「法務省から警視庁にくるだろうとは思っていましたが、最初、広報課に配属されたので、おやおや、と思いましたよ」4代目の相棒になって2シーズン目。晴れて特命係に配属された冠城亘(かぶらぎわたる)(反町隆史)について話す水谷豊さん。“おやおや”の語り口が、まさに右京さんで、じんわり胸が熱くなる。杉下右京を演じるようになって、かれこれ16年。連続ドラマ『相棒』は15作目に突入し、サイバー犯罪の捜査官・青木(浅利陽介)も新メンバーに加わった。長く支持される要因を「過去を振り返らず、先々のことは考えず、つねにいまと向き合い、新陳代謝してきたこと」と、水谷さんは分析する。自身はずっと真ん中に立ち続けているのだから、その重圧たるや!と思いきや、「それが、不思議なことに、僕にはプレッシャーというものがないんですよ。そもそも、長く続くというのは、やったことの結果にすぎないと思っていますからね。もし、結果がでなかったとしても、そこは諦めるしかない。諦めは早いですよ(笑)。でも、だからこそ、そうならないように、その時、できる限りのことをやるんです。大切なのは、そこですかね。誰と、何をやるか、そして、できる限りやったのかどうか、ということ」前シーズンからその背中を見てきた反町さんいわく、水谷さんはどんな時でも、誰に対しても、同じように挨拶をし、握手を交わし、ねぎらいを欠かさない。そこに、人気ドラマを牽引し続ける役者としてのすごさを感じるという。そして、それはドラマの現場に限らず、この日の撮影でも!大物然とせず、二度と会わないかもしれない弊誌の若手スタッフにも、握手を求め、挨拶をしてくれる。その一期一会のふるまいは、紛れもない、大人の、そして人としての魅力だ。そんな水谷さんに、最後に聞いてみた。杉下右京の大人の男としての魅力とは?「平たくいえば変わり者で。歴史や犯罪史、クラシック音楽などには造詣が深いのに、日常のささいなことを意外と知らない。そんなチャーミングな一面があるところでしょうかね」◇みずたに・ゆたか1952年、北海道生まれ。ドラマ『傷だらけの天使』でブレイクし、『熱中時代』が大ヒット。2017年には、初の監督作品となる『TAP THE LAST SHOW』の公開が控えている。衣装協力・ピースクラウン、アラ商事、フレックスジャパン、GIRARD‐PERREGAUX(時計)、大塚製靴(靴)◇2000年のスタートから人気は衰えを知らず、連続ドラマは今期で15期目に。毎シーズン、水谷豊演じる杉下右京の相棒役を誰が務めるかでも注目され、寺脇康文、及川光博、成宮寛貴から引き継いで、先シーズンから反町隆史に。『相棒15』毎週水曜21:00~、テレビ朝日系。映画『相棒‐劇場版IV‐』は2017年2月11日(土)全国公開。※『anan』2016年11月16日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・斎藤真喜子ヘア&メイク・山北真佐美インタビュー、文・齋藤優子
2016年11月13日昨年から、16年続く『相棒』シリーズに冠城亘(かぶらぎわたる)役で加わった反町隆史さん。「すでに完成されているチームにひとりだけ『はじめまして』なわけですから最初は重圧でした。ただ、『相棒』の現場は、皆が台本にある以上のものを生み出そうと緊張感を持って臨んでいて、いい意味で馴れ合わない大人のチームでしたね」そこにはやはり、作品の根幹を支え続ける杉下右京こと水谷豊さんの大きな存在がある。「現場での水谷さんは、スタッフひとりひとりをとても大切にされているのがわかるんです。制作側への信頼感が伝わってくるし、作品に対するその深い愛情が素晴らしいなと」前シーズンに法務省をクビになった冠城は、異例の措置で警視庁に入署。署内では新人ながら、どこか人を喰ったようなキャラクターは相変わらず。そんな彼の魅力を尋ねると、「お茶目なところじゃないですかね。どこか三枚目というか」、そう言ってニヤリ。お茶目さでいえば、ご本人もまったく負けてない。今回、冠城は警視庁に入署し特命係への異動を希望するも、最初は広報課に配属されている。そのことについて尋ねると反町さんは、「上司が仲間由紀恵さん(演じる社美彌子[やしろみやこ])でしたからね。亘としては早く特命に行きたかったかもしれませんが、僕はキレイな方が上司でうれしかった(笑)」とユーモアたっぷりに返答してくれた。「確かに、ユーモアは好きですよ。でも僕の場合は、ふざけてばっかりなんですけど」そんな反町さんが自身を大人だと実感することとは?「欲がなくなったことですね。10代、20代の時は、主役をやりたいとか、数字が欲しいとか、たくさんのものを欲しがっていた気がするんですよ。当時はそれがモチベーションになっていたから、悪いことだとは思わないよ。でも、40を過ぎて、欲がなくなって、いま目の前にあるものを素直に楽しめるようになったと思う」いまの楽しみは、「自然と関わること。何もないその環境こそが贅沢だし、楽しいなって」。◇そりまち・たかし1973年、埼玉県生まれ。'97年のドラマ『ビーチボーイズ』でブレイク、『GTO』で高い評価を受ける。近作に映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』やドラマ『迷宮捜査』『捜査一課・澤村慶司』など。◇2000年のスタートから人気は衰えを知らず、連続ドラマは今期で15期目に。毎シーズン、水谷豊演じる杉下右京の相棒役を誰が務めるかでも注目され、寺脇康文、及川光博、成宮寛貴から引き継いで、先シーズンから反町隆史に。『相棒15』毎週水曜21:00~、テレビ朝日系。映画『相棒‐劇場版IV‐』は2017年2月11日(土)全国公開。※『anan』2016年11月16日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・二村 毅ヘア&メイク・山北真佐美インタビュー、文・望月リサ
2016年11月12日水谷豊演じる杉下右京とその“相棒”が難事件を解決する「相棒」シリーズが約半年ぶりに帰ってくる。最新作「相棒season15」が10月12日(水)今夜からテレビ朝日系で放送開始となる。初回は2時間スペシャルでのオンエア。「相棒」シリーズは優秀だが変人ゆえ警視庁内の窓際部署「特命係」の係長をしている杉下右京が、そのたぐいまれな推理力と、配属されてきた“相棒”とのコンビネーションで事件を解決していく刑事ドラマ。これまでスペシャルドラマと「season14」までの各シリーズ。劇場版もスピンオフ含む計5作が公開される人気シリーズとなっている。これまで寺脇康文、及川光博、成宮寛貴、そして前作「season14」からは反町隆史が右京の“相棒”役を演じてきたが、「season14」の最終回で反町さん演じる冠城亘は法務省を事実上のクビになり、異例の措置で警視庁に飛ばされることになってしまう。今回の「season15」では亘が警察学校での研修を終え正式に警視庁の一員となって戻ってくるのだが、右京の“相棒”に昇格すると思いきや亘は総務部広報課に配属されてしまうという。つまり2人は“相棒”ではなく離ればなれの状態で新シリーズがスタートすることになる。さらに亘が配属された総務部広報課で課長を務めるのは、「season13」以来2シーズンぶりの登場となる仲間由紀恵演じる社美彌子。因縁の仲である右京と美彌子。亘と美彌子が今回の人事をめぐり“うわさの男女”になることによる3人の関係性も今シリーズの見どころになりそうだ。注目の「season15」第1話だが、捜査一課に人を呪い殺したと言う来栖初恵が出頭してくる。殺した相手は宮田太。確かに3日前、宮田は用水路で溺死を遂げていたが、現場検証の結果事故死と断定されていた。自分を罰して欲しいと真剣に訴える初恵。しかし、たとえ初恵が本当に呪いで殺したのだとしても、現行法では逮捕することも罰を与えることもできない。伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)はそう初恵をなだめ、迎えに来た梶原脩斗とともに引き取ってもらうのだが、この奇妙な訴えに興味を抱いた右京はひとりで捜査を始めることに。右京が面会した初恵は、本気で自分が呪い殺したと信じ切っていた。なぜそこまで確信できるのか。右京は過去にも例があるのではないかと考える。その推理は的中。初恵はこれまで、宮田を含め3人を呪い殺してきたと驚愕の告白!そして、それは青森に住んでいる祖母の影響なのだというが…。右京の動向を知った亘は、独自に過去の事件資料を入手。美彌子はそんな亘を見てとがめるかと思いきや、逆に右京の捜査に協力し報告せよ、と驚きの課長命令を下す。果たしてその真意は…というストーリー。来年2017年2月11日(土)には待望の劇場版最新作『相棒-劇場版IV-』も公開が控えるなか放送が始まる「season15」。波乱の幕開けから今後どんな展開が待っているのか。またまた見逃せないシリーズになりそうだ。「相棒season15」第1話は10月12日(水)20時~2時間スペシャルでの放送。その後は毎週水曜21時~放送。(笠緒)
2016年10月12日水谷豊×反町隆史で贈る『相棒-劇場版IV-』の公開日が、来年2月11日(土)に決定し、特報映像が到着。併せて、ゲストとして北村一輝、山口まゆ、鹿賀丈史らの出演が明らかになった。2000年の誕生以来、10年以上にわたりファンの厚い支持とともに高視聴率を記録してきた水谷豊主演のモンスタードラマ「相棒」シリーズ。水谷さん扮する杉下右京の“相棒”役も寺脇康文、及川光博、成宮寛貴と続き、昨年の「season14」より反町さんが4代目相棒に。そして、4代目相棒・冠城亘となって初の劇場版となる本作では、「相棒」シリーズ史上最大・難関不落の大事件に挑む!今回発表されたゲストとして本作の鍵を握るのが、数々の大ヒット刑事ドラマに出演する北村さん。2014年にドラマデビューし、『くちびるに歌を』に続いて映画出演2作目となる注目の若手女優、山口さん。その重厚な演技で数多の映画・舞台・ドラマで存在感を示してきた鹿賀さんの3人だ。鹿賀さんは、長年捜査を続けてきた国際犯罪組織「バーズ」を追い来日してきた国連犯罪情報事務局の元理事マーク・リュウ役。特命係の2人は、このリュウの案内役務める。また、北村さんが演じるのは、「バーズ」の主要メンバー “黒衣の男”。すべてがベールに包まれた存在で、名前すら明らかになっていない。そして、山口さんが演じるのは10歳の時に誘拐され行方不明となった少女・鷺沢瑛里佳役。この3人が日本に姿を現したことで巨大な事件が幕を開けることとなる。今回の役どころに魅力を感じ共感が持てたと語った北村さんは、「彼の生き方を伝えようと、力まず自然に撮影に臨めました」「誰もが知る『相棒』という重厚な作品に恥じぬよう、胸を張れるような作品となるように、ゲストとしていい化学変化を起こせれば」とコメント。山口さんは「”相棒”のお2人は、緊張している私にとても優しくて、空いている時間にいろいろお話をして下さって嬉しかったです」と撮影をふり返る。そして、本作のテレビシリーズを見ていたと話す鹿賀さんは「本格的でいて地に足のついた撮り方をする面白いドラマだと思っていました。出演が決まった時は、あの『相棒』にでるのか、というのが正直な気持ちでした」とオファー時の心境を語り、「とてもチームワークの取れた作品ですので、その中で自分がどういう風に溶け込んでいるのか仕上がりが楽しみです。非常にテーマも深くて、それでかつ面白くてなかなか完成度の高い映画になると思います」と自信を見せた。さらに、また、先日発表された警視庁総務部広報課課長・社美彌子役の仲間由紀恵を始め、2代目相棒にしてシリーズの映画にはこれで4作目の出演となる警察庁長官官房付・神戸尊役の及川さん、「season11」からレギュラーとなり警察庁長官官房付へ事実上の降格後も影響力を発揮し続ける甲斐峯秋役の石坂浩二、といったお馴染みのレギュラーキャストも登場する。そんなゲスト発表に併せて、本作初の映像となる特報もついに解禁!「その事件の未来(さき)には何がある?」という印象的な言葉から始まる映像は、先日解禁されたティザーポスターのビジュアルとなっているカラスの羽と共に、杉下右京を始めとするキャストが登場。そして「追い詰めるのは真実の愛」という言葉で締めくくられる本映像。果たして、今回の「相棒」にはどんなことが起こるのか…と期待膨らむ映像となっている。『相棒-劇場版IV-』は2017年2月11日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月22日江戸幕府が15代にもわたって政権を維持できた理由のひとつが参勤交代を制度化したこと。お江戸に妻子を住まわせ(体のいい人質!?)、1年置きの江戸への参勤で大散財させる(軍備費用を減らす)ことで各藩の国力を弱体化したというわけ。頭いい~。この参勤交代を題材に弱小藩の武士たちの意気地をユーモラスに綴った『超高速!参勤交代』は、2015年の日本アカデミー賞を受賞。大ヒットを受けて、製作されたのがこの続編『超高速!参勤交代リターンズ』だ。出張だろうが日常を忘れたいバカンスだろうが、行ったら帰ってくるのが当然。というわけで、超高速で江戸城に参勤して老中・松平信祝(陣内孝則)の悪だくみを阻止した湯長谷藩の藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)と家臣たちも、帰郷の途につくはずが…。超貧乏な一行は行きで旅費が尽きてしまい、藩士たちがバイトしながら帰りの旅費を稼ぐという涙ぐましさ。路上で猿回し芸をやったり、食堂で料理人として腕を振るったりでようやく旅費を工面した一行が牛久宿に再結集。内藤と彼が見初めた飯盛り女・お咲(深田恭子)との祝言を祝っているときに国元で一揆勃発の報が飛び込んでくるのが、今回の交代道中の始まりだ。通常10日かかる参勤を4日に短縮した一行だが、今度は2日で戻らなければならない状況に追い込まれる。袴の裾をはしょって走り出してからはトラブルの連発で、イケメン藩士は川に流されて行方不明になるわ、お尋ね者として手配されるわ、謎の刺客集団に襲撃されるわ…。ピンチ五輪があったら、上位入賞は確実!参勤交代は行きが大変といわれるけど、実は国元に帰る道中は幕府の厳しい目もなく、のんびり物見遊山な大名も少なくなかったらしい。でもでも。内藤たちの交代道中は参勤道中よりも苦労が倍増。ただし、一行に次々と降り掛かるピンチを、知恵もの家老がひねり出す妙案や熟練の武芸で切り抜けるさまこそがこの映画の見どころ。武士としての矜持を保ち、仲間や藩の人々を信頼しながら、たとえ将軍様の親戚の要求だろうが理不尽なことにはきっぱりNOを言う。自分の出世しか考えなかったり、部下など眼中になかったりする上司に嫌気がさす人は、上司と邪悪で欲深い松平信祝がかぶり、内藤たちの痛快な活躍に溜飲が下がること間違いなし。◇(C)2016「超高速!参勤交代リターンズ」製作委員会◇監督/本木克英出演/佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、古田新太、陣内孝則、西村雅彦、市川猿之助、石橋蓮司ほか丸の内ピカデリーほか全国公開中。※『anan』2016年9月21日号より。文・山懸みどり
2016年09月14日コメディ時代劇の続編『超高速!参勤交代 リターンズ』の初日舞台あいさつが9月10日、都内で行われ、主演の佐々木蔵之介をはじめ、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、知念侑李(Hey! Say! JUMP)、柄本時生、陣内孝則、西村雅彦、本木克英監督が登壇した。舞台あいさつ その他の写真前作『超高速!参勤交代』で無事に江戸への“参勤”を果たした藩主・内藤政醇率いる湯長谷藩の一行は、再び幕府の陰謀に巻き込まれ、今度は磐城国(現在の福島県いわき市)への超高速“交代”を強いられる。主人公の政醇を演じる佐々木は「まさかの続編でした。誰もが『次がある』なんて思っていませんでしたが、多くの皆さんに応援していただき、(続編の)初日を迎えることができました」と感謝の意。「もう続編はないと思いますけどね。もう走れない(笑)」と参勤交代“完遂”に達成感をにじませた。それでも「もしパート3があれば、どの役を演じたか」と問われると、佐々木は「前作も今度も無理難題を言われる立場だったので、陣内さんが演じる“言う側”の信祝さんもいいですね」と不敵な笑み。「深田恭子さんになって、佐々木蔵之介に愛してもらいたい」(伊原)、「僕も佐々木さんと熱い抱擁を交わしながら、愛を語らいたい」(西村)と共演陣からラブコールが飛び出すと、「1度はトライする」とまさかのモテ期到来に、まんざらでもない表情だった。また、前作から続投する知念は「伊原さんが演じた忍者がいいですね。体は動くので、アクロバティックに演じたいです」と現役アイドルの本領発揮といえる回答で、会場を盛り上げていた。『超高速!参勤交代 リターンズ』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年09月10日水谷豊主演で贈る「相棒」シリーズの劇場版最新作『相棒-劇場版IV-』。この度、本作の最新のビジュアルが到着した。2000年の誕生以来、10年以上にわたり続いてきたモンスタードラマ「相棒」。2008年には初の劇場映画『相棒-劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』公開され大ヒット。それから翌年には『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』、そして『相棒-劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』、『相棒シリーズ X DAY』、『相棒-劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』と、その時代にしかできない挑戦と成功を収めてきた。また、水谷さん扮する杉下右京の“相棒”役も寺脇康文から及川光博、成宮寛貴と続き、昨年の「season14」より反町隆史が4代目相棒として登場。本作は、4代目相棒・冠城亘となり初の劇場版となる。今回挑むのは「相棒」シリーズ史上最大・難攻不落の大事件だ。すでにクランクアップを迎えた本作。このほど到着したポスターとチラシの表面となるメインビジュアルには、カラスの羽に囲まれ、怪しいピンクの色を放つ“IV”が浮かび上がり、そしてチラシの裏面となるサブビジュアルには、“IV”と相棒の2人、そして両面に「その未来(さき)には、なにがある?」の文字が入れられている。杉下右京、冠城亘の2人が見据える先には、果たして何があるのか?数々の難事件を解決してきた2人に今度はどんな事件が待ち受けているのか?ますます内容が気になる仕上がりだ。なお、今回のポスター&チラシは今週より随時全国の劇場にて掲出、設置予定。『相棒-劇場版IV-』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年09月10日コメディ時代劇の続編『超高速!参勤交代 リターンズ』の初日舞台挨拶が9月10日(土)、都内で行われ、主演の佐々木蔵之介をはじめ、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、「Hey! Say! JUMP」の知念侑李、柄本時生、陣内孝則、西村雅彦、本木克英監督が登壇した。前作『超高速!参勤交代』で幕府のムチャぶりに屈せず、無事に“参勤”を果たした磐城国の湯長谷藩の藩主・内藤政醇(佐々木さん)だったが、今度はさらなるスピードで、一揆が起こった故郷への“交代”をするはめに…。舞台挨拶では「自分以外のキャラクターを演じるなら、誰がいい?」の質問が飛び、佐々木さんは「知念くんになりたい」と黄色い声援を浴びる人気アイドルへの憧れを告白。また、「前回も今回も無理難題を言われる立場だったので、陣内さんが演じる“言う側”の信祝さんもいいですね」と語った。その後、共演した俳優陣からは「深田恭子さんになって、佐々木蔵之介に愛してもらいたい」(伊原さん)、「僕も佐々木さんと熱い抱擁を交わして、愛を語らいたい」(西村さん)など、なぜかラブコールが殺到!当の佐々木さんも「1度はトライする」と自身のモテモテぶりに、まんざらでもない様子だった。また、寺脇さんは「知念くんのふんどしになってみたい」と珍解答。一方、知念さんは「伊原さんが演じた忍者がいいですね。体は動くんで、アクロバティックに演じたい」と現役ジャニーズらしい返答で、ファンを喜ばせていた。『超高速!参勤交代 リターンズ』は公開中(text:cinemacafe.net)■関連作品:超高速!参勤交代リターンズ 2016年公開(C) 2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
2016年09月10日俳優・佐々木蔵之介が10日、主演映画『超高速!参勤交代 リターンズ』(9月10日公開)の初日舞台挨拶に、共演の深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、知念侑李(Hey! Say! JUMP)、柄本時生、陣内孝則、西村雅彦、菊千代(猿)、本木克英監督とともに出席した。同作は2014年に公開し、第38回日本アカデミー賞脚本賞、第57回日本ブルーリボン賞作品賞などを受賞した映画『超高速! 参覲交代』の続編。江戸幕府から無理難題を突きつけられた弱小貧乏藩が"超高速"で参覲交代を達成したが、一揆が発生し、さらに倍速で帰路につかなければいけないことになる。もし続編があるならどの役がいいか? という質問に対して、深田恭子演じる”お咲”が人気に。お咲は、佐々木演じる内藤政醇の妻という設定だが、伊原は「深田恭子さんにになって、佐々木蔵之介に愛されたい」と希望を語った。佐々木は「僕より大きいですし……」と困惑しつつ、「いっぺんやってみますわ。いっぺんトライしてみます」と頷き、器の大きさを見せた。西村も「お咲で。佐々木さんと熱い抱擁をしてみたい。愛を語らいたい。で、いつも見守ってもらいたい」と求愛。佐々木は西村に対しても「いっぺんはやってみます!」と宣言し、深田は苦笑していた。また、舞台挨拶の最後に、サッカーの”超高速”シュートに挑戦した佐々木。スピード測定器で35km以上の記録が出さなければいけないという無理難題に対して、1回目の挑戦ではボールが跳ね返ってしまい失敗に終わったが、2回目は37kmのシュートを放ち、成功した。深田は、佐々木の勇姿を「お見事でした」と讃えつつ、「最初、びっくりしてマイクを歯に当てちゃって……」とはにかみ、笑顔に。深田が「おめでとうございます」と、くす玉を引くと「祝! 参勤交代達成!」という幕が現れ、会場は拍手に包まれた。
2016年09月10日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの知念侑李が10日、佐々木蔵之介主演の映画『超高速!参勤交代 リターンズ』(9月10日公開)の初日舞台挨拶に登場。舞台挨拶には佐々木、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、柄本時生、陣内孝則、西村雅彦、菊千代(猿)、本木克英監督も出席した。知念が登場すると、会場は黄色い声援に包まれた。それを受けて、西村が「知念さんに向けられた声援が我々を勇気付けてくれます」と感謝。さらに作中で知念が裸を見せるシーンに触れ、「みなさんは知念くんの体に興奮したはずだ。その興奮を持ち帰って拡散していただき、ジャニーズさんの力を借りて」と観客に向かって語りかけ、「知念さんの体を見て興奮しているはずだ! 興奮しているはずだ!」と何度も繰り返した。そして西村は、「どうかひとつ、知念さんを利用して、この映画を広げていただく」と要望を話し、「君は本当に素晴らしい! 知念さんありがとう! 万歳!」と知念を讃えた。知念は「興奮していただきありがとうございます」と苦笑。「今回も大きい大人たちの中で、ひとり小さい男が頑張りましたので、見ていただきたいなと思います」と自分の身長に触れて挨拶をした。そして「今日はこれくらい(靴に)インソールが入っているので、いつもよりはちょっと大きくなっているんですけど」と明かした。柄本も「知念くんのおかげですごいチケットが売れたので嬉しいです」と語り、寺脇は「もし続編があるなら知念くんのふんどしになってみたい」と衝撃発言。「見えるか見えないかのところをチラチラチラ、として、隠す方を頑張ってみたいと思います」と抱負を述べた。知念が「けっこう僕動くんで大変だと思います」と不安がると、寺脇は「大丈夫」と太鼓判を押し、最終的には知念も「よろしくお願いします」と頭を下げていた。
2016年09月10日9月10日公開の映画『超高速!参勤交代 リターンズ』のスペシャルセレモニー&完成披露試写会が3日、都内で行われ、佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、Hey!Say!JUMPの知念侑李、柄本時生、六角精児、中尾明慶、富田靖子、陣内孝則、西村雅彦、猿の菊千代、本木克英監督が出席した。2014年に公開されて第38回日本アカデミー賞で脚本賞、第56回日本ブルーリボン賞で作品賞などを受賞した映画『超高速!参勤交代』の続編となる本作。江戸幕府から無理難題を突きつけられた弱小貧乏藩が"超高速"で参勤交代を達成したが、帰りの道中にハプニングが起きて倍速で帰路につく、というストーリーとなっている。そんな本作の記念イベントが行われ、オリンピックも間近ということでタイトルにからめて「参勤ピック」と題した男性キャストによる7メートル走を実施。Hey!Say!JUMPの知念侑李、元高校球児の上地雄輔らがいる中、伊原剛志が1位でゴール。スターターを務めた深田は「伊原さん早かったですね! 絶対に一番になろうという、大人なのに頑張っている姿がいい絵でした」と絶賛し、伊原は「気づいたらみんな真剣に走ってなかったみたい。それよりも深田のチューがもらえると思って頑張りました」とキスを求めるも、深田に拒絶されて笑いを誘った。イベント後には完成披露の舞台あいさつが行われ、主演の佐々木は「ここの誰1人として続編があるとは思ってもいませんでした」と続編の製作に驚いたようだが、「本当にやり過ぎやぞ! というぐらいやり過ぎています。このやり過ぎ満載はこれで最後ですし、時代劇ってこんなに面白いの? と思っていただけたらと思います」とやり切った様子。その佐々木扮する湯長谷藩の殿様・内藤政醇の側室・お咲を演じた深田は「殿は温かく藩を思っているんですが、蔵之介さんの撮影チームを思う気持ちが本当に沢山あって、優しい現場でした」と大絶賛。褒められた佐々木は照れ笑いを浮かべながら「久しぶりの深田さんはきれいだったし、今も本当に美しいですよね。水着になっても着物になってもお美しいですよ」とべた褒めして深田を喜ばせていた。映画『超高速!参勤交代 リターンズ』は、9月10日より全国公開。
2016年08月04日2014年に公開されたコメディ時代劇『超高速!参勤交代』の続編『超高速!参勤交代リターンズ』のスペシャルセレモニー、その名も「SANKINPIC(サンキンピック) 2016」が8月3日(水)、都内で行われた。この日は主演の佐々木蔵之介をはじめ、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李(Hey! Say! JUMP)、柄本時生、六角精児、中尾明慶、富田靖子、陣内孝則、西村雅彦、本木克英監督が着物姿で登場。リオ五輪開幕が目前に迫るなか、タイトルにちなみ“超高速の男”を決めようと、男性陣が会場に敷かれた約10mの陸上トラック風カーペットで健脚を競った。結果は伊原さんが優勝し、深田さんから金メダルから授与されたが、欲張りな(?)伊原さんがキスをせがんだため、佐々木さんが慌てて制止するなど、やりとりが繰り広げられた。佐々木さんは「袴で走るのは『リターンズ』の撮影以来。距離は1000分の1にも満たないですが、本気で走りました」と晴れやかな笑顔。佐々木さんと恋に落ちる役どころの深田さんは、「打ち合わせでは皆さん、大の大人が本気で走るなんて…と言っていたのに、いざ始まったら、皆さんが真剣で、とても素敵でした」とホレボレしていた。また、惜しくも第2位だった知念さんは「最年少ですし、優勝しなければと一生懸命走りましたが、伊原さん、速かったです。リーチが足りなかったみたいです」と悔しそうに話していた。前作で通常8日かかる行程を「半分の日数で参勤せよ」と無理難題を命じられた磐城国の湯長谷藩の藩主・内藤政醇(佐々木さん)ら仲間たち。今度は江戸から戻る道中で、「湯長谷で一揆が発生した」という驚きの知らせが舞い込み、さらに倍のスピードで湯長谷を目指すハメになってしまう。『超高速!参勤交代リターンズ』は9月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:超高速!参勤交代リターンズ 2016年公開(C) 2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
2016年08月03日2000年の誕生以来、10年以上にわたりファンの厚い支持とともに高視聴率を記録してきた水谷豊主演のドラマ「相棒」。この度、反町隆史が4代目相棒となり、初の劇場版となる『相棒-劇場版IV-』が無事クランクアップしたことが分かった。劇場版「相棒」シリーズはこれまでに、2008年に初の劇場映画となった『相棒-劇場版-絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』が大ヒットしたのを皮切りに、『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』、『相棒-劇場版II-警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』、『相棒シリーズ X DAY』、そして2014年の『相棒-劇場版III-巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』の大ヒットと、その時代にしかできない挑戦と成功を収めてきた。水谷さん扮する杉下右京の“相棒”役も寺脇康文、及川光博、成宮寛貴と続き、昨年の「season14」より、反町さんが4代目相棒として登場。最新作である本作は、4代目相棒となり初の劇場版。今回挑むのは、「相棒」シリーズ史上最大・難関不落の大事件だ。そしてクランクアップとなった7月24日(日)、北九州小倉にて本作最大の見せ場となる大規模なロケを敢行。この日の撮影は、謎の国際的犯罪組織が、日本政府に人質身代金9億円を要求。それを日本政府は拒否。報復として「世界スポーツ競技大会」の祝勝パレードが無差別テロの対象として狙われる。パレードに集まった50万人の命を守るため、特命係の杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)が大群衆の中を捜査する、というシーン。福岡県北九州小倉の国道・小文字通りを、朝の6時から夕方18時までの12時間、距離にして約300mを封鎖して、エキストラはなんと3,000人を集め異例の大撮影となった。実は、6月の2度にわたる雨天による撮影中止を乗り越えて行われたこの撮影。水谷さんと反町さんの2人はオールアップ、作品のクランクアップ自体は8月を予定している。撮影中、2人は挨拶のためエキストラの前に現れると、3,000人のエキストラは大興奮! まず、水谷さんが「みなさん、相棒が北九州にやってまいりました! 今回の『相棒‐劇場版IV‐』、北九州ロケにあたり、北九州市市長、市役所、警察関係の皆様、多大なるご協力に感謝します」と挨拶し、「僕の相棒を紹介します! 冠城亘!!」との紹介。それを受け反町さんが「ありがとうございます! 冠城亘です。みなさま、お集まりいただきましてありがとうございます。いつも水谷さんの後の挨拶は、とても緊張します(笑)」と続け、「皆様、暑いので気を付けて、水をしっかり飲んでください。残りの撮影も、引き続き宜しくお願いします!」とエキストラの体調を気遣った。そして最後に水谷さんは「みなさんはすでにチーム相棒です! サンキュー!!」とコメント。この日は最高気温33度という過酷な条件で早朝からの現場にもかかわらず、まさに相棒パワーで乗り切りった。『相棒-劇場版IV-』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年07月25日ミュージカル『マイ・フェア・レディ』が現在、東京芸術劇場 プレイハウスにて上演中だ。映画でオードリー・ヘップバーンが演じたヒロイン・イライザは霧矢大夢(きりや ひろむ)と、真飛聖(まとぶ せい)のWキャスト。霧矢版を観劇したレポートを記す。ミュージカル『マイ・フェア・レディ』下町育ちの花売り娘・イライザが、言語学者のヒギンズ教授に正しい言葉と淑女としてのマナーを教え込まれ、レディとして生まれ変わるシンデレラ・ストーリー。名作として名高い1964年の映画でもよく知られているが、元は1956年に“戦後のブロードウェイを代表する大傑作”と賞賛された舞台だ。日本では映画公開に先立ち1963年に初演、これは日本で初めて日本人が日本語で演じたブロードウェイ・ミュージカルとしてミュージカル史に名を刻んでいる。そんな歴史ある作品だが、今の時代でもまったく古びず、むしろ恋をする高揚感や切なさ、苦しさなどはひりつくほどリアルでフレッシュに伝わってくる。演出のG2は2013年に“リボーン版”を謳い、訳や演出を一新。今回はその3年ぶりの再演だが、それぞれカンペキな人間ではない、だがまっすぐに生きている登場人物たちの愛おしさがさらにパワーアップしている。“きちんとした言葉遣いを習いたい”と素直な気持ちで頑張るイライザを、霧矢は明るくキュートに演じる。その健気な前向きさに、周囲の人々が力が貸すのは納得だ。イライザを教え導く立場ながら、女心を解さず衝突するヒギンズ教授は寺脇康文。前回より“変わり者感”が増し、イライザとヒギンズの関係も、さらにもどかしくなった。教養を身につけ自立していく一方でヒギンズに次第に惹かれ、自分を特別扱いして欲しくなるイライザ。イライザに惹かれながらも、自分のその気持ちにすら気付かないヒギンズ。恋をしたら自分を見て欲しい、ありのままの自分を愛して欲しい……そう思うのは、いつの時代も同じなのだ。そして大人の恋だからこその不器用さは見ていていっそう微笑ましく、観客は彼らの恋に心を寄り添わせ、応援したくなる。それこそがこの作品が永遠の名作であるゆえんだろう。音楽は、初めてこの作品を観る方もどこかで耳にしたことがあるであろう、おなじみの名曲揃い。『踊り明かそう』という名で親しまれている曲が、『じっとしていられない』とタイトルを変えるなど、リボーン版で大胆な手を入れたG2だが、その訳は芝居の中で歌われてこそ光る。芝居と歌の間で感情を途切れさせることなく、気持ちの高ぶりが歌になる。ミュージカルの本来の在り方を再発見し、そしてミュージカルの素晴らしさを改めて輝かせているリボーン版『マイ・フェア・レディ』は、普遍的な良さを、新鮮な感動で包んだ名作だ。ほか出演は田山涼成、松尾貴史、水田航生、麻生かほ里、高橋惠子ら。東京公演は8月7日(日)まで。その後8月13日(土)・14日(日)に愛知県芸術劇場 大ホール、8月20日(土)から22日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。
2016年07月15日映画『超高速!参勤交代 リターンズ』が、2016年9月10日(土)より全国の劇場で公開される。本作は2014年6月に公開され、大ヒットを記録した映画『超高速!参勤交代』の続編。幕府から突如参勤交代を命じられ、金も人手も時間も無い中、知恵と工夫で無理難題に挑み、見事江戸への参勤を成し遂げた弱小貧乏藩だったが、その“帰り道”、彼らに再びトラブルが襲いかかる…。キャスト陣には、お人好しだが民に愛される閉所恐怖症の藩主・内藤政醇役の佐々木蔵之介、政醇と出会い恋に落ちる飯盛り女・お咲役の深田恭子、抜け忍の旅先案内人・雲隠段蔵役の伊原剛志のほか、個性あふれる湯長谷藩の藩主たちを演じる西村雅彦、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李(Hey! Say! JUMP)ら豪華キャストが再集結。そして前作に続き、本木克英がメガホンを取り、土橋章宏が脚本を担当する。待ち受けるのは、”ありえない“奇策と、手に汗握る戦い。スピードもスケールもアップし、奇想天外な展開で送る痛快歴史エンターテインメントが再び。【作品情報】映画『超高速!参勤交代 リターンズ』公開日:2016年9月10日(土)キャスト:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李(Hey! Say! JUMP)、柄本時生、六角精児ほか監督:本木克英脚本:土橋章宏音楽:周防義和主題歌:「行き先は未来」斉藤和義(スピードスターレコーズ)(c)「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会【ストーリー】前作で見事江戸への参勤を成し遂げた湯長谷藩だったが、そもそも参勤交代とは、〈参勤〉だけでなく、藩に帰る〈交代〉まで終えてこそ完結するもの。湯長谷藩の参勤交代は、まだ終わっていなかった…!今度は故郷を目指し、ゆっくり江戸を出発した一行だったが、その道中、湯長谷で一揆が起きたとの知らせが入る。2日以内に一揆を収めなければ、藩のお取り潰しは免れない。彼らは行きの倍の速さで帰るはめに。そしてなんとか命からがら湯長谷にたどり着くが、すでに城は乗っ取られた後だった…。果たして彼らは城を奪い返し、民を守ることができるのか?今度はどんな作戦で挑む!?
2016年07月11日WOWOW『連続ドラマW希望ヶ丘の人びと』の第1話完成披露試写会が7月5日、都内で行われ、沢村一樹、和久井映見、桜田ひより、二宮慶多、寺脇康文、脚本を手がける岡田惠和、深川栄洋監督が出席した。完成披露試写会その他の写真直木賞作家の重松清による同名小説を全5話でドラマ化。優しいがどこか頼りない田島徹(沢村)は、妻(和久井)の急死を機に、出版社を退職し、残された子どもたち(桜田と二宮)とともに亡き妻の故郷に移住。妻の初恋相手である伝説の不良(寺脇)ら、希望ヶ丘のユニークな住民たちとの交流を通して、新たな一歩を踏み出す。本作でサエない夫という役どころに挑んだ沢村は、「今年でデビュー20年ですが、今までに経験したことがない、何とも心地いい時間が流れた。本読みの段階から、自然と皆さんと家族になれた」と晴れやかな笑顔。深川監督とは昨年放送の連続ドラマでもタッグを組んでおり、「いい作品にしたいという全員の思いに対し、現場で深川監督がブレない姿を見せてくれた」と感謝を表し、「今日は第1話の上映ですが、実は第5話が面白いんですよ」と笑いを誘った。また、息子役の二宮が「沢村さんから、女の人を『かわいいね』とか『キレイだね』とか、自然に褒めるとモテると言われた」と“モテ指南”を暴露されると、沢村は「いや…、実はうちの次男が(女性を褒めるのが)すごくうまいんですよ」と釈明していた。一方、妻を演じる和久井は「役柄上、私が現場にいる時間は短かったんですが、ちゃんと家族一緒に過ごした時間の足跡を残せるかプレッシャーがあった」と振り返り、「ものすごく緊張し、ものすごく幸せな現場。お芝居をしているような、していないような不思議な感覚だった」と語った。「言葉にできないくらいの達成感。自画自賛になりますが、ひょっとしてすごいものを作ってしまったかも」(岡田氏)、「沢村さんがおすすめする第5話は、まだ完成していませんが(笑)、何かを投げかけ、気づきになる作品になった。一生懸命に生きる姿を、大切な人と見てもらえれば」(深川監督)とスタッフ陣も確かな手応えを示した。連続ドラマW『希望ヶ丘の人びと』7月16日(土)スタート(全5話/第1話無料放送)毎週土曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送取材・文・写真:内田 涼
2016年07月05日今から60年前、ニューヨークで幕を開け、日本を含め世界中で上演されている名作ミュージカル『マイ・フェア・レディ』。日本では、2013年にG2を演出に迎え、キャストも一新した同作が、再び上演される。前回に引き続き、ヒギンズ教授を務める寺脇康文に話を聞いた。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」チケット情報「セリフも演出も前回よりかなり変わって、深くなっています。例えば、前回はそりの合わないイライザとヒギンズが、段々と惹かれ合っていく構図だったんですが、今回はより複雑になり、最初にふたりが出会うシーンから、互いにビビッとくるものがあったはずだという解釈です」。ロンドンに住む貧しい花売りの娘イライザが、淑女になるため、言語学者のヒギンズから、上流階級の言葉や礼儀作法を教わり、美しい貴婦人へと成長していく物語。日本でも「源氏物語」で紫の上を好みの女性に育てる光源氏が描かれるが、男性にはそんな願望があるのだろうか。「男女共にあると思います。でも何をしても結局、男は女性に教育され、手のひらの上で転がされる(笑)。威張り散らしているけれど、ヒギンズも同じですね」。言語に厳しく偏屈もののヒギンズだが、寺脇が演じると何ともいえない色気がありチャーミングだ。「彼は子供がそのまま大人になったやんちゃ坊主。バカだけど守ってあげたくなるような男の一面も出したいんです」演じることは寺脇にとって、「相手によって音楽の種類や演奏法が変わるセッション」だという。前回同様、イライザを霧矢大夢と真飛聖がWキャストで務める。「霧矢さんは芯の通った男気のあるイライザ。真飛さんには『どうしようもねぇなコイツ』と、小学生の女の子に接する感じですね」。ふたりに対してヒギンズは、包み込んだり、突き放したりと今回も違う音楽を奏でるそうだ。また、上流階級の言葉が習得できず自暴自棄になるイライザに対し、ヒギンズが「言葉は人の心に流れる気高いもの、創造力に富んだ音楽的な集合体だ」と語る名台詞がある。「役者としても感慨深いセリフです。前回はやさしくそう言っていたのですが、G2さんが『男はもうダメだと思ったらダメ。女性はもうダメだ…、からまだ余力がある』と名言をはかれて(笑)。今回はイライザに対する最後の鞭として、叱咤激励する感情を込めたい。あの言葉は彼女に勇気と活力を与えるのですから」最後に舞台に立つ意義を聞いてみた。「世界中で紛争が起こり、悲しいニュースが多すぎる。僕らにできるのは、いい作品を作り人の心を豊かにすること。現代の日本で、貴族や上流階級はあまり関係がありませんが、人間は生活や考え方、心の持ちようも含めて少しでも上昇し成長したいはず。そこを自分と重ねてこの舞台を見てほしいですね」公演は、7月10日(日)から8月7日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、8月13日(土)・14日(日)は愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、8月20日(土)から22日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年07月01日赤塚不二夫生誕80周年を記念して、名作マンガ「おそ松くん」の未来を描き人気を博し、社会現象を巻き起こしたTVアニメ「おそ松さん」の舞台化が決定!「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」と題して、第1弾キャストに、高崎翔太、柏木佑介、植田圭輔、北村諒、小澤廉、赤澤遼太郎ら人気2.5次元俳優の6名が発表された。TVアニメ「おそ松さん」は、2015年10月から2クールにわたりテレビ東京系列にて放送。名作ギャグマンガ「おそ松くん」の未来を描いた本作は、二十歳を過ぎてもニート生活を続けるどうしようもない6つ子の日常、時には奇想天外な非日常がユーモアたっぷりに描かれ、彼らの個性豊かなキャラクター性も相まって大人気に。3月に惜しまれつつ放送が終了してからも、各種イベント、タイアップの実施、グッズ商品の販売などその勢いはとどまるところを知らず、TVアニメ2期放送を望む声も止むことがない。そんな中、本作が「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」として舞台化される決定。岸谷五朗と寺脇康文の演劇ユニット「地球ゴージャス」の演出助手などを務める小野真一が演出を手掛け、東京と大阪の2都市で公演予定だ。また、第1弾キャストも発表。TVアニメでは櫻井孝宏が演じた長男・おそ松役には、「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」鳴子硫黄役、「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」瀬名泉役、「ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚」山崎烝役など舞台で活躍する高崎さんがキャスティング。「長男としてゆるーく6つ子をまとめて、愛される6つ子をつくれるよう頑張ります」と意気込みを寄せた。中村悠一が演じた次男・カラ松役を演じるのは、「ミュージカル『薄桜鬼』」シリーズで不知火匡役を務めた柏木さん。「ほかの兄弟みんなに気持ちよく突っ込めるように全力でかっこつけていきます」と意欲十分の様子。三男・チョロ松役には、舞台「弱虫ペダル」シリーズ・真波山岳役、舞台「曇天に笑う」曇空丸役で知られる植田さんが配役され「ミスター突っ込みとして頑張ります」と、アニメで声優・神谷浩史が確立した突っ込みキャラを継承するとのこと。そして福山潤が演じた四男・一松役を、舞台「弱虫ペダル」東堂尽八役、舞台「刀剣乱舞」薬研藤四郎役など話題作に立て続けて出演する北村さんが務め、「大変だけどとてもやりがいのある役なので、キャラに沿って良い意味で無気力に頑張っていきたいです」とコメント。小野大輔が演じた五男・十四松役には、「仮面ライダー鎧武/ガイム」ラット役でテレビ初出演を果たした小澤さん。「おもしろいアニメの原作なので、見ている皆さまがいっぱい笑って笑顔になってもらえる舞台をつくっていきたいです」と観客への思いを明かした。最後に、入野自由演じる六男・トド松役に、舞台「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」大神晃牙役の赤澤さんがキャスティングされ「6つ子の仲の良さをうまく演じられるように頑張っていきたいです」と語った。本日公開されたメインビジュアルにも、6つ子のトレードマークとしてお馴染みのパーカーを着用したキャストが登場。そのポージングや表情に、それぞれの個性が滲み出ており、いまから舞台本番で動き、話す6つ子の姿に期待が高まる。本舞台には、アニメに登場していた6つ子以外のキャラクターたちも登場予定とのこと。テレビ画面を飛び出した6つ子が、今度は舞台上でどのようなドタバタ劇を繰り広げるのか、舞台でしか観られない「おそ松さん」はファン必見となりそうだ。「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」は。9月29日(木)~10月3日(月)まで大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、10月13日(木)~10月23日(日)まで東京公演はZeppブルーシアター六本木にて、上演予定。6月25日(土)よりチケットのオフィシャルHP抽選先行開始。(text:cinemacafe.net)
2016年06月23日7月からスタートする沢村一樹主演の新ドラマ『希望ヶ丘の人びと』に出演する六角精児とエレキコミックのやついいちろうが「YATSUI FESTIVAL!2016」のステージで共演した。その他の写真「YATSUI FESTIVAL!」は渋谷の10会場で行われる音楽、お笑いのイベントだが、六角はミュージシャンとして登場。やついの呼び込みでステージにあがった六角は、ドラマで歌われる『希望ヶ丘』のテーマ曲を、“やついフェス”仕様にして披露した。「このフェスのようなロックとかポップスとか、そういう方たちが出てるイベントでは歌ったことがあまりなかった」という六角は「今日歌った曲は『希望ヶ丘の人びと』で歌ってるんですけど、これは監督から『このシーンで、みんなで歌ってる曲が欲しい』と言われて、それで助監督が作ってきた詞があったので、それを僕が脚色して作ったもの」と説明。「このドラマは、人が事件に巻き込まれたりとか、そういったことはまったく起きないんですけど、人間が生活していく上で必要な喜怒哀楽を丁寧に追ってる作品です。そういうドラマは、観たら為になると思いますので、ぜひご覧いただきたいですね」とコメント。また、やついも「このドラマ、本当に泣けるんですよ。僕も最初に台本をいただいて読んだ時に泣きましたから。家族で観てもらいたいですし、これはひとりで観ても感動する作品だと思います。ひとり暮らしの男性の人にもオススメです」と語った。本作は、WOWOWの“ドラマW”の新作で、愛する妻を失った主人公・田島(沢村)が、亡き妻の故郷に引越し、娘と息子と共に新しい生活を築いていく姿を描いた作品。和久井映見が亡き妻を演じ、平泉成、寺脇康文、伊藤かずえ、宮川一朗太らが出演する。連続ドラマW『希望ヶ丘の人びと』7月16日(土)スタート(全5話)※第1話無料放送毎週土曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送
2016年06月20日俳優・佐々木蔵之介が16日、都内で行われた主演映画『超高速! 参覲交代リターンズ』(9月10日公開)の完成報告会見に、共演の深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、柄本時生、六角精児、陣内孝則、西村雅彦、猿の菊千代、本木克英監督とともに出席した。同作は2014年に公開し、第38回日本アカデミー賞脚本賞、第57回日本ブルーリボン賞作品賞などを受賞した映画『超高速! 参覲交代』の続編。江戸幕府から無理難題を突きつけられた弱小貧乏藩が"超高速"で参覲交代を達成したが、一揆が発生し、さらに倍速で帰路につかなければいけないことになる。"まさかの大ヒット"と監督も驚く結果だったが、2作目ということもあり、現場の雰囲気はわきあいあい。佐々木は山形・庄内での撮影を終えたあと、西村と寺脇なじみの店に共演者が集まり、昼から飲んだエピソードを披露した。佐々木は「一升瓶何本あけたっけ、もうそれも覚えていないです。翌日の昼までもうだめになりました」と苦笑しつつ「楽しかったなあ……」と振り返る。深田も「連れて行っていただいて、たくさん飲んじゃいました」とはにかみながら微笑んだ。まだ撮影が残っていた伊原には、深田から飲み会の様子がメールで送られてきたというが、伊原は「顔を真っ赤にしてて」と写真の詳細を説明。あとから合流したが、「『もうちょっと飲みたい』とせがんできて、また皆で飲みました」と語った。また、六角、柄本、そして知念侑李(Hey! Say! JUMP)は部屋が近く、よく一緒に食堂へ行っていたという。六角は「知念くんと僕は目撃情報があがったけど、時生は店員だと思われたのかな」と述懐。撮影時、坊主頭だった柄本は「『知念と六角と、あと誰かがいる』と(書かれていた)」とうなだれ、「働き者の店員に見えたんだな」と慰められていた。
2016年06月16日一昨年、スマッシュヒットを記録した時代劇の続編となる『超高速!参勤交代 リターンズ』の完成報告会見が6月16日(木)に開催。主演の佐々木蔵之介をはじめ、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、柄本時生、六角精児、陣内孝則、西村雅彦、本木克英監督が出席した。幕府から無理難題の参勤交代を言いつけられるも、知恵と工夫で超高速の参勤を成し遂げた貧乏弱小藩の湯長谷藩。だが、江戸から故郷に戻る“交代”では、さらに倍の速さで帰ることを求められ…。この日は、かつて江戸城があった皇居を見渡せる都内のビルの屋上にて写真撮影が行われ、男性陣は袴、深田さんは着物姿で、猿の菊千代も加わっての撮影となった。本木監督は「まさかの大ヒットで、調子に乗って続編を作りました」と語るが、佐々木さんは、続編製作決定の報を聞いて「ウソでしょ?またやるんですか?」と思ったという。「『参勤は終わったじゃないですか?』と言ったら『今度は交代です』と。『また走るんですか?』『倍走ってもらいます』…(苦笑)。調子に乗ってませんか?と思いました」とふり返る。伊原さんは「松竹、儲かったんだなと思いました」とニヤリ。西村さんは「翌日から体作りを始めました」と語り、会場を爆笑の渦に包む。撮影では、庄内や前作では撮影することがかなわなかった湯長谷藩の地元・福島県いわき市での撮影も実現した。佐々木さんは庄内ロケの思い出について「みんなで飲みに行きました。撮影が昼過ぎに終わって、そのままそば屋に行って…一升瓶を何本空けたっけ?覚えてない(笑)。翌日の昼までダメになってました」と述懐。深田さんも「たくさん飲んじゃいました」とニッコリ。唯一、伊原さんだけは撮影が残っていて行けなかったそうだが「深田が写真を送ってきました。その後、空港で合流したんですが深田は『まだ飲みたい』と言ってまた飲んで…」と明かし、深田さんは「飛行機に乗り遅れそうになるくらい飲みました」と酒豪の一面をのぞかせた。また、いわきロケについて本木監督は「ようやく!クライマックスのじゃんがら踊りも市民の方のご協力をいただいて撮影できました」と語り、佐々木さんは「タイムトリップしたかのようで、みなさんに殿様にしていただきました。(いわき市の)小浜の浜で走るシーンもありましたが、前回は震災の影響で無理でしたが、『リターンズ』ができたからこそできました」と嬉しそうに語った。続編ということで随所にパワーアップが見られるよう。佐々木さんは、猿の菊千代の成長を「ダントツです!」と称賛したほか「ふんどしが見られます!ふんどし姿でみんなで川を渡るところは見どころです」と強調。また、深田さんとの共演について「冒頭で祝言を挙げるんですが、姫を改めて見て『もう走らなくていいんじゃないか』『このまま映画が終わっていい』と思うくらい美しくてたまらなかった」とうっとり。深田さんも「蔵之介さんは素敵でした」と相思相愛ぶりを見せつけた。『超高速!参勤交代 リターンズ』は9月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:超高速!参勤交代リターンズ 2016年公開(C) 2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
2016年06月16日7月からスタートする沢村一樹主演の新ドラマ『希望ヶ丘の人びと』の撮影現場で、父親を演じる沢村に、長女・美嘉役の桜田ひよりと弟・亮太役の二宮慶多から“父の日”の似顔絵がプレゼントされ、スタジオの模様が公開になった。その他の画像本作は、良作を次々に発表しているWOWOWの“ドラマW”の新作で、愛する妻を失った主人公・田島(沢村)が、亡き妻の故郷に引越し、娘と息子と共に新しい生活を築いていく姿を描く。和久井映見が亡き妻を演じ、平泉成、寺脇康文、伊藤かずえ、六角精児、宮川一朗太らが出演する。母を失い、父と共に成長していく子どもたちを演じた桜田と二宮は、“父”沢村の似顔絵を作成し、撮影現場でサプライズでプレゼントした。「嬉しかったですね! 絵を描いてくれてるなんて全然知らなかったので驚きました!」という沢村は「僕はちゃんと“お父さんが出来ている”と自分で思えるタイプじゃなくて、子供たちから見たら自分がどう映っているんだろうか、ちゃんと父親ができているんだろうかって、思うこともありました。でもそういう時に『お父さんありがとう』って言ってもらえると嬉しいんですよ。父の日に『ありがとう』って言われると自分は親父なんだなーって、きっと親父ということを自覚させる日なのかもしれないですね」とコメント。世の父親に「子供はどんなに可愛がっても、愛おしく想っていても、伝わらないことがあります。でも諦めずに死ぬまで親子であり続けるって当たり前のことだけど、大事なことなのかなって思いました」と語りかけた。「基本的に似顔絵が上手く書けないんですけど、でも現場にいる優しくて明るい沢村さんを思い出して一生懸命描きました」という桜田と、「面白い沢村さんを思い出して描きました」という二宮はふたりとも“お父さん”沢村を大好きなようで、二宮は「凄い面白くて、モテる男になる方法とか色々教えてくれました。女の人にサラッと『君かわいいね、凄く素敵だね』と言える人になりたいと思いました」と撮影を振り返った。連続ドラマW『希望ヶ丘の人びと』7月16日(土)スタート(全5話)※第1話無料放送毎週土曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送
2016年06月16日この夏、東名阪で上演されるミュージカル『マイ・フェア・レディ』の稽古の様子が一部、報道陣に公開され、出演者たちが作品の魅力をアピールした。ミュージカル『マイ・フェア・レディ』チケット情報オードリー・ヘップバーン主演の映画でも名高い『マイ・フェア・レディ』。ロンドンの下町で育った貧しい花売り娘のイライザが、言語学者のヒギンズ教授の教えを受け、訛りの矯正と淑女らしい礼儀作法を学び、貴婦人へと変身していく物語だ。1956年にNYで初演され、日本では映画公開の前年にあたる1963年以降、繰り返し上演を重ねているが、2013年には脚本や演出を一新した“リボーン版”として上演、好評を博した。今回はヒロインのイライザに霧矢大夢と真飛聖(ダブルキャスト)、ヒギンズの寺脇康文らに加え、高橋惠子、水田航生ら新キャストが加わって、待望の再登場となる。この日はイライザの下町での生活が描かれる『だったらいいな』、劇中を代表するナンバー『じっとしていられない』(I Could Have Danced All Night)、そして映画・舞台とも、イライザの美しい白黒のツートンのドレスが印象的な『アスコット競馬場』の3つのシーンを披露。霧矢、真飛はともにくるくると表情を変えるキュートなイライザで、目を離せない可愛らしさ。演出のG2が「ふたりとも3年たった今も、いやむしろ今の方がとてもキュートな魅力を備えている」と太鼓判を押すほどだ。ヒギンズ教授に扮する寺脇の、“カッコいいがどこか変わり者”感も微笑ましい。アンサンブルのコーラスワークも美しく、長く愛される作品はやっぱり名作である、ということが実感できる。公開稽古後に行われた会見では、寺脇が「3年前と同じことをなぞるのではなく、より今の感覚を大事に、そして人間関係の深みをもっと出していこうとしています。イライザとヒギンズの関係も、ふたりだけが上手くいっておらず、お客さんから見れば「アンタたち好き同士なんでしょ!?」という感じで、より共感して観ていただける(笑)」とアピール。オードリー・ヘップバーンのあたり役に挑むイライザ役のふたりは、オードリーへのライバル心を問われ「私たちに出来るイライザを目指すしか…(笑)。あちらは世界の恋人ですから。私たちは日本で頑張ります」(霧矢)、「地道にコツコツと…ですね」(真飛)と苦笑しながらも、「『マイ・フェア・レディ』って本当に幸せな気持ちになるな、と感じていただける舞台を全員で作っていきたい」(真飛)と意気込みを語っていた。公演は7月10日(日)から8月7日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、8月13日(土)・14日(日)に愛知県芸術劇場 大ホール、8月20日(土)から22日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。
2016年06月15日2013年に演出やキャストが一新され、“リボーン版”として生まれ変わったミュージカル『マイ・フェア・レディ』が、再び上演される。オードリー・ヘップバーン主演の映画でも広く親しまれる本作は、ロンドンの下町の花売り娘イライザが、言語学者ヒギンズ教授のレッスンで麗しい貴婦人へと生まれ変わるというシンデレラ・ストーリー。前回公演よりイライザ役を務める元宝塚歌劇団男役トップスターの霧矢大夢に話を聞いた。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」チケット情報前回は霧矢にとって宝塚退団後の“女優”デビューとなった作品。「イライザはハッキリと物を言う女性なんですが、一方で女性ならではのいじらしさもあって。そのバランスの取り方とかがすごく難しくて、“女心が分からない!”と思いながらお稽古していました(笑)。その後いろんな女性の役を経験させていただいて、最近は、男役を経験したからこそ客観的に女性の内面を捉えて演じられることが楽しくなってきましたね」。そんな霧矢を、今回も寺脇康文が受け止める。霧矢はもちろんカンパニーにとっても頼れる存在だ。「本当に大らかで明るいヒギンズさんで、自分がどう出ても受け止めてくださるんです。カンパニーの中でも兄貴的な存在で、とても頼りにしています。今回またどんな関係が作れるのか、楽しみですね」。宝塚在団中も英国を舞台にした作品に出演することが多かった霧矢。その度に本作で見せ方を研究していたという。「独特な格式、階級社会のこと、下町の人の振舞い、上流階級の振舞いなど、いろんなことが参考になる教科書のような作品だったのですが、男役でしたのでイライザには全然焦点を当てていなかったんです。もっとちゃんと見ておけば良かったですね(笑)」。繰り返し観てきた中で霧矢が感じる作品の魅力は、すべてのキャラクターが魅力的であることと、普遍的なテーマがあること。そして、単なるシンデレラ・ストーリーではないと話す。「楽曲もストーリーも素晴らしく、ミュージカルの醍醐味が詰まっていると思います。男女の心の距離感などが甘く切ないメロディでイキイキとコミカルに綴られていく、すごく魅力的な作品ですね。イライザが安定を求めるか、荒波を選ぶか、平らな道を選ぶか…。そうやって人生の岐路に立たされることって誰にでもあると思いますので、共感しながら観ていただきたいですし、多くを語りすぎない結末の描かれ方も粋だなと思いますので、お客様にも想像しながら楽しんでいただきたいです」。公演は、7月10日(日)から8月7日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、8月13日(土)・14日(日)愛知県芸術劇場 大ホール、8月20日(土)から22日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2016年06月10日2014年6月に公開し、大ヒットを記録した『超高速!参勤交代』の“帰り”を描く続編『超高速!参勤交代 リターンズ』。このほど、本作の主題歌に、斉藤和義の新曲「行き先は未来」が決定。その主題歌や古田新太をはじめ新キャストも交えた予告編&本ポスターが解禁となった。本作は、佐々木蔵之介演じる殿・内藤政醇が率いる弱小貧乏藩が、金も人手も時間もない中、知恵と工夫で幕府の無理難題に挑む、痛快歴史エンターテイメント。前作では、やっとのことで江戸に“参勤”した政醇たち。しかし、行って帰るまでが“参勤交代”。今度はふるさとの藩へと向かうが、またもやトラブルが続出する。そんなスピードもスケールもアップして帰ってくる本作では、音楽もパワーアップしてリターンズ。主題歌を手がけるのは、映画『ゴールデンスランバー』『ポテチ』などの映画音楽も担当している斉藤さん。本作に合わせて新曲を書き下ろした。本作の矢島プロデューサーが「“男たちの熱さ”を表現したいと思ったときに、一番に頭に浮かんだ人」としてオファーをかけたところ、斉藤さんは前作のファンであったこともあり快諾。斉藤さんの希望で完成前の本編を鑑賞して制作された新曲は、歌詞も映画のストーリーにぴったりな、ライブ感あふれる楽曲が完成した。また、躍動感あふれる熱く力強いイメージの本ポスターと合わせて解禁となった予告編では、“殿”の佐々木さんをはじめ、深田恭子、寺脇康文、陣内孝則、西村雅彦ら、前作に続く豪華キャストとともに、古田さんや渡辺裕之、中尾明慶、富田靖子ら新キャストたちも初お披露目。前作で無事に“参勤”を終えた湯長谷藩だったが、参勤交代は帰るまでがワンセット!藩に戻る“交代”の道中で、また無理難題に立ち向かうこととなる。速さ2倍で敵3倍!?スケールやアクションもアップする中、彼らはさらなる知恵と工夫でどう乗り切るのか?斉藤さんの主題歌「行き先は未来」ともマッチした、本編が楽しみな映像となっている。本作の本木克英監督は、主題歌決定に「斉藤和義さんのことば選びのセンスと、懐かしいけど古くないサウンドが大好きでファンのひとりでした。前作をご覧になって『面白かったんでやりま~す』と仰って下さったそうで本当に嬉しかった」と喜びを表現。「果たして、『行き先は未来』は土の匂いのするロックンロールに仕上がり、映画の最後に鳥肌が立つほどの感動を覚えました」と、“リターンズ”に期待高まるコメントを寄せている。『超高速!参勤交代 リターンズ』は9月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:超高速!参勤交代リターンズ 2016年公開(C) 2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
2016年06月10日沢村一樹を主演にヒューマンドラマ小説の名手・重松清の秀作を、NHK朝ドラ「おひさま」の岡田惠和脚本、『神さまのカルテ』深川栄洋監督という最強の取り合わせで連続ドラマ化する「希望ヶ丘の人びと」。このほど、本作から2本の特報映像とポスタービジュアルが到着した。突然、妻であり母を失った家族が、亡き妻の故郷で四苦八苦しながら新しい生活を築いていく姿を描く本作。主演は、連続ドラマW初出演となる沢村一樹。その妻・圭子役には、こちらも連続ドラマW初出演の和久井映見。沢村さんは、妻亡き後、空回りしながらも子どもたちのために奮闘する “ちょっと駄目”な父親・田島徹を魅力たっぷりに演じる。そんな主人公とは対照的に、妻の初恋の人である“伝説の不良”役には寺脇康文、主人公の娘・役は期待の若手女優・桜田ひより、愛らしい息子役は『そして父になる』の二宮慶多。そのほか、一家が引越してくる希望ヶ丘のユニークな住民たちに、六角精児、伊藤かずえ、宮川一朗太、やついいちろう、平泉成といった個性豊かな俳優陣が顔をそろえる。解禁となったポスタービジュアルは、田島家の父と2人の子どもが寄り添う姿が映し出されている。それぞれの頬には涙が映し出されているとはいえ、母を亡くした 家族が見上げる視線からは悲しみというよりも、これからの未来に向けた強い決意と絆を感じさせるものとなっている。本ポスターは、“希望ヶ丘”に相応しく、神奈川にある丘の上の公園で撮影。娘、息子役の2人との撮影について、沢村さんは「子どもをおんぶしたり、肩車したり…スキンシップを取ることが、家族にとってどんなに大切なことなのか、実感しながら子どもたちとぎゅっと近づいてポスターの撮影に臨みました」と語る。さらに、タイトルの“希望ヶ丘の人びと”は亮太役の二宮さんが自ら筆を取って書き上げたもの。ドラマ本編でも、亡き母が通った書道教室に健気に通う姿を描いており、幼いながらもその力強い仕上がりには、田島家を支えようとする意志が伝わってくるかのような頼もしさを感じさせている。また、特報映像は、「家族編」と「希望ヶ丘の住人編」の2パターンが解禁。「家族編」では「“いざ”という時、あなたはどうしますか?」という問いかけから始まり、急逝してしまう母の悲しみを背負う一家の姿が映し出される。そして、「お母さんの思い出、ぼくが一番少ないんだ」と吐露する、幼い息子の想いが明らかに。そんな想いから逃げることなく、全てを受けとめるかのように“希望ヶ丘”へ引越す一家。“希望は世界のどこかに転がっている”というナレーションからは悲しみの先に光を見出す家族の姿を想起させ、「ここが頑張り時だろ!」と叫び、必死に走る沢村さん演じる父の姿に、きっと家族の行く末を最後まで見守りたくなるはず。一方、「希望ヶ丘の住民編」では、年老いたその先も一緒にいることを約束した徹と圭子の仲睦まじい思い出から始まり、「お母さんは死んだんでしょ、私だって亮太だってわかってるよ」と、娘の美嘉が長女だからこそ事態を把握する中、子どもながらの複雑な気持ちを映し出す。後半からは、希望ヶ丘に個性豊かな住む人たちが次々に登場、「過去は変わらない。でも、みんながいる」というナレーションから、一家を見守る仲間たちが住む街に温かな“希望”を感じさせる映像となっている。連続ドラマW 「希望ヶ丘の人びと」は7月16日(土)より毎週土曜22時~WOWOWプライムにて放送開始(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2016年06月07日7月からスタートする沢村一樹主演の新ドラマ『希望ヶ丘の人びと』のポスター画像と特報映像が公開になった。人気作、大作を発表し続けるWOWOWの“ドラマW”の新作で、重松清の同名小説を、連続テレビ小説『おひさま』の岡田惠和が脚本化し、『神様のカルテ』の深川栄洋が監督を務めて描く作品だ。特報映像本作は、愛する妻を失った主人公・田島(沢村)が、亡き妻の故郷に引越し、娘と息子と共に新しい生活を築いていく姿を描いた感動作。和久井映見が亡き妻を、桜田ひよりと『そして父になる』の二宮慶多がふたりの子どもを演じるほか、平泉成、寺脇康文、伊藤かずえ、六角精児、宮川一朗太らが出演する。沢村が「子供をおんぶしたり、肩車したり…スキンシップを取ることが、家族にとってどんなに大切なことなのか、実感しながら子供たちとぎゅっと近づいてポスターの撮影に臨みました」と語るポスターは、父・娘・息子の家族が寄り添う姿をとらえたもの。3人の頬には涙が見えるが、どこか前向きに見える表情を浮かべている。特報映像は2パターンが公開され、“希望編”では愛する妻/母を失った家族が、妻/母の思い出がつまった希望ヶ丘に引っ越して、新しい生活を始めながら希望を見つけようとする姿が描かれる。また、“希望ヶ丘の住人編”では、彼らの新しい住居の周囲で暮らす人々が続々と登場。田島家を囲む人々のドラマも楽しみになる内容になっている。連続ドラマW『希望ヶ丘の人びと』7月16日(土)スタート(全5話)※第1話無料放送毎週土曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送
2016年06月07日俳優・水谷豊が主演を務める『相棒』シリーズの新たな映画『相棒-劇場版IV-』(2017年公開)の製作が決定しクランクインを迎えたことが、このほど明らかになった。ドラマ『相棒 season15』も10月より放送がスタートする。同シリーズのドラマは、2000年の放送以来、高視聴率を獲得。2008年には『相棒-劇場版-』として映画にも進出。以降もドラマ、映画共に精力的に製作されてきた。杉下右京(水谷)の"相棒"役も寺脇康文、及川光博、成宮寛貴と続き、2015年の『相棒season14』より反町隆史が4代目相棒として登場。反町演じる冠城亘は、初の警察官ではない相棒で、頭脳明晰なキャリア官僚らしさを出しながら、コミカルな一面もあり、新たなコンビネーションを見せた。そんな冠城は、新シーズンのドラマで続投、劇場版には初登場。ドラマでは、前作で法務省を事実上のクビとなってしまったことから、正式に警視庁所属となり、新たな立場で特命係の一員となる。水谷は、「これまで歴代の相棒とは劇場版に挑戦してきて、今回、相棒が冠城亘になった時に、映画ができなかったら、反(ソリ)になんていわれるかと心配していたので、本当にうれしい」と歓喜。「冠城亘のユーモアが映画の中に盛り込まれているので、楽しみな作品になりそう」と期待を寄せる。また、「俳優になってシリーズを15作も続けられる日が来るとは夢にも思っていなかった」とし、「『15』という数字を見ると不思議な気持ち」と感慨深げ。「『相棒』というのは毎シーズン『これ以上ない』と思う所までやっていながら、それを常に超えてきているという実感がある」とも語り、「シーズン15も今まで以上のシーズンになるだろうなと、経験上既に実感しています」と自信を見せた。一方の反町は、最初に台本を読んだ時、劇場版としてのスケールの大きさに驚き「『どうやってこれを撮影するんだろう?』と思ったほど」と振り返る。また、シリーズをよく知るスタッフらから劇場版にも信頼しているとし、「僕自身もそれに負けずに頑張っていきたい」と意気込みを口にした。
2016年05月20日これまでTVドラマと映画、それぞれの“相棒”とその時代にしかできない挑戦をし続けてきた水谷豊主演「相棒」シリーズ。このほど、4代目“相棒”・反町隆史を迎えた待望の『劇場版IV』の製作が決定、さらに2シーズン目に突入するドラマ「相棒season15」も併せて始動することが明らかになった。2000年の誕生以来、10年以上にわたりファンの厚い支持を得て、高視聴率を記録してきたモンスタードラマ「相棒」。08年には初の劇場映画『相棒-劇場版-』が、“不可解な連続殺人事件”“邦人人質”“首都・東京を狙うテロ”という社会性も相まって大ヒット。それを皮切りに、09年には鑑識の米沢守(六角精児)を主人公にしたスピンオフ『相棒シリーズ鑑識・米沢守の事件簿』、10年には放送中のドラマと内容的にもリンクした『相棒-劇場版II-』、13年には伊丹刑事(川原和久)とサイバー犯罪対策課の岩月(田中圭)によるスピンオフ『相棒シリーズX DAY』、そして14年には絶海の孤島で繰り広げられる“密室ミステリー”となった『相棒-劇場版III-』の大ヒットと、映画界においても唯一無二の地位を確立してきた。そして今回、2016年10月から放送される新シーズンのドラマとともに、2017年公開を目指し、『相棒-劇場版IV-』がクランクイン。水谷さん扮する杉下右京の“相棒”役も寺脇康文、及川光博、成宮寛貴と続き、昨年の「season14」より反町さんが4代目相棒・冠城亘として登場。シリーズ初の警察官ではない相棒として、頭脳明晰なキャリア官僚らしさを出す一方、コミカルな一面も見せ、新鮮なコンビネーションで人気を博している。「season14」最終回で所属先の法務省を事実上のクビになってしまった亘が、飛ばされた先が警視庁。これまで右京から「同居人」と呼ばれていた亘が、2シーズン目の「season15」からは正式に警視庁所属となり、右京の右腕として真の“相棒”になれるのかが問われていく。新生“特命係”の新たなる進化・挑戦、そして『相棒-劇場版IV-』の物語が気になるばかりだ。<水谷豊コメント>これまで歴代の相棒とは劇場版に挑戦してきて、今回、相棒が冠城亘になったときに、映画ができなかったら、反(ソリ)になんて言われるかと心配していたので、本当に嬉しいです(笑)。冠城亘のユーモアが映画の中に盛り込まれているので、楽しみな作品になりそうです。「相棒」を長年やってきて、常に「これ以上のものはないだろう」という気持ちでやってきました。しかし、今回、『劇場版IV』では、こんなことが起きてしまうんだ…と、今あまり言えないのですが、これまで以上のものが、またお見せできると思います。俳優になってシリーズを15作も続けられる日が来るとは夢にも思っていなかったので、「15」という数字をみると不思議な気持ちです。ここまでやっているのに、なにもやっていない気もしていて、本当に不思議なんです。劇場版同様、「相棒」というのは毎シーズン「これ以上ない」と思う所までやっていながら、それを常に超えてきているという実感があります。シーズン15も今まで以上のシーズンになるだろうなと、経験上既に実感しています。<反町隆史コメント>最初に台本を読んだとき、ドラマとは違ったスケール感の大きさ、劇場版ならではのスケール感を感じました。「どうやってこれを撮影するんだろう?」と思ったほどです。それを、ドラマと同じスタッフとともに映画を撮影できることが嬉しいです。スタッフは「相棒」という作品をよく知っているので、劇場版の「相棒」として良いものを作っていけると実感しています。僕自身もそれに負けずに頑張っていきたいと思っています。シーズン15と聞くと、「相棒」の歴史を感じますね。シーズン14の最終回を経て、僕がどういった形で登場するのか、個人的に興味はあります。今シーズンは、前回よりも、役としては右京さんと、個人的にも水谷さんと、少しでも相棒になれるように経験値を踏んで、頑張りたいと思います。<製作陣コメント>2016年の日本でいつ現実に起きてもおかしくない「いま、そこにある巨大な危機」に、特命係の2人が立ち向かいます。劇場版ならではの大がかりなストーリー、さらに2000年のスタート以来、相棒を牽引してきた水谷豊さん、「相棒」映画初出演となる反町隆史さんをはじめ、豪華キャスト陣にもご注目ください。『相棒-劇場版IV-』は2017年、全国にて公開。「相棒season15」は10月、テレビ朝日系にて放送開始(2クール)。「相棒season14」は10月12日(水)よりブルーレイ&DVDリリース。(text:cinemacafe.net)
2016年05月19日『武士の家計簿』で注目された歴史学者・磯田道史氏の著作『無私の日本人』(文春文庫)に収録された逸話を映画化した『殿、利息でござる!』が公開。官位昇進を狙う殿様が賄賂や付け届けで散財し、金欠となった仙台藩から重税を課せられた町民が妙案をひねりだして、搾取される側から搾取する側への立場逆転を試みる!「うっそ~」な発想と展開ゆえに脚本家の創作と思いきや、これが本当にあったオモシロいい話。まず押さえておきたいのが、物語の背景。宿場町である吉岡宿が仙台藩から伝馬役を仰せつかって150年あまり。このお役目は参勤交代などの際にお上の荷物を宿場から宿場に運ぶお務めではあるけれど、半独立領主の領地内にある吉岡宿はすべての経費を町で負担しなければならない。使役馬の購入・育成費用や人足らに支払う人件費は膨大なのに藩からの助成金はゼロなので、貧しい町民はますますジリ貧に。江戸中期になると、“貧しさに負けた”と夜逃げする町民が後を絶たず、残った町民の負担が倍増という負の連鎖で、吉岡宿は破綻寸前!?活気を失った町の状況を憂えたのが、造り酒屋・穀田屋の十三郎(阿部サダヲ)。彼は、町一番の知恵者・菅原屋篤平治(瑛太)の「殿様に大金1000両(3億円くらい)を貸し付けて、毎年の利息100両で伝馬役の経費を担いましょう」という奇策を実現させようと立ち上がる。打ち首マストの計画は、最初から最後まで波瀾万丈。賛同する仲間探しに始まり、貸付金の資金繰り、決死の思いで届けた嘆願書は小役人にたらい回しにされ、藩の財政担当者からは無理難題を突きつけられ…。演出のない現実こそが本当のドラマと思わせるハラハラな展開に、観ている側の気持ちも上がったり下がったり。紆余曲折を味わう穀田屋たちを見ながら、気づかぬうちに前のめりになって「頑張れ」と応援している自分に気づくはず。「人からリスペクトされたい」なんて下心のある親父のキョドった態度、美人女将をめぐるサヤの当て合いなど随所に笑わせてくれるシーンもあるけれど、本作はコメディにあらず。自分が住む町の存続と住民の幸せのために<無私の精神>で奉仕した庶民の姿を描いた心温まる人情話だ。騒動を巡って登場するさまざまな人間の言動が人の本質について考えさせてもくれる。さらに、庶民の嘆願を簡単にはねつける役人の姿勢が現代の政治家とも重なり、「保育園落ちた」騒動は今に始まったことじゃないと実感する。政治家こそ<無私の精神>で庶民に奉仕するべきで、国会議員はこの映画をぜひ観てほしいもの。寅さん&釣りバカなき後の松竹の十八番となっている実話時代劇シリーズで、出演陣も製作陣も華やか。人気役者なのに登場場面が少ないのでもったいない気もするが、全員がしっかりとキャラクターに入り込んでいる上、物語に熱い思いを抱いているのがよくわかる。これぞアンサンブル・キャストのパワー。しかもあの羽生結弦選手が伊達重村役で映画デビューといううれしい驚きも。庶民を苦しめた藩主役なのだが、さわやかさと圧倒的な目力で場面をさらい、いいお殿様に見えるから不思議。こんな奇跡を起こすのがゆづパワーと実感すること間違いなしだ。◇監督/中村義洋出演/阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、山崎努、草笛光子、松田龍平ほかフォーラム仙台ほか宮城県先行公開中、5月14日より丸の内ピカデリーほか全国公開。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会※『anan』2016年5月18日号より。文・山縣みどり
2016年05月16日