“究極の密室”ラブホテルで、人間の悲喜こもごもを描くワンシチュエーション・コメディドラマ、連続ドラマW-30「ああ、ラブホテル ~秘密~」。この度、第5話「再見、生活費」と最終話「ダイバーシティ・ラブホテル」の現場レポートが到着した。2014年にWOWOWで放送された「ああ、ラブホテル」は、“ラブホテル”を舞台にカップルの数だけ生まれるドラマの数々を描き、ワンシチュエーションという限られた条件ゆえの演出の妙技を堪能できると話題になったドラマ。9年ぶりに復活した「ああ、ラブホテル~秘密~」に集ったのは、気鋭の監督陣と実力も人気も兼ね備える俳優たち。どのように撮影が行われたのか、舞台裏に迫った。全編GoPro撮影の完全密室ドラマ――内山拓也監督「再見、生活費」まずは、内山拓也監督による「再見、生活費」の撮影現場。初監督作品『ヴァニタス』でPFFアワード2016観客賞を受賞し、『佐々木、イン、マイマイン』でも注目を集めた期待の新進監督。本作の撮影は、千葉県柏市にある「ホテル ブルージュ」の一室を借り切って行われた。内山監督は、コンパクトさが特長のカメラ「GoPro」を部屋の各所に設置し、GoProだけでドラマを作ろうとしていた。芝居を行うあらゆる場所にカメラを潜ませ、同時に撮影していく。通常のカメラでは撮影できないような位置からも撮影が可能ということで、ほかでは見られない映像に期待が持てる。登場するのは、ラブホテルを訪れていた治(瀬戸康史)と杏子(瀧内公美)の夫妻。治が買い物に出ていき、杏子ひとりだった部屋にドンドンとドアを叩く音が響く。杏子がドアを開けると、警官のコスプレをした見知らぬ若い女性が息せき切って入ってきた。助けを求めてきたのは中国人のリン(三村朱里)。隣室で男性と一緒に入室していたが、相手が暴力を振るうので助けてほしいと言う。そこに戻ってきた治だったが、リンの顔を見ると挙動不審になり…。偶然の出来事によって関係性が急展開する、女2人と男1人のドタバタ劇となっている。GoProのみで撮影するこのドラマは、カメラセッティングが鍵を握る。部屋中にカメラを設置し、なおかつお互いのカメラが映らないよう、カメラを巧妙に隠す。飾られたマスクの中、天井、死角になったベッド正面。さらには冷蔵庫の中、水槽の中にまで。ポテトチップスの袋の中にカメラを見つけた瀧内さんも、「こんなところにもある!」と驚いている。瀬戸さんも、「面白い撮影方法ですよね」とワクワクした表情だ。撮影時は俳優だけの空間になるこの部屋。監督は部屋の中にある小さなバスルームで映像を確認しており、そこにはそれぞれのカメラと接続したiPhoneやiPadがモニター代わりに並んでいた。大まかなセッティングが終わり、内山監督と俳優3人による動きの確認(段取り)が始まった。基本的には長回しで撮影していくため、この確認も各自しっかりと行っている。段取りの時点で俳優たちの芝居は熱を帯びていき、「めっちゃ面白い!」と内山監督もニンマリ。段取りが終わり、スタッフたちがカメラの最終確認をする間、瀬戸さんと瀧内さんはセリフを合わせながらコミュニケーションを取っている。中国語のセリフが多い三村さんは、中国語が堪能なスタッフに発音を確認してもらっていた。俳優たちがカメラの位置を頭に入れ、全スタッフが部屋から退出。テストと本番が始まる。15分ほどカメラを回したところで、カットがかかる。内山監督が全カメラの映像をチェック。OKとなり、次の撮影へ。GoProを設置する位置は事前に29か所が想定されており、シーンに合わせて内山監督と撮影監督が慎重に選定。5~7個ほどのカメラを同時に撮影していく。iPhoneのインカメラを使いながらアングルを考えていた内山監督。「脳みその、いつもは使ったことのない部分を使っている感じ」と頭を抱えながらぼやいている。俳優たちの動きを頭に入れながら、カメラの位置を時間内に決めなければならないのだ。リンがかぶる制帽の中にカメラを仕込もうとしたり、柱についているおもちゃのガスマスクの中に設置しようとするもうまくいかなかったりと、トライ&エラーを繰り返すスタッフたち。セッティングに時間をかけ、カメラが回ると俳優たちだけの空間になる。そんな撮影を誰もが楽しんでいる、という内山組だった。俳優との信頼関係を楽しむ――大九明子監督「ダイバーシティ・ラブホテル」7月14日(金)で最終回。放送される2作は、『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』などで映画ファンからの支持も熱い、大九明子監督による短編。そのうちの1編「ダイバーシティ・ラブホテル」の撮影も、「ホテル ブルージュ」で行われた。数々の映像作品で撮影地として使われている。「ホテル ブルージュ」は、ヨーロッパ貴族の館のような荘厳な建物が最大の特長で、中に一歩入った瞬間から非現実の世界にいざなう。放送では「ああ、ラブホテル~写真館~」と題し、日本全国にあるラブホテルの写真を掲載するなど、現存するラブホテルを重視しているこのドラマ。天蓋付きベッドがあるロマンチックな部屋が、この日の舞台となる。弁護士のショウタとパラリーガルのトオルが、その日の裁判を終えてホテルにやってきた。2人は視点が少し違っているが、共に法律家でもあるだけに、何かが気になると遠慮せず議論を戦わせる。トオルはラブホテルに来るのが初めて。それだけにあらゆることが気になってしまうが、ショウタは早くトオルとイチャイチャしたい。2人の愛を守るため、ラブホテルのダイバーシティ化構想が始まる。先輩のショウタ役を林遣都、後輩のトオル役に板垣李光人。2人とも大九組に参加経験があり、お互いの信頼関係の高さがうかがえる。2人が部屋に入った後、利用客たちによる雑感ノートを見たり、腕時計をはずしたりジャケットを脱いだりという、なにげないけれど少しずつその時に近づいていく流れを撮影していく大九監督。服を脱ぐのにかかる時間などを確認し、まずは段取りをやってみることに。林さんと板垣さんが芝居をする周りで、楽しそうな表情で動きながらカメラアングルを決めていく大九監督。2人が部屋で読むノートには、「愛のノート」という名前がついている。適度に使い古され、これまでにこの部屋を利用してきた客たちが愛の言葉を書き連ねているという設定。ストーリーにとっても欠かせないこの小道具だが、実は現場のスタッフたちが、台本を基に総出で字を書いたもの。夫婦で来たという設定で書くなど、スタッフの工夫が表れている。物語の中で、トオルがこのノートに新たに書き込もうとする。書いているところを真俯瞰で撮影中、大九監督から「もっと速く、2倍ぐらいのスピードで書いて」という指示が入る。2人が芝居に没頭すると、大九監督は笑顔でモニターを見入り、芝居の流れが固まると、あとは俳優たちに託す。お互いをリスペクトし合いながら着々と撮り重ねていく仕事ぶりにプロフェッショナルを感じた、大九組の現場となった。連続ドラマW-30「ああ、ラブホテル ~秘密~」は毎週金曜日23時30分~WOWOWプライムにて放送中。WOWOWオンデマンドにて配信中(全9話/18エピソード)。(シネマカフェ編集部)
2023年07月14日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじ21歳で出産するも、周りは学生ばかりでママ友ができなかったなおたろー。それから9年が経ち、出産した友達から育児についていろいろ聞かれるたびに、「私はそんなにいいママじゃない」と感じていて…。夜もなかなか寝てくれないし、ずっと泣いているし。泣き声を聞くのが精神的にかなりきつかったです。自分で望んだ妊娠、出産、育児なのに何言っているんだと思われるかもしれませんが、なんかもうそんなこともわけわかんないくらいに頭がバグっていました。首も座っていないし、小さいし、ふにゃふにゃだし。私のちょっとした匙加減で、この子はすぐに死んでしまうんだなと思ったら、自分が抱えている命の重さがすごく恐ろしくなっちゃって。とにかく死なせないようにしなくちゃと必死でした。二人目はまったくそんなことはなく、生まれた瞬間からめっちゃくちゃ溺愛できていたのですが…。やっぱり心にまったく余裕がなかったんでしょうね。目の前にある小さな命との向き合い方がすごく難しかったです。私の想像していた「お母さん」は、いつも赤ちゃんとおしゃべりしながらお散歩して、ずっとニコニコしているイメージでした。でも私は、赤ちゃんになんて話しかければいいのか、ずっとわからなかったんです。大して反応が返ってくるわけでもないし、私一人が盛り上がっているみたいで…話しかけた方がいいんだろうなぁと思いつつも、ずっと無言でした。夫に散歩をしたと報告すると「そらじろーとなにかお話したりするの?」とよく聞かれていたのですが、いつも「ん~少しね~…」と曖昧な答えを返していました。母親としてどうなのかな…と悩んだ時期でもありました。次回に続く「誰にも言えなかった私の育児」(全11話)は12時更新!この記事はあくまで筆者の体験談です。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。
2022年07月03日■前回のあらすじ近所の友人・未央さんファミリーの家に招かれた私たち。そのあり得ないほどの日常に圧倒されるのですが… >>2話目を見る 今ではすっかりキラキラ系ママとして活躍し、私の憧れの存在となった未央さんですが…。これは未央さんが私たち夫婦に語ってくれた、かれこれ12年前の出来事です。おまけに当時旦那さんが勤めていた職場が激務で、1ヶ月間休みがないこともざらにあったらしく、未央さんは完全なるワンオペ育児でした。旦那さんからの突然の無職宣言に、思わず激昂する未央さん。夫婦喧嘩ばかりの日々に疲弊し、このころの未央さんは別れも覚悟していたといいますが…なんとこの時すでに、未央さんのお腹の中には二番目の子が…!次回に続く(全5話)毎日17時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ ちゃんこ
2021年07月01日菅田将暉をはじめ、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎と日本屈指の名優たちが勢揃いし、カルト的人気を誇る密室スリラーを公認リメイクする『CUBE』。毎月18日を「CUBE」=部屋の日として情報解禁を行ってきた本作に、この度、名バイプレイヤーの柄本時生が出演していることが分かった。映画『バイプレイヤーズ ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』、ドラマ「泣くな研修医」をはじめ、出演する作品で毎回、強烈なインパクトを刻み続ける名俳優が、本作に“最初の男”として出演。“最初の男”とはオリジナル『CUBE』に登場する、“網目状のワイヤーナイフトラップによってバラバラに切り刻まれる”CUBE最初の犠牲者のこと。 本作映画化解禁時には、この役を「誰が演じるのか」「そもそも登場するのか」などSNSで憶測が飛び交っていた。こうしたトラップには、例えば『バイオハザード』では特殊部隊率いるワン隊長、『バイオハザードlll』ではアイザックス博士がそれぞれ“レーザートラップによって切り刻まれる”形で犠牲となった。また「鬼滅の刃」でも、主人公・竈門炭治郎の先輩にあたるキャラクターが同様の運命に遭った。そんな大注目の“最初の男”を演じたことに、柄本さんは「(ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の映画『CUBE』は)中学生だったと思うのですが、スゴい作品が出てきたなと衝撃を受けたのを覚えております。現場に入ってセットを見た時、日本でこんなことが出来るのかと感動をしました」とコメント。本作での“最初の男”は、主人公・後藤裕一(菅田将暉)たちよりも前にCUBEに閉じ込められた模様。突如閉じ込められた謎の CUBEを前に「一体これから自分の身に何が起こるのか」という予測不可能な恐怖からか、その表情には壮絶な緊迫感がにじみ出ている。『CUBE』は10月22日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:CUBE(2021) 2021年10月22日より公開©2021「CUBE」製作委員会
2021年06月18日目が覚めるとそこは謎の立方体=CUBEの中だった――。1997年に公開され、密室サスペンスの先駆けとして世界中でカルト的人気を誇るカナダ映画『CUBE』が、菅田将暉ら日本を代表する実力派俳優陣によりリメイク、10月に公開されることが決定した。突然、CUBEの中に閉じ込められた男女6人。エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員...彼らには何の接点もつながりもない。理由も分からないまま脱出を試みる彼らを、熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや火炎噴射など、殺人的なトラップが次々と襲う。仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできない。体力と精神力の限界、極度の緊張と恐怖と不安、そして徐々に表れていく人間の本性…終わりが見えない道のりを、それでも“生きる”ためにひたすら進んでいく。果たして彼らは、無事に脱出することはできるのか!?主演のエンジニア・後藤裕一には菅田将暉、団体職員・甲斐麻子に杏、フリーター・越智真司に岡田将生、中学生・宇野千陽に田代輝、整備士・井手寛に斎藤工、会社役員・安東和正に吉田鋼太郎と、若手からベテランまで日本を代表する超豪華キャスト陣が閉じ込められた男女を演じる。オリジナルのヴィンチェンゾ・ナタリ監督公認の初リメイクとなる本作。撮影は昨年の10~11月に都内で行われ、謎の立方体CUBEの1セット、メイン出演者は6人のみ、全員お揃いの囚人服のような衣装…とオリジナルの『CUBE』へのリスペクトある形で行われた。この度解禁されたティザービジュアルは、赤く染まったCUBEの中にトラップの一つである針、そこに彼らが履かされたブーツが刺さっており、謎を呼ぶ刺激的なものとなっている。CUBEが赤く染まるのは、誰かの殺意を感知するとき。同じく解禁になったキャラビジュアルにもそれぞれのキャラクターに合った色が使用されている。菅田将暉、CUBEの中で「奇妙な連帯感」が芽生えた主演の菅田さんは、「撮影しながらも頭の中には疑問だらけでした。映画というよりは演劇的空間の中で、共に過ごした演者のみなさんとは奇妙な連帯感がいつしか芽生えていました。こんな映画です、とカテゴライズするのはとても難しいです。実験的なエンターテインメントを楽しんでもらえたら何よりです」とコメント。監督は『MANRIKI』の清水康彦、脚本は「おっさんずラブ」シリーズや「私の家政夫ナギサさん」の徳尾浩司、音楽は『キングダム』やNetflixシリーズ「今際の国のアリス」のやまだ豊。また、ナタリ監督本人がクリエイティブ協力で参加、日本版『CUBE』のクリエイティブを底上げ。この部屋に一度入ったら、最後。それはどこなのかも、閉じ込められた理由も、出口があるのかも、生き残れるのかも、部屋の正体も、何もかもが不明な劇薬系密室エンターテインメントとなっている。超豪華ドリームチームからキャラポスター&コメント到着製作陣はキャスティング理由について「各世代を代表するような方々をこの空間に集結させたい、という想いがありました。それぞれが唯一無二の存在でありつつ、どこかにいそうでもある」俳優たちを集めたとコメント。「特にストーリーの主軸となっていく後藤という役には、『いま』をリアルに体現してもらう必要があり、真っ先に思いついたのが菅田将暉さんでした。お互いに共演歴がありつつも、意外性と新鮮さを感じられる組み合わせとなった超豪華なドリームチームが揃い、しびれるようなぶつかり合いを繰り広げていただいています」と自信を覗かせている。菅田将暉後藤裕一役この場所がなんなのか。自分は、何者なのか。立ちはだかる理不尽を前に何の為に生きるのか。こんなにしんどいのに何故生きるのか。何が、怖いのか。僕らは何と戦っているのか。もっと楽な道はないのか。そこで笑っている君は幸せなのか。撮影しながらも頭の中には疑問だらけでした。映画というよりは演劇的空間の中で、共に過ごした演者のみなさんとは奇妙な連帯感がいつしか芽生えていました。こんな映画です、とカテゴライズするのはとても難しいです。実験的なエンターテインメントを楽しんでもらえたら何よりです。杏甲斐麻子役あの名作に参加できるのだ!ととても嬉しく思いました。CUBEのスタジオセットを目にしたときに、感動したと共に、これは大変だ、とも思いました。一つの空間の中で作り上げることはとても大きな挑戦になりました。現場に参加していても、完成はどうなるのか実際には見られていません。閉じ込められた数人の男女がどのように立ち向かっていくのか、それぞれのドラマを見ていただければと思います。岡田将生越智真司役ほんとに楽しかったです。こんな素敵な方々と一緒に映画を作れて幸せでした。CUBEの空間は異様で、あのセットも僕たち同様にキャストでした。色々な想像をさせてくれてお芝居の手助けをたくさんいただきました。クランクアップをした時は本当に脱出した感覚でしたし、この映画を見てくれる方も映画館から脱出する感覚で見てもらえる作品なのではと思います。田代輝宇野千陽役出演が決定した時は、喜びと同時に不安もありましたが、監督をはじめ、大先輩の共演者の方々、スタッフの皆様に支えられて、なんとか撮影を終えることができました。すべてが衝撃的な内容になっていると思うので、僕自身公開が楽しみです!斎藤工井手寛役20年以上前に劇場(CUBE)で喰らったカナダ映画ヴィンチェンゾ・ナタリの『CUBE』と言う衝撃そこから今日まで様々な展開がなされて来た『CUBE』と言う映画的ソースコロナ禍の中、世界中が家と言う"CUBE"にステイホーム、巣ごもりを余儀なくされた今こそそして清水康彦監督の手によってこの『CUBE』の正体、核心に迫れる作品になるのではないかと必然を感じています吉田鋼太郎安東和正役先ず、才能に溢れた5人の共演者の方々とご一緒できた事が何よりの幸せであり刺激でした。しかも逃げ場の無い密室での長時間の緊張感漲る駆け引きは、これまでの俳優人生に於いても初めての経験であり、得難い体験をさせて貰いました。共演者の方々、監督始め全てのスタッフに感謝したいです。さて、あの密室で、あの閉塞感の中で繰り広げられた僕達の演技がスクリーンの上にどのように映し出されるのか、本当に楽しみです。観客の皆さんと一緒にワクワクしながら上映を待ちたいと思います!『CUBE』は10月22日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年02月02日こんにちは!! 龍たまこです。平成が終わって令和に入り、新しい時代の幕開け…。なんだか新鮮な気持ちになりますね。今回、ウーマンエキサイトで「 令和ママはOPEN子育て主義! 」という提案をされていて、わたしもその理念に賛同して、川柳を一句考えてみました!!■龍たまこ流「 #令和ママ川柳 」これはわたしの第一子の産後そのものなのですが…(苦笑)出産して母親になった途端「母親なんだから、頑張れるよね?」「母親だからそれくらいできて当然」みたいな空気を感じる…。当時は、「赤ちゃんがなぜ泣いているかわからないなんて、わたしは母親失格だ」なんて風に思うこともありました。(ちなみに、3人産んだ今でも赤ちゃんがなぜ泣いてるかなんてわからないことがほとんどです)不思議なことに、“女性は産んだ瞬間に、「母親」という強じんな肉体と精神を持った超人になる”という幻想があるようなのです。夜泣きで寝不足でも母性があるから平気。ゆっくりお風呂に入れなくても子どもがかわいいから平気。母性のおかげで女性なら誰でも上手に子育てできる…なんてこと、あるわけないのです。母親だって人間。人間らしい生活ができなくなったら病みます。そして、子育てが苦手な女性だって当然います。母親は、「子を産んだ女性」というだけで、「育児のプロ」ではないのですから。そしてちゃんと「育児のプロ」は存在します。それが、ベビーシッターさんや、保育士さん、幼稚園の先生など、子どもに関わる専門職の方々です。■ベビーシッターの仕事ぶりに感動!在宅ワークをしているわたしですが、次男が1歳を過ぎ、動き回って大変なので、一度試してみよう!! と、思い切ってベビーシッターさんをお願いしてみました。しかし、1歳半近い次男、今すごい人見知りで、ずっとギャン泣きするんじゃないかと心配していたのですが…。わたし、目の前でプロの仕事を見ることができて大変感動いたしました…!!次男も目を輝かせて遊んでいる…これは素晴らしい!! また利用したい!!ところが…。「望んで産んだのに、自分の子すらまともに面倒見れないなんて」真面目な人ほどそんな風に自分を責めてしまいます。そうすると、どうしても外に助けを求めることができなくなってしまう。助けを求めることができないと、育児が密室化し、追い詰められた親のはけ口はより弱いものへと行くのは当然かもしれません。虐待など悲しい事件を防ぐためにはまず、風通しのいい育児環境を作る事だとわたしは思います。育児は1人でできなくて当たり前なんです。それくらい、大変なお仕事。命を預かる重責ですから!!令和の時代は、子育てする人が、ごく自然に当たり前に助けを求められる世の中になるといいなぁ~、と願っています。
2019年05月13日何の接点もない男女3人が、窓もなく扉も開かない密室に集められた……。そんな設定から始まる舞台『出口なし』に、大竹しのぶ、段田安則とともに、多部未華子が出演する。屈指の実力派を相手にしながら、このスリリングな状況にどう立ち向かっていくのか。【チケット情報はこちら】『出口なし』の作者は、“実存主義”で知られる哲学者ジャン=ポール・サルトル。劇作家・小説家の顔も持つ彼の代表作がこの作品である。だが、哲学者が書いたという先入観は無用。多部もその中身の印象を、「難しいことが書かれているのかなと思って読み始めたのですが、想像していたほどでもなく(笑)、会話劇だったので、どのように会話を交わしていけるんだろうと演じるのが楽しみになりました」と語る。しかも、その会話を交わすのが3人だけという世界。「ちょうど少人数でやる濃密な作品を演じてみたいと思っていたところでもあった」そうだ。ただ、そこで繰り広げられる会話の内容は、ちょっとコワイ。初対面の人間同士が自分の素性や過去を語り出すなかで、やがて、互いに挑発したり傷つけたりする言葉をぶつけ合うようになっていくのだ。「“この人たちには別にどう思われてもいい”と思うから言えるような、普段は口にできない言葉が並んでいるんです。でも、だからこそそれを言えるのは楽しいでしょうし(笑)。舞台では、映像では求められないような役をさせていただけることがうれしいんです」。まだまだほかにも楽しみにしていることがある。まずは大竹&段田との共演。大竹とは2度目の共演になるが、「この稽古場ではどのように過ごされるのか、どのように演出家さんとコミュニケーションを取って、どうお芝居を作っていかれるのか。もう、全部が楽しみで仕方ありません」。そして、演出を手がけるのが初めてのタッグとなる小川絵梨子であることも、多部がこの舞台に大いに惹かれたところ。「“小川さんとやってみたら面白いよ”と言われることが多かったので、気になっていた方だったんです。それに、女性の演出家さんとやってみたいという興味もずっとあったので、どのような演出をされるのか、何より楽しみなんです」。多部からあふれるワクワク感。それがどんな形になって届けられるのか、心待ちにしたい。公演は8月25日(土)から9月24日(月・祝)の新国立劇場 小劇場での東京公演のあと、27日(木)から30日(日)にサンケイホールブリーゼにて大阪公演を上演する。チケットは発売中。取材・文:大内弓子
2018年07月27日この4月から新設されたテレビ東京の木曜深夜ドラマ枠「木ドラ25」の第3弾で、「けやき坂46」が連続ドラマに初主演。秋元康が企画・原作の密室サスペンスドラマ「Re:Mind」に挑む。高校のクラスメイトたちは、目が覚めると大きなテーブルを囲んで座っていた。突如閉じ込められた少女たちの目に飛び込んでくる、異様な光景。だが、少女たちには、逃げ出すことのできない理由があった…。恐怖と混乱が押し寄せる中、なぜ、この場所に集められ、このような状況にあるのか。原因や脱出する方法を必死に思い出そうとする少女たち。少女たちを閉じ込めたのはいったい誰なのか、果たしてその目的とは…?「マジすか学園」「徳山大五郎を誰が殺したか?」などを生み出した秋元氏の同名原作を、「乃木坂46」「欅坂46」に続いて、「けやき坂46」が連続ドラマ初主演を務め、映像化する密室サスペンスドラマ。米大手動画配信サービス「Netflix」と強力タッグを組み、世界配信を視野に入れたこれまでになく革新的な連続ドラマとなる模様で、Netflixでの先行配信なども予定されている。チーフプロデュ―サーの大和健太郎氏は、「あえての密室ドラマで挑みます!新たなメンバーも加入し、さらにパワーアップした『けやき坂46』が体当たりで挑む今回の作品、Netflixでの全世界配信も見据え、革新的なドラマになるようキャスト・スタッフ一同でチャレンジしていきたいです」と期待を込めて語る。密室、拘束、失踪…。次々と恐怖に襲われる彼女たちは、どんな演技を見せてくれるのか!「けやき坂46」のメンバーからも気合いの入ったコメントが到着している。※五十音順■井口眞緒「けやき坂46」だけでドラマに出演するのは本当に驚きで、大役を任せていただけて嬉しいです。ずっとドラマが大好きで見ていて、いつか出てみたいという気持ちがあったので、出られると聞いて嬉しかったです。いい作品ができるように演技も頑張って、ダイエットも頑張ります。よろしくお願いします。■潮紗理菜「欅坂46」さんがドラマに出演されているのを普通に家で見ていた側だったので、すごく不安でした。初めてのお芝居なのですが、見ていただいている皆さんが、世界観に入り込んで、皆さんを引き込めるようなお芝居ができたらいいなと思います。思わず「あ、来週が気になる」って思っていただけるような、そんなドラマにしたいです。みんなで頑張りますので、よろしくお願いします。■柿崎芽実「けやき坂46」は明るい感じだから、あまりシリアスなドラマじゃないんじゃないかなってメンバーとも話していたので、サスペンスということにすごく驚きました。初めてですごく緊張していますが、「けやき坂46」のことを世間の皆さんに知っていただけるチャンスなので、いい作品を作れるよう頑張ります。■影山優佳まさか「けやき坂46」だけでドラマをやらせていただけるなんて思っていなかったので、本当に驚きました。もともと女優さんに憧れていたので、率直にすごく嬉しかったです。不安もたくさんありますが、見てくださってる方に楽しんでもらえるようなドラマにしていきたいと思います。自分の個性を出しつつ、キャラクターに入り込めるように、いろんな挑戦をしながら私らしく精一杯頑張ります。よろしくお願いします。■加藤史帆「けやき坂46」でこうしてドラマに出演させていただくのはすごいことだと思います。この機会を絶対に無駄にしたくなくて、「けやき坂46」意外に演技できるじゃんとか、面白いとか、ファンの方からいっぱい反響をいただけるような作品にしたいです。そのためにもいま一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願いします。■齊藤京子まさか「けやき坂46」だけでドラマに出させていただくと思っていなかったので、ビックリしました。ずっと演技に興味があり、うまくできたらいいなと思っていましたが、シリアスな感じが続くのかと思うと、本当に練習しないとなって思います。普段テンション低かったり、声も低いってよく言われるので、演技も素だと上手に見えないくらいテンションが低いので、うまくできるかわからないですが、見てて不自然だと思われないように頑張ります。■佐々木久美最初は不安がすごく大きくて、お芝居に対する苦手意識があったのですが、いまは前向きに頑張りたいと思ってます。お芝居は初挑戦で、不安なこともたくさんありますが、精一杯頑張るのでぜひ見てください。よろしくお願いします。■佐々木美玲最初に聞いたときは本当にビックリして、声も出なかったです。ドッキリかと思いました。私は初めて「欅坂46」さんのドラマを見たとき、心の底からすごいなって思ったので、見てる皆さんにも私が思ったような感情になってもらえるように頑張りたいと思います。私たちがやるんだなって思ったら、すごく楽しみになりました。怖くしたいです。■高瀬愛奈まさか「けやき坂46」だけでドラマに出させていただけるとは思っていなかったので、初めて聞いた時は素直に嬉しかったです。「けやき坂46」はかわいらしいイメージがあるので、内容がサスペンスと聞いた時すごいビックリしました。「けやき坂46」にとって新しいジャンルなので、挑戦していけるのはすごい楽しみです。不安なこともたくさんありますが、見ていて面白いドラマにできるよう頑張りますので、よろしくお願いします。■高本彩花初めての「けやき坂46」主演のドラマで、すごく嬉しいんですけど、不安もいっぱいあります。ですが、サスペンスと聞き、そういう物を作る側になってみたいと思っていたので、すごく楽しみです。とても良い経験をさせていただいているので、自分のできることを精一杯、楽しんでやりたいなって思います。頑張ります。■長濱ねる「けやき坂46」が主演ということで、とても驚きました。不安もありますが、サスペンス系の話が好きなので、すごく楽しみです。「けやき坂46」でドラマをやらせていただくのは、本当にありがたいことだと思うので、みんなで精一杯頑張ります。よろしくお願いします。■東村芽依最初に聞いたときはビックリしました。演技はMVで少ししかしたことがなかったので、できるか不安になりました。すごく不安ですが、みんなで頑張りたいと思います。木ドラ25「Re:Mind(リ・マインド)」は10月19日~毎週木曜深夜1時~よりテレビ東京ほかにて放送、10月13日~毎週金曜Netflixにて先行配信予定。(text:cinemacafe.net)
2017年08月29日『パニック・ルーム』や『ミザリー』などに始まり、昨年、監禁されていた部屋から脱出する親子の再生を描き、アカデミー賞を席巻した『ルーム』など、いわゆる“密室映画”はいずれも名作揃い。そして今年の春は、見逃せない密室映画が続々と日本に上陸する。■『モーガン プロトタイプ L-9』リドリー・スコット親子が製作&監督まずは、宇宙船という究極の“密室”を舞台にしてきた『エイリアン』シリーズの最新作『エイリアン:コヴェナント』も控える巨匠リドリー・スコットが製作し、その息子ルーク・スコットが監督を務めた『モーガン プロトタイプ L-9』。本作は、密室の中で育成されている、遺伝子操作によって生み出された“人工生命体”の脅威を描いたSFアクションスリラー。遺伝子操作により生み出された究極生命体、その名は“モーガン”(アニヤ・テイラー=ジョイ)。人間の常識をはるかに覆す能力を持ち、成長スピードも人間より格段に速く、生まれたときからずっと密室で管理・保護されている。愛らしい表情や性格はまるで人間の女の子そのもので、研究員たちから愛されてきたが、ある日、モーガンが突然、研究者を襲って大怪我をさせる事故を起こしてしまう。危機管理コンサルタントのリー・ウェザーズ(ケイト・マーラ)とシャピロ博士(ポール・ジアマッティ)はモーガンを調査し始めるも、モーガンは徐々に混乱を起こしてしまい…。近い将来、もしかしたら現実にも起こり得る(?)設定の、手に汗握るストーリー。閉じ込められている密室の中、モーガンがどのような変化を遂げていくのか見どころだ。『モーガンプロトタイプ L-9』は3月22日(水)よりデジタル配信開始、4月5日(水)ブルーレイ&DVD発売。■『スプリット』M・ナイト・シャマラン×ジェームズ・マカヴォイ2作目は、5月12日(金)公開のスリラー作品『スプリット』。『シックス・センス』や『ヴィジット』のM・ナイト・シャマランが監督を務めた本作は、すでにシャマラン史上最高傑作! ともうわさされ、全米でも大ヒット。女子高校生3人組が突如見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められるところから物語は始まる。拉致をしたその男には、なんと23もの人格があり、1人の体の中で目まぐるしく人格が入れ替わっていく様に、女子高校生たちは大混乱と狂気に翻弄される。彼女たちは無事に助かるのか?それぞれの人格を巧みに演じ分けるジェームズ・マカヴォイの怪演と、息を飲む展開が楽しみ。また、監禁される女子高校生たちの1人ケイシー役で、上記の“モーガン”役を演じたアニヤ・テイラー=ジョイが出演しているところにも注目だ!■『トンネル 闇に鎖された男』ハ・ジョンウ×ペ・ドゥナ、いま注目の韓国映画5月13日(土)公開の韓国映画『トンネル 闇に鎖された男』は、興行収入ランキング4週連続1位を記録し、観客動員700万人を突破、2016年の年間興行成績第4位にもランクインした大ヒット作。『お嬢さん』でも話題のハ・ジョンウ、そして2年ぶりに韓国映画にカムバックした『空気人形』のペ・ドゥナが競演し、『最後まで行く』で韓国映画界に衝撃を与えたキム・ソンフンがメガホンをとった。崩落したトンネルの中に閉じ込められた男と、彼を救うべく奔走する人々の姿を描いた一風変わった密室劇。自動車のディーラーとして働くジョンスは、崩落したトンネルの中で車ごと生き埋めになってしまう。気づけば、周囲は巨大なコンクリートの残骸に囲まれ、手元にあるものはバッテリー残量78%の携帯電話、水のペットボトル2本、そして娘への誕生日ケーキだけ。彼は無事に救助されるのか…。新たな密室映画の名作が誕生しそうな今年。それぞれの結末を、その目で確かめてみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スプリット 2017年5月12日より全国にて公開(C) 2017 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2017年03月20日恋愛において「密室」というのはまさに最強空間です。一番恋が生まれやすいのが、この密室。あなたも気になる男子を落としたいなら、なんとかこの密室に連れ込むのが吉。密室に2人きりになって、お互いにドキドキして、「あー自分はこの人が好きなんだ」って思って、とっとと付き合っちゃってください(笑)!ということで今回は、20代男子30人に「女子と入ったらマジで恋する5秒前な密室」について聞いてみました。急に襲われないようにだけ、気をつけてね! そういう男子とは入らないこと。■1.カラオケ「密室といえばカラオケでしょ〜。これだけお手軽に入れて、しかも薄暗くてドキドキする場所は他には思い浮かばないな」(大学生/21才)やっぱり人気だったのがこのカラオケ。みなさんも納得なはず。どこにでもあるし、しかも安いし、最強の密室ですね。しかもここなら、監視カメラもあるので、急に押し倒されたりしてもキスがせいぜいですから、いきなり一線を越えるみたいな心配もないでしょう。■2.個室居酒屋「居酒屋とか入って、『え〜個室だったのかい〜!』ってなるとかなり不意打ちでドキドキしちゃう。オープン席と個室って、同じ居酒屋でも全然雰囲気変わるよね〜」(ウェブ系/25才)うんうん。不意打ちで男子を密室に連れ込めるのが、個室居酒屋のメリットですね。あなただけコッソリ下調べしておいて、「このお店行きたい!」と予約して、当日はあなたもカレと一緒に「個室なんだ〜知らなかった!」と驚いたフリをしておきましょう(笑)。■3.タクシー「自分はわりとタクシーはドキドキしますかね。そもそもタクシーは乗り慣れてないし、隣の女子との距離も近くてそわそわしちゃう」(大学院生/23才)ちょっとした移動のときに、「疲れたからタクシー乗ろうよ」と言ってみるのもいいと思います。タクシーに2人で乗ると、なんだか大人のカップルになった気分でいいですよね〜。■4.教室「女子と放課後の空き教室で2人でしゃべるとかが地味に一番胸きゅん。ああいうときって、誰か入ってきそうになってもカップルらしき2人が中にいると、みんなすぐに出て行くよね(笑)」(大学生/20才)あるある(笑)。「お・・・・・・っと〜」みたいな感じでみんなドアを開けたところで回れ右するんですよね。「教室に2人」って時点でかなりドキドキですね。中学生、高校生はもちろん、大学生でも使えるし、社会人になっても空き会議室とかでできそうです。■5.観覧車「遊園地の観覧車はパネェ(笑)。ドキドキしすぎる。膝と膝がぶつかっちゃいそうなくらい近いのもいいし、高くてちょっと怖いのもいいんだよねたぶん」(フリーター/24才)そう思います。あの高さが有名な「吊り橋効果」を生んでくれるんでしょうね。そのままもう一周行っちゃいましょう!■おわりにどうでしたか? 気になる男子を仕留めるときには、ぜひこの密室テクを覚えておいてください。このシチュエーションになれば男子からも告白とかしやすいですので、恋愛の最後の仕上げには最高です。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)(新部宏美/モデル)
2016年04月23日このところ「おむつなし育児」という育児法が話題になっています。多くのママは、「おむつなし」と聞くと、まった全くおむつをしないの? 床や部屋が汚れはしないのかな? などと疑問に思うかもしれません。そこで今回は話題の育児法、「おむつなし育児」について解説、検証してみます。■「おむつなし育児」は、かつては日本でもやっていた「おむつなし育児」は、決して目新しいものではなく、布おむつも紙おむつもなかった時代、当たり前にやっていた方法です。いつのまにか日本では途切れてしまいましたが、今再び注目されています。簡単に言えば、「おむつの中でおしっこやうんちをすることを当たり前にせず、なるべくおむつの外でさせることで、赤ちゃんのうちに排せつの気持ちよさを伝えてあげる方法」です。言い換えれば、「おむつでうんちやおしっこをすると気持ち悪い」という感覚を当たり前にすることだといえます。■おむつをまったくしないわけではありません「おむつなし」とは言っても、普段はおむつをしています。赤ちゃんをよく観察して、おしっこやうんちが出そうかな? というタイミングでおむつを外し、なるべくおまる・トイレなどでさせてあげるのが、おむつなし育児の基本です。とはいえ、何がなんでもおむつなしで! と気合いを入れ過ぎる必要はありません。家ではおまるでしていても、外出時は紙おむつでしてOK! くらいの緩やかな気持ちで取り組むことがポイントです。「おむつを外す」ことが目的ではなく、赤ちゃんの頃から排せつの仕組みや楽しさを親子で共有することが最も大切な目的。そこが、いわゆるトイレトレーニングとは違うところでもあります。歌を歌ったり、掛け声をかけたり、時には遊んでみたりと、コミュニケーションしながら行うのもおすすめです。■ママにとって子育ての自信につながります! 出産してすぐは、赤ちゃんがどうして泣いているのか、何を求めているのかがわからなくて戸惑うママがほとんどです。でも、時間を重ねて赤ちゃんに向き合っていくうちに、だんだんと赤ちゃんの欲求に気付きやすくなっていきます。これと同じように、おむつなし育児を続けていくと、徐々に子ども自身のサインやタイミングが、自然にわかってくるようになるそうです。しかも赤ちゃんは自分の欲求がすぐに満たされるとご機嫌な時間が長くなります。それは、ママにとって育てやすさを感じることにも繋がります。また、排せつ以外の欲求も気付きやすくなることが多く、結果的に子育ての自信に繋がることにもなります。とある国では、生後数ヵ月間は、家の床に赤ちゃんを置いてはいけないという風習があり、赤ちゃんはずっと、スリングのような布の中でママに抱っこされて過ごすそうです。すると、赤ちゃんとママがずっと密着しているため、五感で感じ合うようになり、排せつのタイミングがわかるようになる、という話を聞いたことがあります。おむつなし育児とは、まさにこうした感覚なのでしょうね。■おむつなし育児を実践しているママに聞いてみました!「いつの間にか子どもの排せつのタイミングがわかるようになって、親として自信が持てたような気がします!」(6ヵ月の子のママ)「ずっと便秘がちでしたが、おむつの外に出すほうがたくさん出るようで、便秘も自然に解消できました!」(7ヵ月の子のママ)「以前は布おむつを使っていましたが、だんだんおしっこの量が増え、洗濯が大変になってきたので、おむつなし育児に切り替えました。今では助かっています」(5ヵ月の子のママ)「オムツ代が節約できます! しかもエコですよね」(8ヵ月の子のママ)「トイレでうんちやおしっこをすることに抵抗を感じることがなかったので、トイレトレーニングに苦労せずに済みました」(1歳6ヵ月の子のママ)おむつオムツなし育児とはつまり、赤ちゃんとじっくり丁寧に向き合うこと、そして、親子のコミュニケーションを豊かにするためのひとつの方法だと感じました。軽い気持ちで構わないので、興味がある人はぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
2014年09月19日『オリエント急行殺人事件』は、イギリスの人気作家、アガサ・クリスティーの代表作。トルコのイスタンブールを出発し、フランスのカレーへ向かう列車の中で起きた密室殺人事件に、たまたま乗り合わせた名探偵、エルキュール・ポワロが挑む。トルコ・イスタンブール発、フランス・カレー行きの国際列車「オリエント急行」の1等車個室寝台で、アメリカ人の富豪ラチェット・ロバーツが殺された。薬を飲まされ昏睡したところに、12カ所も刺されていた。部屋には鍵がかかっており、内側からチェーンロックまで使われていた。別の事件を解決してイギリスへ帰る途中の名探偵、エルキュール・ポワロは、列車を運行するワゴン・リ社の重役に事件解決を依頼される。「運行会社にとっては不祥事だ。次の駅で警察が介入する前に解決して欲しい」。じつはポワロは、生前の被害者に食堂車で会っていた。何者かに脅迫されていたラチェットはポワロにボディガードを依頼する。しかしポワロは気乗りせず断ってしまった。ポワロは自責の念に駆られて捜査を開始する。雪で立ち往生している列車で起きた事件。しかも現場はポワロの隣の個室である。列車は大雪で立ち往生しており、人の出入りはなさそうであった。犯人はきっと列車内にいる誰かだ……。ポワロ役を演じたアルバート・フィニーは当時30代だったが、特殊メイクで中年の探偵を好演した。現在は75歳で、今年12月に公開される『007』シリーズ最新作にも出演する予定だ。『007』といえば、初代ジェームズ・ボンド役で知られるショーン・コネリーも、この作品に元英国軍大佐役で出演している。1963年に公開された『007』シリーズ第2作『ロシアより愛をこめて』にもオリエント急行が登場し、ショーン・コネリーは10年ぶり2回目の”乗車”となった。『オリエント急行殺人事件』には名女優、イングリット・バーグマンも出演。アカデミー賞助演女優賞を獲得している。本作品の舞台となった列車・オリエント急行は、1983年にパリとイスタンブールを結ぶ列車として誕生した。1900年代に入ると、西ヨーロッパとバルカン半島方面を結ぶ列車として増発されている。映画で描かれた1930年代は、オリエント急行の列車群の全盛期である。運行会社はワゴン・リ社。各国の国鉄など鉄道会社に線路使用料などを支払って、独自に集客していた。「定期的に運行する旅行会社主催の団体列車」というスタイルだ。映画に登場するポワロの友人ビアンキは、ワゴン・リの重役という設定である。運行ルートはイスタンブール駅出発の場面で、駅の構内放送として紹介される。ソフィア、ベオグラード、ザグレブ、プロント、トリエスト、ベニス、ミラノ、ローザンヌ、パリ、カレー。これは主要駅のみの案内で、他にも停車駅がある。事件が起きた場所はヴィンコヴチとブロッドの間で、旧ユーゴスラビア国内。2泊目の夜だった。編成は機関車寄りから荷物車、食堂車、個室寝台車、特別車。各1両でたった4両編成。乗客は15名。約1週間の長距離運行で食堂車も連結する。運行コストを考えるとかなりの料金になりそうだ。映画だから4両かと思ったけれど、じつは当時も寝台車2両、食堂車1両、荷物車2両で、意外と短い列車だった。もっとも、これはイスタンブール側の末端区間のようで、実際にはヨーロッパに近づくほど客車が増結、分離されていた。本作の中でもビアンキがポワロに部屋を譲り、「あなたはカレーまで行く寝台車に乗りなさい」と言う。特別車は途中で切り離されるようだ。定期運行としてのオリエント急行は2008年に廃止となっている。しかし、全盛期を再現する観光列車『ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス』は現在も運行中。3月から11月まで、ほぼ週に1便がパリとベニスを1泊2日で往復している。ほかにロンドン~パリ間の昼行便や不定期運行も。全盛期の「パリ~ブダペスト~ブカレスト~イスタンブール」の列車も年1回ほど特別運行されている。映画と同じイスタンブール発の列車はベニス行で、こちらも年1回程度の運行だ。ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスの日本語サイトでは、客室をイラストで紹介している。映画に登場する客室の再現度の高さがよくわかる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月28日