子どもは寄り道が大好き! できればゆっくり見守ったり、しっかり歩くよう時間をかけて教えたりしてあげたいところですが、時には遅刻ギリギリでなかなかそうもいかない場合も。そこで今回は「どうしても歩いてもらわないと困る!」という緊急事態の時に使える小ワザをいくつかご紹介します。手に何か握らせるわが子が、まだ言葉がよくわからない1歳児の頃に使っていたのが「手に何か握らせる」という方法。子どもが石に興味を持って立ち止まったら石を握らせ、葉っぱに興味を持って立ち止まったら、葉っぱを持たせるという方法で何とか歩いてもらっていました。単純な方法ですが、これで結構歩きます。ちなみによその家の花や犬など、握らせるわけにいかないものに興味を持って立ち止まってしまった場合は、あらかじめポケットに入れて置いたどんぐりなどを渡すと、そちらに興味が移り、うまくその場を離れてくれます。「よーい、ドン!」のかけ声言葉が少しわかるようになったら「よーい、ドン!」のかけ声も有効です。子どもが寄り道をはじめ、もうそろそろ行かないとまずいという事態になったら、突然「よーい、ドン!」と言って、走り出す真似をします。すると子どもがつられて走り出し、寄り道スポットからうまく離れることができます。この方法、「ママ、先に行っちゃうよ」と言っても、全然追いかけてこないタイプの子には特におすすめ。「逃げろ~」「競争だ~」と言いながら走ると、さらに追いかけたくなるようです。先に楽しいことがあることを伝える話していることが完全に理解できる年齢になったら、「これから電車に乗るよ」「この後、○○ちゃんと公園で遊ぶよ」など、この先に楽しいことが待っているということを伝えて歩いてもらう方法も使うことができます。ただし、「ちゃんと歩いたらジュースをあげる」などご褒美で釣るのはNG。家に帰るだけで楽しい予定が次にない場合は、「家に帰ったらおもちゃで遊んでもいいよ」「家に帰ったらお茶が飲めるよ」など、いつもしていることを、さも特別なことのように話して興味を引くようにしていました。焦っている時、本当に困る子どもの寄り道。どうせなら楽しくストレスのたまらない方法で乗り切りましょう。(岡本まめ)
2016年01月05日