「自分で撒いた種でしょうが」6月25日、過労で休養している東京都の小池百合子知事(68)に対してこう述べたのは麻生太郎財務相(80)。同日告示された東京都議会議員選挙で、青梅市選挙区の自民党新人候補の応援演説をした際の発言だ。各メディアによると小池氏が特別顧問を務める「都民ファーストの会」(以下、都ファ)について、「代表の国会議員がいないから(国に)話が通じない」「従って知事が自分でやる。過労で倒れた。同情してる人もいるかもしれないが、(小池氏が)そういう組織にしたんだから」と酷評したという麻生氏。また都議会について、「自民党とつながってる人がいなきゃ話がつながらない。一番上が国会であるならば」とも述べたという。同日配信の日本経済新聞によると、22日に都内の病院で受診した小池氏は「絶対安静」と医師から告げられ入院。週内の公務を取りやめた小池氏だが、復帰の目処は立っておらず、27日に数日間入院を延長することが報じられている。麻生氏の発言を受け、都ファの荒木千陽代表(39)は26日に行った演説で「寝る間を惜しんで都のために行動してきた相手につばを吐くような発言。断固抗議する」と怒りを滲ませたという。今年5月27日にも自身の派閥の会合で、「自分ファースト、都民ラースト」などと小池氏を揶揄していた麻生氏。議席を争う相手とはいえ、小池氏が体調を崩しても変わらないその“放言ぶり”にネット上では批判が殺到している。《麻生は一体何様のつもりだろうか?小池都知事は、去年からコロナへの対応やオリンピックなど毎日毎日多忙な日々だったはずです。過労になるくらい働いた小池都知事に対して「自分でまいた種」とは非常に失礼な発言だ。もし次の選挙で落選したり、自民党が負けたりしたら、それは「麻生がまいた種」になるだろうね》《小池さんを支持してるわけではないけど、これは酷い。長年財務大臣だが、レッドカード退場やろ》《人として最低だ。引退を勧める》昨年8月28日、安倍晋三元首相(66)が持病の潰瘍性大腸炎が悪化したため任期途中で辞任を表明した。だがその直前まで、「少し休養したってなんてことはない」「通院しながら職務を続ければいい」と安倍氏を引き留めていたという麻生氏。最近では安倍氏、甘利明党税制調査会長(71)と共に半導体戦略推進議連や日豪国会議員連盟の要職に就くなど、「3A」での活動を活発化させている。“身内には甘く、他人には厳しい”態度は、この先も改善されることはないのだろうか。
2021年06月28日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「選挙イヤー」です。よりよい暮らしのために、政治に判断を下せる好機。今年は選挙イヤー。前政権を受け継ぐ形で誕生した菅内閣は10月21日に任期満了します。ですから、それまでに必ず衆議院議員選挙が行われます。コロナ対策やワクチン、東京オリパラ、経済政策など、菅政権の是非を選挙によって総合的に判断を下すことができるのです。4月に広島再選挙、長野、北海道で補欠選挙が行われましたが、政治とカネの問題をめぐり与党に厳しい審判が下されました。2009年には政権選択選挙と謳われ、民主党政権が誕生しました。再び政権交代があるのか、注目が集まっています。その前哨戦になるのが7月の東京都議会議員選挙。前回は小池百合子さん率いる都民ファーストの会が圧勝しました。選挙について、選挙期間中に考え始めても遅いと思います。期間中は、コロナ対策や消費税など、わかりやすい一つのテーマに公約は絞られがちです。解決しなければいけない問題が山積していても、政治家たちが議論したいテーマに有権者は誘導されてしまいます。そうならないために、普段から自分がどんなことに不安を抱え、どんな未来を描きたいのか。それに対して候補者がどんな考えを持ち、対処しているのかをウォッチしておかなければなりません。まずは自分の選挙区が何区なのかを把握しましょう。出馬する候補者の大半は現職の政治家ですから、彼らが公約を守ったのか調べてみる。SNSでどんな発信をしているかも有効なチェックポイントになります。人々の関心が薄いと、あっという間に強い権限の法律が通ってしまいます。この春に成立した、まん延防止等重点措置の「酒類禁止」の項目はプレス発表もなくさらりと加えられました。なんとなく受け入れてしまっていますが、飲食店にとっては死活問題です。ワクチン接種も、首長や議会の手腕次第で、スムーズに進む自治体、進まない自治体に分かれます。政治は特別なものではなく、私たちの暮らしに密着しているのです。もしも投票したい候補者が見つからない場合には、あなたが出馬するという方法もあります。衆院選や都議、県議は25歳以上に被選挙権があります。政界も若い風を強く求めていますから、チャンスです!堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年6月23日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年06月18日「新型コロナウイルスの感染防止対策は、主に都道府県が対応していますが、その成果はそれぞれで大きく異なっています。都道府県ごとの取り組みを客観的に評価できれば、今後のコロナ対策の改善点も見えてくると考えました」そう語るのは慶應義塾大学商学部の濱岡豊教授(応用統計学)だ。濱岡教授は、昨年1月から今年3月までのデータから、4分野10の指標で各都道府県のコロナ対策を偏差値化した。数字が高いほど対策が成功していて、低いほど失敗していることを意味している。【1位】鳥取県/総合偏差値:66.1【2位】島根県/総合偏差値:57.7【3位】佐賀県/総合偏差値:55.0【4位】大分県/総合偏差値:54.9【5位】富山県/総合偏差値:54.5【6位】岐阜県/総合偏差値:53.4【7位】山口県/総合偏差値:53.1【8位】滋賀県/総合偏差値:52.9【9位】福島県/総合偏差値:52.5【10位】和歌山県/総合偏差値:52.5【11位】新潟県/総合偏差値:52.3【12位】宮城県/総合偏差値:52.3【13位】群馬県/総合偏差値:52.2【14位】栃木県/総合偏差値:52.0【15位】山形県/総合偏差値:51.8【16位】山梨県/総合偏差値:51.6【17位】鹿児島県/総合偏差値:51.5【18位】沖縄県/総合偏差値:51.4【19位】秋田県/総合偏差値:51.2【20位】徳島県/総合偏差値:50.8【21位】福井県/総合偏差値:50.7【22位】奈良県/総合偏差値:50.3【23位】宮崎県/総合偏差値:50.0【24位】岩手県/総合偏差値:49.8【25位】香川県/総合偏差値:49.8【26位】長野県/総合偏差値:49.7【27位】熊本県/総合偏差値:49.7【28位】青森県/総合偏差値:49.7【29位】長崎県/総合偏差値:49.3【30位】静岡県/総合偏差値:48.9【31位】岡山県/総合偏差値:48.4【32位】広島県/総合偏差値:48.2【33位】三重県/総合偏差値:47.8【34位】石川県/総合偏差値:47.6【35位】福岡県/総合偏差値:47.6【36位】愛媛県/総合偏差値:47.0【37位】高知県/総合偏差値:46.8【38位】茨城県/総合偏差値:46.8【39位】埼玉県/総合偏差値:46.1【40位】北海道/総合偏差値:46.1【41位】兵庫県/総合偏差値:45.6【42位】千葉県/総合偏差値:45.0【43位】神奈川県/総合偏差値:44.7【44位】愛知県/総合偏差値:44.6【45位】京都府/総合偏差値:44.5【46位】東京都/総合偏差値:43.8【47位】大阪府/総合偏差値:41.52位を大きく引き離してトップに立ったのは鳥取県だ。濱岡教授が解説する。「鳥取県では、陽性者1人を見つけるのに何人検査したかがわかる『陽性者に対する検査数』や、『人口あたりの確保病床数』が突出しています。手厚い検査体制をしいて、陽性者が少ない時期も検査を継続させたことで、早期に感染者を見つけ隔離・療養させていたことがわかります。これはニュージーランドや台湾などコロナ対策で成功した国と同様の対応です」鳥取県の平井伸治知事は、全国で初めてクラスターを封じるための条例を作ったり、全国に先駆けて文化・芸術分野の活動や団体を支援したりと手腕が注目された。鳥取県といえば人口が全国一少ない県。ランキングの上位は人口が少ない都府県が多いように見えるが……。「10の指標のうち9つは、数値を人口で割ったり、変化率などにしたりして、人口の影響を直接受けないようにしています。実際、人口の多い宮城県は12位に、人口の少ない愛媛県(36)や高知県(37位)が下位になっています」■“劇場型”に騙されず、数字で評価しよう最下位になったのは吉村洋文知事率いる大阪府だ。「感染者数と検査人数の動きが連動しており、流行したら検査をするという場当たり的な対応であることが、明らかになりました。病床数が不足していて、自宅療養者の割合も流行時に増加しました。宿泊施設の客室稼働率や、消費支出も大きく下がったままで、経済への影響も深刻です」吉村知事は、うがい薬による根拠の乏しい感染予防策を推奨したり、コロナ禍の最中に「大阪都構想」の住民投票を実施したりと、その力量に疑問符が……。ワースト2になったのは東京都。小池百合子知事は、東京五輪の開催にこだわるあまりコロナ対策で後れを取っている。一方で、「ウィズコロナ東京かるた」を作成したり、広報CMに自ら出演したりするなど、パフォーマンスばかりが目立つ。「都民は外出を控えたことで、『市民の協力』については、高い数値を示しましたが、感染者数、陽性率などを抑制できませんでした」しかし、朝日新聞の世論調査(’20年12月30日)では、コロナ対応で評価の高い政治家として、1位に吉村知事、2位に小池知事という結果が出ている。「テレビに多く登場している首長が頑張っているように思われてしまうのでしょう。しかし、コロナによる健康や経済への影響を見る限り、メディアを利用した劇場型の政策には意味がありません。感染症対策の基本である、検査を厚くして感染者を早めに見つけ出し、療養させてさらなる感染を防止する。そんな対策を着実に行った首長が率いる自治体が、ランキングでは上位になっています」あなたの住む都道府県のコロナ対策は?パフォーマンスのまやかしに騙されないように、数字で評価してみよう。
2021年06月16日5月26日発行の朝日新聞に東京オリンピック・パラリンピックの中止を求める社説が掲載された。この提言について賛否が分かれている。社説は『朝日新聞DIGITAL』上でも公開されており、そのタイトルは「夏の東京五輪中止の決断を首相に求める」。序盤、開催に向けて国民の不信感が募っていることに触れたうえで、《冷静に、客観的に周囲の状況を見極め、今夏の開催の中止を決断するよう菅首相に求める》と提言。続けて、強行を主張するICOや医療体制の不備について指摘していき、最後にはこう結んでいた。《そもそも五輪とは何か。社会に分断を残し、万人に祝福されない祭典を強行したとき、何を得て、何を失うのか。首相はよくよく考えねばならない。小池百合子都知事や橋本聖子会長ら組織委の幹部も同様である》26日に同社は『朝日新聞DIGITAL』上にて、中止を提言した背景についてのコメントを発表。今後もパートナーとしての活動は続けていくとしたうえで、次のように綴っている。《一方、2016年1月に大会組織委員会とオフィシャルパートナー契約を結んだことをお伝えした際、「オフィシャルパートナーとしての活動と言論機関としての報道は一線を画します」とお約束しました。朝日新聞が五輪に関わる事象を時々刻々、公正な視点で報じていくことに変わりありません。社説などの言論は常に是々非々の立場を貫いています。今後も引き続き紙面や朝日新聞デジタルで、多角的な視点からの議論や提言に努めます》東京オリンピックのオフィシャルパートナーを務めている朝日新聞が、はっきりと開催中止を提言するのは今回が初。それだけに、今回の社説の意義は大きいとある全国紙記者はいう。「朝日の社説は通常2本掲載されますが、今回の提言は2本分のスペースをまるまる使ういわゆる”一本社説”。これは社として大きなメッセージを発信する際に、使う手法です。大手新聞社でパートナーでもある朝日が思い切った提言をした影響力は大きいでしょう。今後、オフィシャルパートナーを務める他の新聞社が続く可能性もあるでしょう」元東京都知事の舛添要一氏(72)は26日に自身のTwitterを更新し、《今朝の朝日新聞、社説に東京五輪中止を掲げた。主要紙で初めてだと思う。常識的な判断だ》と評した。ほかにもSNS上では称賛の声が相次いだ。《朝日新聞の社説が出ました。強く支持します》《社説として朝日新聞社がハッキリ書いたことを勇気のある一歩として評価したい》そのいっぽう、東京オリンピック開会式まで2カ月を切ったタイミングでの提言に“遅すぎる”と批判する声も少なからずあった。《朝日新聞は五輪開催反対の社説出しても遅すぎるでしょう》《電子版で実際に見たけど、今更感が否めない。本気で中止にさせたいのであれば、築地の本社の玄関にあるマスコット人形を撤去するとか本気さを見せてほしい》
2021年05月27日俳優の小池徹平が、『映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!』(9月10日公開)にゲスト出演することが決定した。同作では、いつも仲良しなお兄さんお姉さんたちがケンカをしてバラバラになり、いろいろなヘンテコ世界に飛ばされ大変なことに。お兄さんお姉さん、「ガラピコぷ~」のみんなが繰り広げる笑顔と涙の大冒険だ。「ヘンテコ世界の審査官」役として登場する小池は、自身もプライベートでは2児の父であり、今回の出演に関して「家族で見せてもらってる『おかあさんといっしょ』に出演できて、とても嬉しかったです。しかも劇場で楽しめるなんてワクワクします」とコメント。そして、「ただ見るだけではなく、座ったまま体を動かしたりできる新たな参加型映画になっています」と映画の楽しみ方に触れ、「こんな時代でも子ども達と一緒に元気に楽しく笑顔になってほしいなと、そんな思いで参加させてもらいました」と同作に対する思いを語っている。(C)2021「映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!」製作委員会
2021年05月12日JR東日本を含む首都圏の各鉄道事業者は、緊急事態宣言を受けて大型連休にあたる4月29日から5月9日までの運行本数を削減。なかでも平日にあたる4月30日、5月6、7日は朝のラッシュ時間帯を減便していた。しかし連休明けとなった5月6日、“間引き運転”によって主要駅では通勤、通学で混雑する事態となったのだ。同日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、減便運転するJR大井町駅の様子を生中継。混雑する状況に司会の羽鳥慎一アナウンサー(50)は、「緊急事態宣言期間中ではありますけど、平日に関しては本数減らさないほうがいいんじゃないかなと思う」と指摘していた。このような事態を受けて、JR東日本は7日に予定していた減便を取りやめると発表。《お客さまのご利用がゴールデンウイーク前の状況に戻っている》として、平日ダイヤに戻すと決定した。読売新聞によると6日朝のラッシュ時間帯(6〜9時台)では、山手線利用者数は連休前の4月26日とほぼ同じに。なかには、乗車率が180%に達した路線もあったという。そもそも各鉄道事業者が減便したのは、小池百合子都知事(68)の要請に基づく対応だ。東京都の報道発表によると《徹底した人流の抑制や感染リスクが高い施設への適切な対応などが必要》として、小池氏が4月23日に国交省と各鉄道事業者に要請していた。■再燃する公約「満員電車ゼロ」“間引き運転”の影響がネットでも注目を集めるなか、小池氏が’16年7月の都知事選で掲げていた「満員電車ゼロ」が再燃している。小池氏は当時、「7つのゼロ」として待機児童や残業、満員電車などを解消すると公約。しかし、そのほとんどは達成されなかったという。「『満員電車ゼロ』については、ほとんど成果が見られませんでした。当時、車両とホームを2階建てにする案も出ていましたが、『現実的でない』とされてフェードアウト。また小池氏が普段電車に乗らないことから、『満員電車の実情を把握できていないのでは』といった指摘もありました。国交省が’19年に発表した資料によると、’13年から東京圏31区間の平均混雑率は160%台のままです。確かに昨年初めて緊急事態宣言が出された際は、4月下旬の都営地下鉄利用者が前年と比べて7割減りました。しかしテレワークは浸透しておらず、今回の減便対応で出社せざるを得ない人がたくさんいることも浮き彫りになりました」(全国紙記者)ネットではかつて「満員電車ゼロ」を掲げていた小池氏に、厳しい声が上がっている。《満員電車ゼロという公約守れてないのに、JRに減便させて、さらに満員電車にさせる首長に振り回されるなんて、大変でしたね》《連休明けの満員電車が話題だが、小池都知事は満員電車ゼロを公約にしていなかったっけ?間引きで混雑をひどくさせて、公約と真逆なことをやっているな》《小池さん、自身が掲げた「満員電車ゼロ」すら達成できてないのに、鉄道会社に間引きを要請して、逆に激混みさせる愚策。思いつきでなんでも言わない方が良い》
2021年05月06日「菅義偉首相や東京都の小池百合子知事を含め、オールジャパンで対応すれば何とか開催できると思う」「日本だけではなく、世界が夢や希望が持てる、そういう大会にしていきたい」5月3日放送の『BSフジLIVE プライムニュース』で、こう発言したのは安倍晋三前首相(66)。番組冒頭では第2次安倍政権を振り返って、「自分がやりたいことをどんどん展開していくことではなくて、国民が何をまず望んでいるのかを考えながら戦略的に優先順位を決めた」と“強み”を自ら分析していた。残すところ80日と迫ってきた東京五輪。13年9月のIOC総会で演説をするなど、安倍前首相は積極的に五輪招致に携わってきた。招致に成功するも、昨年3月に安倍氏がIOCのバッハ会長と合意したことで五輪は1年延期。各紙によると、安倍氏が電話会談で1年延期の提案を伝え、「遅くても21年の夏までに」と強調したという。昨年11月には五輪の普及や発展に貢献したとして、IOCから功労章「オリンピック・オーダー」が贈られた安倍氏。その際に、「東京大会はどんなに打ちひしがれても何度でもまた立ち上がる、人間の気高さをたたえる大会になる」とコメントしていた。しかし、その約2カ月後の今年1月には、2度目となる緊急事態宣言が発出される事態に。さらに現在は3度目となる宣言が発出され、複数の変異株による感染拡大や医療逼迫が深刻化している。国内では「五輪は延期・中止すべき」といった声が広がっており、海外からも警鐘が鳴らされている。イギリスのタイムズ紙は3月に、「中止する時が来た」「開催は世界へのリスクだ」と主張。アメリカのサンフランシスコ・クロニクル紙も5月3日に、「五輪は開催されるべきではない」と訴えている。■思い返される「布マスク2枚」や「うちで踊ろう」このような状況で国民が“オールジャパン”になれるほど、首相時代の安倍氏はコロナ対策を実施してきただろうか。「安倍氏は大規模イベントの自粛を真っ先に要請しながらも、水際対策の強化には慎重でした。昨年4月に中国の習近平国家主席の国賓来日を控えていたことから、入国制限の判断を躊躇していたといいます。実際に習氏の来日延期が発表された直後に、ようやく方策を打ち出しました。また安倍氏は“肝煎り政策”として、全戸向けで260億円、介護施設などに向けたもので247億円もの税金を使った布マスクを配布。不織布マスクに比べてフィルター効果が薄いと指摘され、さらには検品のため配布が遅延するなど混乱を招きました。他にも、星野源さん(40)の『うちで踊ろう』の動画に合わせてくつろぐ姿を公開。補償もなく自粛を求められる国民から非難が殺到し、逆効果の結果となりました」(全国紙記者)昨年4月、国会で五輪開催を「人類がコロナに打ち勝った証」と熱弁していた安倍氏。収束しないまま退陣したにも関わらず、意欲を示す姿勢に批判が殺到している。《すげえな。これだけ感染が拡大してるのに、一時の当事者だったこいつがこの発言。レベル高すぎて絶句やわ》《よくもまぁ、他人事みたいにおっしゃいますなぁ》《日本だけでなく世界が失望し、多くの国民が開催に反対する中でオールジャパンなど不可能。根性論で「何とか開催できる」状況ではない》
2021年05月04日23日、東京など4都府県に新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が発令される見通しとなった。それをうけ、東京都の小池百合子知事(68)は、同日14時からの定例会見で今後の新型コロナウイルス対策について説明。ロイターなど複数メディアによると、人出を抑制するための対策として、小池氏は「20時以降に街頭の照明を伴う看板やネオン、イルミネーションなどの停止をしていただくように要請する」とし、「夜は暗いです。街灯のみが灯るということになる。街灯を除く全ての明かりを消すように徹底していきたい」と述べたという。この発言に対し、タレントの麻木久仁子(58)は自身のTwitterで《治安とか考えないのかな。それともウイルスは電気消すと活動やめて寝るの?》とコメント。SNS上にはほかにも、《街の明かりが減り、犯罪が増えるのでは。女性の帰宅など特に心配です。》など犯罪を危惧する声や、《電気消したら集まらないだろうって…都民は蛾ですか?》などの呆れ声が集まる。’20年6月に、小池氏が「東京アラート」としてレインボーブリッジと東京都庁を夜間赤くライトアップしていたことも、《やっていることが矛盾しているのでは》と、都民の落胆に拍車をかけている。小池氏が2016年7月の都知事選の選挙公報で掲げた「7つの0(ゼロ)」。‘20年6月に東京新聞が行った公約進捗度の検証によると、昨年の知事選までに達成できたといえそうなのはペット殺処分0とコロナ禍にあっての満員電車0のみ。次に小池氏が実現する0は“明かり0”のようだ。
2021年04月23日政府は、3度目となる緊急事態宣言発出の方針を固めた。各メディアによると、対象地域は東京都・大阪府・京都府・兵庫県。期間は4月25日から5月11日までとされ、“GW潰し”との波紋が広がっている。各メディアによると、百貨店やショッピングセンターなど広く休業要請が出される見込み。もし休業要請が出されると、昨年4月7日に発出された宣言以来となる。業界に打撃を与えかねないことから、日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会の幹部は加藤勝信官房長官(65)に休業要請をしないよう提言。止むを得ず要請する場合は、休業補償や支援金を出すよう求めたという。そんななかで大阪府の吉村洋文知事(45)は、3月21日に解除された2度目の宣言よりも「強い措置」を要望。休業要請だけでなく、府内で開催されるプロ野球やJリーグなどのスポーツイベントも「延期・中止もしくは無観客」にするよう訴えた。スポーツ界にまで影響が及んでいるが、菅義偉首相(72)は「コロナに打ち勝った証として東京五輪・パラリンピックを開催する」との方針を固持している。各メディアによると21日に開かれたIOC理事会後の会見で、バッハ会長(67)が今回の宣言発出について「東京五輪とは無関係だ」とコメント。さらに組織委の武藤敏郎事務総長(77)も海外メディアから「五輪開催中に宣言が出されていたらどうなるのか?」と問われると、「仮定のご質問への回答は控える」と具体的な回答を避けたというのだ。■GWに短期集中も平日はスルー国内では第4波ともいえる感染再拡大が続いている。大型連休を狙った措置のみで、約3カ月後の五輪までに抑えられるのだろうか。「4月から『まん延防止』を適用しても、感染拡大は抑えられませんでした。大阪では13日の火曜日以降、新規感染者数が1,000人を超え続けています。過去最多となる1242人が報告されたのは、21日の水曜日でした。東京都の小池百合子都知事(68)も『東京に来ないで』などと呼びかける程度で、都心部の平日に対する施策はあいまいです。宣言解除後はどう対応するのか、補償などの面も含めて各業界では懸念が広がっています」(全国紙記者)まさに突発的ともいえる3度目の宣言。ネットでは厳しい声が広がっている。《平日は感染しないから働け、休日は感染するから遊ぶな、働いてるんだから保証はしない はさすがに暴論すぎやしないか 極めつけにGW潰しされたらそら不満爆発しますよw》《GWをまるっと緊急事態宣言にするのねその場しのぎで何の解決にもなってない気がする…》《緊急事態宣言を甘く見るなゆるむなというGWだけど、それでも東京五輪をやるという政府の方がゆるんでいる》
2021年04月22日東京都生活文化局では、結婚を希望しながらも一歩を踏み出せない方を後押しするため、結婚に向けた気運の醸成に取り組んでいます。この度、結婚するふたりへの祝福を通じて、社会全体の結婚に向けた気運の醸成を図るため、婚約・新婚カップルを対象にさまざまな特典やサービスなどを提供する「TOKYOふたり結婚応援パスポート」の利用を3月22日(月)から開始しました。「結婚応援パスポート」は、“1年以内に結婚を予定している婚約カップル”“結婚してから1年以内の新婚カップル”が対象。都の発行する「TOKYOふたり結婚応援パスポート」を提示することにより、各協賛店等が自ら提供する結婚応援サービスを受けることができる取り組みです。TOKYOふたり結婚応援パスポート概要◆利用対象・1年以内に結婚を予定している婚約カップル・結婚してから1年以内の新婚カップル◆結婚応援サービス内容料金割引、ポイント付与、記念品プレゼント、体験型サービスなど、協賛店ごとに設定◆主な協賛店※協賛店は感染防止対策を適切に実施し、「感染防止宣言ステッカー」を掲示・結婚準備や新生活関連をはじめ、幅広い分野のお店に協賛いただいています。・協賛店とそのサービス内容は、「TOKYOふたり結婚応援パスポート」サイト(URL記事下部参照)におふたりへのお祝いメッセージとともに掲載していますので、ぜひご覧ください。◆登録方法ホームページ、アプリまたは郵送により受付1:ホームページ「TOKYOふたり結婚応援パスポート」サイト(URL記事下部参照)2:アプリ「TOKYOふたり結婚応援パスポート」アプリ(URL記事下部参照)3:郵送送付〒163-8001東京都新宿区西新宿二丁目8番1号東京都生活文化局都民生活部都民活躍支援担当(※様式は下記ホームページよりダウンロード可能)東京都結婚支援ポータルサイト『TOKYOふたりSTORY』「TOKYOふたりSTORY」のネーミングには、結婚を望む一人ひとりに、自分らしい“ふたり”の形を考えていただきたい、という思いがこもっています。ポータルサイトでは、結婚や出会いに関するさまざまな情報提供や、婚活を始めようとする方へのきっかけ作りなどの取り組みについて情報発信を行っています。小池百合子東京都知事とTOKYOふたりアンバサダーの濱口優さん&南明奈さん夫妻との対談のほか、TOKYOふたりサポーターの前園真聖さん(元サッカー日本代表)と太田博久さん(芸人「ジャングルポケット」)・近藤千尋さん(モデル/タレント)夫妻のコラムも公開中です。対象となる婚約中の方、新婚カップルの皆さんはぜひお見逃しなく。【参考】※ホームページ「TOKYOふたり結婚応援パスポート」サイト※アプリ「TOKYOふたり結婚応援パスポート」アプリ※結婚支援ポータルサイト「TOKYOふたりSTORY」
2021年03月26日女優の小池栄子と俳優の寺田心が、ソフトバンクのテレビCMシリーズ「学割HERO’S」の最新作「すべての親がHERO’S」篇(27日より全国で放送)に出演。撮影現場で小池が、中学入学を迎える寺田をサプライズでお祝いした。小池が「心さん、小学校卒業おめでとうございます!お祝いです!」とお祝いをプレゼントし、「中学生になるんだね。テレビでずっと見ているからさ、不思議な感覚。どうですか?中学生になる心境としては」と尋ねると、寺田は「中学生になったからこそできることをやりたいなって思います。小学生ができないこともあるかもしれないから。新しいことに挑戦してみたいです」と答えた。そして、小池は「中学生になったら彼女もできるかもよ?」と恋愛トークを切り出し、寺田が「まだ思春期じゃないので(笑)」と返すも、「どんな感じの女の子が好きですか?」と興味津々。寺田は「動物好きは大事ですけど、優しい方だったらいいなと思いますね。性格のいい方、優しい感じで、声をかけてくれたりする子だったらうれしいなと思います」と明かし、小池が「ぜひ今度話を聞かせていただけたら(笑)」と言うと、寺田は「あらあら、まだまだ早いでございます(笑)」と照れ、ほっこりするやりとりを繰り広げた。ソフトバンクの学割キャンペーン「SoftBank学割」の魅力を伝える同CMでは、「勝手にHERO’S」のテレビCMシリーズで「知らないうちに役に立つヒーロー」を演じているダウンタウンの松本人志が、「親子の役に立つヒーロー」に変身。子供の弁当を作る母親や、パンクした自転車を押す女子学生、学芸会で木の役を演じる寺田など、さまざまな親子を応援しようと奮闘するも、どれも先を越されてしまい困惑する姿を描く。学芸会で頑張る寺田を全力で応援する母親役として、前回の「スマホPTA」篇に続き、小池も出演した。
2021年03月25日2021年3月1日、宮内庁は崇仁親王妃百合子殿下(三笠宮妃百合子さま)が入院されたことを明かしました。百合子さまは3月時点で、御年97歳。現在の皇室で最高齢です。産経ニュースによると、発作性心房細動の診断を受け入院が決まったとのこと。幸い重篤な状態ではなく、百合子さまに自覚症状はないそうです。今後は投薬で治療を受け、1週間ほどご入院される予定とのこと。2020年には肺炎と心不全の併発により、入院された百合子さま。ご高齢ということもあり、ネットからは心配する声が上がっています。新型コロナウイルス感染症の影響で、重症化しやすい高齢者は常日頃から健康面で大きなリスクを負っています。百合子さまが回復されることを祈るばかりです。[文・構成/grape編集部]
2021年03月01日着信に出られなかった際に、スマートフォン(以下、スマホ)に表示される不在着信。電話帳に登録されている人からの着信の場合、誰からかかってきたのか分かるように名前が表示されます。ある日、自宅から夫に電話をかけたところ、不在着信になったという、あい(@ai_smilehappy)さん。なんと、夫はスマホを自宅に置きっぱなしにしていたようです。夫のスマホを見つけた、あいさんは、スマホに表示されていた不在着信を見て衝撃を受けます。【悲報】旦那さんに電話したら、携帯が置いてあり、まさかの私の登録小池都知事。 pic.twitter.com/tPw4VpPVfV — あいコミュニケーションコーチング (@ai_smilehappy) February 24, 2021 小池百合子都知事から夫のスマホに着信があったと、表示されているではありませんか!どうやら、夫はあいさんの連絡先を『小池都知事』と登録していた様子。あいさんが、夫に理由を聞くと、このように返してきたといいます。俳優の新垣結衣さんにするより、小池都知事の方が「すぐかけ直さなきゃ!」とピリッとするやん。大阪出身の夫。ユーモアたっぷりな会話でいつも笑顔になれるそうです。ちなみに、会社からの着信の場合は、少しでも癒されたいという理由から俳優の『石原さとみ』さんと表示されるのだとか。会社の同僚が見たら、きっと驚くことでしょうね。投稿には19万件以上の『いいね』が寄せられ、反響が上がりました。・思わず笑ってしまいました!会社の人が見たら驚きそう。・うちは『ボス』という名前で登録しています。・これは衝撃的ですね。ジュースを吹き出してしまった…。中には、早速登録名を変更する人もいました。登録名を変えて、折り返し連絡の意識を変えてみるのもいいかもしれません![文・構成/grape編集部]
2021年02月27日北海道北見市にある『北の大地の水族館(山の水族館)』で館長をしている、山内 創(@suymuc)さん。水族館に寄せられた『飼育員への質問』への回答をTwitterで公開し、反響を呼んでいます。来館者「ソーシャルディスタンスですか?」2021年2月24日に、山内さんが公開した『飼育員への質問』は、60代女性からのひと言。山内さんが、思わず泣きそうになった質問がこちらです。質問:人がいないのはソーシャルディスタンスの配慮ですか?飼育員からの回答:泣くぞはい pic.twitter.com/kkw2k4tKWD — 山内 創 (@suymuc) February 24, 2021 新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響により、人が密集することを避けるため、一部の水族館や博物館などでは、入場制限を行っています。しかし、山内さんの「泣くぞ」という回答から、入場制限を行っているわけではないようですね…。また、質問者の名前と年齢をよく見てみると、東京都知事の小池百合子氏と名前、年齢が一致しています!この質問者は、都民にソーシャルディスタンスを呼びかけ続ける小池都知事を連想しながら、ネタとして記入したのかもしれません。「感染対策が行われていて、非常にいいと思います」という、小池都知事の声も聞こえてきそうです。投稿を見た人からはさまざまな声が寄せられています。・声を出して笑ってしまった!やめてあげて…!・質問者の名前と年齢に笑いました。センスある質問だな!・ゆっくり見られるから、人が少ない水族館の方が僕は好きだよ。・これは泣いてもいい質問でしょ。頑張って…!山内さんはこれまでも、来館者からのするどい質問に回答してきました。8歳の男の子から辛らつな疑問が寄せられた水族館館長の答えは…?『水族館への質問』の投稿には、10万件を超える『いいね』が寄せられており、『北の大地の水族館(山の水族館)』のファンも増えているはず。コロナウイルスが終息した後には、たくさんの来館者が訪れることでしょうね![文・構成/grape編集部]
2021年02月26日東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長に就任した橋本聖子新会長(56)は19日午後、所属する自民党に離党届を提出した。各メディアによると、同19日午前に自民党本部で行われた二階幹事長との会談後、記者団に対し、参議院議員は辞職せず、自民党も離党しない考えを示していた橋本会長。「疑念を持たれないよう、中立性やIOCの憲章にのっとって、しっかりと行動していくことを心がけていきたい」と語っていたが、野党から批判が続出。橋本会長は党幹部らと協議の結果、一転、政治的な中立性を明確にする必要があるとして離党する意向を固めたという。しかし、現役の参議院議員である橋本会長がオリンピック憲章の掲げる政治的中立性を確保するには、離党では不十分ではないかとの声が各所から上がっている。前東京都知事の舛添要一氏(72)は18日、Twitterで橋本会長の就任に言及。橋本会長が“父”と慕う森喜朗元会長(83)とのやりとりを示し、橋本会長が国会議員を続けることに疑問を呈した。《私は都知事のときに組織委の森会長と東京五輪の準備を進めたが、森さんの健康状態もあって、万が一のときを考えた。そのときの了解事項は、政治家が就任するときには国会議員の職は辞するということであった。そうしないと、五輪憲章がうたう政治的中立性が担保されないからだ。今回は例外なのか》東京都の小池百合子都知事(68)も“参戦”。各メディアによると、19日の定例会見で橋本会長の離党や議員辞職について問われると、小池知事は「分かりやすい形が望ましいのではないでしょうか」と回答。オリンピック憲章を引き合いに、「私はこれ(政治的中立)を大切にすべきところと思っておりまして、議員を続けられるというご判断をされておられるようですけど、参議院の本会議が開かれる、会長も続けられるというと、いろいろ政治的な判断もいろいろされるというふうに思うんですね」とくぎを刺したという。SNS上でも、橋本会長への疑問の声が相次いだ。《橋本聖子、建前でも(与党)離党も、議員辞職もしないとだと思うけど。》《議員辞職してしがらみの政治色から離れて、国内外の状況をしっかり見極めて正しい判断を期待したい。》《でも、議員辞職はしないのでしょ?それでは離党しても「政治的中立」などありえないだろう。》《そもそも選考自体が透明性があったとは思えない。そうした一連の過程の中で大臣は辞めても組織委会長と国会議員の兼任ができるとなると、政治が介入しやすく中立性が保てるか不安。だからこそ離党だけじゃなく議員辞職した方がいいと思うのだが。いささか中途半端》まだ議員は続ける橋本会長だが、果たして“中立”は保たれるのだろうかーー。
2021年02月19日東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視とされる問題発言を受け、今月IOCのバッハ会長を含む4者会談が予定されている。他3名のメンバーは森会長、橋本聖子五輪相(56)、小池百合子都知事(68)だ。ところが2月10日、小池氏はその会談を欠席する意向を示したのだ。各メディアによると、記者団の取材に対して「今はポジティブな発信にならないと思うので、私は出席することはない」と理由を述べたという。当初、森会長の発言に対して、小池氏は「絶句した。あってはならない」と批判。また森会長の進退については、「IOCは大きな組織で交渉が必要になる。誰がふさわしいかは組織委員会の判断も必要だ」と述べていた。いっぽうIOCは森会長の撤回を受けて、4日に「問題は終了」と切り上げようとした。しかし国内外からの批判が止まず、わずか5日後に「極めて不適切」と改めて声明を出す事態となった。「森会長をめぐって波紋は広がり続けています。東京都には1,400件以上もの抗議の電話やメールが寄せられています。また都が募集している『都市ボランティア』も、およそ100人が辞退したといいます。小池氏は相当頭を悩ませているようですが、今回の判断にはどのような戦略があるのか憶測を呼んでいます」(社会部記者)「出席しない」と明言した小池氏の判断は、国民の間でも賛否両論を呼んでいる。《森氏の発言と取り巻きの笑いが今の日本社会の状態であり、それを一瞬の問題で終わりにしないためには、発言力のある人が積極的に表明していくことが一番だと思う》《この状況で当のご本人と笑顔で握手でもしようものなら、致命的だもんな。無難な判断でしょう》このように理解を示す意見もあれば、批判する声もあがっている。フリーアナウンサーの古舘伊知郎(66)は、10日放送の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)で「無責任だ」「自分を排除してどうする」と非難。『ひるおび!』(TBS系)に出演したコメンテーターで弁護士の八代英輝氏も、「イメージだけの人」や「東京都の長がこういうやり方をするのは非常に違和感」などと苦言を呈した。五輪をめぐって、小池氏の“強気な態度”はこれまでも見受けられた。19年11月に都内で行われた4者協議では、マラソン・競歩の開催地が暑さを避ける目的で札幌市に変更された。唯一反対していた小池氏は、参加者のIOCのジョン・コーツ調整委員長、森会長、橋本五輪相に向けて、「都として同意はできないが、IOCの決定を妨げることはしない。合意なき決定だ」と毅然と述べた。その後同年12月に開かれた都議会定例会でも、「残念でなりません」と納得していない様子を見せていた。いかなる場合でも動じない小池氏。果たして今回の“戦略”は、どのような結果になるのだろうか。
2021年02月10日「なんで、今そんなもの(中止や延期)を考えなきゃならんのか。私は淡々と平常心でこれをつとめていくだけですよ」「まさに天命につくすという気持ちで最後まで頑張りぬきたい」1月12日、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)は職員向けの新年のあいさつでそう話し、東京五輪を今年開催することへの強い意欲を見せた。スポーツ紙記者はこう解説する。「五輪の主催者はIOC(国際オリンピック委員会)で、中止や延期の権限もIOCにある。だが、開催国の意向を無視して五輪を行うことは不可能なので、日本側が難しいといえば、その判断は尊重されることになる。菅義偉首相と小池百合子東京都知事とともに、森会長もキーマンの1人。このうちの誰かが“止めよう”といえば、五輪は中止になるだろう」昨年3月、IOCのトーマス・バッハ会長と安倍晋三首相(当時)の電話会談で五輪の1年延期が決まったが、森会長と小池都知事も会談に同席した。“2年延期”という案もあったが、安倍首相とともに“2021年に賭けた”ことを森会長は明かしている。だが、その賭けはどうやら外れそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、今年7月に延期された東京五輪の開催に暗雲が垂れ込めている。1月10日に行われた共同通信の世論調査では、五輪を中止、または再延期するべきだという声は80%に達した。だが、森会長はあくまでも強気だ。12日のあいさつの後に行われた「さあ、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックだ」と題された講演で、「再延期は絶対に不可能だ」と明言している。なぜ、森会長はこれほどまでに五輪の開催に固執するのか。五輪がもたらす莫大な利権が理由だと指摘する声もあるが、全国紙政治部記者はこう語る。「利権という面もあるかもしれないが、森会長の五輪にかける情熱は本物だと思う。森会長は、幼少期からの夢だった早稲田大学のラグビー部に入部したものの、過酷な練習についていけず、4カ月で吐血して退部した経験がある。だから、アスリートに対して憧れにも似た尊敬の気持ちを持っていて、スポーツ界に貢献したいという情熱は人一倍高い。政界引退後は、ラグビーワールドカップ日本大会と東京五輪の開催をライフワークとしてきた。2015年に肺がんが見つかり、2019年のラグビーワールドカップも見られないと本人も覚悟したようだが、新薬・オプジーボの効果もあって奇跡の回復。ラグビー日本代表の躍進を見守ることができた。そこで『あとは東京五輪さえ開催できれば……』と考えているのだろう」2011年に招致委員会評議会議長に就任。東京五輪の開催決定後は組織委員会の会長として、大会の実現にむけて尽力してきた。「五輪の組織委員会は、東京都やJOC、関係省庁、電通やJTBなどの民間企業などからの出向職員の寄り合い所帯。それぞれの利害をうまく調整してきたのが森会長だ。猪瀬直樹知事から舛添要一知事、小池知事と、都知事が目まぐるしく変わり、五輪に対する都の方針も変わっていったなかで、政治との折り合いもつけてきた。首相経験者で、自民党の重鎮である森会長でもなければ、不可能だったと思う。中止になってしまえば、ここまでの努力がすべてふいになる。それは許せないのだろう」(前出・政治部記者)12日の講演で、森会長は“再延期が不可能”な理由を“組織委員会の職員は東京都や各省庁などからの出向者。それぞれの人生があり、出向期間は伸ばせない。お金の問題ではない”と説明した。だが、前出の政治部記者は「それは内輪の論理に過ぎない」とばっさり。「森会長が気にしているのは、自分や組織委員会などの悲願や都合だけ。ほとんどの人には関係のない話だ。コロナ禍で生活が困窮している人もいるなかで、金や人を割いて、感染拡大のリスクがある五輪を強行することに納得いかない人が多いのは当たり前のことだ」およそ1年前、新型コロナウイルスの存在が明るみに出たが、入国制限がなかなか行われなかった。当時の安倍内閣が東京五輪の2020年での開催にこだわっていたためだという指摘もある。東京五輪の存在がコロナ対策の妨げになっていると考えている人は多く、森会長への批判が日に日に高まっている。ツイッターなどではこんな声が。《あなたの悲願のために国民を巻き込まないでほしい》《なんで森喜朗と選手の自己実現のために、国民がリスクを背負わないといけないのか》一方で、前出の政治部記者はこうも語る。「元総理大臣とはいえ、森会長はもはや政治家ではない。会長として組織委員会を代表する立場でしかないわけだ。国民や都民の健康を考えて、五輪開催が可能かどうかを判断しなければならないのは、本来は菅首相や小池知事の仕事。もし、五輪開催によって感染者が増えるようなことがあれば、森会長よりも、2人の責任が問われるべきだ」前出のスポーツ紙記者は、感染拡大が止まらないなかで五輪が強行された場合について、こんな懸念をしている。「今までは五輪があるたびに、ほとんどの人が日本代表を素直に応援してきた。だが、もし東京五輪が強行した結果、感染は再拡大し、死者が増加するなどしたら、どう思うだろうか。“スポーツ界はわれわれの健康よりも自分たちの都合を優先させた”“アスリートは自分勝手”。そんなふうに多くの人の心が離れてしまうのではないか。市民の理解が得られないまま、無理に五輪を行うことは、長期的に見てスポーツ界の利益を損なうことになると思う。森会長が今さら考えを曲げて止まるとは思えない。その場合のつけを払うことになる若いアスリートこそ、声をあげてほしい」
2021年01月20日お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志、子役の寺田心、女優の小池栄子が出演するソフトバンクのテレビCMシリーズ「学割HERO’S」の最新作「親孝行」篇が22日から全国で放送される。“ソフトバンク”の学割キャンペーン「SoftBank学割」の魅力を伝える同CMでは、「勝手にHERO’S」のテレビCMシリーズで「知らないうちに役に立つヒーロー」役として出演している松本が、「親子の役に立つヒーロー」に変身。寺田演じるリーゼントのヤンキー学生が、小池演じる母親に親孝行する場面を応援する。松本は、家出をしようとする寺田の荷物をゴミ袋に変えてゴミ出しで親孝行できるよう手助けしたり、ヤンキー座りをする寺田のお尻の下に分厚い本を忍び込ませ小池へ押し花をプレゼントさせたり、他校の生徒とケンカをしようとする寺田のもとに小池を連れてきて、肩叩きで親孝行を手助けするなど、今回も大活躍。松本演じる「親子の役に立つヒーロー」の活躍により、ヤンキー学生がいつの間にか親孝行する姿を描いたコミカルなCMとなっている。「お願いします!」と元気よく撮影現場に登場した寺田。はじめのコンビニでヤンキー座りのままペロペロキャンディーをなめるシーンでは、「かっこつけている感じで」とスタッフから指示が入ると、眉間にしわをよせてにらみをきかせる。「ヤンキー座りは初めて」と言う寺田だったが、その表情の上手さと寺田のかわいらしさのギャップで、スタッフはカットと同時に笑顔に。初めてのヤンキー演技に、現場は「かわいい!」の嵐だった。エプロン姿で撮影現場に登場した小池。寺田が「寺田心です! よろしくお願いします!」と挨拶をすると、小池も一緒に挨拶。小池がリーゼントを見て「すごいね」と言うと、寺田は「これはカツラをつけていて‥‥」と丁寧に説明し、その一生懸命な様子に「かわいい」と小池も笑顔になっていた。小池は、寺田について「“心さん”ですよ。もうね、現場での振る舞いとか、本番になったらキュッとスイッチが入る役者魂だったり、尊敬しますね。私がびっくりしたのは、監督がけっこうなスピードで修正点を言ってたじゃないですか。それを一度も外すことなく、指示をそのまま修正するって、すごい難しいことなんですよ。いとも簡単にひょいひょいとやってのけたから、天性のものでしょうね。ファンになっちゃいました」と絶賛し、寺田は「いやいやいやいやいや!もう嬉しい‥‥」と恐縮。小池は「どんな役者さんに育っていくのか楽しみですね」と話した。寺田は「小池さんが出演されているドラマや映画を見させていただいていて、今日ご一緒できてすごくうれしいなと思いましたね。小池さんはちょっと怖い演技や、今回のテレビCMのような優しいお母さんみたいな感じのいろいろな役をやっていらっしゃって、間近で見てすごい勉強になりましたね」と振り返り、小池が「そんなこと言っていただいて光栄です。でもこの先ぐれる瞬間あるかもしれないよ。高校生ぐらいで」と言うと、「なるかもしれません(笑)」と返した。
2021年01月20日感染者が急増しても緊急事態宣言がなかなか出なかったのはなぜ?菅政権の疑問だらけのコロナ政策を検証した――。60%を超える高い支持率で船出した菅義偉首相だが、NHKの世論調査(1月13日)によると内閣支持率は40%まで急落した。後手後手の新型コロナウイルス対策で国民から愛想を尽かされつつある菅内閣。国民が疑問に思う“なぜ?”の理由を専門家に聞いた!■緊急事態宣言はなぜ遅れた?「皆さんの協力をお願いします」菅首相は1月7日に緊急事態宣言を出すことを決めたが、小池百合子東京都知事ら1都3県知事の強い要請に押し切られた形だった。政治アナリストの伊藤惇夫さんが解説する。「菅首相のコロナ対策の姿勢を見ていると経済重視という印象が強い。昨年4月の緊急事態宣言のあとの経済の落ち込みが非常に激しかった。当時、官房長官だった菅さんとしては、今回はなるべく宣言を発出したくないというのがベースにあったようです。知事の要請があって渋々やらざるをえないというのが本音でしょう」■入国の全面制限はなぜできなかった?13日、菅首相はこれまでの方針を大きく変えて“ビジネス往来”の例外措置を停止した。昨年末に新規の外国人の入国を原則停止していたが、中国や韓国など11カ国・地域からのビジネス目的での入国を例外とする措置がとられていた。財界に配慮した菅首相の強い意向だと伝えられているが、国内で英国発の変異種が見つかったことなどもあって、この措置への批判が高まっていた。元経産官僚で政治経済評論家の古賀茂明さんがこう指摘する。「菅さんは地方の農家で生まれ、特別頭が切れるわけでも、見た目がいいわけでもない。そんな劣等感から強烈な上昇志向があります。どういうふうにしたら、自分が得するのか、権力を守れるのかというのが一番にある。だから、コロナを防ぐことよりも自分の損得を優先させてしまうのです」■東京五輪に固執しているのはなぜ?迷走ぶりが目立つ菅首相だが一貫しているのは東京五輪への固執。12日のマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏との電話会談で「必ずやり切る」と語ったと報じられた。「菅さんには、これから先、支持率を上げる手段は五輪開催しかありません。オリンピックを開催して国中が盛り上がれば、その流れで総裁選も勝てるし、総選挙も大丈夫だと見込んでいるようです。それに加えて、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の機嫌をうかがうことも重要。いまだに森さんは自民党、特に細田派内で影響力があり、首相の地位を守ってくれる存在。菅さんが東京五輪に固執するのは、アスリートのためではなく、自らの保身のためなのです」(古賀さん)最後に伊藤さんは次のように語る。「菅首相は“ブレる”ことを嫌う政治家です。自分が示した方針を曲げることは“負け”に等しいと考えています。平時ならば、一貫した姿勢が評価されることもありますが、このコロナ禍という非常時には柔軟に対応しなければいけません。危機的な状況には不向きな首相だと思います」「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月19日女優の小池栄子が、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第32回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の40代部門を受賞し14日、都内で行われた表彰式に出席した。小池は、谷間が見える胸元が大胆に開いた黒の衣装で登場し、美ボディを披露。受賞を祝して送られたダイヤモンドのペンダントを身につけて輝きを放った。スピーチでは、「歴史ある素晴らしい賞をいただき光栄に思います。ありがとうございます」と感謝し、「ジュエリーに負けないように努力して輝きたいと思います」と決意を新たにした。また、「ジュエリーは、数は多く持っていないのですが、自分のお給料で初めて買ったジュエリーや、祖母や母から形を変えて譲り受けたジュエリー、愛する人にもらったジュエリーなど、一つ一つに対してはとても思い入れがあります」とジュエリーへの思いを語った。同賞は、過去1年間を通じて「最も輝いていた人」「最もジュエリーが似合う人」、そして、「今後もさらにジュエリーを身につけてほしい人」を世代別、男性部門、特別賞のそれぞれに分けて表彰するもの。32回目となる今年は、10代部門は森七菜、20代部門は新木優子、30代部門は戸田恵梨香、40代部門は小池栄子、50代部門は斉藤由貴、60代以上部門は田中美佐子が受賞。男性部門は横浜流星、特別賞は内田篤人が選出された。撮影:岸豊
2021年01月14日東京都の小池百合子都知事(68)をはじめとする神奈川県、千葉県、埼玉県の知事たちが1月2日、政府に緊急事態宣言を要請した。各メディアによると、政府は経済への影響などを考慮し、緊急事態宣言発令の要否を検討するという。「『GoToトラベル』の停止や飲食店などに出していた時短縮要請が終了する1月11日までに、次の対策を判断する予定でした。ですが大晦日に東京は感染者数が1337人を記録。神奈川や千葉など他の地域でも、過去最多の発表が相次ぎました。専門家からは『2週間を待たずに医療提供体制が崩壊する』と、いっそう強い対策が求められています」(全国紙記者)西村康稔経済再生担当相(58)は12月30日、Twitterで「国民の命を守るために緊急事態宣言も視野に入ってくる」とその可能性に触れていた。西村氏の発言からわずか3日で、緊急事態宣言の発出が現実味を帯びてきたのだ。ネットでは賛否の声が広がっている。《緊急事態宣言なんて出したって強制力もないのに何も変わらないと思うが何か意味があるのかな…》《今更感は否めないけど何もしないよりはマシなんとか感染拡大を防いで欲しい》《緊急事態宣言、出すこと自体は構わない。しかし、二回目なんだから、コストと利益について想定される金額を算出し公表しなければならない。また、不利益を被る人々にどう補償するのか説明せよ》緊急事態宣言が要請されたことにより、もっとも注目されるのは菅義偉首相(72)の判断だろう。「GoToトラベル」の全国一斉停止を発表した12月14日夜、銀座のステーキ店で8人と忘年会に出席して批判された菅首相。国民に向けて、「反省している」と詫びる事態となった。それ以降、年末年始にかけての菅首相はどうだっただろうか。多くの国民が正月休みを迎えるにあたり、菅首相は12月25日に官邸で記者会見を行った。「年末年始で感染拡大を食い止めることができるように」と述べ、「静かな年末年始」を呼びかけた。12月28日、菅首相は記者団の取材に「国民のみなさんの命と暮らしを守るため、先手、先手で対応するために、全世界から外国人の新規入国者の停止を発表させていただきました」とコメント。だがすでに、英国で見つかった変異種の感染者は国内で確認されていた。政府は入国制限を強化したが、28日にも南アフリカで見つかった変異種の感染者が報告された。感染者が1000人を超えた12月31日、「明らかに増加傾向にあり、大変厳しい認識を致しております」と危機感をのぞかせた菅首相。記者から緊急事態宣言の可能性について問われると、「まず、今の医療体制を確保して、感染拡大回避に全力を挙げるのが大事」とコメント。さらに追及されても「今申し上げた通り」と、具体的な発言は回避した。新年を迎えた1月1日、菅首相は「国民の皆様の命と暮らしを守り抜くことを固くお誓いし、感染拡大防止と経済回復に、引き続き総力を挙げて取り組む」と年頭所感を表明。いっぽう同日に神奈川テレビで放送された番組では、「ブレーキとアクセルを踏みながら、あるいは同時に踏むこともあるのだろう。私自身、悩みながら判断をしてきている」と述べていた。決意ばかり口にするいっぽう、具体的な方針には触れない菅首相。緊急事態宣言が叫ばれるなか、どう判断するか不安視する声が広がっている。《菅首相は何が先手先手なんだか。結局、東京都に要請される形》《東京都と首都圏3県は緊急事態宣言要請、果たして菅首相にはその宣言に対しての判断力と決断力があるかな?のらりくらりとやってたら、まず首相としてダメと判断されて、更に支持率低下を招くかな?》《緊急事態宣言と支援策をセットにしないと経済は餓死するけど、菅政権はどうすんだろね。やっぱ自助なんだろか?》
2021年01月02日‘21年、必ずある衆議院選挙。選挙が欲望の装置に大化けする可能性も。堀潤&五月女ケイ子が語り合います。菅政権の行政改革。ちゃんと見極めて。堀:‘20年は7月に東京都知事選挙がありましたが投票率は低いまま、小池百合子さんが圧勝しました。‘21年には衆議院総選挙が予定されていますが、ちょっと警戒しなくちゃいけないなと思ったのは、政治家に求める一番が経済、景気を良くすることになってきていることです。五月女(以下、五):やっぱり景気は良くなってほしいし、そこを求めてしまいますよね…。堀:誰にとっての景気か、というのもあります。ある程度資産を持ち、運用収入のある人たちにとっては、いまもものすごく景気がいいんです。コロナ禍にもかかわらず株価は上がってバブル期を超える勢い。アメリカではニューヨークダウが初の3万ドル突破というようなことまで起きました。五:そうなんですか!堀:一方で、資産がなく、仕事も住む場所も奪われ、生きる希望を絶たれてしまう人もいる。激しく二極化して、パラレルワールドのようなことが起きているんです。選挙で象徴的なのがアメリカ大統領選挙なんですが――。五:バイデンさんが勝ちましたね。堀:はい。ギリギリのところでトランプさんが負けたという感じでしたね。もともと、トランプさんを支持していたのは、「ラストベルト(錆びた工業地帯)」と呼ばれる地域の、格差の底辺のほうにいる人たちです。「メディアも投資家も敵だ。自分たちのアメリカを取り戻そう!」と言って、支持者を熱狂させました。目先の欲望の装置として選挙が働くと、またたく間にトランプさんのような急進的なリーダーを生んでしまいます。バイデン大統領になっても、格差はなくならないので、「富裕層のための政治をしている」という不満は今後も根強く残るでしょう。五:アメリカって、はっきりと勝敗がついていいですよね。日本は選挙をしても、政治があまり変わらない感じがしちゃいます。堀:国民が大統領を直接選んでいるということが大きな実感につながっているかもしれませんね。日本は政党を選んで、選ばれた与党から総理が選ばれますから。日本の歴史家が指摘していましたが、平家が負けて以来、古い封建社会、武家制度に慣れきってしまい、「お上の文化」として、上が決めたことに従う体質が日本人はなかなか抜けないそうです。五:選挙のときも、普段、政治についてあまり気にしてないので、よくないと思いつつ、投票前日に候補者を考えたり、いつもどう選んだらいいかわからないんです。堀:選ぶポイントの一つは、「自分がどういう社会を求めるか」ですよね。9月に菅さんが新しい総理になりましたが、安倍さんの任期満了までなので期限つきの1年間なんです。次の選挙ではその働きも問われます。菅さんにしてみれば短期間で結果を出さなければならないので、実現させやすい小さな成功を積もうとしています。脱ハンコ、不妊治療の保険適用、選択的夫婦別姓の実現、携帯電話の料金値下げなど…。五:それは嬉しい!堀:そう。みんなが反論しないようなことを次々に実行する。ただ、考えなくてはいけないのは目の前の問題だけではないはずです。五:でも、小さなことでも、そんなふうに一つ一つ実現していってくれたら、それはそれで気持ちがいいし、「やってくれている!」という感じがしちゃいます(笑)。堀:そうですね(笑)。でも、携帯の値下げがどういう文脈で始まったか。消費税を10%に上げて消費が落ち込みました。みんな、何にお金を使っているか調べたら、携帯や通信費。携帯会社ばかり儲けさせるなんてとんでもない、ほかにも消費を回せ!と値下げを迫ったんですね。五:みんなの生活のために安く、ではなかったんですね(苦笑)。堀:携帯会社の料金が高いのは、5Gの開発に投資しているからです。IT関連は、日本は完全に世界に出遅れて、AmazonやGoogleに国民のデータをごっそり預けている状態。それで本当にいいのでしょうか?国も携帯会社も、なぜ料金が高額になるのか、明確な説明をすればいいと思うんです。五:たしかに。高い理由がわかれば納得して払います!堀:「脱ハンコ」も経済のスピードを上げるためです。役所と民間の取引で、役所側の決済に時間がかかると民間の事業のスピードも落ちてしまう。だから、無駄な押印は省略することになりました。不妊治療の保険適用は、女性がもっと働いて社会で活躍できるようにするため。経済活動人口を増やして税収を上げたいというのが本音です。経済を回すのに阻害されている要因を逐一洗い出しているのが、菅政権の行政改革なんです。五:全然知りませんでした(笑)。良さそうに思える政策も、裏の意味を考える必要があるんですね?堀:いまはコロナなど、不安要素がたくさんあるので、なんでもスピーディに解決することを求められます。でも、効率ばかり重視されると、民主主義にとって一番大事な熟議、じっくりといろんな意見を交わして確かな選択をしていくということが見過ごされてしまいます。五:みんなの意見を聞いていたら、たしかに時間はかかりそう。堀:デジタル庁を立ち上げて、デジタル化を進めても、私たちの個人情報をどう管理し、透明性はどれくらい担保されるのか。そういう議論をすっとばすことに危険が潜んでいるかもしれないことを忘れないでほしいです。誰もが「いいじゃない」と思える政策に落とし穴がないか、そこを検証するのがメディアの役割だと思います。堀 潤さん1977年生まれ、兵庫県出身。ジャーナリスト。監督したドキュメンタリー映画『わたしは分断を許さない』が公開中。同名著書も刊行。ほかに『堀潤の伝える人になろう講座』等。五月女ケイ子さん1974年、山口県生まれ、横浜育ち。イラストレーター。WEBサイト「五月女百貨店」では、‘21年のカレンダーほか、楽しいグッズが絶賛販売中。※『anan』2020年12月30日-2021年1月6日合併号より。イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年01月01日「知事が今なすべき重要な仕事は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐこと。感染爆発につながらないよう最小限にとどめることです。“コロナ対応”のオペレーションのリーダーとして組織をしっかり掌握し、必要な手を打たなければなりません。全国の47知事の力量やリーダーシップが、今こそ問われているのです」そう語るのは元鳥取県知事で『知事の真贋』(文春新書)の著書がある片山善博・早稲田大学大学院教授。コロナ対策における国の方針が大きく揺れ動くなか、これまで以上に自治体の首長に関心が集まっている。そこで本誌では、地方自治に詳しい徳島文理大学の八幡和郎教授に47都道府県の知事の「コロナ対応」を評価してもらった。「10万人当たりの感染者数、死亡者数、重症者数の3指標に加えて、“近隣県との比較”“経済を過度に萎縮させてないか”“同規模自治体との比較”“医療体制”を考慮すると高評価は鳥取県です。県と市の連携がよい大分県、きめ細かい医療体制の和歌山県、新潟県、島根県、香川県、長野県、山梨県なども評価できます」ワースト1となったのは沖縄県の玉城デニー知事(61)。「観光地だとしても言い訳にならない。大都市圏の京都府は沖縄ほどひどくない。医療体制の充実、クラスター発生後に休業要請を出すなど、リーダーとして迅速な対応ができていません」(八幡教授)連日、テレビに出ている東京都の小池百合子知事(68)はワースト2。「東京五輪の1年延期が決定されるまで、小池知事は表立った対策をしませんでした。初動が遅れたことは否めません。五輪延期が決定した直後から、メディアに出るようになりましたが、コロナ対策で独自性はあまりなく、自分が目立つことに重きを置いた“広報係長”のような印象を受けます」(片山教授)このコロナ禍で注目された吉村洋文大阪府知事もワースト3に。「感染症対策として大事なときに、大阪都構想にこだわり住民投票を行いました。街頭演説で人を集めて“3密”をつくるだけでなく、都構想が実現したら市は府に吸収されるわけで、市立病院やコロナ対策に頑張っている市の職員の士気に悪影響を及ぼすことが懸念されました。リーダーとして優先劣後を見失っています」(片山教授)コロナ対応からは、それぞれの知事の本質が透けて見えてくるようだ。片山教授はこう指摘する。「テレビによく顔が出ている知事は、よく頑張っている、という印象を受けてしまいますが、メディアの露出度と成果には相関関係がありません。和歌山県の仁坂(吉伸)知事は、国が当初掲げた検査対象基準〈体温37.5度以上、4日間〉の方針に疑問を抱き、独自に検査体制をつくって感染抑制に成功しました。マスコミの注目を集めなくても、地域の実情に適した対応策を淡々と実行している知事もいます。そんな仕事ぶりを見抜く目がとても大切なのです」あなたの知事は、住民の命を守る知事?それとも……。「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載
2021年01月01日「年末年始は人の動きが活発になり、別の感染リスクが高まる。年末年始を、感染拡大をストップさせるための特別な時期にしなければいけない」12月17日の会見でこう語ったのは、小池百合子東京都知事(68)。この日、東京都では新型コロナウイルスの一日あたりの新規感染者が822人と過去最多を更新。止まらぬ第3波の拡大に警戒感が強まっている。たしかに年末年始は帰省ラッシュだけでなく、新春イベントも目白押し。新型コロナウイルスへの感染リスクも高まることが予想される。政府は帰省の延期も呼びかけているが、人の流れが完全に止まるとは考えづらい。そこで年末年始を通して注意すべきポイントを、専門家に聞いた。感染制御学に詳しい愛知県立大学の清水宣明教授は、こう指摘する。「飛沫感染に注意している人は多いかもしれませんが、エアロゾル感染にも気をつけましょう。たとえば、アクリル板やフェースシールドがあれば安心だと思っているかもしれません。ただこれらは飛沫を防げても、エアロゾルは止められません。むしろアクリル板で囲うとエアロゾルがたまってしまい、ウイルスの雲ができるのです。そこにほかの人が顔を突っ込めば感染する可能性がありますし、次に座った人も危険です。そういう意味でも、換気が重要になってきます」換気状況を確認するには、CO2モニター(二酸化炭素計測機)やサーキュレーターといった機器が有効だという。「会食のときは、CO2モニターが安心材料になるでしょう。空気中のCO2濃度は500ppmくらいです。8畳の部屋を閉め切った状態で1人の人が1時間滞在すると、CO2量は800〜1,000ppmになります。この条件で感染した例が複数あるので、『二酸化炭素が800ppmあると危ない』と思って差し支えないでしょう。650ppmくらいまでなら許容範囲だと思います。また小型の360度回転型サーキュレーターを食卓中央に置き、人の周りの飛沫・エアロゾルを吹き払うのも有効な対策だと思います。その後に換気して、ウイルスを部屋から追い出してください」そして年末年始を乗り切れば、日本はコロナを制するという。清水教授はこう“エール”を送る。「季節性の呼吸器感染症は、冬がピーク。新型コロナも同様だとすれば今がいちばん悪い状況で、これ以上悪くなる可能性は低いと思います。GoToキャンペーンも停止しましたし、正月は仕事も休み。日本中の活動レベルが低下するでしょうから、ゆるやかに感染者数は下がっていくと思います。この正月は少し気をつけて、乗り切っていただきたいと思います」コロナで始まりコロナで暮れた2020年。新年は、少しでも明るいほうへ向かってほしい。「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載
2020年12月29日小池百合子東京都知事(68)が12月17日、会見を開いた。そこで「年末年始コロナ特別警報」を発出したが、ネットでは厳しい声が上がっている。東京都は同日、新型コロナの感染者数が過去最多となる822人を記録した。そこで東京都は、コロナ患者の病床を3,000床から4,000床に増やすため医療機関に確保を要請。飲食店には11月28日から営業時間の短縮を要請していたが、来年1月11日まで延長すると明かした。そんななか小池都知事は会見を開催。忘年会や新年会の開催をできるかぎり避けるよう呼びかけ、「帰省する場合は2週間前から会食を控えて」なども都民に求めた。医療機関や飲食店、そして都民にお願いはするが、具体的な対策の発表はなしーー。それは「年末年始コロナ特別警報」という大げさな名称に見合うことだろうか?Twitterでは、その言動を疑問視する声が上がっている。《年末年始コロナ特別警報を発令します!って力強く言ってるけど、具体的に強制力のある何かって言うのは無くて、注意喚起って事ですよね??》《コロナ年末年始特別警報は特に何をするわけでもなく「やばいよやばいよ」と言うだけで》《だから何って感じ》思えば、「東京アラート」も感染者増加による警戒を呼びかけただけのものだった。そのため、「何が違うの?」との声も上がっている。《「年末年始コロナ特別警報」って中身がほとんど伴っていない。警報だからそんなものかもしれないけれど、名称だけだった東京アラートと変わらない印象》《なんちゃら警戒レベルだったり東京アラートだったり、決めたところで何もしなくね?》《「年末年始コロナ特別警報」ってなんや。「東京アラート」はどうなったん》《かの有名な“東京アラート”を捩った何の変哲もない政策でございます》
2020年12月18日2020年12月14日、京都府京都市にある『清水寺』にて、『今年の漢字』が発表されました。今年の漢字に選ばれたのは、『密』でした。同年1月頃、世界中で新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)がまん延。これにより、東京都の小池百合子都知事は『3密』と呼ばれる、密集、密室、密接を避けるよう提言しました。『3密』という言葉は全国に知れ渡り、同年の流行語大賞にも選ばれています。2020年の流行語大賞は『3密』に決定「厄災の中にあっても、日本語はその特性を発揮した」小池都知事の提言や、世間的に『密』を避けて生活していたため、多くの人がこの漢字を思い浮かべたのでしょう。ネット上では「当たった!」「やっぱりか」と予想が的中していた人や、「『散』ではないのか」「在宅ワークが多かったので『家』だと予想していた」との声も上がっていました。とても明るい漢字とはいえませんが、今後も一人ひとりが感染対策をし、当たり前のように『密』ができる生活に戻れるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月14日帰省してきた家族との団らんという“生きる楽しみ”を奪われ、認知症を発症・悪化させる高齢者が増えているという。「我慢の年末年始」ではあるが、老親の“寄る年波”も待ったなしでーー。「母が電話で、がんで5年前に胃を全摘出した82歳の父が『散歩もできなくなったのよ』と言うんです。『食べたことも忘れていることがある』って。なんだか悪化の一途みたいで、年末年始こそ父と向き合って話したいんですが」東京都で暮らす51歳の主婦が、ため息まじりにそう話す。しかしコロナ禍。しかも第3波の到来とおぼしきいま、年末年始の帰省を「あきらめざるをえないかも」と悩む人が少なくない。「コロナ感染での重症者・死者は、圧倒的に高齢者に多く、心臓病や糖尿病などの持病(=基礎疾患)を抱えているとさらにハイリスク。つまり親が『高齢』で『持病あり』となると、最も重症化しやすい条件がそろってしまうんです」こう話すのは、感染制御の専門知識を有する高知総合リハビリテーション病院院長の小川恭弘さん。「大前提として肝に銘じてほしいのは、老親のいる実家にこの年末年始“安心して帰省する”のは“不可能”だということ。自覚症状がない“無症状”の感染者が増えているという現状もあります。もし自らの感染に気づかず帰省して、親にうつしてしまったら……。『死なせに帰った』なんてことになってはいけません」とはいえ、冒頭の主婦のように「元気なうちに会っておきたい」とか「余命を考えたら、この正月が最後かもしれない」など、親の状態と帰省の必要性、切迫度は、百人百様であるだろう。そこで、「どうしても帰省したい」人のために、感染リスクを抑える「最低限守りたい心得」を小川さんに聞いた。「まずは、PCR検査を受けて、『陰性』と証明されることです。しかし、次の移動場所や翌日にうつる可能性もある。できれば、大人も子どもも2回は受けるべきですね。帰省先から戻ってからも、検査すべきかもしれません」そもそも感染者が多い都会から少ない帰省先への移動には、「感染持ち込み」の恐れがある。戻ってすぐの検査で「陰性」であれば、帰省先に「感染持ち込み」をしていない証しにもなる。「そして移動中は『3密回避』したうえで、先日、東京都の小池百合子知事が発表した『5つの小』を、帰省先の実家でも実践するように心掛けましょう」「3密回避」はもちろん「密閉、密室、密集」を避けること。そのうえで「5つの小」(=会食は「小(少)人数」「小一時間」「小声」「料理は小皿で」「小まめに消毒・換気」)を実家でも行うべきだという。「ふだん夫や子どもと過ごしている延長線上に実家を置かないこと。『よそのお宅を訪問する』あるいは『外食・会食する』つもりで行くべきです。実家でも基本的にマスクをつけたまま小声で話します。料理は、大皿料理を各自の直箸で取り分けるのは、接触感染する恐れがありますからNG。あらかじめ小皿に盛りつけるべきです。そして、滞在時間自体を『小一時間』と心掛けるくらいで、ちょうどいいかもしれません」例年なら家族全員で里帰りするところを、今年は「人数を減らして行く」=「誰かは行かずに家にいる」我慢も必要かもしれない。そして、政府が勧める「マスク会食」(=マスクをしながら、料理を口に運ぶときだけマスクを口からズラし、口に入れる食べ方)も、実家で実行すべきだという。また、実家に泊まるのではなく、「Go To トラベルが利用できる場合は、実家近くのホテルなどに泊まるべき」と小川さん。「さらに『マスク着用、手洗い・うがい励行、手指消毒』を、実家でも移動時でも徹底してください。テーブルや椅子など手指の触れるところを拭ける、アルコールティッシュは必す携帯すべきです」ちなみに、毎日発表されるコロナ新規陽性者数は、都道府県で数は大きく違うが、これは分母となるPCR検査数自体が大きく異なることも影響しているという。「たとえば『今日の県内の新規陽性者は0人でした』という県が、PCR検査数も『0件』という発表を平気でしていますので、新規陽性者数だけを見て、『その県に帰省しても安全だ』という理屈には絶対になりません」やむなく帰省するときは、「最低限の心得」を肝に銘じておきたい。「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月09日「グラビアの仕事も女優の仕事も分けて考えたことないんですよ」‘02年11月、本誌でこう話していた小池栄子(40)。その20年後となる’22年、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合)で北条政子を演じると発表された。小池は今年4月期のドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)、10月期の「姉ちゃんの恋人」(フジテレビ系)、11月スタートの「竹内涼真の撮休」(WOWOWプライム)といった話題作に次々と出演。来年公開予定の吉永小百合(75)が主演を務める映画「いのちの停車場」でも、キャスト欄に名を連ねている。そんな小池だが、もともとは抜群のプロポーションからグラビアの女王と呼ばれていた。また「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ系)や「ワンナイR&R」(フジテレビ系)など、バラエティでも大活躍していた。「お父さんは経営者で、彼女はいわゆる“お嬢様”として育てられました。だからスカウトされたものの、当初は人前で水着になることに抵抗があったそうです。そのため、デビュー早々に引退を決意したほどだったといいます。しかし女優業に名残惜しさがあったため、引退を撤回。社長に『どんな仕事でもするから芝居をもっとしたい』と直談判したそうです。すると意識が変わったこともあり、その後は仕事が軌道に乗り始めていったのです」(スポーツ紙記者)‘02年12月、本誌で「一番にならないでもいい。しかし、必ず一級品であれ」という父の言葉を大事にしていると語っていた小池。’00年代の初頭から朝ドラ「こころ」や大河ドラマ「義経」(ともにNHK総合)に出演し、初主演舞台「ライアーガール」も経験している。“女優で一級品に”という並々ならぬ思いが、彼女を突き動かしていった。「すでにバラエティで活躍していた彼女は、忙しい合間を縫って初主演舞台の稽古に参加していました。満足できるほど時間が取れないものの、『この程度の演技?』と思われるのが嫌で精神的に追い詰められるほど没頭したといいます。また『義経』では監督に『できるまで何度もやらせるからな』と言われ、何度も泣かされたそうです。そのいっぽうで当時から朝ドラのオーディションで最終審査まで残ったこともあるほど、演技力には定評がありました。業界でも評判で、志村けんさん(享年70)は『こんな演技を見せてくれる子だとは!』と驚いていたそうです」(舞台関係者)芝居を重ねることで、女優としての存在感が日に日に増していった小池。だが、それでも「バラエティの人間が女優だなんて」と白い目で見られることもあったようだ。当時を回想し14年8月、「婦人公論」でこう語っている。「『何をやりたいんだ』といった声も聞こえて。悔しさもあり、女優をやっていきたいという意志表明のため、バラエティを控えさせていただき、一作一作積み上げていこうと心に決めました」そんな彼女の礎を作ったのは、鈴木京香(52)だった。2人は’06年の映画「男はソレを我慢できない」で共演。女優業の先輩である鈴木が、小池にたびたび“熱血女優指導”を行ってきたという。「2人はすぐに意気投合し、鈴木さんから食事に誘うようになりました。食事会では小池さんが女優業について相談し、そのたびに鈴木さんが励ましてきたそうです。たとえば小池さんが難役にチャレンジするか悩んでいたときには『挑戦しようという気持ちが大事』と背中を押し、『自分がどんな作品に出るかではなく、作品の向き合い方が大事』など女優業の取り組み方も伝えてくれたといいます。だから小池さんのなかでは、『こんな女性になりたい!』という目標が鈴木さんになっているそうです」(前出・スポーツ紙記者)小池は’10年から’17年まで1年に1回のペースで舞台に参加。近年では’18年の「空飛ぶタイヤ」や「SUNNY 強い気持ち・強い愛」、’19年の「記憶にございません!」や「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」など話題の映画に出演。また’12年の日本アカデミー賞・優秀助演女優賞など、華々しい受賞歴ももつ。その演技力は、女優業以外の経験によってこそ培われていたようだ。「小池さんはグラビアでは表現力を磨き、バラエティでは間の取り方を学んだそうです。さらに演技を通して様々な人生に触れたことで、人間的な成長もできたといいます。紆余曲折ありながらも、女優業に腰を据えている彼女。主演ももちろん嬉しいのですが、『自分の人生経験を生かせるのは脇役ではないか』とも考えているそうです」(小池の知人)快進撃の続く小池。これからどんな演技を見せてくれるだろうか。
2020年12月02日2020年12月1日、その年話題になった言葉を選ぶ『現代用語の基礎知識選2020ユーキャン新語・流行語大賞』が発表されました。同年は、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染予防を目的とする標語「密閉・密集・密接」を指す、『3密』が年間大賞に選ばれています。ユーキャンによると、受賞の理由は次の通り。厚生労働省などが呼びかけた新型コロナウイルスの感染防止を目的とする新概念、新習慣、「3密」は当初広がりを見せなかった。そんな折、東京都の小池百合子知事が殺到する報道陣に〝密です〟を連呼したことが報じられると、ネット上で話題となり、ツイッターには発言を題材にした投稿が相次いだ。個人開発によるゲームも登場し、ゲーム紹介動画は1週間で830万回以上再生されたという。選考委員の一人、言語学者の金田一秀穂氏は、「〝3密〟は健気な日本語である。結婚の条件としての〝3高〟。大変な肉体労働を表す〝3K〟。いくつかある大切な項目をまとめる言い方が日本語にはあって、得意技ともいえる。この悲劇的厄災の中にあっても、日本語はその特性を発揮して注意すべき心得をまとめて表し、予防を喚起した」と評した。「現代用語の基礎知識」選ユーキャン 新語・流行語大賞ーより引用そのほか、流行語の『トップテン』には、こんな言葉が選ばれています。・『愛の不時着』・『あつ森(あつまれどうぶつの森)』・『アベノマスク』・『アマビエ』・『オンライン◯◯』・『鬼滅の刃』・『GoToキャンペーン』・『ソロキャンプ』・『フワちゃん』コロナウイルス禍の影響を反映した言葉が多く流行語に選ばれた2020年。ネット上では今回の結果にさまざまな声が寄せられました。・年間大賞は『ステイホーム』かと予想していたから『3密』だったのはちょっと意外だった。・フワちゃんの圧倒的存在感。人名入っているってすごい。・まあ納得の結果です。『3密』はやっぱりなという感じ。・『愛の不時着』と『鬼滅の刃』はハマったので、個人的に入っていて嬉しい。ちなみに2019年の流行語大賞は『ラグビーW杯日本大会』のチームスローガン『ONE TEAM(ワンチーム)』でした。日本中が熱狂し、スクラムを組んで応援した前年の出来事が、遠い昔のことのように感じてしまいますね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月01日2020年11月25日、小池百合子都知事が臨時会見を行いました。会見中、時より咳き込む様子を見せていた小池都知事。マスクを着用すると、シャッター音が鳴り響き「なんでそこで撮るわけ?」と報道陣に問いかけました。その後も、咳をすると写真を撮る報道陣に対し、小池都知事は「咳をするたびに撮らないでくださいませんか」と強く指摘。ネット上でも「なんで咳のたびに写真撮るの?」「話してるんだから少しの咳ぐらい出るでしょ」など、批判の声が相次いでいました。藤井貴彦アナのコメントに称賛の声が続出同日放送された、情報番組『news every.』(日本テレビ系)でも、小池都知事の会見を報道。会見映像を見て、藤井貴彦アナウンサーはこのようにコメントしました。また、小池都知事が会見中に咳き込んでしまってマスクを着用しましたけれども、日常で私たちもこういうことよくあります。単に咳き込んでしまう場合もありますので、普段の体調を整えなければならないというプレッシャーがあると思いますけれども、みなさんもですね、気遣いを持ちながらお互いに思いやりを持ちながら生活をしていきたいと思います。news every.ーより引用意図せず咳が出てしまう場面に対し、フォローを入れた藤井アナウンサー。お互いに思いやりを持つよう呼びかけました。視聴者からは、「素晴らしい」といった称賛の声がたくさん寄せられています。・思わず拍手したわ。こういう大人になりたい。・コメントが秀逸すぎる。いつも言葉に思いやりを感じる。・藤井アナは本当にいいことをいう。フォローがさすが。病気ではなくただ単に咳き込んでしまったり、むせてしまったりすることは誰にでもあるでしょう。新型コロナウイルス感染症が流行する中では、他人の咳に敏感になりやすく「咳をしないでほしい」と嫌悪感をあらわにする人もいるかもしれません。ですが、「むせてしまったのかな」など思いやりや気遣いを忘れないようにしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月26日