専門家・プロ:陰山英男質問小5の息子が忘れ物や時間を守れないので困っています。とにかく忘れ物が多く、掃除当番などを忘れて帰ってしまったということもありました。時間も守れず、塾や習い事などにもよく遅刻しています。絵を描くことやゲームなど、好きなことをしていると集中しすぎて、時間を忘れてしまうようです。わたしが働いているので、塾や習い事がある日は、携帯のタイマーが鳴るようにセットしてみましたが効果はありませんでした。お友だちと遊ぶことよりも、一人でいるほうが好きですし、学校の行事などにも消極的で、協調性があまりないようです。好きじゃないことは、できるだけやりたくないという傾向が強く、夏休みの宿題もギリギリまでやる気配がありませんでした。小さいころからそういう傾向はありましたが、成長すれば改善するのではないかと思っていました。もしかしたら、発達障害なのではないかと思うこともあります。担任の先生には「そこまで心配しなくてもいい」と言われましたが、やはり心配です。カウンセリングを受けたほうが良いのでしょうか?また、ほかに改善する方法がありましたら教えてください。回答極端な忘れ物でお悩みですね。その内容を読みながら、わたし自身の子ども時代みたいだと思わず笑ってしまいました。わたしも子どものころから極端に忘れ物が多く、ずっと先生に叱られていました。そしてそれは大人になっても直らず、最近は何か忘れたとき、「歳からくる健忘症かな」と言うと、家族から「以前からずっとそうだった」と突っ込まれます(笑)。ネガティブに考えずに、対策を立てましょう天才的な野球選手である長嶋茂雄氏も忘れ物がひどく、野球場に子どもを連れて行っておきながら子どものことを忘れて、ひとりで帰宅したというのは有名な話です。ですから、お子さんのことはネガティブに考えないことが一番だと思います。人には長所短所が必ずあります。なかには、そう簡単には直らないような欠点をもつ場合もあるでしょう。また学校の先生も大丈夫と言っておられるなら、障害かどうかと心配されることもないと思います。それよりまず大切なのは対策です。メモを取る習慣とその時間を確保することわたし自身が忘れ物対策としてやっていることは、ことあるごとにメモをし、それを何回も見ること。メモはいつも持ち歩いているカバンの決まった箇所にしまい、毎朝、電車に乗ったらそこからメモを取り出してチェックする。このように、習慣にするための環境をつくっているのです。でも、そうは言ってもそれがなかなかできないからこそ、悩んでいるわけですよね。なぜそれができないか?それはメモをしたり、それを見る時間が確保されてないからではないでしょうか。本当に大切なのは、この時間の確保なのです。そのためには、朝食や夕食というような毎日決まった時間の前後に、今日明日中に必ずやることとあわせて、メモを書いたり、そのメモを読んだりする時間を確保するといいでしょう。その時間の確保がないままメモの重要性を子どもに伝えても、言いっぱなし、聞きっぱなしになってしまうのです。ひとりの時間を減らすことも忘れ物防止に最初はメモ帳に自分で書くことが難しい場合もあるでしょう。それならメモも工夫をして、自分のメモ帳に書かせるのではなく、冷蔵庫などに付箋で掲示してみたり、リビングにわが家の掲示板を用意し、そこに予定を書き込んだりするようなところから始めるのもいいでしょう。こうすれば家族全員で予定などを確かめる時間を作ることになりますから、家庭内全体の日程を確認することもできます。日程の確認が自分だけのことではなく、家庭のものとなる分、習慣化しやすくなります。気になったのは、ひとりでいることが多く、絵を描くことやゲームなどをしていることが多いということです。お子さんは、ひとりでいることに慣れて、それが心地よくなってしまっているのかもしれません。すると、どうしても自分の都合で動くことになりますから、忘れ物が増えます。休日などには友だちと外で体を動かすように促すことも、意外と忘れ物を減らすことにつながるかもしれません。友だちと遊ぶ時間が楽しみになってくれば、その予定を確かめることも楽しいことになるでしょう。最後に、確認の時間を取り習慣化に成功した、わたしの経験をひとつ。わたしは仕事でよくホテルに泊まるのですが、朝、部屋から出るとき、必ずといっていいほど、エレベーターのある方向とは違う方向に歩き出していました。そして、その理由を「方向音痴だから」と自分で思っていたのです。しかし、今はそうしたことはほとんどありません。なぜなら今は、最初部屋に入るとき、エレベーターからどう歩いてきたか、部屋の前の廊下ではどんなものが見えたか、確かめるようにしているからです。面倒でもその時間を必ずつくります。そして、出るときはすぐに歩こうとせず、入ったときのことを思い出してから歩き出すようにすることで、違う方向に行ってしまうことがなくなったのでした。このように、大人になってからも習慣づければ、解決することができます。お子さんもメモを取ることが習慣になり、困ることが減ってくれば、忘れっぽい性格をどう補うか、自分でも考えるようになるでしょう。最終的に困るのは本人なのですから。陰山英男(かげやまひでお)1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒。兵庫県朝来町立(現朝来市立)山口小学校教師時代から、反復学習や規則正しい生活習慣の定着で基礎学力の向上を目指す「隂山メソッド」を確立し、脚光を浴びる。2003年4月尾道市立土堂小学校校長に全国公募により就任。百ます計算や漢字練習の反復学習を続け基礎学力の向上に取り組む一方、そろばん指導やICT機器の活用など新旧を問わず積極的に導入する教育法によって子どもたちの学力向上を実現している。近年は、ネットなどを使った個別の小学生英語など、グローバル人材の育成に向けて提案や実践などに取り組んでいる。2006年4月から立命館大学教授(立命館小学校副校長 兼任)に就任。現在は、立命館大学 教育開発推進機構 教授(立命館小学校校長顧問 兼任) 。全国各地で学力向上アドバイザーなどにも就任し、学力向上で成果をあげている。また、北は北海道,南は沖縄まで、全国各地で講演会を実施している。過去には、文部科学省 中央教育審議会教育課程部会委員,内閣官房 教育再生会議委員,大阪府教育委員会委員長などを歴任。著書多数。Webサイト
2018年09月12日トップライター:竹内 ナナ中学生になって部活もあるせいか、朝からよく食べるようになったハルキ。小さいときから、パンよりごはん派でしたが、中学生になってからの朝食は、ほぼ100%ごはんをリクエストするようになりました。朝食がパンだと「給食までもたない」のだそうです。そこで、しゃけ・納豆・味噌汁・ごはんと定食系を用意するようにしましたが、ハルキは朝が苦手なので、出かける5分前まで食べているという状況。少しでも早く食べられるようにと、ハンバーグと目玉焼きをごはんにのせて出してみたところ、「おいしいし、食べやすい」と大好評。それからというもの、我が家の朝ごはんには、サクッと食べられるどんぶりものが頻繁に並ぶようになりました。今回は、ある1週間の朝食メニューを紹介します。月曜日ロコモコどんぶりどんぶり朝ごはんを出すきっかけとなったロコモコどんぶり。ごはんにレタスをのせて、ハンバーグと目玉焼きをのせてできあがり。レトルトハンバーグを使用しているので、お湯で温めるだけの簡単メニューです。忙しい朝にはとても助かります。火曜日豚ごぼうどんぶり前日の夕飯は、豚ごぼうのり巻き。月曜は塾があるので、部活から帰って、塾に出かけるまで30分くらいしか時間がありません。食べずに塾に行くのは、「お腹が空きすぎてあり得ない」とハルキが言うので、いつもつまみやすいものを準備しています。前日の豚ごぼうのり巻きの余った具をごはんにのせたのが、豚ごぼうどんぶりです。焼き肉のタレを使っているので味つけも簡単。のり巻きに巻いた卵焼きものせて、いろどりよく。水曜日しらす納豆どんぶり肉のメニューが多いので、たまには魚モノを。ごはんに、しらすに刻んだワカメと芽ネギ、納豆とたくあんを半分ずつのせました。「しらすはおいしいけど、納豆はたくあんが大きすぎて、たくあんの味しかしない」とハルキ……。木曜日豚キムチどんぶり豚肉とキムチを炒めて、ごはんにのせ、前日に作っておいた温泉玉子をのせました。「うま~い」とハルキ。今回紹介したメニューの中で、ハルキの反応がいちばんよかったのは、この豚キムチどんぶりです。でも、「学校のキムタクどんは、キャベツがもっと小さいよ」とハルキ。キャベツじゃなくて白菜だけどね。息子よ、母はキムチを刻むほど繊細な人間ではありません(笑)。金曜日ニラ玉どんぶりどんぶりモノのネタがつきてきたので、料理検索サイトで「どんぶり」と調べてみました。「ニラ玉どんぶり」、いいかも。野菜入れにしんなりしたニラが少し余っていたので、これに決定。豚肉を切らしていたので、ベーコンを使って、鶏ガラスープの素とみりん、しょうゆで味つけしました。卵でとじて、ごはんにかけたらできあがり。「ベーコンより肉がよかった」とハルキ。改めて記事にしてみると、ハルキはなかなかうるさいことを言う男子だなあ。土曜日お茶漬けこの週は、土曜も朝8時から部活がありました。1週間の疲れがたまって「食欲がない」というハルキ。そんなときは、お茶漬けが重宝します。食欲がなくても、お茶碗1杯分のごはんをサラサラとかきこめるので、これは小さいときからときどき出していました。フルーツヨーグルトを添えてタンパク質を補給します。日曜日ガパオライスどんぶりガパオライスは人気のタイ料理。以前、夕飯に出したとき、夫やハルキにも大好評だったので、どんぶりにしてみました。豚ひき肉、ピーマン、玉ねぎを炒めて、しょうゆとオイスターソースで味付けします。ごはんに具をのせ、目玉焼きを重ねてできあがり。エスニックな香りが食欲をそそり、暑い夏にもおすすめです。どれも短時間に簡単に作れるどんぶりメニューを紹介しました。最初は、朝からこんな重たいもの食べられるのかなと思いましたが、ハルキは「朝から肉、意外とイケるね」と喜んでいます。わたしもときどき同じものを食べますが、意外とイケます。ハルキが中学生になってから、朝も夜もごはん献立になり、パンを買う回数がめっきり少なくなったわが家でした。ナナ竹内(たけうちなな)夫と息子との3人暮らし。神奈川県在住。出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。息子がテニスを始めたのを機に、自分もスクールに通って、基礎をきちんと学びたいと思う今日このごろ。青空の下、家族でテニスを楽しみたい。
2018年09月05日編集部:学研キッズネット編集部本サイトの連載「子どもが伸びる親力」で、いつも的確な子育てアドバイスをしてくれている親野智可等先生が中心メンバーとなり、子どもの自己肯定感を高める新しい子育て習慣を発信する、「ほめ写プロジェクト」をスタートしました。「ほめ写」とは、いったいどんな子育て習慣なのでしょうか?発表会に参加してわかったその内容をリポートします。子どもの成長を左右する「自己肯定感」親野先生は、長年にわたって小学校の教師を務めた経験から、自己肯定感の有無が子どもの成長を決定づけるということに気づきました。自己肯定感とは、自分の可能性を信じて肯定的に自己を認識すること。自己肯定感のある子は、何事にも積極的にチャレンジし、壁に当たったとしても「自分にはできるはずだ」と思えるので努力が続けられ、その壁を乗り越えられます。「親や学校の先生が優先すべきは、子どもが自己肯定感を持てるようにしてあげること」と親野先生は言います。自己肯定感を高めるには、ほめることが大きく影響します。子どもが努力していたり、何かを達成したりした瞬間に、すかさずほめるようにするのです。しかし、これだけでは条件的なほめかたになってしまい、何か達成しないとほめられないと思ってしまいます。そのため、同時に「いっしょにいるだけで幸せ」とか「生まれてきてくれてありがとう」というように無条件にほめることも大事になってきます。親にこう言われることで子どもは安心し、自己肯定感を高めることにつながります。写真を使ってほめる子どもをほめる方法は、いろいろです。このたび親野先生たちが提案するのが、家の中に写真を飾ってほめる、「ほめ写」です。これは、親野先生がこれまでに多くの子どもたちと接してきたなかで、自己肯定感の高い子どもの家庭には写真プリントが貼られていることが多いという体験に基づいています。写真の内容は、習い事や勉強、お手伝いに取り組むようすや目的を成し遂げた姿です。写真を飾ることで、子どもは親が自分のことを気に留めていることに気づくでしょう。また、写真は親子の対話のきっかけになり、対話する中で愛情を伝えることもできます。そして、子どもは写真で自分が頑張る姿を客観的に見て、「自分はできる。頑張れる」という思いを強くしていきます。家族みんなで仲よくいっしょに写っている写真も効果的です。そうした写真を見ているうちに「わたしは家族に愛されている。わたしも家族が大好きだ」と、親や家族の愛情を実感できるようになります。「ほめ写」は、自分自身への満足感に効果あり「ほめ写」が子どもの自己肯定感を高めることに有効かどうかを実証するため、普段写真を飾っていない32組の親子に、「ほめ写」ワークを約3週間にわたり実施してもらいました。その結果、子どもの自己肯定感に関する意識が全般的に向上したという結果が出ています。特に「自分自身への満足」に大きな変化が見られました。さらに、「ほめ写」を3週間体験した子どもと、「ほめ写」を体験していない子どもに、自分の写真、家族との写真、関連性のない写真を見せたとき、脳活動にどのような違いが見られるか測定を行ないました。こちらも「ほめ写」を体験し自己肯定感が高まったと答えた子どもは、写真を見たときに「心地良い」と感じる脳の部位である腹内側前頭前野に活性化がされていることが確認できました。さっそく、「ほめ写」を実践してみましょう自己肯定感を高める「ほめ写」の方法はとても簡単で、たった3つのステップで実践できます。①撮る子どもが何かに頑張っている姿や何かを達成したなどの特別なシーンを写真に撮る。何気ない日常の一コマや家族といっしょに写っている姿も写真に収めます。②飾る写真は子どもの目線の高さで、生活の導線上に飾ります。特に重要と思う写真は、A4程度に大きくプリントするのが効果的。③ほめる飾った写真を見ながら、「このときは頑張ったね」「よくできたね」と努力や成果をほめるだけでなく、「生まれてきてくれてありがとう」「見ているだけで幸せな気持ちだよ」と子どもの存在そのものを肯定します。自己肯定感を高めるにはほめるのがいい。わかってはいても、忙しい毎日でつい忘れがちですよね。子どもの写真を撮るのは親にとっても楽しいことだし、その写真を家の中に貼っておくだけで子どもの自己肯定感につながるのなら、こんなにいいことはない。ぜひみなさんも試してみてください!学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年08月30日専門家・プロ:親野智可等親子関係がよければうまくいく親子関係をよくすることは、しつけや勉強よりもはるかに大事です。これは、子どもが幼児であろうが小中学生であろうがそれ以上であろうが、まったくかわりません。そして、親子関係をよくするために絶対必要なのが、子どもが「自分は親に受け入れてもらえている」「わかってもらえている」「大切にされている」「愛されている」と実感できるようにしてあげることです。これが、すべての土台であり始まりです。子どもがそういう実感を持てていれば、生きる力がわいてきます。いろいろなことでがんばるエネルギーがわいてくるのです。そして、親の言うことも素直に聞くようになります。親が「ゲームのやり過ぎに気をつけよう」とか「友達の家に行ったらあいさつを忘れないでね」などと言えば、それを素直に受け入れます。すぐにはできないことでも、やってみようという気持ちにはなります。親が「いけないことや危ないことに誘われたり巻き込まれたりしたら、心配だよ」とか「危ないことしないでね」などと言えば、「大好きな親を心配させちゃいけない」ということで心のブレーキになります。叱りすぎると子どもは親の愛情を疑うようになるこの反対に、「自分はいつも叱られている」「自分は親に受け入れてもらえていない」「自分の気持ちを分かってもらえていない」「あまり大切にされていない」「あまり愛されていない」などと感じている子もいます。もちろん、親は愛しているつもりです。でも、子どもの方はそれが実感できていないというのです。こういうケースはけっこうたくさんあり、多くの場合その原因は親の叱りすぎです。このような場合、親がいくら口でいいことを教えても、いくら正しいことを教えても、子どもはそれを素直に聞くことができません。親の心配が心のブレーキになるどころかかえって反発材料になり、よけい危ないことをしてしまうことすらあるのです。こういうわけで、いい親子関係をつくることこそが最優先なのです。それのないところで、「しつけをしなければ」とか「勉強をさせなければ」などと思っても絶対にうまくいきません。ある親の実例これらのことは、私が教師時代にいろいろな親子を見てきてわかったことです。ある親が次のように言ったことがありました。「懇談会で先生が教えてくれたように、2学期のはじめに節目の高揚感を活かして「○○するために□□する」という目標の書き方をしてやり始めたんですけど、子どものやる気はあまり続きませんでした」親はそう言いましたが、私にはうまくいかない原因ははっきりわかっていました。うまくいかないのは、その親が感情の起伏が激しくて、自分の気分が優れないときは感情的に叱りつける人だったからです。子どもはそういう親にかなり反発心を持っていました。ですから、形だけ「○○するために□□する」などという目標の書き方をさせられても、素直にがんばろうという気持ちになれないのです。肝心なところができていないとノウハウコレクターになるだけまず、土台になるいい親子関係がなければ、どんな方法を試したところで、うまくいきません。それでは、いわゆるノウハウコレクターになるだけです。みなさんの職場やビジネスの世界にもそういう人がいるはずです。いろいろなノウハウに飛びついてやり始めるけど、結局うまくいかないという人です。そういう人は、一番肝心なところができていないのです。ノウハウコレクターは職場やビジネスの世界だけでなく、親の中にもいるのです。親野智可等(おやのちから)教育評論家。1958年生まれ。本名杉山 桂一。公立小学校で23年間教師を務めた。教師としての経験と知識を少しでも子育てに役立ててもらいたいと、メールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。具体的ですぐできるアイデアが多いとたちまち評判を呼び、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛される。また、子育て中の親たちの圧倒的な支持を得てメルマガ大賞の教育・研究部門で5年連続第1位に輝いた。読者数も4万5千人を越え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「親力」で決まる!』(宝島社)、『「叱らない」しつけ』(PHP研究所)などベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。長年の教師経験に基づく話が、全国の小学校や幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会で大人気となっている。著書多数。Webサイト
2018年08月27日梅雨から夏にかけては食中毒が増える季節。食中毒というと飲食店などでニュースになる集団食中毒のイメージが強いですが、家庭でも食中毒は起きる可能性のあるもの。消費者庁なども食中毒に関する注意喚起を行っているので、家庭の食中毒に対する危険や、その対策についてまとめます。カレーや煮物はウエルシュ菌に注意!カレーや煮物は一度しっかり加熱してあるから安心と思ってしまいがちですが、じつはかなり食中毒の危険が高いので注意が必要です。問題となりやすいのがウエルシュ菌という微生物。この菌は100度で加熱しても死滅しないというのが特徴です。ウエルシュ菌は酸素のないところで繁殖するという特性があるため、大量に作ったカレーや煮物をそのままにしておくと鍋底周辺などで繁殖し、食中毒になると1〜2日間下痢や腹痛に苦しめられることに…。予防するためには、カレーや煮物は食べきれる量を作り、調理後なるべく早く食べること。保存するときは小分けにして冷蔵庫などで急速冷却し、再加熱は全体を充分に加熱することで防ぐことができるそうです。普段から心がけたい食中毒対策消費者庁の公式ウェブサイトでは、ウエルシュ菌以外にも、家庭で起こる食中毒の対策が紹介されています。まずは、買い物時には消費期限を確認し、生鮮食品や冷凍食品はレジを通す直前にかごに入れるようにする。他にも、肉や魚の汁が野菜などに付かないよう、ビニール袋に入れ、持ち帰ったらすぐ冷蔵庫に入れるよう案内されています。調理をする際は、事前に丁寧に手を洗い、生魚、魚、卵を触ったら都度手を洗うこと。包丁やまな板は生肉、魚を切ったら熱湯をかけて殺菌するか、専用にして使い分けること。解凍は自然解凍よりもレンジでの急速解凍をしたほうがいいそうです。肉や魚は中心部が75度以上の状態で1分以上加熱することなどが推奨されています。調理が終わっても油断は禁物。食器も清潔なものを使用して、長時間室温で放置しないようにしましょう。また、温め直す際は加熱調理したものでも、再び充分に加熱するようにし、再冷凍や再々加熱などは避け、時間が経過したものは思い切って捨てるのも重要だそうです。なま物や揚げ物などは家庭でも食中毒に気をつけている人も多いと思いますが、カレーや煮物など、しっかり加熱調理したものにも食中毒の危険は存在しています。特にこれから食中毒が多くなるので、しっかり予防と対策を行い、元気に夏を過ごせるようにしたいですね。(文・姉崎マリオ)
2018年06月21日キングジムから、ラベルライター「テプラ」PROシリーズに、オフィスやご家庭で使いやすい機能やフォントを搭載した「テプラ」PROSR170が4月27日(木)より発売されます。シンプルな機能でオフィスや家庭で使いやすい今回発売される「テプラ」PROSR170は、従来機種と比べ、最大印刷可能幅が13.5㎜に拡がり(※1)、18㎜幅テープでは最大6行まで印刷可能になったほか、てがきフォントや、かわいい絵文字・外枠などを搭載して、よりデザイン性の高いラベルを作成できるようになっています。また、「テプラ」シリーズ初の機能として「お名前タグ」印刷機能と、「ピッとコード」印刷機能が搭載。「お名前タグ」印刷機能は、入力した文字や記号が専用のフォームで印刷される機能です。同時発売される「お名前タグメーカー」と「スナップボタン」を使うことで、子どものお名前付けに便利なオリジナルタグを簡単に作ることができます。「ピッとコード」印刷機能は、文字の前や後ろに専用の二次元コード「ピッとコード」を印刷できる機能で、iOS専用アプリを使うと、iPhone内の写真やメモなどのデータを「ピッとコード」にひも付けることができます。ひも付けしたデータは、再度専用アプリで「ピッとコード」を読み取るだけで簡単に呼び出せます。※1同社従来機種(SR150)の最大印刷可能幅は9.0mmです。「お名前タグ」印刷機能を搭載子どもの持ち物などに付ける「お名前タグ」を簡単に作れるデザインフォームを新たに搭載。本体に「テプラ」PROテープカートリッジりぼんをセットし、印刷したい文字を入力して、「お名前タグボタン」を押すと、専用のフォームでりぼんに印刷されます。りぼんの両端に印刷された十字のタグマークを目安にして、別売の「お名前タグメーカー」でスナップボタンを取りつけると完成です。手間のかかるお名前タグ作りを簡単に行うことができます。「ピッとコード」印刷機能を搭載「ピッとコード」ボタンを押すと、入力した文字や記号と一緒に、iPhone内の写真やメモなどのデータとひも付けられる二次元コード「ピッとコード」が印刷される機能です。出力したコードをiOS専用アプリで読み取り、iPhone内のデータを選択してひも付けすると、そのコードを読み込む度に端末内でひも付けたデータを簡単に呼び出せます。6行×2段落など、複雑な構成の印刷に対応最大印刷可能幅は13.5㎜で、文字サイズは6段階に調整可能。従来機種(SR150)より大きい文字を印刷することができます。また18㎜幅テープでは最大6行まで印刷可能で、改段落を使って6行×2段落のラベルも作成できます。フォントやマーク・絵文字に、利用頻度の高い絵柄を追加●ゴシック体●明朝体●てがき「テプラ」PROSR670にも搭載されている人気の「てがき」フォントをはじめ、マーク作成機能や、絵文字・外枠も新デザインも多数搭載。オフィスだけでなく、ご家庭でもお名前付けなどの幅広い用途に活用できます。オートカッター搭載印刷するたびにラベルを自動的にカットするオートカッターを搭載しています。※一部対応できないテープがあります。どこでも使える2WAY電源方式乾電池またはACアダプタの電源方式で、使用する場所を選びません。※乾電池は別売りです。ACアダプタは同梱しています。製品概要製品名・品番:ラベルライター「テプラ」PROSR170本体色:ベージュ価格:¥8,800+消費税発売日:2017年4月27日(木)製品名・品番:「お名前タグメーカー」SRT10価格:¥2,700+消費税発売日:2017年4月27日(木)製品名・品番:「スナップボタン」SRTB1価格:各¥450+消費税色:ピンク、ベージュ、アオ、クロ、シロ発売日:2017年4月27日(木)専用アプリ概要アプリ名:「ピッとコード」対応OS・機種:iOS9以降、iPhone5以降、iPodtouch第6世代以降配信開始:2017年4月4日(火)よりAppStoreにて無料配信予定製品仕様品名・品番:ラベルライター「テプラ」PROSR170価格:¥8,800+消費税本体色:ベージュ外形寸法:約183(W)×219(D)×58(H)mm質量:約580g(乾電池・テープを除く)入力方式:JIS配列キーボード式表示:6文字×2行ヘッド構成:サーマルヘッド(180dpi・96dot)、熱転写PRO印刷方式最大印刷幅:13.5mm(18mm幅テープ使用時)ダイレクトキー:縦横・文字サイズ・書体テープカートリッジ:PROテープカートリッジ4・6・9・12・18mm漢字変換方式:学習機能付き熟語変換熟語数:約63,000語内蔵文字数:5,259文字JIS第1:2,965文字、JIS第2:1,121文字、かな・英数字・記号など文章メモリー:約90文字内蔵ファイル:約90文字/5ファイルフォント:ビットマップフォント文字サイズ:6段階内蔵書体:漢字・かな・英数/3書体外枠・表組み:外枠/72種、表組み/4種カッター:オートカッター電源:ACアダプタ単3形アルカリ乾電池×6本(別売)または、単3形充電式ニッケル水素電池×6本(別売)セット内容:本体、ACアダプタ(AC0615J)、試用PROテープカートリッジ、取扱説明書、保証書問い合わせ先株式会社キングジムお客様相談室フリーダイヤル(全国共通)0120-79-8107(ナットクのパートナー)HP
2017年04月10日小学校受験とまではいかなくても、入学前から勉強の習慣を身につけておくことは悪いことではありません。幼児の内に習慣がついていれば、入学してからの勉強もスムーズに取り組めるかもしれません。学習教室に通わずとも、今は自宅で取り組める教材が色々あります。幼児の勉強はどんなことに気を付ければよいのか、どんなものがあるのかを知っておきましょう。人気の自宅学習教材自宅で学べる幼児向けの通信講座は色々な種類があり充実しています。毎月届くので進めることに達成感がありますし、次の教材が届く前に終わらせようという気持ちにもなりますね。人気が高いものとしては、ベネッセのしまじろう、Z会、ドラゼミ、幼児ポピーなどがあります。無料体験を送付してくれるところがほとんどですので、一度頼んでみて子どもの反応を見てみるのもいいですね。習慣をつけることが大事毎日10分でよいので、机に向かう時間を作りましょう。大切なのは机に“長く”向かうことではありません。むしろ集中力が切れないように短い時間にしておきましょう。そして何より大切なことは、できたら褒めることです。何か問題が解けた時だけではなく、机に向かったその姿勢を褒めてもよいのです。褒められると「自分はできるんだ」という自己肯定感が芽生え、自信につながります。親の背中を見せる本人が1人で取り組んでいても、放っておくことは厳禁です。普段からも親がダラダラしたりスマホをいじったり…ということでは説得力に欠けてしまいます。一緒に勉強に取り組むことが一番ですが、親自身も勉強をしたり本を読むことなどを普段から意識しましょう。口で色々言うよりも、背中を見せることが一番説得力があり、子どもが自然と真似することへとつながっていきます。高学歴者の学習法を参考に高学歴タレントとして有名なロザンの宇治原さんは、リビングで宿題を行うお姉さんの真似をしたがったところ、お母さんが簡単な漢字や計算問題を作って宇治原さんに解かせていたそうです。母親お手製の問題を遊び感覚で解くことで、幼児の内から勉強する習慣がついたのですね。塾講師で人気の林修さんは、家族が読んでくれる紙芝居を真似して読み、幼児のうちに図鑑を読むようにまでなり、そこで基礎的な日本語力を身につけたとのことでした。どちらのケースも、無理やり勉強をさせているのではなく、家庭内で勉強や読書を取り入れることで自然と真似をしたくなり学習習慣へと結びつけています。私の息子は現在年中です。書くことは比較的好きな方ですが、特に楽しいと言っていた“めいろ”の本を買ったところ、登園前に自分で取り組んでいて驚きました。書店などで“ひらがな”、“数字”など以外でも“てんつなぎ”、“とけい”など遊び要素が多い本もたくさんあります。本人が興味を持てるものだけを取り組むのでも全く問題ないでしょう。極力一緒に取り組みますが、取り組めない時でも終わったワークをチェックして声をかけるようにしています。「ちゃんと見てくれている」「褒められた」ということが自信になり、次も自主的に取り組めるのだと思います。無理強いせず親も一緒に取り組むことが、「楽しい」と感じ自主的に机に向かうことへつながります。勉強だと感じさせないように勉強を自然に取り入れる工夫をしてみましょう。
2016年06月16日