森中謙介 著・ 町田耕一 著『これ1冊でできるわかる中小企業のHRテック』2022年11月24日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は森中謙介 著・ 町田耕一 著『これ1冊でできるわかる中小企業のHRテック』 を2022年11月24日(木)に刊行いたします。「人事×IT」で人の力を3倍、会社の力を5倍に上げられる!コロナ禍を背景に企業の「HRテック」の導入が進んでいます。「HRテック」とは「人事業務をIT化する技術・サービス」のことです。今や人材の採用から入社後の配置、教育や人事評価といった人事管理全般、また日々の労務管理にいたるまで、IT化することで会社の力をUPすることが可能なのです。本書では、中小企業において、 「HRテック導入で成功するための5原則」「HRテック選び7つの評価軸」を紹介する他、具体的な機能・サービス紹介から導入・運用方法までを解説します。実際に中小企業の現場で、HRテックの有効活用法を指導している人事コンサルタントだから書けたこれまでになかった中小企業のための「HRテック」に関する1冊です。成功する中小企業の「HRテック5原則」原則①HR テックの使命はアナログな人事をよりよく補完することにあると理解する原則②HR テックを導入する前にアナログの人事制度を一通り経験しておく原則③HR テックの設計思想に自社の人事方針を合わせてはいけない原則④HR テックは短期的なコスト削減策ではなく中長期的な人材への投資策と捉える原則⑤HR テックの導入を事業者に丸投げしてはいけない中小企業のHRテック選び「7つの評価軸」①機能性: 自社の要望をできる限り明確にする②導入のしやすさ: 導入のしやすさ、速さは重要な評価のポイントに③使いやすさ:経営者・総務人事だけではなく、現場に近い社員も確認を④管理のしやすさ : システム全体を管理する責任者にとって使いやすいか⑤サポート品質:購入後のサポートが、どの程度受けられるのかチェック⑥導入実績:自社と同規模・同業種、同様の課題を持つ会社での実績⑦コスト:コスパ優先ではなく、コストの妥当性で判断する書籍情報表紙タイトル:これ1冊でできるわかる中小企業のHRテック著者:森中謙介/町田耕一ページ数:172ページ価格:1,760円(10%税込)発行日:2022年11月24日ISBN:978-4-86667-419-3書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次第1章 中小企業が一からはじめる簡単HRテック入門第2章 予算なし人手なしの中小企業でも全国から人が集まる!―HRテックによる人材の募集・採用システム―第3章 多忙な人事担当者を強力にサポート!―HRテックによる人材の定着・活用システム―第4章 人事評価制度はHRテック頼みでは危険!?―多くの企業が陥った「人事評価×HRテック」の落とし穴―第5章 無理なく始められる HRテックの段階的な導入・ 運用方法著者プロフィール森中 謙介(もりなか・けんすけ)著者:森中 謙介株式会社新経営サービス人事戦略研究所マネージングコンサルタント中小企業経営者への人事制度構築・改善のコンサルティングを中心に、これまでにかかわった会社は90社にのぼる。各社ごとの実態に沿った、シンプルで運用しやすい人事制度づくりに定評がある。「人事制度を軸にした“人・組織の成長”」をモットーにしており、制度導入後も経営理念、経営方針の浸透、あるいは評価者教育の推進など、幅広い支援を行っている。そのためクライアントとのかかわりは中長期にわたることが多く、リピーターも多く有している。 著書に、『9割の会社が人事評価制度で失敗する理由』(あさ出版、2019)、『人手不足を円満解決 現状分析から始めるシニア再雇用・定年延長』(第一法規、2020)、『社内評価の強化書~上司の“評価エラー”を逆手に取る出世の法則~』(三笠書房、2018)、『社員300 名までの人事評価・賃金制度入門』(中央経済社、2016)などがある。町田 耕一(まちだ・こういち)著者:町田 耕一株式会社新経営サービス人事戦略研究所コンサルタント大学院修了後、大手ERP 開発企業で人事給与システムの導入・保守に携わる傍ら、残業削減を含む社内改善にも携わり、成果を出す。新経営サービス入社後は、人事・情報技術の知見を活かし、人事制度策定・運用だけでなく、HRテックの導入・活用に対する顧客への提案も積極的に行っている。 新経営サービス内でのHRテック導入を主導した実績をもち、中小企業で一からHRテックを導入する際の留意点や、社内でHRテックを扱える人材の育成手法にも明るい。 また、システム開発経験のある人事コンサルタントとして、HRテック事業者へのシステム開発協力も精力的に行っており、同業界の最新事情にも精通している。 G検定(AI活用能力)に2019 年3月合格後、E 資格(AI作成能力)合格者との限定コミュニティ(5万名以上)で活動。「NEWS+」グループのリーダー。2022年に貢献に対する投票等で決まる最優秀賞をグループ・個人とも受賞。英国王室公認品質協会(CQI|IRCA)から、世界80か国、2万名以上の会員に発刊された『Quality World』誌2022年秋号のAI特集記事への寄稿にも協力。【報道関係各位】『これ1冊でわかる中小企業のHRテック入門~わが社でもできる! 導入から運用まで~』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月18日「僕にとってヒーローは人生そのもの」こう話すのは4人組エンターテインメント集団「祭nine.」の寺坂頼我。幼少期からヒーローを愛し憧れ続け、ヒーローになることを目標にしてきた。そして、ついに夢を叶えることにーー。今年25周年を迎える『ウルトラマン』シリーズ最新作『ウルトラマントリガー』の主演・マナカ ケンゴ役へ抜擢されたのだ。今回は、元気いっぱい、笑顔いっぱいの寺坂から、ヒーローに対する積年の思いや自身が目指すヒーロー像について語ってもらった。夏の暑さにも負けない寺坂のヒーローへの情熱に注目!「夢を追いかけ続けてきて良かった」ーー「ヒーローになることが一番の夢だった」という寺坂さん。『ウルトラマントリガー』の主演が決まった時の率直なお気持ちを、改めてお聞かせください。率直に、めっっっちゃ嬉しかった……!ずっと思い続けていた夢が念願叶ったことは、すごく幸せで泣くくらい嬉しくて。夢を追いかけ続けてきて良かったです。また、俳優の活動をしていく中で特撮の撮影にすごく興味があって挑戦してみたいと思っていました。ウルトラマンはヒーローであり特撮作品でもあるので、より感激しました。ただ、初めて主演が決まったと聞いた時は、「信じられない!」という気持ちが強かったです。今回はオーディションだったのですが、事務所の社長からサプライズ発表される形で結果を知って。選ばれたと言われた時は、第一声が「嘘じゃないっすよね!?」でした(笑)。ーー嬉しさ以上に驚きがあったんですね(笑)。プレッシャーみたいなものはなかったのでしょうか。最初はプレッシャーより驚きと嬉しさが勝っていたのですが、時間が経つにつれてジワジワと……。『ウルトラマン』は基本的に一人で敵と戦うヒーローだから、演じることへ責任の大きさを感じました。4月に僕がトリガーを演じると発表があった際、『ウルトラマン』ファンの方々から声をいただくこともあって。長い歴史を感じ、その歴史も背負って頑張らなければいけないと強く感じました。責任を果たすためにもプレッシャーは必要な気持ちだと思うので、プレッシャーもプラスに変えて撮影に取り組んでいます。ーー『ウルトラマントリガー』は『ウルトラマンティガ』(1996年放送)の原点を踏襲しているとのことですが、1999年生まれの寺坂さんは『ウルトラマンティガ』をご存知でしたか?知っていました。というのも、初めてアイドルグループの活動をしながら特撮ヒーローになったのが、ティガの主演を務めたV6の長野(博)さんだったので。自分もそうなりたい!と一目置いていました。だから、トリガーが『ウルトラマンティガ』の系譜作品であることも嬉しかったです。ヒーローは僕の原動力ーーヒーロー作品は子どもの頃から見ていたんですか?見ていました!7歳の時、いとこと一緒に『ウルトラマンメビウス』を見ていたのを覚えています。「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」はもちろん、歳を重ねてからは「マーベル」など海外のヒーローも見ていますし、ずっとヒーローに憧れていました。僕にとってヒーローはすごく夢を与えてくれた存在であり「人生そのもの」なんですよ。僕が活動を続けていく原動力にもなっています。ーー寺坂さんの考える理想の「ヒーロー像」とは?「誰かのために行動する」だと思いますね。ーーそういう意味では寺坂さんの芸能活動も「ファンのために行動する」なので、ヒーローと繋がっている部分もありますよね。めちゃめちゃ繋がっていると感じます。特にトリガーで僕が演じるケンゴは、リンクするところがすごく多くて。いつも明るく笑顔で、優しさを持っていて、キラキラ感の強いヒーローなんですよ。「地球を守ることで、みんなを笑顔にする」という目標にすごく共感ができました。だからこそ、絶対に演じたい!と思っていましたね。マナカ ケンゴとの共通点は「抜けているところ」ーーケンゴの「いつも明るく笑顔で」という点は寺坂さんのイメージそのものだと感じたのですが、ご自身の中でケンゴと共通していると感じる部分はありますか?まず年齢が一緒ですし、笑顔と優しさをモットーにしているところ、ケンゴは植物が好きで僕は生き物が好きなところなど、共通していることがたくさんあります。中でも、ケンゴのキャラクター紹介に書かれていた「時々抜けているところがある」「お茶目な一面がある」は、周りから「まんま!そっくり!」と言われましたね(笑)。なので、ケンゴはほぼ僕だと思っています(笑)。ーー抜けているんですか?よく「抜けている」と言われるんですよね。変なところで躓いたり、すぐ物を失くしたり。特に切符を失くしがちで、人の倍は交通費を払って生きています(笑)。仕舞う場所を決めても失くすんですよね……。ーーそこまで頻繁に失くしてしまうのも不思議ですね……。そうなんですよ……落としているのかなぁ?でも、ICカードに変えてスマホケースに入れるようになってからは減りました!ただこの前、スマホケースと間違えて、ずっとキーケースを改札機にタッチしていて……全く気付かずに通れないな~とタッチし続けていた時はめっちゃ恥ずかしかったです(笑)。そんな感じで普段から抜けているところがあります(笑)。ーーあはは(笑)。そこまで共通点が多いと、自然体で演じることができそうですね。そうかもしれません。性格面は一緒なので、僕のベースを活かしながら、役づくりはしていますね。とはいえ、ケンゴは「スマイル、スマイル♪」が口癖だったり仕草に可愛らしさがあったりと、僕とはまた少し違った面もあるので、ケンゴの持つキャラクター性を強めて演じています。(c)円谷プロ(c)ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京(c)円谷プロ (c)ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京『ワッショイダー』の経験が活かされたアクション面ーー2018年には『ボイメン新世紀 祭戦士ワッショイダー』でヒーローのご経験がありますが、『ウルトラマントリガー』に経験が活かされていると感じますか?オーディションで特に感じましたね。変身口上(変身の際の決め台詞)を言った時に監督から「変身したね!」と言っていただけて。経験があって良かったなと思いました。あと、アクション面での経験が活きていると感じています。オーディションで「受け身をしてください」と言われて臆せず受け身をしたら「慣れているね」と言われることも。もちろんまだまだ下手くそですけど、『ワッショイダー』で度胸はすごく備わったなと。オーディションの時から「君をそういう面では心配していない。大丈夫だね」と言っていただけました。ーーでは、『ウルトラマントリガー』でのアクションシーンも期待大ですね。ケンゴは新人隊員でそこまで実力がないから、最初はアクションシーンも少なめかと思います。でも、徐々にアクションが増えていくので、毎話見ていただき、ケンゴの成長とともに僕の成長も楽しんでいただきたいですね!ーーということは、絶賛、体づくり中ということでしょうか。絶賛!そこまでムキムキになる予定はないですけど!(笑) 僕の所属する祭nine.がもともとアクロバットを得意とするグループで、筋肉量は割と多いタイプだったから、体型を維持しながら体づくりしている感じです。ーー寺坂さんは『ウルトラマントリガー』で、どんなヒーローを目指したいと考えていますか?僕の理想のヒーロー像である「誰かのために行動する」はもちろんなのですが、『ウルトラマントリガー』を演じていて「歴代のヒーローの中で最も愛される存在になりたい」と思いました。まずは愛してもらえるような、思わず応援したくなるようなヒーローを目指します。もちろんそれだけでなく、憧れてほしいし「ヒーローになりたい」とも思ってほしいです。小さい頃から目標だったヒーローになる夢を、僕は『ウルトラマントリガー』で叶えられたので、今度は僕が「ヒーローになりたい」と夢を見てもらえるような、ヒーローの夢を見ていた子が「絶対にヒーローになる!」と思ってもらえるような存在になりたいです。そして、歳を重ねて現実を見るようになった人たちにも、「子どもの頃ヒーローに憧れた」という気持ちを思い出してもらいたい。次世代のヒーローたちに向けて、エネルギーを発信したいと強く思っています。「役者としての経験値が一気に上がるかも」ーー主演、さらには歴史ある『ウルトラマン』を演じるにあたり、自身の成長に期待することがあれば教えてください。今回、いろんな監督さんが毎話演出を担当してくださるので、いろんな現場にいるような感覚になれるんですよ。それぞれの撮り方を学んだり、それぞれのイメージを表現できたり。役者としての経験値が一気に増えるのではないか、成長できる!と期待しています。また、『ウルトラマントリガー』に出ることで、僕自身のヒーローっぽさをどんどん強めていきたいと思っています。最終話にはみんなに認めてもらえるようなヒーローになっていると自分でも期待しているので、みなさんにも期待していただきたいです。体の動かし方、表情の見せ方、一つひとつに期待していただきたいなと思っています!(キメ顔)ーーキメ顔ありがとうございます!また、寺坂さんが「役者として活躍するために、この世界(芸能界)に入ってきました」とコメントしているのを拝見しました。『ウルトラマントリガー』への出演が役者としてのキャリアにどのような影響があると感じているか、最後にお聞かせください。いい影響しかないと思っています。アクションや銃の使い方など知らなかったことをたくさん学べているので、全部が今後のキャリアに繋がるし、絶対に繋げていきます。そして、「ウルトラマン俳優」として一生認知されると思うので、僕自身もそれをベースに活動していきたいです。『ウルトラマントリガー』では「スマイル、スマイル♪」なケンゴのイメージが定着すると思いますが、今後全く違う雰囲気の作品に出演した時は、イメージを覆すようなお芝居をしていきたいです!【『ウルトラマントリガー』 作品概要】◆放送開始日:2021年7月10日(土)◆放送時間:毎週土曜日 午前9:00~9:30◆放送局:テレビ東京系6局ネット 他]◆製作:円谷プロダクション・テレビ東京・電通◆番組公式サイト: ◆作品公式サイト: ◆作品公式Twitter: ◆公式ハッシュタグ:#ウルトラマントリガー◆出演:寺坂頼我、豊田ルナ、金子隼也、水野直、春川芽生、高木勝也、宅麻伸ほか◆メイン監督:坂本浩一(c)円谷プロ (c)ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京寺坂頼我さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=cc35cca1-f8c1-448b-8245-22dcd51c321b&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/友野雄、取材・文/阿部裕華
2021年07月07日小さな白い箱をイメージして幼少期を過ごした実家を建て替え、2年前に都心から引っ越した石澤敬子さん。活気のある商店街を入ったところに、3階建ての白い箱が建つ。「バウハウスのデザインや、ル・コルビジェの“小さな家”が好きだったので、イメージはシンプルな白い箱でした。建築設計会社さんに、必要な間取りと大まかなイメージをお伝えして設計してもらいました」。引っ越してくる前に住んでいた六本木でも、自宅でワークショップやイベントを開いていた石澤さん。1階にはアトリエを設け、2階にLDK、3階にベッドルームと水まわりを設けることを決めていたそう。「もともと服を作るところから始まって、ものづくりが好きだったんです。自分の作品が作れて人を招くこともできる、可能性のあるスペースが欲しかったですね」。アトリエには大きなガラスの引き戸をリクエストした。格子状のガラス戸は、閉じれば緩やかな仕切りとなり、開け放てば玄関からひとつながりの空間に。「ミナ ペルホネン」に勤務する傍ら創作を楽しむ空間は、自ら選んだ世界各地からのインテリアで彩られている。引き戸を開け放てばひとつながりの空間に。アトリエは、服の制作、イベントやワークショップの開催など、石澤さんのブランド「moss*」の活動スペース。引き戸はガラスに、アイアンを格子状にあしらった枠でオーダー。テーブルは「ミナ ペルホネン」に海外から届くコンテナボックスを譲り受け、「マウンテンスタンダードタイム」に依頼して制作したもの。「ワイヤーハンガーの佇まいが好き」という石澤さん。心を惹かれる“華奢で味わいのあるもの”を集めたコーナー。自分らしさをMIX「使うパーツや素材などは、選んだプランの中で何種類か用意されていたのですが、家の顔となる部分など、どうしてもこだわりたかったところはこちらで探したものを使ってもらいました」。3階のテラスのアイアンの手すりはできるだけ細いものにこだわって、「マウンテンスタンダードタイム」にオーダー。2階のLDKにもキッチン収納と、壁付けのシェルフを造作した。「イベントなどを行うときは2階をカフェにしてゲストをおもてなしします。友人がキッチンに立ったりもするので、キッチンには余裕が欲しかったんです」。奥行きの深いステンレスのキッチンの上には、年代を感じさせるペンダントライトが。「古いミシンのオイル差しをアレンジして照明にしてあるんです。照明はすべてリバーサイドファームのものを選びました。古く見せて作っているものはあまり好きではなくて、今は新しかったとしても、年月が経ってやがて味が出てくるものが好きですね」。ダイニングスペースには、「パシフィックファニチャーサービス」のテーブルに、イルマリ・タピオヴァーラのヴィンテージチェア。社員旅行で訪れた北欧のロッピス(蚤の市)で購入したアンティーク雑貨、イギリスのマーケットで見つけたヴィンテージのラグや「サムエルワルツ」で手に入れたものなど、国やジャンルにとらわれずセレクトしたインテリアが、シンプルな空間に味わいを添えている。白とベージュのトーンに、古さを感じさせるインテリアが落ち着く2階のLDK。床は無垢材を選んだ。落ち着いた配色の中に、階段のアイアンの手すりや、キッチンの白いタイルがアクセントに。テレビボードにもなっているオープンシェルフは、「マウンテンスタンダードタイム」にオーダー。グリーンの鉢カバーは7月にアトリエで開催したルヴォンアフリクのイベントで手に入れたもの。アイランドキッチンの背面も「マウンテンスタンダードタイム」に依頼。ヴィンテージ感を感じさせる佇まい。古いオイル差しを使った「リバーサイドファーム」のペンダントライトに、スウェーデンのロッピスで購入した古い天秤をアレンジ。使い込んだ風情の「パシフィックファニチャーサービス」のテーブル。「リバーサイドファーム」の照明は、「サムエルワルツ」で購入。ビーチ材の曲木のトランクは「 Fanerfabrik A.B.」 の1940〜50年代のプロダクト。いつも上には花をあしらって季節のディスプレイを楽しんでいる。「ミナ ペルホネン」皆川明さんが創作した陶板のオブジェを飾る。スウェーデンの小学校で使っていたMOSS=苔の教材。蚤の市で発掘。創作意欲をかきたてる空間パブリックにも利用する1階と2階に対して、3階は完全にプライベートなスペース。ベッドルームとバスルーム、洗面に、広いテラスを設けた。「いずれはテラスでグリーンを育てたり、イスやテーブルを出して寛げるようにしたりしたいと思っているんです。以前は手狭だったけれど、今は余裕をもって生活を楽しむことができますね」。新しい建物に味のあるインテリアが溶け込んだ空間は、竣工後2年経ってより深みを増している。「だんだん自分らしい空間になってきたかな、と思っています。好きなもの、欲しいものを集めて暮らし、創作もできる。テレワークを行う時間もオフタイムも充実していますね」。ベッドルームの奥にはウォークインクローゼットを設けた。右手にベッドルームとほぼ同じ広さのテラスがある。レースのカーテンはパラグアイのもの。ベッドルームの入り口には、イラストレーター寺坂耕一さんの描いた絵を飾って。バスルーム、洗面、トイレはひとつの空間に。シンプルで清潔感に溢れる。リビングで寛ぐ家内製手工業人・石澤敬子さん。赤坂蚤の市で購入したレースのパーツを窓枠にあしらって。糸まきをアレンジした照明、「スタンダードトレード」のソファーテーブル、イギリスのアンティークのイスなど、好きで集めたものが白い空間に溶け込む。
2020年09月21日ただただデパートが好きという一心で全国各地のデパートを行脚したと言う人物、寺坂直毅さんがその集大成となる『胸騒ぎのデパート』(東京書籍)を発表したと聞いて、大慌てで本人にアポイントをとってお話を伺った。僕もエレベーターだけを取材した『エレベスト』という著書を持ち、一応はマニア心の分かるつもりなのだが、『デパート』というのはどの辺を見るべきなのか。お話を伺った。――今回の本の中で、北は北海道・帯広の藤丸から南は鹿児島の山形屋まで全国31ヶ所のデパートと、1ヶ所の資料館を回っていますね。実際に取材に行かれたお店などで、本になったときの反響などはありましたか?「さまざまな反響でしたが、特にうれしかったのが鹿児島の山形屋さんに喜んでいただいたことです。知人からの反響が大きかったのは、72年の歴史に幕をとじた福岡・久留米の井筒屋さんを取材したページがありました」(寺坂さん、以下同)――僕もデパートは好きか嫌いかと言えば好きですが、デパートのために全国各地を回るというモチベーションはよく分からない人も多いのではないかと思います。率直に言って、デパートの魅力って何だと思います?「うーん、一言では表しづらいのですが……。デパートってその町のシンボルだと思うんですよ。必ず中心部にあって郊外にはないんです。今回久留米の井筒屋の閉店の日に立ち会ったんですが、デパートがなくなるということは町の文化がなくなるということでもあると思うんです」――郊外のショッピングモール的なものには文化がないと。「ショッピングモールはどこも同じような雰囲気なんですね。全国どこに行っても同じで個性がない」(寺坂さん)――ふむふむ。寺坂さんの中で、良いデパートと、そうじゃないデパートがあるようですが、寺坂さんの思う良いデパートって何ですか?「デパート用語で"VP"と呼ぶようですが、正面玄関の入り口がしっかりしていて、華やかな印象があるデパートがやはり好きですね。季節にあった装飾が施されていたり清潔だったり豪華な印象だったり。デパートには装飾を担当する専門の店員さんが居るようですが、その仕事がしっかりしているところはやっぱり入った瞬間に楽しいです」――なるほど!なんとなく鑑賞ポイントが分かってきた気がしました。「ほかにも、"隠し絶景"があります。たとえば、『丸井今井札幌本店』の10階エスカレーターからは、隣のビル(事務所棟)に創業者の今井藤七さんの銅像がちらっと見えるんです。あとは、閉店後の夜のデパートの外観も僕は好きなんですよ。たとえば、ネオンが美しい『松屋銀座』や、重厚感のある『伊勢丹新宿店』なんかは閉店後に見ても素晴らしい気がするんです」――あー、それは何となく分かります。僕も夜のひっそりした伊勢丹新宿店は好きですね。では、あえて外観だけで、全国のデパートベスト5を選ぶとしたら?第5位中三弘前店(青森県弘前市)すごくインパクトのある外観で、すり鉢状です。らせん階段があってたり、フロアの名前が「流行町(ヤングファッション)」、「美装町(ミッシー&ミセス)」、「粋装町(メンズフロア)」といった具合に詩的な表現が多いのもポイントです。第4位井筒屋本店(福岡県北九州市)小倉の百貨店ですが、いかにもな地方のデパートの外観ですね。ただ、一つ違うところは、川のほとりにあるということだと思います。川とデパートという組み合わせが僕は好きです。最近エスカレーターがリニューアルされて、中間に吹き抜けができました。隠し絶景ポイントですね。第3位水戸京成百貨店(茨城県水戸市)お店の歴史は古いですが、店舗は平成18年に移転オープンしたばかりなので、新しい。蛍光灯が一切なくて、間接照明ばかりなのですごくやさしい雰囲気です。フロア構成も秀逸で、このデパートを作る際に全国のデパートを回って良いところを集めたそうですよ。第2位そごう広島店(広島県広島市)広島はコイの町らしいんですよ(注:広島城がコイ城と呼ばれており、広島カープのカープも英語でコイを意味する)。で、コイのうろこをモチーフにした外観なのです。デパートの前に路面電車が走っていて、どこか昔っぽい雰囲気が僕は好きなんですね。と、いうわけで1位はコチラ!!第1位山形屋(鹿児島県鹿児島市)隣県の宮崎出身の僕にとって特別な思い入れがあります。山形屋という名前だけでもう故郷を思い出しますね。外観もきれいでしょ。地元民に愛されているデパートで、僕にとって、良いデパートかどうかの基準が山形屋になっています。近代的なデパート館ができたのは関西以西では初めてと言われています。寺坂さん、ありがとうございました!デパートっていう言葉の響きそのものが、どこか郷愁とつながっているような気がしませんか?気になった方はぜひ寺坂さんの著書『胸騒ぎのデパート』を参考にしながら、近所のデパートに繰りだそう!(梅田カズヒコ/プレスラボ)【関連リンク】デパートと紅白バカの生活今回お話をお伺いしたデパートマニア寺坂さんのブログ胸騒ぎのデパート(Amazon)寺坂さんの著書。装丁もオシャレでおでかけするときに持って行きたいです女子が喜ぶサプライズなプレゼントって何!?今週末は、彼女とデパートに行こう。彼女が居ない人は……妄想の彼女と一緒に……今年の春はスーツでオシャレしませんか?今週末は、デパートでスーツを新調しよう
2009年09月09日