしてしまいます」と台本の印象を明かす平岩さんは、「想像以上になるんだろうなあ。どのシーンも楽しみです。なので、視聴者の方と共に毎週楽しみに視聴したいと思います」と放送に期待。長瀬さんとは「うぬぼれ刑事」でも父役で、「タイガー&ドラゴン」では父子のような関係性の師匠役で共演した西田さんは、「長瀬くんとは、長瀬くんがまだ10代のころ『竜馬がゆく』というドラマで共演したことがあって。そのとき驚いたのが表現者として一番大事な目力を持っていたこと。だから長瀬くんと共演すると自分も刺激を受けることが多いんです。素晴らしいポテンシャルを持った役者なので、今回もいいキャッチボールができるんじゃないかと期待しています」と語っている。「俺の家の話」は2021年1月より毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年11月27日「10月29日に全ての撮影が終わりました。クランクアップのときは、二階堂さんが大号泣してしまって。あいさつの言葉を詰まらせるほどでした。主演の窪田正孝さん(32)がそれを温かく見守っていたのが印象的でしたね」(ドラマ関係者)NHK連続テレビ小説『エール』もクライマックスへと近づいてきた――。最終回は11月27日放送で、10月29日にはついにクランクアップ。コロナ禍で困難が多かっただけに、窪田演じる裕一の妻、音役を務めた二階堂ふみ(26)の撮影終了の感動もひときわ大きかったようだ。「もともと、朝ドラの撮影というのはハードなのですが、『エール』は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年よりも大変だったと思います。撮影は2カ月半の休止を余儀なくされ放送も一時中断。結果、当初の予定よりも10回短縮になりました。また3月には、出演者の志村けんさんが亡くなられるという悲しい出来事もありました」(前出・ドラマ関係者)現場では、NHKが定めた感染防止のための制作マニュアルを順守して撮影が進められてきた。感染対策の観点から特に『エール』で問題になったことの一つが、出演者たちの“歌唱シーン”の多さ。「大きな声での歌唱は、飛沫感染のリスクが懸念されました。そのため、すべてのシーンではないですが、場合によっては、歌を事前収録して本番は口パクにするなど、コロナ禍前には予定していなかった対応をする必要もありました」(前出・ドラマ関係者)二階堂も歌手を夢見る役のため、随所で歌声を披露してきた。「二階堂さんは公募だったヒロイン役オーディションに自ら希望して参加。事前に自腹でボイストレーニングに通い、撮影中も歌のレッスンは欠かさなかったそうです。並々ならぬ熱意で臨んでいただけに、感染対策に留意しながらの歌唱シーンの撮影はもどかしい部分もあったでしょうが、常に最善を尽くしてきた。クランクアップの号泣にはそういった思いも秘められていたかもしれませんね」(前出・ドラマ関係者)そんな涙のクランクアップから4日後のこと。二階堂が、『第71回NHK紅白歌合戦』の紅組司会を担当することが発表された。そうなると期待してしまうのが、二階堂の“生歌”だ。過去の紅白を振り返ってみても、可能性は十分にある。「’13年の紅白では、紅組司会を務めた綾瀬はるかがNHKの復興ソング『花は咲く』を歌唱。また、その年の朝ドラを紅白で大々的にコーナーとして扱った例として『あまちゃん』があります。宮藤官九郎さんが紅白用に台本を書き上げ、のんをはじめとした出演者がドラマの役柄のままで登場。当時ヒットした劇中歌『潮騒のメモリー』などを歌って、盛り上げました」(スポーツ紙記者)NHK関係者は、二階堂の“生歌”の可能性をこう話す。「なにより今年の紅白のテーマは“今こそ歌おう みんなでエール”ですからね。まず、『エール』コーナーは当然あります」作曲家が主人公であり、歌手やミュージカルで活躍する俳優も多く出演している『エール』は、紅白との親和性は抜群だ、と続ける。「たとえば、山崎育三郎さん(34)による『栄冠は君に輝く』はコーナーに入るでしょう。視聴者の反響が大きかった曲ですからね。あとは薬師丸ひろ子さん(56)。『エール』では賛美歌を歌って話題になりました。『あまちゃん』でも紅白に出演していますし、今回も母娘を演じた二階堂さんを支える意味で、出演を決めるのでは。そして局側としては、やはり女優業一筋だった二階堂さんに“歌手”として、歌ってもらいたい。ただ初司会の負担もありますから、二階堂さん側と相談しながら決めていくことになるでしょう」二階堂が歌う候補として有力なのが、『蒼き空へ』という曲だ。「音の夫・裕一が作ったという設定の曲。劇中では歌への情熱を失いかけていた音が再び前を向く場面で歌われます。二階堂さんの伸びやかな歌声も合わさって、多くの視聴者から感動の声が届きました」(前出・NHK関係者)コロナ禍で苦闘した朝ドラ歌唱撮影への思いを年末に“生歌唱”でリベンジ――。それこそが、日本中への“エール”になる!「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月13日ベストセラーの漫画や小説の映画化作品が人気を博していますが、この秋注目したい1本は、芥川賞と文藝賞をW受賞した小説を映画化した『おらおらでひとりいぐも』。東北弁のタイトルに込められているのは、「私は私らしく一人で生きていく」という意味ですが、本作では75歳でひとり暮らしをすることになった桃子さんが孤独な生活のなかで、“新たな世界”を見つけていくまでが描かれています。そこで、こちらの方々に本作の見どころについて、お話をうかがってきました。写真・北尾渉(沖田修一、若竹千佐子)沖田修一監督&原作者の若竹千佐子さん【映画、ときどき私】 vol. 337今回、斬新な演出で見事に映像化を実現させたのは、『南極料理人』などで知られる沖田修一監督(写真・左)。そして、55歳で夫を亡くしたあと、主婦業をしながら小説講座に通い、63歳で作家デビューを果たしたという異色の経歴でも話題となっているのが原作者の若竹千佐子さん(同・右)です。そんなお二人に、多くの共感を呼んだ本作の魅力や観客へ伝えたい思いなどについて、語っていただきました。―監督は原作を読まれたとき、どういった映画にしたいと思われましたか?監督まずは、主人公の抱える寂しさや自己葛藤みたいなところをうまく映画にできたらいいなということを考えました。―そういった心の声を原作では“柔毛突起”として表現されていますが、映画では“寂しさ”として擬人化されていますよね。監督最初に頭に浮かんだのは、「もしこれを映像にしようとすると、CGのようになってしまうのではないか」ということでした。でも、それをするとこれまでの自分の映画の作り方とは違うものになってしまうと思ったんです。できればいままでのように俳優さんたちにお芝居をしてもらったものを撮りたかったので、擬人化させていただきました。―若竹さんは、柔毛突起が擬人化されると聞いたときは、驚かれたのではないでしょうか?若竹さん驚きましたね。「どうやっておばあさんの脳内を映すんだろう?」と疑問に思っていましたから。それが、まさか3人の俳優さんが演じることになるとは……。でも、濱田岳さん、青木崇高さん、宮藤官九郎さんという私が大好きな俳優さんが出てくださったので、本当にうれしかったです。―3名のバランスも絶妙でしたが、どのようにしてキャラクターを作り上げていったのでしょうか?監督年齢も性別も何もかも自由だったので、最初は悩みましたが、桃子さんとかけ離れた人がやったほうがいいなと。そこで、親衛隊とか白雪姫に出てくる七人のこびとみたいなイメージから男性だけにしました。あとは、ただ僕が好きな俳優を選んだというだけですね(笑)。田中裕子さんだからこそ生まれた瞬間はたくさんあった―画面からもみなさんの楽しんでいる様子が伝わってきましたが、演出はどのように?監督桃子さんの寂しさや孤独を際立たせる存在でもあったので、あまりはしゃぎすぎないようにというのはありましたが、そのなかでも、遊べるところをみなさんが一生懸命見つけて演じてくれた感じです。―では、若竹さんのお気に入りのシーンを教えていただけますか?若竹さん私が好きなのは、桃子さんがマンモスを引き連れて歩いているところ。狭い世界に生きているごく平凡なおばあさんの脳内に、ものすごく長い時間が流れていることが一目瞭然でわかりますよね。あとは、いまお話にもあった寂しさの3人が出てくるシーン。監督の人間に対する優しい目線を感じられて、本当によかったです。―そのほかに、東出昌大さん演じる夫の周造がプロポーズするシーンでは、ご自身の気持ちが蘇ったとか。若竹さんそうなんですよ!若い頃の桃子さんを演じた蒼井優さんと東出さんというあんな美男美女に演じていただいて、申し訳ない気持ちもありつつ、思わず顔を赤らめました。私小説ではないと言いながらも、まさかあんなハンサムな人にやっていただけるなんて……。周造は美男子という設定にしてありましたが、書いてみるもんですね(笑)。―(笑)。あと、やはり主演を務めた田中裕子さんが素晴らしかったですが、キャスティングの決め手となったのは何でしょうか?監督脚本を書いているときは誰にしたいとかは考えずに、ある程度できあがってからプロデューサーと相談しました。そこで名前が挙がったのが、田中裕子さん。これまで映画やドラマで見てきた田中さんの演技は圧倒的だったので、もし田中さんが桃子さんを演じてくださるなら、それ以上はないなと。そして、それが実現したわけですが、実際に田中さんだからこそ生まれた瞬間はたくさんありましたし、桃子さんの一挙手一投足すべてにそれを感じました。自分と似ている、と感じる人は多いはず―今回は、蒼井優さんがセットの隅っこにうずくまりながら、他の方々の演技に合わせて、現在の桃子さんの脳内の声を演じていたそうですね。その姿を見て、宮藤官九郎さんは泣きそうになったそうですが、どのような様子だったのでしょうか?監督蒼井さんは現場で目立たないように毎日黒い服を着て、桃子さんの声を演じることだけに集中してくれました。本当にうれしくて、僕も涙が出そうでした。―ぜひそのあたりも、観客の方々には注目していただきたいですね。ちなみに、劇中では方言を使われていますが、若竹さんからご覧になっていかがでしたか?若竹さん田中さんは、本当にお上手だなと思いました。もちろん、寂しさのみなさんも素晴らしかったです。でも、やっぱり東出さんが「決めっぺ」というプロポーズのひと言を放つシーンは、ハンサムな顔と言葉とのギャップがあって本当によかったですね(笑)。―方言ならではの魅力がありますよね。監督そうですね。僕は埼玉の出身なので、あまり方言のないところで生まれ育ちましたが、母親が山形出身ということもあり、東北弁は自分にとってなじみのあるイントネーションなんです。俳優さんも方言が話せる人は芝居がまたひと味違って見えるので、“方言の魔法”みたいなものはあると思います。―原作とオリジナルのバランスで、意識したところがあれば教えてください。監督僕の母が桃子さんと同じようにひとり暮らしをしているので、原作のほかに自分の母親をモデルにしているところはあったかもしれません。たとえば、図書館で話している内容や警官とのやりとりは母の話ですし、車を買うシーンで「遠くの息子より近くのホンダです」というのも母が実際に営業の人から言われた言葉。良いセリフだなと思ったので、映画のなかに盛り込ませていただきました。実家に帰ってこない息子もまさに僕のことですけど、おそらく自分と似ていると感じる人はたくさんいるんじゃないかなと思います。愛と自由の二択なら、愛を蹴飛ばしても自由を選びたい―若竹さんも、ご自身を桃子さんに投影している部分はありますか?若竹さんありますね。たとえば、夫が亡くなったとき、私はいままで悲しみがどういうことかも、何も知らなかったんだなと実感しましたが、そういった部分は私が体験したことです。ただ、オレオレ詐欺に引っかかったのは空想ですよ!―よかったです。映画のなかで「おらはちゃんと生きたか?」と問いかけるところがありますが、おふたりにとって“ちゃんと生きる”とは何ですか?監督難しいことですけど、きれいなことも汚いこともまるごと含めて生きるというイメージですね。悩みながらということでもありますが、そんな小さな右往左往が宇宙の歴史のひとつに繋がっていくのかなと。若竹さん振り返ってみると、いろんなへまをしていて、顔が赤くなるほど恥ずかしいこともいっぱいしてきました。でも、長い目で自分自身を見てみると、それなりに整合性の取れていた行動だったかなと言えるので、ちゃんと生きてきたんだと思います。結局は、自分の全部を受け入れるということが、ちゃんと生きるということなのかな。ただ、つい筆がすべって書いたことなので、まだ自分でもよくわからないところではありますね(笑)。―ちなみに、若竹さんは「愛か自由かの二択だったら、愛なんか蹴飛ばしても自由を選ぶ人でいたい」とお考えのようですが、その理由を教えてください。若竹さんそれは当然そうですよ。「愛」という言葉でどれだけの女の人たちがだまされてきたことか!と言いながらも、「やっぱり愛は素晴らしい」とも思っている自分もいるんです(笑)。ただ、愛という名のもとに支配や不自由もありますからね。―なるほど。ちなみに、若竹さんはこの小説がきっかけで一躍注目を集めることとなりましたが、心境の変化などを感じていますか?若竹さん芥川賞をいただいてからは、公私ともに激動の2年でした。小説を書いていたときは、「この作品でダメだったら、私は2度と世の中には出られない」くらいの気持ちだったので、そのときはこれ以上のものは書けないと思って出しました。でも、2年間でいろいろなことを経験して、いまは少し別の角度から書いてみようかなとやる気が出てきています。というのも、私は63歳でやっとプロになれたので、私に見えているものはほかの人たちとはまた違うものがあるはずですから。『おらおらでひとりいぐも』のときはコンクールに出すために整えすぎていた部分もあったなといまは思うので、次はもっと自由に、めちゃめちゃに書いて、ぐちゃぐちゃな文体にしたいような気がしているほどです(笑)。監督いやー、すごいですね!自己決定権や自由な時間はかけがえのないもの―次回作が楽しみです。今後ひとりで生きていく女性も増えると思いますが、そういう女性にアドバイスはありますか?若竹さん偉そうなことは言えませんが、「悲しいことがあっても、楽しくやっていきましょう」ということですね。夫のことは大好きでしたが、自分ひとりですべてを決められることへの喜びを私はいま感じています。それくらい何でも自分で決められることや自由な時間というのは、かけがえのないものなんですよ。自己決定権というのは、一生に一度しかない“伝家の宝刀”というわけではなくて、ハンドルを左右に切るのと同じくらいしょっちゅうあること。そんなふうにひとつひとつを自分で決めることの気持ちよさは、生きるうえで大切な喜びだと思います。監督映画にも「周造の死に一点の喜びがあった」という桃子さんのセリフがありますが、いま先生がおっしゃっていたようなところを表しているのかなと。寂しいけどたくましさもある女性のいろいろな感情が渦巻いて出てきたひと言なんだろうなと感じました。―それでは、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。若竹さんこれはおばあさんだから考えていることではなくて、若い人たちにとってもすぐそばにあることなので、若いみなさんにこそ観てほしいと思っています。あと、先ほども少し言いましたが、「愛こそがすべて」とか「愛がなければ……」みたいなことはまやかしですよ、と若い人たちに伝えたいですね(笑)。とはいえ、愛には本当に深いものがありますし、素晴らしい愛に出会ってほしいという矛盾した気持ちもあるので、うまくは言えないんですが、つねにそういったことを考えながら生きていってほしいです。監督桃子さん世代の人でなくても、この作品で描かれていることに思い当たる節がある人はたくさんいると思っています。そういう方々がこの作品を観ることで自分にとっての桃子さんに想いを馳せてくれたうれしいです。ユーモアも感動もつまった人間賛歌!多くの人が「これは“私の物語”だ」と感じて大きな反響を呼ぶであろう本作。誰もが日常生活で寂しさや孤独を味わうことはあるけれど、そんななかでもたくましく生きる桃子さんの姿に、「私も私らしく生きよう」と背中を押されるはず。たとえささやかでも、新しい世界へ踏み出す喜びを感じてみては?ストーリー1964年、故郷を飛び出して上京した20歳の桃子。その後、夫となる周造と出会って恋に落ち、子どもにも恵まれた幸せな日々を送っていた。ところが、上京から55年が経ち、これから夫婦水入らずの平穏な日々を過ごそうと思っていた矢先、周造が突然亡くなってしまう。心にぽっかりと穴が開き、生活に何のおもしろさを見いだせない毎日を送っていた桃子だが、ある日、桃子の“心の声=寂しさたち”が目の前に現れる。そして、自分の本音がどんどんと湧き上がってくることに。桃子が孤独の先で見つけたものとは……。心が温かくなる予告編はこちら!作品情報『おらおらでひとりいぐも』11 月 6 日(金)より全国ロードショー配給:アスミック・エース出演:田中裕子蒼井 優東出昌大/濱田 岳青木崇高宮藤官九郎© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会若竹千佐子さんヘアメイク:大山なをみ
2020年11月05日若竹千佐子の芥川賞受賞作を田中裕子を主演に迎えて映画化した『おらおらでひとりいぐも』が6日(金)から公開になる。脚本と監督を務めたのは、『南極料理人』や『滝を見にいく』『モリのいる場所』の沖田修一監督で「原作のテーマを抽出して、そこあるものを再構築して、作り直す発想」で映画化したと語る。本作の主人公は、夫に先立たれ、ひとりで暮らす75歳の女性・桃子さん。その日常は同じことの繰り返しで、出かける場所も病院、図書館……と限られている。その一方で彼女は、地球46億年の歴史について調べたノートを作成しており、最近は昔のことを思い出すことも増えた。映画は彼女の一年を描きながら、そこに桃子さんの75年の歴史、彼女の心の声、そして46億年の歴史が重層的に現れてくる。単調な日々をおくる女性の心の声(この時だけ彼女は故郷の東北の訛りで喋り出す)が中心に据えられ、そこに人類史という壮大なスケールのドラマが積み重なってくる小説は、そのまま映画化するのはかなり難しいはずだ。そもそもカメラはキャラクターの“心”を写すことができない。すべてをナレーションにしてしまうと映画は平板になってしまう。沖田監督は映画化にあたって「大きくはふたつのことを考えた」と振り返る。「ひとつは桃子さんの“心の声”をどうやって映画化するのか? ということです。そこで人間が“心の声”を演じてしまえ、と思ったんです」映画では桃子さんの前に“寂しさ”(濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎)らが出現。東北弁を話す彼らと桃子さんは対話する中で考えを深め、さらに過去を思い出していく。「“寂しさ”とか“どうせ”とか役名をつけて俳優さんをキャスティングしていく過程にワクワクしたんですよね(笑)。自分がこれまでやってきた映画は、俳優が何かを演じることの面白さを撮っていくって考え方だったので、心の声を俳優が演じる方法はすごくやりやすかったですし、この方法しかなかったと思っています。もうひとつ考えたのは、この映画で自分の母のことを映画にしてしまおう、ということでした。どんな原作を映画にしても、自分の周りの人と重ね合わせている部分は出てくると思うし、個人的なものが入りこんでると思うんですけど、この原作はそれが特に入り込みやすかったのかもしれないです。原作を映画化する時は、原作を“壊す”やり方と原作に“乗っかる”やり方があると思うんですけど、この映画はそのどちらでもなくて、原作のテーマを抽出して、そこあるものを再構築して、作り直す発想でやっていきました」とは言え、完成した映画は原作を大きく改変したり、まったく違う物語を描いているわけではない。「セリフとかキーになる言葉とか展開は、原作からそのまま引っぱってきました。原作者の若竹先生からも『原作をよく読んでくださった』って言っていただけたんです。だからすべてを作り直して、自分なりの映画にはしてるんですけど、結果として原作通りという……謎の状態になっています(笑)。原作をそのまま映画化するのって、くやしいはくやしいじゃないですか(笑)。そのまんまやってしまったら、それは映画化ではなくて単なる原作の“映像化”なので、それはやりたくない。だから基本的には原作も映画も結果として“同じ味がする”って発想でやっていたと思います」本作は映画化に際し、様々な工夫や演出が試みられており、桃子さんを通じて沖田監督は自分の母のことを描こうとしていることから、桃子さんの暮らす家は沖田監督の実家がモデルになった。「実家からモノも持ってきたので、撮影スタジオにウチの実家が移動してきた感じです(笑)。もちろん、いつも美術をやっていただいている安宅(紀史)さんの良さみたいな部分も出てるんですけど、桃子さんのモデルを自分の母親にしたので、撮影スタジオに実家を作るってことになったんでしょうね。原作に登場する家は映画に出てくる家とは少し違うんですよ。でも、そこは自分の記憶に良くも悪くも足を取られながら映画化していこうと」原作になった小説に書かれた人物やセリフと、監督自身の記憶、映像的な仕掛けを掛け合わせて再構築し、原作とは異なる展開なのに観終わると小説と“同じ味”がする映画が誕生した。その一方で、本作は基地の中で暮らす人々を描いた『南極料理人』や、ほとんど外出することなく自宅で過ごした画家を描いた『モリのいる場所』など、沖田監督がずっと描き続けてきた“限定された空間から壮大なテーマが浮かび上がる”構造になっている。「そうですね。不思議なんですけど、原作があってもオリジナルでも限定された世界の話を描いているんですよね。この映画も人類46億年の歴史が、桃子さんにつながっているって話ですからね(笑)。なんでそうなるんだろう? でも、どうやってもこうなるんですよね。違う人がこの原作を映画化したらきっと違うものになっただろうし。でも、時間とか空間ってすごく曖昧なものなんだなってことは『モリのいる場所』を撮ってる時にも感じたんですよ。この映画も行動範囲の狭いおばあちゃんの話だから、ある意味では限られた世界の話ではあるんですけど、なんで毎回こんな感じになるのかは……自分でもよくわからないですね。クセみたいなものは絶対にあるとは思うんですけど」本作は、ベストセラー小説の映画化でありながら、どこをどう切り取っても“沖田修一監督の作品”になっており、ささいな日常、限定された場所、特筆すべきではないが大切な過去を積み重ねながら、いつしかそこに壮大なドラマ、本作では“人類46億年の歴史”が浮かび上がってくる。『おらおらでひとりいぐも』11月6日(金)公開(C)2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年11月05日おとな向け映画ガイド今週の公開作品から、世代を超えて共感できる3本をご紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/11/1(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は19本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』『おらおらでひとりいぐも』『461個のおべんとう』の3本。中規模公開とミニシアター系の作品が16本です。その中から、3本を厳選し、ご紹介します。『461個のおべんとう』お弁当、作る方も、作ってもらう方も、思いは十人十色です。これは、ロックミュージシャンが、高校に通う息子のお弁当を毎日作った、という実話をもとにしたその3年間のお話。原作は「TOKYO No.1 SOUL SET」のボーカル&ギタリスト渡辺俊美によるエッセイです。とても優しい息子さんです。15歳の多感な時期にパパとママが離婚、受験に失敗し、1浪の末に高校に入ります。年下のクラスメートのなかで、苦労はないだろうか。そんな心配をした料理の得意なパパは「3年間休まず登校する」という息子に、じゃあパパも「3年間、毎日お弁当を作る」と約束します。売れているミュージシャン、シングルファーザーの奮闘が始まります。なんといってもこのパパ役に、V6の井ノ原快彦が、ぴったりハマっています。無理がない感じ、慌ただしい音楽の世界にいてもちょっと余裕の、すてきなパパです。息子役に関西ジャニーズJr.内ユニット「なにわ男子」の道枝駿佑。ふたりで歌うシーンもあります。親子ともに卵焼きが大好き。卵に入れる具材を工夫して日々のお弁当を彩ります。子供の頃から居酒屋に連れていったせいか、息子の渋〜い味の好みにもクスッと笑えます。(1)調理は30分以内 (2)1食単価300円以内 (3)おかずは材料から(出来合いを使わない)が信条の、弁当箱にまでこだわる愛情べんとう。息子の甘じょっぱい高校生活、バンド仲間との濃厚な日々など、いろいろなおかずが詰まっている、後味のいい映画です。『おらおらでひとりいぐも』専業主婦で夫に先立たれ、子供たちと物理的にも精神的にも距離があり、郊外の戸建てにひとり住まい、という75歳の女性、桃子さんの日常を描いた映画です。若竹千佐子の芥川賞受賞作を映画化したのは『モリのいる場所』の沖田秀一監督。桃子さんを演じているのは田中裕子です。朝起きて、トーストの食事をとり、病院へ。延々と続く待ち時間は、テレビの画面にでる時刻表示で表現してくれます。3時間近く待ってもお医者さんとかわす会話はほんの一瞬。たまに来る娘は、金の無心。そんなこと、気にしてはいられない。桃子さんの最大の関心事は、「地球46億年の歴史」なのです。図書館で何冊も図鑑を借り、ノートにイラスト入りでまとめます……。東北出身の桃子さん、故郷を飛び出して上京し55年たちますが、ひとりごとになると、お国なまりがぬけません。桃子さんが心のなかでつぶやく言葉もしっかり東北弁です。映画ではそれをなんと擬人化。寂しさ1(濱田岳)、寂しさ2(青木崇高)、寂しさ3(宮藤官九郎)という脳内キャラクターで見えちゃう化しています。彼らと桃子さん、しんみりと会話したり、時にはどんちゃん騒ぎをしたり。そんなぶっ飛び方が、ともすれば陰気になりそうなムードを楽しいものに変えています。もうひとり、「どうせ」(六角精児)というネガティブキャラもいて、これもかなりウケます。そして回想のなかに登場する、若かりし昭和の桃子さん役は蒼井優。かれら全員で、桃子さんが表現されます。人生、気持ちを解放して謳歌すべし、「おらは、ひとりで生きていっても大丈夫だあ」そんなふうに明るく思える作品です。『PLAY 25年分のラストシーン』ユニークな発想で作られたフランス映画です。1980年生まれの男性が、25年間、自分の周りの出来事をホームビデオカメラで撮りためていて、その大量の映像を整理しながら観ているという設定です。13歳のクリスマスにプレゼントでもらったビデオカメラから始め、現代のiPhoneまで、いかにもアマチュアらしい映像が続きます。だんだん画質がよくなっていくのもリアリティがあります。パーティや結婚式とか、その頃の人間関係、考えていたことをそっとおりこんでいて、男の子の成長や家族の一部始終を覗いているかのようです。映像をつないで見せるだけで、説明的なナレーションもありませんが、1998年のサッカーW杯や、2000年ミレニアムの馬鹿騒ぎも巧みにとりいれていて、時代背景もわかり、ちゃんと映画らしい展開になります。監督はアントニー・マルシアーノ。彼の自伝的作品です。いたずら好きでやんちゃな子供たち。恋の時代をむかえ。それぞれの人生を歩みだし。そして……。どんなラストシーンが待っているか!首都圏は、11/6(金)から新宿武蔵野館他で公開。中部は、11/6(金)からセンチュリーシネマ他で公開。関西は、11/13(金)からシネ・リーブル梅田他で公開。
2020年11月01日「来年1月に始まる長瀬智也さん(41)主演の連ドラ『俺の家の話』(TBS系)のキャストは、かなり前の段階から決まっていました。脚本は宮藤官九郎さん(50)、ヒロインには戸田恵梨香さん(32)、そして東出昌大さん(32)も出演するはずだったのですが……」(制作関係者)来年3月末でジャニーズ事務所を退所し、今後が未定の長瀬にとっては“メモリアル作”となる。「それだけに、TBSとしては“失敗は許されない”と、相手役として長瀬さんとすでに10年前の同局のクドカン作品『うぬぼれ刑事』で共演した戸田さんに白羽の矢を立て、頼み込んだそうです。しかし予定されていた東出さんの出演は今年1月、唐田えりかさんとの不倫報道の影響で最終的に取りやめになってしまったそうなんです」(前出・制作関係者)東出の出演がなくなった大きな要因は、戸田側の意向だという。「戸田さんは唐田さんの所属事務所の先輩なんです。姉御肌の戸田さんは以前から、後輩の唐田さんを気にかけていました。唐田さんは不倫報道後から女優活動を休止中のため、朝から所属事務所が用意した事務仕事をして定刻に帰る日々を送っていると報じられています。そんな唐田さんの不遇の日々を知る戸田さんは、東出さんを許せない思いが強いのでしょう」(テレビ局関係者)東出は不倫騒動直後こそ謹慎していたものの、最近は出演映画『コンフィデンスマンJP』のPRなどで、屈託ない笑顔も見せている。「戸田さんとしては、いまだに復帰のめども立たない後輩に比べて、東出さんの復帰が『早すぎる!』と、納得できないみたいです。ですから、東出さんに対して“今回だけNG”ではなく“当面の間は共演NG”という姿勢だそうです」(前出・テレビ局関係者)戸田は最近、コロナ禍で女優業の休止を余儀なくされた心境を月刊誌でこう語っている。《急に仕事がオフになったことへの虚無感は少なかったのですが、やはり役者は芝居をしてなんぼ。それができなくなったときにお客さんにどうアプローチするのか、それを考える岐路に立っているんだと思います》(『VoCE』’20年10月号)急に仕事を失った唐田の傷心も心配しているのだろうか。そんな戸田の姿を本誌は9月末に目撃。肌寒い夕暮れどき、都内の駅前に車から降り立った戸田は、黒の帽子に黒のワイドパンツとモノトーンのシックなファッションで路地へと消えた。かわいい妹分を気遣うたのもしい姉御は、この日も凜としていた――。「女性自身」2020年10月27日号 掲載
2020年10月15日10月6日(火)~11月1日(日)の期間、PARCO劇場オープニング・シリーズ“ねずみの三銃士”第4回企画公演『獣道一直線!!!』が上演される。初日前日となる10月5日には、PARCO劇場にて公開ゲネプロがを実施され、脚本を手がけた宮藤官九郎、演出家の河原雅彦、出演者の生瀬勝久、池田成志、古田新太、山本美月、池谷のぶえが初日前の意気込みを語った。本作は、俳優の生瀬、池田、古田により結成されたねずみの三銃士約6年ぶりの新作舞台。今回は彼らの発案を基に、宮藤が脚本を書き下ろし、演出を河原が務める。ゲストは、2014年の『怪談・にせ皿屋敷』で舞台初出演を果たし、近年はテレビドラマ『パーフェクトワールド』をはじめとする映像作品で活躍する山本と、数々の作品で存在感を放つ個性派女優・池谷。さらに、第1作目から脚本を手がけてきた宮藤自身も今回は俳優として参加し、キャストと共に舞台を作り上げる。宮藤は、ねずみの三銃士の公演に出演した感想について「自分で書いたストーリーを、全く知らないテイで取材するという演技が、こんなに難しいとは思っていませんでした」とコメント。一方、宮藤の妻役を務める山本は今回が2度目の舞台出演。「毎日緊張ばかりしていましたが、みなさん優しく丁寧に、色んな事を教えていただけました」と、稽古中の様子を振り返った。本作は終始不気味な空気が漂うも、ブラックユーモアを交えながらコミカルに物語が展開していく。演出の河原はこれから舞台を鑑賞する観客に、「注意事項としては、替えのマスクをご持参されるといいかも」とアドバイス。「それぐらいご自身の飛沫でマスクが濡れると思います。演出してる僕が何度もそうなりましたもの。思わず笑っちゃうとこ多くて」と理由を付け加えた。コロナ禍で窮地に立たされている演劇界。池田は「PARCO劇場はじめ各地でやります劇場の感染対策等は、しっかりやっておりますゆえ、ご心配は重々承知ごもっともでございますが、2、3時間の間、やな事忘れに来ませんか?」とコメント。生瀬は「出演者、スタッフ一同、お客様に『ああ、やっぱり生の舞台が良いね!』と言っていただけるよう、精一杯創りました。劇場でお待ちしております」と締めくくった。本公演は、11月1日(日)までPARC劇場で上演中のほか、長野、北海道、京都、福岡、高知、沖縄への巡演を予定。観劇チケットは現在販売中。また会場公演に加えて、ライブ配信の開催も決定! 10月24日(土)19:00公演と翌25日(日)14:00公演の計2回。視聴チケットは10月17日(土)10時より一般発売となる。
2020年10月14日舞台「大人計画ウーマンリブvol.14『もうがまんできない』」がオリジナル番組として10月17日(土)に放送。これに先駆け、阿部サダヲ、柄本佑、要潤、松尾スズキら本作の出演者からコメントが到着した。現在WOWOWでは、来年3月まで7か月にわたって「大人計画怒涛の7カ月大特集」を放送中。今月10月は、コロナ禍で中止となった宮藤官九郎5年ぶりの「大人計画」での書き下ろし新作ステージ「大人計画ウーマンリブvol.14『もうがまんできない』」を宮藤監督のもと収録し、オリジナル番組として放送する。ストレスフルで切実な現代人の日常を、コミカルにパワフルに描いた本作は、阿部さん、柄本さん、要さん、松尾さんらが集結した幻の舞台。今回の放送にあたって阿部さんは「また出演者スタッフが本多劇場に集まって、お芝居できたのは嬉しかったですけど、やっぱりお客さんの前で本番やりたい!と思いました」と本音を吐露しつつ、「いつもの劇場中継より、宮藤さんが考えたカット割が入ったりして、凝ったものになっていると思います!」と明かす。また柄本さんは「好きなシーンはモノボケの辺りです。もうホントにがまんできない状況ではありますが『もうがまんできない』を観てもらってあと少しみんなでがまんしましょう。そしてまた舞台で!」とメッセージを寄せ、要さんは「好きなシーンは柄本佑さんが相方である僕に激怒するシーンです。このシーンがまさに今回の演目の象徴そのものだと思いました」と見どころをアピール。「笑い声もないコメディは、やっぱり寂しい」と正直な感想を語った松尾さんは「これが、コロナ禍の中、我々のできる限界の表現です。それも含めて、そんなつもりもないのに、演劇の歴史の徒花(あだばな)のような作品になったと思います。我々らしいです」とコメントしている。なお、10月と11月で「大人計画」の過去作品、計6本の放送も予定されている。キャストコメント阿部サダヲまた出演者スタッフが本多劇場に集まって、お芝居できたのは嬉しかったですけど、やっぱりお客さんの前で本番やりたい!と思いました。好きなシーンは松尾さんの長ゼリフです。いつもの劇場中継より、宮藤さんが考えたカット割が入ったりして、凝ったものになっていると思います!が、やっぱりお客さんの笑い声が欲しいです。皆さまよろしくお願いします!柄本佑一つの舞台をほとんどドラマのように撮影するというのはなんとも不思議な体験でした。好きなシーンはモノボケの辺りです。もうホントにがまんできない状況ではありますが「もうがまんできない」を観てもらってあと少しみんなでがまんしましょう。そしてまた舞台で!宮崎吐夢稽古中は一回も飲みに行けないまま本番が中止になってしまったので、 楽屋で皆さんと久々にお会いしてお喋りできたのが嬉しかったです。好きなシーンは(柄本)佑くんと要(潤)さんのシーン全部です。要さんは普段は落ち着いた声でお話しになるのに、セリフのなかで「テキトーなこと」を言うとき喋り方が舌っ足らずになるところが個人的にツボで面白いです。コロナで自宅待機中、毎週土曜日朝の要さんMCのラジオ番組を聴いていて、ゲストの人との会話が興に乗るとたまにそれが出るので、そのたびに稽古場でのお芝居を懐かしく感じました。3カ月ぶりに集合しての収録は無観客ながらカメラが16台も入り、当然スタッフさんは無反応。通常の舞台中継とは趣の異なる緊張感に包まれ、本来とは違った雰囲気かと想像しますが、記録して皆さまにお届けできたことをありがたく思います。荒川良々やはりお客さんの前でやりたかったですね。好きなシーンは阿部(サダヲ)さんと宮崎(吐夢)さんの掛け合いです。こんなカタチでお届けする事になりましたが、一生懸命にやりました。よろしくお願いします。平岩紙舞台に建てられたセットを見ることなく、自粛期間に入りました。家にいても劇場で待ってくれているセットや衣装、準備してくださった照明、音響。思いをはせていました。今回のおかげで、もう一度スタッフの皆さんが建ててくださり、大好きな本多劇場で皆さんと、この作品に向き合い、板に立たせていただけたことに感謝しかありません。見たことのないカメラの台数に圧倒されました。全てのシーンが新しく、面白く、可愛く、宮藤さんの一人一人への愛情あるキャラクターもキラキラしていますし、舞台の隅々まで楽しいです。こういう形になりましたが、世の中に発信させていただけることになり、とても嬉しいです。生の舞台で、お客様の笑い声を聞きたかったのは、もちろんですが、それは、また安全安心な時が来るのを待つとして。今はお家でゆっくり、お楽しみいただけたらと思います。少路勇介本来なら未発表となる作品を収録という形で発信させていただくことができましたことを本当に嬉しく思います。お客さんのいない客席を見ながら、実際の反応はどうだったんだろうなと思いながらやっていました。本来の51ステージ分を1ステージにかけたところ、一回で喉、枯れました。好きなシーンは神田崎(松尾スズキ)が自分の過去とのんちゃん(中井千聖)の話をしてからの、「どうでもいいと思ってんだろ!」のシーンです。色々考えさせられます。一回こっきりのステージお楽しみください!中井千聖劇場に来れて嬉しかったです。稽古した時間が自分の錯覚じゃなくて本当にあったことだというのがわかってほっとしましたし、出番のない時に客席から舞台に立っている皆さんを見れたことも、稽古場とはやはり違う、舞台の魔力みたいなものを目の当たりにできたような気がしました。幕はとうとう上がらずで、カメラがいっぱいで、なんとも不思議な感覚でしたが、たぶん後々になっても思い出す景色なんだろうなと思いました。好きなシーンはちづ子(平岩紙)がケーキを投げる一連のシーンです。「もうがまんできない」って今の状況にぴったりなタイトルですよね。劇場でお客さんが笑ったり笑わなかったりするのを体感できなかったのは残念でしたが、お届けできる機会がいただけて感謝に堪えません。感謝です。要潤自粛期間を経てからの収録でしたので、不安な部分も多かったですが、いざやってみると稽古期間以上の仕上がりで収録できたのではないかと思いました。好きなシーンは柄本佑さんが相方である僕に激怒するシーンです。このシーンがまさに今回の演目の象徴そのものだと思いました。この作品は現代社会において誰しもが持つ「もうがまんできない」部分を描いています。クスッと笑いながら共感していただけると思いますので、ぜひ。松尾スズキ急に宮藤の演出が細かくなりました。やはり、映像として考えると細かいところも気になりますね。久しぶりに演出うけている気になって、それはよかったです。にしても、二日間、ずっと長時間本番をやり続けるのは厳しかったです。笑い声もないコメディは、やっぱり寂しい。宮藤の笑い声だけでもいいので足してほしいですね。好きなシーンはのんちゃん(中井千聖)が、ゴーグルつけて、音楽の中、ポケモンみたいなのと戯れてるところ、切ない・・・。これが、コロナ禍の中、我々のできる限界の表現です。それも含めて、そんなつもりもないのに、演劇の歴史の徒花(あだばな)のような作品になったと思います。我々らしいです。大人計画ウーマンリブvol.14「もうがまんできない」作・演出・監督 宮藤官九郎は10月17日(土)17時30分~WOWOWライブにて放送。(cinemacafe.net)
2020年10月14日3月よりスタートした、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズとして、舞台『獣道一直線!!!』が上演されている。この度、10月6日(火)より本舞台のライブ配信が決定した。舞台『獣道一直線!!!』は、生瀬勝久、池田成志、古田新太が、“今、一番やりたい芝居を、自分たちの企画で上演したい!”という思いで結成された、“ねずみの三銃士”による企画公演で、2004年『鈍獣』、2009 年『印獣』、2014 年『万獣こわい』に続く人気シリーズの第4弾。今回もねずみの三銃士発案のネタをベースに、宮藤官九郎が新作を書き下ろし、河原雅彦の演出、そしてお楽しみのゲストとして、山本美月、池谷のぶえに、脚本の宮藤を迎えて、ねずみ年である本年、6年ぶりに還ってきた。今のご時世を彷彿とさせるような細かいネタが盛り込まれた宮藤の脚本に、ねずみの三銃士(生瀬、池田、古田)を池谷が翻弄する様が終始笑いを誘う様がノンストップで展開する。ライブ配信日:10月24日(土)開場 18:30/開演 19:0010月25日(日)開場 13:30/開演 14:00※途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、巻き戻しての再生はできません。視聴チケット料金:3,000 円(税込)販売期間:10月17日(土)10:00~10 月 25 日(日)14:00 まで※10月24日(土)公演に関しては、24日(土)19:00 までの販売となります。視聴チケット取扱い:イープラス(イープラス「Streaming+」) チケットぴあ(PIA LIVE STREAM)
2020年10月12日PARCO劇場オープニング・シリーズ“ねずみの三銃士”第4回企画公演「獣道一直線!!!」の上演に先駆け、10月5日に第一幕の公開ゲネプロが行われ、その舞台写真が到着した。本舞台は、生瀬勝久、池田成志、古田新太が“いま、一番やりたい芝居を、自分たちの企画で上演したい!”という思いで結成した演劇界の最強ユニット“ねずみの三銃士”による企画公演。2004年「鈍獣」、2009年「印獣」、2014年「万獣こわい」に続く今回第4弾だ。物語は、ねずみの三銃士発案のネタをベースに、宮藤官九郎が新作を書き下ろし、河原雅彦が演出。そして、お楽しみのゲスト俳優を迎え毎回PARCO劇場で上演を企てて来た大人気シリーズが、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズとして6年ぶりに帰ってくる。初日を控え、生瀬さんは「ようやく初日を迎えられそうです。出演者、スタッフ一同、お客様に『ああ、やっぱり生の舞台が良いね!』と言っていただけるよう、精一杯創りました。劇場でお待ちしております」とメッセージを寄せ、池田さんも「PARCO劇場はじめ各地でやります劇場の感染対策等は、しっかりやっておりますゆえ、ご心配は重々承知ごもっともでございますが、2、3時間の間、やな事忘れに来ませんか?………でもどうしよう、もっとやな気持ちにさせちゃったら?ヨロシクです」とコメント。そして古田さんは「開幕直前を迎えて、鋭意努力中でございます。宮藤くんのホンは、表は愉快だけれど裏は忙しく、ずっと着替えてます。短いコントの目白押しです。全体的には少し怖いお話になると思うのですが、それまでにはお客様には下品なお笑いを楽しんでいただくべく、工夫しております」と語った。また今回ゲストには、山本美月、池谷のぶえ、そして脚本の宮藤さんが参加する。「何事もなく皆で無事に初日を迎えられそうで安心しています」と心境を明かした山本さんは、「たくさん笑えて面白いけど、ちょっとこわい素敵な舞台を是非多くの方に楽しんでいただけたらと思います。劇場でお待ちしてます」と話し、池谷さんは「実際のとある事件が元になっているのでそうした見方もできますが、全く違う見方もできると思います。個人的にはなぜだか泣けてきます。ぜひ皆さまの楽しみ方でご覧ください」と観客に委ね、宮藤さんは「関という、ドキュメンタリー作家の役で出演しています。自分で書いたストーリーを、全く知らないテイで取材するという演技が、こんなに難しいとは」と役柄について語っている。あらすじ一面識もない独身男性3人が殺害された。殺害方法も三者三様。無関係と思われた3つの事件。被害者の共通点は、大金を持っていて、婚活サイトに登録。そして同じメーカーのED治療薬を飲んでいた。事件に関心を持ったドキュメンタリー作家が取材を続ける中で浮かび上がってきた1人の女性の存在。「苗田松子」。3人の被害者は、苗田松子と名乗る女と、関係を持っていた。なぜこんな女に騙されるのか。男たちは耄碌していたとしか思えない。しかし、苗田松子を取材するうちに自身も事件の闇に取り込まれ…。PARCO劇場オープニング・シリーズ“ねずみの三銃士”第4回企画公演「獣道一直線!!!」は10月6日(火)~11月1日(日)PARCO劇場にて上演、ほか地方公演あり。(cinemacafe.net)
2020年10月06日演劇や映像でその個々のキャラクターを際立たせ、様々な作品に欠かせない存在となっている生瀬勝久、池田成志、古田新太。この3人が16年前、役者発信による「一番やりたい芝居」の上演を目的に立ち上げたのが“ねずみの三銃士”だ。そのユニット6年ぶり第4弾となる新作公演『獣道一直線!!!』が10月6日(火)より東京・パルコ劇場にて開幕。今回も過去3作に続き、脚本に宮藤官九郎、演出に河原雅彦を迎えて上演する。物語は、面識のない独身男性3人が殺害された事件を軸に展開。殺害方法も三者三様で無関係と思われた3つの事件だが、被害者は皆、大金を持っていて婚活サイトに登録。さらに同じメーカーのED(勃起不全)治療薬を飲んでいた。事件に関心を持ったドキュメンタリー作家が取材を続けると、“苗田松子”という女性の存在が浮かび上がる。作家は苗田について取材を進めるうちに、自身も事件の闇に取り込まれていき……。『鈍獣』(2004年)、『印獣』(2009年)、『万獣こわい』(2014年)と、同ユニットのこれまでの作品にも共通するが、今作も宮藤いわく「女の人に騙される男性の話」だという。物語の元ネタを提案したのは古田で、「老人がそんなにきれいでもない女性に財産をつぎ込むまで騙されてしまう。その老人を“三銃士”がやる」とのこと。題材は過去に連日報道されたあの連続不審死事件のようだが、そこに宮藤によるブラックな笑いが散りばめられ、河原による色付けが施され、芸達者な3人が舞台上に乗せる。宮藤が言う「いや~な芝居」を、河原が言う「人間の暗部をでたらめなエンタテインメントに落とし込む表現」で、三銃士でしか成立できない空間が今回も展開する。ゲストで参加するのは、池谷のぶえと山本美月。モチーフとなった実際の事件が「気になっていた」という池谷は、どうのように舞台上で“その女”を体現するのか。また、2度目の舞台出演に挑む山本が、百戦錬磨の三銃士たちに囲まれて新たな表情を見せてくれることにも期待。そして、宮藤が初めてゲストとして出演。自身が書いたキャラクターを、河原の演出で三銃士に交じって演じることにも注目したい。PARCO劇場オープニング・シリーズ“ねずみの三銃士” 第4回企画公演『獣道一直線!!!』作:宮藤官九郎演出:河原雅彦11月1日(日)までPARCO劇場(パルコ劇場)、11月19日(木)~11月23日(月・祝)ロームシアター京都 メインホールほか、長野・北海道・福岡・高知・沖縄にて上演予定文:木田由紀子
2020年10月06日来年1月放送のTBS新金曜ドラマは、宮藤官九郎脚本のオリジナルストーリー「俺の家の話」を放送することが決定。主演には長瀬智也を迎え、濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマを作り上げる。これまでTBSドラマでは、「池袋ウエストゲートパーク」「タイガー&ドラゴン」「うぬぼれ刑事」でタッグを組んできた2人。今作で長瀬さんが演じるのは、ブリザード寿というリングネームで活躍する現役プロレスラー・観山寿一。ある日、寿一のもとに父親が危篤との連絡が入った。父・寿三郎は、二十七世観山流宗家にして重要無形文化財「能楽」保持者。人間国宝でもあり、全国に一万人以上の門弟を持っており、寿一はその跡を継ぐと期待されていたのだが、反発して家出、20年以上音信不通に。そして、奇跡的に一命を取り留めた寿三郎は、介護ヘルパーの女性を紹介し、彼女と婚約し遺産も全てこの女性に譲ると宣言。実力と人気に限界を感じていた寿一はプロレスラーを引退し、実家に戻り、寿三郎の介護を手伝うことに。家族と謎のヘルパー女性を巻き込み、介護と遺産相続を巡る激しいバトルが幕を開ける――というストーリー。今回主演を務める長瀬さんは「演じる気持ちは『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』の頃と何も変わりません。42歳の思い出にさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします」とコメント。また宮藤さんは「僕にとっては長瀬くん自体が、連載少年マンガの主人公のような存在です。まだまだ描ける、いくらでも描ける、描きたいと思わせてくれる。落語好きのヤクザ、恋愛体質の刑事、地獄の鬼。どんな無理な設定でも、絶対面白くしてくれる」と長瀬さんに絶大なる信頼を寄せている。金曜ドラマ「俺の家の話」は2021年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年10月02日アメリカ・ジョージア州で発生した、パトカーに侵入した『容疑者』が書類を食べまくるという珍事が話題になっています。事件はダグラス郡の保安官が住民の家に書類を届けに来た時に起こりました。保安官は過去に訪問先のどう猛な犬から逃げなくてはいけなかったことが何度もあったため、駐車中もパトカーのドアを開けたままにしているのだそう。この日もいつものようにドアを開けたまま、パトカーから離れました。玄関で住民が出てくるのを待っていると、保安官は何かに気付いてパトカーへ戻って行きます。そしてパトカーのドアを開けると…!Here is a little Friday humor to help lighten the mood. * WARNING* Before watching the video please understand that...Posted by Douglas County Sheriff's Office (Georgia) on Friday, September 4, 2020Here is a little Friday humor to help lighten the mood. * WARNING* Before watching the video please understand that...Posted by Douglas County Sheriff's Office (Georgia) on Friday, September 4, 2020ヤギが書類を食べまくっている!!「こら!降りなさい!」と必死でヤギを追い出そうとする保安官。しかしヤギは彼女の制止を無視して書類を食べ続けます。なんという不届き者!ダグラス郡保安官事務所は「金曜日だからこのちょっとしたユーモアで気分を明るくしてください」と動画を投稿。すると見た人たちは大爆笑!たくさんのコメントが寄せられています。・超ウケる!これってジョージアならではだよね。・ヤギたちのジョークは決してすべらない。・今度から宿題を忘れた時は「ヤギに食べられた」といおう。・これ俺がしたら即逮捕されるな。・このヤギに逮捕状を!なお保安官にケガはなかったということです。よかったですね。ボディカメラの映像を見るとここはのどかな田舎町で周りに人もいないので、パトカーのドアを開けたままにしておいても安全に見えます。ところがまさかヤギが侵入するなんて誰が予想できたでしょうか。凶悪な犯罪にも立ち向かう保安官がヤギと格闘する様子に、多くの人たちが笑ってしまいました![文・構成/grape編集部]
2020年09月14日今年初めてオンラインで開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020 Powered by Hulu」。この度、毎年恒例のニューウェーブアワードの男優部門で山田裕貴、女優部門で奈緒、クリエイター部門で映画監督の杉原輝昭が受賞することが発表された。「京楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード」は輝かしい活躍を見せる俳優やクリエイターに対し、「新しい波(ニューウェーブ)を起こして欲しい」という気持ちを込めて表彰するものとして設立され、今年で7回目。これまで男優部門に中村蒼や勝地涼、女優部門に松岡茉優や杉咲花といった実力派俳優陣が選ばれ、クリエイター部門では宮藤官九郎や岡田磨里ら才能溢れるヒットメーカーが受賞。同賞をきっかけにブレイクを果たすケースも珍しくなく、若手もベテランも新たな魅力・才能を見出される貴重な機会として、業界内外から熱い注目を集めている。山田さんは、朝ドラなどの好青年から『HiGH&LOW』の不良番長まで幅広い演技に挑み、今年も多数の映画出演作品を控え、映画界への貢献も大きく、今後のさらなる活躍に期待して受賞が決定。「オープニングセレモニー表彰式の9月18日は誕生日です。しかも三十路になります。誕生日プレゼントかと思ったら運営の方も知らなかったみたいで、正々堂々選ばれたんだと喜んでいます(笑)」と記念すべき日が重なったことを喜び、「素敵な30代のスタートをありがとうございます」とコメント。また、「あなたの番です」では特異なキャラクターを演じ、印象を残した奈緒さんは今年だけで映画『僕の好きな女の子』『事故物件 怖い間取り』『キスカム!Come on,kiss me again!』『みをつくし料理帖』と多数の出演作品が公開。近年での活躍は目覚ましく、またバラエティ番組など多方面でも活躍し、いま最も注目すべき女優の一人であるとともに、さらなる活躍に期待しての受賞が決定。「この度は希望ある賞を頂き、とても光栄な気持ちです。今まで出会った沢山の素敵な仲間と作品と共に、これからも新しくおもしろい大きな波を起こしていけるよう、一歩一歩あゆんでいきたいと思います 」と感謝と共に、決意を新たにした様子。そして、クリエイター部門を受賞した杉原監督は令和最初のライダーとして注目を集めた「仮面ライダーゼロワン」ではAIをテーマに取り入れ、人類と人工知能との対決においてリアリティある演出を行い、特撮というジャンルの中で新たな演出へのチャレンジを見せたことで今後の活躍に大いに期待がもてることから今回の受賞が決定。「大変光栄に思います。まさかこのような賞を頂けるとは思っていなかったので、驚きと感謝でいっぱいです」と喜びをあらわにした。なお今年の受賞者3名は、9月18日(金)に行われるオープニングセレモニーイベントへの参加が決定している。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020 Powered by Hulu」は9月18日(金)~9月22日(火・祝)、Hulu上にて開催。※映画際の作品は会員登録無しで視聴が可能。(text:cinemacafe.net)
2020年09月11日田中裕子が15年ぶりに映画主演を務め、『横道世之介』『モリのいる場所』などの沖田修一監督が描く『おらおらでひとりいぐも』から、製作現場レポートとメイキング画像が解禁となった。蒼井優、田中裕子の一挙手一投足に注目!クランクインから、ちょうど10日が経った2019年11月21日。沖田組は関東圏のお寺でロケを行っていた。雲ひとつない秋晴れのロケ日和、撮り進められていったのは、田中さん演じる主人公の「桃子さん」が亡き夫・周造のお墓参りに訪れる一連のシーン。汗ばむくらいの陽気の中、沖田監督をはじめスタッフ陣はキビキビと動き回り、準備を整えていく。冬至まで約1か月、17時ごろには陽が沈んでしまうことと撮るべきカット数を考えると、言うまでもなく悠長には構えていられない。しかし、スケジュール的にはタイトなはずなのに、不思議なくらい現場に流れる空気が穏やかに感じられる。これぞ、どんな時や状況でも声を荒げることがない監督の温和な人柄が反映された、沖田組ならではの雰囲気。それでいて、各セクションがしっかりとプロの仕事をする。かくして、ロケは小気味よく進行していった。田中さんが墓地へと1人歩いていくシーンから一転、桃子さんの頭の中で繰り広げられる大勢での行進の撮影ではキャストも増えて現場がにぎやかに。周造役の東出昌大をはじめ、桃子さんの分身的存在である「寂しさ」1・2・3を演じる濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎、彼らとは異なる諦念的な感情が分身となった「どうせ」役の六角精児に「ばっちゃ(桃子の祖母)」役の大方斐紗子に子役たちが一堂に会するということで、衣装部とヘアメイクチームは大わらわだが、やはりどこか和やかなのは、さすが沖田組と言ったところ。また、出番は夕方からだったが、若き桃子役の蒼井優もすでに現場入りして、一部始終を見守っている。そんな中、沖田監督が「ここでは桃子さんを、みなさんが一緒になって『がんばれ~っ』と応援するような感じにしたいです」と演出意図を伝え、段取り~カメラテストへ。「寂しさ」トリオが桃子さんの背中を押したり掛け声をかけたり、「どうせ」と「ばっちゃ」も息を弾ませながら坂道を歩いては「ホレ、ホ~レ」と場を盛り上げるさまを、沖田監督が目を細めて楽しそうに見つめている。途中、楽器の音が出なくなるといった小さなトラブルもあったが、無事に撮り切って次なるシーンへ。続いては、周造の墓前に“3人の桃子”が並び、夕焼けを見つめる情緒的なシーン。陽は刻一刻と傾く日没間近、辺りが暗くなるにつれ小高い丘の墓地に吹く風の冷たさが身に染みてくる。それでも蒼井さんは自身の出番がない時間も現場に残り、田中さんの一挙手一投足を目で追う。あたかも、その動きや仕草を焼きつけようとしているかのように──。そして迎えたラストカット、3人の桃子が同じタイミングで夕陽の方へ振り向く芝居に、沖田監督の「OKです!」の声が響く。空を見ると、少しずつ星がまたたき始めていた。ハプニングもアドリブで対応!田中裕子の女優としての凄みお寺でのロケから2週間近くが経ち、撮影も終盤へ。この日は横浜元町の老舗ダンスホールを借り切って撮影が行われた。人生に大切なのは自由か、愛か?桃子さんの自問自答が妄想となってふくらみ、居間の襖を開けた先の“脳内コンサート会場”で丁々発止に発展していくシークエンスは、映画版「おらおらでひとりいぐも」ならではの見せ場のひとつ。バックバンドを従えて、50~60人ほどの観客を前に周造との永遠の別れに対して抱いた思い(※ちなみに、歌のタイトルは「くそ周造」である!)を歌いあげる桃子さんの姿は、さながらリサイタルのよう。その美声に聴き惚れていたのもつかの間、1人の客のヤジによって会場の雰囲気が一変。桃子さん擁護派対非難派が揉み合い、警備員に扮した「寂しさ」トリオが止めに入る…といった展開を見せていくのだが、若干いつもの沖田組よりもテイクを重ねたのが、客の投げたペットボトルが桃子さんの額に当たるカットだ。実はこの撮影でフレーム外からペットボトルを投げているのは、沖田監督。もちろん中身は空っぽで当たっても痛くはないのだが、芝居と言えども日本を代表する女優の顔に物を投げるとなると、気が引けてしまう。ということで“大役”を引き受けた監督だったが、これがなかなか狙い通りに当たらない。田中の頭上では「寂しさ」トリオが紙吹雪を散らしているので、撮り直すたびに一度それを回収しなければならず…沖田監督にも次第にプレッシャーが掛かり始める。その場で素振りを始めた監督に、田中さんが「思いきり当てちゃってください」と気づかいを見せると、その直後のテイクで会心のヒット(!?)。モニターチェックでもOKが出て、観客席のエキストラ陣からは拍手が起こった。なお、特に印象的だったのは、意見が二分して揉み合いになる観客たちに、桃子さんが切々と正直な思いを語るシーンでの出来事だ。長ゼリフを話している最中に、予定よりも早いタイミングでヤジが飛ぶも、田中さんは桃子さんとしてそれを受け止め、「まだ(話し)終わっでねえ!」と一喝。すぐさま、続きのセリフを話し始めるという──ともすればカットがかかりそうなハプニングを、見事なまでのリアクションで一連の芝居に取り込んでみせたのだ。本編では違うテイクが使われていたが、田中裕子という女優の凄みを改めて実感した現場での1コマであった。『おらおらでひとりいぐも』は11月6日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年11月6日より公開© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年09月01日田中裕子が15年ぶりに映画主演、『横道世之介』『モリのいる場所』などの沖田修一監督が描く『おらおらでひとりいぐも』から、主人公・桃子さんの「寂しくても賑やか」なシニアのひとり暮らしの日常が明らかになった。75歳でひとり暮らしをしている主人公“桃子さん”役には、映画『いつか読書する日』以来、15年ぶりに映画主演を務める田中裕子。古代生物に夢中な主人公・桃子さんを魅力的に演じ、蒼井優が桃子さんの「娘の時代」「妻の時代」を二人一役でつとめている。原作では桃子さんの頭の中だけに登場する“心の声”=寂しさたちは、映画では濱田岳・青木崇高・宮藤官九郎の3人が演じる擬人化されたキャラクターとなって登場する。家の中で、病院の待ち合いで、歩き慣れたいつもの道で…桃子さんの“心の声”=寂しさたちは、気づけば桃子さんのうしろをくっついて行動を共にする。そんな賑やかな日々のほか、桃子さんが思いを馳せる、若かりし頃の桃子さん(蒼井優)と夫・周造(東出昌大)が肩をならべるワンシーンが初公開。“心の声”について沖田監督は、「俳優でやっちゃえ!と思ったんです。それが僕としてはいちばん映画で表現をしやすかった」と振り返るが、彼らと共に過ごす桃子さんの日常は“老後のひとり暮らし”の孤独なイメージとはまるでかけ離れたもの。圧倒的な自由を謳歌する姿には、いままで懸命に生きてきた彼女の生き様がそっと映し出され、寂しさを知ることで改めて人生の喜びを知った桃子さんを体現する田中さんの目まぐるしく変わる表情は見逃せない。沖田監督の手によって、芥川賞&文藝賞をW受賞したベストセラーの原作が遊び心たっぷりに映像化されていることが伺え、ますます期待が高まる場面写真となっている。『おらおらでひとりいぐも』は11月6日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年11月6日より公開© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年08月17日