●チャレンジ精神が強い40歳に「ワクワクしている自分がいる」アメリカと日本の2拠点生活から、今年1月に本格的に拠点を日本に移した俳優・小出恵介。2月20日には40歳の節目を迎え、改めて日本での活動に力を入れていく覚悟を決めた。そして、ファンクラブ開設も発表。5年超のアメリカでの経験を活かして、これから海外にチャレンジしたいと考えている人たちの背中を押すコミュニティにもしていきたいという。小出にインタビューし、40歳を迎えた心境や今後の抱負など話を聞いた。――本格的に拠点を日本に移した思いをお聞かせください。昨年から日本に拠点を移しつつありましたが、お仕事関係の方や知り合いと話していると、皆はまだ僕がアメリカにずっと住んでいると認識しているような気がして、ここでしっかりと日本にいるということをお伝えできたらと。また新たに日本で頑張っていくぞという強い気持ちで、本格的に拠点を移しました。――40歳を迎えていかがですか?自分が40歳というのが信じられないですね。この仕事をさせてもらって20年ぐらい経ちますが、自分が思い描いていた40歳とは違います。もっと大人っぽい40歳を想像していました。40歳は大台感もありますが、あと30年ぐらい役者として仕事をしたいと思うとまだ折り返してないなと。そう考えると、まだまだできそうだなという感じがします。――まだまだここからだぞと?そうですね。ブランクがあった分、いわゆる仕事疲れ、業界疲れみたいなものがないんです。だから、また0から積み上げていくという感じなので、たくさん走れそうです。――思い描いていた40歳と違うとおっしゃっていましたが、仕事面ではいかがでしょうか。もっとベテランっぽくて、仕事を絞ったりするような40歳を思い描いていましたが、いろいろな都合や生活の変化を経て、ここからチャレンジしていくという強い気持ちを持ったまま40歳を迎えました。フレッシュな気持ちもありつつ、ある程度のキャリアも経験させていただいている、ちょっと不思議な状態なんだろうなと思います。――あえて挑戦心を持ち続けようという意識もあるのでしょうか。自然に、ですね。前だったら選んでなかったかもしれないジャンルや役柄にも挑戦したいと思うようになりました。そうすることで違うスキルが身について幅が広がるのではないかという期待もあり、楽しみだなとワクワクしている自分がいます。――フレッシュな気持ちというのは、活動休止されていた時期もあったからこそ?そうですね。あのまま進んでいたらベテランっぽい風を吹かせていたかもしれません。チャレンジ精神が強いフレッシュな40歳になり、今の状態がありがたいし、面白いなと感じています。○ファンクラブを通じてアメリカでの経験も「お伝えできたら」――4月6日12時からファンクラブが始動しますが、開設を決めた思いを教えてください。ここからまた新たなスタートを切るタイミングで、事務所の方からの提案もあってファンクラブを開設することにしました。アメリカ生活で培ったものを日本で活かしていけたらという思いもあり、そういう発信をするのにもいい場所だなと思います。――ファンクラブ名は「Keisuke Luncheon Klub ~Universal Axis~」に。「Universal Axis」というテーマには、国を超えた(universal)視野に基づく個の軸(axis)を形成する環境を作るという意味が込められているそうですが、このテーマを掲げた思いをお聞かせください。未来を考えて国際的なビジョンも持ちたいと考えた時に、自分は何かしら活かせるものがあるなと。アメリカで生活してきて、あらゆる日本との違いが新鮮に感じたので、そういった経験をお伝えできたらなという思いがあります。――5年超のアメリカ生活でご自身はどう変化したと感じていますか?こうでなきゃいけないという部分が減りました。向こうは年齢をあまり話題にしないですが、日本はこの年齢だったらこうあらねばいけないという、求められる役割が多い気がします。その物差しが窮屈に感じるというか、もっと自分のやりたいことをやりたいようにやっていいなと思うようになりました。――何歳からでもチャレンジしていいんだと思えるように?向こうは勇気を出してチャレンジするのではなく、それが当たり前なんです。例えば、向こうの演技の学校に行ったら、60~70歳の方も多くて、第二の人生で役者を始めるんだと。自分もそういう人たちを見て影響を受けていると思います。40歳になったからこうあらねばいけないと縛られていないのは、そのおかげかもしれません。●幅広い仕事に意欲テレビに映る姿も「もう一度見ていただきたい」――新たなスタートを切る40歳とのことですが、どんな一年にしたいと考えていますか。いろいろな仕事がしたいですし、またテレビの仕事もさせていただきたいなと。去年ぐらいからそういう話が少しずつ出ていて、今年出られたらうれしいなと思っています。――やはりテレビのやりがいは大きいのでしょうか。そうですね。自分が主に活動していた場所の1つなので、そこで自分の姿を絶対にもう一度見ていただきたいいですし、活動の幅という部分でもまたやれたらいいなと。最近は配信系も増えていてそれぞれの魅力がありますが、テレビにはテレビにしかない魅力があると思うので。――テレビ離れと言われていますが、テレビの反響は大きいですよね。大きいと思います。そして、お茶の間というのは、サブスクリプションとは違う場所な気がします。○舞台のやりがいも実感「本番の醍醐味がすごくある」――近年は舞台や映画で活躍され、今年は5~6月に3つの舞台に出演されます。舞台のやりがいはどのように感じていますか?舞台に復帰したのが2022年の『群盗』という作品で、久々の舞台だったので最初は緊張しましたが、本番の醍醐味がすごくあるなと感じました。お客さんの空気を感じられるというのもうれしいですし、撮り直しができないという意味では映像より厳しいなと。何があっても進めないといけないという覚悟が必要ですよね。――撮り直しができないという舞台の厳しさによって鍛えられた部分はありますか?舞台を重ねているとたくましくなるなというのはすごく感じています。いろいろな役柄にも挑戦させていただき、それがストックになっていきますし。あと、舞台は全身を使って表現するので、全てを見られているという緊張感もあります。映像と舞台でコツが違うので、両方ともずっと関わらせていただきたいです。――3本の舞台はあまり間がないので、準備が大変そうですね。今絶賛3本覚え中ですが、3本の台本を入れるというのは初めての挑戦で楽しいです。新しい挑戦は楽しいので。――先ほど40歳の抱負を伺いましたが、さらにその先をどのように思い描いていますか?魅力的な役者になっていきたいです。そのためにもいろいろな経験をして、演技の表現に乗せていけたらなと思います。――今はフレッシュ感が強いとのことですが、いずれはベテラン感も出ると思いますか?無理に若くいようとする必要はないので、いずれはそうなると思いますが、今は謎の新人感がありますね。全部にウキウキワクワクしていて楽しめていて、その気持ちも大事だなと感じているので、これからもそれは持ち続けたいです。●結婚で意識変化「もっと立派にならないといけないなと」――昨年1月に結婚されてから1年経ちましたが、結婚後の変化もお聞かせください。頼りになる人間でいなきゃいけないという自覚が芽生えました。自分だけだったらいろいろな意味で楽ですが、結婚してからはちゃんとしなきゃいけないという思いが出てきて、それがいい形で自覚に繋がっている気がします。――仕事にもプラスになっているなと感じる部分はありますか?1人の時よりも仕事に集中しやすくなりましたし、やる気も高まった気がします。家を代表するという風に考えると、もっと立派にならないといけないなと感じています。○海外生活を経験し「挑戦へのハードルが下がった」――今後の活躍を楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。ファンクラブは初めての経験ですし、これからもいろいろ新しいことに挑戦していけると思うので、ファンの方にも楽しんでいただけたらうれしいですし、自分自身も変化していく自分に置いていかれないようにしないといけないなと思っています。――ファンクラブではいろいろなコンテンツやイベントなどを計画されていくそうですね。せっかくこういう場所を設けるので、いろいろな機能を足していけたらなと思っています。そして、海外に挑戦するハードルを下げられたらいいなという思いが強くあり、日本から海外に行く人のことを応援したいなと。海外に挑戦したいという思いはあっても踏み込めない人がけっこういる気がしていて、後押しできたらと思います。――奨励したいという思いが強いというのは、アメリカでの経験がご自身に与えた影響が本当に大きいんだなと感じます。30代中盤で5~6年間過ごし、そこで形成された部分は大きいと思います。年齢にとらわれなくなったというのもそうですし、国を超えて挑戦するのは当たり前のことなんだという意識になりました。――挑戦するハードルが下がったというか、何でも挑戦できるというマインドに?一番大きい挑戦をしたので、臆病でなくなったというのはありますね。視野も広がり余裕も出て、挑戦へのハードルは下がった気がします。自分にとってとてもいい経験になったので、海外に行きたいと思っている方はあまり構えずぜひ挑戦してほしいです。■小出恵介1984年2月20日生まれ、東京都出身。映画『パッチギ!』(2005)で注目され、その後数々の話題作に出演。2018年10月より米ニューヨークに拠点を移し、2020年より日本での芸能活動を再開。2021年7月、ABEMA『酒癖50』で4年ぶりにドラマ復帰。2023年2月には主演映画『銀平町シネマブルース』で本格的に映画復帰を果たし、同年6月公開の映画『魔女の香水』にも出演。舞台にも精力的に出演し、今年は5月2~4日に『瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々』、5月17日~19日に『赤いハートと蒼い月』、6月5日~9日に主演舞台『ジャックモーメント』が控えている。ヘアメイク:永瀬多壱スタイリスト:佐々木敦子
2024年04月06日二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演する、この秋スタートの月9ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」。この度、福本莉子、小手伸也、加藤諒、大水洋介(ラバーガール)、丸山智己、梶原善が出演することが明らかになった。本作は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブの1日を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。今回発表された6名は、中谷さん演じる報道キャスター・倉内桔梗の物語、通称“地方テレビ局編”に主に登場する。放送中の「トリリオンゲーム」に出演する福本さんが演じるのは、地方テレビ局・横浜テレビの新人記者である立葵査子。報道番組「日曜NEWS11」の顔である倉内を尊敬しているが、私生活を犠牲にして仕事一筋でやってきた生き方は古いと感じている。査子の父親は、老舗洋食屋のシェフ・立葵時生(大沢たかお)。男手ひとつで育ててくれた父に感謝しつつ、もっと自分の人生を楽しんでほしいと思っている。小手さんが、桔梗にとって唯一の入社同期で、記者時代から苦楽を共にしてきた盟友、「横浜テレビ」報道制作局長の折口康司を演じ、社長の命令と桔梗の間でてんやわんや。加藤さんが、「日曜NEWS11」のスタッフで、査子とは愚痴を吐き出す仲である前島洋平を演じる。中谷さんとの初共演について「ご一緒させて頂きうれしく思います」と話す福本さんは、「私が演じる立葵査子は、新人記者なので原稿の読み方などもしっかり練習して挑みたいと思っています」と意気込む。小手さんは「“逃亡編”、“レストラン編”、“地方テレビ局編”が、三者三様それぞれ違ったテイストで描かれつつ、そのどれもが豪華な主人公と共演者で彩られ、いっそ単体でも成立しそうなドラマが1つの結末に収束していくという、まさに“一粒で三度おいしい”珠玉のエンターテインメント作品です!」と視聴者へメッセージを寄せ、加藤さんは「僕たち“横浜テレビ”のメンバーにも注目していただけたらうれしいです。第1話から伏線が張り巡らされているみたいなので是非ご覧ください」と呼びかける。さらに、口がうまく八方美人な「横浜テレビ」デスク・黒種草二を大水さん、方針転換で翻弄していく「横浜テレビ」新社長・筒井賢人を丸山さん、桔梗の左遷に対し、怒りをあらわにしてくれる良き理解者、「横浜テレビ」のベテランカメラマン・国枝茂雄を梶原さんが務める。大水さんは「中谷さんが出演されている数々の作品を拝見してきたので、今回共演出来るのが楽しみで仕方ありません」と心境を明かし、丸山さんは「間違いなく見応えのある素晴らしいドラマになると思います!お楽しみに!」とコメント。梶原さんは「監督が鈴木(雅之)監督だっていうんで、“あ、もうこれで大丈夫だな”と思いましたね。鈴木監督と一緒にできるっていうのがまずうれしい材料の1つでした。その後、1日の物語を1クールかけて描くのかというのは台本を読んでいくうちに、“これは大変だな”と思いましたね。さらにそれぞれ違う物語が進んでいく、これは鈴木監督の腕次第(笑)!」とオファーを受けたときの感想を述べている。「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」は10月、毎週月曜日21時~フジテレビにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年08月29日映画『サラバ静寂』『転がるビー玉』『異物 -完全版-』など、独自の世界観を生み出す作品で海外でも注目を集める宇賀那健一監督の最新作で、田辺桃子、小出薫、森田想がトリプル主演する『愚鈍の微笑み』の劇場公開が決定した。森の中の小屋に集う、幼なじみのマナ、ナナミ、ユカ。いつもと変わらぬ風景。山も川も、樹々の間から降り注ぐ日の光もいつもと同じ。バーベキューで肉を焼き、大好きなお酒を飲み、マクドナルドのハンバーガーを奪い合う。音楽を掻き鳴らして楽しく踊る3人だが、時よりふと不穏な空気が見え隠れするのだった。その後、3人のもとに大きな飛行機の音が近づいてきて、「早く逃げなさい」と叫ぶ自衛隊員とすれ違う。果たして、彼女達が見せる選択とは――?本作は、宇賀那監督が反戦をテーマに描いたファンタジー映画。マナ、ナナミ、ユカの幼なじみ3人が森の中の小屋でいつもと変わらない日常を過ごす中で、ある選択をしていく物語。しっかり者のマナを、主演ドラマ「癒やしのお隣さんには秘密がある」が現在放送中、『ラーゲリより愛を込めて』『とんび』などに出演してきた田辺桃子。ルーズなナナミを、宇賀那監督の『異物-完全版-』で初の主演に抜擢され、公開待機作多数の小出薫。天然で明るいユカを『アイスと雨音』『レジェンド&バタフライ』『わたしの見ている世界が全て』などの森田想が演じる。本作に対し、田辺さんは「異質で、コミカルで切なくて、ずっと見ていたいような瞬間を詰め込んだ60分」、小出さんは「仲間たちや家族と美味しいものを食べながら笑い合う時間が急に愛おしすぎるものに感じました」、森田さんは「迫られている焦燥感のなか少女たちが溜め込んだ想いも、物語に乗せれたと思います」とそれぞれの形でコメント。脚本も手掛けた宇賀那監督も「それこそが私たちに出来る唯一の抵抗なのかもしれない。この映画が誰かの心に触れられたらいいなと思っています」と、本作への強い思いを語っている。キャスト&監督コメント全文田辺 桃子(マナ役)『愚鈍の微笑み』のこの世界感とキャラクター達の個性的で心地いい時の流れに自分も溶け込んで参加できたことを本当に嬉しく思います。以前、宇賀那組の『異物-完全版-』でご一緒した薫さんと、友人の想と共演できたのもご縁を感じました。私が演じさせていただいた「マナ」は真面目で、冷静に考えながら周りの人を前向きに引っ張っていく性格で、3人のバランスをとる役割でもあり、私もマナの前向きさにセリフを言いながら背中を押されていました。異質で、コミカルで切なくて、ずっと見ていたいような瞬間を詰め込んだ60分、是非楽しんでもらえたら嬉しいです。小出 薫(ナナミ役)ある日、突然日常が変わる。それを何かや誰かによって本当に突然奪われてしまったとしたら、そこに湧いてくる感情は怒り? 哀しみ? それとも憎しみ? 最初に脚本を読ませていただいた時、宇賀那監督の真っ直ぐな眼差しに胸がキュッと締め付けられました。仲間たちや家族と美味しいものを食べながら笑い合う時間が急に愛おしすぎるものに感じました。きっと、大事な人に伝えたい事はどんな時代でも、いつだって同じな気がします。そんな事を思いました。森田 想(ユカ役)ユカ役を演じました、森田想です。撮影のある二日間、役と同化すると自然と現実離れした気持ちで、時間というものが惜しくなる瞬間がありました。迫られている焦燥感のなか少女たちが溜め込んだ想いも、物語に乗せれたと思います。唯一無二な宇賀那さんワールドに参加出来たことも、桃子ちゃんと薫さんと手を取り合った時間も、とても嬉しい出来事でした。公開が楽しみです。是非ご期待ください。宇賀那健一(監督・脚本)地震もパンデミックも戦争も、少し前までは自分に降りかかることのない出来事だと思っていた。でも、そんなわけがない。私たちは全てが起こり得る可能性を持った中、綱渡りで生きているのだ。それでも私たちは、たとえそれに気づいた後でも何も気づかないふりをして、あえて薄ら笑いを浮かべながら下らない会話を繰り出す日常を続ける。それこそが私たちに出来る唯一の抵抗なのかもしれない。この映画が誰かの心に触れられたらいいなと思っています。『愚鈍の微笑み』は2023年、劇場公開予定。(シネマカフェ編集部)
2023年08月24日●演技の楽しさを改めて実感「作り上げていく過程も楽しい」2020年に日本での芸能活動を再開し、アメリカでの演技の勉強も活かして真摯に作品作りに向き合っている俳優の小出恵介。6月21日~25日には、東京の座・高円寺1で上演されるチーズtheater 第7回本公演『ある風景』で主演を務める。小出にインタビューし、孤独死をテーマにした本作で感じたことや今の俳優業への思い、そしてアメリカ・ニューヨークとの二拠点生活、結婚後の変化など話を聞いた。同舞台は戸田彬弘作・演出で、母を孤独死させてしまった子供たちとその家族を描く。鈴木家の母・陽子は夫・龍雄と地方で暮らしていたが、認知症を発症した龍雄が他界。その1年後の2019年お盆に、それぞれバラバラの地域で暮らしている長男・肇、長女・南、次女・夏が久しぶりに帰省するが、時は流れ2023年冬、陽子が1人自宅の風呂場で孤独死しているのをご近所の近藤が発見する。小出は長男・肇を演じ、孤独死した母・陽子役を読売演劇大賞優秀女優賞受賞のみやなおこが務める。――本作のオファーを受けたときの心境からお聞かせください。昨年お話をいただき、今年の頭にチーズtheaterさんのお芝居を拝見したときに、僕が今まで見てなかったような新しい演出や世界観に興味を持ち、参加してみたいと思いました。――孤独死がテーマの作品ですが、その題材についてはどう感じていますか?コロナ禍における孤独死というのは今の時代の新しい問題で、扱うのが難しいセンシティブな題材だと思いました。僕が演じる肇は3兄妹の長男で、母親の孤独死をどう受け止めるかという役柄なのですが、自分にその経験がないので難しさもあるなと感じました。――稽古している中で学びや気づきなどありましたら教えてください。今の日本の社会的な背景がリアルに描かれているので、僕も演じながら今の日本について学んでいる気がします。人との会話や距離感など、今ってこうだよなと感じるところが多いです。――ご自身に当てはめて孤独死について考えることはありますか?自分のことを考えて孤独死は嫌だなと思いました。自分は子供と離れ離れにならず、そばにいて看取ってもらいたいなと。人生100年時代と言われ寿命が延びていく中で、最期をどう迎えるかというのも変わっていくのかなと思ったり、いろいろ考えました。この作品ではお父さんが65歳で認知症になるのですが、僕の父も65歳なので、いつそういうことになってもおかしくない年齢なんだなと思いました。――今回の作品で老後について考えることで、少しは心の準備ができるものでしょうか。それはあると思います。これまであまり考えたことがなかったですが、作品を通して考えるようになり、心の準備になるのかなと。――2020年に日本での活動を再開されてから、いろいろな作品に出演されていますが、俳優業に対して今どのような思いでしょうか?改めて演技の楽しさを感じていますし、演じることが向いていると感じることも出てきました。――どのようなときに演じるのが向いていると感じましたか?またいろいろと作品をやらせていただく中で、役についてこの人間はどんな人だろうと考えたり、作品で描く社会について思いを馳せることが好きで、作品や役柄を通じて社会にコミットしていくことも好きだなと感じています。一個一個の作品が文化財のような、そんな感覚もあって、作り上げていく過程もすごく楽しいです。●二拠点生活継続中も「基本は日本にいます」 結婚で安心感――日本とニューヨークの二拠点生活についてもお話を聞かせてください。行き来するペースなど、どんな生活を送られているのでしょうか。今は基本的に日本にいます。――この舞台の稽古や本番があるから今は日本に?それもありますが、ほぼ日本にいます。皆さん僕のことを日本にいない人だと思っているみたいでちょっと寂しいなと思っているんです(笑)――ニューヨーク在住の方とご結婚されたということもあって、基本的にニューヨークで結婚生活を送られているのだと思っていました。結婚報告のときの写真もニューヨークで撮影されたものでしたし。確かにニューヨークでジャンプしている写真を載せたら、向こうで結婚したんだなと思いますよね(笑)。でも基本的に日本にいて、奥さんもちょこちょこ日本に来ています。こっちで仕事がないときは向こうの家にいる時間もあるので二拠点生活ではありますが、友達も仕事関係の方も日本にいない人間だと思っているみたいで、日本にいるということをちゃんと伝えていこうと思っているところです。「僕は日本にいます!」と書いてくださいね(笑)――いずれニューヨークの家をなくして、完璧に日本在住になる可能性もあるのでしょうか?あります。子供ができたときにどっちで育てるのかという話になるのかもしれませんし、日本は子供を育てる上でいろんな意味で安全だなと思っています。――今は基本的に日本にいらっしゃるということですが、海外生活を経験して変わったことがありましたら教えてください。法律やルール、コミュニケーションの仕方など、同じ世界なのかなと思うぐらい日本と海外で違うように感じることがあり、いろんな国のいろんなタイプの人とコミュニケーションを取っていく中で、許容範囲が広くなった気がします。いろんなタイプの人がいて当たり前だよなと。そういう意味で強くなった気がします。――日本で暮らすとしても、いろんな人を受け入れられるというのは大事ですよね。大事な気がします。みんな価値観が違って当たり前と思うようになり、細かいことを気にしなくなりました。――ご結婚後の変化もお聞かせください。まだそんなに時間は経っていませんが、安心感は確かにあります。親を安心させてあげられたというのも大きいと思っていて、いい意味で親からの連絡が減りました。――安心感は大事ですよね。そうですね。プライベートの部分で自分の人生がどうなるんだろうという心配がなくなったので、より仕事に集中できるようになりましたし、気持ち的に楽になりました。これからは人と一緒に生きていくので、より頑張らなきゃいけないという思いもあります。自分だけのためではないというのは新しい感覚で、頑張れそうだなと感じています。●NYでペットシッターも犬と過ごす中で「愛情表現が豊かに」――ニューヨークでペットシッターもされているという記事を読んだのですが、それは本当ですか?本当です。ニューヨークで生活していて空いている時間があって、向こうはペットビジネスがすごく盛んなのでやってみようと思って始めました。そうしたらすごく楽しくて。――もともと犬を飼っていたこともあったのでしょうか?東京で1人暮らしをしていたときに飼っていたことがありましたが、ペットシッターを始めてから今まで以上に犬がかわいく見えてきて、溺愛するようになりました(笑)。この愛情がそのまま子供にも行くのかな、なんて思ったりもしています。向こうは犬すらも感情表現が豊かでアグレッシブで、それがすごくかわいく見えますし、ペットではなく家族の一員なんだなと感じます。――犬と過ごす中で何か気づきや学びなどありましたか?向こうの方たちは犬のかわいがり方がすごくて、その愛に触発されて、愛情表現が自分も豊かになった気がします。――素敵な変化ですね。日本人と比べて向こうの方は感情をものすごく出すので、それを見ていて、プラスな感情を表に出すのは素敵なことだなと学びました。周りの人もそのほうが幸せになれると思います。――今39歳ですが、今後どうなっていきたいと思い描いていますか?若々しくいたいなと思っています。以前はそういうことは考えてもなかったですが、意識したほうがいいと思うようになってきました。いつまでも軽やかにいられるのか、年齢が重圧になっていくのか、ここから別れ道な気がしていて、僕は表情も含め、いろんな意味でずっと軽やかにいたいです。――どうしたらずっと軽やかにいられると思いますか?物事や人との向き合い方やリアクションが大事なのかなと思っています。自分の思考が固まってくると、そこから出られなくなりがちですが、違う見方もしていくと心が若くいられるのではないかなと。――確かに年齢を重ねると自分の考えが凝り固まっていく可能性があるので、それを意識するのは大事だなと感じます。「これはこうだ!」と言い切るのは簡単ですが、そこで多角的に考えられるか。ある程度努力を要すると思いますが、意識するとしないでだいぶ変わってくると思うので、その意識をちゃんと持っていたいと思います。――俳優として具体的にこんなことに挑戦していきたいということはありますか?今の話とつながりますが、自分の視野を広げるためにも、若い方たちの世界観や作品に触れたいという興味がすごくあります。新しい感性に触れることで見えてくるものもあると思うので、積極的に関わっていけたら。若い俳優さんもそうですし、若い監督さんたちともご一緒していきたいです。――ご自身も違う世代に刺激を与えながら作品作りに挑んでいくことになるのでしょうか?そうですね。僕も見てきた景色や経験で伝えられるものは伝えていくつもりですが、あくまでも一つの提案として伝えるぐらいでいたいと思います。――最後にファンの方にメッセージをお願いします。『ある風景』はまさに今を描いているので、自分の人生と重ねながら見ていただけると思います。僕自身、これまであまり考えてこなかったテーマなので挑戦だなと感じていますが、これからもさまざまな作品にチャレンジしていきたいと思います。■小出恵介1984年2月20日生まれ、東京都出身。映画『パッチギ!』(2005)で注目され、その後数々の話題作に出演。2018年10月より米ニューヨークに拠点を移し、2020年より日本での芸能活動を再開。2021年7月、ABEMA『酒癖50』で4年ぶりにドラマ復帰。2023年2月には主演映画『銀平町シネマブルース』で本格的に映画復帰を果たす。現在は映画、舞台を中心に活動している。ヘアメイク:永瀬多壱スタイリスト:佐々木敦子
2023年06月20日映画『大名倒産』(6月23日公開)の完成披露試写会が27日に都内で行われ、神木隆之介、杉咲花、松山ケンイチ、小手伸也、桜田通、浅野忠信、佐藤浩市、前田哲監督が登場した。同作はベストセラー作家・浅田次郎による傑作時代小説の映画化作。越後・丹生山藩の鮭役人の子・間垣小四郎(神木隆之介)がひょんなことから一国の大名になるが、藩には莫大な借金があった。次々と無理難題に巻き込まれていく若殿を中心に巻き起こる、笑いと涙の傑作エンターテインメントとなる。藩の財政を預かる、中間管理職的立ち位置の役を演じた小手は「俳優の世界もやはり財政難に陥ると言いますか、収入が不安定なので、『今月こんだけ貰えたのに来月これしかないのか?』みたいなことがけっこう多発しておりまして。それがもう結構な額の違いがあって、だいたい通帳を見るんですね。あ、これだとちょっと今年税金すごいなと思って。どうしよう、事務所に給料を前借りした方がいいのかみたいな。そういう悩みとストレスを多分100倍ぐらいしたら今回の役になるのかなと思って演じさせてもらいました」と役作りについて語った。多くの作品に出演しており、そんな心配はいらないのではという指摘に、小手は「いやでも、去年の11月は7万円でしたからね」と明かし、会場も驚く。「その翌月は信じられないくらい上がったりとかして、高低差が本当に激しいから、家計を考えるのがすごく大変なので……これ何の話してるの!?」と自分でツッコミ。「赤裸々な話しちゃった」と苦笑していた。
2023年05月27日《突然のご報告となり恐縮ではございますが、この度、私、小出恵介は、2023年1月にアメリカ・ニューヨーク州で一般女性と入籍致しました》2月8日、Instagramにこう綴ったのは俳優の小出恵介(38)。結婚発表に合わせてマンハッタン橋の前で、花束を手にしてジャンプするスーツ姿の自身の写真も添えられていた。お相手の女性とはアメリカで出会い、コロナ禍で信頼関係を築いてきたと明かし、《これからは家族を持つ責任と向き合い、今まで以上に直向きにこの俳優という道で精進して参りたいと思っております》と記している。小出がパートナーと結ばれた場所、ニューヨーク。’17年6月に未成年女性との不適切な関係が報じられた小出はその後、長年所属していた事務所を退所し、約2年間の俳優修行をしていた場所だ。「ニューヨークという場所が小出さんに与えた影響は大きいといいます。小出さんは日本で俳優として活動している間、多くのことを感覚的に学んでいきました。まず仕事があり、現場で言われたことを自分なりに糧にしていく。そんなやり方で俳優としての力をつけていきました。しかしアメリカでは2つの演劇学校に通い、そこで演技のメソッドを学ぶことに。演じることについて、1から学んでいったといいます」(映画関係者)また、精神面でも“学び直し”があったという。「ニューヨークに渡った後も、『俳優を辞めよう』と何度も小出さんは思ったそうですが、しかし『自分の経験を一番還元できるのはこの仕事しかない』と改めて考えるようになったといいます。明石家さんまさん(67)や野田秀樹さん(67)といった錚々たる面々が気にかけて、精神的にサポートしてくれたことも大きかったといい、日本を離れて自分自身を見つめ直したことで心にゆとりが持てるようになったといいます」(前出・映画関係者)NY修行によって、人間、俳優としても基盤を作った小出。’20年8月からは新たな事務所に所属し、日本での仕事も再開している。昨年は映画と舞台に2本ずつ出演し、今年も2月10日に主演映画『銀平町シネマブルース』が公開される。初夏にも、もう1本、出演作が控えている。「復帰当初は俳優業のオファーがなかなかありませんでした。出演作にスポンサーが付きづらく共演者選びが難航することもあり、さらにコロナ禍の影響で、主演に決まっていたミュージカル『えんとつ町のプペル』の中止も余儀なくされました。徐々に仕事量が増えているとはいえ、全盛期に比べると雲泥の差です。それでも小出さんは焦っておらず、むしろ地道に活動していた俳優仲間が30代後半から活躍するようになっているのを見ると、刺激を受けて前向きな気持ちになるといいます」(別の映画関係者)人生の伴侶とともに、小出の俳優人生は“第2章”に突入する――。
2023年02月09日俳優の小出恵介さんが、2023年2月8日に自身のInstagramを更新。同年1月、アメリカで一般人の女性と結婚したことを明かしました。突然のご報告となり恐縮ではございますが、この度、私、小出恵介は、2023年1月にアメリカ・ニューヨーク州で一般女性と入籍致しました。お相手とはアメリカで出会い、パンデミックの世界的な危機の中を共に支え合いながら信頼関係を築いてきました。そして、僕が日本で芸能活動を再開したことも理解し、応援しくれています。改めまして、僕を応援し、支えてくださっている皆様に心から感謝申し上げますとともに、これからは家族を持つ責任と向き合い、今まで以上に直向きにこの俳優という道で精進して参りたいと思っております。kaykoideーより引用(原文ママ) この投稿をInstagramで見る Keisuke Koide/小出恵介(@kaykoide)がシェアした投稿 2018年からアメリカに移住し、現地を拠点に活動している小出さん。2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の拡大中は、小出さんにさまざまな危機が訪れたそうです。そんな中でも、アメリカで知り合った女性とともに支え合いながら、信頼関係を築いてきたと振り返っています。小出さんの結婚発表に、多くのファンから「おめでとうございます!」「これからも変わらず応援します」といった祝福のコメントが寄せられました。小出さん、ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年02月08日俳優の小出恵介が8日、公式サイトを通じ、1月に一般女性と結婚したことを発表した。小出は「いつも応援してくださっている皆様へ」に向けて、「突然のご報告となり恐縮ではございますが、この度、私、小出恵介は、2023年1月にアメリカ・ニューヨーク州で一般女性と入籍致しました」と報告。「お相手とはアメリカで出会い、パンデミックの世界的な危機の中を共に支え合いながら信頼関係を築いてきました」と馴れ初めに触れ、「そして、僕が日本で芸能活動を再開したことも理解し、応援しくれています」と明かした。「改めまして、僕を応援し、支えてくださっている皆様に心から感謝申し上げますとともに、これからは家族を持つ責任と向き合い、今まで以上に直向きにこの俳優という道で精進して参りたいと思っております」と決意を新たにし、「今後とも何卒ご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます」と結んでいる。
2023年02月08日俳優の板垣李光人と小手伸也が14日、静岡県静岡市のツインメッセ静岡 北館で開催された「SDGs推進 TGC しずおか 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION」に出演した。静岡県が重要な舞台となっているNHKの大河ドラマ『どうする家康』で井伊直政役を演じる板垣と、大久保忠世役の小手は、サステナブルなアイテムを取り入れた衣装で登場した。2ショットでランウェイを歩き、途中でまさかの“手つなぎ”をして闊歩。先端では2人でギャルピースを披露し、会場から笑いが起きていた。嵐の松本潤が徳川家康役で主演を務める本作。小手は、現場の雰囲気について「和気あいあい。殿と三河の家臣団の関係が非常に良好で、男子高校生の部室かよっていうぐらいの盛り上がりでやらせていただいています」と明かし、自身は「けっこういじられていますね」と笑った。そして、「今まで大河ドラマに触れ合ったことのないような若い皆さんも楽しめる内容になっていると思います。これからますますいろんな盛り上がりを見せると思うので、一緒に1年完走してもらえたらと思います」と呼びかけた。板垣は、静岡でやりたいことを聞かれると、「おいしいものが食べたいですね」と答え、「うなぎもいいし、おでんもいいし、いろいろ食べたいものがあります」と話していた。2019年より2年連続で開催し、SDGsの推進に取り組んできた「SDGs推進 TGC しずおか」が3年ぶりに開催。今回は「輪-WA-」をテーマにファッションショーやアーティストライブを展開。手を取り合い、SDGs達成に向けて行動し連携していく“輪”を広げたいという思いが込められている。撮影:加藤千雅
2023年01月14日俳優の板垣李光人と小手伸也が14日、静岡県静岡市のツインメッセ静岡 北館で開催された「SDGs推進 TGC しずおか 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION」に出演した。静岡県が重要な舞台となっているNHKの大河ドラマ『どうする家康』で井伊直政役を演じる板垣と、大久保忠世役の小手は、サステナブルなアイテムを取り入れた衣装で登場した。2ショットでランウェイを歩き、途中でまさかの“手つなぎ”をして闊歩。先端では2人でギャルピースを披露し、会場から笑いが起きていた。その後、小手は「殿じゃなくて申し訳ございません。年齢的にも体系的にも完全にアウェイだと思っていましたが、ありがとうございます応援していただいて」と笑顔を見せ、「緊張しかなかったです」と感想をコメント。板垣は「静岡の皆さんこんにちは。お会いできてうれしいです」と挨拶し、MCのハリー杉山は「肌がめちゃめちゃきれい」とうっとりしていた。2019年より2年連続で開催し、SDGsの推進に取り組んできた「SDGs推進 TGC しずおか」が3年ぶりに開催。今回は「輪-WA-」をテーマにファッションショーやアーティストライブを展開。手を取り合い、SDGs達成に向けて行動し連携していく“輪”を広げたいという思いが込められている。撮影:加藤千雅
2023年01月14日俳優の木村拓哉と小手伸也が、日本マクドナルドの新テレビCM「本気のコーヒー『心の会話』篇」でCM初共演を果たした。おいしく品質のよいカフェメニューを提供するカフェブランド“McCafe(マックカフェ)”が、「本気カフェ宣言」を掲げて進化。第1弾として「プレミアムローストコーヒー」(ホット)を、コーヒー豆選びから一新、ガツンとした力強さとクリアなキレが味わえる新しい「プレミアムローストコーヒー」へリニューアルし、1月16日に全国のマクドナルド店舗にて提供する。おいしさのリニューアルに伴い提供するカップのデザインも新しくなる。また、新テレビCM「心の会話」篇が1月16日から放映。McCafeコーヒーアンバサダーを務める木村拓哉がマクドナルドを訪れたビジネスマンを、小手が店長を演じ、リニューアルを遂げた新しい「プレミアムローストコーヒー」について心の中で熱く語り合う姿を描いている。木村がこれまでと違う味に気づいた瞬間、名曲「トップガンアンセム」にのせて店長の小手が「お気づきですか?」と心の中で語りかけてくる。豆や製法を一新した本気のおいしさを強く訴える小手と、その本気を「いいじゃん」と受け止め、思わずサムズアップする木村。ふと「なんで心で会話してんだろ?」と疑問に思いながらも、そんなやりとりさえ心で会話を続けてしまう。木村と小手はCM初共演とは思えないほど息の合った掛け合いを披露。グッと親指を立てた“サムズアップ”のポーズで合図を送るシーンでも息ぴったり。何度か撮影を繰り返す中で木村がアドリブのアクションを付け加えると、その動作に気づいた小手がにっこり笑いながら同じアクションで応えた。実は木村が見せた動きは、小手が動画コンテンツで公開した即興のオリジナルダンスを真似たもの。「よくご存知ですね~(笑)」と小手が上機嫌で“本家”のダンスを披露すると、木村もシンクロするようなダンスで応えスタジオを沸かせる。木村が「コレ、どうしても入れたいの?(笑)」と尋ねると、小手は「やめろって言われるまで続けます(笑)」と返し、その後もユニークなダンスのコンビネーションで撮影現場を盛り上げていた。CM本編の撮影ではほとんどセリフのやりとりがなく、視線と“心の会話”のみのやりとりだったが、時間が経つにつれてますます小手と呼吸が合うようになった木村は、サムズアップしながらアイコンタクトするシーンがピタリとハマり、「どんだけ息が合ってんだよ!(笑)」と爆笑するひと幕も。この和気あいあいとした雰囲気は本編撮影終了後に行われた音声収録まで続き、木村はユーモラスなアドリブをまじえたセリフの掛け合いを楽しみながら、「これ、ラジオCMじゃないですよね?」と笑顔で話し、周囲の笑いを誘った。
2023年01月11日9月30日公開の映画『Bridal,my Song』の完成披露試写会イベントが20日、都内で行われ、主演の小出恵介をはじめ、渡辺大、大水洋介、新実芹菜、板橋基之監督、今野秀尊(エグゼクティブプロデューサー)、ミッキー吉野が出席した。日本のブライダル業界を支え続けたウエディングプランナー・今野秀尊の半生を、短編映画『おべんとう』で国内外から高い評価を受けた板橋基之監督が映画化した本作。6年ぶりに映画復帰を果たした小出が、昭和、平成、令和と3つの時代を生きる主人公の今田秀を熱演している。脇を固めるキャスト陣も渡辺大、お笑いコンビ・ラバーガールの大水洋介ら個性溢れるキャスト陣が名を連ね、斬新なアイデアで従来の常識を覆すウエディングプランナー・今田秀と彼をサポートする人々の活躍を描く。映画の舞台あいさつは実に5年ぶりの登場となった小出。冒頭のあいさつでは「またこうして映画の完成披露に立たせていただけて感慨深く思っています」と言葉に詰まる場面もあり、「恐らく観客の皆さんの前に立つのは5年ぶりだと思うので、頑張ります(笑)」と久々の舞台あいさつに緊張している様子。小出は昭和、平成、令和と3つの時代を生き抜く人物を演じている。現場での小出の印象を新実が「メイクで小出さんが違う方に見えて、小出さんが私に話し掛けていただくまで違う方だと思いました(笑)」とあまりにも役にハマっていて別人に思えたという。ウエディングプランナーを主人公に結婚式にまつわる物語を描いた本作。それにちなみ、「自身が持つ結婚式のイメージは?」という質問に小出は「僕は結婚式を挙げたことがないんですが、素敵なものだと思います。そういうものが簡素化される風潮はあるかもしれませんが、この作品に携わって結婚式の大切さや結婚式は人生で一番輝く日という捉え方もあるのかなと思うようになりました。それを彩ることはとても素敵なことだと考えさせられました」と語った。自身の結婚願望については「もちろんあります。結婚したいですよ(笑)」と明かしつつ、MCからの「結婚のご予定は?」という質問には「今はないですね(笑)」と否定した小出。すると横にいた渡辺から「そう言って3日後にあったら怒りますよ」と突っ込まれて苦笑いを浮かべていた。
2022年09月21日映画『TANG タング』(8月11日公開)のジャパンプレミアが14日に都内で行われ、二宮和也、満島ひかり、市川実日子、小手伸也、奈緒、京本大我(SixTONES)、山内健司・濱家隆一(かまいたち)、景井ひな、武田鉄矢、三木孝浩監督が登場した。同作はイギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の映画化作。ゲーム三昧で妻に捨てられた、ダメ男・春日井健(二宮)はわけあって無職で人生に迷子中だが、ある日、家の庭に突然現れた記憶を無くした不良品ロボット・タングに出会う。迷子同士の運命の出会いは、ポンコツコンビの驚きにみちた壮大な冒険の幕開けとなる。今回ミステリアスな男を演じた小手は、「監督の三木くんとは大学の演劇サークルの同期でして、初めて商業映画に呼んでくれて」と意外な関係性を明かす。「あんまり僕、三木くんの映画に出るタイプのキャラクターじゃないんですよ」と苦笑する小手に、三木監督は「今回はやっといい役があったと思って、オファーできました」とコメント。小手は「笑いは一切なし、ミステリアス重視して身の引き締まる思いでやらせていただきました」と語った。さらに小手は「僕、割とコメディリリーフなポジションが多いんですけど、今回はシリアスということで、笑いの要素を僕に求めないような監督だったので、真剣に悪い奴ということで向き合おうとした」と振り返る。しかし「部下2人がかまいたちだとなった時に『まずい、どう考えてもコメディに寄る』と。そこは一生懸命コメディによらないように意識してやってました」と努力した様子。「絶対この3人組だったら一笑いあるだろうと思うから!」と苦労の一端を見せた。
2022年07月14日俳優の小手伸也が出演する、VUEN「NICOLESS(ニコレス)」の新CM「続けばラッキー」編、「タバコじゃない」編が17日より順次オンエアされる。新CMで、小手は様々な理由でNICOLESSの購入を検討する男性を熱演。コンビニ店員の何気ない一言で背中を押されたり、動揺するシーンは小気味よいテンポで思わずクスっとなる一コマとなっている。CM撮影では、コンビニ店員を演じる演者に自ら話しかけ、終始和やかな雰囲気を作り上げた小手。しかし、いざカメラが回ると、空気を一変させる。そして緊迫した空気感のなか、コンビニ店員の一言を受け、小手が「だよね〜」と一言。現場の雰囲気が一気にほどけるのが目に見えてわかるようで、スタッフから笑い声も起こっていた。
2022年04月14日「ドクターホワイト」第8話が3月7日オンエア。小手伸也演じる真壁に「真壁先生に号泣させられてしまうとは」「真壁先生の本領発揮回」などの声が殺到、ラストでみせた白夜の涙には演じた浜辺さんへの演技に対する賞賛の声も多数送られている。豊富な医療知識だけを与えられた謎の女性・雪村白夜が、医師たちを前に「それ、誤診です!」と病名を覆して患者の命を救っていく新感覚医療ミステリードラマとなる本作。正体不明なまま将貴たちに託された白夜を浜辺美波が演じ、白夜を自宅に引き受け、その素性を探ろうとして脅迫されるなどした月刊メディカルサーチ」記者・狩岡将貴に柄本佑。将貴の妹で持病を持っている狩岡晴汝に岡崎紗絵。白夜も参加する診断特化の協議チーム(CDT)の内科医・高森麻里亜に瀧本美織。前回白夜に“フラれた”CDTの若手研修医・佐久間新平に高橋文哉。白夜が将貴に恋してると見抜いたCDTの精神科医・西島耕助に片桐仁。前回白夜にアタックするよう新平をけしかけたCDTの皮膚科医・夏樹拓実に勝地涼。白夜の秘密を知っている麻里亜の兄・高森勇気に毎熊克哉。将貴と同級生で白夜のことを調べる刑事・奥村淳平に宮田俊哉。高森総合病院の外科部長・真壁仁に小手伸也。ガンを患っている高森総合病院院長・高森巌に石坂浩二といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。8話は巌が末期のスキルス胃がんで余命わずかだと知った白夜が、寝る間も惜しんで治療法を模索。積極的治療は行わないのが巌の意志だったが、ある治療法を発見した白夜と麻里亜は、院内で唯一成功させられる可能性がある真壁に執刀を依頼する。そんななかCDTは産婦人科医の東堂絵馬(華優希)から、ある患者の子宮内にいたはずの胎児が消えたと相談を受ける。考えられるのは自然流産や子宮外妊娠だったが、不可解なのはいまだ妊娠のサインが残っていることだった。メンバーは妊娠ではなくがんの可能性を疑う。調べていくとガンを患いながら妊娠もしており、胎児を犠牲にするしかないと思われた。が、白夜は胎児を助ける方法が書かれた論文を見つける。その論文を書いたのは真壁だった…という物語。「子どもをあきらめ、妻の命を第一に考えたい」と話す患者の夫に「簡単にあきらめてはいけません」と答える白夜。そんな白夜に真壁は「判断を簡単に下せたとでも思ってるのか…!」と真剣な口調で問いかける。その後、瀕死の巌から手術を執刀するよう懇願された真壁は心を決め、患者と夫を前に「私が、あなたとこの小さな命を必ず助けます」と力強く宣言する…。視聴者からは「真壁先生に号泣させられてしまうとは 院長から妊婦さんの手術を懇請される場面の熱演はしばらく忘れられません」「真壁先生の熱さに胸打たれる日が来るとは」「真壁先生の本領発揮回、小手伸也かっこよかった」などの声が殺到。しかし真壁が手術をはじめた頃、巌の容態が急変。なすすべもなく息を引き取る。将貴の肩にもたれ涙する白夜を演じた浜辺さんに「涙を流す白夜さん役の美波さんを見て、涙が止まらなくなった」「感情がわからなかった白夜ちゃんの溢れ出した涙にみーちゃんのすごさが全部詰まってる」「美波ちゃんの泣き方・涙が完全に白夜の心から溢れてる涙で感動」といった感想も送られている。(笠緒)
2022年03月08日映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』(公開中)の大ヒット舞台挨拶が10日に都内で行われ、長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也、田中亮監督が登場した。同作は脚本家・古沢良太によるオリジナル作で、コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、毎回さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる。公開27日間で観客動員数148万人、興行収入20億円突破のヒットに、長澤は「がんばってるなあと、うれしいですね。初めて見る方も楽しんでもらえる作品になったなと思えるところがあるので、まだまだたくさんの人に見てもらいたい」と意欲を見せる。今回は集まったファン=子猫ちゃんたちにそれぞれ愛のメッセージも。小日向は「応援ありがとう、感謝を込めて、チュッ」とリップ音を響かせる。「子猫さん達のおかげでこれがずっとパート3まで来れて、これからも本当に応援よろしくお願いします。感謝を込めて、チュッ」とさらにキスを贈る小日向に拍手が起こっていた。「愛してるぜ〜! チュッ」とフリップを見せた長澤だが、小日向同様にリップ音を求められると「いい、いい」と苦笑。さらにファンに向かって「愛でしかないです。一緒に作って楽しんでくれてるのは子猫ちゃんだと思います。『コンフィデンスマンJP』の制作者の一員だと思ってます。なのでまた次回あるとしたらみなさん絶対エキストラで参加してください。エキストラさん大変なので、気合いのある人じゃないと困っちゃう」とメッセージを贈った。退場時には、小手が長澤をエスコートする一幕も。コロナ禍だからか、長澤に気をつかったのか、手を差し伸べるのではなく肘を差し出す小手に、長澤が寄りそう形でその場を後にした。
2022年02月10日映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』の大ヒット舞台挨拶が23日に都内で行われ、長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也、瀬戸康史、田中亮監督が登場した。MCはフジテレビ 永島優美アナウンサーが務めた。同作は脚本家・古沢良太によるオリジナル作で、コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、毎回さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる。冒頭ではMCの永島アナウンサーから順に名前を呼ばれ長澤、東出、小日向、瀬戸と挨拶が進んでいったが、小手の名前が呼ばれないまま最後の田中監督に話が回りそうになり、キャスト陣は騒然。瀬戸は「小手さんが先だと思ってたんですよ。レギュラーなのに飛ばすんだなと」と驚き、小手は「ひどいよ!! あなたまでいじりだしたらおしまいだよ」と永島アナに抗議していた。また、この日はファンからのリクエストに応えるコーナーも行われ、小手が同作からリリースした楽曲「鳥獣戯画 feat. 五十嵐」の生歌唱も。小手は「そんなに話題になってない」とぼやきつつも熱唱し、長澤は「前よりうまくなってる」と称賛。小手は「ちょっと慣れてきたのかな」と言いながらも「僕、この歌に特に思い入れないんです」と苦笑していた。
2022年01月23日映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』(1月14日公開)の公開初日舞台挨拶が14日に都内で行われ、長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也、瀬戸康史、城田優、生田絵梨花、江口洋介、田中亮監督が登場した。同作は脚本家・古沢良太によるオリジナル作で、コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、毎回さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる。2017年から続くシリーズに、長澤は「こんなに長く続くとは思っていなかったので、本当にありがたいなと思います。この役がどんどん好きになっていったし、『コンフィデンスマンJP』という作品に取り組む姿勢も貪欲になっていった気もします。本当にこの作品からもらったものというのは沢山あって、ありがたいなという気持ちです」と感謝する。最新作では伝説の詐欺師・ツチノコの名前をめぐる戦いが描かれたため、実際に称号にふさわしいキャストは? という質問も。長澤は「この『コンフィデンスマンJP』を愛される作品にするために1番頑張っていたと思う人がいて、その人がいたからこそ、この作品がどんどん愛されるものになった気がするんです……小手さんのおかげで」と名前を挙げる。東出も「僕も小手さん!」と同意し、小手は「やだやだ何、急に!? 今まで落としてきて、急に上げる感じ」と驚いた様子を見せる。小日向も「本当に大変な仕事で、応援団というか広報課として頑張ってくれてて。僕は一瞬まさみちゃんを推そうかと思ってたけど、五十嵐(小手)かな」とレギュラー3人が小手を絶賛する。小手は「この流れは、調子狂っちゃうなあ」と苦笑し、目が潤んでしまう事態に。「だって嬉しいから。僕ピュアなんですよ、意外と」と言う小手に、長澤が「いいよ、泣いちゃえよ」と勧めると、小手は「いやだよ、泣かないよ。いろいろ書かれるもん」と答えながらも涙を拭い、会場からは大きな拍手が起こっていた。
2022年01月14日映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』(2022年1月14日公開)の大感謝祭2021が27日に都内で行われ、長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也、織田梨沙が登場した。同作は脚本家・古沢良太によるオリジナル作で、コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、毎回さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる。「英雄編」というタイトルにかけて「自分にとっての英雄は?」という質問に、小手は「やっぱり僕らにとっての英雄は長澤まさみだなって。座長として僕らを引っ張ってくれる。私について来い的なリーダーじゃないんですよ。どっしりしてて、やってることを全然主張することなく、背中で語るリーダーで、かっこいんですよ。長澤まさみがあれだけ頑張ってるんだったら、それと同じかそれ以上のものをお届けしないと失礼にあたるという気持ちが芽生えて、尽くしたくなるリーダー、英雄です」と長澤を絶賛する。長澤は「肩がしっかりして、けっこう背中が大きいので、よかったなと思いました」と照れ隠しで、小手は「そういうことじゃない。もっと精神的な話」とつっこんでいた。また東出は「初代タイガーマスク」、小日向は「大谷翔平」と回答。さらに織田が「マリリンモンローとか……女性として、社会的に女性を? なんて言うか……」と迷うと、小日向が「地位を確立した?」とフォローする。マリリン・モンローの作品を見てきたのかという質問には、小日向が織田よりも先に「でも見てないんだよね?」と尋ね、織田は「見てないです」と苦笑。「ドキュメンタリーを見て、考えとか起こしたこととか……」という織田に、小日向は優しく「今度作品見ないとね」と語りかけた。主演の長澤は「自分の人生においてすごくいい出会いだったし、1番影響を受けたと言う意味では、ダー子なのかなという風に思ってます」と、同作で演じるキャラクターが自身の英雄だという。「これだけ愛されるキャラクターと出会えたことは本当に宝くじにあたるような確率だと思いますから、私にとってはダー子ですね」と語り、会場からは拍手が起こっていた。この日は同シリーズに出演する関水渚が、主題歌を担当するOfficial髭男dismに突撃する映像も流れた。「Official、髭男dism?」とイントネーションに迷う関水には、同グループも「それぞれの言い方で」とそのままに。長澤からは「昭和デュエットのような曲を作ってください。ダー子&五十嵐 feat.Official髭男dism」というリクエストがあり、同グループも「エンドロールの後にある素敵な映像で使ってほしい。生瀬(生瀬勝久)さんにつっこまれたい」と乗り気になる。長澤は「ずっとこの作品を一緒に作ってきてるのに、4人が映画の方に出演されたことがまだないから、一緒に出演したいなと思いました」と今後の展開にも期待を持たせた。
2021年12月27日俳優の小出恵介が主演を務める舞台『群盗』の制作発表が4日、都内で行われ、小出、演出の小栗了氏らが出席した。2017年に未成年女性との飲酒などが報じられ無期限活動停止となり、昨年8月に日本での活動再開を発表した小出。今年6月に公開された映画『女たち』で日本映画復帰、7月にABEMAオリジナルドラマ『酒癖50』で4年ぶりにドラマ出演を果たしたが、本作が舞台復帰作となる。騒動後初の公の場となった小出は「6年ぶりの舞台をやらせていただくことになりました。いろいろな経験がありましたけど、再びこうやって皆様の前に立てることを非常にうれしく感慨深く思っています。真摯な気持ちで臨みたいと思っています」と語り、「こういう場所に立たせていただけていることは奇跡のようだと思っています」とも話した。本作への出演は、俳優・小栗旬の兄で演出家の小栗了氏から、インスタグラムのダイレクトメッセージでオファーがあったという。小栗氏が「よく返事してくれましたよね?」と尋ねると、小出は「ダイレクトメッセージが届くということもあまり把握していなくて、たまたまそれを開けた時に了さんからメッセージを見つけて、本当なのかな? と思いましたが、2019年夏ということで、ニューヨークで学校に通いながら毎日あくせくやっていたときだったので、舞台に立たないかとお話をいただいたときに本当にうれしくて感動しました」とオファーを受けたときの喜びを語った。小栗旬の初監督映画『シュアリー・サムデイ』(2010)でも主演を務めた小出。「旬くんとも本当にいろいろな縁があって、映画に出させていただいた縁もあったので、お話をいただいてすごくご縁を感じました」と話した。ゆうばり国際映画祭での『シュアリー・サムデイ』の舞台挨拶では、小栗氏がキャストの衣装を手がけ、そこで小出と初対面を果たしたという。小栗氏は「弟の初(監督)映画の主演が小出さんで、僕が初めて舞台の演出をさせてもらう作品の主演も小出さんというのは、やっぱり縁があるなと僕も思っていて、DMはダメ元で送ったところがあったんですけど、受けていただいたのはありがたい」と感慨深げに語った。フリードリヒ・フォン・シラーの戯曲第1作となる『群盗』は、「疾風怒涛時代」と言われる18世紀後半にドイツで起こった革新的な文学運動の代表作。初演時には、観客に熱烈な支持で迎えられ、失神者まででたという本作のテーマを、いつの時代でも変わらない普遍なものとし、家族の関係、兄弟の関係、恋愛をベースに物語をわかりやすく描く。『群盗』は、2022年2月18日~27日に富士見市民文化会館キラリ☆ふじみにて上演。制作発表には、演出の小栗了氏、オーディションにてヒロイン役に選出された池田朱那、物語の鍵を握る主人公の弟・フランツ役に決定した新里宏太も出席した。
2021年11月04日俳優の小出恵介が4日、都内で行われた主演舞台『群盗』の制作発表に出席した。小出は、2017年に未成年との飲酒などが報じられ、無期限活動停止に。その後、2018年10月より米ニューヨークで演技について学び、昨年8月に日本での活動再開を発表。今年6月に公開された映画『女たち』で日本映画復帰を果たし、7月にABEMAオリジナルドラマ『酒癖50』で4年ぶりにドラマ出演を果たした。この日、騒動後初の公の場に登場した小出。本作が舞台復帰作となるが、「6年ぶりの舞台をやらせていただくことになりました。いろいろな経験がありましたけど、再びこうやって皆様の前に立てることを非常にうれしく感慨深く思っています。真摯な気持ちで臨みたいと思っています」と語り、「こういう場所に立たせていただけていることは奇跡のようだと思っています」とも話した。フリードリヒ・フォン・シラーの戯曲第一作目となる『群盗』は「疾風怒涛時代」と言われる18世紀後半にドイツで起こった革新的な文学運動の代表作と言われる。初演時には、観客に熱烈な支持で迎えられ、失神者まででたという本作のテーマを、いつの時代でも変わらない普遍なものとし、家族の関係、兄弟の関係、恋愛をベースに物語をわかりやすく描く。『群盗』は、2022年2月18日~27日に富士見市民文化会館キラリ☆ふじみにて上演。制作発表には、演出の小栗了氏、オーディションにてヒロイン役に選出された池田朱那、物語の鍵を握る主人公の弟・フランツ役に決定した新里宏太も出席した。
2021年11月04日ABEMA新作オリジナルドラマ「酒癖50」が8月12日(木)についに新章に突入した。前半4話では、主人公の小出恵介演じる飲酒カウンセラー・酒野聖の“Hate Alcoholプログラム”参加者である酒癖が悪い社員の酒による失態と悲惨なバッドエンドが続いた。本作が興味深いのは酒によってあぶり出される人間の本当の弱さや醜さ、現代社会の闇をリアルに描きながら、実際には“酒”をメタファーとしてその裏にあるもっと根深い社会問題を提起しているところだろう。それは各話ごとに設けられているサブタイトルにも表れている。第1話のテーマは浅香航大演じる営業部のエース青田による「アルハラ」だが、サブタイトルに「俺ができることはお前もできる」と続く。「アルハラ」とは一気飲みの強要を通して、自身が過去に受けた上司からの“仕打ち”や“可愛がり”を同じように部下にも繰り返す負のサイクルの象徴でもある。それはもちろん飲酒に限った話ではなく、時としてサービス残業、休日出勤等の長時間労働かもしれないし、そもそも生産性がないにもかかわらずずっと会社に残るしきたりや慣習自体にも言えることかもしれない。第2話では前野朋哉演じる同じく営業部所属の下野の「酒乱」が取り上げられ、サブタイトルには「溜め込んだストレスを酒に逃げていた」とある。実際の主題は「逃げ」の方にあるのだ。下野は上司と部下の板挟みになり常日頃から“YESマン”で、“その場を丸く収めるために自分さえ我慢すれば良い”とあらゆる理不尽を飲み下す。その報われない自己犠牲やストレスを酒に酔うことに逃げてしまう。誰しも目下課題から目を背けたくなるものだが、いつまでもその場しのぎの無理や逃げは通用しないのだ。総務部の口山(犬飼貴丈)の「無礼講」がテーマの第3話は、「お酒の場を使って口撃する」ことを問題だと指摘する。お酒が入った場であれば受け手側に“ノリ”という名目で通常よりも受け流す“スルースキル”、つまり許容範囲を広げることが求められがちだ。その場の雰囲気を逆手にとって、普段は決して言えないようなことをお酒の力を使って伝えるのは、その内容がどんなに正しいことだったとしてもやはり卑怯なのだ。相手が言い返せないような場の空気を醸成した上で、一方的に言い負かす時に自分は少しでも悦に入っていないか。ましてやそれが誤った内容を含むものであれば尚更で、酔いは覚めてもその後の取り返しのつかない現実は続くのだ。そして第4話はマーケティング部のスタークリエイター・色川(村上純・しずる)による「セクハラ」が取り上げられる。「お酒の力で女性を抱く」というショッキングな内容が続く。お酒は使い方次第で対人関係の緊張を揉み解し人間関係を円滑にもするが、お酒の力を利用して相手の判断力を鈍らせた上、元々の断りづらい力関係を引っ提げて自分の目的のみを完遂する一方的な支配関係などあってはならないことである。彼らはそれぞれに自身の誤ったお酒の用法・用量によって最も大切なものを失う訳だが、ここで気になるのはなぜ酒野がこのようなカウンセリング業を引き受けているのかということだ。また、「これでお酒が大嫌いになれましたね」という彼の決め台詞にどうしてこれほどまでに妙な説得力が宿るのか。第5話と第6話ではこれまでと一気にストーリーも変わり、今まで全く明かされてこなかった酒野の気になる過去が詳らかになっていく。さらに酒野の親友・武山役として小池徹平がゲスト出演し、小出との15年ぶりの共演を果たしている。酒野自身がお酒によって大切なことを失っていく見事なまでの転落劇が描かれるが、成功するにつれあからさまに人が変わり、それに伴ってお酒の飲み方まで変わっていく様はあまりに悲しい。何なら前半4話で観られた“飲酒による失敗例”フルコンボがかつての酒野である。責任感が増え、守るべきものが大きくなればなる程、近づいてくる人も多くなる分、人というのは近くにある幸せを見過ごしてしまいがちになるのだろうか。酒野にも何度か引き返せるチャンスはあったはずなのに、尽く誤った選択を止められない。隣にいる参謀者の誤った導きによるところも大きいが、人の弱さや不安からくる虚勢、狡さ、奢り、ほんの少しの気の緩みなどが全て凝縮されており、そんなどうしようもない人間臭さ、抗えない情けなさを小出さんが嘘偽りなく演じて見せてくれる。また、この物語を小出さんと小池さんが“今”演じていることに、作中の酒野と武山の友情物語がまたどこか現実味を持って胸に迫ってくる。2人のすれ違ってしまった人生はどこかで取り返せるのだろうか。これ以上のバッドエンドが彼らを待ち受けていないことを祈るばかりだ。(佳香(かこ))
2021年08月17日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2021年夏スタートのテレビドラマ『TOKYO MER』の見どころを連載していきます。人生のどこかで、特異な才能の誰かに出会う。圧倒的な才能の持ち主が更に人知れず努力を重ねていることを知る。これは勝てないと痛感する。相対的に自分は凡庸な人間だと知る。大多数の人が経験するであろう、ヒーローにもゲームチェンジャーにもなれない自分を見つめ直したら、どうするか。「待っているだけじゃ、救えない命がある」をコンセプトに、数多の現場に直接駆けつけて救命活動を続ける医療チームの活躍を描き、好評の『TOKYO MER』。第6話は山林で発生した小学生の遭難事故。今回のエピソードで初めて、チームはルートごとに3つのチームで別行動を取ることになる。医師かつ医系技官である音羽(賀来賢人)は、戦力を分散することで医療行為そのものが行えなくなる危惧をチーフの喜多見に訴えるが、喜多見はメンバーの能力を信じて、より救命の可能性が高くなると判断した上で分散行動を採用する。その判断は当初は吉と出て、研修医として参加している比奈(中条あやみ)の頼もしい成長が描かれる。その場での手術を決断する比奈が、第2話で看護師の夏梅(菜々緒)に教わったように、大きな深呼吸ひとつの後に落ち着いて手術に取り掛かる様子は、個人的に嬉しくなった。『TOKYO MER』麻酔科医の冬木明かされたプライベート一見順調に見えた別行動での救命活動だが、遭難の理由がスズメバチに襲われて子供たちが分散して逃げたことにあると判明するあたりから、一気に暗転していく。子供たちの怪我に加えて熱中症、そして救命活動時にも襲いかかるスズメバチに、MERチームは一気に追い詰められていく。そんな中、遭難している子供の中にはMERチームの麻酔科医である冬木(小出伸也)の息子がいることが判明する。そして良き父として家庭がうまくいっているように見えていた冬木が決してそうではないこと、息子とは別に暮らす日々であることが明かされる。時折会う息子に、「自分はMERの副チーフとして立派な仕事をしている」と、存在しない役職を見栄で語ったと自嘲して詫びる冬木に、喜多見は微笑むがあえて何も語らない。かつて比奈が自分の未熟さに悩んだ時も、喜多見はそれらしい言葉を探そうとはせず、黙って見守っていた。それが喜多見なりの誠実なのだろう。今回はベトナム出身の看護師のミン(フォンチー)が、看護学校に通った頃の話もあり、無邪気に見えるミンもまた苦労人であることが示唆されている。冬木の家庭の話といい、喜多見の謎の過去といい、順調に生きているように見える誰かが実は痛みを抱え、表に見せない憔悴とともに生きているということなのだと思う。息子に、離れて暮らす理由を夫婦の不仲ではなく父親として自分の仕事にそれだけの価値があるからだと嘘をついてでも思ってもらいたい冬木の願いが切ない。仕事の現場では、もちろんサポート役としての自分に誇りを持っている。それでも麻酔科医という仕事はその難しさや重要さに比べて、どうにも世の中の認知度が低い。しかし重傷で運び込まれた冬木の息子の手術は、エースである喜多見1人の技術だけでは助けられない。あわやというところで MERチーム全員が集結して無事に切り抜けて終わる。クライマックスの魅せ方が光る『TOKYO MER』第6話1人で奮闘する喜多見の技術が卓越しているということを存分に見せてなお、やはりチームでなければ大きな仕事はなし得ないと痛感させるクライマックスの魅せ方は素晴らしかった。良い投手がいれば試合に勝つ確率はあがる。しかし捕手がいなければ投げようがない。そして内野、外野それぞれを守る野手がいなければ試合そのものが成立しない。自らもハチ毒に苦しみながら、息子の手術に現れた冬木は、力強く語った「オペ室の患者さんを守るのは、麻酔科医の仕事です」。あえて父子であることを排除したその言葉は、プロ意識と裏方の矜持(きょうじ)そのものだった。凡人ゆえの小さな屈折と、「分かるわかる」とホッとするような温かみと、裏方だからこその格好良さを見せてくれた小出伸也の熱演に惜しみない拍手を贈りたい。ここまでの6話を通して見ていると、医療者が『現場にいる』重要性と同じくらい、そこにたどり着ける体力や技術(レスキュー隊が補助することも含め)があることの難しさを描いているように見える。その意味で、知性と職人肌の誠実さと説得力のある身体作り、全てを表現できる俳優として喜多見幸太はまさに鈴木亮平のハマり役であると思う。そんな喜多見の、序盤からことあるごとに描かれていた『やばい過去』が徐々に明らかになる。どんな予想外の展開が待っているのか、ノンストップな日曜の夜を待ちたい。TOKYO MER/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送過去のTOKYO MERドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年08月12日俳優の小池徹平が、小出恵介主演のABEMAオリジナルドラマ『酒癖50』(毎週木曜22:00~、全6話)の第5話と第6話に出演することが5日、明らかになった。小池と小出は約15年ぶりの共演となる。本作は、お酒によってあぶり出される人間の本当の弱さや愚かさ、現代社会の闇を描くオリジナルドラマ。小出演じる主人公・酒野聖は、とある企業の社長から、“酒癖の悪い50人”の社員を集めて更生を試みる“Hate Alcoholプログラム”の依頼を受ける。しかし、酒癖の悪い参加者は、懲りることなくお酒を飲み続ける。そんな彼らに降りかかる、衝撃の結末とは?12日配信の第5話以降では、酒癖の悪い人々を独自の方法で解決に導く謎多き主人公・酒野の過去、そして“Hate Alcoholプログラム”開催に至るまでの知られざるストーリーが明らかになっていく。ベンチャー企業を起業した酒野、そして酒野の中学の同級生で親友のBar経営者・武山は互いの門出を祝いあった仲。しかし、酒野の会社が急成長し、調子に乗った酒野は次第に酒の飲み方も傲慢な態度に変わり、ふたりの関係性にも変化が起こる。武山は「人が変わることは悪いとは思わない。だけど、格好悪く変わってると寂しい」と苦言を呈すが、酒野の酒の飲み方は悪化の一途を辿り……?酒野の親友で、どんな時も酒野を信じ思いやる、真っ直ぐなBar経営者・武山役を演じるのは、小出と『ごくせん』(日本テレビ)以来の共演となり、プライベートでも親交のある小池徹平。小池は「まるで同窓会のような気分でした。久々に会ったはずなのに落ち着く雰囲気というか、お互い大人になったなと思いました」、小出は「ごくせん2005以来約15年ぶりの共演となりますが今回のドラマの間柄上とも重なり、この上ない安心感と特別な感慨を伴った共演となりました」とコメントを寄せた。■小池徹平(武山健太役)コメントまるで同窓会のような気分でした。久々に会ったはずなのに落ち着く雰囲気というか、お互い大人になったなと思いました。色々と話したい事もあったので、お芝居を通しても、撮影の合間でも語り合えた様な気がします。5、6話では謎に包まれた酒野の過去が明らかになります。酒野の深い部分も見所ですし、親友役として出させて頂いた武山との絡みも是非楽しみにしていて下さい。■小出恵介(主人公・酒野聖役)コメント酒癖50いよいよ酒野聖の過去パートへと突入して行きます。そしてその酒野の大きな鍵を握るキャラクターとして徹平くんが登場します。ごくせん2005以来約15年ぶりの共演となりますが今回のドラマの間柄上とも重なり、この上ない安心感と特別な感慨を伴った共演となりました。彼の歩んできた15年の道のりや俳優として積み上げてきたものをひしひしと目の前で感じながら演技を交わせる事が出来たのは非常に刺激的でした。酒野の壮絶な人生を感慨深い共演と共に楽しんで頂けたらと同時にあまりに切ないラストをぜひ目撃して頂けたらと思います。(C)AbemaTV,Inc.
2021年08月05日俳優の小出恵介がこのたび、公式YouTubeチャンネル「小出恵介 / Keisuke Koide」を開設し、15日に初回動画を配信した。4年ぶりのドラマ復帰となる主演作『酒癖50(フィフティ)』(ABEMA)の初回配信直後の15日22時45分に初動画を公開。この動画は、小出自身で撮影を行っており、カメラアングルの調整や自身が座るポジションを確認するなど、慣れないYouTube撮影にそわそわした様子が映しだされ、「はじめまして。小出恵介です。YouTubeを始めてみることにしました」と視聴者に向けてあいさつ。「僕このあとしばらく経ったらニューヨークへ武者修行へ向かおうと思っている」と、近々ニューヨークに渡る予定であることを明かした。そして、今後のYouTubeでのコンテンツについて、アメリカでの様子や自身の普段の生活などを配信していきたいと説明。また、YouTubeチャンネルは、ファンや視聴者と繋がる場所にしたいと考えていると話し、「このチャンネルでやってほしい企画ですとか、コラボしてみてほしい方とか、もしいましたらどんどんお便りください」と呼びかけた。
2021年07月16日●演技の楽しさ再確認「欠けていたものが埋まった感覚」昨年8月に日本での活動再開を発表した俳優の小出恵介(37)。6月に公開された映画『女たち』で日本映画復帰を果たしたが、7月15日にスタートするABEMAオリジナルドラマ『酒癖50』(毎週木曜22:00~、全6話)で主演として4年ぶりのドラマ出演を果たす。2018年10月より米ニューヨークで演技について学んできた小出は、約2年半で何を学んだのか。本人にインタビューすると、演技に対する意識に大きな変化があったと言い、「この感覚は今後の役者としての礎になるだろうなという気がしています」と確かな手ごたえを語ってくれた。『酒癖50』は、お酒によってあぶり出される人間の本当の弱さや醜さを描く物語。小出は、酒癖が悪い人たちを対象に、お酒の恐ろしさを理解してもらう“Hate Alcoholプログラム”を実施する謎多き主人公・酒野聖を演じる。鈴木おさむ氏が脚本を手掛け、『全員死刑』の小林勇貴監督がメガホンをとった。――まず、オファーを受けたときの心境と、出演を決意した思いをお聞かせください。お酒にまつわるドラマって聞いたことがなかったので新しいなと思いましたし、それを僕にオファーしてくださったというのは非常に驚きました。どうするべきか逡巡しましたが、鈴木おさむさんからご指名をいただいたということだったので挑戦するべしと思いました。おさむさんとは、『ボクたちの交換日記』(2013)でご一緒していて、こういう形でまたご縁をいただけてうれしかったです。――作品自体の魅力はどのように感じましたか?お酒にまつわるドラマというのが斬新で、かなり責めていますが面白いエンターテイメントになっているなと感じました。――講習会のシーンはカリスマ社長のようなオーラを放っていますよね。かなりキャラクターを作って異様な方向にしました。酒癖の悪い人たちに過度な飲酒の危険性を説くのですが、皆さんその甲斐なく運命に翻弄されていくというのを予言しているような謎な立ち位置なので、その謎さを酒野の雰囲気からも出していこうと思ったので。――主演としてがっつり演技され、やりがいなど改めて感じましたか?ドラマ、そして演技の楽しさやありがたみなど、いろんなことを再確認しました。役を演じるということがあると、こんなにも自分の普段の感覚・状態が違うんだなと。欠けていたものが埋まった感覚があり、撮影後は非常に心の状態がいいです。演じることが自分の中で大きな部分を占めていたのだと痛感しました。――俳優のお仕事への思いを再確認されたのですね。再び演じることによって確信しましたし、今後も俳優のお仕事で貢献していきたいなと強く思いました。――小林勇貴監督が、「現場のみんながやりやすい雰囲気を作ってくれて座長として素晴らしい」とおっしゃっていました。その雰囲気作りは意識的にやられていたのでしょうか?主演を務めるときは、監督が遠慮なく意見やアイデアを伝えられる環境を作りたいと思っていて、そこは一番心がけました。皆さんが楽しそうに撮影に臨んでほしいと思っているので。何度か主演をさせていただく中で、そういうことを大事にしたいと思うようになりました。――特にその大事さに気づかされた、転機になった作品はありますか?NHKの時代劇(『吉原裏同心』)で主演をさせていただいたときに、自分の気分一つで現場の空気が変わってしまうと感じました。自分が疲れたり、余裕がなくなってくると、それがびっくりするくらいすぐ伝わってしまう。主演の責任は現場の環境づくりも込みなんだなと、その大事さを痛感しました。●「これが演技なのだと…」 新たな境地に到達――ニューヨークでの2年半はどんな経験になりましたか?早いようで長いような、コロナの影響でいろんなものが変わったり、予定がずれたりしましたが、それも含めて壮絶な期間でした。――ニューヨークで学べるものは大きいですか?日本で学べないものは大いにあると思います。いろんな人種の価値観、性格、習慣を垣間見られるので、ものすごいスケールの人間観察になる。驚きの連続ですし、常に刺激を受けている感じになります。――たくさんの人と触れ合うことで考え方など変わりましたか?自分の常識は非常に限定的だと認識させられました。自分が当たり前だと思っていることは、ほかの人にとっては当たり前に当たり前じゃない。また、思っていることは言葉にしなくてもある程度伝わるだろうというのがまったく通用しないので、伝わるだろうと思ってコミュニケーションをおざなりにしていた癖がなくなりました。――日本人は、なんとなくお互いの思いをくみ取ろうとする傾向がありますよね。そうですね。コミュニケーションをさぼるというか、省エネ状態になっていて、ちゃんと自己主張をしないと通用しない国に行った時に足りない。そのことを痛感し、しっかり伝わるようにコミュニケーションをとらなければいけないんだなと、意識が変わりました。――コミュニケーションに必要な英語はどのように習得されましたか?とにかく勉強するしかなくて、語学学校に通い、そこから演技の学校に行くというのをひたすら続ける学生生活でした。――最初の英語のレベルはどれくらいだったのでしょうか。小さいときに海外に住んでいたこともありましたし、少ししゃべれると思っていたのですが、全く通じませんでした。通じないと「は?」という顔をされるので、それがつらくて早く伝わるようになりたいと思い、必死に勉強を頑張りました。――どれくらいでコミュニケーションがとれるようになりましたか?1年くらい経って少しずつ伝わるようになり、少しずつわかるようになりました。それまでは人と絡んでいる感じがしなくて本当につらかったです。――コミュニケーションとれない段階から演技の学校にも通われていたんですよね?行きました。あのときはわかっているふりという演技をしました(笑)。言語の学校ではなく演技の学校ですから、わかっていない顔をずっとしているのも失礼だなと思って。――言葉を理解できるようになってから、演技の授業をようやく理解できるように?こんな大事なことを言っていたんだなと、やっと気づくことができ、今まですみませんでしたって思いました(笑)――演技に関して学んだことを教えてください。よりミニマムに、その場所にその人間として立つことの大切さを痛感しました。経験を積めば積むほど、いろんなテクニックを足したくなるものですが、そういった表面的なことではなく、役の感情に近づくことが大事なんだなと。――演技に対する意識の変化があってから『酒癖50』の撮影に臨まれ、現場でも違いはありましたか?演技をしていて楽しくなりました。表面的な部分で考えることが減ったので、より演技に集中できる。役の気持ちにどっぷり浸って演じることができて楽しかったです。――役の気持ちに浸って、そこで出てくるリアルな表情や行動を待つわけですね。そうですね。以前はそれがいいと思っていても怖くてできなかったのですが、委ねる勇気が出ました。アメリカに行って、これが演技なのだと学びました。――俳優として大きな変化ですね。かなり大きな変化です。この感覚は今後の役者としての礎になるだろうなという気がしています。今回のドラマでそういう演技の取り組み方をして、自分の中で非常にしっくりきたので、僕はこれからこういうスタイルを大事にしていくと思います。●日本と海外の両方で活動を! ハリウッド映画にも意欲――昨年8月に日本での活動再開を発表されましたが、決意した思いも改めてお聞かせください。去年の夏に新たな事務所に所属し、この時期で大丈夫かなという不安はありましたが、前に進むしかないと思って決意しました。日本での活動は絶対再開をしたいと思っていて、事務所とのご縁も含めて整ったので去年の夏に。向こうで勉強したものを形として見せられるようなタイミングじゃなきゃダメだなというのもありました。――先ほどおっしゃっていたように演技に関して大きな学びがあり、手応えがあったタイミングでもあったのですね。そうですね。――今後、拠点は日本とニューヨークどちらになるのでしょうか。どちらか一方が拠点という意識はありません。海外での挑戦もずっと続けていきたいですし、演技や英語の勉強も続けていきたい。日本の作品にも出演させていただきたいですし、両方で活動できたらと思っています。――ニューヨークではいろんなオーディションを受けましたか?かなり受けて、少しずつ手ごたえを感じられるようになってきました。ちょうど慣れてきたところなので、これからもっともっと受けたいですし、ハリウッド映画のオーディションも受けさせてもらったので、ぜひ参加したいと思っています。――そういった目標を一つ一つ叶えて、将来的にどのようになっている自分を想像していますか?まったく想像できないです(笑)。向こうでいろんな映画に出演させていただく可能性もありますし、10年経ってもずっとオーディションを受けているかもしれないですし、それも含めて挑戦は続けたいと思っています。――今後についていろいろ伺いましたが、まずは主演ドラマ『酒癖50』の反響が気になるところかなと思います。特にどのような方に見てもらいたいですか?本当にいろいろな方たちに見ていただきたいですが、昔ご一緒した監督やプロデューサーたちに、またこうやって演技をしている姿を見ていただけたらうれしいです。――演技において新しいものをつかんだ小出さんとご一緒したいと思う方もいるかもしれないですよね。そう思っていただくことが僕の目標です。(C)AbemaTV,Inc.
2021年07月09日「6月1日に公開される映画『女たち』が、小出さんの日本映画復帰作となります。小出さん自身がこの作品のプロデューサーに頼み込み、撮影現場に見学に行かせてもらったことで運良く手にした役です。セリフはわずかですが、それでも久々に映画出演できることに本人は感謝しているようですね」(映像関係者)17年6月、未成年女性との飲酒と不適切な関係が報じられ、活動停止状態の時期もあった小出恵介(37)。同年12月に不起訴処分となった後、’18年には長年の所属事務所を退所。一時は、ニューヨークへ渡り、英語の勉強をしながら現地の演劇学校に通っていた。「20年8月には、日本で新たな事務所に所属して活動を再会することが発表されました。映画『女たち』への出演のほかに現在発表されている国内の俳優活動は、来年上演予定の主演舞台のみ。ですが実は、小出さんはいま主演ドラマの撮影中なんです」そう明かすのは、ある芸能関係者。「スポンサーの関係などもあって地上派民放ドラマに復帰するのは時間がかかるのではと言われていますが、今回のドラマはAbemaTVで配信予定。1話約30分ほどの連続ドラマです」ただクランクイン前から、順調には進まなかったという。「小出さんが主演となると、出演に二の足を踏む芸能事務所もあったようで、共演者のキャスティングは難航したそうです。その影響で、撮影開始時期も当初の予定より後ろにずれ込んだと聞いています」(前出・芸能関係者)さらには、ドラマの内容自体に苦い顔をする関係者もいるようで……。「このドラマの内容が、“酒の失敗”をテーマにしているんです。小出さんが不起訴処分になったことは理解していますが、やはり騒動を思わせますよね……。とはいえ、小出さんが酒に溺れた役を演じるわけではなく、それは別の俳優が演じるそう。小出さんは、酒に溺れて人生に影を落とした人たちのエピソードを、“教訓”として紹介していく役どころなんだそうです」(前出・芸能関係者)昨年、『婦人公論』10月13日号で、小出は事件当日のことについて次のように語っていた。《そうですね、お酒は相当飲んだと思いますが、記憶がなくなったということはありません。その後の警察での任意聴取でも僕の証言はブレていません。ただあの事件以来、お酒には本当に気をつけていますし、一緒に飲む仲間も考えてつきあっています。それがどういう形であれ、事件になって多くの人に迷惑をかけたことは紛れもない事実です。》ドラマ中で“教訓”を紹介するとき、小出の脳裏にはいったい何が浮かぶのか、気になるところではある。いろんな意味で話題を呼ぶドラマとなりそうだ――。
2021年05月12日2020年11月23日、俳優の大和田伸也さんがTwitterを更新。全国で大ヒット中の劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』に登場するキャラクターになりきり、反響を呼んでいます。紅葉した落ち葉を頭にくっつけて撮影すると…。 #秋 もいよいよ終わりになってきたので #煉獄 さんになってみました。落ち葉がきれいだったので、くっつけてみました。 #穴があったら入りたい !! #鬼滅の刃 pic.twitter.com/YD1Lfwmn7e — 大和田 伸也 (@oowadashinya) November 23, 2020 炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)に変身!大和田さんの眼力の強さは、煉獄さんの表情をどことなく彷彿とさせます!お茶目な1枚に、ネット上では称賛の声が上がりました。・思わず、声に出して笑ってしまいました!・煉獄さんが年齢を重ねたら、こんな感じになりそう。素敵です。・大和田さん、かっこいい!目力と眉毛が近いですね。・そんな面白いことをしてくれるなんて、よもやよもやだ!大和田さんの遊び心に、多くの人がクスッとさせられたようです。[文・構成/grape編集部]
2020年11月24日2020年9月27日、俳優の竹内結子さんが急逝しました。40歳でした。あまりにも突然すぎる別れに、ファンを始め、多くの著名人から悲しみの声が上がっています。【訃報】竹内結子さん40歳が逝去「早すぎる」「どうして」と悲しむ声小手伸也「憶測や職業柄で原因を判断したりするのは…」同日、映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』で竹内さんと共演した俳優の小手伸也さんが、Twitterに自身の想いを次のようにつづりました。だめだ、言葉が見つからない、みんなにLINEしたらいいのかな?僕から?誰のために?心配するふりをして落ち着きたいのは自分だろ、悲しい、でももっと悲しんでる人がいる、僕は何も知らなかった、気付ける距離にもいなかった、僕は他人だ、すみません今自分のためだけに書いてます、少し落ち着きたい— 小手伸也 (@KOTEshinya) September 27, 2020 竹内さんの急逝に深く悲しみ、混乱している様子をつづった、小手さん。真摯に役に打ち込む竹内さんを間近で見ていたからこそ、この世を去った現実を受け止めきれないのでしょう。その後、小手さんは竹内さんを想い、こう呼びかけました。作品や共演者と絡めて感傷に浸ったり、憶測や職業柄で原因を判断したり、徒に騒いだり記事にしたりその記事に便乗したり、そういうのは、本当にやめましょうね。僕はご飯を食べます。仕事があります。気持ちが落ち着いたら、僕の死生観の話をさせてください。自分の心の健康のためです。— 小手伸也 (@KOTEshinya) September 27, 2020 小手さんは、「憶測や職業柄で原因を判断したり、むやみに騒いだりしないでほしい」と訴えたのです。同日現在、竹内さんの死因は調査中とされ、明らかにされていません。そんな中でも、あれこれと憶測で話したり、死に至った原因を詮索したりする人は、残念ながら一定数存在します。小手さんの投稿には、さまざまな声が寄せられました。・本当におっしゃる通りです。優しくも強い言葉を届けてくださり、ありがとうございます。・「自分のために」と繰り返す小手さんの言葉に、亡くなった人への誠実さを感じました。・私も、憶測で物事判断するのは愚の骨頂だと思っています…。今はただ現実を受け止め、心からご冥福をお祈りしたいです。故人の家族を傷付けないためにも、憶測での発言や不要な詮索は控えるべきです。今はただ、竹内さんの魂が安らかであることを祈らずにはいられません。[文・構成/grape編集部]
2020年09月27日織田裕二主演「SUITS/スーツ2」の第9話が9月7日放送。今回は中村アン演じる玉井の“復活”を喜ぶ声とともに、小手伸也演じる蟹江が織田さん演じる甲斐に対し放った「3分間待ってやる」発言に多くの視聴者が反応を寄せている。「幸村・上杉法律事務所」のシニアパートナーで負け知らずの敏腕弁護士・甲斐正午を織田さんが、甲斐に才能を見出された鈴木大輔を中島さんが、「幸村・上杉法律事務所」の共同代表・幸村チカを鈴木保奈美が演じる本作。また甲斐をライバル視する蟹江貢に小手さん。甲斐の秘書だったが解雇されてしまった玉井伽耶子に中村さん。パラリーガルの聖澤真琴に新木優子。甲斐とチカらと対立する事務所のもう1人の代表・上杉一志に吉田鋼太郎といった面々も共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は有名キャスターの浜崎哲平(中村芝翫)が、自身のテレビ番組で人気プロ野球選手・等々力真一(佳久創)のドーピング疑惑を報じたことで、彼と番組を放送した東都テレビが等々力の所属球団から訴えられる。浜崎側の弁護を担当する甲斐と大輔は謝罪を勧めるが、浜崎は「これまでも経験と勘で断定的な発言をしてきたが自分には負けた記憶がない」と謝罪を拒む。実は浜崎には“情報源”がいた…というストーリーを軸に展開。それと並行して甲斐が玉井を説得し復職させるまでや、「幸村・上杉法律事務所」のトップを決めるシニアパートナーによる投票を巡り、上杉が蟹江を自分側につかせるためシニアパートナーに指名、その情報を掴んだ甲斐らが蟹江を説得するもこじれてしまい、最終的には上杉が代表となるまでの経緯。さらに大輔の祖母・結衣(田島令子)が再登場、大輔は結衣に新居をプレゼントしようと密かに考えていたが、購入した新居を披露することが叶わず、結衣が亡くなってしまうという展開も描かれた。今回、コースタル訴訟の件で解雇されてしまった玉井がついに復活。「玉井さん戻ってきてくれて嬉しい」「何より玉井さんお帰りなさい!!!」「玉井さんがいるとファームが締まる」など、玉井のファーム復帰を喜ぶ声が続々。またファームの代表の座を巡る投票合戦で上杉についた蟹江を説得しようする甲斐に、蟹江は「3分間待ってやる。私を説得してみたまえ」と言い放つのだが、このセリフに「蟹江先生ムスカかい笑」「突然のムスカ」「ムスカ蟹江」など、『天空の城ラピュタ』の名セリフを連想した視聴者が続出した模様だ。(笠緒)
2020年09月07日