《いつも弊社タレントを応援頂きありがとうございます。弊社所属芸人みなみかわは、5月末日をもって退所致しますことを、ご報告致します。みなみかわ本人より個人で活動していきたいという意向を受け、本人の意思を尊重致しました》4月18日、みなみかわ(41)の退所が松竹芸能のHPで正式に発表された。その数時間前に配信された『週刊女性PRIME』で松竹退社が報じられた後、みなみかわは自らの公式Xで《一応言っておきます!史上初の円満なんです》と強調していた。だが、みなみかわは3月末、キンタロー。(42)が同じく松竹を退社する際に使った《円満退社》という言葉について、その数日後に出演した『ABEMA的ニュースショー』(ABEMA)で、「キンタロー。って大好きですし、仲いいですよ。キンタロー。に限らずですけど、“円満退社”って書いてるじゃないですか。“円満退社”って存在しないじゃないですか」と衝撃発言していたのだ。「その番組でみなみかわさんは『円満退社と円満離婚って存在しない。何かの“ひずみ”は絶対ある。だって、円満だったらいたらええやんって話』と畳みかけたのです。彼曰く、キンタロー。さんは“ものまねの天才”ゆえに他のことが見えないところがあり、ちゃんとマネージメントしてくれる松竹芸能にいたほうがいいのに…という主張でした。もともとみなみかわさんは1年半ほど前のテレビ番組で、松竹芸能の売れている芸人をランキング付けし、《1位よゐこ、2位ますだおかだ、3位ヒコロヒー、4位クロちゃん、5位みなみかわ》と話していたことがあります。ゲストから“森脇健児さんは何位?”と聞かれ、『8位!』と即答して笑わせていました。今ではなすなかにしもベスト5に入るでしょう。ランク入りしていたみなみかわさん自身も“円満退所”するとなると、松竹を辞めた芸人たち、いわゆる“脱竹”芸人組はますます勢いづくでしょうね」(前出・演芸関係者)“脱竹”人気芸人の代表格といえば、13年に退所し、個人事務所『ザ・森東』を設立したさらば青春の光だ。「事務所社長でもある森田哲矢さん(42)の現在のレギュラー番組は10本以上。22年の事務所の年商は3億7千万円だと話していました。今回のみなみかわさんの退所報告のSNSに『ん?そんな退社ないで?』とツッコミを入れていたのも森田さんでした。「近年、“脱竹”芸人の活躍が増えています。この3年のR-1グランプリでは、11年に退所したお見送り芸人しんいちさんや12年に退所した街裏ぴんくさんと2人も王者になっています。13年に退所したAマッソもバラエティ番組で活躍しています」(前出・演芸関係者)松本人志(60)が『週刊文春』との名誉棄損訴訟で休業中のため、吉本興業が“千鳥一強”となるなか、みなみかわやキンタロー。といった“脱竹”組が芸能界の新勢力となるかもしれない。
2024年04月19日タレント・峯岸みなみとお笑いタレント・狩野英孝が、きょう19日放送の日本テレビ系『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(後7:00)にコンビで出演する。同番組は、小学生の教科書や参考書からクイズを出題。挑戦者は、11問連続で正解すれば300万円の賞金が獲得できる、超プレッシャー・クイズショー。今回は、仲良しコンビ2組が集結。ドラマチックなミラクルを連発し、全問正解・300万円獲得のペアが現れる。もうすぐママになる予定の峯岸と“奇跡を呼ぶ男”狩野は、意外な組み合わせに思えるが、峯岸にとって狩野は、YouTubeの番組共演や、夫の東海オンエア・てつやとの縁もあり、仕事に対する姿勢を尊敬しているという「心の師匠」だという。峯岸は、出産・育児に向けて賞金獲得を目指す。YouTubeのゲーム実況などで、子どもたちに大人気の狩野は、心の師匠と慕ってくれる弟子・峯岸と、産まれてくる子どもへのお祝いのために全問正解に貢献し、賞金300万円を「全額」プレゼントしたいと話す。峯岸と狩野は、奇跡を起こすことができるのか。また、前回は全問正解にあと一歩の10問目で敗退し、悔しい思いをした村山輝星が、全国の美術館を巡るアート番組で共演する年の差仲良し芸能人の片桐仁とコンビで参戦する。
2024年04月19日松竹芸能のホームページが18日に更新され、ピン芸人のみなみかわ(41)が5月いっぱいで退社すると正式に発表した。みなみかわは、自身の退社を伝える『週刊女性PRIME』の記事配信後に自身のX(旧ツイッター)を更新し「一応言っておきます!史上初の円満なんです」と強調していたが、これをきっかけにして、さまざまな芸人が参戦する“大喜利”が展開された。まずは、さらば青春の光・森田哲矢が「ん?そんな退社ないで?」とツッコミを入れると、みなみかわは「史上初みたい」と返答。森田が「オレら以来ね」とさらに返せば、Aマッソの加納愛子も「うちら以来です」とすかさず反応した。さらに、TBSの藤井健太郎氏がみなみかわも出演する、DMM TVオリジナルバラエティー番組『大脱出2』にかけて「大脱竹!!」と投稿。これに、クロちゃんが反応し「もうすぐ配信の大脱出2みたいに言わないでー!松竹は、クロちゃんとヒコロヒーの二枚看板でいってるしんからー!!」と告知も絡めたポストをすれば、ヒコロヒーがそれに反応して「松竹芸人の脱竹時期を予想して賭博をするのは違法行為です。合法化されてる州で賭博してくださいね」と“警告”するなど、盛り上がりを見せている。
2024年04月18日松竹芸能のホームページが18日に更新され、ピン芸人のみなみかわ(41)が5月いっぱいで退所すると正式に発表した。みなみかわをめぐっては、同日配信の『週刊女性PRIME』で松竹退社が伝えられていた。記事配信後、みなみかわは自身のX(旧ツイッター)を更新し「一応言っておきます!史上初の円満なんです」と強調。さらば青春の光・森田哲矢が「ん?そんな退社ないで?」とツッコミを入れると、みなみかわは「史上初みたい」と応じていた。みなみかわは1982年9月28日生まれ、大阪府出身。2015年7月~19年1月まで「ピーマンズスタンダード」として活動しており『平成25年度漫才新人大賞』決勝進出などといった経歴を誇る。コンビ解散後はピンで活躍し、呼吸法で痛みをなくすロシアの武術「システマ」を体得していることなどでも話題となった。■報告全文いつも弊社タレントを応援頂きありがとうございます。弊社所属芸人みなみかわは、5月末日をもって退所致しますことを、ご報告致します。みなみかわ本人より個人で活動していきたいという意向を受け、本人の意思を尊重致しました。日頃より応援してくださっているファンの皆様並びに関係者の皆様には、突然のお知らせとなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。今後とも、みなみかわ及び松竹芸能を、宜しくお願い致します。
2024年04月18日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第12回目のテーマは「コルギなソウル(魂)」です。ホテルのカーテンを開けると、ソウルは一面の雪景色になっていた。キャスティング関連でのわずか2日間の訪韓。午前中だけ予定が空いていたのもあり、繁華街の明洞(ミョンドン)へと向かった。焼肉屋やチヂミのハングル文字に紛れて、日本語の看板が目に入る。「韓国式エステ」。ここだ。急な階段を2フロア分、上がる。店に入ると店長らしきおばちゃんが日本語で話しかけてくる。「ギンジャ(銀座)だと、この倍の値段。うちは安いよ」と、160分の極上コースを猛烈に薦めてくる。午後から大事なミーティングがある。2時間以上のコースは避けたい。“ヒーリング・コース”を希望したが、おばちゃんの強引な推しで、話題の“顔骨気(コルギ)コース”を体験することになった。おばちゃんに連れられ、更衣室へ。指示通り、パンツ一丁になり、その上に紙パンツを履いて、チャイナドレスのような刺繍の入ったピンクの施術着を羽織る。外に出ると、別のおばちゃんが待ち受けており、階段を上らされる。曲がりくねった廊下を進むと、ドラム式の乾燥機が並んでいる小部屋に突き当たる。そこにはまた別のおばちゃん達が待機している。まさか乾燥機に足を入れるのでは?と構えたが、杞憂だった。用意されたお湯に足を浸けて、洗浄。再び階段を上り、逃げ場のない突き当たりの部屋へ通される。硬いベッドに仰向けに固定された後、店自慢の“顔骨気コース”が、いよいよスタートする。まずは、クレンジングと足つぼマッサージ。続いて、顔にクリームを塗られる。何度も何度も塗り込まれる。目隠しをされているので、何を塗られているかは、わからない。そして、唐突に骨気テラピー(注1)が始まる。かなり痛いとは事前に聞いていた。おばちゃんは、器具を使わず、指先だけで親の仇の様に攻めてくる!「イタタタ!!」と、思わず声を出して訴えるが、日本語は通じない。ところが「イタイ、イタイ」と、楽しそうにオウム返ししながら手を緩めずに続ける。我慢するしかない。続くフェイスリンパマッサージにも耐え抜き、ホワイトニングパックにシフト。同時に、空気圧による自動の骨盤マッサージが始まる。その間に、肩・肩甲骨の指圧とデコルテ、首、肩リンパマッサージ。最後に頭皮マッサージ。これで終了か、と安堵していると、入れ替わりに別のおばちゃんが迎えにやって来る。「全部脱いで、これを頭から被って。パンツも脱いでスッポンポンに」と黄色い布を渡される。まだ終わりじゃないの?よく見てみると、布の中央に穴が開いていて、そこに首を入れて着るらしい。中でパンツを脱いで、全裸になる。まるで貫頭衣(注2)ではないか?逡巡している間もなく、巨大なてるてる坊主と化したまま、階段を上らされる。いや、下りたのかもしれない。ここは、エッシャーの絵のような迷宮なのだ。最後に待っていたのは、骨気と人気を二分する“よもぎ蒸し”(注3)。部屋に向かうと、おばちゃんが入口にひとり、岩のように座っている。縦に長い部屋内には、真ん中に穴が開いた陶器製の丸い椅子(座浴器)がぞんざいに並べられている。複数の椅子とセットになるように、それぞれに丸テーブルが用意されている。奥には、てるてる坊主から首だけ出した先客の女性2人が、日本語で談笑している。女性もいるの?大丈夫?と面食らっていると、反対側の椅子へと何の説明もなく、誘導される。てるてる坊主の裾を広げて、座浴器に跨る。その下に火種があり、そこによもぎ(韓方薬/ハニャッ)が焚べられている。跨ると、肛門よりも陰嚢が熱い。蒸すというより、熱い。冷やさないといけない大切な器官。これって、男性がやって大丈夫なの?と、顔を上げると、おばちゃんは、目の前にお茶とお菓子を置いて戻っていく。ちょっと、待って!これ何分のコースだったっけ?泌尿器系の改善どころか、睾丸の生産機能がイカれてしまう!経過時間を知りたくて、見回すものの、時計は何処にもない。スマホは持ち込みOKとは知らず、ロッカーに置いてきてしまったのだ。隣では先客達が、楽しそうに自撮りをしている。あなたたち、これ熱くないの?僕はおばちゃんの顔色を窺いながらも、耐え続ける。あと何分だろう。先客は、出されたお菓子を頬張り、お茶を飲み干す。するとおばちゃんに連れられて、部屋を出ていく。なるほど、お茶を飲むのが合図で、蒸し終了なのか!と思い、手をつけていなかったお茶を飲み干す。なんと、おばちゃんはまた新しいお茶を運んでくるではないか。飲んでも終わらない?まさに地獄蒸しだ。結局、40分以上蒸されて終了。股間が熱いので、座る位置を何度も変更。座浴器の縁を移動し続けたおかげで、かなりの汗をかいた。受付に戻ると、あのおばちゃんが待ち構えていた。「お客さんの顔、ずいぶんと白くなった、小顔にもなったわよ」と、優しく笑う。ああ、この感覚。知っている。これ、嫌いじゃない。いや、むしろ好きだ。必要以上に相手を気遣うことが接客だとされる令和の時代にはない、粗暴だが、温かさのあるエネルギーが骨に染みた。またここに来ようか。ここはソウルだが、ここにはソウル(魂)がある。おばちゃんの言葉に、少しはその気になったものの、午後に韓国の人気女優さんと並ぶと、毎日、顔骨気に通っても勝てないと思った。彼女の顔はずっと小さかった。注1:骨気テラピー手や腕を使って骨を刺激し、老廃物の排出、リンパの流れや血行の促進にアプローチする韓国発祥の美容法。小顔や顔色が明るくなるなどの効果が期待できる。注2:貫頭衣生地の中央に穴を開け、そこに頭を通して着用する衣類のこと。注3:よもぎ蒸し韓国の伝統的な民間療法。よもぎなど韓方薬などを煮立て、蒸気を下半身に当てることで体を内側から温める。今月のCulture Favorite顔骨気前の小島監督と、『はちどり』などで知られる俳優のパク・ジフさん。顔骨気後の小島監督。顔がスッキリ!その後、『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』などに出演するチョン・ジョンソさんと。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。ゲームクリエイター、コジマプロダクション代表。’87年、初めて手掛けた『メタルギア』でステルスゲームと呼ばれるジャンルを切り開き、ゲームにおけるシネマティックな映像表現とストーリーテリングのパイオニアとしても評価され、世界的な人気を獲得。世界中で年間最優秀ゲーム賞をはじめ、多くのゲーム賞を受賞。2020年、これまでのビデオゲームや映像メディアへの貢献を讃えられ、BAFTAフェローシップ賞を受賞。映画、小説などの解説や推薦文も多数。ゲームや映画などのジャンルを超えたエンターテインメントへも、創作領域を広げている。「The Game Awards 2023」にて発表した、最新作『OD』の公式ティザートレーラーが、KOJIMA PRODUCTIONSの公式YouTubeチャンネルで公開中。『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』の第2弾トレーラーが公開中。先日、完全新作オリジナルIP『PHYSINT(Working Title)』の制作を発表。次回は、2396号(2024年5月1日発売)です。※『anan』2024年4月10日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2024年04月17日『すぽると!』(フジテレビ)のMCを務め、フジテレビ系『パリ2024オリンピック』中継キャスター就任が決定した佐久間みなみアナウンサーが、初めてのフォトブック『すぽると!特別編集 佐久間みなみ 1stフォトブック みなみから』(講談社)を5月22日(水)に発売することが決定した。撮影は佐久間アナの名前の由来にもなっている自然豊かな南の島で行われた。広大な草原での開放的ショットや、ビーチやプールで水と戯れる様子、ベッドルームでくつろぐ部屋着姿など、普段テレビでは見せない“素の佐久間みなみ”が盛りだくさんとなっている。また、本作ではフィギュアスケート、新体操、ジムトレーニングに励む姿も収録している。フィギュアスケートと新体操の経験者である佐久間アナは、本格的な衣装を着用し、スケートリンク上では回転技などを、新体操では見事なY字バランスなどを披露。さらにスポーツキャスター就任後から、取材の体力作りのためにトレーニングを始めという佐久間アナ。多い時でパーソナルジムに週3回通い、食事管理も徹底するなど、日々の努力で作られた引き締まった腹筋も見どころだ。そして、新生『すぽると!』のオンエアに臨む姿にも初密着しており、番組ファンやアナウンサー志望の学生も楽しめる内容となっている。南の島で見せたナチュラルな表情、スポーツキャスターとしての顔、スポーツに励む姿、いろいろな佐久間みなみを詰め込んだ一冊に期待が高まる。■佐久間みなみアナ・コメント――初めてのフォトブックについての感想を。「初めてこのお話をいただいた時は大変驚きました。テレビ局のアナウンサーがフォトブックを出して誰が手に取ってくださるのだろうか。正直、そんな不安も…。ただ、人生で二度とない貴重な機会。どんなことも挑戦してみたいという思いと、普段お見せしないありのままの自分をお届けできたらという思いで、撮影に臨みました」――この本の見どころは?「自分でも初めて出会う表情がたくさん詰まっていて、とても新鮮でした。個人的には笑顔よりもじっと何かを見つめる表情に一番“自分らしさ”を感じています。もともと考えすぎてしまうタイプなので、真剣な表情は素の自分に近いのかもしれません。また、幼少期から習っていたフィギュアスケートや新体操などは、久しぶりの挑戦だったのでドキドキでしたが、思っていたよりも身体が動いてくれて安心しました!」――発売の待っているファンの皆さんにメッセージを。「このフォトブックでは、写真だけでなく、インタビューで幼少期やアメリカ生活で悩んだこと、ぶつかった壁などについても話しました。日頃、見て見ぬ振りをしてしまう“自分の弱い部分”と向き合い、そこで気づいたこと、学んだことを素直に語りました。少しでもみなさんに共感していただき、何かの力になってくれればと願っています」■佐久間みなみ(さくま・みなみ)フジテレビアナウンサー1997年11月18日生まれ、愛知県出身。上智大学国際教養学部を卒業後、2020年にフジテレビ入社。現在の担当番組は、『すぽると!』『全力!脱力タイムズ』『ジャンクSPORTS』など。フジテレビ系『パリ2024オリンピック』中継キャスター。シンガー・ソングライター・miwaが作曲した『すぽると!』のテーマソング「OurTime」を歌う。
2024年04月12日フジテレビの佐久間みなみアナウンサー(26)が、5月22日に『佐久間みなみ1stフォトブック みなみから』(講談社)を発売することが決定した。透き通るような美背中を見せた表紙カット&南の島でナチュラルな表情を披露した誌面カットが公開された。今春より新たなスポーツニュース番組としてスタートした『すぽると!』(毎週土曜深0:35~1:15、毎週日曜後11:15~0:30)の MCを務め、同局系『パリ 2024オリンピック』中継キャスターに就任するなど、フジテレビのスポーツの顔として活躍する佐久間アナ。自身初のフォトブックの撮影は、名前の由来にもなっている自然豊かな南の島で行われた。広大な草原での開放的ショットや、ビーチやプールで水と戯れる姿、ベッドルームでくつろぐ部屋着姿など、普段テレビでは見せない“素の佐久間みなみ”が盛りだくさんとなっている。また、本作では経験のあるフィギュアスケートと新体操、さらにジムトレーニングに励む姿も撮り下ろし。本格的な衣装を着用してスケートリンク上では回転技などを、新体操では見事なY字バランスなどを披露した。さらに、スポーツキャスター就任後から、取材の体力作りのためにトレーニングを始めており、多い時でパーソナルジムに週3回通い、食事管理も徹底するなど、日々の努力で作られた引き締まった腹筋も見どころとなる。本作のオファーを聞いて「大変驚きました。テレビ局のアナウンサーがフォトブックを出して誰が手に取ってくださるのだろうか。正直、そんな不安も…」と感じた佐久間アナだが、「人生で二度とない貴重な機会。どんなことも挑戦してみたいという思いと、普段お見せしないありのままの自分をお届けできたらという思いで、撮影に臨みました」と心境を告白。見どころについては「個人的には笑顔よりもじっと何かを見つめる表情に一番“自分らしさ”を感じています。もともと考えすぎてしまうタイプなので、真剣な表情は素の自分に近いのかもしれません」と明かし、「フィギュアスケートや新体操などは、久しぶりの挑戦だったのでドキドキでしたが、思っていたよりも身体が動いてくれて安心しました!」と振り返った。本作では、新生『すぽると!』のオンエアに臨む姿の初密着や、幼少期やアメリカ生活で悩んだこと、ぶつかった壁などについて語ったインタビューも収録。「日頃、見て見ぬ振りをしてしまう“自分の弱い部分”と向き合い、そこで気づいたこと、学んだことを素直に語りました」という内容で、番組ファンやアナウンサー志望の学生も楽しめる内容になる。●佐久間みなみアナコメント◆初めてのフォトブックについて「初めてこのお話をいただいた時は大変驚きました。テレビ局のアナウンサーがフォトブックを出して誰が手に取ってくださるのだろうか。正直、そんな不安も…。ただ、人生で二度とない貴重な機会。どんなことも挑戦してみたいという思いと、普段お見せしないありのままの自分をお届けできたらという思いで、撮影に臨みました」◆見どころは?「自分でも初めて出会う表情がたくさん詰まっていて、とても新鮮でした。個人的には笑顔よりもじっと何かを見つめる表情に一番“自分らしさ”を感じています。もともと考えすぎてしまうタイプなので、真剣な表情は素の自分に近いのかもしれません。また、幼少期から習っていたフィギュアスケートや新体操などは、久しぶりの挑戦だったのでドキドキでしたが、思っていたよりも身体が動いてくれて安心しました!」◆メッセージ「このフォトブックでは、写真だけでなく、インタビューで幼少期やアメリカ生活で悩んだこと、ぶつかった壁などについても話しました。日頃、見て見ぬ振りをしてしまう“自分の弱い部分”と向き合い、そこで気づいたこと、学んだことを素直に語りました。少しでもみなさんに共感していただき、何かの力になってくれればと願っています」●佐久間みなみアナプロフィール1997年11月18日生まれの26歳。愛知県出身。上智大学国際教養学部を卒業後、2020年にフジテレビ入社。現在の担当番組は、『すぽると!』『全力!脱力タイムズ』『ジャンク SPORTS』など。フジテレビ系『パリ 2024オリンピック』中継キャスター。シンガー・ソングライターmiwaが作曲した『すぽると!』のテーマソング「Our Time」を歌う。
2024年04月12日この記事では、2024年3月に妊娠を発表した芸能人や有名人をご紹介! 妊娠・出産時期が自分と近い芸能人や有名人には、なんとなく親近感がわくものですよね。峯岸みなみさん、橋本マナミさんなど、多方面でご活躍中の方々からおめでたいニュースが届きました。俳優、アナウンサーなど、8名の妊娠のニュースをお届けします。 妊娠発表峯岸みなみ(31歳)元AKB48・タレント ※夫はてつや・YouTuber「東海オンエア」のリーダー妊娠発表:2024年3月1日(1人目)ブログ・SNS:Instagram(@minegishi_31chan)鉢嶺杏奈(34歳)俳優妊娠発表:2024年3月10日(2人目・男児)出産予定:7月ブログ・SNS:Instagram(@hachimine_anna)紺野あさ美(36歳)元アイドル・アナウンサー ※夫は杉浦稔大(32歳)プロ野球選手妊娠発表:2024年3月13日(4人目)出産予定:夏ブログ・SNS:X(@asami_k0507)井上和香(43歳)タレント ※夫は飯塚 健(45歳)映画監督、脚本家妊娠発表:2024年3月18日(2人目)ブログ・SNS:Instagram(@inoue_waka)淡輪ゆき(31歳)フリーアナウンサー※夫は浅村栄斗(33歳)プロ野球選手妊娠発表:2024年3月25日(2人目)ブログ・SNS:Instagram(@yukitannowa)矢島舞美(32歳)℃-uteの元メンバー・タレント ※夫は味方良介(31歳)俳優 妊娠発表:2024年3月25日(1人目) ブログ・SNS:Instagram(@maimiyajima_official_uf)橋本マナミ(39歳)俳優 妊娠発表:2024年3月31日(2人目)出産予定:初夏ごろ ブログ・SNS:Instagram(@manami84808)パパになる芸能人・有名人平野歩夢(25歳)スノーボーダー・金メダリスト 妊娠発表:2024年3月19日(1人目)ブログ・SNS:公式サイト気になる芸能人や有名人はリストの中にいましたか? 同じくらいの妊娠週数だったり、わが子と近い月齢の赤ちゃんが登場したりする芸能人のブログには、マタニティライフや子育てのヒントがあるかもしれません。家事や子育ての息抜きにチェックしてみてはいかがでしょうか。
2024年04月06日タレント・モデルの福岡みなみ(28)が、あす4日放送の読売テレビ・日本テレビ系『ダウンタウンDX』(毎週木曜後10:00)に出演し、“全身整形”をカミングアウトする。今回は「芸能人のお金白書買ってよかった!買わなきゃよかった!」と題し、ゲストがダウンタウン・浜田雅功に対して自身の購入履歴を披露。買ってよかったモノ、買わなきゃよかったモノをVTRで紹介していく。福岡は「脂肪吸引&脂肪移植」をやってよかったといい、「私、身体の余計な脂肪を吸引して顔に移植してるんですよ。足、お尻、腰、腕、あごの脂肪をとって、顔にちょっとずつ移植してます」と語る。さらに、ダイエットしても変わらない脂肪の造形を変えたことを告白し、総整形額は6000万円だと明かす。■出演ダウンタウン浜田雅功■ゲスト笠松将、久代萌美、重盛さと美、品川祐(品川庄司)、鈴鹿央士、福岡みなみ、槙野智章、レインボー(ジャンボたかお、池田直人)
2024年04月03日お笑い芸人のみなみかわが3月31日、「ABEMA NEWS チャンネル」で配信された『ABEMA的ニュースショー』に出演。キンタロー。の松竹退社報告に対する“意味深投稿”の真意を語った。○「なるほどね。」と投稿番組では、キンタロー。が所属事務所の松竹芸能を退社することを紹介。また、同事務所所属芸人のみなみかわが、このニュースの記事をXで引用し、「なるほどね。」と添えていたことに着目した。まずは、みなみかわをよく知る関係者たちに、この発言について取材を敢行。元松竹芸能所属のお見送り芸人しんいちは「『キンタロー。はここから抜けて、別の“国”に税金を納めるんですね。じゃあ敵とみなしますよ』という意味での『なるほど』やと思う。あれは宣戦布告で、本人にしか伝わらない声のトーンで放ったんやと思います」と推測。続いて、永野は「僕はXで意味ありげなことを投稿する芸人が大嫌い。言葉の意味を考察させるのが狙いだから、こういう投稿はスルーした方が良い。彼はそれを批判する側だったのに、どうしちゃったんでしょうね?」と辛口な意見。さらに「この発言の取扱説明書を理解した上で、みんなが聞いてくれているという“おごり”があるのでは?」と指摘した。さらに、みなみかわを最もよく知る元松竹芸能所属のTKO・木本武宏は「彼は松竹芸能を逆恨みしているのでは? 事務所の看板芸人になるために、キンタロー。の退社に暗躍したんだと思う」とニヤリと笑った。そのほかにも、明星大学の藤井靖教授が心理学の観点から分析。「短い文言は注目を集めやすい。自分の労力を最小限にして、自分に注目を集めるという、いわゆる“フリーライダー効果”を狙っている。それに加えて、キンタロー。さんに対する“心配”と“嫉妬”という、本来は両立しないような感情が渦巻いているのかもしれない」と紐解いた。○みなみかわ本人に真相を直撃さまざまな意見が飛び出たところで、スタジオ出演したみなみかわ本人に真相を直撃。みなみかわは「キンタロー。とは仲良しで大好き。だけど、僕は“円満離婚”と“円満退社”はこの世に存在しないと思っている。円満ならそのまま居たらええやんって話じゃないですか。みんなが円満という名のパウダーをフワっとかけている中で、『キンタロー。も“円満パウダー”かけてるやん!』と感じたことを、『なるほどね』と記したんです」と言及。続けて、「あんまり言いたくないけど……キンタロー。は天才なんです。それゆえに悩みがあったと聞いている。俺はこういうヤツほどフリーにならずに、松竹芸能におった方がええのになと思うんです。“戻ってこいや!”“一緒にやろうや!”も含めて、いろんな想いが込められた『なるほどね』なんです」と白状した。また、松竹芸能を近年退社した芸人たちを振り返ると、みなみかわは「辞めた皆さんには『戻りたかったら、戻っておいで』と言いたい」と呼びかけ。番組MCを務める千原ジュニアが「あなたがそれを決められないでしょ?」とツッコミを入れると、みなみかわは「僕は事務所のリーダーなんで。先輩芸人たちは自転車やマラソンに夢中だったりするので(笑)、僕が人事に関しては一手に引き受けます」と語気を強めた上で、「今の松竹芸能はかなり戦力ダウンしていて、なすなかにしさんとヒコロヒーの肩に重くのしかかっているので、立て直しが必要なんです。『一致団結で松竹芸能頑張って行くぞ!』って気持ちです」と事務所愛を語った。なお、この模様は現在、「ABEMA」にて無料配信中。【編集部MEMO】お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアがMCを務める、ABEMAの報道情報番組『ABEMA的ニュースショー』(毎週日曜12:00〜生放送)。独自取材と目線で、世間をざわつかせている話題沸騰のニュースの核心「的」を射貫く。また、時にはあえて「的」を外した独自取材で伝えることで、世の中で言われている「的(マト)=正義」に疑問を投げかける。鋭いツッコミに定評のあるジュニアが、一癖も二癖もあるゲストらと 1週間のニュースをしゃべり倒す。
2024年04月03日元AKB48のメンバーでタレントの峯岸みなみ(31)が25日までに自身のインスタグラムを更新。新ネイルを公開しつつ、妊娠中であることを気遣い「出産前最後のネイルにしようと思います」と明かした。峯岸は春らしいネイルを披露した写真を投稿。「新しいネイルはオーロラのフレンチにキラキラのリボンちゃん」「春っぽくて、綺麗めでもあり可愛さもあってとってもお気に入りです」とコメントした。続けて「※以前、ネイルをストーリーに載せた際に妊娠中ということで心配の声を沢山いただきました。『いつなにが起こるかわからない』本当にその通りだと思うので、これが出産前最後のネイルにしようと思います。いっぱい気にかけてくれてありがとうございます」とつづった。この投稿にSNSユーザーから「私も出産ギリギリまでnailしてましたでもおすすめは出来ないので、無事に出産したらnail life楽しんでください」「産婦人科によるよね初産の時、爪で健康状態確認するからネイルしないでねって言われたけど、二人目の病院は何も言われなかった」「確かに何があるかわからないから外した方がいいとは思うけど、体型が変わったりホルモンで気分が落ち込んでしまう妊婦期に自分の爪が可愛いと気分が上がっていいですよね」など、様々な意見が寄せられた。峯岸は3月1日に、夫の東海オンエア・てつや(年齢非公表)とともに第1子妊娠を公表した。
2024年03月25日AKB48・柏木由紀(32)の卒業コンサートが16日、神奈川・横浜のぴあアリーナMMにて開催。初代総監督の高橋みなみがサプライズ登場した。AKB48の最年長メンバーで、17年間在籍した柏木。卒業コンサートはソロ曲「火山灰」からスタートした。「RIVER」では、高橋みなみがサプライズ登場。力強い「AKB~!」にどよめきが起こった。そして、高橋と柏木のWセンターでパフォーマンス。高橋も力強いダンスで観客を魅了した。柏木由紀は1991年7月15日生まれ、鹿児島県鹿児島市出身。2006年、「第三期AKB48追加メンバーオーディション」に合格。翌年、AKB48劇場でのチームB 1st Stage「青春ガールズ」初日公演において、初代チームBの一員として公演デビューした。撮影:蔦野裕
2024年03月16日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第11回目のテーマは「推しも推される関係」です。1月、トレント・レズナーのスタジオへ訪問し、彼とアッティカス・ロスの2人と数時間に渡り貴重な時間を共有した。さらに「ナイン・インチ・ネイルズ」(注1)のファーストCDと『ソーシャル・ネットワーク』のサントラ盤CDにそれぞれサインを貰った。2016年のE3にて『デス・ストランディング』(以下『DS』)のティザー映像(注2)を初めて発表した後、コジプロ公式アドレス宛の方に、トレントから「私はヒデオの大ファンです。デスストの音楽にとても興味があります」というメールが入った。当時はまだ、精査をする担当者も不在だった為、「本当に本人からだったのか?」もわからない状態でフェードアウトしてしまった。勿論、僕にとっての彼は、ずっと“推し”だった。それからも行く先々で「トレントはヒデオのファンだ」という話を耳にした。『DS』のパフォーマンス・キャプチャー中にノーマン・リーダス(注3)からも「友達のトレントが、ヒデオの大ファンなので、明日にでもこの撮影現場に来るかもしれない」と、聞かされた。しかし、実際には彼は現れず、僕の方もやはり耳半分な状態だった。ところが、昨年末に、知人のジェフ・キーリー(注4)から「トレントが逢いたがっている!」と、直接の連絡先のメールアドレスが届いた。1月にちょうどロスに行く予定があったので、漸く逢う機会を得た。トレントは、僕を待ち受けていて、こう言った。「『MGSV』(注5)は、219時間プレイ。『DS』は発売された時にやり終えて、今はまたPCでディレクターズカットを再プレイしている!何度も言うけど、いくつかのアルバム制作を妨げたのは、ヒデオのせいだよ(笑)」お互い“推し”であったにも関わらず、実際に邂逅するまでに8年を要した。“推し”と“推し”が日常生活で偶然出逢うということは、まずあり得ない。昔は、対談などを活用して、“推し”に会う機会を作った。偶然を待っているだけでは、容易に“推し”に出逢えなかったのだ。ところがSNS時代になって、そんな“推し”との繋がり方は、大きく変わった。SNSというツールが“推し”と“推し”を容易に、効率的に繋げてくれるようになったのだ。例えば、ある本を読む、映画を観る、音楽を聴く、作品を見る。僕はその“推し”の感想をSNSに投稿する。すると、その“ラブコール”は世界中を瞬時に駆け巡り、その日のうちに、ほぼ間違いなく、“推し”にダイレクトに届くのである。僕がフォローすれば、相手もフォローしてくれる。そうなると、DMで直接話が出来る。仲良くなり「今度、どこかで逢いましょう!」と約束する。いずれ直接、歓談することが出来てしまう。“推し”同士は、エージェントやマネージャーをすっ飛ばすので、話がはやい。そうやって“推し”も“推される”関係を築いた小説家、映画監督、アーティスト、ミュージシャン、俳優、クリエイターは数えきれない。『DS』の日本語版音声に、津田健次郎さんへサム役のオファーをしたのも、まさにこういう経緯によるものだ。10年くらい前のSNSでは、今ほどの即効性も確実性もなかった。しかし、「HIDEO KOJIMAというゲームクリエイターが、あなたの作品を推しているよ」と、僕のファンと相手のファンたちが間を取り持って、うまく繋いでくれた。僕と相手を“推す”人たちが協力し合い、“推し”同士を繋いでくれたのだ。色々と問題はあるSNSだが、“推し”を推しはかる人たちにとっては、“推し”と“推し”が繋がることができる最強のツールでもあるのだ。勿論、相手が僕の事を知らない片想いの場合もある。例えば、パク・チャヌク監督(注6)。韓国映画『オールド・ボーイ』を観て、パク監督に惚れたのは20年前。どうしても彼に逢いたかった僕は、人を介してパク監督に連絡をとって貰った。韓国に飛ぶと、パク監督は『親切なクムジャさん』のラストシーンを玉川(オクチョン)という場所で撮影中とのこと。ソウルから車を飛ばして3時間あまり。零下16度の現場で“推し”に邂逅した。現場近くのレストランで通訳もなく、韓国料理を咀嚼しながら、身振り手振りで対話した。お互いが、好きな作品のことを夢中で話していると、通じるものがいくつもあることが分かった。いつしか“推し”と“推し”は、人種や言語を超えて繋がっていた。僕らは、同じものを“推し”て、創作の世界に入ったのだと理解し合った。いつの間にか“推して”いるつもりが“推される”、初めて会ったのに、幼馴染のような関係になっていた。以降、パク監督とはずっと特別な関係が続いている。“推し”とは誰かにゾッコンとなり、好きなことを公言し、行動を起こし、生涯応援することだ。同時に、それは、新たなクリエイティブにも繋がる。“推し”もまた一つの創作なのだ。好きという気持ちは世界共通だ。同じものを“推す”情熱が、見知らぬ者同士を繋いでくれる。全身全霊をかけて“推し”ていれば、いつかは“推し”からも“推される”機会がやってくる。“推し”も“推される”関係は、誰にとっても夢ではない。今日も僕は誰かを“推し”続ける。注1:ナイン・インチ・ネイルズ1988年に活動を開始した、トレント・レズナーによるプロジェクト・バンド。注2:アメリカで開催されていた世界最大級のゲームの祭典であるE3において、小島監督の新作として、そのタイトルとノーマン・リーダスが主演であることが発表された。単なる予告編とは異なり、謎に満ちた映像が世界中の注目を集めた。注3:ノーマン・リーダス俳優。『ウォーキング・デッド』『処刑人』などに出演。『デス・ストランディング』のサムを演じている。注4:ジェフ・キーリーゲーム業界のアカデミー賞ともいわれるThe Game Awards(TGA)のプロデューサーであり司会者。小島監督のよき理解者であり友人。注5:MGSV小島監督のゲーム『メタルギアソリッドVファントム・ペイン』のこと。注6:パク・チャヌク監督『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』のほか、『お嬢さん』『別れる決心』など数多くの映画を手掛ける。今月のCulture Favoriteトレント・レズナー、アッティカス・ロス両氏と。『犯罪都市 NO WAY OUT』に出演するマ・ドンソク氏と。4年ぶりにソウルで再会したパク・チャヌク監督と。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。ゲームクリエイター、コジマプロダクション代表。’87年、初めて手掛けた『メタルギア』でステルスゲームと呼ばれるジャンルを切り開き、ゲームにおけるシネマティックな映像表現とストーリーテリングのパイオニアとしても評価され、世界的な人気を獲得。世界中で年間最優秀ゲーム賞をはじめ、多くのゲーム賞を受賞。2020年、これまでのビデオゲームや映像メディアへの貢献を讃えられ、BAFTAフェローシップ賞を受賞。映画、小説などの解説や推薦文も多数。ゲームや映画などのジャンルを超えたエンターテインメントへも、創作領域を広げている。『HideoTube (ヒデチュー):特別版』小島監督が、津田健次郎さん、宇内梨沙さんと、コジマプロダクションが発表した様々なトピックについて語り尽くす。次回は、2392号(2024年4月3日発売)です。※『anan』2024年3月13日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2024年03月09日2024年3月1日、アイドルグループ『AKB48』の元メンバーでタレントの峯岸みなみさんが、第1子の妊娠を発表しました。峯岸さんは、自身のInstagramで次のように想いをつづっています。この度、第一子を授かりました。安定期を迎え、お腹の中で小さな命がぽこっと動く度にこれまでに経験したことのない温かいものを感じながら日々を穏やかに過ごしています。お仕事の方は、身体と相談しながら無理のない範囲で続けていきたいと思っております。お世話になっている関係者の皆様、いつも応援してくださっている皆様、どうか温かく見守っていただけると幸いです。minegishi_31chanーより引用 この投稿をInstagramで見る 峯岸みなみ Minami Minegishi(@minegishi_31chan)がシェアした投稿 峯岸さんは、同日現在安定期に入っているとのこと。仕事は、体調と相談しながら今後も無理のない範囲で続けていくそうです。また、夫でグループYouTuber『東海オンエア』の、てつやさんも、自身のInstagramで「世界で一番大切な人が1人増える」と、次のようにコメントを発表しました。この度、僕の世界で一番大切な人が一人増える運びとなりました。現在は安定期に入り、妻のお腹の中で急成長しております。これからは父になる自覚と責任感を持って、将来我が子に観られても恥ずかしくない動画作りは無理だとは思いますが、日々頑張ってくれている妻を誠心誠意支えながらより一層YouTube活動にも励んでいこうと思います。暖かく見守っていただけますと幸いです。to_tetsuyaーより引用(原文ママ) この投稿をInstagramで見る てつや【東海オンエア】(@to_tetsuya)がシェアした投稿 峯岸さんとてつやさんは、2022年8月12日に結婚。てつやさんが峯岸さんの元ファンとあり、『推しと結婚』というワードがSNSでトレンド入りしました。また、発表の前日である2024年2月29日、アメリカのプロ野球チーム『ロサンゼルス・ドジャース』で活躍する、大谷翔平選手が自身のInstagramで結婚を発表。その際、大谷選手が愛犬のデコピンの写真を右下に入れていたことから、峯岸さんとてつやさんも、互いの愛猫を載せたようです。ユーモアを交えた幸せいっぱいな報告に、「嬉しすぎるニュース」「おめでとうございます!」「安静に過ごしてね」と、祝福の声が相次いでいます。芸能界にYouTubeと、別々の世界で輝く2人の子供がどんな子か、今から楽しみですね。峯岸さん、てつやさん、本当におめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2024年03月02日2023年2月23日に、お笑いタレントの小島よしおさんが、情報番組『news おかえり』(ABCテレビ)に出演し、第1子の男児が同月17日に誕生していたことを発表しました。赤ちゃんの体重は3千g前後が平均のところ、4千g越えだったとのこと。同番組のX(Twitter)アカウントは、改めて小島さんに祝福のコメントを贈るとともに、小島さんと赤ちゃんの様子が伝わる1枚を投稿しています。 #ABCテレビ #6ch ❣️ #newsおかえり 午後3時40分✅番組最後にうれしい報告がなんと、我らが小島さんにベビーピーヤ誕生㊗️4000g超とのことで奥様も本当によくがんばりましたね✨ #ベビー水着 をいつか親子共演を見られる日が、、くるかも⁉️おめでとうございました #小島よしお pic.twitter.com/OtRcN0csDb — news おかえり【公式】 (@news_okaeri_abc) February 23, 2024 番組から贈られた、赤ちゃん用の水着を手に笑顔の小島さん。背後には、赤ちゃんの手に自身の小指を添えた記念写真が写っています。おめでたいニュースに、ファンからは「ビッグな赤ちゃんですね!おめでとうございます!」「優しくて楽しいお父さんとか最高」「親子共演、ぜひ見たいです!」などの声が寄せられました。数えきれないほどの子供たちを笑顔にしてきた小島さんは、子育てにおいても大活躍することでしょう。ユーモアあふれる、家庭でのエピソードを聞ける日が楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2024年02月24日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第10回目のテーマは「人生をストーリーテリングする」です。先日、配信されたSIEのイベント『State of Play』(注1)にて、『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』の第二弾トレーラー(注2)を全世界に向けて公開した。今回も、企画、構成、画面選び、セリフ選び、コピー、音付け、編集、ディレクション、MIXなどを贅沢にひとりで楽しんだ。ほぼ1年ぶりの編集作業だった。トレーラーの尺は9分39秒。ちょっとした短編作品とも言える。発売前だが、僕にとっては、これも作品(ゲーム)の一部なのである。ゲームのプロモーション映像は普通であれば、TVCMや映画の予告編と同じく、外部の映像専門会社に委託する。なぜそれをゲーム制作者の僕がするのか?技術、納期、バジェットなど、裏事情は色々あるが、最大の理由は、やはり編集という行為が好きだからだ。ゲーム創りは高度で複雑、生き物の様に日々進化する。だから、飽きることはない。とはいえ、ゲームはインタラクティブだ。見るもの、見せるもの全ては創り手側にはなく、プレイヤーの行動に依存する。一方で、映像は創り手の思惑通りにタイムラインを操作できる。何を見せて、何を見せないか?さらにはそのタイミングも。だから、たまにはタイムラインを自分で制御した旧来の映像作品で、観客を驚かせたいと、僕は編集機の前に座る。自分だけのペースで完結した作業が出来る事も大きい。チームを動かす仕様書もミーティングも不要だ。僕が初めて編集機に触れたのは、中学生の頃。当時は家庭用のビデオカメラもまだない。友人の父親が持っていた8mmスーパー8カメラを借りて、つまらない自主映画で戯れていたアナログの時代。編集映像が覗ける画面(フィルムエディター)も付いていない、ただのフィルムスプライサー(注3)とスプライシングテープ(注4)での切り貼りを行っていた。切りすぎるとフィルムがダメになる。うまく繋げないと映写機に引っかかる。デジタル世代では当たり前の「undo」(注5)が効かない。だから、細かな編集はできない。あの頃は正直、面白いとは思わなかった。’90年代、ゲーム制作現場にもMacが導入されるようになった。当時の編集環境はMacとAdobe Premiere。しかも、今とは違うノンリニア編集なので、編集中の結果(レンダリング)は、かなりの時間を待たされ、完成した映像の解像度も低いものだった。それでもアナログ時代とは違い、デジタル編集は魔法のようだった。トレーラーやPV、CMに使う素材編集、ゲーム内に入れる実写映像などなど。ここから今に続く、僕の編集人生がスタートしたとも言える。人は時間を超えることも、遡ることも出来ない。タイムマシンやタイムワープといった“SFガジェット”は、現実には実現しそうもない。過去や未来への時間旅行は、宇宙人や魔法の力を借りない限り、無理なのだ。僕らの人生も同じだ。過去を振り返ったり、未来を想像することは出来ても、人生というタイムラインを入れ替えたり、嫌な過去を消したり、楽しかった頃を強調したりは出来ない。さらにゲームの様に生きた人生を何度もやり直し(リプレイ)することも出来ない。ところが、映像の中であれば、時間を自由に行き来出来る。カットを繋ぎ、入れ替えるだけで、時間を自在に旅することが出来る。A“ある家の玄関の前でキスをしている男女”のカット。B“お洒落なレストランで見つめ合いながら食事をする男女”のカット。この二つを並べ替えるだけで、印象は大きく変わってくる。ABだと、既に付き合っているカップルが家から出てきて、何かの記念日にレストランで祝うという物語に見える。AとBを並び替えてみる。レストランで食事をしてから、どちらかの家まで送っていき、そこで初キスをする。食事を経て、男女に恋が芽生えたというドラマティックな物語が産まれる。さらにキスシーンが夜で、レストランが昼だとすると、時間経過も大きく変わる。ABだと、二人がレストランに行くのは一泊した翌日の昼になり、彼らの愛の営みまでも連想できる。BAだと、レストランで話をしているうちに夜になり、どちらかの家まで送り、キスをしているということに。AとBの間に太陽が昇る、あるいは沈むカットを入れる(街の明かりが灯る/消えるカットでもいい)と、さらに物語を強くすることができる。編集によって、時間の操作だけではなく、二人の関係や物語をも決定出来るのだ。リアルな人生はやり直せない。しかし、想像力で編集をしてみれば、そこからまた違ういくつものストーリーを紡ぎ出せるはずだ。そのことで、よりよい未来を想像・創造が出来る。人生を素材としたストーリーテリングだ。“編集”とは僕にとってのタイムマシンであり、人生を物語ることでもあるのだ。注1:State of Play最新のゲームトレーラーやゲームプレイ映像など、PlayStationに関する情報をインターネット上で配信する番組。注2:小島秀夫監督が現在制作しているゲームの最新ティザートレーラー。注3:フィルムスプライサーフィルムを切ったり繋いだりする器具。注4:スプライシングテープ粘着剤が付きづらいものにも接着する、繋ぎ用の粘着テープ。注5:undo直前に実行した操作や処理を取り消し、元の状態に戻すこと。今月のCulture Favorite『ザ・ホエール』などを手がけるダーレン・アロノフスキー監督。俳優のマッツ・ミケルセンが来社。『DEATH STRANDING』でサムの声を演じた津田健次郎さんと。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。ゲームクリエイター、コジマプロダクション代表。’87年、初めて手掛けた『メタルギア』でステルスゲームと呼ばれるジャンルを切り開き、ゲームにおけるシネマティックな映像表現とストーリーテリングのパイオニアとしても評価され、世界的な人気を獲得。世界中で年間最優秀ゲーム賞をはじめ、多くのゲーム賞を受賞。2020年、これまでのビデオゲームや映像メディアへの貢献を讃えられ、BAFTAフェローシップ賞を受賞。映画、小説などの解説や推薦文も多数。ゲームや映画などのジャンルを超えたエンターテインメントへも、創作領域を広げている。「The Game Awards 2023」にて発表した、最新作『OD』の公式ティザートレーラーが、KOJIMA PRODUCTIONSの公式YouTubeチャンネルで公開中。『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』の第2弾トレーラーが公開中。先日、完全新作オリジナルIP『PHYSINT(Working Title)』の制作を発表。次回は、2388号(2024年3月6日発売)です。※『anan』2024年2月14日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2024年02月10日もうすぐバレンタイン。気分が浮き立つ可愛い色みのコスメで、メイクをとことん楽しもう。タレント・峯岸みなみさんが新商品をお試し!峯岸みなみさんが新商品をお試し!1、ALLIEクロノビューティラスティングプライマーUV SPF50・PA++++UV耐水性どこから見てもツヤやかな明るい美肌が長持ちする。化粧持ちがよく、メイクの上から塗り直しもOKな下地。「肌の上でなんの抵抗もなくのびて、独特な香りや白浮きなど日焼け止め特有のストレスが一切ない。ほんのりピンクで肌がトーンアップします」。クロノビューティラスティングプライマーUV SPF50・PA++++UV耐水性 25g¥1,650*編集部調べ 2/10発売(カネボウ化粧品 TEL:0120・518・520)2、MARY QUANTチアリー カラーズ フォー アイズ 03メイク心をくすぐるキラキラピンクのセット。マット、パール、トゥインクル、グリッターと4つの質感をセット。「開けた瞬間にさまざまなピンクとラメが目に飛び込んできて、胸がときめきました。少しくすんだピンクと上品なラメで、大人も使いやすい可愛らしさだと思います」。チアリー カラーズ フォー アイズ 03¥6,050 2/9限定発売(マリークヮント コスメチックス TEL:0120・53・9810)3、Yves Saint Laurentピュアショット ナイト リチャージセラムシンデレラタイムを逃しても白雪姫レベルの美肌が叶う。睡眠による肌修復効果を再現すべく開発された美容液。「サラッとしたテクスチャーで肌にスッとなじむのに、保湿力は抜群。翌朝肌の調子がよかったです。最近気になっていた、乾燥による毛穴の凹凸が、数日で気にならなくなりました」。ピュアショット ナイト リチャージセラム 30ml¥14,520 2/9発売(イヴ・サンローラン・ボーテ TEL:0120・526・333)4、LANCOMEラプソリュ ルージュ ドラママット 196グラマラスに彩った唇で恋の炎を燃え上がらせて。マットな仕上がりなのにこっくりクリーミー。バレンタイン限定デザイン。「見た目よりも明るく少し朱色がかったレッドで、顔がパッと華やかに。シンプルなファッションに合わせても映えるなと思います。誰にでも似合う、そして季節を問わずに楽しめる色」。ラプソリュ ルージュ ドラママット 196¥5,830 2/9限定発売(ランコム TEL:0120・483・666)みねぎし・みなみ元AKB48で、現在はアイドルユニット「ノースリーブス」のメンバー。ドラマやバラエティ番組に出演したり、ラジオのパーソナリティを務めるなどマルチに活躍中。※『anan』2024年2月14日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・荻野玲子取材、文・風間裕美子
2024年02月10日アイドルグループ・STU48の石田千穂、石田みなみ、中村舞、宗雪里香が、発売中のマンガ誌『週刊ヤングマガジン』(講談社)第7号のグラビアに登場している。石田千穂は2002年3月17日生まれ、広島県出身。石田みなみは1998年10月11日生まれ、兵庫県出身。中村は1999年4月4日生まれ、愛媛県出身。宗雪は2000年6月15日生まれ、愛媛県出身。今回は2022年1月から行われた、ヤンマガWeb「週刊STU48」企画でヤンマガ選抜4〜7位となった4人が、グラビアに登場。大人メンバーとしてスタイリッシュで華やかに魅了した。
2024年01月19日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第9回目のテーマは「トラウマの向こうにある“好き”」です。先月のTGA(注1)で『OD』という新作ゲームを発表した。究極の“恐怖”を扱う非常に“とんがったゲーム”を目指した野心作である。昨年の秋には、この『OD』の特別企画合宿を熱海で行った。僕は子供の頃から、怖がりだった。それは今も変わらない。人には見えないものが見える、聞こえない音が聞こえる。と言っても、霊能力者ではない。感受性の強さゆえに、あらゆる刺激に過敏に反応してしまうのだ。森の木々が人に見えたり、天井のシミが歪んだ顔に見えたり、柱の影が巨大な化け物に見えたりする。だからホラー映画もオカルトも怪談も苦手だ。だが、怖がりだからこそ、誰よりも怖いものが創れるというメリットがある。ヒッチコックやスピルバーグがそうであるように。コナミ在籍時代に『P.T.』というホラーゲーム(注2)の体験版を創った。配信後、制作が中止となったこともあり、今でも多くのフォロワーが影響を受け“伝説のホラー・ゲーム”として語り継がれている。スタッフと一緒なら、怖がりの僕でも冷静に観られるかもしれない。そう思い、ある映画のBD(注3)を倉庫から発掘、熱海での合宿に持参した。どうしても観られない作品、僕のオールタイムベスト級の“怖い映画”だ(別の映画を観たいというスタッフの意見を優先し、観る機会は逃した)。それが『エクソシスト』(1973)だ。監督はウィリアム・フリードキン。昨年の8月、ロサンゼルスの自宅で肺炎と心不全のため、87歳で死去した。言わずと知れた映画界の巨匠だ。僕も多くの影響を受けた。中でも『フレンチ・コネクション』『恐怖の報酬(リメイク版)』『L.A.大捜査線/狼たちの街』などがお気に入りだ。映画を通じて、マイク・オールドフィールド(『エクソシスト』の挿入曲)やタンジェリン・ドリーム(『恐怖の報酬』のOST担当。注4)といった“プログレッシブ・ロック”という前衛音楽を教えてくれたのも彼である。訃報を聞いた夜、彼を悼んで作品を観直した。だがそれほどまでにリスペクトしている監督なのに、どうしても『エクソシスト』だけは怖くて観られない。それが日本で公開されたのは小学5年生の時。北米のわずか26館からスタートした映画は、評判が評判を呼び、世界中で空前の大ヒットを記録した。あまりの怖さに退出者が続出、心臓発作で死人が出たとの噂も飛び込んできた。口から嘔吐物を飛ばす!十字架を陰部に突き立てる!首が360度回転する!という映画の常識を超えた過激さに途中退席したという知人からの生の鑑賞譚も聞いた。「悪魔祓い(エクソシスト)」という単語さえもが、未知なる恐怖の対象だった。既にかなりの映画マニアだった僕でも鑑賞は無理だと思った。ある日、中学生だった2歳上の兄が原作本を買ってきた。その表紙のイラストがまた怖かった!青い背景に丸い窓があり、悪魔に憑依されるリーガンらしき少女のイラスト(似ていない)が載っている。左手は吊り革のようなものを握り、そのサークルの中に、笑みを浮かべた少年の頭部が逆さまに描かれている。ゾッとするイラストだった。それが本棚にあるだけで、僕は兄の部屋には入れなくなった。そこに邪悪な霊が宿っているかのようで。6年後、禁断の映画『エクソシスト』がTVで放映されることとなった。いつまでも逃げてはいられない。高校生になった僕は、決意してテレビの前に座った。日本語音声なので、少しは怖さも紛れるだろう。しかし、映画には恐怖した。以降、“最も怖い映画”として、2度と観ることはなかった。熱海の合宿後、『エクソシスト』の正統派続編と言われる話題の『エクソシスト 信じる者』が公開された。向き合うには今しかない。そう思い、10年前に購入していた『エクソシスト』製作40周年記念エディションのBDの封を開けた。60歳を超えて観直した『エクソシスト』は、怖いどころか、猛烈によく出来た映画だった。フリードキンの演出、特殊効果、音響、カメラ、役者の演技、ディテール。どのシーンも素晴らしく、完璧だった。邪悪なものに立ち向かう、人間の勇気と愛を描いた良質なドラマだったのだ。世界中で大ヒットし、今も語り継がれているのも、オカルト映画だからではなかったのだ。フリードキン監督、ごめんさない。50年間も誤解していました。あなたはやはり天才です。私は永遠にあなたを“信じる者”です。そして今、僕の眼の前に、トラウマとなったあの原作本がある。文庫版が復刊されたのだ。例の怖かった単行本の表紙は、貞子のような写真に変わっている(注5)。昨年11月に出た『エクソシスト』のソフト(注6)も購入した。原作を読んだ後に観直すつもりだ。それもフリードキンの音声解説付きで。この作品をもっと知りたいと思う。もっと好きになりたいと思う。怖さは未知から来るからだ。これから僕は、あるお祓いの儀式をする。トラウマとなった原作を読むことで“悪魔祓い”をするのだ。その“トラウマ”を乗り越えた向こうに、本当の“好き”が待っている。注1:TGAThe Game Awardsの略称で、毎年12月にアメリカで開催されるビデオゲームイベント。注2:『P.T.』プレイアブル・ティザー。2014年8月14日に無料配信され、絶賛された小島秀夫監督作品のホラー・ゲーム。注3:BDBlu‐ray Discのこと。注4:OSTオリジナルサウンドトラックのこと。注5:ウィリアム・ピーター・ブラッティの原作は、1973年に新潮社から翻訳が出版され(吊り革を握った少女のイラスト)、1977年に新潮文庫版(リーガンの顔がトレースされたイラスト)、1999年に創元推理文庫版が出版され、2023年の復刊で現在のカバーになった。注6:ディレクターズカット版&オリジナル劇場版〈4K ULTRA HD&ブルーレイセット〉(4枚組/ペーパープレミアム付き)今月のCulture Favorite新作『OD』のトレイラーに登場するハンター・シェイファー。ティモシー・シャラメと。『OD』でタッグを組むジョーダン・ピール監督と。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。ゲームクリエイター、コジマプロダクション代表。’87年、初めて手掛けた『メタルギア』でステルスゲームと呼ばれるジャンルを切り開き、ゲームにおけるシネマティックな映像表現とストーリーテリングのパイオニアとしても評価され、世界的な人気を獲得。世界中で年間最優秀ゲーム賞をはじめ、多くのゲーム賞を受賞。2020年、これまでのビデオゲームや映像メディアへの貢献を讃えられ、BAFTAフェローシップ賞を受賞。映画、小説などの解説や推薦文も多数。ゲームや映画などのジャンルを超えたエンターテインメントへも、創作領域を広げている。「The Game Awards 2023」にて発表した、最新作『OD』の公式ティザートレーラーが、KOJIMA PRODUCTIONSの公式YouTubeチャンネルで公開中。次回は、2384号(2024年2月7日発売)です。※『anan』2024年1月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2024年01月13日高山みなみ、大塚明夫、かないみか、中尾隆聖、子安武人、佐久間レイ、谷育子ら平成版アニメ「たのしいムーミン一家」のレギュラー声優が日本語吹き替え版に集結したパペットアニメーション映画『ムーミンパパの思い出』。この度、ムーミントロールと若きムーミンパパの2役の声を担った高山さんの演じ分けが垣間見られる本編シーンが、シネマカフェに到着した。小説「ムーミンパパの思い出」を基に、若い頃のムーミンパパの大冒険を通して、スナフキンの親・ヨクサルやスニフの親・ロッドユール、リトルミイら個性的な仲間たちとの出会いや友情が描かれる本作。公開された映像では、若きムーミンパパと発明家のフレドリクソンは、「海のオーケストラ号」と名付けた船で海へ出発するために、竜のエドワードに川に入ってもらうことで、水かさが増し、船が浮かんで進んでいけるとひらめく。そっけなかったが、「川で試せよ。砂の川床は柔らかいぞ」という勧めにのってくるエドワード。その様子を見て、若きムーミンパパとフレドリクソンたちは急いで船に乗り込む。そんな中、ヨクサル(cv.子安武人)が船に乗りそこねて、海に浮かぶロッドユール(cv.中尾隆聖)に気づき、助ける一幕も。エドワードのおかげで船は海へと進み、若きムーミンパパは「次は何が起きる。冒険よ、待ってろよ!」とワクワクが止まらない。この場面に続くのが、このパパの冒険話を聞いている息子のムーミントロール。「すごいよ、パパ!名前もすごい!竜のエドワード」と大興奮で、「実は竜のエドワードには再会したんだ。彼は思いがけずいいことを。それで知った、冒険とはどう転がるかわからないもんだ」とムーミンパパ(cv.大塚明夫)。そしてムーミンママ(cv.谷育子)は、その様子を優しく見守っている。高山さんは、「本当に久しぶりのムーミンでしたので、嬉しさと懐かしさでいっぱいになりました」とふり返っている。なお、新宿バルト9では1月7日(日)、高山さんとかないさん(スノークのおじょうさん/若いママ役)の舞台挨拶付き上映イベントが行われる。『ムーミンパパの思い出』は12月29日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ムーミンパパの思い出 2023年12月29日より新宿バルト9ほか全国にて公開© Filmkompaniet / Animoon Moomin Characters™
2023年12月25日いま世界で最も話題のホラー映画『TALK TO ME』を手がけたフィリッポウ兄弟と、世界的ゲームクリエイターである小島秀夫監督の鼎談を実施!作品のことから、お互いのもの創りへの考えまで、終始ハイテンションで楽しいトークをお届け。――フィリッポウ兄弟と小島監督の出会いを教えてください。小島秀夫(以下、小島):『TALK TO ME』のティザーが公開されて、こいつはすごい!と。その後にYouTubeを見たら、特殊メイク、VFX、アクションと色々な要素が全部入っていて、しかもクオリティが高くて驚いた。この世代には勝てない、会ってみたいと思って連絡しました。マイケル:大ファンだったので、光栄すぎて慌てましたね(笑)。――小島監督のゲームをプレイしていたんですか?ダニー:もちろん!マイケル:『P.T.』(幽霊の住む屋敷の廊下をループしながら探索するホラーゲーム)は本当に素晴らしい。超クール!ダニー:小島監督は、すごく存在感がある人で。マイケル:でも、いつも楽しくて緊張感なく話せるんだよね。クリエイティブな頭をしているので、刺激を受けます。小島:ずっとテンションが高くて。僕は60歳なので羨ましい。マイケル:もし小島監督が棺桶に入ったらエナジーを与えに行くので呼んでください。小島:(笑)。敬愛するジョージ・ミラー監督も双子ですが、二人に会って初めて双子っていいなと思いました。2馬力でしょ。1人で20時間働いても時間が足りないから。たとえば、現場で俳優Aと話をしていると、その間、俳優Bとは話せない。でも双子なら同時にできるので。マイケル:たとえば何かアイデアが浮かんで、すごくクレイジーだから、他の人みんなに「できるわけないよ」と言われても、双子だから「いや、できるよ」と言えるところが強みの一つ。一応、現場ではダニーが監督で彼が演出について話します。二人が監督で入ると、「え、さっきダニーが言っていたことと違う」となっちゃうから。ダニー:喧嘩をする時は、みんなの前ではせず、スマホでテキストを打って見せる感じ。マイケル:で、僕は見ないふりをするっていうね(笑)。――YouTuberとしても活躍するフィリッポウ兄弟ですが、小島監督が作品を作り始めた時代とは、もの創りの環境がかなり異なるように思います。小島:まず発表の場があることが違いますよね。僕らの時は、脚本を書いて、カメラを調達して、友だちを騙して集めて(笑)、現像して、編集して…なので、お金もものすごくかかります。でも、今はデジタルだから、カメラもライティングもCGも全部できるし、世界中の人が見ているネットで発表できます。ダニー:今みたいに発表する場がないために埋もれてしまった、いいアイデアがいっぱいあるかと思うと悲しいね。マイケル:以前、小島監督に聞いた、子どもの頃に映画作りをしたという話がすごく面白くて、映画化したいくらい。もちろん、小島さんにも出てもらう!小島:(笑)。内臓が飛び出るシーンを撮るのに、肉屋で腸を買ってきたりとかね。実際、現場でやってみたら、人間のじゃないので大きすぎて使えなくて。ダニー&マイケル:あはははは。マイケル:夕日の話も最高!小島:夕日のシーンが必要だったけどなかなか撮れなくて、友だちのお父さんが撮っていた夕日のフィルムを切りました(笑)。――『TALK TO ME』を観ていかがでしたか?小島:ホラーというより降霊版ドラマ『ユーフォリア』という印象です。パーティ、セックス、ドラッグ、その向こうに降霊があるという。YouTubeは、導入がゆっくりしていると、視聴者が飛ばしたりするじゃないですか。でも今作は最初から編集がされていないワンショットで入っていくので、作り方を変えているのかなと。マイケル:ドラマとホラーの両方を偏りなく、バランスよく作りたかったんです。ホラーもバイオレントな要素も、ストーリーにおいて必要なものだけを入れました。弟のライリーが煉獄に行くというホラー要素の強いシーンも、2分30秒くらいあったのを15秒くらいに短くしたり。ダニー:フレームごとに細かく見ていくと、ものすごいシーンが間に入っていたりもします。小島:手が作品のアイコンとしてあることや、死者との繋がり、友だちや親とのコネクションなど、僕の作った『DEATH STRANDING』と近いところもあって驚きました。僕は、主人公が元彼と手を合わせるシーンが好きなんですけど、ビジュアルで見せていく場面なので、「I miss you」とか言わせたりしそうなところなのに、やらないのがいい。ダニー:僕もそのシーンが好きで、長引かせたいと伝えていたところなので、嬉しいです。マイケル:僕は切りたかったし、「I miss you」と言わせたかったけどね!3人:(爆笑)小島:病院の街灯が消えるシーンも撮影が難しいと思うんですけど、ワンショット撮影に慣れているんだろうなと。ダニー:でも、そのシーンは難しくて14テイクかかったかな。小島:十分、少ないですよ!ダニー:えー!マイケル:オープニングのパーティシーンは大規模なものにしたかったので、毎日インスタグラムで人を募集したところ、ものすごい人が集まってしまって。当日、Wデッカー(2階建てバス)が何台も必要だったり、さらに、現場に人が勝手に入ってきたりもして、カオスに(笑)。でも、いい絵になりました。小島:僕らもゲームなので、なるべくワンショットを狙うんですけど。今作は本当にいきなりワンショットから始まるので、現代の若者たちへの映画という感じがします。アメリカン・ニューシネマに続く、YouTube・ニューシネマになるんじゃないでしょうか。――印象的な手のビジュアルは、どのように仕上げたのでしょう。マイケル:最初は指の角度やフォルムも違いましたね。ダニー:あと、木の台に載っていたけど、腕の部分を重くして自立するようにしたり。“人と触れ合いたい”という気持ちを表現した仕上がりになりました。小島:なぜ、左手なんですか?ダニー:歴史的に悪者の手は左じゃないですか。マイケルは悪いやつなので左利きです。マイケル:でも、左利きの人ってクリエイティブだよね!3人:あははは。――影響を受けたホラー映画はありますか?ダニー:『エクソシスト』とか。『リング』は前に書いた短編にすごく影響を受けています。マイケル:『殺人の追憶』も。色々なジャンルが混ざっているところがいいです。小島:僕は悪魔とか日本の幽霊が一番怖い。ゾンビは存在するから物理的に攻撃ができるので怖くないんです。ダニー:僕は幽霊でも殴るかな。3人:あははは。マイケル:小島監督の『P.T.』は、幽霊屋敷の2階にリサがいるところが怖いよね。小島:子どもの頃、よくテレビで映画を放送していて、解説者の話があるんです。でも、夕方と夜中の映画番組に解説はなく、異国の映画が突然、前情報もなく始まるのがむちゃくちゃ怖くて。『P.T.』は、架空のスタジオの名前を使うなど、そういう怖さを利用しています。ダニー&マイケル:なるほど!小島:映画『鬼婆』(熱狂的人気を誇る1964年公開のホラー作品)もテレビで観ました。ダニー:『鬼婆』は観てなくて。小島:僕はフィッリポウ兄弟が『鬼婆』を観てると知って、この人たちイケてると思ったけど、マイケルさんだったんですね。マイケル:(小島監督とグータッチして)クールなのは僕!ダニー:わ、絶対観なきゃ。『TALK TO ME』母を亡くし、日々、寂しさを募らせていた17歳のミア。高校の同級生たちの間で降霊を楽しむ「憑依チャレンジ」が流行っていると知った彼女と親友のジェイドは、集まりに参加。久しぶりに生きる実感を味わい、虜になってしまう。しかし、ある時、守らなければならない“90秒ルール”を破ってしまい…。12月22日から丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国でロードショー。©2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival,Screen Australiaダニー&マイケル・フィリッポウ兄弟映画監督、YouTuber。1992年11月13日生まれ、オーストラリア出身。ジャンル映画愛溢れるハイテンションな動画が人気のYouTubeチャンネル「RackaRacka」を運営する双子。『TALK TO ME』で長編監督デビュー、A24製作で続編『TALK 2 ME』も決定。ゲーム『ストリートファイター』の実写化作品の監督に抜擢されたことも話題に。こじま・ひでおゲームクリエイター 1963年生まれ、東京都出身。コジマプロダクション代表。’87年、初めて手掛けた『メタルギア』でステルスゲームと呼ばれるジャンルを切り開く。独立後初となる『DEATH STRANDING』が世界的に話題となり、現在は『DEATH STRANDING 2』を制作中。映画、小説などの解説や推薦文も多数。※『anan』2023年12月27日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年12月23日コーヒーチェーン店の『スターバックス』(以下、スタバ)では、店員がドリンクのカップにメッセージを書いてくれる時があります。お笑いタレントの小島よしおさんは、スタバのカップに書かれた、あるメッセージをX(Twitter)で紹介しました。小島さんがドリンクと一緒に受け取ったメッセージとは…。オッパッピー仕事頑張るぞ珈琲 pic.twitter.com/nZMVGr0wYv — 小島よしお (@yoshiopiiya) December 17, 2023 仕事頑張ってください!オッパッピー!『オッパッピー』とは、小島さんの持ちネタの1つ。白目を剥きながらポーズを決めて、「はい!オッパッピー」というセリフが特徴です。メッセージを書く店員が、小島さんのことに気付いたのでしょう!さりげなく「仕事頑張ってください!」とつづられた、応援メッセージに心が温まりますね。投稿を見た人からは、多くのコメントが集まりました。・スタバの店員もグッジョブですね。・写真を見て元気が出ました!・小島さんも頑張ってるから、私も仕事を頑張るぞー!店員の粋な心づかいが、仕事の励みになったという小島さん。小島さんだけでなく、投稿を見た多くの人が元気をもらったようですね。[文・構成/grape編集部]
2023年12月20日気になるあの人×トレンドメイク。今回は、峯岸みなみさんが“健やかヌーディーメイク”にトライ!峯岸みなみさん×健やかヌーディーメイク涙袋にピンクかオレンジのアイシャドウを入れ、ラメを使うのが定番だという峯岸みなみさんが、顔全体のトーンを合わせた自然な血色メイクに挑戦。普段とはまた違った仕上がりが新鮮だったそう。「自分でメイクする時にあんまり冒険心がなくて、つい、いつもと同じ顔になればいいやと思ってしまうんですけど、今回のメイクはチークもリップも、もともとこういう色ですよ、みたいなナチュラルさもジュワッとしたもぎたて果実感、ベビー感もあって、ウケが良さそうだなと思いました!」コスメ情報は、SNSで見ることが多いそう。「YouTubeでメイク動画を見る、とかはあまりないんですけど、Xでバズりコスメみたいなのが流れてきて、それを欲しいと思ったら、その画面を店員さんに見せて買ったりしています。こういうお仕事をさせていただいているのにちょっと恥ずかしいんですけど、これありますか?って聞いたりして。技術が追いついていないので、撮影でこういうふうにメイクしてもらえるのはめっちゃ嬉しいですね」では、今後撮影でしてほしいメイクはありますか?「もともとの顔立ちが幼い感じなので、自分になじむかはわからないんですけど、グレーとかカーキとか、大人っぽい色みを取り入れたスモーキーなメイク、機会があったらやっていただきたいです!」Makeup PointAプレミアムリップブランドに生まれ変わったリカフロッシュ。オイルと水分の割合にこだわり、唇の潤いが持続。フルーティントブーケ 02¥2,420(Direct Tech TEL:050・5433・6436)B使いやすいベージュ、ブラウン、ピンク系のパレットアイシャドウ。顔の陰影メイクも思いのままに叶う。ロムアンド ベターザンパレット #05¥3,190(韓国高麗人蔘社 TEL:03・6279・3606)C毛穴を徹底的にカバーして、クリアでなめらかな肌に導く。美容液成分配合。エスプリーク エッセンス グロウ プライマー マスカレード ナイト 03¥2,860(コーセー TEL:0120・526・311)Aのリップは、唇のより自然な血色感を引き出せる色み。そのまま塗っても濃くならない。目元には、Bのアイシャドウの中でもニュアンスカラーを使用。上段左と左から2番目の、肌トーンに合うベージュとピンクを混ぜて上下瞼にしっかりのせ、目の陰影を引き出す。眉は髪色より少し明るい色のパウダーで、ふんわり柔らかな印象に。Cの下地は顔の中央部分にのみ塗って、肌のくすみを飛ばすことで、全体の透明感を底上げ。My Beauty Rules1、糖質制限より脂質制限。自分はどんなもので太りやすいかを遺伝子検査で調べたら、お米は大丈夫だけど脂質を伴うものがよくない体質という結果に。そこから、炭水化物は怖がらずに食べて、お菓子は口にするなら脂質がほぼない和菓子にするなど、自分に合わせて選ぶようになりました。2、銭湯、サウナでリフレッシュ。お風呂に入るのがめんどくさいけど、銭湯に行ってしまえばもう入るしかない!しかも代謝が良くなります。結局近くの居酒屋で飲んだりしてしまうんですけど、もうすっぴんだし、帰ったらすぐ寝られてストレスがかからないのが、メンタル的にもいいんです。3、必ず週2回のパーソナルトレーニング。もともと週1でパーソナルトレーニングはやっていたんですけど、すごくよく食べるので、夏から週2に増やしました。仕事の合間でも1時間あれば行けるので、アクティブに動いています。本気を出す時は、食事制限をして、有酸素運動も加えて体を絞っています。みねぎし・みなみ1992年11月15日生まれ、東京都出身。バラエティ番組やシートマスクプロデュースなど、多方面で活躍。先月、所属するユニット、ノースリーブスの15周年ライブが開催された。トップス¥23,000(ユウバエinfo@yuvae.com)ピアス¥27,500人差し指のリング¥84,700中指のリング¥20,900(以上イー・エム/イー・エムアオヤマ TEL:03・6712・6797)※『anan』2023年12月20日号より。写真・Nae.Jayスタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・鈴木かれん
2023年12月17日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第8回目のテーマは「“ヒデミス”と“推し活”」です。この冬、全国の書店では、その年のベスト作品をセレクトした恒例のミステリー・フェアが催される。有名なものは、文藝春秋の「週刊文春ミステリーベスト10」、宝島社の「このミステリーがすごい!(このミス)」、原書房の「本格ミステリ・ベスト10」、早川書房の「ミステリが読みたい!」など。1年間に出版された国内外のミステリーのお薦め新刊リストが出揃う。もはや冬の恒例行事だ。埋もれてしまう“物語”をもう一度、人の眼に触れさせる貴重な機会となる。“僕の身体の70%は映画でできている”と、公言してきたが、“身体の70%は読書でもできている”と、言い換えていいほど、僕は本が好きだ。手軽なエンタメが日常にいくらでも散らばっているSNSやサブスクの時代に、読書人口は激減している。果たして、それでいいのだろうか。本を好きになればわかる。読書は、僕らの人生や未来を間違いなく、豊かにしてくれるのだ。本を読む習慣をつけるにはどうすればいいのか?まず、本屋に出向くこと。交通費も手間も時間もかかる。帰宅時には、荷物にもなる。そのリスクと負担があってこそ、慎重に本をセレクトできる。注意点は3つ。必ず自分の財布で購入する。買う本は自分で選ぶ。買った本は興味を失う前に読む。本はナマモノ、興味を失うと積み本というただの置物に変わってしまう。星の数ほどもある本の中から、自力で“当たり”を引くことができれば、必ず次の読書へと繋がる。重要なのは、“当たり”を見極める経験を積むことだ。小説やノンフィクションは、あくまでも人が書いたものだ。だから、その9割は“ハズレ”ばかり。しかし、残りの1割には至極の“当たり”が潜んでいる。では、“当たり”はどうやって引けばいいのか?雑誌や電子書籍ではない紙の本は、年間7万冊(部数ではない)も出版されている。7万種類の新種が書店で産声を上げている。毎年、デビューする7万人の推し候補の中から、自分の推しを如何に見つけ出すのか?それにはフェアが最適だ。出版社の人、書店員、書評家たちは、この世で一番、本を読んでいる。本に厳しく、愛してもいる。彼らがセレクトし薦めている本に間違いはないはずだ。その中から、自分が選ぶ。これなら、難しくはないだろう。コロナ禍の2021年、早川書房の塩澤編集長(現シニアエディター)から、提案があった。「小島さんが選んだ本のフェアを、出版社を超えてやりませんか?」と。以前にも僕が選んだハヤカワ文庫のブックフェアをしたことがある。コロナ禍でもあったので、本で人を助けたい!と思い、快諾した。そうやって誕生したのが、“ヒデミス”だ。正式名称は、「ヒデミス! 小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン」。“ダズン”なので12作品。今年で3回目になる。コロナ禍前は毎日、本屋に通っていたが、コロナ禍後は週末に本屋を数軒回るくらいにまで減った。それでも旧刊の買い直しも含め、1年に150冊くらい(漫画や画集、ムック本は除く)は購入する。献本や、コメントや解説用のプルーフやゲラも、毎日のように届く。本には困らないが、全てを読むわけにはいかず、半分くらいが倉庫入り。積み本が“罪本”になる。心の痛むところだ。昔は、待ち合わせや電車の移動などのちょっとした隙間の時間に読書をしたが、今ではスマホに余暇を奪われる。特に今年は、海外出張が頻繁にあったので、読めたのは100冊程度だった。例年に比べるとかなり少ない。書評家や書店員、作家たちと比べると圧倒的に少なく、精度は低くなってしまう。辞退しようかとも考えたが、塩澤さんの励ましもあり、続ける決意をした。そんなこともあり、今年は13作にさせてもらった。“ヒデミス”の常連作家もいるが、純粋なミステリーだけではなく、文学系の作品やSF、ホラー、ハードボイルドなどを含む、広い意味での“ミステリー”をバランスよく選択したつもりだ。この中から選ぶのはあなただ。誰の意見も聞かず、自分で決めて欲しい。ハズれても気にしない。“当たり”を引くまで読み続ける。“当たり”があれば、読書はあなたの生活の一部となるはずだ。すると、13冊では足らなくなる。もっと面白い、自分だけの本が読みたくなる。その経験をもとに、自分の好きな本を選んでみよう。他のブックフェアや帯コピーなどを参考にしてもいい。膨大な量の本の中から、自分だけの“好き”を見つける。その出逢いは、偶然ではない。それが本と出逢うということだ。そして、面白かった本は、家族や友人たちに薦め、SNSで推してみるといい。読書とはまた異なる喜びが得られるはずだ。これがヒデオのミステリーだ。「ヒデミス! 小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン」選出リスト1、『ミン・スーが犯した幾千もの罪』トム・リン2、『真珠湾の冬』ジェイムズ・ケストレル3、『踏切の幽霊』高野和明4、『頰に哀しみを刻め』S・A・コスビー5、『わたしたちの怪獣』久永実木彦6、『卒業生には向かない真実』ホリー・ジャクソン7、『生存者』アレックス・シュルマン8、『怪獣保護協会』ジョン・スコルジー9、『8つの完璧な殺人』ピーター・スワンソン10、『トゥルー・クライム・ストーリー』ジョセフ・ノックス11、『ナイフをひねれば』アンソニー・ホロヴィッツ12、『グレイラットの殺人』M・W・クレイヴン13、『この密やかな森の奥で』キミ・カニンガム・グラント※リストは発売日順今年の選出リストがこちら。小島監督が“ヒデミス”を語る配信がトーハンのYouTubeチャンネル「出版区」で配信中。今月のCulture Favorite映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどでおなじみの俳優、イライジャ・ウッドとのツーショット。西島秀俊さんとの一コマ。二人が並んだ姿は、SNSで大きな話題を呼んだ。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。ゲームクリエイター、コジマプロダクション代表。’87年、初めて手掛けた『メタルギア』でステルスゲームと呼ばれるジャンルを切り開き、ゲームにおけるシネマティックな映像表現とストーリーテリングのパイオニアとしても評価され、世界的な人気を獲得。世界中で年間最優秀ゲーム賞をはじめ、多くのゲーム賞を受賞。2020年、これまでのビデオゲームや映像メディアへの貢献を讃えられ、BAFTAフェローシップ賞を受賞。映画、小説などの解説や推薦文も多数。ゲームや映画などのジャンルを超えたエンターテインメントへも、創作領域を広げている。「The Game Awards 2023」にて発表した、最新作『OD』の公式ティザートレーラーが、KOJIMA PRODUCTIONSの公式YouTubeチャンネルで公開中。次回は、2380号(2024年1月10日発売)です。※『anan』2023年12月13日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2023年12月16日大ヒットゲームを手掛けてきたクリエイターの小島秀夫に密着したドキュメンタリー『HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS』がディズニープラス「スター」にて2024年春より独占配信されることが決定した。世界中で大きなブームを起こし、日本のみならず世界で熱狂的なファンを産み出した「DEATH STRANDING」、「メタルギアシリーズ」を誕生させた、世界有数のゲームクリエイター小島秀夫。本作では、独立スタジオの設立から「DEATH STRANDING」を完成させるまでの創造過程に迫り、小島監督が創造した作品を通して、ゲームを芸術の視点から見た時の影響力や可能性を探る。小島監督をはじめ、本作を彩る豪華出演陣として、ジョージ・ミラー、ギレルモ・デル・トロ、ノーマン・リーダスらをはじめ、ニコラス・ウィンディング・レフン、グライムス、ウッドキッド、「チャーチズ」、押井守、三上真司、塚本晋也など、映画や音楽のシーンで活躍する様々なアーティストやクリエイターがコメンテーターとして本編に登場。彼らが小島監督の素顔をどのように語るのか。著名クリエイターから見た視点ならではの素顔にも注目だ。解禁されている予告編では小島監督と共に仕事をしたノーマン・リーダスが交流をふり返り、「まるでウィリー・ウォンカと一緒にチョコレート工場に入る感じだ」と評し、ギレルモ・デル・トロも「ゲームは芸術でそれを仕切る唯一の指揮者は『作家』なんだ」と、彼の持つ作家としての創造性を力説。「誰もが見たことのないものを作りたい」「人は自分でプロデュースするしかない」と笑顔で語る小島監督の姿が印象に残る。会議中の場面も和気藹々とした空気となっており、彼の人柄が窺えるシーンが描かれている。『HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS』は2024年春、ディズニープラス「スター」にて独占配信。(シネマカフェ編集部)
2023年12月08日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第7回目のテーマは「フィジカルなクローゼット」です。クライテリオン・コレクション社(注1)が運営する「Closet Picks」という人気企画がある。クライテリオン社のNY本社にある映画ソフト棚にゲストを迎え、各人が選んだフェイバリット作品を映像配信で紹介するのだ。映画監督は勿論、世界中の映画関係者が呼ばれる。その名誉ある“クローゼット”の案内人に指名された。ゲーム業界からの参加は初めてだという。あえて’50~’60年代の邦画を選んだ。黒澤明、小津安二郎、溝口健二、小林正樹、新藤兼人、勅使河原宏、中川信夫らの作品の中から特にお薦めの映画を9作品。誰もが名前くらいは聞いたことがあるはずだが、これらの名匠たちの作品を日本で観ることは難しい。サブスクや、BD(ブルーレイディスク)で鑑賞できる作品は限られている。ところが、米国のクライテリオン社からは、多くの邦画の傑作がBD化されている。海外のクリエイターたちは、これらの邦画を当たり前のように観ては勉強を重ねている。この皮肉な事実を伝えたかったのだ。子供の頃、映画を個人で所有することは、“夢”だった。劇場かTVで観ることしかできない。瞬きも惜しんで、映画のワンカットずつを記憶した。映画は、特別な体験だったのだ。学生時代の1970年代後半、ようやく家庭用ビデオが発売される。映画を個人で所有できる!これは人類が月面に降り立つのと同じくらい、衝撃的だった。ただし、当時のVHSソフトは、個人で購入するには高価だった。レンタルか、ダビングで我慢するしかない。ビデオテープは観るたびに、ダビングするたびに劣化してゆく。その後、レーザーディスクが登場。シネフィルはこぞって、高画質な映画を買い揃えた。映像特典も魅力だった。10年後、DVDが爆発的に家庭に浸透。DVDは何度観ても劣化しないが、まだまだ劇場クオリティには程遠かった。それでも映画ファンたちのクローゼットは拡大していった。続いてTVの進化と相まって、さらに高画質なBDが登場する。現在では、過去の名作群が、4K UHDやフィルム素材からデジタル修復(リストア)された至福のラインナップが次々と登場している。映画ファンたちのクローゼットは、まさに物理的に――フィジカルにヤバくなってきている。デジタル化してサーバーに保存すれば、“クローゼット問題”は解決するだろう。サブスクならば、買い直しの必要もない。しかし、サブスクへの不信感は否めない。たとえば、音楽。僕は未だにCDを買い、パソコンを経由してWALKMAN(注2)に取り込んだ曲を聴いている。CD化されていない過去の楽曲やデジタル配信のみの新曲は聴きようがない。だからサブスクでの体験は斬新だった。楽曲は豊富で手軽だ。フィジカル化されていない懐かしい曲との再会に喜びもした。確かに便利だ。しかし、既にサーバーにあるものを引き出して聴くだけ。自分だけのコレクションをそこに追加することはできない。錯覚をしてしまいそうだが、“自分のもの”ではない。他人が所有し、運営するデータベースの蛇口を捻る権利を一時的に付与されているだけなのだ。サブスクの映画も同じだ。国や企業、団体、時代や規範が蛇口の権限を握る。蛇口を規制され、いくら捻っても“自分のもの”が、出てこない未来は起こりうる。自分だけが好きなもの、自分だけの思い出が、一方的に他者に否定されてしまうリスクがある。イーロン・マスク氏がツイッター社を買収、「X」と名称を変えた際、ある噂が流れた。「10年以上前の投稿画像データは全て消される」と。幸いデマではあったが、それはいつ起こってもおかしくはない。政変や紛争、大災害などでサーバーが沈黙したら、蛇口どころか、何も残らない。デジタル版『華氏451度』(注3)さえ現実になりかねない。しかし、化石や壁画、ピラミッド、彫刻などフィジカルなものは、風化しても何千年もの時を超えて残る。それらには歴史の残り香がある。肌触り、重量、匂いがある。デバイスを必要とせず、思いを馳せることができる。劉慈欣の『三体』の、“文明のなかで最も残るメディアは石に刻まれた文字だ”、という記述を思い出した。僕のクローゼットは、資料置き場とは異なる。単なる資料ならば、デジタルの方が機能的だ。そこは、映画や本や音楽たちとの“思い出”を保管する場所なのだ。好きなものを所有する。それは独占欲ともまた違う。モノは場所を取るし、劣化し、色褪せるから、手入れも必要。永遠ではない。老化する肉体を持った僕ら人間たちと同じだ。厄介だけれど愛すべき存在。その大好きなものをいつも側に置きたい。好きな時に触って、眺めては、過去と繋がっていたい。だから、僕には好きなものたちを仕舞う“フィジカルなクローゼット”が必要なのだ。そうは言っても、個人が所有できる映画の数は、たかがしれている。企業が運営するサブスクには敵わない。だからこそ、そこは“僕だけのクローゼット”なのだ。そこには、僕の人生が並んでいる。「Closet Picks」出演で頂いた北米盤の名作たちをクローゼットに並べてみる。また“思い出”たちが、僕の元に戻ってきた。注1:アメリカのソフトメーカーで、歴史的に重要な名作映画のディスクを販売。古典作品のリマスターなども行っており、映画ファンからの信頼も厚い。注2:SONYのポータブルオーディオプレーヤー。注3:レイ・ブラッドベリの小説で、本の所持や読書が禁じられた架空の社会が描かれている。今月のCulture Favoriteクライテリオン・コレクション社「Closet Picks」の一コマ。Photo courtesy of the Criterion Collectionモーションキャプチャーの現場での、押井守監督との一枚。ロンドンで会ったアレックス・ガーランド監督と。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。コジマプロダクション代表。’87年に初監督作『メタルギア』でデビュー。独立後初となるタイトル『DEATH STRANDING』が世界で大きな話題を呼んだ。現在、その続編となる『DEATH STRANDING 2』の制作中。ドキュメンタリーフィルム『HIDEO KOJIMA ‐ CONNECTING WORLDS』の予告編が、KOJIMA PRODUCTIONSの公式YouTubeチャンネルで公開中。次回は、2376号(12月6日発売)です。※『anan』2023年11月15日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2023年11月11日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第6回目のテーマは「60歳をどう生きるか」です。夏の終わり、初めてシニア料金で映画を観た。入口で身分証明書の提示もなく、変わりない鑑賞だった。この8月24日で“還暦”を迎えた。そもそも還暦とはなんなのか?石器時代の平均寿命は15歳だというから、60歳という年齢はとてつもない。しかし現代の日本人男性は平均して81歳まで生きるという。それを思うと、60歳がめでたいのかわからなくなる。たまたま誕生日は、セルビアでキャストの撮影をしていた。現地のスタッフにお祝いをして貰った。帰国後には、コジプロで“監督還暦祝いの会”を開催していただいた。赤い革ジャン、赤いベルト、赤い靴、赤いヘッドホンを装着、全身が真っ赤に。僕の顔も赤くなる。そして、M78星雲から、真っ赤なウルトラセブンのサプライズ登場まで!僕の家系には、男性に早死の傾向がある。親父は45歳で亡くなった。親戚の叔父たちが長生きした記憶はない。だから幼い頃から、寿命への漠然とした強迫観念があった。自分が父親の45歳を超えた時には、なんとも言えない気持ちになったものだ。親父を超えて生き続けている。自分はもう大丈夫だ。そこから死の恐怖を意識はしなくなった。ただコロナ禍を経て、誰もが平等に死ぬことを悟った。自分も例外ではなく、いつかは死ぬ。あのタイムリミットを思い出した。さらに、2020年に大きく体調を崩すことがあった。生涯で初めて、「制作はもう続けられないかも?」と最悪の未来をも考えた。僕のリタイア後もコジプロを存続させる必要がある。そこで、企画草案メモが詰まったUSBを秘書に、遺書を付けて渡した。「何かあればこれを。これで数年は持つはずだ」と。幸い、体調は回復、現場に復帰することが出来た。死なないまでも、物創りが出来なくなることはあるのだと、自覚を新たにした。僕が業界に入った1986年時には、「ゲーム開発の寿命は20代後半まで」と言われていた。柔軟な頭脳と体力が求められる、長くは携われない職業なのだと。会社員として、一発当てたゲーム開発者は、所属長に抜擢される。マネージメントを覚え、管理職に就く。さらに、経営陣として参画する場合もある。僕はKONAMIでは二足の草鞋を履くことを選んだ。「経営と制作(開発)のどちらもやる、だから現場も続けさせてください」と。50歳を過ぎて、独立スタジオを立ち上げたのも、現場でクリエイトを続けるためでしかない。ゲーム業界では、60歳を超えて現場で物創りをベタでしているクリエイターはほとんどいない。ところが、これが映画業界となるとまるで話が違ってくる。今も現役で活動を続けている巨匠たちがいる。スティーブン・スピルバーグは76歳、ジョージ・ミラーは78歳。デヴィッド・クローネンバーグ、ポール・バーホーベン、リドリー・スコット、ブライアン・デ・パルマ、ダリオ・アルジェント、ミヒャエル・ハネケ、マーティン・スコセッシ、マイケル・マンたちは、80歳を超えている。ウィリアム・フリードキンは87歳で亡くなったが、最期まで映画を撮り続けていた。宮崎駿監督は82歳で『君たちはどう生きるか』を創った。『千と千尋の神隠し』が60歳の時の作品なので、その後の約20年間で5本を創ったことになる。僕が宮崎さんのように80歳まで現役を続けられたとしよう。どんな作品を、何作創るべきか。現在、僕がどっぷりかかわっているオリジナル作品は、『DS2』と“とんがったゲーム”の2本。同時進行もあるだろうが、20年でせいぜい5、6本だろうか?隠居生活は頭にはない。生涯現役で物創りを続けたい。映画やアニメ、PVのオファーは、KONAMI在籍中からいくつもあった。独立後は格段に増えた。だが、コジプロを立ち上げて社員を抱えている以上、映画創りでスタジオを数年開けることも、抜けることも許されない。残りの人生をどうするか?ゲームか?映画か?選択を迫られる。ここ数年はそのストレスが尋常ではなかった。それを朋友ギレルモ・デル・トロに相談する機会があった。「ヒデオが創っているものは、唯一無二の“映画”だ。今のままの物創りを続けるべきだ」と、彼は応えた。そこでこの先10年の優先順位を決めた。映画の企画はとりあえず保留、独立後、オリジナルの3作目となる大作ゲームの企画を頭の中だけで始めた。宮崎さんの最終作品が北米でも上映された時に、デル・トロがSNSで発した言葉が素晴らしい。“I will joyfully watch his latest rather than his last.”――最後の作品としてではなく、彼の最新作として楽しむつもりだ。寿命は自分で決めるものではない。作品もそうだ。これからの僕の作品も、常に最新作として生まれてくるのだ。60歳とは、ただの通過点でしかない。“シルバー”な隠居ではなく、“燻銀”の現役でいたい。今月のCulture Favoriteセルビアの撮影スタッフに現地で還暦を祝ってもらった時の一枚。還暦祝いのプレゼントでもらった紅革ジャン。ケータリングサービス「ライムンダ」さんの、真っ赤なオリジナル誕生日ケーキ。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。コジマプロダクション代表。’87年に初監督作『メタルギア』でデビュー。独立後初となるタイトル『DEATH STRANDING』が世界で大きな話題を呼んだ。現在、その続編となる『DEATH STRANDING 2』の制作中。ドキュメンタリーフィルム『HIDEO KOJIMA ‐ CONNECTING WORLDS』の予告編が、KOJIMA PRODUCTIONSの公式YouTubeチャンネルで公開中。次回は、2372号(11月8日発売)です。※『anan』2023年10月18日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2023年10月21日私たちの日常生活に、必要不可欠な存在ともいえる、スマートフォン(以下、スマホ)。便利な機能が豊富に備わっていますが、使い方を誤ると、トラブルのもとになってしまうこともあります。小島よしおが1年近く設定していた、『ある機能』とは…お笑いタレントの小島よしおさんが、2023年10月5日に、自身のX(Twitter)を更新。気付かぬうちに、スマホである失敗をしていたことを明かしました。小島さんは、なんと1年近くの間、スマホを『おやすみモード』に設定していたといいます。いつのまにか携帯のおやすみモードが設定されていて9時から17時までの着信が全て話し中になってしまってました前に携帯を買ってからと考えるとおそらくもう1年近く もしかすると何度も電話をかけてくれた知人もいるかもしれない(今回たまたまそれを知ることができて調べてみて発覚)…— 小島よしお (@yoshiopiiya) October 5, 2023 『おやすみモード』とは、着信や通知による音やバイブレーションを、一時的に制限する機能のこと。着信音が鳴らなくなるため、小島さんは今まで、9~17時の間にかかってきた電話に、気付けなかったのだとか。何度電話をかけても繋がらないと、相手を不安にさせたり、時にはイライラさせてしまうこともあるでしょう。小島さんは知人からの連絡に気付けず、「スマホの使い方を熟知していないと、相手に迷惑をかけてしまう」と、反省しているようでした。【ネットの声】・『おやすみモード』って、そうなってしまうのですね。・友人も「あぁ、忙しいんだなぁ〜」って思っただけですよ、きっと!・このタイミングで、気付けてよかったですね!仕事上の都合や押し間違いなどによって、設定を変えてしまうことはあるでしょう。知人や仕事の相手などに迷惑がかからないよう、たまにはスマホの設定を見直してみるのも、いいかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年10月06日ホノルルマラソン日本事務局では、2023年12月10日(日)に開催する「ホノルルマラソン2023 応援サポーター&ランナー」として、お笑いタレントの小島よしおさんを任命いたしました。小島よしおさんメイン画像小島よしおさんは、フルマラソンに参加するほか、大会前日の「カラカウアメリーマイル」にも参加します。フルマラソンでは、サブ4の実力を持つ小島よしおさん。マラソン当日は、応援サポーターとして、参加者みなさんの完走を達成するサポートとなるよう、ランナーの皆さんに声掛けをしながら走っていただく予定です。ランナーの皆さんにはコース上で、小島さんからダイレクトに応援の声掛けをもらえるチャンスがあるかも。今回の応援サポーターの就任にあたり、「ホノルルマラソン2023 応援サポーター&ランナーに選んでいただいたことを本当にうれしく思います。ホノルルマラソンと聞いて頭に浮かぶのは、みんなが実に楽しそうに走っているということです。もちろん自分の記録と戦っている人もいるとは思いますが、すべての人が“すてきな想い出をつくりに来て、間違いなくつくることができている”そんな印象です。ホノルルマラソンの目標は、一緒に走るランナーのみなさんをひとりでも多く楽しませること。もちろん自分も楽しみながら。鼓舞できるようなギャグもいっぱい持っているので、みんなが笑顔になる、元気になれる、そんなランにしたいですね。」と抱負を語っています。定員もなく、制限時間もないランの祭典ともいえるホノルルマラソン。ホノルルマラソン日本事務局では現在参加ランナー募集中です。料金がお得な第1期エントリーの締め切りは10月11日となります。大会概要は公式サイト をご覧ください。【小島よしおさんプロフィール】1980年生まれ。沖縄県生まれ千葉県育ち。早稲田大学卒業。2007年に「そんなの関係ねえ」のギャグでブレイク。ランニングは2016年10月にゲスト参加した大町アルプスマラソンをきっかけに本格的に始動。コロナ禍でも一人、LSDやスピード走を続け月に150km以上走っていた。<自己ベスト>フルマラソン3時間59分59秒(2017年おかやま)ハーフマラソン1時間41分14秒(2017年仙台国際)今年、TBS春のオールスター感謝祭の名物企画“赤坂5丁目マラソン”で初優勝。インタビューでは、「テレビの前のピーヤ達、努力は裏切らないよ!」と呼びかけた。小島よしおさんプロフィール【一般の方からの大会に関するお問い合わせ先】ホノルルマラソン日本事務局E-mail: info@honolulumarathon.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月28日小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第5回目のテーマは「乗り継ぎへの全力疾走」です。子供の頃、よく“全力疾走”したものだ。公園で、運動場で、河川敷の堤防で。何かを追いかけていたのか?何かに追われていたのか?誰かと競争していたのか?それとも、外の世界へ飛び出そうとしていたのか?ただ走るのが楽しかった。あれから50年。日常生活で走ることはなくなった。年齢的に“全力疾走”はやめた方がいいとインストラクターにも注意されている。6月末、セルビアでの撮影を終えて帰国する為、ベオグラード空港にチェックインした。東京までの直行便はない。フランクフルトで羽田行きの便に乗り継ぐ。乗り継ぎには2時間の余裕を取っていた。ラウンジで仕事の成功を祝う乾杯をしながら出発を待っていると、「フランクフルト行きの便が遅延」との案内。2時間近くもの遅れだ。航空会社に相談してみたものの、ギリギリ間に合うかどうか?とのこと。遅れると帰国便はもうない。案の定、2時間遅れでフランクフルトに到着する。真っ先にボーディング・ブリッジを駆け抜け、ターミナルビルに!そのつもりだったが、なんと、出口から伸びていたのは、地上へのタラップ?!しかも待機していたのは、数台連結のバス!乗客全員が乗り込むまでバスは出発しない!さらにバスが送り届けてくれたのは、隣のターミナルのA!乗り継ぎ便が待つのはターミナルのB!これはまずい!そう思った時、出口で「TOKYO」のプラカードを持った空港職員の40代くらいのドイツ人女性を発見!「20分以内でゲートに着かないと乗り遅れます!私について来てください!」と、女性はそう言って唐突に走り出した。「え?走るの?!」。僕は大きなバッグを背負い直して、彼女を真似て“小走り”を始めた。裏道をショートカットすると思いきや、そうではなかった。彼女は正規のルートを、一定のスピードを保ったまま進んでいく。走り慣れていない僕には、“小走り”さえもきつい。ただ乗り継ぎには、出入国管理場(パスポート・コントロール)は通過しない。それで時間が稼げる?!だがそこはトラムのホーム。どうやら、隣のターミナルまでトラムで移動するらしい。彼女は冷静沈着に、「あと10分!」と航空会社と無線連絡を交わしている。しかし、当のトラムはなかなか来ない。筋肉だけではなく、胃まで痛くなる。到着したトラムに駆け込み、ターミナルBで降りる。セキュリティ・チェックが待っていたが、問題なく通過。あの空港職員がいない!見失った?!と、彼女が廊下の向こうで手を振っている。ゲートはまだまだ先!停止している空港内の電動カートを尻目に、また“小走り”を再開する。今いるのは10番ゲート、目指すのは42番ゲート?!随分と先だ。彼女は、ペースを崩さず進んでいく。驚くべき体力。僕には、このラストスパートは辛かった。諦めてもいい?そんな弱音が一瞬、頭を過(よぎ)った。なんとか搭乗ゲートに到着。ヘロヘロになりながらも、ゴールイン。乗客がいなくなったゲートでチケットを見せる。航空会社のCAは「荷物は間に合わないかも知れません」。あの女性を探したが、“小走り”の天使の姿はもうなかった。お礼は伝えられなかった。彼女は幻だったのか。結局、離陸機が混雑していたとのことで、1時間以上遅れての離陸となった。おかげで絶望視していた荷物の積み込みも完了。本当にあそこまで走り続ける必要が、あったのだろうか。空港での乗り継ぎには、リスクが付き纏う。乗り遅れたり、荷物がなくなったり、スーツケースが壊れたり。なるべくなら、直行便が安心だ。でも、長い人生には、乗り継ぎや乗り越しは、必然。7年前、僕は大きな“乗り継ぎ”、いや、“乗り換え”を行った。30数年間勤めた会社を去り、自分の機体となる“コジプロ”を創った。僕が“全力疾走”していたのは、乗り継ぎの為ではなかった。“物創り”という大きな目的地に向けての“全力疾走”だったのだ。僕はもう機体を乗り換えない。同じ機体(スタジオ)で給油と乗組員(スタッフ)の交代をしながら飛び続ける。僕の新たな冒険はノンストップ便だ。だから、この旅は“トランスファー(注1)”ではなく、“トランジット(注2)”だ。もう自分の機体も、目的地も、変えるつもりはない。この機体で“全力疾走”を続ける。いま、僕は再び“乗り継ぎ”の危機に直面したフランクフルト空港にいる。ベオグラードからの便が、機材の遅延と雷の影響で離陸が大幅に遅れた為だ。ヨロヨロと迎えに来たバスに乗り込み、時計を確認する。出発時刻まで僅か10分!前回よりもシビアな状況だ。他の乗客たちも殺気立っている。乗り継げるかどうか?“全力疾走”が試される。注1:トランスファー目的地へ向かう途中の空港で飛行機から降り、最終目的地へ向かう別の飛行機へと乗り換えること。注2:トランジット目的地へ向かう途中の空港にいったん着陸し、燃料の補給や清掃、クルーの入れ替えを行い、再び同じ飛行機で最終目的地へ向かうこと。今月のCulture Favoriteフランクフルト空港での全力疾走の乗り継ぎの様子。映画『NOPE/ノープ』などで知られるジョーダン・ピール監督、ホイテ・ヴァン・ホイテマ撮影監督と、お揃いの上着で記念撮影。今年12月日本公開予定のホラー映画『Talk to Me』を監督した、フィリッポウ兄弟と。こじま・ひでお1963年生まれ、東京都出身。コジマプロダクション代表。’87年に初監督作『メタルギア』でデビュー。独立後初となるタイトル『DEATH STRANDING』が世界で大きな話題を呼んだ。現在、その続編となる『DEATH STRANDING 2』の制作中。ドキュメンタリーフィルム『HIDEO KOJIMA ‐ CONNECTING WORLDS』の予告編が、KOJIMA PRODUCTIONSの公式YouTubeチャンネルで公開中。次回は、2368号(10月11日発売)です。※『anan』2023年9月20日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2023年09月17日